JP2014025633A - 熱源機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】熱交換器で発生するドレンを貯留するためのドレンタンクに、内部の液位を検知可能な貯留側検知手段を設け、ドレンタンクよりドレンの流れ方向上流側に上流側検知手段を設ける。また、この上流側検知手段によって、ドレンタンクよりドレンの流れ方向上流側の所定位置でのドレンの有無を検知可能な構成とする。そして、貯留側検知手段が所定以上の液位を検知した場合であっても、上流側検知手段がドレンが所定位置に至ったことを検知するまではドレン排出動作を待機させる。
【選択図】図2
Description
なお、具体的には、ドレン排出動作後に配管を洗浄する洗浄動作を実施し、その後に注湯動作を実施するといった具合に、ドレン排出動作が他の動作(例えば浴槽への注湯動作)に影響を与えないように配管を共用する構成となっている。
すなわち、本発明の熱源機では、ドレンを貯留する貯留手段で所定以上の液位が検知されドレンを外部に排出することが好ましい状況下にあっても、貯留手段のさらに上流側でドレンが所定位置に至ったことが検知されるまでドレン排出動作を開始しない構成となっている。このことにより、ドレンを外部に排出することが好ましい状況下においてドレンの排出を遅延させ、その間に浴槽への注湯動作等の他の動作を実施することができる。このため、ドレン排出動作を実施するために使用者が所望する動作を待機させる必要がなく、使用者が所望する動作をいち早く実施できるので、使用者に不快感を与えることがない。
そこで、本発明の熱源機では、貯留手段より上流側でドレンが所定位置に至ったことが検知された場合は、ドレン排出動作を開始する。すなわち、ドレンを排出しないことで不具合の発生が予測される場合は、ドレン排出動作を開始する構成となっている。このことにより、上記したように、ドレンを外部に排出することが好ましい状況下においてドレンの排出を遅延させた場合であっても、ドレンを排出しないことによる不具合の発生を防止することができる。
すなわち、本発明の熱源機では、落とし込み運転、追い焚き運転といった風呂を使用するための動作を実施している間は、風呂を使用するための動作をドレン排出動作に優先して実施している。このことにより、使用者が風呂を使用するための動作をドレン排出動作のために待たされることがなく、快適に風呂を使用することができるので、使用者に不快感を与えることがない。
また、熱源機1は制御装置7を備えており、この制御装置7は熱源機1内の各種センサからの信号を受信可能となっている。また、この制御装置7が熱源機1の各部に動作指令を送信することにより、熱源機1が各種運転を実施可能な構成となっている。
この二方弁38を開状態とすると、風呂戻り管33のうち浴槽16から二方弁38まで延びる浴槽側配管部33aと、風呂戻り管33のうち二方弁38と三方弁39の間で延びる中間配管部33bとが連通した状態となり、浴槽側配管部33aと中間配管部33bの間で湯水等が流れる状態となる。
また、この二方弁38を閉状態とすると、浴槽側配管部33aと中間配管部33bとが連通が断絶された状態となり、浴槽側配管部33a側から中間配管部33b側へ向かう方向、及び中間配管部33b側から浴槽側配管部33a側へ向かう方向に湯水等が流れない状態となる。
例えば、中間配管部33bが接続されたポートを閉塞することにより、ドレン排出用配管55から熱交側配管部33cへ連なる流路が連通された状態となる。このとき、ドレン排出用配管55又は熱交側配管部33cから中間配管部33bへ、又は中間配管部33bからドレン排出用配管55又は熱交側配管部33cへ湯水やドレン等の液体が流れない状態となる。
また、ドレン排出用配管55が接続されたポートを閉塞することにより、中間配管部33bから熱交側配管部33cへ連なる流路が連通された状態となる。このとき、中間配管部33b又は熱交側配管部33cからドレン排出用配管55へ、又はドレン排出用配管55から中間配管部33b又は熱交側配管部33cへ湯水やドレン等の液体が流れない状態となる。
このアダプタ側三方弁42は、3つのポートを有しており、そのうちの1つには、風呂往き管34が接続され、他の1つには循環アダプタ37から延びる連結配管47が接続されている。そして、アダプタ側三方弁42の残るポートには、外部に連なる排水管48が接続されている。
例えば、連結配管47が接続されたポートを閉塞することにより、風呂往き管34から排水管48へ連なる流路が連通された状態となる。このとき、風呂往き管34から浴槽16側へ流れた湯水等の液体は排水管48から外部へ排出されることになり、循環アダプタ37側には流れず、浴槽16に流入することはない。
また、排水管48が接続されたポートを閉塞することにより、風呂往き管34から連結配管47へ連なる流路が連通された状態となる。このとき、風呂往き管34から浴槽16側へ流れた湯水等の液体は循環アダプタ37を介して浴槽16の内部へ流入するものであり、排水管48から外部へと排出されることはない。
より具体的には、中和器液位検知装置60は、2つの導電性を有する棒状体(棒状の部分を有する部材を含む)を備えており、2つの棒状体が同一の空間に延びている。また、この2つの棒状体は所定の機器(図示しない)と電気的に接続されて電極として機能する。そして、所定の空間の液位(水位)が上昇して所定の位置に至ると、2つの棒状体のそれぞれが液体(ドレン)に浸った状態となる。すると、2つの棒状体の間で通電が行われ、所定の空間の液位が所定の高さに達したことが検知される構成となっている。
このタンク液位検知装置61は、複数の丸棒状の電極を備えるものであり、具体的には、最も長いグランド電極61aと、このグランド電極61aと同一の長さである(又はやや短い)低液位検出用電極61bと、この低液位検出用電極61bより短い高液位検出用電極61cとを有している。そして、ドレンタンク54の内部に貯留されたドレン等の液体が、このグランド電極61a、低液位検出用電極61b、高液位検出用電極61cのうちの2つ以上と接触することにより、ドレンタンク54のドレン等の液体の液位を検知可能となっている。
また同様に、ドレンタンク54の内部空間の液位がさらに上昇すると、グランド電極61aと高液位検出用電極61cとの間で通電が行われ、内部の液位がさらに高位置となる所定の高さ(高液位検出用電極61cの下端が位置する高さ)に達したことが検知される。
給湯栓15等が操作されて出湯要求があると、図示しない給水源から供給された湯水が入水管20を流れ、二次熱交換器6及び一次熱交換器5を経て加熱されて、出湯管21へ出湯される。また出湯管21では、二次熱交換器6及び一次熱交換器5を経て加熱された湯水と、バイパス管22を通過した湯水とが混合されることとなる。そして、この混合された湯水が一般給湯管23へと出湯され、一般給湯管23から給湯栓15へと供給される。
図示しないリモコン等で落とし込み運転が要求されると、風呂落とし込み系統11の注湯電磁弁29が開いた状態となる。また、風呂系統12の二方弁38が開状態となると共に、三方弁39のドレン排出用配管55が接続されたポートが閉状態となり、中間配管部33bと熱交側配管部33cとが連通した状態となる。そして図示しない給水源から供給された湯水が入水管20を流れ、二次熱交換器6及び一次熱交換器5を経て加熱されて、出湯管21へ出湯される。また出湯管21では、二次熱交換器6及び一次熱交換器5を経て加熱された湯水と、バイパス管22を通過した湯水とが混合されることとなる。そして、この混合された湯水が風呂落とし込み管25へと出湯され、風呂戻り管33へと流入する。そして、湯水は、風呂戻り管33と、風呂戻り管33と連なる風呂往き管34から浴槽16へ落とし込まれる。
図示しないリモコン等で追い焚き運転が要求されると、風呂系統12の二方弁38が開状態となると共に、三方弁39のドレン排出用配管55が接続されたポートが閉状態となり、中間配管部33bと熱交側配管部33cとが連通した状態となる。また、渦巻きポンプ40が駆動され、浴槽16内の湯水が風呂戻り管33を流れ、二次熱交換器6及び一次熱交換器5に送られて昇温する。そして昇温された湯水は、風呂往き管34を経て浴槽16に戻される。
ドレン排出動作を実施することが決定されると、風呂系統12の二方弁38が閉状態とされ、三方弁39の中間配管部33bが接続されたポートが閉状態とされてドレン排出用配管55と熱交側配管部33cとを連通された状態となる。また、アダプタ側三方弁42の連結配管47が接続されたポートが閉状態とされ、風呂往き管34と排水管48とを連通された状態とする。
このことにより、使用者は風呂関連の運転を待たされることがなく、快適に熱源機1を使用することができる。
また、本発明の熱源機は、中和器とドレンタンクとを別途設けず、中和器とドレンタンクが一体となった中和器を採用してもよい。すなわち、中和したドレンを貯留可能な中和器を採用してもよい。この場合、上流側検知手段をドレンパン、ドレンパンの近傍、ドレンパンと中和器の間に位置する配管のいずれかに設け、中和器の内部空間の所定の部分、すなわち、複数に分割した内部空間の所定の部分の液位を検知可能な貯留側検知手段を設ける構成としてもよい。
3a バーナ
6 二次熱交換器(熱交換器)
16 浴槽
28 落とし込み用流量センサ(風呂使用検知手段)
40 渦巻きポンプ(ドレン排出手段)
41 追い焚き用流量センサ(風呂使用検知手段)
54 ドレンタンク(貯留手段)
60 中和器液位検出装置(上流側検知手段)
61 タンク液位検出装置(貯留側検知手段)
Claims (5)
- 燃料を燃焼して燃焼ガスを生成するバーナと、主に燃焼ガスの潜熱を回収する熱交換器と、当該熱交換器で発生するドレンを貯留するための貯留手段と、当該貯留手段に貯留されたドレンを外部へ排出するドレン排出動作を実施するためのドレン排出手段とを有し、
前記貯留手段には内部の液位を検知可能な貯留側検知手段が設けられており、前記貯留手段のドレンの流れ方向上流側における所定位置でのドレンの有無を検知可能な上流側検知手段が設けられるものであって、
前記貯留側検知手段が所定以上の液位を検知した場合であっても前記上流側検知手段がドレンが所定位置に至ったことを検知するまで前記ドレン排出動作を開始しない動作が可能であることを特徴とする熱源機。 - 前記熱交換器によって加熱した湯水を浴槽に注水する落とし込み運転を実施するための落とし込み経路と、浴槽の湯水を取り出して前記熱交換器を経由させた後に再度浴槽に戻す追い焚き運転を実施するための風呂循環経路とがそれぞれ必要に応じて設けられ、
前記落とし込み運転又は前記追い焚き運転が実施されているか否かを検知可能な風呂使用検知手段を有し、
前記落とし込み運転又は前記追い焚き運転が実施されている間は、前記貯留側検知手段が所定以上の液位を検知した場合であっても前記ドレン排出動作を開始せず、前記落とし込み運転又は前記追い焚き運転が終了されたことを条件として前記ドレン排出動作を開始することを特徴とする請求項1に記載の熱源機。 - 前記落とし込み運転又は前記追い焚き運転が実施されていない間は、前記貯留側検知手段が所定以上の液位を検知したことを条件として前記ドレン排出動作を開始することを特徴とする請求項2に記載の熱源機。
- 前記落とし込み運転又は前記追い焚き運転が実施されており、且つ、前記貯留側検知手段が所定以上の液位を検知された場合、前記上流側検知手段がドレンが所定位置に至ったことを検知したことを条件として、前記ドレン排出動作の待機を中断して前記ドレン排出動作を開始することを特徴とする請求項2又は3に記載の熱源機。
- 燃料を燃焼して燃焼ガスを生成するバーナと、主に燃焼ガスの潜熱を回収する熱交換器と、当該熱交換器で発生するドレンを貯留するための貯留手段と、当該貯留手段に貯留されたドレンを外部へ排出するドレン排出動作を実施するためのドレン排出手段とを有し、
前記貯留手段には内部の液位を検知可能な第1検知手段と、第1検知手段よりも高い液位を検知可能な第2検知手段とが設けられるものであって、
前記第1検知手段が所定以上の液位を検知した場合であっても前記第2検知手段がドレンが所定位置に至ったことを検知するまで前記ドレン排出動作を開始しない動作が可能であることを特徴とする熱源機。
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