JP2016040434A - 車両用ドアハンドル装置の組み付け構造と、車両用ドアハンドル装置の組み付け方法と、車両用ドアハンドル装置 - Google Patents

車両用ドアハンドル装置の組み付け構造と、車両用ドアハンドル装置の組み付け方法と、車両用ドアハンドル装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ナット部材の位置ずれによる脱落の発生を抑制できる車両用ドアハンドル装置の組み付け構造と、車両用ドアハンドル装置の組み付け方法と、車両用ドアハンドル装置を提供することにある。
【解決手段】 ハンドル部材20が組み付けられるフレーム部材10とアウターパネル2とを固定するために、アウターパネル2のナット挿通孔2Cを通ってフレーム部材10の貫通孔17に挿通されるナット部材40が、アウターパネル2のナット挿通孔2Cから、ハンドル部材20の端部21が挿通されるハンドル挿通孔2A内へとスライド移動しないように、ナット挿通孔2Cとハンドル挿通孔2Aを別孔とする。ナット頭部42をナット挿通孔2Cに車外側へ挿通させ、ナット部材40に車室内側からボルト部材30でねじ込んでナット部材40を一体回転させていくと、ナット部材40は所定角度だけ回転してナット頭部42による抜け止め状態となり、その上で螺合が進んでいく。
【選択図】図3

Description

本発明は、ハンドル部材の引き起こし操作によって車両ドアを施開錠する車両用ドアハンドル装置の車両ドアへの組み付け構造と、その組み付け構造を形成するための組み付け方法と、その組み付け構造を採用可能な車両用ドアハンドル装置に関する。
この種の車両用ドアハンドル装置は、例えば特許文献1に記載されているように、使用者の引き起こし操作によって車両ドアを施開錠するハンドル部材と、車両ドアを構成する金属製のアウターパネルの車室内側に固定されてハンドル部材を回動自在に取り付けるフレーム部材とを備えている。アウターパネルに対するフレーム部材の固定方法としては、フレーム部材に貫通形成された貫通孔内にナット部材を中途まで圧入した仮組み付け状態を形成した後、そのナット部材を、ハンドル部材の一端が挿通されるアウターパネルのハンドル挿通孔内に挿通した上で、そこからつながるナット挿通孔内へと移動させる形で配置する。そして、貫通孔内に中途半端に圧入されたナット部材に対し車室内側からボルト部材を螺合させていく。螺合が進むにしたがって、ナット部材がフレーム部材のナット挿通孔内に収容されていくとともに、車外側のナット部材の頭部と車室内側のボルト部材の頭部とがフレーム部材とアウターパネルとを挟む形で、アウターパネルにフレーム部材が固定される。
しかしながら、この構造ではフレーム部材とアウターパネルがナット部材とボルト部材によって挟圧されて固定されているものの、ナット挿通孔内に挿通されているナット部材が、アウターパネルのナット挿通孔内からハンドル挿通孔へとスライドして、アウターパネルからフレーム部材が外れる可能性がある。このため、例えば予測し得ない何某かの外力が加わるようなことがあると、ナット部材がハンドル挿通孔へとスライド移動して脱落し、フレーム部材がアウターパネルから外れてしまう可能性が残る。また、金属製のアウターパネルを樹脂製のフレーム部材とナット部材とで挟む構造や、樹脂製のフレーム部材を金属製のアウターパネルとボルト部材とで挟む構造は、樹脂のクリープや熱収縮によって挟み込んでいる力が次第に弱まっていく懸念もある。
特開2013−124453号公報
本発明の課題は、アウターパネルに対するナット部材の位置ずれを抑制できる車両用ドアハンドル装置の組み付け構造と、車両用ドアハンドル装置の組み付け方法と、車両用ドアハンドル装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明の車両用ドアハンドル装置の組み付け構造は、
車両のドアを構成するアウターパネルの車外側に配置され、車両外向きの引き起こし操作がなされるハンドル本体と、該ハンドル本体の第一側とその逆の第二側から、前記アウターパネルに貫通形成された前記第一側と前記第二側のハンドル挿通孔を通って前記アウターパネルの車室内側に延出する前記第一側と前記第二側のハンドル端部と、を有したハンドル部材と、
前記アウターパネルの車室内側に配置され、前記ハンドル部材に前記引き起こし操作が可能となるよう前記ハンドル端部が組み付けられるフレーム部材と、
前記アウターパネルに車外側から当接するナット頭部と、該ナット頭部から車室内側に延出し、前記アウターパネルのナット挿通孔を通って、前記フレーム部材のフレーム孔内に収容された筒状のナット筒状部と、を有したナット部材と、
前記フレーム部材に車室内側から当接するボルト頭部と、該ボルト頭部から車外側に延出し、外周面の雄ねじ部が前記フレーム孔内の前記ナット部材の内周面の雌ねじ部に螺合するボルト軸部と、を有したボルト部材と、
を備える車両用ドアハンドル装置において車室内側の前記ボルト部材を車外側の前記ナット部材に螺合していくことにより、前記ナット頭部と前記ボルト頭部とが、前記アウターパネルと前記フレーム部材とを挟んで密着させた挟持状態に保持されるとともに、
前記アウターパネルの前記ナット挿通孔は、前記第一側のハンドル挿通孔と非連通の別孔として形成され、かつ前記ナット頭部を通過可能に形成されており、
前記ナット部材は、前記ナット頭部が前記ナット挿通孔を通過した直後の状態から前記ナット筒状部の軸線周りに所定の回転方向にかつ所定の組み付け角度位置まで回転されることで、前記ナット頭部が前記アウターパネルに車外側から当接して前記ナット挿通孔を通過不能に配置される一方で、該ナット挿通孔を通過不能な位置から、螺合時の前記ボルト部材の回転方向への回転を規制するよう前記フレーム部材と係止する回転規制部を有していることを特徴とする。
上記本発明の構成によれば、ボルト部材と螺合することによりフレーム部材とアウターパネルを挟んで固定するナット部材は、アウターパネルのナット挿通孔に挿通されているが、アウターパネルのナット挿通孔とハンドル挿通孔とが別孔となっているため、従来のようにナット部材がナット挿通孔からハンドル挿通孔へと移動することが生じない構造となっている。このため、ナット部材のハンドル挿通孔からの脱落を抑制することができ、フレーム部材のアウターパネルからの脱落も抑制することができる。
本発明に係る車両ドアへのハンドル部材の組み付け構造の一例を示す断面図。 図1の車両ドアへのハンドル部材の組み付け構造の分解斜視図。 図2のK−K断面と同じ切断面にて、図1の車両ドアへのハンドル部材の組み付け構造を示した断面図。 アウターパネルにフレーム部材が組み付けられる前の状態を示す平面図。 図4Aに続く図であり、フレーム部材に組み付けられているナット部材のナット頭部がアウターパネルのナット挿通孔を挿通した直後の状態を示す平面図。 図4Bに続く図であり、ナット部材に対しボルト部材がねじ込まれてアウターパネルとフレーム部材が組み付けられた状態を示す平面図。 図4AのL1−L1断面図。 図4BのM1−M1断面図。 図4CのN1−N1断面図。 図5AのL2−L2断面図。 図5BのM2−M2断面図。 図5CのN2−N2断面図。 図1及び図2のナット部材の斜視図。 図1の実施形態の変形例を、図3と同じ断面で示した図。 図8の実施形態を、図5Cと同じ断面で示した図。
以下、本発明の車両用ドアハンドル装置の組み付け構造の一実施形態を、図面を用いて説明する。
図1に示すように、車両用ドアハンドル装置1は、車両ドアに取り付けられ、ハンドル部材20への引き起こし操作によって車両ドアを施開錠(開閉)する車両用ドアハンドル装置1であって、全体として細長形状をなし、その長手方向が車両の前後方向Aを向くように、車両のドアを構成するアウターパネル2に固定される。車両用ドアハンドル装置1は、アウターパネル2に固定された樹脂製のフレーム部材10と、そのフレーム部材10に支持されて車両ドアの開閉の際に使用者に把持される樹脂製のハンドル部材20と、フレーム部材10をアウターパネル2に固定するためのフレーム固定部材3とを備える。本発明は、こうした車両用ドアハンドル装置1が車両ドアを構成するアウターパネル2に組み付けられた構造に特徴を有するものである。
フレーム部材10は、図1及び図2に示すように、車両前後方向Aに長い細長形状に形成されるとともに、フレーム固定部材3によりアウターパネル2の裏面(車室内側となる内側表面)25に固定されている。フレーム部材10の一端には、ハンドル部材20の一端に形成されたアーム部(第一側のハンドル端部)21を回動可能に支持する支持部11Aが形成される一方、フレーム部材10の他端には、ハンドル部材20の他端に形成された屈曲部(第二側のハンドル端部)22の移動をガイドするガイド部11Bが形成されている。フレーム部材10は、支持部11Aとガイド部11Bとの間の部分が車内側に若干凹んだ凹部12として形成されている。このため、凹部12とハンドル部材20との間には、空間13が設けられることになり、使用者は、その空間13に指を廻してハンドル部材20を把持できるようになっている。
ハンドル部材20は、フレーム部材10と同様に車両前後方向Aに長い細長形状(長手状)に形成されるハンドル本体24を有する。ハンドル本体24は、フレーム部材10よりも車外側でアウターパネル2の表面(車外側となる外側表面)26に露出する形で設けられており、使用者に把持されて車両外向き(C1)の引き起こし操作がなされるグリップ部を有する。一方、フレーム部材10は、アウターパネルの車室内側に配置される。フレーム部材10には、ハンドル部材20にその引き起こし操作が可能となるようハンドル部材20の端部(ハンドル端部)21,22が組み付けられる。
ハンドル本体24の第一側の端(ここでは車両前側)には、フレーム部材10の支持部11Aに支持されるアーム部21が形成されている。アーム部21は、ハンドル部材20の第一側のハンドル端部をなすものであり、アウターパネル2に貫通形成された開口をなす第一側のハンドル挿通孔2Aを通って車外側から車室内側へと導かれ、車両上下方向(図1の紙面垂直方向)に向いた回動支点B回りに回動可能に支持部11Aに支持されている。これにより、ハンドル部材20は、車両ドアから遠ざかる方向C1及びその逆方向C2に往復変位が可能とされている。厳密には、ハンドル部材20は、回動支点B回りに所定角度の範囲内で回動可能とされ、その回動可能の範囲内で方向C1−C2間で往復変位が可能となっている。
ハンドル本体24の第一側とは逆の第二側の端(ここでは車両後ろ側)には、その長手方向に対してフレーム部材10側に略直角に屈曲した屈曲部22が形成されている。屈曲部22は、ハンドル部材20の第二側のハンドル端部をなすものであり、アウターパネル2に貫通形成された開口をなす第二側のハンドル挿通孔2Bを通って車外側から車室内側へと導かれ、フレーム部材10に形成されたガイド部11Bに嵌められている。そして、屈曲部22がガイド部11Bにガイドされる形で、ハンドル部材20は方向C1−C2間で往復変位するようになっている。屈曲部22の先端には、屈曲部22に対して屈曲した先端部23が形成されている。先端部23は、その変位に連動して車両ドアを開状態にしたり閉状態にするロック装置(図示しない)に接続される。具体的には、ハンドル部材20(先端部23)が車両ドアから離れる方向C1に変位した場合、ロック装置によって車両ドアが開状態にされる一方、ハンドル部材20(先端部23)が逆方向C2に変位した場合、ロック装置によって車両ドアが閉状態にされる。
フレーム部材10は、図1に示すように、凹部12の第一側の端(支持部11Aに近い側の端部)を締結部14としてフレーム固定部材3によりアウターパネル2に固定される。フレーム固定部材3は、相互間で螺合するボルト部材30及びナット部材40で構成される。締結部14には、図3に示すように、フレーム部材10の裏面(車室内側となる内側表面)15と表面(車外側となる外側表面)16との間を貫通する貫通孔(フレーム孔)17が形成されている。
貫通孔(フレーム孔)17は、ナット部材40が嵌合して配置される嵌合孔である。本実施形態の貫通孔17は、図3に示すように、同軸で互いの径が異なる小径孔18及び大径孔19から構成されている。それら2つの孔18,19のうちフレーム部材10の裏面15側に形成された小径孔18は、断面がボルト部材30の径と略同じ円形状の孔となっている。一方、フレーム部材10の表面16側に形成された大径孔19は、ナット部材40が挿入できるように小径孔18よりも径が大きく設定されるとともに、ナット部材40の断面形状に合わせて断面が円形状の孔となっている。
貫通孔17を構成する大径孔19には、ナット部材40がアウターパネル2の表面16側(車外側)から嵌合して取り付けられる。貫通孔(ナット挿通孔)17を構成する小径孔18には、ボルト部材30がフレーム部材10の裏面15側(車室内側)から挿通され、大径孔19内のナット部材40と螺合する。
ナット部材40は、図3に示すように、アウターパネル2に車外側から当接するナット頭部42と、該ナット頭部42から車室内側に延出し、アウターパネル2に貫通形成されたナット挿通孔2C内を通って、フレーム部材10に貫通形成された貫通孔(フレーム孔)17内に収容される筒状のナット筒状部41と、を有する。ナット筒状部41は、ナット頭部42とは逆の先端を先頭にして、貫通孔17内に車外側から同軸をなして挿通されて配置される。ナット頭部42は、ナット筒状部41の車外側から貫通孔17の軸線Dに対し外向き(軸線Dに直交する向き、即ち拡径方向)に広がるフランジ部をなし、車室内側の端面がアウターパネル2の車外側となる表面(外側表面)26に対し当接して配置される。
ナット頭部42は、アウターパネル2のナット挿通孔2Cに挿通可能な形状で形成される。ナット挿通孔2Cは、ハンドル挿通孔2Aとは非連通の別孔として形成されており、ナット部材40は、そのナット挿通孔2Cを挿通させることにより配置される。このため、アウターパネル2のナット挿通孔2Cをナット頭部42が挿通している場合、ナット部材40がアウターパネル2のハンドル挿通孔2A側に移動することはない。
本実施形態のナット部材40は、アウターパネル2のナット挿通孔2C内に挿通させる際に、その挿通方向とナット筒状部41の軸線Dの延出方向を一致させる。その上で、ナット部材40は、その軸線Dの周りにおいてナット頭部42の向きを所定の向きとする姿勢としなければ、ナット頭部42がナット挿通孔2Cを挿通できない。本実施形態のアウターパネル2のナット挿通孔2Cは長手状(ここでは略楕円形状)に形成されており、ナット頭部42も軸線Dの垂直断面が当該長手状と略同形状で形成されている。したがって、本実施形態のナット部材40は、アウターパネル2のナット挿通孔2Cに挿通させる際に、その挿通方向とナット筒状部41の軸線Dの延出方向を一致させるとともに、ナット頭部42とナット挿通孔2Cの長手方向(ここでは互いの長軸方向E)とを一致させた姿勢をとることで、ナット頭部42がナット挿通孔2C内を通過可能となる。
なお、本実施形態における上記略楕円形状とは、通常の楕円形状でもよいが、ここでは楕円の短軸方向Fにおいて互いに対向する平行な2面の同一側の端部同士をそれぞれ同一径の円弧(ここでは半円の円弧)で結んだ形状である。
また、ナット部材40は、図7に示すように、ナット頭部42をアウターパネル2のナット挿通孔2Cに挿通させた直後に、その挿通方向とは逆向きに抜けないよう抜けを妨げる抜け止め部(第一の抜け止め部)44を有する。本実施形態の抜け止め部44は、ナット頭部42を軸線Dの周りで取り巻く外周面のうちの軸線Dを挟んで位置する外周面にそれぞれ形成された係合爪部44である。具体的にいえば、係合爪部44は、軸線Dの垂直断面が略楕円形状をなすナット頭部42の短軸方向(短手方向)Fの両側に位置する外周面からそれぞれ外向きに突出する形で形成されている。係合爪部44では、ナット筒状部41とは逆側の面44Aが、当該係合爪部44を含むナット頭部42のナット挿通孔2Cへの挿通が許容されるようナット筒状部41側ほど外側に拡がる傾斜面44Aをなし、かつナット筒状部41側の面44Bが、ナット頭部42のナット挿通孔2Cへの挿通直後にナット挿通孔2Cの周辺をなすアウターパネル2の表面26に対し挿通方向とは逆向きに当接(係止)して抜け止めする抜け止め当接面44Bをなしている。
また、ナット部材40は、図7に示すように、ナット頭部42をアウターパネル2のナット挿通孔2C内に挿通して通過させた直後に、その挿通方向にさらに進入して奥へと抜けていかないよう抜けを妨げる抜け止め部(第二の抜け止め部)46を有する。本実施形態の抜け止め部46はナット筒状部41に形成される。ナット筒状部41は、ナット頭部42側基端に、アウターパネル2のナット挿通孔2Cの内側に配置されるアウターパネル孔内配置部47を有しており、このアウターパネル孔内配置部47が、軸線Dの垂直断面が略楕円形状をなすナット頭部42の短軸方向(短手方向)の長さに対し略同径(又はそれ未満でもよい)の細い円筒状をなす。一方、ナット筒状部41は、アウターパネル孔内配置部47に軸線Dの延出方向に隣接して、アウターパネル2のナット挿通孔2Cよりも車室内側に配置されるフレーム孔内配置部46を有しており、このフレーム孔内配置部46が、上記略楕円形状をなすナット頭部42の短軸方向(短手方向)Fの長さよりも長い径の太い円筒状をなす。これにより、ナット部材40は、ナット頭部42をアウターパネル2のナット挿通孔2Cに挿通させた直後、太いフレーム孔内配置部46(当接面46A)が、アウターパネル2の裏面(ナット挿通孔2Cの周辺の面)25と当接して、さらに奥への挿通を妨げる。
このようにナット部材40は、ナット頭部42をアウターパネル2のナット挿通孔2C内に挿通して組み付ける際に、第一の抜け止め部44によって挿通方向とは逆向きへの抜けが妨げられ、かつ第二の抜け止め部46によって挿通方向への抜けが妨げられた仮組み付け状態(図4B、図5B、図6B参照)とすることができる。
また、ナット部材40は、図6Cに示すように、軸線Dに対する周方向において、ナット頭部42がアウターパネル2のナット挿通孔2Cを通過した直後の挿通直後角度位置Xから、所定の回転方向Rにかつ所定の組み付け角度位置Yまで、所定角度だけ回転された組み付け位置にて配置される。この配置状態は、ナット頭部42がアウターパネル2に対し車外側から車室内側に当接(対面)した状態であり、この当接状態によってナット頭部42のナット挿通孔2C内への進入が妨げられ、通過不能とされている。
なお、本実施形態における所定の回転方向Rは、後述する螺合時のボルト部材30の回転方向である。
また、ナット部材40は、図6A〜図6C及び図7に示すように、上記組み付け角度位置Yにおいて後述するボルト部材30との螺合時における該ボルト部材30の回転方向への回転を規制するよう、フレーム部材10に対し係止する回転規制部45を有する。後述するボルト部材30による螺合がなされる際に、ナット部材40はそのボルト部材30と共に一体に回転するが、この回転規制部45が存在することにより、フレーム部材10の貫通孔17内で空転して螺合が進まないといった状況を回避でき、ボルト部材30とナット部材40の確実な螺合が可能になる。
本実施形態の回転規制部45は、ナット筒状部41の外周面に凹凸をなす係合部45として形成される。具体的にいえば、本実施形態の係合部45は、図6A〜図6Cに示すように、ナット筒状部41の外周面の周方向において互いが対向する2カ所に突出形成された突出部45である。他方、フレーム部材10には、上記組み付け角度位置Yにあるナット部材40の係合部45に対し上記回転方向Rとは逆に向きに係止(当接)する係止壁部10Lをなす係合受け部10Lが形成されており、これがフレーム部材10側の回転規制部10Lをなす。
また、ナット部材40は、ナット頭部42がアウターパネル2のナット挿通孔2Cを通過した直後の上記挿通直後角度位置Xと上記組み付け角度位置Yとの間でのみ往復回転が可能となるよう、フレーム部材10からガイドを受けるガイド受け部45を有する。
本実施形態のガイド受け部45は、図6A〜図6Cに示すように、ナット筒状部41の外周面に凹凸をなす係合部として形成される。さらにいえば、本実施形態のガイド受け部45は上記係合部45である。他方、フレーム部材10には、ナット部材40のガイド受け部45を、上記往復回転が可能となるようガイドする往復回転ガイド部10Gが形成されている。具体的にいえば、往復回転ガイド部10Gは、貫通孔17の内壁面にその周方向に沿って、上記挿通直後角度位置Xと上記組み付け角度位置Yとの間にかけて形成された溝部である。往復回転ガイド部10Gは、軸線Dの周りの周方向において、上記組み付け角度位置Y側でナット部材40のガイド受け部(係合部)45に対し上記回転方向Rとは逆に向きに係止(当接)する係止壁部10Lを有し、他方、上記挿通直後角度位置X側には、該挿通直後角度位置Xにあるナット部材40のガイド受け部(係合部)45に対し上記回転方向Rに係止(当接)する係止壁部10Rを有しており、これら壁部10L,10Rの間の溝内空間をガイド受け部(係合部)45が、往復移動可能とされる。これによりナット部材40の貫通孔17に対する相対回転が所定区間内となるよう規制される。
本実施形態の往復回転ガイド部10Gは、貫通孔17の内壁面に、軸線Dの周りの周方向に沿って上記挿通直後角度位置Xと上記組み付け角度位置Yとの間に形成された溝部であるが、軸線Dの延出方向(軸線方向)にも延出して形成されている。後述するが、ナット部材40はフレーム部材10の貫通孔17内に中途まで収容された状態で、車外側のアウターパネル2のナット挿通孔2Cに車室内側から挿通され、その状態から上記挿通直後角度位置Xから上記組み付け角度位置Yへと回転し、その上でボルト部材30との螺合によって貫通孔17の中途位置からより奥へと進入して収容されていく。貫通孔17内に中途まで収容されたナット部材40が貫通孔17内を軸線Dに沿ってより奥へと進入していくためには、ナット部材40のガイド受け部45も、軸線Dの延出方向に沿って移動しなければならないため、その移動を妨げないよう、フレーム部材10の往復回転ガイド部10Gも、軸線Dの延出方向にガイド受け部45を受け入れる空間を有していなければならない。
なお、本実施形態の往復回転ガイド部10Gは、軸線Dの周りの周方向に沿って上記挿通直後角度位置Xと上記組み付け角度位置Yとの間に形成された溝部であり、かつそれら挿通直後角度位置Xと組み付け角度位置Yとの間にかけて軸線Dに沿って延出形成された矩形状に開口する凹部として形成される。
また、本実施形態のナット頭部42は、ナット筒状部41の軸線Dの延出方向(軸線方向)に直交する1方向にのみ突出した形状をなし、その突出方向側においてアウターパネル2と当接する。一般のナット部材であれば、ナット頭部はナット筒状部の全周から外向きに突出した形状をなすものであるが、本実施形態のナット部材40では、ナット頭部42がナット筒状部41から一方向に偏って突出した形状をなす。
また、ナット部材40は、ボルト部材30が螺合された後、ナット筒状部41をフレーム部材10の貫通孔17内に、熱溶着等の所定の手法によってさらに強固な密着固定状態としてもよい。
ボルト部材30は、図5A〜図5Cに示すように、フレーム部材10に車室内側から当接するボルト頭部32と、ボルト頭部32から車外側に延出して貫通孔(フレーム孔)17内に挿入され、貫通孔17内に挿入されたナット部材40の内周面の雌ねじ部43に螺合する雄ねじ部33が外周面に形成されたボルト軸部31と、を有する。車室内側のボルト部材30が車外側のナット部材40に螺合していくことにより、ナット頭部42とボルト頭部32とが、アウターパネル2とフレーム部材10とを挟んで、それらアウターパネル2とフレーム部材10とを密着させる形で挟持し、その挟持状態(挟圧状態)が保持される。その結果、アウターパネル2にフレーム部材10が固定される。
なお、本実施形態のボルト部材30は金属製のタッピングスクリューである。タッピングスクリュー30は、本実施形態の樹脂製のナット部材(樹脂ナット)40に予め形成された取付孔に捻じ込まれることにより、雄ねじ部31で取付孔に雌ねじを切りながら(雌ねじ部43を形成しながら)、ナット部材40と螺合していく。これにより、ナット頭部42がアウターパネル2を押圧する方向にナット部材40を付勢する。言い換えれば、タッピングスクリュー30をナット部材40に捻じ込むと、ナット部材40がタッピングスクリュー30側に引き込まれるので、ナット部材40のナット頭部42とフレーム部材10の締結部14とでアウターパネル2を挟持することができ、結果としてアウターパネル2にフレーム部材10を固定することができる。
本実施形態のボルト頭部32は、図2に示すように、軸線Dの垂直断面が円形状となる形で形成され、フレーム部材10の裏面(内側表面)15に対し、所定のラップ量で重なり合う形で当接して配置される。
アウターパネル2には、図2に示すように、ナット筒状部41が配置されるナット挿通孔2Cが貫通形成されている。ナット挿通孔2Cは、ハンドル挿通孔2Aと非連通の別孔として形成される。このため、ナット挿通孔2Cに挿通される形で組み付けられるナット部材40は、従来のようにハンドル挿通孔2Aへとスライドして、フレーム部材10がアウターパネル2から脱落することが無い。また、アウターパネル2には、ナット頭部42を通過可能な形状でナット挿通孔2Cが形成されている。
ここで本実施形態における車両用ドアハンドル装置1の車両ドア(アウターパネル2)への組み付け方法について、図4A〜図4C,図5A〜図5C,図6A〜図6Cを用いて説明する。
まずは、図4A,図5A,図6Aに示すように、ナット部材40を、フレーム部材10の貫通孔17(19)内に、ナット筒状部41の先端を先頭にして車外側から収容させて仮組み付け状態とする(ナット部材仮組み付けステップ)。ここでは、ボルト部材30を、フレーム部材10の貫通孔17(18)内に、ボルト軸部31の先端を先頭にして車室内側から挿入して、貫通孔17内にナット筒状部41が中途まで収容されたナット部材40に対し、外周面の雄ねじ部33が当該ナット部材40の雌ねじ部43に中途まで螺合する形でねじ込まれた状態を、上記仮組み付け状態としている。これにより、ボルト部材30とナット部材40とがフレーム部材10から脱落する心配が無くなる。なお、中途まで収容されたナット部材40とは、ナット筒状部41の一部をアウターパネル2の板厚よりも長く車外側に残す形で、ナット筒状部41の先端側がフレーム部材10の貫通孔17(19)内に収容された状態のことである。
なお、フレーム部材10の貫通孔17(19)内に、ナット部材40(ナット筒状部41)が収容されて仮組み付けされた状態は、上記のようにボルト部材30を使用しない別の方法でもよい。
次に、図4B,図5B,図6Bに示すように、上記仮組み付け状態のナット部材40を、アウターパネル2のナット挿通孔2Cに車室内側から車外側に向かって挿通(通過)させる(アウターパネル配置ステップ)。
このとき、上記仮組み付け状態のナット部材40は、ナット頭部42をアウターパネル2のナット挿通孔2Cに車室内側から車外側に向かって挿通させるに伴い、抜け止め部44,46によってアウターパネル2に対し、その挿通方向側及びその逆側への抜けが双方とも妨げられた仮組み付け状態(抜け止め状態)とされる(図4B及び図5B参照)。
最後に、図4C,図5C,図6Cに示すように、ボルト部材30を、その外周面の雄ねじ部33が貫通孔17(19)内のナット部材40の雌ねじ部43に螺合する形でねじ込んでいく(ボルト部材螺合ステップ)。本実施形態のボルト部材30は、金属製のタッピングスクリューである。タッピングスクリュー30は、本実施形態の樹脂製のナット部材(樹脂ナット)40に予め形成されている取付孔に捻じ込まれることにより、雄ねじ部31で取付孔に雌ねじを切りながら(雌ねじ部43を形成しながら)、ナット部材40と螺合していく。この螺合は、ボルト頭部32の先端面に形成された冶具用係合部(凹凸面)34に対し、所定の治具(図示なし)を係合させて、軸線Dの周りに回転させることにより進行する。
最後のボルト部材30のナット部材40への螺合(ボルト部材螺合ステップ)時において、ボルト部材30が回転してナット部材40にねじ込まれてくる際に、ナット部材40は、そのねじ込みの回転によって軸線Dの周りのボルト部材30の回転方向Rに該ボルト部材30と共に一体回転する。ところが、ナット部材40の回転規制部45がフレーム部材10の係止壁部10Lと係止する所定の組み付け角度位置Yにおいて、その回転が規制されて、これ以上回転しなくなる。この回転規制に伴い、ナット部材40は、ナット頭部42がアウターパネル2に対し車外側で対向(対面)して位置する。これにより、ナット頭部42はナット挿通孔2Cを通過不能とされる。他方、ボルト部材30は、その後もナット部材40に対し相対回転してさらに捻じ込まれて螺合していく。
また、最後のボルト部材30のナット部材40への螺合(ボルト部材螺合ステップ)によって、ナット部材40は、ボルト部材30との螺合が開始して貫通孔17(19)内のより奥(車室内側)へと進入していく。その進入が進むことにより、ナット部材40は、ナット頭部42がアウターパネル2に対し車外側から車室内側に向かって当接する。さらにボルト頭部32がフレーム部材10に対し車室内側から車外側に向かって当接する。その結果、それらナット頭部42とボルト頭部32とによってアウターパネル2とフレーム部材10とを密着させて挟んだ挟持状態とされる。
このように、車両用ハンドル装置1が上記のような構造を有して固定されていれば、従来のようにナット部材40がアウターパネル2のハンドル挿通孔2A側へのずれることが発生しなくなるから、アウターパネル2からの、ナット部材40の脱落、ひいてはフレーム部材10の脱落を抑制できる。
以上、本発明の一実施形態を説明したが、これはあくまでも例示にすぎず、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない限りにおいて、当業者の知識に基づいて、追加及び省略等の種々の変更が可能である。
以下、本発明の他の実施形態及び変形例について説明する。なお、上記実施形態と共通の機能部や同様の機能部については詳細な説明を省略する。また、上記実施形態と下記変形例は、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせて実施できる。
図8及び図9は、上記実施形態の第一変形例を示している。
図8及び図9のナット部材40’は、金属製であり、樹脂製のブッシュ部材60を一体に有する点で上記実施形態と異なる。本実施形態のブッシュ部材60は、ナット頭部42における短手方向(短軸方向)Fの両面と、ナット頭部42における長手方向(長軸方向)Eへの突出側とは逆側の面と、それらの面からナット筒状部41のアウターパネル孔内配置部47の外周面及びフレーム孔内配置部46のナット頭部側の面46Bまで続く面とを被覆(被膜)する形で一体形成(インサート成形)される。ナット頭部42における長手方向(長軸方向)Eへの突出側の面にはブッシュ部材60を被覆(被膜)してもよいが、ここでは被覆されていない。また、ナット部材40’のフレーム孔内配置部46の外周面は、貫通孔17内での回転(摺動回転)のため、ブッシュ部材60は被覆(被膜)されていない。当接面46Aは、ブッシュ部材60が被覆されていない面46B(46A)と、面46Bを被覆したブッシュ部材60の表面とで構成される。一方で、抜け止め部(係合爪部)44は、ナット頭部42を軸線Dの周りで取り巻く外周面のうちの互いに対向する外周面にそれぞれ形成された係合爪部44であり、ブッシュ部材60によって形成される。
一般のナット部材であれば、ナット頭部はナット筒状部の全周から外向きに突出した形状をなすものであるが、本実施形態のナット頭部42はナット筒状部41から一方向に偏って突出している。これにより、上記アウターパネル2のナット挿通孔2Cへの挿通を容易にするとともに、後述するブッシュ部材60の被覆(被膜)を容易にしている。
また、本変形例のボルト部材30’は金属製のマシンスクリューである。マシンスクリュー30’は、樹脂製のブッシュ部材60で既に被覆(被膜)された金属製のナット部材(金属ナット)40’に予め形成された雌ねじ部(雌ねじ孔)43に捻じ込まれて螺合していく。これにより、ナット頭部42がアウターパネル2を押圧する方向にナット部材40’を付勢する。言い換えれば、マシンスクリュー30’をナット部材40’に捻じ込むと、ナット部材40’がマシンスクリュー30’側に引き込まれるので、ナット部材40’のナット頭部42とフレーム部材10の締結部14とでアウターパネル2を挟持することができ、結果としてアウターパネル2にフレーム部材10を固定することができる。
なお、本変形例の車両用ドアハンドル装置1の車両ドア(アウターパネル2)への組み付け方法は、上記実施形態と同様とすることができる。
1 車両用ドアハンドル装置
2 アウターパネル
2A ハンドル挿通孔(第一側のハンドル挿通孔)
2C ナット挿通孔
10 フレーム部材
17 貫通孔(フレーム孔)
20 ハンドル部材
21 アーム部(第一側のハンドル端部)
22 屈曲部(第二側のハンドル端部)
30 ボルト部材
31 ボルト軸部
32 ボルト頭部
40 ナット部材
41 ナット筒状部
42 ナット頭部
44 抜け止め部(第一の抜け止め部)
45 回転規制部
46 抜け止め部(第二の抜け止め部)
R 所定の回転方向

Claims (8)

  1. 車両のドアを構成するアウターパネルの車外側に配置され、車両外向きの引き起こし操作がなされるハンドル本体と、該ハンドル本体の第一側とその逆の第二側から、前記アウターパネルに貫通形成された前記第一側と前記第二側のハンドル挿通孔を通って前記アウターパネルの車室内側に延出する前記第一側と前記第二側のハンドル端部と、を有したハンドル部材と、
    前記アウターパネルの車室内側に配置され、前記ハンドル部材に前記引き起こし操作が可能となるよう前記ハンドル端部が組み付けられるフレーム部材と、
    前記アウターパネルに車外側から当接するナット頭部と、該ナット頭部から車室内側に延出し、前記アウターパネルのナット挿通孔を通って、前記フレーム部材のフレーム孔内に収容された筒状のナット筒状部と、を有したナット部材と、
    前記フレーム部材に車室内側から当接するボルト頭部と、該ボルト頭部から車外側に延出し、外周面の雄ねじ部が前記フレーム孔内の前記ナット部材の内周面の雌ねじ部に螺合するボルト軸部と、を有したボルト部材と、
    を備える車両用ドアハンドル装置において車室内側の前記ボルト部材を車外側の前記ナット部材に螺合していくことにより、前記ナット頭部と前記ボルト頭部とが、前記アウターパネルと前記フレーム部材とを挟んで密着させた挟持状態に保持されるとともに、
    前記アウターパネルの前記ナット挿通孔は、前記第一側のハンドル挿通孔と非連通の別孔として形成され、かつ前記ナット頭部を通過可能に形成されており、
    前記ナット部材は、前記ナット頭部が前記ナット挿通孔を通過した直後の状態から前記ナット筒状部の軸線周りに所定の回転方向にかつ所定の組み付け角度位置まで回転されることで、前記ナット頭部が前記アウターパネルに車外側から当接して前記ナット挿通孔を通過不能に配置される一方で、該ナット挿通孔を通過不能な位置から、螺合時の前記ボルト部材の回転方向への回転を規制するよう前記フレーム部材と係止する回転規制部を有していることを特徴とする車両用ドアハンドル装置の組み付け構造。
  2. 前記回転規制部は、前記ナット筒状部の外周面に形成されている請求項1に記載の車両用ドアハンドル装置の組み付け構造。
  3. 前記ナット部材は、前記ナット頭部が前記ナット挿通孔を通過した直後に、該ナット挿通孔からの通過方向とは逆向きへの抜けを妨げるよう前記フレーム部材と係止する抜け止め部を有している請求項1又は請求項2に記載の車両用ドアハンドル装置の組み付け構造。
  4. 前記ナット頭部は、前記ナット筒状部の軸線方向から外に向かう1方向に突出した形状をなし、その突出方向側において前記アウターパネルに車外側から当接する請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置の組み付け構造。
  5. 前記ナット部材は、少なくとも前記ナット筒状部の外周面を覆うようにブッシュ部材を一体に有しており、前記フレーム部材の前記フレーム孔内に、該ブッシュ部材を間に介在させる形で圧入されて収容される請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置の組み付け構造。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置の組み付け構造を形成する方法であって、
    前記ナット部材を、前記フレーム部材の前記フレーム孔内に、前記ナット筒状部の先端を先頭にして車外側から中途まで収容させて仮組み付け状態とするナット部材仮組み付けステップと、
    前記仮組み付け状態の前記ナット部材の前記ナット頭部を、前記アウターパネルの前記ナット挿通孔に車室内側から車外側に向かって挿通させるアウターパネル配置ステップと、
    前記ボルト部材を、その外周面の前記雄ねじ部を該フレーム孔内の前記ナット部材の前記雌ねじ部に螺合させていくボルト部材螺合ステップと、
    を有しており、前記ボルト部材螺合ステップにおいて、前記仮組み付け状態の前記ナット部材に前記ボルト部材がねじ込まれていく際に、該ナット部材は、そのねじ込みによって前記ナット筒状部の軸線周りの所定の回転方向に該ボルト部材と一体回転し、前記回転規制部が前記フレーム部材と係止する位置にてその回転が規制されるとともに、その回転規制に伴い、該ナット部材は、前記ナット頭部が前記アウターパネルに対し車外側で対向して位置して前記ナット挿通孔を通過不能とされる一方で、該ボルト部材との螺合が開始して前記フレーム孔内のより奥へと進入していき、その進入が進むことにより、前記ナット頭部が前記アウターパネルに対し車外側から車室内側に向かって当接し、かつ前記ボルト頭部が前記フレーム部材に対し車室内側から車外側に向かって当接し、かつそれらナット頭部とボルト頭部とによって前記アウターパネルと前記フレーム部材とを密着させて挟んだ挟持状態とされることを特徴とする車両用ドアハンドル装置の組み付け方法。
  7. 前記ナット部材は、前記ナット頭部が前記ナット挿通孔を通過した直後に、該ナット挿通孔からの通過方向とは逆向きへの抜けを妨げるよう前記フレーム部材と係止する抜け止め部を有しており、
    前記アウターパネル配置ステップにおいて、前記仮組み付け状態の前記ナット部材は、前記ナット頭部を前記アウターパネルの前記ナット挿通孔に車室内側から車外側に向かって挿通させるに伴い、前記抜け止め部によって前記フレーム部材と係止し、前記ナット挿通孔からの通過方向とは逆向きへの抜けが妨げられた抜け止め状態とされる請求項6に記載の車両用ドアハンドル装置の組み付け方法。
  8. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の車両用ドアハンドル装置。
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