JP2016031451A - マスクブランクス除去用組成物及びマスクブランクスの除去方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜等のマスクブランクスを除去する際に、処理後のガラス基材表面の平坦性が良く、かつ処理速度が早い組成物及び該組成物を使用する除去方法を提供することにある。【解決手段】本発明の組成物は、(A)0.01〜50質量%の過酸化水素成分;(B)0.01〜1質量%フッ化アンモニウム成分;及び(C)リン酸、硫酸及び硝酸から選ばれる少なくとも1種の酸成分を含む水溶液からなり、該水溶液のpHが1〜3の範囲内にあることを特徴とする。【選択図】なし

Description

本発明は、ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜等のマスクブランクスを除去するために用いられる組成物及び該組成物を用いたマスクブランクスの除去方法に関するものである。
LSIや超LSIを製造する際、ガラス基板の表面にマスクブランクスとしてモリブデンシリサイド(珪化モリブデン:MoSi)膜やモリブデンシリサイド酸化(MoSiO)膜やモリブデンシリサイド窒化(MoSiN)膜を使用することが検討されている。近年ではパターンの微細化、露光波長の短波長化が進み、基材となるガラス基板の高精度な表面平坦度が要求されている。これにより製造コストが高くなることから、例えば、欠陥のあるマスクブランクスが形成されたガラス基材からマスクブランクスを除去し、ガラス基材を再利用することで製造コストを削減することが望まれている。
例えば、特許文献1には、珪化モリブデン膜をエッチングする際のエッチング液として、弗化水素アンモニウム、弗化アンモニウム、珪弗化水素酸、弗化ホウ素酸のうち何れか少なくとも1つと、過酸化水素、硝酸のうち何れか少なくとも1つとを混合した水溶液が開示されている。しかしながら、特許文献1の実施例には、弗化水素アンモニウム(1重量%)と過酸化水素(4.4重量%)と残部が純水からなる組成物が開示されているのみで、更に、当該水溶液のpHについては何ら検討されていない。
また、特許文献2には、マスクブランクス用ガラス基板上に形成された薄膜を剥離してマスクブランクス用ガラス基板を再生するために用いられる方法として、弗化水素酸、珪弗化水素酸、弗化水素アンモニウムから選ばれる少なくとも一つの弗素化合物と、過酸化水素、硝酸、硫酸から選ばれる少なくとも一つの酸化剤とを含み、前記弗素化合物を0.1〜0.8重量%含むと共に前記酸化剤を0.5〜4.0重量%含む水溶液を用いる方法が開示されている。
特開昭62−218585号公報 特許第4437507号明細書
しかしながら、特許文献1または2に記載されているようなフッ化水素アンモニウムを含有する組成物を用いてガラス基材上のモリブデンシリサイド膜等のマスクブランクスを除去すると、ガラス基材表面が大きく腐食して粗くなってしまうという問題点があった。また、これらの組成物を用いてガラス基材表面の平坦性を維持したままモリブデンシリサイド膜等のマスクブランクスを除去しようとすると、除去速度が著しく低下してしまい、処理時間を長くする必要があることから、生産性が著しく低下しまうという問題点があった。
したがって、本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜等のマスクブランクスを除去する際に、処理後のガラス基材表面の平坦性が良く、かつ処理速度が早い組成物及び該組成物を使用する除去方法を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記問題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、(A)過酸化水素成分、(B)フッ化アンモニウム成分、(C)リン酸、硫酸及び硝酸から選ばれる少なくとも1種の酸成分を含む水溶液からなり、該水溶液のpHが1〜3の範囲であることを特徴とする組成物が、上記問題を解決し得ることを見出し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去するために用いられる組成物において、組成物が、(A)0.01〜50質量%の過酸化水素成分、(B)0.01〜1質量%のフッ化アンモニウム成分、及び(C)リン酸、硫酸及び硝酸から選ばれる少なくとも1種の酸成分を含む水溶液からなり、該水溶液のpHが1〜3の範囲内にあることを特徴とする組成物を提供するものである。
また、本発明は上記組成物を用いることを特徴とするガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去する方法を提供するものである。
本発明によれば、ガラス基材上のモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去する場合において、短い処理時間で除去することができ、さらに処理後のガラス基材表面の平坦性が良好な組成物及び方法を提供することができる。
以下、本発明の組成物を更に説明する。
本発明の組成物に用いられる(A)過酸化水素[以下、(A)成分と略す場合がある]の濃度は、0.01〜50質量%、好ましくは1〜50質量%、特に好ましくは5〜40質量%である。(A)成分の濃度が0.01質量%未満であると、充分なエッチング速度が得られないために好ましくない。一方、(A)成分の濃度が50質量%よりも多く配合しても、エッチング速度が上昇しないことや、安全面で問題がある場合があることから好ましくない。なお、(A)成分の濃度は、ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜等のマスクブランクスの厚みや幅等を勘案して上記濃度範囲で適宜調節することができる。
次に、本発明の組成物に用いられる(B)フッ化アンモニウム[以下、(B)成分と略す場合がある]の濃度は、0.01〜1質量%である。(B)成分の濃度が0.01質量%未満であると、充分なエッチング速度が得られないために好ましくない。一方、(B)成分の濃度が1質量%よりも多い場合は、処理後のガラス基材の表面の平坦性が悪くなってしまうことから好ましくない。なお、(B)成分の濃度が0.01〜0.6質量%の範囲内であると、処理後のガラス基材の平坦性が良いことから好ましく、さらに、0.05〜0.2質量%の範囲内であると、処理後のガラス基材の平坦性が特に良いことからより好ましい。(B)成分の濃度は、ガラス基材上に形成されたマスクブランクス厚みや幅等を勘案して上記濃度範囲で適宜調節することができる。
また、本発明の組成物に用いられる(C)リン酸、硫酸及び硝酸から選ばれる少なくとも1種の酸成分[以下、(C)成分と略す場合がある]は、本発明の組成物のpHが1〜3の範囲内となるように添加される。
本発明の組成物のpHは1〜3、好ましくは1.5〜2.5である。組成物のpHが1未満であると、エッチング速度は早いが処理後のガラス基材表面が粗くなってしまうために好ましくない。また、組成物のpHが3よりも大きい場合には、ガラス基材上に形成されたマスクブランクスが溶解しなかったり、処理後のガラス基材表面の平坦性が著しく悪くなってしまうために好ましくない。特に、組成物のpHが5よりも大きいと、ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜等のマスクブランクスは溶解しない。
本発明の組成物において、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分以外の残余は、水である。従って、本発明の組成物は上記成分を所定量含有する水溶液の形態で提供される。
なお、本発明の組成物には、上記(A)成分、(B)成分及び(C)成分のほかに、本発明の効果を阻害することのない範囲で、周知の添加剤を配合させることができる。当該添加剤としては、本発明の組成物の安定化剤、各成分の可溶化剤、消泡剤、比重調整剤、粘度調整剤、濡れ性改善剤、キレート剤、酸化剤、還元剤、界面活性剤等が挙げられ、これらを使用する場合の濃度は、一般的に、0.001質量%〜50質量%の範囲である。
例えば、上記界面活性剤としては、ノニオン性界面活性剤、カチオン性活性剤及び両性界面活性剤を添加することができる。ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(エチレンオキサイドとプロピレンオキサイドの付加形態は、ランダム状、ブロック状の何れでもよい。)、ポリエチレングリコールプロピレンオキサイド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物、アルキレンジアミンのエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのランダムまたはブロック付加物、グリセリン脂肪酸エステル又はそのエチレンオキサイド付加物、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、脂肪酸モノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸−N−メチルモノエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、脂肪酸ジエタノールアミド又はそのエチレンオキサイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)グリセリンエーテル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、脂肪酸メチルエステルエトキシレート、N−長鎖アルキルジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。なかでも、アルキレンジアミンのエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのランダムまたはブロック付加物を用いた場合は、得られる細線の直線性が良好であり、エッチング液の保存安定性が良好であることから好ましい。アルキレンジアミンのエチレンオキサイドとプロピレンオキサイドとのランダムまたはブロック付加物のなかでもリバース型であるものを用いた場合は、低起泡性であることからさらに好ましい。カチオン性界面活性剤としては、例えば、アルキル(アルケニル)トリメチルアンモニウム塩、ジアルキル(アルケニル)ジメチルアンモニウム塩、アルキル(アルケニル)四級アンモニウム塩、エーテル基或いはエステル基或いはアミド基を含有するモノ或いはジアルキル(アルケニル)四級アンモニウム塩、アルキル(アルケニル)ピリジニウム塩、アルキル(アルケニル)ジメチルベンジルアンモニウム塩、アルキル(アルケニル)イソキノリニウム塩、ジアルキル(アルケニル)モルホニウム塩、ポリオキシエチレンアルキル(アルケニル)アミン、アルキル(アルケニル)アミン塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、カルボキシベタイン、スルホベタイン、ホスホベタイン、アミドアミノ酸、イミダゾリニウムベタイン系界面活性剤等が挙げられる。これらを使用する場合の濃度は、一般的に、0.001質量%〜10質量%の範囲である。
本発明の組成物は、ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去するために使用される。ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜は1層でもよく、2層以上の積層膜であってもよい。
また、本発明に用いられるガラス基材は特に限定されるものではなく、周知一般のガラス基材を用いればよい。ガラス基材の種類としては例えば、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス、ソーダガラス、無アルカリガラス等が挙げられる。本発明において、ガラス基材として石英ガラス及びホウケイ酸ガラスを用いた場合は、本発明の組成物によってモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去したあとのガラス基材表面の荒れが非常に少ないことから特に好ましい。
本発明のモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去する方法は、特に限定されるものではなく、周知一般の方法を用いればよい。例えば、本発明の組成物とガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を接触させればよく、より具体的には、例えば、ディップ式、スプレー式、スピン式、バキューム式による除去方法が挙げられる。
例えば、ディップ式の除去方法によって、ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去する場合には、該基材を本発明の組成物に浸し、適切な条件にて浸漬した後に引き上げることでガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去することができる。
浸漬する際の条件は特に限定されるものではなく、対象となるガラス基材の形状や膜厚などに応じて任意に設定することができる。例えば、浸漬温度は、10℃〜99℃が好ましく、30℃〜90℃が特に好ましい。ここで、浸漬温度が70〜90℃である場合は、除去速度が著しく早くなる。また、浸漬時に本発明の組成物の温度は反応熱により上昇することがあるので、必要なら上記温度範囲内に維持するよう公知の手段によって温度制御してもよい。また、浸漬時間は、除去対象が完全に除去されるに十分必要な時間とすればよいので特に限定されるものではない。例えば、本発明の組成物を用いて石英基板上に形成された膜厚100nm程度のモリブデンシリサイド膜での除去を、浸漬温度10℃〜99℃の条件で行う場合には、1〜120分程度の浸漬を行えばよい。
本発明の組成物及び該組成物を用いた除去方法は、主にLSIや超LSIを製造する際、ガラス基板の表面に形成されたマスクブランクスを除去し、ガラスを再利用する際に好ましく利用することができる。
以下、実施例及び比較例により本発明を詳細に説明するが、これらによって本発明が何ら限定されるものではないことを理解されたい。
[実施例1]
表1に示す配合で組成物を配合し、本発明組成物1〜8を得た。含有量の残部は水である。
Figure 2016031451
[比較例1]
表2に示す配合で組成物を配合し、比較組成物1〜7を得た。含有量の残部は水である。
Figure 2016031451
[実施例2]
石英ガラス基板(厚さ0.7mm)またはホウケイ酸ガラス基板(厚さ0.7mm)上にモリブデンシリサイド膜(90nm)を形成した基板を縦30mm×横30mmに切断してテストピースとしたものを複数枚用意し、このテストピースに対して実施例組成物1〜8を使用して50℃、30分の条件でディップ法によるモリブデンシリサイド膜の除去を行った。なお、モリブデンシリサイド膜を形成する前の石英ガラス基板の表面の粗さは0.7nmであり、ホウケイ酸ガラス基板の表面の粗さは0.2nmであった。
[比較例2]
実施例2に使用したものと同様の石英ガラス基板(厚さ0.7mm)またはホウケイ酸ガラス基板(厚さ0.7mm)上にモリブデンシリサイド膜(90nm)を形成した基板を縦30mm×横30mmに切断してテストピースとしたものを複数枚用意し、このテストピースに対して比較例組成物1〜7を使用して50℃、30分の条件でディップ法によるモリブデンシリサイド膜の除去を行った。
[評価例1]
実施例2で得られたモリブデンシリサイド膜を除去した後の各基板の表面を光学顕微鏡で観察し、モリブデンシリサイド膜の除去が完了しているか、否かを確認した。モリブデンシリサイド膜が除去できている場合を○とし、モリブデンシリサイド膜が残っている場合を×として評価した。また、処理後の各ガラス基板の表面をAFMで測定することで、粗さを評価した。結果を表3に示す。
Figure 2016031451
[比較評価例1]
比較例2で得られたモリブデンシリサイド膜を除去した後の各基板の表面を光学顕微鏡で観察し、モリブデンシリサイド膜の除去が完了しているか、否かを確認した。モリブデンシリサイド膜が除去できている場合を○とし、モリブデンシリサイド膜が残っている場合を×として評価した。また、処理後の各ガラス基板の表面をAFMで測定することで、粗さを評価した。結果を表4に示す。
Figure 2016031451
※1:モリブデンシリサイド膜が除去できていなかったので、測定できなかった。
表3の結果より、評価例1−1〜1−9は、全てモリブデンシリサイド膜が除去をすることができていることがわかった。また、評価例1−1〜1−9は全て除去処理後のガラス基材の表面の粗さが非常に少なく、平坦であることがわかった。
一方、表4の結果より、比較評価例1、3及び5は、モリブデンシリサイド膜は減少しているものの、完全に除去することができていなかった。また、比較評価例2、4及び6はモリブデンシリサイド膜を除去することができていたが、評価例1−1〜1−9と比較するとガラス基材の表面が大きく荒れてしまっていた。また、フッ化水素アンモニウムを含む比較組成物6及び7を使用した比較評価例7及び8は共にモリブデンシリサイド膜を除去することができなかった。
以上により、本発明の組成物はガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜を除去する場合において、処理後のガラス基材表面の平坦性が良く、また処理速度が早い組成物であることがわかった。
[実施例3]
表5に示す配合で組成物を配合し、本発明組成物9〜16を得た。含有量の残部は水である。
Figure 2016031451
[比較例3]
表6に示す配合で組成物を配合し、比較組成物8〜14を得た。含有量の残部は水である。
Figure 2016031451
[実施例4]
実施例2に使用したものと同様の石英ガラス基板(厚さ0.7mm)またはホウケイ酸ガラス基板(厚さ0.7mm)上にモリブデンシリサイド膜(90nm)を形成した基板を縦30mm×横30mmに切断してテストピースとしたものを複数枚用意し、このテストピースに対して本発明組成物9〜16を使用して50℃、20分の条件でディップ法によるモリブデンシリサイド膜の除去を行った。
[比較例4]
実施例2に使用したものと同様の石英ガラス基板(厚さ0.7mm)またはホウケイ酸ガラス基板(厚さ0.7mm)上にモリブデンシリサイド膜(90nm)を形成した基板を縦30mm×横30mmに切断してテストピースとしたものを複数枚用意し、このテストピースに対して比較組成物8〜14を使用して50℃、20分の条件でディップ法によるモリブデンシリサイド膜の除去を行った。
[評価例2]
実施例4で得られたモリブデンシリサイド膜を除去した後の各基板の表面を光学顕微鏡で観察し、モリブデンシリサイド膜の除去が完了しているか、否かを確認した。モリブデンシリサイド膜が除去できている場合を○とし、モリブデンシリサイド膜が残っている場合を×として評価した。また、処理後の各ガラス基板の表面をAFMで測定することで、粗さを評価した。結果を表7に示す。
Figure 2016031451
[比較評価例2]
比較例4で得られたモリブデンシリサイド膜を除去した後の各基板の表面を光学顕微鏡で観察し、モリブデンシリサイド膜の除去が完了しているか、否かを確認した。モリブデンシリサイド膜が除去できている場合を○とし、モリブデンシリサイド膜が残っている場合を×として評価した。また、処理後の各ガラス基板の表面をAFMで測定することで、粗さを評価した。結果を表8に示す。
Figure 2016031451
※1:モリブデンシリサイド膜が除去できていなかったので、測定できなかった。
表7の結果より、評価例2−1〜2−9は全てモリブデンシリサイド膜が除去をすることができていることがわかった。また、評価例2−1〜2−9は全て除去処理後のガラス基材の表面の粗さが非常に少なく、平坦であることがわかった。
一方、表8の結果より、比較評価9、11及び13は、モリブデンシリサイド膜は減少しているものの、完全に除去することができていなかった。また、比較評価例10、12及び14はモリブデンシリサイド膜を除去することができていたが、評価例2−1〜2−9と比較するとガラス基材の表面が大きく荒れてしまっていた。また、フッ化水素アンモニウムを含む比較組成物13及び14を使用した比較評価例15及び16は共にモリブデンシリサイド膜を除去することができなかった。
以上により、本発明組成物はガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜を除去する場合において、処理後のガラス基材表面の平坦性が良く、また処理速度が早い組成物であることがわかった。
[実施例5]
表9に示す配合で組成物を配合し、本発明組成物17〜24を得た。含有量の残部は水である。
Figure 2016031451
[比較例5]
表10に示す配合で組成物を配合し、比較組成物15〜21を得た。含有量の残部は水である。
Figure 2016031451
[実施例6]
実施例2に使用したものと同様の石英ガラス基板(厚さ0.7mm)またはホウケイ酸ガラス基板(厚さ0.7mm)上にモリブデンシリサイド膜(90nm)を形成した基板を縦30mm×横30mmに切断してテストピースとしたものを複数枚用意し、このテストピースに対して本発明組成物17〜24を使用して50℃、15分の条件でディップ法によるモリブデンシリサイド膜の除去を行った。
[比較例6]
実施例2に使用したものと同様の石英ガラス基板(厚さ0.7mm)またはホウケイ酸ガラス基板(厚さ0.7mm)上にモリブデンシリサイド膜(90nm)を形成した基板を縦30mm×横30mmに切断してテストピースとしたものを複数枚用意し、このテストピースに対して比較例組成物15〜21を使用して50℃、15分の条件でディップ法によるモリブデンシリサイド膜の除去を行った。
[評価例3]
実施例6で得られたモリブデンシリサイド膜を除去した後の各基板の表面を光学顕微鏡で観察し、モリブデンシリサイド膜の除去が完了しているか、否かを確認した。モリブデンシリサイド膜が除去できている場合を○とし、モリブデンシリサイド膜が残っている場合を×として評価した。また、処理後の各ガラス基板の表面をAFMで測定することで、粗さを評価した。結果を表11に示す。
Figure 2016031451
[比較評価例3]
比較例6で得られたモリブデンシリサイド膜を除去した後の各基板の表面を光学顕微鏡で観察し、モリブデンシリサイド膜の除去が完了しているか、否かを確認した。モリブデンシリサイド膜が除去できている場合を○とし、モリブデンシリサイド膜が残っている場合を×として評価した。また、処理後の各ガラス基板の表面をAFMで測定することで、粗さを評価した。結果を表12に示す。
Figure 2016031451
※1:モリブデンシリサイド膜が除去できていなかったので、測定できなかった。
表11の結果より、評価例3−1〜3−9は全てモリブデンシリサイド膜が除去をすることができていることがわかった。また、評価例3−1〜3−9は全て除去処理後のガラス基材の表面の粗さが非常に少なく、平坦であることがわかった。
一方、表12の結果より、比較評価例17、19及び21は、モリブデンシリサイド膜は減少しているものの、完全に除去することができていなかった。また、比較評価例18、20及び22はモリブデンシリサイド膜を除去することができていたが、評価例3−1〜3−9と比較するとガラス基材の表面が大きく荒れてしまっていた。また、フッ化水素アンモニウムを含む比較組成物20及び21を使用した比較評価例23及び24は共にモリブデンシリサイド膜を除去することができなかった。
以上により、本発明の組成物はガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜を除去する場合において、処理後のガラス基材表面の平坦性が良く、また処理速度が早い組成物であることがわかった。

Claims (4)

  1. ガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去するために用いられる組成物において、組成物が、
    (A)0.01〜50質量%の過酸化水素成分
    (B)0.01〜1質量%フッ化アンモニウム成分、及び
    (C)リン酸、硫酸及び硝酸から選ばれる少なくとも1種の酸成分
    を含む水溶液からなり、該水溶液のpHが1〜3の範囲内にあることを特徴とする組成物。
  2. 上記ガラス基材が石英ガラスまたはホウケイ酸ガラスである、請求項1に記載の組成物。
  3. 上記水溶液のpHが1.5〜2.5である、請求項1または2に記載の組成物。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の組成物を用いることを特徴とするガラス基材上に形成されたモリブデンシリサイド膜、モリブデンシリサイド酸化膜及びモリブデンシリサイド窒化膜から選ばれる少なくとも1種の膜を除去するための方法。
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