JP2016030467A - 車両用ドア構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】軽量化を図りつつドア下がりを抑制することができる車両用ドア構造を得る。
【解決手段】車両用ドア構造は、車両用ドア10の内板を構成すると共に、車室外側へ向かってピン36が立設された繊維強化樹脂製のドアインナパネル16と、ドアインナパネル16の車室外側に配置され、車両本体と連結されるドアヒンジを取り付けるためのヒンジリテーナ44を備えると共に、ピン36と嵌合される基準孔52が設けられた金属製の補強部材40と、を有する。
【選択図】図2
【解決手段】車両用ドア構造は、車両用ドア10の内板を構成すると共に、車室外側へ向かってピン36が立設された繊維強化樹脂製のドアインナパネル16と、ドアインナパネル16の車室外側に配置され、車両本体と連結されるドアヒンジを取り付けるためのヒンジリテーナ44を備えると共に、ピン36と嵌合される基準孔52が設けられた金属製の補強部材40と、を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、車両用ドア構造に関する。
ドアインナパネルとドアアウタパネルとを備えた車両用ドア構造において、特許文献1には、ドアヒンジ取付部の耐久性を確保するために、ヒンジ取付部の上下にプレス加工でビードを形成した構成が開示されている。
ところで、近年、車両の軽量化を図るため、ドアインナパネルをFRP(繊維強化樹脂)で形成した車両用ドア構造が検討されている。しかしながら、FRPは金属と比べてヤング率が低いため、サイドドアが下方へ下がるドア下がりが発生する可能性がある。かかるドア下がりを抑制するためには、ヒンジ取付部を補強する補強部材の厚みを厚くして剛性を高める必要があるが、そうするとFRPを用いたことによる車両の軽量化という効果が減殺される。このように、サイドドアの軽量化を図りつつドア下がりを抑制するには改善の余地がある。
本発明は上記事実を考慮し、軽量化を図りつつドア下がりを抑制することができる車両用ドア構造を得ることを目的とする。
請求項1に記載の本発明に係る車両用ドア構造は、車両用ドアの内板を構成すると共に、車室外側へ向かって複数のピンが立設された繊維強化樹脂製のドアインナパネルと、前記ドアインナパネルの車室外側に配置され、車両本体と連結されるドアヒンジを取り付けるためのヒンジリテーナを備えると共に、複数の前記ピンと嵌合される基準孔が設けられた金属製の補強部材と、を有する。
請求項1に記載の本発明に係る車両用ドア構造では、車両用ドアの内板を構成する繊維強化樹脂製のドアインナパネルが配置されており、このドアインナパネルには、車室外側へ向かって複数のピンが立設されている。また、ドアインナパネルの車室外側には、金属製の補強部材が配置されており、この補強部材は、ドアヒンジを取り付けるためのヒンジリテーナを備えている。また、補強部材には、ドアインナパネルに立設された複数のピンと嵌合される基準孔が設けられている。これにより、複数のピンを基準孔に嵌合することで、ドアインナパネルと補強部材とを位置決めすることができる。
また、補強部材がドアインナパネルに組み付けられた状態では、複数のピンが基準孔に嵌合されているため、ヒンジリテーナに車両下方の荷重が入力された場合であっても、この複数のピンを介してドアインナパネルへ荷重が分散され、ドア下がりを抑制することができる。
請求項2に記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1に記載の発明において、複数の前記ピンは、前記ドアインナパネルに一体成形されている。
請求項2に記載の本発明に係る車両用ドア構造では、ドアインナパネルとピンとを一体成形することにより、別体のピンを取り付ける場合と比較して、ピンの位置精度を向上させることができる。
請求項3に記載の本発明に係る車両用ドア構造は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、複数の前記ピンの少なくとも一部は、前記ヒンジリテーナよりも車両上方側に形成されている。
請求項3に記載の本発明に係る車両用ドア構造では、特に変形しやすいヒンジリテーナよりも車両上方側に入力された荷重をドアインナパネルへ分散させることができ、このヒンジリテーナよりも車両上方側の部位が変形するのを抑制することができる。
請求項4に記載の本発明に係る車両用ドア構造は、本発明に係る請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の発明において、前記ドアインナパネルは、車両側部に配置されてサイドドアの内板を構成し、前記ピンは、前記ドアインナパネルの車両前方側の端部及び車両後方側の端部に形成されている。
請求項4に記載の本発明に係る車両用ドア構造では、サイドドアを構成するドアインナパネルと補強部材とを車両前方側の端部と車両後方側の端部とで位置決めすることができる。
以上説明したように、請求項1に記載の車両用ドア構造によれば、軽量化を図りつつドア下がりを抑制することができる、という優れた効果を有する。
請求項2に記載の車両用ドア構造によれば、ドアインナパネルと補強部材とを精度良く組み付けることができる、という優れた効果を有する。
請求項3に記載の車両用ドア構造によれば、ドアインナパネルと補強部材との組み付け状態を良好に維持することができる、という優れた効果を有する。
請求項4に記載の車両用ドア構造によれば、ドアインナパネルと補強部材とを精度良く組み付けることができる、という優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る車両用ドア構造について図面を参照して説明する。なお、各図に適宜示される矢印FRは、本実施形態に係る車両用ドア構造が適用された車両の車両前方側を示しており、矢印UPは車両上方側を示しており、矢印OUTは車両幅方向外側を示している。また、以下の説明で特記なく前後、上下、左右の方向を用いる場合は、車両前後方向の前後、車両上下方向の上下、進行方向を向いた場合の左右を示すものとする。
(車両用ドア構造の構成)
まず、本実施の形態に係る車両用ドア構造の構成について説明する。
まず、本実施の形態に係る車両用ドア構造の構成について説明する。
図1には、本実施形態に係る車両用ドア構造が適用された車両用ドアとしてのサイドドア10を車両外側から見た側面図が示されている。図1に示されるように、サイドドア10は、車両幅方向の外側に配置されて外板を構成するドアアウタパネル14と、車両幅方向の内側に配置されて内板を構成するドアインナパネル16と、を備えている。ドアアウタパネル14は金属で形成されており、ドアインナパネル16は繊維強化樹脂(FRP)で形成されている。なお、本実施形態では一例として、熱可塑性の炭素繊維強化樹脂(CFRP)でドアインナパネル16を形成しているが、これに限らず、他の繊維硬化樹脂で形成してもよく、例えば、ガラス繊維強化樹脂(GFRP)などで形成してもよい。また、本実施形態では一例として、ドアアウタパネル14をアルミニウム合金で形成しているが、これに限らず、他の金属で形成してもよく、例えば剛板で形成してもよい。
ドアアウタパネル14は、車両幅方向から見た側面視で略矩形状に形成されており、このドアアウタパネル14の車両幅方向内側には、略枠状のヒンジリインフォースメント40が配置されている。また、ドアアウタパネル14の上部を除く周縁部には、ヘミング加工が施されており、この周縁部が車両幅方向内側へ向かって折り返され、ヒンジリインフォースメント40の周縁部がドアアウタパネル14に挟持されている。ヒンジリインフォースメント40の詳細については後述する。
サイドドア10の内面における車両上下方向の中央部には、車両前後方向に沿ってドアパネルリインフォースメント18が配設されている。このドアパネルリインフォースメント18は、例えばCFRPで形成されており、上下に沿って切断したときの断面形状が車両幅方向外側に開放された略ハット状とされている。また、ドアパネルリインフォースメント18の車両前後方向の両端部は、ヒンジリインフォースメント40に接合されている。
サイドドア10の内面における下部側には、車両前後方向に沿ってインパクトビーム20が配設されている。このインパクトビーム20は、例えばアルミニウム合金で形成されており、上下に沿って切断したときの断面形状が略矩形状とされている。また、インパクトビーム20の車両前後方向の両端部は、前側のブラケット22及び後側のブラケット23を介してヒンジリインフォースメント40に接合されている。
サイドドア10の内面における上部には、車両前後方向に沿ってベルトラインリインフォースメント24が配設されている。このベルトラインリインフォースメント24は、例えばアルミニウム合金で形成されており、上下に沿って切断したときの断面形状が車両幅方向内側に開放された略ハット状とされている。なお、ドアパネルリインフォースメント18、インパクトビーム20、及びベルトラインリインフォースメント24の形状は、これに限らず、他の形状に形成してもよい。
サイドドア10の上部には、略逆U字状のガラスフレーム26が設けられている。このガラスフレーム26の前端部は、ドアインナパネル16の上部の前端部に接続されており、ガラスフレーム26の後端部は、ドアインナパネル16の上部の後端部に接続されている。
また、ガラスフレーム26内には、ドアガラス28が設けられており、このドアガラス28は、ガラスフレーム26によって上下方向へ移動可能に支持されている。さらに、ドアインナパネル16とドアアウタパネル14との間に設けられた空間内には、ドアガラス28を車両上下方向に移動させるためのウィンドレギュレータ(図示省略)が配設されている。
ここで、サイドドア10の前部には、上ヒンジ部30及び下ヒンジ部32が配設されている。上ヒンジ部30及び下ヒンジ部32は、車両本体と連結されるドアヒンジ(図示省略)を備えており、この上ヒンジ部30及び下ヒンジ部32を中心としてサイドドア10が車体に対して開閉可能となるように構成されている。
一方、サイドドア10の後部には、上ヒンジ部30と下ヒンジ部32との間にドアロック部34が設けられている。ドアロック部34は、サイドドア10が閉止された状態で、サイドドア10が車体に対してロックされるように構成されている。
次に、本実施形態に係る車両用ドア構造を構成するドアインナパネル16及びヒンジリインフォースメント40の詳細な構成について図2〜図4を参照して説明する。なお、図2〜図4では、説明の便宜上、ドアアウタパネル14の図示を省略している。また、ドアパネルリインフォースメント18、インパクトビーム20、及びベルトラインリインフォースメント24についても図示を省略している。
図2に示されるように、ドアインナパネル16は、車両側部の車室内12側に配置されており、車両幅方向から見た側面視で略矩形状に形成されている。また、ドアインナパネル16は、車両幅方向内側に膨出されたパネル本体部16Aと、このパネル本体部16Aの外周縁から延出されたフランジ部16Bと、を備えている。
フランジ部16Bは、パネル本体部16Aの外周に沿って一周に亘って形成されており、フランジ部16Bの上部は、パネル本体部16Aの上縁から車両上方へ延出されている。また、フランジ部16Bの下部は、パネル本体部16Aの下縁から車両下方へ延出されており、フランジ部16Bの前端部及び後端部はそれぞれ、パネル本体部16Aの前端縁及び後端縁から車両前方及び車両後方へ延出されている。さらに、フランジ部16Bには、間隔をあけて複数のボルト孔(不図示)が形成されている。
ここで、ドアインナパネル16のフランジ部16Bには、複数の基準ピン(ピン)36が形成されている。基準ピン36は、フランジ部16Bから車室外13側(車両幅方向外側)へ向かって突設されており、本実施形態では一例として、略円錐台状に形成されている。また、基準ピン36は、後述する上ヒンジリテーナ44よりも車両上方側に形成されており、フランジ部16Bの上端部における車両前方側の角部16C及び車両後方側の角部16Dにそれぞれ形成されている。さらに、これらの基準ピン36は、ドアインナパネル16と一体成形されている。
ドアインナパネル16の車室外13側(車両幅方向外側)には、補強部材としての金属製のヒンジリインフォースメント40が配置されている。ヒンジリインフォースメント40は、上述したようにドアアウタパネル14に挟持されており、車両幅方向から見た側面視で略矩形枠状に形成されている。また、本実施形態では、ヒンジリインフォースメント40をアルミニウム合金で形成することで軽量化を図っているが、これに限らず、他の金属で形成してもよく、例えば剛板などでヒンジリインフォースメント40を形成してもよい。
さらに、ヒンジリインフォースメント40の周縁部には、間隔をあけて複数のボルト孔(不図示)が形成されており、ドアインナパネル16のボルト孔とヒンジリインフォースメント40のボルト孔とに車両幅方向内側からボルト(不図示)を挿通して、ナットに捩じ込むことにより、ヒンジリインフォースメント40とドアインナパネル16とが締結されるように構成されている。
ここで、ヒンジリインフォースメント40の前端部42には、ドアヒンジを取り付けるための上ヒンジリテーナ44及び下ヒンジリテーナ46が設けられている。上ヒンジリテーナ44及び下ヒンジリテーナ46は、前端部42における車両後方側の面42Aに設けられており、車両上下方向を長手方向とする略矩形板状に形成されている。
上ヒンジリテーナ44は、ヒンジリインフォースメント40の上側に設けられており、この上ヒンジリテーナ44には、上下2つの挿通孔(不図示)が形成されている。また、上ヒンジリテーナ44の車両後方側の面には、ウエルドナット48が設けられている。ここで、ドアヒンジには、上ヒンジリテーナ44の挿通孔と同様の位置に取付孔が形成されており、ヒンジリインフォースメント40の車両前方側からドアヒンジの取付孔及び上ヒンジリテーナ44の挿通孔へボルトを挿通させて、ウエルドナット48へボルトを捩じ込むことによってドアヒンジを取り付けることができるように構成されている。
下ヒンジリテーナ46は、上ヒンジリテーナ44の車両下方側に設けられており、上ヒンジリテーナ44と同様に上下2つの挿通孔及びウエルドナット48が設けられている。このため、上ヒンジリテーナ44と同様に、ヒンジリインフォースメント40の車両前方側からドアヒンジの取付孔及び下ヒンジリテーナ46の挿通孔へボルトを挿通させて、ウエルドナット48へボルトを捩じ込むことによってドアヒンジを取り付けることができるように構成されている。
ここで、図2及び図3に示されるように、ヒンジリインフォースメント40の上端部50には、ドアインナパネル16の基準ピン36と対応する位置にそれぞれ、基準孔52が形成されている。詳細には、図2に示されるように、一方の基準孔52は、ヒンジリインフォースメント40の上端部50における車両前方側の端部に形成されており、他方の基準孔52は、上端部50における車両後方側の端部に形成されている。さらに、基準孔52はそれぞれ、ヒンジリインフォースメント40を車両幅方向に貫通しており、基準ピン36の形状に対応して車両幅方向内側の開口から車両幅方向外側の開口に向かって徐々に孔壁が狭められている。このようにして、基準ピン36が嵌合できるように構成されている。
(作用並びに効果)
次に、本実施形態に係る車両用ドア構造の作用並びに効果について説明する。
次に、本実施形態に係る車両用ドア構造の作用並びに効果について説明する。
本実施形態に係る車両用ドア構造によれば、ドアアウタパネル14とヒンジリインフォースメント40とを含むドアアウタAssy部をドアインナパネル16に組み付ける際に、精度良く組み付けることができる。すなわち、鉄やアルミニウム合金等でドアインナパネルが形成された従来の構造では、本実施形態に係る基準ピン36を深絞り加工等で形成することが困難であるため、ドアインナパネル及びヒンジリインフォースメント40の両部材に基準孔を形成していた。そして、これらの基準孔に挿通させるための基準ピンを備えた治具を用意し、この治具を用いてドアインナパネルとヒンジリインフォースメント40とを組み付ける方法が採用される場合があった。
これに対して、本実施形態では、複数の基準ピン36をドアインナパネル16に形成しているため、従来の治具を用いた方法と比較して、ドアインナパネル16とヒンジリインフォースメント40との組付精度を向上させることができる。特に、基準ピン36をドアインナパネル16に一体成形することにより、基準ピンを別体で用意してドアインナパネル16に取り付けた構成と比較して、基準ピン36の位置精度を向上させることができる。この結果、ヒンジリインフォースメント40側の基準孔52の位置精度を確保するだけで、ドアアウタAssy部をドアインナパネル16に精度良く組み付けることができる。
また、本実施形態では、図2に示されるように、ドアインナパネル16のフランジ部16Bの上端部における車両前方側の角部16Cと車両後方側の角部16Dとに形成したので、ドアインナパネル16とヒンジリインフォースメント40とを前端部と後端部とで位置決めすることができる。これにより、ドアインナパネル16とヒンジリインフォースメント40とを精度良く組み付けることができる。
さらに、本実施形態では、ドアインナパネル16を繊維強化樹脂で形成しており、ドアインナパネル16及びヒンジリインフォースメント40を比較的軽量の金属であるアルミ合金で形成したので、サイドドア10の軽量化を図ることができる。
ここで、サイドドア10の一部の部品を樹脂等で形成した場合、サイドドア10が車両下方へ下がるドア下がりが発生する可能性がある。特に、上ヒンジリテーナ44を含むドアヒンジの取付部に荷重が集中すれば、この上ヒンジリテーナ44や下ヒンジリテーナ46が変形してドア下がりが発生しやすくなる。ここで、本実施形態によれば、ドアインナパネル16に基準ピン36を一体成形し、この基準ピン36に基準孔52を嵌合させることでドア下がりを抑制することができる。
より詳細に説明すると、図4に示されるように、ヒンジリインフォースメント40がドアインナパネル16に組み付けられた状態では、基準ピン36が基準孔52に嵌合されている。このため、ヒンジリインフォースメント40に車両下方の荷重が入力された場合であっても、基準ピン36を介してドアインナパネル16へ荷重を分散させることができる。これにより、ヒンジリインフォースメント40への荷重の集中が抑制され、サイドドア10のドア下がりを抑制することができる。この結果、軽量化を図りつつドア下がりを抑制することができる。特に、本実施形態のように複数の基準ピン36を設けることにより、荷重の分散効率を高めることができ、ドア下がりの抑制効果を向上させることができる。
また、上ヒンジリテーナ44よりも車両上方の部位は、ドアヒンジの取付部のように補強されておらず、板厚が厚くされていないため、比較的剛性が低い部位となっている。すなわち、車両下方の荷重が入力された際に特に変形しやすい部位となっているが、本実施形態のように基準ピン36を上ヒンジリテーナ44よりも車両上方に形成することにより、この部位に入力された荷重をドアインナパネル16へ分散させることができる。この結果、軽量化を図るために上ヒンジリテーナ44より車両上方の部位の板厚を厚く形成しない場合であっても、ドアインナパネル16とヒンジリインフォースメント40との組み付け状態を良好に維持することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこうした実施形態に限定されるものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。例えば、本実施形態では、基準ピン36をドアインナパネル16と一体成形することで形成したが、これに限らず、少なくとも一部の基準ピン36を別体で用意して、ドアインナパネル16に取り付けてもよい。この場合、全ての基準ピン36を別体とした構成は、請求項2には含まれないが請求項1に含まれる。
また、本実施形態では、上ヒンジリテーナ44よりも車両上方に2つの基準ピン36を設けたが、これに限らず、一方の基準ピン36又は両方の基準ピン36を上ヒンジリテーナ44よりも車両下方に設けてもよい。この場合、両方の基準ピン36を上ヒンジリテーナ44よりも車両下方に設けた構成は、請求項3には含まれないが請求項1に含まれる。
さらに、基準ピン36の数は、特に制限せず、図2に図示された2つの基準ピン36の他に別途基準ピンを設けてもよい。この場合、例えば、2つの基準ピン36の車両前後方向の中間部分に3つ目の基準ピンを設けることで、3箇所で位置決めすることができる。また、基準孔52とは別に、基準孔52よりも大径の孔を形成してもよい。この場合、例えば、図2に図示された2つの基準ピン36の間に、3つ目の基準ピンを設けて、この基準ピンと対応する大径の孔をヒンジリインフォースメント40に形成すれば、大径の孔によって設計誤差を吸収することができる。
また、本実施形態では、車両側部に配置されたサイドドア10に対して車両用ドア構造を適用したが、これに限らず、例えば、車両後部に設けられたスイング式のバックドアに対して本発明の車両用ドア構造を適用してもよい。
10 サイドドア(車両用ドア)
13 車室外
16 ドアインナパネル
36 基準ピン(ピン)
40 ヒンジリインフォースメント(補強部材)
44 上ヒンジリテーナ(ヒンジリテーナ)
46 下ヒンジリテーナ(ヒンジリテーナ)
52 基準孔
13 車室外
16 ドアインナパネル
36 基準ピン(ピン)
40 ヒンジリインフォースメント(補強部材)
44 上ヒンジリテーナ(ヒンジリテーナ)
46 下ヒンジリテーナ(ヒンジリテーナ)
52 基準孔
Claims (4)
- 車両用ドアの内板を構成すると共に、車室外側へ向かって複数のピンが立設された繊維強化樹脂製のドアインナパネルと、
前記ドアインナパネルの車室外側に配置され、車両本体と連結されるドアヒンジを取り付けるためのヒンジリテーナを備えると共に、複数の前記ピンと嵌合される基準孔が設けられた金属製の補強部材と、
を有する車両用ドア構造。 - 複数の前記ピンは、前記ドアインナパネルに一体成形されている請求項1に記載の車両用ドア構造。
- 複数の前記ピンの少なくとも一部は、前記ヒンジリテーナよりも車両上方側に形成されている請求項1又は2に記載の車両用ドア構造。
- 前記ドアインナパネルは、車両側部に配置されてサイドドアの内板を構成し、
前記ピンは、前記ドアインナパネルの車両前方側の端部及び車両後方側の端部に形成されている請求項1〜3の何れか1項に記載の車両用ドア構造。
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