JP2016034820A - ポールとラチェットの打音低減構造およびパーキングブレーキ装置 - Google Patents

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雅樹 土佐
美希 中山
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Abstract

【課題】作動音を低減させることができるとともに容易に加工製造することができるポールとラチェットの打音低減構造を提供する。
【解決手段】ポール20とラチェット10の打音低減構造1は、ポール20は、爪先21の一方の縁部21bを露出するように覆う樹脂部210を有し、ラチェット10は、隣り合うラチェット歯11の間の谷底部12が平面状に形成され、ポール20の爪先21をラチェット歯11に係脱させながらポール20側を移動させる際に、樹脂部210に覆われた他方の縁部側がラチェット歯11に衝突し、ロック時には、露出した一方の縁部21bがラチェット歯11に当接した状態で他方の縁部を覆う樹脂部210が谷底部12から隣のラチェット歯11までの部分に押圧されないように平面状の谷底部12の長さを設定した。
【選択図】図1

Description

本発明は、作動音を低減させたポールとラチェットの打音低減構造に関し、特にパーキングブレーキに使用されるポールとラチェットの打音低減構造および該打音低減構造を備えたパーキングブレーキ装置に関する。
従来のこの種の打音が主となる作動音を低減させるポールとラチェットの打音低減構造としては、例えば特許文献1に示す足踏み式パーキングブレーキ装置に使用されているものがある。
すなわち、ポールであるロックパウルの表面を略全体に亘って樹脂材で一体に被覆してあり、これによってブレーキ作動操作時におけるロックパウルとラチェットであるセクタギヤとの摺動音や、ブレーキ解除操作時におけるリリースレバーとロックパウルとの当接音等の騒音を低減するものである。
特開2000−177546号公報
ところで、ポールとラチェットの打音低減構造の作動によって発生する騒音の主たる原因の一つとして、ラチェット歯に係脱しながら移動するポールの爪先とラチェット歯との衝突による打音がある。したがって、騒音を低減するための着眼点として、ポールの爪先とラチェット歯との衝突によって発生する打音自体を小さくすることがある。しかしながら、特許文献1に開示されている技術は、ポールの爪先とラチェット歯とが衝突して発生した直後の打音を低減することに着眼点をおいたものであり、衝突によって発生する打音自体を小さくするものではなく、新たな着眼点による改善の余地があった。
本発明は、このような従来の技術が有する問題点に着目してなされたもので、発生する打音自体を小さくすることによって作動音の低減ができるとともに、低減させた状態が永続し、さらに従来と変わらぬ容易さで加工製造することができるポールとラチェットの打音低減構造を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1] 円弧状の外周側にラチェット歯(11)が形成された、ベース(B)および操作可能な可動体(L)の何れか一方に設けられたラチェット(10)と、前記ベース(B)および前記可動体(L)の他方に設けられた、先端の爪先(21)が前記ラチェット歯(11)に係脱可能なポール(20)とから成り、前記可動体(L)の操作とともに前記爪先(21)を前記ラチェット歯(11)に係脱させながら前記ポール(20)または前記ラチェット(10)を移動させて、所望の位置で前記ラチェット(10)に対して前記ポール(20)をロックおよびロック解除することを可能にしたポール(20)とラチェット(10)の打音低減構造(1)において、
前記ポール(20)は、前記爪先(21)の一方の縁部(21b)を露出するように覆う樹脂部(210)を有し、
前記ラチェット(10)は、隣り合うラチェット歯(11)の間の谷部に平面状の谷底部(12)が形成され、前記ポール(20)の爪先(21)を前記ラチェット歯(11)に係脱させながら前記ポール(20)側を移動させる際に、前記樹脂部(210)に覆われた他方の縁部側が前記ラチェット歯(11)に衝突し、ロック時には、露出した前記一方の縁部(21b)がラチェット歯(11)に当接した状態で前記他方の縁部を覆う樹脂部(210)が前記谷底部(12)から隣のラチェット歯(11)までの部分に押圧されないように前記平面状の谷底部(12)の長さを設定したことを特徴とするポール(20)とラチェット(10)の打音低減構造(1)。
[2] 前記ラッチェト歯(11)から前記谷底部(12)にかけての形状は、露出した前記ポール(20)の爪先(21)から一方の縁部(21b)にかけての形状に合致したものであることを特徴とする項[1]に記載のポール(20)とラチェット(10)の打音低減構造(1)。
[3] ベース(B)に回動可能に設けた操作レバー(L)に連結されたブレーキケーブル(C)を操作レバー(L)の操作によって引き出したり戻したりしてブレーキを制動させたり、該制動を解除したりできるパーキングブレーキにおいて、
項[1]または[2]に記載のポール(20)とラチェット(10)の打音低減構造(1)を備え、
前記ベース(B)および前記可動体(L)である前記操作レバー(L)の何れか一方に前記ラチェット(10)を設け、
前記ベース(B)および前記操作レバー(L)の他方に前記ポール(20)を設けたことを特徴とするパーキングブレーキ装置(2)。
前記本発明は次のように作用する。
項[1]のポール(20)とラチェット(10)の打音低減構造(1)によれば、可動体(L)を操作して所定方向に動かすとポール(20)は、ラチェット(10)の円弧状の外周側に形成されたラチェット歯(11)に爪先(21)が係脱しながらラチェット(10)に対して相対的に移動する。可動体(L)の操作を所望の位置で止めるとポール(20)の爪先(21)がラチェット歯(11)に係止してラチェット(10)にロックされる。
可動体(L)の操作とともにポール(20)がラチェット(10)に対して係脱しながら相対的に移動している間は、ポール(20)の爪先(21)がラチェット歯(11)を乗り越える度に樹脂部(210)に覆われた他方の縁部側がラチェット歯(11)に衝突する。すなわち、ポール(20)の爪先(21)は直接にはラチェット歯(11)に衝突せず、樹脂部(210)が直接にラチェット歯(11)に衝突するので衝突音自体すなわち打音自体が小さくなり、したがって作動音が大幅に低減される。
可動体(L)の操作を所望の位置で止めると、ポール(20)は、露出した爪先(21)の一方の縁部(21b)が乗り越えたラチェット歯(11)に当接してロックされる。このとき、爪先(21)の最先端部(21a)は隣り合うラチェット歯(11)の間の平面状の谷底部(12)に当接する。この平面状の谷底部(12)の長さは、このロック状態で樹脂部(210)に覆われた他方の縁部側が谷底部(12)から隣のラチェット歯(11)までの部分を押圧しないように設定されているので、樹脂部(210)が押圧を受けることがない。したがって、長期間の使用を経ても樹脂部(210)の損傷が防止されるので、樹脂部(210)の損傷劣化に起因して打音が大きくなってしまう事態の発生を防止できる。
項[2]のポール(20)とラチェット(10)の打音低減構造(1)によれば、ラッチェト歯(11)から谷底部(12)にかけての形状は、露出したポール(20)の爪先(21)から一方の縁部(21b)にかけての形状に合致したものであるので、ロック時にがたつきが発生することがない。また、ポール(20)の爪先(21)の最先端部(21a)が谷底部(12)に受け止められているので、ポール(20)の爪先(21)がそれ以上に谷底部(12)の方向に沈み込むことがない。ポール(20)の爪先(21)が谷底部(12)の方向に沈み込むと樹脂部(210)に覆われた他方の縁部側が隣のラチェット歯(11)を押圧する方向に進むが、爪先(21)は谷底部(12)の方向に沈み込むことができないので、樹脂部(210)が隣のラチェット歯(11)に押圧することを確実に防止することができる。
項[3]のパーキングブレーキ装置(2)によれば、上記のポール(20)とラチェット(10)の打音低減構造(1)を備えているので、操作レバー(L)の操作にともなってポール(20)がラチェット歯(11)に対して係脱しながら相対的に移動する際に発生するポール(20)とラチェット(10)の衝突による打音が小さい。したがって、作動音が低減され、かつ、低減されている状態を永続的に維持することができる。
本発明にかかるポールとラチェットの打音低減構造によれば、可動体の操作とともにポールがラチェットに対して係脱しながら相対的に移動している間、ポールは樹脂部に覆われた他方の縁部側が次ぎのラチェット歯に衝突するので、樹脂部の緩衝効果によって打音自体が小さくなり、作動音が低減するとともに、ロック時には樹脂部がラチェット歯を押圧しないようにラチェット歯間の谷底部が設定されているので、ラチェット歯への樹脂部の押圧による樹脂部の損傷を防止することができ、打音を主とした作動音を低減させた状態を長期間に亘って維持することができる。
また、ラチェットは、ラチェット歯の谷底部の形状を平面状にしたものであり、複雑な形状に加工する必要がないので、従来の一般的なラチェットの製造と同様に容易に製造することができる。
本発明の一実施の形態に係るポールとラチェットの打音低減構造の主要部を側面から簡略して示す説明図である。 図1のポールとラチェットの打音低減構造を備えたパーキングブレーキ装置を簡略して示す側面図である。 本発明の一実施の形態に係るポールとラチェットの打音低減構造のポールを示す側面図である。 図3におけるA−A線断面図である。 図1の状態からポールの爪先がラチェット歯を乗り越えた時のポールとラチェットの打音低減構造の状態を側面から簡略して示す説明図である。 図5の状態からロック状態になったときのポールとラチェットの打音低減構造の状態を側面から簡略して示す説明図である。 図6におけるポールの係止部分を示す拡大図である。
本発明は、ポールとラチェットの打音低減構造1および該打音低減構造を備えたパーキングブレーキ装置2に関するものである。
以下、図面に基づき本発明の好適な一実施の形態を説明する。
各図は本発明の一実施の形態を示している。
図1は、本発明の一実施の形態に係るポールとラチェットの打音低減構造1の主要部を示す側面図であり、ポール20の爪先21の最先端部21aがラチェット歯11の先端に載っている状態を示す側面図である。また、図5は、図1の状態からポール20の爪先21がラチェット歯11を乗り越えた時の状態を示し、さらに図6は、図5の状態からロック状態になったときのポールとラチェットの打音低減構造1の状態を示す側面図である。
図2は、図1のポールとラチェットの打音低減構造1を備えたパーキングブレーキ装置2を示す側面図である。
以下、ポールとラチェットの打音低減構造1についてパーキングブレーキ装置2に備えられたものとして説明する。図2に示したようにパーキングブレーキ装置2は、車両のボディー側に固定されたべースBに枢軸30を取り付け、該枢軸30に操作レバーLを回動可能に取り付けたものである。例示したパーキングブレーキ装置2は、足で操作レバーLを操作するタイプのものであり、操作レバーLは、ペダル板40の基端部側が枢軸30に取り付けられ、先端部には足による操作を受けるパッドpが取り付けられている。パーキングブレーキ装置2は、これに限られず、手で起倒操作等をするものであってもよい。
ペダル板40の基端部には、枢軸30を間にして先端側とは反対側にブレーキケーブルCを配索するためのドラム部41が設けられている。このドラム部41に配索されたブレーキケーブルCの先端部は、固定部材42によってペダル板40に固定されている。これにより、パッドpを踏み込んで操作レバーLが矢印R方向に回転するとブレーキケーブルCが引き出されてブレーキが制動するようになっている。
ベースBの下部には、ラチェット10が固定されている。このラチェット10は、円弧状の板状金属部材の外周側にラチェット歯11を形成したものである。ラチェット10は、ラチェット歯11が下になる向きに取り付けられている。
このラチェット歯11に係脱するポール20は、操作レバーLのペダル板40に取り付けられており、枢軸30と先端部のパッドpとの中間に配設されている。
ポール20は、図3に示したように金属製のポール本体Pを樹脂部210によって覆ったものである。この樹脂部210は、ポール本体Pの表面を樹脂コーティングしたものである。
図4にも示したように、この樹脂部210は、ポール20の爪先21のうち、最先端部21aから一方の縁部21bが露出するように形成されている。一方の縁部21bの一方とは、操作レバーLを踏み込む操作を行ったときにポール20の進行方向とは反対側である。また、一方の縁部21bは、より具体的に説明すると、爪先21の最先端およびその極近傍周辺部分からラチェット歯11に当接する周縁および該周縁の近傍の側面側部分である。
ポール20は、爪先21側と基端部との間に長穴22が穿設されている。この長穴22には、ペダル板40に固設された軸31が挿通されている。また、ポール20の基端部にはトーションばね43の一方のアーム43aのフック44aを係止させる係止孔23が穿設されている。
ペダル板40には軸32が固設されており、該軸32はトーションばね43の輪の部分に通されている。トーションばね43のもう一方のアーム43bのフックは、ペダル板40に穿設された係止孔46に係止されている。
トーションばね43は、図2の紙面上、ポール20を左回転させる方向にポール20を付勢している。この方向の回転を所定量に規制するためのストッパー47がペダル板40に固設されている。係止孔46は、ポール20の基端部よりも上方に配設されている。
次に、このポール20が係止するラチェット10をさらに詳しく説明する。図1、図5、図6および図7に示したように、ラチェット10は、隣り合うラチェット歯11の間の谷底部12が平面状に形成されている。
図7は、ブレーキの制動状態をロックしたときのラチェット10とポール20を示す図6における係止部分を拡大して示すものであるが、この図7に示したように、ロック状態ではポール20は、露出した最先端部21aから一方の縁部21bにかけての部分がラチェット10のラチェット歯11に当接している。片や、一方の縁部21bとは反対側の他方の縁部を覆う樹脂部210の周縁端210bは、隣のラチェット歯11との間に僅かな間隙50がある。この間隙50は、樹脂部210の最先端部210a近傍から周縁端210bにかけて形成される。すなわち、谷底部12は、ロック状態のときにポール20の最先端部21aとラチェット歯11との間に間隙50が形成されるような長さに設定されている。
また、ラチェット歯11から谷底部12にかけての形状は、露出したポール20の爪先21の最先端部21aから一方の縁部21bにかけての形状に合致するように形成されている。すなわち、ラチェット歯11の傾斜した端縁の面および該端縁の面から平面状の谷底部12に連なる曲面部分までの形状と、ポール20の最先端部21aから縁部の端面に続く形状が一致するように形成されている。
次に、本実施の形態に係るポール20とラチェット10の打音低減構造1の作用を説明する。
ブレーキを制動させるために操作レバーLを足で踏み込むと、ポール20は、ラチェット10の円弧状の外周側に形成されたラチェット歯11に爪先21を係脱させながら操作レバーLとともに移動する。このとき、操作レバーLの踏込み量に比例してペダル板40に連結されているブレーキケーブルCが引っ張られる。これにより、発したブレーキの制動力が操作レバーLの踏込み量に比例して大きくなる。
この移動中のポール20とラチェット10との状態の様子は、図1→図5→図6のように変動する。図1は、ポール20の爪先21の最先端部21aがラチェット10のラチェット歯11の一つの頂部に載った状態を示している。このとき、樹脂部210は、そのどの部分もラチェット歯11に接触していない。この状態からさらに操作レバーLが踏み込まれると、ポール20は、図1の紙面上でラチェット10に対して左方向に移動して、図5に示した状態となる。
図5は、ポール20が移動して、移動方向にある次のラチェット歯11との間の谷底部12に爪先21が落ちた時の状態を示しており、ポール20がラチェット歯11に衝突している。しかしながら、この衝突のときラチェット歯11に直接に衝突している部分は樹脂部210の最先端部210aであるので、金属製のポールがラチェット歯11に衝突した場合に発生する打音に比べて、発生する打音は明らかに小さくなり、作動音は大きく低減される。
操作レバーLを踏込み操作中には図1および図5に示したように、ペダル板40の軸31がポール20の長穴22の両端のうちラチェット10寄りの端部に当接している。すなわち、ポール20は、ラチェット10から遠い位置にある。また、トーションばね43からは、ポール20をその移動方向にあるラチェット歯11に向かう方向に付勢力を受けている。
図5の状態からさらに操作レバーLの踏込みが継続されるときは、樹脂部210の周縁端210bがポール20の進む方向にあるラチェット歯11に接触しながら図1に示した状態を経て次々とラチェット歯11を乗り越えて行く。したがって、ポール20がラチェット歯11を乗り越えるたびに低減された打音が発生する。
所定のブレーキ制動力を維持した状態にロックするために操作レバーLの踏込みを止めてパッドpから足を離すと、それまで操作レバーLの踏み込みによって引っ張られてきたブレーキケーブルCが戻されるので、図5の状態から図6の状態となってポール20がラチェット10に係止した状態になる。このとき、ペダル板40の軸31は、ポール20の長穴22の両端のうちラチェット10から遠い方の端部に当接している。すなわち、ポール20は、ラチェット10に近い位置にある。また、この状態でポール20がトーションばね43から受ける付勢力の方向は、操作レバーLの踏込み操作中とは反対方向であり、ポール20が当接しているラチェット歯11に向けてポール20を押す方向である。
このロック状態では、既に図7を参照しながら説明したように、ポール20の樹脂部210の周縁端210bは、隣のラチェット歯11とは接触することなくそれらの間に僅かな間隙50が形成されている。また、ポール20の最先端部21aがラチェット10の谷底部12に当接しているので、ポール20の爪先21がラチェット歯11とラチェット歯11の谷部にさらに沈み込むようなことがない。
これにより、ロック状態において間隙50は確実に維持されて、樹脂部210の周縁端210bがラチェット歯11に押圧されることがない。また、周縁端210bに加わる力は、操作レバーLの操作中にラチェット歯11に衝突して加わる力だけであり、この力は小さいので、操作レバーLの操作にともなうポール20とラチェット歯11との衝突によって樹脂部210が損傷されることを防止することができる。しがって、長期間に亘る多大な回数のパーキングブレーキ装置2の使用の間、打音自体が小さく、作動音が低減された状態を維持することができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は前述したような実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。例えば、樹脂部210は、ポール20の表面をコーティングしたものに限られず、樹脂成型したカバーであっても良い。また、ラチェット歯11とラチェット歯11との間の谷底部12の長さは、ブレーキのロック時において樹脂部210の最先端部210aと隣のラチェット歯11とが微かに接触する程度であっても良い。
さらに、本発明の実施の形態においては、ベースBにラチェット10を固設し、操作レバーLにポール20を配設した図面を示して説明したが、ラチェット10とポール20との配設位置を逆にして、操作レバーLにラチェット10を固設し、ベースBにポール20を配設しても良い。
本発明に係るポールとラチェットの打音低減構造は、パーキングブレーキ装置の制動力の引き出し、維持、解除に用いる場合に限らず、ポール側を可動体に設けてラチェット側に対して可動体の位置をロックしたり、解除したりする構成を有する装置に広く活用することができる。
B…ベース
C…ブレーキケーブル
L…操作レバー
p…パッド
1…ポールとラチェットの打音低減構造
2…パーキングブレーキ装置
10…ラチェット
11…ラチェット歯
12…谷底部
20…ポール
21…爪先
21a…最先端部
21b…一方の縁部
22…長穴
23…係止孔
30…枢軸
31…軸
32…軸
40…ペダル板
41…ドラム部
42…固定部材
43…トーションばね
43a…アーム
43b…アーム
44a…フック
46…係止孔
47…ストッパー
50…間隙
210…樹脂部
210a…最先端部
210b…周縁端

Claims (3)

  1. 円弧状の外周側にラチェット歯が形成された、ベースおよび操作可能な可動体の何れか一方に設けられたラチェットと、前記ベースおよび前記可動体の他方に設けられた、先端の爪先が前記ラチェット歯に係脱可能なポールとから成り、前記可動体の操作とともに前記爪先を前記ラチェット歯に係脱させながら前記ポールまたは前記ラチェットを移動させて、所望の位置で前記ラチェットに対して前記ポールをロックおよびロック解除することを可能にしたポールとラチェットの打音低減構造において、
    前記ポールは、前記爪先の一方の縁部を露出するように覆う樹脂部を有し、
    前記ラチェットは、隣り合うラチェット歯の間の谷部に平面状の谷底部が形成され、前記ポールの爪先を前記ラチェット歯に係脱させながら前記ポール側を移動させる際に、前記樹脂部に覆われた他方の縁部側が前記ラチェット歯に衝突し、ロック時には、露出した前記一方の縁部がラチェット歯に当接した状態で前記他方の縁部を覆う樹脂部が前記谷底部から隣のラチェット歯までの部分に押圧されないように前記平面状の谷底部の長さを設定したことを特徴とするポールとラチェットの打音低減構造。
  2. 前記ラッチェト歯から前記谷底部にかけての形状は、露出した前記ポールの爪先から一方の縁部にかけての形状に合致したものであることを特徴とする請求項1に記載のポールとラチェットの打音低減構造。
  3. ベースに回動可能に設けた操作レバーに連結されたブレーキケーブルを操作レバーの操作によって引き出したり戻したりしてブレーキを制動させたり、該制動を解除したりできるパーキングブレーキにおいて、
    請求項1または2に記載のポールとラチェットの打音低減構造を備え、
    前記ベースおよび前記可動体である前記操作レバーの何れか一方に前記ラチェットを設け、
    前記ベースおよび前記操作レバーの他方に前記ポールを設けたことを特徴とするパーキングブレーキ装置。
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