JP2007279832A - 情報処理装置および情報処理方法および情報処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 設定された印刷設定情報と原稿データに含まれるページデータに基づいて、表紙のレイアウトを決定することにより、容易に表紙のレイアウト処理を実行することが可能となる。
【解決手段】印刷装置と通信可能な情報処理装置であって、背表紙を含む表紙に対するレイアウト処理を実行するため、複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類を設定する設定手段と、印刷すべきページデータを含む原稿データを受信する受信手段と、前記設定手段によって設定された表紙レイアウト種類に基づいて、前記受信手段によって受信された原稿データに含まれるページデータから表紙領域にレイアウトすべきページデータを決定する決定手段と、前記決定手段によって決定されたページデータを前記設定手段によって設定された表紙レイアウト種類に従ってレイアウトするレイアウト手段を有する。
【選択図】図22
【解決手段】印刷装置と通信可能な情報処理装置であって、背表紙を含む表紙に対するレイアウト処理を実行するため、複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類を設定する設定手段と、印刷すべきページデータを含む原稿データを受信する受信手段と、前記設定手段によって設定された表紙レイアウト種類に基づいて、前記受信手段によって受信された原稿データに含まれるページデータから表紙領域にレイアウトすべきページデータを決定する決定手段と、前記決定手段によって決定されたページデータを前記設定手段によって設定された表紙レイアウト種類に従ってレイアウトするレイアウト手段を有する。
【選択図】図22
Description
本発明は、例えば文書処理プログラムによって生成される文書データに対する編集機能を提供する文書処理システムにおける印刷制御装置および方法並びに媒体等に関するものである。
近年、電子写真方式の印刷装置やインクジェット方式の印刷装置の高速化、高画質化に伴い、プリント・オン・デマンド(POD)と呼ばれる市場がある。このPOD市場では、大量部数や大量ジョブを、大掛かりな装置、システムを用いずに短納期で取り扱えることを目指しており、例えば、デジタル複写機やデジタル複合機等のデジタル画像形成装置を最大限に活用している。POD市場は、電子データを用いたデジタルプリントを実現する市場であり、従来の印刷業界に比べてコンピュータを利用した管理、制御が浸透してきている。POD市場では、顧客から原稿データを受信して、その原稿データに従って出力処理を実行する。
また、POD市場では、ユーザからの要望として原稿データから本を作成して欲しいとのオーダを受信する場合がある。この場合、受信した原稿データを出力し、かつ、印刷後処理工程として製本処理を実行する。なお、画像形成から糊付け製本までを1つの画像形成装置にて実行する技術が開示されている(特許文献1)。
また、製本処理の1つの実施形態として、本文の出力結果を表紙の出力結果でくるむことにより製本処理を実行するくるみ製本が挙げられる。くるみ製本を実行する場合、表紙には背幅領域が含まれるが、この背幅の領域サイズに合わせてフォントサイズや画像の拡大・縮小を行って、背表紙に対する描画処理を実行する技術が開示されている(特許文献2)。
特開2004−155152
特開平10−151734
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2では表紙に対するレイアウト処理について一切考慮していない。
また、上述したくるみ製本では背表紙領域が発生するが、背表紙のサイズは入稿される原稿データによって様々であり、一律に決定できるサイズではない。詳細には、背表紙サイズは本文のページ数と記録メディアによって可変となる値である。よって、上述したくるみ製本が製本処理として設定された場合、背表紙サイズを考慮した表紙レイアウト処理が必要となるため、作業者は、原稿データを入稿する度に表紙のレイアウトを決める処理が発生する。
さらに、上述したPOD市場では顧客から入稿された原稿データに基づいて出力処理を実行するが、顧客によって様々な形態の原稿データを送信してくることが考えられる。例えば、図29Bの2913のように予め表紙用に面付け処理が施された原稿データを受信することもあれば、図29Aの2901のように予め表紙用に面付け処理が実行されていない原稿データを受信することもある。その場合、作業者は、受信した原稿データを確認してから、ページデータの順序を入れ替えることなく出力したり、ページデータの順番を入れ替えて1ページづつレイアウトすべき領域を決定する処理など、原稿データごとに異なる処理が発生する。
このように作業者は、製本処理としてくるみ製本を設定する場合、表紙のレイアウト処理を決定するために多大な労力と時間を掛けなければならなかった。
本願は、上記課題に鑑みてなされたものであり、設定された印刷設定情報と原稿データに含まれるページデータに基づいて、表紙のレイアウトを決定することにより、表紙のレイアウト処理の効率化を図る。
上述した課題を解決するために、本発明は以下の構成を備える。
印刷装置と通信可能な情報処理装置であって、背表紙を含む表紙に対するレイアウト処理を実行するため、複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類を設定する設定手段と、印刷すべきページデータを含む原稿データを受信する受信手段と、前記設定手段によって設定された表紙レイアウト種類に基づいて、前記受信手段によって受信された原稿データに含まれるページデータから表紙領域にレイアウトすべきページデータを決定する決定手段と、前記決定手段によって決定されたページデータを前記設定手段によって設定された表紙レイアウト種類に従ってレイアウトするレイアウト手段を有することを特徴とする。
設定された印刷設定情報と原稿データに含まれるページデータに基づいて、表紙のレイアウトを決定することにより、容易に表紙のレイアウト処理を実行することが可能となる。
以下、図面を参照しながら本発明に係る実施の形態を詳細に説明する。
[システム概要]
まず、本発明に係る文書処理システムの概要について、図1乃至図12を参照して以下に説明する。尚、この文書処理システムは、一般のアプリケーションによって作成されたデータファイルを電子原稿ファイルに変換する電子原稿ライタと、その電子原稿ファイルを編集する機能を提供する製本アプリケーションとを含む。製本アプリケーションは、作成されたデータを一まとめにした文書の作成及び編集を可能とし、その操作性を向上させて文書編集を効率的に行えるものである。
まず、本発明に係る文書処理システムの概要について、図1乃至図12を参照して以下に説明する。尚、この文書処理システムは、一般のアプリケーションによって作成されたデータファイルを電子原稿ファイルに変換する電子原稿ライタと、その電子原稿ファイルを編集する機能を提供する製本アプリケーションとを含む。製本アプリケーションは、作成されたデータを一まとめにした文書の作成及び編集を可能とし、その操作性を向上させて文書編集を効率的に行えるものである。
[システム構成及び動作]
図1は、本実施形態の文書処理システムのソフトウェア構成を示す図である。文書処理システムは、本発明の情報処理装置に好適な実施形態であるデジタルコンピュータ101(以下、ホストコンピュータとも呼ぶ)によって実現されている。図1に示す一般アプリケーション101は、ワードプロセシングやスプレッドシート、フォトレタッチ、ドロー、あるいはペイント、プレゼンテーション、テキスト編集などの機能を提供するアプリケーションプログラムであり、OSに対する印刷機能を有している。これらのアプリケーションは、作成された文書データや画像データなどのアプリケーションデータを印刷する際に、オペレーティングシステム(OS)によって提供される所定のインタフェース(一般に、GDIと呼ばれる)を利用する。即ち、アプリケーション101は、作成したデータを印刷するために、上述のインタフェースを提供するOSの出力モジュールに対して、あらかじめ定められたOSに依存する形式の出力コマンド(GDI関数と呼ばれる)を送信する。一方、出力コマンドを受けた出力モジュールは、その出力コマンドをプリンタ等の出力デバイスが処理可能な形式に変換して、変換されたコマンド(DDI関数と呼ばれる)を出力する。出力デバイスが処理可能な形式はデバイスの種類やメーカ、機種などによって異なる。そのため、デバイスごとにデバイスドライバが提供されており、OSではそのデバイスドライバを利用してコマンドの変換を行い、印刷データを生成し、JL(Job Language)でくくることにより印刷ジョブが生成される。OSとしてマイクロソフト社のウインドウズを利用する場合には、前述した出力モジュールとしてはGDI(Graphic Device Interface)と呼ばれるモジュールが相当する。
図1は、本実施形態の文書処理システムのソフトウェア構成を示す図である。文書処理システムは、本発明の情報処理装置に好適な実施形態であるデジタルコンピュータ101(以下、ホストコンピュータとも呼ぶ)によって実現されている。図1に示す一般アプリケーション101は、ワードプロセシングやスプレッドシート、フォトレタッチ、ドロー、あるいはペイント、プレゼンテーション、テキスト編集などの機能を提供するアプリケーションプログラムであり、OSに対する印刷機能を有している。これらのアプリケーションは、作成された文書データや画像データなどのアプリケーションデータを印刷する際に、オペレーティングシステム(OS)によって提供される所定のインタフェース(一般に、GDIと呼ばれる)を利用する。即ち、アプリケーション101は、作成したデータを印刷するために、上述のインタフェースを提供するOSの出力モジュールに対して、あらかじめ定められたOSに依存する形式の出力コマンド(GDI関数と呼ばれる)を送信する。一方、出力コマンドを受けた出力モジュールは、その出力コマンドをプリンタ等の出力デバイスが処理可能な形式に変換して、変換されたコマンド(DDI関数と呼ばれる)を出力する。出力デバイスが処理可能な形式はデバイスの種類やメーカ、機種などによって異なる。そのため、デバイスごとにデバイスドライバが提供されており、OSではそのデバイスドライバを利用してコマンドの変換を行い、印刷データを生成し、JL(Job Language)でくくることにより印刷ジョブが生成される。OSとしてマイクロソフト社のウインドウズを利用する場合には、前述した出力モジュールとしてはGDI(Graphic Device Interface)と呼ばれるモジュールが相当する。
電子原稿ライタ102は、上述のデバイスドライバを改良したものであり、本文書処理システム実現のために提供されるソフトウェアモジュールである。但し、電子原稿ライタ102は特定の出力デバイスを目的としておらず、製本アプリケーション104やプリンタドライバ106により処理可能な形式に出力コマンドを変換する。この電子原稿ライタ102による変換後の形式(以後電子原稿形式と呼ぶ)は、ページ単位の原稿を詳細な書式をもって表現可能であれば特に問わない。実質的な標準形式のうち、例えばアドビシステムズによるPDF形式やSVG形式などが電子原稿形式として採用できる。
一般アプリケーション101から電子原稿ライタ102を利用させる場合には、出力に使用するデバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定してから印刷を実行させる。但し、電子原稿ライタ102によって作成されたままの電子原稿ファイルは、電子原稿ファイルとして完全な形式を備えていない。そのため、デバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定するのは製本アプリケーション104であり、その管理下でアプリケーションデータの電子原稿ファイルへの変換が実行される。そして、製本アプリケーション104は電子原稿ライタ102が生成した新規の不完全な電子原稿ファイルを後述する形式を備えた電子原稿ファイルとして完成させる。以下、この点を明瞭に識別する必要がある場合、電子原稿ライタ102によって作成されたファイルを「電子原稿ファイル」と呼び、製本アプリケーション104によって構造を与えられた電子原稿ファイルを「ブックファイル」と呼ぶ。また、特に区別する必要がない場合は、アプリケーションにより生成されるドキュメントファイル、電子原稿ファイル、及びブックファイルをいずれも文書ファイル(または文書データ)と呼ぶ。
このように一般アプリケーションは、デバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定し、データを印刷させる。その結果、電子原稿ライタは、一般アプリケーション101によって定義されたページ(以後論理ページあるいは原稿ページと呼ぶ)を単位とする電子原稿形式に変換し、電子原稿ファイル103としてハードディスクなどの記憶媒体に格納する。尚、ハードディスクは、本実施形態の文書処理システムを実現するコンピュータが備えているローカルドライブであっても良く、ネットワークに接続されている場合にはネットワーク上に提供されるドライブであっても良い。
製本アプリケーション104は電子原稿ファイル(あるいはブックファイル)103を読み込み、それを編集するための機能を利用者に提供する。但し、製本アプリケーション104は、各ページの内容を編集する機能は提供しておらず、ページを最小単位として構成される章やブックの構造を編集するための機能を提供している。
製本アプリケーション104によって編集されたブックファイル103を印刷する際、製本アプリケーション104によって電子原稿デスプーラ105が起動される。電子原稿デスプーラ105は、製本アプリケーションと共にコンピュータ内にインストールされるプログラムモジュールである。電子原稿デスプーラ105は、製本アプリケーションで利用するドキュメント(ブックファイル)を印刷する際に、プリンタドライバへ描画データを出力するために使用されるモジュールである。電子原稿デスプーラ105は、指定されたブックファイルをハードディスクから読み出し、ブックファイルに記述された形式で各ページを印刷するために、前述したOSの出力モジュールに適合する出力コマンドを生成し、不図示の出力モジュールに出力する。その際に、出力デバイスとして使用されるプリンタ107用のプリンタドライバ106がデバイスドライバとして指定される。上述の出力モジュールは、受信した出力コマンドをデバイスコマンドに変換して指定されたプリンタ107用のプリンタドライバ106に出力し、そのプリンタドライバ106がプリンタ107で解釈実行可能なページ記述言語等のコマンドに変換する。そして、変換されたコマンドはプリンタドライバ106から不図示のシステムスプーラを介してプリンタ107に送信され、プリンタ107によってコマンドに応じた画像が印刷される。
図2は、コンピュータ100のハードウェアブロック図である。図2において、CPU201は、ROM203またはハードディスク211からRAM202にロードされたOSや一般アプリケーション、製本アプリケーションなどのプログラムを実行し、図1のソフトウェア構成や、後述するフローチャートの手順を実現する。RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。キーボードコントローラ(KBC)205は、キーボード209や不図示のポインティングデバイスからのキー入力を制御する。CRTコントローラ(CRTC)206は、CRTディスプレイ210の表示を制御する。ディスクコントローラ(DKC)207は、ブートプログラム、種々のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、後述する編集ファイル等を記憶するハードディスク(HD)211やフロッピー(登録商標)ディスク(FD)等とのアクセスを制御する。PRTC208は、接続されたプリンタ107との間の信号の交換を制御する。NC212はネットワークに接続されて、ネットワークに接続された他の機器との通信制御処理を実行する。
[電子原稿データの形式]
編集アプリケーション104の詳細を言及する前に、ブックファイルのデータ形式について説明する。ブックファイルは紙媒体の書物を模倣した3層の層構造を有する。まず、上位層は「ブック」と呼ばれ、1冊の本を模倣しており、その本全般に係る属性が定義されている。その下の中間層は、本でいう章に相当し、やはり「章」と呼ばれる。各章についても、章毎の属性が定義できる。そして、下位層は「ページ」であり、アプリケーションプログラムで定義された各ページに相当する。尚、各ページについてもページ毎の属性が定義できる。更に、一つのブックは複数の章を含んでいてよく、また一つの章は複数のページを含むこともできる。
編集アプリケーション104の詳細を言及する前に、ブックファイルのデータ形式について説明する。ブックファイルは紙媒体の書物を模倣した3層の層構造を有する。まず、上位層は「ブック」と呼ばれ、1冊の本を模倣しており、その本全般に係る属性が定義されている。その下の中間層は、本でいう章に相当し、やはり「章」と呼ばれる。各章についても、章毎の属性が定義できる。そして、下位層は「ページ」であり、アプリケーションプログラムで定義された各ページに相当する。尚、各ページについてもページ毎の属性が定義できる。更に、一つのブックは複数の章を含んでいてよく、また一つの章は複数のページを含むこともできる。
図3に示す(A)は、ブックファイルの形式の一例を模式的に示す図である。図示するように、この例では、ブックファイルにおけるブック,章,ページは、それぞれに相当するノードにより示されている。一つのブックファイルは一つのブックを含む。ブック,章は、ブックとしての構造を定義するための概念であるから、定義された属性値と下位層へのリンクとをその実体として含む。ページは、アプリケーションプログラムによって出力されたページ毎のデータを実体として有する。そのため、ページは、その属性値のほかに、原稿ページの実体(原稿ページデータ)と各原稿ページデータへのリンクを含む。
尚、紙媒体等に出力する際の印刷ページは複数の原稿ページを含む場合がある。この構造に関してはリンクによって表示されず、ブック、章、ページ各階層における属性として表示される。
図3において、ブック301には、ブック属性が定義されていると共に、2つの章302A,302Bがリンクされている。このリンクにより、章302A,302Bがブック301に包含されていることが表示される。章302Aには、ページ303A,303Bがリンクされ、これらページが含まれることが示されている。各ページ303A,303Bにはそれぞれ属性値が定義され、その実体である原稿ページデータ(1)、(2)へのリンクが含まれる。これらリンクは、図3に示す(B)のように原稿ページデータ304のデータ(1),(2)を指し示し、ページ303A、303Bの実体が原稿ページデータ(1)、(2)であることを表示している。
図4は、ブック属性のリストである。下位層と重複して定義可能な項目に関しては、下位層の属性値が優先採用される。そのため、ブック属性にのみ含まれる項目に関しては、ブック属性に定義された値はブック全体を通して有効な値となる。しかし、下位層と重複する項目については、下位層において定義されていない場合における既定値としての意味を有する。尚、図示された各項目は具体的に1項目に対応するのではなく、関連する複数の項目を含むものもある。
図5は章属性の、図6はページ属性のリストである。章属性とページ属性との関係もブック属性と下位層の属性との関係と同様である。
図4〜図6から明らかなように、ブック属性に固有の項目は、印刷方法、製本詳細、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切りの6項目である。これらはブックを通して定義される項目である。印刷方法の属性としては、片面印刷、両面印刷、製本印刷の3つの値を指定できる。ここで、製本印刷とは、別途指定する枚数の用紙を束にして2つ折りにし、その束をつづり合わせることで製本が可能となる形式で印刷する方法である。製本詳細属性としては、製本印刷が指定されている場合に、見開き方向や、束になる枚数等が指定できる。
表紙/裏表紙属性は、ブックとしてまとめられる電子原稿ファイルを印刷する際に、表紙及び裏表紙となる用紙を付加することの指定、及び付加した用紙への印刷内容の指定を含む。インデックス紙属性は、章の区切りとして、印刷装置に別途用意される耳付きのインデックス紙の挿入の指定及びインデックス(耳)部分への印刷内容の指定を含む。この属性は、印刷用紙とは別に用意された用紙を所望の位置に挿入するインサート機能を持ったインサータが使用する印刷装置に備えられている場合か、あるいは、複数の給紙カセットを使用可能である場合に有効となる。これは合紙属性についても同様である。
合紙属性は、章の区切りとして、インサータから、あるいは給紙カセットから供給される用紙の挿入の指定、及び合紙を挿入する場合には、給紙元の指定などを含む。
章区切り属性は、章の区切り目において、新たな用紙を使用するか、新たな印刷ページを使用するか、特に何もしないか等の指定を含む。片面印刷時には、新たな用紙の使用と新たな印刷ページの使用とは同じ意味を持つ。両面印刷時には、「新たな用紙の使用」を指定すれば連続する章が1枚の用紙に印刷されることは無いが、「新たな印刷ページの使用」を指定すれば、連続する章が1枚の用紙の表裏に印刷されることがあり得る。
章属性に関しては、章に固有の項目はなく、全てブック属性と重複する。従って、章属性における定義とブック属性における定義とが異なれば、章属性で定義された値が優先する。ブック属性と章属性とにのみ共通する項目は、用紙サイズ、用紙方向、N−up印刷指定、拡大縮小、排紙方法の5項目である。これらのうち、N−up印刷指定属性は1印刷ページに含まれる原稿ページ数を指定するための項目である。指定可能な配置としては、1×1、1×2、2×2、3×3、4×4などがある。排紙方法属性は、排出した用紙にステイプル処理を施すか否かを指定するための項目であり、この属性の有効性は使用する印刷装置がステイプル機能を有するか否かに依存する。
ページ属性に固有の項目には、ページ回転属性、ズーム、配置指定、アノテーション、ページ分割などがある。ページ回転属性は、原稿ページを印刷ページに配置する際の回転角度を指定するための項目である。ズーム属性は、原稿ページの変倍率を指定するための項目である。変倍率は、仮想論理ページ領域のサイズを100%として指定される。仮想論理ページ領域とは、原稿ページを、Nup等の指定に応じて配置した場合に、1原稿ページが占める領域である。例えば、1×1であれば、仮想論理ページ領域は1印刷ページに相当する領域となり、1×2であれば、1印刷ページの各辺を約70パーセントに縮小した領域となる。
ブック、章、ページについて共通な属性としては、ウォーターマーク属性及びヘッダ・フッタ属性がある。ここで、ウォーターマークとは、アプリケーションで作成されたデータに重ねて印刷される、別途指定される画像や文字列などである。ヘッダ・フッタは、それぞれ各ページの上余白及び下余白に印刷されるウォーターマークである。但し、ヘッダ・フッタには、ページ番号や日時など変数により指定可能な項目が用意されている。尚、ウォーターマーク属性およびヘッダ・フッタ属性において指定可能な内容は、章とページとは共通であるが、ブックはそれらと異なっている。ブックにおいてはウォーターマークやヘッダ・フッタの内容を設定できるし、また、ブック全体を通してどのようにウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するかを指定することができる。一方、章やページでは、その章やページにおいて、ブックで設定されたウォーターマークやヘッダ・フッタを印刷するか否かを指定できる。
[ブックファイルの生成手順]
ブックファイルは上述したような構造及び内容を有している。次に、製本アプリケーション104及び電子原稿ライタ102によるブックファイルの作成手順について説明する。ブックファイルの作成手順は、製本アプリケーション104によるブックファイルの編集操作の一環として実現される。
ブックファイルは上述したような構造及び内容を有している。次に、製本アプリケーション104及び電子原稿ライタ102によるブックファイルの作成手順について説明する。ブックファイルの作成手順は、製本アプリケーション104によるブックファイルの編集操作の一環として実現される。
図7は、製本アプリケーション104によりブックファイルを開く際の手順である。なお、本願のフローチャートの各ステップは情報処理装置のCPU201によって実行される。まず、製本アプリケーションは、開こうとするブックファイルが、新規作成すべきものであるか、それとも既存のものであるか判定する(ステップS701)。製本アプリケーションが、新規作成であると判定した場合には、章を含まないブックファイルを新規に作成する(ステップS702)。新規に作成されるブックファイルは、図3の例で示せば、ブックノード301のみ有し、章のノードに対するリンクが存在しないブックのノードとなる。ブック属性は、新規作成用としてあらかじめ用意された属性のセットが適用される。そして、製本アプリケーションは、新規ブックファイルを編集するためのユーザインタフェース(UI)画面を表示する(ステップS703)。図11は、新規にブックファイルが作成された際のUI画面の一例である。この場合は、ブックファイルは実質的な内容を持たないため、UI画面1100には何も表示されない。
一方、既存のブックファイルがあれば、指定されたブックファイルを開き(ステップS703)、そのブックファイルの構造、属性、内容に従ってユーザインタフェース(UI)画面を表示する。図10は、既存のブックファイルから指定されたブックファイルを表示するUI画面の一例である。UI画面1100は、ブックの構造を示すツリー部1101と、印刷された状態を表示するプレビュー部1102とを含む。ツリー部1101には、ブックに含まれる章、各章に含まれるページが図3に示す(A)のような木構造で表示される。ツリー部1101に表示されるページは原稿ページである。またプレビュー部1102には、印刷ページの内容が縮小されて表示される。その表示順序はブックの構造を反映したものとなっている。
さて、開かれたブックファイルには、電子原稿ライタ102によって電子原稿ファイルに変換されたアプリケーションデータを、新たな章として追加することができる。この機能を電子原稿インポート機能と呼ぶ。図7に示す手順によって新規に作成されたブックファイルに電子原稿インポートすることで、そのブックファイルには実体が与えられる。この機能は、図10の画面にアプリケーションデータをドラッグアンドドロップ操作することで起動される。
図8に電子原稿インポートの手順を示す。まず、製本アプリケーションは、指定されたアプリケーションデータを生成したアプリケーションプログラムを起動する。そして、製本アプリケーションは、デバイスドライバとして電子原稿ライタ102を指定してアプリケーションデータを印刷出力することで、電子原稿データに変換する(ステップS801)。変換を終えたなら、製本アプリケーションは、変換されたデータが画像データであるか否かを判定する(ステップS802)。この判定は、ウインドウズOSの下であれば、アプリケーションデータのファイル拡張子に基づいて行われる。例えば、拡張子が「bmp」であればウインドウズビットマップデータであり、「jpg」であればjpeg圧縮された画像データ、「tiff」であればtiff形式の画像データであると判定できる。また、このような画像データの場合はS8010のようにアプリケーションを起動せずに、画像データから直接電子原稿ファイルを生成することが可能であるため、S801の処理を省略することも可能である。
ここで、画像データでなかった場合、製本アプリケーションは、ステップS801で生成された電子原稿ファイルを、現在開かれているブックファイルのブックに、新たな章として追加する(ステップS803)。章属性としては、ブック属性と共通するものについてはブック属性の値がコピーされ、そうでないものについては、予め用意された規定値に設定される。
また、ステップS802で画像データである場合、製本アプリケーションは、原則として新たな章を追加せず、指定されている章に、ステップS801で生成された電子原稿ファイルに含まれる各原稿ページを追加する(ステップS804)。但し、ブックファイルが新規作成されたファイルであれば、新たな章が作成されて、その章に属するページとして電子原稿ファイルの各ページが追加される。ページ属性は、上位層の属性と共通のものについてはその属性値が与えられ、アプリケーションデータにおいて定義された属性を電子原稿ファイルに引き継いでいるものについてはその値が与えられる。例えば、Nup指定などがアプリケーションデータにおいて指定されていた場合には、その属性値が引き継がれる。このようにして、新規なブックファイルが作成され、あるいは、新規な章が追加される。
図9は、図8に示すステップS801において、電子原稿ライタ102により電子原稿ファイルを生成させる手順のフローチャートである。まず、製本アプリケーションは、新たな電子原稿ファイルを作成してそれを開く(ステップS901)。製本アプリケーションは、指定したアプリケーションデータに対応するアプリケーションを起動し、電子原稿ライタをデバイスドライバとしてOSの出力モジュールに対して出力コマンドを送信する。出力モジュールは、受信した出力コマンドを電子原稿ライタ102によって電子原稿形式のデータに変換し、出力する(ステップS902)。その出力先はステップS901で開いた電子原稿ファイルである。製本アプリケーションは、指定されたデータ全てについて変換が終了したか判定し(ステップS903)、終了していれば電子原稿ファイルを閉じる(ステップS904)。電子原稿ライタ102によって生成される電子原稿ファイルは、図3の(B)に示される原稿ページデータの実体を含むファイルである。
[ブックファイルの編集]
以上のようにして、アプリケーションデータからブックファイルを作成することができる。生成されたブックファイルについては、章及びページに対して次のような編集操作が可能である。
(1)新規追加
(2)削除
(3)コピー
(4)切り取り
(5)貼り付け
(6)移動
(7)章名称変更
(8)ページ番号名称振り直し
(9)表紙挿入
(10)合紙挿入
(11)インデックス紙挿入
(12)各原稿ページに対するページレイアウト
以上のようにして、アプリケーションデータからブックファイルを作成することができる。生成されたブックファイルについては、章及びページに対して次のような編集操作が可能である。
(1)新規追加
(2)削除
(3)コピー
(4)切り取り
(5)貼り付け
(6)移動
(7)章名称変更
(8)ページ番号名称振り直し
(9)表紙挿入
(10)合紙挿入
(11)インデックス紙挿入
(12)各原稿ページに対するページレイアウト
このほか、一旦行った編集操作を取り消す操作や、更に取り消した操作をやり直す操作が可能である。これら編集機能により、例えば複数のブックファイルの統合、ブックファイル内で章やページの再配置、ブックファイル内で章やページの削除、原稿ページのレイアウト変更、合紙やインデックス紙の挿入などの編集操作が可能となる。これらの操作を行うと、図4、図5に示す属性に操作結果が反映されたり、あるいはブックファイルの構造に反映される。例えば、ブランクページの新規追加操作を行えば、指定された箇所にブランクページが挿入される。このブランクページは原稿ページとして扱われる。また、原稿ページに対するレイアウトを変更すれば、その変更内容は、印刷方法やN−up印刷、表紙/裏表紙、インデックス紙、合紙、章区切りといった属性に反映される。
[ブックファイルの出力]
以上のように作成・編集されるブックファイルは、印刷出力を最終目的とするものである。ここで、利用者が図10に示した製本アプリケーションのUI画面1100からファイルメニューを選択し、そこから印刷を選択すると、指定した出力デバイスにより印刷出力される。この際、まず製本アプリケーション104は、現在開かれているブックファイルからジョブチケットを作成し、そのジョブチケットを電子原稿デスプーラ105に渡す。一方、電子原稿デスプーラ105は、ジョブチケットをOSの出力コマンド、例えばウインドウズのGDI関数に変換し、それを出力モジュール、例えばGDIに送信する。出力モジュールは、指定されたプリンタドライバ106によってデバイスに適したコマンドを生成し、そのデバイスに送信する。
以上のように作成・編集されるブックファイルは、印刷出力を最終目的とするものである。ここで、利用者が図10に示した製本アプリケーションのUI画面1100からファイルメニューを選択し、そこから印刷を選択すると、指定した出力デバイスにより印刷出力される。この際、まず製本アプリケーション104は、現在開かれているブックファイルからジョブチケットを作成し、そのジョブチケットを電子原稿デスプーラ105に渡す。一方、電子原稿デスプーラ105は、ジョブチケットをOSの出力コマンド、例えばウインドウズのGDI関数に変換し、それを出力モジュール、例えばGDIに送信する。出力モジュールは、指定されたプリンタドライバ106によってデバイスに適したコマンドを生成し、そのデバイスに送信する。
ここで、ジョブチケットは原稿ページを最小単位とする構造を有するデータである。ジョブチケットにおける構造は、用紙上における原稿ページのレイアウトを定義している。ジョブチケットは1ジョブにつき1つ発行される。そのため、まず最上位にドキュメントというノードがあり、文書全体の属性、例えば両面印刷/片面印刷などが定義されている。その下には、用紙ノードが属し、用いるべき用紙の識別子やプリンタにおける給紙口の指定などの属性が含まれる。各用紙ノードには、その用紙で印刷されるシートのノードが属する。1シートは1枚の用紙に相当する。各シートには、印刷ページ(物理ページ)が属する。片面印刷ならば1シートには1物理ページが属し、両面印刷ならば1シートに2物理ページが属する。各物理ページには、その上に配置される原稿ページが属する。また物理ページの属性として、原稿ページのレイアウトが含まれる。
電子原稿デスプーラ105は、上述のジョブチケットを、出力モジュールへの出力コマンドに変換する。
電子原稿デスプーラ105は、上述のジョブチケットを、出力モジュールへの出力コマンドに変換する。
[その他のシステム構成]
本実施形態の文書処理システムの概要は以上のようなものである。これはスタンドアロン型のシステムであるが、これを拡張したサーバクライアントシステムでもほぼ同様の構成・手順でブックファイルを作成・編集できる。但し、ブックファイルや印刷処理はサーバによって管理される。
本実施形態の文書処理システムの概要は以上のようなものである。これはスタンドアロン型のシステムであるが、これを拡張したサーバクライアントシステムでもほぼ同様の構成・手順でブックファイルを作成・編集できる。但し、ブックファイルや印刷処理はサーバによって管理される。
図12は、サーバクライアント型文書処理システムの構成を示すブロック図である。クライアント文書処理システムは、スタンドアロン型システムに、クライアントモジュールであるDOMSドライバ109及びDOMSプリントサービスモジュール110、DS(文書サービス)クライアントモジュール108を加えた構成を有する。なお、DOMSは、Document Output Management Service(文書出力管理サービス)である。このクライアント文書処理システム1200に文書管理サーバ1201、印刷集中管理サーバ1202及びプリントサーバ1203が接続されている。これらサーバは、通常ネットワークによってクライアント文書処理システムと接続されるが、サーバが同時にクライアントとしても機能する場合には、ネットワーク間の通信をシミュレートするプロセス間通信によって接続される。
尚、図12に示す例では、文書管理サーバ1201と印刷集中管理サーバ1202の両方のサーバがクライアントに接続されているが、何れか一方のみネットワーク上に存在する場合もあり得る。
文書管理サーバ1201は、製本アプリケーション104により作成・編集されたブックファイルを格納するサーバである。文書管理サーバ1201によってブックファイルを管理する場合、ブックファイルはクライアントPCのローカルHDに代わって、あるいはそれに加えて、文書管理サーバ1201のデータベース1211に保存される。製本アプリケーション104と文書管理サーバ1201との間のブックファイルの保存及び読み出しは、DSクライアント108及びDSコア1212を介して行われる。
印刷集中管理サーバ1202は、クライアント文書管理システム1200に格納された、あるいは文書管理サーバ1201に格納されたブックファイルの印刷を管理するサーバである。クライアントにおける印刷要求は、DOMSドライバ109およびDOMSプリントサービスモジュール110を介して印刷集中管理サーバ1202のDOMSWGサーバモジュール1221に送信される。集中印刷管理サーバ1202は、クライアントのプリンタで印刷する場合にはクライアントのDOMSプリントサービスモジュール110を介して電子原稿デスプーラ105に電子原稿データを渡す。一方、プリントサーバ1203により印刷する場合、集中印刷管理サーバ1202は、プリントサーバ1203のDOMSプリントサービスモジュール1203に送信する。集中印刷管理サーバは、例えば保存されているブックファイルに対して印刷要求を発行した利用者の資格などについてセキュリティチェックを行ったり、印刷処理のログを保存したりする。このように、文書処理システムは、スタンドアロンとしても、クライアントサーバシステムとしても実現できる。
[プレビュー表示の内容]
既に説明した通り、ブックファイルが製本アプリケーションによって開かれると、図10に示したユーザインタフェース画面1100が表示される。ツリー部1101には、開いているブック(以下、「注目ブック」と呼ぶ)の構造を示すツリーが表示される。プレビュー部には、利用者の指定に応じて、3通りの表示方法が用意されている。まず、第1は原稿ページをそのまま表示する原稿ビューと呼ばれるモードである。この原稿ビューモードでは、注目ブックに属する原稿ページの内容が縮小されて表示される。尚、プレビュー部1102の表示にレイアウトは反映されない。次に、第2は印刷ビューモードである。この印刷ビューモードでは、プレビュー部1102には原稿ページのレイアウトが反映された形で原稿ページが表示される。そして、第3は簡易印刷ビューモードである。この簡易印刷ビューモードでは、各原稿ページの内容はプレビュー部の表示には反映されず、レイアウトのみが反映される。
既に説明した通り、ブックファイルが製本アプリケーションによって開かれると、図10に示したユーザインタフェース画面1100が表示される。ツリー部1101には、開いているブック(以下、「注目ブック」と呼ぶ)の構造を示すツリーが表示される。プレビュー部には、利用者の指定に応じて、3通りの表示方法が用意されている。まず、第1は原稿ページをそのまま表示する原稿ビューと呼ばれるモードである。この原稿ビューモードでは、注目ブックに属する原稿ページの内容が縮小されて表示される。尚、プレビュー部1102の表示にレイアウトは反映されない。次に、第2は印刷ビューモードである。この印刷ビューモードでは、プレビュー部1102には原稿ページのレイアウトが反映された形で原稿ページが表示される。そして、第3は簡易印刷ビューモードである。この簡易印刷ビューモードでは、各原稿ページの内容はプレビュー部の表示には反映されず、レイアウトのみが反映される。
[ステイプル制御]
次に、ステイプル機能を有するプリンタと接続するコンピュータ100の製本アプリケーション104によって行われるステイプル制御について説明する。
次に、ステイプル機能を有するプリンタと接続するコンピュータ100の製本アプリケーション104によって行われるステイプル制御について説明する。
図13は、ステイプル制御システムの構成を示すブロック図である。図示するように、ステイプル制御システムは、図2に示したホストコンピュータ100とステイプル機能を有するプリンタ107とで構成される。
以下、プリンタ107の構成について説明する。尚、本発明の機能が実現されるのであれば、単体の機器であっても、複数の機器からなるシステムであっても、LAN,WAN等のネットワークを介して接続がなされ、処理が行われるシステムであっても本発明を適用できる。
図示するように、プリンタ107において、1301はプリンタCPUである。CPUは、ROM1302または外部メモリ1303に記憶された制御プログラム等に基づいてシステムバス1304に接続される印刷部I/F1305を介して、印刷部(プリンタエンジン)1306に出力情報としての画像信号を出力する。このROM1302内のプログラムROMには、CPU1301の制御プログラム等が記憶される。また、ROM1302内のフォント用ROMには、出力情報を生成する際に使用するフォントデータ等が記憶される。ROM1302内のデータ用ROMには、ハードディスク等の外部メモリ1303がないプリンタの場合、ホストコンピュータ100上で利用される情報等が記憶されている。
また、CPU1301は、入力部1307を介してホストコンピュータ100との通信処理が可能となっており、プリンタ107内の情報等をホストコンピュータ100に通知できる。RAM1308は、CPU1301の主メモリや、ワークエリア等として機能するRAMであり、図示しない増設ポートに接続されるオプションRAMによりメモリ容量を拡張することができるように構成されている。
尚、RAM1308は、出力情報展開領域、環境データ格納領域、NVRAM等に用いられる。上述したハードディスク(HD)、ICカード等の外部メモリ1303は、メモリコントローラ(MC)1309によりアクセスを制御される。外部メモリ1303は、オプションとして接続され、フォントデータ、エミュレーションプログラム、フォームデータ等を記憶する。また、操作パネル1311は操作のためのスイッチ及びLED表示器等で構成されている。
また、上述の外部メモリ1303は1個に限らず、複数個備えられ、内蔵フォントに加えてオプションカード、言語系の異なるプリンタ制御言語を解釈するプログラムを格納した外部メモリを複数接続できるように構成されていても良い。更に、図示しないNVRAMを有し、操作パネル1311からのプリンタモード設定情報を記憶するようにしても良い。
[くるみ製本の構成]
くるみ製本を図示したものを図14に示す。一般的にくるみ製本は表紙1409と中紙1403で構成されている。くるみ製本とは、1408のようなものを指し、背の部分1402をのりで接着し、表紙でくるんで綴じる製本方式である。左開きの製本印刷物の場合、初めの表紙にあたる部分1404を表1とよび、その表1の裏面1405を表2、裏表紙の裏面1407を表3、裏表紙1401の表面を表4と呼ぶ。右開きの場合は、左右対称となり、1401を表1、1407を表2、1405を表3、1404を表4と呼ぶ。
くるみ製本を図示したものを図14に示す。一般的にくるみ製本は表紙1409と中紙1403で構成されている。くるみ製本とは、1408のようなものを指し、背の部分1402をのりで接着し、表紙でくるんで綴じる製本方式である。左開きの製本印刷物の場合、初めの表紙にあたる部分1404を表1とよび、その表1の裏面1405を表2、裏表紙の裏面1407を表3、裏表紙1401の表面を表4と呼ぶ。右開きの場合は、左右対称となり、1401を表1、1407を表2、1405を表3、1404を表4と呼ぶ。
表紙に原稿を乗せて、中紙の位置と表紙の位置を揃えるためには、表1〜表4も中紙と同じ原稿サイズで作成する必要がある。表1〜表4および中紙をすべて同じ原稿サイズで作成したものを図15に示す。1501は表1、1502は表2、1503は中紙、1504は表3、1505は表4を表している。これを出力用紙上にレイアウトする場合のフローを図16に示す。
図16は全て同一原稿サイズで入稿された場合にくるみ製本を実行するためのレイアウトを作成するフローチャートである。まず、製本アプリケーションは、原稿となるデータを入稿する(S1601)。製本アプリケーションは、ユーザによって操作画面を介して選択された用紙を入稿された原稿データを印刷する用紙として選択し、レイアウトを設定する(S1602)。
製本アプリケーションは、設定された用紙とレイアウトから用紙厚と中紙に必要な出力用紙枚数を計算する。用紙厚は、用紙に割り当てられている厚みから値を取得してもよいし、坪量から計算して求めた値でもよい(S1603)。なお、坪量とは単位面積あたりの質量を指す。
製本アプリケーションは、1枚あたりの用紙の厚さと用紙枚数を乗算し背幅を求める(S1604)。ここでは記載しないが、くるみ製本を糊付けする際に圧着させる時に用紙厚が変化する場合は、任意の係数を乗算してもよい。
製本アプリケーションは、S1604にて求められた背幅を表1と表4、表2と表3の間に挿入し(S1605)、レイアウト処理を実行する(S1606)。表1と表4の間に出来た背の部分には、任意のテキストもしくはイメージの挿入を行ってもよい。そして、製本アプリケーションは、レイアウトされた表紙と中紙の印刷用データを出力する(S1607)。
続いて、S1606にて実行される用紙レイアウト処理について図17を用いて説明する。図17においてBは図16のS1604で求められた背幅である。Tは用紙1枚当たりの厚みであり、Nは用紙枚数である。
1701は表紙に使用する出力用紙である。1702は中紙に使用する出力用紙である。表紙1701にレイアウトする表紙データは、表1と表4の間にS1604にて算出した余白Bの領域を空けて、仕上がりページ領域とする(1703)。従って、仕上がりページ領域の幅は、「2×W+B」、高さは「H」となる。つまり、製本アプリケーションは、受信した原稿データに含まれるページデータのうち、表紙として使用すべきページデータをS1604にて算出した余白領域分だけ間を空けてレイアウトした出力用のデータを生成する。なお、裏面についても同様である。製本アプリケーションは、表2と表3の間にも余白Bの領域を空けて、仕上がりページ領域を作成し、出力用紙1701の裏面に配置するようなデータを生成する。中紙1702には、中原稿の1503を配置し、印刷する。表紙のみ1面で作成し、裏表紙や中原稿は仕上がりサイズで作成してきている場合も同様のケースで考えられる。
図18は、外側に配置される表紙のみ1面で作成し、裏表紙や中原稿は表紙と異なる製本用のサイズで原稿を作成してきた場合のくるみ製本におけるレイアウト作成のフローである。
製本アプリケーションは、表紙用の原稿データと本文にあたる中原稿データを入稿する(S1801)。製本アプリケーションは、入稿された原稿データを印刷する用紙を選択し、レイアウトを設定する(S1802)。製本アプリケーションは、設定された用紙とレイアウトから1枚あたりの用紙の厚さと中紙に必要な出力用紙枚数を計算する(S1803)。製本アプリケーションは、用紙の厚さと用紙枚数を乗算し背幅を求める(S1804)。製本アプリケーションは、S1804にて算出された背幅を表2と表3の間に挿入し(S1805)、レイアウト処理を実行する(S1806)。そして、レイアウトされた表紙と中紙用のデータを生成する(S1807)。
表紙のレイアウト方法について図19に示す。図18においてBは図18のS1804で求められた背幅である。Tは用紙1枚当たりの厚みであり、Nは用紙枚数である。
1905は表紙に使用する出力用紙である。1906は中紙に使用する出力用紙である。
1905は表紙に使用する出力用紙である。1906は中紙に使用する出力用紙である。
表紙の内側にレイアウトする表紙データは表2(1902)と表3(1904)の間にS1804にて計算した余白Bを空けて、仕上がりページ領域とする(1907)。従って、仕上がりページ領域の幅は、2×W+Bであり、高さはHとなる。仕上がりページ領域は、出力用紙1905にレイアウトされ、印刷される。表紙原稿データ1901は出力用紙1905の表面に中央配置し、印刷する。
これらにより、表紙と裏表紙が中紙の用紙厚や用紙枚数によって変化するようなことがあっても表紙と裏表紙の印字位置ズレがなくなり、バランスの良い製本印刷物を作成することが可能となる。
(実施例2)
実施例2は、入稿された原稿データと設定された印刷体裁情報に基づいて表紙のレイアウトを決定する処理について説明する。
実施例2は、入稿された原稿データと設定された印刷体裁情報に基づいて表紙のレイアウトを決定する処理について説明する。
図20は、くるみ製本処理用の印刷処理を実行することによって出力される出力結果を示した図である。くるみ製本では、中身となる本文をくるむための表紙2001と中身となる本文2002の出力結果が必要となる。
くるみ製本の製作過程を図21に示す。本文となる中紙2002の綴じたい辺に対し、糊を塗布し、表紙2001の中心に合わせて貼り付け、表紙2001で中紙2002をくるむことにより、くるみ製本が実行される。一般的には、これを三方断裁してくるみ製本の仕上がりを整える。
[くるみ製本作成方法]
本願の製本アプリケーションによって実行される全体フローを図22に示す。
製本アプリケーションは、図1に示す一般アプリケーションから印刷すべき表紙およびページデータを含む原稿データを受信する(S2201)。そして、製本アプリケーションは、ユーザの設定を認識して、原稿データに対する印刷体裁を設定する(S2202)。そして、製本アプリケーションは、入稿した原稿データおよび設定された印刷体裁に基づいて背幅を算出し(S2203)、表紙データ領域を作成する(S2204)。
本願の製本アプリケーションによって実行される全体フローを図22に示す。
製本アプリケーションは、図1に示す一般アプリケーションから印刷すべき表紙およびページデータを含む原稿データを受信する(S2201)。そして、製本アプリケーションは、ユーザの設定を認識して、原稿データに対する印刷体裁を設定する(S2202)。そして、製本アプリケーションは、入稿した原稿データおよび設定された印刷体裁に基づいて背幅を算出し(S2203)、表紙データ領域を作成する(S2204)。
[体裁設定]
図23および図32から図33を用いて、S2202において実行される体裁設定に関する処理を詳細に説明する。
図23および図32から図33を用いて、S2202において実行される体裁設定に関する処理を詳細に説明する。
製本アプリケーションは、図32の設定画面3200を用いて作業者が設定した仕上がりサイズFを認識する(S2301)。なお、図24に示すとおり、仕上がりサイズFは、「仕上がりサイズ幅」Fwおよび「仕上がりサイズ高さ」Fhの情報を含む。また、仕上がりサイズFは、オーダ時に指定されているサイズとする。図32について説明する。製本アプリケーションは所定の操作により、図32の設定画面3200を表示する。図32の設定画面3200において仕上がりサイズを選択する。なお、仕上がりサイズは仕上がりサイズ設定項目3201を用いて選択する。図32では、A3サイズが設定されている。また、図32では、その他に本文の出力体裁情報を設定できる。なお、出力体裁情報の一例として面付けの種類を設定する項目3202が表示される。
製本アプリケーションは、ユーザによりくるみ製本が設定されているか否かを判定する(S2302)。図32においてタブの「仕上げ」3203を選択することにより、図33の設定画面3300が表示される。図33においてとじ設定項目3301を介して作業者が「くるみ」を選択することにより、くるみ製本が設定される。さらに、作業者は入稿された原稿データに基づいて表紙の印刷体裁情報を設定する。なお、表紙の印刷体裁情報は項目3302を介して設定する。図33では、「表×裏:2×2」と設定されている。なお、図33における表紙の印刷体裁情報の設定処理については図29にて後述する。また図33では、「表×裏:2×2」と記載されているが、その他にも図29にて後述する「表×裏:1×2」、「表×裏:2×1」などが選択できる。また、図33では、図34にて後述するフィニッシング設定項目3303を含んでいる。このように、製本アプリケーションは、背表紙を含む表紙に対するレイアウト処理を実行するため、図33の設定画面3300を介して複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類として入力されたレイアウト種類を設定する。
S2302によりくるみ製本が設定された場合、上述したブックの設定がくるみ製本になる。さらに、製本アプリケーションは、S2303において、物理ページのメディアタイプを設定し(S2303)、設定されたメディアタイプの用紙の厚さを取得する。
製本アプリケーションは、原稿データの配置順やくるみ製本の中紙のレイアウトを設定する(S2304)。
[背幅を算出]
図25を用いて、S2203において実行される「背幅を算出」処理について詳細に説明する。
図25を用いて、S2203において実行される「背幅を算出」処理について詳細に説明する。
原稿データに含まれるページデータおよびS2202において設定された出力体裁情報に基づいて、製本会うプリケーションは、出力される物理ページ枚数(P:出力枚数)を計測する(S2501)。
製本アプリケーションは、S2303において設定したメディアタイプから用紙の厚さTjを取得する(S2502)。なお、メディアタイプごとの用紙の厚さは予めRAM202等によって管理されているとする。
製本アプリケーションは、S2601によって算出された出力枚数と出力体裁情報に含まれる出力用の用紙種類の厚さTjに基づいて背幅Bを算出する(S2503)。本願では、背幅の算出方法として、取得した用紙の厚さを、物理ページ枚数分加算する処理を実行している。
以上、図25の処理によって出力されるページ数と用紙の厚さに基づいて背幅のサイズが自動的に算出される。
[表紙データ領域作成]
図26を用いて、S2204において実行される「表紙データ領域を作成」処理について詳細に説明する。
図26を用いて、S2204において実行される「表紙データ領域を作成」処理について詳細に説明する。
製本アプリケーションは、S2503において求めた背幅Bと図23のS2301にて取得した「仕上がりサイズ高さ」Fhを乗算することにより、背表紙サイズ:Sを求める(S2601)。S2601の処理を図27を用いて説明する。図27に示すとおり、背表紙の横サイズはS2503において算出した背幅Bが該当し、背表紙の縦サイズはS2301において取得した「仕上がりサイズ高さ」Fhが該当する。よって、背表紙のサイズ(面積)を算出する場合、B×Fhにより算出されることは明らかである。
製本アプリケーションは、S2601において算出された背表紙サイズ:Sとユーザが指定した仕上がりサイズ:Fを用いて、表紙サイズ:Cを求める(S2602)。S2602の処理を図28を用いて詳細に説明する。表紙サイズには、表紙領域2801と表紙領域2802を考慮し、かつ、背表紙サイズS2803を考慮する。つまり、表紙サイズは、表紙領域2801と表紙領域2802と背表紙サイズS2803の和が表紙サイズ:C2804となる。
以上により、くるみ製本の表紙データの描画領域を作成することが可能である。また、くるみ製本を作成する過程で、中紙の枚数が増減した場合や、メディアタイプが変更され、用紙厚が変更された場合は、S2502の計算処理を再度行えばよい。
[レイアウト]
次に図26において算出した表紙サイズ:Cに対する表紙のレイアウト方法について図29AからCを用いて説明する。
まず、2900について説明する。
次に図26において算出した表紙サイズ:Cに対する表紙のレイアウト方法について図29AからCを用いて説明する。
まず、2900について説明する。
製本アプリケーションを操作しているユーザ(作業者)は、原稿データ2901が入稿された場合、全ページが同じサイズのページデータであると認識できる。なお、入稿された原稿データは、図10にて上述したようにプレビューされるため、ユーザは容易に原稿データに含まれるページデータを確認できる。ユーザは、印刷体裁の設定処理において、表の表紙領域(図14の1401および1404に相当)に2ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域(図14の1405および1407に相当)に2ページ分のページデータを配置すると決定する。そのため、ユーザは表紙の体裁設定として図33の設定画面の項目3302を介して「表×裏:2×2」と設定する。この設定に従い、製本アプリケーションは、受信した原稿データの1ページ目および最終ページを表の表紙領域2902にレイアウトし、原稿データの2ページ目および最終ページの1つ前のページを裏の表紙領域2903にレイアウトする。つまり、製本アプリケーションは、設定された表紙レイアウト種類に従って決定されたページデータを、設定された表紙レイアウト種類に従ってレイアウトする。
続いて、2904について説明する。
続いて、2904について説明する。
製本アプリケーションを操作しているユーザは、原稿データ2905が入稿された場合、1つのページデータ(表2・表3)について他のページデータとは異なるサイズで入稿されていることを認識できる。ユーザは、原稿データから表2・表3のページデータは、裏面の表紙であると認識することにより、印刷体裁の設定処理において、表の表紙領域に2ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に1ページ分のページデータを配置すると決定する。そのため、ユーザは表紙の体裁設定として「表×裏:2×1」と設定する。この設定に従い、製本アプリケーションは、受信した原稿データの1ページ目および最終ページを表の表紙領域2906にレイアウトし、原稿データの2ページ目にあたる表2・表3のページデータを裏の表紙領域2907にレイアウトする。
続いて、2908について説明する。
続いて、2908について説明する。
製本アプリケーションを操作しているユーザは、原稿データ2909が入稿された場合、1つのページデータ(表4・表1)について他のページデータとは異なるサイズで入稿されていることを認識できる。ユーザは、原稿データから表4・表1のページデータは、表の表紙であると認識することにより、印刷体裁の設定処理において、表の表紙領域に1ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に2ページ分のページデータを配置すると決定する。そのため、ユーザは表紙の体裁設定として「表×裏:1×2」と設定する。この設定に従い、製本アプリケーションは、受信した原稿データの1ページ目にあたる表4・表1のページデータを表の表紙領域2910にレイアウトし、原稿データの2ページ目および最終ページのページデータを裏の表紙領域2911にレイアウトする。
続いて、2912について説明する。
続いて、2912について説明する。
製本アプリケーションを操作しているユーザは、原稿データ2913が入稿された場合、2つのページデータ(表4・表1および表2・表3)について他のページデータとは異なるサイズで入稿されていることを認識できる。ユーザは、表4・表1のページデータは表の表紙データ、および、表2・表3のページデータは、裏の表紙データであると認識することにより、印刷体裁の設定処理において、表および裏の表紙領域に1ページ分のページデータを配置すると決定する。そのため、ユーザは表紙の体裁設定として「表×裏:1×1」と設定する。この設定に従い、製本アプリケーションは、受信した原稿データの1ページ目のページデータを表の表紙領域2914にレイアウトし、原稿データの2ページ目のページデータを裏の表紙領域2915にレイアウトする。
続いて、2916について説明する。
続いて、2916について説明する。
製本アプリケーションを操作しているユーザは、原稿データ2917が入稿された場合、1つのページデータ(表4・表1)について他のページデータとは異なるサイズで入稿されていることを認識できる。ユーザは、原稿データから表4・表1のページデータは、表の表紙であると認識し、かつ、裏の表紙領域に配置すべきページデータが含まれていないと判断した場合、印刷体裁の設定処理において、表の表紙領域に1ページ分のページデータを配置する。そしてユーザは、裏の表紙領域にページデータを配置しないことを決定する。そのため、ユーザは表紙の体裁設定として「表×裏:1×0」と設定する。この設定に従い、製本アプリケーションは、受信した原稿データの1ページ目を表の表紙領域2918にレイアウトし、裏の表紙領域2919にはページデータをレイアウトしない。
続いて2920について説明する。
続いて2920について説明する。
製本アプリケーションを操作しているユーザは、原稿データ2921が入稿された場合、1つのページデータ(表2・表3)について他のページデータとは異なるサイズで入稿されていることを認識できる。ユーザは、原稿データから表2・表3のページデータは、裏の表紙であると認識し、かつ、表の表紙領域に配置すべきページデータが含まれていないと判断した場合、印刷体裁の設定処理において、表の表紙領域にページデータを配置しない。そしてユーザは、裏の表紙領域に1ページ分のページデータを配置することを決定する。そのため、ユーザは表紙の体裁設定として「表×裏:0×1」と設定する。この設定に従い、製本アプリケーションは、受信した原稿データの1ページ目を裏の表紙領域2923にレイアウトし、表の表紙領域2922にはページデータをレイアウトしない。
続いて、2924について説明する。
続いて、2924について説明する。
製本アプリケーションを操作しているユーザは、原稿データ2925が入稿された場合、全ページが同じサイズのページデータであると認識できる。また、ユーザは、原稿データから表の表紙に配置すべきページデータが原稿データ2925に含まれていないと判断した場合、印刷体裁の設定処理において、表の表紙領域にページデータを配置せず、裏の表紙領域に2ページ分のページデータを配置すると決定する。そのため、ユーザは表紙の体裁設定として「表×裏:0×2」と設定する。この設定に従い、製本アプリケーションは、表の表紙領域2926にページデータをレイアウトせず、原稿データの1ページ目および最終ページの裏の表紙領域2927にレイアウトする。
続いて、2928について説明する。
続いて、2928について説明する。
製本アプリケーションを操作しているユーザは、原稿データ2929が入稿された場合、全ページが同じサイズのページデータであると認識できる。また、ユーザは、原稿データから裏の表紙に配置すべきページデータが原稿データ2929に含まれていないと判断した場合、表の表紙領域に2ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域にページデータを配置しないことを決定する。そのため、ユーザは表紙の体裁設定として「表×裏:2×0」と設定する。この設定に従い、製本アプリケーションは、原稿データの1ページ目および最終ページの表の表紙領域2930にレイアウトし、裏の表紙領域2931には、ページデータをレイアウトしない。
続いて、2932について説明する。
続いて、2932について説明する。
製本アプリケーションを操作しているユーザは、原稿データ2933が入稿された場合、全ページが同じサイズのページデータであると認識できる。また、ユーザは、原稿データから表紙に配置すべきページデータが原稿データ2933に含まれていないと判断した場合、印刷体裁の設定処理において、表および裏の表紙領域にページデータを配置しないことを決定する。そのため、ユーザは表紙の体裁設定として「表×裏:0×0」と設定する。この設定に従い、製本アプリケーションは、表の表紙領域2934におよび裏の表紙領域2935には、ページデータをレイアウトしない。
このようにユーザは、入稿されたページデータを確認してから図33を介して表紙の体裁情報を設定する。さらに、製本アプリケーションは設定された表紙の体裁情報に従って、入稿した原稿データから表紙領域を含めたレイアウト処理を実行する。
続いて、配置すべき表紙領域が決定されたページデータの配置方法について説明する。
続いて、配置すべき表紙領域が決定されたページデータの配置方法について説明する。
1つの印刷領域に2ページ分のページデータを配置する場合、製本アプリケーションは、S2602で求めた描画領域において、背表紙領域Sを除いた仕上がり領域Fに各ページデータを配置する。背表紙は、背表紙領域Sに描画する。表紙が左開きであるならば、表紙データ領域の右側に先頭のデータを配置し、右開きであるならば、表紙データ領域の左側に先頭のデータを配置する。
1つの印刷領域に1ページ分のページデータを配置する場合、製本アプリケーションは、S2602で求めた描画領域において、背表紙領域Sを含む表紙領域Cの中心に1ページ分のページデータを配置する。
また、1つの印刷領域に配置すべきページデータがない場合、製本アプリケーションは、S2602で求めた描画領域にページデータを配置しない。なお、製本アプリケーションは、図29の説明により決定されたページデータと図25にて特定された背表紙領域サイズに基づいて表紙領域に対するレイアウト処理を実行しても良い。
図31を用いて図29に示した表紙領域へのレイアウト処理方法を説明する。
図31を用いて図29に示した表紙領域へのレイアウト処理方法を説明する。
製本アプリケーションは、設定されている体裁情報が表の表紙領域に2ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に2ページ分のページデータを配置する「表×裏:2×2」が設定されているか否かを判定する(S3101)。S3101により、「表×裏:2×2」が設定されていると判定された場合、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる1ページ目と最終ページのページデータを表の表紙領域にレイアウトする。さらに、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる2ページ目のページデータと最終ページの1つ前のページデータを裏の表紙領域にレイアウトする(S3102)。
製本アプリケーションは、設定されている体裁情報が表の表紙領域に2ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に1ページ分のページデータを配置する「表×裏:2×1」が設定されているか否かを判定する(S3103)。S3103により、「表×裏:2×1」が設定されていると判定された場合、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる1ページ目と最終ページのページデータを表の表紙領域にレイアウトする。さらに、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる2ページ目を裏の表紙領域にレイアウトする(S3104)。
製本アプリケーションは、設定されている体裁情報が表の表紙領域に1ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に2ページ分のページデータを配置する「表×裏:1×2」が設定されているか否かを判定する(S3105)。S3105により、「表×裏:1×2」が設定されていると判定された場合、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる1ページ目を表の表紙領域にレイアウトする。さらに、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる2ページ目のページデータと最終ページのページデータを裏の表紙領域にレイアウトする(S3106)。
製本アプリケーションは、設定されている体裁情報が表の表紙領域に0ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に2ページ分のページデータを配置する「表×裏:0×2」が設定されているか否かを判定する(S3107)。S3101により、「表×裏:0×2」が設定されていると判定された場合、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる1ページ目のページデータと最終ページのページデータを裏の表紙領域にレイアウトする(S3108)。
製本アプリケーションは、設定されている体裁情報が表の表紙領域に2ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に0ページ分のページデータを配置する「表×裏:2×0」が設定されているか否かを判定する(S3109)。S3109により、「表×裏:2×0」が設定されていると判定された場合、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる1ページ目と最終ページのページデータを表の表紙領域にレイアウトする(S3110)。
製本アプリケーションは、設定されている体裁情報が表および裏の表紙領域に0ページ分のページデータを配置する「表×裏:0×0」が設定されているか否かを判定する(S3111)。S3111により、「表×裏:0×0」が設定されていると判定された場合、製本アプリケーションは、ページデータを表および裏の表紙領域にレイアウトしない(S3112)。
製本アプリケーションは、設定されている体裁情報が表の表紙領域に1ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に1ページ分のページデータを配置する「表×裏:1×1」が設定されているか否かを判定する(S3113)。S3113により、「表×裏:1×1」が設定されていると判定された場合、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる1ページ目を表の表紙領域にレイアウトする。さらに、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる2ページ目のページデータを裏の表紙領域にレイアウトする(S3114)。
製本アプリケーションは、設定されている体裁情報が表の表紙領域に1ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に0ページ分のページデータを配置する「表×裏:1×0」が設定されているか否かを判定する(S3115)。S3115により、「表×裏:1×0」が設定されていると判定された場合、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる1ページ目のページデータを表の表紙領域にレイアウトする(S3116)。
製本アプリケーションは、設定されている体裁情報が表の表紙領域に0ページ分のページデータを配置し、裏の表紙領域に1ページ分のページデータを配置する「表×裏:0×1」が設定されているか否かを判定する(S3117)。S3117により、「表×裏:0×1」が設定されていると判定された場合、製本アプリケーションは、原稿データに含まれる1ページ目のページデータを裏の表紙領域にレイアウトする(S3118)。
このように、製本アプリケーションは、設定された表紙レイアウト種類に基づいて、受信された原稿データに含まれるページデータから表紙領域にレイアウトすべきページデータを決定する。そのため、作業者は1ページづつページデータを割り当てるという作業がなくなり、作業効率の向上を図れる。
[背表紙描画方法]
製本アプリケーションは、背表紙領域に対してテキストデータまたはイメージデータを描画することができる。また、背表紙領域3000は、テキストデータまたはイメージデータを描画すべき複数の領域を含み、製本アプリケーションは、選択された描画領域に対してテキストデータまたはイメージデータを描画する。なお、描画領域の一例として図30に示す通り、「左上/上/右上/左/中心/右/左下/下/右下」3001の9方向から選択することができる。
製本アプリケーションは、背表紙領域に対してテキストデータまたはイメージデータを描画することができる。また、背表紙領域3000は、テキストデータまたはイメージデータを描画すべき複数の領域を含み、製本アプリケーションは、選択された描画領域に対してテキストデータまたはイメージデータを描画する。なお、描画領域の一例として図30に示す通り、「左上/上/右上/左/中心/右/左下/下/右下」3001の9方向から選択することができる。
図30を用いて背表紙の描画方法について説明する。図30の背表紙3000に示すとおり、背表紙領域には9つの領域3001が設定されている。製本アプリケーションは、選択された領域に対してテキストデータまたはイメージデータを描画する。また、製本アプリケーションは、ユーザからの指示に従って描画領域サイズを変更することも可能である。また、各描画領域は、背表紙領域に対する位置情報を保持している(例えば、左上の描画領域は、背表紙領域の左上点から縦および横方向に5mmづつ移動した位置)。よって、製本アプリケーションは、特定される背表紙領域サイズの変化に従って、描画領域の位置を変更することもできる。
[断裁コマンド生成方法]
製本アプリケーションは、図21にて上述した通りくるみ製本を実行したあとに断裁処理を実行すると判定する。よって、製本アプリケーションが、断裁処理を実行させるためのコマンドを生成する方法について図34を用いて説明する。
製本アプリケーションは、図21にて上述した通りくるみ製本を実行したあとに断裁処理を実行すると判定する。よって、製本アプリケーションが、断裁処理を実行させるためのコマンドを生成する方法について図34を用いて説明する。
製本アプリケーションは、選択されている印刷後処理装置(以降、フィニッシャと記載)がオフラインフィニッシャであるか否かを判定する(S3401)。ユーザは、図33に示す設定UIの設定項目3303を用いてフィニッシャの種類を選択することができる。設定項目3303のプルダウンを選択することにより、「糊付け・表紙でくるむ(インラインフィニッシャ)」、「糊付け・表紙でくるむ(オフラインフィニッシャ)」といった選択肢が表示される。図33を介して選択された内容はRAM202等に保持されているので、製本アプリケーションがRAM202を参照することによりS3401の処理を実現できる。ここで、フィニッシャの種類について説明する。
(1)インラインフィニッシャ:紙パスがプリンタと物理的に接続されており、かつ、操作指示や状況確認もプリンタと電気的に接続されている後処理装置。
(2)ニアラインフィニッシャ:紙パスはプリンタと接続されておらず、作業者(オペレータ)が出力物を運搬するが、操作指示や状況確認はネットワークなどの通信手段を介して電気的に情報送受可能な後処理装置。
(3)オフラインフィニッシャ:紙パスも操作指示や状況確認などの通信手段もプリンタと全く接続されておらず、作業者が出力物の運搬、出力物の設定、手作業での操作入力、機器自体が発する状況報告を作業者が目視で確認する後処理装置。
(2)ニアラインフィニッシャ:紙パスはプリンタと接続されておらず、作業者(オペレータ)が出力物を運搬するが、操作指示や状況確認はネットワークなどの通信手段を介して電気的に情報送受可能な後処理装置。
(3)オフラインフィニッシャ:紙パスも操作指示や状況確認などの通信手段もプリンタと全く接続されておらず、作業者が出力物の運搬、出力物の設定、手作業での操作入力、機器自体が発する状況報告を作業者が目視で確認する後処理装置。
製本アプリケーションは、S3401においてオフラインフィニッシャが選択されたと判定した場合、図31の処理にて決定した表紙用のレイアウトに基づく表紙用の描画データを電子原稿デスプーラを介してプリンタドライバへ出力する(S3407)。この際、製本アプリケーションは、表紙用の出力用紙サイズも出力する。
製本アプリケーションは、図32のUIを用いて設定した面つけ方法に基づく本文用の描画データを電子原稿デスプーラを介してプリンタドライバへ出力する(S3408)。この際、製本アプリケーションは、本文用の出力用紙サイズを出力する。
なお、オフラインフィニッシャを用いて断裁処理が実行されることが認識された場合、製本アプリケーションは、表紙用の描画データに断裁すべき位置を示す印を描画した描画データを生成しても良い。
一方、オフラインフィニッシャが選択されていない場合、製本アプリケーションは、製本アプリケーションがサポート可能なプリンタドライバが選択されているか否かを判定する(S3402)。具体的な判定方法の一例として、製本アプリケーションが、選択されたプリンタドライバのDEVMODEの拡張領域を認識できるか否かに基づいて判定する。なお、DEVMODEとは、Windows(登録商標)OSの定める構造体ファイルであり、各種の印刷設定が保持されており、印刷処理時にプリンタドライバにより読み出されて印刷データの生成に用いられる。そして、DEVMODEの拡張領域には「くるみ製本処理」等のWindows(登録商標)OSがサポートしていない特殊な処理情報が格納されている。S3402では、製本アプリケーションが、選択されたプリンタドライバのDEVMODEの拡張領域に記述されている処理情報を認識できるか否かに基づいて判定処理が実行される。
S3402において、サポート可能なプリンタドライバが選択されていないと判定した場合、製本アプリケーションは、くるみ製本処理が実行できないことを表示する(S3403)。
S3402にてサポート可能なプリンタドライバが選択された場合、製本アプリケーションは、図33にて指定された表紙用出力用紙サイズ、図23にて算出された仕上がりサイズ、断裁処理コマンドをデスプーラを介してプリンタドライバへ出力する(S3404)。
S3404の情報に基づいてプリンタドライバが生成した印刷データを受信したプリンタ(インラインフィニッシャ)の処理について説明する。例えばインラインフィニッシャが折り処理を実行する折り位置を決定する。そしてインラインフィニッシャは、折り位置を基準とした仕上がりサイズの位置で断裁処理を行うことにより、仕上がりサイズの出力結果を得ることが可能となる。また、印刷結果の天地方向については、印刷結果の中心点と仕上がりサイズの中心点を合わせて、差分を断裁することにより仕上がりサイズの出力結果を得ることができる。
そして、製本アプリケーションは、図31の処理にて決定した表紙用のレイアウトに基づく表紙用描画データをデスプーラを介してプリンタドライバへ出力する(S3405)。
つまり、製本アプリケーションは、表紙領域に対するレイアウトが決定された表紙用の描画データを含むブックファイル(製本用印刷データともいう)を生成する。
さらに、製本アプリケーションは、出力用紙サイズと本文用に面付けされた描画データをデスプーラを介してプリンタドライバに対して出力する(S3406)。なお、プリンタドライバは、製本アプリケーションが生成した描画データおよび断裁処理を示すコマンドに基づいて、プリンタが解釈可能な印刷データを生成する。
以上の処理を実行することにより、印刷後処理装置としてオフラインフィニッシャが選択されなかった場合、製本アプリケーションが、断裁処理を指定するためのコマンドを生成する。そのため、プリンタは、製本アプリケーションが作成した断裁処理を実行するコマンドに基づく印刷データに従った処理を実行することができる。なお、プリンタドライバによって生成される印刷データは、プリンタが解釈可能なデータである。
尚、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラム(実施形態では図に示すフローチャートに対応したプログラム)を、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給する。そして、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合を含む。
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等の形態であっても良い。
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスクがある。また、更に、記録媒体としては、光磁気ディスク、MO、CD−ROM、CD−R、CD−RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM、DVD(DVD−ROM,DVD−R)などがある。
その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、その接続先のホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるWWWサーバも、本発明に含まれるものである。
また、本発明のプログラムを暗号化してCD−ROM等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、その鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。
また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。また、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。
102 電子原稿ライタ
103 電子原稿ファイル
104 製本アプリケーション
103 電子原稿ファイル
104 製本アプリケーション
Claims (24)
- 印刷装置と通信可能な情報処理装置であって、
背表紙を含む表紙に対するレイアウト処理を実行するため、複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類を設定する設定手段と、
印刷すべきページデータを含む原稿データを受信する受信手段と、
前記設定手段によって設定された表紙レイアウト種類に基づいて、前記受信手段によって受信された原稿データに含まれるページデータから表紙領域にレイアウトすべきページデータを決定する決定手段と、
前記決定手段によって決定されたページデータを前記設定手段によって設定された表紙レイアウト種類に従ってレイアウトするレイアウト手段を有することを特徴とする情報処理装置。 - 出力体裁情報を設定する出力体裁設定手段と、
原稿データに含まれるページデータと前記出力体裁設定手段によって設定された出力体裁情報から出力枚数を算出する算出手段と、
前記算出手段によって算出された出力枚数と前記出力体裁情報に含まれる出力用の用紙種類とから、前記表紙領域に含まれる背表紙領域サイズを特定する特定手段を有し、
前記レイアウト手段は、前記決定手段によって決定されたページデータと前記特定手段によって特定された背表紙領域サイズに基づいて表紙領域に対するレイアウト処理を実行することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記背表紙領域は、テキストデータまたはイメージデータを描画すべき複数の領域を含み、選択された描画領域に対してテキストデータまたはイメージデータを描画する描画手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 前記描画領域は、前記特定手段によって特定される背表紙領域サイズの変化に従って、前記描画領域の位置を変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記設定手段は、表用の表紙領域および裏用の表紙領域の各表紙領域に対して、それぞれ2ページ分のページデータをレイアウトする第1レイアウト種類と、表用の表紙領域または裏用の表紙領域のいずれか1つの表紙領域に対して1ページ分のページデータをレイアウトする第2レイアウト種類と、表用の表紙領域または裏用の表紙領域の各表紙領域に対して1ページ分のページデータをレイアウトする第3レイアウト種類を少なくとも含む複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類を設定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記決定手段は、前記設定手段により設定された表紙レイアウト種類に基づいてレイアウトすべきページデータを決定する決定処理として、少なくとも原稿データの1ページ目および最終ページのページデータを表用の表紙領域にレイアウトすべきページデータとして決定する第1決定処理、または、原稿データの1ページ目を表用の表紙領域にレイアウトすべきページデータとして決定する第2決定処理を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- 前記レイアウト手段によって表紙領域に対するレイアウトが決定された表紙用データを含む製本用印刷データを生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された製本用印刷データに基づいて前記印刷装置が解釈可能な印刷ジョブを生成するために、前記製本用印刷データをプリンタドライバに対して出力する出力手段を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。 - 前記生成手段は、印刷処理後に実行される断裁処理に関する情報を含んだ製本用印刷データを生成することを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
- 印刷装置と通信可能な情報処理装置における情報処理方法であって、
背表紙を含む表紙に対するレイアウト処理を実行するため、複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類を設定する設定工程と、
印刷すべきページデータを含む原稿データを受信する受信工程と、
前記設定工程によって設定された表紙レイアウト種類に基づいて、前記受信工程によって受信された原稿データに含まれるページデータから表紙領域にレイアウトすべきページデータを決定する決定工程と、
前記決定工程によって決定されたページデータを前記設定工程によって設定された表紙レイアウト種類に従ってレイアウトするレイアウト工程を有することを特徴とする情報処理方法。 - 出力体裁情報を設定する出力体裁設定工程と、
原稿データに含まれるページデータと前記出力体裁設定工程によって設定された出力体裁情報から出力枚数を算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出された出力枚数と前記出力体裁情報に含まれる出力用の用紙種類とから、前記表紙領域に含まれる背表紙領域サイズを特定する特定工程を有し、
前記レイアウト工程は、前記決定工程によって決定されたページデータと前記特定工程によって特定された背表紙領域サイズに基づいて表紙領域に対するレイアウト処理を実行することを特徴とする請求項9に記載の情報処理方法。 - 前記背表紙領域は、テキストデータまたはイメージデータを描画すべき複数の領域を含み、選択された描画領域に対してテキストデータまたはイメージデータを描画する描画工程を有することを特徴とする請求項9または10に記載の情報処理方法。
- 前記描画領域は、前記特定工程によって特定される背表紙領域サイズの変化に従って、前記描画領域の位置を変更することを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の情報処理方法。
- 前記設定工程は、表用の表紙領域および裏用の表紙領域の各表紙領域に対して、それぞれ2ページ分のページデータをレイアウトする第1レイアウト種類と、表用の表紙領域または裏用の表紙領域のいずれか1つの表紙領域に対して1ページ分のページデータをレイアウトする第2レイアウト種類と、表用の表紙領域または裏用の表紙領域の各表紙領域に対して1ページ分のページデータをレイアウトする第3レイアウト種類を少なくとも含む複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類を設定することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の情報処理方法。
- 前記決定工程は、前記設定工程により設定された表紙レイアウト種類に基づいてレイアウトすべきページデータを決定する決定処理として、少なくとも原稿データの1ページ目および最終ページのページデータを表用の表紙領域にレイアウトすべきページデータとして決定する第1決定処理、または、原稿データの1ページ目を表用の表紙領域にレイアウトすべきページデータとして決定する第2決定処理を含むことを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の情報処理方法。
- 前記レイアウト工程によって表紙領域に対するレイアウトが決定された表紙用データを含む製本用印刷データを生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成された製本用印刷データに基づいて前記印刷装置が解釈可能な印刷ジョブを生成するために、前記製本用印刷データをプリンタドライバに対して出力する出力工程を有することを特徴とする請求項9乃至14のいずれか1項に記載の情報処理方法。 - 前記生成工程は、印刷処理後に実行される断裁処理に関する情報を含んだ製本用印刷データを生成することを特徴とする請求項15に記載の情報処理方法。
- 印刷装置と通信可能な情報処理装置において実行可能な情報処理プログラムであって、
背表紙を含む表紙に対するレイアウト処理を実行するため、複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類を設定する設定工程と、
印刷すべきページデータを含む原稿データを受信する受信工程と、
前記設定工程によって設定された表紙レイアウト種類に基づいて、前記受信工程によって受信された原稿データに含まれるページデータから表紙領域にレイアウトすべきページデータを決定する決定工程と、
前記決定工程によって決定されたページデータを前記設定工程によって設定された表紙レイアウト種類に従ってレイアウトするレイアウト工程を有することを特徴とするコンピュータにて読み取り可能な情報処理プログラム。 - 出力体裁情報を設定する出力体裁設定工程と、
原稿データに含まれるページデータと前記出力体裁設定工程によって設定された出力体裁情報から出力枚数を算出する算出工程と、
前記算出工程によって算出された出力枚数と前記出力体裁情報に含まれる出力用の用紙種類とから、前記表紙領域に含まれる背表紙領域サイズを特定する特定工程を有し、
前記レイアウト工程は、前記決定工程によって決定されたページデータと前記特定工程によって特定された背表紙領域サイズに基づいて表紙領域に対するレイアウト処理を実行することを特徴とする請求項17に記載の情報処理プログラム。 - 前記背表紙領域は、テキストデータまたはイメージデータを描画すべき複数の領域を含み、選択された描画領域に対してテキストデータまたはイメージデータを描画する描画工程を有することを特徴とする請求項17または18に記載の情報処理プログラム。
- 前記描画領域は、前記特定工程によって特定される背表紙領域サイズの変化に従って、前記描画領域の位置を変更することを特徴とする請求項17乃至19のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
- 前記設定工程は、表用の表紙領域および裏用の表紙領域の各表紙領域に対して、それぞれ2ページ分のページデータをレイアウトする第1レイアウト種類と、表用の表紙領域または裏用の表紙領域のいずれか1つの表紙領域に対して1ページ分のページデータをレイアウトする第2レイアウト種類と、表用の表紙領域または裏用の表紙領域の各表紙領域に対して1ページ分のページデータをレイアウトする第3レイアウト種類を少なくとも含む複数の表紙レイアウト種類から出力時に使用されるべき表紙レイアウト種類を設定することを特徴とする請求項17乃至20のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
- 前記決定工程は、前記設定工程により設定された表紙レイアウト種類に基づいてレイアウトすべきページデータを決定する決定処理として、少なくとも原稿データの1ページ目および最終ページのページデータを表用の表紙領域にレイアウトすべきページデータとして決定する第1決定処理、または、原稿データの1ページ目を表用の表紙領域にレイアウトすべきページデータとして決定する第2決定処理を含むことを特徴とする請求項17乃至21のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。
- 前記レイアウト工程によって表紙領域に対するレイアウトが決定された表紙用データを含む製本用印刷データを生成する生成工程と、
前記生成工程によって生成された製本用印刷データに基づいて前記印刷装置が解釈可能な印刷ジョブを生成するために、前記製本用印刷データをプリンタドライバに対して出力する出力工程を有することを特徴とする請求項17乃至22のいずれか1項に記載の情報処理プログラム。 - 前記生成工程は、印刷処理後に実行される断裁処理に関する情報を含んだ製本用印刷データを生成することを特徴とする請求項23に記載の情報処理プログラム。
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