JP2016036914A - テープ印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のテープカートリッジを装着する場合のラベル作成における利便性を向上するテープ印刷装置を提供する。
【解決手段】テープ印刷装置1は、テープカートリッジ80を複数装着する装着部11と、複数のテープカートリッジ80に対応して設置され、テープ部材に印刷を行う印刷部170と、複数のテープカートリッジ80に対応して設置され、印刷されたテープ部材を切断する切断部181と、装着されたテープカートリッジ80の種別情報Aに対応して設定されるテープ部材に印刷するための印刷条件Bに従い、印刷部170に対し、対応するテープ部材に印刷文字列を印刷させる制御を行うと共に、テープ部材を切断するための切断条件Cに従い、切断部181に対し、対応する印刷されたテープ部材を切断させる制御を行う制御部と、を備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、テープ印刷装置に関する。
従来、テープ部材を収容するテープカートリッジを装着し、テープ部材に印刷を行ってラベルを作成するテープ印刷装置が知られている。
特許文献1に記載のラベル印字システムは、編集装置と、相互に異なるテープ幅のテープを内蔵するテープカセットが複数種類配設された印字装置とを備え、編集装置の画面上でラベルイメージを作成して選択することで、そのラベルイメージのラベル幅に合致するテープカセットを指定してラベルの作成を行う構成となっている。
特開2009−190313号公報
しかし、特許文献1に記載のラベル印字システムは、ラベルイメージに合致するテープ幅のテープカセットを指定してラベルの作成を行うが、例えば、テープ材質を含む異なる種類のテープ(テープ部材)等に関してはどのように印刷するのか述べられていない。そのため、異なる種類のテープ部材に対応させて印刷および切断を行えること等を含め、複数のテープカートリッジを装着する場合のラベル作成における利便性を高めることが課題となる。
従って、複数のテープカートリッジを装着する場合のラベル作成における利便性を向上するテープ印刷装置が要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るテープ印刷装置は、テープ部材を収容するテープカートリッジを複数装着し、それぞれのテープ部材に印刷および切断を行うテープ印刷装置であって、(a)テープカートリッジを複数装着する装着部と、(b)複数のテープカートリッジに対応して設置され、テープ部材に印刷を行う印刷部と、(c)複数のテープカートリッジに対応して設置され、印刷されたテープ部材を切断する切断部と、(d)装着されたテープカートリッジの種別情報に対応して設定されるテープ部材に印刷するための印刷条件に従い、印刷部に対し、対応するテープ部材に印刷文字列を印刷させる制御を行うと共に、テープ部材を切断するための切断条件に従い、切断部に対し、対応する印刷されたテープ部材を切断させる制御を行う制御部と、を備えていることを特徴とする。
このようなテープ印刷装置によれば、複数のテープカートリッジの種別情報に対応して設定される印刷条件に従い、対応するテープカートリッジのテープ部材に印刷文字列を印刷し、また、切断条件に従い、印刷されたテープ部材を切断する。これにより、異なる種類のテープ部材を含め、複数のテープカートリッジに対応させてラベルを作成することができる。従って、複数のテープカートリッジを装着するテープ印刷装置のラベル作成における利便性を向上させることができる。
[適用例2]上記適用例に係るテープ印刷装置において、装着された複数のテープカートリッジの種別情報の入力と、種別情報に基づき、印刷文字列、印刷条件、および切断条件を入力する操作部と、複数のテープカートリッジに対応させて印刷文字列、印刷条件、および切断条件を表示する表示部と、を備えることが好ましい。
このようなテープ印刷装置によれば、異なる種類のテープ部材に対応させて、操作部により種別情報の入力、印刷文字列、印刷条件、および切断条件の入力を行い、表示部で入力の結果を確認することにより、異なる種類のテープ部材に対応させて、容易にラベルを作成することができる。
[適用例3]上記適用例に係るテープ印刷装置において、装着された複数のテープカートリッジの種別情報を検出する検出部と、検出部で検出された種別情報に基づき、印刷文字列、印刷条件、および切断条件を入力する操作部と、複数のテープカートリッジに対応させて印刷文字列、印刷条件、および切断条件を表示する表示部と、を備えることが好ましい。
このようなテープ印刷装置によれば、検出部によりテープカートリッジの種別情報を取得することができるため、種別情報の入力を不要とすることができる。これにより、異なる種類のテープ部材に対応させてラベルを容易に作成することができる。
[適用例4]上記適用例に係るテープ印刷装置において、複数のテープカートリッジを関連付けると共に、種別情報、印刷文字列、印刷条件、および切断条件を、目的に応じて入力する手順を示す複数の入力フォームを記憶する記憶部と、複数の入力フォームから、目的に応じた入力フォームを選択する入力フォーム選択部と、を備え、制御部は、入力フォーム選択部で選択された入力フォームに基づき制御することが好ましい。
このようなテープ印刷装置によれば、入力フォーム選択部により、記憶部から目的に応じた入力フォームを選択し、その入力フォームに基づき、種別情報、印刷文字列、印刷条件、および切断条件を入力することで、複数のテープカートリッジに対して、容易で、効率的に目的に応じたラベルを作成することができる。従って、複数のテープカートリッジを装着する場合のラベル作成における利便性を向上するテープ印刷装置を実現することができる。
[適用例5]上記適用例に係るテープ印刷装置において、種別情報は、テープ部材の材質を含み、印刷条件は、印刷部を駆動する電圧および印刷枚数を含み、切断条件は、フルカットおよびハーフカットを含むことが好ましい。
このようなテープ印刷装置によれば、テープ部材の材質に対して、印刷条件として印刷部を駆動する電圧や印刷枚数の設定を行い、切断条件としてフルカットやハーフカットの設定を行うことにより、複数のテープカートリッジを装着する場合、装着したテープ部材に対応させて、印刷品質を向上させると共に、目的に合ったラベルを効率的に作成することができる。
[適用例6]上記適用例に係るテープ印刷装置において、印刷部による印刷、および切断部による切断は、制御部の指示に基づき、テープカートリッジごとに独立して行なわれることが好ましい。
このようなテープ印刷装置によれば、テープカートリッジごとに独立して、印刷および切断を行うことができるため、従属的に行われることに比べて、テープカートリッジごとにラベルを作成することができるため、ラベル作成を効率的に行うことができる。これにより、テープ印刷装置の利便性が向上する。
第1実施形態に係るテープ印刷装置の模式図。 テープ印刷装置の制御系を含む構成を示すブロック図。 テープ印刷装置を構内ネットワークに設置するラベルの作成に適用した場合の図。 構内ネットワーク用のラベルを作成する場合のフローチャート。 構内ネットワーク用のラベルを作成する場合のフローチャート。 構内ネットワーク用のラベルを作成する場合のフローチャート。 構内ネットワーク用の入力フォームに初期的に設定されている内容の一部を示す図。 第2実施形態に係るテープ印刷装置を医療現場でのラベル作成に適用した場合の図。 テープ印刷装置(ラベル作成システム)の構成を示す概略図。 人間ドック用のラベルを作成する場合のフローチャート。 人間ドック用のラベルを作成する場合のフローチャート。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1は、本実施形態に係るテープ印刷装置1の模式図であり、図1(a)はテープ印刷装置1の概平面図であり、図1(b)は第1テープカートリッジ81の概平面図である。なお、図1(b)では、第1テープカートリッジ81の他に、第1印刷部170a(印刷部170)、第1印刷ヘッド171a(印刷ヘッド171)も図示し、第1テープカートリッジ81が装着部11に装着された状態を図示している。また、図1(b)では、カートリッジケース800の内部に収容する部材も実線で示している。図2は、テープ印刷装置1の制御系を含む構成を示すブロック図である。
[テープ印刷装置1の概構成]
本実施形態のテープ印刷装置1は、図1(a)に示すように、平面視矩形状の装置本体10と、装置本体10に装着されるテープカートリッジ80とで構成されている。本実施形態では、装置本体10にテープカートリッジ80を3つ装着する構成となっている。装置本体10には、各テープカートリッジ80に対応して印刷を行う印刷部170(図1(a)では印刷ヘッド171のみ示す)がそれぞれ設置されている。また、各テープカートリッジ80に対応して切断部180(図1(a)ではカッターユニット181のみ示す)がそれぞれ設置されている。
テープカートリッジ80は、図1(a)に示すように、装置本体10の左側上方向から下方向に順次並べる形態で、装置本体10に形成される装着部11に装着される。テープカートリッジ80を装着部11に装着する際には、図示省略する開閉蓋を開放して装着し、装着後には、開閉蓋を閉塞する構成となる。また、装置本体10の右側下部には、各種入力キーからなる操作部2を構成するキーボード21が設置され、右側上部には、表示部3を構成するディスプレイ31が設置されている。
ここで、装着部11に装着される3つのテープカートリッジ80に対し、上方向から、それぞれ第1テープカートリッジ81、第2テープカートリッジ82、第3テープカートリッジ83とする。
また、第1〜第3のテープカートリッジ80(81,82,83)に対応する印刷部170を、第1印刷部170a、第2印刷部170b、第3印刷部170cとする。なお、図1(a)では、印刷部170として印刷ヘッド171のみ示しており、第1〜第3のテープカートリッジ80(81,82,83)に対応する印刷ヘッド171を、第1印刷ヘッド171a、第2印刷ヘッド171b、第3印刷ヘッド171cとする。
また、第1〜第3のテープカートリッジ80(81,82,83)に対応する切断部180を、第1切断部180a、第2切断部180b、第3切断部180cとする。なお、図1(a)では、切断部180としてカッターユニット181のみ示しており、第1〜第3のテープカートリッジ80(81,82,83)に対応するカッターユニット181を、第1カッターユニット181a、第2カッターユニット181b、第3カッターユニット181cとする。
[テープカートリッジ80の構成と動作]
テープカートリッジ80の構成を、第1テープカートリッジ81を例にして説明する。第1テープカートリッジ81は、第1テープ部材811、第1インクリボン812、第1プラテンローラー813、第1リボン巻取リール814等が第1カートリッジケース810の内部に収容されている。
第1テープ部材811は、第1テープリール8111にロール状に巻回され、繰り出し自在に設置される。第1テープ部材811は、詳細には、図示省略する印刷される印刷テープと、印刷された印刷テープ(ラベル)を貼付するための粘着層と、ラベルを貼付する際に剥離する剥離テープとの3層で構成され、印刷テープ側を外側にして巻回されている。
第1インクリボン812は、図示省略する熱転写用のインク層と、インク層を保持するベース基材とで構成されている。また、第1インクリボン812は、インク層を内側にしてリボン繰出しリール8121に繰り出し自在に収容され、インク層側を外側にして第1リボン巻取リール814に巻取り自在に収容されている。第1インクリボン812は、リボン繰出しリール8121から繰り出され、リボン巻取リール814に巻き取られる構成となっている。
第1プラテンローラー813は、第1カートリッジケース810の内部に回転自在に収容されている。第1プラテンローラー813は、第1印刷部170aを構成する第1印刷ヘッド171aとで、第1テープ部材811と第1インクリボン812とを挟持しながら、第1テープ部材811と第1インクリボン812とを順次送り出す。
なお、第1印刷部170aは、第1カートリッジケース810に開口する貫通開口8101に、装着部11から突出して遊嵌するように配設されている。そして、第1印刷ヘッド171aは、第1プラテンローラー813の回転に同期して、熱により第1インクリボン812のインク層を第1テープ部材811の印刷テープの面に転写することで、文字を印刷する。
そして、第1プラテンローラー813は、印刷が終了した第1テープ部材811を第1カートリッジケース810の側面に形成した第1スリット8102から第1テープカートリッジ81の外部に順次送り出す。なお、熱転写された第1インクリボン812は、第1リボン巻取リール814に順次巻き取られる。
第1テープカートリッジ81の下面には、第1テープ部材811の種別を識別するための小さな複数の被検出孔(図示省略)が形成されている。なお、後述するが、装着部11には、この被検出孔に相対して設置され、被検出孔の有無を検出することで、第1テープ部材811の種別を検出する検出部130(テープ識別センサー131(図2))が突出して構成されている。また、第1テープカートリッジ81の上面には、第1テープ部材811の種別を、ユーザーに見て識別させるための識別ラベル(図示省略)が貼付されている。なお、種別の内容として、本実施形態では、テープ材質、テープ幅、テープ色等を含んでいる。
上記では、第1テープカートリッジ81を用いて、テープカートリッジ80の構成および動作の説明を行ったが、第2テープカートリッジ82、第3テープカートリッジ83ともに、第1テープカートリッジ81と略同様の構成および動作となる。なお、以降の説明において、構成および動作が異なる場合には都度説明する。
なお、第2テープカートリッジ82は、第2テープ部材821、第2インクリボン822、第2プラテンローラー823、第2リボン巻取リール824を有して構成されている。同様に、第3テープカートリッジ83は、第3テープ部材831、第3インクリボン832、第3プラテンローラー833、第3リボン巻取リール834を有して構成されている。
[切断部180の構成]
切断部180は、装着部11に装着された各テープカートリッジ80の左側となる装置本体10の左端部にそれぞれ設置されている。切断部180は、印刷されたテープ部材(例えば第1テープ部材811)をハーフカットまたはフルカットする。なお、切断されたテープ部材(ラベル)は、装置本体10の左側面に形成されるそれぞれの排出口12から外部に排出される。
[テープ印刷装置1の制御系の構成]
テープ印刷装置1は、図2に示すように、操作部2、表示部3、検出部130、制御部140、記憶部150、駆動部160、印刷部170、切断部180等を有して構成されている。また、テープ印刷装置1の装着部11には、テープカートリッジ80が装着される。
操作部2は、キーボード21を有して構成されており、ユーザーによる印刷条件の入力や切断条件の入力等、ユーザーインターフェイスを担っている。
検出部130は、各テープカートリッジ80に対応し、それぞれ1つ設置されている。各検出部130は、テープ識別センサー131を有し、テープカートリッジ80の下面に形成される複数の被検出孔の有無を検出することにより、各テープ部材(例えば、第1テープ部材811)の種別を検出する。
印刷部170は、3つのテープカートリッジ80に対応し、3つの印刷部170(第1印刷部170a、第2印刷部170b、第3印刷部170c)で構成されている。各印刷部170は、印刷ヘッド171、印刷送りモーター172、ギヤ輪列173を有して構成されている。なお、図2において、第1印刷部170aにおける各構成部には、符号に「a」を追記し、第2印刷部170bにおける各構成部には、符号に「b」を追記し、第3印刷部170cにおける各構成部には、符号に「c」を追記している。
切断部180は、3つのテープカートリッジ80に対応し、3つの切断部180(第1切断部180a、第2切断部180b、第3切断部180c)で構成されている。各切断部180は、カッターユニット181を有して構成されている。また、カッターユニット181は、図示省略する、フルカット機構を構成するフルカッター、ハーフカット機構を構成するハーフカッター、および、これらをそれぞれ駆動するフルカッターモーターおよびハーフカッターモーターを有している。なお、図2において、第1切断部180aは第1カッターユニット181a、第2切断部180bは第2カッターユニット181b、第3切断部180cは第3カッターユニット181cで構成されている。
駆動部160は、3つのテープカートリッジ80に対応する3つの駆動部160(第1駆動部160a、第2駆動部160b、第3駆動部160c)と、表示部3を駆動するディスプレイドライバー160dとで構成されている。3つの駆動部160(第1駆動部160a、第2駆動部160b、第3駆動部160c)は、ヘッドドライバー161、印刷送りモータードライバー162、カッターモータードライバー163を有して構成されている。なお、図2において、第1駆動部160aにおける各構成部には、符号に「a」を追記し、第2駆動部160bにおける各構成部には、符号に「b」を追記し、第3駆動部160cにおける各構成部には、符号に「c」を追記している。
制御部140は、図示省略するCPU(Central Processing Unit)や、各種データ等の一時記憶に用いられるRAM(Random Access Memory)等を備え、記憶部150に記憶されている制御プログラム(図示省略)に従って、テープ印刷装置1内の各部からの各種信号・データを入力して処理し、各部に各種信号・データを出力することで、印刷等を含めた動作を統括制御する。本実施形態では、制御部140は、入力フォーム選択部141としての機能を有している。
本実施形態のテープ印刷装置1は、各テープカートリッジ80に対応して、印刷部170、切断部180、および駆動部160が構成され、制御部140の指示により、それぞれ独立して印刷・切断を行うことができる。
記憶部150は、フラッシュメモリーやFeRAM(Ferroelectric RAM:強誘電体メモリー)等の書き換え可能な不揮発性のメモリーにより構成されている。記憶部150には、テープ印刷装置1の動作を制御するための制御プログラムや、テープ印刷装置1の動作条件等を規定する各種設定データ等が記憶されている。本実施形態では、記憶部150には、所望するラベルを作成する際の、データを入力する手順を示す複数種類の入力フォーム151が記憶されている。
なお、各ヘッドドライバー161が、対応する各印刷ヘッド171を駆動して、各テープ部材(例えば、第1テープ部材811)にインクリボン(例えば、第1インクリボン812)のインクを熱転写する。また、各印刷送りモータードライバー162が、対応する印刷送りモーター172を駆動し、それに繋がるギヤ輪列173を駆動することで、各プラテンローラー(例えば、第1プラテンローラー813)や各リボン巻取リール(例えば、第1リボン巻取リール814)を駆動する。また、各カッターモータードライバー163が、対応する各カッターユニット181を駆動することで、テープ部材に対してフルカット並びにハーフカットを行う。
図3は、テープ印刷装置1を構内ネットワーク500に設置するラベルの作成に適用した場合の図である。
[構内ネットワーク500の構成]
構内ネットワーク500は、図3に示すように、LAN(Local Area Network)アクセスポイント510、中間接続ポイント520、および最終接続ポイント530を備えている。そして、構内ネットワーク500は、各ポイント間を接続するための第1LANケーブル540、第2LANケーブル550を備えている。
本実施形態のテープ印刷装置1で作成されるラベルにより、LANアクセスポイント510の出力側と中間接続ポイント520との計2か所にラベルR1が貼付される。また、最終接続ポイント530の入力側と出力側との計2か所にラベルR3が貼付される。そして、第1LANケーブル540の両端部の2か所、および第2LANケーブル550の両端部の2か所の計4か所にラベルR2が設置される。
[テープ部材の種類]
ラベルR1に用いられる材質を含むテープ種類として、本実施形態では通常テープを用いている。なお、通常テープは、第1テープカートリッジ81に収容される上述した第1テープ部材811(印刷テープ、粘着層、剥離テープ)に対応する。
ラベルR3に用いられるテープ種類として、本実施形態ではフィルムテープを用いている。フィルムテープは、第1テープ部材811(印刷テープ、粘着層、剥離テープ)に対し、印刷テープに印刷されたインクを覆うように、印刷テープの面上に更に1枚のフィルムを貼り付ける構成となるテープである。なお、この構成の詳細説明は省略する。本実施形態では、このフィルムテープを収容するテープカートリッジ80に対応するのが第3テープカートリッジ83となる。従って、第3テープ部材831は、フィルムテープに対応する。
ラベルR2に用いるテープ種類として、本実施形態ではチューブテープを用いている。チューブテープは、熱により収縮して挿通した部材に固定するいわゆる熱収縮型チューブである。本実施形態では、このチューブテープを収容するテープカートリッジ80に対応するのが第2テープカートリッジ82となる。従って、第2テープ部材821は、チューブテープに対応する。なお、チューブテープは、円筒状の内面が接触するように折りたたみ、板状(テープ状)にしてテープリールに巻回された状態で、第2テープカートリッジ82に収容されている。従って、作成されたラベルR2は円筒状のラベルとなる。
なお、第2テープ部材821(チューブテープ)に印刷を行う場合には、印刷条件(印刷ヘッド171の押圧力、駆動電圧、印刷速度等)を、第1テープ部材811(通常テープ)、第3テープ部材831(フィルムテープ)での印刷条件と異ならせて印刷を行う。詳細には、本実施形態では、ラベルR2を作成(第2テープ部材821に印刷)する場合、ラベルR1,R3を作成する場合に比較して、第2印刷ヘッド171bの第2テープ部材821(第2インクリボン822を含め)を押圧する押圧力を高く設定し、また、第2印刷ヘッド171bに印加する印加電圧も高く設定し、併せて、印字速度が遅くなるように設定している。このように、本実施形態のテープ印刷装置1は、使用するテープ部材の種類に応じて、印刷条件を変えることにより、適切な印字品質となるように設定している。
ラベルR1,R2,R3の印刷内容(印刷文字列)は、図3に示すように、ラインごとにインクリメントする印刷文字列としている。例えば、最初の印刷文字列として、ケーブル番号となる例えば「AA-01」とした場合、次の印刷文字列は、順番に数字をインクリメントした印刷文字列(「AA-02」、「AA-03」、…)となるように設定している。なお、インクリメントの有無の設定なども印刷条件Bとなる。
図4、図5、図6は、構内ネットワーク用のラベルR1,R2,R3を作成する場合のフローチャートである。図4〜図6を参照し、テープ印刷装置1を用いて構内ネットワーク用のラベルR1,R2,R3作成を行う場合の説明を行う。
[ラベルR1,R2,R3の作成におけるテープ印刷装置1の動作]
図4に示すように、ラベルR1,R2,R3を作成するための操作がスタート(ステップS101)した場合、最初に、テープカートリッジ80を装着部11に装着する(ステップS102)。
本実施形態では、通常テープを有するテープカートリッジ80を第1テープカートリッジ81(後述するテープカートリッジ番号1に対応)として装着し、チューブテープを有するテープカートリッジ80を第2テープカートリッジ82(後述するテープカートリッジ番号2に対応)として装着し、フィルムテープを有するテープカートリッジ80を第3テープカートリッジ83(後述するテープカートリッジ番号3に対応)として装着する。
次に、ステップS103において制御部140は、ユーザーからの電源スイッチ(図示省略)の入力(ON)信号を待つ。そして、ユーザーによる操作部2からの電源ONの入力により、ステップS104に遷移する。この場合、テープカートリッジ80を装着部11にそれぞれ装着し、開閉蓋を閉塞した場合に、連動して電源スイッチがONする構成としてもよい。
ステップS104において制御部140は、入力フォーム選択部141として機能し、ユーザーからの入力信号を待つ。ユーザーは、ディスプレイ31に表示される複数種類の入力フォームを確認し、ラベルR1,R2,R3を作成するための構内ネットワーク用の入力フォームを、キーボード21の操作により決定する。入力フォーム選択部141は、この入力信号を受けて、記憶部150に記憶される複数種類の入力フォーム151の中から、構内ネットワーク用の入力フォームを読み込み、ステップS105に遷移する。
ステップS105において制御部140は、選択された構内ネットワーク用入力フォームに従って、ディスプレイ31に必要事項の入力を促す表示を開始し、ステップS106に遷移する。
ステップS106において制御部140は、第1LANケーブル540および第2LANケーブル550への印刷文字列として、ケーブル番号の入力を促す表示を行う。ユーザーは、表示に従い、ケーブル番号となる「AA-01」の入力を行う。この入力により、3つのテープカートリッジ80への入力文字列が、「AA-01」から開始されることが決定され、ステップS107に遷移する。
ここで、図7は、構内ネットワーク用入力フォームに初期的に設定されている内容の一部を示す図である。図7を用いて、初期的に設定されている内容に関して説明する。
[構内ネットワーク用入力フォームの内容]
ユーザーにより選択された構内ネットワーク用入力フォームは、図7に示すように、本実施形態では、装着されたテープカートリッジ80に対して、種別情報A(テープ種類)、印刷条件B(作成枚数)、切断条件C(切断形式)が初期的に設定されている。
本実施形態では、構内ネットワーク用に用いるテープカートリッジ80として、テープ部材の材質(種類)が通常テープ、チューブテープ、およびフィルムテープの3種類の異なるテープ部材を用いる。言い換えると、異なる3種類のテープ部材を収容するテープカートリッジ80を用いる。
また、装着部11に装着されるテープカートリッジ80に対して、本実施形態では、上から下に向かって(第1テープカートリッジ81から第3テープカートリッジ83に対して)、テープカートリッジ番号が、1,2,3と割り振られている。図7では、テープカートリッジ番号1には、テープ種類が通常テープとなるテープカートリッジ80が設置され、テープカートリッジ番号2には、テープ種類がチューブテープとなるテープカートリッジ80が設置され、テープカートリッジ番号3には、テープ種類がフィルムテープとなるテープカートリッジ80が設置された場合を示している。
なお、この3種類のテープカートリッジ80が装着部11に装着された場合、検出部130により、テープ材質を含む種別情報が検出され、テープカートリッジ番号に対応して、テープ種類が表示される。従って、テープカートリッジ番号とテープ種類が固定されているわけではない。
また、装着されたテープカートリッジ80に収容されるテープ種類(種別情報A)に応じて、印刷条件B、切断条件Cが設定されている。詳細には、図7に示すように、通常テープ(種別情報A)に対しては、ラベルの作成枚数は2枚(印刷条件B)、切断形式はハーフカット(切断条件C)として設定されている。また、チューブテープ(種別情報A)に対しては、ラベルの作成枚数は4枚(印刷条件B)、切断形式はフルカット(切断条件C)として設定されている。また、フィルムテープ(種別情報A)に対しては、ラベルの作成枚数は2枚(印刷条件B)、切断形式はハーフカット(切断条件C)として設定されている。なお、図7に示す内容は、表示部3(ディスプレイ31)に表示される。
また、テープ種類に対応して、印刷ヘッド171の押圧力、印加電圧、および印字速度等が印刷条件Bとして設定されている。なお、この情報の表示部3への表示は行われない。
また、図7に示すように、印刷条件Bとなる連続印刷として、連続印刷回数を5回として設定されている。この連続印刷とは、印刷文字列としてケーブル番号「AA-01」を入力した場合、本実施形態では、数字部分「01」を基準として、インクリメントして5回分を連続して印刷する設定となる。詳細には、印刷される印刷文字列(ケーブル番号)は、「AA-01」から「AA-05」まで印刷されることになる。
切断条件C(切断形式)としてのハーフカットとは、ラベルを貼付する際、テープ部材を構成する印刷テープ(粘着層を含む)を、テープ部材を構成する剥離テープから剥離し易くさせるために、印刷テープのみをカットして、剥離テープに貼付された状態とするカット形式である。なお、フルカットとは、ラベル単体となるように、剥離テープまで含めてカットする形式である。
ここで、図4〜図6のフローチャートに戻り説明する。
ステップS107において制御部140は、初期的に設定され表示部3に表示(図7参照)されている印刷条件Bや切断条件Cを変更するか否かを調べる。変更しない場合(ステップS107:NO)にはステップS118に遷移する。変更する場合(ステップS107:YES)にはステップS108に遷移する。
ここで、ステップS118に遷移した場合、制御部140は、駆動部160に指示し、入力された印刷文字列、および初期的に設定される印刷条件B、切断条件Cに従って、印刷および印刷に従動して切断を行わせる。これにより、印刷文字列「AA-01」から「AA-05」までのラベルR1,R2,R3が、設定された枚数で、設定された切断形式で作成される。なお、本実施形態では、各テープカートリッジ80への印刷が略同時に開始される。
ステップS108において制御部140は、テープカートリッジ80の装着の有無を調べる自動判別機能(テープカートリッジ80の種別情報を検出するテープ識別センサー131)の有無を判別する。ステップS108で、テープ識別センサー131が無い場合(ステップS108:NO)にはステップS109に遷移し、有る場合(ステップS108:YES)にはステップS121に遷移する。
ステップS109において制御部140は、テープカートリッジ番号1に対応するテープカートリッジ80の装着の有無を調べる。ユーザーは、操作部2により有無を入力する。無い場合(ステップS109:NO)にはステップS111に遷移し、有る場合(ステップS109:YES)にはステップS110に遷移する。
ステップS110において制御部140は、テープカートリッジ番号1に対応する種別情報A、印刷条件B、切断条件Cの入力を促す画面を表示し、入力信号を待つ。ユーザーは、種別情報A、印刷条件B、および切断条件Cの入力を促す画面に従い条件を入力(選択)する。入力後、ステップS111に遷移する。
ステップS111において制御部140は、テープカートリッジ番号2に対応するテープカートリッジ80の装着の有無を調べる。ユーザーは、操作部2により有無を入力する。無い場合(ステップS111:NO)にはステップS113に遷移し、有る場合(ステップS111:YES)にはステップS112に遷移する。
ステップS112において制御部140は、テープカートリッジ番号2に対応する種別情報A、印刷条件B、切断条件Cの入力を促す画面を表示し、入力信号を待つ。ユーザーは、種別情報A、印刷条件B、および切断条件Cの入力を促す画面に従い条件を入力(選択)する。入力後、ステップS113に遷移する。
ステップS113において制御部140は、テープカートリッジ番号3に対応するテープカートリッジ80の装着の有無を調べる。ユーザーは、操作部2により有無を入力する。無い場合(ステップS113:NO)にはステップS115に遷移し、有る場合(ステップS113:YES)にはステップS114に遷移する。
ステップS114において制御部140は、テープカートリッジ番号3に対応する種別情報A、印刷条件B、切断条件Cの入力を促す画面を表示し、入力信号を待つ。ユーザーは、種別情報A、印刷条件B、および切断条件Cの入力を促す画面に従い条件を入力(選択)する。入力後、ステップS115に遷移する。
ステップS115において制御部140は、設定されたテープカートリッジ80の数を調べる。テープカートリッジ80の数が0(=0:全て無し)の場合には、ステップS119に遷移して、本動作フローを終了する。テープカートリッジ80の数が1以上(>0)の場合には、ステップS116に遷移する。
ステップS116において制御部140は、連続印刷するか否かを調べる。ユーザーによる連続印刷しない旨の入力信号が入力された場合(ステップS116:NO)には、ステップS118に遷移する。また、連続印刷する旨の入力信号を受けた場合(ステップS116:YES)には、ステップS117に遷移する。
ここで、ステップS118に遷移した場合、制御部140は、駆動部160に指示し、装着されたテープカートリッジ80に対して、入力された種別情報A、印刷条件B、切断条件Cに従って、印刷および切断を行わせる。
ステップS117において制御部140は、連続印刷回数の設定を促す画面を表示し、入力を待つ。ユーザーは、連続印刷の回数を操作部2により入力する。制御部140は、この入力信号を受けてステップS118に遷移する。
ここで、ステップS118に遷移した場合、制御部140は、駆動部160に指示し、装着されたテープカートリッジ80に対して、入力された種別情報A、印刷条件B、切断条件C、および連続印刷回数に従って、印刷および切断を行わせる。
ステップS118において制御部140は、上述したように、連続印刷しない場合には、インクリメントせずに、設定された種別情報A、印刷条件B、切断条件Cに従い、各テープカートリッジ80に印刷を行い、併せて切断を行う。また、ステップS118において制御部140は、連続印刷回数が設定されている場合には、その回数に応じて、インクリメントして順次印刷および切断を行う。終了後、ステップS119に遷移して、本動作フローを終了する。
ステップS108(図4)において、制御部140が、テープ識別センサー131が有ると判断した場合(ステップS108:YES)、ステップS121に遷移し、制御部140は、テープカートリッジ番号1の装着の有無を、テープ識別センサー131により調べる。有る場合(ステップS121:YES)には、ステップS122に遷移し、無い場合(ステップS121:NO)には、ステップS123に遷移する。
ステップS122において制御部140は、テープ識別センサー131から得られる情報以外の情報となる、テープカートリッジ番号1に対する印刷条件B、切断条件Cの入力を促す画面を表示し、入力を待つ。ユーザーは、テープカートリッジ番号1に対する印刷条件B、切断条件Cを操作部2により入力(選択)する。制御部140は、この入力信号を受けてステップS123(図6)に遷移する。
ステップS123(図6)において制御部140は、テープカートリッジ番号2に対応するテープカートリッジ80の装着の有無を、テープ識別センサー131により調べる。有る場合(ステップS123:YES)には、ステップS124に遷移し、無い場合(ステップS123:NO)には、ステップS125に遷移する。
ステップS124において制御部140は、テープ識別センサー131から得られる情報以外の情報となる、テープカートリッジ番号2に対する印刷条件B、切断条件Cの入力を促す画面を表示し、入力を待つ。ユーザーは、テープカートリッジ番号2に対する印刷条件B、切断条件Cを操作部2により入力(選択)する。制御部140は、この入力信号を受けてステップS125に遷移する。
ステップS125において制御部140は、テープカートリッジ番号3に対応するテープカートリッジ80の装着の有無を、テープ識別センサー131により調べる。有る場合(ステップS125:YES)には、ステップS126に遷移し、無い場合(ステップS125:NO)には、ステップS115(図5)に遷移する。
ステップS126において制御部140は、テープ識別センサー131から得られる情報以外の情報となる、テープカートリッジ番号3に対する印刷条件B、切断条件Cの入力を促す画面を表示し、入力を待つ。ユーザーは、テープカートリッジ番号3に対する印刷条件B、切断条件Cを操作部2により入力(選択)する。制御部140は、この入力信号を受けてステップS115(図5)に遷移する。なお、ステップS115以降の説明は上記と同様となるため、説明を省略する。
以上により、構内ネットワーク用のラベルR1,R2,R3が作成される。
[テープ印刷装置1から切断されて出力されたラベルR1,R2,R3の状態]
印刷条件Bおよび切断条件Cを初期設定から変更せずに、印刷文字列「AA-01」〜「AA-05」まで出力した場合を例に説明する。
印刷文字列「AA-01」が印刷されたラベルR1,R2,R3に関し、ラベルR1,R3は、印刷テープに印刷文字列「AA-01」が2枚分印刷されて2枚つながってそれぞれ出力される。つながった2枚の中央部分は、印刷テープ(粘着層含む)のみがカット(ハーフカット)され、カットされた2枚の印刷テープが剥離テープに貼付されてつながった状態となっている。また、ラベルR2は、印刷テープに印刷文字列「AA-01」が印刷され、4枚が1枚ずつカット(フルカット)されて出力される。このような、ラベルR1,R2,R3が、1セットとなり、残りの印刷文字列「AA-02」〜「AA-05」まで、同様の形態で作成される。
本実施形態のテープ印刷装置1によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のテープ印刷装置1は、複数(3種類)のテープ材質(種別情報A)にそれぞれ対応して設定される印刷条件Bに従い、対応するテープカートリッジ80のテープ部材に印刷文字列を印刷し、また、切断条件Cに従い、印刷されたテープ部材を切断する。これにより、異なる3種類のテープカートリッジ80に対応させてラベルR1,R2,R3を作成することができる。従って、3種類のテープカートリッジ80を装着するテープ印刷装置1のラベル作成における利便性を向上させることができる。
本実施形態のテープ印刷装置1によれば、テープカートリッジ80ごとに、駆動部160、印刷部170、切断部180が構成されている。そのため、印刷条件B、切断条件Cに従って、独立して印刷および切断することができる。また、本実施形態では、各テープカートリッジ80を同時に印刷を開始させている。これにより、ラベル作成にかかる時間を短縮することができ、利便性を向上させることができる。
本実施形態のテープ印刷装置1によれば、入力フォーム選択部141により、記憶部150から目的に応じた入力フォーム(構内ネットワーク用入力フォーム)を選択し、その入力フォームに基づき、印刷文字列、種別情報A、印刷条件B、および切断条件Cを入力することで、3種類のテープカートリッジ80に対して、容易で、効率的に構内ネットワーク用のラベルR1,R2,R3を作成することができる。従って、3種類のテープカートリッジ80を装着する場合の、ラベル作成における利便性を向上するテープ印刷装置1を実現することができる。また、本実施形態の構内ネットワーク用入力フォームでは、印刷条件B、切断条件Cが初期的に設定されている。従って、印刷条件B、切断条件Cを変更しない場合には、これらの入力が不要となり、印刷文字列のみを入力することで、ラベルR1,R2,R3を容易に短時間で作成することができる。
本実施形態のテープ印刷装置1によれば、装着されたテープカートリッジ80の種別情報Aを検出部130で検出することにより、検出された種別情報Aとなるテープ部材の材質に対して、印刷条件Bとなる印刷速度および印刷ヘッド171の駆動電圧や押圧力などが自動的に設定される。そのため、必要に応じて、印刷条件B(印刷枚数)の設定と、切断条件C(フルカットおよびハーフカット)の設定を行う。これにより、複数のテープカートリッジ80を装着する場合、装着したテープ部材に対応させて、品質の高い、目的に合ったラベルR1,R2,R3を効率的に作成することができる。
本実施形態のテープ印刷装置1によれば、テープ部材の材質に対して、印刷条件Bとして印刷部170を駆動する電圧や印刷枚数の設定を行い、切断条件Cとしてフルカットやハーフカットの設定を行うことにより、3つのテープカートリッジ80を装着する場合、装着したテープ部材に対応させて、印刷品質を向上させると共に、目的に合ったラベル(構内ネットワーク用のラベルR1,R2,R3)を効率的に作成することができる。
本実施形態のテープ印刷装置1によれば、検出部130(テープ識別センサー131)により、装着されたテープカートリッジ80の種別情報を検出することで、種別情報を取得することができる。そして、種別情報に基づき、印刷文字列、印刷条件B、切断条件Cの入力を行う。これにより、異なる材質のテープ部材に対応させてラベルR1,R2,R3を容易に作成することができる。
本実施形態のテープ印刷装置1によれば、検出部130が設置されない場合、操作部2で、装着されたテープカートリッジ80の種別情報の入力を行い、種別情報に基づき、印刷文字列、印刷条件B、切断条件Cの入力を行ことにより、異なる種類のテープ部材に対応させて容易にラベルR1,R2,R3を作成することができる。
〔第2実施形態〕
図8は、本実施形態に係るテープ印刷装置1Aを医療現場でのラベル作成に適用した場合の図である。なお、図8は、詳細には、医療機関で人間ドックを実施する際、一連の検査工程600の中での処理にラベルを作成し、検査用紙や、検体(例えば血液)を採取した容器等にラベルを貼付する場合を示している。図9は、テープ印刷装置1A(ラベル作成システム5)の構成を示す概略図である。
[テープ印刷装置1Aの構成]
最初に、図9を参照して、テープ印刷装置1Aの構成に関して説明する。
本実施形態のテープ印刷装置1Aは、図9(a)に示すように、パーソナルコンピューターPC(以降、パソコンPCと称する)と、有線または無線により接続された構成となっている。
そして、テープ印刷装置1Aは、各種の入力操作および各種の表示は、パソコンPCに有する操作部50、表示部51を用いる。従って、テープ印刷装置1Aは、第1実施形態のテープ印刷装置1に構成される操作部2および表示部3を取り外した構成となっている。制御部140においても、操作部2、表示部3に関連する機能を有していない。
なお、テープ印刷装置1A、パソコンPCは、図9(a)に示すように、互いに信号の送受信を行う通信部(図示省略)を備えている。それ以外の構成は、第1実施形態でのテープ印刷装置1と略同様となる。テープ印刷装置1Aは、パソコンPCで、専用のプログラム(入力フォームを含む)を用いてラベルの編集を行い、編集した信号(データ)を、通信部を介して受信し、印刷および切断を行ってラベルを作成する。
また、本実施形態では、図9(b)に示すように、パソコンPCにバーコードリーダー60を設置して、作成されたラベルのバーコードを読み取り、表示部51にバーコードに含まれる内容を表示することが可能である。また、読み取ったバーコードを、そのまま印刷文字列として取り込むことも可能である。
このように、本実施形態では、テープ印刷装置1AとパソコンPCとで、ラベル作成システム5を構成している。なお、図9に示すラベル作成システム5において、図9(a)に示すシステムを、ラベル作成システム5aとし、図9(b)に示すシステムを、ラベル作成システム5bとする。また、後述するが、このラベル作成システム5は、医療現場において、各検査の受付場所にそれぞれ設置されると共に、各パソコンPCがネットワークにより接続され、各受付場所でラベルの確認や目的とするラベルを作成する。
[人間ドックの検査工程600]
本実施形態の人間ドックの検査工程600は、実際の人間ドックで行われる全検査工程(図示省略)の中の一部を取り出したものである。
本実施形態の人間ドックの検査工程600は、図8に示すように、最初に、人間ドックの受付(検査開始受付工程610)を行う。なお、併せて、第1検査の準備を行う。次に、第1検査の受付(第1検査受付工程620)を行い、受付けた第1検査を実施(第1検査実施工程630)し、終了後、第2検査の準備(第2検査準備工程640)を行う。
そして、第2検査の受付(第2検査受付工程650)を行い、受付けた第2検査を実施(第2検査実施工程660)し、終了後、検査終了のための準備(検査終了準備工程670)を行い、検査終了の受付(検査終了受付工程680)を行うことで、一連の検査工程600を終了する。
[検査工程600とラベルR10〜R16の内容]
図8に示すように、検査開始受付工程610では、人間ドックの受付作業を行う。併せて、第1検査の準備として、第1検査の検査項目を印刷文字列として印刷した1枚のラベルR10と、受診者の情報や第1検査の検査項目を表すバーコードを印刷文字列として印刷した1枚のラベルR11を作成する。なお、作成されたラベルR10,R11は、検査用紙に貼付する。受診者は、ラベルR10に印刷された検査内容を確認し、この検査用紙を第1検査の受付に提出する。なお、ラベルR10,R11の作成を含め、検査開始受付工程610では、ラベル作成システム5aを用いている。
なお、本実施形態の第1検査項目は、血圧測定、心拍検査としている。
第1検査受付工程620では、受付担当者が、受診者から検査用紙を受け取る。そして受付担当者は、検査用紙に貼付されたラベルR11に印刷されるバーコードを、ラベル作成システム5bのバーコードリーダー60で読み取り、受診者の情報、第1検査の検査項目が、検査用紙およびラベルR10の内容と一致するか確認する。確認後、受診者に第1検査を受診させる。
第1検査実施工程630では、第1検査受付工程620で確認された受診者に対して、担当医が、第1検査項目となる血圧測定および心拍検査を実施する。
第2検査準備工程640では、第1検査が終了した受診者に対して、第2検査の準備を行う。第2検査の準備として、第2検査の検査項目を印刷文字列として印刷した1枚のラベルR12と、受診者の情報や第2検査の検査項目を表すバーコードを印刷文字列として印刷した1枚のラベルR13を作成する。作成されたラベルR12,R13は、検査用紙に貼付する。
なお、本実施形態の第2検査項目は、血液検査を実施するための採血を行うことである。そのため、第2検査準備工程640では、検体(血液)を採取した容器に貼付するバーコードを印刷文字列として印刷した3枚のラベルR14を作成する。作成されたラベル14は、第2検査を担当する担当医に渡される。受診者は、ラベルR12に印刷された検査内容を確認し、この検査用紙を第2検査の受付に提出する。
なお、ラベルR11のバーコードの読み取りや、ラベルR12,R13,R14の作成を含め、第1検査受付工程620から第2検査準備工程640では、ラベル作成システム5bを用いている。
第2検査受付工程650では、受付担当者が、受診者から検査用紙を受け取る。そして受付担当者は、検査用紙に貼付されたラベルR13に印刷されるバーコードを、ラベル作成システム5bのバーコードリーダー60で読み取り、受診者の情報、第2検査の検査項目が、検査用紙およびラベルR12の内容と一致するか確認する。確認後、受診者に第2検査を受診させる。
第2検査実施工程660では、第2検査受付工程650で確認された受診者に対して、担当医が、第2検査項目となる採血を行う。なお、採取した血液は、3つの容器に別けられる。そして、担当医は、3つの容器にそれぞれラベルR14を貼付する。
検査終了準備工程670では、第2検査が終了した受診者に対して、検査を終了させるための準備を行う。詳細には、一連の検査が終了したことを確認できる内容を印刷文字列として印刷した1枚のラベルR15と、受診者の情報や、検査終了を表すバーコードを印刷文字列として印刷した1枚のラベルR16とを作成する。このラベルR15,R16は、検査用紙に貼付される。受診者は、ラベルR15に印刷された内容を確認し、この検査用紙を最終受付に提出する。なお、ラベルR13のバーコードの読み取りや、ラベルR15,R16の作成を含め、第2検査受付工程650から検査終了準備工程670では、別のラベル作成システム5bを用いている。
検査終了受付工程680では、受付担当者が、受診者から検査用紙を受け取る。そして受付担当者は、検査用紙に貼付されたラベルR16に印刷されるバーコードを、ラベル作成システム5bのバーコードリーダー60で読み取り、受診者の情報、検査終了を表す内容が、検査用紙およびラベルR15の内容と一致するか確認する。確認後、一連の検査工程600を終了させる。なお、ラベルR16のバーコードの読み取りを含め、検査終了受付工程680では、更に別のラベル作成システム5bを用いている。
上述した検査工程600では、ラベル作成システム5aを1セット、ラベル作成システム5bを3セット使用している。また、これらのラベル作成システム5は、互いにネットワークで接続され、一連の連続した動作処理が可能となっている。
[ラベルR10〜R16を作成するためのテープ材質]
本実施形態では、ラベルR10〜R13,R15,R16に用いられるテープ種類として通常テープを用いている。また、ラベルR14は、フィルムテープを用いている。また、通常テープは、ラベルR10,R12,R15のように、検査項目や検査終了を表す内容の文字が印刷され、検査用紙に貼付される。また、通常テープは、ラベルR11,R13,R16のように、受診者の情報、検査項目、検査終了を表す内容のバーコードが印刷され、検査用紙に貼付される。フィルムテープは、受診者の情報、検査項目を表す内容のバーコードが印刷され、本実施形態では採取した血液が入った容器に貼付される。従って、本実施形態では、通常テープを収容するテープカートリッジ80を2つと、フィルムテープを収容するテープカートリッジ80を1つ用いる。
図10、図11は、人間ドック用のラベルR10〜R16を作成する場合のフローチャートである。図10、図11を参照し、テープ印刷装置1A(ラベル作成システム5a,5b)を用いて、人間ドック用のラベルR10〜R16の作成を行う場合の説明を行う。
[各受付工程で行う共通の操作]
図10(a)で示すように、最初に、各受付工程で共通に行う操作フローに関して説明する。なお、各受付工程とは、検査開始受付工程610、第1検査受付工程620、第2検査受付工程650、および検査終了受付工程680である。
ラベルを作成するための操作がスタート(ステップS201)した場合、最初に、各受付工程では、テープ印刷装置1Aに、対応するテープカートリッジ80を装着(ステップS202)する。
詳細には、検査開始受付工程610では、第1テープカートリッジ81、第2テープカートリッジ82として、それぞれ通常テープのテープカートリッジ80を装着する。第1検査受付工程620では、第1テープカートリッジ81、第2テープカートリッジ82として、それぞれ通常テープのテープカートリッジ80を装着し、第3テープカートリッジ83として、フィルムテープのテープカートリッジ80を装着する。
また、第2検査受付工程650では、第1テープカートリッジ81、第2テープカートリッジ82として、それぞれ通常テープのテープカートリッジ80を装着する。なお、検査終了受付工程680では、テープカートリッジ80の装着はしなくてもよい。
次に、ステップS203においてパソコンPCに有する制御部(図示省略)は、ユーザーからの電源スイッチ(図示省略)の入力(ON)信号を待つ。そして、ユーザーによる操作部50からの電源ONの入力により、ステップS204に遷移する。
なお、ステップS203で、電源ONされた場合、パソコンPCの制御部は、テープ印刷装置1Aに備わる検出部130により、装着されたテープカートリッジ80の種別情報を、通信部を介して入手する。この種別情報により、テープ部材の材質を取得することで、印刷条件(印刷ヘッド171の押圧力、駆動電圧、印刷速度等)を設定する。なお、この動作は、テープ印刷装置1Aに備わる制御部140で行ってもよい。
ステップS204において制御部は、動作モードを選択するためのユーザーからの入力信号を待つ。なお、ここで、動作モードとして、医療モードや図書館モード等が用意されている。本実施形態では、ユーザー(例えば、受付担当者)による操作部50の操作により、医療モードが選択される。
医療モードは、医療分野において、診療を行う場合に必要なラベルを作成するモードである。また、図書館モードは、図書館等において、所蔵する本の整理や管理に必要なラベルを作成するモードである。なお、ここで選択されるモードとして他のモードを備えていてもよい。
ステップS205において制御部は、受付担当者からの受診者の氏名の入力を待つ。そして、受付担当者により、操作部50から受診者の氏名の入力がなされた場合、ステップS206に遷移する。
ステップS206において制御部は、入力フォーム選択部(図示省略)として機能し、受付担当者からの入力信号を待つ。受付担当者は、表示部51に表示される複数種類の入力フォーム(人間ドック、通常診療、急患診療等)の中から、人間ドックに用いるラベルを作成するための人間ドック用の入力フォームを、操作部50の操作により決定(選択)する。
入力フォーム選択部は、この入力信号を受けて、パソコンPCに有する記憶部(図示省略)に記憶される複数種類の入力フォーム(図示省略)の中から、人間ドック用の入力フォームを読み込み、ステップS207に遷移する。なお、ステップS207において、制御部は、人間ドック用の入力フォームの動作を開始させ、ステップS208に遷移する。
なお、ステップS201からステップS207までは、各受付に設置されるラベル作成システム5で、各受付担当者が共通に行う操作となる。そして、ステップS208からは、各受付で担当する工程内容により操作が異なる(フローが異なる)。
ステップS208において制御部は、工程を選択するための入力信号を待つ。詳細には、各受付担当者が、各受付で担当する工程内容に対応する工程を選択する。本実施形態では、上述したように、検査開始受付工程(No1)、第1検査受付工程(No2)、第2検査受付工程(No3)、検査終了受付工程(No4)の4つがあり、各受付担当者は、該当する受付工程に対応する番号(1〜4)を操作部50から入力する。なお、制御部は入力された番号(信号)により、対応するフローに遷移する。
[検査開始受付工程での動作]
次に、ステップS208(図10(a))で、検査開始受付工程を選択した場合のフローを、図10(b)を参照して説明する。
検査開始受付工程610では、人間ドック用の入力フォームにより、初期的に、印刷文字列、印刷条件、切断条件が設定されている。詳細には、テープカートリッジ1(第1テープカートリッジ81に対応)に対して、第1検査項目となる血圧測定、心拍検査を示す印刷文字列、作成枚数1枚、フルカット等が設定されている。また、テープカートリッジ2(第2テープカートリッジ82に対応)に対して、受診者情報と、第1検査項目となる血圧測定、心拍検査を示すバーコードとなる印刷文字列、作成枚数1枚、フルカット等が設定されている。
そして、ステップS209において制御部は、この初期設定される内容に従って、テープ印刷装置1Aの制御部140に指示を出力する。制御部140は、指示を受けて、第1駆動部160a、第2駆動部160bを動作させて、ラベルR10,R11を作成する。なお、作成後、ステップS210に遷移して、本動作フローを終了する。
[第1検査受付工程での動作]
次に、ステップS208(図10(a))で、第1検査受付工程を選択した場合のフローを、図10(c)を参照して説明する。
第1検査受付工程620では、最初に、ステップS221において、ラベルR11に印刷されるバーコードをバーコードリーダー60で読み取り、受診者の情報、第1検査の検査項目が、検査用紙およびラベルR10の内容と一致するか確認する。一致しない場合(ステップS221:NO)は、ステップS224に遷移してフローを停止する。一致する場合(ステップS221:YES)は、ステップS222に遷移する。
ステップS222では、第1検査項目となる血圧測定と心拍検査(第1検査実施工程630)を行い、行った場合には、受付担当者が、行った旨の入力を操作部50により入力することで、ステップS223に遷移する。
ステップS223において制御部は、第2検査準備工程640を実施する。詳細には、第2検査準備工程640では、人間ドック用の入力フォームにより、初期的に、印刷文字列、印刷条件、切断条件が設定されている。詳細には、テープカートリッジ1(第1テープカートリッジ81に対応)に対して、第2検査項目となる採血を示す印刷文字列、作成枚数1枚、フルカット等が設定されている。また、テープカートリッジ2(第2テープカートリッジ82に対応)に対して、受診者情報と、第2検査項目となる採血を示すバーコードとなる印刷文字列、作成枚数1枚、フルカット等が設定されている。
また、テープカートリッジ3(第3テープカートリッジ83に対応)に対して、受診者情報と、第2検査項目となる採血を示すバーコードとなる印刷文字列、作成枚数3枚、フルカット等が設定されている。なお、ここで印刷されるバーコードは、血液の検査内容により、3つとも異なる内容のバーコードとして、初期設定されており、設定内容に従い印刷される。
そして、ステップS223において制御部は、この初期設定される内容に従って、テープ印刷装置1Aの制御部140に指示を出力する。制御部140は、指示を受けて、第1駆動部160a、第2駆動部160b、第3駆動部160cを動作させて、ラベルR12,R13,R14を作成する。なお、作成後、ステップS224に遷移して、本動作フローを終了する。
[第2検査受付工程での動作]
次に、ステップS208(図10(a))で、第2検査受付工程を選択した場合のフローを、図11(a)を参照して説明する。
第2検査受付工程650では、最初に、ステップS231において、ラベルR13に印刷されるバーコードをバーコードリーダー60で読み取り、受診者の情報、第2検査の検査項目が、検査用紙およびラベルR12の内容と一致するか確認する。一致しない場合(ステップS231:NO)は、ステップS234に遷移してフローを停止する。一致する場合(ステップS231:YES)は、ステップS232に遷移する。
ステップS232では、第2検査項目となる採血(第2検査実施工程660)を行い、行った場合には、受付担当者が、行った旨の入力を操作部50により入力することで、ステップS233に遷移する。
ステップS233において制御部は、検査終了準備工程670を実施する。詳細には、検査終了準備工程670では、人間ドック用の入力フォームにより、初期的に、印刷文字列、印刷条件、切断条件が設定されている。詳細には、テープカートリッジ1(第1テープカートリッジ81に対応)に対して、一連の検査が終了したことを確認できる内容を示す印刷文字列、作成枚数1枚、フルカット等が設定されている。また、テープカートリッジ2(第2テープカートリッジ82に対応)に対して、受診者情報と、検査終了を示すバーコードとなる印刷文字列、作成枚数1枚、フルカット等が設定されている。
そして、ステップS233において制御部は、この初期設定される内容に従って、テープ印刷装置1Aの制御部140に指示を出力する。制御部140は、指示を受けて、第1駆動部160a、第2駆動部160bを動作させて、ラベルR15,R16を作成する。なお、作成後、ステップS234に遷移して、本動作フローを終了する。
[検査終了受付工程での動作]
次に、ステップS208(図10(a))で、検査終了受付工程を選択した場合のフローを、図11(b)を参照して説明する。
検査終了受付工程680では、ステップS241において、ラベルR16に印刷されるバーコードをバーコードリーダー60で読み取り、受診者の情報、検査終了を示す内容が、検査用紙およびラベルR15の内容と一致するか確認する。一致しない場合(ステップS241:NO)は、ステップS242に遷移してフローを停止する。一致する場合(ステップS241:YES)は、ステップS242に遷移する。なお、ステップS242に遷移した場合、本動作フローが終了する。以上により、人間ドック用のラベル作成のフローチャートが終了する。
本実施形態のテープ印刷装置1Aによれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のテープ印刷装置1A(ラベル作成システム5)によれば、医療機関において人間ドックを行う場合、人間ドック用の入力フォームを用いることにより、印刷条件や切断条件などを設定しなくても、検査工程ごとに必要となるラベルを容易に作成することができる。
本実施形態のテープ印刷装置1A(ラベル作成システム5)によれば、検出部130により、装着したテープカートリッジ80の種別情報を取得することができるので、印刷条件となる印刷部170を駆動する電圧や押圧力や印刷速度を設定する必要がなく、効率的にラベルを作成することができる。
本実施形態のテープ印刷装置1Aによれば、パソコンPCと接続することで、ラベル作成システム5を構成し、パソコンPC側の制御部や操作部50、表示部51等を利用することができるため、テープ印刷装置1Aの構成を簡易にすることができる。
本実施形態によれば、テープ印刷装置1A(ラベル作成システム5)を工程ごとに複数使用し、それぞれをネットで結ぶことにより、工程ごとに、効率的なラベル作成と検査項目の確認とが行えることにより、医療機関による人間ドックの効率化が図れると共に、信頼性や安全性を確保することができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良などを加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
第1実施形態でのテープ印刷装置1は、3つのテープカートリッジ80を装着してラベルを作成しているが、2つ、または4つ以上のテープカートリッジ80を装着してラベルを作成することでもよい。これは、第2実施形態でも同様となる。
第1実施形態でのテープ印刷装置1は、3種類の異なるテープ材質のテープカートリッジ80に対してラベルを作成しているが、同種類のテープ材質のテープカートリッジ80に対してラベルを作成することでもよい。
第1実施形態でのテープ印刷装置1は、複数のテープカートリッジ80に対して同時に印刷を開始させることとしているが、テープカートリッジ80ごとに印刷の開始をずらすことでもよい。これは、第2実施形態でも同様となる。
第2実施形態では、テープ印刷装置1AとパソコンPCとで、ラベル作成システム5を構成している。しかし、パソコンPCではなく、専用のコントローラーを用いてテープ印刷装置1Aと接続することにより、ラベル作成のシステムを構成してもよい。なお、コントローラーには、本実施形態と同様の操作部や表示部、および制御部を構成する。また、このテープ印刷装置1Aとコントローラーとを用いた構成は、第1実施形態でのテープ印刷装置1としても置き換えることが可能である。
第2実施形態では、テープ印刷装置1AとパソコンPCとで、ラベル作成システム5を構成している。このテープ印刷装置1AとパソコンPCとの構成を、第1実施形態でのテープ印刷装置1として置き換えることも可能である。
第2実施形態では、テープ印刷装置1AとパソコンPCとで、ラベル作成システム5を構成している。しかし、パソコンPCに換えて、スマートフォン等の携帯情報機器と接続する構成としてもよい。この構成の場合、スマートフォンに、インターネット等を通じて、上述した目的に応じた入力フォームを含む専用のソフトウェアをインストールすることにより、スマートフォンで目的とするラベルの編集を行う。そして、スマートフォンを操作することで、編集したデータをテープ印刷装置1Aに送信し、テープ印刷装置1Aで印刷、切断を行うことで、ラベルを作成する。
第2実施形態の人間ドック用のフローチャートにおいて、ステップS221,S231,S241では、ラベルR11,R13,R16に印刷されたバーコードを読み取り、検査用紙や、ラベルR10,R12,R15の内容と一致するか否かを確認している。そして一致しない場合には、対応するフローを停止することになっている。しかし、一致しない場合には、その旨を示す表示を表示部51に表示し、次に、再度、ラベルのバーコードを確認するか否かを確認し、確認する場合には、再度、バーコードをよみとり確認を行い、また、再度の確認は行わない場合には、フローを終了させること等、種々の対応をフローに入れることでもよい。
第2実施形態では、印刷文字列などの変更は行わず、初期的に設定される条件で印刷している。しかし、印刷文字列、印刷条件、切断条件を変更することでもよい。
第1実施形態での切断条件Cでは、フルカット、ハーフカットを設定しているが、トリミングなどの加工の有無も含めてもよい。これは、第2実施形態においても同様となる。
第1実施形態では、テープ印刷装置1を構内ネットワークに設置するラベルの作成に適用した例を示している。また、第2実施形態では、テープ印刷装置1Aを医療機関における人間ドック用のラベルの作成に適用した例を示している。しかし、これらの例に限られず、業務用の入力フォームを用意してテープ印刷装置1,1Aを用いることができる。
第1実施形態および第2実施形態では、業務用の入力フォームを用いてラベルを作成している。しかし、業務用の入力フォームではなく、テープカートリッジ80ごとに、印刷文字列、印刷条件、切断条件を設定して個々にラベルを作成する基本的な入力フォームを用意してラベルの作成を行うことでもよい。
1,1A…テープ印刷装置、2…操作部、3…表示部、5…ラベル作成システム、11…装着部、80…テープカートリッジ、140…制御部、141…入力フォーム選択部、150…記憶部、170…印刷部、180…切断部、A…種別情報、B…印刷条件、C…切断条件。

Claims (6)

  1. テープ部材を収容するテープカートリッジを複数装着し、それぞれの前記テープ部材に印刷および切断を行うテープ印刷装置であって、
    前記テープカートリッジを複数装着する装着部と、
    複数の前記テープカートリッジに対応して設置され、前記テープ部材に印刷を行う印刷部と、
    複数の前記テープカートリッジに対応して設置され、印刷された前記テープ部材を切断する切断部と、
    装着された前記テープカートリッジの種別情報に対応して設定される前記テープ部材に印刷するための印刷条件に従い、前記印刷部に対し、対応する前記テープ部材に印刷文字列を印刷させる制御を行うと共に、前記テープ部材を切断するための切断条件に従い、前記切断部に対し、対応する印刷された前記テープ部材を切断させる制御を行う制御部と、
    を、備えていることを特徴とするテープ印刷装置。
  2. 請求項1に記載のテープ印刷装置であって、
    装着された複数の前記テープカートリッジの前記種別情報の入力と、前記種別情報に基づき、前記印刷文字列、前記印刷条件、および前記切断条件を入力する操作部と、
    複数の前記テープカートリッジに対応させて前記印刷文字列、前記印刷条件、および前記切断条件を表示する表示部と、を備えることを特徴とするテープ印刷装置。
  3. 請求項1に記載のテープ印刷装置であって、
    装着された複数の前記テープカートリッジの前記種別情報を検出する検出部と、
    前記検出部で検出された種別情報に基づき、前記印刷文字列、前記印刷条件、および前記切断条件を入力する操作部と、
    複数の前記テープカートリッジに対応させて前記印刷文字列、前記印刷条件、および前記切断条件を表示する表示部と、を備えることを特徴とするテープ印刷装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のテープ印刷装置であって、
    複数の前記テープカートリッジを関連付けると共に、前記種別情報、前記印刷文字列、前記印刷条件、および前記切断条件を、目的に応じて入力する手順を示す複数の入力フォームを記憶する記憶部と、
    複数の前記入力フォームから、目的に応じた入力フォームを選択する入力フォーム選択部と、を備え、
    前記制御部は、前記入力フォーム選択部で選択された前記入力フォームに基づき制御することを特徴とするテープ印刷装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のテープ印刷装置であって、
    前記種別情報は、前記テープ部材の材質を含み、
    前記印刷条件は、前記印刷部を駆動する電圧および印刷枚数を含み、
    前記切断条件は、フルカットおよびハーフカットを含むことを特徴とするテープ印刷装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のテープ印刷装置であって、
    前記印刷部による印刷、および前記切断部による切断は、前記制御部の指示に基づき、前記テープカートリッジごとに独立して行なわれることを特徴とするテープ印刷装置。
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