JP2016037030A - 製本装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】裁断を行なわずに冊子を成形できる製本装置を提供する。【解決手段】製本システム1は、複数枚の本文用紙P1からなる用紙束PSを、表紙用紙P2でくるみ綴じして冊子Bを成形する。その際、用紙束PSの表面PSFと裏面PSBと背側の端面PSaで構成される領域に包含されるサイズの用紙を表紙用紙P2とする。定型用紙を使用するとすれば、例えば本文用紙P1を縦長のA4用紙とし、表紙用紙P2を横長のA3用紙としてくるみ綴じ製本する。表紙用紙P2は用紙束PSの外形から突出しないので裁断が必要なく、裁断屑は生じない。【選択図】図14

Description

本発明は、複数枚の本文用紙からなる用紙束を表紙用紙でくるみ綴じして冊子を成形する製本装置に係り、特に表紙用紙に専用用紙を使用する必要がなく、また用紙の裁断を行なわずに冊子を成形できる製本装置に関するものである。
下記特許文献1に開示された発明は、断裁処理を含む製本動作を行う製本手段に画像形成装置を接続してなる製本システムに関するものである。この製本システムは、製本仕上がりサイズを取得するサイズ取得手段(S101)と、取得した製本仕上がりサイズから、断裁処理可能な断裁幅の許容範囲を取得する許容範囲取得手段(S103)と、これら手段により取得された製本仕上がりサイズ及び許容範囲から断裁処理可能な用紙サイズを判断し、給紙トレイを選択する用紙選択手段(S104、S105)を備えている。この製本システムによれば、製本仕上がり用紙サイズに応じて、適切な用紙サイズの用紙を選択して印刷及び製本を実行できるものとされている。
特開2008−168440号公報
上記特許文献1に開示された断裁処理を含む製本システムでは、ユーザにより指定された仕上がりサイズと、仕上がりサイズに対応する断裁処理が可能な断裁幅の許容範囲から、断裁可能な用紙サイズを判断し、断裁可能な用紙サイズを有する適切な給紙トレイを選択して、印刷出力を実行することになる。給紙トレイの自動選択は、それぞれ中紙および表紙に対して行われ、製本処理に必要な中紙用紙束および表紙が印刷され、印刷された中紙用紙束および表紙はオンラインあるいはオフラインで製本処理される。
このような製本システムによれば、用紙束を構成する本文用紙のサイズの他、用紙束の背側端面の寸法(用紙束の厚さ)も考慮して、用紙束をくるむ表紙用紙のサイズを自動で選択するが、用紙束のサイズ及び厚さによっては、これをくるむ表紙用紙としては、定型用紙よりも大きい特殊な用紙が必要となる場合がある。従って、ユーザは多様なサイズの用紙束に対応するため、サイズの大きい専用の表紙用紙を予め用意し、その在庫管理を行っていく必要があった。このような煩雑さを避けて、サイズの大きい専用の表紙用紙を使用せず、限られたサイズの表紙用紙で対応するものとすれば、これに応じて用紙束を構成する本文用紙のサイズを小さくする必要がでてくるなどの問題が生じてしまう。また、このような従来の製本システムでは、用紙を断裁することが前提となっており、定型サイズよりも仕上がりが小さくなる他、断裁屑が大量にでてしまうという問題もある。
本発明は、このような従来の技術及びその課題に鑑みてなされたものであり、用紙束を表紙用紙でくるみ綴じして冊子を成形する製本装置において、表紙用紙に専用用紙を使用する必要がなく、しかも用紙の裁断を行なわずに冊子を成形することができる製本装置を提供することを目的としている。
請求項1に記載された製本システムは、
用紙が収納された1以上の給紙トレイと、
前記給紙トレイから供給された用紙を本文用紙として用い、複数枚の前記本文用紙からなる用紙束を作成する用紙束作成部と、
前記用紙束作成部が作成した前記用紙束の背側の端面に接着剤を塗布する接着剤塗布部と、
前記給紙トレイから供給された用紙を表紙用紙として用い、接着剤が塗布された前記用紙束の背側の端面と前記表紙用紙を当接させて前記表紙用紙で前記用紙束をくるみ綴じして冊子を成形する成形部と、
前記用紙束の表面と裏面と背側の端面で構成される領域に包含されるサイズの用紙が収納された前記給紙トレイを選択し、当該給紙トレイに収納された用紙を前記表紙用紙として前記成形部に前記冊子を成形させる制御部と、
を備えることを特徴としている。
請求項2に記載された製本システムは、請求項1記載の製本システムにおいて、
前記制御部が、
前記成形部に前記冊子を成形させる際に、用紙の長手方向の長さ又は短手方向の長さのいずれかが、前記用紙束の背側の端面における厚さ方向と直交する方向の長さに一致する用紙を収納した前記給紙トレイを、前記表紙用紙を給紙する前記給紙トレイとして選択することを特徴としている。
請求項3に記載された製本システムは、請求項1又は2に記載の製本システムにおいて、
前記制御部が、
前記用紙束の前記表面のうち前記表紙用紙によって隠蔽される領域の面積が、前記用紙束の前記裏面のうち前記表紙用紙によって隠蔽される領域の面積と同じか又はこれを越えるように、前記成形部を制御して前記用紙束と前記表紙用紙の相対的な配置を調整することを特徴としている。
請求項4に記載された製本システムは、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の製本システムにおいて、
前記制御部が、前記表紙用紙の表部分の端辺と、前記用紙束の表面の端辺を一致させてくるみ綴じするように、前記成形部を制御して前記用紙束と前記表紙用紙の相対的な配置を調整することを特徴としている。
請求項5に記載された製本システムは、請求項1乃至4のいずれか一つに記載の製本システムにおいて、
前記用紙束の最終頁に印刷画像がある場合には、前記最終頁の次に本文用紙を1枚追加して前記用紙束を形成するように前記制御部が制御を行なうことを特徴としている。
請求項6に記載された製本システムは、請求項5に記載の製本システムにおいて、
前記用紙束の最終頁に印刷画像がある場合には、前記最終頁における印刷画像の印刷領域と、前記表紙用紙の裏部分が前記最終頁を覆う隠蔽領域とを比較し、前記最終頁の前記印刷画像の少なくとも一部が露出している場合にのみ、本文用紙を1枚追加するように前記制御部が制御を行なうことを特徴としている。
請求項1に記載された製本システムによれば、どのような種類の用紙であろうとも、少なくとも用紙束の表面と裏面と背側の端面の全体を覆うことができないようなサイズの用紙を表紙用紙として選択し、これを表紙用紙としてくるみ綴じを行い、用紙を裁断することなく冊子を成形することができる。
請求項2に記載された製本システムによれば、成形部において冊子を成形する際には、用紙の長手方向の長さ又は短手方向の長さのいずれかが、用紙束の厚さ方向と直交する背面の長さに一致するような用紙を表紙用紙として選択して用いるため、用紙束の背側の端面の全体を表紙用紙で完全に覆い隠した状態にすることができる。このため、出来上がった冊子の堅牢性が高くなり、見栄えも良好であるという効果が得られる。
請求項3に記載された製本システムによれば、表紙用紙によって用紙束をくるみ綴じする工程において、表紙用紙が用紙束の表面を覆い隠す面積が、用紙束の裏面を覆い隠す面積と同じか又はこれを越えるように適宜に設定できる。このため、用紙束の表面(冊子の1頁目)に画像が印刷されている範囲又は画像が印刷されていない余白の状況に鑑み、前記表面を完全に隠す必要性がない場合には、適宜に用紙束の表面側の表紙用紙の分を減らして必要性に応じて裏面側にまわすことができ、冊子作成上の利便性を向上させることができる。
請求項4に記載された製本システムによれば、表紙用紙の表部分の端辺と、用紙束の表面の端辺を一致させて表紙用紙で用紙束をくるみ綴じすることができる。例えば、縦長A4の本文用紙で用紙束を作成し、これを横長A3の表紙用紙でくるむ場合、表紙用紙の表部分の端辺と、用紙束の表面の端辺を揃えてくるみ綴じを行なえば、用紙束の表面及び用紙束の厚さに相当する背側端面の各全面を表紙用紙で覆うことができる。用紙束の裏面は、用紙束の厚さに応じて覆い隠せない部分が生じてしまうが、表面に較べて目立たない側でもあり、冊子の用途によっては問題にならない。縦長B5の本文用紙で用紙束を作成し、これを横長B4の表紙用紙でくるみ製本する場合も同様である。また、例えば、縦長A4の本文用紙で用紙束を作成し、これを横長B4の表紙用紙でくるむ場合、表紙用紙の表部分の端辺と、用紙束の表面の端辺を揃えてくるみ綴じを行なえば、用紙束の表面及び用紙束の厚さに相当する背側端面の各全面を表紙用紙で覆うことはできないが、表紙用紙の表部分の端辺と、用紙束の表面の端辺が揃っているため、外観について違和感は大きくなく、冊子としての用途によっては問題なく使用に供することができる。
請求項5に記載された製本システムによれば、用紙束の最終頁に印刷画像がある場合には、この最終頁の次に本文用紙を1枚追加して用紙束を形成する。用紙束の厚さに応じて用紙束の裏面に表紙用紙で覆い隠せない部分が生じており、表紙用紙で覆われていない部分に最終頁の印刷画像が存在するとしても、この印刷画像は追加された本文用紙に隠されてしまうため、露出することがなく、異物に擦れて汚れる等の恐れが少なくなる。
請求項6に記載された製本システムによれば、用紙束の最終頁に印刷画像がある場合には、最終頁における印刷画像の印刷領域と、表紙用紙の裏部分が最終頁を覆う隠蔽領域とを比較し、最終頁の印刷画像の少なくとも一部が露出している場合にのみ、本文用紙を1枚追加する。用紙束の厚さに応じて用紙束の裏面に表紙用紙で覆い隠せない部分が生じており、最終頁に印刷画像が存在するとしても、実際に最終頁の印刷画像が表紙用紙で隠せずに露出しているのでない限り、本文用紙を追加することはしない。従って、最終頁の印刷画像を保護するために本文用紙を無駄に追加することはない。
実施形態に係る製本システムと外部PCの概略構成図である。 実施形態に係る製本システムの概略構成図である。 図1に示す製本システムの制御ブロック図である。 製本動作を説明するためのフローチャートである。 製本動作を説明するための図である。 製本動作を説明するための図である。 成形部における背折りプレート上の本文用紙の配置について説明するための図である。 製本動作を説明するための図である。 成形部で冊子を成形する動作を説明するための拡大図である。 製本動作を説明するための図である。 製本動作を説明するための図である。 製本動作を説明するための図である。 実施形態の製本システムにおいて成形された第1形態例の冊子を紙面に平行な視線で示す図である。 実施形態の製本システムにおいて成形された第1形態例の冊子を示す斜視図である。 実施形態の製本システムにおいて冊子に成形される本文用紙と表紙用紙の枚数及び頁の構成を模式的に示す図である。 実施形態の製本システムにおいて冊子に成形される本文用紙の最終頁と表紙用紙に形成される印刷画像の第1の例を模式的に示す図である。 実施形態の製本システムにおいて冊子に成形される本文用紙の最終頁と表紙用紙に形成される印刷画像の第2の例を模式的に示す図である。 分図(a)は実施形態の製本システムにおいて成形された第2形態例の冊子を紙面に平行な視線で示す図であり、分図(b)は実施形態の製本システムにおいて成形された第3形態例の冊子を紙面に平行な視線で示す図である。 本文用紙及び表紙用紙に定型用紙を使用し、特に裁断した定型用紙と他の定型用紙の貼り合わせで表紙用紙を構成することにより、用紙束の表裏面が表紙用紙で覆われた冊子を成形する製本手法を模式的に示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。各図面を通じて同一もしくは同等の部位や構成要素には、同一もしくは同等の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置等を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに限定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
図1は、実施形態に係る製本システムと、製本システムの外部に設けられたPCの概略構成図である。図2は、本発明の実施形態に係る製本システムの概略構成図、図3は、図1に示す製本システムの制御ブロック図である。以下の説明において、ユーザが位置する図2の紙面表方向を前方とする。また、図2に示すように、ユーザから見て、上下左右を各々上下左右方向とする。
図1に示すように、実施形態に係る製本システム1は、外部のPC5(パーソナルコンピュータ)に接続されている。
このPC5には、画像データを編集するアプリケーションが搭載されており、冊子の本文用紙や表紙用紙に印刷する画像の割り付けや編集を行ない、製本システム1に供給することができる。また、本実施形態の製本システム1は、PC5から取得した画像データに基づいて本文用紙(表、裏)及び表紙用紙(表表紙、裏表紙)に必要な画像形成を行なうことができ、さらに画像形成された複数枚の本文用紙によって用紙束を作成し、これを画像形成された表紙用紙でくるみ綴じして冊子を成形することができる。
この実施形態に係る製本システム1は、規格に定められた定型用紙を本文用紙として用紙束を作成し、サイズの大きい専用の表紙用紙を用いてくるみ製本を行い、剰余の表紙用紙を裁断して除去する製本作業(便宜上、通常製本作業と称する。)を行なうこともできるが、特に本文用紙及び表紙用紙に定型用紙又はその他の種類の非定型用紙を使用し、用紙の裁断を行なわずに冊子を成形する製本作業(便宜上、特殊製本作業と称する。)を行なうこともできる。
この特殊製本作業とは、任意の種類の定型用紙又は非定型用紙で用紙束PSを作成し、この用紙束PSの表面と裏面と背側の端面(背表紙)で構成される領域、すなわち用紙束PSを平面上に展開した領域に包含されるようなサイズの定型用紙又は非定型用紙を表紙用紙P2として選択し、この表紙用紙P2で用紙束PSをくるみ綴じして冊子Bを成形する製本態様である。従って、用紙束PSの表面と裏面と背側の端面(背表紙)で構成される領域からはみ出ないサイズの用紙であれば、定型紙か否かに関わらず、表紙用紙として使用することができる。このような製本態様によれば、表紙用紙P2は、用紙束PSの表面と裏面と背側の端面の各面のそれぞれ一部分は必ず覆うが、必ずしも前記各面の全部を覆うとは限らない。しかし、くるみ綴じ後には、用紙束PSをくるんだ表紙用紙P2の一部が用紙束PSの外形よりも外側に突出することがないため、表紙用紙を裁断する必要がない。
具体的には、後述する印刷制御部17及び製本制御部50が、ユーザによる指示か、予めの指定又はジョブ情報等に基づく自動判断により、上述のような条件に当てはまる用紙を収納した給紙トレイを選択し、その用紙を表紙用紙として供給し、上述したような態様でくるみ綴じによる製本動作が行なわれるように各部を制御する。
なお、上述したような特殊製本作業において、特に、用紙束の背側の端面を表紙用紙で完全に隠したい場合には、用紙の長手方向の長さ又は短手方向の長さのいずれかが、用紙束の背側の端面における厚さ方向と直交する方向の長さに一致する用紙を収納した給紙トレイを、表紙用紙を給紙する給紙トレイとして選択する。
このように、特殊製本作業では、上で説明したような条件を満たす限り、本文用紙P1及び表紙用紙P2として任意の種類の定型用紙又は非定型用紙を使用することができる。しかしながら、定型紙を利用する場合が最も一般的である点に鑑みて、本文用紙P1及び表紙用紙P2として定型用紙を使用する例を簡単に説明する。これは、後に図13及び図14等を参照して詳述する例である。すなわち、A4の本文用紙P1で用紙束PSを作成し、これをA3の表紙用紙P2でくるむ場合において、表紙用紙P2の表部分(表表紙P2F)の端辺E2と、用紙束PSの表面PSFの端辺E1を揃えてくるみ綴じを行なう。これにより、用紙束PSの表面PSF及び用紙束PSの厚さに相当する背側の端面PSaの各全面を表紙用紙P2で覆うことができる。この場合、用紙束PSの裏面PSBは、用紙束PSの厚さに応じて覆い隠せない部分が生じてしまうが、表面PSFに較べて目立たない側でもあり、冊子Bの用途によっては問題にならない。
なお、上述した図13及び図14の例では、表紙用紙P2の表部分(表表紙P2F)の端辺E2と、用紙束PSの表面PSFの端辺E1を揃えてくるみ綴じを行なったが、これは、必ずしも特殊製本作業としての必須条件ではなく、例えば、後に図18を参照して詳述する例であるが、用紙束PSの表面PSF及び裏面PSBの各一部が表紙用紙P2で覆い隠せないような態様でもかまわない。また、用紙束PSの背側の端面PSaの全面を表紙用紙P2で覆わず、一部が露出するような製本態様も含まれる。
本実施形態では、先に「発明が解決しようとする課題」の項で説明したように、従来の製本システムにおいて専用の表紙用紙を使用する煩雑さや、断裁屑の問題を解決することを目的とするものであり、以下の説明では主として本製本システム1を特殊製本作業に用いる場合について説明するものとする。
図2及び図3に示すように、本実施形態に係る製本システム1は、印刷装置2と、製本装置3とを備える。
印刷装置2は、冊子Bを構成する用紙P、すなわち用紙束PSを構成する本文用紙P1や、用紙束PSをくるむ表紙用紙P2に必要な印刷を行う。印刷装置2は、給紙部11と、印刷部12と、連絡部13と、上面搬送部14と、排紙部15と、反転部16と、印刷制御部17と、各部を収納または保持する筐体18とを備える。
なお、この印刷装置2で印刷に供される用紙Pは、本製本システム1を特殊製本作業に用いる場合には、規格に定められた定型用紙となる。後に詳述するように、例えばISOのA列であれば、本文用紙P1としてA4を縦長で用いるなら、A4の本文用紙P1で作成した用紙束PSをくるんで製本する表紙用紙P2としてはA3を横長で用いることができる。また、例えばJISのB列であれば、本文用紙P1としてB5を縦長で用いるなら、B5の本文用紙P1で作成した用紙束PSをくるんで製本する表紙用紙P2としてはB4を横長で用いることができる。また、A列とB列の定型用紙を混在して用いることもできる。
図2において太線で示す経路が、用紙が搬送される搬送経路である。印刷装置2における搬送経路のうち、実線で示す経路が通常経路RC、一点鎖線で示す経路が反転経路RR、長破線で示す経路が排紙経路RD、短破線で示す経路が連絡経路RJ、二点鎖線で示す経路が給紙経路RSである。以下の説明における上流、下流は、搬送経路における上流、下流を意味する。
給紙部11は、印刷部12に給紙する。給紙部11は、搬送経路の最も上流側に配置されている。給紙部11は、外部給紙台21と、外部給紙ローラ22と、複数の内部給紙台23と、複数対の内部給紙ローラ24と、複数対の内部給紙搬送ローラ25とを備える。なお、ここで、外部給紙台21と内部給紙台23を総称して給紙トレイと称する。
外部給紙台21は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。外部給紙台21は、一部が筐体18の外部に露出して設置されている。
外部給紙ローラ22は、外部給紙台21から用紙Pを1枚ずつ取り出し、給紙経路RSに沿って後述のレジストローラ26へ向けて搬送する。外部給紙ローラ22は、外部給紙台21の上側に配置されている。外部給紙ローラ22は、図示しないモータにより駆動される。
内部給紙台23は、印刷に用いられる用紙Pが積載されるものである。内部給紙台23は、筐体18の内部に配置されている。
内部給紙ローラ24は、内部給紙台23から用紙Pを1枚ずつ取り出して給紙経路RSへと送り出す。内部給紙ローラ24は、内部給紙台23の上側に配置されている。内部給紙ローラ24は、図示しないモータにより駆動される。
内部給紙搬送ローラ25は、内部給紙台23から取り出された用紙Pをレジストローラ26へ向けて搬送する。内部給紙搬送ローラ25は、給紙経路RSに沿って配置されている。内部給紙搬送ローラ25は、図示しないモータにより駆動される。
印刷部12は、用紙Pを搬送しつつ、用紙Pに画像を印刷する。印刷部12は、給紙部11の下流側に配置されている。印刷部12は、レジストローラ26と、ベルト搬送部27と、インクジェットヘッド部28とを備える。
レジストローラ26は、給紙部11または反転部16から搬送されてきた用紙Pを一旦止めた後、ベルト搬送部27に向けて搬送する。レジストローラ26は、給紙経路RSと反転経路RRとの合流地点の近傍の通常経路RC上に配置されている。レジストローラ26は、図示しないモータにより駆動される。
ベルト搬送部27は、レジストローラ26から搬送されてきた用紙Pをベルト上に吸着保持して搬送する。ベルト搬送部27は、レジストローラ26の下流側に配置されている。ベルト搬送部27は、図示しないモータにより駆動される。
インクジェットヘッド部28は、用紙Pの搬送方向と略直交する方向(前後方向)に複数のノズルが配列されたラインタイプの複数のインクジェットヘッド(図示せず)を有する。インクジェットヘッド部28は、ベルト搬送部27の上方に配置されている。インクジェットヘッド部28は、ベルト搬送部27により搬送される用紙Pにインクジェットヘッドからインクを吐出して画像を印刷する。
連絡部13は、製本用の印刷時において、印刷済みの用紙Pを製本装置3へ送り出す。連絡部13は、切替部29と、連絡ローラ30とを備える。
切替部29は、用紙Pの搬送経路を通常経路RCと連絡経路RJとの間で切り替える。切替部29は、通常経路RCと連絡経路RJとの分岐地点に配置されている。切替部29は、図示しないソレノイドにより駆動される。連絡経路RJは、印刷部12と上面搬送部14との境界から製本装置3に向けて延びる経路である。連絡経路RJの下流端は、後述する製本装置3の本文経路RHの上流端に接続されている。
連絡ローラ30は、ベルト搬送部27から搬送されてきた用紙Pを搬送して製本装置3へ送り出す。連絡ローラ30は、連絡経路RJに沿って切替部29の下流側に配置されている。連絡ローラ30は、図示しないモータにより駆動される。
上面搬送部14は、ベルト搬送部27により搬送されてきた用紙Pを右方向から左方向へとUターンするように搬送する。上面搬送部14は、複数対の上面搬送ローラ31を備える。
上面搬送ローラ31は、用紙Pをニップしつつ搬送する。最下流の上面搬送ローラ31は、反転経路RRの上流部に配置されている。他の上面搬送ローラ31は、印刷部12と排紙部15との間の通常経路RCに沿って配置されている。上面搬送ローラ31は、図示しないモータにより駆動される。
排紙部15は、印刷済みの用紙Pを排紙する。排紙部15は、切替部32と、排紙ローラ33と、排紙台34とを備える。
切替部32は、用紙Pの搬送経路を排紙経路RDと反転経路RRとの間で切り替える。切替部32は、排紙経路RDと反転経路RRとの分岐地点に配置されている。切替部32は、図示しないソレノイドにより駆動される。
排紙ローラ33は、上面搬送部14により搬送されてきた用紙Pを搬送して排紙台34へ排紙する。排紙ローラ33は、排紙経路RDに沿って切替部32と排紙台34との間に配置されている。排紙ローラ33は、図示しないモータにより駆動される。
排紙台34は、排紙された用紙Pが積載されるものである。排紙台34は、排紙経路RDの下流端に配置されている。
反転部16は、両面印刷の際に、片面印刷済みの用紙Pを反転させてレジストローラ26へ搬送する。反転部16は、反転ローラ35と、再給紙ローラ36と、切替ゲート37とを備える。
反転ローラ35は、上面搬送部14により搬送されてきた用紙Pをスイッチバックして再給紙ローラ36へ搬送する。反転ローラ35は、反転経路RRに沿って、最下流の上面搬送ローラ31と再給紙ローラ36との間に配置されている。反転ローラ35は、図示しないモータにより駆動される。
再給紙ローラ36は、反転ローラ35により搬送されてきた用紙Pをレジストローラ26へ搬送する。再給紙ローラ36は、反転ローラ35とレジストローラ26との間の反転経路RR上に配置されている。再給紙ローラ36は、図示しないモータにより駆動される。
切替ゲート37は、上面搬送ローラ31により搬送されてきた用紙Pを反転ローラ35へとガイドする。また、切替ゲート37は、反転ローラ35によりスイッチバックされた用紙Pを再給紙ローラ36へとガイドする。切替ゲート37は、最も下流側の上面搬送ローラ31、反転ローラ35、および再給紙ローラ36の3個所の重心近傍に配置されている。
印刷制御部17は、印刷装置2の各部の動作を制御する。印刷制御部17は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。印刷制御部17は、請求項の制御部の一部に相当する。
機能及び作用の詳細は後述するが、この印刷制御部17は、後述する製本制御部50と協働し、特殊製本作業に適した表紙用紙P2が収納された給紙トレイを選択する機能を有する。
また、この印刷制御部17は、本製本システム1の特殊製本作業において、出来上がる冊子の厚さ等により表紙用紙P2の裏部分(裏表紙P2B)の大きさが変化する点や、用紙束PSの裏面PSBに裏表紙P2Bでは覆い隠せない部分が生じてしまう点を考慮し、見栄えの低下を改善するために、必要に応じて本文用紙P1の最終頁や裏表紙P2Bに適当な印刷画像を形成したり、印刷すべき画像データが指定されている場合には、これを適宜に分割する等の編集を行い、編集後の各画像データを本文用紙P1及び表紙用紙P2の適当な位置に割り付け、印刷画像を形成する制御を行い、裏表紙P2Bが小さい外観をなるべく目立たなくすることができる。
なお、特殊製本作業において上述したような画像データの追加や編集等の処理を行なうか否か、また行なうとすれば如何なる内容の処理を行なうかの判断は、図1に示した外部のPC5等から入力されるジョブ情報の一部として与えられてもよいし、ユーザによって製本制御部50に入力されてもよい。また、装置自身の自動選択によって決定されてもよい。
製本装置3はくるみ製本機能により冊子Bを作製する。くるみ製本機能とは、複数枚の本文用紙P1からなる用紙束PSを作成し、これを表紙用紙P2でくるみ綴じして冊子Bを成形する機能である。なお、先に述べたように、この製本装置3は、通常製本作業と特殊製本作業を選択的に行なうことができる。製本装置3は、本文搬送部41と、表紙搬送部42と、整合部43と、クランプ部44と、接着剤塗布部45と、成形部46と、切断部47と、ガイド部48と、排出部49と、製本制御部50と、各部を収納または保持する筐体51とを備える。
なお、製本装置3における搬送経路のうち、実線で示す経路が本文経路RH、一点鎖線で示す経路が表紙経路RFである。
本文搬送部41は、印刷装置2から送り出された印刷済みの本文用紙P1を整合部43へ搬送する。本文搬送部41は、複数対の本文搬送ローラ56と、本文搬送モータ57とを備える。
本文搬送ローラ56は、印刷装置2から送り出された本文用紙P1をニップしつつ搬送する。本文搬送ローラ56は、本文経路RHに沿って配置されている。本文経路RHの上流端は、印刷装置2の連絡経路RJの下流端に接続されている。
本文搬送モータ57は、複数対の本文搬送ローラ56を回転駆動させる。
表紙搬送部42は、印刷装置2から送り出された印刷済みの表紙用紙P2を成形部46へ搬送する。表紙搬送部42は、切替部61と、ソレノイド62と、表紙搬送ローラ63と、表紙搬送モータ64とを備える。
切替部61は、用紙P(本文用紙P1および表紙用紙P2)の搬送経路を本文経路RHと表紙経路RFとの間で切り替える。切替部61は、本文経路RHと表紙経路RFとの分岐地点に配置されている。
ソレノイド62は、切替部61を駆動させる。
表紙搬送ローラ63は、印刷装置2から送り出された表紙用紙P2をニップしつつ搬送する。表紙搬送ローラ63は、表紙経路RFの上流部に配置されている。
表紙搬送モータ64は、表紙搬送ローラ63を回転駆動させる。
整合部43は、印刷済みの複数枚の本文用紙P1を整合して複数枚の本文用紙P1からなる用紙束を作成する用紙束作成部として機能する。この整合部43は、整合トレイ66と、先端フェンスモータ67と、後端フェンスモータ68と、サイドフェンスモータ69とを備える。
整合トレイ66は、本文用紙P1が積載されるものである。整合トレイ66には、先端フェンス71と、後端フェンス72と、一対のサイドフェンス73とが立設されている。先端フェンス71は、本文用紙P1の搬送方向における先端側の位置を規制するものである。後端フェンス72は、本文用紙P1の搬送方向における後端側の位置を規制するものである。一対のサイドフェンス73は、本文用紙P1の搬送方向に直交する方向(前後方向)の位置を規制するものである。先端フェンス71および後端フェンス72は、用紙搬送方向に平行に移動可能に構成されている。一対のサイドフェンス73は、前後方向に互いに接近、離反するように移動可能に構成されている。
先端フェンスモータ67は、先端フェンス71を移動させる。後端フェンスモータ68は、後端フェンス72を移動させる。サイドフェンスモータ69は、サイドフェンス73を移動させる。
クランプ部44は、整合トレイ66上に積載された複数の本文用紙P1からなる用紙束PSをクランプし、クランプした用紙束PSを移動させる。クランプ部44は、一対のクランプ板76と、クランプ板開閉モータ77と、クランプ板移動モータ78と、用紙束厚さセンサ79とを備える。
一対のクランプ板76は、整合トレイ66上に積載された用紙束PSをクランプ(挟持)する。一対のクランプ板76は、開閉することにより、クランプおよびクランプ解除を行う。一対のクランプ板76は、クランプした用紙束PSを接着剤塗布部45、成形部46等へ移動させる。
クランプ板開閉モータ77は、一対のクランプ板76を開閉させる。
クランプ板移動モータ78は、一対のクランプ板76を移動させる。これにより、一対のクランプ板76は接着剤塗布部45、成形部46等へ移動可能になっている。
用紙束厚さセンサ79は、用紙束PSの厚さを測定する。用紙束厚さセンサ79は、クランプ板76に設置されている。用紙束厚さセンサ79は、一対のクランプ板76が用紙束PSをクランプした際に、クランプ板76の移動距離に基づいて用紙束PSの厚さを測定する。
接着剤塗布部45は、用紙束PSの背側の端面PSaにホットメルト接着剤を塗布する。接着剤塗布部45は、成形部46の右側に配置されている。接着剤塗布部45は、接着剤収容部81と、塗布ローラ82と、塗布ローラモータ83とを備える。
接着剤収容部81は、ホットメルト接着剤Gを収容する。ホットメルト接着剤Gは、用紙束PSと表紙用紙P2とを接着させるものである。
塗布ローラ82は、接着剤収容部81に収容されたホットメルト接着剤Gを外周面に付着させる。塗布ローラ82に用紙束PSが接触することで、塗布ローラ82の外周面に付着したホットメルト接着剤Gが用紙束PSに付着する。
塗布ローラモータ83は、塗布ローラ82を回転させる。これにより、塗布ローラ82を接着剤収容部81に収納されたホットメルト接着剤Gの中で回転させることができ、塗布ローラ82の外周面にホットメルト接着剤Gを付着させて接着剤収容部81から汲み上げて露出させ、この外周面に接触させた用紙束PSの背側の端面PSaにホットメルト接着剤Gを塗布することができるようになっている。
成形部46は、特殊製本作業においては、定型用紙からなる用紙束PSを、定型用紙の表紙用紙P2でくるみ綴じして冊子Bを成形する。ここで、成形部46は、表紙用紙P2の表部分の端辺と、用紙束PSの表面の端辺を一致させて表紙用紙P2で用紙束PSをくるむことにより、用紙束PSの表面及び背側の端面の全面を表紙用紙P2で覆うことができる。このくるみ綴じについては後述する。成形部46は、整合トレイ66の下方に配置されている。
成形部46は、表紙搬入ローラ86と、表紙搬入モータ87と、エンコーダ88と、用紙センサ89と、一対の背折りプレート90と、背折りプレートモータ91と、突き当てプレート92とを備える。
表紙搬入ローラ86は、表紙搬送部42の表紙搬送ローラ63により搬送されてきた表紙用紙P2をニップしつつ搬送し、表紙用紙P2を一対の背折りプレート90上に配置させる。表紙搬入ローラ86は、表紙搬送ローラ63の下流側で、一対の背折りプレート90の上流側近傍に配置されている。表紙搬入ローラ86は、表紙用紙P2のニップを解除可能に構成されている。
表紙搬入モータ87は、表紙搬入ローラ86を回転駆動させる。
エンコーダ88は、表紙搬入モータ87の回転軸の回転角度を検出し、回転角度に応じたパルス信号を発生する。
用紙センサ89は、表紙経路RFを搬送される表紙用紙P2を検出する。用紙センサ89は、表紙搬送ローラ63と表紙搬入ローラ86との間に配置されている。
一対の背折りプレート90は、表紙用紙P2の背表紙と表表紙との境界部、および背表紙と裏表紙との境界部を折り曲げるためのものである。一対の背折りプレート90は、互いに接近、離反するように左右方向に移動可能に構成されている。背折りプレート90は、突き当てプレート92上に配置されている。
突き当てプレート92は、用紙束PSの背側の端面PSaが表紙用紙P2を介して突き当てられるものである。
切断部47は、必要な場合には表紙用紙P2を切断することができる。切断部47は、成形部46の右下方に配置されている。切断部47は、成形部46で特殊製本作業によって作成された用紙束の端辺から突出した剰余の表紙用紙を切断するロータリカッタユニット96と、ロータリカッタユニット96により切断された表紙用紙P2の切断片を受け取る屑入れ97とを備える。
この切断部47は、前述した通常製本作業の場合に使用する。すなわち、定型用紙の用紙束PSを作成し、サイズの大きい専用の表紙用紙で用紙束PSをくるみ、用紙束PSの端辺から突出した剰余の表紙用紙を裁断して除去するために使用し、本実施形態で詳述する特殊製本作業、すなわち、本文用紙P2及び表紙用紙P1に定型用紙のみを使用し、用紙の裁断を行なわずに冊子Bを成形する製本作業には使用しない。
ガイド部48は、後述する冊子搬送コンベア111により切断部47側へ搬送される冊子Bの切断される表紙用紙P2の端部をロータリカッタユニット96に向けてガイドする。ガイド部48は、切断部47の左側に隣接して配置されている。ガイド部48は、ガイド板106と、ガイドブロック107と、ガイドブロックモータ108とを備える。ガイドブロックモータ108は、ガイドブロック107を上下方向に移動させる。
排出部49は、完成した冊子Bを筐体51外へ排出する。排出部49は、製本装置3の下部に配置されている。排出部49は、冊子搬送コンベア111と、冊子排出コンベア112と、受取台113とを備える。
冊子搬送コンベア111は、成形部46で成形された冊子Bを受け取り、通常製本作業の場合は、冊子Bを切断部47へ搬送する。切断部47での表紙用紙P2の切断が終了すると、冊子搬送コンベア111は、完成した冊子Bを左方向へ搬送して冊子排出コンベア112へ落下させる。特殊製本作業の場合、冊子搬送コンベア111は、完成した冊子Bを左方向へ搬送して冊子排出コンベア112へ落下させる。冊子搬送コンベア111は、成形部46の下方で、ガイド部48の左側に配置されている。
冊子搬送コンベア111は、一対のプーリ116と、搬送ベルト117と、冊子搬送モータ118とを備える。
一対のプーリ116は、搬送ベルト117が掛け渡され、搬送ベルト117を回転させるものである。
搬送ベルト117は、一対のプーリ116に掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト117は、プーリ116の回転により無端移動することで、冊子Bを搬送する。
冊子搬送モータ118は、一対のプーリ116のうちの一方のプーリ116を回転駆動させる。他方のプーリ116は、搬送ベルト117を介して一方のプーリ116に従動する。
冊子排出コンベア112は、冊子搬送コンベア111から冊子Bを受け取り、右方向へ搬送して受取台113へ排出する。冊子排出コンベア112は、冊子搬送コンベア111の下方に配置されている。冊子排出コンベア112は、冊子搬送コンベア111より左右方向に長く、筐体51の左右方向のほぼ全体に延びている。冊子排出コンベア112は、一対のプーリ121と、搬送ベルト122と、冊子排出モータ123とを備える。
一対のプーリ121は、搬送ベルト122が掛け渡され、搬送ベルト122を回転させるものである。
搬送ベルト122は、一対のプーリ121に掛け渡される環状のベルトである。搬送ベルト122は、プーリ121の回転により無端移動することで、冊子Bを搬送する。
冊子排出モータ123は、一対のプーリ121のうちの一方のプーリ121を回転駆動させる。他方のプーリ121は、搬送ベルト122を介して一方のプーリ121に従動する。
受取台113は、冊子排出コンベア112により排出された冊子Bを受け取る。受取台113は、筐体51の外部に配置されている。
製本制御部50は、製本装置3の各部の動作を制御する。製本制御部50は、CPU、RAM、ROM、ハードディスク等を備えて構成される。製本制御部50は、請求項の制御部の一部に相当する。
機能及び作用の詳細は後述するが、この製本制御部50は、前述した印刷制御部17と協働し、特殊製本作業に適した表紙用紙P2が収納された給紙トレイを選択する機能を有する。
また、この製本制御部50は、本文用紙P1及び表紙用紙P2に定型用紙を用いる特殊製本作業を実行する場合に、クランプ部44において取得した用紙束PSの厚さに関するデータや、表紙用紙P2の種類に関する情報及び成形部46において用紙センサ89で得られた表紙用紙P2の位置情報等を利用することにより、成形部46の背折りプレート90に対して表紙用紙P2の位置を適宜に設定することができ、必要なくるみ製本を実行するための制御を行うことができる。
なお、特殊製本作業において本文用紙P1及び表紙用紙P2に使用される定型用紙の種類に関するデータは、図1に示した外部のPC5等から入力されるジョブ情報の一部として与えられるものでもよいし、ユーザによって製本制御部50に入力されるものでもよい。また、自動選択によって決定されるものとしてもよい。
次に、製本システム1における印刷装置2の基本的な印刷動作について説明する。
ここでは、最上段の内部給紙台23に本文用紙P1が積載され、外部給紙台21に表紙用紙P2が積載されているものとする。また、ここでは、指定された画像情報に従い、各用紙に通常の印刷画像を形成する場合について説明し、特殊製本作業時に行う先に述べた画像情報の編集等については、特殊製本の作用を説明した後に説明する。
印刷装置2が製本印刷動作を開始すると、最上段の内部給紙台23から給紙経路RSに沿って搬送された未印刷の本文用紙P1が印刷部12へ給紙される。印刷部12において、本文用紙P1は、レジストローラ26によりベルト搬送部27へ搬送される。そして、本文用紙P1は、ベルト搬送部27により搬送されつつ、インクジェットヘッド部28から吐出されるインクにより印刷される。
片面印刷の場合、片面印刷済みの本文用紙P1は、ベルト搬送部27により搬送されつつ、連絡部13の切替部29により連絡経路RJへ導かれる。そして、本文用紙P1は、連絡ローラ30により製本装置3へ送り出される。
両面印刷の場合、片面印刷された本文用紙P1は、ベルト搬送部27により搬送されつつ、連絡部13の切替部29により上面搬送部14へ導かれる。本文用紙P1は、上面搬送部14の上面搬送ローラ31により搬送され、排紙部15の切替部32により反転経路RRへ導かれる。反転部16では、本文用紙P1は、切替ゲート37により反転ローラ35へ導かれ、反転ローラ35によりスイッチバックされる。その後、本文用紙P1は、切替ゲート37により再給紙ローラ36へ導かれ、再給紙ローラ36により印刷部12へ再給紙される。印刷部12では、本文用紙P1は、レジストローラ26によりベルト搬送部27へ搬送される。ここで、本文用紙P1は、反転部16で反転されているので、未印刷面がインクジェットヘッド部28に向けられている。本文用紙P1は、ベルト搬送部27により搬送されつつ、インクジェットヘッド部28から吐出されるインクにより未印刷面が印刷される。両面印刷済みの本文用紙P1は、上述した片面印刷の場合と同様に、連絡部13から製本装置3へ送り出される。
印刷装置2では、1冊分の複数の本文用紙P1が順次印刷され、続いて、表紙用紙P2が印刷される。表紙用紙P2は、外部給紙台21から給紙され、上述した本文用紙P1の場合と同様に、片面印刷または両面印刷される。そして、印刷済みの表紙用紙P2は、連絡部13から製本装置3へ送り出される。
次に、製本システム1における製本装置3の製本動作について説明する。
ここでは、製本装置3が特殊製本作業を行なう場合について説明する。従って、本文用紙P1及び表紙用紙P2はいずれも定型用紙であり、一例として、本文用紙P1がA4、表紙用紙P2がA3であり、縦長に揃えたA4の用紙束PSを横長にしたA3の表紙用紙P2でくるむものとする。
まず、図4のステップS1において、製本制御部50は、外部のPC5等から製本ジョブ情報を取得する。この製本ジョブ情報には、特殊製本作業に必要な各種情報、例えば本文用紙P1の種類(例えばA4)、表紙用紙P2の種類(例えばA3)、用紙束PSの頁数等に関する情報を含む。なお、この製本ジョブ情報に含まれている本文用紙P1及び表紙用紙P2に印刷すべき画像の画像情報は、印刷装置2の印刷制御部17に入力されている。また、製本ジョブ情報は、外部のPC5等から取得するものとしたが、ユーザによる手動の入力でもよい。
図4のステップS2において、製本制御部50は、印刷装置2で印刷された本文用紙P1の整合を行う。具体的には、製本制御部50は、図5に示すように、印刷装置2で印刷された本文用紙P1を切替部61により本文搬送ローラ56へ導き、本文搬送ローラ56により整合トレイ66へ搬送させる。1冊分の枚数の本文用紙P1が整合トレイ66に積載されると、製本制御部50は、先端フェンス71、後端フェンス72、および一対のサイドフェンス73により、紙揃えを行い、1冊分の本文用紙P1を整合させる。
次いで、ステップS3において、製本制御部50は、一対のクランプ板76を閉じて1冊分の本文用紙P1からなる用紙束PSをクランプさせる。この際、用紙束厚さセンサ79が用紙束PSの厚さを測定する。製本制御部50は、用紙束厚さセンサ79から用紙束PSの厚さを取得する。なお、用紙束PSの厚さは、製本制御部50において、製本ジョブ情報から本文用紙P1の枚数と用紙種類から計算によって求めてもよい。
次いで、ステップS4において、製本制御部50は、印刷装置2で印刷された表紙用紙P2を切替部61により表紙搬送ローラ63へ導き、表紙搬送ローラ63により成形部46へ搬送させる。そして、製本制御部50は、図6に示すように、成形部46の表紙搬入ローラ86により表紙用紙P2を一対の背折りプレート90上に配置させる。それとともに、製本制御部50は、図6に示すように、用紙束PSをクランプした一対のクランプ板76を接着剤塗布部45の上方へ移動させる。
ここで、成形部46における背折りプレート90上の表紙用紙P2の配置について説明する。
後述する成形の工程において、図7に示すように、用紙束PSをクランプした一対のクランプ板76が、突き当てプレート92の上方に配置される。このとき、用紙束PSが、背側の端面PSaを下側にして、背側の端面PSaおよび小口側の端面PSbが水平になるように保持される。用紙束PSの天地方向が、紙面に垂直な方向(前後方向)になっている。そして、用紙束PSの厚さ方向(左右方向)の中心が、中心線Cに一致している。中心線Cは、突き当てプレート92の左右方向の中心を示し、一対の背折りプレート90が中心線Cを挟んで左右対称に移動するようになっている。
図7に示すように、成形部46では、用紙束PSの小口側における左側の端辺E1と、表紙用紙P2の左側の端辺E2とが、成形後に揃うように、表紙用紙P2を配置する。これら端辺E1,E2は、図7において紙面に垂直な方向(前後方向)に延びる辺であり、いずれも完成した冊子における表側の端辺である。そして、成形時には、図7の状態から用紙束PSが真下に下降して背側の端面PSaが、表紙用紙P2の背部分(後に背表紙P2Rとなる部分、図9参照)を介して突き当てプレート92に突き当てられる。そして、一対の背折りプレート90が表紙用紙P2を介して用紙束PSの下端部を左右から押圧することで、表紙用紙P2が折られて表紙の表部分(表表紙P2F)と表紙の裏部分(裏表紙P2B)が形成される。
このため、用紙束PS(本文用紙P1)の幅をW、用紙束PSの厚さをTとすると、表紙用紙P2の端辺E2が中心線Cから「W+T/2」だけ離れた位置になるように、表紙用紙P2が配置される。すなわち、製本制御部50は、表紙用紙P2の表部分の端辺と、用紙束PSの表面の端辺を一致させてくるみ綴じするように、成形部46の各部を制御して用紙束PSと表紙用紙P2の相対的な配置を調整する。
具体的には、製本制御部50は、成形部46への表紙用紙P2の搬入時において、用紙センサ89で表紙用紙P2の後端(図7における左端)が検出されると、エンコーダ88の出力パルス数のカウントを開始する。そして、製本制御部50は、そのカウント値に応じた表紙搬入ローラ86の搬送距離Lが、以下の数式(1)を満たす値になると、表紙搬入ローラ86を停止させる。
L=D−(W+T/2) …(1)
ここで、Dは、用紙センサ89と中心線Cとの間の距離(固定値)である。
なお、この実施形態では、前述した通り、本文用紙P1は定型用紙のA4であり、表紙用紙P2は定型用紙のA3であり、縦長に揃えたA4の用紙束を横長にしたA3の表紙用紙でくるみ製本することとなっている。従って、表紙用紙P2の長さLpは、本文用紙P1の幅Wの2倍であり、Lp=2Wであるが、用紙束PSの厚さTを考慮すると、表紙用紙P2の長さLpは、用紙束PSの表面と背面と裏面の全面を覆うのに必要な長さには足りない。すなわち、裏表紙の長さは、Lp−(W+T)で表されるが、この値はWより小さい値となっている。
そして、前述したように、この特殊製本作業では、冊子Bの表側において用紙束PSの端辺E1と、表紙用紙P2の端辺E2を揃えているので、用紙束PSの表面PSFと背面PSBは表紙用紙P2で完全に覆われるが、表紙用紙P2の裏部分(裏表紙P2B)で用紙束PSの裏面PSBの全面を覆うことはできず、用紙束PSの裏面PSBの一部分は表紙用紙P2に隠されずに露出してしまう。
このように、本実施形態における特殊製本作業によれば、用紙束PSの裏面PSBには、用紙束PSの厚さTの大きさに応じて覆い隠せない部分が生じてしまう。しかし、冊子Bの裏面側は表面に較べて目立たない側でもあり、冊子の用途によっては問題にならない場合も考えられる。例えば、販売用の冊子や、重要又は公式な用途の冊子であれば、裏表紙が寸法足らずとなるのは見栄えの点で問題があるとも言いうるが、頒布先が特定の団体等に限定されており、また外観や見栄え等を考慮する必要性が低いような用途であれば、内容に関わらないこのような外観上の特徴は特に問題にしなくてよいとも考えられる。なお、A版の定型用紙の例を説明したが、B4の本文用紙P1で用紙束PSを作成し、これをB3の表紙用紙P2でくるみ製本する場合も同様である。
図4に戻り、ステップS4の後、ステップS5において、製本制御部50は、接着剤塗布部45により用紙束PSにホットメルト接着剤Gを塗布させる。具体的には、製本制御部50は、用紙束PSをクランプした一対のクランプ板76を接着剤塗布部45の上方の位置から下降させ、背側の端面PSaを塗布ローラ82に接触させる。これにより、用紙束PSの背側の端面PSaにホットメルト接着剤Gが塗布される。
次いで、ステップS6において、製本制御部50は、成形部46により冊子Bを成形させる。
具体的には、まず、製本制御部50は、図8に示すように、ホットメルト接着剤Gが塗布された用紙束PSを突き当てプレート92の上方へ移動させる。このとき、図7に示したように、用紙束PSは、厚さ方向の中心が中心線Cに一致するように配置される。次いで、製本制御部50は、用紙束PSをクランプした一対のクランプ板76を下降させ、ホットメルト接着剤Gが塗布された背側の端面PSaを、表紙用紙P2を介して突き当てプレート92に突き当てる。これにより、用紙束PSが表紙用紙P2に接着する。
その後、製本制御部50は、一対の背折りプレート90を互いに接近させるように移動させ、図9に示すように、一対の背折りプレート90により用紙束PSの下端部を、表紙用紙P2を介して左右から押圧させる。これにより、表紙用紙P2の背表紙P2Rと表表紙P2Fとの境界部、および背表紙P2Rと裏表紙P2Bとの境界部が折り曲げられる。この結果、冊子Bが成形される。
図4に戻り、ステップS6において冊子Bが成形されると、ステップS7において、製本制御部50は、完成された冊子Bを受取台113へ排出させる工程を実行する。すなわち、製本制御部50は、図10に示すように、冊子Bの用紙束PSをクランプした一対のクランプ板76を背折りプレート90および突き当てプレート92の右側へ移動させ、クランプを解除させる。これにより、冊子Bが冊子搬送コンベア111の搬送ベルト117上に落下する。製本制御部50は、冊子Bを冊子搬送コンベア111へ落下させた後、搬送ベルト117を図1における反時計回り方向に回転させ、これによって、図11に示すように冊子Bを搬送ベルト117の上に載置させる。さらに、冊子Bを載せた搬送ベルト117を反時計回り方向に回転させ、図12に示すように冊子Bを冊子排出コンベア112へ落下させる。そして、冊子Bは、冊子排出コンベア112により右方向へ搬送され、図12に示すように、受取台113へ排出される。
以上により製本動作が終了する。
なお、本製本システム1において通常製本作業を行なう場合は、図11に示すように冊子Bを冊子搬送コンベア111の上に載置させた後、冊子搬送コンベア111を時計回り方向に回転させて冊子Bを切断部47に送り、用紙束PSの端辺から突出した剰余の表紙用紙P2をロータリカッタユニット96で必要な長さだけ切断する。その後、完成した冊子Bを搬送ベルト117で搬送して図12に示すように冊子排出コンベア112へ落下させ、冊子排出コンベア112によって受取台113へ排出すればよい。
図13及び図14は、本実施形態における特殊製本作業の結果得られた冊子Bを示す。このように、この実施形態の製本システムによれば、表紙用紙P2の表部分、すなわち表表紙P2Fの端辺E2と、用紙束PSの表面PSFの端辺E1を一致させて表紙用紙P2で用紙束PSをくるむことにより、用紙束PSの表面PSF及び背側の端面PSaの全面を表紙用紙P2で覆うことができる。図示のように、用紙束PSの裏面PSBは、用紙束PSの厚さTに応じて覆い隠せない部分が生じてしまうが、表面PSFに較べて目立たない側でもあり、冊子Bの用途によっては問題にならない。
本製本システム1における特殊製本作業において、用紙束PSの最終頁に印刷画像がある場合には、この最終頁の次に本文用紙P1を1枚追加してもよい。すなわち、実施形態の特殊製本作業では、用紙束PSの厚さTに応じて用紙束PSの裏面PSBに表紙用紙P2で覆い隠せない部分が生じており、表紙用紙P2で覆われていない部分に最終頁の印刷画像が存在すると、この印刷画像が表紙用紙P2に隠されずに露出してしまう場合が考えられ、その場合には冊子Bの取り扱い時等に最終頁の印刷画像が汚れてしまうおそれが生じる。そこで、上述したように、画像が形成された最終頁の次に本文用紙P1を1枚追加して用紙束PSを形成すれば、前記印刷画像は追加された本文用紙P1に隠されてしまうため、どのような位置に画像が形成されていても露出することがなく、異物等に擦れて汚れる等の恐れが少なくなる。なお、用紙束PSの最終頁に印刷画像があるか否かは、印刷制御部17で判断してもよいし、製本制御部50で判断してもよい。
また、用紙束PSの最終頁に印刷画像があると判断された場合には、最終頁における印刷画像の印刷領域と、表紙用紙P2の裏部分(裏表紙P2B)が最終頁を覆い隠す領域、すなわち隠蔽領域とを比較し、最終頁の印刷画像の少なくとも一部が露出している場合にのみ、本文用紙P1を1枚追加するものとすることができる。用紙束PSの厚さTに応じて用紙束PSの裏面PSBに表紙用紙P2で覆い隠せない部分が生じており、最終頁に印刷画像が存在するとしても、実際に最終頁の印刷画像が表紙用紙P2で隠せずに露出しているのでない限り、本文用紙P1は追加しない。従って、最終頁の印刷画像を保護するために本文用紙P1を無駄に追加することはない。なお、最終頁における印刷画像の印刷領域と、表紙用紙P2の裏部分(裏表紙P2B)による隠蔽領域との比較及び比較結果に基づく判断は、印刷制御部17で行なってもよいし、製本制御部50で行なってもよい。
次に、本製本システム1の上述した特殊製本作業において、本文用紙P1の最終頁の露出している部分と、表紙用紙P2の裏表紙P2Bに形成すべき印刷画像がない場合には、これらの部分に適当な画像を形成して、裏表紙P2Bが短い外観を改善して見栄えを向上させることができる。この画像情報処理及び印刷処理は印刷制御部17で行なう。
図15は、実施形態の製本システム1において、冊子Bを構成する用紙束PSの本文用紙P1及び表紙用紙P2の各枚葉における頁及び表紙の構成を模式的に示している。すなわち、本文用紙P1はA4であり、N枚あるとすると、1枚目の表と裏にそれぞれ1頁と2頁が割り振られており、以下同様にN枚目には表と裏がそれぞれ(2N−1)頁と2N頁に割り振られている。最終頁は2N頁である。表紙用紙P2はA3であり、枚数は1枚であって、その片面側の半分ずつが表紙用紙P2の表部分(表表紙P2F)と表紙用紙の裏部分(裏表紙P2B)に割り振られている。このような冊子Bの頁構成において、先に図13及び図14に示したように、特殊製本作業で得られた冊子Bの裏表紙P2Bが短くなってしまった場合に、これを目立たなくするような画像情報処理及び印刷処理を印刷制御部17が行なう。
図16は、実施形態の製本システム1において、本文用紙P1の最終頁のうち裏表紙P2Bに隠されずに露出する部分と、表紙用紙P2の裏表紙P2Bに印刷すべき画像がない場合において、これら各当該部分に形成する印刷画像の例を模式的に示す図である。
図16(a)に示すように、表表紙P2Fには印刷すべき画像(図中星型で示している)が指定されているが、図16(b)及び(c)に示すように裏表紙P2B及び本文用紙P1の最終頁2Nには印刷すべき画像は指定されていない。この場合、図7で示した用紙束PSの幅Tを考慮すると、図16(d)に示すように、裏表紙P2Bの長さが短くなってしまい、見栄えが不自然になってしまう。そこで、図16(e)に示すように、本文用紙P1の最終頁2Nのうち、短くなった裏表紙P2Bで隠されずに露出してしまう領域に、任意の模様を印刷画像として形成する。この図示例では、4種類の図形を印刷した。これによって、裏表紙P2Bと最終頁2Nの境界が目立ちにくくなり、裏表紙P2Bの長さが短い不自然さが減殺される。なお、この場合、本文用紙P1の最終頁のうち、裏表紙P2Bで隠されている部分には印刷画像が存在してもよい。
図16(f)及び(g)に示すように、表紙用紙P2の裏表紙P2Bと、本文用紙P1の最終頁2Nのうち裏表紙P2Bに隠されずに露出する部分に、連続性を有するように特定の画像を形成してもよい。この図示例では、4種類の線の図柄が裏表紙P2Bと本文用紙P1の最終頁2Nの間で連続するように印刷しているため、裏表紙P2Bと最終頁2Nの境界が目立ちにくくなり、裏表紙P2Bが短い不自然さが減殺される。なお、この場合も、本文用紙P1の最終頁のうち、裏表紙P2Bで隠されている部分には印刷画像が存在してもよい。
図17は、実施形態の製本システム1において、表紙用紙P2の裏表紙P2Bに印刷すべき画像(図示の例では星型)が指定されているが、裏表紙P2Bが短いために当該画像を完全な形で印刷できない場合の画像情報の処理方法を模式的に示す図である。
図17(a)及び(b)に示すように、表表紙P2F及び裏表紙P2Bにはそれぞれ印刷すべき画像が指定されているが、図17(c)に示すように本文用紙P1のうち、最終頁2Nには印刷すべき画像は指定されていない。この場合、図17(d)に示すように、図7で示した用紙束PSの幅Tを考慮すると、裏表紙P2Bの長さが短くなってしまい、見栄えが不自然になってしまう。さらに裏表紙P2Bには短くなった分だけ画像が印刷できなくなる。図17(d)の例では、指定された星型の一部分しか印刷されていない。そこで、図17(e)に示すように、最終頁2Nに、裏表紙P2Bに形成すべき画像の全体を印刷画像として形成する。最終頁2Nに形成された星型の画像のうち、裏表紙P2Bに隠されていない一部分と、裏表紙P2Bの印刷画像である星型の一部分とは連続性があるため、冊子Bを裏側から見た場合、全体として星型の画像が視認され、これによって、裏表紙P2Bと最終頁2Nの境界が目立ちにくくなり、裏表紙P2Bが短い不自然さが減殺される。
図16(f)に示すように、最終頁2Nのうち、裏表紙に隠されない一部分に、裏表紙の印刷画像である星型の一部分と連続性がある星型の他の一部分の画像を形成してもよい。このようにしても、全体として星型の画像が視認可能となり、これによって、裏表紙と最終頁2Nの境界が目立ちにくくなり、裏表紙の長さが短い不自然さが減殺される。
このように、本製本システム1によれば、表紙用紙P2の裏表紙P2Bに前述した星型のような特定画像を形成することになっているにも関わらず、用紙束PSの厚さTに応じて表紙用紙P2の裏表紙P2Bが短くなっているため、短くなった表紙用紙P2の裏表紙P2Bには当該特定画像の全体を形成することができないという場合がありうる。そのような場合であっても、表紙用紙P2の裏表紙P2Bに特定画像の一部分を形成するとともに、用紙束PSの最終頁に、表紙用紙P2の裏表紙P2Bに形成された特定画像の一部分に対して連続性を有するように、特定画像に基づいた画像を形成すれば、これらの画像は互いに一体となって特定画像の全体を構成するため、視認上の違和感がなくなり、裏表紙P2Bが短いというこの冊子Bの外観上の問題点を目立ちにくくすることができる。
以上説明した本実施形態の製本システム1によれば、例えばA4の用紙束PSとA3の表紙用紙P1の表側の各端辺E1,E2を一致させた状態で、当該表紙用紙P2によって当該用紙束PSをくるむことにより、図13及び図14に示すように、表表紙P2F及び背表紙P2Rは用紙束PSを覆っているが、裏表紙P2Bが短くて最終頁の一部が露出しているような冊子Bを作成するものとしていた。しかしながら、本実施形態の製本システム1は、これとは異なる特殊製本作業を行なうこともできる。
例えば、図18(a)に示すように、用紙束PSが比較的薄い場合は、同系列でサイズの異なる定型用紙を組み合わせる際、表表紙P2F側及び裏表紙P2B側において、用紙束PSと表紙用紙P2の各端辺Eをそれぞれ同寸法だけずらして製本することとしてもよい。このような形態を得るためには、例えばA3の表紙用紙P2の中央に、A4の本文用紙P1からなる用紙束PSを位置決めしてくるみ製本する。この場合、表及び裏の両方で表紙用紙P2より用紙束PSの小口側の端面PSbが若干量突出することとなるが、小さい寸法なので見栄え上も特に問題がないと考えられる。これは、冊子Bの厚さが比較的薄い場合には、前述した用紙束PSの厚さTの値が小さく、ほぼLp≒2W+Tと考えても冊子の外観上特に問題ないことを意味する。
また、図18(b)に示すように、用紙束PSの厚さTが非常に厚い場合には、少なくとも用紙束PSの背側の端面PSaだけを表紙用紙P2でくるむことにしてもよい。このような形態を得るためには、例えばA4の用紙束PSの背側の端面PSaの全面と、背側の端面PSaに近接した表面PSFと裏面PSBの各一部分を、同じくA4の表紙用紙P2でくるんで製本する。
図18(a)又は(b)に示した製本の態様も、本実施形態の製本システム1によって実現することができる。
また、本実施形態の製本システム1による特殊製本においては、以上説明したように定型紙を使用するものとしたが、用紙束PSの表面と裏面と背側の端面(背表紙)で構成される領域からはみ出ないサイズの用紙であれば、定型紙か否かに関わらず、表紙用紙P2として使用することができる。すなわち、表紙用紙P2は、用紙束PSの表面と裏面と背側の端面の各面のそれぞれ一部分は必ず覆うが、必ずしも前記各面の全部を覆わなくてもよい。従って、くるみ綴じ後には、用紙束PSをくるんだ表紙用紙P2の一部が用紙束PSの外形よりも外側に突出することはなく、表紙用紙を裁断する必要がない。
また、本実施形態の製本システム1による特殊製本においては、先に図7〜図9を参照して説明した用紙束PSと表紙用紙P2の位置決め工程において、用紙束PSの表面PSFのうち、表紙用紙P2によって隠蔽される領域の面積が、用紙束PSの裏面PSBのうち表紙用紙P2によって隠蔽される領域の面積と同じか又はこれを越えるように、成形部46の各部を適宜制御して用紙束PSと表紙用紙P2の相対的な配置を調整することができる。このようにすれば、用紙束PSの表面PSF(冊子Bの1頁目)に画像が印刷されている範囲又は画像が印刷されていない余白の状況に鑑み、表面PSFを完全に隠す必要性がない場合には、用紙束PSの表面PSF側に割り当てられる表紙用紙P2の部分を減らし、必要性に応じて裏面PSB側にまわすことができ、冊子Bを作成する上での利便性を向上させることができる。
また、以上説明した裁断を伴わない本実施形態の特殊製本において、表紙用紙P2としてどの給紙トレイの用紙を選択するか、また図13及び図14と、図18(a)及び(b)に例示するような各種類のくるみ綴じの態様の中からいずれを選択するか、すなわち表紙用紙P2によって用紙束PSの表面と裏面と背側の端面の各面をどのような態様で覆うかは、ユーザが装置に指示してもよいし、装置側の自動選択に任せてもよい。
ユーザによる指示の場合には、表紙用紙P2として使用される専用用紙(表紙専用用紙)以外の用紙を使用する指示であってもよいし、また表紙専用用紙を使用しない指示であってもよい。表紙専用用紙を使用しない指示の場合には、専用用紙を使わないため安く冊子Bを作れる効果がある。
また、装置側の自動選択に任せる場合としては、例えば、表紙専用用紙が用紙切れしている場合や、装置管理者により表紙専用用紙の使用が制限されている場合等が考えられる。このような場合であっても、装置側の自動的な判断により、見栄えにこだわらない用途に限定されるが、冊子の作成が可能となるという効果が得られる。
また、装置側の自動選択に任せる場合には、印刷制御部17及び製本制御部50が、特殊製本作業に適した表紙用紙P2が収納された給紙トレイを選択する。すなわち、印刷制御部17及び製本制御部50が、予め装置に設定されているデフォルトの指定又はジョブ情報等に基づく自動判断により、くるみ綴じ製本の条件に当てはまるサイズ、すなわち用紙束PSを展開したサイズ内に納まるようなサイズの用紙が収納された給紙トレイを選択する。また、特に、用紙束PSの背側の端面PSaを表紙用紙P2で完全に覆うようにくるみ綴じ製本を行ないたい場合には、用紙の長手方向の長さ又は短手方向の長さのいずれかが、用紙束PSの背側の端面PSaにおける厚さTの方向と直交する方向の長さに一致するようなサイズの用紙が収納された給紙トレイを選択する。そして、選択した給紙トレイの用紙を表紙用紙P2として供給させ、成形部46等の装置各部を制御することにより、用紙束PSの表面PSFと裏面PSBと背側の端面PSaの少なくとも各一部分を覆うようなくるみ綴じで製本動作を実行する。
以上説明したように、本実施形態の製本システム1によれば、用紙束PSを展開した領域を越えるようなサイズの大きい定型又は非定型の表紙用紙を用いないので、用紙束PSの表面、裏面、背表紙の各部の少なくとも一部分を覆ってくるみ綴じで冊子Bを成形することができ、用紙束PSと表紙用紙P2の組合せが固定されることがなく、目的や用途等に応じて種々の用紙を選択して用いることができる。また、くるみ製本後に用紙を裁断する必要がなく、裁断屑が発生しない。また、このような特殊製本作業によって裏表紙P2Bの長さが短くなり、外観が不自然に感じられるのであれば、冊子Bの最終頁に適宜のデザインを印刷したり、裏表紙P2Bに印刷することになっている特定画像を裏表紙P2Bと本文用紙P1の最終頁に分割して一体的に印刷する等の手段を講ずることにより、かかる外観上の違和感を効果的に低減又は解消することができる。
以上説明したように、本発明は用紙の裁断を行うことなく、くるみ製本を行うことを特徴とするものであるが、定型用紙を用いるとともに、必要な場合には用紙の裁断を行って製本を行う手法も考えられる。
図19は、本願発明者が創作した他の発明に係る製本手法又は製本構造であり、縦長A4の本文用紙P1からなる用紙束PSを、横長A3の表紙用紙P2でくるみ製本するものである。この手法では、前述した実施形態と同様、用紙束PSの厚さTに応じて表紙用紙P2の長さが足りなくなるので、足りなくなった分を補うため、A4の用紙(本文用紙P1)を表紙用紙P2に継ぎ足して用紙束PSの全体を過不足なく覆うようにしている。
すなわち、図19(a)に示すように、表紙側の端辺を合わせてA3の表紙用紙P2でA4の用紙束PSをくるみ製本する場合において、用紙束PSの厚さT、すなわち背表紙P2Rの寸法も考慮すると裏表紙P2Bの寸法が不足する場合には、次のような製本を行うこともできる。
製本装置としては前述した実施形態の製本システム1を用いることができる。この製本システム1には、外部のPC5等から、本文用紙P1の原稿サイズ(例えばA4)及び画像データ(表、裏)と、表紙用紙P2の原稿サイズ(例えばA3)及び画像データ(表、裏、背表紙)が通知される。
製本システム1の印刷装置2では、印刷制御部17が、図19(a)の左図に示すように、表紙用紙P2の裏表紙P2Bとなる部分の画像データから、後にカットされる領域の範囲(切断線Lの右側)の画像を除いた画像データを生成する。また、図19(a)の右図に示すように、不足分を補うために追加されるA4の用紙(本文用紙P1を使用する)に印刷するための画像データとして、裏表紙P2Bの画像データのうち、カットされた分の画像データを生成する。
そして製本システム1は、図19(a)に示すように、印刷装置2において本文用紙P1及び表紙用紙P2を指定されたとおりに印刷し、図19(b)の右図に示すように、製本装置3において表紙用紙P2を指定された領域の範囲を余白部分も考慮して切断線Lでカットし、図中斜線で示すようにカットされたA3の表紙用紙P2の背表紙P2Rと、カットされる領域の範囲に糊Gを塗布し、図19(b)の左図に示すように、表紙用紙P2の糊Gが塗布された部分に、カットされた分の画像データが印刷された追加のA4の用紙P1を貼着する。そして、図19(c)に示すように、表紙用紙P2の糊Gが塗布された背表紙P2Rに用紙束PSを貼着して冊子Bとする。
本発明は前述した実施形態のみに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を種々に変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、本発明の様々なバリエーションを形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
1 製本システム
2 印刷装置
3 製本装置
17 制御部としての印刷制御部
21 給紙トレイである外部給紙台
23 給紙トレイである内部給紙台
43 用紙束作成部としての整合部
44 クランプ部
45 接着剤塗布部
46 成形部
50 制御部としての製本制御部
96 ロータリカッタユニット
111 冊子搬送コンベア
P1 本文用紙
P2 表紙用紙
P2F 表表紙
P2B 裏表紙
P2R 背表紙
PS 用紙束
PSF 用紙束の表面
PSB 用紙束の裏面
PSa 用紙束の背側の端面
PSb 用紙束の小口側の端面
E1 用紙束の端辺
E2 表紙用紙の端辺
B 冊子

Claims (6)

  1. 用紙が収納された1以上の給紙トレイと、
    前記給紙トレイから供給された用紙を本文用紙として用い、複数枚の前記本文用紙からなる用紙束を作成する用紙束作成部と、
    前記用紙束作成部が作成した前記用紙束の背側の端面に接着剤を塗布する接着剤塗布部と、
    前記給紙トレイから供給された用紙を表紙用紙として用い、接着剤が塗布された前記用紙束の背側の端面と前記表紙用紙を当接させて前記表紙用紙で前記用紙束をくるみ綴じして冊子を成形する成形部と、
    前記用紙束の表面と裏面と背側の端面で構成される領域に包含されるサイズの用紙が収納された前記給紙トレイを選択し、当該給紙トレイに収納された用紙を前記表紙用紙として前記成形部に前記冊子を成形させる制御部と、
    を備えることを特徴とする製本システム。
  2. 前記制御部は、
    前記成形部に前記冊子を成形させる際に、用紙の長手方向の長さ又は短手方向の長さのいずれかが、前記用紙束の背側の端面における厚さ方向と直交する方向の長さに一致する用紙を収納した前記給紙トレイを、前記表紙用紙を給紙する前記給紙トレイとして選択することを特徴とする請求項1記載の製本システム。
  3. 前記制御部は、
    前記用紙束の前記表面のうち前記表紙用紙によって隠蔽される領域の面積が、前記用紙束の前記裏面のうち前記表紙用紙によって隠蔽される領域の面積と同じか又はこれを越えるように、前記成形部を制御して前記用紙束と前記表紙用紙の相対的な配置を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の製本システム。
  4. 前記制御部は、前記表紙用紙の表部分の端辺と、前記用紙束の表面の端辺を一致させてくるみ綴じするように、前記成形部を制御して前記用紙束と前記表紙用紙の相対的な配置を調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一つに記載の製本システム。
  5. 前記制御部は、前記用紙束の最終頁に印刷画像がある場合には、前記最終頁の次に本文用紙を1枚追加して前記用紙束を形成するように制御を行なうことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の製本システム。
  6. 前記制御部は、前記用紙束の最終頁に印刷画像がある場合には、前記最終頁における印刷画像の印刷領域と、前記表紙用紙の裏部分が前記最終頁を覆う隠蔽領域とを比較し、前記最終頁の前記印刷画像の少なくとも一部が露出している場合にのみ、本文用紙を1枚追加する前記制御を行なうことを特徴とする請求項5に記載の製本システム。
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