JP2016033603A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】できるだけ少ない個数のセンサで加熱領域可変部材の位置制御を精度良く行えるようにする。
【解決手段】定着部材21と、定着部材21との間で定着ニップを形成する対向部材22と、定着部材21を加熱する加熱手段23と、移動することで加熱手段23による定着部材21の加熱領域を可変する加熱領域可変部材27と、加熱領域可変部材27の位置を検知する位置検知センサ55とを備え、位置検知センサ55の検知に基づいて、加熱領域可変部材27の停止位置を制御する定着装置であって、加熱領域可変部材27を予め設定された基準位置B1から任意の位置へ移動させる移動中と、加熱領域可変部材27を任意の位置から基準位置B1へ戻す移動中との、両方で、1つの位置検知センサ55によって加熱領域可変部材27の位置を検知する。
【選択図】図12

Description

本発明は、記録媒体に画像を定着する定着装置、及び定着装置を備える画像形成装置に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置において、加熱手段によって加熱される定着ローラや定着ベルト等の定着部材の加熱領域を変更するため、移動可能な加熱領域可変部材を備えるものが知られている。
斯かる加熱領域可変部材を備える定着装置においては、加熱領域可変部材の移動先での停止位置を精度良くするため、加熱領域可変部材の位置を検知する位置検知センサが設けられているものがある。
例えば、特許文献1(特開2014−59332号公報)では、加熱領域可変部材(遮蔽部材)の移動停止位置を制御するために、2つの位置検知センサを備えたものが提案されている。2つの位置検知センサのうち、一方は、加熱領域可変部材の初期位置を検知する初期位置検知手段として用い、他方は、初期位置とは異なる位置で加熱領域可変部材の位置を検知する位置検知手段として用いている。
上記のように、位置検知センサを2つ用いることにより、加熱領域可変部材の初期位置及びそれとは別の移動先での位置精度を向上させることが可能である。しかしながら、画像形成装置の小型化・低コスト化の要請に伴い、定着装置の小型化・低コスト化が求められており、これを実現するには、できるだけ少ない個数のセンサで加熱領域可変部材の位置制御を精度良く行えるようにすることが望まれる。
上記課題を解決するため、本発明は、定着部材と、前記定着部材との間で定着ニップを形成する対向部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段と、移動することで前記加熱手段による前記定着部材の加熱領域を可変する加熱領域可変部材と、前記加熱領域可変部材の位置を検知する位置検知センサとを備え、前記位置検知センサの検知に基づいて、前記加熱領域可変部材の停止位置を制御する定着装置であって、前記加熱領域可変部材を予め設定された基準位置から任意の位置へ移動させる移動中と、前記加熱領域可変部材を任意の位置から前記基準位置へ戻す移動中との、両方で、1つの前記位置検知センサによって前記加熱領域可変部材の位置を検知することを特徴とする。
加熱領域可変部材を基準位置から任意の位置へ移動させる移動中と、加熱領域可変部材を任意の位置から基準位置へ戻す移動中との、両方の移動中における位置検知を、1つの位置検知センサによって行えるようにしているので、装置のさらなる小型化及び低コスト化を実現することができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。 画像形成装置に搭載された定着装置の構成を示す概略図である。 加熱領域可変部材を退避位置へ移動させた状態を示す図である。 定着装置の斜視図である。 加熱領域可変部材の支持構造を示す図である。 加熱領域可変部材の駆動手段を示す図である。 加熱領域可変部材の形状とハロゲンヒータの発熱部と用紙サイズとの関係を示す図である。 加熱領域可変部材を遮蔽位置へ移動させた状態を示す図である。 加熱領域可変部材の他の実施形態の構成を示す図である。 加熱領域可変部材を遮蔽位置へ移動させた状態を示す図である。 位置検知センサを用いた位置検知機構の構成を示す図である。 位置検知機構を備える定着装置の概略図である。 位置検知センサの配置を説明するための図である。 加熱領域可変部材を遮蔽位置へ移動させる際の動作を示す図である。 加熱領域可変部材を基準位置へ移動させる際の動作を示す図である。 加熱領域可変部材を遮蔽位置からさらに別の遮蔽位置へ移動させる際の動作を示す図である。 ギア歯面間の遊びを示す図である。 位置検知機構の他の実施形態の構成を示す図である。 位置検知センサの配置を説明するための図である。 加熱領域可変部材を基準位置とは反対側の端部へ移動させる際の動作を示す図である。
以下、添付の図面に基づき、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明の実施の形態を説明するための各図面において、同一の機能もしくは形状を有する部材や構成部品等の構成要素については、判別が可能な限り同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。
まず、図1を参照して、本発明の実施の一形態に係る画像形成装置の全体構成及び動作について説明する。
図1に示す画像形成装置1は、カラーレーザープリンタであり、その装置本体の中央には、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kが設けられている。各作像部4Y,4M,4C,4Kは、カラー画像の色分解成分に対応するイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の異なる色の現像剤を収容している以外は同様の構成となっている。
具体的に、各作像部4Y,4M,4C,4Kは、潜像担持体としてのドラム状の感光体5と、感光体5の表面を帯電させる帯電装置6と、感光体5の表面にトナーを供給する現像装置7と、感光体5の表面をクリーニングするクリーニング装置8などを備える。なお、図1では、ブラックの作像部4Kが備える感光体5、帯電装置6、現像装置7、クリーニング装置8のみに符号を付しており、その他の作像部4Y,4M,4Cにおいては符号を省略している。
各作像部4Y,4M,4C,4Kの下方には、感光体5の表面を露光する露光装置9が配置されている。露光装置9は、光源、ポリゴンミラー、f−θレンズ、反射ミラー等を有し、画像データに基づいて各感光体5の表面へレーザー光を照射するようになっている。
また、各作像部4Y,4M,4C,4Kの上方には、転写装置3が配置されている。転写装置3は、中間転写体としての中間転写ベルト30と、一次転写手段としての4つの一次転写ローラ31と、二次転写手段としての二次転写ローラ36と、二次転写バックアップローラ32と、クリーニングバックアップローラ33と、テンションローラ34、ベルトクリーニング装置35を備える。
中間転写ベルト30は、無端状のベルトであり、二次転写バックアップローラ32、クリーニングバックアップローラ33及びテンションローラ34によって張架されている。ここでは、二次転写バックアップローラ32が回転駆動することによって、中間転写ベルト30は図の矢印で示す方向に周回走行(回転)するようになっている。
4つの一次転写ローラ31は、それぞれ、各感光体5との間で中間転写ベルト30を挟み込んで一次転写ニップを形成している。また、各一次転写ローラ31には、図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が各一次転写ローラ31に印加されるようになっている。
二次転写ローラ36は、二次転写バックアップローラ32との間で中間転写ベルト30を挟み込んで二次転写ニップを形成している。また、上記一次転写ローラ31と同様に、二次転写ローラ36にも図示しない電源が接続されており、所定の直流電圧(DC)及び/又は交流電圧(AC)が二次転写ローラ36に印加されるようになっている。
ベルトクリーニング装置35は、中間転写ベルト30に当接するように配設されたクリーニングブラシとクリーニングブレードを有する。このベルトクリーニング装置35から伸びた図示しない廃トナー移送ホースは、図示しない廃トナー収容器の入り口部に接続されている。
プリンタ本体の上部には、ボトル収容部2が設けられており、ボトル収容部2には、補給用のトナーを収容する4つのトナーボトル2Y,2M,2C,2Kが着脱可能に装着されている。各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kと上記各現像装置7との間には、図示しない補給路が設けてあり、この補給路を介して各トナーボトル2Y,2M,2C,2Kから各現像装置7へトナーが補給されるようになっている。
プリンタ本体の下部には、記録媒体としての用紙Pが収容される給紙トレイ10や、給紙トレイ10から用紙Pを搬出する給紙ローラ11等が設けてある。なお、記録媒体には、普通紙以外に、厚紙、はがき、封筒、薄紙、塗工紙(コート紙やアート紙等)、トレーシングペーパ、OHPシート等が含まれる。また、図示しないが、手差し給紙機構が設けてあってもよい。
プリンタ本体内には、用紙Pを給紙トレイ10から二次転写ニップを通過させて装置外へ排出するための搬送路Rが形成されている。搬送路Rにおいて、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向上流側には、搬送タイミングを計って用紙Pを二次転写ニップへ搬送するタイミングローラとしての一対のレジストローラ12が配置されている。
また、二次転写ローラ36の位置よりも用紙搬送方向下流側には、用紙Pに転写された未定着画像を定着するための定着装置20が配置されている。さらに、定着装置20よりも搬送路Rの用紙搬送方向下流側には、用紙を装置外へ排出するための一対の排紙ローラ13が配置されている。本実施形態では、プリンタ本体の上面の一部分が、排紙ローラ13によって装置外に排出された用紙をストックするための排紙トレイ14となっている。
続いて、図1を参照して、本実施形態に係るプリンタの基本的動作について説明する。
作像動作が開始されると、各作像部4Y,4M,4C,4Kにおける各感光体5が図示しない駆動装置によって図の時計回りに回転駆動され、各感光体5の表面が帯電装置6によって所定の極性に一様に帯電される。帯電された各感光体5の表面には、露光装置9からレーザー光がそれぞれ照射されて、各感光体5の表面に静電潜像が形成される。このとき、各感光体5に露光する画像情報は所望のフルカラー画像をイエロー、マゼンタ、シアン及びブラックの色情報に分解した単色の画像情報である。このように各感光体5上に形成された静電潜像に、各現像装置7によってトナーが供給されることにより、静電潜像はトナー画像として顕像化(可視像化)される。
また、作像動作が開始されると、二次転写バックアップローラ32が図の反時計回りに回転駆動し、中間転写ベルト30を図の矢印で示す方向に周回走行させる。また、各一次転写ローラ31に、トナーの帯電極性と逆極性の定電圧又は定電流制御された電圧が印加されることによって、各一次転写ローラ31と各感光体5との間の一次転写ニップにおいて転写電界が形成される。
その後、各感光体5の回転に伴い、感光体5上の各色のトナー画像が一次転写ニップに達したときに、上記一次転写ニップにおいて形成された転写電界によって、各感光体5上のトナー画像が中間転写ベルト30上に順次重ね合わせて転写される。かくして、中間転写ベルト30の表面にフルカラーのトナー画像が担持される。また、中間転写ベルト30に転写しきれなかった各感光体5上のトナーは、クリーニング装置8によって除去される。そして、各感光体5の表面が図示しない除電装置によって除電され、表面電位が初期化される。
プリンタの下部では、給紙ローラ11が回転駆動を開始し、給紙トレイ10から用紙Pが搬送路Rに送り出される。搬送路Rに送り出された用紙Pは、レジストローラ12によって搬送が一旦停止される。
その後、所定のタイミングでレジストローラ12の回転駆動を開始し、中間転写ベルト30上のトナー画像が二次転写ニップに達するタイミングに合わせて、用紙Pを二次転写ニップへ搬送する。このとき、二次転写ローラ36には、中間転写ベルト30上のトナー画像のトナー帯電極性と逆極性の転写電圧が印加されており、これにより、二次転写ニップに転写電界が形成されている。そして、この転写電界によって、中間転写ベルト30上のトナー画像が用紙P上に一括して転写される。また、このとき用紙Pに転写しきれなかった中間転写ベルト30上の残留トナーは、ベルトクリーニング装置35によって除去され、除去されたトナーは図示しない廃トナー収容器へと搬送され回収される。
その後、用紙Pは定着装置20へと搬送され、定着装置20によって用紙P上のトナー画像が当該用紙Pに定着される。そして、用紙Pは、排紙ローラ13によって装置外へ排出され、排紙トレイ14上にストックされる。
以上の説明は、用紙上にフルカラー画像を形成するときの画像形成動作であるが、4つの作像部4Y,4M,4C,4Kのいずれか1つを使用して単色画像を形成したり、2つ又は3つの作像部を使用して、2色又は3色の画像を形成したりすることも可能である。
図2は、本実施形態の定着装置の断面図である。
以下、図2に基づき、定着装置20の構成について説明する。
図2に示すように、定着装置20は、定着部材としての定着ベルト21と、定着ベルト21との間で定着ニップNを形成する対向部材としての加圧ローラ22と、定着ベルト21を加熱する加熱手段としてのハロゲンヒータ23と、加圧ローラ22と対向する位置で定着ベルト21を内周側から支持するニップ形成部材24と、ニップ形成部材24を支持する支持部材としてのステー25と、ハロゲンヒータ23からの熱を定着ベルト21へ反射する反射部材26と、ハロゲンヒータ23による定着ベルト21の加熱領域を可変する加熱領域可変部材27と、定着ベルト21の温度を検知する温度検知手段としての温度センサ28等を備える。
上記定着ベルト21は、薄肉で可撓性を有する無端状のベルト部材(フィルムも含む)で構成されている。詳しくは、定着ベルト21は、ニッケルもしくはSUS等の金属材料又はポリイミド(PI)などの樹脂材料で形成された内周側の基材と、テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)又はポリテトラフルオロエチレン(PTFE)などで形成された外周側の離型層によって構成されている。また、基材と離型層との間に、シリコーンゴム、発泡性シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等のゴム材料で形成された弾性層を介在させてもよい。
また、弾性層が無い場合は、熱容量が小さくなり定着性が向上するが、未定着トナーを押しつぶして定着させるときにベルト表面の微小な凹凸が画像に転写されて画像のベタ部に光沢ムラが生じる可能性がある。これを防止するには、厚さ100μm以上の弾性層を設けることが望ましい。厚さ100μm以上の弾性層を設けることで、弾性層の弾性変形により微小な凹凸を吸収することができるので、光沢ムラの発生を回避することができるようになる。
本実施形態では、定着ベルト21の低熱容量化を図るために、定着ベルト21を薄くかつ小径化している。具体的には、定着ベルト21を構成する基材、弾性層、離型層のそれぞれの厚さを、20〜50μm、100〜300μm、10〜50μmの範囲に設定し、全体としての厚さを1mm以下に設定している。また、定着ベルト21の直径は、20〜40mmに設定している。さらに低熱容量化を図るためには、望ましくは、定着ベルト21全体の厚さを0.2mm以下にするのがよく、さらに望ましくは、0.16mm以下の厚さとするのがよい。また、定着ベルト21の直径は、30mm以下とするのが望ましい。
上記加圧ローラ22は、芯金22aと、芯金22aの表面に設けられた発泡性シリコーンゴム、シリコーンゴム、又はフッ素ゴム等から成る弾性層22bと、弾性層22bの表面に設けられたPFA又はPTFE等から成る離型層22cによって構成されている。加圧ローラ22は、図示しない加圧手段によってニップ形成部材24側へ加圧され定着ベルト21に圧接している。この加圧ローラ22と定着ベルト21とが圧接する箇所では、加圧ローラ22の弾性層22bが押しつぶされることで、所定の幅の定着ニップNが形成される。なお、定着部材と対向部材は、互いに圧接する場合に限らない。所定の定着ニップNを形成できれば、両部材を圧接せずに単に接触させるだけの構成であってもよい。
また、加圧ローラ22は、プリンタ本体に設けられた図示しないモータ等の駆動源によって回転駆動するように構成されている。加圧ローラ22が回転駆動すると、その駆動力が定着ニップNで定着ベルト21に伝達され、定着ベルト21が従動回転するようになっている。
本実施形態では、加圧ローラ22を中実のローラとしているが、中空のローラであってもよい。その場合、加圧ローラ22の内部にハロゲンヒータ等の加熱源を配設してもよい。また、弾性層22bはソリッドゴムでもよいが、加圧ローラ22の内部に加熱源が無い場合は、スポンジゴムを用いてもよい。スポンジゴムの方が、断熱性が高まり定着ベルト21の熱が奪われにくくなるのでより望ましい。
上記ハロゲンヒータ23は、定着ベルト21の内周側で、かつ、定着ニップNの用紙搬送方向の上流側に配置されている。詳しくは、図2において、定着ニップNの用紙搬送方向の中央Qと、加圧ローラ22の回転中心Oを通る仮想直線をLとすると、ハロゲンヒータ23はこの仮想直線Lよりも用紙搬送方向の上流側(図2の下側)に配置されている。ハロゲンヒータ23は、プリンタ本体に設けられた電源部により出力制御されて発熱するように構成されており、その出力制御は、上記温度センサ28による定着ベルト21の表面温度の検知結果に基づいて行われる。斯かるヒータ23の出力制御によって、定着ベルト21の温度(定着温度)が所望の温度に設定される。なお、定着ベルト21の温度を検知する温度センサの代わりに、加圧ローラ22の温度を検知する温度センサ(図示省略)を設け、その温度センサで検知した温度により、定着ベルト21の温度を予測するようにしてもよい。
本実施形態では、ハロゲンヒータ23は2本設けられているが、プリンタで使用する用紙のサイズ等に応じて、ハロゲンヒータ23の本数を1本又は3本以上としてもよい。また、定着ベルト21を加熱する加熱源として、ハロゲンヒータに代えて、IHコイル、抵抗発熱体、又はカーボンヒータ等を用いてもよい。
上記ニップ形成部材24は、ベースパッド241と、ベースパッド241の定着ベルト21と対向する面に設けられた低摩擦性の摺動シート240とを有する。ベースパッド241は、定着ベルト21の軸方向又は加圧ローラ22の軸方向に渡って長手状に形成されている。ベースパッド241が加圧ローラ22の加圧力を受けることで、定着ニップNの形状が決まる。本実施形態では、定着ニップNの形状が平坦状であるが、凹形状やその他の形状としてもよい。ベースパッド241の定着ベルト21と対向する面に摺動シート240が設けられていることで、定着ベルト21が回転する際の摺動摩擦が低減される。なお、ベースパッド241自体が低摩擦性の部材で形成されている場合、摺動シート240を有しない構成とすることも可能である。
ベースパッド241は、耐熱温度200℃以上の耐熱性部材で構成されており、トナー定着温度域で熱によるニップ形成部材24の変形を防止し、安定した定着ニップNの状態を確保して、出力画質の安定化を図っている。ベースパッド241の材料としては、ポリエーテルサルフォン(PES)、ポリフェニレンスルフィド(PPS)、液晶ポリマー(LCP)、ポリエーテルニトリル(PEN)、ポリアミドイミド(PAI)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)などの一般的な耐熱性樹脂を用いることが可能である。
また、ベースパッド241は、ステー25によって固定支持されている。これにより、加圧ローラ22による圧力でニップ形成部材24に撓みが生じるのを防止し、加圧ローラ22の軸方向に渡って均一なニップ幅が得られるようにしている。ステー25は、ニップ形成部材24の撓み防止機能を満足するために、ステンレスや鉄等の機械的強度が高い金属材料で形成することが望ましい。また、ベースパッド241も、強度確保のためにある程度硬い材料で構成されていることが望ましい。ベースパッド241の材料としては、液晶ポリマー(LCP)等の樹脂や、金属、あるいはセラミックなどを適用することができる。
上記反射部材26は、ハロゲンヒータ23と対向するようにステー25に固定支持されている。この反射部材26によって、ハロゲンヒータ23から放射された輻射熱(又は光)を定着ベルト21へ反射することで、熱がステー25等に伝達されるのを抑制し、定着ベルト21を効率良く加熱すると共に省エネルギー化を図っている。反射部材26の材料としては、アルミニウムやステンレス等が用いられる。特に、アルミニウム製の基材に輻射率の低い(反射率の高い)銀を蒸着したものを用いた場合、定着ベルト21の加熱効率を向上させることが可能である。
上記加熱領域可変部材27は、厚さ0.1mm〜1.0mmの金属板を、定着ベルト21の内周面に沿った円弧状の断面形状に形成して構成されている。また、加熱領域可変部材27は、必要に応じて定着ベルト21の周方向に移動可能となっている。本実施形態では、定着ベルト21の周方向領域において、ハロゲンヒータ23が定着ベルト21に直接対向して加熱する直接加熱領域と、ハロゲンヒータ23と定着ベルト21との間に加熱領域可変部材27以外の他部材(反射部材26、ステー25、ニップ形成部材24等)が介在する非直接加熱領域とがあるが、熱遮蔽する必要がある場合は、図2に示すように、加熱領域可変部材27を直接加熱領域側の遮蔽位置に配置する。一方、熱遮蔽の必要がない場合は、図3に示すように、加熱領域可変部材27を非直接加熱領域側の退避位置へ移動させ、加熱領域可変部材27を反射部材26やステー25の裏側へ退避させることが可能となっている。また、加熱領域可変部材27は耐熱性を要するため、その素材には、アルミニウム、鉄、ステンレス等の金属材料、又はセラミックを用いることが好ましい。
続いて、図2を参照しつつ、本実施形態に係る定着装置の基本動作について説明する。
プリンタ本体の電源スイッチが投入されると、ハロゲンヒータ23に電力が供給されると共に、加圧ローラ22が図2中の時計回りに回転駆動を開始する。これにより、定着ベルト21は、加圧ローラ22との摩擦力によって、図2中の反時計回りに従動回転する。
その後、上述の画像形成工程により未定着のトナー画像Tが担持された用紙Pが、不図示のガイド板に案内されながら図2の矢印A1方向に搬送されて、圧接状態にある定着ベルト21及び加圧ローラ22の定着ニップNに送入される。そして、ハロゲンヒータ23によって加熱された定着ベルト21による熱と、定着ベルト21と加圧ローラ22との間の加圧力とによって、用紙Pの表面にトナー画像Tが定着される。
トナー画像Tが定着された用紙Pは、定着ニップNから図2中の矢印A2方向に搬出される。このとき、用紙Pの先端が図示しない分離部材の先端に接触することにより、用紙Pが定着ベルト21から分離される。その後、分離された用紙Pは、上述のように、排紙ローラによって機外に排出され、排紙トレイにストックされる。
図4は、本実施形態の定着装置の斜視図である。
図4に示すように、定着ベルト21の両端部には、それぞれベルト保持部材としてのフランジ部材40が挿入されており、定着ベルト21はこのフランジ部材40によって回転可能に保持されている。また、各フランジ部材40のほか、ハロゲンヒータ23及びステー25は、定着装置20の図示しない一対の側板に固定支持されている。
図5は、加熱領域可変部材の支持構造を示す図である。
図5に示すように、加熱領域可変部材27は、フランジ部材40に取り付けられた円弧状のスライド部材41を介して支持されている。具体的には、加熱領域可変部材27の端部に設けられた突起27aが、スライド部材41に設けられた孔部41aに挿入されることで、加熱領域可変部材27がスライド部材41に取り付けられている。また、スライド部材41には凸部41bが設けてあり、その凸部41bがフランジ部材40に設けられた円弧状の溝部40aに挿入されることで、スライド部材41は溝部40aに沿ってスライド移動可能となっている。これにより、加熱領域可変部材27は、スライド部材41と一体的に、フランジ部材40の周方向に回転移動可能となっている。また、本実施形態では、フランジ部材40及びスライド部材41は、樹脂で構成されている。
なお、図5では、加熱領域可変部材27の片方の端部の支持構造のみ示しているが、他方の端部も同様に、スライド部材41を介して回転移動可能に保持されている。
図6は、加熱領域可変部材の駆動手段を示す図である。
図6に示すように、本実施形態では、加熱領域可変部材27の駆動手段として、駆動源であるモータ42と、複数の伝達ギア43,44,45から成るギア列とを備える。ギア列のうち、一端側のギア43はモータ42に連結され、他端側のギア45はスライド部材41の周方向に設けられたギア部41cに連結されている。これにより、モータ42が駆動すると、その駆動力がギア列を介してスライド部材41に伝達され、加熱領域可変部材27が回転移動するようになっている。
図7は、加熱領域可変部材の形状とハロゲンヒータの発熱部と用紙サイズとの関係を示す図である。
まず、図7に基づき、加熱領域可変部材27の形状について詳しく説明する。
図7に示すように、本実施形態の加熱領域可変部材27は、ハロゲンヒータ23からの熱を遮蔽するために両端部に設けられた一対の遮蔽部48と、遮蔽部48同士を連結する連結部49とを有する。連結部49は、遮蔽部48よりも細く形成されている。このため、両遮蔽部48間で連結部49が配置されていない箇所は、ハロゲンヒータ23からの熱を遮蔽せずに定着ベルト21へ放出可能な開口部50となっている。
また、各遮蔽部48の互いに対向する内縁には、加熱領域可変部材27の回転方向に対して平行なストレート部51と、その回転方向に対して傾斜する傾斜部52とが形成されている。図7において、加熱領域可変部材27が遮蔽位置へ回転移動する側を遮蔽側Yとすると、各傾斜部52はストレート部51の遮蔽部側Yに連続して設けられており、互いに遮蔽側Yに向かって離れるように傾斜している。これにより、開口部50は、その遮蔽側Yに向かって、ストレート部51間で同じ幅に形成され、傾斜部52間では幅が広がるように形成されている。
次に、ハロゲンヒータの発熱部と用紙サイズとの関係について説明する。
図7に示すように、本実施形態では、用紙サイズに応じて加熱領域を変更するため、各ハロゲンヒータ23の発熱部の長さや配設位置を異ならせている。2本のハロゲンヒータ23のうち、一方(図の下側)のハロゲンヒータ23の発熱部23aは、長手方向中央部側に配設され、他方(図の上側)のハロゲンヒータ23の発熱部23bは、長手方向両端部側にそれぞれ配置されている。この例では、中央部側の発熱部23aは、中サイズの通紙幅W2に対応した範囲に配設されており、両端部側の発熱部23bは、中サイズの通紙幅W2以上で、大サイズ及び特大サイズの通紙幅W3,W4を含む範囲に配置されている。
また、加熱領域可変部材27の形状と用紙サイズとの関係では、各ストレート部51が、大サイズの通紙幅W3の端部に対して幅方向内側近傍に配設され、各傾斜部52が、大サイズの通紙幅W3の端部を跨ぐ位置に配置されている。
なお、本実施形態における各用紙サイズの例としては、例えば、中サイズがレターサイズ(通紙幅215.9mm)又はA4サイズ(通紙幅210mm)、大サイズがダブルレターサイズ(通紙幅279.4mm)又はA3サイズ(通紙幅297mm)、特大サイズがA3ノビ(通紙幅329mm)などである。ただし、用紙サイズの例はこれに限定されるものではない。また、ここでいう、中サイズ、大サイズ、特大サイズは、各サイズの相対的な関係を示すものであり、小サイズ、中サイズ、大サイズなどであっても構わない。
次に、用紙サイズごとのハロゲンヒータの制御と加熱領域可変部材の制御について説明する。
まず、図7に示す中サイズ用紙P2を通紙する場合は、中央部側の発熱部23aのみを発熱させることにより、中サイズの通紙幅W2に対応した範囲のみを加熱する。また、特大サイズ用紙P4を通紙する場合は、中央部側の発熱部23aに加え、両端部側の発熱部23bも発熱させ、特大サイズの通紙幅W4に対応した範囲を加熱する。このように、本実施形態では、中央部側に発熱部23aを有するハロゲンヒータ23のみ発熱させる、あるいは、これに加えて両端部側に発熱部23bを有するハロゲンヒータ23を発熱させることで、中サイズと特大サイズの各通紙幅W2,W4に対応した加熱領域が得られる。
これに対し、大サイズ用紙P3を通紙する場合、2つのハロゲンヒータ23だけでは、その通紙幅W3に対応した加熱領域が得られない。すなわち、大サイズ用紙P3を通紙する場合、中央部側の発熱部23aのみを発熱させると、加熱領域が通紙幅W3よりも短いため、必要な範囲が加熱されない。また、中央部側の発熱部23aに加えて、両端部側の各発熱部23bを発熱させると、加熱領域が大サイズの通紙幅W3を超えてしまう。特に、中央部側と両端部側の各発熱部23a,23bを発熱させた状態で、大サイズ用紙P3を連続通紙すると、大サイズの通紙幅W3よりも外側の非通紙領域において定着ベルト21の温度が過度に上昇するといった問題がある。
そこで、本実施形態では、大サイズ用紙P3を通紙する際、図8に示すように、加熱領域可変部材27を用いて加熱領域が用紙幅サイズに合うように調整している。具体的には、中央部側と両端部側の各発熱部23a,23bを発熱させた状態で、加熱領域可変部材27を図7に示す退避位置から図8に示す遮蔽位置に移動させ、加熱領域可変部材27の遮蔽部48によって両端部側の各発熱部23bの一部を覆う。これにより、加熱領域が大サイズの通紙幅W3に対応した範囲となり、非通紙領域における定着ベルト21の温度上昇を抑えることができる。
その後、定着処理を終えた場合、又は、定着ベルト21の非通紙領域の温度が所定の閾値以下になった場合など、熱遮蔽する必要がなくなった場合は、加熱領域可変部材27を退避位置へ戻す。このように、必要に応じて加熱領域可変部材27を遮蔽位置に移動させることで、通紙速度を落としたりすることなく良好な定着を行うことができる。
また、本実施形態では、遮蔽部48に傾斜部52を設けているので、加熱領域可変部材27の移動停止位置を変更することにより、遮蔽部48によって発熱部23bを覆う範囲を調整することが可能である。例えば、通紙枚数や通紙時間が増えると、非通紙領域における定着ベルト21の温度が上昇しやすい傾向にあるので、通紙枚数が所定枚数に達した際、又は通紙時間が所定時間に達した際に、両端部側の発熱部23bを覆い隠す方向に加熱領域可変部材27を移動させることで、より高度に温度上昇を抑制することが可能となる。
なお、本実施形態の場合、特に、大サイズの用紙P3を通紙する際の非通紙領域における温度上昇が顕著となるので、大サイズの通紙幅W3よりも外側の領域に対応した位置に温度センサ28を配置することが望ましい(図7参照)。さらに、温度センサ28は、定着ベルト21の周方向において、前記のような温度上昇に大きく起因する両端部側の発熱部23bに対向する位置に配置することが望ましい。
図9に、加熱領域可変部材の他の実施形態を示す。
図9に示す加熱領域可変部材27は、両端部側の遮蔽部48が、それぞれ2つの段差部を有する形状に形成されている。すなわち、各遮蔽部48は、長手方向幅の小さい小遮蔽部48aと、長手方向幅の大きい大遮蔽部48bとで構成されている。大遮蔽部48b同士は、連結部49を介して連結されており、小遮蔽部48aは、大遮蔽部48bの遮蔽側Yに連続して設けられている。また、小遮蔽部48aの互いに対向する内縁、及び大遮蔽部48bの互いに対向する内縁は、遮蔽側Yに向かって互いに離れるように傾斜する傾斜部52a,52bとなっており、ここでは、上記図7に示す加熱領域可変部材27のようなストレート部51は形成されていない。
図9に示す実施形態では、小サイズ用紙P1、中サイズ用紙P2、大サイズ用紙P3及び特大サイズ用紙P4の少なくとも4種類の用紙を用いる。この実施形態における用紙サイズの例としては、例えば、小サイズがはがきサイズ(通紙幅100mm)、中サイズがA4サイズ(通紙幅210mm)、大サイズがA3サイズ(通紙幅297mm)、特大サイズがA3ノビ(通紙幅329mm)などである。ただし、用紙サイズの例はこれに限定されるものではない。
ここで、小サイズ用紙P1の通紙幅W1は、中央部側の発熱部23aの長さよりも小さい範囲となっている。また、加熱領域可変部材27の形状との関係では、大遮蔽部48bの各傾斜部52bが、小サイズの通紙幅W1の端部を跨ぐ位置に配設され、小遮蔽部48aの各傾斜部52aは、大サイズの通紙幅W3の端部を跨ぐ位置に配置されている。なお、小サイズ以外の用紙サイズ(中、大、特大)と、各発熱部23a,23bとの位置関係は、上記実施形態と同様であるので説明を省略する。
小サイズ用紙P1を通紙する場合、中央部側の発熱部23aのみを発熱させる。しかし、この場合、中央部側の発熱部23aで加熱される範囲は、小サイズの通紙幅W1を超えてしまうので、図10に示すように、加熱領域可変部材27を遮蔽位置に移動させる。これにより、両大遮蔽部48bによって小サイズの通紙幅W1の端部近傍から外側の範囲で中央側の発熱部23aを覆うことができるので、非通紙領域における定着ベルト21の温度上昇を抑えることができる。
なお、その他のサイズの用紙(中、大、特大)を通紙する際のハロゲンヒータ23と加熱領域可変部材27の制御は、上記実施形態と同様である。この場合、上記実施形態における遮蔽部48としての機能は、小遮蔽部48aが果たす。
また、図9に示す実施形態の場合も、上記実施形態の遮蔽部48と同様に、小遮蔽部48aと大遮蔽部48bにそれぞれ傾斜部52a,52bを設けているので、加熱領域可変部材27の移動停止位置を変更することで、各遮蔽部48a,48bによって各発熱部23a,23bを覆う範囲を調整することが可能である。
本実施形態では、加熱領域可変部材27の駆動源として、同期モータ、その中でも特にコスト的に有利で制御も比較的簡易なステッピングモータを用いている。このステッピングモータのパルス量を調整することにより、加熱領域可変部材27の移動距離を調整し、加熱領域可変部材27の停止位置を制御することができる。また、ステッピングモータに代えて、DCモータを用いることも可能である。
ところで、加熱領域可変部材27は、精度良く狙いの位置に停止されることが望まれる。加熱領域可変部材27の停止位置精度が低いと、定着ベルト21が加熱不足となって画像品質が低下したり、また、反対に定着ベルト21が過剰加熱となってベルト表面に温度斑(温度差)が生じ、定着性の低下や定着ベルトの変形等を招いたりする虞がある。そこで、本発明に係る定着装置においては、加熱領域可変部材27の停止位置の精度を向上させるため、加熱領域可変部材27の位置を検知する位置検知センサを設けている。
図11は、位置検知センサを用いた位置検知機構の構成を示す図である。
本実施形態では、位置検知センサとして、透過型フォトインタラプタ55を用いている。フォトインタラプタ55は、発光ダイオード等で構成される発光部55aと、フォトセンサ等で構成される受光部55bとを有する。発光部55aと受光部55bは互いに対向して配置されており、発光部55aは受光部55bに向かって光を出射し、受光部55bは入射した光の受光量に応じた検知信号を出力するように構成されている。
フォトインタラプタ55は、加熱領域可変部材27の位置に対応して変位する被検知部材としてのフィラー54を介して加熱領域可変部材27の位置を検知するように構成されている。フィラー54は、支持部材57によって支持されており、その支点54aを中心に回転可能となっている。
また、フィラー54は、リンク部材58を介して加熱領域可変部材27と連動可能に連結されている。リンク部材58は、その両端部が、フィラー54に設けられた突起部54bと、スライド部材41に設けられた突起部41dとに連結されている。また、フィラー54及びスライド部材41の各突起部54b,41dは、支持部材57に形成されたガイド部である円弧状のスリット57a,57bに沿って移動可能となっている。
上記の如く構成された位置検知機構において、加熱領域可変部材27を移動させる際、スライド部材41がフランジ部材40に沿って移動すると、これに連動してフィラー54が支点54aを中心に回転する。そして、フィラー54がフォトインタラプタ55の発光部55aと受光部55bとの間に介在すると、フィラー54によって発光部55aからの光が遮断されることで、受光部55bの検知信号が小さくなる。一方、フィラー54が発光部55aと受光部55bとの間から抜け出ると、発光部55aからの光が受光部55bに入射されるようになり、受光部55bの検知信号が大きくなる。この受光部55bの検知信号の大きさに基づいて、加熱領域可変部材27が所定の位置に達したことが検知される仕組みとなっている。
本実施形態のように、リンク部材58を介してフィラー54を加熱領域可変部材27と連動させる構成とすることで、加熱領域可変部材27の近傍にフィラー54やフォトインタラプタ55を配置することが困難な場合でも対応できるようになる利点がある。また、フィラー54を介さずに加熱領域可変部材27の位置を直接的に検知できるようにしてもよい。また、位置検知センサは、透過型フォトインタラプタに限らず、加熱領域可変部材27又はフィラー54によって反射される反射光の有無により加熱領域可変部材27の位置を検知する反射型フォトインタラプタを用いてもよい。
図12において、符号Bで示す範囲は、加熱領域可変部材27が移動する移動範囲、符号Dで示す範囲は、フィラー54が移動する移動範囲である。加熱領域可変部材27は、印刷終了時やプリンタの電源投入時などにおいて、その移動範囲Bの一端部側に予め設定された基準位置B1に配置される。この基準位置B1は、定着ベルト21への熱を遮蔽する必要が無い場合に加熱領域可変部材27が配置される上記退避位置であり、定着ベルト21の加熱領域(直接加熱領域)が最も大きくなる位置である。
加熱領域可変部材27が上記基準位置B1に配置されている状態では、フィラーは、その移動範囲Dの一端部側であって、前記加熱領域可変部材27の基準位置B1に対応する基準対応位置D1に配置される。また、この状態から、定着ベルト21の加熱領域を小さくするために、加熱領域可変部材27を基準位置B1から任意の遮蔽位置へ移動させると、これに伴いフィラー54も移動する。反対に、加熱領域可変部材27を移動先の遮蔽位置から基準位置B1に戻すと、これに伴いフィラー54も基準対応位置D1へ戻る。
このように、フィラー54は、加熱領域可変部材27が基準位置B1から任意の遮蔽位置へ移動するときに対応して移動する際の往路方向Xと、この往路方向Xとは反対方向であって加熱領域可変部材27が任意の遮蔽位置から基準位置B1へ移動するときに対応して移動する際の復路方向Yとに、往復移動可能となっている。
フィラー54の基準対応位置D1側には、上記フォトインタラプタ55が配置されている。図13に示すように、フォトインタラプタ55は、その検知位置Saが基準対応位置D1に配置されたフィラー54の復路方向Yの下流側エッジ54E1よりも距離Fだけ上流側に位置するように配置されている。なお、フォトインタラプタ55の検知位置Saが一定の範囲Uに及ぶ場合は、その範囲U全体がフィラー54の往路方向Yの下流側エッジ54E1よりも上流側に配置されるようにする。
以下、本実施形態における加熱領域可変部材27の位置制御方法について説明する。
まず、加熱領域可変部材27を、図14(a)に示す基準位置B1から同図(c)に示す遮蔽位置B2へ移動させる場合の位置制御方法について説明する。
遮蔽位置B2への加熱領域可変部材27の移動に伴い、フィラー54が往路方向Xへ移動すると、図14(b)に示すように、フィラー54の往路方向Xの上流側エッジ54E1がフォトインタラプタ55の検知位置Saに達する。そして、フィラー54の上流側エッジ54E1が検知位置Saを通過することに伴い、発光部から受光部へ光が透過すると、受光部の検知信号が大きくなることで、フィラー54の位置が検知される。これにより、移動開始初期時の加熱領域可変部材27の位置が検知される。このようにして検知された加熱領域可変部材27の位置情報に基づいて、図示しない制御部がステッピングモータのパルス量を調整し、加熱領域可変部材27を図14(c)に示す遮蔽位置B2に移動させ、移動を停止する。
次に、図15(a)〜(c)を参照しつつ、加熱領域可変部材27を、遮蔽位置B2から基準位置B1へ戻す場合の位置制御方法について説明する。
この場合、加熱領域可変部材27を基準位置B1側へ移動させると、図15(b)に示すように、加熱領域可変部材27が基準位置B1に達する前に、フォトインタラプタ55によってフィラー54の位置が検知される。すなわち、加熱領域可変部材27の移動に伴ってフィラー54が復路方向Yに移動すると、フィラー54の復路方向Yの下流側エッジ54E1がフォトインタラプタ55の検知位置Saに達する。これにより、発光部から受光部へ光が遮断され、受光部の検知信号が小さくなることで、フィラー54の位置が検知される。これにより、基準位置手前での加熱領域可変部材27の位置が検知される。このようにして検知された加熱領域可変部材27の位置情報に基づいて、図示しない制御部がステッピングモータのパルス量を調整し、加熱領域可変部材27を図15(c)に示す基準位置B1に移動させ、移動を停止する。
以上、加熱領域可変部材27の位置制御方法について説明したが、この制御方法は、図14に示す遮蔽位置B2以外の任意の遮蔽位置への移動、及び図15に示す遮蔽位置B2以外の任意の遮蔽位置からの移動に関しても同様である。
上記のように、本発明によれば、加熱領域可変部材27の基準位置から任意の遮蔽位置への移動中と、任意の遮蔽位置から基準位置へ戻す移動中において、加熱領域可変部材27の位置を検知し、これに基づいて加熱領域可変部材27の停止位置を制御するので、基準位置及び遮蔽位置での加熱領域可変部材27の位置精度が向上する。しかも、両方の移動中における位置検知を、1つのフォトインタラプタ(一組の発光部及び受光部で構成される検知部)によって行えるようにしているので、装置のさらなる小型化及び低コスト化を実現することが可能である。
また、本実施形態では、フォトインタラプタの検知位置Saを、基準対応位置D1に配置されたフィラーの復路方向Yの下流側エッジよりも上流側に配置している(図13参照)。このため、本実施形態では、加熱領域可変部材27を基準位置B1に戻す際、フィラーの復路方向Yの下流側エッジ54E1は検知位置Saから距離Fだけ下流側に進んだ位置で停止される。
ここで、本実施形態とは異なり、加熱領域可変部材27を基準位置B1に戻す際に、フィラー54の復路方向Yの下流側エッジ54E1を検知位置Sa上で停止させると、次にフィラー54が往路方向Xに移動する際に、フィラー54のエッジ54E1を検知できない虞がある。これに対し、本実施形態では、フィラー54の復路方向Yの下流側エッジ54E1が検知位置Saから距離Fだけ下流側に進んだ位置で停止されるので、次に、加熱領域可変部材27を任意の遮蔽位置へ移動させる際、フィラー54のエッジ54E1を確実に検知することができる。
なお、検知位置Saからその下流側のフィラー54のエッジ停止位置までの距離Fは、短い方が、加熱領域可変部材27が停止するまでの時間が短くなるので好ましい。従って、フィラー54のエッジ停止位置は、検知位置Saの下流側近傍に設定されることが望ましい。
上記実施形態の説明では、加熱領域可変部材27を基準位置から遮蔽位置へ移動させる場合について説明したが、加熱領域可変部材27を遮蔽位置に移動させた後、さらに続けて別の遮蔽位置へ移動させてもよい。
しかしながら、図16(a)(b)に示すように、加熱領域可変部材27を最初の遮蔽位置B2から復路方向Yへ移動させて別の遮蔽位置B3へ移動させる場合、次のような問題がある。一般的に、互いに噛み合うギアの歯面間には、図17に示すような周方向の遊び(バックラッシ)βがある。これは、加熱領域可変部材27に駆動力を伝達する上記伝達ギア43,44,45についても同様である。このため、加熱領域可変部材27の停止直前の移動方向が異なると、停止直前のギアの回転方向が異なるため、ギア歯面間の遊びβの影響により停止位置にばらつきが生じる。従って、図16(a)(b)に示すように、加熱領域可変部材27を復路方向Yへ移動させて別の遮蔽位置B3へ配置する場合は、同じ遮蔽位置B3に対して基準位置B1から直接往路方向Xに移動させて配置する場合と比べて、その停止位置にばらつきが生じる。斯かる停止位置のばらつきは大きいものではないが、特に、本実施形態のように、薄く昇温特性の良好な定着ベルトを用いた構成においては、定着性の低下や定着ベルトの変形等の要因となる可能性がある。
上記のような停止位置のばらつきを解消する方法として、停止直前の移動方向を常に同じ方向にする方法が考えられる。例えば、加熱領域可変部材27を最初の遮蔽位置B2から一旦基準位置B1に戻し、それから別の遮蔽位置B3へ移動させることで、停止直前の移動方向を、基準位置B1から直接移動させる場合と同じ方向にすることができる。
しかしながら、加熱領域可変部材27を一旦基準位置B1に戻してから次の遮蔽位置B3へ移動させる方法は、加熱領域可変部材27の移動時間が長くなるといった短所がある。また、加熱領域可変部材27の移動時間が長くなった場合、その移動中に定着ベルトの表面に温度斑が発生し、定着性の低下や定着ベルトの変形等を招く懸念がある。
上記のように、加熱領域可変部材27を別の遮蔽位置B3へ移動させるにあたって、加熱領域可変部材27を一旦基準位置B1へ戻す方法と、戻さずに移動させる方法とでは、それぞれ一長一短がある。従って、どちらの方法を選択するかは、それぞれの長所と短所が与える影響の大きさを比較考慮して決定すればよい。本実施形態では、ギア歯面間の遊びによる影響が無視できる程度のものであるため、加熱領域可変部材27を、一旦基準位置B1へ戻すことなく次の遮蔽位置B3へ移動させるようにし、移動時間を短縮して、温度班の発生を抑制している。
図18は、位置検知機構の他の実施形態の構成を示す図である。
図18に示す実施形態では、加熱領域可変部材27の位置を検知する位置検知センサとして2つのフォトインタラプタ55,60を配置している。2つのフォトインタラプタ55,60のうち、フィラー54の基準対応位置D1側に配置されているフォトインタラプタ55は、上記実施形態におけるフォトインタラプタ55と同様の目的で設けられたものである。すなわち、このフォトインタラプタ55によって、加熱領域可変部材27の基準位置B1から任意の遮蔽位置への移動中と、任意の遮蔽位置から基準位置B1へ戻す移動中との、両方で、フィラー54を介して加熱領域可変部材27の位置を検知する。
これに対し、他方のフォトインタラプタ60は、移動範囲D中の基準対応位置D1とは反対の端部側に配置されており、その役割も上記フォトインタラプタ55とは異なる。以下、基準対応位置D1側に配置されているフォトインタラプタ55を、第1のフォトインタラプタと称し、これとは反対の端部側に配置されているフォトインタラプタ60を、第2のフォトインタラプタと称して、主に第2のフォトインタラプタ60について詳しく説明する。
第2のフォトインタラプタ60は、第1のフォトインタラプタ55と同様に、発光部と受光部とを備える透過型フォトインタラプタであり、フィラー54の移動に伴う発光部から受光部への光の透過又は遮断によって加熱領域可変部材27の位置を検知する。なお、第2のフォトインタラプタ60として、反射型フォトインタラプタを用いてもよい。
図19において、符号B4で示す位置は、加熱領域可変部材27が基準位置B1とは反対の端部側へ移動した場合の移動限界位置である。この移動限界値とは、加熱領域可変部材27又はこれと一緒に動く部材が他部材と接触してそれ以上の移動が制限される位置のことである。また、同図に示す位置D4は、加熱領域可変部材27が移動限界位置B4に配置された状態で、フィラー54が配置される限界対応位置である。図19に示すように、限界対応位置D4に配置されたフィラー54の往路方向Xの下流側エッジ54E2に対して、第2のフォトインタラプタ60の検知位置Sbは、距離Gだけ上流側に配置されている。
以下、第2のフォトインタラプタ60の役割について説明する。
加熱領域可変部材27を、図20(a)に示す基準位置B1から同図(c)に示す反対の端部側(遮蔽位置)へ移動させる場合、まず、同図(b)に示すように、第1のフォトインタラプタ55によって、移動開始初期時の加熱領域可変部材27の位置が検知される。この第1のフォトインタラプタ55による位置検知は、上記実施形態で説明したのと同様である。
そして、第1のフォトインタラプタ55によって検知された加熱領域可変部材27の位置情報に基づいて、図示しない制御部がステッピングモータのパルス量を調整し、加熱領域可変部材27を前記反対の端部側へ移動させる。しかしながら、このとき、万が一、パルスずれなどにより加熱領域可変部材27の停止位置が狙いの位置からずれた場合、加熱領域可変部材27が移動限界位置D4に達し、他部材と干渉する虞がある。
そこで、本実施形態では、第1のフォトインタラプタ55とは別の第2のフォトインタラプタ60を用いて、加熱領域可変部材27が移動限界位置D4に達しないようにしている。詳しくは、図20(c)に示すように、フィラー54の往路方向Xの下流側エッジ54E2が、第2のフォトインタラプタ60の検知位置Sbに達し、当該エッジ54E2が第2のフォトインタラプタ60によって検知された時点で、加熱領域可変部材27の移動を停止する。本実施形態では、第2のフォトインタラプタ60の検知位置Sbが、限界対応位置D4に配置されたフィラー54の往路方向Xの下流側エッジ54E2よりも上流側に配置されているので、加熱領域可変部材27が移動限界位置B4に至る手前でその位置を検知できる。
これにより、加熱領域可変部材27が不測にも移動限界位置B4に達し、他部材と干渉することで部材が破損するのをより確実に防止できるようになる。また、このような第2のフォトインタラプタ60を設けることで、ステッピングモータ等による位置制御を高精度にしなくても他部材との干渉を回避することができるので、選択可能な位置制御手段の範囲が広がる。
なお、本実施形態において、加熱領域可変部材27を基準位置B1へ戻す場合の位置制御は、上記実施形態の場合と同様であるので説明を省略する。また、本実施形態において、第2のフォトインタラプタ60による位置検知に基づき加熱領域可変部材27の移動を停止させた後、さらに続けて別の遮蔽位置へ移動させることも可能である。このとき、ギア歯面間の遊びによる影響が無視できる程度のものであれば、上記実施形態と同様に、加熱領域可変部材27を、一旦基準位置B1へ戻すことなく次の遮蔽位置へ移動させるようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述の実施形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。上述の実施形態では、本発明を、ハロゲンヒータからの熱を遮蔽する加熱領域可変部材を備える定着装置に適用した場合を例に説明したが、本発明を適用可能な定着装置は上述の実施形態のものに限らない。例えば、磁束発生手段から発生する磁束を遮蔽して定着部材の加熱領域を可変する加熱領域可変部材を備える電磁誘導加熱方式の定着装置にも、本発明を適用可能である。また、定着部材は、上記定着ベルト以外に、中空(筒状)又は中実の定着ローラであってもよい。また、本発明に係る定着装置を搭載する画像形成装置は、図1に示すプリンタに限らず、その他のプリンタ、複写機、ファクシミリ、あるいはこれらの複合機等であってもよい。
20 定着装置
21 定着ベルト(定着部材)
22 加圧ローラ(対向部材)
23 ハロゲンヒータ(加熱手段)
27 加熱領域可変部材
54 フィラー(被検知部材)
54E1 復路方向の下流側エッジ
54E2 往路方向の下流側エッジ
55 フォトインタラプタ(第1の位置検知センサ)
60 フォトインタラプタ(第2の位置検知センサ)
B1 基準位置
X 往路方向
Y 復路方向
特開2014−59332号公報

Claims (9)

  1. 定着部材と、
    前記定着部材との間で定着ニップを形成する対向部材と、
    前記定着部材を加熱する加熱手段と、
    移動することで前記加熱手段による前記定着部材の加熱領域を可変する加熱領域可変部材と、
    前記加熱領域可変部材の位置を検知する位置検知センサとを備え、
    前記位置検知センサの検知に基づいて、前記加熱領域可変部材の停止位置を制御する定着装置であって、
    前記加熱領域可変部材を予め設定された基準位置から任意の位置へ移動させる移動中と、前記加熱領域可変部材を任意の位置から前記基準位置へ戻す移動中との、両方で、1つの前記位置検知センサによって前記加熱領域可変部材の位置を検知することを特徴とする定着装置。
  2. 前記加熱領域可変部材の位置に対応して変位する被検知部材を備え、
    前記加熱領域可変部材を前記基準位置から任意の位置に移動させる際、前記被検知部材のエッジが前記位置検知センサによって検知されることに基づき、前記加熱領域可変部材の前記任意の位置への停止位置を制御する請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記加熱領域可変部材の位置に対応して変位する被検知部材を備え、
    前記加熱領域可変部材を任意の位置から前記基準位置に戻す際、前記被検知部材のエッジが前記位置検知センサによって検知されることに基づき、前記加熱領域可変部材の前記基準位置への停止位置を制御する請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記被検知部材は、前記加熱領域可変部材がその移動範囲の一端部側に予め設定された前記基準位置から任意の位置へ移動するときに対応して移動する際の往路方向と、前記往路方向とは反対方向であって前記加熱領域可変部材が任意の位置から前記基準位置へ移動するときに対応して移動する際の復路方向とに、往復移動可能に構成され、
    前記位置検知センサの検知位置を、前記加熱領域可変部材を前記基準位置に配置した状態の前記被検知部材の前記復路方向の下流側エッジよりも上流側に配置した請求項2又は3に記載の定着装置。
  5. 前記加熱領域可変部材を、前記基準位置から任意の位置へ移動させた後、一旦前記基準位置へ戻すことなく、次の移動先へ移動可能にした請求項1から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記位置検知センサを第1の位置検知センサとすると、これとは別の第2の位置検知センサを備え、
    前記第2の位置検知センサの検知位置を、前記加熱領域可変部材が前記基準位置とは反対の端部側の移動限界位置に配置された状態の前記被検知部材の前記往路方向の下流側エッジよりも上流側に配置し、
    前記第2の位置検知センサによって前記被検知部材の前記往路方向の下流側エッジを検知した時点で、前記加熱領域可変部材の移動を停止させる請求項2から4のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記加熱領域可変部材を、前記第2の位置検知センサによって検知された位置で停止させた後、一旦前記基準位置へ戻すことなく、次の移動先へ移動可能にした請求項6に記載の定着装置。
  8. 前記加熱領域可変部材を前記基準位置側へ移動させると、前記定着部材の加熱領域が大きくなり、これとは反対側へ前記加熱領域可変部材を移動させると、前記定着部材の加熱領域が小さくなるようにした請求項1から7のいずれか1項に記載の定着装置。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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