JP2016043125A - 炊飯器 - Google Patents

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佳寛 高橋
Yoshihiro Takahashi
佳寛 高橋
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Abstract

【課題】より確実に炊きムラを抑制することができる炊飯器を提供することを目的としている。
【解決手段】上面に開口を有する本体と、本体の開口を開閉する蓋体と、本体の開口から本体の内部に収容される内釜と、本体内の内釜の底面に対向するように配置され、内釜の底面を加熱する底面加熱手段と、本体内の内釜の側面に対向するように配置され、内釜の側面を加熱する側面加熱手段と、側面加熱手段と底面加熱手段とに通電し、内釜を加熱する制御手段と、を備え、底面加熱手段は、内釜の底面に対向するように配置された複数の底面加熱部を有し、側面加熱手段は、内釜の側面に対向するように配置された複数の側面加熱部を有するものである。
【選択図】図4

Description

本発明は、炊飯器に関するものである。
従来の炊飯器には、内釜底面に配置された内コイルと、内釜の側周面の下部に配置された外コイルとを有し、内コイルと外コイルとを使い分けて通電し、内釜内の水などに対流を発生させて炊きムラを抑制するようにしたものが提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開平10−113278号公報(たとえば、請求項1及び図2参照)
特許文献1に記載の炊飯器は、内コイルと外コイルとを独立して通電することができるように構成されているが、内コイルは分割して構成されたものではない。同様に、外コイルについても分割して構成されたものでない。このため、内コイルに通電すると、内釜の底面の全体を加熱することになる。外コイルについても側周面の下部の全体を加熱することになる。
特許文献1に記載の炊飯器は、内コイル及び外コイルに通電して対流を発生させることができるが、いずれかのコイルに通電すると、内釜底面の全域に渡って、或いは内釜側周面の下部の全域に渡って加熱されてしまう。
したがって、発生させることができる対流の種類としては、内釜底面の中心軸まわりに回転対称な対流に限られる。このため、米内のでんぷんの湖化が進んだ際に、コイル対向部の温度が高くなりやすく、対向部以外の部分と温度ムラが発生し、炊きムラができやすいという課題がある。
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、より確実に炊きムラを抑制することができる炊飯器を提供することを目的としている。
本発明に係る炊飯器は、上面に開口を有する本体と、本体の開口を開閉する蓋体と、本体の開口から本体の内部に収容される内釜と、本体内の内釜の底面に対向するように配置され、内釜の底面を加熱する底面加熱手段と、本体内の内釜の側面に対向するように配置され、内釜の側面を加熱する側面加熱手段と、側面加熱手段と底面加熱手段とに通電し、内釜を加熱する制御手段と、を備え、底面加熱手段は、内釜の底面に対向するように配置された複数の底面加熱部を有し、側面加熱手段は、内釜の側面に対向するように配置された複数の側面加熱部を有するものである。
本発明に係る炊飯器によれば、側面加熱手段及び底面加熱手段がそれぞれ分割された構成となっているため、多様な対流を発生させることができ、より確実に炊きムラを抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る炊飯器1の構成を示す縦断面図である。 本発明の実施の形態に係る炊飯器1の底面加熱コイル6及び側面加熱ヒーター5の上面視図である。 制御回路、蓋部温度センサー7、底部温度センサー8、底面加熱コイル6及び側面加熱ヒーター5について説明するブロック図である。 本発明の実施の形態に係る炊飯器1の制御フローチャートの一例である。 各工程を実施しているときの米飯の温度を示したプロファイル図である。 本発明の実施の形態に係る炊飯器1の内釜4を、いずれかの周縁加熱部20と、この周縁加熱部20の脇の側面加熱部30とで加熱させたときの水の対流を表す断面図である。 本発明の実施の形態に係る炊飯器1の内釜4を、中央加熱部11で加熱させたときの水の対流を表す断面図である。 本発明の実施の形態に係る炊飯器1の内釜4を、全ての周縁加熱部20で加熱させたときの水の対流を表す断面図である。
以下、発明の実態に係る炊飯器1について、図面などを参照しながら説明する。ここで、図1を含め、以下の図面において、同一の符号を付したものは、同一、またはこれに相当するものであり、以下に記載する実施の形態において共通である。
実施の形態.
図1は、本実施の形態に係る炊飯器1の構成を示す縦断面図である。図2は、本実施の形態に係る炊飯器1の底面加熱コイル6及び側面加熱ヒーター5の上面視図である。図3は、制御回路、蓋部温度センサー7、底部温度センサー8、底面加熱コイル6及び側面加熱ヒーター5について説明するブロック図である。
本実施の形態に係る炊飯器1は、多様な対流を発生させ、炊きムラができてしまうことをより確実に抑制することができる改良が加えられたものである。
[構成説明]
実施の形態における炊飯器1は、図1に示すように、内釜4が出し入れ自在に収容された本体2と、本体2の上部に開閉自在に取り付けられ、内釜4を密閉状態で覆う蓋体3とを備えている。
本体2は、上面に開口を有しており、この開口が開閉自在となるように蓋体3が取り付けられている。すなわち、本体2は、内釜4が収容される凹部を有し、この凹部の上側の開口部分が蓋体3によって開閉される。
本体2には、内釜4の底部を誘導加熱する底面加熱コイル6と、本体2の背面と内釜4との間の空間に設置された回路基板9と、内釜上の温度を検出する蓋部温度センサー7と、内釜4の底部の温度を検出する底部温度センサー8と、内釜4の周囲の4方向に分割された側面加熱ヒーター5が設けられている。
底面加熱コイル6は、内釜4の底面中央部に対向する中央加熱部11と、内釜4の底面に対向し、中央加熱部11の周囲に配置された周縁加熱部21、周縁加熱部22、周縁加熱部23及び周縁加熱部24とを有している。以下の説明において、周縁加熱部21、周縁加熱部22、周縁加熱部23及び周縁加熱部24をまとめて周縁加熱部20とも称する。
中央加熱部11は、平面視形状が円形状を有しているものである。周縁加熱部20は、平面視形状が中央加熱部11と同様に環状となっているものである。周縁加熱部20は、内釜4の底面に対向し、内釜4の底面の周縁側に配置されているものである。
ここで、底面加熱コイル6の中央加熱部11及び底面加熱コイル6の周縁加熱部20は、底面加熱手段の底面加熱部に対応し、側面加熱ヒーター5は、側面加熱手段に対応している。
側面加熱ヒーター5は、内釜4の側面のうち、各周縁加熱部20の配置位置側に対応する側面に対向するように配置された側面加熱部31、側面加熱部32、側面加熱部33及び側面加熱部34を有している。以下の説明において、側面加熱部31、側面加熱部32、側面加熱部33及び側面加熱部34をまとめて側面加熱部30とも称する。
側面加熱部30は、周縁加熱部20の配置位置に対応する内釜4の側面に対向するように配置されているものである。すなわち、側面加熱部31は、周縁加熱部21の配置位置に対応する内釜4の側面に対向するように配置されている。また、側面加熱部32は、周縁加熱部22の配置位置に対応する内釜4の側面に対向するように配置されている。また、側面加熱部33は、周縁加熱部23の配置位置に対応する内釜4の側面に対向するように配置されている。さらに、側面加熱部34は、周縁加熱部24の配置位置に対応する内釜4の側面に対向するように配置されている。
側面加熱部30は、環状に形成されているものである(図2、図6〜図8参照)。すなわち、側面加熱部31、側面加熱部32、側面加熱部33及び側面加熱部34は、それぞれ、環状に形成されている。ここで、内釜4の側周面のうち底面側を湾曲部4Aとし、内釜4の側周面のうち鉛直方向に平行な部分を胴部4Bとする。湾曲部4Aは、下端側が内釜4の底面に接続され、上端側が胴部4Bに接続されている。湾曲部4Aは、上側に向かうにしたがって内径が拡がるように湾曲している。胴部4Bは、下端側が湾曲部4Aに接続されている筒状部である。本実施の形態において、側面加熱部30の下端側の高さ位置は湾曲部4Aの上端側に対応し、側面加熱部30の上端側の高さ位置は、胴部4Bの上部に対応している。
回路基板9内に実装されている制御回路では、底部温度センサー8が予め設定された温度を検出した時間から、蓋部温度センサー7が予め設定された温度を検出した時間までの差の大小によって、炊飯量を判定している。回路基板9内に実装されている制御回路は、制御手段に対応している。ここで、底部温度センサー8及び蓋部温度センサー7における予め設定された温度は、同じ温度である。
回路基板9内に実装されている制御回路は、炊飯メニュー及び炊飯量に応じて、内釜4内の炊飯物(米と水)を予熱する予熱工程、予熱後に水を沸騰させ、沸騰温度を保持する炊飯工程、ドライアップ工程、加熱された米飯を蒸らす蒸らし工程及びその米飯を一定温度で保温する保温工程の各工程を実行する。
なお、制御回路は、各工程において、炊飯物の温度が目標温度に達したかどうか、米飯の温度が一定温度かどうかを底部温度センサー8の検出温度から判定している。目標温度とは、予熱工程においては予熱温度(約60℃)、ドライアップ工程においてドライアップ温度(約140℃)、保温工程においては保温のための一定温度(約70℃)である。
[動作説明]
図4は、本実施の形態に係る炊飯器1の制御フローチャートの一例である。図4を参照して、底面加熱コイル6と側面加熱ヒーター5との通電切り替えの組み合わせをして、炊飯器1の炊飯における動作を説明する。なお、以下の説明において、回路基板9内に実装されている制御回路を制御手段と称して説明する。
制御手段は、炊飯の制御を開始する(ステップS0)。制御手段は、予熱工程を実施するか否かを判定する(ステップS1)。制御手段は、予熱工程を実施する場合には、ステップS2に進む。また、制御手段は、予熱工程を実施しないと判定した場合には、再度、予熱工程を実施するか否かを判定する。
たとえば、ユーザーが予め設定された時刻から炊飯を開始するように設定すると、ステップS1の判定が再度なされる。
(予熱工程)
予熱工程は、炊飯工程に先立って行われる工程である。制御手段は、予熱工程において、中央加熱部11及び4つ全ての周縁加熱部20を通電させる(ステップS2)。これは、予熱工程は米の吸水を促進させるために加熱させているので、底面加熱コイル6を構成するすべての加熱部で加熱させることがよいためである。
制御手段は、炊飯工程を実施するか否かを判定する。制御手段は、炊飯工程を実施する場合には、ステップS4に進む(ステップS3)。炊飯工程を実施しない場合には、ステップS1に戻る。
(炊飯工程:初期)
制御手段は、炊飯工程において、予め設定された時間が経過するまでは、中央加熱部11及び周縁加熱部20を通電させるとともに、側面加熱部30を通電させる(ステップS4)。本実施の形態では、予め設定された時間は、一例として、1分に設定されている。すなわち、初期1分間においては底面加熱コイル6及び側面加熱ヒーター5を構成する全ての加熱部を通電し、内釜4の底面側及び側面側について加熱する。
(炊飯工程:沸騰維持)
次に、制御手段は、炊飯工程のうち、沸騰を維持する工程を実施する。制御手段は、ステップS5〜ステップS8において、いずれか1つの周縁加熱部20と、このいずれか1つの周縁加熱部20の両脇に配置された2つの側面加熱部(側面加熱部32、34または側面加熱部31、33)とを通電する。具体的には次の通りである。
制御手段は、周縁加熱部21と、周縁加熱部21の脇に配置された周縁加熱部22に対応する側面加熱部32と、周縁加熱部21の脇に配置された周縁加熱部24に対応する側面加熱部34とを通電させる(ステップS5)。
制御手段は、周縁加熱部22と、周縁加熱部22の脇に配置された周縁加熱部21に対応する側面加熱部31と、周縁加熱部22の脇に配置された周縁加熱部23に対応する側面加熱部33とを通電させる(ステップS6)。
制御手段は、周縁加熱部23と、周縁加熱部23の脇に配置された周縁加熱部22に対応する側面加熱部32と、周縁加熱部23の脇に配置された周縁加熱部24に対応する側面加熱部34とを通電させる(ステップS7)。
制御手段は、周縁加熱部24と、周縁加熱部24の脇に配置された周縁加熱部23に対応する側面加熱部33と、周縁加熱部24の脇に配置された周縁加熱部21に対応する側面加熱部31とを通電させる(ステップS8)。
各ステップS5〜ステップS8により、後述する図6のような対流が発生する。
ここで、制御手段は、ステップS5〜ステップS8では、通電する周縁加熱部20を内釜4の周方向に順次切り替え、周縁加熱部20に対応するように、通電する2つの側面加熱部を内釜4の周方向に順次切り替える。すなわち、周縁加熱部20を通電する順番を反時計回りとし、側面加熱部32及び側面加熱部34と側面加熱部31及び側面加熱部33とが交互に通電している。このようにすることで、より確実に内釜4内に大きな対流を発生させることができる。
制御手段は、ステップS8に引き続いて沸騰を維持する工程を実施する。すなわち、制御手段は、中央加熱部11について通電し、全ての周縁加熱部20及び全ての側面加熱部30について通電しない(ステップS9)。
本ステップS9により、後述する図7のような対流が発生する。
制御手段は、全ての周縁加熱部20について通電し、中央加熱部11及び全ての側面加熱部30について通電しない(ステップS10)。
本ステップS10により、後述する図8のような対流が発生する。
さらに、制御手段は、中央加熱部11について通電し、全ての周縁加熱部20及び全ての側面加熱部30について通電しない(ステップS11)。
本ステップS11により、後述する図7のような対流が発生する。
制御手段は、ドライアップ工程を実施するか否かを判定する。制御手段は、ドライアップ工程を実施する場合には、ステップS13に進む(ステップS12)。ドライアップ工程を実施しない場合には、ステップS5に戻る。
なお、制御手段は、ステップS12において、たとえば予め設定された時間が経過するまで、或いは、予め設定されたループ回数に至ったかを判定する。制御手段は、予め設定された時間が経過した、或いは、予め設定されたループ回数に至った場合には、ドライアップ工程にかかるステップS13に進む。そうでない場合には、制御手段は、ステップS5に戻る。
(ドライアップ工程)
ドライアップ工程は、炊飯工程の後に実施され、内釜4内の水分を蒸発させて米の温度を上昇させる工程である。制御手段は、ドライアップ工程において、底面加熱コイル6及び側面加熱ヒーター5に通電し、内釜4の底面側及び側面側から加熱する(ステップS13)。すなわち、制御手段は、中央加熱部11及び全ての周縁加熱部20と、全ての側面加熱部30とによって内釜4を加熱する。
制御手段は、むらし工程を実施するか否かを判定する。制御手段は、むらし工程を実施する場合には、ステップS15に進む(ステップS14)。むらしを実施しない場合には、ステップS12に戻る。
(むらし工程)
制御手段は、むらし工程において、側面加熱ヒーター5に通電し、内釜4の底面側及び側面側から加熱する。すなわち、制御手段は、全ての側面加熱部30に通電し、中央加熱部11及び全ての周縁加熱部20については通電しない(ステップS15)。蒸らし工程では、制御手段は、底部温度センサー8で検出した温度に基づいて側面加熱ヒーター5の通電を制御し、内釜4の温度を一定に保つようにする。
(保温工程)
なお、図4では記載を省略しているが、炊飯器1では、炊飯が終了すると、自動的に保温工程に切り替わる。保温工程では、制御手段は、側面加熱ヒーター5に通電し、内釜4の側面側から加熱する。すなわち、制御手段は、全ての側面加熱部30に通電し、中央加熱部11及び全ての周縁加熱部20については通電しない。
[対流(その1)]
図6は、本実施の形態に係る炊飯器1の内釜4を、いずれかの周縁加熱部20と、この周縁加熱部20の脇の周縁加熱部20に対応する側面加熱部30とで加熱させたときの水の対流を表す断面図である。この図6は、周縁加熱部21と、側面加熱部32及び側面加熱部34とを加熱した場合について説明する。この図6に示す対流は、図4に示す炊飯工程のステップS5〜ステップS8のそれぞれで発生する。
側面加熱部32及び側面加熱部34を通電させることで、内釜4のうち側面加熱部32及び側面加熱部34の対向位置の部分が温まり、内釜4のうち側面加熱部31及び側面加熱部33の対向位置の部分と温度差が生じる。すなわち、側面加熱部32及び側面加熱部34の対向位置の部分が高温領域であり、側面加熱部31及び側面加熱部33の対向位置の部分が低温領域である。
側面加熱部32及び側面加熱部34を通電させることで、側面加熱部31側から側面加熱部33側に向かう直線状の低温領域が発生し、内釜4内の水分などの通り道として機能する。そして、その低温領域上に位置する周縁加熱部21も通電されて、周縁加熱部21の部分が加熱されることになる。その結果として、図6に示すような対流が形成される。
この図6の対流は、内釜4の一方側の下側から上側に上昇した後に、内釜4の径方向に移動し、内釜4の他方側の上側から下側に下降するような対流である。すなわち、上下の対流が、内釜4の一方側から対向する他方側にかけて延びるように形成されることになる。
[各工程の温度について]
図5は、各工程を実施しているときの米飯の温度を示したプロファイル図である。図5において、縦軸は、温度を示し、横軸は時間を示している。
予熱工程に移行すると米飯の温度が若干引き上げられる。そして、炊飯工程では、初期では全ての加熱手段が通電して米飯の温度は急激に引き上げられる。そして、沸騰状態が維持される。炊飯工程を終えると、ドライアップ工程では、全ての加熱手段に通電して水分の蒸発が促される。そして、蒸らし工程及び保温工程では、ドライアップ工程から温度が下げられる。
[対流(その2)]
図7は、本実施の形態に係る炊飯器1の内釜4を、中央加熱部11で加熱させたときの水の対流を表す断面図である。この対流は、図4に示す炊飯工程のステップS9及びステップS11を実施しているときに発生する。
中央加熱部11を加熱すると、内釜4の中央部が加熱されるため、温かくなった中央部の下側の水などが上昇する。そして、上昇した水などは、放射状に拡がった後に、内釜4の内側面に沿うように下方に移動する。
[対流(その3)]
図8は、本実施の形態に係る炊飯器1の内釜4を、全ての周縁加熱部20で加熱させたときの水の対流を表す断面図である。この対流は、図4に示す炊飯工程のステップS10を実施しているときに発生する。
周縁加熱部20を加熱すると、内釜4の底面の周辺側が加熱されるため、温かくなった底面の周辺側であって下側の水などが上昇する。そして、上昇した水などは、内釜4の中央に集まり、下方に移動する。
[本実施の形態に係る炊飯器1の有する効果]
本実施の形態に係る炊飯器1は、内釜4の底面中央部に対向する中央加熱部11と、内釜4の底面に対向し、中央加熱部11の周囲に配置された周縁加熱部20と、各周縁加熱部20の配置位置に対応する内釜4の側面に対向するように配置された側面加熱部30とを有している。このように、周縁加熱部20及び側面加熱部30がそれぞれ分割された構成となっているため、多様な対流を発生させることができ、より確実に炊きムラを抑制することができる。具体的には、次の対流を発生させることができる。
(1)制御手段が、いずれか1つの周縁加熱部20と、この周縁加熱部20の両脇に配置された周縁加熱部20に対応する2つの側面加熱部30とを通電することで、図6に示すような対流を発生させることができる。すなわち、内釜4の一方側の下側から上側に上昇した後に、内釜4の径方向に移動し、内釜4の他方側の上側から下側に下降するような大きな流れの対流を発生させることができる。これにより、炊きムラをより確実に抑制することができる。
(2)また、制御手段は、中央加熱部11を通電することで、図7に示すような対流を発生させることができる。すなわち、温かくなった中央部の下側の水などが上昇し、放射状に拡がった後に、内釜4の内側面に沿うように下方に移動する対流を発生させることができる。これにより、炊きムラをより確実に抑制することができる。
(3)さらに、制御手段は、周縁加熱部20を通電することで、図8に示すような対流を発生させることができる。すなわち、温かくなった内釜4の底面の周辺側であって下側の水などが上昇し、内釜4の中央に集まり、下方に移動する対流を発生させることができる。これにより、炊きムラをより確実に抑制することができる。
このように、本実施の形態に係る炊飯器1は、上述した3つの対流を発生させることで、すなわち多様な対流を発生させることで、より確実に炊きムラを抑制することができる。
本実施の形態に係る炊飯器1では、ステップS5〜ステップS8において反時計回りに周縁加熱部20の通電を切り替える場合を一例に説明したが、それに限定されるものではなく、たとえば、時計回りであっても同様の効果を得ることができる。
また、反時計回り及び時計回りでなく、周縁加熱部20の加熱順序がランダムであっても、同様の効果を得ることができるが、反時計回り及び時計回りとした方が、より炊きムラを抑制することができる。
本実施の形態に係る炊飯器1では、4つの周縁加熱部20及び対応する4つの側面加熱部30を有する態様について一例を説明したが、それに限定されるものではない。たとえば、5つ以上であってもよい。
[側面加熱部30の配置位置について]
周縁加熱部20は、中央加熱部11の円形の中心位置を中心とする円における予め設定された角度範囲に配置されている。具体的には、図2に示すように、周縁加熱部20は、角度A1の範囲に設けられている。本実施の形態においては、角度A1は、90度より小さい。
側面加熱部30は、中央加熱部11の円形の中心位置を中心とする円における予め設定された角度範囲に配置されている。具体的には、図2に示すように、側面加熱部30は、角度A2の範囲に設けられている。本実施の形態においては、角度A2は、90度より小さく、角度A1よりも大きい。
このように、側面加熱部30は、内釜4の周方向の広範囲に拡がるように配置されている。具体的には、側面加熱部30は、周縁加熱部20の角度範囲よりも広くなるように配置されている。たとえば、側面加熱部30の角度A2が、周縁加熱部20の角度A1よりも小さいと、内釜4内の水分などが対流するには、通り道が広すぎてしまう場合がある。そうすると、周縁加熱部20を加熱しても、円滑に対流が形成されない場合も想定される。そこで、側面加熱部30が、周縁加熱部20の角度A1よりも広くなるように角度A2が設定されていると、より確実に図6に示すような対流を発生させることができる。
1 炊飯器、2 本体、3 蓋体、4 内釜、4A 湾曲部、4B 胴部、5 側面加熱ヒーター、6 底面加熱コイル、7 蓋部温度センサー、8 底部温度センサー、9 回路基板、11 中央加熱部、20 周縁加熱部、21 周縁加熱部、22 周縁加熱部、23 周縁加熱部、24 周縁加熱部、30 側面加熱部、31 側面加熱部、32 側面加熱部、33 側面加熱部、34 側面加熱部、A1 角度、A2 角度。

Claims (11)

  1. 上面に開口を有する本体と、
    前記本体の開口を開閉する蓋体と、
    前記本体の開口から前記本体の内部に収容される内釜と、
    前記本体内の前記内釜の底面に対向するように配置され、前記内釜の底面を加熱する 底面加熱手段と、
    前記本体内の前記内釜の側面に対向するように配置され、前記内釜の側面を加熱する 側面加熱手段と、
    前記側面加熱手段と前記底面加熱手段とに通電し、前記内釜を加熱する制御手段と、
    を備え、
    前記底面加熱手段は、
    前記内釜の底面に対向するように配置された複数の底面加熱部を有し、
    前記側面加熱手段は、
    前記内釜の側面に対向するように配置された複数の側面加熱部を有する
    ことを特徴とする炊飯器。
  2. 前記底面加熱部は、
    前記内釜の底面に対向し、前記内釜の底面の周縁側に配置された複数の周縁加熱部を有し、
    各側面加熱手段は、
    各周縁加熱部の配置位置に対応する前記内釜の側面に対向するように配置され、
    前記制御手段は、
    炊飯工程において、
    いずれか1つの前記周縁加熱部と、このいずれか1つの前記周縁加熱部の両脇の前記周縁加熱部に対応する2つの前記側面加熱部とを通電する
    ことを特徴とする請求項1に記載の炊飯器。
  3. 前記制御手段は、
    前記炊飯工程における沸騰を維持する工程において、
    いずれか1つの前記周縁加熱部と、このいずれか1つの前記周縁加熱部の両脇の前記周縁加熱部に対応する2つの前記側面加熱部とを通電する
    ことを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記制御手段は、
    前記炊飯工程における前記沸騰を維持する工程において、
    通電する前記周縁加熱部を前記内釜の周方向に順次切り替え、
    前記周縁加熱部に対応するように、通電する2つの前記側面加熱部を前記内釜の周方向に順次切り替える
    ことを特徴とする請求項3に記載の炊飯器。
  5. 前記底面加熱部は、
    前記内釜の底面中央部に対向し、複数の前記周縁加熱部の配置位置の中央部に配置された中央加熱部をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記炊飯工程において、
    前記沸騰を維持する工程の前に、前記中央加熱部、全ての前記周縁加熱部、及び全ての前記側面加熱部を通電する
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の炊飯器。
  6. 前記制御手段は、
    前記炊飯工程における前記沸騰を維持する工程において、前記中央加熱部を通電するとともに、全ての前記周縁加熱部及び全ての前記側面加熱部を通電しない
    ことを特徴とする請求項5に記載の炊飯器。
  7. 前記制御手段は、さらに、
    全ての前記周縁加熱部を通電するとともに、前記中央加熱部及び全ての前記側面加熱部を通電しないように制御する工程を含む
    ことを特徴とする請求項6に記載の炊飯器。
  8. 前記制御手段は、
    前記炊飯工程の前に実施される予熱工程において、
    前記中央加熱部及び全ての前記周縁加熱部を通電し、前記側面加熱部を通電しない
    ことを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の炊飯器。
  9. 前記制御手段は、
    前記炊飯工程の後に実施されるドライアップ工程において、
    前記中央加熱部、全ての前記周縁加熱部及び、全ての前記側面加熱部に通電する
    ことを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の炊飯器。
  10. 前記制御手段は、
    前記ドライアップ工程の後に実施されるむらし工程において、
    全ての前記側面加熱部を通電し、前記中央加熱部及び前記周縁加熱部のいずれも通電しない
    ことを特徴とする請求項9に記載の炊飯器。
  11. 前記周縁加熱部及び前記側面加熱部は、同数であって4つ以上である
    ことを特徴とする請求項2〜10のいずれか一項に記載の炊飯器。
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