JP6760576B2 - 急冷装置 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の食物用保冷カバーは、内側に保冷室10と保冷材収納室20を有する合成樹脂製の透明な下向きカップ状のカバーであり、保冷材収納室20は、保冷室10の上方に配置されてその容積の半分以上を占める部分を下方の保冷室10側に突出しながらその底壁201及び周壁202を保冷室10内で露出し、その上端側の開口部が蓋部材25で開閉可能とされて保冷材100の出し入れが可能とされ、且つ保冷材100を収納した状態で蓋部材25の頂壁251下面と保冷材100との間に所定の隙間による空気層が形成される構成であり、保冷対象の食物70に上から被せて保冷室10内に納めながら保冷材収納室20の保冷材100で保冷状態を維持するというものである。
調理品等を載せる台座部と、台座部を覆って内部に収容可能なカバー本体とを有して構成される急冷装置であって、
カバー本体は、冷却材が収容される冷却材収容室と、調理品等が収容される冷却室と、冷却材収容室内の空気を前記冷却室(13)に送る送風ユニット(30)と、を有し、
冷却材収容室と冷却室との間が複数の貫通孔が形成された水平な天井板で仕切られており、
送風ユニットがモーターの回転軸に軸支された羽根部を有して構成され、羽根部を天井板の中央部又はカバー本体の頂壁の中央部に配置すると共に、羽根部の真下に調理品等及び台座部が位置するように配置されており、
羽根部を回転させたときに、冷却材によって冷却された空気が、上方から冷却室内に収容されている調理品等及び台座部の中央部に直接当たるようにしたことを特徴とする、というものである。
本発明の主たる構成においては、熱いものが苦手な猫舌の者であっても、熱々の調理品等が冷めるまで長時間待たなくともその場で短時間のうちに火傷することなく食することが可能となる。また調理品等を短時間で急冷することができるため、例えば衣がへたる前に、すなわち天ぷら特有のサクサクといった食感を失う前に食することが可能となる。
図1は本発明の第1実施例を示す急冷装置の概略を示す断面図である。
まず、急冷装置1の構成について説明する。図1に示すように、本発明たる急冷装置1は、例えば高温の油で揚げた天ぷらやフライなど調理直後の熱々の調理品自体や調理品が入った丼ぶりなどの食器等(以下、調理品等2という)を載せるための台座部3と、この台座部3を覆って内部に収容可能なカバー本体10とを有して構成されている。
冷却材収容室11には例えば保冷材などからなる冷却材20が設けられ、本実施例では送風ユニット30も一緒に設けられている。天井板14に設けられた複数の貫通孔15は、冷却材20により冷却された空気を下方の冷却室13に案内することが可能とされている。
調理直後の熱々の状態にある調理品等2を台座部3の上に載置する。そして、カバー本体10を熱々の調理品等2を載せた台座部3を覆った状態にしてスイッチ34をオン状態に設定する。すると、送風ユニット30の羽根部31が回転し、冷却材20により冷却された空気(冷気)が、冷却材収容室11から複数の貫通孔15を通じて冷却室13内に送風される。この冷気は、上方から冷却室13内に収容されている調理品等に直接当たるため、調理品等2の表面側を急冷することができる。
よって、調理直後の調理品等2を短時間のうちに急速に冷却することができ、猫舌の者(客)でも冷めるまで長時間待たなくとも火傷することなく食することができる。また調理品等2は短時間で急冷され、衣のへたり具合も少なくて済むので、例えば天ぷらの場合には、特有のサクサクといった食感を失うことなく食することができる。
尚、急冷装置1を使用して急冷する時間は、食しようとする者(客)の好みに応じて適宜選択することが可能である。
第2実施例を示す急冷装置が上記第1実施例と異なる点は、モーター32に軸支される羽根部31、冷却材20及び調理品等2を高さ方向に重なるように配置した点であり、第2実施例では天井板14を挟み、その上方の位置に冷却材20を設け、下方の位置にモーター32に軸支される羽根部31が設けられている。
この構成では、冷却材20により冷却された空気(冷気)は重いため、冷却材収容室から貫通孔15を通じて冷却室13内に導かれる共に、回転する羽根部31によってその真下に位置する調理品等2及び台座部3に直接当てることができるため、第1実施例に比較してより効率的に急冷することができる。
第3実施例を示す急冷装置が上記第1実施例と異なる点もモーター32に軸支される羽根部31、冷却材20及び調理品等2を高さ方向に重なるように配置した点であり、第3実施例では回転する羽根部31の真下の位置に冷却材20を配置し、さらに冷却材20の真下の位置調理品等2及び台座部3が配置されている。
この構成では、回転する羽根部31によって、冷却材20により冷却された空気(冷気)を、貫通孔15を通じてその真下に位置する調理品等2及び台座部3に直接当てることが可能となるため、第1実施例に比較してより効率的に急冷することができる。
2 : 調理品等
3 : 台座部
10 : カバー本体
10A: 頂壁
10a: 取っ手
11 : 冷却材収容室
13 : 冷却室
14 : 天井板
15 : 貫通孔
17 : 開閉扉
18 : 蝶番
20 : 冷却材
30 : 送風ユニット
31 : 羽根部
32 : モーター
33 : バッテリィ
34 : スイッチ
Claims (8)
- 調理品等(2)を載せる台座部(3)と、該台座部(3)を覆って内部に収容可能なカバー本体(10)とを有して構成される急冷装置であって、
前記カバー本体(10)は、冷却材(20)が収容される冷却材収容室(11)と、前記調理品等(2)が収容される冷却室(13)と、前記冷却材収容室(11)内の空気を前記冷却室(13)に送る送風ユニット(30)と、を有し、
前記冷却材収容室(11)と前記冷却室(13)との間が複数の貫通孔(15)が形成された水平な天井板(14)で仕切られており、
前記送風ユニット(30)がモーター(32)の回転軸に軸支された羽根部(31)を有して構成され、該羽根部(31)を前記天井板(14)の中央部又は前記カバー本体(10)の頂壁(10A)の中央部に配置すると共に、前記羽根部(31)の真下に前記調理品等(2)及び前記台座部(3)が位置するように配置されており、
前記羽根部(31)を回転させたときに、前記冷却材(20)によって冷却された空気が、上方から前記冷却室(13)内に収容されている前記調理品等(2)及び前記台座部(3)の中央部に直接当たるようにしたことを特徴とする急冷装置。 - 台座部(3)に冷却材(20)が収納されている請求項1記載の急冷装置。
- 冷却室(13)の上方に、冷却材収容室(11)と送風ユニット(30)が配置されている請求項1又は2記載の急冷装置。
- 天井板(14)が、網又はネットで構成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の急冷装置。
- カバー本体(10)に、冷却材収容室(11)に通ずる開閉扉(17)が設けられている請求項1乃至4のいずれか一項に記載の急冷装置。
- 台座部(3)とカバー本体(10)の少なくとも一方が、銅を含む材料で形成されている請求項1乃至5のいずれか一項の急冷装置。
- 送風ユニット(30)は、モーター(32)と、該モーター(32)の回転軸に軸支された羽根部(31)と、前記モーター(32)に電気エネルギーを供給するバッテリィ(33)とを有して構成されている請求項1乃至6のいずれか一項に記載の急冷装置。
- 冷却材(20)は、保冷剤である請求項1乃至7のいずれか一項に記載の急冷装置。
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