JP2016038278A - X線反射率測定装置及びx線反射率測定方法 - Google Patents
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Abstract
Description
このX線反射率測定法を用いて得られたX線反射率プロファイルによって、例えば、基板上の積層膜の層毎の膜厚、密度、ラフネス等を得ることができるため、これらを得るための有力な手法となっている。
しかしながら、X線反射率プロファイルを得るためにX線強度検出器を回転させる角度範囲の全領域において、X線強度検出器の回転角度と試料台の回転角度の関係が維持されずに正しいX線反射率プロファイルが得られない場合がある。この結果、誤った膜厚、密度、ラフネス等の情報を得られることになる。
しかしながら、例えば約10倍程度の測定時間が必要となり、短時間で測定を行なうのは難しい。
本実施形態にかかるX線反射率測定装置及びX線反射率測定方法は、X線の反射現象を利用して、試料の物性を評価するためのX線反射率プロファイルを得るものである。つまり、試料の物性を非破壊で評価するために、試料台に載せられた試料にX線を入射し、試料で反射した反射X線をX線強度検出器で検出して、X線反射率プロファイルを得るものである。そして、このようにして得られたX線反射率プロファイルによって、膜厚、密度、ラフネスなどの試料の物性、例えば基板上の積層膜の層毎の膜厚、密度、ラフネス等を得ることができる。特に、非破壊で測定可能であるため、各種デバイスの研究・開発目的だけでなく、工場における製品検査等にも利用することができる。
ここで、X線強度検出器9は、試料台4に載せられた試料5で反射した反射X線6の強度を検出するものである。なお、X線強度検出器9をX線強度モニタ用検出器ともいう。
検出器回転機構7は、X線強度検出器9を回転させるものである。ここでは、検出器回転機構7は、X線強度検出器9及びビーム位置検出器17を一体回転させるようになっている。なお、検出器回転機構7は、X線強度検出器9を回転させて、その角度(回転角度)を調整することによって、入射X線1の方向とX線強度検出器9の方向(反射X線6の方向)との角度、即ち、2θを調整するための機構である。このため、2θ回転機構、2θ軸回転機構、2θ調整機構、2θ軸走査機構、又は、検出器走査機構ともいう。
なお、図1では、試料台回転機構3が、ピエゾ素子16と、ピエゾ素子16を駆動するピエゾ素子駆動部19とを備えるものを例に挙げて示しているが、これに限られるものではなく、例えば図2に示すように、試料台回転機構3は、ピエゾ素子16及びピエゾ素子16を駆動するピエゾ素子駆動部19を備えないものとして構成しても良い。
ここでは、コンピュータ13は、検出器回転機構7によって回転させられるX線強度検出器9の回転角度と試料台回転機構3によって傾き方向に回転させられる試料台4の回転角度の関係が維持されるように、ビーム位置検出器17によって検出されたビーム位置に基づいて試料台回転機構3を制御し、X線強度検出器9によって検出されたX線強度に基づいてX線反射率プロファイルを得るようになっている。
ここでは、検出器回転機構7を構成するアーム25上に、ビーム位置検出器17、スリット機構8、X線強度検出器9が、試料台4に近い側からこの順に設けられている。これらをまとめて反射X線検出機構ともいう。
次に、本実施形態にかかるX線反射率測定方法について説明する。
本実施形態では、まず、検出器回転機構7によって、試料台4に載せられた試料5で反射した反射X線6の強度を検出するX線強度検出器9、及び、X線強度検出器9に対して試料5側に設けられ、反射X線6のビーム位置を検出するビーム位置検出器17を一体回転させる。なお、試料5を分析試料ともいう。
特に、本実施形態では、検出器回転機構7によって、X線強度検出器9、ビーム位置検出器17、及び、X線強度検出器9とビーム位置検出器17との間に設けられ、反射X線6のビームサイズを制限するスリット機構8を一体回転させる。
以下、具体的に説明する。
まず、X線源(図示せず)から発生した白色X線(図示せず)は、単色器(図示せず)によって分光される。図1に示すように、分光された単色X線(入射X線)1は、入射側スリット2によってビームのサイズや発散角が制限された後、ピエゾ素子16を挟んで設けられた試料台4上に搭載された試料(分析試料)5に照射される。
ここでは、ビーム位置検出器17には、例えば、2つのフォトダイオード20A、20B及び金属箔21で構成された蛍光X線検出型の検出器を用いる。ここで、金属箔21には、単色X線1のエネルギーにおいて蛍光を発生することが可能な材料、例えば、Ti箔を用いる。
例えば、反射X線6がスリット8を通過し、X線強度検出器9によって検出される強度が最大になるビーム位置(ピーク位置)における強度比I20A/I20Bを予め明らかにしておき、その強度比が一定に保たれるように(即ち、基準位置に対する位置ずれ量がゼロになるように)、コンピュータ13によって試料台回転機構3を制御して、試料台4の傾き方向の回転角度を調整すれば良い。これにより、常に、反射X線6がスリット8を通過し、X線強度検出器9によって検出される強度が最大になるようにすることができる。つまり、常に、X線強度検出器9の回転角度と試料台4の回転角度の関係が維持されるようにすることができる。
また、試料台回転機構3として、パルスモータ(図示せず)及びパルスモータ駆動部29に加え、ピエゾ素子16及びピエゾ素子駆動部(ピエゾコントローラ)19も備える場合(図1参照)には、強度比が一定に保たれるように、コンピュータ13によってピエゾコントローラ19を介してピエゾ素子16を制御して、試料台4の傾き方向の回転角度を調整すれば良い。特に、ピエゾ素子16を用いる場合、ピエゾ素子16に対する制御によって試料4の高さ位置が変わらないようにし、試料5へのX線の照射位置が一定に保たれるようにするために、2つのピエゾ素子16A、16Bを用い、これらを試料台4の両側に設けるのが好ましい。
2つのピエゾ素子16A、16Bを用いる場合、2つのピエゾ素子16A、16Bの距離を2Lとして、各ピエゾ素子16A、16Bの伸び量(制御量)Δdを、必要な補正量Δ2θに基づいて、Δd=Ltan(Δ2θ/2)で導出する。
また、ピエゾ素子16を用いない場合(図2参照)、上述のようにして導出した、必要な補正量Δ2θを、Δω=Δ2θ/2で、必要な補正量(補正角度;制御量)Δωに換算し、試料台4の傾き方向の回転角度がΔωだけ補正されるように、コンピュータ13によってパルスモータ駆動部29を介してパルスモータを制御する。このようにして、試料台4の傾き方向の回転角度が調整され、強度比が一定に保たれ、X線強度検出器9の回転角度と試料台4の回転角度の関係が維持されるようにすることができる。
まず、試料台4上に搭載された試料5の高さ位置を最適化した後、試料5の軸立てを実施する。
ここで、軸立ての方法としては、検出器回転機構7を反射X線6の検出が可能なある角度に設定し、試料台回転機構3を走査し、強度が最大となる角度が、検出器回転機構7の設定角度の1/2になるように、試料台回転機構3の角度を補正する方法がある。また、別の軸立ての方法としては、試料台回転機構3を反射X線6の検出が可能なある角度に設定し、検出器回転機構7を走査し、強度が最大となる角度が、試料台回転機構3の設定角度の2倍になるように、試料台回転機構3の角度を補正する方法がある。また、このような反射X線6を用いる方法のほかに、ダイレクトX線を用いる方法もある。また、試料台回転機構3を回転させ、強度が最大となる角度を試料台回転機構3の原点とすることで、試料5の軸立てを行なうことも可能である。さらには、試料表面と試料5の基板面垂直方向の配向方向が平行であるとの仮定のもとに、回折X線を用いて軸立てを行なう方法もある。
このような2θ/ωスキャン法によるX線反射率プロファイルの取得が行なわれる際に、上述のようなピエゾ素子16を用いた制御によって、X線強度検出器9の回転角度(2θ)と試料台4の回転角度(ω)のずれが自動的に補正され、これらの関係が最適な状態に維持される。
このため、検出器回転機構(2θ軸)7と試料台回転機構(ω軸)3の関係がずれてしまうような試料においても、多くの時間を必要とする試料台回転機構(ω軸)3の走査は不要となり、自動的に短時間で正確なX線反射率プロファイルを取得することが可能となる。
なお、このような軸立て及びX線反射率プロファイルの取得は自動的に行なわれる。
具体的には、2つのピエゾ素子16A、16Bを用いる場合、以下のようにして、2θ/ωスキャン中に、2θとωのずれが自動的に補正されて、X線反射率プロファイルが取得される。
一方、2θ/ωスキャン中に、ビーム位置検出器17によって検出されたビーム位置が基準位置に対してずれたと判定した場合、即ち、基準位置に対するビーム位置の位置ずれ量ΔNがゼロでないと判定した場合、以下のようにして、2θとωのずれを自動的に補正する。
次に、2つのピエゾ素子16A、16Bの距離を2Lとして、各ピエゾ素子16A、16Bの伸び量(制御量)Δdを、必要な補正量Δ2θに基づいて、Δd=Ltan(Δ2θ/2)で導出する(ステップS60)。
そして、基準位置に対するビーム位置の位置ずれ量ΔNがゼロになったら、その2θ位置における反射X線6の強度を検出する。
このようにして、2θ/ωスキャン中に2θとωのずれを自動的に補正しながら、各2θ位置における反射X線6の強度をX線強度検出器9によって検出する。
このような処理を行なうようにすることで、2θ毎に即座にフィードバックをかけて、検出器回転機構(2θ軸)7と試料台回転機構(ω軸)3を正しい関係に維持することが可能であり、2θ/ωスキャン法によって、自動的に短時間で正しいX線反射率プロファイルを取得することが可能となる。
このように、ビーム位置検出器17によって検出されたビーム位置に基づいて2θとωのずれを補正しないと、図5中、実線Bで示すように、2θとωのカップリングが途中でずれたことで、正しいX線反射率プロファイルが得られなくなることが分かる。
つまり、ビーム位置検出器17を備えない従来のX線反射率測定装置は、例えば図6に示すように構成され、試料5で反射した反射X線6は、検出器回転機構7に備えられるアーム25上に搭載されたスリット8を通過した後、同じく検出器回転機構7に備えられるアーム25上で、かつ、スリット8の後方に搭載されたX線強度検出器9によって検出されることになる。
上述の一般的に用いられている手法との違いは、いくつかの角度で検出器回転機構(2θ軸)7と試料台回転機構(ω軸)3の関係を確認し、その結果に基づき、測定方法を変える点である。
しかしながら、このような手法では、正しいX線反射率プロファイルを得ることができる反面、測定時間が、上述の一般的に用いられている手法の約10倍程度必要になるという難点がある。
つまり、まず、図10(A)に示すように、検出器回転機構(2θ軸)7と試料台回転機構(ω軸)3の関係が少しずれている(ωが大き過ぎる)状態になった場合、従来の装置では、X線強度検出器9を用いて、強度情報のみしか得ることができないため、ある角度において、検出器回転機構(2θ軸)7と試料台回転機構(ω軸)3の関係が維持されているか否かを判別することができない。
ここで、図10(B)は、試料台回転機構(ω軸)3が大きくなるように動かした結果、誤った方向に動かしてしまった例を図示している。
図10(C)は、図10(B)に示す結果をもとに、正しい方向(ωが小さくなる方向)へと試料台回転機構(ω軸)3を動かした例を図示している。
また、正しい方向へ動かした場合であっても、従来の装置に備えられているX線強度検出器9は、ある角度において、その強度が最大であるか否かを判別することはできない。
このようにして、図10(D)に示すように、正しい試料台回転機構(ω軸)3へ移動させることができる。
このように、従来のX線反射率測定装置を用いて、2θ/ωスキャン法によって、検出器回転機構(2θ軸)7と試料台回転機構(ω軸)3の関係が正しく維持されるように調整を行ないながら測定するには、即ち、最大強度に沿って正しく自動測定されるようにするためには、図10(A)〜図10(D)に示す動作を2θ毎に行なわなければならない。
このように、従来のX線反射率測定装置を用いて、検出器回転機構(2θ軸)7と試料台回転機構(ω軸)3の関係が維持されない試料5の測定を、短時間で行なうことは非常に困難である。
そこで、上述のように、ビーム位置検出器17をX線強度検出器9と一体回転するように設け、ビーム位置検出器17によって検出されたビーム位置に基づいて試料台4を傾き方向に回転させるようにして、検出器回転機構(2θ軸)7と試料台回転機構(ω軸)3の関係が自動的に維持され、短時間で正しいX線反射率プロファイルが得られるようにしている。
特に、通常の2θ/ωスキャン法を用いて正しいX線反射率プロファイルが得られない試料5に対し、従来の装置を用いる場合には、2θ毎にω軸を走査し、最大値を得るのに多くの時間を必要としていた。これに対し、上述の実施形態のものでは、検出器回転機構(2θ軸)7と試料台回転機構(ω軸)3の関係のずれを自動的に検知し、さらに補正し、常に最適な関係を維持することができるため、通常の2θ/ωスキャン法を用いて正しいX線反射率プロファイルが得られない試料5においても、通常の2θ/ωスキャン法を用いた場合と同じ時間で、自動的に短時間で信頼性のある正しいX線反射率プロファイルを得ることが可能となる。
なお、本発明は、上述した実施形態及び変形例に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
例えば、上述の実施形態及び変形例では、ビーム位置検出器17として蛍光X線検出型の検出器を用いる場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、例えば、電極の片側が2分割された位置敏感型電離箱などを用いることもできる。
また、ピエゾ素子16の制御においては、コンピュータ13及びピエゾコントローラ19を用いる場合を例に挙げて説明しているが、より高速制御を行なうために、専用ボードを用いるようにしても良い。
(付記1)
試料台に載せられた試料で反射した反射X線の強度を検出するX線強度検出器と、
前記X線強度検出器に対して前記試料側に設けられ、前記反射X線のビーム位置を検出するビーム位置検出器と、
前記X線強度検出器及びビーム位置検出器を一体回転させる検出器回転機構と、
前記試料台を傾き方向に回転させる試料台回転機構と、
前記検出器回転機構を制御するとともに、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて前記試料台回転機構を制御し、前記X線強度検出器によって検出されたX線強度に基づいてX線反射率プロファイルを得るコンピュータとを備えることを特徴とするX線反射率測定装置。
前記X線強度検出器と前記ビーム位置検出器との間に設けられ、前記反射X線のビームサイズを制限するスリット機構を備え、
前記検出器回転機構が、前記スリット機構を前記X線強度検出器及び前記ビーム位置検出器とともに一体回転させることを特徴とする、付記1に記載のX線反射率測定装置。
前記コンピュータは、前記スリット機構を通過し、前記X線強度検出器によって検出される前記反射X線の強度が最大になるビーム位置を基準位置として、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置が前記基準位置になるように前記試料台回転機構を制御することを特徴とする、付記2に記載のX線反射率測定装置。
前記試料台回転機構として、パルスモータ及び前記パルスモータを駆動するパルスモータ駆動部を備え、
前記コンピュータは、前記検出器回転機構を制御するとともに、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて前記パルスモータ駆動部を制御することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載のX線反射率測定装置。
前記試料台回転機構として、パルスモータ及び前記パルスモータを駆動するパルスモータ駆動部と、ピエゾ素子及び前記ピエゾ素子を駆動するピエゾ素子駆動部とを備え、
前記コンピュータは、前記検出器回転機構及び前記パルスモータ駆動部を制御しながら、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて前記ピエゾ素子駆動部を制御することを特徴とする、付記1〜3のいずれか1項に記載のX線反射率測定装置。
前記コンピュータは、2θ/ωスキャン法に基づいて前記検出器回転機構及び前記パルスモータ駆動部を制御することを特徴とする、付記5に記載のX線反射率測定装置。
(付記7)
検出器回転機構によって、試料台に載せられた試料で反射した反射X線の強度を検出するX線強度検出器、及び、前記X線強度検出器に対して前記試料側に設けられ、前記反射X線のビーム位置を検出するビーム位置検出器を一体回転させ、
試料台回転機構によって、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて、前記試料台を傾き方向に回転させ、
前記X線強度検出器によって検出されたX線強度に基づいてX線反射率プロファイルを得ることを特徴とするX線反射率測定方法。
前記検出器回転機構によって、前記X線強度検出器、前記ビーム位置検出器、及び、前記X線強度検出器と前記ビーム位置検出器との間に設けられ、前記反射X線のビームサイズを制限するスリット機構を一体回転させ、
前記試料台回転機構によって、前記スリット機構を通過し、前記X線強度検出器によって検出される前記反射X線の強度が最大になるビーム位置を基準位置として、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置が前記基準位置になるように、前記試料台を傾き方向に回転させることを特徴とする、付記7に記載のX線反射率測定方法。
前記試料台回転機構として、パルスモータ及び前記パルスモータを駆動するパルスモータ駆動部を備え、
前記パルスモータ及び前記パルスモータ駆動部によって、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて、前記試料台を傾き方向に回転させることを特徴とする、付記7又は8に記載のX線反射率測定方法。
前記試料台回転機構として、パルスモータ及び前記パルスモータを駆動するパルスモータ駆動部と、ピエゾ素子及び前記ピエゾ素子を駆動するピエゾ素子駆動部とを備え、
前記検出器回転機構によって前記X線強度検出器及び前記ビーム位置検出器を一体回転させるとともに、前記パルスモータ及び前記パルスモータ駆動部によって前記試料台を傾き方向に回転させながら、前記ピエゾ素子及び前記ピエゾ素子駆動部によって前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて前記試料台を傾き方向に回転させることを特徴とする、付記7又は8に記載のX線反射率測定方法。
2θ/ωスキャン法に基づいて、前記検出器回転機構によって前記X線強度検出器及び前記ビーム位置検出器を一体回転させるとともに、前記パルスモータ及び前記パルスモータ駆動部によって前記試料台を傾き方向に回転させることを特徴とする、付記10に記載のX線反射率測定方法。
2 入射側スリット
3 試料台回転機構(ω軸)
4 試料台
5 試料(分析試料)
6 反射X線
7 検出器回転機構(2θ軸)
8 反射側スリット(検出器前スリット)
9 X線強度検出器
10A、10B 電流アンプ
11 シングルチャネルアナライザ(SCA)
12A、12B スケーラ
13 コンピュータ
14 記憶装置
16、16A、16B ピエゾ素子
17 ビーム位置検出器
18 V/Fコンバータ
19 ピエゾコントローラ
20A フォトダイオード
20B フォトダイオード
21 金属箔
22 蛍光X線
23 ω回転部
24 2θ回転部
25 アーム
26 パルスモータ駆動部
27 パルスモータコントローラ
28 ドライバ
29 パルスモータ駆動部
30 ドライバ
Claims (7)
- 試料台に載せられた試料で反射した反射X線の強度を検出するX線強度検出器と、
前記X線強度検出器に対して前記試料側に設けられ、前記反射X線のビーム位置を検出するビーム位置検出器と、
前記X線強度検出器及びビーム位置検出器を一体回転させる検出器回転機構と、
前記試料台を傾き方向に回転させる試料台回転機構と、
前記検出器回転機構を制御するとともに、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて前記試料台回転機構を制御し、前記X線強度検出器によって検出されたX線強度に基づいてX線反射率プロファイルを得るコンピュータとを備えることを特徴とするX線反射率測定装置。 - 前記X線強度検出器と前記ビーム位置検出器との間に設けられ、前記反射X線のビームサイズを制限するスリット機構を備え、
前記検出器回転機構が、前記スリット機構を前記X線強度検出器及び前記ビーム位置検出器と一体回転させることを特徴とする、請求項1に記載のX線反射率測定装置。 - 前記コンピュータは、前記スリット機構を通過し、前記X線強度検出器によって検出される前記反射X線の強度が最大になるビーム位置を基準位置として、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置が前記基準位置になるように前記試料台回転機構を制御することを特徴とする、請求項2に記載のX線反射率測定装置。
- 前記試料台回転機構として、パルスモータ及び前記パルスモータを駆動するパルスモータ駆動部を備え、
前記コンピュータは、前記検出器回転機構を制御するとともに、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて前記パルスモータ駆動部を制御することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のX線反射率測定装置。 - 前記試料台回転機構として、パルスモータ及び前記パルスモータを駆動するパルスモータ駆動部と、ピエゾ素子及び前記ピエゾ素子を駆動するピエゾ素子駆動部とを備え、
前記コンピュータは、前記検出器回転機構及び前記パルスモータ駆動部を制御しながら、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて前記ピエゾ素子駆動部を制御することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のX線反射率測定装置。 - 前記コンピュータは、2θ/ωスキャン法に基づいて前記検出器回転機構及び前記パルスモータ駆動部を制御することを特徴とする、請求項5に記載のX線反射率測定装置。
- 検出器回転機構によって、試料台に載せられた試料で反射した反射X線の強度を検出するX線強度検出器、及び、前記X線強度検出器に対して前記試料側に設けられ、前記反射X線のビーム位置を検出するビーム位置検出器を一体回転させ、
試料台回転機構によって、前記ビーム位置検出器によって検出されたビーム位置に基づいて、前記試料台を傾き方向に回転させ、
前記X線強度検出器によって検出されたX線強度に基づいてX線反射率プロファイルを得ることを特徴とするX線反射率測定方法。
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