JP2016034313A - 料理用加熱器付きテーブル - Google Patents
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Description
このような料理では、食事時間が長くなると、用意しておいた生肉や生野菜等の食材の温度が上昇すると共に乾燥が起こり、焼く前に食材の味が低下してしまうことが避けられない。
又、多人数で大きなプレートや網で共同して肉等を焼く場合には、焼けた肉の取り合いとなって一部の人が食べるタイミングを失ってしまうことが起こり、落ち着いて食事することができない。
これに対して、下記特許文献2に提案の各個人が夫々専用のコンロを備えたテーブルでは、自分で食べたい食材を自由に料理し、他人からの干渉なく思うままに食べることが可能となる。しかし、この提案では料理する食材は大皿に盛り付けたり、小皿に小分けしたりして用意されることとなるので、食事が長時間となる場合には皿の上に盛られた生野菜や生肉等が乾燥するなどしてしまうので、常に新鮮な状態のままで食することができない。
一方、下記特許文献1には食材を収納する保冷収納室をテーブル中央に回転可能に設けた技術が提案されており、この提案では、該保冷収納室の中に野菜等の食材を入れて保冷しておけば常に新鮮な食材を美味しく食することができる。
又、誰がどのような食材をコンロに何時乗せるか、食材をどの程度に焼き上げるか、焼き上がった食材を誰が取って食べるかなどの決まりがなく、各人が常にコンロ上の食材を注目していないと食べるタイミングを失うなど、落ち着いて食べることができない。
そして、各席のテーブル面の一部に、料理用加熱器を配設したことを特徴とする。
又、各個人が各々のテーブルに着席したままで、前記保冷ボックスを回転させて自分の前で欲しい食材が収納された保冷ボックスを止めて自由に中の新鮮な食材を取り出し、自分の目の前の料理用加熱器で他人に干渉されずに、自分の望む分量だけ、焼け具合などの料理の状態を自分で確かめつつ落ち着いて食事を楽しむことが可能となる。
そして、各保冷ボックスの当接面と冷気誘導体の外面とを貫通する連通口から冷気を外部に漏らすことなく、冷気誘導体内の冷気誘導空間内から前記保冷ボックス内へと確実に送風させることが可能となる。
又、保冷ボックスの中に収納する食材は加熱前の生の物であるので放置すると細菌が繁殖し易いが、個々に取り外すことで各保冷ボックスの洗浄が容易となり、衛生管理上に好ましいものとなる。
又、長時間料理用加熱器を使用しても使用途中に燃料交換を行う煩わしさが解消される。
そして、その冷却された保冷皿に漬物等の冷めたい状態で美味しく食せる食材を入れて置けば、常にその食材を良く冷えた状態で美味しく食べることができる。
又、焼いた食材が口に入れられないほど高温となっている場合には、該保冷皿に載せれば口に入れられる温度にまで素早く冷ますこともできる。
本発明は、図1に示すように、脚部3の上部に固定したテーブル1の中央部には冷気誘導体5が配設され、その周囲には保冷ボックス8が配設され、更にその外側には料理用加熱器11が配設される。
該冷気誘導路4aは、図1に示すように、前記脚部3に金属パイプを用い、このパイプ内部の空洞を冷気誘導路4aとして利用する態様が可能であるが、図示しないが、該冷気誘導路4a側部に別のパイプを沿わせて設ける態様も可能である。
又、前記冷風発生機12を床F上のテーブル1から離れた場所に設置する場合には、前記冷気誘導路は、図1に示すように、前記冷風発生機12から床F内の冷気誘導路4cを通って脚部3の冷気誘導路4aへと接続させる。
なお、前記冷風発生機12はテーブル1下の脚部3に設置することも可能であるが、その場合には前記冷気誘導路は前記脚部3の冷気誘導路4aへと直接接続する。
該冷気誘導体5は、図1に示すような円筒形や、図示しないが円錐形や半球形のもの等でも可能であり、円筒形に限定するものではない。
前記冷気誘導体5には区分けした各保冷ボックス8を直接軸受けさせて前記冷気誘導体5を中心に回転させる態様も可能であるが、図1及び図2には、前記冷気誘導体5の下部5bに設けた軸受部21に軸受けされて該冷気誘導体5の中心線yを中心に回転する回転板7を備えて、該回転板7上に保冷ボックス8を装着した形態を示す。
そして、該保冷ボックス8には、前側には食材を出し入れする扉25をヒンジ27を介して設け、該扉25には指で抓んで該扉25を開け閉めするためのつまみ26を設ける。
なお、該保冷ボックス8を下から重量を支えるために回転板7の下にベアリング22を装着すると保冷ボックス8をより円滑に回転させることができる。
そしてその結果、前記保冷ボックス8が回転中に前記冷気誘導体5の周囲の複数の保冷ボックス8の当接面8aを前記冷気誘導体5の外面5aに確実に当接させ、各保冷ボックス8の当接面8aと冷気誘導体5の外面5aとを貫通する連通口6、9から外部に漏らすことなく、前記冷気誘導空間4b内の冷気を前記保冷ボックス8内へ確実に送風させることが可能となる。
この態様では、前記保冷ボックス8の当接面8a側の連通口9はどの回転位置にあっても必ず前記冷気誘導体5の外面5a側の連通口6の一部と連通させることができる。
又、前記連通口6、9は、図示しないが、保冷ボックスの側に大小各種の開口部を多数設けて、前記前記冷気誘導体5の外面5aには大きい開口部を多数設けた態様等も可能であり開口形状は特に限定するものではない。
そして、各保冷ボックス8を着脱させることで、保冷ボックス8中に収納する異なる食材の補充をテーブル1上でなく調理場等テーブル1とは離れた場所に、前記保冷ボックス8を運んで行えるようになる。
又、各保冷ボックスを別々に分離して取り外すことで各保冷ボックスを容易に洗浄することができるようになる。
なお、保冷ボックス8は、外気の高い温度の影響を少なくするため断熱系の素材を使用するか、又は周囲を断熱材で被覆することができる。
該冷却材収納容器13は、前記冷気誘導体5から入る冷気による冷却を補うためのものであり、外気の気温が高く、冷風発生機12の冷気の温度が途中で上昇してしまって保冷ボックス8内まで冷気が充分に届かない場合でも、保冷ボックス8内を冷却材収納容器13に入れた氷又はドライアイス等の冷却材14の冷気で積極的に冷却させることが可能となる。
該該冷却材収納容器13の材質は、少なくとも前記保冷ボックス8の内部空間に面した部分には熱伝導性の優れた素材を用いることが好ましい。
この形態では、食材を入れた保冷皿15を前記保冷台23に載置すると、前記冷気誘導通空間4bの冷気で冷却された保冷台23が保冷皿15及びその中の食材28を冷却する。
このため、漬物等の低温の方が味が良い食材を保冷皿15に載せておけば、良く冷えた状態で美味しく食べることができる。
また、保冷ボックス8の底面には水受け皿を設けて結露水や野菜に含まれた水等の水が外部に流れ出さないように貯めることができ、又、テーブル1上に水が流れ出ないように脚部3かた床へ繋がる排水路や排水口を設けても良い。
前記テーブル1には、図3に示すように、前記保冷ボックス8より外側のテーブル面に着席した隣人同士が接触しない間隔に複数の個人占有面2a、2b、2c、・・・を設定して各個人占有面2a、2b、2c、・・・内の一部に、食材を焼くための熱料理用開口部10を設けると共に該開口部10の下側に焼き網11aを乗せた料理用加熱器11を配設する。
図3では6人掛けの各個人占有面2a、2b、2c、2d、2e、2fが六角形を成すテーブル1を示すが、この形状は円卓とすることもでき、又席数は複数の席でありそれ以上は特に限定するものではない。
前記料理用加熱器11の位置は、図3では、前記各個人占有面2a、2b、2c、2d、2e、2fの左側に偏った位置に設ける。これは右利きの手で前記保冷ボックス8から食材28を出すのに邪魔にならない位置にずらしたためである。
例えば、炭火用コンロ、固形燃料用コンロ、携帯型の卓上ガスコンロ等の使用も可能であるが、プロパンガスや都市ガス用のガスコンロの使用も可能であり、この場合、図1に示すように、ガスコンロに接続したガス管18を、途中で脚部3の側面に沿わせるか又は脚部3内を通過させ、更に床下ガス管18aを通じてガスボンベ19又は都市ガス供給管に接続する。
なお、料理用加熱器11は個人専用なので多数で囲うような大型のものは必要なく、小サイズのものを使用する。
該熱遮断体17で料理用加熱器11の上を覆うことで、テーブル1の料理用加熱器11の遠方にある保冷ボックス8内の食材28を取り出す際に、料理用加熱器11の熱や火で衣服の袖が燃焼したり手を火傷したりするのを防止することが可能となる。
該熱遮断体17には耐熱硝子や金網を用いて、前記テーブル1の熱料理用開口部10の上部の殆どを覆う大きさに形成する。
又、該熱遮断体17はヒンジを介して開閉可能に設けても良く、又、テーブル1下の料理用加熱器台16を低く設置して料理用加熱器11の位置を下げ、その上方の熱料理用開口部10の周囲にテーブル1上面1aとフラットな面となるようにテーブル1面から水平にスライド開閉可能となる熱遮断体17を設けても良い。
2 個人占有面
3 脚部
4a 冷気誘導路
4b 冷気誘導空間
5 冷気誘導体
5a 冷気誘導体の外面
5b 冷気誘導体の下部
6 冷気誘導体の連通口
7 回転板
8 保冷ボックス
8a 保冷ボックスの当接面
9 保冷ボックスの連通口
10 熱料理用開口部
11 料理用加熱器
11a 焼き網
12 冷風発生機
13 冷却材収納容器
14 冷却材
15 保冷皿
16 料理用加熱器台
17 熱遮蔽体
18 ガス管
18a 床内ガス管
19 ガスボンベ
20 排気孔
21 軸受部
22 ベアリング
23 冷却台
24 脚支持プレート
25 扉
26 つまみ
27 ヒンジ
28 食材
A 人
B ビールビン
C 椅子
y 冷気誘導体の中心線
Claims (8)
- 複数の人が環状に着席可能なテーブルを備え、該テーブル上面の中央部に、冷風発生機で発生させた冷気を冷気誘導路を介して受け入れる冷気誘導空間を備えた冷気誘導体を設け、
該冷気誘導体の周囲に、異なる食材を提供するために収納空間を複数に区分した保冷ボックスを該冷気誘導体を中心に回転可能に設けると共に、区分された各保冷ボックスには回転中は常に前記冷気誘導体の外面と当接する当接面を有し、且つ該当接面と該当接面に対向した冷気誘導体の外面とを貫通して前記冷気誘導空間内の冷気を前記保冷ボックス内へ送風可能となる連通口を設け、
各席のテーブル面の一部に、料理用加熱器を配設したことを特徴とする料理用加熱器付きテーブル。 - 冷気誘導体の下部に設けた軸受部に軸受けされて回転する回転板を備えると共に該回転板上に各保冷ボックスを装着したことを特徴とする請求項1に記載の料理用加熱器付きテーブル。
- 保冷ボックスを回転板上に着脱自在に装着したことを特徴とする請求項2に記載の料理用加熱器付きテーブル。
- 料理用加熱器にガス料理用加熱器を用い、該ガス料理用加熱器に接続したガス管をガスボンベ又は都市ガス供給管に接続したことを特徴とする請求項1から3のうちいずれかに記載の料理用加熱器付きテーブル。
- 保冷ボックスに、冷却材を収納可能な冷却材収納ボックスを設けたことを特徴とする請求項1から4のうちいずれかに記載の料理用加熱器付きテーブル。
- 保冷ボックスの内部の空間を、立てたビールビンを収納可能な高さに形成したことを特徴とする請求項1から5のうちいずれかに記載の料理用加熱器付きテーブル。
- 料理用加熱器の上面を覆うと共に料理用加熱器の上面の一部に食材を出し入れ可能な開口部を備えた熱遮断体を設けたことを特徴とする請求項1から6のうちいずれかに記載の料理用加熱器付きテーブル。
- 冷気誘導通空間に接する冷気誘導体の上端部に、食材を入れる保冷皿を載置可能な保冷台を備えたことを特徴とする請求項1から7のうちいずれかに記載の料理用加熱器付きテーブル。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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2014
- 2014-08-01 JP JP2014157556A patent/JP6297944B2/ja active Active
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