JP2016042856A - 作業車輌の原動部の除塵装置 - Google Patents

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Yoshitaka Ueji
嘉隆 上路
慧 今田
Kei Imada
慧 今田
正司 中井
Masaji Nakai
正司 中井
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Abstract

【課題】エンジンカバーの濾過体に付着した粉塵と、ラジエータの外側に設けられた防塵ネットに付着した粉塵を除塵してエンジンのオーバヒートを防止できる作業車輌の原動部の除塵装置を提供する。
【解決手段】エンジン(E)を搭載するエンジンルーム(8)に、エンジン(E)の冷却水を冷却するラジエータ(10)と、ラジエータ(10)の外側に集塵用の防塵ネット(14)を配置し、エンジンルーム(8)の外側に、外気濾過用の濾過体(16)を有するエンジンカバー(15)を設け、エンジンカバー(15)の内側に、濾過体(16)の内側面に接触する遮風プレート(26)と、防塵ネット(14)の外側面に接触するブラシ(37)を備えた除塵装置(20)を設け、除塵装置(20)を移動手段(23)によって前後方向に移動させることのより解決される。
【選択図】図5

Description

本発明は、作業車輌の原動部の除塵装置に関するものである。
従来、作業車輌の原動部のラジエータの外側に設けられたエンジンカバーの濾過体に付着した粉塵を除塵するために、エンジンカバーの内側に該濾過体に接触する遮風プレートを前後方向に移動させる除塵装置が提案されている。
特開2011―182717号公報
しかし、特許文献1の構成では、エンジンカバーの濾過体を通過した細かな粉塵が、ラジエータの外側に近接して設けられた網状の防塵ネットに付着して、ファンで吸引された外気の送風を妨げ、ラジエータによる冷却効果が十分に発揮されずエンジンがオーバヒートに陥る虞があった。
そこで、本発明の課題は、エンジンカバーの濾過体に付着した粉塵と、ラジエータの外側に近接して設けられた防塵ネットに付着した粉塵を除塵してエンジンのオーバヒートを防止できる作業車輌の原動部の除塵装置を具現化することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
請求項1に係る発明は、エンジン(E)を搭載するエンジンルーム(8)に、該エンジン(E)の冷却水を冷却するラジエータ(10)と、該ラジエータ(10)の外側に集塵用の防塵ネット(14)を配置し、前記エンジンルーム(8)の外側に、外気濾過用の濾過体(16)を有するエンジンカバー(15)を設け、該エンジンカバー(15)の内側に、前記濾過体(16)の内側面に接触する遮風プレート(26)と、前記防塵ネット(14)の外側面に接触するブラシ(37)を備えた除塵装置(20)を設け、該除塵装置(20)を移動手段(23)によって前後方向に移動させることを特徴とする作業車輌の原動部の除塵装置である。
請求項2に係る発明は、前記エンジンルーム(8)の後部に、前記ブラシ(37)によって搬送された防塵ネット(14)上の塵埃を吸引して除去する吸引風路(46)を形成した請求項1記載の作業車輌の原動部の除塵装置である。
請求項3に係る発明は、前記エンジンカバー(15)の内側に、前記移動手段(23)によって前後方向に移動する移動体(22)が外嵌されたリード軸(21)を設け、該リード軸(21)における移動体(22)に対して前側の部位と後側の部位に、それぞれリード軸(21)の軸方向に移動自在な前側ボス(29)と後側ボス(30)を設け、該前側ボス(29)及び後側ボス(30)によって、前記遮風プレート(26)の内面に固設された第1プレート(28)をリード軸(21)に吊設し、前記前側ボス(29)と前記後側ボス(30)は、前記移動体(22)によって前後方向に移動する請求項1又は2記載の作業車輌の原動部の除塵装置である。
請求項4に係る発明は、前記第1プレート(28)に、前記ブラシ(37)を支持すると共に上下方向に延設される回転支軸(35)を設け、前記移動体(22)に上下方向に延設するピン(40)を固設し、前記ピン(40)を、前記第1プレート(28)に形成された前後方向に長径を有する第1開口部(28A)と前記回転支軸(35)に固設された第2プレート(36)の後部に形成された第2開口部(36A)に挿通し、前記前側ボス(29)と後側ボス(30)の前後方向の間隔を、前記移動体(20)の前後方向幅よりも大きく設定した請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部の除塵装置である。
請求項5に係る発明は、前記回転支軸(35)を、前後方向において前記第1開口部(28A)の前後方向の中心部近傍に設けた請求項4記載の作業車輌の原動部の除塵装置である。
請求項6に係る発明は、前記リード軸(21)を、側面視において前記エンジンカバー(15)の中間上枠体(15D)と重ねて配置した請求項3〜5のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部の除塵装置である。
請求項7に係る発明は、前記移動手段(23)を、側面視においてエンジンカバー(15)の後端部におけるリード軸(21)よりも上側に配置した請求項3〜6のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部の除塵装置である。
請求項1記載の発明によれば、エンジンカバー(15)の内側に、濾過体(16)の内側面に接触する遮風プレート(26)と、防塵ネット(14)の外側面に接触するブラシ(37)を備えた除塵装置(20)を設け、除塵装置(20)を移動手段(23)によって前後方向に移動させるので、濾過体(16)に付着した塵埃を遮風プレート(26)によって除塵し、防塵ネット(14)に付着した塵埃をブラシ(37)によって除塵することにより外気を効率良くエンジンルーム(8)に吸引し、ラジエータ(10)を効率良く冷却することができる。
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の効果に加えて、エンジンルーム(8)の後部に、ブラシ(37)によって搬送された防塵ネット(14)上の塵埃を吸引して除去する吸引風路(46)を形成しているので、ブラシ(37)によって搬送された塵埃を効率良く除去することができる。
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は2記載の発明の効果に加えて、エンジンカバー(15)の内側に、移動手段(23)によって前後方向に移動する移動体(22)が外嵌されたリード軸(21)を設け、リード軸(21)における移動体(22)に対して前側の部位と後側の部位に、それぞれリード軸(21)の軸方向に移動自在な前側ボス(29)と後側ボス(30)を設け、前側ボス(29)及び後側ボス(30)によって、遮風プレート(26)の内面に固設された第1プレート(28)をリード軸(21)に吊設し、前側ボス(29)と後側ボス(30)は、移動体(22)によって前後方向に移動するので、除塵装置(20)の前後方向の移動を簡易な構成にすることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、第1プレート(28)に、ブラシ(37)を支持すると共に上下方向に延設される回転支軸(35)を設け、移動体(22)に上下方向に延設するピン(40)を固設し、ピン(40)を、第1プレート(28)に形成された前後方向に長径を有する第1開口部(28A)と回転支軸(35)に固設された第2プレート(36)の後部に形成された第2開口部(36A)に挿通し、前側ボス(29)と後側ボス(30)の前後方向の間隔を、移動体(20)の前後方向幅よりも大きく設定しているので、移動体(22)が後側から前側に向かって移動する場合は、ブラシ(37)が防塵ネット(14)に対して所定の間隔を隔てて後側から前側に向かって移動し、移動体(22)が前側から後側に向かって移動する場合には、ブラシ(37)が防塵ネット(14)に接触しながら前側から後側に向かって移動することから、防塵ネット(14)上の塵埃を効率良くエンジンルーム(8)の後部に形成された吸引風路(46)に搬送することができ、また、ブラシ(37)の消耗も抑制することができる。
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の効果に加えて、回転支軸(35)を、前後方向において第1開口部(28A)の前後方向の中心部近傍に設けたので、エンジンカバー(15)の内側に形成された空間に、ブラシ(37)を効率良く配置することができる。
請求項6記載の発明によれば、請求項3〜5のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、リード軸(21)を、側面視においてエンジンカバー(15)の中間上枠体(15D)と重ねて配置しているので、外気の吸引時にリード軸(21)が障害とならずより効率良く外気をエンジンルーム(8)内に吸引することができる。
請求項7記載の発明によれば、請求項3〜6のいずれか1項に記載の発明の効果に加えて、移動手段(23)を、側面視においてエンジンカバー(15)の後端部におけるリード軸(21)よりも上側に配置しているので、外気の吸引時に移動手段(20)が障害とならずさらに効率良く外気をエンジンルーム(8)内に吸引することができる。
コンバインの右側面図である。 コンバインの左側面図である。 コンバインの平面図である。 エンジンルールの要部を断面にした正面図である。 エンジンカバーの左側面図である。 エンジンカバーの正面図である。 ラジエータカバーの要部を断面にした平面図である。 図7の前部を拡大した拡大図である。 図7の後部を拡大した拡大図である。 エンジンマウントに油圧ポンプを装着した右側面図である。 油圧ポンプの装着方法を説明する(a)は右側面図、(b)は平面図、(c)は正面図である。 エンジンの回転動力の伝動機構図である。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照しつつ詳説する。なお、理解を容易にするために、操縦者から見て、前方を前側、後方を後側、右手側を右側、左手側を左側として便宜的に方向を示して説明しているが、これにより構成が限定されるものではない。
図1〜3に示すように、コンバインの機体フレーム1の下方には土壌面を走行する左右一対のクローラからなる走行装置2が設けられ、機体フレーム1の上方左側には脱穀・選別を行う脱穀装置3が設けられ、脱穀装置3の前側には圃場の穀桿を収穫する刈取装置4が設けられている。脱穀装置3で脱穀・選別された穀粒は脱穀装置3の右側に設けられたグレンタンク5に貯留され、貯留された穀粒は排出筒7により外部へ排出される。
また、グレンタンク5の前側には操縦者が搭乗する操作部6が設けられ、操作部6の下方後側にはエンジンEを搭載するエンジンルーム8が設けられている。
図4に示すように、エンジンEの右側である外側には、エンジンEを冷却する冷却水を空冷するラジエータ10が設けられ、ラジエータ10の右側である外側には、エンジンルーム8のエンジンカバー15が設けられている。また、エンジンEとラジエータ10の間には、エンジンカバー15の開口部に張設された濾過体16を介して外側からエンジンルーム8の内側に外気を吸入するファン12が設けられ、ラジエータ10とエンジンカバー15の間には、エンジンカバー15の濾過体16を通過した細かい粉塵を集塵し、ラジエータ10に付着するのを防止する金属繊維を網状に形成した防塵ネット14が設けられている。なお、防塵ネット14は、ラジエータ10の外周部を取囲む枠体11の右側である外側にボルトにより固定されている。また、ラジエータ10と防塵ネット14の間に形成された隙間に、エンジンEの燃焼効率を高めるためにエンジンEに供給される燃焼用の混合気を冷却するインタークーラや、走行装置3のトランスミッション69内に供給される駆動用オイルを冷却するオイルクーラを配置することもできる。
図1に示すように、エンジンカバー15は、上部を後上り傾斜状に形成した上下方向に延在する前枠体15Aと、上下方向に延在する後枠体15Bと、前枠体15Aと後枠体15Bの上部を連結する上枠体15Cと、前枠体15Aと後枠体15Bの下部を連結する下枠体15Fと、前枠体15Aと後枠体15Bの中間部の上部を連結する中間上枠体15Dと、前枠体15Aと後枠体15Bの中間部の下部を連結する中間下枠体15Eを枠組みして略長方形状に形成されている。
前枠体15Aと、後枠体15Bと、上枠体15Cと、中間上枠体15Dの間に形成された上開口部17Aには、パンチングメタルで形成された上濾過体16Aが張設され、前枠体15Aと、後枠体15Bと、中間上枠体15Dと、中間下枠体15Eの間に形成された中間開口部17Bには、パンチングメタルで形成された中間濾過体16Bが張設され、前枠体15Aと、後枠体15Bと、中間下枠体15Eと、下枠体15Fの間に形成された下開口部17Cには、パンチングメタルで形成された下濾過体16Cが張設されている。
次に、エンジンカバー15の内側に装着される除塵装置20について説明する。図5〜7に示すように、除塵装置20は、駆動部20Aと、除塵部20Bを備えて構成されている。
駆動部20Aは、エンジンカバー15の前後方向に延在しボールネジのネジ軸が形成されたリード軸21と、リード軸21に外嵌されリード軸21上を前後に移動する移動体22と、リード軸21を回動する電動モータからなる移動手段23を備えて構成されている。
リード軸21の前部は、前枠体15Aの内面に溶接された前ブラケット24Aに回転自在に支持され、リード軸21の後部は、後枠体15Bの内面に溶接された後ブラケット24Bに回転自在に支持されている。また、移動手段23は、後ブラケット24Bに装着されており、移動手段23の回転は、移動手段23の出力軸に装着されたプーリ25Aとリード軸21の後部に装着されたプーリ25Bを介してリード軸21に伝動される。
移動体22の下方に延出する下側ステー22Aには、後述するプレート(請求項における「第1プレート」)28に形成された前後方向に長径を有する開口部(請求項における「第1開口部」)28Aと、後述するブラシ除塵部27のプレート(請求項における「第2プレート」)36に形成された半径方向に長径を有する開口部(請求項における「第2開口部」)36Aに挿通される上下方向に延在するピン40を支持する支持部41が溶接されている。
除塵部20Bは、エンジンカバー15に張設された濾過体16の内側面に接触する縦長で所定幅に形成された遮風プレート26と、防塵ネット14の外側面に接触する縦長のブラシ除塵部27を備えて構成されている。
遮風プレート26が接触した濾過体16の部位においては、ファン12による吸引風が遮断され、濾過体16の外側面に付着した塵埃は付着力が低下して落下する。一方、遮風プレート26の周辺縁部においては、ファン12による吸引風の風速が高まり、遮風プレート26の周辺縁部に対向する濾過体16の外側面に付着した塵埃は、遮風プレート26の移動に伴って前後方向に連れ動かされて、多くの塵埃はエンジンカバー15の前後部より落下する。
遮風プレート26の上部内側面には、左側である内側に向かって延出するプレート28が溶接されている。プレート28の前後部には、リード軸21に遮風プレート26を吊設する前側ボス29から下方に延出する下側ステー29Bと、同様にリード軸21に遮風プレート26を吊設する後側ボス30から下方に延出する下側ステー30Bがボルトにより固定されている。また、前側ボス29から上方に延出する上側ステー29Aと後側ボス30から上方に延出する上側ステー30Aは、プレート31の前後部にボルトにより固定されている。また、遮風プレート26の下部には、ローラ26Aが装着されており、ローラ26Aは、下枠体15Fの内側面に形成された案内溝32に上載されている。
これにより、遮風プレート26は、前側ボス29と後側ボス30を介してリード軸21と、ローラ26Aを介して案内溝32に係合しているので、遮風プレート26をリード軸21により前後方向にスムーズに移動することができる。
前側ボス29と後側ボス30の内径は、リード軸21の外径よりも大きく形成されており、リード軸21に外嵌された前側ボス29と後側ボス30は、リード軸21の回動によっては前後方向に移動せず、リード軸21における前側ボス29と後側ボス30の間に外嵌された移動体22の移動に追従して前後方向に移動される。すなわち、移動体22の移動によって、前側ボス29が前側に押されると前側ボス29と後側ボス30は前側に移動し、移動体22の移動によって、後側ボス30が後側に押されると前側ボス29と後側ボス30は後側に移動する。
また、前側ボス29Aの後部と後側ボス部29Bの前部の間に形成された間隔は、移動体22の前後方向長さよりも大きく形成されており、移動体22によって前側ボス29が前側に押され前側ボス29と後側ボス30が前側に移動している場合には、移動体22の後部と後側ボス30の前部の間に所定の隙間が形成され、一方、移動体22によって後側ボス30が後側に押され前側ボス29と後側ボス30が後側に移動している場合には、移動体22の前部と前側ボス29Aの後部の間に所定の隙間が形成されている、なお、移動体22の後部と後側ボス30の前部の間に形成される隙間、移動体22の前部と前側ボス29Aの後部の間に形成される隙間は、前側ボス29の上側ステー29A、下側ステー29Bと後側ボス30の上側ステー30A、下側ステー30Bの固定位置を変更することにより調整することができる。
ブラシ除塵部27は、プレート28に上部が回転自在に支持された上下方向に延在する回転支軸35と、移動体22に装着されたピン40が挿通される回転支軸35の上部に溶接された開口部36Aが形成された略三角形状のプレート36と、プレート36の下面に溶接された縦長で所定幅に形成されたブラシ37を備えて構成されている。なお、回転支軸35の下部は、中間下枠体15Eの内側面に設けられた下ブラケット38に回転自在に支持されている。
また、回転支軸35は、プレート28における開口部28Aの右側である外側に設けられており、プレート28における開口部28Aの長径の中心部の右側である外側に設けるのが好適であり、ブラシ37は、平面視においてブラシ37の右側部から左側に向かって延出した後に、前側に向かって延出して形成されている。
図8に示すように、移動体22が後側から前側に向かって移動する場合は、前側ボス29の後部を移動体22の前部が押しながら移動する。これにより、移動体22に装着されたピン40は、プレート28の開口部28Aの前部に接触し、ブラシ除塵部27の回転支軸35を中心としてプレート31を時計方向に回転させ、ブラシ37と防塵ネット14の間に所定の隙間が形成される。すなわち、除塵装置20が後側から前側に移動する場合は、遮風プレート26によりエンジンカバー15の濾過体16に付着した塵埃は除塵されるが、ブラシ除塵部27のブラシ37と防塵ネット14を接触させずブラシ37の消耗を抑制することができる。
一方、図9に示すように、移動体22が前側から後側に向かって移動する場合には、後側ボス30の前部を移動体22の後部が押しながら移動する。これにより、移動体22に装着されたピン40は、プレート28の開口部28Aの後部に接触し、ブラシ除塵部27の回転支軸35を中心としてプレート31を反時計方向に回転させ、ブラシ37と防塵ネット14が接触する。すなわち、除塵装置20が前側から後側に移動する場合は、遮風プレート26によりエンジンカバー15の濾過体16に付着した塵埃は除塵され、ブラシ除塵部27のブラシ37により防塵ネット14に付着した細かな塵埃も除塵することができる。
また、防塵ネット14に付着した細かい塵埃を確実に除塵するために、後端部に位置する除塵装置20のブラシ37の先端部が、防塵ネット14の後側に移動するようにするのが好適である。
また、図9に示すように、ブラシ除塵部27のブラシ37により除塵された細かな塵埃は、エンジンルーム8の後部に設けた吸引口45から吸引風路46を通って外部に排出される。吸引口45の前部を形成するプレート45Aの先端部を防塵ネット14の後部よりも前側に臨ませ、プレート45Aの後端部を後端部に位置する除塵装置20のブラシ37よりも後側に設け、吸引風路46の前部を形成するプレート46Aはラジエータ10の後側に設けられている。これにより、除塵装置20のブラシ除塵部27により除塵された細かな塵埃をラジエータ10等に再付着させることなく外部に効率良く排出することができる。
次に、走行装置2のトランスミッション69内のオイルを冷却する油圧ポンプ50の装着方法について説明する。
図10に示すように、油圧ポンプ50は、エンジンEの右側前部を支持するエンジンマウント54の上プレート54Aに、ポンプ用ブラケット51を介して装着されている。これにより、操縦部6に伝わる油圧ポンプ50の作動中に発生する振動をエンジンマウント54で吸収することができ、油圧ポンプ50を支持するフレームを別途設ける必要がないことからエンジンルーム8内の空間を効率的に利用することができる。
また、油圧ポンプ50の駆動軸50Aに支持されたプーリ50BとエンジンEの右側に延出する出力軸52Aに支持されたプーリ52Bには、ベルト53が巻回されており、エンジンEの出力軸52Aの回転は、ベルト53を介して油圧ポンプ50の駆動軸50Aに伝動される。
図11に示すように、エンジンマウント54の上プレート54Aに、油圧ポンプ50が装着されたポンプ用ブラケット51は、上プレート54Aの右側面に形成された前後方向に長径を有する長穴に挿通された2本の固定用ボルト56と、上プレート54Aの上面に形成された前後方向に長径を有する長穴に挿通された1本の固定用ボルト56により着脱自在に固定されている。
また、ベルト53の張力を調整するために、上プレート54Aに対してポンプ用ブラケット51を左右方向に移動させる調整用ボルト55が設けられている。なお、調整用ボルト55は、上プレート54Aの左側面とポンプ用ブラケット51の下部に連結されている。
次に、エンジンEの回転動力の伝動機構について説明する。
図12に示すように、エンジンEの右側に延出する出力軸52Aの回転は、出力軸52Aに支持されたプーリ52Bとギヤボックス60の入力軸60Aに支持されたプーリ60Bに巻回されたベルト61によりギヤボックス60に伝動される。また、ベルト61には、ベルト61の張力の切換えを行なう排出用クラッチ84が設けられている。
ギヤボックス60の入力軸60Aに伝動された回転は、入力軸60Aに支持されたプーリ60Cと操縦部6を空調するコンプレッサ82の入力軸82Aに支持されたプーリ82Bに巻回されたベルト83によりコンプレッサ82に伝動されコンプレッサ82を駆動する。
ギヤボックス60に伝動された回転は、ギヤボックス60の出力軸62Aに支持されたプーリ62Bとカウンタ軸63Aに支持されたプーリ63Bに巻回されたベルト64によりカウンタ軸63Aに伝動される。また、カウンタ軸63Aに伝動された回転は、ギヤ65を介して排出筒7に内装された回転軸66に伝動される。
なお、油圧ポンプ50の駆動軸50Aに、エンジンEの出力軸52Aからの回転の伝動に替えて、ギヤボックス60の出力軸60B、カウンタ軸63A、排出筒7の回転軸66から回転を伝動することもできる。
エンジンEの左側に延出する出力軸52Aの回転は、出力軸52Aに支持されたプーリ52Cと走行用油圧式無段変速装置67の入力軸67Aに支持されたプーリ67Bに巻回されたベルト68により走行用油圧式無段変速装置67に伝動される。また、走行用油圧式無段変速装置67に伝動された回転は、出力軸67Cを介してトランスミッション69に伝動され、トランスミッション69に伝動された回転は、内部で増減速されて出力軸69Aを介して走行装置2に伝動されると共に、緊急時に装置を連結する連結軸69Bに伝動される。
なお、油圧ポンプ50の駆動軸50Aに、エンジンEの出力軸52Aからの回転の伝動に替えて、走行用油圧式無段変速装置67の入力軸67Aや出力軸67C、トランスミッション69の出力軸69Aや連結軸69Bから回転を伝動することもできる。
エンジンEの左側に延出する出力軸52Aの回転は、出力軸52Aに支持されたプーリ52Dとカウンタ軸70Aに支持されたプーリ70Bに巻回されたベルト71によりカウンタ軸70Aに伝動される。また、ベルト71には、ベルト71の張力の切換えを行なう脱穀・刈取用クラッチ85が設けられている。
カウンタ軸70Aに伝動された回転は、ギヤボックス72に伝動され、ギヤボックス72の内部で増減速されて出力軸72A〜72Dに伝動される。ギヤボックス72の出力軸72A,72Bに伝動された回転は、ベルト75を介して脱穀装置3の選別室に設けられた第1唐箕80A、1番受樋80B、第2唐箕80C、2番受樋80D、排除ファン80E、揺動装置80F等に伝動される
ギヤボックス72の出力軸72Cに伝動された回転は、刈取り用油圧式無段変速装置73に伝動される。また、刈取り用油圧式無段変速装置73に伝動された回転は、出力軸73Aを介して刈取装置4の刈取入力軸74に伝動される。
なお、油圧ポンプ50の駆動軸50Aに、エンジンEの出力軸52Aからの回転の伝動に替えて、ギヤボックス72の出力軸72A,72B、刈取り用油圧式無段変速装置73の出力軸73Aから回転を伝動することもできる。
ギヤボックス72の出力軸72Dに伝動された回転は、ベルト76を介して脱穀装置3の扱室に設けられた扱胴81A、二番処理胴81B、排藁搬送装置81Cに伝動される。
本発明は、農業用作業車輌に適用できるものである。
8 エンジンルーム
10 ラジエータ
14 防塵ネット
15 エンジンカバー
15D 中間上枠体
16 濾過体
20 除塵装置
21 リード軸
22 移動体
23 移動手段
26 遮風プレート
28 プレート(第1プレート)
28A 開口部(第1開口部)
29 前側ボス
30 後側ボス
35 回転支軸
36 プレート(第2プレート)
36A 開口部(第2開口部)
37 ブラシ
46 吸引風路
E エンジン

Claims (7)

  1. エンジン(E)を搭載するエンジンルーム(8)に、該エンジン(E)の冷却水を冷却するラジエータ(10)と、該ラジエータ(10)の外側に集塵用の防塵ネット(14)を配置し、
    前記エンジンルーム(8)の外側に、外気濾過用の濾過体(16)を有するエンジンカバー(15)を設け、
    該エンジンカバー(15)の内側に、前記濾過体(16)の内側面に接触する遮風プレート(26)と、前記防塵ネット(14)の外側面に接触するブラシ(37)を備えた除塵装置(20)を設け、
    該除塵装置(20)を移動手段(23)によって前後方向に移動させることを特徴とする作業車輌の原動部の除塵装置。
  2. 前記エンジンルーム(8)の後部に、前記ブラシ(37)によって搬送された防塵ネット(14)上の塵埃を吸引して除去する吸引風路(46)を形成した請求項1記載の作業車輌の原動部の除塵装置。
  3. 前記エンジンカバー(15)の内側に、前記移動手段(23)によって前後方向に移動する移動体(22)が外嵌されたリード軸(21)を設け、
    該リード軸(21)における移動体(22)に対して前側の部位と後側の部位に、それぞれリード軸(21)の軸方向に移動自在な前側ボス(29)と後側ボス(30)を設け、該前側ボス(29)及び後側ボス(30)によって、前記遮風プレート(26)の内面に固設された第1プレート(28)をリード軸(21)に吊設し、
    前記前側ボス(29)と前記後側ボス(30)は、前記移動体(22)によって前後方向に移動する請求項1又は2記載の作業車輌の原動部の除塵装置。
  4. 前記第1プレート(28)に、前記ブラシ(37)を支持すると共に上下方向に延設される回転支軸(35)を設け、
    前記移動体(22)に上下方向に延設するピン(40)を固設し、
    前記ピン(40)を、前記第1プレート(28)に形成された前後方向に長径を有する第1開口部(28A)と前記回転支軸(35)に固設された第2プレート(36)の後部に形成された第2開口部(36A)に挿通し、
    前記前側ボス(29)と後側ボス(30)の前後方向の間隔を、前記移動体(20)の前後方向幅よりも大きく設定した請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部の除塵装置。
  5. 前記回転支軸(35)を、前後方向において前記第1開口部(28A)の前後方向の中心部近傍に設けた請求項4記載の作業車輌の原動部の除塵装置。
  6. 前記リード軸(21)を、側面視において前記エンジンカバー(15)の中間上枠体(15D)と重ねて配置した請求項3〜5のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部の除塵装置。
  7. 前記移動手段(23)を、側面視においてエンジンカバー(15)の後端部におけるリード軸(21)よりも上側に配置した請求項3〜6のいずれか1項に記載の作業車輌の原動部の除塵装置。
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