JP6335612B2 - 光音響装置、処理装置、処理方法、及びプログラム - Google Patents

光音響装置、処理装置、処理方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、光音響装置、光音響装置の制御方法、及びプログラムに関するものである。特に、光を吸収して発生する光音響波を用いた技術に関する。
光を用いたイメージング技術の一つとして、光音響イメージング技術がある。光音響イメージングでは、まず、光源から発生したパルス光が被検体に照射される。照射光は被検体内で伝播・拡散し、被検体内の複数の箇所でこの光のエネルギーを吸収して音響波(以降、光音響波と呼ぶ)が発生する。この光音響波をトランスデューサで受信し、処理装置内で受信信号を解析処理することで、被検体内部の光学特性値に関する情報が画像データとして取得される。これにより、被検体内の光学特性値分布が可視化される。
また、互いに異なる波長を有する光を照射することにより、被検体内に存在する物質の濃度に関する分布を求めることができる。この場合、波長毎に被検体内の光学係数(吸収係数μa)を求め、それらの値と求める物質固有の波長依存性とを用いて、物質の濃度に関する分布を画像化することができる。特に、オキシヘモグロビンHbOとデオキシヘモグロビンHbとの濃度を基に、血液の酸素飽和度を得ることができる。2波長を用いた場合、酸素飽和度SOは次式(1)で求めることができる。
Figure 0006335612
ここで、μ λ1は波長λにおける吸収係数、μ λ2は波長λにおける吸収係数を示す。また、εHb0 λ1は波長λにおけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数、εHb λ1は波長λ1におけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数を示す。εHb0 λ2は波長λにおけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数、εHb λ2は波長λにおけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数を示す。εHb0 λ1、εHb λ1、εHb0 λ2、εHb λ2は既知の値である。なお、rは位置座標を示す。式(1)のように、血液の酸素飽和度を求めるためには、2波長における吸収係数の比が必要となる。
一方、光吸収により被検体内の吸収体から発生する光音響波の初期音圧()は次式で表すことができる。
=Γ・μa・Φ・・・・・・・・・・(2)
ここで、Γはグリューナイセン(Gruneisen)係数であり、体積膨張係数(β)と音速(c)の二乗との積を定圧比熱(C)で除したものである。Φはある位置(局所的な領域)での光量(吸収体に照射された光量であり、光フルエンスとも言う)である。初期音圧(P)は、光音響波を受信した探触子から出力される受信信号(PA信号)を用いて算出することができる。
式(2)より、2波長における吸収係数の比の値は以下のようになる。
Figure 0006335612

式(3)より、吸収係数の比の値を得るためには、波長λにおける光量Φλ1と波長λにおけるΦλ2とを求める必要がある。特許文献1の装置では、フォトダイオードを用いて被検体内から放出される光を測定することで、被検体の平均的な光学係数を求め、この光学係数から被検体内における光量Φの分布を計算している。
特開2010−88627号公報
特許文献1のような方法の場合、被検体内の光量Φの分布を推定するために、被検体の光学係数を求める等の手順が必要であり、処理もしくはシステム構成が複雑となる。そこで本発明では、より簡易な方法で、濃度に関する情報を取得することを目的とする。
本発明の一態様の光音響装置は、互いに異なる波長を有する複数の光を発生する光源と、前記互いに異なる波長の光がそれぞれ照射されることにより被検体内でそれぞれ発生する光音響波を受信する変換素子と、前記波長毎に前記変換素子からそれぞれ出力される時系列の受信信号を用いて、前記被検体内に存在する物質の濃度に関する情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が前記濃度に関する情報を取得する場合に用いる係数を、前記情報取得部に指示する指示部と、を備え、
前記指示部は、前記波長毎の光量を含む式で表現可能な値を前記係数として指示し、
前記情報取得部は、前記指示部から指示される前記係数と、前記波長毎の受信信号と、を用いて前記濃度に関する情報を取得することを特徴とする。
本発明により、より簡易な方法で、酸素飽和度等の濃度に関する情報を取得することが可能となる。
実施形態1を適用できる光音響装置の全体構成を示す模式図である。 実施形態1を適用できる信号処理部の構成とその外部構成との接続を示す模式図である。 実施形態1の処理フローの一例を示すフローチャートである。 実施形態1の表示画面の一例を示す模式図である。 実施形態2の処理フローの一例をフローチャートである。 実施形態2の表示画面の一例を示す模式図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。同一の構成要素には原則として同一の符号を付して、説明を省略する。
本発明の被検体情報取得装置である光音響装置は、光音響波を受信することにより得られる受信信号を用いて、被検体内の複数位置のそれぞれに対応する特性値の情報(特性値情報)を取得する。本明細書において、「光音響波」とは、光を吸収することにより発生する音響波であり、光超音波とも呼ばれる。また、光吸収することにより発生する「音響波」「超音波」、「音波」、「弾性波」と呼ばれる場合もある。
本発明の一態様において取得される特性値情報は、光エネルギーの吸収率を反映している。具体的な特性値としては、発生した音響波の音圧(典型的には初期音圧)、初期音圧から導かれる光エネルギー吸収密度、吸収係数、組織を構成する物質の濃度、等に関する特性値がある。物質の濃度に関する情報とは、例えば、酸素飽和度、トータルヘモグロビン濃度、オキシヘモグロビンあるいはデオキシヘモグロビン濃度などである。また、グルコース濃度、コラーゲン濃度、メラニン濃度、脂肪や水の体積分率などでもよい。また、複数位置の特性値を基に、2次元又は3次元の特性値分布データを生成してもよい。分布データは画像データとして生成され得る。
なお、以下の実施形態における被検体情報取得装置は、人や動物の悪性腫瘍や血管疾患などの診断や化学治療の経過観察などを主な目的とする。よって、被検体としては生体の一部、具体的には人や動物の乳房などの検査対象が想定される。
[実施形態1]
以下、第1の実施形態の被検体情報取得装置の構成及び処理について説明する。
(全体的な装置構成)
図1は本実施形態の光音響装置の構成を示す模式図である。本実施形態の光音響装置は、光源100、光音響波を受信する変換素子115を備える探触子106、変換素子115から出力される受信信号を用いて被検体内の特性値情報を取得する信号処理部107を少なくとも備える。
光源100からの光は光導波部101により光出射部102に導かれ、光出射部102から出射される。なお、光源100からは、互いに異なる波長を有する複数のパルス光が別々のタイミングで出力される。光出射部102から出射された光103は被検体104に照射され、被検体内で対象部位としての光吸収体105に到達する。光吸収体105としては、典型的には生体内における腫瘍、血管、血管内に存在するヘモグロビン等の物質、がある。光吸収体105は、互いに異なる波長それぞれの光のエネルギーを吸収して、光音響波をそれぞれ発生する。発生した光音響波は、被検体内を伝搬し変換素子115に到達する。
複数の変換素子115の各々は、光音響波を受信することにより時系列の受信信号を出力する。出力された受信信号は、信号処理部107に入力される。信号処理部107には、照射されたパルス光分の受信信号が順次入力される。
信号処理部107は、入力された受信信号を用いて、被検体内の特性値情報を生成する。なお、光音響装置が光音響顕微鏡等である場合は、探触子が備える変換素子115は1つでもよいが、光音響装置が乳房等の被検体を検査する生体情報取得装置である場合は、探触子106が備える変換素子115は複数設けられていることが好ましい。
(信号処理部107の内部構成)
次に、本実施形態の信号処理部107内の構成を、図2を用いて説明する。図2(a)は、本実施形態の信号処理部107内の詳細機能を示す構成とその他の外部構成との接続を示す模式図である。図2(b)は、本実施形態の信号処理部107の具体的な構成例を示す模式図である。本実施形態の信号処理部107は、信号収集部110、情報取得部111、表示制御部112、制御部114、指示部113、を備える。
信号収集部110は、複数の変換素子115のそれぞれから出力される時系列のアナログ受信信号をチャネル毎に収集し、受信信号の増幅や、アナログの受信信号のAD変換、デジタル化された受信信号の記憶等の信号処理を行う。
情報取得部111は、信号収集部110から出力される受信信号を用いて、被検体内の特性値情報を位置毎に取得する。具体的には、チャネル毎の時系列の受信信号を用いて画像再構成を行うことにより、2次元又は3次元の空間座標上の位置に対応する特性値のデータ(分布データ)を求める。画像再構成手法としては、米国特許第5713356号明細書に記載されているUniversal Back projection(UBP)や、Filtered Back Projection(FBP)等の公知の再構成手法を用いることができる。また、整相加算(Delay and Sum)処理を用いてもよい。
また、光フォーカス型の光音響顕微鏡や、フォーカス型探触子を用いた音響フォーカス型の光音響顕微鏡の場合は、画像再構成処理を行わずに分布データを生成することもできる。具体的には、走査機構により、探触子106と光照射スポットとを被検体に対して相対移動させて、探触子106は複数の走査位置で光音響波を受信する。そして、情報取得部111は、得られた受信信号を時間変化に対して包絡線検波した後、光パルス毎の信号における時間軸方向を奥行き方向に変換して、空間座標上にプロットする。これを走査位置毎に行うことにより、分布データを構成することができる。
表示制御部112は、情報取得部111により生成された特性情報や分布データを基に、表示部109に表示するための画像データを生成する。具体的には、分布データを基に、輝度変換、歪補正、注目領域の切り出し、対数圧縮処理などの画像処理を行う。さらに、分布データと共に各種表示アイテムを並べて表示したり、指示部113からの指示を基に表示の更新を行う等の表示制御を行う。
指示部113は、情報取得部111が受信信号を基に特性値情報を求める際に用いるα値を、情報取得部に指示する。α値については後述の式(6)を用いて詳細に説明する。
制御部114は、光音響装置内の各構成ブロックを制御するため、各構成ブロックに必要な制御信号やデータを供給する。具体的には、光源100へ発光を指示する信号や、探触子106内の変換素子115の受信制御信号を供給する。また、信号収集部110の信号増幅制御、AD変換タイミング制御、受信信号の記憶制御、探触子106を走査する走査機構(不図示)の制御などを行う。さらに、制御部114は、術者であるユーザーが各種の操作や指示を入力するための入力手段108に接続され、ユーザーからの入力情報を入力手段108を介して受け付ける。制御部114は、信号収集部110、情報取得部111、表示制御部112、指示部113、との間で情報の送受信をそれぞれ行う。さらに、制御部114は、受信信号、生成された分布データ、表示画像データ、各種測定パラメーター等を保存してもよい。
(信号処理部107における処理)
本実施形態では、情報取得部111が、特性値情報として、光音響波の音圧を示す情報と、酸素飽和度を示す情報と、を少なくとも求める。ここで、「酸素飽和度」とは、本明細書における「濃度に関する情報」のうちの1つであり、赤血球中のヘモグロビンのうち、酸素と結合しているヘモグロビンの割合を示す。
酸素飽和度を求めるためには式(3)に示すような複数波長(少なくとも互いに異なる2波長)における吸収係数の比が必要となる。式(3)における初期音圧(P)は、実際に被検体内で発生した光音響波の真値を示している。一方、情報取得部111における演算によって得られる初期音圧の計算値(以下、音圧(PA)とも言う)は、被検体内における光音響波の減衰の影響が含まれる可能性がある。その他にも、システムノイズや画像再構成上で生じるアーチファクトなどの影響が含まれる可能性がある。よって、PAとPとは必ずしも一致しない。ここで、下記式(4)のように、音響波の減衰に関する値やノイズの影響をまとめて、パラメーターCで表す。λは波長を示す。
λ=Cλ・PAλ・・・・・・・・・・(4)
これより、式(3)を変形すると以下のようになる。
Figure 0006335612
ここで、式(6)のように、音圧以外の波長毎のパラメーター(式(5)においては、ΦとC)をまとめて、
Figure 0006335612

と定義する。つまり、波長毎の光量を含む関係式で表現可能な値をαとする。なお、グリューナイセン係数Γは、波長による差異はないため式(3)と式(5)において省略しているが、被検体の温度変化が生じた場合などはグリューナイセン係数Γをαの式に入れてもよい。以下、このαをα値と呼ぶ。α値を用いると、式(5)は、
Figure 0006335612

となる。つまり、α値は、波長毎の吸収係数の比の値を求める際の音圧(PA)の係数として表現され得る。このとき、酸素飽和度(SO)は以下の式(8)で示される。
Figure 0006335612

このように、酸素飽和度は、情報取得部111において波長毎の受信信号に基づいた計算によって得られる波長毎の計算値(PA)と、係数であるα値と、が決まれば求まる。
次に、信号処理部107が酸素飽和度分布を求める処理フローを説明する。図3は、本実施形態における酸素飽和度分布を求める処理のフローチャートを示す。なお、図3のフローは、信号処理部107内の信号収集部110に、照射された光の波長毎に探触子から順次受信信号が入力され、信号収集部110においてAD変換や増幅等の処理が行なわれた状態からスタートしている。
S101のステップでは、情報取得部111は、入力された受信信号を用いて、第1波長λにおける音圧(PAλ1)分布データと、第2波長λにおける音圧(PAλ2)分布データと、を取得する。
S102のステップでは、表示制御部112が、情報取得部111により生成された複数波長分の音圧分布のうち少なくとも1波長分の音圧分布の情報を基に画像処理を行い、音圧分布を示す画像を表示部109に表示する。なお、ここで表示される音圧分布の画像は、被検体内における所定の深さの断層像を表示するものとする。表示される深さは、ユーザーにより指示されてもよく、予め設定されていてもよい。ただし、本実施形態では、表示される音圧分布の画像として、被検体内のある領域の3D画像を表示してもよい。この際、表示される領域は、波長間の光量比の変化がほとんどない(つまり光量比がほぼ同じ)と見なせる程度の範囲であることが好ましい。この表示される領域の範囲は、ユーザーが設定可能になっていてもよく、予め設定されていてもよい。
S103のステップでは、指示部113は、ユーザーにより入力されたα値に関する情報を受け付け、そのα値を情報取得部111に指示する。この段階では、ユーザーは、任意の値をα値として入力してよい。なお、図4を用いて後述するように、α値の入力として、ユーザーは、値そのものを入力してもよいし、スライドバー等を用いて入力することもできる。
S104のステップでは、情報取得部111は、指示されたα値と、波長λにおける音圧(PAλ1)分布データと、波長λにおける音圧(PAλ2)分布データと、を用いて、酸素飽和度の分布データを取得する。なお、ここでは、被検体表面における光照射領域からの距離及び探触子からの距離が一様な距離(深さ)と見なせる程度の範囲の分布データを生成するものとする。この範囲内においては、被検体内における光減衰や音響波減衰はほぼ同じであると見なせるため、この範囲の画像内であれば、どの位置でも同じα値を用いることができる。
S105のステップでは、表示制御部112は、情報取得部111により生成された酸素飽和度の分布データを基に画像データを生成し、表示部109に表示する。これにより、ユーザーは、表示された酸素飽和度分布の画像を見て、その酸素飽和度分布が確からしいか確認することができる。酸素飽和度が確からしいかの判断基準としては、例えば、S102のステップにより表示された音圧分布の画像を基に動脈の血管位置を判断し、その血管位置の酸素飽和度が95%近傍の値となっている場合は正しいと判断してもよい。また、動脈と静脈とが並走しているような伴行血管がある場合は、この伴行血管のうち細いほうの血管を動脈として判断し、酸素飽和度が正しいかの判断を行ってもよい。
S106のステップでは、制御部114は、ユーザーにより入力された判断情報を受け、判断がYES(「酸素飽和度が確からしい」)との判断情報を受けた場合は処理フローを終了し、判断がNO(「酸素飽和度が確からしくはない」)との判断情報を受けた場合はS103のステップに戻る。
S103のステップに戻った場合は、再度ユーザーから変更後のα値に関する入力を受け、S104でその変更後のα値に基づく酸素飽和度の分布データが生成される。S105では、新たな酸素飽和度の分布データに基づき、α値変更前の酸素飽和度分布の画像からα値変更後の酸素飽和度分布の画像へ変更(更新)される。このように、ユーザーから「酸素飽和度が確からしい」との判断情報が入力されるまで、この処理は繰り返される。
なお、2回目以降のS103のα値の入力と、S106におけるNOの(「酸素飽和度が確からしくはない」)の判断情報の入力と、を兼ねることもできる。つまり、n回目のS106において、直前(n−1回目)に入力されたα値とは異なるα値の入力を受け付けることにより、S106におけるNOの判断としてもよい。この場合、直後(n+1回目)のS103は省略され得る。また、S106においてα値の変更指示がなければ、「酸素飽和度は確からしい」との判断となるため、処理フローは終了する。
図4は、S105により表示される表示画面の例を示す模式図である。符号301は、S102において生成された1波長分(λ)の音圧分布の画像を示す。なお、このS102では、別波長(λ)の音圧分布を表示してもよい。符号302は、複数波長分の音圧分布データとα値とを用いて取得された酸素飽和度分布の画像を示す。酸素飽和度分布の画像の隣には、輝度値と酸素飽和度との関係を示すガイド表示のためのアイテム(例えばカラーバー)が表示されている。また、酸素飽和度分布の画像上でユーザーがカーソルを動かして任意の注目位置(例えば動脈)を指定することで、その位置の酸素飽和度の値が表示されるようにしてもよい。このように、注目位置の酸素飽和度の値自体を表示することで、ユーザーが、酸素飽和度が確からしいかどうかを判断する際の視認性が向上する。
符号303は、ユーザーがα値を入力するためのスライドバーである。ユーザーがこのスライドバーをスライドすると、指示部113が指示するα値が変更される。α値が変更されると、酸素飽和度分布の画像が更新される。なお、α値の入力のための表示アイテムは、スライドバーだけでなく、符号304のように値を直接入力するような枠を設けるなどの表示アイテムでもよい。
以上説明したように、本実施形態では、酸素飽和度等の濃度に関する情報を求める場合において、実際に光量センサで測定した光量値ではなく、波長毎の光量を含む関係式で表現することのできるα値を用いる。これにより、簡易的に酸素飽和度の分布を得ることができる。また、本実施形態においては、α値を更新することにより、より正確な酸素飽和度分布の画像が得られる。なお、濃度に関する情報としては、酸素飽和度だけでなく、トータルヘモグロビン濃度、オキシヘモグロビンあるいはデオキシヘモグロビン濃度などでもよい。また、グルコース濃度、コラーゲン濃度などでもよい。
なお、上述の処理フローでは、ユーザーからα値に関する情報が入力され、その入力情報に基づき指示部113が情報取得部111にα値を指示していたが、本実施形態はこの方法に限定されない。つまり、ユーザーからのα値に関する入力がなくとも、指示部113がα値を情報取得部111に指示してもよい。
例えば、最初からα値は必ずしも正解値が入力される必要はないため、1回目のS103のフローにおいて指示部113が所定のα値を指示する。そして、ユーザーから酸素飽和度分布が確からしいとの判断情報が入力されるまで、指示部113は少しずつα値の値を変更しながら情報取得部111への指示を繰り返す。このような構成においても、簡易的に酸素飽和度の分布を得ることができる。さらに、ユーザーが被検者(検査の対象者)の年齢や人種に関する対象者情報を入力してもよい。このような入力により、1回目のS103のフローにおいて指示部113は、その対象者情報から統計的に導かれるα値を取得し、指示することもできる。このような対象者情報を用いることにより、確からしい酸素飽和度が効率良く得られるため好ましい。
また、上述の例では、生成される酸素飽和度分布として、被検体表面における光照射領域からの距離及び探触子からの距離が一様な距離(深さ)と見なせる程度の範囲の分布データが生成される例を説明している。そのため、指示部113は、この画像内のどの位置でも同じ値のα値を指示している。しかしながら、光照射領域からの距離や探触子からの距離が画像内の各位置で異なる場合、指示部113は被検体内の位置に応じて異なるα値を指示することが好ましい。例えば、光照射領域からの距離が異なる場合は、距離が離れるにつれて指数関数的に大きくなるα値を指示するとよい。なお、被検体が湾曲していたり凹凸がある場合など、ある範囲の領域内において、被検体表面の光照射領域からの距離及び音響波の減衰が一様とみなせない場合においても、その領域内の各位置に応じて異なるα値を指示することが好ましい。また、3D画像の場合は、その3D領域内において、波長毎の光減衰の量が、被検体表面における光照射領域からの距離に応じて異なる。この場合は、照射位置からの距離に応じて異なるα値を指示することが好ましい。
(信号処理部107の具体的な構成例)
以降、詳細に本実施形態の信号処理部107内の各構成例を説明する。
信号収集部110としては、一般的にDAS(Data Acquisition System)と呼ばれる回路を用いることができる。具体的には、信号収集部110は、受信信号を増幅する増幅器、アナログの受信信号をデジタル化するAD変換器、受信信号を記憶するFIFO、RAM等のメモリ等を含む。
情報取得部111としては、CPUやGPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ、FPGA(Field Programmable Gate Array)チップ等の演算回路を用いることができる。なお、情報取得部111は、1つのプロセッサや演算回路から構成されるだけでなく、複数のプロセッサや演算回路から構成されていてもよい。
また、情報取得部111は、信号収集部110から出力される受信信号を記憶するメモリを備えていてもよい。メモリは、典型的にはROM、RAM、およびハードディスクなどの記憶媒体から構成される。なお、メモリは、1つの記憶媒体から構成されるだけでなく、複数の記憶媒体から構成されていてもよい。
表示制御部112、指示部113、制御部114についても、情報取得部111と同様にCPUやGPU等のプロセッサ、FPGAチップ等の回路を1つ又は複数組み合わせて構成することができる。また、表示制御部112、指示部113、制御部114は、受信信号、生成された分布データ、表示画像データ、各種測定パラメーター等を記憶するメモリを備えていてもよい。メモリは、典型的には1つ以上のROM、RAM、およびハードディスクなどの記憶媒体から構成される。
図2(b)は、信号処理部107の一具体例と外部構成との関係を示す。図2(b)の例では、信号処理部107は、DAS201、メモリ202、CPU203、GPU204を備える。
DAS201は、本実施形態における信号収集部110の一機能を担う。DAS201から転送されたデジタル信号はメモリ202に記憶される。
CPU203は、本実施形態における制御部114、指示部113、表示制御部112、情報取得部111のうちの機能の一部を担う。具体的にはCPU203は、入力手段108を介してユーザーからの各種のパラメーターや操作に関する指示を受け付けて、必要な制御情報を生成し、システムバス200を介して各構成ブロックを制御する。また、CPU203は、メモリ202に記憶されたデジタル信号に対して積算処理や補正処理などの信号処理を行うことができる。さらに、CPU203は、信号処理後のデジタル信号をメモリ202に再度書き込み、GPU204による分布データの生成に供される。
GPU204は、本実施形態における情報取得部111、表示制御部112のうちの機能の一部を担う。具体的には、CPU203により信号処理されメモリ202に書き込まれたデジタル信号を用いて分布データを作成する。また、GPU204は、作成された分布データに対して、輝度変換や歪補正、注目領域の切り出しなどの各種画像処理を適用して、画像データを作成することができる。なお、同様の処理は、CPU203でも可能である。
以下、本実施形態の信号処理部107以外の構成についても具体的な構成例を説明する。
(光源100)
光源100は、ナノ秒からマイクロ秒オーダーのパルス光を発生可能なパルス光源が好ましい。具体的なパルス幅としては、1〜100ナノ秒程度のパルス幅が使われる。また、波長としては400nmから1600nm程度の範囲の波長が使われる。特に、生体の深部をイメージングする際には、「生体の窓」と呼ばれる波長帯域(生体の背景組織において吸収が少ない波長帯域)の光を用いる。具体的には、700nmから1100nmの領域が好ましい。一方、生体表面近傍の血管を高解像度でイメージングする際は可視光領域を用いることが好ましい。ただし、テラヘルツ波、マイクロ波、ラジオ波領域の使用も可能である。
具体的な光源100としては、レーザーが好ましく、本実施形態では複数波長の光を用いるため、発振する波長の変換が可能なレーザーがより好ましい。ただし、複数波長を被検体104に照射できればよいため、互いに異なる波長の光を発振する複数台のレーザーを、それぞれ発振切り替えを行いながら、用いることも可能である。また、互いに異なる波長の光を発振する複数台のレーザーを、交互に発光させながら用いることも可能である。複数台のレーザーを用いた場合もそれらをまとめて光源として表現する。
レーザーとしては、固体レーザー、ガスレーザー、色素レーザー、半導体レーザーなど様々なレーザーを使用することができる。特に、Nd:YAGレーザーやアレクサンドライトレーザーなどのパルスレーザーが好ましい。また、Nd:YAGレーザー光を励起光とするTi:saレーザーやOPO(Optical Parametric Oscillators)レーザーを用いてもよい。また、レーザーの代わりに発光ダイオードなどを用いることも可能である。
(光導波部101、光出射部102)
光源100から被検体104までは、光導波部101と光出射部102により光が伝達される。光導波部101及び光出射部102は、レンズ、ミラー、光ファイバ等の光学素子を用いることができる。ただし、光源100から直接被検体に光照射することも可能である。また、乳房等を検査対象とする生体情報取得装置においては、光出射部102はレンズ等によりビーム光の径を広げて照射することが好ましい。一方、光音響顕微鏡においては、解像度を上げるためにレンズ等でビーム光の径をフォーカスして照射することが好ましい。また、光出射部102を被検体104に対して移動してもよく、これにより被検体104の広い範囲のイメージングが可能になる。
(探触子106)
探触子106は1つ以上の変換素子115を備える。変換素子115は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)などの圧電現象を用いた圧電素子、光の共振を用いた変換素子、CMUT等の静電容量型の変換素子など、音響波を受信して電気信号に変換できるものであればどのような変換素子を用いてもよい。複数の変換素子115を備える場合は、1Dアレイ、1.5Dアレイ、1.75Dアレイ、2Dアレイ、と呼ばれるような平面又は曲面内に並ぶように配置されることが好ましい。
また、乳房等を検査する生体情報取得装置の場合は、広い範囲のイメージングを行うため、探触子106は、被検体に対して機械的に移動するよう構成されていることが好ましい。ハンドヘルド型の探触子106の場合は、ユーザーが探触子106を把持して動かしてもよい。光音響顕微鏡の場合は、探触子106はフォーカス型探触子とすることが好ましく、探触子106は被検体104の表面に沿って機械的に移動することが好ましい。また、照射光103の照射位置と探触子106とは同期して移動することが好ましい。
また、探触子106内には、変換素子115から出力されるアナログ信号を増幅する増幅器を設けてもよい。
(入力手段108)
マウス、キーボード、タッチパネル、音声入力部、などを用いることができる。なお、入力手段108は、本実施形態の光音響装置が備える構成とはせずに、別に用意して光音響装置に接続してもよい。
(表示部109)
表示部である表示部109は、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)、有機ELディスプレイ等のディスプレイを用いることができる。なお、表示部109は、本実施形態の光音響装置が備える構成とはせずに、別に用意して光音響装置に接続しても良い。
[実施形態2]
次に、実施形態2について説明する。本実施形態の光音響装置は、実施形態1の光音響装置と同様の装置構成を用いため、各構成の詳細説明は省略する。ただし、信号処理部107における処理内容に実施形態1とは異なる部分があるため、以下では、実施形態1とは異なる部分に絞って説明する。
まず、図5を用いて、本実施形態の信号処理部107の処理内容を説明する。図5は信号処理部107が酸素飽和度分布を求めるための処理フロー示すフローチャートである。なお、図5のフローは、信号処理部107内の信号収集部110に、照射された光の波長毎に探触子から順次受信信号が入力され、信号収集部110においてAD変換や増幅等の処理が行なわれた状態からスタートしている。
S501のステップでは、情報取得部111は、入力された受信信号を用いて、波長λにおける音圧(PAλ1)分布データと、波長λにおける音圧(PAλ2)分布データと、を取得する。
S502のステップでは、表示制御部112が、情報取得部111により生成された複数波長分の音圧分布のうち少なくとも1波長分の音圧分布の情報を基に画像処理を行い、音圧分布を示す画像を表示部109に表示する。なお、ここで表示される音圧分布の画像は、被検体内における所定の深さの断層像を表示するものとする。表示される深さは、ユーザーにより指示されてもよく、予め設定されていてもよい。ただし、本実施形態では、表示される音圧分布の画像として、被検体内のある領域の3D画像を表示してもよい。この際、表示される領域は、波長間の光量比の変化がほとんどない(つまり光量比がほぼ同じ)と見なせる程度の範囲であることが好ましい。この表示される領域の範囲は、ユーザーが設定可能になっていてもよく、予め設定されていてもよい。
S503のステップでは、指示部113は、入力手段108及び制御部114を介して、ユーザーにより入力された注目位置の情報を受け付ける。この場合における注目位置としては、酸素飽和度が既知である注目血管の位置や、酸素飽和度が95%近傍として見なすことのできる動脈の位置である。ユーザーは、表示されている音圧分布を見ながら、音圧分布内の注目位置を指示するとよい。
さらに、S503では、指示部113は、指示された注目位置における酸素飽和度の値を受け付ける。この注目位置の酸素飽和度値は、ユーザーが入力してもよいし、制御部114内に予め記憶されている値が入力されてもよい。例えば、注目位置としてユーザーが動脈の位置を指定する場合は、制御部114内に記憶されている動脈の酸素飽和度値(例えば97%)が指示部113に入力されるとよい。
S504のステップでは、指示部113は、入力された注目位置の情報と、2波長分の音圧分布データと、注目位置における酸素飽和度と、を用いて式(8)に基づき注目位置におけるα値を求める。そして、指示部113は、求めたα値を情報取得部111に指示する。
S505のステップでは、情報取得部111は、指示されたα値と、波長λにおける音圧(PAλ1)分布データと、波長λにおける音圧(PAλ2)分布データと、を用いて、注目位置以外の位置の酸素飽和度を求める。これにより、注目位置以外の位置の酸素飽和度と、注目位置の既知の酸素飽和度と、が得られるため、情報取得部111は酸素飽和度の分布データを取得することができる。なお、このフローにおいては、被検体表面における光照射領域からの距離及び探触子からの距離が一様な距離(深さ)と見なせる程度の範囲の酸素飽和度分布を生成するものとする。つまり、この場合においては、被検体内における光減衰や音響波減衰はほぼ同じであると見なせるため、この画像内であればどの位置でも同じα値であると見なせる。よって、S504において指示部113が情報取得部111に指示するα値は、注目位置におけるα値であると共に、画像内の注目位置以外の位置におけるα値とする。
S506のステップでは、表示制御部112は、情報取得部111により生成された酸素飽和度の分布データを基に画像データを生成し、表示部109に表示する。
ここで、本実施形態の表示画面の一例を図6を用いて説明する。図6は、表示画面の一例を示す模式図である。符号601は、S501において生成された1波長分(λ)の音圧分布の画像を示す。なお、S502では、1波長分の音圧分布だけでなく別波長(λ)の音圧分布を表示してもよい。符号602は、S504において生成された酸素飽和度分布の画像を示す。酸素飽和度分布の画像の隣には、輝度値と酸素飽和度との関係を示すガイド表示のアイテム(例えばカラーバー)が表示されている。符号603は、S503においてユーザーが注目位置を入力するためのカーソルである。ユーザーは、入力手段108を用いてこのカーソルを移動させ、注目位置を指示する。指示された注目位置の情報は指示部113に入力される。注目位置やその注目位置における酸素飽和度が変更されると、符号602で示す酸素飽和度分布の画像が更新される。
符号604は、S503において、ユーザーが注目位置における酸素飽和度の値を直接入力するための枠を示す。また、枠のような表示アイテムではなく、符号605で示すようにスライドバーで酸素飽和度値を入力してもよい。
以上説明したように、本実施形態においても、酸素飽和度等の濃度に関する情報を求める場合において、実際に光量センサで測定した光量値ではなく、波長毎の光量を含む関係式で表現することのできるα値を用いる。これにより、簡易的に酸素飽和度の分布を得ることができる。また、本実施形態においては、酸素飽和度が推定可能な注目位置を指示することにより、より簡便に確からしい酸素飽和度分布の画像が得られる。なお、濃度に関する情報としては、酸素飽和度だけでなく、トータルヘモグロビン濃度、オキシヘモグロビンあるいはデオキシヘモグロビン濃度などでもよい。また、グルコース濃度、コラーゲン濃度などでもよい。
なお、上述の処理フローでは、ユーザーが注目位置の指示を行い、その注目位置の情報が指示部113に入力されているが、本実施形態はこの方法に限定されない。つまり、ユーザーからの注目位置の指示がなくとも、制御部114が注目位置を情報取得部111に指示してもよい。具体的には、動脈等の注目血管の形状が既知の場合は、制御部114は、パターンマッチング法などを用いて自動で注目血管の位置を特定することができる。例えば、伴行している血管を自動で抽出することで、注目血管の位置を特定することができる。
パターンマッチングでは、制御部114は、特定対象の注目血管の形状を示すテンプレートデータを記憶している。テンプレートデータは、シミュレーションや実測によって作成することができる。音圧分布内のある像のデータがこのテンプレートデータと類似していれば、その像は注目血管である可能性が高いと言える。よって、制御部114は、音圧分布の一部を抜き出し、テンプレートデータとの類似度を計算する。制御部114は音圧分布から抜き出す部分をずらしながら、類似度計算を繰り返す。類似度は正規化相互相関(ZNCC:Zero−mean Normalized Cross−Correlation)によって計算することができる。また、SSD(Sum of Squared Difference)やSAD(Sum of Absolute Difference)など類似度を示すパラメーターを用いてもよい。
制御部114は、このような類似度計算を繰り返し、類似度が所定の閾値よりも高い位置を判定することにより、テンプレートデータと類似の像(つまり注目血管)を抽出することができる。
また、上述のフローでは、生成される酸素飽和度分布として、被検体表面における光照射領域からの距離及び探触子からの距離が一様な距離(深さ)と見なせる程度の範囲の分布データが生成される例を説明している。そのため、S504では、指示部113は、注目位置も注目位置以外の位置も同じαの値であると見なし、求めた注目位置のα値を指示している。しかしながら、光照射領域からの距離や探触子からの距離が画像内の各位置で異なる場合、指示部113は各位置で異なるα値を指示することが好ましい。例えば、光照射領域からの距離が異なる場合は、距離が離れるにつれて指数関数的に大きくなるα値を指示するとよい。
被検体が湾曲していたり凹凸がある場合など、ある範囲の領域内において、被検体表面の光照射領域からの距離及び音響波の減衰が一様とみなせない場合においても、その領域内の各位置に応じて異なるα値を指示することが好ましい。また、3D画像の場合は、その3D領域内において、波長毎の光減衰の量が、被検体表面における光照射領域からの距離に応じて異なる。この場合は、照射位置からの距離に応じて異なるα値を指示することが好ましい。
このように位置に応じて異なるα値を指示する方法として次のような処理がある。まず、S503において動脈などの注目位置が指示されると、画像上においてそのつながりから注目した動脈全体を抽出する。
そしてS504において、動脈上の各位置における2波長分の音圧分布データと動脈の酸素飽和度値(例えば97%)により、動脈の各位置においてα値を計算する。そして、指示部113は、求めた各動脈位置におけるα値を情報取得部111に指示する。その後、S505のステップでは、情報取得部111は、指示された各位置におけるα値と、波長λにおける音圧(PAλ1)分布データと、波長λにおける音圧(PAλ2)分布データと、を用いて、各注目位置近傍もしくは被検体表面における光照射領域からの距離及び探触子からの距離が一様な距離(深さ)と見なされる位置での酸素飽和度を求める。これにより、注目位置以外の、つまり注目した動脈近傍の位置の酸素飽和度と、注目位置の既知の酸素飽和度と、が得られるため、情報取得部111は注目した動脈およびその近傍の酸素飽和度の分布データを取得することができる。
上記の手法は2D画像に用いることも可能である。また、指定する注目位置として動脈を例に挙げたが、酸素飽和度が既知であるものであれば他のもの指定することができる。
[その他の実施形態]
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した各実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、FPGAやASIC)によっても実現可能である。
100 光源
115 変換素子
106 探触子
107 信号処理部
110 信号収集部
111 情報取得部
112 表示制御部
113 指示部
114 制御部

Claims (23)

  1. 互いに異なる波長を有する複数の光を発生する光源と、
    前記互いに異なる波長の光がそれぞれ照射されることにより被検体内でそれぞれ発生する光音響波を受信する変換素子と、
    前記波長毎に前記変換素子からそれぞれ出力される時系列の受信信号を用いて、前記被検体内に存在する物質の濃度に関する情報を取得する情報取得部と、
    ユーザーから、前記波長毎の光量を含む式で表現可能な係数に関する入力を受け付け、前記情報取得部に指示する指示部と、
    を備え、
    前記情報取得部は、前記指示部から指示される前記係数と、前記波長毎の受信信号と、を用いて前記濃度に関する情報を取得する
    ことを特徴とする光音響装置。
  2. 前記光源は、第1波長を有する光と、前記第1波長とは異なる第2波長を有する光と、を発生し、
    前記情報取得部は、
    前記第1波長の光による受信信号を用いて、前記第1波長の光照射により発生した光音響波の第1音圧の情報を求め、
    前記第2波長の光による受信信号を用いて、前記第2波長の光照射により発生した光音響波の第2音圧の情報を求め、
    前記第1音圧の情報と、前記第2音圧の情報と、前記係数と、を用いて、前記濃度に関する情報として酸素飽和度の情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の光音響装置。
  3. 前記第1音圧の情報をPA λ1 とし、前記第2音圧の情報をPA λ2 とし、前記係数をαとし、前記酸素飽和度をSO とし、前記第1波長におけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb0 λ1 とし、前記第1波長におけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb λ1 とし、前記第2波長におけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb0 λ2 とし、前記第2波長におけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb λ2 とした場合に、
    前記情報取得部は、下記式にしたがって前記酸素飽和度を求める
    Figure 0006335612

    ことを特徴とする請求項2に記載の光音響装置。
  4. 前記指示部は、ユーザーから前記係数の変更に関する指示を受けて、前記係数を変更することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光音響装置。
  5. 前記情報取得部は、変更前の前記係数と変更後の前記係数とのそれぞれに基づいて、前記変更前の係数に基づく前記濃度に関する情報と、前記変更後の係数に基づく前記濃度に関する情報を取得することを特徴とする請求項に記載の光音響装置。
  6. 表示部を制御する表示制御部を備え、
    前記表示制御部は、前記変更前の係数に基づく前記濃度に関する情報と、前記変更後の係数に基づく前記濃度に関する情報と、を前記表示部に表示させることを特徴とする請求項に記載の光音響装置。
  7. ユーザーから前記係数に関する入力を受け付けるためのアイテムを表示部に表示させる表示制御部を更に有する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光音響装置。
  8. 前記情報取得部は、前記濃度に関する情報として、酸素飽和度情報を求めることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光音響装置。
  9. 前記指示部は、前記被検体内の位置によって異なる係数を指示する請求項1乃至のいずれか1項に記載の光音響装置。
  10. 表示部を制御する表示制御部を更に有し、
    前記情報取得部は、前記互いに異なる波長のうちの第1波長による受信信号に基づいて、前記第1波長の光により発生する光音響波の音圧の情報を被検体内の複数の位置毎に求めて、音圧分布データを取得し、
    前記表示制御部は、前記音圧分布データを前記表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の光音響装置。
  11. 前記指示部は、ユーザーから、前記音圧分布データ内における注目位置の指示を受け付けることを特徴とする請求項10に記載の光音響装置。
  12. 前記指示部は、注目位置として前記音圧分布データを基に注目位置を抽出することを特徴とする請求項10に記載の光音響装置。
  13. 前記指示部は、前記注目位置における前記物質の濃度に関する情報を基に、前記注目位置以外の位置における前記濃度に関する情報を取得するための前記係数を取得し、
    前記情報取得部は、前記注目位置以外の位置における前記濃度に関する情報を取得するための前記係数を基に、前記注目位置以外の位置における前記濃度に関する情報を求める
    ことを特徴とする請求項11又は12に記載の光音響装置。
  14. 互いに異なる波長の光が被検体にそれぞれ照射されることにより発生する光音響波に由来する情報に基づいて、前記被検体内に存在する物質の濃度に関する情報を求める処理装置であって、
    ユーザーにより入力された、前記波長毎の光量を含む式で表現可能な係数に関する情報を取得し、
    ユーザーにより入力された前記係数に関する情報と、前記波長毎の前記光音響波に由来する前記情報と、を用いて前記濃度に関する情報を求める
    ことを特徴とする処理装置。
  15. 互いに異なる波長の光が被検体にそれぞれ照射されることにより発生する光音響波に由来する情報に基づいて、前記被検体内に存在する物質の濃度に関する情報を求める処理装置であって、
    ユーザーにより入力された注目位置の情報を取得し、
    前記注目位置における前記濃度に関する情報を取得し、
    前記注目位置における前記濃度に関する情報と、前記光音響波に由来する前記情報と、を用いて、前記注目位置以外の位置における前記濃度に関する情報を取得する場合に用いる係数を求め、
    前記係数と、前記光音響波に由来する前記情報と、を用いて前記注目位置以外の位置における前記濃度に関する情報を求める
    ことを特徴とする処理装置。
  16. ユーザーにより入力された、前記注目位置における前記濃度に関する情報を取得する
    ことを特徴とする請求項15に記載の処理装置。
  17. 互いに異なる波長の光は、第1波長を有する光と、前記第1波長とは異なる第2波長を有する光とを含み、
    前記光音響波に由来する情報として、前記第1波長の光照射により発生した光音響波の第1音圧の情報を取得し、
    前記光音響波に由来する情報として、前記第2波長の光照射により発生する光音響波の第2音圧の情報を取得し、
    前記第1音圧の情報と、前記第2音圧の情報と、前記係数と、を用いて、前記濃度に関する情報として酸素飽和度の情報を求める
    ことを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の処理装置。
  18. 前記第1音圧の情報をPA λ1 とし、前記第2音圧の情報をPA λ2 とし、前記係数をαとし、前記酸素飽和度をSO とし、前記第1波長におけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb0 λ1 とし、前記第1波長におけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb λ1 とし、前記第2波長におけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb0 λ2 とし、前記第2波長におけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb λ2 とした場合に、
    下記式にしたがって前記酸素飽和度を求める
    Figure 0006335612

    ことを特徴とする請求項17に記載の処理装置。
  19. 被検体内の酸素飽和度の情報を求める処理装置であって、
    ユーザーにより入力された係数に関する情報を取得し、
    前記被検体への第1波長の光照射により発生した光音響波の第1音圧の情報を取得し、
    前記被検体への前記第1波長とは異なる第2波長の光照射により発生する光音響波の第2音圧の情報を取得し、
    前記第1音圧の情報をPA λ1 とし、前記第2音圧の情報をPA λ2 とし、前記係数をαとし、前記酸素飽和度をSO とし、前記第1波長におけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb0 λ1 とし、前記第1波長におけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb λ1 とし、前記第2波長におけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb0 λ2 とし、前記第2波長におけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb λ2 とした場合に、
    下記式にしたがって前記酸素飽和度の情報を求める
    Figure 0006335612

    ことを特徴とする処理装置。
  20. いに異なる波長の光がそれぞれ照射されることにより被検体内でそれぞれ発生する光音響波に由来する情報を用いて、前記被検体内に存在する物質の濃度に関する情報を求める処理方法であって、
    ユーザーにより入力された、前記波長毎の光量を含む式で表現可能な係に関する情報を取得し、
    ユーザーにより入力された前記係数と、前記波長毎の前記光音響波に由来する前記情報と、を用いて前記濃度に関する情報を求める
    ことを特徴とする処理方法。
  21. 互いに異なる波長の光がそれぞれ照射されることにより被検体内でそれぞれ発生する光音響波に由来する情報を用いて、前記被検体内に存在する物質の濃度に関する情報を求める処理方法であって、
    ユーザーにより入力された注目位置の情報を取得し、
    前記注目位置における前記濃度に関する情報を取得し、
    前記注目位置における前記濃度に関する情報と、前記光音響波に由来する前記情報と、を用いて、前記注目位置以外の位置における前記濃度に関する情報を取得する場合に用いる係数を求め、
    前記係数と、前記波長毎の前記光音響波に由来する前記情報と、を用いて前記注目位置以外の位置における前記濃度に関する情報を取得する
    ことを特徴とする処理方法。
  22. 被検体内の酸素飽和度の情報を求める処理方法であって、
    ユーザーにより入力された係数に関する情報を取得し、
    前記被検体への第1波長の光照射により発生した光音響波の第1音圧の情報を取得し、
    前記被検体への前記第1波長とは異なる第2波長の光照射により発生する光音響波の第2音圧の情報を取得し、
    前記第1音圧の情報をPA λ1 とし、前記第2音圧の情報をPA λ2 とし、前記係数をαとし、前記酸素飽和度をSO とし、前記第1波長におけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb0 λ1 とし、前記第1波長におけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb λ1 とし、前記第2波長におけるオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb0 λ2 とし、前記第2波長におけるデオキシヘモグロビンのモル吸光係数をε Hb λ2 とした場合に、
    下記式にしたがって前記酸素飽和度の情報を求める
    Figure 0006335612

    ことを特徴とする処理方法。
  23. 請求項20乃至22のいずれか1項に記載の処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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