JP6604363B2 - 車両の側部車体構造 - Google Patents
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Description
車幅方向に延びるクロスカービームによって左右のヒンジピラー同士を連結してなる車両の側部車体構造であって、
前記ヒンジピラーの内面側に、車幅方向内方側に向けてお椀状に膨出された膨出部が形成され、
前記膨出部の後面部に、前記クロスカービームの取付部となる上取付部および下取付部が構成され、
前記膨出部は、もっとも車幅方向内方側に位置する内面部と、該内面部の上端に対して連なる上傾斜面部と、該内面部の下端に連なる下傾斜面部と、を有し、
前記内面部と前記上傾斜面部との境界となる上稜線部が、前後方向に延びており、
前記内面部と前記下傾斜面部との境界となる下稜線部が、前後方向に延びており、
前記上取付部が、前記上稜線部とほぼ同一の高さ位置に設定され、
前記下取付部が、前記下稜線部とほぼ同一の高さ位置に設定されている、
という基本的な解決手法を採択してある。
本発明では、上記基本的な解決手法に加えて、次のような第1〜第3の具体的な解決手法をさらに採択してある。すなわち、
第1の具体的な解決手法においては、請求項1に記載のように、
前記ヒンジピラーの上端からフロントピラーが後上方へ延びるように延設されており、
前記上傾斜面部は、前記フロントピラーに沿って後上方へ延びる後方延設部を有している、
ようにしてある。
第2の具体的な解決手法においては、請求項2に記載のように、
前記内面部と前記後面部との境界となる後稜線部が、上下方向に延びる直線状に形成され、
前記上稜線部と前記下稜線部とがそれぞれ、前後方向に延びる直線状とされ、
前記内面部の前側の稜線が、前方に向けて凸となるように湾曲形状とされている、
ようにしてある。
第3の具体的な解決手法においては、請求項3に記載のように、前記ヒンジピラー内には、前記上取付部と前記下取付部の間の高さ位置において該ヒンジピラー内を上下に仕切る節部を有する補強ブラケットが配設されている、ようにしてある。
以上に加えて、請求項1に記載の発明では、上傾斜面部を有効に利用して、フロントピラーの基端部の強度を高めることができる。
請求項2に記載の発明では、上下の取付部が構成される後面部をクロスカービームの連結に好ましい形態としつつ、湾曲した前稜線部でもって上下の稜線部の前端同士を接続した形態として、全体として膨出部の強度を十分に高める上で好ましいものとなる。
請求項3に記載の発明では、補強ブラケットによって、膨出部を含む付近でのヒンジピラーの強度をより一層高めることができる。
前記上取付部が、前記後面部と前記内面部と前記上傾斜面部とが収束する収束部位付近に位置設定され、
前記下取付部が、前記後面部と前記内面部と前記下傾斜面部とが収束する収束部位付近に位置設定されている、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、上下の各取付部の位置を、3つの面が収束(集合)する強度の極めて高い部位付近に設定して、クロスカービームとヒンジピラーとの連結強度をより一層高める上で好ましいものとなる。
前記補強ブラケットと前記連結ブラケットとが、前記内面部を挟んで、固定具によって互いに共締めされ、
前記補強ブラケットが、前記ヒンジピラーに対するサイドドア取付用となるヒンジ取付部を補強している、
ようにしてある(請求項7対応)。この場合、請求項6に対応した効果を得つつ、補強ブラケットをさらに有効に利用してヒンジ取付部の強度を向上させることができる。特に、ヒンジ取付部から、補強ブラケット、膨出部、連結ブラケットを経てダッシュパネルに至る経路を、強度的に優れた荷重伝達経路として構成することができる。
ず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
α1:後稜線部
α2:上稜線部
α3:下稜線部
α4:前稜線部
1:ヒンジピラー
2:フロントピラー
11:インナパネル
12:アウタパネル
13:レインフォースメント
20:補強ブラケット
20a:節部
20b:下方延設部
20c:上方延設部
21:固定具(ドアヒンジ取付用)
30:膨出部
30a:挿通孔(連結ブラケットと内面部と補強ブラケットとの共締め用)
31:内面部
32:後面部
33:上傾斜面部
34:下傾斜面部
35:前傾斜面
41:上取付部
42:下取付部
50:クロスカービーム
51:取付ブラケット
52:固定具(クロスカービームと膨出部との連結用)
60:ダッシュパネル
61:アッパパネル
62:ロアパネル
70:連結ブラケット
71:固定具(連結ブラケットと内面部と補強ブラケットとの共締めでの固定用)
72 固定具(連結ブラケットと膨出部下方のヒンジピラーとの固定用)
73:固定具(連結ブラケットとダッシュパネルの上部との連結用)
74:固定具(連結ブラケットとダッシュパネルの下部との連結用)
Claims (8)
- 車幅方向に延びるクロスカービームによって左右のヒンジピラー同士を連結してなる車両の側部車体構造であって、
前記ヒンジピラーの内面側に、車幅方向内方側に向けてお椀状に膨出された膨出部が形成され、
前記膨出部の後面部に、前記クロスカービームの取付部となる上取付部および下取付部が構成され、
前記膨出部は、もっとも車幅方向内方側に位置する内面部と、該内面部の上端に対して連なる上傾斜面部と、該内面部の下端に連なる下傾斜面部と、を有し、
前記内面部と前記上傾斜面部との境界となる上稜線部が、前後方向に延びており、
前記内面部と前記下傾斜面部との境界となる下稜線部が、前後方向に延びており、
前記上取付部が、前記上稜線部とほぼ同一の高さ位置に設定され、
前記下取付部が、前記下稜線部とほぼ同一の高さ位置に設定され、
前記ヒンジピラーの上端からフロントピラーが後上方へ延びるように延設されており、
前記上傾斜面部は、前記フロントピラーに沿って後上方へ延びる後方延設部を有している、
ことを特徴とする車両の側部車体構造。 - 車幅方向に延びるクロスカービームによって左右のヒンジピラー同士を連結してなる車両の側部車体構造であって、
前記ヒンジピラーの内面側に、車幅方向内方側に向けてお椀状に膨出された膨出部が形成され、
前記膨出部の後面部に、前記クロスカービームの取付部となる上取付部および下取付部が構成され、
前記膨出部は、もっとも車幅方向内方側に位置する内面部と、該内面部の上端に対して連なる上傾斜面部と、該内面部の下端に連なる下傾斜面部と、を有し、
前記内面部と前記上傾斜面部との境界となる上稜線部が、前後方向に延びており、
前記内面部と前記下傾斜面部との境界となる下稜線部が、前後方向に延びており、
前記上取付部が、前記上稜線部とほぼ同一の高さ位置に設定され、
前記下取付部が、前記下稜線部とほぼ同一の高さ位置に設定され、
前記内面部と前記後面部との境界となる後稜線部が、上下方向に延びる直線状に形成され、
前記上稜線部と前記下稜線部とがそれぞれ、前後方向に延びる直線状とされ、
前記内面部の前側の稜線が、前方に向けて凸となるように湾曲形状とされている、
ことを特徴とする車両の側部車体構造。 - 車幅方向に延びるクロスカービームによって左右のヒンジピラー同士を連結してなる車両の側部車体構造であって、
前記ヒンジピラーの内面側に、車幅方向内方側に向けてお椀状に膨出された膨出部が形成され、
前記膨出部の後面部に、前記クロスカービームの取付部となる上取付部および下取付部が構成され、
前記膨出部は、もっとも車幅方向内方側に位置する内面部と、該内面部の上端に対して連なる上傾斜面部と、該内面部の下端に連なる下傾斜面部と、を有し、
前記内面部と前記上傾斜面部との境界となる上稜線部が、前後方向に延びており、
前記内面部と前記下傾斜面部との境界となる下稜線部が、前後方向に延びており、
前記上取付部が、前記上稜線部とほぼ同一の高さ位置に設定され、
前記下取付部が、前記下稜線部とほぼ同一の高さ位置に設定され、
前記ヒンジピラー内には、前記上取付部と前記下取付部の間の高さ位置において該ヒンジピラー内を上下に仕切る節部を有する補強ブラケットが配設されている、
ことを特徴とする車両の側部車体構造。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
前記上取付部が、前記後面部と前記内面部と前記上傾斜面部とが収束する収束部位付近に位置設定され、
前記下取付部が、前記後面部と前記内面部と前記下傾斜面部とが収束する収束部位付近に位置設定されている、
ことを特徴とする車両の側部車体構造。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
前記上取付部および前記下取付部はそれぞれ、前記後面部の車幅方向中央位置よりもさらに車幅方向内方側に寄った位置に設定されている、ことを特徴とする車両の側部車体構造。 - 請求項1ないし請求項5のいずれか1項において、
前記内面部と前記ヒンジピラーのうち前記膨出部の下方部分と該ヒンジピラーの前方に位置するダッシュパネルとが、連結ブラケットにより連結されている、ことを特徴とする車両の側部車体構造。 - 請求項3において、
前記内面部と前記ヒンジピラーのうち前記膨出部の下方部分と該ヒンジピラーの前方に位置するダッシュパネルとが、連結ブラケットにより連結され、
前記補強ブラケットと前記連結ブラケットとが、前記内面部を挟んで、固定具によって互いに共締めされ、
前記補強ブラケットが、前記ヒンジピラーに対するサイドドア取付用となるヒンジ取付部を補強している、
ことを特徴とする車両の側部車体構造。 - 請求項1ないし請求項7のいずれか1項において、
前記膨出部は、前記ヒンジピラーのインナパネルとは別体に形成されて該インナパネルに接合された膨出部形成部材によって構成されている、
ことを特徴とする車両の側部車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017140483A JP6604363B2 (ja) | 2017-07-20 | 2017-07-20 | 車両の側部車体構造 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017140483A JP6604363B2 (ja) | 2017-07-20 | 2017-07-20 | 車両の側部車体構造 |
Publications (2)
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JP2019018768A JP2019018768A (ja) | 2019-02-07 |
JP6604363B2 true JP6604363B2 (ja) | 2019-11-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2017140483A Active JP6604363B2 (ja) | 2017-07-20 | 2017-07-20 | 車両の側部車体構造 |
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Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006082747A (ja) * | 2004-09-17 | 2006-03-30 | Mitsubishi Motors Corp | 車体フロントピラー廻り結合構造 |
-
2017
- 2017-07-20 JP JP2017140483A patent/JP6604363B2/ja active Active
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JP2019018768A (ja) | 2019-02-07 |
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