JP2016043156A - ガスグリル - Google Patents

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Abstract

【課題】調理容器の不在時に適切な不在処理を実行して安全性の確保を図るとともに、製造コストの低減化を図り得るガスグリルを提供する。
【解決手段】ガスグリルは、グリル庫内に収納された調理容器の下方から加熱する下バーナと、調理容器の上方から加熱する上バーナと、下バーナの火炎の温度を検出する下バーナ用着火センサと、上バーナの火炎の温度を検出する上バーナ用着火センサと、下バーナ及び上バーナへの燃料ガスの通流を制御する制御手段とを備える。制御手段は、点火指令有りのとき、先ず、上バーナには燃料ガスを供給せず、下バーナに燃料ガスを通流させて下バーナの点火動作を開始し(S2)、その開始後所定時間を経過した時点で、下バーナ用着火センサの出力と上バーナ用着火センサの出力との差ΔVTCが所定値より小さくとき、グリル庫内に調理容器が不在であると判定して(S9)、調理容器不在処理を実行する(S10,S12)。
【選択図】図9

Description

本発明は、加熱調理器の一種であるガスグリルに関する。
従来、この種のガスグリルとして、例えば特許文献1に開示されているように、ダッチオーブン調理用の専用鍋等の調理容器が前開口より出し入れ可能に収納されるグリル庫と、このグリル庫内に収納された調理容器の下方から調理容器を加熱する下バーナと、前記グリル庫内に収納された調理容器の上方から調理容器を加熱する上バーナとを備えたものは知られている。
そして、このようなガスグリルにおいては、安全性を確保するために、前記下バーナに形成される火炎の温度を検出して当該火炎の有無を検出する下バーナ用着火センサと、前記上バーナに形成される火炎の温度を検出して当該火炎の有無を検出する上バーナ用着火センサとを更に備え、使用者の点火操作時に下バーナ又は上バーナが点火しないとき、その旨の報知を行ったり、消火動作を行ったりするようになっている。
また、前述した特許文献1に記載されているように、グリル庫内の所定位置に調理容器が収納されていることを検出する調理容器検出手段を備え、使用者の点火操作時に調理容器が収納されていないとき、その旨の報知を行ったり、点火不能にしたりすることもある。
特開2012−200394号公報
ところで、前記下バーナ用着火センサ及び前記上バーナ用着火センサは、共に熱電対を用いた比較的構成の簡単なものであるのに対し、前記調理容器検出手段は、調理容器に接触する接触部を前後方向に移動可能にする必要があるため、構成が比較的複雑であり、製造コストが高くつくという問題がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その課題は、特に、下バーナの点火時に調理容器の存否によって上バーナ側の温度が異なることに着目し、この着目点から専用の調理容器検出手段を用いることなく、調理容器の存否を判定することにより、調理容器の不在時に適切な不在処理を実行して安全性の確保を図るとともに、製造コストの低減化を図り得るガスグリルを提供することにある。
前記の課題を解決するため、本発明は、ガスグリルとして、調理容器が前開口より出し入れ可能に収納されるグリル庫と、このグリル庫内に収納された調理容器の下方から調理容器を加熱する下バーナと、前記グリル庫内に収納された調理容器の上方から調理容器を加熱する上バーナと、前記下バーナに形成される火炎の温度を検出して当該火炎の有無を検出する下バーナ用着火センサと、前記上バーナに形成される火炎の温度を検出して当該火炎の有無を検出する上バーナ用着火センサと、前記下バーナ及び前記上バーナへの燃料ガスの通流を制御する制御手段とを備える。そして、前記制御手段は、点火指令を受けたとき、先ず、前記上バーナには燃料ガスを供給せず、前記下バーナに燃料ガスを通流させて下バーナの点火動作を開始し、この下バーナの点火動作の開始後、所定時間を経過した時点で、前記下バーナ用着火センサの出力と前記上バーナ用着火センサの出力との差が所定値より小さいとき、前記グリル庫内に調理容器が不在であると判定して調理容器不在処理を実行するように設ける構成にする。
この構成では、使用者の点火操作時に先ず下バーナのみを点火し、その点火後の所定時間経過した時点での下バーナ用着火センサの出力と上バーナ用着火センサの出力との差からグリル庫内に収納された調理容器の存否を判定し、調理容器の不在時に不在処理が実行されるため、安全性を確保することができる。
しかも、前記下バーナ用着火センサ及び前記上バーナ用着火センサは、着火確認のために必要なものでかつ構成も比較的簡単なものであるため、ガスグリルの製造コストをその分低減することができる。
ここで、前記調理容器不在処理としては、調理容器が不在である旨の報知を行うことが好ましい。この場合、使用者が報知によって調理容器が不在であることを知ることができるので、使用者によって調理容器がグリル庫内に収納されるなど、適切な処置が促されることになり、使い勝手が良い。
また、前記調理容器不在処理としては、下バーナの消火動作を行うようにしても良い。この場合、調理容器が不在の状態で下バーナによる加熱が継続することがないので、燃料ガスの節約が可能になる。
本発明のガスグリルによれば、使用者の点火操作時に先ず下バーナのみを点火し、その点火後の所定時間経過した時点での下バーナ用着火センサの出力と上バーナ用着火センサの出力との差からグリル庫内に収納された調理容器の存否を判定し、調理容器の不在時に不在処理が実行されるため、安全性を確保することができる。しかも、下バーナ用着火センサ及び上バーナ用着火センサは、着火確認に必要でかつ構成も比較的簡単なものであるため、製造コストの低減化を図ることができる。
図1は本発明の実施形態に係るガスグリルを内蔵するガスコンロの斜視図である。 図2は前記ガスグリルの全体構成を示す縦断面図である。 図3は前記ガスグリルの下バーナ及び配置用基板の分解斜視図である。 図4は前記ガスグリルの上バーナの取付状態を図2のX方向から見た矢視図である。 図5Aは前記ガスグリルのグリル皿の引き出し状態を示す斜視図であり、図5Bは図5AのY方向からグリル扉の扉取付板の裏面側を見た斜視図である。 図6は前記ガスグリルのグリル皿の収納状態を示す斜視図である。 図7は前記グリル皿の斜視図である。 図8は前記ガスグリルの燃料ガス制御手段の構成を示すブロック構成図である。 図9は前記燃料ガス制御手段による調理容器検出制御のフローチャートである。 図10Aはグリル庫内にグリル皿が収納された状態で下バーナを点火したときの下バーナ用着火センサ及び上バーナ用着火センサの出力変化特性を示す特性図であり、図10Bはグリル庫内にグリル皿が収納されていない状態で下バーナを点火したときの下バーナ用着火センサ及び上バーナ用着火センサの出力変化特性を示す特性図である。
以下、本発明を実施するための形態である実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の一実施形態に係るガスグリルを内蔵するガスコンロ1を示す。このガスコンロ1は、ビルトイン型のコンロであり、例えばシステムキッチンのキャビネット内に組み込まれて用いられる。
ガスコンロ1は、加熱手段としてのコンロバーナ11及びグリルバーナ3(図2参照)と、加熱手段を制御する加熱制御手段(グリルバーナ用の加熱制御手段としての燃料ガス制御手段6は図8参照)と、本体ケーシング10とを備えており、加熱手段及び加熱制御手段の大部分は本体ケーシング10内に収納されている。本体ケーシング10は、上方に開口する矩形箱状に形成されており、本体ケーシング10上にはその上開口を覆う天板12が設置されている。天板12のコンロバーナ11に対応する部位にはコンロバーナ挿通口13が形成され、このコンロバーナ挿通口13を通して、ブンゼンバーナであるコンロバーナ11の略円形状をした上部が上方に露出している。
天板12のコンロバーナ挿通口13の周囲には、調理容器を支持するための五徳14が設置されている。コンロバーナ11は、五徳14に支持された調理容器の底部の温度を検知する温度センサ15を備えている。温度センサ15により検知された温度に基づいて、コンロバーナ用の加熱制御手段(図示せず)が自動調理モード等を実行する。
天板12の上面には、コンロバーナ11の点火及び消火の切り替えや火力調節の制御指令を与えるコンロバーナ用操作部16が設けられている。この操作部16の操作を受けて、コンロバーナ用の加熱制御手段がコンロバーナ11の制御を行う。
ガスコンロ1は、本体ケーシング10内の中央部にガスグリル2を装備している。ガスグリル2は、図2に示すように、本体ケーシング10内に収納されるグリル庫20を備えている。グリル庫20は、内部にグリルバーナ3を配置して、内部空間を燃焼室とするものである。グリル庫20は、前開口20a(図5A及び図6参照)を有し、前開口20aを通して前方より調理物を収容する調理容器としてのグリル皿4を出し入れ可能に収納するようになっている。前開口20aには、図1に示すように、グリル扉21が開閉自在に設けられている。尚、ガスコンロ1における前後方向は、便宜上、図1に示すように、設計上使用者が位置する方を前方Fとするとともにその反対を後方Bとし、左右方向は、後方Bを向いた時の左方L及び右方Rをいうものとする。
本体ケーシング10前面のグリル扉21を挟んだ左右両側にはそれぞれ前面パネル17が取り付けられている。前面パネル17内には、図示していないが、グリルバーナ3の点火及び消火の切り替えや火力調節の制御指令をグリルバーナ用の燃料ガス制御手段6(詳しくは燃料ガス制御部67(図8参照))に与えるグリルバーナ用操作部30(図8参照)と、ガスコンロ1における調理タイマーモード、湯沸かしモード・炊飯モード等の自動調理モード、ガスグリル2における調理タイマーモード、種々の焼成モードといった自動調理モードの制御指令をコンロバーナ用の加熱制御手段又はグリルバーナ用の燃料ガス制御手段6に与える自動調理操作部とが設けられている。
グリル皿4は、鉄やアルミニウム等の金属又はセラミックス等からなる。グリル皿4は、図7に示すように、矩形状の皿本体40と、皿本体40の周縁を囲繞するように周縁から上方に突出して設けられた周壁部41とを有しており、周壁部41は、前壁部41a、後壁部41b及び左右の側壁部41c,41dからなる。ここで、グリル皿4は、周壁部41の高さが比較的に小さく設定されているが、本実施形態の場合、ガスグリル2は、グリル皿4の代わりに、図示していないが、周壁部の高さが比較的に高く設定されかつ上蓋を有する別のグリル皿を使用できるようになっている。
グリルバーナ3は、図2に示すように、グリル皿4がグリル庫20内に収納された状態でこのグリル皿4の下方からグリル皿4を加熱する下バーナ31と、グリル皿4の上方からグリル皿4を加熱する上バーナ32とを備え、グリル皿4の上下両方からの加熱(両面焼き)が可能になっている。
下バーナ31は、図2及び図3に示すように、コンロバーナ11と同様に略円形状をしたブンゼンバーナであり、グリル庫20の底面にねじ止めにより固定される配置用基板33上に取り付けられている。下バーナ31は、配置用基板33上に軸方向を前後方向に向けた状態で取り付けられたバーナ本体31aと、このバーナ本体31aのバーナベース部31bに載置されるバーナキャップ31cと、このバーナキャップ31cの外周部とバーナベース部31bの上面との間にバーナキャップ31cの周方向に沿って所定間隔毎に形成される多数の炎孔よりなる炎口部31dと、この炎口部31dから噴出する燃料ガスに点火して火炎を形成する点火プラグ35とを有している。
また、下バーナ31は、付属のセンサとして、炎口部31dに形成される火炎の温度を検出して当該火炎の有無を検出する熱電対よりなる下バーナ用着火センサ36と、グリル皿4の皿本体40の温度を検知する温度センサ37とを有している。温度センサ37は、下バーナ31の中央部(詳しくはバーナキャップ31cの中心部)より上方に突出しており、グリル皿4がグリル庫20内に収納された状態でグリル皿4の皿本体40に当接するようになっている。そして、温度センサ37により検知された温度に基づいて、グリルバーナ用の燃料ガス制御手段6が自動調理モード等を実行する。
上バーナ32は、図2及び図4に示すように、グリル庫20の天井部20bに取り付けられている。上バーナ32は、グリル庫20の天井部20bに下面側がグリル庫20の内側に面して取り付けられた矩形袋状のバーナ本体32aと、このバーナ本体32a内に燃料ガスを導くガス管路部32bと、バーナ本体32aの下面に全体で概ね矩形枠状に形成された多数の小径の炎孔よりなる炎口部32cと、この炎口部32cから噴出する燃料ガスに点火して火炎を形成する点火プラグ38とを有している。また、上バーナ32は、付属のセンサとして、炎口部32cに形成される火炎の温度を検出して当該火炎の有無を検出する熱電対よりなる上バーナ用着火センサ39を有している。
グリル皿4は、図2及び図5Aに示すように、皿受け5に取り外し可能に支持されている。皿受け5は、本実施形態では、鋼等の線材を屈曲して平面視において概ね矩形状となる枠により構成されているが、枠状でなくとも良く、形状等も限定されない。
皿受け5の前部は、図5A及び図5Bに示すように、グリル扉21(図1参照)を取り付けるための扉取付板21aに係合して支持されている。扉取付板21aの左右両端部にはそれぞれ可動レール22の前端が固定されている。可動レール22は、扉取付板21aの左右両端部からそれぞれ後方に向けて突出して、前後方向を長手方向とするもので、外側の面に中間レール23が装着されている。また、図2に示すように、グリル庫20の左右内側壁にはそれぞれ固定レール24が取り付けられている。固定レール24は、前後方向を長手方向とするもので、内側の面に中間レール23が装着されている。
中間レール23の両端部にはそれぞれベアリング(図示せず)が設けられ、各ベアリングは、可動レール22又は固定レール24に対し抜け止め状態で転動自在に装着されている。これにより、可動レール22が中間レール23を介して固定レール24に対して前後方向にスライド移動可能に設けられている。尚、本実施形態では、可動レール22と中間レール23と固定レール24とを備えているが、これら全てを備えていなくても良く、例えば中間レール23を備えていなくても良い。
また、可動レール22には、図2に示すように、ビス等の固着具(図示せず)によりレールカバー25が取り付けられている。そして、グリル皿4がグリル庫20内に収納されたとき、レールカバー25により可動レール22と中間レール23と固定レール24の内側方及び上方が覆われるようになっている。
図5A及び図5Bに示すように、皿受け5の前辺の左右両端部にはそれぞれ前方に突出する前突出部51が形成されているとともに、皿受け5の後辺の左右両端部にはそれぞれ後方に突出する後突出部52が形成されている。皿受け5の前辺の左右2つの前突出部51間の中間部分は、上方に突出するように形成され、その両端部は、グリル皿4を支持する前支持部53となっている。また、皿受け5の後辺の左右2つの後突出部52間の中間部分は、上方に突出するように形成され、その両端部は、グリル皿4を支持する後支持部(図示せず)となっている。
図5A及び図7に示すように、グリル皿4の前壁部41aの左右両端部には、それぞれ皿受け5の前支持部53に対応して、前方に突出する前突出部44が形成されている。また、グリル皿4の後壁部41bの左右両端部には、それぞれ皿受け5の後支持部に対応して、後方に突出する後突出部45が形成されている。そして、前突出部44が前支持部53に載置されるとともに、後突出部45が後支持部に載置されて、グリル皿4が皿受け5に支持される。また、この支持状態からグリル皿4を上方に持ち上げるだけでグリル皿4を取り外すことができる。
皿受け5の前辺の上方に突出する中間部にグリル皿4の前壁部41aが当接することにより、グリル皿4の前方への移動が規制され、皿受け5の後辺の上方に突出する中間部にグリル皿4の後壁部41bが当接することにより、グリル皿4の後方への移動が規制される。また、皿受け5の前辺の上方に突出する中間部にグリル皿4の前壁部41aの左側の前突出部44が当接するとともに、皿受け5の後辺の上方に突出する中間部にグリル皿4の後壁部41bの左側の後突出部45が当接することにより、グリル皿4の右方への移動が規制される。また、皿受け5の前辺の上方に突出する中間部にグリル皿4の前壁部41aの右側の前突出部44が当接するとともに、皿受け5の後辺の上方に突出する中間部にグリル皿4の後壁部41bの右側の後突出部45が当接することにより、グリル皿4の左方への移動が規制される。グリル皿4は、前後左右への移動が規制されるとともに皿受け5に対する位置決めがなされ、皿受け5の所定位置に設置される。
図5Bに示すように、扉取付板21aの裏面(後面)には、上方に突出する逆L字状の係止部21bが形成されている。皿受け5の前突出部51が係止部21bに係止され、扉取付板21aと皿受け5とが連結される。これにより、扉取付板21aに取り付けたグリル扉21の開閉(前後移動)に連動して、皿受け5及びグリル皿4が前後移動するようになっている。
図5A及び図5Bに示すように、皿受け5の前突出部51が係止部21bに係止されることで、皿受け5の前部は扉取付板21aに支持されている。皿受け5の後部は、後突出部52がグリル庫20の皿受け支持部26に載置されることで支持されている。
皿受け支持部26は、図2及び図5Aに示すように、前後方向を長手方向とするもので、グリル庫20の内側壁の固定レール24の上側に取り付けられている。図5Aに示すように、扉取付板21a(つまりグリル扉21)を前方に移動させてグリル庫20の前開口20aを開くとともに皿受け5及びグリル皿4をグリル庫20の前方に引き出した状態でも、後突出部52がグリル庫20内に残って皿受け支持部26に載置されるようになっている。
また、図6に示すように、扉取付板21aを後方に移動させてグリル庫20の前開口20aをグリル扉21で閉じるとともに皿受け5及びグリル皿4をグリル庫20内に収納した状態では、後突出部52がグリル庫20の後方に突出する。図5Aに示すように、グリル庫20には、後壁27の後突出部52に対応する位置に、後突出部52が挿通可能な挿通口27aが形成されているとともに、後壁27から後方に向けて、後突出部52を受けて支持する後突出部受け部28が設けられている。これにより、図6に示すように、皿受け6をグリル庫20内に収納した状態でも、後突出部受け部28が後突出部52を支持できるようになっている。
ここで、本実施形態では、グリル皿4を皿受け5から取り外すときとしては、(1)ガスコンロ1の清掃時、特にグリル庫20内を清掃するとき、(2)料理に先立ってグリル皿4をグリル庫20内から取り出し、グリル皿4上で料理の下準備をするとき、(3)グリル皿4の代わりに別のグリル皿を使用するときなどがある。また、このようにグリル皿4を皿受け5から取り外すことがあることなどから、ガスグリル2の使用時にはグリル庫20内にグリル皿4が皿受け5を介して収納されていることを確認する必要がある。ガスグリル2は、この確認機能を自動的に行うようになっており、以下、確認機能について、図8ないし図10を参照しながら説明する。
図8はガスグリル2の燃料ガス制御手段6の構成を示す。この燃料ガス制御手段6は、グリルバーナ3の元供給管61に介設された開度調整機能付きのモータ駆動式元締め弁62と、グリルバーナ3の下バーナ用分岐供給管63に介設された電磁式の下バーナ用開閉弁64と、グリルバーナ3の上バーナ用分岐供給管65に介設された電磁式の上バーナ用開閉弁66と、これら3つの弁62,64,66の開閉切り替え等を制御するマイクロコンピュータからなる燃料ガス制御部67とを備え、グリルバーナ3の下バーナ31及び上バーナ32への都市ガス等の燃料ガスの通流を制御するようになっている。
燃料ガス制御部67には、グリルバーナ用操作部30から各種の操作指令が入力されるとともに、下バーナ用着火センサ36及び上バーナ用着火センサ39等の検出信号が入力されるようになっている。燃料ガス制御部67は、入力信号に基づいて、前述した燃料ガスの通流制御の外、下バーナ31の点火プラグ35及び上バーナ32の点火プラグ38の点火動作を制御し、また、表示装置及び警報器の少なくとも一方からなる報知部68の動作を制御するようになっている。
燃料ガス制御部67による調理容器であるグリル皿4の検出制御は、図9に示すフローチャートに従って行われる。
すなわち、先ず、ステップS1でグリルバーナ用操作部30の操作信号としてグリルバーナ3の点火指令が入力されるのを待った後、ステップS2で元締め弁62を強位置(火力の大きい位置)に開くとともに、下バーナ用開閉弁64を開き、上バーナ用開閉弁66を閉じる。また、下バーナ31の点火プラグ35のイグナイタを所定時間、本実施形態では3秒間ONして当該点火プラグ35を点火させ、下バーナ31の点火動作を開始する。尚、このとき、上バーナ用開閉弁66は閉じられているため、上バーナ32に燃料ガスが供給されることはない。
そして、下バーナ31の点火動作の開始後3秒間経過した時点で、ステップS3で下バーナ用着火センサ36の出力VTC1を読み込み、この出力VTC1が下バーナ着火検出用閾値、本実施形態では1.55mV以上であるか否かを判定する。この判定がNOのとき、つまり出力VTC1が1.55mV未満のときには、ステップS8で不着火状態である旨の点火エラー報知を報知部68に対し行わせるとともに、ステップS12で開状態の元締め弁62及び下バーナ用開閉弁64を共に閉じて下バーナ31の消火動作を行う。
一方、ステップS3の判定がYESのときには、下バーナ31の点火動作の開始後3秒間経過した時点で、下バーナ用着火センサ36の出力VTC1を読み込むだけでなく、上バーナ用着火センサ39の出力VTC2を読み込み、ステップS4で下バーナ用着火センサ36の出力VTC1と上バーナ用着火センサ39の出力VTC2との差ΔVTC(=VTC1−VTC2)が所定値、本実施形態では2.00mV以下であるか否かを判定する。
ここで、図10Aはグリル庫20内に調理容器であるグリル皿4又は別のグリル皿が収納された状態で下バーナ31を点火したときの下バーナ用着火センサ36及び上バーナ用着火センサ39の出力変化特性を示す特性図であり、図10Bはグリル庫20内に調理容器であるグリル皿4又は別のグリル皿が収納されていない状態で下バーナ31を点火したときの下バーナ用着火センサ36及び上バーナ用着火センサ39の出力変化特性を示す特性図である。この図10A及び図10Bから分かるように、グリル庫20内にグリル皿4又は別のグリル皿が収納された状態で下バーナ31を点火したときには、グリル皿4又は別のグリル皿が熱放射に対し遮蔽部材として機能することから、上バーナ用着火センサ39の出力変化特性Yは、下バーナ31の点火開始後も電圧が零のままで変化がなく、下バーナ用着火センサ36の出力変化特性Xと比べて時間の経過に伴い出力差(電圧差)が大きくなる。これに対し、グリル庫20内にグリル皿4又は別のグリル皿が収納されていない状態で下バーナ31を点火したときには、下バーナ31の点火によりグリル庫20の内部空間全体が加熱されることから、上バーナ用着火センサ39の出力変化特性Yは、下バーナ用着火センサ36の出力変化特性Xに追従して点火開始後電圧が増加し、その分下バーナ用着火センサ36の出力変化特性Xとの出力差は小さくなる。このことから、ステップS4で下バーナ用着火センサ36の出力VTC1と上バーナ用着火センサ39の出力VTC2との差ΔVTCが2.00mV以下であるか否かを判定するのは、実質的には、グリル庫20内にグリル皿4又は別のグリル皿が収納されているか否かを判定しているのである。尚、下バーナ用着火センサ36及び上バーナ用着火センサ39の出力は、電圧値で表示しているが、この電圧値は火炎の温度に比例するものである。
そして、ステップS4の判定がYESのときには、ステップS9でグリル庫20内にグリル皿4又は別のグリル皿が収納されず不在であると判定し、調理容器(グリル皿)不在処理として、ステップS10で調理容器が不在である旨のエラー報知を報知部68に対し行わせるとともに、ステップS12で開状態の元締め弁62及び下バーナ用開閉弁64を共に閉じて下バーナ31の消火動作を行う。
一方、ステップS4の判定がNOのとき、つまりΔVTCが2.00mVより大きいときには、ステップS5で上バーナ用開閉弁66を開き、上バーナ32の点火プラグ38のイグナイタを所定時間、本実施形態では3秒間ONして当該点火プラグ38を点火させ、上バーナ32の点火動作を開始する。
続いて、上バーナ32の点火動作の開始後3秒間経過した時点で、ステップS6で上バーナ用着火センサ39の出力VTC2を読み込み、この出力VTC2が上バーナ着火検出用閾値、本実施形態では1.55mV以上であるか否かを判定する。この判定がYESのときには、ステップS7で正常点火状態と判定する一方、判定がNOのとき、つまり出力VTC2が1.55mV未満のときには、ステップS11で不着火状態である旨の点火エラー報知を報知部68に対し行わせるとともに、ステップS12で開状態の元締め弁62、下バーナ用開閉弁64及び上バーナ用開閉弁66を全て閉じて下バーナ31及び上バーナ32の消火動作を行う。
以上のような調理容器の検出制御を実行する燃料ガス制御部67ひいては燃料ガス制御手段6を備えたガスグリル2においては、使用者の点火操作時に先ず下バーナ31のみを点火し(ステップS2)、その点火後の所定時間経過した時点での下バーナ用着火センサ36の出力と上バーナ用着火センサ39の出力との差からグリル庫20内に収納された調理容器(グリル皿4又は別のグリル皿)の存否を判定し(ステップS4)、調理容器の不在時に不在処理(ステップS10,S12)が実行されるため、安全性を確保することができる。
しかも、下バーナ用着火センサ36及び上バーナ用着火センサ39は、着火確認のために必要なものでかつ構成も熱電対を用いた比較的簡単なものであるため、ガスグリル2ひいてはガスコンロ1の製造コストをその分低減することができる。
特に、本実施形態の場合、調理容器の不在処理としては、調理容器が不在である旨の報知(ステップS10)が行われるため、使用者が報知によって調理容器が不在であることを知ることができる。この結果、使用者によって調理容器がグリル庫20内に収納されるなど、適切な処置が促されることになり、使い勝手が良い。
また、調理容器の不在処理としては、下バーナ31の消火動作(ステップS12)も行われるため、調理容器が不在の状態で下バーナ31による加熱が継続することはなく、燃料ガスの節約が可能になる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その他種々の形態を包含するものである。例えば前記実施形態では、上バーナ着火検出時間、下バーナ着火検出時間及び調理容器検出用の所定時間をいずれも3秒に設定したが、本発明は、上バーナ着火検出時間、下バーナ着火検出時間及び調理容器検出用の所定時間のいずれか或いは全てを異なる時間に設定しても良いのは勿論である。
また、前記実施形態では、調理容器不在処理として、調理容器が不在である旨の報知(ステップS10)を行うとともに、下バーナ31の消火動作(ステップS12)を行うように構成したが、本発明は、下バーナ31の消火動作は行わず調理容器が不在である旨の報知のみを行い、又は調理容器が不在である旨の報知は行わず下バーナ31の消火動作のみを行うように構成しても良い。
さらに、前記実施形態では、ビルトイン型のガスコンロ1に装備されたガスグリル2に適用した場合について述べたが、本発明は、この場合に限らず、例えばテーブルコンロに装備されるガスグリル、又は単体のガスグリルにも適用することができる。
加えて、前記実施形態では、グリル庫20内に収納される調理容器として、周壁部41の高さが比較的小さいグリル皿4と、周壁部の高さが比較的大きくかつ上蓋を有する別のグリル皿とが選択的に使用できる場合について述べたが、本発明は、いずれか一方のグリル皿のみが使用できる場合、又はその他の調理容器が使用できる場合にも適用することができる。
2 ガスグリル
3 グリルバーナ
4 グリル皿(調理容器)
6 燃料ガス制御手段(加熱制御手段)
20 グリル庫
20a 前開口
31 下バーナ
32 上バーナ
36 下バーナ用着火センサ
39 上バーナ用着火センサ
62 元締め弁
64 下バーナ用開閉弁
66 上バーナ用開閉弁
67 燃料ガス制御部
68 報知部

Claims (3)

  1. 調理容器が前開口より出し入れ可能に収納されるグリル庫と、このグリル庫内に収納された調理容器の下方から調理容器を加熱する下バーナと、前記グリル庫内に収納された調理容器の上方から調理容器を加熱する上バーナと、前記下バーナに形成される火炎の温度を検出して当該火炎の有無を検出する下バーナ用着火センサと、前記上バーナに形成される火炎の温度を検出して当該火炎の有無を検出する上バーナ用着火センサと、前記下バーナ及び前記上バーナへの燃料ガスの通流を制御する制御手段とを備えており、
    前記制御手段は、点火指令を受けたとき、先ず、前記上バーナには燃料ガスを供給せず、前記下バーナに燃料ガスを通流させて下バーナの点火動作を開始し、この下バーナの点火動作の開始後、所定時間を経過した時点で、前記下バーナ用着火センサの出力と前記上バーナ用着火センサの出力との差が所定値より小さいとき、前記グリル庫内に調理容器が不在であると判定して調理容器不在処理を実行するように設けられていることを特徴とするガスグリル。
  2. 前記制御手段は、前記調理容器不在処理として、調理容器が不在である旨の報知を行うように設けられている請求項1記載のガスグリル。
  3. 前記制御手段は、前記調理容器不在処理として、下バーナの消火動作を行うように設けられている請求項1又は2記載のガスグリル。
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