JP2016042650A - 半導体光検出装置、放射線計数装置、および、半導体光検出装置の制御方法 - Google Patents

半導体光検出装置、放射線計数装置、および、半導体光検出装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】撮像素子において信号のノイズを低減する。【解決手段】画素回路が、所定の初期電圧のリセット信号と光の露光量に応じた信号電圧の露光信号とを順に生成する。アナログデジタル変換部が、所定のリセットサンプリング間隔で前記リセット信号を第1のデジタル信号に変換するリセットサンプリング処理と所定のリセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で露光信号を第2のデジタル信号に変換する露光サンプリング処理とを順に行う。検出部が、第1および第2のデジタル信号に基づいて前記光を検出する。【選択図】図4

Description

本技術は、半導体光検出装置、放射線計数装置、および、半導体光検出装置の制御方法に関する。詳しくは、相関二重サンプリングを行う半導体光検出装置、放射線計数装置、および、半導体光検出装置の制御方法に関する。
近年デジタルスチルカメラやカムコーダ、監視カメラ等の用途に、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージャが広く使われるようになり、市場も拡大している。このCMOSイメージャにおける各画素は、入射した光をフォトダイオードで電子に変換する。そして、画素は、その電子を一定期間蓄積した上で、その蓄積電荷量を反映した信号を、画素内に配置したアンプ素子を介してチップに内蔵されたAD(Analog to Digital)変換器に出力する。AD変換器は、画素からの信号をデジタル化して次段の画像処理回路や信号処理回路へ出力する。CMOSイメージャにおいては、撮像のためにこのような画素がマトリクス状に配置されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような画素から信号を読み出す際は、CMOSイメージャは、以下のような操作を行う。即ち、CMOSイメージャは、画素内のアンプ素子の入力ノード(浮遊拡散層など)に蓄積電荷を転送する前に、その入力を例えば電源電圧にリセットし、浮遊化させる。この際アンプの入力ノードにリセットノイズ(kTCノイズ)が生じるため、CMOSイメージャは、このリセット状態のリセット信号を画素から読み出し、サンプリングして基準信号とする。これに引き続いてCMOSイメージャ―は蓄積電荷の転送を行い、その信号を露光信号として画素から読み出してサンプリングする。そして、CMOSイメージャは、サンプリングしたそれらの信号の差分をとることによってkTCノイズを相殺する。この信号処理は、相関二重サンプリング(CDS:Correlated Double Sampling)と呼ばれる。
ここで、各画素からサンプリングにより出力される信号は、画素内に配置されたアンプ素子のランダムノイズや、検出回路自体のランダムノイズを含む。これらのランダムノイズを低減する方法としては、相関二重サンプリングにおいてリセット信号および露光信号のそれぞれに対して複数回のサンプリングを行って、結果を加算または平均化するのが有効である。このように、相関二重サンプリングにおいて、リセット信号または露光信号に対して、複数回のサンプリングを行うことを以下、多重サンプリングと称する。
特開2011−97581号公報
フォトンカウントなどに上述のCMOSイメージャを用いる際には、画素を徹底的に低ノイズ化し、超微小光の検出を可能とすることが求められる。この際に問題になるのは画素アンプの1/fノイズである。ここで、1/fノイズは、周波数が低いほど、ノイズパワーが大きくなるノイズである。検出回路による帯域カットや、上述の多重サンプリングによれば、熱雑音をはじめとする高周波帯域のノイズは低減が可能であるが、低周波数帯域のノイズ成分の低減は困難である。このため、低周波数帯域にも大きなノイズ成分を持つ1/fノイズの低減が困難である。
本技術はこのような状況に鑑みて生み出されたものであり、撮像素子において信号のノイズを低減することを目的とする。
本技術は、上述の問題点を解消するためになされたものであり、その第1の側面は、所定の初期電圧のリセット信号と光の露光量に応じた信号電圧の露光信号とを順に生成する画素回路と、所定のリセットサンプリング間隔で上記リセット信号を第1のデジタル信号に変換するリセットサンプリング処理と上記所定のリセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で上記露光信号を第2のデジタル信号に変換する露光サンプリング処理とを順に行うアナログデジタル変換部と、上記第1および第2のデジタル信号に基づいて上記光を検出する検出部とを具備する半導体光検出装置、および、その制御方法である。これにより、リセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で露光信号がデジタル信号に変換されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記露光サンプリング間隔は、上記リセットサンプリング間隔の0.7乃至2.0倍の値であってもよい。これにより、リセットサンプリング間隔の0.7倍乃至2.0倍の露光サンプリング間隔で露光信号がデジタル信号に変換されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記露光サンプリング間隔は、上記リセットサンプリング間隔の0.7乃至1.5倍の値であってもよい。これにより、リセットサンプリング間隔の0.7倍乃至1.5倍の露光サンプリング間隔で露光信号がデジタル信号に変換されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記露光サンプリング間隔は、上記リセットサンプリング間隔と略同一の値であってもよい。これにより、リセットサンプリング間隔と同一の露光サンプリング間隔で露光信号がデジタル信号に変換されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記アナログデジタル変換部は、上記リセット信号のサンプリングのタイミングが経過したときから一定の速度で電圧が変化する第1のスイープ信号と上記リセット信号とのそれぞれの電圧を比較する処理と上記露光信号のサンプリングのタイミングが経過したときから一定の速度で電圧が変化する第2のスイープ信号と上記リセット信号とのそれぞれの電圧を比較する処理とを順に行う比較部と、上記比較部の比較結果に応じて計数値を計数して上記計数値の信号を上記デジタル信号として供給するカウンタとを具備し、上記第1および第2のスイープ信号のそれぞれの変化量は同一であってもよい。これにより、第1のスイープ信号とリセット信号とのそれぞれの電圧が比較され、第1のスイープ信号同一のスイープ量の第2のスイープ信号と露光信号とのそれぞれの電圧が比較されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記アナログデジタル変換部は、上記リセット信号を3回より多い回数に亘って上記第1のデジタル信号に変換し、上記露光信号を3回より多い回数に亘って上記第2のデジタル信号に変換してもよい。これにより、リセット信号および露光信号が、3回より多い回数に亘ってデジタル信号に変換されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記検出部は、上記第1のデジタル信号と上記第2のデジタル信号との差分に基づいて上記光を検出してもよい。これにより、第1のデジタル信号と第2のデジタル信号との差分に基づいて光が検出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記検出部は、上記差分に応じた値が所定の閾値を超えるか否かにより上記光を検出してもよい。これにより、差分に応じた値が所定の閾値を超えるか否かにより光が検出されるという作用をもたらす。
また、この第1の側面において、上記検出部は、上記差分の統計量を上記光の検出結果として算出してもよい。これにより、差分の統計量が光の検出結果として算出されるという作用をもたらす。
また、本技術の第2の側面は、放射線が入射されるとシンチレーション光を発光するシンチレータと、所定の初期電圧のリセット信号と上記シンチレーション光の露光量に応じた信号電圧の露光信号とを順に生成する画素回路と、所定のリセットサンプリング間隔で上記リセット信号を第1のデジタル信号に変換するリセットサンプリング処理と上記所定のリセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で上記露光信号を第2のデジタル信号に変換する露光サンプリング処理とを順に行うアナログデジタル変換部と、上記第1および第2のデジタル信号に基づいて上記光を検出する検出部とを具備する放射線計数装置である。これにより、リセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で露光信号がデジタル信号に変換されるという作用をもたらす。
本技術によれば、撮像素子において信号のノイズを低減することができるという優れた効果を奏し得る。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
第1の実施の形態における撮像素子の一構成例を示すブロック図である。 第1の実施の形態における画素回路の一構成例を示す回路図である。 第1の実施の形態における画素回路の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態における検出回路の機能構成例と検出回路の動作例とを示す図である。 第1の実施の形態における撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態におけるサンプリング間隔とノイズのパワー密度との関係の一例を示すグラフである。 第1の実施の形態における周波数とノイズのパワー密度との関係の一例を示すグラフである。 第1の実施の形態の第1の変形例における撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1の実施の形態の第2の変形例における検出回路の一構成例を示す図である。 第2の実施の形態における放射線計数装置の一構成例を示す図である。
以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(露光サンプリング間隔をリセットサンプリング間隔の2倍以下に設定した例)
2.第2の実施の形態(露光サンプリング間隔をリセットサンプリング間隔の2倍以下に設定して放射線計数を行う例)
<1.第1の実施の形態>
[撮像素子の構成例]
図1は、第1の実施の形態における撮像素子100の一構成例を示すブロック図である。この撮像素子100は、複数の定電流回路110と、行駆動回路120と、画素アレイ部130と、タイミング制御回路150と、参照電圧供給部160と、複数の検出回路170と、複数のスイッチ185と、出力回路190とを備える。なお、撮像素子100は、特許請求の範囲に記載の半導体光検出装置の一例である。
画素アレイ部130には、複数の画素回路140が二次元格子状に配列される。所定の方向に配列された複数の画素回路140を以下、「行」と称し、行に垂直な方向に配列された複数の画素回路140を以下、「列」と称する。前述の定電流回路110、検出回路170、および、スイッチ185は、列ごとに設けられる。
画素回路140は、行駆動回路120の制御に従って、光をアナログの電気信号に変換するものである。この画素回路140は、垂直信号線149を介して対応する検出回路170に電気信号を供給する。この電気信号は、上述のリセット信号または露光信号を含む。
行駆動回路120は、タイミング制御回路150の制御に従って複数の制御線を介して画素回路140のそれぞれを制御するものである。この行駆動回路120は、行を順に選択し、選択した行を露光させ、露光が終了した行内の画素回路140から電気信号(リセット信号や蓄積信号)を出力させる。この電気信号は、検出回路170により読み出される。このように、行を順に露光させる制御は、ローリングシャッター方式と呼ばれる。露光および読出し時の制御の詳細については後述する。
定電流回路110は、一定の電流を生成し、対応する垂直信号線149に供給するものである。
タイミング制御回路150は、行駆動回路120、参照電圧供給部160および検出回路170の動作タイミングを制御するものである。このタイミング制御回路150は、例えば、行の走査タイミングを示すタイミング制御信号を生成して行駆動回路120に供給する。また、タイミング制御回路150は、参照電圧の供給動作を制御するDAC(Digital to Analog)制御信号を生成して参照電圧供給部160に供給する。また、タイミング制御回路150は、検出回路170の動作を制御する検出制御信号を検出回路170へ供給する。DAC制御信号や検出制御信号の詳細については後述する。
参照電圧供給部160は、DAC制御信号に従って参照電圧Vrefを生成して検出回路170のそれぞれに供給するものである。
検出回路170は、検出制御信号に従って、電気信号に基づいて光検出を行うものである。この検出回路170は、それらの信号に対して、CDS(Correlated Double Sampling)処理を行って光を検出する。検出回路170は、検出結果を示すデジタル信号をスイッチ185に供給する。
スイッチ185は、対応する検出回路170と出力回路190との間の経路を開閉するものである。各列のスイッチ185は、列を順に選択する列駆動回路(不図示)の制御に従って、順にデジタル信号を出力回路190に供給する。
出力回路190は、画像処理装置などにデジタル信号を出力するものである。
[画素回路の構成例]
図2は、第1の実施の形態における画素回路140の一構成例を示す回路図である。この画素回路140は、フォトダイオード141、蓄積ノード142、転送トランジスタ143、検出ノード144、リセットトランジスタ145、増幅トランジスタ146および選択トランジスタ147を備える。例えば、n型のMOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)が、転送トランジスタ143として用いられる。リセットトランジスタ145、増幅トランジスタ146および選択トランジスタ147についても同様にn型のMOSFETなどが用いられる。
フォトダイオード141は、光を電荷に変換するものである。このフォトダイオード141は、蓄積ノード142を介して転送トランジスタ143に接続される。フォトダイオード141は、画素回路140のシリコン基板に入射した光子から、電子とホールのペアを発生させ、そのうちの電子を蓄積ノード142に蓄積する。
転送トランジスタ143は、行駆動回路120の制御に従って、蓄積ノード142から検出ノード144へ電荷を転送するものである。
検出ノード144は、転送トランジスタ143からの電荷を蓄積して、その蓄積した電荷の量に応じた電圧を生成するものである。例えば、浮遊拡散層が検出ノード144として用いられる。この電圧は、増幅トランジスタ146のゲートに印加される。
リセットトランジスタ145は、蓄積ノード142や検出ノード144に蓄積された電荷を電源に引き抜いて初期化するものである。このリセットトランジスタ145のゲートは行駆動回路120に接続され、ドレインは電源に接続され、ソースは検出ノード144に接続される。
行駆動回路120は、例えば、リセットトランジスタ145を転送トランジスタ143と同時にオン状態に制御することで蓄積ノード142に蓄積された電子を電源に引き抜き、画素を蓄積前の暗状態、即ち光が未入射の状態に初期化する。また、行駆動回路120は、転送トランジスタ143のみをオン状態に制御することにより、検出ノード144に蓄積された電荷を電源に引き抜き、その電荷量を初期化する。
増幅トランジスタ146は、ゲートの電圧を増幅するものである。この増幅トランジスタ146のゲートは検出ノード144に接続され、ドレインは電源に接続され、ソースは選択トランジスタ147に接続される。この増幅トランジスタ146と定電流回路110とは、ソースフォロワを形成しており、検出ノード144の電圧は、1弱のゲインで垂直信号線149に出力される。その電圧の電気信号は検出回路170により取得される。
選択トランジスタ147は、行駆動回路120の制御に従って、電気信号を出力するものである。この選択トランジスタ147のゲートは行駆動回路120に接続され、ドレインは増幅トランジスタ146に接続され、ソースは垂直信号線149に接続される。行駆動回路120は、行を択一的に選択して選択した行内の全選択トランジスタ147をオンにすることにより、それらの行内の画素回路140に電気信号を出力させる。
また、定電流回路110は、例えば、MOSトランジスタ111を備える。このMOSトランジスタのゲートには所定の電圧が印加され、ドレインは垂直信号線149に接続され、ソースは接地される。この定電流回路110は、列内の各画素回路140に垂直信号線149を介して接続される。
このようなCMOSイメージャは、近年微細化によって画素内の寄生容量が低減され、具体的には図2の検出ノード144の寄生容量が著しく低減されて変換効率が向上し、その結果、感度が向上している。その一方で基板の結晶品質が向上して低ノイズ化が進められてきた。即ち信号のSN(signal to Noise)比が著しく向上してきており、このような傾向から、超低照度に対応した光検出器としてこれを利用する可能性が出てきた。撮像素子100は、チップ内の画素アレイ部130全体を1受光面としたフォトンカウンティング用デバイスとして使用される。このようなデバイスは、光電子増倍管等を代替するものとして期待されている。
なお、撮像素子100をフォトンカウントに用いず、デジタルスチルカメラや監視カメラなどの自然光を検出する撮像装置に搭載して、画像データの撮像に用いてもよい。
図3は、第1の実施の形態における画素回路140の動作の一例を示すタイミングチャートである。
行駆動回路120は、露光期間直前のタイミングT1において、転送トランジスタ143およびリセットトランジスタ145をともにオン状態に制御する。この制御により、フォトダイオード141および転送トランジスタ143の間の蓄積ノード142に蓄積された電荷が全て電源へ排出される。この制御を以下、「PD(Photo Diode)リセット」と称する。その後、行駆動回路120は、転送トランジスタ143をオフ状態に制御する。この制御により、蓄積ノード142は浮遊状態となって、新たな電荷蓄積が開始される。また、行駆動回路120は、PDリセット後において、リセットトランジスタ145をオフ状態に制御する。なお、電荷蓄積中、リセットトランジスタ145はオン状態のままであってもよい。一方、選択トランジスタ147は、垂直信号線149に接続された他の画素回路140へのアクセスを可能にするために、オフ状態に制御される。
そして、露光期間終了前のタイミングT2において、行駆動回路120は、リセットトランジスタ145および選択トランジスタ147をオン状態に制御する。選択トランジスタ147の制御により、選択された画素回路140が垂直信号線149に接続される。また、リセットトランジスタ145の制御により、増幅トランジスタ146の入力である検出ノード144と電源とが短絡される。これにより、選択された画素回路140に基準電位が生成される。
タイミングT2からパルス期間が経過したときに、行駆動回路120は、リセットトランジスタ145をオフ状態に制御する。この制御により、検出ノード144の電位は、リセットトランジスタ145のゲートとのカップリングを受けて基準電位から幾分低下し、浮遊状態となる。さらに、この際に検出ノード144には、有意なkTCノイズが発生する。検出ノード144として、一般に、浮遊拡散層(Floating Diffusion)が用いられるため、この制御を以下、「FDリセット」と称する。
FDリセットから露光期間の終了までの間に、検出回路170は、一定の間隔ds1で複数回(例えば、4回)のサンプリングを行う。これらのサンプリングにおいて、垂直信号線149の電位の信号が、リセット信号として検出回路170によりデジタル信号Ds1に変換される。以下、この間隔ds1を「リセットサンプリング間隔」と称する。このリセット信号の多重サンプリングは、相関二重サンプリングにおいて1回目の読出しとして扱われる。
そして、露光期間が終了するタイミングT4において行駆動回路120は、転送トランジスタ143をオン状態に制御する。この制御により、蓄積ノード142に蓄積された電荷が検出ノード144へ転送される。この際に、検出ノード144のポテンシャルが十分に深ければ、蓄積ノード142に蓄積されていた電子は、検出ノード144に全て転送され、蓄積ノード142は完全空乏状態になる。タイミングT4からパルス期間が経過したときに行駆動回路120は、転送トランジスタ143をオフ状態に制御する。この制御により、検出ノード144の電位は、転送トランジスタ143の駆動前に比較して、蓄積電荷量の分だけ下降する(すなわち、ポテンシャルが浅くなる)。この下降分の電圧が増幅トランジスタ146により増幅されて垂直信号線149へ出力される。
転送トランジスタ143がオフ状態に制御されたときからタイミングT6までの間に、検出回路170は、一定の間隔ds2で複数回(例えば、4回)のサンプリングを行う。これらのサンプリングにおいて、垂直信号線149の電位の信号が、露光信号として検出回路170によりデジタル信号Ds2に変換される。以下、この間隔ds1を「露光サンプリング間隔」と称する。この露光信号の多重サンプリングは、相関二重サンプリングにおいて2回目の読出しとして扱われる。
検出回路170は、サンプリングした露光信号(すなわち、デジタル信号Ds2)およびリセット信号(すなわち、デジタル信号Ds1)を比較して、その比較結果に基づいて入射光子量を判定する。複数のデジタル信号Ds1は、全て加算され、必要に応じて、それらの平均値が算出される。同様に、デジタル信号Ds2も全て加算され、必要に応じて平均化される。検出回路170は、デジタル信号Ds1の加算値(または平均値)と、デジタル信号Ds2の加算値(または平均値)との差分を正味の露光信号として求める。FDリセットの際に生じるkTCノイズは、デジタル信号Ds1およびDs2の差分を取ることにより相殺される。
ここで、CDSによるノイズキャンセルは、kTCノイズのような固定ノイズのみならず、低周波ノイズに対しても有効である。相殺効果を得るノイズの周波数はCDS間隔dに依存し、約1/d以下の帯域がその対象となる。CDS間隔は、リセット信号のサンプリングタイミングと、露光信号のサンプリングタイミングとの間の間隔である。一方、多重サンプリングによって低減されるノイズ帯域はサンプリング間隔dに依存し、そのカット対象となるのは、約10/d以上の帯域である。リセットサンプリング時には、サンプリング間隔dにds1が設定され、露光サンプリング時には、サンプリング間隔dにds2が設定される。
上述の特性より、CDS間隔dを短くすると、そのカット帯域は高周波側に広がり、サンプリング間隔dを長くすると、そのカット帯域は低周波に広がる。一方、読出しの操作手順上、CDS間隔dはサンプリング間隔dによって規定される。したがって、読出しの操作手順を最適化してdとdの相対関係を適切に調整すれば、ほぼ全帯域に渡ってノイズカットが実施され、それは1/fノイズの低減にも寄与することとなる。伝達関数等を用いた見積りから、CDS操作において、リセット信号のサンプリング間隔ds1に対して露光信号のサンプリング間隔ds2を2倍以下にすることが、1/fノイズ低減に有効であることが導出された。この導出過程の詳細については後述する。
なお、リセット信号の最後のサンプリングタイミングと、露光信号の最初のサンプリングタイミングとの間隔は、できるだけ短くすることが望ましい。
各画素回路140の露光期間は、PDリセットと、読出し動作との間の期間であり、正確には転送トランジスタがPDリセット後にオフ状態に遷移してから、読出しにおいてオン制御されるタイミングT4までの期間である。この間にフォトダイオード141に光子が入射し電荷が発生すると、その電荷は、デジタル信号Ds1およびDs2の差分となり、上述の手順に従って検出回路170により算出される。
[検出回路の構成例]
図4は、第1の実施の形態における検出回路170の機能構成例と検出回路170の動作例とを示す図である。同図におけるaは第1の実施の形態における検出回路170の機能構成例を示す回路図である。この検出回路170は、AD変換回路171、除算回路176、および、判定回路177を備える。
AD変換回路171は、タイミング制御回路150の制御に従って、リセット信号および露光信号のそれぞれを順にデジタル信号に変換(すなわち、サンプリング)するものである。このAD変換回路171は、キャパシタ172および173と、コンパレータ174と、カウンタ175とを備える。なお、AD変換回路171は、特許請求の範囲に記載のアナログデジタル変換部の一例である。
キャパシタ172は、垂直信号線149とコンパレータ174の2つの入力端子の一方とに接続され、キャパシタ173は、コンパレータ174の2つの入力端子の他方と参照信号線169とに接続される。また、これらのキャパシタ172および173の容量は、略同一であり、これらのキャパシタはカップリングキャパシタとも呼ばれる。
コンパレータ174は、垂直信号線149の出力電圧Vと参照信号線169の参照電圧Vrefとを比較するものである。リセット信号の多重サンプリングではリセット信号のリセットレベルが出力電圧Vとして出力され、露光信号の多重サンプリングでは露光信号の信号レベルが出力電圧Vとして出力される。コンパレータ174は、比較結果COMPをカウンタ175に供給する。例えば、出力電圧Vpが参照電圧Vrefより高い場合に、ハイレベルの比較結果COMPが出力され、そうでない場合にローレベルの比較結果COMPが出力される。また、コンパレータ174は、二つの入力端子を内部でショートさせるオートゼロ機能を有する。
カウンタ175は、コンパレータ174の比較結果COMPに基づいて計数値を計数するものである。このカウンタ175は、例えば、計数値を増加するアップカウントと、計数値を減少させるダウンカウントとのいずれかを切り替えて実行することができる。
タイミング制御回路150からの検出制御信号は、カウンタ175の計数値を初期値にリセットする初期化指示信号RSTと、アップカウントおよびダウンカウントの一方から他方への切り替えを指示する切替指示信号SWとを含む。また、検出制御信号は、所定の周波数のクロック信号CLKを含む。
カウンタ175は、初期化指示信号RSTが供給されると、計数値を初期値にする。また、カウンタ175は、切替指示信号SWに従ってアップカウントおよびダウンカウントのいずれかを行う。また、カウンタ175は、出力電圧Vpが参照電圧Vrefより高い(すなわち、比較結果COMPがハイレベルである)場合に、クロック信号CLKに同期してアップカウントまたはダウンカウントを行う。カウンタ175は、計数値CNTを除算回路176に供給する。
除算回路176は、計数値CNTをサンプリング回数(例えば、4回)により除算するものである。例えば、ビットシフト演算などにより除算が行われる。除算回路176は、除算結果を画素信号として判定回路177に供給する。
判定回路177は、画素信号の値と所定の閾値とを比較し、その比較結果に基づいて光子の入射の有無を判定するものである。例えば、画素信号の値が閾値より高い場合に、光子が入射されたと判定し、そうでない場合に光子が入射されなかったと判定される。このような1光子検出が十分に低いエラーレートで行われると、ランダムノイズの影響がほぼ完全に除去されるため、画素アレイ部130に配列される画素回路140の数より遥かに少数のフォトンが入射するような超微小光検出の際には、光量を入射光子数で高精度に判定することができる。判定回路177は、判定結果を示す1ビットのデジタル信号BINOUTを生成してスイッチ185を介して出力回路190へ出力する。なお、除算回路176および判定回路177は、特許請求の範囲に記載の検出部の一例である。
なお、検出回路170は、フォトンカウントを行っているが、フォトンカウントを行わない構成としてもよい。この際には、例えば、判定回路177は不要であり、除算回路176の除算結果が画素データとして出力される。
また、検出回路170は、除算回路176により除算を行っているが、フォトンカウントを行うのであれば、除算回路176を必ずしも設ける必要はなく、この除算回路176を設けない構成としてもよい。
[検出回路の動作例]
図4におけるbは、第1の実施の形態における検出回路170の動作例を示す図である。選択された画素回路140は、行駆動回路120の制御に従ってリセット信号を垂直信号線149に出力する(ステップS901)。
また、コンパレータ174のオートゼロ機能により、コンパレータ174への二つの入力がショートされ、キャパシタ172および173の電荷量がそれに従って調整される。これによって垂直信号線149および参照信号線169は実効的な均衡状態となる(ステップS902)。
参照電圧供給部160は、一定の速度で、参照電圧Vrefを変化(例えば、減少)させるスイープ信号を参照信号線169に複数回に亘って供給する。コンパレータ174は、そのスイープ信号の電圧(Vref)とリセット信号のリセットレベル(V)とを比較する。タイミング制御回路150は、カウンタ175を制御して計数値を初期化させる。カウンタ175は、比較結果COMPの反転タイミングに基づいて計数を行う。これにより、リセット信号をデジタル信号Ds1に変換するAD変換が行われる(ステップS903)。
ステップS902のオートゼロ動作により、垂直信号線149の電圧Vと、参照信号線169の電圧Vrefとは実効的な均衡状態に制御されている。このため、ステップS903において、AD変換される電圧は、事実上、コンパレータ174の内部で生ずるオフセット(Vofs)である。このようなAD変換は、複数回行われ、AD変換においては、例えば、ダウンカウントにより計数値が加算される。
そして、画素回路140は、行駆動回路120の制御に従って露光信号を垂直信号線149に出力する(ステップS904)。
参照電圧供給部160は、再度スイープ信号を複数回に亘って供給し、コンパレータ174は、そのスイープ信号の電圧(Vref)と露光信号の信号レベル(V)とを比較する。タイミング制御回路150は、カウンタ175を制御して、ダウンカウントからアップカウントへ切り替えさせる。カウンタ175は、比較結果COMPの反転タイミングに基づいて計数を行う。これにより、露光信号をデジタル信号Ds2に変換するAD変換が行われる(ステップS905)。
ステップS905で、カウンタ175は、ダウンカウントからアップカウントに切り替えたため、ステップS905では、アップカウントの計数値と、ダウンカウントの計数値との差分が出力される。コンパレータのオフセット電圧や、リセット時のkTCノイズは、デジタル信号Ds1およびDs2の差分を取ることにより除去される。
除算回路176は、その差分(CNT)の平均値を正味の画素信号として算出し、判定回路177は、その平均値と閾値と比較して光子の入射の有無を検出する(ステップS906)。ステップS906の後、検出回路170は、検出動作を終了する。
[撮像素子の動作例]
図5におけるaは、第1の実施の形態における撮像素子100の動作の一例を示すタイミングチャートである。
ステップT2において、行駆動回路120は、FDリセットを行う。タイミングT2からパルス期間が経過したタイミングT2'において、画素回路140は、垂直信号線149を介してリセット信号を出力する。また、タイミングT2において、タイミング制御回路150は、初期化指示信号RSTをカウンタ175に供給して、計数値を初期化させる。
ここで、コンパレータ174のオートゼロ機能により、垂直信号線149および参照信号線169のそれぞれの電圧は、タイミングT2'において、ほぼ実効的に均衡した状態になっている。同図におけるaの一点鎖線は、均衡状態となった垂直信号線149の、参照信号線169に対する相対的な電圧の変動を示す。
タイミングT2において一定のオフセット電圧Vofsが参照信号線169に生じる。参照電圧供給部160は、リセット信号に対する複数のサンプリングタイミングのそれぞれから一定期間に亘って、スイープ信号を供給する。リセット信号のサンプリングを4回行う際には、リセット信号のサンプリングタイミングT31、T33、T35およびT37のそれぞれにおいてスイープ信号の供給が開始される。これらのサンプリングタイミングのそれぞれの間隔は、ds1である。そして、それらのサンプリングタイミングから、サンプリング間隔より短い一定期間が経過したタイミングT32、T34、T36およびT38において、参照電圧供給部160は、スイープ信号の供給を停止する。
また、タイミング制御回路150は、スイープ信号が供給される期間(T31乃至T32など)に亘って、カウンタ175にクロック信号CLKを供給して計数値を計数させ、それ以外の期間ではクロック信号CLKの供給を停止する。
カウンタ175は、スイープ信号が供給される期間(T31乃至T32など)のうち参照電圧Vrefが垂直信号線149の電圧よりも高い期間に亘ってダウンカウントを行う。これはコンパレータ出力の反転に伴ってカウンタへのクロック供給を遮断する等の手段によって実施される。例えば、タイミングT31とT32との間のタイミングT31'において、参照電圧Vrefが垂直信号線149の電圧以下になる場合には、タイミングT31からT31'までの間、ダウンカウントが実行される。タイミングT31'からT32までの間は、参照電圧Vrefが垂直信号線149の電圧以下であるため、ダウンカウントが行われず、計数値が保持される。また、タイミングT32から、次のサンプリングタイミングT33までの間はクロック信号CLKが供給されないため、同様に、ダウンカウントが行われずに計数値が保持される。
タイミングT33乃至T34と、タイミングT35乃至T36と、タイミングT37乃至T38とのそれぞれにおいても、同様に、参照電圧Vrefが垂直信号線149の電圧よりも高い期間に亘ってダウンカウントが行われる。
また、画素回路140は、電荷が検出ノード144へ転送されたタイミングT4において、露光信号を出力する。また、このタイミングT4において、タイミング制御回路150は、切替指示信号SWにより、カウンタ175のカウント動作をダウンカウントからアップカウントへ切り替えさせる。
参照電圧供給部160は、露光信号に対する複数のサンプリングタイミングのそれぞれから一定期間に亘って、スイープ信号を供給する。露光信号のサンプリングを4回行う際には、露光信号のサンプリングタイミングT51、T53、T55およびT57においてスイープ信号の供給が開始される。これらのサンプリングタイミングのそれぞれの間隔は、ds2である。そして、それらのサンプリングタイミングから一定期間が経過したタイミングT52、T54、T56およびT58において、参照電圧供給部160は、スイープ信号の供給を停止する。
ここで、スイープ信号の変化量をスイープ量とすると、露光信号のサンプリングのときのスイープ量は、リセット信号のサンプリングのときよりも大きな値に設定される。
カウンタ175は、露光信号に対応するスイープ信号が供給される期間(T51乃至T52など)のうち参照電圧Vrefが垂直信号線149の電圧よりも高い期間に亘ってアップカウントを行う。
リセット信号に対する最後のサンプリングが終了したタイミングT38において、計数値CNTは、複数のダウンカウントの計数値全ての積算値となる。例えば、リセット信号に対する1、2、3および4回目のサンプリングにおける計数値の絶対値をそれぞれDs1-1、Ds1-2、Ds1-3およびDs1-4とする。この場合、タイミングT38における計数値CNTは、初期値-Ds1-1-Ds1-2-Ds1-3-Ds1-4となる。なお、Ds1-1、Ds1-2、Ds1-3およびDs1-4は、特許請求の範囲に記載の第1のデジタル信号の一例である。
また、タイミングT4以降は、アップカウントに切り替わるため、露光信号に対する最後のサンプリングが終了したタイミングT58において、計数値CNTは、ダウンカウントの積算値とアップカウントの積算値との差分となる。例えば、露光信号に対する1、2、3および4回目のサンプリングにおける絶対値をそれぞれDs2-1、Ds2-2、Ds2-3およびDs2-4とする。この場合、タイミングT58における計数値CNTは、初期値-Ds1-1-Ds1-2-Ds1-3-Ds1-4+Ds2-1+Ds2-2+Ds2-3+Ds2-4となる。なお、Ds2-1、Ds2-2、Ds2-3およびDs2-4は、特許請求の範囲に記載の第2のデジタル信号の一例である。
前述したように、露光サンプリング間隔ds2は、リセットサンプリング間隔ds1の2倍以下に設定されている。このため、周波数が低いほどノイズパワーが大きくなる1/fノイズを十分に低減することができる。
これに対し、通常のシングルスロープ(積算型)のAD変換器では、信号レベルのAD変換におけるスイープ量はリセットレベルより遥かに大きく、これに伴って露光サンプリング間隔ds2は、リセットサンプリング間隔ds1に対して非常に大きい。例えば、露光サンプリング間隔ds2は、リセットサンプリング間隔ds1の10倍程度に設定される。このように、サンプリング間隔が大きく異なると、低周波数のノイズ成分を十分に除去することができなくなる。
図5におけるbは、同図のaにおけるスイープ信号の一部501を拡大した図である。同図におけるbに示すように、オフセット電圧Vofsが生じた後において、スイープ信号の電圧は、一定時間(T31乃至T32など)に亘って一定の速度で低下する。その一定時間内の低下量が、スイープ量ΔVsweep1に該当する。
図6は、第1の実施の形態におけるサンプリング間隔とノイズのパワー密度との関係の一例を示すグラフである。
前述したように、露光サンプリング間隔ds2をリセットサンプリング間隔ds1の2倍以下に設定すると、1/fノイズが低減する。この数値範囲の導出過程について説明する。まず、ランダムノイズを、例えば、次の式により表す。
Figure 2016042650
式1において、p(f)は、画素回路140の1/fノイズのノイズ密度であり、単位は、例えば、V/Hzである。このp(f)は、例えば、次の式により表される。
p(f)=k/f ・・・式2
上式においてkは、画素回路140内のトランジスタにおけるノイズ係数であり、例えば、5.6E−10(V)が設定される。fは周波数であり、単位は、例えば、ヘルツ(Hz)である。
また、式1において、H(f)は、検出回路170内のコンパレータの帯域制限特性であり、次の式により表される。
H(f)=1/{1+(f/f} ・・・式3
式3において、fは、遮断周波数であり、単位は、例えば、ヘルツ(Hz)である。nは、係数である。シングルスロープ(積算型)のAD変換器の回路シミュレーションにより、フィッティングする遮断周波数およびnを求めると、例えば、遮断周波数fcとして3.24メガヘルツ(MHz)が得られ、nとして3.9が得られる。
また、式1において、s()はノイズの振幅を表す。この振幅を求めるためにノイズを正弦波と仮定し、リセット信号および露光信号のそれぞれのサンプリング回数を2回とする。また、リセット信号の最後のサンプリングと、露光信号の最初のサンプリングとの間の間隔は、ds1と同じであるものとする。この場合、リセット信号の最初のサンプリングタイミングの位相をtとすると、リセット信号の2回目のサンプリングタイミングの位相は、t+ds1である。また、露光信号の最初のサンプリングタイミングの位相は、t+2ds1であり、露光信号の2回目のサンプリングタイミングの位相は、t+2ds1+ds2である。したがって、ノイズの変位y(t)は、次の式により求められる。
Figure 2016042650
ここで、角周波数は、次の式により表される。
Figure 2016042650
また、式4を極形式で複素表示すると、次の式が得られる。
Figure 2016042650
式6を極形式から直交形式に変換すると、次の式が得られる。
Figure 2016042650
この式7の実数項と虚数項との二乗和が、振幅の二乗となる。したがって、振幅は、次の式により表される。
Figure 2016042650
また、リセット信号および露光信号のそれぞれのサンプリング回数が4回の場合、リセット信号の最初のサンプリングタイミングの位相をtとすると、リセット信号の2回目のサンプリングタイミングの位相は、t+ds1である。また、リセット信号の3回目、4回目のサンプリングタイミングの位相は、t+2ds1、t+3ds1である。露光信号の1、2、3および4回目のサンプリングタイミングの位相は、それぞれt+4ds1、t+4ds1+ds2、t+4ds1+2ds2およびt+4ds1+3ds2である。したがって、このときのノイズの変位y(t)は、次の式により求められる。
Figure 2016042650
式9を極形式で複素表示すると、次の式が得られる。
Figure 2016042650
式10を極形式から直交形式に変換すると、次の式が得られる。
Figure 2016042650
この式11の実数項と虚数項との二乗和が、振幅の二乗となる。したがって、振幅は、次の式により表される。
Figure 2016042650
サンプリング間隔ds1およびds2に具体的な数値を設定し、式8または式12の右辺を式1に代入すれば、サンプリング回数が2回または4回のときのノイズパワー密度が算出される。リセットサンプリング間隔ds1を4マイクロ秒(μs)に固定し、露光サンプリング間隔ds2を1乃至40マイクロ秒(μs)に変化させて算出されたノイズパワー密度をプロットしたグラフを図6に示す。同図において、縦軸は、1/fノイズのノイズパワー密度であり、横軸は、露光サンプリング間隔である。一点鎖線は、リセット信号および露光信号のそれぞれのサンプリング回数が2回のときの特性であり、実線は、サンプリング回数が4回のときの特性である。
図6に例示するように、露光サンプリング間隔ds2が大きいほど、ノイズパワー密度が増大する。ノイズパワー密度を許容値以下にするには、露光サンプリング間隔ds2は、8マイクロ秒(すなわち、ds1の2倍)以下にする必要がある。特に、露光サンプリング間隔ds2は、3乃至8マイクロ秒(すなわち、ds1の0.7乃至2.0倍)であることが望ましい。ds2をds1の0.7乃至2.0倍にすると、例えば、4回以上のサンプリングを行うときに、5%以上のノイズ削減効果が得られる。また、ds2は、ds1の0.7乃至1.5倍であることがさらに望ましい。さらに、ds2は、ds1と同一であることが最も望ましい。
また、サンプリング回数を多くするほど、ノイズパワー密度が小さくなる。リセット信号および露光信号のそれぞれのサンプリング回数は、4回以上にすることが望ましい。
また、リセット信号のサンプリング回数と、露光信号のサンプリング回数とを同一にしているが、これらの回数が異なる構成であってもよい。
図7は、第1の実施の形態における周波数とノイズのパワー密度との関係の一例を示すグラフである。同図の縦軸は、ノイズパワー密度であり、横軸は、周波数である。また、実線は、サンプリング後のノイズ全体の特性であり、一点鎖線は、ノイズのうち、1/fノイズの特性である。同図に示すように、周波数が低いほど、1/fノイズのノイズパワー密度が大きくなる。この1/fノイズ以外のノイズは、前述したように、露光サンプリング間隔ds2を、リセットサンプリング間隔ds1の2倍以下にした相関二重サンプリングによって効果的に除去される。
このように、本技術の第1の実施の形態によれば、間隔ds1でリセット信号をサンプリングし、間隔ds1の2倍以下の間隔ds2で露光信号をサンプリングするため、低周波数のノイズを効果的に除去することができる。
[第1の変形例]
第1の実施の形態では、露光信号に対応するスイープ量を、リセット信号に対応するスイープ量よりも大きくしていた。しかし、シンチレーションを用いた放射線計数や蛍光検出の用途では、シンチレーション光の照度が非常に低いことが多い。また、デジタルスチルカメラや監視カメラの用途においても、夜間など、自然光の照度が非常に低い場合がある。このように、照度が非常に低い場合には、露光信号のレベルが、コンパレータ174に生ずるオフセットノイズのレベル以下になる場合がある。この際には、露光信号に対応するスイープ量を、リセット信号に対応するスイープ量と同じ値にすることが望ましい。これにより、光検出の精度を高くすることができる。第1の変形例の撮像素子100は、露光信号に対応するスイープ量を、リセット信号に対応するスイープ量と同じ値にした点において第1の実施の形態と異なる。
図8は、第1の実施の形態の第1の変形例における撮像素子の動作の一例を示すタイミングチャートである。同図に例示するように、露光信号に対応するスイープ量は、リセット信号に対応するスイープ量ΔVsweep1と同じ値に設定されている。超低照度の環境下では、画素回路140当たり、0個〜数個の光子しか入射されないことがあり、このような環境下では、同図のシーケンスを積極的に用いるのが望ましい。
このように、第1の変形例によれば、リセット信号に対応するスイープ信号のスイープ量と露光信号に対応するスイープ信号のスイープ量とを略同一にしたため、露光信号のレベルが、非常に小さい場合であっても、高い精度で光を検出することができる。
[第2の変形例]
第1の実施の形態では、カウンタ175は、露光が終了するときにダウンカウントからアップカウントへ切り替えていたが、切り替えを行わずにアップカウントおよびダウンカウントの一方のみを行う構成であってもよい。第2の変形例の撮像素子100は、カウンタがアップカウントおよびダウンカウントの一方のみを行う点において第1の実施の形態と異なる。
図9は、第1の実施の形態の第2の変形例における検出回路170の一構成例を示す図である。第2の変形例の検出回路170は、カウンタ175の代わりにカウンタ178を備え、スイッチ181、レジスタ182および減算器183を備える点において第1の実施の形態と異なる。
カウンタ178は、アップカウントおよびダウンカウントの一方のみを行う点以外は、第1の実施の形態のカウンタ175と同様の構成である。カウンタ178は、計数値CNTをスイッチ181に供給する。
スイッチ181は、切替指示信号SWに従って計数値CNTの出力先を切り替えるものである。このスイッチ181は、露光期間が終了するタイミングT4前において、計数値CNT1をレジスタ182に供給し、そのタイミングT4以降において、計数値CNT2を減算器183に供給する。レジスタ182は、計数値CNT1を保持するものである。この計数値CNT1は、リセット信号から変換されたデジタル信号の積算値(初期値+Ds1-1+Ds1-2+Ds1-3+Ds1-4など)である。
減算器183は、スイッチ181からの計数値CNT2と、レジスタ182に保持された計数値CNT1との一方から他方を減算するものである。減算器183は、減算結果を除算回路176に供給する。
なお、カウンタ178は、複数のサンプリングのそれぞれにおける計数値を積算しているが、積算しない構成としてもよい。この場合には、検出回路170に積算回路がさらに設けられる。カウンタ178は、タイミングT31等のサンプリングタイミングのそれぞれにおいて、初期化値から計数値を計数して積算回路に供給し、積算回路はそれらの計数値を積算してスイッチ181に供給する。
このように、第2の変形例によれば、カウンタがアップカウントおよびダウンカウントの一方のみを行うため、両方を切り替えるカウンタよりも簡易な回路構成のカウンタを用いることができる。
<2.第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、光検出に撮像素子100を利用していたが、この撮像素子100を放射線計数に利用することもできる。第2の実施の形態は、撮像素子100を放射線計数に用いる点において第1の実施の形態と異なる。
図10は、第2の実施の形態における放射線計数装置の一構成例を示す全体図である。この放射線計数装置は、複数のシンチレータ200と、半導体装置101を備える。半導体装置101には、第1の実施の形態の撮像素子100とデジタル処理部(不図示)とが設けられる。
シンチレータ200は、柱状またはファイバー状に加工されたシンチレータであり、例えば、1ミリメートル(mm)のピッチで配置されている。各々のシンチレータ200はシンチレーション光が内部に閉じ込められるように、光を反射する隔壁により隔てられている。
半導体装置101において、画素アレイ部130は、シンチレータ200に対応して1ミリメートル(mm)角の領域ごとに論理的に区分けされている。シンチレータ200と撮像素子100とを接続することで、シンチレータ200で発生したシンチレーション光は、画素アレイ部130内の対応する区画に選択的に照射され、その光量が測定される。
半導体装置101内のデジタル処理部は、シンチレータ200の発光量によって入射した放射線のエネルギーを分別しつつ、発光回数でその入射頻度を計測する。
例えば、半導体装置101の各画素サイズが4マイクロメートル(μm)角程度であったとして、画素アレイ部130の区画には、250×250(=62,500)の画素回路140が含まれる。光量判定は、区画ごとに、その中の画素出力を総計することによって導出される。各画素出力は10ビット等の階調判定値であっても良いし、ランダムノイズが1光子信号より十分小さく抑制できた場合には、光子入射の有無にもとづいて閾値判定されたバイナリ判定値であっても良い。
シンチレータ200には、例えば、LYSO:Ce(Cerium doped Lutetium Yttrium Orthosilicate)が用いられる。この場合、662keVのガンマ線が入射した際の発光量は1万フォトン程度なので、各画素の受光量は多くが0光子か1光子であり、そこに各画素のランダムノイズが加わる。
階調判定の場合、その最小分解能(LSB:least significant bit値)は1光子信号より十分小さいことが望ましく、これによってノイズ量の総計は安定的範囲に留められる。例えば各画素のランダムノイズが1電子信号(rms)程度の場合、各区画の画素ノイズの総計は250電子信号(rms)程度となる。
このような放射線計数装置は、単体では線量計として放射能汚染や宇宙線の検出に使用できる。さらに半導体装置101の余白部分を積層構造を活用して最小化し、検出器のアレイ状の敷き詰めを可能にすれば、ガンマカメラ等の放射線の二次元撮像に使用することができる。
なお、デジタル処理部は、放射線の入射頻度に応じて、露光信号のサンプリングにおけるスイープ量を変更してもよい。例えば、デジタル処理部は、放射線の入射頻度が一定値より多い場合には図5に例示したスイープ量に設定し、そうでない場合には図8に例示した、低照度向けのスイープ量に切り替える。
このように、第2の実施の形態によれば、放射線計数装置は、間隔ds1でリセット信号をサンプリングし、間隔ds1の2倍以下の間隔ds2で微弱な光の露光信号をサンプリングするため、低周波数のノイズを除去して微弱な光を検出することができる。これにより、放射線計数装置は、その検出結果から放射線を計数することができる。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、特許請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、特許請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)所定の初期電圧のリセット信号と光の露光量に応じた信号電圧の露光信号とを順に生成する画素回路と、
所定のリセットサンプリング間隔で前記リセット信号を第1のデジタル信号に変換するリセットサンプリング処理と前記所定のリセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で前記露光信号を第2のデジタル信号に変換する露光サンプリング処理とを順に行うアナログデジタル変換部と、
前記第1および第2のデジタル信号に基づいて前記光を検出する検出部と
を具備する半導体光検出装置。
(2)前記露光サンプリング間隔は、前記リセットサンプリング間隔の0.7乃至2.0倍の値である前記(1)記載の半導体光検出装置。
(3)前記露光サンプリング間隔は、前記リセットサンプリング間隔の0.7乃至1.5倍の値である前記(2)記載の半導体光検出装置。
(4)前記露光サンプリング間隔は、前記リセットサンプリング間隔と略同一の値である
前記(3)記載の半導体光検出装置。
(5)前記アナログデジタル変換部は、
前記リセット信号のサンプリングのタイミングが経過したときから一定の速度で電圧が変化する第1のスイープ信号と前記リセット信号とのそれぞれの電圧を比較する処理と前記露光信号のサンプリングのタイミングが経過したときから一定の速度で電圧が変化する第2のスイープ信号と前記リセット信号とのそれぞれの電圧を比較する処理とを順に行う比較部と、
前記比較部の比較結果に応じて計数値を計数して前記計数値の信号を前記デジタル信号として供給するカウンタとを具備し、
前記第1および第2のスイープ信号のそれぞれの変化量は同一である
前記(1)から(4)のいずれかに記載の半導体光検出装置。
(6)前記アナログデジタル変換部は、前記リセット信号を3回より多い回数に亘って前記第1のデジタル信号に変換し、前記露光信号を3回より多い回数に亘って前記第2のデジタル信号に変換する
前記(1)から(5)のいずれかに記載の半導体光検出装置。
(7)前記検出部は、前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号との差分に基づいて前記光を検出する
前記(1)から(6)のいずれかに記載の半導体光検出装置。
(8)前記検出部は、前記差分に応じた値が所定の閾値を超えるか否かにより前記光を検出する前記(7)記載の半導体光検検出装置。
(9)前記検出部は、前記差分の統計量を前記光の検出結果として算出する
前記(7)記載の半導体光検出装置。
(10)放射線が入射されるとシンチレーション光を発光するシンチレータと、
所定の初期電圧のリセット信号と前記シンチレーション光の露光量に応じた信号電圧の露光信号とを順に生成する画素回路と、
所定のリセットサンプリング間隔で前記リセット信号を第1のデジタル信号に変換するリセットサンプリング処理と前記所定のリセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で前記露光信号を第2のデジタル信号に変換する露光サンプリング処理とを順に行うアナログデジタル変換部と、(171)
前記第1および第2のデジタル信号に基づいて前記光を検出する検出部と(177)
を具備する放射線計数装置。
(11)画素回路が、所定の初期電圧のリセット信号と光の露光量に応じた信号電圧の露光信号とを順に生成する信号生成手順と、
アナログデジタル変換部が、所定のリセットサンプリング間隔で前記リセット信号を第1のデジタル信号に変換するリセットサンプリング処理と前記所定のリセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で前記露光信号を第2のデジタル信号に変換する露光サンプリング処理とを順に行うアナログデジタル変換手順と、
検出部が、前記第1および第2のデジタル信号に基づいて前記光を検出する検出手順と
を具備する半導体光検出装置の制御方法。
100 撮像素子
101 半導体装置
110 定電流回路
111 MOSトランジスタ
120 行駆動回路
130 画素アレイ部
140 画素回路
141 フォトダイオード
142 蓄積ノード
143 転送トランジスタ
144 検出ノード
145 リセットトランジスタ
146 増幅トランジスタ
147 選択トランジスタ
150 タイミング制御回路
160 参照電圧供給部
170 検出回路
171 AD変換回路
172、173 キャパシタ
174 コンパレータ
175、178 カウンタ
176 除算回路
177 判定回路
181、185 スイッチ
182 レジスタ
183 減算器
190 出力回路
200 シンチレータ

Claims (11)

  1. 所定の初期電圧のリセット信号と光の露光量に応じた信号電圧の露光信号とを順に生成する画素回路と、
    所定のリセットサンプリング間隔で前記リセット信号を第1のデジタル信号に変換するリセットサンプリング処理と前記所定のリセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で前記露光信号を第2のデジタル信号に変換する露光サンプリング処理とを順に行うアナログデジタル変換部と、
    前記第1および第2のデジタル信号に基づいて前記光を検出する検出部と
    を具備する半導体光検出装置。
  2. 前記露光サンプリング間隔は、前記リセットサンプリング間隔の0.7乃至2.0倍の値である請求項1記載の半導体光検出装置。
  3. 前記露光サンプリング間隔は、前記リセットサンプリング間隔の0.7乃至1.5倍の値である請求項2記載の半導体光検出装置。
  4. 前記露光サンプリング間隔は、前記リセットサンプリング間隔と略同一の値である
    請求項3記載の半導体光検出装置。
  5. 前記アナログデジタル変換部は、
    前記リセット信号のサンプリングのタイミングが経過したときから一定の速度で電圧が変化する第1のスイープ信号と前記リセット信号とのそれぞれの電圧を比較する処理と前記露光信号のサンプリングのタイミングが経過したときから一定の速度で電圧が変化する第2のスイープ信号と前記リセット信号とのそれぞれの電圧を比較する処理とを順に行う比較部と、
    前記比較部の比較結果に応じて計数値を計数して前記計数値の信号を前記デジタル信号として供給するカウンタとを具備し、
    前記第1および第2のスイープ信号のそれぞれの変化量は同一である
    請求項1記載の半導体光検出装置。
  6. 前記アナログデジタル変換部は、前記リセット信号を3回より多い回数に亘って前記第1のデジタル信号に変換し、前記露光信号を3回より多い回数に亘って前記第2のデジタル信号に変換する
    請求項1記載の半導体光検出装置。
  7. 前記検出部は、前記第1のデジタル信号と前記第2のデジタル信号との差分に基づいて前記光を検出する
    請求項1記載の半導体光検出装置。
  8. 前記検出部は、前記差分に応じた値が所定の閾値を超えるか否かにより前記光を検出する請求項7記載の半導体光検検出装置。
  9. 前記検出部は、前記差分の統計量を前記光の検出結果として算出する
    請求項7記載の半導体光検出装置。
  10. 放射線が入射されるとシンチレーション光を発光するシンチレータと、
    所定の初期電圧のリセット信号と前記シンチレーション光の露光量に応じた信号電圧の露光信号とを順に生成する画素回路と、
    所定のリセットサンプリング間隔で前記リセット信号を第1のデジタル信号に変換するリセットサンプリング処理と前記所定のリセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で前記露光信号を第2のデジタル信号に変換する露光サンプリング処理とを順に行うアナログデジタル変換部と、
    前記第1および第2のデジタル信号に基づいて前記光を検出する検出部と
    を具備する放射線計数装置。
  11. 画素回路が、所定の初期電圧のリセット信号と光の露光量に応じた信号電圧の露光信号とを順に生成する信号生成手順と、
    アナログデジタル変換部が、所定のリセットサンプリング間隔で前記リセット信号を第1のデジタル信号に変換するリセットサンプリング処理と前記所定のリセットサンプリング間隔の2倍を超えない露光サンプリング間隔で前記露光信号を第2のデジタル信号に変換する露光サンプリング処理とを順に行うアナログデジタル変換手順と、
    検出部が、前記第1および第2のデジタル信号に基づいて前記光を検出する検出手順と
    を具備する半導体光検出装置の制御方法。
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