JP2016036643A - 光音響画像化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望する対象物に特殊な構成を設けずとも、対象物を視認性良く確認することが可能となる光音響画像化装置を提供する。【解決手段】光源部103と、被検体に前記光源部103から光が照射されることにより前記被検体内で発生する光音響波の検出信号に基づいて画素毎の輝度値を有した光音響画像データを生成する画像データ生成部30と、前記光音響画像データにおける少なくとも一つの閾値によって規定される範囲の輝度値を有する画素において画像強調処理を行う強調処理部と、を備える光音響画像化装置100としている。【選択図】図1B

Description

本発明は、光音響画像化装置に関する。
従来、生体内部の断層画像を取得する技術として、超音波の送受信を利用した超音波イメージングが知られている。更に、従来、生体に光を照射することにより生体内部で発生する光音響波を利用した光音響イメージングも開発されている(例えば特許文献1)。
上記光音響イメージングにおいては、レーザーなどによるパルス光を生体である被検体に照射する。すると、生体内部における生体組織がパルス光を吸収し、断熱膨張により弾性波である光音響波(超音波)が発生する。この光音響波を超音波プローブにより検出し、検出信号に基づいて光音響画像が生成され、生体内部の可視化を可能としている。
また、上記光音響イメージングを利用すると、生体内に麻酔針や穿刺針を刺した場合に、その針からの光音響波を検出することで、針を画像化することができる。
特開2013−13713号公報
生体内部で発生した光音響波を検出し、検出信号の振幅を輝度変調して画像化(即ちグレースケール画像化)した一例を図11に示す。図11では、主に、光吸収体である生体組織S1及びS2に加えて、被検体内に挿入された針N1が画像化され、更にその他の生体組織も画像化されている。しかしながら、図11では、光音響波の強度が低くなっており、コントラストの小さい不明瞭な画像となっている。
このとき、表示ゲインを増加させることで、例えば図12に示すように針N1の画像を明るくすることはできるが、同時に針N1以外の画像も明るくなってしまうので、針N1の視認性は向上しない。
被検体に針を刺している最中は、被検体内の光吸収体を確認することよりも針の刺入位置の確認を優先したい場合があるが、上記のように従来では所望の針の画像を視認性良く確認することが困難であった。
なお、特許文献1の光音響画像化装置では、穿刺針に発光部を設け、その発光部から被検体に対して光を照射させる。そして、発光部から照射された光が穿刺針の近傍において吸収されることにより発生する光音響波に基づき、光音響画像を生成している。これにより、穿刺針の存在する位置を確認することができるとしている。しかしながら、穿刺針は発光部といった特殊な構成を有している必要があるという問題がある。
上記状況に鑑み、本発明は、所望する対象物に特殊な構成を設けずとも、対象物を視認性良く確認することが可能となる光音響画像化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の光音響画像化装置は、光源部と、被検体に前記光源部から光が照射されることにより前記被検体内で発生する光音響波の検出信号に基づいて画素毎の輝度値を有した光音響画像データを生成する画像データ生成部と、
前記光音響画像データにおける少なくとも一つの閾値によって規定される範囲の輝度値を有する画素において画像強調処理を行う強調処理部と、を備える構成としている(第1の構成)。
このような構成によれば、被検体内の所望する対象物の画像が強調されるので、当該対象物を視認性良く確認することが可能となる。また、対象物に特殊な構成を設ける必要が無い。
また、上記第1の構成において、前記強調処理部は、前記少なくとも一つの閾値によって規定される範囲の輝度値を有する画素において輝度値を所定の増加量にて増加させることで前記画像強調処理を行うこととしてもよい(第2の構成)。
また、上記第1又は第2の構成において、前記画像強調処理部は、一つの前記閾値以上の輝度値を有する画素において前記画像強調処理を行うこととしてもよい(第3の構成)。
このような構成によれば、例えば針のような画像が高輝度値となる対象物の画像を強調することができる。
また、上記第3の構成において、前記光音響画像データにおける最大輝度値を検出する検出部と、前記最大輝度値より低い輝度値を前記閾値として設定する設定部と、を更に備えることとしてもよい(第4の構成)。
また、上記第3の構成において、前記光音響画像データに基づいて輝度値毎の画素数を示すヒストグラムを作成する作成部と、前記ヒストグラムに基づいて対象物の画像を構成する画素における代表輝度値を検出する検出部と、前記検出された代表輝度値より低い輝度値を前記閾値として設定する設定部と、を更に備えることとしてもよい(第5の構成)。
また、上記第3の構成において、前記光音響画像データに基づいて直線を検出する直線検出部と、前記検出された直線における輝度値に基づいて前記閾値を設定する設定部と、を更に備えることとしてもよい(第6の構成)。
このような構成によれば、例えば針のような直線形状を有する対象物の画像を強調することが可能となる。
また、上記第6の構成において、前記直線検出部により複数の前記光音響画像データに基づいて検出された各直線の端点を検出する端点検出部と、
前記検出された端点から、複数の前記光音響画像データ間で同一直線上を移動する端点を検出する移動点検出部と、を更に備え、
前記設定部は、前記移動点検出部により検出された端点を含む直線における輝度値に基づいて前記閾値を設定することとしてもよい。
このような構成によれば、例えば針のような被検体内を直線移動する対象物と、血管のような生体組織について直線が検出された場合でも、上記対象物の画像のみを強調することが可能となる。
本発明の光音響画像化装置によると、所望する対象物に特殊な構成を設けずとも、対象物を視認性良く確認することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る光音響画像化装置の概略外観図である。 本発明の一実施形態に係る光音響画像化装置のブロック構成図である。 本発明の一実施形態に係る超音波プローブの概略正面図である。 本発明の一実施形態に係る超音波プローブの概略側面図である。 本発明の一実施形態に係る超音波プローブに含まれる光源部におけるLED素子の配置例を示した図である。 光音響画像データのヒストグラムの一例を示す図である。 光音響画像データを画像強調処理した後のヒストグラムの一例を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る針画像強調処理に関するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る針画像強調処理に関するフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るヒストグラムに基づいて代表輝度値を検出する方法を説明するための図である。 本発明の第3実施形態に係る針画像強調処理に関するフローチャートである。 本発明の第4実施形態に係る針画像強調処理に関するフローチャートである。 針画像を含む光音響画像の一例を示す図である。 針画像を含む光音響画像の一例を示す図である(表示ゲインの増加後)。 針画像を含む光音響画像の一例を示す図である(本実施形態に係る針画像強調処理後)。
<第1実施形態>
以下に本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1A〜図3を参照して本発明の第1実施形態に係る光音響画像化装置の構成について説明する。
図1Aに概略外観を示す光音響画像化装置100は、被検体150内の断層画像情報を取得するための超音波プローブ20と、超音波プローブ20により検出された信号を処理して画像化を行う画像生成部30と、画像生成部30により生成された画像を表示させるための画像表示部40を備えている。
図1Bに示すように、光音響画像化装置100は、光を生体である被検体150に照射すると共に被検体150内で発生した光音響波を検出する超音波プローブ20と、光音響波の検出信号に基づいて光音響画像を生成する画像生成部30を備えている。また、超音波プローブ20は、超音波を被検体150に送信すると共に反射波である超音波を検出することも行い、画像生成部30は、超音波の検出信号に基づいて超音波画像を生成もする。更に、光音響画像化装置100は、画像生成部30により生成された画像信号に基づき画像を表示する画像表示部40も備えている。
超音波プローブ20は、駆動電源部101と、駆動電源部101から電力を供給される光源駆動部102と、光照射部201Aと、光照射部201Bと、音響電気変換部202を備えている。光照射部201A及び201Bは、それぞれ光源部103を有している。そして、光源部103は、LED光源である光源103A及び103Bを有している。光源駆動部102における光源駆動回路102Aにより光源103Aが駆動され、光源駆動回路102Bにより光源103Bが駆動される。
ここで、超音波プローブ20の概略正面図を図2Aに、概略側面図を図2Bに示す。図2A及び図2Bに示すように、光照射部201Aと光照射部201Bは、互いに対向するようZ方向に並べて配置される。光照射部201A及び201Bそれぞれに設けられる光源部103における光源の配置例を図3に示す。図3の例では、光源部103においては、それぞれY方向に3列、Z方向に6列(3×6個)のLED素子から成る光源103A及び103BがY方向に交互に配列されている。光照射部201A及び201Bそれぞれにおいて、光源部103は、超音波プローブ20を被検体150に接触させたときに被検体150近傍に位置するよう配される。
光源103Aと光源103Bとでは、LED素子の発光波長が異なっている。光源駆動回路102A(図1B)によって光照射部201A及び201Bにおける光源103AのLED素子が発光し、被検体150に光が照射される。同様に、光源駆動回路102Bによって光照射部201A及び201Bにおける光源103BのLED素子が発光し、被検体150に光が照射される。なお、LED素子はパルス光を出射するように駆動される。
なお、図2A及び図2Bで示した光照射部201A及び201Bにおける構成については、例えば図3で示したLED光源からの光を集光するレンズや、更に当該レンズによって集光された光を被検体へ導くアクリル樹脂等による導光部を設けてもよい。また、光源もLED光源に限定する必要はなく、例えばレーザー光源(半導体レーザー素子から構成される)を用いる場合は、プローブの外部に配されたレーザー光源から出射されたレーザー光を光照射部201A及び201Bへ導く光ファイバーを設けてもよい。または、光源部が有機発光ダイオード素子から構成されていてもよい。
音響電気変換部202は、光照射部201A及び201Bに挟まれてY方向に配置される複数の超音波振動素子202Aから構成される。超音波振動素子202Aは、電圧を印加すると振動により超音波を発生し、振動(超音波)が加わると電圧を発生する圧電素子である。なお、音響電気変換部202と被検体150表面の間には音響インピーダンスの差を調整する調整層(不図示)が介在している。この調整層は、超音波振動素子202Aから発生した超音波を効率良く被検体150内へ伝播し、且つ被検体150内からの超音波(光音響波も含む)を効率良く超音波振動素子202Aに伝播させる機能を有する。
光照射部201A及び201Bから出射されたパルス光は、被検体150内へ散乱しながら入射され、被検体150内の光吸収体(生体組織)により吸収される。光吸収体(例えば図2A、図2Bで示す生体組織P1)が光を吸収すると、断熱膨張により弾性波である光音響波(超音波)が発生する。発生した光音響波は、被検体150内を伝播し、超音波振動素子202Aにより電圧信号に変換される。
また、図2A及び図2Bに示すような針N2が被検体150内に刺されている場合は、針N2における光の吸収(または反射)によって光音響波が発生し、発生した光音響波は超音波振動素子202Aにより電圧信号に変換される。
また、超音波振動素子202Aは超音波を発生して被検体150内へ超音波を送り、被検体150内で反射された超音波を受信して電圧信号を生成することも行う。つまり、本実施形態の光音響画像化装置100は、光音響イメージングに加えて、超音波イメージングも可能となっている。
画像生成部30(図1B)は、受信回路301、A/Dコンバータ302、受信メモリ303、データ処理部304、光音響画像再構成部305、検波・対数コンバータ306、光音響画像構築部307、超音波画像再構成部308、検波・対数コンバータ309、超音波画像構築部310、画像合成部311、制御部312、及び送信制御回路313を備えている。
受信回路301は、複数の超音波振動素子202Aから一部の超音波振動素子202Aを選択し、選択された超音波振動素子202Aについての電圧信号(検出信号)を増幅させる処理を行う。
光音響イメージングの場合は、例えば、複数の超音波振動素子202AをY方向に隣接する2つの領域に分割し、1回目の光照射のときはそのうち1つの領域を選択し、2回目の光照射のときに残りの1つの領域を選択する。また、超音波イメージングの場合は、例えば、複数の超音波振動素子202Aのうち一部の隣接する超音波振動素子202Aから成るグループを切替えながら超音波を発生させ(所謂リニア電子スキャン)、受信回路301でも上記グループを切替えながら選択する。
A/Dコンバータ302は、受信回路301からの増幅後の検出信号をデジタル信号に変換する。受信メモリ303は、A/Dコンバータ302からのデジタル信号を保存する。データ処理部304は、受信メモリ303に保存された信号を光音響画像再構成部305または超音波画像再構成部308へ振り分ける機能を有する。
光音響画像再構成部305は、光音響波の検出信号に基づき位相整合加算処理を行い、光音響波のデータを再構成する。検波・対数コンバータ306は、再構成された光音響波のデータについて対数圧縮処理、及び包絡線検波処理を行う。そして、光音響画像構築部307は、検波・対数コンバータ306による処理後のデータを画素毎の輝度値データに変換する。即ち、図2AにおけるXY平面上の画素毎の輝度値データとして光音響画像データ(グレースケール)が生成される。
一方、超音波画像再構成部308は、超音波の検出信号に基づき位相整合加算処理を行い、超音波のデータを再構成する。検波・対数コンバータ309は、再構成された超音波のデータについて対数圧縮処理、及び包絡線検波処理を行う。そして、超音波画像構築部310は、検波・対数コンバータ309による処理後のデータを画素毎の輝度値データに変換する。即ち、図2AにおけるXY平面上の画素毎の輝度値データとして超音波画像データ(グレースケール)が生成される。
画像合成部311は、上記光音響画像データと上記超音波画像データを合成し、合成画像データを生成する。ここで画像合成については、超音波画像に対して光音響画像を重畳させてもよいし、光音響画像と超音波画像を並列に並べてもよい。画像表示部40は、画像合成部311により生成された合成画像データに基づいて画像を表示する。
なお、画像合成部311は、光音響画像データまたは超音波画像データのいずれかをそのまま画像表示部40へ出力してもよい。
また、制御部312は、光源駆動部102に波長制御信号を送信し、波長制御信号を受信した光源駆動部102は、光源103Aまたは光源103Bのいずれか一方を選択する。そして、制御部312から光トリガー信号が光源駆動回路102に送信されると、光源駆動部102は、選択された光源103Aまたは光源103Bに駆動信号を送信する。
また、送信制御回路313は、制御部312からの指示により、音響電気変換部202に駆動信号を送信し、超音波を発生させる。なお、制御部312は、他にも受信回路301等を制御する。
ここで、光源103Aと光源103Bは、互いに異なる波長の光を発光するものとしている。波長の設定に関しては、測定対象に対する吸収率の高い波長を選択すればよい。例えば、光源103Aの波長は、血液中の酸化ヘモグロビンに対する吸収率の高い760nmとし、光源103Bの波長は、血液中の還元ヘモグロビンに対する吸収率の高い850nmとすればよい。この場合、例えば光源103Aを発光させて被検体150に760nmの波長の光を照射すると、被検体150内の動脈血管や腫瘍等に含まれる血液中の酸化ヘモグロビンに光が吸収されることで光音響波が発生し、光音響画像構築部307において動脈血管や腫瘍等を含む光音響画像が生成される。
次に、本実施形態に係る光音響画像化装置100における針画像強調機能について説明する。なお、このような針画像強調機能は、例えばユーザによる操作部(不図示)における操作に基づくモード切替によって動作するようにしてもよい。
先述した通り、光音響画像構築部307では、光音響波の振幅に応じて輝度変調され、1フレーム(1断面画像)における画素毎の輝度値データとして光音響画像データが生成される。輝度値データは、例えば256階調で生成される。
ここで、上記図11で示した光音響画像についての、横軸を輝度値、縦軸を画素数(ピクセル数)としたヒストグラムを図4に示す。針N1(図11)によって発生した光音響波の振幅は大きくなるので輝度値が高くなり、針N1の輝度値は図4における最大値付近に分布する。
本実施形態に係る針画像強調機能が動作すると、図6に示すフローチャートが行われる。図6の処理が開始されると、まずステップS1で、光音響画像構築部307は、一旦生成された光音響画像データにおける全画素中の最大輝度値を検出する。
次に、ステップS2で、光音響画像構築部307は、ステップS1で検出された最大輝度値から所定の割合低い輝度値を閾値として算出する。この所定の割合については、例えば25%と固定値としてもよいし、ユーザが操作部(不図示)によって10%、20%、25%等と段階的に設定できるようにしてもよい。
そして、ステップS3に進み、光音響画像構築部307は、全画素における最初の対象画素を特定し、当該対象画素の輝度値はステップS2で算出された閾値以上か否かを判定する。もし、輝度値が閾値以上である場合は(ステップ3のY)、ステップS4に進み、当該輝度値に所定のオフセット値を加算する。輝度値データが例えば256階調の場合、このオフセット値は、0から255までの間の一定値としてもよいし、次式で算出してもよい。
オフセット値=255−最大輝度値
一方、ステップS3で、輝度値が閾値より低い場合は(ステップS3のN)、輝度値はそのままとしてステップS5に進む。
ステップS4又はS3の後、ステップS5に進み、光音響画像構築部307は、全ての画素について処理が終了したかを判定し、もしそうでなければ(ステップS5のN)、ステップS3に戻り、次の対象画素を特定して処理を繰り返す。
そして、ステップS5において、全ての画素について処理が終了していれば(ステップS5のY)、フローチャートは終了となる(エンド)。このようにして、輝度値が変更された新たな光音響画像データが生成される。
図6の処理により、例えば先述した図4に示すように輝度最大値より低い閾値を設定し、全画素中において上記閾値以上である輝度値についてはオフセット値を加算する処理を行うと、図5に示すヒストグラムとなる。これにより、針N1(図11)の部分の輝度値にオフセット値が加算され、閾値より輝度値が低い画素に対して相対的に輝度値が増加される。従って、図13に示すような針N1の画像が強調されて鮮明となった光音響画像が画像表示部40に表示され、ユーザは針N1の刺入位置を視認性良く確認することが可能となる。また、このような実施形態であれば、針に発光部などの特殊な構成を設ける必要が無い。
なお、上記図6の処理において、例えば対象画素の輝度値が閾値より低い場合に(ステップS3のN)、当該輝度値に対してステップS4で加算するオフセット値よりも低い所定の第2オフセット値を加算するようにしてもよい。これにより、画像全体として輝度を増加しつつも針の部分の画像を強調することができる。
また、上述したように閾値は算出するのではなく、予め設定された固定値としてもよい。
<第2実施形態>
以下、第1実施形態に係る針画像強調機能の各種変形例について説明する。ここでは、本発明の第2実施形態に係る針画像強調機能に関する処理を図7に示したフローチャートを参照して説明する。
図7のフローチャートが開始されると、まずステップS11で、光音響画像構築部307は、一旦生成された光音響画像データに基づき、例えば図4で示したような輝度値毎の画素数を示したヒストグラムを生成する。
次に、ステップS12で、光音響画像構築部307は、上記生成されたヒストグラムにおいて、最大輝度値から輝度値が小さくなる方向に画素数を調査し、画素数が所定閾値以上且つ最初に極大となる輝度値を検出する。例えば、図8の例(図4と同様)では、画素数が所定閾値Th以上となり、且つ最初に極大となるM地点の輝度値が検出される。当該輝度値は、針画像を構成する画素における代表輝度値として検出される。
そして、ステップS13に進み、光音響画像構築部307は、上記検出された代表輝度値から所定の割合低い輝度値を閾値として算出する。この所定の割合については、第1実施形態と同様に、固定値でもユーザによる設定値でもよい。
そして、ステップS14に進み、ステップS14以降の輝度値へのオフセット加算処理に関しては第1実施形態のステップS3〜S5(図6)と同様である。
このような本実施形態によっても、針の部分の画像が強調された光音響画像データを生成することができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る針画像強調機能に関する処理について図9に示したフローチャートを参照して説明する。
図9のフローチャートが開始されると、まずステップS21で、光音響画像構築部307は、一旦生成された光音響画像データに対してエッジ検出処理を行い、エッジの画素を抽出する。
次に、ステップS22で、光音響画像構築部307は、上記抽出されたエッジの画素についてハフ変換処理を行う。ハフ変換処理は、画像から直線を抽出する公知の画像処理方法である。これにより、直線候補位置が検出され、直線的な形状を有する針に対応する画素が抽出される。
そして、ステップS23で、光音響画像構築部307は、上記ハフ変換処理によって検出された各直線候補位置の画素における各輝度値の平均値を算出する。
そして、ステップS24で、光音響画像構築部307は、上記算出された平均値から所定の割合低い輝度値を閾値として算出する。この所定の割合については、第1実施形態と同様に、固定値でもユーザによる設定値でもよい。
そして、ステップS25に進み、ステップS25以降の輝度値へのオフセット加算処理に関しては第1実施形態のステップS3〜S5(図6)と同様である。
このような本実施形態によっても、針の部分の画像が強調された光音響画像データを生成することができる。
<第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態に係る針画像強調機能に関する処理について図10に示したフローチャートを参照して説明する。
図10のフローチャートが開始されると、まずステップS31で、光音響画像構築部307は、一旦生成された時系列順の複数フレームの各光音響画像データに対して、エッジ処理及びハフ変換処理を行う。これにより、複数の各フレームについて直線候補位置の画素が検出される。
次に、ステップS32で、光音響画像構築部307は、複数の各フレームについて、上記検出された直線候補位置に基づき直線の始点及び終点を検出する。
そして、ステップS33で、光音響画像構築部307は、複数のフレーム間で同一直線上を移動する始点または終点を検出し、検出された始点または終点を含む直線候補位置(複数のうち最新のフレームにおける位置)を特定する。
次に、ステップS34に進み、光音響画像構築部307は、上記特定された直線候補位置の各画素における各輝度値の平均値を算出する。
そして、ステップS35で、光音響画像構築部307は、上記算出された平均値から所定の割合低い輝度値を閾値として算出する。この所定の割合については、第1実施形態と同様に、固定値でもユーザによる設定値でもよい。
そして、ステップS36に進み、ステップS36以降の輝度値へのオフセット加算処理に関しては第1実施形態のステップS3〜S5(図6)と同様である。なお、当該処理は、複数のうち最新のフレームについて行う。これにより、輝度値が変更された新たな光音響画像データが生成される。
このような実施形態によれば、針のみならず血管などにおいて直線候補位置が検出された場合でも(ステップS31)、血管などについては始点及び終点は同一直線上を移動することはないので、挿入によって直線的に移動する針についての直線候補位置のみが特定される(ステップS33)。従って、針の部分の画像が強調された光音響画像データを生成することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形が可能である。
例えば、画像強調の方法としては、輝度値にオフセット値を加算することに限らず、閾値以上の輝度値の画素についてはカラーデータとし、その他の画素についてはグレースケールのデータのままとすることでもよい。これにより、ユーザは針の部分をカラー画像として視認性良く確認することができる。
また例えば、上記実施形態で設定した輝度値の閾値を第1閾値とし、第1閾値よりも所定値だけ低い値を第2閾値として設定してもよい。この場合、第1閾値以上の輝度値についてオフセット値を加算するモードと、第2閾値以上第1閾値以下の輝度値についてオフセット値を加算するモードを切替えられるようにしてもよい。これにより、針の部分の画像を強調したり、腫瘍や血管などの生体組織(光吸収体)の画像を強調したりすることができる。
20 超音波プローブ
30 画像生成部
40 画像表示部
100 光音響画像化装置
102 光源駆動部
103 光源部
150 被検体
201A、201B 光照射部
202A 超音波振動素子

Claims (10)

  1. 光源部と、
    被検体に前記光源部から光が照射されることにより前記被検体内で発生する光音響波の検出信号に基づいて画素毎の輝度値を有した光音響画像データを生成する画像データ生成部と、
    前記光音響画像データにおける少なくとも一つの閾値によって規定される範囲の輝度値を有する画素において画像強調処理を行う強調処理部と、を備える光音響画像化装置。
  2. 前記強調処理部は、前記少なくとも一つの閾値によって規定される範囲の輝度値を有する画素において輝度値を所定の増加量にて増加させることで前記画像強調処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の光音響画像化装置。
  3. 前記画像強調処理部は、一つの前記閾値以上の輝度値を有する画素において前記画像強調処理を行うことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光音響画像化装置。
  4. 前記光音響画像データにおける最大輝度値を検出する検出部と、
    前記最大輝度値より低い輝度値を前記閾値として設定する設定部と、を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の光音響画像化装置。
  5. 前記光音響画像データに基づいて輝度値毎の画素数を示すヒストグラムを作成する作成部と、
    前記ヒストグラムに基づいて対象物の画像を構成する画素における代表輝度値を検出する検出部と、
    前記検出された代表輝度値より低い輝度値を前記閾値として設定する設定部と、を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の光音響画像化装置。
  6. 前記光音響画像データに基づいて直線を検出する直線検出部と、
    前記検出された直線における輝度値に基づいて前記閾値を設定する設定部と、を更に備えることを特徴とする請求項3に記載の光音響画像化装置。
  7. 前記直線検出部により複数の前記光音響画像データに基づいて検出された各直線の端点を検出する端点検出部と、
    前記検出された端点から、複数の前記光音響画像データ間で同一直線上を移動する端点を検出する移動点検出部と、を更に備え、
    前記設定部は、前記移動点検出部により検出された端点を含む直線における輝度値に基づいて前記閾値を設定することを特徴とする請求項6に記載の光音響画像化装置。
  8. 前記光源部は、発光ダイオード素子により構成されている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  9. 前記光源部は、半導体レーザー素子により構成されている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
  10. 前記光源部は、有機発光ダイオード素子により構成されている、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の光音響画像化装置。
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