JP2016037065A - スライドレール装置 - Google Patents

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将也 古田
広 馬場
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Abstract

【課題】シートの剛性感を低下させることなく、スムーズに動作させることが可能なスライドレール装置を提供する。【解決手段】スライドレール装置1は、ロアレール2と、アッパーレール3と、ロック部材10と、ロック部材10とは別に設けられ、ロック部材10をロック状態に向けて付勢するための第1付勢部材(トーションスプリング6)と、ロック部材10を移動させるためにロック部材10に連結された操作部材(操作レバー50)と、ロック部材10のアッパーレール3に対する遊びを、ロック解除状態よりもロック状態において小さくさせるように構成された移動抑制部(ローラ41、傾斜面13B)とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、シートのスライドレール装置に関する。
車両などにおけるシートは、フロアに対して前後または左右にスライド移動させることができるように、フロアに対して一または複数のスライドレール装置を介して設置されることがある。スライドレール装置は、フロア側に固定されるロアレールと、シート側に固定されるアッパーレールとを備え、アッパーレールがロアレールに対してスライド移動可能に構成されていることで、シートをスライド移動できるようになっている。そして、座席の位置を小刻みに調整できるようにするため、ロアレールに対するアッパーレールの移動をロックするロック部材が設けられている。
一般的に、ロック部材はアッパーレールに支持され、ロアレールには、ロック部材と係合する複数の穴ないし溝からなる係合部が設けられる。ロック部材がロアレールの係合部に係合したときに、ロック部材とロアレールの係合に遊びがあるとシートがガタつくことになるため、ロアレールの係合部には、テーパー形状を設けるなどしてロック部材がロアレールに対してガタつかないような対策が採られている。
一方、アッパーレールとロック部材の連結部分には大きな遊びは生じにくいため、遊びを除去する対策が採られることは少ない。この点、特許文献1などにおいては、ロック部材を、ロック部材自体をロック方向に付勢するばね性のワイヤで構成し、アッパーレールの係合部に対して係合するワイヤの位置を意図的にずらしている。そして、ロック部材がアッパーレールに係合する際にワイヤを撓み変形させて係合させることで遊びを除去する構成が開示されている。
特開2012−126167号公報
しかし、特許文献1のように、ロック部材の撓み変形を利用してアッパーレールとロック部材の遊びを解消しようとする場合、シートに明らかながたつきは生じなくても、剛性感が低下するおそれがある。また、アッパーレールの係合部に対して係合するワイヤの位置のずらし方によっては、アッパーレールとロック部材の係合・離脱の動作が重くなるおそれがある。
そこで、本発明は、シートの剛性感を低下させることなく、スムーズに動作させることが可能なスライドレール装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、スライドレール装置の小型化を目的とする。
また、本発明は、解除部材のストロークを十分に確保することを目的とする。
前記した課題を解決する本発明は、シートをフロアに対してスライド移動可能に支持するためのスライドレール装置であって、前記フロア側に固定されるロアレールと、前記シート側に固定され、前記ロアレールと係合して前記ロアレールに対してスライド移動可能なアッパーレールと、前記アッパーレールに連結され、前記ロアレールに係合したロック状態で前記ロアレールに対する前記アッパーレールの移動をロックする一方、前記ロアレールとの係合が外れたロック解除状態で前記ロアレールに対する前記アッパーレールの移動を許容するように構成されたロック部材と、前記ロック部材とは別に設けられ、前記ロック部材をロック状態に向けて付勢するための第1付勢部材と、前記ロック部材を移動させるために前記ロック部材に連結された操作部材と、前記ロック部材の前記アッパーレールに対する遊びを、前記ロック解除状態よりも前記ロック状態において小さくさせるように構成された移動抑制部とを備える。
このような構成によると、ロック部材とは別にロック部材をロック状態に向けて付勢するための第1付勢部材を備えるので、ロック部材にばね性を与える必要がなく、ロック状態におけるシートの剛性感を高めることができ、ロック部材の動作もスムーズとなる。そして、移動抑制部は、ロック部材のアッパーレールに対する遊びをロック解除状態よりもロック状態において小さくするように構成されるので、ロック状態におけるアッパーレールとロック部材の間の遊びを抑制して、シートのがたつきを抑制することができる。
前記した構成において、前記ロック部材は、第1面を有し、前記アッパーレールは、前記第1面と対向する第2面を有し、前記移動抑制部は、前記第1面と前記第2面の隙間に配置された可動片を含んでいてもよい。この場合において、前記可動片を前記隙間内に付勢する第2付勢部材をさらに備える構成とすることができる。
このような構成によると、第2付勢部材により可動片をアッパーレールとロック部材の連結箇所における隙間内に付勢することで、アッパーレールとロック部材の係合の遊びを抑制することができる。
前記した構成において、前記第1面と前記第2面とは互いに非平行である構成とすることができる。
このような構成によると、可動片が第1面と第2面の間に挟まれて、アッパーレールとロック部材の係合の遊びを抑制することができる。
また、前記した構成において、前記ロック部材は、前記可動片が配置される凹部を有することができる。
このような構成によれば、ロック部材の凹部に可動片を配置して、スライドレール装置の小型化を図ることができる。
前記した構成において、前記可動片は、楔であってもよい。
このような構成によると、可動片としての楔を前記第2付勢部材により可動片をアッパーレールとロック部材の連結箇所における隙間に入り込ませてアッパーレールとロック部材の係合の遊びを抑制することができる。
前記した構成において、前記可動片は、転動体であってもよい。
このような構成によると、可動片をスムーズに動かして、ロック状態とロック解除状態の間をスムーズに遷移させることができる。
前記した構成において、前記第1面と前記第2面とは、前記ロック部材が前記ロック状態から前記ロック解除状態に近づくにつれ、前記転動体が配置される隙間が狭くなるような傾斜を有して形成されていてもよい。この場合において、前記操作部材の移動に連動し、前記転動体を前記隙間における広い側へ移動させる解除部材を備えることができる。
このような構成によると、第1面と第2面とは、ロック部材がロック状態からロック解除状態に近づくにつれ、転動体が配置される隙間が狭くなるような傾斜を有していることで、操作部材を操作しない場合には、ロック部材がロック状態からロック解除状態に向けて移動しようとすると、転動体が第1面と第2面により強く挟み込まれるので、ロック部材がロック状態からロック解除状態に動くことがない。一方、操作部材を移動させると、解除部材により転動体が隙間における広い側へ移動するので、第1面と第2面に転動体が挟まれるのが解除されて、ロック部材が移動できるようになる。
前記した構成において、前記解除部材は、前記ロック部材に回動可能に支持され、前記可動片と前記解除部材の回動軸線との間で、前記操作部材と前記解除部材が係合していてもよい。
このような構成によると、解除部材の回動ストロークを十分に確保することができる。
この構成において、前記操作部材は、前記アッパーレールに対して回動可能に配置され、前記操作部材の回動軸線と前記解除部材の回動軸線との間で、前記解除部材と前記操作部材が係合していてもよい。
このような構成によれば、操作部材の長さを短くしてコンパクト化を図ることができる。
前記した構成において、前記ロック部材と前記アッパーレールの一方は、前記ロック部材の前記ロック解除状態から前記ロック状態への移動方向に対して傾斜した傾斜面を前記移動抑制部として有し、前記第1付勢部材の付勢力により、前記ロック状態において前記傾斜面が前記ロック部材と前記アッパーレールの他方に押圧されるように構成することもできる。
このような構成によれば、ロック部材がロック解除状態からロック状態に向けて移動するときに、ロック部材とアッパーレールの他方と傾斜面との隙間の大きさが小さくなるので、ロック状態においてアッパーレールとロック部材の係合の遊びを抑制することができる。
本発明によれば、ロック部材にばね性を与える必要がなく、ロック状態におけるシートの剛性感を高めることができ、ロック部材の動作もスムーズとなる。また、ロック状態におけるアッパーレールとロック部材の間の遊びを抑制して、シートのがたつきを抑制することができる。
本発明によれば、第2付勢部材により可動片をアッパーレールとロック部材の連結箇所における隙間内に付勢することで、アッパーレールとロック部材の係合の遊びを抑制することができる。
本発明によれば、ロック部材に凹部を設け、当該凹部に可動片を配置することで、スライドレール装置の小型化を図ることができる。
本発明によれば、可動片として転動体を採用することで、可動片をスムーズに動かして、ロック状態とロック解除状態の間をスムーズに遷移させることができる。
本発明によれば、第1面と第2面とが、ロック部材がロック状態からロック解除状態に近づくにつれ、転動体が配置される隙間が狭くなるような傾斜を有していることで、ロック部材がロック状態からロック解除状態に動くことを防止できる。また、操作部材の移動に連動し、転動体を隙間における広い側へ移動させる解除部材を設けることで、操作部材の操作により、第1面と第2面に転動体が挟まれるのを解除することができる。
本発明によれば、解除部材が、ロック部材に回動可能に支持され、第1面と解除部材の回動軸線の間に、操作部材と解除部材の係合部が配置されていることで、解除部材の回動ストロークを十分に確保することができる。
本発明によれば、操作部材を、アッパーレールに対して回動可能に配置し、操作部材の回動軸線と解除部材の回動軸線の間に、解除部材と操作部材の係合部を配置することで、操作部材の長さを短くしてコンパクト化を図ることができる。
第1実施形態に係るスライドレールの分解斜視図である。 第1実施形態に係るロック機構を拡大して示す斜視図(a)と、ロック部材の底面図(b)である。 第1実施形態におけるロアレールの係合部とロック部材のロック穴の係合状態を示す断面図である。 第1実施形態のロック状態にあるロック機構の図(a)と、ロック部材の移動規制を解除した状態のロック機構の図(b)である。 第1実施形態のロック部材が下降し始める状態のロック機構の図(a)と、ロック部材が十分に下降してロック解除状態のロック機構の図(b)である。 第1実施形態のロック解除状態にあるロック部材をロック状態へ向けて動かすときのロック機構の図である。 第2実施形態における操作レバーとロック機構の分解斜視図である。 第2実施形態に係るロック機構の動作を説明する図であり、(a)ロック状態、(b)ロック部材の移動規制を解除した状態、(c)ロック部材が下降し始める状態、(d)ロック解除状態を示す。 第3実施形態に係るロック機構の動作を説明する図であり、(a)ロック状態、(b)ロック部材の移動規制を解除した状態、(c)ロック部材が下降し始める状態、(d)ロック解除状態を示す。 第4実施形態に係るロック機構の図である。 第5実施形態に係るロック機構の分解斜視図である。 第5実施形態に係るロック機構の動作を説明する図であり、(a)ロック状態、(b)ロック部材の移動規制を解除した状態を示す。 第5実施形態に係るロック機構の動作を説明する図であり、ロック部材が回動し始める状態を示す。 変形例に係るロック機構の図である。
[第1実施形態]
次に、本発明の第1実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。図1に示すように、第1実施形態に係るスライドレール装置1は、シートを車両などのフロアに対してスライド移動可能に支持する装置であり、フロア側に固定されるロアレール2と、シート側に固定され、ロアレール2と係合してロアレール2に対して前後にスライド移動可能なアッパーレール3と、ロック機構4と、操作部材の一例としての操作レバー5と、第1付勢部材の一例としてのトーションスプリング6とを備えて構成されている。なお、本実施形態において、スライドレール装置1は、シートを前後に移動可能とするように配置されているものとし、前後左右上下は、図1に示した方向を基準として説明する。
ロアレール2は、上方に開口した断面形状に形成され、左右の両側壁2Aから内側に向けて延びる上壁2Bを有している。また、上壁2Bの内側の端部からは、下に向けてフランジ2Cが延出しており、フランジ2Cには、所定ピッチで上方へ向けて凹む溝が形成されることで、所定ピッチで下向きに突出するロック係合部2Dが設けられている。
アッパーレール3は、右レール3Aと、左レール3Bと、ロアメンバー3Cと、ガイド部材20とを備えて構成されている。右レール3Aと左レール3Bとガイド部材20とは、図1に示したリベット3D,3Eの他、図示しないリベットにより強固に結合され、この結合された部材がロアメンバー3Cと溶接などにより一体に結合されている。
ロック機構4は、アッパーレール3に対して上下に移動可能な関係で連結されたロック部材10と、解除部材30と、転動体および可動片の一例としてのローラ41と、第2付勢部材の一例としての板バネ42とを有して構成されている。ロック部材10は、ロアレール2に係合したロック状態でロアレール2に対するアッパーレール3の移動をロックする一方、ロアレール2との係合が外れたロック解除状態でロアレール2に対するアッパーレール3の移動を許容するように構成されている。ガイド部材20と、ロック機構4のその他の詳細な構成については後述する。
操作レバー50は、ロック部材10を上下に移動させるために解除部材30を介してロック部材10に連結された部材である。操作レバー50は、前後に長い部材であり、支持孔51と、支持孔51の周囲から前方に延びる操作アーム52と、支持孔51の周囲から後方に延びる作用アーム53とを有している。そして、操作レバー50は、支持孔51にリベット51Aが挿通されて、リベット51Aにより回動軸線A1を中心にアッパーレール3に回動可能に支持されている。作用アーム53には、解除部材30と係合する係合孔54が形成されている。操作アーム52には、トーションスプリング6が掛止される第1掛止部55および第2掛止部56が設けられている。また、操作レバー50には、図示は省略するが、使用者が操作する部分としてのハンドルが固定される。
トーションスプリング6は、ロック部材10とは別に設けられた、ロック部材10をロック状態に向けて付勢するための付勢部材であり、コイル部6Aと、コイル部6Aから前方に延びる前アーム6Bと、コイル部6Aから後方に延びる後アーム6Cとを有している。コイル部6Aは、前アーム6Bが、操作アーム52の第1掛止部55に掛止され、後アーム6Cが、操作アーム52の第2掛止部56に掛止されている。前アーム6Bおよび後アーム6Cは、ともに、常時、操作アーム52を下方に付勢することで、作用アーム53を常時上方に付勢している。
図2(a)に示すように、ロック部材10は、直立したスライド板11と、スライド板11の下端から右方に延出したロック板12とを備えて構成されている。ロック部材10は、シートからかかる力によっては容易に変形することが無い十分な剛性を有しており、従来技術のように撓み変形可能なばね性は有していない。
スライド板11は、前後に長い長方形であり、前縁部11Cと後縁部11Dとは、互いに平行である。スライド板11には、前後方向の中央に配置された支持軸11Aと、支持軸11Aの下方で、支持軸11Aに対して前後対称に設けられたストッパ11Bとが設けられている。支持軸11Aおよびストッパ11Bとは、ともに、スライド板11から左側に円柱形状で突出して形成されている。なお、スライド板11は、前後方向の中心線を基準に前後対称に支持軸11Aおよびストッパ11Bを備えていることで、左右逆のスライドレール装置を構成する場合に、支持軸11Aおよびストッパ11Bを成形する型を流用することができる。
また、スライド板11の前縁部11Cには、後方へ凹んだ凹部13が形成されている。凹部13は、前縁部11Cから後方に延びる下向きの上壁面13Aと、上壁面13Aの後端から下方に延び、下へ行くほど後ろに位置する、第1面の一例としての傾斜面13Bと、上壁面13Aの下で前縁部11Cから後方に延びる上向きの下壁面13Dと、下壁面13Dから連続して傾斜面13Bよりも後方に凹んで設けられた、バネ支持部13Cとにより構成されている。傾斜面13Bは、対向する前側ガイド面21Dに対しても傾斜しており、前側ガイド面21Dと傾斜面13Bは互いに非平行である。
また、前側ガイド面21Dと傾斜面13Bの間の隙間Gにはローラ41が配置される。そして、ロック部材10がロック状態からロック解除状態に近づくにつれ、ローラ41が配置される隙間(ローラ41が位置する箇所における前側ガイド面21Dと傾斜面13Bの間隔)が狭くなるように、上に行くほど前に位置する傾斜面13Bが傾斜している。このため、ローラ41が前側ガイド面21Dと傾斜面13Bの間に挟まれると、ロック部材10をロック解除側(下側)へ動かそうとしても動かない(移動規制される)ようになっている。
ロック板12は、図2(b)に示すように、ロアレール2のロック係合部2Dと係合可能な複数のロック係合孔14が所定のピッチで前後に並んで形成されている。図3に示すように、ロック係合部2Dの後側の側壁2Eは、上に行くほど後ろに位置する傾斜面となっており、ロック係合部2Dの上端部における前後方向の大きさは、ロック係合孔14の前後方向の大きさよりも大きくなっている。そのため、ロック板12を上方へ移動させると、ロック係合孔14にロック係合部2Dが入り、ロック係合部2Dの前後方向の大きさとロック係合孔14の前後方向の大きさが一致する高さでロック板12がロック係合部2Dに嵌合するようになっている。これにより、ロアレール2に対するロック部材10の前後方向の遊びが無くなるようになっている。
図2(a)に示すように、ガイド部材20は、ロック部材10を上下にスライド移動可能に案内するアッパーレール3の一部を構成する部材であり、右レール3Aに固定される部分である前後に離れて配置された取付部21Aおよび取付部21Bと、取付部21Aと取付部21Bを上部で連結する上側連結部22と、取付部21Aと取付部21Bを下部で連結する下側連結部23とを備えて構成されている。取付部21Aの前縁部である後側ガイド面21Cと、取付部21Bの後縁部であり第2面の一例である前側ガイド面21Dとは、ともに上下に延びる面であり、互いに平行である。後側ガイド面21Cと前側ガイド面21Dの距離は、スライド板11の前後方向の大きさ、つまり、前縁部11Cと後縁部11Dの距離よりも、僅かに大きい。前側ガイド面21Dは、凹部13の傾斜面13Bと対向して隙間G(図4(a)参照)を形成している。
上側連結部22は、取付部21A,21Bに対して板厚分だけ右側にずれており、下側連結部23は、取付部21A,21Bに対して板厚分だけ左側にずれて配置されている。これにより、上側連結部22と下側連結部23は、左右方向におよそスライド板11の厚さ分だけ離間している。
また、上側連結部22は、前後方向の中央に、下方に延びる延出部22Aが形成され、下側連結部23は、前後方向の中央に、上方に延びる延出部23Aが形成されている。そして、前記したロック部材10は、スライド板11が左右方向において延出部22Aと延出部23Aの間に配置されるとともに、前後方向において前側ガイド面21Dと後側ガイド面21Cの間に配置される。このため、スライド板11は、前後左右の移動がガイド部材20によって規制され、ガイド部材20によって上下のスライド移動が案内されている。
図4(a)に示すように、ロック部材10に凹部13が設けられることによって、ガイド部材20の前側ガイド面21Dとロック部材10の前縁部11Cとの間に形成された、隙間Gを含むスペースには、ローラ41と板バネ42が配置されている。なお、ローラ41および傾斜面13Bは、ロック部材10とアッパーレール3の連結箇所におけるロック部材10の遊びを、ロック解除状態よりもロック状態において小さくさせるように構成された移動抑制部の一例である。
ローラ41は、傾斜面13Bと前側ガイド面21Dの間に配置されている。
図2(a)に示すように、板バネ42は、蛇腹状に折り畳まれてなるバネ部42Aと、バネ部42Aの下で水平に延びる座面部42Cと、座面部42Cとバネ部42Aを繋ぐ円弧状の取付部42Bとを備えて構成されている。そして、取付部42Bが凹部13のバネ支持部13Cに係合し、座面部42Cが下壁面13Dの上に載り、バネ部42Aが傾斜面13Bと前側ガイド面21Dの間に配置されている。そして、バネ部42Aは、ローラ41の下に配置されて、常時、ローラ41を上方、つまり、隙間G内に向けて付勢している。
解除部材30は、直立した板状の本体部31と、本体部31の前後方向の中央の上端部から左側へ延出した係合部32とを備えて構成されている。本体部31には、後部に軸支孔31Aが形成され、軸支孔31Aがロック部材10の支持軸11Aに係合することで、解除部材30は、回動軸線A2を中心にロック部材10に回動可能に支持されている。
本体部31の右側面には、前端部35の上部に、右側に突出する解除突起33が設けられている。図4(a)に示すように、解除突起33はロック部材10とガイド部材20の隙間Gのうち、ローラ41の上に配置される。そして、解除部材30が下方に回動したときにローラ41に当接して、ローラ41を隙間Gの広い側へ移動させてロック部材10の移動規制を解除するようになっている。
係合部32は、左レール3Bの孔3Hを通して操作レバー50の係合孔54に係合している。これにより解除部材30は、操作レバー50の移動に連動するようになっている。係合部32の操作レバー50との係合位置は、ローラ41と回動軸線A2の間にあるので、解除部材30の回動ストロークを十分に確保することができる。また、操作レバー50の回動軸線A1と、解除部材30の回動軸線A2の間で、解除部材30と操作レバー50が係合していることで、操作レバー50の長さを短くすることが可能となっている。
また、本体部31の下縁部31Bはストッパ11Bの上に配置され、解除部材30が下に回動したときに、下縁部31Bがストッパ11Bに当接することで、ロック部材10に対する解除部材30の下方への回動が規制されるようになっている。解除部材30の前端部35は、下方に突出している。この突出した部分を含む前端部35は、左右方向から見てローラ41および板バネ42と重なっており、ローラ41と板バネ42が凹部13から外れるのを防止している。
このように構成されたスライドレール装置1の動作について説明する。
図4(a)のロック状態において、ローラ41は、隙間Gの中に配置されており板バネ42により、隙間Gの狭い側(上側)に付勢されている。これにより、ロック部材10は、アッパーレール3(ガイド部材20)に対する前後方向の遊びが解消される。なお、このとき、ロック部材10は後方へ付勢され、後縁部11Dが後側ガイド面21Cに密着し、一方、前縁部11Cは前側ガイド面21Dから僅かに離れている。そして、ローラ41は前側ガイド面21Dと傾斜面13Bに当接している。
図4(b)に示すように、操作レバー50の操作アーム52を引き上げることで作用アーム53を下げると、操作レバー50が係合孔54の縁で係合部32を押し下げて、解除部材30が図における反時計回りに回動する。そして、解除突起33がローラ41に当接することで、ロック部材10の移動規制が解除される。
図5(a)に示すように、作用アーム53をさらに下げると、解除部材30がさらに反時計回りに回動し、解除部材30の下縁部31Bがストッパ11Bに当接する。これにより、ロック部材10に対して解除部材30が反時計回りに回動できなくなる。
この状態から、さらに作用アーム53を下げると、図5(b)に示すように、作用アーム53が係合部32を介して解除部材30を押し下げる力が、支持軸11Aとストッパ11Bを介してロック部材10に伝わり、解除部材30とロック部材10が一緒に下方へ移動する。これにより、図示は省略するが、ロアレール2のロック係合部2Dがロック部材10のロック係合孔14から離脱して、アッパーレール3がロアレール2に対して前後にスライド移動可能なロック解除状態となる。
図5(b)に示したロック解除状態から、操作レバー50の操作アーム52の引き上げをやめて、トーションスプリング6の付勢力により作用アーム53を上げていくと、ロック解除する場合とは逆に、操作レバー50の係合孔54の縁が係合部32を引き上げて、解除部材30が図の時計回りに回動する。そして、図6に示すように、解除突起33が凹部13の上壁面13Aに当接して、操作アーム52が解除部材30を引き上げる力が支持軸11Aと上壁面13Aを介してロック部材10に伝わる。ロック部材10に上方への力が加わると、解除部材30とロック部材10が一緒に上方へ移動し、ロック係合部2Dがロック係合穴14に係合して図4(a)に示したロック状態となる。この過程において、ローラ41は、常時、板バネ42により上に付勢されているので、隙間G内で可能な限り上に行き、ロック部材10とアッパーレール3の遊びを解消する。そして、ローラ41は、前側ガイド面21Dおよび傾斜面13Bに対して転がることができる転動体であるので、隙間G内でスムーズに動くことができる。
以上のようなスライドレール装置1では、ロック状態において、アッパーレール3とロアレール2の前後方向の遊びを解消するだけでなく、アッパーレール3とロック部材10の前後方向の遊びも解消されるので、シートのがたつきを抑制することができる。そして、スライドレール装置1は、ロック部材10には十分な剛性を持たせ、ロック状態へ向けてロック部材10を付勢する部材としては、トーションスプリング6を備えている。すなわち、アッパーレール3に対するロック部材10の遊びの解消のために、従来技術のようにロック部材のばね性を利用せず、傾斜面13Bとローラ41を利用しているので、ロック状態におけるシートの剛性感を高めることができる。また、ロック部材10とアッパーレール3の遊びの解消のためにロック部材のばね性を利用していないので、ロック部材10をスムーズに動作させることができる。
また、スライドレール装置1は、ロック部材10に凹部13を形成し、この凹部13にローラ41を配置することで、ロック部材10を小型化し、ひいてはスライドレール装置1を小型化することができる。
また、隙間Gには、転動体であるローラ41が配置されているので、隙間G内でローラ41がスムーズに動いて、スライドレール装置1は、ロック状態とロック解除状態の間をスムーズに遷移することができる。
さらに、スライドレール装置1は、前側ガイド面21Dと傾斜面13Bとが、ロック部材10がロック状態からロック解除状態に近づくにつれ、その間に配置されるローラ41が配置される隙間が狭くなるように傾斜しているので、操作レバー50を操作しない場合において、ロック状態にあるロック部材10が、ロック解除状態へ向けて動くことはなく、ロック状態を維持することができる。一方、操作レバー50の操作アーム52を引き上げるように操作すると、解除部材30によりローラ41が隙間Gにおける広い側へ移動するので、ロック部材10の移動規制が解除されて、ロック部材10が移動して、ロック解除状態にすることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態においては、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、同様の部分については説明を省略する。図面においても、これらの異なる点を有する部材のみ示す。
図7に示す第2実施形態のスライドレール装置100は、解除部材を操作部材と一体にした構成を有している。また、転動体の例として、球体のボール141を備え、第2付勢部材の例としてコイルスプリング142を備えている。
ロック部材110は、左側に突出する係合部111Aを備え、後縁部11Dに凹部113を有している。凹部113には、第1実施形態と同様に傾斜面113Bが形成されている。
操作レバー150は、作用アーム53の先端部に、右側へ向けて突出する解除部材としての解除突起158を備えている。解除突起158は、ボール141の上に配置される。また、作用アーム53の解除突起158よりも回動軸線A1に近い位置には、係合部111Aと係合可能な係合孔154が形成されている。
このようなスライドレール装置100は、図8(a)に示すように、ロック状態において、傾斜面113Bと後側ガイド面21Cの間の隙間G内でボール141がコイルスプリング142により上方に付勢され、この付勢力によりロック部材110が前方に付勢され、アッパーレール3に対するロック部材110の遊びが解消される。そして、図8(b)に示すように、作用アーム153を下げていくと、解除突起158がボール141に当たってボール141を下げることで、ロック部材10の移動規制を解除する。
そして、図8(c)に示すように、作用アーム153をさらに下げると、係合孔154の縁が係合部111Aに当接する。このあと、作用アーム153をさらに下げると、図8(d)に示すように、操作レバー150がロック部材110を押し下げてロック解除状態になる。
ロック解除状態から、作用アーム153を上げていくと、係合孔154の下側の縁が係合部111Aに当接することでロック部材110を押し上げ、図8(a)のロック状態に戻すことができる。
以上のような第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、アッパーレール3に対するロック部材110の遊びを解消することができる。また、ロック状態において、ロック部材110の遊びの解消にロック部材110の撓みを利用していないので、シートの剛性感を高くすることができ、ロック部材110をスムーズに動作させることができる。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態においては、第2実施形態と異なる点についてのみ説明し、同様の部分については説明を省略する。
図9(a)に示す第3実施形態に係るスライドレール装置200は、解除部材として、トーションスプリング230を設けたものである。また、ロック部材210には、凹部を設けず、代わりに、ガイド部材220の前側ガイド部221Dに凹部223を形成し、この凹部223にボール141とコイルスプリング142を配置している。
ロック部材210は、第2実施形態と同様の係合部211Aを有している。また、操作レバー250は、この係合部211Aと係合可能な係合孔254を有している。
トーションスプリング230は、コイル部231と、コイル部231から前側に延びる前アーム232と、コイル部231から後側に延びる後アーム233とを有している。コイル部231は、リベット3Eに係合しており、これにより、トーションスプリング230は、リベット3E周りに回動可能となっている。前アーム232の先端は、操作レバー150の作用アーム253に形成された孔258に係合している。後アーム233の先端は、ボール141の下に配置されている。なお、コイルスプリング142の付勢力よりも、トーションスプリング230の付勢力の方が大きく設定されている。
このようなスライドレール装置200では、図9(a)に示すロック状態から作用アーム253を下げていくと、孔258に係合した前アーム232が下がることで、図9(b)に示すように、トーションスプリング230が図の反時計回りに回動して後アーム233が上に上がる。すると、後アーム233の先端がボール141を押し上げ、ロック部材210の移動規制を解除する。
作用アーム253をさらに下げると、図9(c)に示すように係合孔254が係合部211Aに当接し、ロック部材210を下に押し下げることができるようになる。この後、作用アーム253をさらに下げれば、作用アーム253がロック部材210を押し下げて、図9(d)に示すロック解除状態となる。
なお、コイルスプリング142が縮みきった後は、図9(d)に示すようにトーションスプリング230が撓むことで、作用アーム253の作動量を確保することができる。
ロック解除状態から、作用アーム253を上げていくと、係合孔254の下側の縁が係合部211Aに当接することでロック部材210を押し上げ、図9(a)のロック状態に戻すことができる。
以上のような第3実施形態においても、第1実施形態と同様に、アッパーレール3に対するロック部材210の遊びを解消することができる。また、ロック状態において、ロック部材210の遊びの解消にロック部材210の撓みを利用していないので、シートの剛性感を高くすることができ、ロック部材210をスムーズに動作させることができる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態においては、第2実施形態と異なる点についてのみ説明し、同様の部分については説明を省略する。
図10に示す第4実施形態に係るスライドレール装置300は、可動片を有さず、ロック部材310の前縁部311Cと後縁部311Dが移動抑制部としての傾斜面となっている。具体的には、前縁部311Cは、下に行くほど前に位置する傾斜面であり、後縁部311Dは、下に行くほど後ろに位置する傾斜面である。前縁部311Cと後縁部311Dのいずれも、ロック部材310のロック解除状態からロック状態への移動方向である上方向に対して傾斜している。
操作レバー350は、第3実施形態と同様に、作用アーム353に係合孔354を有し、ロック部材310は、係合孔354に係合する係合部311Aを有している。
そして、第1付勢部材としてのトーションスプリング6により作用アーム353が引き上げられる。このため、図10に示すロック状態において、前縁部311Cと後縁部311Dがトーションスプリング6の付勢力により、それぞれ、ガイド部材20の前側ガイド面21Dと後側ガイド面21Cに押圧される。これにより、ロック状態において、アッパーレール3に対するロック部材10の遊びが解消されている。
以上のような第4実施形態においても、第1実施形態と同様に、アッパーレール3に対するロック部材310の遊びを解消することができる。また、ロック状態において、ロック部材310の遊びの解消にロック部材310の撓みを利用していないので、シートの剛性感を高くすることができ、ロック部材310をスムーズに動作させることができる。
なお、第4実施形態においては、ロック部材310のみが傾斜面を有していたが、ガイド部材20(つまり、アッパーレール3)の前側ガイド面21Dおよび後側ガイド面21Cの少なくとも一方が傾斜面を有していてもよいし、ロック部材310とガイド部材20の両方が傾斜面を有していてもよい。
[第5実施形態]
次に、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態においては、第1実施形態と異なる点についてのみ説明し、同様の部分については説明を省略する。
図11に示す第5実施形態に係るスライドレール装置400は、ロック部材410を、アッパーレール3に対して上下にスライド移動させるように連結するのではなく、回動可能に連結したものである。このため、右レール3Aは、ロック部材410を回動可能に支持するための支軸3Sを有している。ロック部材410は、支軸3Sに嵌合する孔415を有する軸支部411と、軸支部411から後方に延びるアーム412とを備え、アーム412の後端部にロック係合孔14を有するロック板12が設けられている。
孔415には、径方向外側に凹む凹部413が周方向に等間隔で3つ設けられている。凹部413の底面416は、支軸3Sの外周面3Fに対して非平行である。具体的には、図における時計回り方向に行くほど外周面3Fから離れるように傾斜した傾斜面である。孔415には、各凹部413の時計回り方向に隣接して係合凹部417が形成されている。また、ロック部材410のアーム412は、第1付勢部材としてのスプリング406により、常時、上方に付勢されており、これによりロック板12が、ロック方向へ付勢されている。
操作レバー450は、支軸部451と、支軸部451から前方に延出した操作アーム452とを備えてなる。支軸部451には、各凹部413に対応した位置に解除部材としての解除突起455が設けられ、各係合凹部417に対応した位置に係合突起456が設けられている。
図12(a)に示すように、各凹部413には、可動片および転動体の一例としてのローラ441と第2付勢部材の一例としてのコイルスプリング442が配置され、コイルスプリング442により、ローラ441が凹部413の狭い側へ付勢されている。そして、解除突起455は、ローラ441に対して、凹部413の狭い側に配置されている。ロック状態における解除突起455とローラ441の間隔は、係合突起456と係合凹部417の時計回り方向側の壁面417Aの間隔よりも小さくなっている。
このようなスライドレール装置400は、図12(a)のロック状態において、ローラ441がコイルスプリング442により、凹部413の狭い側へ付勢されていることにより、ローラ441が、支軸3Sの外周面3Fと凹部413の底面416とによって挟まれた状態となっている。これにより、ロック部材410のアッパーレール3(支軸3S)に対する遊びが解消されている。また、ロック部材410は、アッパーレール3に対して時計回り(ロック解除側)に回動することができない移動規制された状態にある。
図12(b)に示すように、操作レバー450を引き上げると、解除突起455がローラ441に当接して時計回り方向に押すことで、ロック部材410の移動規制が解除される。
そして、操作レバー450をさらに引き上げると、図13に示すように、ロック部材410が下方に回動してロック解除状態になる。
ロック解除状態から、操作レバー450を下げると、コイルスプリング442によりロック部材410が引き上げられて、ロック状態に戻ることができる。
以上のような第5実施形態においても、第1実施形態と同様に、アッパーレール3に対するロック部材410の遊びを解消することができる。また、ロック状態において、ロック部材410の遊びの解消にロック部材410の撓みを利用していないので、シートの剛性感を高くすることができ、ロック部材410をスムーズに動作させることができる。
なお、第5実施形態においては、ロック部材410に凹部413を設けて、凹部413に、移動抑制部を構成する底面416およびローラ441を設けたが、支軸3Sに凹部を設けて、この凹部に傾斜面と可動片を配置してもよい。
以上に本発明の各実施形態ついて説明したが、本発明は、前記した各実施形態に限定されることなく、適宜変形して実施することができる。
例えば、図14に示すように、可動片は、楔541であってもよい。このような構成であっても、可動片としての楔541を第2付勢部材としてのコイルスプリング142によりアッパーレール3(ガイド部材20)とロック部材110の連結箇所における隙間Gに入り込ませてアッパーレール3とロック部材110の係合の遊びを抑制することができる。
この場合、楔541が配置される空間の幅は、図14のように、楔541の狭くなる側が徐々に狭くなっていてもよいし、この空間の両側の壁面が楔541の傾斜面に当たるような間隔で配置されていれば、両側の壁面は互いに平行であってもよい。
前記実施形態においては、スライドレール装置1は、シートを前後にスライド移動可能にするように設置するものとしていたが、スライドレール装置1は、シートを左右に移動可能とするように設置することもできる。
前記実施形態においては、操作部材として、レバー形の部材を例示したが、操作部材の形式は問わず、例えば、ダイヤル形の操作部材であってもよい。
スライドレール装置は、車両のシートに限定して使用されるものではなく、他の乗物のシートに使用することもできるし、何らかの施設に固定されるシートに使用することもできる。
1 スライドレール装置
2 ロアレール
2D ロック係合部
3 アッパーレール
4 ロック機構
5 操作レバー
6 トーションスプリング
10 ロック部材
11C 前縁部
11D 後縁部
12 ロック板
13 凹部
13B 傾斜面
14 ロック係合孔
20 ガイド部材
30 解除部材
31 本体部
32 係合部
33 解除突起
41 ローラ
42 板バネ
50 操作レバー
52 操作アーム
53 作用アーム
54 係合孔
541 楔
A1 回動軸線
A2 回動軸線
G 隙間

Claims (10)

  1. シートをフロアに対してスライド移動可能に支持するためのスライドレール装置であって、
    前記フロア側に固定されるロアレールと、
    前記シート側に固定され、前記ロアレールと係合して前記ロアレールに対してスライド移動可能なアッパーレールと、
    前記アッパーレールに連結され、前記ロアレールに係合したロック状態で前記ロアレールに対する前記アッパーレールの移動をロックする一方、前記ロアレールとの係合が外れたロック解除状態で前記ロアレールに対する前記アッパーレールの移動を許容するように構成されたロック部材と、
    前記ロック部材とは別に設けられ、前記ロック部材をロック状態に向けて付勢するための第1付勢部材と、
    前記ロック部材を移動させるために前記ロック部材に連結された操作部材と、
    前記ロック部材の前記アッパーレールに対する遊びを、前記ロック解除状態よりも前記ロック状態において小さくさせるように構成された移動抑制部とを備えたことを特徴とするスライドレール装置。
  2. 前記ロック部材は、第1面を有し、
    前記アッパーレールは、前記第1面と対向する第2面を有し、
    前記移動抑制部は、前記第1面と前記第2面の隙間に配置された可動片を含み、
    前記可動片を前記隙間内に付勢する第2付勢部材をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のスライドレール装置。
  3. 前記第1面と前記第2面とは互いに非平行であることを特徴とする請求項2に記載のスライドレール装置。
  4. 前記ロック部材は、前記可動片が配置される凹部を有することを特徴とする請求項3に記載のスライドレール装置。
  5. 前記可動片は、楔であることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか1項に記載のスライドレール装置。
  6. 前記可動片は、転動体であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載のスライドレール装置。
  7. 前記第1面と前記第2面とは、前記ロック部材が前記ロック状態から前記ロック解除状態に近づくにつれ、前記転動体が配置される隙間が狭くなるような傾斜を有して形成され、
    前記操作部材の移動に連動し、前記転動体を前記隙間における広い側へ移動させる解除部材を備えたことを特徴とする請求項6に記載のスライドレール装置。
  8. 前記解除部材は、前記ロック部材に回動可能に支持され、
    前記可動片と前記解除部材の回動軸線との間で、前記操作部材と前記解除部材が係合していることを特徴とする請求項7のいずれか1項に記載のスライドレール装置。
  9. 前記操作部材は、前記アッパーレールに対して回動可能に配置され、
    前記操作部材の回動軸線と前記解除部材の回動軸線との間で、前記解除部材と前記操作部材が係合していることを特徴とする請求項8に記載のスライドレール装置。
  10. 前記ロック部材と前記アッパーレールの一方は、前記ロック部材の前記ロック解除状態から前記ロック状態への移動方向に対して傾斜した傾斜面を前記移動抑制部として有し、
    前記第1付勢部材の付勢力により、前記ロック状態において前記傾斜面が前記ロック部材と前記アッパーレールの他方に押圧されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載のスライドレール装置。
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