JP2016040509A - ドレン排出装置および給湯器付き風呂釜 - Google Patents

ドレン排出装置および給湯器付き風呂釜 Download PDF

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Abstract

【課題】ドレン排出時に、ドレンからの析出物が配管内壁へ付着するのを防止する。
【解決手段】ドレンを排出する場合に、ドレンタンク(53)からドレンを導出するためのドレン管路(55)は、追焚きのための循環回路(10A)に接続されるが、コントローラ100は、当該循環回路の温度が予め定められた温度以上であれば、当該接続は実施せずに、ドレン管路を循環回路から切離された状態に維持する。
【選択図】図1

Description

この発明はドレン排出装置および給湯器付き風呂釜に関し、より特定的には、給湯器の熱交換器で発生するドレンの排出装置および給湯器付き風呂釜に関する。
潜熱を利用することで高い熱効率を有した潜熱回収型の給湯器付き風呂釜では、潜熱回収の際には、燃焼ガス中の窒素酸化物(NOx)が結露することによって、いわゆるドレンが発生する。このため、ドレンを回収して、回収したドレンを中和後に排出する機能が必要とされている。排出方法としては、「単に水湯圧により排出する方法」、「排出用の専用ポンプを備えて給湯器の外部に排出する方法」および「循環用ポンプを利用して給湯器内回路を切替えることにより、追焚循環回路を介して浴室パンに排出する方法」が提案されている。追焚循環配管を介して排出する方法として、たとえば、特許文献1(特開2011−191001号公報)の方法が提案されている。
特開2011−191001号公報
給湯装置内では、追焚循環配管に隣接して給湯路等の他の配管が配置されているために、給湯運転により給湯路が高温となっている場合には、給湯路からの熱伝導により当該追焚循環配管も高温となる。追焚循環配管が高温であるときに、上記に述べた追焚循環配管を利用したドレン排出を実施すると、以下の課題が生じる。
つまり、ドレンは炭酸カルシウムなどの中和剤により中和された後に排出されるが、中和後のドレンは、高温の追焚循環配管を通過する際に沸騰する。沸騰するとドレンと中和剤との反応後の析出物が生じ、追焚循環配管内の受熱管内壁に析出物が付着する。付着した析出物は断熱層として作用するため、当該受熱管を介して湯水を加熱する際の熱効率が低下する。また、付着した析出物は、受熱管が加熱されることによって高温となる。その結果、当該付着部分において受熱管の焼けおよび亀裂などの物理的損傷が発生するおそれがある。
しかしながら、特許文献1(特開2011−191001号公報)では、このような課題を解消するための構成は示されていない。
それゆえに本開示の目的は、ドレンからの析出物が配管内壁に付着することを防止するドレン排出装置および給湯器付き風呂釜を提供することである。
一実施の形態に従うドレン排出装置は、給湯器のための装置である。給湯器は、燃焼部および熱交換器を含む加熱部を有し、給水圧によって供給される湯水を熱交換器を経由させて給湯するための給湯回路と、浴槽と当該加熱部との間に循環ポンプを接続して構成される経路であって、浴槽の湯水を熱交換器を経由するように循環させるための循環回路と、加熱部において発生するドレンを貯留するためのドレンタンクと、ドレンタンクに貯留されたドレンを導出するためのドレン管路と、ドレン管路を循環回路に接続するための第1状態、およびドレン管路を循環回路から切離すための第2状態を有する接続切換部と、を含む。
ドレン排出装置は、循環回路上の熱交換器から浴槽までの間に配置されて、ドレンを排出するための排出路と、排出路を介してドレンを排出する場合に、接続切換部の状態を第2状態から第1状態に切換える排出処理部と、を含む。排出処理部は、ドレンを排出する場合に、循環回路の温度が予め定められた温度以上であるときは、接続切換部の状態を第2状態に維持する。
好ましくは、ドレン排出装置は、燃焼部が燃焼動作中であるとき、または直近の燃焼動作を終了してから予め定められた経過時間内であるときは、循環回路の温度が予め定められた温度以上であると判定する。
好ましくは、給湯器は、給湯回路を循環回路に接続するための第3状態、および給湯回路を循環回路から切離すための第4状態を有する給湯回路切換部を、含む。ドレン排出装置は、さらに、循環回路の温度が予め定められた温度以上であるときは、排出処理部によるドレン排出に先立って、給湯回路切換部の状態を第4状態から第3状態に切換える。
好ましくは、加熱部は、さらに送風ファンを含み、ドレン排出装置は、さらに、循環回路の温度が予め定められた温度以上であるときは、排出処理部によるドレン排出に先立って、送風ファンを運転する。
好ましくは、ドレン排出装置は、さらに、循環回路の温度が予め定められた温度以上であるときは、排出処理部によるドレン排出に先立って、浴槽の湯水を循環させるために循環ポンプを運転する。
好ましくは、ドレン排出装置は、さらに、排出処理部によってドレンが排出された後に、給湯回路切換部の状態を第4状態から第3状態に切換える。
好ましくは、ドレン排出装置は、さらに、排出処理部によってドレンが排出された後に、循環回路の循環ポンプを運転する。
好ましくは、加熱部は、加熱のための燃焼部をさらに含み、熱交換器は、1缶2水路熱交換器を含む。1缶2水路熱交換器は、循環回路の湯水を加熱するための第1熱交換器と、給湯回路の湯水を加熱するための第2熱交換器とを含み、且つ第1熱交換器と第2熱交換器とは燃焼部を共用して熱交換可能である。
一実施の形態に従うに記載の給湯器付き風呂釜は、ドレン排出装置を備える。
開示によれば、ドレンからの析出物が配管内壁へ付着するのを防止できる。
本発明の実施の形態に係る給湯システムの概略ブロック図である。 本発明の実施の形態に係るコントローラの概略構成図である。 本発明の実施の形態に係るコントローラの機能構成図である。 実施例1に係るドレン排出処理のフローチャートである。 実施例2に係るドレン排出処理のフローチャートである。 実施例3に係るドレン排出処理のフローチャートである。 実施例4に係るドレン排出処理のフローチャートである。 実施例において実現される回路を模式的に示す図である。 実施例において実現される回路を模式的に示す図である。 実施例において実現される回路を模式的に示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
本実施の形態では、ドレンを排出する場合に、ドレンタンクからドレンを導出するためのドレン管路は、追焚きのための循環回路に接続されるが、当該循環回路の温度が予め定められた温度以上であれば、当該接続は実施されずに、ドレン管路は循環回路から切離された状態に維持される。これにより、ドレンが高温の循環回路を通過することはなく、上述した熱効率の低下および循環回路の物理的損傷を防止することができる。
本実施の形態に係る給湯器は、浴槽の湯水を追焚きするための循環回路と、給水圧により供給される湯水を加熱して供給するための給湯回路を含む。循環回路および給湯回路は、回路の途上に加熱部の熱交換器が配置される。この熱交換器として1缶2水路熱交換器が用いられる。1缶2水路熱交換器は、2つの熱交換器を備えて、2つの熱交換器が1つの燃焼部を共用して熱交換を実施する。なお、熱交換器は、1缶2水路熱交換器に限定されず、2つの熱交換器がそれぞれ燃焼部を有する2缶2水路熱交換器であってもよい。
図1は、本発明の実施の形態1に係る給湯システム10の概略ブロック図である。図1の給湯システム10は、「給湯器付き風呂釜」の一実施例である。
図1を参照して、給湯システム10は、筺体1aを有した給湯器を備える。給湯器は、筺体1a内に、給湯機能を実現するための給湯回路2と、ふろ追焚機能を実現するための追焚循環回路3と、ふろ湯張り機能を実現するための注湯回路4と、ドレン処理回路5と、給湯器を制御するためのコントローラ100を備えるとともに、筺体1aの外部の浴槽8の側において流路切換ユニット6を備える。給湯器と浴槽8との間は、配管35a,35bによって接続される。以下では、追焚循環回路3での通流方向に合わせて、配管35aをふろ戻り配管35aとも称し、配管35bをふろ往き配管35bとも称する。なお、コントローラ100は、筺体1a内に配置されるとしたが、外部に配置されたリモートコントローラとして実現されてもよい。
このように給湯システム10は、ふろの追焚機能に加え、給湯機能およびふろ湯張り機能の各機能を併用する複合熱源機型に構成されたものである。さらに、給湯システム10は、燃焼ガスの顕熱に加えて、燃焼排ガスからも潜熱を回収することによって高効率化を図るように構成されている。
給湯回路2は、缶体32を備える。缶体32は「加熱部」の一実施例である。缶体32は、燃焼部に相当するバーナ30と、送風用のファン31と、一次熱交換器21,22と、二次熱交換器23とを含む。バーナ30は、図示しない燃料供給系から流量調整弁を経由した燃料ガスの供給を受けて、燃焼作動するように構成される。バーナ30は、「燃焼部」の一実施例である。
給湯回路2へは、給水圧により湯水が供給される。一次熱交換器22は、バーナ30の燃焼ガスの顕熱(燃焼熱)によって、入水を熱交換により加熱する。二次熱交換器23は、潜熱回収用熱交換器を構成する。
給湯回路2では、水道などの給水圧によって給湯回路2へ供給される水は、まず二次熱交換器23によって予熱された後、一次熱交換器22において主加熱される。加熱された湯は、台所や浴室等の給湯栓190または注湯回路4などの所定の給湯箇所に送出される。
給湯回路2は、水道などの給水路に通じる入水管50と、出湯のためのバイパス管60と、入水管50に介挿接続される分配弁80とを備える。さらに、入水管50には、入水温度を検出するための温度センサ110および流量センサ150が配置される。分配弁80の開度に応じて、給水量の一部が入水管50からバイパス管60へ分流される。
給湯回路2は、さらに出湯管70を備える。熱交換器によって加熱された湯は、出湯管70に送出される。出湯管70は、合流点75においてバイパス管60と接続される。したがって、合流点75では、缶体32から出力された高温湯と、バイパス管60からの水が混合される。これにより、適温の湯が、給湯栓190または浴槽8に通じる注湯回路4に送出される。
出湯管70には、流量を制御するための水量調整弁90および混合後の湯水の温度を検出する温度センサ130が配置される。
また、給湯回路2は、さらに、水量調整弁90の下流側において水量センサ91および注湯電磁弁132を備える。注湯電磁弁132は、開閉制御されて、給湯回路2から、注湯回路4および追焚循環回路3へ、湯水の供給/停止を実施する。水量センサ91は、注湯電磁弁132を経由して、給湯回路2から注湯回路4に送出される湯水の量を検知する。注湯電磁弁132に関連して設けられた逆止弁によって、注湯回路4および追焚循環回路3に送出された湯水が、水量調整弁90側に逆流することが防止される。注湯電磁弁132は、「給湯回路切換部」の一実施例である。
追焚循環回路3は、追焚用の一次熱交換器21と、湯水を追焚循環回路3内に循環させるための循環ポンプ33とを備える。一次熱交換器21は、バーナ30の燃焼ガスの顕熱(燃焼熱)により通流された湯水を加熱する。なお、追焚循環回路3は、潜熱回収用熱交換器を構成する二次熱交換器をさらに備えてもよい。
追焚循環回路3には、ふろ戻り配管35aおよびふろ往き配管35bが接続される。ふろ戻り配管35aの上流端が、浴槽8に設置された循環アダプタ81の吸込側に接続される。また、ふろ往き配管35bの下流端は、循環アダプタ81の吐出側に接続される。
循環ポンプ33が運転されると、浴槽8からの湯水は、循環アダプタ81の吸込口から、ふろ戻り配管35a、一次熱交換器21、ならびにふろ往き配管35bを経由して、循環アダプタ81の吐出口へ至る経路を循環する。これにより、追焚循環回路3は、浴槽8と、缶体32との間に循環ポンプ33を接続して構成される経路であって、浴槽8の湯水を、一次熱交換器21を経由するように循環させるための「循環回路」10Aの一実施例である。このように循環回路10Aを通過する浴槽水は、一次熱交換器21を通流することにより加熱されて、追焚機能が実現される。
以下では、循環回路10Aのうち、浴槽8から一次熱交換器21へ至る経路をふろ戻り循環回路101Aとも称し、一次熱交換器21から浴槽8へ至る経路をふろ往き循環回路102Aとも称する。
追焚循環回路3は、循環ポンプ33の下流側に配置された、水流を検知するための水流スイッチ34および循環回路10Aの温度を計測するための温度センサ35を備える。
追焚循環回路3は、さらに、ふろ戻り配管35aに配置された、浴槽8内の水位を測定するための水位センサ38を備える。なお、水位センサ38は、浴槽8側に配置されてもよい。
ドレン処理回路5は、二次熱交換器23からドレンを集水する集水パン51と、中和処理槽52と、缶体32において発生するドレンを貯留するためのドレンタンク53と、逆止弁54と、ドレンを導出するためのドレン管路55とを備える。中和処理槽52は、集水パン51によって集水されたドレンに対し中和処理を施す。
ドレンタンク53は、中和処理後のドレンを貯留する。ドレンタンク53は、水位センサ531を備えるとともに、ドレン管路55が接続される。ドレン管路55は、逆止弁54を通して、ドレンタンク53からのドレンを、ふろ戻り循環回路101A(具体的には、ふろ戻り配管35a)に導出するように構成される。
コントローラ100が実施するシーケンスにより、ドレンタンク53の水位センサ531の出力に基づき、ドレンタンク53に貯留されたドレンが予め定められた量を超えたか否かが検知される。このシーケンスからの検知出力は、後述するドレン排出要求に相当する。なお、ドレン排出要求は、水位センサ531の出力に基づくものに限定されない。
給湯器は、さらに、循環回路10A上に配置された三方切換弁56を備える。ドレン管路55は、逆止弁54および三方切換弁56を経由して、循環回路10Aと接続される。三方切換弁56は、ドレン排出時にドレン管路55を循環回路10Aに接続するための第1状態、および通常時(非ドレン排出時)にドレン管路55を循環回路10Aから切離すための第2状態を有する。三方切換弁56は、「接続切換部」の一実施例である。
流路切換ユニット6は、浴槽8の近傍に設置される。流路切換ユニット6は、流路切換弁61と、流路切換弁61の駆動部62とを内蔵する。流路切換弁61は、ドレン排出に関する動作時には第1の状態に制御されて、ふろ往き配管35bから図示しない浴槽排水設備への排水経路64を形成する。一方で、流路切換弁61は、通常時には第2の状態に制御されて、ふろ往き配管35bから浴槽8(循環アダプタ81の吐出口)への注湯経路63を形成する。流路切換弁61は、上述のドレン排出時には、第1の状態に制御されて排水経路64を形成する。ふろ往き配管35bを通過するドレンは排水経路64を介して排出される。ここでは、「排水経路64」は、ドレンを排出するための「排出路」の一実施例である。
図2は本発明の実施の形態に係るコントローラ100の概略構成図である。コントローラ100は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ部102、給湯システム10内の各種弁を開閉するための制御信号、各種のポンプを駆動するための制御信号を送出するとともに、各種センサ(水位センサ、圧力センサ、温度センサ、流量センサなど)からの検出信号を入力するためのインターフェイス103、ユーザ操作を受付けるための操作部104、給湯システム10の運転に関する情報の報知部に相当する出力部105、および計時のためのタイマ106を含む。メモリ部102は、プログラムおよびデータを格納するための揮発性または不揮発性のメモリからなる。
操作部104は、運転開始/停止切替え、運転モード切替え、温度・湯量などを指示するためにユーザが操作するスイッチ等を含む。出力部105は、運転に係る各種出力(温度、湯量等)および各種メッセージを表示する表示部、音声出力部などを含む。ここでは、コントローラ100のCPU101、メモリ部102、インターフェイス103およびタイマ106は筐体1aに内蔵される。また、操作部104と出力部105は筐体1aの外部に配置されたリモートコントローラの形態をとる。
コントローラ100が実施する運転のうち、運転モードとして、給湯運転モード、浴槽8への給湯である注湯運転モード、追焚運転モードおよびドレン排出モードを含む。ドレン排出モードは、後述する実施例で説明するので、ここでは他の運転モードを説明する。ドレン排出モードを除く他の運転モードは、ユーザによる操作部104の操作内容に従い実施される。
まず、給湯運転モードについて説明する。ユーザが操作部104の運転開始スイッチをオン操作した状態で給湯栓190が開かれると給湯運転が開始される。この給湯運転は公知の運転方法であるので、簡単に説明する。まず、給湯栓190が開かれると通流水量が流量センサ150によって検出される。検出流量が最低作動流量(MOQ)を超えるのに応じて、給湯運転が開始される。コントローラ100は、給湯運転を開始すると、缶体32での燃焼動作をオンする。燃焼動作がオンされると、元ガス電磁弁(図示せず)が開放されて、バーナ30の燃焼バーナへの燃料ガスの供給が開始され、ファン31が運転されて、バーナ燃焼が実施される。これにより、缶体32の熱交換器による湯水の加熱が実施される。なお、缶体32におけるバーナ燃焼および熱交換器による加熱の仕組みはよく知られたものであるから、ここでは説明を繰返さない。
また、浴槽8への注湯運転モードでは、三方切換弁56は第2状態となるように制御されて、ドレン管路55を循環回路10Aから切離した状態とされる。また、注湯電磁弁132が開状態に制御される。
注湯運転時には、注湯電磁弁132から送出される湯水が、注湯回路4および追焚循環回路3を経由して、浴槽8に注湯される。注湯運転は、水位センサ38の出力に基づいて、浴槽8の水位が所定レベルになるまで継続される。
なお、注湯運転時には、循環ポンプ33が停止された状態で、注湯回路4からの湯水が、水位センサ38付近の合流点に供給される。このため、合流点からふろ戻り循環回路101Aを逆流して循環アダプタ81の吸込口へ至る経路と、合流点から一次熱交換器21およびふろ往き循環回路102Aを経由して循環アダプタ81の吐出口へ至る経路との両方から、浴槽8への注湯が行なわれる。
また、追焚運転モードは、浴槽8の湯水の温度を上昇(沸上げ)または保温するために実施される。追焚運転モードでは、三方切換弁56は、ドレン管路55を循環回路10Aから切離す状態(第2の状態)に制御されるとともに、循環ポンプ33が運転されることにより、浴槽8からの湯水が循環回路10Aを循環する。さらに、バーナ30は燃焼動作するように制御されて、循環回路10Aを通流する湯水は、温度上昇された後に浴槽8に再度供給される。なお、注湯運転モード時および追焚運転モード時には、流路切換弁61は、注湯経路63を形成する状態に制御される。
図3は、本発明の実施の形態に係るコントローラ100の機能構成図である。コントローラ100のCPU101は、循環回路10Aの温度を判定するための温度判定部1Aと、循環回路10Aを冷却するための冷却処理部2Aと、排出処理部3Aと、洗浄処理部4Aを備える。排出処理部3Aは、排出路(排水経路64)を介してドレンを排出する場合に、接続切換部(三方切換弁56)の状態を上記に述べた第2状態から第1状態に切換える。洗浄処理部4Aは、ドレン排出後にドレンが通流した循環回路10A内に残留しているドレンを洗浄する。
図3のCPU101が備える各部は、「ドレン排出装置」の一実施例である。各部は、プログラム、または回路とプログラムに組合せにより構成される。プログラムは、予めメモリ部102に格納される。CPU101は、メモリ部102からプログラムを読出し、読出されたプログラムを実行することにより処理を実現する。また、「ドレン排出装置」は、図3の各部の機能とともに、循環回路10A上の一次熱交換器21から浴槽8までの間に配置されて、ドレンを排出するための排出路(排水経路64)を備える。
図3の各部により実施されるドレン排出に関する処理の具体例を、以下の実施例1〜4において説明する。各実施例で説明する図4〜図7のフローチャートは、予めプログラムとしてメモリ部102に格納される。CPU101は、プログラムをメモリ部102から読出し、読出されたプログラムを実行することにより処理が実現される。また、図8〜図10は、実施例1〜4において実現される回路を模式的に示す図である。
(実施例1)
実施例1では、本実施の形態に係るドレン排出処理の概念を説明する。図4は、実施例1に係るドレン排出処理のフローチャートである。なお、接続切換部(三方切換弁56)は第2状態(ドレン管路55を循環回路10Aから切離すための状態)であるとする。
図4を参照して、まず、CPU101は、上記に述べたドレン排出要求の有無を検知する(ステップS1)。CPU1は、ドレン排出要求を検知しない(ステップS1でNO)間は、ステップS1の処理を繰返す。
ドレン排出要求を検知すると(ステップS1でYES)、温度判定部1Aは、循環回路10Aの温度が予め定められた温度以上であるか否かを判定する(ステップS3)。具体的には、温度判定部1Aは、燃焼部であるバーナ30が燃焼動作中であるとき、または直近の燃焼動作を終了してから予め定められた経過時間内であるときは、循環回路10Aの温度が予め定められた温度以上であると判定する。より特定的には、温度判定部1Aは、給湯器が給湯運転モード中であるとき、または直近の給湯運転モードを終了してから予め定められた経過時間内であるときは、循環回路10Aの温度が予め定められた温度以上であると判定する。なお、この経過時間は、タイマ106を用いて計時される。
上記に述べた温度判定部1Aによる判定方法は、間接的に循環回路10Aの温度を取得して判定する方法であったが、これに限定されず、直接的に温度判定する方法を用いてもよい。具体的には、温度判定部1Aは、温度センサ35の出力から循環回路10Aの温度を測定し、測定温度と、予め定められた温度との比較から判定するようにしてもよい。
温度判定部1Aは、循環回路10Aの温度が予め定められた温度以上であると判定すると(ステップS3でYES)、ステップS5に移行するが、そうでないと判定すると(ステップS3でNO)、後述するステップS11に移行する。
ステップS5では、排出処理部3Aは、ドレン管路55から循環回路10Aへのドレンの流入を禁止するために、第2状態を維持するように接続切換部(三方切換弁56)を制御する(ステップS5)。
その後、冷却処理部2Aは、循環回路10Aの温度を低下させるために、循環回路10Aの冷却処理を実施する(ステップS7)。この詳細は、後述する。
循環回路10Aが冷却されて、温度判定部1Aが、循環回路10Aの温度が予め定められた温度以上ではない、すなわち予め定められた温度未満であると判定すると、排出処理部3Aはドレン排出を実施する(ステップS11)。
具体的には、図8に示すような回路が形成される。図8を参照して、排出処理部3Aは、流路切換弁61を排水経路64が形成されるように制御する。また接続切換部(三方切換弁56)の状態を現在の第2状態から第1状態に切換えて、ドレン管路55を循環回路10Aに接続する。これにより、ドレンタンク53からドレン管路55を介して循環回路10Aへのドレン流入が許可される。また、排出処理部3Aは循環ポンプ33を運転する。これにより、循環回路10Aへ導出されたドレンは、循環ポンプ33により、循環回路10Aを通流し、排出路(排水経路64)を介して排出される。なお、図8では、注湯電磁弁132は閉状態であり、給湯器の運転モードは、たとえば給湯運転モードであることを示している。
ドレンの排出が終了すると、CPU101は、流路切換弁61を、注湯経路63を形成するように切換えるとともに、接続切換部(三方切換弁56)の状態を現在の第1状態から元の第2状態に切換える。ステップS11では、ドレン排出の終了を、たとえば、水位センサ531の出力から判定することができる。
このように、ドレンを排出する場合に、循環回路10Aの温度が予め定められた温度以上であるときは、接続切換部(三方切換弁56)の状態を第2状態に維持しつつ、ドレン排出に先立って冷却処理部2Aによる循環回路10Aの冷却が実施されることで、その後の排出時に、ドレンからの析出物が循環回路10Aの配管内壁に付着するのを防止することができる。
(実施例2)
実施例2では、実施例1の変形例を説明する。つまり、図4の冷却処理(ステップS7)の実施例を説明するとともに、ドレン排出終了後の循環回路10Aから、回路内に残留するドレンを除去するための洗浄処理を説明する。
冷却処理は、循環回路10Aに浴槽8の湯水を循環させて冷却する方法、または給湯回路2からの湯水を循環させて冷却する方法、または、ファン31を運転することによって循環回路10Aに対して送風し、冷却する方法を実施する。これら方法は、選択的に実施されてもよく、また組合わせて実施されてもよい。実施例2では、浴槽8の湯水を用いた冷却方法を説明する。
図5は、実施例2に係るドレン排出処理のフローチャートである。図5を参照して、まず、CPU101は、上記に述べたステップS1〜S5の処理を実施する。その後、冷却処理部2Aは、冷却処理(ステップS7)を実施する。なお、三方切換弁56(接続切換部)の状態は、第2状態(ドレン管路55を循環回路10Aから切離すための状態)である。ここでは、給湯運転モードまたは当該給湯運転モードの終了後であるとする。
まず、冷却処理部2Aは、浴槽8の湯水の残量が、冷却に必要な量であるかを判定する(ステップS71)。具体的には、冷却処理部2Aは、水位センサ38の出力に基づき、浴槽8の水位を取得し、取得した水位と予め定められた水位とを比較する。そして、冷却処理部2Aは、比較結果から、浴槽8の湯水の残量が、冷却に必要な量であるかを判定する。
浴槽8の水位が予め定められた水位以上であると判定すると(ステップS71でYES)、後述するステップS72に移行するが、予め定められた水位未満と判定すると(ステップS71でNO)、上記に述べた他の冷却方法を実施する。
ステップS72では、冷却処理部2Aは、循環回路10Aに浴槽8からの湯水を循環させるために、流路切換弁61を排水経路64が形成されるように制御し、また、循環ポンプ33を運転する。これにより、浴槽8からの湯水は、循環回路10Aを通流して、排水経路64から排出される。浴槽8からの湯水は、循環回路10Aの温度よりも十分に低いことから、湯水の通流によって循環回路10Aは冷却される。
なお、ここでは、冷却処理のために循環回路10Aを通流した湯水は排出されるとしたが、排出されることなく、循環回路10Aを循環させてもよい。
CPU101は、温度センサ35の出力から循環回路10Aの温度を取得し、取得した温度と予め定められた温度と比較する。冷却処理部2Aは、比較結果から、冷却処理を終了するか否かを判定する(ステップS73)。冷却終了と判定すると(ステップS73でYES)、上述したドレン排出処理が実施される(ステップS11)。冷却終了と判定されない間は(ステップS73でNO)、ステップS72の冷却処理が実施される。
なお、上述した冷却終了の判定は、温度センサ35からの取得温度に基づいたが、これに限定されない。たとえば、循環回路10Aを通過させた流量が、予め定められた流量以上となったとき、冷却終了と判定してもよい。本実施の形態では、循環ポンプ33の回転数は一定である。したがって、循環回路10Aの通過流量は、循環ポンプ33の運転継続時間に基づく流量の積算値から取得することができる。
ドレン排出処理(ステップS11)が終了すると、洗浄処理部4Aは、循環回路10Aの洗浄処理を実施する。本実施の形態では、洗浄処理として、浴槽8の湯水を用いる方法、または給湯運転モード中の給湯回路2から供給される湯水を用いる方法、またはこれらを組合わせて用いることができる。図5では、浴槽8の湯水を用いる方法を説明する。
浴槽8の湯水を用いて洗浄する場合には、洗浄処理部4Aは、浴槽8の湯水の残量が、洗浄に必要な量であるか否かを判定する(ステップS13)。この判定方法は、上述したステップS71の判定処理と同様であるから、説明は繰返さない。
浴槽8の残量水位が、洗浄のための予め定められた水位以上であると判定されると(ステップS13でYES)、後述するステップS15に移行するが、予め定められた水位未満と判定されると(ステップS13でNO)、給湯運転モード中の給湯回路2からの湯水を用いた洗浄方法が実施される。
ステップS15では、洗浄処理部4Aは、循環回路10Aに浴槽8からの湯水を循環させて洗浄処理を実施する。具体的には、図9に示すような回路が形成される。図9を参照して、洗浄処理部4Aは、流路切換弁61を排水経路64が形成されるように制御し、また、循環ポンプ33を運転開始する。
これにより、浴槽8からの湯水は、循環回路10Aを通過する。循環回路10Aに残留しているドレンは、通過する湯水とともに排水経路64から排出されて、洗浄処理は終了する。
なお、洗浄処理終了の判定に関しては、たとえば、通過させた流量が、予め定められた流量以上となったときに終了と判定してよい。この場合、通過流量は、水流スイッチ34の出力に基づく積算値から取得する、または、上述したように循環ポンプ33の回転数は一定であるから、当該通過流量は、循環ポンプ33の運転継続時間に基づく流量の積算値から取得することができる。
本実施例によれば、熱交換器として、1缶2水路熱交換器を用いる場合であっても、ドレン排出に関して、浴槽8の湯水を冷却および洗浄に用いることで、循環回路10Aにおいてドレンからの析出物が付着して残るのを防止することができる。また、ドレン排出要求を検知した場合に、給湯運転モードであったとしても、給湯運転を停止させることなく、析出物の付着を回避し得るドレン排出を実施することができる。
(実施例3)
実施例3では、実施例1の変形例を説明する。つまり、図4に示した冷却処理(ステップS7)の実施例を説明するとともに、ドレン排出終了後の循環回路10Aから、回路内に残留するドレンを除去するための洗浄処理を説明する。実施例3の冷却処理は、給湯運転モードにおいて給湯回路2からの湯水を、注湯回路4を経由して、循環回路10Aを循環させて冷却する方法を実施する。
図6は、実施例3に係るドレン排出処理のフローチャートである。図6を参照して、まず、CPU101は、上記に述べたステップS1〜S5の処理を実施する。その後、冷却処理部2Aは、冷却処理(ステップS7)を実施する。なお、接続切換部(三方切換弁56)の状態は、第2状態(ドレン管路55を循環回路10Aから切離すための状態)であり、上述した給湯運転モードが実施されている。
冷却処理部2Aは、図10に示すような回路を形成する。図10を参照して、冷却処理部2Aは、流路切換弁61を排水経路64が形成されるように制御するとともに、注湯電磁弁132も制御する(ステップS74)。注湯電磁弁132は、給湯回路2を循環回路10Aに接続するための第3状態、および給湯回路2を循環回路から切離すための第4状態を有する。冷却処理部2Aは、図10に示すように、注湯電磁弁132を、第4状態から第3状態に切換えるように制御する。これにより、注湯運転モードと同様の回路を介して、給湯運転モードにおける給湯回路2からの湯水は、注湯電磁弁132を経由し注湯回路4に送出される。
注湯回路4に送出された湯水は、第2状態の接続切換部(三方切換弁56)を経由して循環回路10Aに流入すると、循環回路10Aを通過して、排水経路64から排出される。なお、循環ポンプ33は停止状態のまま、給湯回路2からの湯水は、水道などの給水圧を利用して、給湯器内を通流する。
このように注湯回路4を経由して給湯回路2から循環回路10Aへ送出される湯水は、循環回路10Aの温度(たとえば、100度)よりも十分に低い(たとえば、40度〜60度)ことから、湯水の通過によって循環回路10Aを冷却される。
冷却処理部2Aは、冷却処理を終了するか否かを判定する(ステップS76)。この判定方法は、図5のステップS73で説明した方法と同様であるので、説明は繰返さない。
冷却終了と判定されない間は(ステップS76でNO)、ステップS75の通流が継続される。冷却終了と判定されると(ステップS76でYES)、CPU101は、注湯電磁弁132を、現在の第3状態から第4状態に切換えるように制御する(ステップS77)。これにより、給湯回路2は循環回路10Aから切離される。その後、上述したドレン排出処理が実施される(ステップS11)。
ドレン排出処理(ステップS11)が終了すると、洗浄処理部4Aは、循環回路10Aの洗浄処理を実施する。本実施例3では、給湯運転モードの給湯回路2から、循環回路10Aに送出される湯水を用いた洗浄方法を実施する。
具体的には、洗浄処理部4Aは、注湯電磁弁132を、現在の第4状態から第3状態に切換えるように制御し、図10に示す回路を形成する(ステップS13a)。これにより、給湯回路2からの湯水は、注湯電磁弁132を介して注湯回路4に流入し、第2状態の接続切換部(三方切換弁56)を介して、循環回路10Aに通過し、洗浄処理が実施される(ステップS15a)。
ステップS15aでは、図10に示すように、洗浄処理部4Aは、流路切換弁61を排水経路64が形成されるように制御する。これにより、給湯回路2からの湯水は、循環回路10Aを通過して、排水経路64から排出される。このような、湯水の通過により循環回路10Aに残留しているドレンは、湯水とともに排水経路64から排出されて、洗浄処理は終了する。
なお、洗浄処理終了の判定に関しては、たとえば、循環回路10Aを通過させた流量が、予め定められた流量以上となったときに終了と判定してよい。この場合、通過流量は、水量センサ91からの出力に基づく積算値から取得される。
本実施例によれば、熱交換器として、1缶2水路熱交換器を用いる場合であっても、ドレン排出に関して、給湯回路2から、注湯回路4を経由して送出される湯水を、循環回路10Aの冷却および洗浄に用いることで、循環回路10Aにおいてドレンからの析出物が付着して残るのを防止することができる。また、ドレン排出要求を検知した場合に、給湯運転モードであったとしても、運転を停止させることなく、析出物の付着を回避し得るドレン排出を実施することができる。
(実施例4)
本実施例4は、実施例1の変形例を説明する。本実施の形態では、給湯運転モードまたは注湯運転モードではバーナ30は燃焼動作しており、一次熱交換器21は高温となる。したがって、給湯運転モードまたは注湯運転モードにおいて、一次熱交換器21を含む循環回路10Aを経由してドレン排出を実施した場合は、循環回路10Aにおいてドレンからの析出物が発生し、析出物が配管に付着することによって上記に述べた熱効率の低下または受熱管の焼けおよび亀裂などの物理的損傷のおそれがある。
そこで、実施例4では、給湯運転モードまたは注湯運転モードにおいてバーナ30が燃焼中にドレン排出要求が検知されたときは、給湯運転または注湯運転を強制的に停止して、ドレン排出処理が完了するまで運転再開を待機させる待機処理(ステップS2)を実施する。図7は、実施例4に係るドレン排出処理のフローチャートである。
図7を参照して、CPU101はドレン排出要求を検知すると(ステップS1)、待機処理を実施する(ステップS2)。待機処理では、CPU101は、給湯器の動作モードが給湯運転モードまたは注湯運転モードによる給湯動作または注湯動作であるかを判定する(ステップS21)。給湯動作または注湯動作中と判定されないと(ステップS21でNO)、後述するステップS26の処理に移行する。
一方、給湯動作または注湯動作中と判定されると(ステップS21でYES)、給湯動作または注湯動作を停止させるために以下の処理が実施される。まず、給湯動作されている場合を説明する。
CPU101は、出力部105を介して、給湯栓190を閉めるよう促すためのメッセージをユーザに対し報知する(ステップS23)。メッセージを確認したユーザは、給湯栓190を操作して全閉状態にする。給湯栓190は閉じられると、上述したMOQは検出されなくなり、給湯動作は停止する(ステップS25でYES)。MOQが検出されて給湯動作中と判定される間(ステップS25でNO)は、ステップS23の報知が実施される。
ユーザが給湯栓190を閉じるように操作して、MOQは検出されなくなったことに応じて、CPU101はバーナ30の燃焼動作を停止させる(ステップS26)。
その後は、ドレン排出処理を実施するために、前述したステップS3〜ステップS15の冷却処理→ドレン排出処理→洗浄処理が実施される。
洗浄処理が終了すると、待機させていた給湯運転を再開させるために、CPU101は、出力部105を介して、給湯栓190を開ける操作をしてもよい旨のメッセージをユーザに対して報知する(ステップS16)。メッセージを確認したユーザは、給湯栓190を操作して開状態にする。給湯栓190が開状態になると、上述したMOQが検出される。CPU101は、MOQを検出すると、バーナ30の燃焼動作を開始させる。これにより、待機させていた給湯運転が再開される。
次に、浴槽8への注湯運転が実施されている場合を説明する。まず、CPU101は、給湯回路2から注湯回路4への湯水の送出を停止するために、水量調整弁90を全閉状態に制御するとともに、水量調整弁90を閉めた旨(注湯は停止する)のメッセージを、出力部105を介して、ユーザに報知する(ステップS24)。これにより、注湯動作は停止し(ステップS25でYES)、バーナ30は燃焼動作を停止する(ステップS26)。その後は、ドレン排出のための処理(ステップS3〜S15)が実施される。
ドレン排出のための処理終了後は、停止状態で待機中の注湯動作を再開させるために、CPU101は、水量調整弁90を開状態に制御する。また、このとき、水量調整弁90を開いた旨(注湯は再開する)のメッセージを、出力部105を介して、ユーザに報知する(ステップS17)。水量調整弁90が開状態となると、MOQが検出されて、バーナ30の燃焼動作が開始し、注湯動作が可能となる。
なお、本実施例では、注湯の積算流量(注湯動作停止前の積算注湯流量+注湯再開後の積算注湯流量)は、注湯回路4の水量センサ91の出力に基づく積算値から取得される。
なお、浴槽8への注湯またはたし湯をする場合には、上述のようにドレン排出を待機させてもよいが、浴槽8の残り湯量を元に待機するか否かを切換えるようにしてもよい。
このように、給湯または注湯動作中に、ドレン排出要求が検知されたときは、給湯または注湯動作を一時停止して待機させ、ドレン排出処理を実施する。ドレン排出処理の終了後に、給湯または注湯動作は再開する。これにより、給湯または注湯動作中にドレン排出が実施されることを禁止することができるから、ドレン排出時に高温の循環回路10A内で、ドレンからの析出物が発生するのを防止することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1A 温度判定部、2 給湯回路、2A 冷却処理部、3 追焚循環回路、3A 排出処理部、4 注湯回路、4A 洗浄処理部、5 ドレン処理回路、6 流路切換ユニット、8 浴槽、10 給湯システム、10A 循環回路、21,22 一次熱交換器、23 二次熱交換器、30 バーナ、31 ファン、32 缶体、33 循環ポンプ、34 水流スイッチ、38,531 水位センサ、53 ドレンタンク、55 ドレン管路、56 三方切換弁、64 排水経路、90 水量調整弁、91 水量センサ、100 コントローラ、105 出力部、132 注湯電磁弁、190 給湯栓。

Claims (9)

  1. 給湯器のためのドレン排出装置であって、
    前記給湯器は、
    燃焼部および熱交換器を含む加熱部を有し、給水圧によって供給される湯水を前記熱交換器を経由させて給湯するための給湯回路と、
    浴槽と、前記加熱部との間に循環ポンプを接続して構成される経路であって、前記浴槽の湯水を前記熱交換器を経由するように循環させるための循環回路と、
    前記加熱部において発生するドレンを貯留するためのドレンタンクと、
    前記ドレンタンクに貯留されたドレンを導出するためのドレン管路と、
    前記ドレン管路を前記循環回路に接続するための第1状態、および前記ドレン管路を前記循環回路から切離すための第2状態を有する接続切換部と、を含み、
    前記ドレン排出装置は、
    前記循環回路上の前記熱交換器から前記浴槽までの間に配置されて、前記ドレンを排出するための排出路と、
    前記排出路を介して前記ドレンを排出する場合に、前記接続切換部の状態を前記第2状態から前記第1状態に切換える排出処理部と、を含み、
    前記排出処理部は、前記ドレンを排出する場合に、前記循環回路の温度が予め定められた温度以上であるときは、前記接続切換部の状態を前記第2状態に維持する、ドレン排出装置。
  2. 前記燃焼部が燃焼動作中であるとき、または直近の燃焼動作を終了してから予め定められた経過時間内であるときは、前記循環回路の温度が予め定められた温度以上であると判定する、請求項1に記載のドレン排出装置。
  3. 前記給湯器は、
    前記給湯回路を前記循環回路に接続するための第3状態、および前記給湯回路を前記循環回路から切離すための第4状態を有する給湯回路切換部を、含み、
    前記ドレン排出装置は、さらに、
    前記循環回路の温度が予め定められた温度以上であるときは、前記排出処理部によるドレン排出に先立って、前記給湯回路切換部の状態を前記第4状態から前記第3状態に切換える、請求項1または2に記載のドレン排出装置。
  4. 前記加熱部は、さらに送風ファンを含み、
    前記ドレン排出装置は、さらに、
    前記循環回路の温度が予め定められた温度以上であるときは、前記排出処理部によるドレン排出に先立って、前記送風ファンを運転する、請求項1から3のいずれか1項に記載のドレン排出装置。
  5. 前記ドレン排出装置は、さらに、
    前記循環回路の温度が予め定められた温度以上であるときは、前記排出処理部によるドレン排出に先立って、前記浴槽の湯水を循環させるために前記循環ポンプを運転する、請求項1から4のいずれか1項に記載のドレン排出装置。
  6. 前記ドレン排出装置は、さらに、
    前記排出処理部によってドレンが排出された後に、前記給湯回路切換部の状態を前記第4状態から前記第3状態に切換える、請求項3に記載のドレン排出装置。
  7. 前記ドレン排出装置は、さらに、
    前記排出処理部によってドレンが排出された後に、前記循環回路の前記循環ポンプを運転する、請求項1から6のいずれか1項に記載のドレン排出装置。
  8. 前記加熱部は、加熱のための燃焼部をさらに含み、
    前記熱交換器は、1缶2水路熱交換器を含み、
    前記1缶2水路熱交換器は、
    前記循環回路の湯水を加熱するための第1熱交換器と、前記給湯回路の湯水を加熱するための第2熱交換器とを含み、且つ前記第1熱交換器と前記第2熱交換器とは前記燃焼部を共用して熱交換可能である、請求項1から7のいずれか1項に記載のドレン排出装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のドレン排出装置を備えた給湯器付き風呂釜。
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