JP3766551B2 - 足踏み式パーキングブレーキ操作装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は足踏み式パーキングブレーキ操作装置に係り、特に、パーキングブレーキの作動および解除を単一の操作ペダルの足踏み操作で行う機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
(a) 車体に固設されるブラケットと、(b) そのブラケットに第1中心線まわりの回動可能に配設され、原位置から踏込み操作されることによりブレーキケーブルを引き締めてパーキングブレーキを作動させる操作ペダルと、(c) その操作ペダルおよび前記ブラケットの一方の部材に、前記第1中心線を中心とする円弧状に設けられたラチェットと、(d) 前記操作ペダルおよび前記ブラケットの他方の部材に回動可能に配設され、前記ラチェットと噛み合わされることによりその操作ペダルが原位置側へ戻り回動することを阻止するとともに、そのラチェットとの噛合姿勢において前記第1中心線を中心とする周方向へ所定寸法だけ離間した第1位置と第2位置との間をその他方の部材に対して相対移動可能とされたポールと、(e) そのポールと前記他方の部材との間に配設され、そのポールがその他方の部材に対して前記第1位置に保持された状態で前記操作ペダルが踏込み操作される際にはそのポールを前記ラチェットと噛み合う噛合い方向へ付勢するが、踏込み位置においてその操作ペダルに対する踏力が解除され、前記ブレーキケーブルの張力に従ってその操作ペダルが前記原位置側へ戻ろうとする際に、そのラチェットと噛み合っているそのポールがその他方の部材に対して前記第2位置へ相対移動させられることにより思案点を越え、そのポールに対する付勢方向が噛合い解除方向へ変化するターンオーバスプリングとを備え、パーキングブレーキの作動および解除を単一の操作ペダルの踏込み操作で行う足踏み式パーキングブレーキ操作装置が、例えば特開昭64−18755号公報等に記載されている。
【0003】
図4は、このような足踏み式パーキングブレーキ操作装置の一例で、車載状態における車両側方から見た正面図である。この足踏み式パーキングブレーキ操作装置10は、運転席前方において車体12に位置固定に配設されるブラケット14に組み付けられており、ブラケット14の両側には操作ペダル16および補助プレート18が配設されている。操作ペダル16および補助プレート18は、互いに平行な支持ピン20、22、連結ピン24、掛止ピン26等によって一体的に連結されており、支持ピン20を介してブラケット14に支持されている。支持ピン20は、車載状態において車幅方向と略平行となるように設けられており、その軸心O1 は第1中心線に相当する。操作ペダル16は運転席側へ向かって斜め下方、図1では右下方向へ延び出すように配設されており、先端部には足踏み操作されるペダルパッド28が取り付けられている。そして、図4に示す原位置から右まわりに踏込み操作されることにより、連結ピン24に連結されたブレーキケーブル30を引き締めて図示しない車輪に配設されたパーキングブレーキを作動させる。
【0004】
ブラケット14には、支持ピン20を中心とする円弧状にラチェット32が設けられている一方、支持ピン22にはポール34が回動可能に取り付けられ、噛合い歯34aがラチェット32と噛み合わされることにより操作ペダル16が原位置側へ戻り回動することを阻止するようになっている。手前側の補助プレート18を取り除いた図5から明らかなように、ポール34は長穴36を介して支持ピン22に配設されており、ラチェット32との噛合姿勢において前記支持ピン20を中心とする周方向へ所定寸法だけ相対移動可能とされており、(b) に示すように操作ペダル16に対して左まわり方向(原位置への戻り回動方向)に位置する第1位置と、(d) に示すように右まわり方向(踏込み方向)に位置する第2位置とに位置させられる。ラチェット32が設けられたブラケット14は一方の部材に相当し、ポール34が配設された操作ペダル16は他方の部材に相当する。
【0005】
上記ポール34と掛止ピン26との間には、ターンオーバスプリングとして捩りコイルスプリング38が配設され、両端の掛止部位を互いに離間させる方向へ付勢している。ポール34側の掛止位置Aは、図5の(b) に示すようにポール34が第1位置に保持されている時には支持ピン22と掛止ピン26とを結ぶ直線Lよりも右側に位置し、ポール34を支持ピン22の左まわり方向である噛合い方向へ付勢してラチェット32と噛み合わせるが、図5の(d) に示すようにポール34が第2位置に保持されている時には支持ピン22と掛止ピン26とを結ぶ直線Lよりも左側に位置し、ポール34を支持ピン22の右まわり方向である噛合い解除方向へ付勢する。そして、ポール34が第1位置に保持された状態で操作ペダル16が原位置から踏込み操作される際(図5の(a) 〜(b) )には、ポール34は第1位置に保持されるとともに噛合い方向へ付勢されるが、踏込み位置において操作ペダル16に対する踏力が解除され、ブレーキケーブル30の張力に従って操作ペダル16が原位置側へ戻ろうとする際(図5の(b) 〜(d) )に、ラチェット32と噛み合っているポール34が第2位置へ相対移動させられることにより、ターンオーバスプリング38の掛止位置Aは(c) に示すように直線L上に位置する思案点を越えて変位し、付勢方向が噛合い解除方向へ変化する。図5の(c) から(d) へ移行する過程でポール34は噛合い解除方向へ付勢されるが、瞬間的に(d) の状態になるとともに、(d) の状態ではブレーキケーブル30の張力が支持ピン22からポール34に作用してラチェット32に押し付けられるため、ラチェット32との噛合い状態が維持される。
【0006】
一方、(d) の状態で操作ペダル16に踏込み方向の荷重(踏力)が付与されると、ポール34とラチェット32との噛合い荷重が減少するため、捩りコイルスプリング38による噛合い解除方向への付勢力に従って、(e) のようにポール34とラチェット32との噛合いが解除される。この時のポール34の姿勢は、補助プレート18に設けられた係合部18aとの係合によって規定される。そして、その状態で踏込み方向の荷重(踏力)が解除されると、操作ペダル16はブレーキケーブル30の張力やリターンスプリング40(図4参照)の付勢力に従って原位置側へ戻り回動させられる。この戻り回動時に、(f) に示すようにポール34に設けられた係合部34bがブラケット14に設けられた係合部14aと係合させられることにより、ポール34が支持ピン22の左まわりに回動させられ、捩りコイルスプリング38による付勢力の方向が噛合い方向へ戻されるとともに、操作ペダル16に対して第1位置側へ変位させられる。これにより、ポール34は(a) に示す初期状態となり、操作ペダル16は原位置に戻される。ポール34の初期状態の姿勢は掛止ピン26との係合によって規定され、操作ペダル16の原位置はストッパ42とブラケット14との当接によって規定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の足踏み式パーキングブレーキ操作装置は、坂道などでブレーキ力不足の場合、一旦パーキングブレーキを解除して操作ペダルを原位置まで戻した後、再び操作ペダルを踏込み操作する必要があり、そのまま操作ペダルを増し踏みしてブレーキ力を増大させることができないという問題があった。操作ペダルを踏込み操作した時に、操作ペダルの戻り回動に伴ってポールが第1位置から第2位置へ相対移動させられる際に、前記ターンオーバスプリングが思案点に達するまでの間(図5の(b) から(c) の範囲)、言い換えればポールが噛合い方向へ付勢されている状態であれば、そのまま操作ペダルを踏込み操作(増し踏み)してブレーキ力を増大させることができるが、思案点に達したか否かを判断することは困難で、増し踏みしてもポールが噛み合わずに操作ペダルが原位置まで戻ってしまう場合がある。
【0008】
本発明は以上の事情を背景として為されたもので、その目的とするところは、増し踏みによってブレーキ力を容易に増大させることができるようにすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、(a) 車体に固設されるブラケットと、(b) そのブラケットに第1中心線まわりの回動可能に配設され、原位置から踏込み操作されることによりブレーキケーブルを引き締めてパーキングブレーキを作動させる操作ペダルと、(c) その操作ペダルおよび前記ブラケットの一方の部材に、前記第1中心線を中心とする円弧状に設けられたラチェットと、(d) 前記操作ペダルおよび前記ブラケットの他方の部材に回動可能に配設され、前記ラチェットと噛み合わされることによりその操作ペダルが原位置側へ戻り回動することを阻止するとともに、そのラチェットとの噛合姿勢において前記第1中心線を中心とする周方向へ所定寸法だけ離間した第1位置と第2位置との間をその他方の部材に対して相対移動可能とされたポールと、(e) そのポールと前記他方の部材との間に配設され、そのポールがその他方の部材に対して前記第1位置に保持された状態で前記操作ペダルが踏込み操作される際にはそのポールを前記ラチェットと噛み合う噛合い方向へ付勢するが、踏込み位置においてその操作ペダルに対する踏力が解除され、前記ブレーキケーブルの張力に従ってその操作ペダルが前記原位置側へ戻ろうとする際に、そのラチェットと噛み合っているそのポールがその他方の部材に対して前記第2位置へ相対移動させられることにより思案点を越え、そのポールに対する付勢方向が噛合い解除方向へ変化するターンオーバスプリングとを備え、パーキングブレーキの作動および解除を単一の操作ペダルの踏込み操作で行う足踏み式パーキングブレーキ操作装置において、(f) 前記ポールまたは前記他方の部材に係合させられる係合部を有するとともに、前記踏込み位置でそのポールがその他方の部材に対して前記第1位置から前記第2位置へ相対移動させられる際に、その第1位置から前記ターンオーバスプリングの付勢方向が反転する思案点に達するまでの間で、その係合部がそのポールまたはその他方の部材に係合させられて移動抵抗の山を付与する節度部材を設けたことを特徴とする。
第2発明は、第1発明の足踏み式パーキングブレーキ操作装置において、前記節度部材は、前記ポールが前記第1位置から前記思案点に達するまでの間で前記係合部がそのポールまたは前記他方の部材に係合させられて移動抵抗を付与するとともに、その思案点に達する直前に、弾性変形によりその係合部とそのポールまたはその他方の部材との係合が外れて前記移動抵抗が解消する係合部材にて構成されていることを特徴とする。
【0010】
【発明の効果】
このような足踏み式パーキングブレーキ操作装置においては、踏込み位置でポールが他方の部材に対して第1位置から第2位置へ相対移動させられる際に、その第1位置から思案点に達するまでの間で係合部がポールまたは他方の部材と係合させられて移動抵抗の山が付与されるため、ブレーキケーブルのケーブル張力等によって戻り回動させられる操作ペダルの戻り方向の荷重が移動抵抗によって軽減され、操作ペダルから運転者の足に作用する戻り方向の荷重が低下する。また、思案点に達すると、移動抵抗の山を越えることによって戻り方向の荷重が増大するため、この操作ペダルの戻り方向の荷重変化から思案点に達したか否かを容易に認識できる。このため、思案点に達する前であれば、言い換えれば操作ペダルの戻し方向の荷重が小さい間は、そのまま増し踏みすることによって容易にブレーキ力を増大させることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
ここで、節度部材は、例えば他方の部材に配設され、そのポールが第1位置から第2位置へ相対移動させられる際に、思案点までの間で係合部がポールと係合させられて移動抵抗を付与するが、思案点に達する直前に弾性変形によりポールとの係合が外れて移動抵抗が解消する係合部材などで構成される。ポールとの係合が外れる時に、ばね力により係合部が跳ねて打音を発生するように板ばねなどを用いることもできる。また、ポールに係合部材を配設して他方の部材と係合させることも勿論可能である。
【0012】
前記ラチェットが設けられる一方の部材が操作ペダルであれば、他方の部材であるブラケットにポールが配設され、ラチェットが設けられる一方の部材がブラケットであれば、他方の部材である操作ペダルにポールが配設される。
【0013】
ポールは他方の部材に対して所定寸法だけ相対移動可能とされるが、例えばポールに長穴を設けて他方の部材に固設されたピンと係合させたり、他方の部材に長穴を設けてポールに固設されたピンと係合させたりすれば良い。相対移動方向は第1中心線を中心とする周方向であるが、これは周方向成分を含む趣旨で、必ずしも円弧である必要はなく、直線(必ずしも第1中心線を中心とする円の接線方向である必要はない)であっても良い。要するに、ラチェットとの噛合いにより、操作ペダルの戻り回動に伴って他方の部材に対して所定寸法だけ相対移動させられるようになっておれば良く、その相対移動によってターンオーバスプリングの付勢方向が反転させられるようになっておれば良いのである。
【0014】
ターンオーバスプリングは、一対の掛止部(前記掛止ピン26および掛止位置A)が互いに接近或いは離間するように付勢するもので、捩りコイルスプリングや引張コイルスプリング、U字形状の板ばね、線状ばねなどが好適に用いられる。両側の掛止部は、ポールが第1位置に保持されている時には噛合い方向へ付勢し、ポールが第2位置に保持されている時には噛合い解除方向へ付勢するように設定される。
【0015】
また、第2位置に保持されて噛合い解除方向へ付勢されているポールは、操作ペダルが原位置へ戻された時に第1位置へ移動させられて噛合い方向へ付勢されるようにする必要があり、例えば前記係合部14aのように、前記操作ペダルが原位置まで戻り回動させられる過程(特に、原位置付近)で、前記ターンオーバスプリングまたは前記ポールと係合させられて該ポールを回転させることにより、該ターンオーバスプリングの付勢方向を噛合い方向へ戻す反転用係合部が一方の部材に設けられるが、運転者の手動操作や電動式の戻し装置などでポールを回転させて第1位置へ変位させるようにしても良い。
【0016】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の説明では、全体構成は前記図4および図5の従来例と同じで、今回の発明により変更された特徴部分のみを図1〜図3を参照して説明する。
【0017】
図1において、前記支持ピン22に回動可能に配設されるポール50は、前記ポール34の噛合い歯34a、係合部34bと同じ噛合い歯50a、係合部50bを備えているとともに、前記長穴36と同じ長穴52が設けられ、操作ペダル16に対して第1位置と第2位置との間を相対移動可能とされている。また、50cは、前記捩りコイルスプリング38の一方の掛止部(掛止位置A側)が掛止される掛止穴で、50dは、前記係合部18aと係合させられる位置決め用係合部である。
【0018】
上記ポール50には、長穴52の長手方向と略平行に直線平坦部54が設けられているとともに、その直線平坦部54の一端、すなわち長穴52の長手方向のうち第1位置を規定する端部側と同じ図1における左側の端部に、略直角なコーナ部56が設けられている。また、このポール50には、断面が略コの字形状(鞍形)を成すように曲成された係合部材60が、上記直線平坦部54を跨ぐようにその直線平坦部54と平行な方向、すなわち図1における左右方向の相対移動可能に配設されている。
【0019】
係合部材60は節度部材に相当するもので、ばね板材にて構成されており、図2に単独で示すように、一対の互いに平行な略円板形状を成す側壁部62と、それ等の側壁部62の外周部の一部を連結する平坦な連結部64と、その連結部64から略接線方向へ延び出す突出部66と、その突出部66の先端側において所定角度で下側(側壁部62が設けられている側)へ曲げ成形された係合部68とを一体に備えている。一対の側壁部62には、支持ピン22の外径と略同じ径寸法の円穴62aがそれぞれ形成されており、図1に示すようにポール50の直線平坦部54を跨いで連結部64がその直線平坦部54に略接する状態において、円穴62aが長穴52と略一致させられ、それ等の円穴62aおよび長穴52を支持ピン22が貫通させられている。円穴62aは支持ピン22と略同じ大きさであるため、ポール50が支持ピン22に対して第1位置と第2位置との間を相対移動させられる際には、係合部材60は支持ピン22と一体的にポール50に対して相対移動させられるが、ポール50が支持ピン22まわりに回動させられる際には、連結部64や係合部68と直線平坦部54との係合により係合部材60はポール50と共に支持ピン22まわりに回動させられる。すなわち、ポール50が支持ピン22に対して第1位置と第2位置との間を相対移動させられる時だけ、係合部材60はポール50に対して相対移動させられるのである。図1は、係合部材60をポール50に配設した状態で手前側の側壁部62を切り欠いた正面図、図2の(a) は係合部材60を連結部64側から見た平面図、(b) は突出部66の中心付近で破断した正面断面図、(c) は(b) の右側面図である。
【0020】
一方、図1および図3の(a) に示すようにポール50が第1位置に保持された状態では、係合部材60の係合部68は直線平坦部54のコーナ部56より外側へ突き出しているが、図3の(b) に示すように掛止位置Aが直線L上に位置する思案点に達するまでの間に係合部68がコーナ部56から直線平坦部54上に乗り上げるように、各部の寸法は設定されている。すなわち、第1位置から思案点に達するまでの間で係合部68がコーナ部56と係合して移動抵抗が付与されるとともに、思案点に達する直前に弾性変形により係合部68がコーナ部56から外れて直線平坦部54上に乗り上げるのである。係合部68がコーナ部56から外れる際に、突出部66の弾性変形で係合部68が跳ね上がるとともに、その後で突出部66のばね力で係合部68が直線平坦部54に接する際に打音を発生する。図3の(a) 、(b) 、(c) は、それぞれ前記図5の(b) 、(c) 、(d) に対応する図である。
【0021】
このようなポール50および係合部材60が配設された足踏み式パーキングブレーキ操作装置においては、図3の(a) 〜(c) に示すように踏込み位置でポール50が操作ペダル16に対して第1位置から第2位置へ相対移動させられる際に、その第1位置から思案点に達するまでの間、すなわち図3の(a) から(b) までの間で係合部材60の係合部68とコーナ部56との係合によって移動抵抗が付与されるため、ブレーキケーブル30のケーブル張力等によって戻り回動させられる操作ペダル16の戻り方向の荷重が軽減され、操作ペダル16から運転者の足に作用する戻り方向の荷重が低下する。また、(b) の思案点に達する直前に、係合部68がコーナ部56から外れて移動抵抗が解消することにより戻り方向の荷重が増大するため、この間の操作ペダル16の戻り方向の荷重変化から思案点に達する前か否かを容易に認識できる。特に、本実施例ではコーナ部56から外れた係合部68が突出部66のばね力で直線平坦部54を叩いて打音を発生するため、思案点に達する前か否かを一層容易に認識できる。
【0022】
このように、本実施例では思案点に達する前か否かを容易に認識でき、思案点に達する前であれば、言い換えれば操作ペダル16の戻し方向の荷重が小さい間、或いは打音が発生する前であれば、そのまま増し踏みすることによって容易にブレーキ力を増大させることができる。
【0023】
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、これはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更,改良を加えた態様で実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である足踏み式パーキングブレーキ操作装置のポールおよび係合部材(節度部材)付近を示す一部を切り欠いた正面図である。
【図2】図1の係合部材を単独で示す図で、(a) は平面図、(b) は正面断面図、(c) は(b) の右側面図である。
【図3】図1の足踏み式パーキングブレーキ操作装置において、操作ペダルの踏込み位置でポールが操作ペダルに対して第1位置から第2位置へ相対移動させられる際の作動を説明する図で、図5の(b) 〜(d) に対応する図である。
【図4】本発明が好適に適用される足踏み式パーキングブレーキ操作装置の構成を示す正面図である。
【図5】図4の足踏み式パーキングブレーキ操作装置の作動を、ポールの動きを中心に説明する図である。
【符号の説明】
14:ブラケット(一方の部材)
16:操作ペダル(他方の部材)
32:ラチェット
38:捩りコイルスプリング(ターンオーバスプリング)
50:ポール
60:係合部材(節度部材)
68:係合部
1 :軸心(第1中心線)

Claims (2)

  1. 車体に固設されるブラケットと、
    該ブラケットに第1中心線まわりの回動可能に配設され、原位置から踏込み操作されることによりブレーキケーブルを引き締めてパーキングブレーキを作動させる操作ペダルと、
    該操作ペダルおよび前記ブラケットの一方の部材に、前記第1中心線を中心とする円弧状に設けられたラチェットと、
    前記操作ペダルおよび前記ブラケットの他方の部材に回動可能に配設され、前記ラチェットと噛み合わされることにより該操作ペダルが原位置側へ戻り回動することを阻止するとともに、該ラチェットとの噛合姿勢において前記第1中心線を中心とする周方向へ所定寸法だけ離間した第1位置と第2位置との間を該他方の部材に対して相対移動可能とされたポールと、
    該ポールと前記他方の部材との間に配設され、該ポールが該他方の部材に対して前記第1位置に保持された状態で前記操作ペダルが踏込み操作される際には該ポールを前記ラチェットと噛み合う噛合い方向へ付勢するが、踏込み位置において該操作ペダルに対する踏力が解除され、前記ブレーキケーブルの張力に従って該操作ペダルが前記原位置側へ戻ろうとする際に、該ラチェットと噛み合っている該ポールが該他方の部材に対して前記第2位置へ相対移動させられることにより思案点を越え、該ポールに対する付勢方向が噛合い解除方向へ変化するターンオーバスプリングと
    を備え、パーキングブレーキの作動および解除を単一の操作ペダルの踏込み操作で行う足踏み式パーキングブレーキ操作装置において、
    前記ポールまたは前記他方の部材に係合させられる係合部を有するとともに、前記踏込み位置でポールが他方の部材に対して前記第1位置から前記第2位置へ相対移動させられる際に、該第1位置から前記ターンオーバスプリングの付勢方向が反転する思案点に達するまでの間で、該係合部が該ポールまたは該他方の部材に係合させられて移動抵抗の山を付与する節度部材を設けたことを特徴とする足踏み式パーキングブレーキ操作装置。
  2. 前記節度部材は、前記ポールが前記第1位置から前記思案点に達するまでの間で前記係合部が該ポールまたは前記他方の部材に係合させられて移動抵抗を付与するとともに、該思案点に達する直前に、弾性変形により該係合部と該ポールまたは該他方の部材との係合が外れて前記移動抵抗が解消する係合部材にて構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の足踏み式パーキングブレーキ操作装置。
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