JPWO2019150770A1 - 音響波装置および音響波装置の制御方法 - Google Patents

音響波装置および音響波装置の制御方法 Download PDF

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Abstract

アーチファクトの存在により音響波画像に含まれる被検体の組織等がユーザに視認されにくくなることを防止する音響波装置および音響波装置の制御方法を提供する。音響波装置(1)は、光音響波発生部(21)を有する挿入物(13)と、光音響波発生部(21)に光を照射する光源(14)と、光音響波発生部(21)による光音響波の受信信号から挿入物画像信号(SA)を生成する挿入物画像信号生成部(10)と、挿入物画像信号(SA)の信号強度Eがピーク値となるピーク位置(P0)を中心として定められた基準信号幅(W2)に相当する最大幅を有し且つ中心における信号強度(E)がピーク値である挿入物表示画像信号(SB)を生成する挿入物表示画像信号生成部(12)とを備える。

Description

本発明は、音響波装置および音響波装置の制御方法に係り、特に、穿刺針等の挿入物を備える音響波装置および音響波装置の制御方法に関する。
従来から、超音波および光音響波等の音響波を用いて被検体の断層画像を得る技術が知られている。例えば、超音波を用いて被検体の断層画像を得る超音波装置は、一般的に、複数の素子が配列されたアレイトランスデューサから被検体内に向けて超音波ビームを送信し、被検体からの超音波エコーをアレイトランスデューサにより受信して素子データを取得する。さらに、超音波装置は、取得した素子データを電気的に処理して、被検体の部位が写る超音波画像を生成することができる。また、例えば、光音響波を用いて被検体の断層画像を得る光音響装置は、一般的に、レーザ光源から発せられたレーザ光を被検体内に照射し、被検体の組織に含まれるヘモグロビン等の生体内物質から出射される光音響波をアレイトランスデューサにより受信して素子データを取得する。光音響装置は、この素子データを電気的に処理して、被検体の部位が写る光音響画像を生成することができる。
また、従来、被検体に穿刺針等の挿入物を挿入することにより、試料採取および薬液注入等の処置が行われている。このように、挿入物を使用して試料採取および薬液注入等の処置を行う際に、被検体の安全のため、挿入物の先端部の位置が確認できるように種々の工夫がなされている。
例えば、特許文献1には、先端部に光音響波発生部を有する穿刺針を備え、この光音響波発生部にレーザ光を照射して、発生した光音響波を受信することにより、穿刺針の先端部の画像を生成することができる超音波装置が開示されている。特許文献1に開示されている超音波装置は、超音波を用いて生成した被検体の断層画像に穿刺針の先端部の画像を重畳した合成画像を、表示部に表示する。
特開2016−64011号公報
しかしながら、本発明者らは、特許文献1に開示されているような、先端部に光音響波発生部を有する穿刺針等の挿入物が血管内に挿入された場合等に、挿入物の先端部の画像が膨張して表示される、いわゆるアーチファクトが発生するおそれがあることを発見した。このような場合には、アーチファクトの存在により、被検体の断層画像に含まれる組織等がユーザに視認されにくくなり、ユーザが挿入物の先端部の精確な位置を確認することが困難になるという問題がある。
本発明は、このような従来の問題点を解消するためになされ、アーチファクトの存在により音響波画像に含まれる被検体の組織等がユーザに視認されにくくなることを防止することができる音響波装置および音響波装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係る音響波装置は、被検体内に超音波ビームまたはレーザ光を照射することにより被検体の組織から音響波を出射させる被検体用ビーム照射部と、被検体内に挿入可能であり且つ先端部に光音響波発生部を有する挿入物と、挿入物の光音響波発生部にレーザ光を照射することにより光音響波発生部から光音響波を発生させる挿入物用レーザ光源と、被検体の組織から出射される音響波を受信して断層画像生成用受信信号を生成し且つ光音響波発生部による光音響波を受信して挿入物画像生成用受信信号を生成する受信信号生成部と、断層画像生成用受信信号から被検体の断層画像を表す断層画像信号を生成する断層画像信号生成部と、挿入物画像生成用受信信号から挿入物の先端部の画像を表す挿入物画像信号を生成する挿入物画像信号生成部と、挿入物画像信号の信号強度がピーク値となるピーク位置を中心として定められた基準信号幅に相当する最大幅を有し且つ中心における信号強度がピーク値である挿入物表示画像信号を生成する挿入物表示画像信号生成部と、表示部とを備え、断層画像信号と挿入物表示画像信号に基づいて被検体の断層画像と挿入物の先端部の画像とを重畳させて表示部に表示させることを特徴とする。
また、ピーク値に対して定められた割合の信号強度を有する挿入物画像信号の第1信号幅を検出する第1信号幅検出部をさらに備え、挿入物表示画像信号生成部は、第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合に、挿入物画像信号のうち、中心から基準信号幅までの部分からなる挿入物表示画像信号を生成し、第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合に、挿入物画像信号から、すべての部分が定められた下限信号強度よりも大きい信号強度を有する挿入物表示画像信号を生成することができる。
さらに、挿入物表示画像信号生成部は、第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合に、挿入物画像信号のうち、下限信号強度よりも小さい信号強度を含む部分の信号強度を下限信号強度にまで増大させた挿入物表示画像信号を生成することができる。
もしくは、挿入物表示画像信号生成部は、第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合に、挿入物画像信号のうち、下限信号強度よりも大きい信号強度を含む部分の信号幅を基準信号幅にまで拡大した挿入物表示画像信号を生成することもできる。
また、挿入物の先端部の画像を表示部に強調して表示させる画像強調部をさらに有することができる。
画像強調部は、ピーク位置を中心とし且つ第1信号幅を有する領域の輪郭線を、挿入物の先端部の画像に重畳して表示部に表示させることができる。
さらに、画像強調部は、第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合と、第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合とにおいて、挿入物の先端部の画像の外周部を互いに異なる色により表示部に表示させることができる。
さらに、画像強調部は、第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合と、第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合とにおいて、挿入物の先端部の画像を互いに異なる色により表示部に表示させることができる。
ユーザが入力操作を行うための操作部と、基準信号幅を設定するための基準信号幅設定部をさらに有し、基準信号幅設定部は、操作部を介してユーザにより設定された値を基準信号幅として設定することができる。
もしくは、基準信号幅を設定する基準信号幅設定部と、挿入物の先端部の直径を記録した先端径記録部をさらに有し、基準信号幅設定部は、先端径記録部に記録された挿入物の先端部の直径に対して定められた係数を乗じて換算値を算出し、換算値を基準信号幅として設定することもできる。
被検体用ビーム照射部は、被検体内に超音波ビームを照射することにより被検体の組織から超音波エコーを出射させ、受信信号生成部は、被検体の組織による超音波エコーを受信して断層画像生成用信号を生成することができる。
もしくは、前記被検体用ビーム照射部は、前記被検体内にレーザ光を照射することにより前記被検体の組織から光音響波を出射させ、
前記受信信号生成部は、前記被検体の組織による光音響波を受信して前記断層画像生成用受信信号を生成することもできる。
本発明の一態様に係る音響波装置の制御方法は、被検体内に超音波ビームまたはレーザ光を照射することにより被検体の組織から出射される音響波を受信して断層画像生成用受信信号を生成し、被検体内に挿入可能であり且つ先端部に光音響波発生部を有する挿入物に対して、光音響波発生部にレーザ光を照射し、光音響波発生部による光音響波を受信して挿入物画像生成用受信信号を生成し、挿入物画像生成用受信信号から挿入物の先端部の画像を表す挿入物画像信号を生成し、断層画像生成用受信信号から被検体の断層画像を表す断層画像信号を生成し、挿入物画像信号の信号強度がピーク値となるピーク位置を中心として定められた基準信号幅に相当する最大幅を有し且つ中心における信号強度がピーク値である挿入物表示画像信号を生成し、断層画像信号と挿入物表示画像信号に基づいて被検体の断層画像と挿入物の先端部の画像を重畳させて表示部に表示させることを特徴とする。
本発明によれば、挿入物画像生成用受信信号から挿入物の先端部の画像を表す挿入物画像信号を生成する挿入物画像信号生成部と、挿入物画像信号の信号強度がピーク値となるピーク位置を中心として定められた基準信号幅に相当する最大幅を有し且つ中心における信号強度がピーク値である挿入物表示画像信号を生成する挿入物表示画像信号生成部とを備えているため、アーチファクトの存在により音響波画像が視認しにくくなることを防止することができる。
本発明の実施の形態1に係る超音波装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における被検体用ビーム照射部と受信信号生成部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における挿入物の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1における挿入物用レーザ光源の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における受信部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における断層画像信号生成部の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る超音波装置の動作を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態1における挿入物表示画像信号の生成動作を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態1において、挿入物画像信号の第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合の挿入物表示画像信号を表す概念図である。 本発明の実施の形態1において、挿入物画像信号の第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合の挿入物表示画像信号を表す概念図である。 従来の音響波装置において表示される挿入物の先端部の画像の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1の超音波装置において表示される挿入物の先端部の画像の一例を示す図である。 本発明の実施の形態1の変形例において、挿入物画像信号の第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合の挿入物表示画像信号を表す概念図である。 本発明の実施の形態2における挿入物表示画像信号生成部の内部構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態2における、基準信号幅よりも大きい第1信号幅を有する領域の輪郭線を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2における、基準信号幅よりも小さい第1信号幅を有する領域の輪郭線を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2の変形例において第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合の、挿入物の先端部の画像の外周部を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2の変形例において第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合の、挿入物の先端部の画像の外周部を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2の他の変形例において第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合の、挿入物の先端部の画像を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態2の他の変形例において第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合の、挿入物の先端部の画像を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態3において、第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合の挿入物表示画像信号を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態3において、第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合の挿入物表示画像信号を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4における挿入物画像信号を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4の変形例において、第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合の挿入物表示画像信号を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4の変形例において、第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合の挿入物表示画像信号を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4の他の変形例において、第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合の挿入物表示画像信号を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4の他の変形例において、第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合の挿入物表示画像信号を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4のさらに他の変形例において、第1信号幅が基準信号幅よりも大きい場合の挿入物表示画像信号を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態4のさらに他の変形例において、第1信号幅が基準信号幅よりも小さい場合の挿入物表示画像信号を模式的に示す図である。 本発明の実施の形態5に係る超音波装置の構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態5の変形例に係る超音波装置の構成を表すブロック図である。 本発明の実施の形態6に係る光音響装置の構成を表すブロック図である。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
実施の形態1
図1に、本発明の実施の形態1に係る音響波装置である超音波装置1の構成を示す。図1に示すように、超音波装置1は、アレイトランスデューサ2を備えており、アレイトランスデューサ2に、送信部3および受信部4がそれぞれ接続されている。受信部4には、データ分離部5、断層画像信号生成部6、画像重畳部7、表示制御部8および表示部9が順次接続されている。また、データ分離部5に、挿入物画像信号生成部10が接続されている。また、挿入物画像信号生成部10に、第1信号幅検出部11および挿入物表示画像信号生成部12が順次接続されている。さらに、挿入物表示画像信号生成部12は、画像重畳部7に接続されている。また、超音波装置1は、挿入物13を備えており、挿入物13は、挿入物用レーザ光源14に接続されている。
さらに、送信部3、受信部4、断層画像信号生成部6、画像重畳部7、表示制御部8、挿入物画像信号生成部10、第1信号幅検出部11、挿入物表示画像信号生成部12、および挿入物用レーザ光源14に、装置制御部15が接続されており、装置制御部15に、操作部16および格納部17が接続されている。装置制御部15と格納部17とは、互いに、双方向の情報の受け渡しが可能に接続されている。
また、アレイトランスデューサ2は、プローブ18に含まれている、さらに、送信部3、受信部4、データ分離部5、断層画像信号生成部6、画像重畳部7、表示制御部8、挿入物画像信号生成部10、第1信号幅検出部11、挿入物表示画像信号生成部12および装置制御部15により、プロセッサ19が構成されている。
また、図2に示すように、アレイトランスデューサ2および送信部3により被検体用ビーム照射部B1が構成され、アレイトランスデューサ2および受信部4により受信信号生成部B2が構成されている。
図1に示す挿入物13は、超音波診断の際に被検体内に挿入されて、試料採取および薬液注入等の処置をするために使用される。挿入物13としては、例えば、穿刺針、カテーテル、鉗子等を用いることができ、例えば、図3に示すような穿刺針を用いることができる。図3に示す挿入物13は、その内部において、外部に配置される挿入物用レーザ光源14から挿入物13の先端部FE近傍まで至るように、光ファイバー等の導光部材20が設けられている。また、挿入物13の内部において、挿入物13の先端部FE近傍に、光音響波発生部21が配置されており、光音響波発生部21に、導光部材20の先端部Aが埋設されている。
この光音響波発生部21は、光を吸収する材料、例えば、黒色顔料が混合されたエポキシ樹脂、フッ素樹脂またはポリウレタン樹脂等の合成樹脂からなり、光が照射されることにより、収縮および膨張し、光音響波を発生する。図3に示す挿入物13では、挿入物用レーザ光源14から出射された光が導光部材20を介して光音響波発生部21に照射されることにより、光音響波発生部21から光音響波が発生する。
挿入物用レーザ光源14は、図4に示すように、レーザロッド22、励起光源23、ミラー24、ミラー25、およびQスイッチ26を有している。レーザロッド22は、レーザ媒質であり、レーザロッド22に、例えば、アレキサンドライト結晶を用いることができる。励起光源23は、レーザロッド22に励起光を照射する光源であり、例えば、励起光源23として、フラッシュランプおよびレーザダイオード等の光源を用いることができる。
ミラー24および25は、レーザロッド22を挟んで互いに対向しており、ミラー24および25により光共振器が構成されている。この光共振器においては、ミラー25が出力側である。光共振器内には、Qスイッチ26が挿入されており、Qスイッチ26により、光共振器内の挿入損失が大きい状態から挿入損失が小さい状態へと急速に変化させることにより、パルスレーザ光を得ることができる。挿入物用レーザ光源14の出力側のミラー25から出射されたパルスレーザ光は、導光部材20を介して挿入物13に導光される。
図1に示すプローブ18のアレイトランスデューサ2は、1次元または2次元に配列された複数の振動子を有している。これらの振動子は、それぞれ送信部3から供給される駆動信号に従って超音波を送信し、且つ、被検体からの超音波エコーを受信して断層画像生成用受信信号を出力する。さらに、これらの素子は、挿入物用レーザ光源14から挿入物13の光音響波発生部21に光が照射されることにより発生する光音響波を受信して、挿入物画像生成用受信信号を出力する。
各振動子は、例えば、PZT(Lead Zirconate Titanate:チタン酸ジルコン酸鉛)に代表される圧電セラミック、PVDF(Poly Vinylidene Di Fluoride:ポリフッ化ビニリデン)に代表される高分子圧電素子およびPMN−PT(Lead Magnesium Niobate-Lead Titanate:マグネシウムニオブ酸鉛−チタン酸鉛固溶体)に代表される圧電単結晶等からなる圧電体の両端に電極を形成することにより構成される。
プロセッサ19の送信部3は、例えば、複数のパルス発生器を含んでおり、装置制御部15からの制御信号に応じて選択された送信遅延パターンに基づいて、アレイトランスデューサ2の複数の振動子から送信される超音波が超音波ビームを形成するように、それぞれの駆動信号を、遅延量を調節して複数の振動子に供給する。このように、アレイトランスデューサ2の振動子の電極にパルス状または連続波状の電圧が印加されると、圧電体が伸縮し、それぞれの振動子からパルス状または連続波状の超音波が発生して、それらの超音波の合成波から、超音波ビームが形成される。
送信された超音波ビームは、例えば、被検体の部位等の対象において反射され、プローブ18のアレイトランスデューサ2に向かって伝搬する。このようにアレイトランスデューサ2に向かって伝搬する超音波エコーは、アレイトランスデューサ2を構成するそれぞれの振動子により受信される。この際に、アレイトランスデューサ2を構成するそれぞれの振動子は、伝搬する超音波エコーを受信することにより伸縮して電気信号を発生させ、これらの電気信号を断層画像生成用受信信号として受信部4に出力する。
また、挿入物用レーザ光源14から出射された光が挿入物13の光音響波発生部21に照射されることにより発生した光音響波も、アレイトランスデューサ2を構成するそれぞれの振動子により受信される。この際に、アレイトランスデューサ2を構成するそれぞれの振動子は、超音波を受信した場合と同様に、光音響波を受信することにより伸縮して電気信号を発生させ、これらの電気信号を挿入物画像生成用受信信号として受信部4に出力する。
プロセッサ19の受信部4は、装置制御部15からの制御信号に従って、アレイトランスデューサ2から出力される断層画像生成用受信信号の処理および挿入物画像生成用受信信号の処理を行う。図5に示すように、受信部4は、増幅部29およびAD(Analog Digital)変換部30が直列接続された構成を有している。増幅部29は、アレイトランスデューサ2を構成するそれぞれの素子から入力された断層画像生成用受信信号および挿入物画像生成用受信信号を増幅し、増幅した受信信号をAD変換部30に送信する。AD変換部30は、増幅部29から送信された断層画像生成用受信信号および挿入物画像生成用受信信号を、それぞれ、デジタル化されたデータに変換し、これらのデータをプロセッサ19のデータ分離部5に送出する。
プロセッサ19のデータ分離部5は、受信部4から出力された断層画像生成用受信信号のデータと挿入物画像生成用受信信号のデータとを分離し、断層画像生成用受信信号のデータを断層画像信号生成部6に出力し、挿入物画像生成用受信信号のデータを挿入物画像信号生成部10に出力する。
プロセッサ19の断層画像信号生成部6は、図6に示すように、信号処理部31、DSC(Digital Scan Converter:デジタルスキャンコンバータ)32および画像処理部33が直列接続された構成を有している。信号処理部31は、装置制御部15からの制御信号に応じて選択された受信遅延パターンに基づき、断層画像生成用受信信号の各データにそれぞれの遅延を与えて加算(整相加算)を施す、受信フォーカス処理を行う。この受信フォーカス処理により、超音波エコーの焦点が1つの走査ラインに絞り込まれた音線信号が生成される。また、信号処理部31は、生成された音線信号に対して、超音波が反射した位置の深度に応じて伝搬距離に起因する減衰の補正を施した後、包絡線検波処理を施して、被検体内の組織に関する断層画像情報であるBモード画像信号を生成する。このように生成されたBモード画像信号は、DSC32に出力される。
断層画像信号生成部6のDSC32は、Bモード画像信号を通常のテレビジョン信号の走査方式に従う画像信号にラスター変換する。断層画像信号生成部6の画像処理部33は、DSC32において得られた画像データに対して、明るさ補正、諧調補正、シャープネス補正および色補正等の各種の必要な画像処理を施した後、Bモード画像信号を画像重畳部7に出力する。
プロセッサ19の挿入物画像信号生成部10は、挿入物画像生成用受信信号から挿入物13の先端部FEの画像を表す挿入物画像信号を生成する。挿入物画像信号生成部10は、図示しないが、断層画像信号生成部6と同様の内部構成を有している。データ分離部5から挿入物画像信号生成部10に挿入物画像生成用受信信号が入力されると、挿入物画像信号生成部10は、断層画像信号生成部6が行う処理と同様の処理を挿入物画像生成用受信信号に対して施して、挿入物13の先端部FEの画像を表す挿入物画像信号を生成する。
プロセッサ19の第1信号幅検出部11は、挿入物画像信号生成部10により生成された挿入物画像信号における信号強度のピーク値に対して定められた割合の信号強度を有する挿入物画像信号の第1信号幅を検出する。第1信号幅とは、挿入物画像信号生成部10により生成された挿入物画像信号における、信号強度のピーク値に対して定められた割合の信号強度を有する信号群の幅をいう。例えば、定められた割合を20%とした場合に、第1信号幅検出部11は、挿入部物画像信号の信号強度のピーク値の20%の値を有する挿入物画像信号の信号幅を、第1信号幅として検出する。
ところで、挿入物13の先端部FEが血管に挿入された場合等に、挿入物13の先端部FE周辺を伝搬する光音響波が減衰しにくくなることがある。そのため、挿入物13の先端部FEが血管に挿入された場合等に、挿入物13の先端部FEが血管に挿入されていない場合等の典型的な挿入物画像信号と比較して、ピーク値を中心とした広い範囲において高い信号強度を有する挿入物画像信号が得られることがある。このような挿入物画像信号が表示部9に表示された場合には、挿入物13の先端部FEの画像が膨張して表示される、いわゆるアーチファクトが発生する。プロセッサ19の挿入物表示画像信号生成部12は、このようなアーチファクトを表示部9に表示させないために、挿入物画像信号の信号幅を、定められた基準信号幅に相当する最大幅となるように調節した挿入物表示画像信号を生成する。
この際に、挿入物表示画像信号生成部12は、第1信号幅検出部11により検出された挿入物画像信号の第1信号幅と、定められた基準信号幅に基づいて、挿入物表示画像信号を生成する。
ここで、基準信号幅は、挿入物13の先端部FEの画像の表示幅として設定される信号幅である。基準信号幅は、挿入物13の先端部FEの画像が重畳される被検体の断層画像が視認しにくくならないように、且つ、挿入物13の先端部FEの画像がユーザに十分明確に視認されるように設定されることが望ましい。
プロセッサ19の画像重畳部7は、断層画像信号生成部6により生成された断層画像信号と、挿入物表示画像信号生成部12により生成された挿入物表示画像信号に基づいて、被検体の断層画像と挿入物13の先端部FEの画像を重畳させて表示制御部8に出力する。ここで、「被検体の断層画像と挿入物13の先端部FEの画像を重畳させる」とは、断層画像信号に基づいて生成された被検体の断層画像と挿入物表示画像信号に基づいて生成された挿入物13の先端部FEの画像を単に重ね合わせること、または、断層画像信号と挿入物表示画像信号を合成した合成信号を形成することにより被検体の断層画像と挿入物13の先端部FEの画像が重畳された1枚の画像を生成することをいう。
プロセッサ19の装置制御部15は、格納部17等に予め記憶されているプログラムおよび操作部16を介したユーザの操作に基づいて、超音波装置1の各部の制御を行う。
プロセッサ19の表示制御部8は、装置制御部15の制御の下、画像重畳部7から出力された画像に所定の処理を施して、表示部9に表示可能な画像を生成する。
超音波装置1の表示部9は、表示制御部8により生成された画像を表示し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display:液晶ディスプレイ)等のディスプレイ装置を含む。
超音波装置1の操作部16は、ユーザが入力操作を行うためのものであり、キーボード、マウス、トラックボール、タッチパッドおよびタッチパネル等を備えて構成することができる。
格納部17は、超音波装置1の動作プログラム等を格納する。格納部17は、HDD(Hard Disc Drive:ハードディスクドライブ)、SSD(Solid State Drive:ソリッドステートドライブ)、FD(Flexible Disc:フレキシブルディスク)、MOディスク(Magneto-Optical disc:光磁気ディスク)、MT(Magnetic Tape:磁気テープ)、RAM(Random Access Memory:ランダムアクセスメモリ)、CD(Compact Disc:コンパクトディスク)、DVD(Digital Versatile Disc:デジタルバーサタイルディスク)、SDカード(Secure Digital card:セキュアデジタルカード)、USBメモリ(Universal Serial Bus memory:ユニバーサルシリアルバスメモリ)等の記録メディア、またはネットワークに接続されたサーバ等を用いることができる。
なお、送信部3、受信部4、データ分離部5、断層画像信号生成部6、画像重畳部7、表示制御部8、挿入物画像信号生成部10、第1信号幅検出部11、挿入物表示画像信号生成部12および装置制御部15を有するプロセッサ19は、CPU(Central Processing Unit:中央処理装置)、および、CPUに各種の処理を行わせるための制御プログラムから構成されるが、デジタル回路を用いて構成されてもよい。また、これらの送信部3、受信部4、データ分離部5、断層画像信号生成部6、画像重畳部7、表示制御部8、挿入物画像信号生成部10、第1信号幅検出部11、挿入物表示画像信号生成部12および装置制御部15を部分的にあるいは全体的に1つのCPUに統合させて構成することもできる。
次に、図7に示すフローチャートを用いて、実施の形態1における超音波装置1の動作について詳細に説明する。
まず、ステップS1において、被検体の断層画像を表す断層画像信号が生成される。この際に、まず、アレイトランスデューサ2から被検体内に超音波ビームを照射することにより被検体の組織から超音波エコーを出射させ、超音波エコーがアレイトランスデューサ2により受信されることにより、断層画像生成用受信信号が生成される。このようにして得られた断層画像生成用受信信号に基づいて、断層画像信号生成部6により、断層画像信号が生成される。
次に、ステップS2において、挿入物用レーザ光源14から挿入物13の光音響波発生部21にレーザ光が照射される。これにより、光音響波発生部21から光音響波が発生する。
続くステップS3において、アレイトランスデューサ2は、光音響波発生部21から光音響波を受信して、挿入物画像生成用受信信号を生成する。
ステップS4では、挿入物画像生成用受信信号がデータ分離部5を介して挿入物画像信号生成部10に出力されて、挿入物画像信号生成部10により挿入物画像信号が生成される。
続くステップS5では、ステップS4において生成された挿入物画像信号の信号強度がピーク値となるピーク位置を中心として定められた基準信号幅W2に相当する最大幅を有し且つピーク位置における信号強度が挿入物画像信号のピーク値である挿入物表示画像信号が生成される。より詳細には、ステップS5において、図8のフローチャートに示す処理が行われる。図8に示すように、ステップS5は、ステップS7〜ステップS10により構成されている。
まず、ステップS7において、第1信号幅検出部11は、ステップS4で生成された挿入物画像信号の第1信号幅W1を検出する。この際に、第1信号幅検出部11は、挿入物画像信号のピーク値に対して定められた割合の信号強度を有する挿入物画像信号の信号幅を、第1信号幅として検出する。例えば、挿入物画像信号のピーク値に対して定められた割合の信号強度が、挿入物画像信号のピーク値に対して20%の信号強度である場合には、第1信号幅検出部11は、図9に示すように、挿入物画像信号SAの信号強度Eのピーク値である1.0の20%である0.2を信号強度として有する挿入物画像信号SAの信号幅W1を、第1信号幅W1として検出する。ここで、図9に示される挿入物画像信号SAは、信号強度Eのピーク値が1.0となるように規格化されており、以降において挿入物画像信号SAを示す際も、ピーク値が1.0となるように規格化した画像信号を示すこととする。
ステップS8において、挿入物表示画像信号生成部12は、ステップS7で検出された第1信号幅W1が、定められた基準信号幅W2よりも大きいか否かを判定する。第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも大きい場合には、挿入物表示画像信号生成部12は、ステップS9において、挿入物画像信号SAのうち、挿入物画像信号SAの信号強度Eがピーク値となるピーク位置を中心とし、中心から基準信号幅W2までの部分からなる挿入物表示画像信号を生成する。
例えば、図9に示すように、挿入物表示画像信号生成部12は、挿入物画像信号SAのうち、信号強度Eがピーク値である1.0となるピーク位置P0を中心として、この中心から定められた基準信号幅W2までの部分を挿入物表示画像信号SBとする。ここで、図9における細線FLは、信号強度Eが一定の値、例えば0.9である信号強度の等強度線を表している。図9に示される挿入物表示画像信号SBは、ピーク位置P0を中心とした広い範囲において、信号強度Eの減衰が少なく、大きい信号強度Eを有していることがわかる。
また、ステップS8において、第1信号幅W1が定められた基準信号幅W2よりも小さいと判定した場合には、挿入物表示画像信号生成部12は、ステップS10に進み、挿入物画像信号SAから、すべての部分が定められた下限信号強度ELよりも大きい信号強度を有する挿入物表示画像信号SBを生成する。
例えば、図10に示すように、挿入物表示画像信号生成部12は、挿入物画像信号SAのピーク位置P0を中心とした、ピーク位置P0から基準信号幅W2までの領域において、挿入物画像信号SAのうち、下限信号強度ELである0.8よりも小さい信号強度を有する部分の信号強度を、一律に0.8にまで増大させた画像信号を挿入物表示画像信号SBとする。ここで、図10における2本の細線FLは、それぞれ信号強度Eが0.9、および0.8である信号強度Eの等強度線を表している。これらの等強度線からもわかるように、図10に示される挿入物表示画像信号SBは、ピーク位置P0を中心とする狭い範囲において0.8よりも大きい信号強度を有し、それ以外の部分は一律に0.8の信号強度を有している。このように、挿入物表示画像信号SBのすべての部分の信号強度Eを下限信号強度ELよりも大きくすることにより、挿入物13の先端部FEの画像を表示部9に明確に表示することができる。
以上のように、ステップS9またはステップS10において挿入物表示画像信号SBが生成されることにより、ステップS5の処理が完了する。
ステップS5において挿入物表示画像信号SBが生成されると、ステップS6において、画像重畳部7は、この挿入物表示画像信号SBとステップS1において生成された断層画像信号に基づいて、被検体の断層画像と挿入物13の先端部FEの画像を重畳させて表示部9に表示させる。被検体の断層画像と挿入物13の先端部FEの画像が重畳されて表示部9に表示されると、実施の形態1に係る超音波装置1の動作は終了する。
ここで、先端部に光音響波発生部を有する挿入物を備え、被検体の断層画像を生成する従来の超音波装置等の音響波装置において、例えば挿入物の先端部が血管内に挿入されている場合等には、光音響波発生部からの光音響波に対応する挿入物画像生成用受信信号の最大の信号強度が大きいほど挿入物の先端部近傍における光音響波が減衰しにくくなるため、挿入物の先端部の画像の表示幅が大きくなる傾向がある。そのため、従来の音響波装置では、例えば、図11に示すように、アーチファクトが発生した挿入物の先端部の画像T1が被検体の断層画像Uに重畳されて表示部に表示される。これにより、断層画像Uに含まれる被検体の組織等がユーザに視認されにくくなり、ユーザが挿入物の先端部の精確な位置を確認することが困難になることがあった。
一方、本発明の実施の形態1に係る超音波装置1によれば、定められた基準信号幅W2に相当する表示幅を有する挿入物表示画像信号SBが生成される。そのため、光音響波発生部21からの光音響波に対応する挿入物画像生成用受信信号の最大の信号強度が大きくなったとしても、挿入物13の先端部FEの画像の最大幅を、常に一定の基準信号幅W2に相当する幅とすることができる。よって、超音波装置1によれば、例えば、図12に示すように、アーチファクトの影響を抑制した挿入物13の先端部FEの画像T2を被検体の断層画像Uに重畳して表示部9に表示できる。これにより、断層画像Uに含まれる被検体の組織がユーザに視認されにくくなることを防止し、ユーザが挿入物13の先端部FEの位置をより精確に確認することができる。
また、先端部に光音響波発生部を有する挿入物を備えた従来の音響波装置では、例えば、挿入物の位置および傾き、被検体に対するプローブの接触状態、音響波装置の状態、挿入物の経年変化および光音響波発生部の状態等に起因して、表示部に表示される挿入物の先端部の画像のサイズが変化する場合がある。このように挿入物の先端部の画像のサイズが変化すると、挿入物の先端部の画像を視認しているユーザが違和感を有し、挿入物を操作する際の手技に支障が生じる可能性があった。
しかしながら、本発明の実施の形態1に係る超音波装置1によれば、挿入物13の先端部FEの画像の最大幅を、常に基準信号幅W2に相当する表示幅とするため、ユーザが挿入物13の先端部FEの画像を視認する際に違和感を有することを抑制し、挿入物13を操作する際の手技に支障が生じることを防止することができる。
また、実施の形態1において生成される挿入物表示画像信号SBは、図9および図10に示すように、少なくともピーク位置P0を中心とするピーク位置P0の近傍の領域において、ピーク位置P0から離れるに従って信号強度Eが減衰する信号波形を有しており、特に、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも小さい場合には、ピーク位置P0を中心とする一定の領域よりも外側の領域において一律に定められた下限信号強度ELを有している。そのため、実施の形態1の超音波装置1によれば、挿入物表示画像信号SBに対応する挿入物13の先端部FEの画像をユーザが明確に視認することができるだけでなく、容易にピーク位置P0を把握することもできる。
なお、実施の形態1において、ステップS1において断層画像信号を生成した後に、ステップS2〜ステップS4において挿入物画像信号SAを生成しているが、挿入物画像信号SAを生成した後に断層画像信号を生成してもよい。
また、挿入物表示画像信号SBの生成動作におけるステップS10では、図10に示すような挿入物表示画像信号SBが生成されているが、挿入物13の先端部FEの画像を表示部9に明確に表示させることができれば、図10に示す挿入物表示画像信号SBの信号波形とは異なる信号波形を有する挿入物表示画像信号SBが生成されてもよい。
例えば、ステップS10において、挿入物表示画像信号生成部12は、挿入物画像信号SAのうち、下限信号強度ELよりも大きい信号強度を含む部分の信号幅を基準信号幅W2にまで拡大した挿入物表示画像信号SBを生成することができる。より具体的には、挿入物表示画像信号生成部12は、図13に示すように、例えば下限信号強度ELを0.8として、挿入物画像信号SAのうち、0.8よりも大きい信号強度を有する部分の信号幅W3を基準信号幅W2にまで拡大した画像信号を挿入物表示画像信号SBとする。このような信号波形を有する挿入物表示画像信号SBが生成されることにより、ユーザは、挿入物表示画像信号SBに対応する挿入物13の先端部FEの画像を明確に視認することができ、ピーク位置P0についても容易に把握することができる。
なお、ステップS8において挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2に等しい場合には、ステップS9に進んで、挿入物画像信号SAのうち挿入物画像信号SAの信号強度Eがピーク値となるピーク位置を中心とし、中心から基準信号幅W2までの部分からなる挿入物表示画像信号を生成してもよく、あるいは、ステップS10に進んで、挿入物画像信号SAから、すべての部分が定められた下限信号強度ELより大きい信号強度を有する挿入物表示画像信号SBを生成してもよい。
実施の形態2
実施の形態1によれば、最大幅が基準信号幅W2に等しくなるように調節された挿入物表示画像信号SBが生成されるため、結果的に、挿入物表示画像信号SBの最大幅は、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1に対して拡大または縮小された画像信号となることがある。そこで、挿入物13の先端部FEの画像に対応する挿入物表示画像信号SBの最大幅が、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から拡大されたか縮小されたかをユーザに認識させることにより、被検体内における挿入物13の先端部FEの位置関係についてユーザの注意を促すことができる。
実施の形態2に係る音響波装置である超音波装置は、図1に示す実施の形態1の超音波装置1において、挿入物表示画像信号生成部12の代わりに図14に示す挿入物表示画像信号生成部36を用いる。その他は、実施の形態1の超音波装置1と同一の構成を有している。実施の形態2における挿入物表示画像信号生成部36は、挿入物表示画像信号特定部37と画像強調部38が直列接続された構成を有している。
挿入物表示画像信号生成部36の挿入物表示画像信号特定部37は、挿入物画像信号SAに基づいて生成された挿入物表示画像信号SBを特定する。挿入物表示画像信号特定部37は、実施の形態1における挿入物表示画像信号生成部12が行う処理と同様の処理を挿入物画像信号SAに対して施す。
挿入物表示画像信号生成部36の画像強調部38は、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1とは異なる場合、すなわち挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から拡大された画像信号または縮小された画像信号である場合に、挿入物13の先端部FEの画像を表示部9に強調して表示させる。
例えば、画像強調部38は、挿入物画像信号SAのピーク位置P0を中心として、第1信号幅W1を有する領域の輪郭線を挿入物13の先端部FEの画像に重畳して表示部9に表示させることができる。例えば、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が定められた基準信号幅W2よりも大きい場合には、画像強調部38は、図15に示すように、ピーク位置P0を中心として、挿入物表示画像信号SBを囲むような、第1信号幅W1の領域の輪郭線に対応する輪郭線画像信号Cを生成し、この輪郭線画像信号Cを、挿入物表示画像信号SBに対して付与する。ユーザは、挿入物13の先端部FEの画像を囲むように位置する輪郭線の画像を認識することにより、挿入物表示画像信号SBの最大幅が、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から縮小された画像信号であることを把握することができる。
また、例えば、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が、定められた基準信号幅W2よりも小さい場合には、画像強調部38は、図16に示すように、ピーク位置P0を中心として、挿入物表示画像信号SBに含まれるような、第1信号幅W1の領域の輪郭線に対応する輪郭線画像信号Cを生成し、この輪郭線画像信号Cを、挿入物表示画像信号SBに対して付与する。ユーザは、挿入物13の先端部FEの画像を囲むように位置する輪郭線の画像を認識することにより、挿入物表示画像信号SBの最大幅が、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から拡大された画像信号であることを把握することができる。
以上のように、実施の形態2に係る超音波装置によれば、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から拡大されているか、または縮小されているかに対応して、挿入物13の先端部FEの画像を強調して表示する。そのため、挿入物13の先端部FEの画像の最大幅が、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から拡大されたか縮小されたかをユーザに認識させ、被検体内における挿入物13の先端部FEの位置関係についてユーザの注意を促すことができる。
なお、挿入物表示画像信号生成部36の画像強調部38は、挿入物表示画像信号SBに輪郭線を表す輪郭線画像信号Cを付与することにより、挿入物13の先端部FEの画像を強調して表示しているが、挿入物表示画像信号SBの最大幅が第1信号幅W1から縮小されている場合と拡大されている場合とで、輪郭線画像信号Cに対応する輪郭線を互いに異なる表示態様により表示部9に表示させることができる。例えば、画像強調部38は、挿入物表示画像信号SBの最大幅が第1信号幅W1から縮小されている場合と拡大されている場合とで、輪郭線画像信号Cに対応する輪郭線を互いに異なる色により表示することができる。また、例えば、画像強調部38は、挿入物表示画像信号SBの最大幅が第1信号幅W1から縮小されている場合と拡大されている場合とで、輪郭線画像信号Cに対応する輪郭線を、実線および破線等の異なる種類の線により構成することもできる。これにより、ユーザは、挿入物13の先端部FEの画像の最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から拡大されたか縮小されたかを、より明確に認識することができる。
また、挿入物13の先端部FEの画像の強調表示は、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から拡大されているか、または縮小されているかをユーザに認識させることができれば、挿入物表示画像信号SBに輪郭線画像信号Cを付与することに限定されない。
例えば、画像強調部38は、図17および図18に示すように、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から縮小されている場合と、拡大されている場合とで、挿入物表示画像信号SBの外周部CT1およびCT2を互いに異なる色とすることができる。ここで、図17は、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から基準信号幅W2に縮小されている場合を示しており、図18は、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から基準信号幅W2に拡大されている場合を示している。また、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から縮小されている場合と、拡大されている場合とで、挿入物表示画像信号SBの外周部CT1およびCT2の色を互いに異なる色にする代わりに、挿入物表示画像信号SBの外周部CT1およびCT2を実線および破線等の互いに異なる種類の線により構成することもできる。
また、例えば、画像強調部38は、図19および図20に示すように、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から縮小されている場合と、拡大されている場合とで、互いに異なる色を有する挿入物表示画像信号SBにすることができる。ここで、図19は、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から基準信号幅W2に縮小されている場合を示しており、挿入物表示画像信号SBが第1の表示色DC1を有することを示している。また、図20は、挿入物表示画像信号SBの最大幅が挿入物画像信号SAの第1信号幅W1から基準信号幅W2に拡大されている場合を示しており、挿入物表示画像信号SBが第2の表示色DC2を有することを示している。
実施の形態3
実施の形態1における挿入物表示画像信号生成部12は、少なくともピーク位置P0を中心とするピーク位置P0の近傍の領域において、ピーク位置P0から離れるに従って信号強度Eが減衰するような信号波形を有する挿入物表示画像信号SBを生成しているが、挿入物13の先端部FEの画像をユーザが明確に視認できれば、挿入物表示画像信号SBがこのような信号波形を有していることに限定されない。
図示しないが、実施の形態3の音響波装置である超音波装置は、図1に示す実施の形態1の超音波装置1と同一の構成を有している。
実施の形態3における挿入物表示画像信号生成部は、挿入物画像信号SAのピーク位置P0を中心として基準信号幅W2に相当する最大幅を有し、すべての部分が挿入物画像信号SAのピーク値に相当する信号強度を有する挿入物表示画像信号SBを生成することができる。
例えば、図21および図22に示すように、挿入物表示画像信号生成部は、挿入物画像信号SAのうち、挿入物画像信号SAのピーク位置P0を中心とした、ピーク位置P0から定められた基準信号幅W2までの領域において、すべての信号強度Eを一律に挿入物画像信号SAのピーク値である1.0とした画像信号を、挿入物表示画像信号SBとする。ここで、図21は、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも大きい場合の挿入物表示画像信号SBを表しており、図22は、第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも小さい場合の挿入物表示画像信号SBを表している。
以上のように、実施の形態3の超音波装置によれば、挿入物画像信号SAのピーク位置P0を中心として基準信号幅W2に相当する幅を有する領域において、すべての部分が挿入物画像信号SAの信号強度Eのピーク値に相当する信号強度を有しているため、挿入物表示画像信号SBに対応する挿入物13の先端部FEの画像を、表示部9に明確に表示することができる。これにより、ユーザは、挿入物13の先端部FEの画像を明確に視認することができる。
実施の形態4
実施の形態3において生成された挿入物表示画像信号SBに対応する挿入物13の先端部FEの画像に対してさらに、挿入物画像信号SAのピーク位置P0に相当する位置を中心とする中心マーカを付与することにより、挿入物13の先端部FEの画像の中心位置をユーザに明確に把握させることができる。
図示しないが、実施の形態4の音響波装置である超音波装置は、図1に示す実施の形態1の超音波装置1と同一の構成を有している。
実施の形態4における挿入物表示画像信号生成部は、図23に示すように、挿入物画像信号SAのピーク位置P0を表す中心マーカ画像信号Mを挿入物表示画像信号SBに付与することができる。これにより、挿入物表示画像信号SBに対応する挿入物13の先端部FEの画像に対して、中心マーカ画像信号Mに対応する中心マーカを重畳して表示部9に表示させることができる。
以上から、実施の形態4の超音波装置によれば、挿入物13の先端部FEの画像に中心マーカを付与させるため、挿入物13の先端部FEの画像の中心位置をユーザに明確に把握させることができる。
なお、例えば、実施の形態4における挿入物表示画像信号生成部が図14に示す実施の形態2における画像強調部38を有することにより、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2と比較して縮小されたか拡大されたかにより、挿入物13の先端部FEの画像を適宜、強調表示してもよい。
挿入物表示画像信号生成部は、例えば、図24および図25に示すように、中心マーカ画像信号Mが付与された挿入物表示画像信号SBに対してさらに輪郭線画像信号Cを付与することができる。ここで、図24は、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも大きい場合の挿入物表示画像信号SBを表しており、図25は、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも小さい場合の挿入物表示画像信号SBを表している。
また、挿入物表示画像信号生成部は、例えば、図26および図27に示すように、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2と比較して縮小されたか拡大されたかにより、中心マーカ画像信号Mが付与された挿入物表示画像信号SBの外周部CT1およびCT2の表示色を互いに異ならせることもできる。ここで、図26は、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも大きい場合の挿入物表示画像信号SBを表しており、図27は、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも小さい場合の挿入物表示画像信号SBを表している。
また、挿入物表示画像信号生成部は、例えば、図28および図29に示すように、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2と比較して縮小されたか拡大されたかにより、中心マーカ画像信号Mが付与された挿入物表示画像信号SBに対して異なる表示色を付与することもできる。ここで、図28は、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも大きい場合の挿入物表示画像信号SBを表しており、図29は、挿入物画像信号SAの第1信号幅W1が基準信号幅W2よりも小さい場合の挿入物表示画像信号SBを表している。
実施の形態5
実施の形態1〜実施の形態4において、挿入物表示画像信号SBの最大幅として用いられる基準信号幅W2は、ユーザにより設定されることができる。
図30に、実施の形態5に係る音響波装置である超音波装置41の構成を表すブロック図を示す。実施の形態5の超音波装置41は、図1に示した実施の形態1の超音波装置1において、挿入物表示画像信号生成部12に接続された基準信号幅設定部42をさらに備え、基準信号幅設定部42に、装置制御部15を接続したものである。送信部3、受信部4、データ分離部5、断層画像信号生成部6、画像重畳部7、表示制御部8、挿入物画像信号生成部10、第1信号幅検出部11、挿入物表示画像信号生成部12、装置制御部15および基準信号幅設定部42により、プロセッサ43が構成されている。
プロセッサ43の基準信号幅設定部42は、挿入物表示画像信号SBの最大幅である基準信号幅W2を設定する。例えば、基準信号幅設定部42は、操作部16を介してユーザから入力された値を基準信号幅W2として設定することができる。
このようにして、実施の形態5に係る超音波装置41によれば、ユーザが予め基準信号幅W2を設定するため、挿入物13の先端部FEの画像を表示部9に明確に表示させながら、被検体の断層画像に含まれる組織等がより視認されやすくなるように挿入物13の先端部FEの画像のサイズを調節することができる。
なお、図示しないが、例えば、第1信号幅検出部11を基準信号幅設定部42に接続させることにより、基準信号幅設定部42は、被検体とは異なる水および超音波ゼリー等の校正用の媒質中において検出された第1信号幅W1に基づいて基準信号幅W2を設定することができる。例えば、より具体的には、挿入物13の先端部FEを校正用の媒質中に位置させたまま挿入物用レーザ光源14から挿入物13の光音響波発生部21にレーザ光を照射して挿入物画像信号SAを生成することにより、基準信号幅設定部42は、この挿入物画像信号SAの信号強度Eに対して定められた割合の信号強度を有する信号幅を、基準信号幅W2として設定することができる。
また、実施の形態5において、基準信号幅設定部42は、ユーザにより設定された値を基準信号幅W2として設定しているが、挿入物13の情報を自動的に読み込むことにより基準信号幅W2を設定することもできる。図31に、実施の形態5の変形例に係る超音波装置44の構成を表すブロック図を示す。この超音波装置44は、図30に示す実施の形態5の超音波装置41において、基準信号幅設定部42を有するプロセッサ43の代わりに基準信号幅設定部42Aを有するプロセッサ43Aを備え、装置制御部15に接続された先端径読取部45をさらに追加したものである。
例えば、挿入物13の根本部分、挿入物13に接続されているケーブル13A、ケーブル13Aの一端を挿入物用レーザ光源14に接続するためのコネクタ13B等に、挿入物13の先端部FEの直径が記録されたIC(Integrated Circuit:集積回路)タグおよびバーコード等からなる先端径記録部が付随されており、先端径読取部45は、この先端径記録部から自動的に挿入物13の先端部FEの直径を読み取る。
基準信号幅設定部42Aは、先端径読取部45により読み取られた直径の値に対して定められた係数を乗じて換算値を算出し、この換算値を基準信号幅W2として設定する。
そのため、実施の形態5の変形例に係る超音波装置44によれば、ユーザが基準信号幅W2の値を入力する手間を省きながら、表示部9に表示される挿入物13の先端部FEの画像に対して挿入物13の先端部FEの実際のサイズをより精確に反映させることができる。
実施の形態6
実施の形態1〜実施の形態5においては、光音響波発生部21を有する挿入物13を備えた超音波装置に対して本発明が適用されることを示しているが、本発明は、光音響波発生部21を有する挿入物13を備え、被検体内の組織等から出射される光音響波に基づいて被検体の断層画像を生成する光音響装置に対しても適用されることができる。
図32に、実施の形態6に係る音響波装置である光音響装置46の構成を表すブロック図を示す。光音響装置46は、図1に示した実施の形態1の超音波装置1において、プローブ18の代わりにプローブ47を備え、送信部3の代わりにプローブ47に接続された被検体用レーザ光源48を備え、断層画像信号生成部6の代わりに断層画像信号生成部49を備え、それ以外は、実施の形態1の超音波装置1と同一の構成を有している。プローブ47は、アレイトランスデューサ47Aと、アレイトランスデューサ47Aの両端に隣接して配置された被検体用レーザ光照射部47Bを有して構成されている。プローブ47のアレイトランスデューサ47Aには、受信部4が接続されており、プローブ47の2つの被検体用レーザ光照射部47Bには、被検体用レーザ光源48が接続されている。また、被検体用レーザ光源48に、装置制御部15が接続されている。
また、受信部4、データ分離部5、画像重畳部7、表示制御部8、挿入物画像信号生成部10、第1信号幅検出部11、挿入物表示画像信号生成部12、装置制御部15および断層画像信号生成部49により、プロセッサ50が構成されている。
また、図示しないが、プローブ47の被検体用レーザ光照射部47Bと被検体用レーザ光源48により被検体用ビーム照射部が構成されており、プローブ47のアレイトランスデューサ47Aと受信部4により受信信号生成部が構成されている。
図32に示す被検体用レーザ光源48は、挿入物用レーザ光源14と同様の内部構成を有しており、装置制御部15の制御の下、パルスレーザ光を発する。
プローブ47の2つの被検体用レーザ光照射部47Bは、光ファイバー等の図示しない導光部材により、それぞれ被検体用レーザ光源48に接続されており、被検体用レーザ光源48からのパルスレーザ光を被検体内に照射する。
被検体用レーザ光照射部47Bから被検体の組織にパルスレーザ光が照射されると、被検体の組織に含まれるグルコースおよびヘモグロビン等の生体内物質は、パルスレーザ光を吸収して膨張および収縮を行い、いわゆる光音響波と呼ばれる音響波を発する。
プローブ47のアレイトランスデューサ47Aは、図1に示す実施の形態1におけるアレイトランスデューサ2と同一の構成を有しており、被検体の組織から出射された光音響波に基づいて断層画像生成用受信信号を生成し、且つ、挿入物13の光音響波発生部21から発せられた光音響波に基づいて挿入物画像生成用受信信号を生成する。
アレイトランスデューサ47Aにより生成された断層画像生成用受信信号は、データ分離部5を介して断層画像信号生成部49に出力される。断層画像信号生成部49は、図1に示す実施の形態1における断層画像信号生成部6と同一の構成を有しており、光音響波に基づいて生成された断層画像生成用受信信号から、被検体の断層画像を表す断層画像信号を生成する。
この断層画像信号と、挿入物表示画像信号生成部12により生成された挿入物表示画像信号SBに基づいて、画像重畳部7は、被検体の断層画像と挿入物13の先端部FEの画像を重畳させて表示部9に表示させる。
以上のように、実施の形態6の光音響装置46によれば、図1に示す実施の形態1の超音波装置1と同様に、挿入物画像信号生成部10、第1信号幅検出部11および挿入物表示画像信号生成部12を備えているため、挿入物13の先端部FEの画像の最大幅を、常に、定められた基準信号幅W2に相当する幅とすることができる。これにより、光音響装置46によれば、被検体の断層画像に含まれる被検体の組織がユーザに視認されにくくなることを防止し、ユーザが挿入物13の先端部FEの位置をより精確に確認することができる。また、光音響装置46によれば、ユーザが挿入物13の先端部FEの画像を視認する際に違和感を有することを抑制し、ユーザが挿入物13を扱う際の手技に支障が生じることを防止することができる。
なお、実施の形態6の光音響装置46に対しても、実施の形態2〜実施の形態5に示した各種の態様を、同様にして適宜、適用することができる。
以上、本発明の実施の形態1〜6によれば、以下の付記で示す技術的思想が開示されている。
(付記1) 被検体内に超音波ビームまたはレーザ光を照射することにより前記被検体の組織から音響波を出射させる被検体用ビーム照射部と、
前記被検体内に挿入可能であり且つ先端部に光音響波発生部を有する挿入物と、
前記挿入物の前記光音響波発生部にレーザ光を照射することにより前記光音響波発生部から光音響波を発生させる挿入物用レーザ光源と、
前記被検体の組織から出射される音響波を受信して断層画像生成用受信信号を生成し且つ前記光音響波発生部による光音響波を受信して挿入物画像生成用受信信号を生成する受信信号生成部と、
前記断層画像生成用受信信号から前記被検体の断層画像を表す断層画像信号を生成する断層画像信号生成部と、
前記挿入物画像生成用受信信号から前記挿入物の先端部の画像を表す挿入物画像信号を生成する挿入物画像信号生成部と、
前記挿入物画像信号の信号強度がピーク値となるピーク位置を中心として定められた基準信号幅に相当する最大幅を有し且つ前記中心における信号強度が前記ピーク値である挿入物表示画像信号を生成する挿入物表示画像信号生成部と、
表示部と
を備え、
前記断層画像信号と前記挿入物表示画像信号に基づいて前記被検体の断層画像と前記挿入物の先端部の画像とを重畳させて前記表示部に表示させる音響波装置。
(付記2) 前記挿入物表示画像信号生成部は、前記ピーク位置を中心とし且つ前記基準信号幅に相当する最大幅を有するすべての部分が、前記ピーク値に相当する信号強度を有する前記挿入物表示画像信号を生成する付記1に記載の音響波装置。
(付記3) 前記挿入物表示画像信号生成部は、前記挿入物表示画像信号の前記ピーク位置を示す中心マーカを生成し、前記中心マーカを前記挿入物の先端部の画像に重畳して前記表示部に表示させる付記2に記載の音響波装置。
(付記4) 前記ピーク値に対して定められた割合の信号強度を有する前記挿入物画像信号の第1信号幅を検出する第1信号幅検出部と、
前記挿入物の先端部の画像を前記表示部に強調して表示させる画像強調部と
をさらに有する付記2または3に記載の音響波装置。
(付記5) 前記画像強調部は、前記ピーク位置を中心とし且つ前記第1信号幅を有する領域の輪郭線を、前記挿入物の先端部の画像に重畳して前記表示部に表示させる付記4に記載の音響波装置。
(付記6) 前記画像強調部は、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも大きい場合と、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも小さい場合とにおいて、前記挿入物の先端部の画像の外周部を互いに異なる色により前記表示部に表示させる付記5に記載の音響波装置。(付記7) 前記画像強調部は、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも大きい場合と、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも小さい場合とにおいて、前記挿入物の先端部の画像を互いに異なる色により前記表示部に表示させる付記4〜6のいずれか一つに記載の音響波装置。
(付記8) ユーザが入力操作を行うための操作部と、
前記基準信号幅を設定するための基準信号幅設定部をさらに有し、
前記基準信号幅設定部は、前記操作部を介してユーザにより設定された値を前記基準信号幅として設定する付記2〜7のいずれか一つに記載の音響波装置。
(付記9) 前記基準信号幅を設定する基準信号幅設定部と、
前記挿入物の先端部の直径を記録した先端径記録部をさらに有し、
前記基準信号幅設定部は、前記先端径記録部に記録された前記挿入物の先端部の直径に対して定められた係数を乗じて換算値を算出し、前記換算値を前記基準信号幅として設定する付記2〜7のいずれか一つに記載の音響波装置。
(付記10) 前記被検体用ビーム照射部は、前記被検体内に超音波ビームを照射することにより前記被検体の組織から超音波エコーを出射させ、
前記受信信号生成部は、前記被検体の組織による超音波エコーを受信して前記断層画像生成用信号を生成する付記2〜9のいずれか一つに記載の音響波装置。
(付記11) 前記被検体用ビーム照射部は、前記被検体内にレーザ光を照射することにより前記被検体の組織から光音響波を出射させ、
前記受信信号生成部は、前記被検体の組織による光音響波を受信して前記断層画像生成用受信信号を生成する付記2〜9のいずれか一つに記載の音響波装置。
(付記12) 被検体内に超音波ビームまたはレーザ光を照射するプローブと、
前記被検体内に挿入可能であり且つ先端部に光音響波発生部を有する挿入物と、
前記挿入物の前記光音響波発生部にレーザ光を照射することにより前記光音響波発生部から光音響波を発生させる挿入物用レーザ光源と、
前記被検体用ビーム照射部から前記被検体内に前記超音波ビームまたは前記レーザ光を照射することにより前記被検体の組織から出射される音響波を受信して断層画像生成用受信信号を生成し且つ前記光音響波発生部による光音響波を受信して挿入物画像生成用受信信号を生成するプロセッサと、
表示部と、
を備え、
前記プロセッサは、
前記断層画像生成用受信信号から前記被検体の断層画像を表す断層画像信号を生成し、
前記挿入物画像生成用受信信号から前記挿入物の先端部の画像を表す挿入物画像信号を生成し、
前記挿入物画像信号の信号強度がピーク値となるピーク位置を中心として定められた基準信号幅に相当する最大幅を有し且つ前記中心における信号強度が前記ピーク値である挿入物表示画像信号を生成し、
前記断層画像信号と前記挿入物表示画像信号に基づいて前記被検体の断層画像と前記挿入物の先端部の画像とを重畳させて前記表示部に表示させる音響波装置。
1,41,44 超音波装置、2,47A アレイトランスデューサ、3 送信部、4 受信部、5 データ分離部、6,49 断層画像信号生成部、7 画像重畳部、8 表示制御部、9 表示部、10 挿入物画像信号生成部、11 第1信号幅検出部、12,36 挿入物表示画像信号生成部、13 挿入物、13A ケーブル、13B コネクタ、14 挿入物用レーザ光源、15 装置制御部、16 操作部、17 格納部、18 プローブ、19,43,43A,50 プロセッサ、20 導光部材、21 光音響波発生部、22 レーザロッド、23 励起光源、24,25 ミラー、26 Qスイッチ、29 増幅部、30 AD変換部、31 信号処理部、32 DSC、33 画像処理部、37 挿入物表示画像信号特定部、38 画像強調部、42,42A 基準信号幅設定部、45 先端径読取部、46 光音響装置、47 プローブ、47B 被検体用レーザ光照射部、48 被検体用レーザ光源、A,FE 先端部、B1 被検体用ビーム照射部、B2 受信信号生成部、C 輪郭線画像信号、CT1,CT2 外周部、DC1,DC2 表示色、E 信号強度、FL 細線、LE 下限信号強度、M 中心マーカ画像信号、P0 ピーク位置、SA 挿入物画像信号、SB 挿入物表示画像信号、T1,T2 挿入物の先端部の画像、U 断層画像、W1 第1信号幅、W2 基準信号幅、W3 信号幅。

Claims (13)

  1. 被検体内に超音波ビームまたはレーザ光を照射することにより前記被検体の組織から音響波を出射させる被検体用ビーム照射部と、
    前記被検体内に挿入可能であり且つ先端部に光音響波発生部を有する挿入物と、
    前記挿入物の前記光音響波発生部にレーザ光を照射することにより前記光音響波発生部から光音響波を発生させる挿入物用レーザ光源と、
    前記被検体の組織から出射される音響波を受信して断層画像生成用受信信号を生成し且つ前記光音響波発生部による光音響波を受信して挿入物画像生成用受信信号を生成する受信信号生成部と、
    前記断層画像生成用受信信号から前記被検体の断層画像を表す断層画像信号を生成する断層画像信号生成部と、
    前記挿入物画像生成用受信信号から前記挿入物の先端部の画像を表す挿入物画像信号を生成する挿入物画像信号生成部と、
    前記挿入物画像信号の信号強度がピーク値となるピーク位置を中心として定められた基準信号幅に相当する最大幅を有し且つ前記中心における信号強度が前記ピーク値である挿入物表示画像信号を生成する挿入物表示画像信号生成部と、
    表示部と、
    を備え、
    前記断層画像信号と前記挿入物表示画像信号に基づいて前記被検体の断層画像と前記挿入物の先端部の画像とを重畳させて前記表示部に表示させる音響波装置。
  2. 前記ピーク値に対して定められた割合の信号強度を有する前記挿入物画像信号の第1信号幅を検出する第1信号幅検出部をさらに備え、
    前記挿入物表示画像信号生成部は、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも大きい場合に、前記挿入物画像信号のうち、前記中心から前記基準信号幅までの部分からなる挿入物表示画像信号を生成し、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも小さい場合に、前記挿入物画像信号から、すべての部分が定められた下限信号強度よりも大きい信号強度を有する挿入物表示画像信号を生成する音響波装置。
  3. 前記挿入物表示画像信号生成部は、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも小さい場合に、前記挿入物画像信号のうち、前記下限信号強度よりも小さい信号強度を含む部分の信号強度を前記下限信号強度にまで増大させた前記挿入物表示画像信号を生成する請求項2に記載の音響波装置。
  4. 前記挿入物表示画像信号生成部は、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも小さい場合に、前記挿入物画像信号のうち、前記下限信号強度よりも大きい信号強度を含む部分の信号幅を前記基準信号幅にまで拡大した前記挿入物表示画像信号を生成する請求項2に記載の音響波装置。
  5. 前記挿入物の先端部の画像を前記表示部に強調して表示させる画像強調部をさらに有する請求項2〜4のいずれか一項に記載の音響波装置。
  6. 前記画像強調部は、前記ピーク位置を中心とし且つ前記第1信号幅を有する領域の輪郭線を、前記挿入物の先端部の画像に重畳して前記表示部に表示させる請求項5に記載の音響波装置。
  7. 前記画像強調部は、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも大きい場合と、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも小さい場合とにおいて、前記挿入物の先端部の画像の外周部を互いに異なる色により前記表示部に表示させる請求項5または6に記載の音響波装置。
  8. 前記画像強調部は、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも大きい場合と、前記第1信号幅が前記基準信号幅よりも小さい場合とにおいて、前記挿入物の先端部の画像を互いに異なる色により前記表示部に表示させる請求項5〜7のいずれか一項に記載の音響波装置。
  9. ユーザが入力操作を行うための操作部と、
    前記基準信号幅を設定するための基準信号幅設定部をさらに有し、
    前記基準信号幅設定部は、前記操作部を介してユーザにより設定された値を前記基準信号幅として設定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の音響波装置。
  10. 前記基準信号幅を設定する基準信号幅設定部と、
    前記挿入物の先端部の直径を記録した先端径記録部をさらに有し、
    前記基準信号幅設定部は、前記先端径記録部に記録された前記挿入物の先端部の直径に対して定められた係数を乗じて換算値を算出し、前記換算値を前記基準信号幅として設定する請求項1〜8のいずれか一項に記載の音響波装置。
  11. 前記被検体用ビーム照射部は、前記被検体内に超音波ビームを照射することにより前記被検体の組織から超音波エコーを出射させ、
    前記受信信号生成部は、前記被検体の組織による超音波エコーを受信して前記断層画像生成用信号を生成する請求項1〜10のいずれか一項に記載の音響波装置。
  12. 前記被検体用ビーム照射部は、前記被検体内にレーザ光を照射することにより前記被検体の組織から光音響波を出射させ、
    前記受信信号生成部は、前記被検体の組織による光音響波を受信して前記断層画像生成用受信信号を生成する請求項1〜10のいずれか一項に記載の音響波装置。
  13. 被検体内に超音波ビームまたはレーザ光を照射することにより前記被検体の組織から出射される音響波を受信して断層画像生成用受信信号を生成し、
    前記被検体内に挿入可能であり且つ先端部に光音響波発生部を有する挿入物に対して、前記光音響波発生部にレーザ光を照射し、
    前記光音響波発生部による光音響波を受信して挿入物画像生成用受信信号を生成し、
    前記挿入物画像生成用受信信号から前記挿入物の先端部の画像を表す挿入物画像信号を生成し、
    前記断層画像生成用受信信号から前記被検体の断層画像を表す断層画像信号を生成し、
    前記挿入物画像信号の信号強度がピーク値となるピーク位置を中心として定められた基準信号幅に相当する最大幅を有し且つ前記中心における信号強度が前記ピーク値である挿入物表示画像信号を生成し、
    前記断層画像信号と前記挿入物表示画像信号に基づいて前記被検体の断層画像と前記挿入物の先端部の画像を重畳させて表示部に表示させる音響波装置の制御方法。
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