JP2016040560A - 光学機器及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】意匠性を損なわずに、使用者が右手でも左手でも容易に操作が可能な光学機器及び撮像装置を提供すること。【解決手段】撮像装置はレンズユニット104の周囲に配置されるレリーズリング107を有する。縦レリーズ操作部107Vはレンズユニット104の光軸に直交する第1方向(R方向とS方向)に、横レリーズ操作部107Hはレンズユニット104の光軸に直交する第2方向(U方向とT方向)に、それぞれスライド可能である。第1検出部は、縦レリーズ操作部107Vの第1方向の移動を検出する2段スイッチを備える。第2検出部は、横レリーズ操作部107Hの第2方向の移動を検出する2段スイッチを備える。各スイッチが対応する操作部の移動を第1段階で検出した場合、焦点調節動作が行われてレンズユニット104の状態が維持される。その後、各スイッチが対応する操作部の移動を第2段階で検出した場合、撮影動作の制御が行われる。【選択図】図1

Description

本発明は、レンズユニットの周囲に操作部を有する光学機器及び撮像装置に関する。
近年、デジタルカメラの普及が進むにつれて、様々なデザインのカメラが提案されている。大半のカメラのボタンレイアウトは右利きの撮影者を想定して行われている。つまり、撮影者が右手でカメラを把持した際に、右手の人差し指で操作し易い位置に(シャッタ)レリーズボタンが配置されている。このようなカメラは、左利きの撮影者にとって操作性が必ずしも良いわけではない。特許文献1及び2に開示の装置では、カメラ上面に2つのレリーズボタンを配置し、またはカメラ上面及び底面に1つずつレリーズボタンを配置している。これにより撮影者が右利きでも左利きでも、利き手でカメラを把持して操作できる。
特開2004−53700号公報 特開2001−318421号公報
特許文献1及び2に開示の装置では、複数のレリーズボタンが配置されているため、操作が分かりにくいことや、撮影者が両手でカメラを把持した際、利き手ではない方の手で意図せずにレリーズボタンを押してしまう可能性がある。同一の指示を与える複数のボタン操作信号について電気的な排他制御が提案されているが、操作が分かりにくくなることで、シャッタチャンスを逃してしまう可能性がある。また、意匠的観点から、デジタルカメラに複数のレリーズボタンを配置することは、カメラボディに凹凸形状部が多くなることを意味する。よって、カメラの外観に与える意匠的影響を充分に配慮する必要がある。
本発明は、意匠性を損なわずに、使用者が右手でも左手でも容易に操作が可能な光学機器及び撮像装置の提供を目的とする。
本発明に係る光学機器及び撮像装置は、レンズユニットの周囲に配置される第1スライド部材及び第2スライド部材と、前記第1スライド部材が前記レンズユニットの光軸に直交する第1方向へ移動したことを検出する第1検出手段と、前記第2スライド部材が前記レンズユニットの光軸に直交する方向であって前記第1方向とは異なる第2方向へ移動したことを検出する第2検出手段と、を備える。
本発明によれば、意匠性を損なわずに、使用者が右手でも左手でも容易に操作が可能な光学機器及び撮像装置を提供することができる。
本発明の実施例1に係るデジタルカメラの外観斜視図である。 図1のデジタルカメラを示す正面図である。 図1のフロントカバーユニット及びリアカバーの斜視図である。 図1のデジタルカメラのフロントカバーユニットの分解斜視図である。 図4とは異なる方向から見たフロントカバーユニットの分解斜視図である。 レリーズリングの斜視図である。 フロントフレキシブル配線板の斜視図である。 トーションバネの斜視図(A)と圧縮バネユニットの斜視図(B)である。 図1のフロントカバーユニットの断面構造を示す概念図である。 デジタルカメラのズームリングの回動操作状態を説明する図である。 デジタルカメラのレリーズリングのスライド操作状態を説明する図である。 図11とは異なるスライド操作状態を説明する図である。 図11及び図12とは異なるスライド操作状態を説明する図である。 図11から図13とは異なるスライド操作状態を説明する図である。 図11から図14とは異なるスライド操作状態を説明する図である。 図11から図15とは異なるスライド操作状態を説明する図である。 実施例1における撮影モード時の処理を説明するフローチャートである。 実施例2における撮影モード時の処理を説明するフローチャートである。 実施例3に係るデジタルカメラのフロントカバーユニットの正面図である。 実施例4に係るデジタルカメラのフロントカバーユニットの斜視図である。 実施例4に係るデジタルカメラのフロントカバーユニットの外観図である。
以下、本発明の各実施形態について、添付図面を参照して説明する。各実施形態はレンズユニットの周囲に操作部を有する光学機器、撮像装置、撮像部を有する各種電子機器に
適用可能である。なお、以下の説明では、具体的な数値、構成、動作等を例示して説明を行うが、これらは適宜変更することができる。
[実施例1]
図1は、本発明の実施例1に係るデジタルカメラ100の外観斜視図である。以下、被写体側を正面側と定義し、撮影レンズの光軸に近づく側を内側と定義して各部の位置関係を説明する。図1(A)は、デジタルカメラ100を正面側から見た場合の斜視図、図1(B)は背面側から見た場合の斜視図である。図1では、電源オン状態にてズーム機構部を有するレンズユニット104が繰り出された状態を示す。
撮影者が電源をオフ操作すると、レンズユニット104はデジタルカメラ本体部(以下、装置本体部という)101から突出しない位置まで沈胴収納される。表示部102は、例えば液晶パネルユニット等が用いられ、撮影時のEVF(電子ビューファインダ)画像及び再生画像を表示する。表示部102には静電容量式タッチパネルが組み込まれている。撮影者が画面を指で触れることで、撮影時の設定や記録画像の再生、画像の拡大及び縮小、画像送り、画像編集、通信設定等の様々な操作が可能である。表示部102は、シャッタ速度や絞り値といった撮影条件、撮影枚数、及びメニュー等を表示可能である。装置本体部101の側面には電源ボタン103が配置されている。電源ボタン103はデジタルカメラ100の電源のオン・オフ操作に使用する操作部材である。レンズユニット104は撮影レンズ105の他、不図示のレンズバリア、撮像素子(光電変換素子)、レンズ駆動機構、絞り、シャッタ等を具備する。レンズユニット104は、撮影光学系により撮像素子の受光面上に被写体像を結像させる。
ズームリング106は、レンズユニット104の周囲に配置されるリング操作部材である。ズームリング106は装置本体部101に対し、所定の方向に所定の角度範囲内で回動可能に構成されている。所定の方向とは、図1(A)に示すP方向及びQ方向であり、撮影レンズ105の光軸を中心とする回動方向である。撮影者がズームリング106をP方向に回動させると、レンズユニット104はTELE(望遠)側へのズーム動作を行い、Q方向へ回転させるとWIDE(広角)側へのズーム動作を行う。ズームリング106の回動操作後に、撮影者がズームリング106から手指を離すと、不図示のバネの復元力によってズームリング106が中立位置に復帰する。
レリーズリング107はリング操作部材であり、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hとで構成される。図1(A)にて、装置本体部101に対して撮影レンズ105の光軸と直交し、かつ装置本体部101の底面と垂直な第1方向を、R方向及びS方向と定義する。縦レリーズ操作部107Vは、R方向及びS方向に所定範囲内で直動可能な第1スライド部材である。図1(A)にて、装置本体部101に対して撮影レンズ105の光軸と直交し、かつ装置本体部101の底面と平行な第2方向を、U方向及びT方向と定義する。横レリーズ操作部107Hは、U方向及びT方向に所定範囲内で直動可能な第2スライド部材である。縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hは全体としてリング形状を成しており、レンズユニット104の周囲に配置される。レリーズリング107は、その外径がズームリング106よりも大きく形成されるとともに、ズームリング106よりも装置本体部101側に配置されている。
縦レリーズ操作部107Vの押し下げ操作、すなわち撮影者がR方向に操作することで、デジタルカメラ100のシャッタレリーズ動作をさせ、静止画撮影を行うことができる。また、縦レリーズ操作部107Vの押し上げ操作、すなわち撮影者がS方向に操作した場合でも、デジタルカメラ100のシャッタレリーズ動作をさせ、静止画撮影を行うことができる。一方、横レリーズ操作部107Hを撮影者がU方向(背面から見て右方向)に操作することで、デジタルカメラ100のシャッタレリーズ動作をさせ、静止画撮影を行うことができる。また、横レリーズ操作部107Hを撮影者がT方向(背面から見て左方向)に操作した場合でも、デジタルカメラ100のシャッタレリーズ動作をさせ、静止画撮影を行うことができる。
通常のカメラのレリーズ釦は、2段スイッチ(2段階の検出スイッチ)を有する構成である。レリーズ釦の半押し操作で1段目の第1スイッチ(SW1)がオンした場合、AF(自動焦点調節)及びAE(自動露出)の動作が行われる。レリーズ釦をさらに押し込む全押し操作で2段目の第2スイッチ(SW2)がオンすると、静止画撮影動作が行われる。縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hについても同様に2段スイッチで構成されている。縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hには移動規制が課せられており、所定範囲内でのみ移動するように構成されている。
また、縦レリーズ操作部107VはR方向またはS方向の操作が終了して、撮影者が手指を離すと不図示のバネにより、中立位置に自己復帰する。同様に、横レリーズ操作部107HはU方向またはT方向の操作が終了して、撮影者が手指を離すと不図示のバネにより、中立位置に自己復帰する。なお、図1(A)は、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hとズームリング106が中立位置に位置している状態を示す。
次に、図2を参照して、装置本体部101に対するズームリング106及びレリーズリング107の位置関係を説明する。図2はカメラの正面図であり、電源オフ時の沈胴状態を示している。図2の紙面に垂直な方向の光軸に対して、横方向をX軸方向とし、縦方向をY軸方向と定義する。装置本体部101は略直方体の外形形状をもち、レンズユニット104の光軸を中心としてX軸方向に左右対称であって、Y軸方向に上下対称である。
ズームリング106及びレリーズリング107は、レンズユニット104の外周を囲むように配置されている。ズームリング106及びレリーズリング107の中心軸は、レンズユニット104の光軸中心と重なる。本実施形態では、装置本体部101の左右中心及び上下中心と、レンズユニット104の光軸中心とが重なっている。このため、ズームリング106及びレリーズリング107の中心軸は、装置本体部101の左右中心及び上下中心に重なる。
レリーズリング107は、以下の操作部を有する。
・縦レリーズ押し下げ操作部107Va:撮影者が縦レリーズ操作部107VをR方向に押し下げ操作する際に使用する操作部(以下、R方向操作部という)。
・縦レリーズ押し上げ操作部107Vb:撮影者が縦レリーズ操作部107VをS方向に押し上げ操作する際に使用する操作部(以下、S方向操作部という)。
・横レリーズ右方向操作部107Ha:撮影者が横レリーズ操作部107Hを、背面から見て右方向(U方向)に操作する際に使用する操作部(以下、U方向操作部という)。
・横レリーズ左方向操作部107Hb:撮影者が横レリーズ操作部107Hを、背面から見て左方向(T方向)に操作する際に使用する操作部(以下、T方向操作部という)。
撮影者は、R方向操作部107Vaの任意の部分を押圧することにより、縦レリーズ操作部107Vを押し下げて撮影を行うことができる。撮影者がR方向操作部107Vaのある位置を、例えば力110で押圧したとする。力110を、水平成分110hと垂直成分110vの各分力に分解すると、垂直成分110vは縦レリーズ操作部107Vを押し下げる力である。この様に、R方向操作部107Vaの任意の位置での押圧であっても、加わった力に、縦レリーズ操作部107Vを押し下げる分力の成分が存在する場合であれば、撮影者はR方向操作部107Vaにより撮影指示操作を行える。このことは、S方向操作部107Vbでも同様であり、加わった力が縦レリーズ操作部107Vを押し上げる分力の成分が存在する場合であれば、撮影者はS方向操作部107Vbにより撮影指示操作を行える。U方向操作部107HaやT方向操作部107Hbでは、加わった力が横レリーズ操作部107HをU方向またはT方向に動かす分力の成分が存在する場合に、撮影者は各操作部の任意の位置を押圧して撮影指示操作を行える。
各操作部107Va,107Ha,107Vb,107Hbは全体として、1つのリング形状部を形成している。したがって、撮影者はレンズユニット104の光軸を中心とした略360°の、任意の方向からレリーズリング107を押圧したとしても、撮影を行うことができる。この様に構成されたレリーズリング107を用いたデジタルカメラ100は、撮影指示操作上の自由度が高い。すなわち、撮影者がカメラを様々な持ち方で把持したとしても、無理のない自然なズーム動作及びレリーズ動作を実行できる。また撮影者がカメラの正面を自分自身に向けて、いわゆる自分撮りを行う際でも、無理のない自然なズーム動作及びレリーズ動作を実行できる。
次に図3を参照して、ズームリング106及びレリーズリング107の構成を詳細に説明する。図3(A)は、デジタルカメラ100の正面側から見た場合のフロントカバーユニット111の斜視図である。図3(B)はデジタルカメラ100の背面側から見た場合のフロントカバーユニット111の斜視図である。図3(C)は、デジタルカメラ100の正面側から見た場合のリアカバー112の斜視図である。
デジタルカメラ100の外装部材は、フロントカバーユニット111とリアカバー112から構成されている。デジタルカメラ100の外筐内には、レンズユニット104や、不図示の電源部(カメラに電源を供給する電池を含む)、メインCPU(中央演算処理装置)を実装したメイン回路基板等が収納されている。メインCPU(以下、単にCPUという)は、不図示のシステム制御部を構成する。また、メイン回路基板と表示部102、レンズユニット104、及び電源部は、不図示のフレキシブル配線板により電気的に接続されている。メイン回路基板には、フロントカバーユニット111の背面に取り付けられたフロントフレキシブル配線板113との接続用コネクタが実装されている。
フロントカバーユニット111の主要構成部品を、以下に説明する。
フロントカバー114は金属材料を絞り成型することで形成される。フロントカバー114の中央には開口部116が形成されている。フロントカバーユニット111を装置本体部101に取り付けた状態にて、レンズユニット104の一部がフロントカバー114の開口部116の内側に位置する。撮影者がデジタルカメラ100の電源をオン操作すると、レンズユニット104の一部がフロントカバー114の開口部116から繰り出す。
ズームリングベース115は、ズームリング106とレリーズリング107を保持するためのベース部材である。ズームリング106はズームリングベース115に対して、レリーズリング107とフロントカバー114を挟んだ状態でビス117a〜117dにより締結固定される。ズームリング106とズームリングベース115が一体的に所定範囲内で回動するように、レリーズリング107は、フロントカバー114に対して所定範囲内でスライド可能に取り付けられている。ズームリングベース115には、ズームスイッチ作用部115aが設けられている。ズームスイッチ作用部115aは、ズームリングベース115が回転した際にズームスイッチ119の可動部119a(図7参照)を移動させるための2つの突起である。
図3(C)に示すように、リアカバー112には矩形状の開口部120が設けられ、側面部に円形状の開口部121が設けられている。開口部120は、表示部102に対応する位置に形成され、開口部121は電源ボタン103に対応する位置に形成されている。
次に、図4及び図5を参照して、フロントカバーユニット111の構成を詳細に説明する。図4はフロントカバーユニット111を正面側から見た場合の分解斜視図である。図5はフロントカバーユニット111を背面側から見た場合の分解斜視図である。
ズームリング106には、複数のビス117a〜dをそれぞれ螺合するためのビス座137a〜dが設けられている。フロントカバー114には、フロントカバーユニット111の完成状態にてビス座137a〜dがそれぞれ挿通するズームガイド穴部142a〜dが設けられている。ズームガイド穴部142a〜dは、フロントカバー114に形成された円穴の周囲に所定の間隔で配置されている。
フロントカバー114には、正面側に複数のガイド軸138,139が突出して形成されている。縦ガイド軸138aと138bは、縦レリーズ操作部107Vの移動を縦方向(R方向、S方向)のみに規制して、縦方向に移動可能な量を規定する。また、横ガイド軸139aと139bは、横レリーズ操作部107Hの移動を横方向(U方向、T方向)のみに規制して、横方向に移動可能な量を規定する。フロントカバー114には、圧縮バネユニット128aの受け部である横圧縮バネ受け部146a,146bと、圧縮バネユニット128bの受け部である縦圧縮バネ受け部147a,147bがそれぞれ設けられている。
縦レリーズ操作部107Vには、フロントカバーユニット111の完成状態にて縦ガイド軸138a,138bがそれぞれ挿通する縦ガイド穴部140a,140bが設けられている。横レリーズ操作部107Hには、フロントユニットの完成状態にて横ガイド軸139a,139bがそれぞれ挿通する横ガイド穴部141a,141bが設けられている。縦レリーズ操作部107Vは、庇部152a,152bと、凹部153a,153bを有する。庇部152aは縦レリーズ操作部107Vの上部(S方向の側)に設けられ、庇部152bは縦レリーズ操作部107Vの下部(R方向の側)に設けられている。庇部152a,152bは、横レリーズ操作部107Hの方向にそれぞれ突出した円弧形状の突条部である。凹部153a,153bは、光軸に平行な軸を中心とする軸回り方向に沿って庇部152aと152bとの間にそれぞれ形成されている。
横レリーズ操作部107Hは、庇部154a,154bと、凹部155a,155bを有する。庇部154aは横レリーズ操作部107HのT方向の側に設けられ、庇部154bは横レリーズ操作部107HのU方向の側に設けられている。庇部154a,154bは、縦レリーズ操作部107Vの方向にそれぞれ突出した円弧形状の突条部である。凹部155a,155bは、光軸に平行な軸を中心とする軸回り方向に沿って庇部154aと154bとの間にそれぞれ形成されている。
図6は、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hを組み合わせて連結した状態を示す斜視図である。フロントカバーユニット111の完成状態では、縦レリーズ操作部107Vの庇部152a,152bは横レリーズ操作部107Hの凹部155a,155bにそれぞれ嵌り込んでいる。また横レリーズ操作部107Hの庇部154a,154bは縦レリーズ操作部107Vの凹部153a,153bにそれぞれ嵌り込んでいる。図6に寸法tで示すように、縦レリーズ操作部107Vの庇部152a,152bの各幅と、横レリーズ操作部107Hの庇部154a,154bの各幅は等しい。寸法tは縦レリーズ操作部107V及び横レリーズ操作部107Hの中心軸に平行な方向における各部材の幅を表す。庇部の幅は全て寸法tに等しい。
図3(A)から判る通り、フロントカバーユニット111の完成状態では、縦レリーズ操作部107Vの庇部152a,152bと、横レリーズ操作部107Hの庇部154a,154bとは、4箇所の切れ目を除いて略連続的な1つの円環を形成している。また縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hは、ズームリング106とフロントカバー114との間に挟まれた構成である。よって、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hは、庇部152a,152b,154a,154b以外の部分がズームリング106とフロントカバー114によって隠れるので、外観上好ましい構成となっている。また、縦レリーズ操作部107Vの庇部152a,152bと横レリーズ操作部107Hの庇部154a,154bは、操作者によってレリーズ操作の際に押圧される部分である。これらの庇部を円弧板状の突出部として形成することで、押圧可能な面積が大きくなるので、操作性が向上する。
次に図7を参照して、フロントフレキシブル配線板113を説明する。図7(A)はフロントフレキシブル配線板113の斜視図であり、図7(B)は図7(A)とは異なる方向から見た場合のフロントフレキシブル配線板113の斜視図である。
フロントカバー114に取り付けられるフロントフレキシブル配線板113には、レリーズリング107の移動検出用のレリーズスイッチ118a〜118dと、ズームリング106の移動検出用のズームスイッチ119が実装されている。ズームスイッチ119は、操作部材であるズームリング106の回動を検出する検出部(第3検出手段)を構成する。レリーズスイッチ118a〜118dは、レリーズリング107のスライド操作を検出する検出スイッチである。
フロントフレキシブル配線板113の一端部には、一部のパターンが露出した接点接続部113aが設けられており、不図示のメイン回路基板のコネクタに接続される。従って、ズームリング106及びレリーズリング107の操作によって出力される指示信号は、それぞれの検出スイッチからCPUに伝達される。CPUは指示信号を受け付けて、撮影動作やレンズユニット104の動作を制御する。以下、検出機構部を詳細に説明する。
ズームスイッチ119は、ズームリング106の回動操作、すなわちTELE方向の回転及びWIDE方向の回転を検出する。ズームリングベース115が回転した際、ズームスイッチ作用部115aは、ズームスイッチ119の可動部119aを動かす。可動部119aが2方向のうちの一方の方向に移動することで、それぞれ方向が判別される。ズームスイッチ119の出力信号は、フロントフレキシブル配線板113の配線パターンを通り、接点接続部113aに伝達される。
レリーズスイッチ118a〜118dはいずれもメタルドーム式スイッチである。第1検出部であるレリーズスイッチ118aと第2検出部であるレリーズスイッチ118bは、縦レリーズ操作部107Vがレンズユニット104の光軸に直交する第1方向(R方向、S方向)へ移動したことを検出する第1検出手段である。レリーズスイッチ118aは縦レリーズ操作部107VがR方向に押し下げられたことを検知する。レリーズスイッチ118bは縦レリーズ操作部107VがR方向とは異なる向き、つまりS方向に押し上げられたことを検知する。また、第3検出部であるレリーズスイッチ118cと第4検出部であるレリーズスイッチ118dは、横レリーズ操作部107Hがレンズユニット104の光軸に直交する第2方向(U方向、T方向)へ移動したことを検出する第2検出手段である。レリーズスイッチ118cは横レリーズ操作部107HがU方向に操作されたことを検知する。レリーズスイッチ118dは横レリーズ操作部107HがU方向とは異なる向き、つまりT方向に操作されたことを検知する。
レリーズスイッチ118a〜118dはいずれも操作部の移動を複数の段階で検出する。本実施形態では、SW1(1段目の第1スイッチ)及びSW2(2段目の第2スイッチ)を有する2段スイッチとして構成される。以下、レリーズスイッチ118a〜118dがそれぞれ出力するSW1及びSW2の各出力信号の配線を説明する。まず、レリーズスイッチ118aから出力されるSW1信号の配線と、レリーズスイッチ118bから出力されるSW1信号の配線は、それぞれのレリーズスイッチの端子部から延伸した後、フロントフレキシブル配線板113内で合流する。この配線は一本の配線として接点接続部113aまで引き出される。この構成の場合、CPUはレリーズスイッチ118aがオン操作されたのか、レリーズスイッチ118bがオン操作されたのかを判別できない。しかし、本実施形態では、レリーズスイッチ118a及び118bを同時にオンにすることはできないので、特に問題はない。それよりも各レリーズスイッチからの出力信号線を途中で合流させて信号線の本数を削減することで、CPUの入力ポート数を節約できる。よって、CPUのコスト低減に繋がり、更にはカメラの製造コストを低減できる。同様に、レリーズスイッチ118aとレリーズスイッチ118bの各SW2信号の配線についてもフロントフレキシブル配線板113内で合流し、一本の配線として接点接続部113aまで引き出される。レリーズスイッチ118cとレリーズスイッチ118dについても同様に、各SW1信号の配線同士と、各SW2信号の配線同士が、フロントフレキシブル配線板113内で合流し、それぞれ一本の配線として接点接続部113aまで引き出される。以下では、レリーズスイッチ118aと118bによりそれぞれ出力される検出信号として、SW1信号をSW1Vと記し、SW2信号をSW2Vと記す。またレリーズスイッチ118cと118dによりそれぞれ出力される検出信号として、SW1信号をSW1Hと記し、SW2信号をSW2Hと記す。これらの検出信号をCPUが取得した場合の処理に関しては後で詳述する。
フロントフレキシブル配線板113は、不図示の両面テープを用いてフロントカバー114の所定の位置に貼り付けて固定される。図5に示すように、フロントカバー114には、フロントフレキシブル配線板113におけるレリーズスイッチ118a,118bの実装部を挿通させるための穴部135が形成されている。またフロントカバー114には、フロントフレキシブル配線板113におけるレリーズスイッチ118c,118dの実装部を挿通させるための穴部136が形成されている。
図8(A)はトーションバネ122を示す斜視図である。トーションバネ122は、ズームリング106を中立位置に復帰させるための付勢部材であり、座巻き部125と、2つの腕部126a,126bとからなる。トーションバネ122はフロントカバー114に対して固定される。図5、図10に示すように、フロントカバー114には突起124が設けられ、ズームリングベース115にはバネ掛け部127が、またフロントカバー114にはバネ掛け部143が設けられている。フロントカバー114の突起124が、トーションバネ122の座巻き部125に挿通した状態で、かつ、腕部126aと126bでバネ掛け部127と143を挟持した状態で、ビス123が突起124のビス座に螺合される。
図4及び図5に示す圧縮バネユニット128a,128bは、レリーズリング107を中立位置に復帰させるための付勢部材である。圧縮バネユニット128bは縦レリーズ操作部107Vを中立位置に復帰させる第1付勢手段である。圧縮バネユニット128aは横レリーズ操作部107Hを中立位置に復帰させる第2付勢手段である。
図8(B)は圧縮バネユニット128aの斜視図である。圧縮バネユニット128aは、2つのコイルバネ129と130により構成される。圧縮バネユニット128bも同様に、2つのコイルバネ144と145により構成されている。
図4に示すように、横レリーズ操作部107Hはバネ収納用穴部131とバネ収納用穴部132を有する。縦レリーズ操作部107Vはバネ収納用穴部133とバネ収納用穴部134を有する。また、横レリーズ操作部107Hには、バネ収納用穴部131とバネ収納用穴部132との間に横圧縮バネ受け壁148が設けられている。縦レリーズ操作部107Vには、バネ収納用穴部133とバネ収納用穴部134との間に縦圧縮バネ受け壁149が設けられている。図11に示すように、フロントカバーユニット111の完成状態にて、バネ129はバネ収納用穴部131内に配置され、バネ129の端がそれぞれ横圧縮バネ受け壁148と横圧縮バネ受け部146aに対向する状態となる。バネ130はバネ収納用穴部132内に配置され、バネ130の端がそれぞれ横圧縮バネ受け壁148と横圧縮バネ受け部146bに対向する状態となる。横圧縮バネ受け部146a,146bは、フロントカバー114の正面側にそれぞれ突出して形成されている。横圧縮バネ受け部146aはバネ収納用穴部131を貫通し、横圧縮バネ受け部146bはバネ収納用穴部132を貫通した状態である。またフロントカバーユニット111の完成状態では、バネ144はバネ収納用穴部133内に配置され、バネ144の端がそれぞれ縦圧縮バネ受け壁149と縦圧縮バネ受け部147aに対向する状態となる。バネ145はバネ収納用穴部134内に配置され、バネ145の端がそれぞれ縦圧縮バネ受け壁149と縦圧縮バネ受け部147bに対向する状態となる。縦圧縮バネ受け部147a,147bは、フロントカバー114の正面側にそれぞれ突出して形成されている。縦圧縮バネ受け部147aはバネ収納用穴部133を貫通し、縦圧縮バネ受け部147bはバネ収納用穴部134を貫通した状態である。
次に、ズームリング106とレリーズリング107の取り付け構造及び組み立てについて説明する。
フロントフレキシブル配線板113にてレリーズスイッチ118a,118bの実装部がフロントカバー114の穴部135に挿通される。フロントフレキシブル配線板113にてレリーズスイッチ118c,118dの実装部がフロントカバー114の穴部136に挿通される。この状態で、フロントカバー14の背面の所定位置にフロントフレキシブル配線板113が貼り付けて固定される。そしてバネ収納用穴部131,132にバネ129,130がそれぞれ収納され、バネ収納用穴部133,134にバネ144,145がそれぞれ収納される。横レリーズ操作部107Hと、縦レリーズ操作部107Vと、フロントフレキシブル配線板113が貼り付けられたフロントカバー114を、ズームリング106とズームリングベース115で挟み込む作業が行われる。ビス117a〜dが、ズームリング106のビス座137a〜dにそれぞれ螺合される。その後、フロントカバー114の突起124がトーションバネ122の座巻き部125に挿通される。この状態にて、2つの腕部126aと126bとでズームリングベース115に設けられたバネ掛け部127を挟持し、ビス123を突起124に設けられたビス座に螺合させる作業が行われる。以上により、フロントカバーユニット111が完成する。
次に図9を参照して、ズームリング106及びレリーズリング107の取り付け状態を説明する。図9は、ズームリング106及びレリーズリング107の断面構造を示す概略的な断面図である。図9には、フロントカバー114、ズームリングベース115、ズームリング106、縦レリーズ操作部107V、横レリーズ操作部107H、ビス117aを示す。
ズームリングベース115はビス117aによりズームリング106に締結固定される。これによって、フロントカバー114、縦レリーズ操作部107V、横レリーズ操作部107Hはズームリングベース115及びズームリング106に挟持される。フロントカバー114、縦レリーズ操作部107V、横レリーズ操作部107H、ズームリングベース115、ズームリング106のそれぞれの間隔については、摺動に支障がない程度の隙間が設けられている。
次に図10を参照して、ズームリング106の回動状態と、中立位置への復帰状態を説明する。図10(A)は、フロントカバー114に取り付けられた各部材を、背面側から見た場合の透視図である。各部材とは、ズームリングベース115、ビス117a〜d、ズームリング106、トーションバネ122、フロントフレキシブル配線板113、ズームスイッチ119、レリーズスイッチ118a〜d等である。図10(B)は、図10(A)の状態からズームリング106をQ方向に回動させた状態を示す。
図10(A)の状態は、ズームリング106が中立状態に復帰している状態である。トーションバネ122の腕部126a,126bはズームリングベース115のバネ掛け部127及びフロントカバー114のバネ掛け部143に掛けられている。ズームリング106は、その中心軸の回りにP方向(TELE側)及びQ方向(WIDE側)に回動可能である。撮影者がズームリング106を回動させると、ズームリングベース115のバネ掛け部127が移動し、トーションバネ122の片方の腕部(126aまたは126b)が移動する。これによって、トーションバネ122がチャージされ、中立位置に復帰しようとする付勢力が発生する。撮影者がズームリング106を操作していない状態では、ズームリング106が常に中立位置に復帰するように構成されている。中立位置にてズームスイッチ119は、可動部119aが倒れておらず、ズームスイッチ119の出力信号はオフである。
図10(B)の状態は、図10(A)の状態からズームリング106をQ方向(WIDE側)へ回動させた状態である。ズームリング106を回転させる力が加わると、ビス座137a〜dは、ズームガイド穴部142a〜dにそれぞれ沿って移動する。ズームガイド穴部142a〜dはそれぞれ、レンズユニット104の光軸を中心軸とする同一半径の円弧の一部を成す形状である。ズームリング106はレンズユニット104の光軸を中心として回転可能な構成となっている。また、ズームリング106が一定量回転すると、図10(B)に示すようにビス座137a〜dが、それぞれに対応するズームガイド穴部142a〜dの端に当接するので、それ以上の回転が規制される。この状態にて、トーションバネ122の片方の腕部がズームリング106のバネ掛け部127により変位させられ、トーションバネ122がチャージされた状態である。このとき、ズームリングベース115のズームスイッチ作用部115aが、ズームスイッチ119の可動部119aを一方の側へ倒した状態にする。ズームスイッチ119はWIDEを示す信号を出力する。撮影者がズームリング106から手指を離すと、トーションバネ122の付勢力により、ズームリング106は速やかに中立位置に復帰する。
図示しないが、撮影者が図10(B)のP方向(TELE側)へ回動させた場合、ビス座137a〜dは、それぞれに対応するズームガイド穴部142a〜dに沿って移動する。ビス座137a〜dは、ズームガイド穴部142a〜dにて図10(B)の状態とは反対側の端にそれぞれ当接する。このとき、ズームリングベース115のズームスイッチ作用部115aがズームスイッチ119の可動部119aを倒すので、TELEを示す信号が出力される。撮影者がズームリング106から手指を離すと、トーションバネ122の付勢力により、ズームリング106は速やかに中立位置に復帰する。
このように、ズームリング106は、フロントカバー114に対して所定範囲内で回動するとともに、撮影者が手指を離せばトーションバネ122の付勢力により、中立位置に復帰する。ズームスイッチ119は、ズームスイッチ作用部115aによって可動部119aがどちら側に倒されたかに応じて、ズームリング106の回動方向を検出する。
次に図11から図16を参照して、レリーズリング107のスライド操作時の動作について説明する。図11は、完成状態でのフロントカバーユニット111の各部を正面側から見た図であり、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hが中立位置にある状態を示す。各部とは、フロントカバー114、フロントフレキシブル配線板113、レリーズスイッチ118a〜118d、縦レリーズ操作部107V、横レリーズ操作部107H、バネ129と130、バネ144と145等である。また、図12は、図11の状態から撮影者が縦レリーズ操作部107VをR方向に押し下げた状態を示す図である。図13は、図11の状態から撮影者が縦レリーズ操作部107VをS方向に押し上げた状態を示す図である。図14は、図11の状態から撮影者が横レリーズ操作部107HをT方向に押したシフト状態を示す図である。図15は、図11の状態から撮影者が横レリーズ操作部107HをU方向に押したシフト状態を示す図である。図16は、図11の状態から撮影者が縦レリーズ操作部107VをR方向に押し下げると同時に横レリーズ操作部107HをU方向に押した状態を示す図である。
縦レリーズ操作部107Vは、レリーズスイッチ118aに対する縦押し子部150aとレリーズスイッチ118bに対する縦押し子部150bを備える。縦レリーズ操作部107Vがスライドした際、縦押し子部150aはレリーズスイッチ118aを押圧し、また縦押し子部150bはレリーズスイッチ118bを押圧する。横レリーズ操作部107Hは、レリーズスイッチ118cに対する横押し子部151aと、レリーズスイッチ118dに対する横押し子部151bを備える。横レリーズ操作部107Hがスライドした際、横押し子部151aはレリーズスイッチ118cを押圧し、また横押し子部151bはレリーズスイッチ118dを押圧する。
縦レリーズ操作部107Vの中立状態では、レリーズスイッチ118aの直上に縦押し子部150aが配置されており、レリーズスイッチ118bの直下に縦押し子部150bが配置されている。中立状態は、各レリーズスイッチが対応する縦押し子部によって押圧されていない状態である。よって、レリーズスイッチ118a,118bから信号は出力されていない。また、横レリーズ操作部107Hの中立状態では、レリーズスイッチ118cの右側に横押し子部151aが配置されており、レリーズスイッチ118dの左側に横押し子部151bが配置されている。中立状態は、各レリーズスイッチが対応する横押し子部によって押圧されていない状態である。よって、レリーズスイッチ118c,118dから信号は出力されていない。
図11の左側に示すように、レリーズスイッチ118aと118bは近接して配置され、それらと反対側(図11の右側)にバネ144と145がまとめて配置されている。また、図11の上側に示すように、レリーズスイッチ118cと118dは近接して配置され、それらと反対側(図11の下側)にバネ129と130がまとめて配置されている。この配置により、例えばレリーズスイッチ118aを左側に配置し、レリーズスイッチ118bを右側に配置する場合に比べて、フロントフレキシブル配線板113のサイズを小さくすることができる。従って、フロントフレキシブル配線板113のコスト低減に寄与する。またフロントフレキシブル配線板113の引き廻しに必要なスペースを低減することによりデジタルカメラの小型化を実現できる。
図12に示すように、撮影者が縦レリーズ操作部107VをR方向に押し下げた場合、縦ガイド軸138aに対して縦ガイド穴部140aが移動し、縦ガイド軸138bに対して縦ガイド穴部140bが移動する。縦ガイド穴部140a,140bはいずれも長穴であり、図中のS方向及びR方向が各穴の長手方向に一致している。つまり、縦レリーズ操作部107VはS方向及びR方向にスライド可能な構成となっている。縦レリーズ操作部107Vが一定量スライドすると、縦ガイド軸138a,138bはそれぞれ、対応する縦ガイド穴部140a,140bの端に当接するので、それ以上のスライドが規制される。図12の状態は、縦ガイド軸138aが縦ガイド穴部140aの上端に当接し、縦ガイド軸138bが縦ガイド穴部140bの上端に当接した状態である。よって、これ以上のR方向へのスライドはできない。この状態のとき、縦圧縮バネ受け壁149と縦圧縮バネ受け部147aとの距離は、縦レリーズ操作部107Vが中立位置にあるときに比べて短くなっている。従ってバネ144が圧縮されるので、バネ144の弾性力によって縦レリーズ操作部107Vを中立位置に戻そうとする力が発生する。図12の状態で撮影者が縦レリーズ操作部107Vから手指を離すと、縦レリーズ操作部107Vは図11の状態に速やかに復帰する。
撮影者が縦レリーズ操作部107VをR方向に押し下げると、図12に示す状態に至る迄の間に、縦押し子部150aはレリーズスイッチ118aを押し込み、第1スイッチSW1がON状態となる。このときにレリーズスイッチ118aはSW1V信号(オン信号)を出力する。その後、撮影者が更に縦レリーズ操作部107VをR方向に押し下げると、図12に示す状態に至る迄の間に、縦押し子部150aはレリーズスイッチ118aを更に押し込んで第2スイッチSW2がON状態となる。このときにレリーズスイッチ118aはSW2V信号(オン信号)を出力する。縦レリーズ操作部107Vの押し込みストロークは、図11の状態から図12の状態への縦レリーズ操作部107Vの移動量であり、R方向操作部107Vaの検出ストロークよりも若干大きく設定されている。そのため、R方向操作部107Vaにより縦押し子部150aが押しきれないことはない。
図13に示すように、撮影者が縦レリーズ操作部107VをS方向に押し上げた場合、縦ガイド軸138aに対して縦ガイド穴部140aが移動し、縦ガイド軸138bに対して縦ガイド穴部140bが移動する。図13の状態は、縦ガイド軸138aが縦ガイド穴部140aの下端に当接し、縦ガイド軸138bが縦ガイド穴部140bの下端に当接した状態である。よって、これ以上のS方向へのスライドはできない。この状態のとき、縦圧縮バネ受け壁149と縦圧縮バネ受け部147bとの距離は、縦レリーズ操作部107Vが中立位置にあるときに比べて短くなっている。従ってバネ145が圧縮されるので、バネ145の弾性力によって縦レリーズ操作部107Vを中立位置に戻そうとする力が発生する。図13の状態で撮影者が縦レリーズ操作部107Vから手指を離すと、縦レリーズ操作部107Vは図11の状態に速やかに復帰する。
撮影者が縦レリーズ操作部107VをS方向に押し上げると、図13に示す状態に至る迄の間に、縦押し子部150bはレリーズスイッチ118bを押し込み、第1スイッチSW1がON状態となる。このときにレリーズスイッチ118bはSW1V信号(オン信号)を出力する。その後、撮影者が更に縦レリーズ操作部107VをS方向に押し上げると、図13に示す状態に至る迄の間に、縦押し子部150bはレリーズスイッチ118bを更に押し込んで第2スイッチSW2がON状態となる。このときにレリーズスイッチ118bはSW2V信号(オン信号)を出力する。
図14に示すように、撮影者が横レリーズ操作部107HをT方向に押した場合、横ガイド軸139aに対して横ガイド穴部141aが移動し、横ガイド軸139bに対して横ガイド穴部141bが移動する。横ガイド穴部141a,141bはいずれも長穴であり、図中のU方向及びT方向が各穴の長手方向に一致している。つまり、横レリーズ操作部107HはU方向及びT方向にスライド可能な構成となっている。横レリーズ操作部107Hが一定量スライドすると、横ガイド軸139a,139bはそれぞれ、対応する横ガイド穴部141a,141bの端に当接するので、それ以上のスライドが規制される。図14の状態は、横ガイド軸139aが横ガイド穴部141aの左端に当接し、横ガイド軸139bが横ガイド穴部141bの左端に当接した状態である。よって、これ以上のT方向へのスライドはできない。この状態のとき、横圧縮バネ受け壁148と横圧縮バネ受け部146bとの距離は、横レリーズ操作部107Hが中立位置にあるときに比べて短くなっている。従ってバネ130は圧縮されるので、バネ130の弾性力によって横レリーズ操作部107Hを中立位置に戻そうとする力が発生する。図14の状態で撮影者が横レリーズ操作部107Hから手指を離すと、横レリーズ操作部107Hは図11の状態に速やかに復帰する。
撮影者が横レリーズ操作部107HをT方向に押すと、図14に示す状態に至る迄の間に、横押し子部151bはレリーズスイッチ118dを押し込み、第1スイッチSW1がON状態となる。このときにレリーズスイッチ118dはSW1H信号(オン信号)を出力する。その後、撮影者が更に横レリーズ操作部107HをT方向に押すと、図14に示す状態に至る迄の間に、横押し子部151bはレリーズスイッチ118dを更に押し込んで第2スイッチSW2がON状態となる。このときにレリーズスイッチ118dはSW2H信号(オン信号)を出力する。
図15に示すように、撮影者が横レリーズ操作部107HをU方向に押した場合、横ガイド軸139aに対して横ガイド穴部141aが移動し、横ガイド軸139bに対して横ガイド穴部141bが移動する。横レリーズ操作部107Hが一定量スライドすると、横ガイド軸139a,139bはそれぞれ、対応する横ガイド穴部141a,141bの端に当接する。図15の状態は、横ガイド軸139aが横ガイド穴部141aの右端に当接し、横ガイド軸139bが横ガイド穴部141bの右端に当接した状態である。よって、これ以上のU方向へのスライドはできない。この状態のとき、横圧縮バネ受け壁148と横圧縮バネ受け部146aとの距離は、横レリーズ操作部107Hが中立位置にあるときに比べて短くなっている。従ってバネ129は圧縮されることになり、バネ129の弾性力によって横レリーズ操作部107Hを中立位置に戻そうとする力が発生する。図15の状態で撮影者が横レリーズ操作部107Hから手指を離すと、横レリーズ操作部107Hは図11の状態に速やかに復帰する。
撮影者が横レリーズ操作部107HをU方向に押すと、図15に示す状態に至る迄の間に、横押し子部151aはレリーズスイッチ118cを押し込み、第1スイッチSW1がON状態となる。このときにレリーズスイッチ118cはSW1H信号(オン信号)を出力する。その後、撮影者が更に横レリーズ操作部107HをU方向に押すと、図15に示す状態に至る迄の間に、横押し子部151aはレリーズスイッチ118cを更に押し込んで第2スイッチSW2がON状態となる。このときにレリーズスイッチ118cはSW2H信号(オン信号)を出力する。
図16に示すように、撮影者は縦レリーズ操作部107VをR方向へ操作しながら、横レリーズ操作部107HをT方向に操作することも可能である。この場合、撮影者はレリーズスイッチ118aのSW2がONとなるまで操作部を押し下げると同時に、レリーズスイッチ118dのSW2がONとなるまで押すことができる。例えば撮影者が、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hの境界部を押圧した場合を想定する。境界部とは、図11中の点線枠156に示すように、寸法Lで示す間隙の近傍部分である。撮影者が仮に境界部を押圧して、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hが同時にスライドさせたとする。このような場合でも、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hの両方を、それぞれのレリーズスイッチの第2スイッチSW2がオン信号を出力するまでスライドさせることができる。
図16で示す状態の様に、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hを同時にスライドさせることを可能とするため、寸法Lで示す間隙が適切に設計されている。つまり、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hとの隙間は、両操作部がそれぞれ可能な範囲内でスライドした際、互いに干渉しない長さに設定されている。
メタルドーム式のスイッチの場合、必要以上に押し込み過ぎると、スイッチが破損する可能性があるため、激しい衝撃、例えば撮影者がカメラを誤って落下させてしまったときに問題が発生する。この対策として本実施形態では、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hの可動範囲が制限されているので、レリーズスイッチ118a〜dが必要以上に押し込まれることを防止できる。
次に、CPUが各信号SW1V、SW2V、SW1H、SW2Hを検知した場合の処理について、図17を参照して説明する。図17は本実施形態におけるデジタルカメラ100の撮影モードでの処理例を示すフローチャートである。
撮影モードの処理が開始するとCPUは、第1スイッチSW1による第1段階の検出でSW1H信号とSW1V信号の少なくとも一方のオン信号が検出されているかどうかを判定する(S101)。SW1H信号とSW1V信号のどちらのオン信号も検出されていないと判定された場合(S101でNo)、S101の判定処理が繰り返される。またSW1H信号とSW1V信号の少なくとも一方のオン信号が検出されたと判定された場合(S101でYes)、S102に処理を進める。
S102でCPUはカメラから被写体までの距離を計測し、被写体に焦点が合うようにレンズユニット104を制御する。レンズユニット104内のフォーカスレンズ(焦点調節用レンズ)が所定の位置に移動し、AF(オートフォーカス)処理による焦点調節動作が行われる。そして、フォーカスレンズの位置を維持し続けるAFロック動作が開始する。またCPUの制御により、被写体の明るさが測定されて、撮影画像が適切な明るさとなる様に静止画撮影の際のシャッタ速度や絞り値を決定するAE処理が行われる。その後、S103でCPUは第2スイッチSW2による第2段階の検出でSW2H信号とSW2V信号のうち、少なくとも一方のオン信号が検出されているかどうかを判定する。S103にてSW2H信号とSW2V信号の少なくとも一方のオン信号が検出されていると判定された場合(S103でYes)、静止画撮影動作が実行される(S104)。その後、AFロックを終了し(S106)、S101に戻る。またS103にてSW2H信号とSW2V信号のどちらのオン信号も検出されていないと判定された場合(S103でNo)、S105に移行する。
S105でCPUは、SW1H信号とSW1V信号のうち、少なくとも一方のオン信号が検出されているかどうかを判定する(S105)。S105にてSW1H信号とSW1V信号の少なくとも一方のオン信号が検出されていると判定された場合(S105でYes)、S103に戻る。またS105にてSW1H信号とSW1V信号のどちらのオン信号も検出されていないと判定された場合(S105でNo)、AFロックを終了し(S106)、S101に戻る。
本実施形態によるデジタルカメラ100は、SW1H信号とSW1V信号のどちらかを検知した場合にAF及びAE処理を行ってAFロックを開始し、SW2H信号とSW2V信号のどちらかを検知した場合に静止画撮影処理を行う。本実施形態では、ズームリング106とレリーズリング107をレンズユニット104の周囲に配置したことで、従来のようにデジタルカメラの本体部に複数のレリーズボタンを配置する必要がなくなる。撮影者による様々なカメラの把持方法に対して、スムーズにズーム操作及びレリーズ操作を行うことができる。またズームリング106とレリーズリング107は装置本体部101の正面における略中央に配置されているので、撮影者は右手でも左手でも容易にズーム操作及びレリーズ操作を行える。ズームリング106とレリーズリング107が隣接して配置されることで、撮影者はズーム操作により画角を決め、レリーズ操作を行うといった一連の操作をスムーズに行うことができる。本実施形態によれば、意匠性を損なわず、撮影者が右手でも左手でも容易にズーム操作及びレリーズ操作を行える撮像装置を提供できる。
[実施例2]
次に本発明の実施例2に係る撮像装置を説明する。図18は、本実施形態に係るデジタルカメラ100の撮影モードにおける処理例を示すフローチャートである。本実施例にて実施例1の場合と同じ構成要素には既に使用した符号を付することにより、重複した説明を省略し、相違点を説明する。なお、このような説明の省略は後述の実施例でも同じである。本実施形態では、撮影モードの処理が実施例1の場合と相違する。
先ず、撮影モードの処理が開始すると、CPUは第1スイッチSW1による第1段階の検出でSW1H信号のONが検出されているか否かを判定する(S201)。S201にてSW1H信号のONが検出されていると判定された場合(S201でYes)、S202に処理を進める。S201にてSW1H信号のONが検出されていないと判定された場合(S201でNo)、S208に移行する。
S202でAF処理とAE処理が行われる。AFロックが開始して焦点調節動作後にフォーカスレンズの位置が維持される。その後、CPUはSW1V信号のONが検出されているか否かを判定する(S203)。S203にてSW1V信号のONが検出されていると判定された場合(S203でYes)、S204に処理を進める。またS203にてSW1V信号のONが検出されていないと判定された場合(S203でNo)、S206に移行する。
S204で静止画撮影動作が行われる。その後、CPUはAFロックを解除して処理を終了し(S205)、S201に戻る。S206でCPUは第2スイッチSW2による第2段階の検出でSW2H信号のONが検出されているか否かを判定する。S206にてSW2H信号のONが検出されていると判定された場合(S206でYes)、S204に処理を進める。S206にてSW2H信号のONが検出されていないと判定された場合(S206でNo)、S207に移行する。S207でCPUは第1スイッチSW1による第1段階の検出でSW1H信号のONが検出されているか否かを判定する。S207にてSW1H信号のONが検出されていると判定された場合(S207でYes)、S203に戻る。またS207にてSW1H信号のONが検出されていないと判定された場合(S207でNo)、S205に進む。
S208でCPUは第1スイッチSW1による第1段階の検出でSW1V信号のONが検出されているか否かを判定する。S208にてSW1V信号のONが検出されていると判定された場合(S208でYes)、S209に処理を進める。S208にてSW1V信号のONが検出されていないと判定された場合(S208でNo)、S201に戻る。
S209でAF処理とAE処理が行われる。AFロックが開始して焦点調節動作後にフォーカスレンズの位置が維持される。その後、CPUは第1スイッチSW1による第1段階の検出でSW1H信号のONが検出されているか否かを判定する(S210)。S210にてSW1H信号のONが検出されていると判定された場合(S210でYes)、S211に処理を進める。S210にてSW1H信号のONが検出されていないと判定された場合(S210でNo)、S212に移行する。S211で静止画撮影動作が行われる。その後、CPUはAFロックを解除して処理を終了し(S214)、S201に戻る。
S212でCPUは第2スイッチSW2による第2段階の検出でSW2V信号のONが検出されているか否かを判定する。S212にてSW2V信号のONが検出されていると判定された場合(S212でYes)、S211に進む。S212にてSW2V信号のONが検出されていないと判定された場合(S212でNo)、S213に移行する。S213でCPUは第1スイッチSW1による第1段階の検出でSW1V信号のONが検出されているか否かを判定する。S213にてSW1V信号のONが検出されていると判定された場合(S213でYes)、S210に戻る。またS213にてSW1V信号のONが検出されていないと判定された場合(S213でNo)、S214に移行する。
本実施形態に係るデジタルカメラ100は、CPUがSW1H信号とSW1V信号のどちらかのオン信号を取得して検知すると、AF処理及びAE処理を行ってAFロックを開始する。その後、AF処理及びAE処理を行ってAFロックを開始する契機となった信号以外のいずれかの検出信号をCPUが取得した場合、静止画撮影処理が実行される。いずれかの検出信号とは、最初の検出信号がSW1H信号であればSW2H信号或いはSW1V信号であり、最初の検出信号がSW1V信号であればSW2V信号或いはSW1H信号である。本処理では、レリーズスイッチ118a〜118dがSW1のオン信号を出力するときとSW2のオン信号を出力するときにクリック感が発生する場合に、2回目のクリック感を撮影者が感知した際に静止画撮影が行われる。よって撮影者の違和感が少ないという効果を奏する。
また、図18の処理例に限らず、撮影モードにて以下に示す処理を行ってもよい。
CPUがSW1V信号(またはSW1H信号)のオン信号を取得した場合に、レンズユニットの焦点調節動作を制御してからレンズユニットの状態を維持する。その後、CPUはSW1H信号(またはSW1V信号)のオン信号を取得したとしても撮影動作の制御を行うことなく、SW2V信号のオン信号、或いはSW2H信号のオン信号を取得した場合に撮影動作の制御を行う。
[実施例3]
次に図19を参照して、本発明の実施例3を説明する。図19は、縦レリーズ操作部207Vと横レリーズ操作部207Hが中立位置にある状態でのフロントカバーユニットの各部を示す図である。各部とは、フロントカバー214、レリーズスイッチ118a〜118d、縦レリーズ操作部207V、横レリーズ操作部207H、バネ129、バネ130、バネ144、バネ145等である。本実施形態と実施例1との主な相違点は、バネ129、バネ130、バネ144、バネ145とレリーズスイッチ118a〜118dとの位置関係である。
本実施形態では、正面から見た場合、レリーズスイッチ118aが左側に配置され、レリーズスイッチ118bが右側に配置されている。バネ144は左側に配置され、バネ145は右側に配置されている。また、レリーズスイッチ118cは下側に配置され、レリーズスイッチ118dは上側に配置されている。バネ129は下側に配置され、バネ130は上側に配置されている。この様にバネ129、バネ130、バネ144、バネ145とレリーズスイッチ118a〜118dとの位置関係については、仕様に応じて適宜に変更可能である。なお、図19に示すようにフロントカバー214に設けられる複数のガイド軸や、圧縮バネ受け部等についても同様に上下左右にそれぞれ分けて配置されている。
[実施例4]
次に図20及び図21を参照して、本発明の実施例4を説明する。図20は、縦レリーズ操作部307Vと横レリーズ操作部307Hが中立位置にある状態でのフロントカバーユニット411の各部を示す図である。各部とは、フロントカバー314、レリーズスイッチ118a〜118d、レリーズリング307の縦レリーズ操作部307Vと横レリーズ操作部307H、バネ129、バネ130、バネ144、バネ145、化粧板359等である。図21はフロントカバーユニット411の完成状態を示す斜視図であり、ズームリング306と化粧板359を示す。本実施形態では化粧板359が追加されている。
縦レリーズ操作部307Vには庇部152a、152bがない代わりに、突起部357aと357bが形成されている。また、横レリーズ操作部307Hには庇部154a、154bがない代わりに、突起部358aと358bが形成されている。図21に示すように、化粧板359はフロントカバーユニット411の完成状態において、縦レリーズ操作部307Vと横レリーズ操作部307Hを囲むように配置される外筒部材である。化粧板359は、その内側に縦レリーズ操作部307Vと横レリーズ操作部307Hを収納可能な内径となっている。光軸方向における化粧板359の厚みは、縦レリーズ操作部307Vと横レリーズ操作部307Hを組み立てて重ねた場合の厚みと略同じである。
フロントカバーユニット411の完成状態では、化粧板359によって、縦レリーズ操作部307Vと横レリーズ操作部307Hが周囲を覆われるので、各操作部は外観に現れない。つまり、図21に示すように、前記実施例では外観に現れていた縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hとの継ぎ目等は、本実施形態では一切見えない。化粧板359が見えるのみであり、外観上より好ましい構成となっている。また、縦レリーズ操作部107Vと横レリーズ操作部107Hとの継ぎ目(図11:寸法L参照)から異物等が混入することを防止できる。
撮影者が化粧板359のいずれかの部分を押圧すると、化粧板359が移動する。化粧板359が押圧された方向に応じて、縦レリーズ操作部307Vの突起部357aと357b、横レリーズ操作部307Hの突起部358aと358bのうち、いずれかが押圧される。その結果、縦レリーズ操作部307Vまたは横レリーズ操作部307Hがスライドする。前記実施形態と同様に、縦レリーズ操作部307Vまたは横レリーズ操作部307Hのスライドにより撮影動作が行われる(実施例1の場合と同様であるので、その詳細な説明を省略する)。
化粧板359の外径はズームリング306の外径よりも大きいので、操作し易いという効果がある。また、化粧板359の内径はズームリング306の外径よりも小さくなっている。従ってズームリング306によって化粧板359の光軸方向への動きが規制される。また、縦レリーズ操作部307Vと横レリーズ操作部307Hのスライド可能な範囲で撮影者が化粧板359を動かしたとしても、化粧板359の内径部分が見えない様になっている。
[その他の実施形態]
前記実施形態では、ズームリング106を所定範囲で回動可能としたが、本発明はこれに限定されない。ズームリングの回転規制がない場合には、中立位置に復帰させる付勢手段は不要である。よって、ズームリングの回転検出のためにはPI(フォトインタラプタ)やホール素子等を用いて、パルスカウント方式で回転量や回転方向を検出すればよい。
また、前記実施形態では、レリーズリング107が上下方向にスライド可能な縦レリーズ操作部107Vと、左右方向にスライド可能な横レリーズ操作部107Hを有する構成を例示した。本発明はこれに限定されず、互いに異なる方向にスライド可能な複数の操作部材で構成されていれば、レンズユニット104の光軸に直交する面内のどの方向にスライド可能であってもよい。尚、前記実施形態は、いずれも本発明を実施するに当たっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術範囲が限定的に解釈されてはならない。本発明はその技術思想又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形態で実施が可能である。
100 デジタルカメラ
104 レンズユニット
106,306 ズームリング
107,307 レリーズリング
107V,307V 縦レリーズ操作部
107H,307H 横レリーズ操作部
118a〜d レリーズスイッチ
119 ズームスイッチ
128a,128b 圧縮バネユニット
359 化粧板

Claims (26)

  1. レンズユニットの周囲に複数のスライド部材を配置した光学機器であって、
    前記レンズユニットの周囲に配置される第1スライド部材及び第2スライド部材と、
    前記第1スライド部材が前記レンズユニットの光軸に直交する第1方向へ移動したことを検出する第1検出手段と、
    前記第2スライド部材が前記レンズユニットの光軸に直交する方向であって前記第1方向とは異なる第2方向へ移動したことを検出する第2検出手段と、を備えることを特徴とする光学機器。
  2. 前記第2方向は、前記レンズユニットの光軸に直交する方向及び前記第1方向と直交する方向であることを特徴とする請求項1に記載の光学機器。
  3. 前記第1検出手段または前記第2検出手段は、当該検出手段にそれぞれ対応する前記第1スライド部材または前記第2スライド部材の移動を複数の段階で検出することを特徴とする請求項1または2に記載の光学機器。
  4. 前記第1スライド部材には複数の庇部及び凹部が形成され、
    前記第2スライド部材には複数の凹部及び庇部が形成されており、
    前記第1スライド部材の庇部が前記第2スライド部材にて対応する凹部に嵌り込み、かつ前記第2スライド部材の庇部が前記第1スライド部材にて対応する凹部に嵌り込むことによって前記第1スライド部材及び第2スライド部材が連結されることを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  5. 前記第1スライド部材の庇部は、前記第2スライド部材の側に向かって形成され、前記第2スライド部材の庇部は前記第1スライド部材の側に向かって形成されていることを特徴とする請求項4に記載の光学機器。
  6. 前記第1スライド部材及び第2スライド部材をそれぞれ中立位置に復帰させる付勢手段を更に備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光学機器。
  7. 前記第1スライド部材及び第2スライド部材を囲む外筒部材を更に備え、
    前記外筒部材の移動に伴って前記第1スライド部材または前記第2スライド部材が移動することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の光学機器。
  8. 前記第1スライド部材及び第2スライド部材には、前記外筒部材と当接する突起がそれぞれ形成されており、
    前記外筒部材の移動によって、当該外筒部材が前記第1スライド部材または前記第2スライド部材の突起と当接し、前記第1スライド部材が前記第1方向に移動し、または前記第2スライド部材が前記第2方向に移動することを特徴とする請求項7に記載の光学機器。
  9. 前記第1検出手段は、前記第1スライド部材が前記第1方向にて異なる向きに移動したことをそれぞれ検出する第1検出部及び第2検出部を備え、
    前記第2検出手段は、前記第2スライド部材が前記第2方向にて異なる向きに移動したことをそれぞれ検出する第3検出部及び第4検出部を備えており、
    前記第1検出部及び第2検出部が近接して配置され、前記第3検出部及び第4検出部が近接して配置されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の光学機器。
  10. レンズユニットの周囲に複数のスライド部材を配置した撮像装置であって、
    前記レンズユニットの周囲に配置される第1スライド部材及び第2スライド部材と、
    前記第1スライド部材が前記レンズユニットの光軸に直交する第1方向へ移動したことを検出する第1検出手段と、
    前記第2スライド部材が前記レンズユニットの光軸に直交する方向であって前記第1方向とは異なる第2方向へ移動したことを検出する第2検出手段と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  11. 前記第2方向は、前記レンズユニットの光軸に直交する方向及び前記第1方向と直交する方向であることを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。
  12. 前記第1検出手段または前記第2検出手段は、当該検出手段にそれぞれ対応する前記第1スライド部材または前記第2スライド部材の移動を2段階で検出することを特徴とする請求項10または11に記載の撮像装置。
  13. 前記第1スライド部材には複数の庇部及び凹部が形成され、
    前記第2スライド部材には複数の凹部及び庇部が形成されており、
    前記第1スライド部材の庇部が前記第2スライド部材にて対応する凹部に嵌り込み、かつ前記第2スライド部材の庇部が前記第1スライド部材にて対応する凹部に嵌り込むことによって前記第1スライド部材及び第2スライド部材が連結されることを特徴とする請求項11または12に記載の撮像装置。
  14. 前記第1スライド部材の庇部は、前記第2スライド部材の側に向かって形成され、前記第2スライド部材の庇部は前記第1スライド部材の側に向かって形成されていることを特徴とする請求項13に記載の撮像装置。
  15. 前記第1スライド部材を中立位置に復帰させる第1付勢手段と、
    前記第2スライド部材を中立位置に復帰させる第2付勢手段を更に有することを特徴とする請求項10から14のいずれか1項に記載の撮像装置。
  16. 前記第1スライド部材及び第2スライド部材を囲む外筒部材を更に備え、
    前記外筒部材の移動に伴って前記第1スライド部材または前記第2スライド部材が移動することを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  17. 前記第1スライド部材及び第2スライド部材には、前記外筒部材と当接する突起がそれぞれ形成されており、
    前記外筒部材の移動によって、当該外筒部材が前記第1スライド部材または前記第2スライド部材の突起と当接し、前記第1スライド部材が前記第1方向に移動し、または前記第2スライド部材が前記第2方向に移動することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 前記第1検出手段は、前記第1スライド部材が前記第1方向にて異なる向きに移動したことをそれぞれ検出する第1検出部及び第2検出部を備え、
    前記第2検出手段は、前記第2スライド部材が前記第2方向にて異なる向きに移動したことをそれぞれ検出する第3検出部及び第4検出部を備えており、
    前記第1検出部及び第2検出部が近接して配置され、前記第3検出部及び第4検出部が近接して配置されていることを特徴とする請求項10から17のいずれか1項に記載の撮像装置。
  19. 前記第1検出手段が前記第1スライド部材の移動を検出した場合、または前記第2検出手段が前記第2スライド部材の移動を検出した場合に、前記第1検出手段の検出信号または前記第2検出手段の検出信号を制御手段が取得して撮影動作を制御することを特徴とする請求項10から18のいずれか1項に記載の撮像装置。
  20. ズーム機構部を有する前記レンズユニットの周囲にて光軸を中心として回動可能に配置される操作部材と、
    前記操作部材の回動を検出する第3検出手段と、を更に備え、
    前記第3検出手段が前記操作部材の回動を検出した場合に前記制御手段がズーム動作を制御することを特徴とする請求項19に記載の撮像装置。
  21. 前記第1検出手段が前記第1スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出した場合に、前記制御手段は前記レンズユニットの焦点調節動作の制御を行ってから当該レンズユニットの状態を維持し、
    その後、前記第2検出手段が前記第2スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出した場合に、前記制御手段は撮影動作の制御を行うことを特徴とする請求項19または20に記載の撮像装置。
  22. 前記制御手段が前記レンズユニットの状態を維持した後、前記第2検出手段が前記第2スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出しない場合であって、前記第1検出手段が前記第1スライド部材の移動を2段スイッチの第2段階で検出した場合、前記制御手段は撮影動作の制御を行うことを特徴とする請求項21に記載の撮像装置。
  23. 前記第2検出手段が前記第2スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出した場合に、前記制御手段は前記レンズユニットの焦点調節動作の制御を行ってから当該レンズユニットの状態を維持し、
    その後、前記第1検出手段が前記第1スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出した場合に、前記制御手段は撮影動作の制御を行うことを特徴とする請求項21または22に記載の撮像装置。
  24. 前記制御手段が前記レンズユニットの状態を維持した後、前記第1検出手段が前記第1スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出しない場合であって、前記第2検出手段が前記第2スライド部材の移動を2段スイッチの第2段階で検出した場合、前記制御手段は撮影動作の制御を行うことを特徴とする請求項23に記載の撮像装置。
  25. 前記第1検出手段が前記第1スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出した場合に、前記制御手段は前記レンズユニットの焦点調節動作の制御を行ってから当該レンズユニットの状態を維持し、
    その後、前記第2検出手段が前記第2スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出したとしても前記制御手段は撮影動作の制御を行うことなく、前記第1検出手段が前記第1スライド部材の移動を2段スイッチの第2段階で検出するか、或いは、前記第2検出手段が前記第2スライド部材の移動を2段スイッチの第2段階で検出した場合に、前記制御手段は撮影動作の制御を行うことを特徴とする請求項19または20に記載の撮像装置。
  26. 前記第2検出手段が前記第2スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出した場合に、前記制御手段は前記レンズユニットの焦点調節動作の制御を行ってから当該レンズユニットの状態を維持し、
    その後、前記第1検出手段が前記第1スライド部材の移動を2段スイッチの第1段階で検出したとしても前記制御手段は撮影動作の制御を行うことなく、前記第1検出手段が前記第1スライド部材の移動を2段スイッチの第2段階で検出するか、或いは、前記第2検出手段が前記第2スライド部材の移動を2段スイッチの第2段階で検出した場合に、前記制御手段は撮影動作の制御を行うことを特徴とする請求項25に記載の撮像装置。
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