JP2016030395A - 空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法及びこの製造方法に用いられる成形ドラム - Google Patents

空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法及びこの製造方法に用いられる成形ドラム Download PDF

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Abstract

【課題】高速耐久性能を高める。
【解決手段】成形ドラム20を用いてプライ積層体7Aとエッジカバー7Bとからなるベルト層7を有する空気入りタイヤ1の製造方法である。成形ドラム20は、中央ドラム21の外周面を超えて半径方向外側に膨張しうるブラダー25を有する側ドラム22を具えている。ブラダー25は、半径方向外側への膨張が規制範囲に制限される制限領域27、及び規制範囲を超えて半径方向外側へ膨張しうる非制限領域28に区画される。ベルト層形成工程は、非制限領域28のみが規制範囲を超えて膨張することで、非制限領域28の一部がドラム軸方向内側に膨らむことにより、エッジカバー7Bのはみ出し部42を軸方向内側に折り返してプライ積層体7Aの半径方向外側に貼付けるステップを具えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、高速耐久性能を高めた空気入りタイヤ、このような空気入りタイヤの製造方法及びこの製造方法に用いられる成形ドラムに関する。
空気入りタイヤには、例えば、カーカスのタイヤ半径外側かつトレッド部の内部にスチールコードを有したベルトプライをタイヤ半径方向に複数枚重置したベルト層が設けられている。ベルトプライは、その側縁に、スチールコードの切断面を有している。このため、例えば、トレッド部のトレッドゴムとスチールコードの切断面との接触位置で、スチールコードの剥離によるトレッド部の損傷(BEL:BREKEAR EDGE LOOSENESS)が生じ、高速耐久性能が悪化するという問題があった。
上述の問題点を解決するため、例えば、スチールコードの切断面を、ベルト層を構成するトッピングゴムと同じゴム材料のエッジカバーで、断面視略U字状に被覆して、トレッドゴム等とスチールコードの切断面との接触を抑制することが知られている。
このようなベルトプライの製造方法として、例えば、ベルトプライのプライ材料の成形と同時にエッジカバーを貼付けることが知られている。即ち、図8(a)に示されるように、プライ材料aの成形後、図示しないカレンダー装置で製造された幅狭かつシート状のエッジカバーbが、プライ材料aの両側の側縁c、cに貼り付けされていた。このように製造されたプライ材料aは、エッジカバーbによってプライ材料aの側縁cが覆われるので、側縁cの位置が特定し難い。このため、プライ材料aの貼付け精度が悪化し、生産効率が低下し易いという問題があった。
また、このようなベルトプライの製造方法に変えて、図8(b)に示されるように、エッジカバーbが貼付けられていないプライ材料aを、成形ドラムe上に重置した後、エッジカバーbを、その側縁に巻付けしてベルト層gを形成する製造方法が知られている。しかしながら、この方法では、プライ材料aの側縁をエッジカバーで折り返すことができず、スチールコードの切断面を効果的に覆うことができないため、BELの発生を抑制する効果が小さいという問題があった。
特開2012−224034号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、ベルト層を形成する成形ドラムやこの成形ドラムを用いたエッジカバーの貼付け方法を改善することを基本として、エッジカバーによりベルトプライの側縁を能率良くかつ効果的に覆うことができ、かつ、高速耐久性能を向上しうる空気入りタイヤ、空気入りタイヤの製造方法及びこの製造方法に用いられる成形ドラムを提供することを主たる目的としている。
本発明は、成形ドラムを用い、複数枚のベルトプライが重置される環状のプライ積層体と、U字状に折り返されかつ前記プライ積層体のドラム軸方向外端部を被覆するエッジカバーとを有するベルト層を形成するベルト形成工程を有する空気入りタイヤの製造方法であって、前記成形ドラムは、中央ドラムと、この中央ドラムのドラム軸方向両側に配されかつ高圧空気の流入により前記中央ドラムの外周面を超えて半径方向外側に膨張しうるブラダーを有する側ドラムとを具え、しかも前記ブラダーは、半径方向外側への膨張が規制範囲に制限される環状の制限領域、及びこの制限領域と中央ドラムとの間に位置しかつ前記規制範囲を超えて半径方向外側へ膨張しうる非制限領域に区画されるとともに、前記ベルト形成工程は、前記中央ドラムの外周面上で、前記中央ドラムの外端からドラム軸方向外側にはみ出すはみ出し部を有してエッジカバーを巻き付けるエッジカバー巻付けステップと、エッジカバー上に、複数枚のベルトプライを順次巻き付けるプライ巻付けステップとを有する巻き重ね工程、及び前記ブラダーの膨張により前記はみ出し部を軸方向内側にU字状に折り返す折返し工程を含み、しかも前記折返し工程は、前記制限領域と前記非制限領域とがともに前記規制範囲まで膨張することにより、前記はみ出し部を半径方向外側に立ち上げる第1ステップと、前記非制限領域のみが前記規制範囲を超えて膨張するとともに、前記非制限領域の一部が前記中央ドラムの外端を超えてドラム軸方向内側に膨らむことにより、前記立ち上げられたはみ出し部を軸方向内側に折り返して半径方向最外側のベルトプライに貼付ける第2ステップとを具えることを特徴とする。
本発明に係る空気入りタイヤの製造方法は、前記制限領域が、前記ブラダーの外周面上かつ巾方向中央側に、低伸張性の帯体を周方向に巻装することにより形成されるのが望ましい。
本発明は、請求項1又は2記載の製造方法によって形成された空気入りタイヤであることを特徴とする。
本発明は、請求項1又は2記載の製造方法に用いられる成形ドラムであって、中央ドラムと、この中央ドラムのドラム軸方向両側に配されかつ高圧空気の流入により前記中央ドラムの外周面を超えて半径方向外側に膨張しうるブラダーを有する側ドラムとを具え、しかも前記ブラダーは、半径方向外側への膨張が規制範囲に制限される環状の制限領域、及びこの制限領域と中央ドラムとの間に位置しかつ前記規制範囲を超えて半径方向外側へ膨張しうる非制限領域とに区画されることを特徴とする。
本発明の空気入りタイヤの製造方法は、成形ドラムを用いて、ベルトプライを重置したプライ積層体の外端部をエッジカバーによって一括して被覆したベルト層を形成するベルト形成工程を有している。成形ドラムは、外端からドラム軸方向外側にはみ出すエッジカバーとプライ積層体とが巻付けられる中央ドラム、及び、中央ドラムの外周面を超えて半径方向外側に膨張しうるブラダーを有する側ドラムを具えている。ブラダーは、半径方向外側への膨張が規制範囲に制限される環状の制限領域、及び規制範囲を超えて半径方向外側へ膨張しうる非制限領域に区画されている。
ベルト形成工程は、折返し工程を有している。折返し工程は、ブラダーの制限領域と非制限領域とがともに規制範囲まで膨張することにより、エッジカバーのはみ出し部を半径方向外側に立ち上げる第1ステップと、非制限領域のみが規制範囲を超えて膨張するとともに、非制限領域の一部が中央ドラムの外端を超えてドラム軸方向内側に膨らむことにより、はみ出し部を軸方向内側にU字状に折り返して半径方向最外側のベルトプライに貼付ける第2ステップとを具えている。これにより、プライ積層体のドラム半径方向の最内、最外側とドラム軸方向の外側とを、エッジカバーで覆うことができる。このため、ベルトコードと他のゴム材料との接触が抑えられ、BELの発生が抑制されるので、高速耐久性能が向上する。また、エッジカバーは、このような中央ドラムとブラダーを有する側ドラムとを含む簡易な構造の成形ドラムによって、構成簡易に折り返されることができる。
さらに、ベルトプライの側縁の位置を容易に確認して中央ドラムに巻付けることができるため、ベルトプライの貼付け精度が高く確保される。また、エッジカバーは、一括してプライ積層体に巻き付けられるので、生産効率が向上する。
本発明の一実施形態を示す空気入りタイヤの断面図である。 本発明の空気入りタイヤの製造方法に使用されるタイヤ形成ラインの一実施形態を示す側面図である。 ベルト層成形装置の斜視図である。 巻き重ね工程を説明する成形ドラムの断面図である。 (a)及び(b)は、折返し工程を説明する成形ドラムの部分断面図である。 (a)及び(b)は、本発明の一実施例のタイヤの製造方法で製造されたベルト層の断面図である。 (a)〜(c)は、比較例のタイヤの製造方法で製造されたベルト層の断面図である。 (a)は、従来のベルトプライを説明する斜視図、(b)は、他の従来のベルト層の製造方法による問題点を説明する断面図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本発明の空気入りタイヤの製造方法によって製造された空気入りタイヤ1の一実施例の断面図である。図1に示されるように、本実施形態の空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)1は、例えば乗用車用のタイヤや、トラック、バス用の重荷重用のタイヤとして好適に利用され得る。
タイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、カーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されたベルト層7とを含んでいる。
カーカス6は、例えば、1枚のカーカスプライ6Aにより構成されている。カーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4のビードコア5に至る本体部6aと、本体部6aに連なりかつビードコア5の回りで折り返された折返し部6bとを含んでいる。
カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して、例えば75〜90度の角度で傾けて配列されたカーカスコードを有する。このカーカスコードには、例えば、ナイロン、ポリエステル又はレーヨン等の有機繊維コード等が好適に採用される。本体部6aと折返し部6bとの間には、硬質のゴムからなるビードエーペックスゴムBaが設けられる。
ベルト層7は、複数枚のベルトプライ8が重置される環状のプライ積層体7Aと、プライ積層体7Aのドラム軸方向の外端部7sを被覆するエッジカバー7Bとを有している。
プライ積層体7Aは、本実施形態ではタイヤ半径方向内、外の2枚のベルトプライ8a、8bで構成されている。各ベルトプライ8a、8bは、タイヤ赤道Cに対して15〜40°の角度で傾けられた例えばスチールコード等の高弾性の複数本のベルトコード(図示省略)を有する。
エッジカバー7Bは、本実施形態では、プライ積層体7Aの両側の外端部7s、7sを被覆している。エッジカバー7Bは、内のベルトプライ8aのタイヤ半径方向内側面と接する内側部9a、外のベルトプライ8bのタイヤ半径方向外側の面に接する外側部9b、及び、プライ積層体7Aの外端7eを覆いかつ内側部9aと外側部9bとを継ぐ継ぎ部9cからなるU字状に折り返されて形成されている。
本実施形態では、ベルト層7のタイヤ半径方向外側に、例えばナイロンコード等のバンドコードを螺旋状に巻回したバンド層10が設けられている。バンド層10は、例えば、ベルト層7と同程度の軸方向幅を有したフルバンドプライ10Aと、ベルト層7のタイヤ軸方向外側のみに配される一対のエッジバンドプライ10B、10Bとで形成されている。
タイヤ1は、サイドウォール部3においてカーカス6のタイヤ軸方向外側に配されるサイドウォールゴム3G、トレッド部2において接地面2aを形成するトレッドゴム2Gをさらに含んでいる。
図2は、このようなタイヤ1を形成するためのタイヤ形成ライン11を概念的に示す側面図である。図2に示されるように、タイヤ形成ライン11は、例えば、円筒状のタイヤケースTaを成形するタイヤケース成形装置12、ベルト層7を成形するベルト層成形装置13、ベルト層7を含むトレッドリングTbを搬送するトレッドリング搬送装置14、及び、タイヤケースTaにトレッドリングTbを押付けて貼着けることで加硫前の生タイヤ1Aを形成する生タイヤ形成装置15を含んでいる。
本実施形態のタイヤケース成形装置12は、周知構造のものが採用されている。タイヤケース成形装置12は、例えば、シート状のカーカスプライ6Aやサイドウォールゴム3G等のタイヤ構成部材が巻付けられる外周面16aを有するバンドドラム16と、バンドドラム16上で形成されたタイヤケースTaを生タイヤ形成装置15に搬送するタイヤケース搬送手段17とを有している。タイヤ構成部材としては、さらに、ビードコア5、ビードエーペックスゴムBa、インナーライナー、ビード補強層等をタイヤ構造に応じて適宜含ませることができる。なお、ビードコア5、ビードエーペックスゴムBaは、例えば、生タイヤ形成装置15にて、カーカスプライ6Aに外挿されても良い。
トレッドリング搬送装置14は、本実施形態では、周知構造のものが採用される。トレッドリング搬送装置14は、トレッドリングTbを吸着保持する吸着手段14aを有し、トレッドリングTbをベルト層成形装置13から生タイヤ形成装置15の半径方向外側の待機位置P1まで搬送する。
生タイヤ形成装置15は、本実施形態では、タイヤケース搬送手段17によって搬送されたタイヤケースTaを円筒状からトロイド状に膨張させる周知構造のシェーピングフォーマ18を有している。シェーピングフォーマ18は、例えば、ドラム部18Aと、タイヤ軸方向内外移動可能かつ、タイヤケースTaのビード部を保持する一対のビード受け部18Bとを具えている。シェーピングフォーマ18は、さらに、ビード受け部18B、18B間をのびる膨脹可能なゴム製のブラダー(図示省略)を有している。シェーピングフォーマ18により膨張されたタイヤケースTaの膨出部分に、トレッドリングTbの内周面が押付けられて生タイヤ1Aが形成される。
ベルト層成形装置13は、中央ドラム21と、中央ドラム21のドラム軸方向両側に配された一対の側ドラム22、22とを具えた成形ドラム20、及び、成形ドラム20を回転保持しうる支持軸23を含んでいる。
図3は、ベルト層成形装置13の斜視図である。図3に示されるように、中央ドラム21は、軸方向両側が開放された円筒状をなし、例えば、タイヤ周方向に分割されかつ分割面を突き合わすことにより円環状をなす複数個の金属材料からなるセグメント24を有している。セグメント24は、例えば、支持軸23に取り付けられた周知構造のシリンダである拡縮径手段(図示省略)によって、半径方向内外に移動可能に支持される。
支持軸23は、一対の側ドラム22、22と中央ドラム21とを同心に支持している。支持軸23には、例えば、一端側にこれを回転させる電動機(図示省略)が設けられるとともに、他端側に生タイヤ形成装置15のドラム部18A(図2に示す)が接続されている。即ち、本実施形態では、ベルト層成形装置13の成形ドラム20とシェーピングフォーマ18のドラム部18Aとが同心で回転可能に保持されている。
側ドラム22は、高圧空気を流入させる流入口(図示省略)を具えかつ高圧空気の流入によりドラム半径方向外側に膨張しうるブラダー25を有している。
側ドラム22は、ベルトプライ8を巻き付ける前の初期状態では、ブラダー25を含むドラム外径が中央ドラム21よりも小径に形成されている。
本実施形態のブラダー25は、ゴム材料で形成され、円筒状をなしている。ブラダー25のドラム軸方向両側には、例えば金属材料からなるフランジ26、26が設けられる。フランジ26は、ブラダー25のドラム軸方向両側への移動及び膨張を拘束してドラム半径方向への膨張を誘導する。
ブラダー25は、半径方向外側への膨張が規制範囲に制限される環状の制限領域27、及び規制範囲を超えて半径方向外側へ膨張しうる非制限領域28に区画されている。規制範囲は、少なくともプライ積層体7Aのタイヤ半径方向の最外端8t(図4に示す)を超える半径方向位置で設定される。
制限領域27は、ブラダー25の外周面25a上に、ブラダー25よりも低い伸張性を有した帯体29を周方向に巻装することにより形成されている。
帯体29は、ブラダー25よりも大きい剛性を有している。帯体29は、例えば、ブラダー25よりも引張強度の大きいゴム材料で形成されている。これにより、帯体29が巻装された部分では、ブラダー25の膨張が帯体29によって制限され、帯体29の膨張に支配される。なお、帯体29は、例えば、複数本の有機繊維からなるコードをタイヤ周方向に対して10〜40度の角度で交差させてゴム被覆した環状のコードプライでもよい。本実施形態の帯体29は、ブラダー25の外周面25a上に、例えば接着剤等で固着されている。
非制限領域28は、本実施形態では、ブラダー25の外周面25aが露出している領域である。非制限領域28は、制限領域27と中央ドラム21との間の第1部分30と、制限領域27のドラム軸方向外側の第2部分31とを含んでいる。このため、高圧空気をブラダー25内に流入させると、帯体29の両側のブラダー25がドラム半径方向外側に膨張するので、帯体29がドラム軸心に対して、実質的に平行に膨張することができる。これにより、後述のエッジカバー7Bのはみ出し部42が、精度良くドラム半径方向外側へ立ち上げられる。
図4に示されるように、ブラダー25は、第1部分30のドラム軸方向内側に、外周面25aが中央ドラム21で覆われた環状の被覆領域32をさらに有している。被覆領域32は、中央ドラム21によって、半径方向外側への膨張が規制される領域である。被覆領域32は、そのドラム軸方向の幅Wが、好ましくは0mm以上、より好ましくは5mm以上であり、好ましくは50mm以下、より好ましくは45mm以下が望ましい。
第1部分30は、本実施形態では、第2部分31よりもドラム軸方向の幅が大きく確保されている。これにより、高圧空気の流入により第1部分30は、半径方向外側へ大きく膨張し得る。
次に、このようなタイヤ形成ライン11を用いたタイヤ1の製造方法が説明される。本実施形態のタイヤ1の製造方法は、
(ア) バンドドラム16上で形成された円筒状のタイヤケースTaをタイヤケース搬送手段17によって生タイヤ形成装置15に移載するタイヤケース移載工程S1と、
(イ) 成形ドラム20を用いてベルト層7を形成するベルト形成工程S2と、
(ウ) ベルト層7のタイヤ半径方向外側に、トレッド構成部材を巻き付けてトレッドリングTbを形成するトレッドリング形成工程S3と、
(エ) タイヤケースTaをシェーピングフォーマ18でトロイド状に膨張させ、トレッドリング搬送装置14により搬送させたトレッドリングTbをこのタイヤケースTaに貼付けて生タイヤ1Aを形成する生タイヤ形成工程S4とを含んでいる。
なお、ベルト形成工程S2とトレッドリング形成工程S3とを除いて、タイヤケース移載工程S1、生タイヤ形成工程S4、及び、例えば、生タイヤ1Aを加硫する加硫工程等の他の製造工程は、従来と同様である。
図4及び図5は、ベルト形成工程S2を説明する部分側面図である。ベルト形成工程S2は、中央ドラム21の外周面21a上で、エッジカバー7Bとベルトプライ8とを巻き付ける巻き重ね工程T1(図4)、及び、中央ドラム21の外端21eからエッジカバー7Bがはみ出したはみ出し部42を折り返す折返し工程T2(図5(a)、(b))とを含んでいる。
図4に示されるように、巻き重ね工程T1は、エッジカバー7Bを巻き付けるエッジカバー巻付けステップと、エッジカバー7B上に、複数枚のベルトプライ8を順次巻き付けるプライ巻付けステップとを有している。
エッジカバー巻付けステップでは、シート状のエッジカバー7Bが、中央ドラム21の外端21eからドラム軸方向外側にはみ出すように1周巻き付けられる。即ち、エッジカバー7Bは、中央ドラム21上に配される基部41と、中央ドラム21からはみ出して側ドラム22上に配されるはみ出し部42とに区分される。本実施形態では、エッジカバー7Bの軸方向の外端9eは、制限領域27上に位置している。エッジカバー巻付けステップでは、中央ドラム21の両側に、エッジカバー7Bが巻き付けられる。
はみ出し部42の軸方向長さL1は、例えば、20〜50mm程度が望ましい。また、エッジカバー7Bは、軸方向の長さLが、例えば、50〜100mm程度が望ましく、厚さDは、例えば、0.3〜0.8mmが望ましい。
プライ巻付けステップでは、本実施形態では、2枚のベルトプライ8a、8bが巻き付けられる。ベルトプライ8は、トッピングゴムで被覆された複数本のベルトコード(図示省略)が平行に配列された幅広かつ断面矩形状のコードプライ44で形成されている。このコードプライ44の側縁44sは、ベルトコードの切断面が露出している。
本実施形態の内のベルトプライ8aは、その両端8e、8eが、中央ドラム21の外端21eよりもドラム軸方向の内側に控えた位置かつエッジカバー7Bのドラム軸方向の内端9iよりもドラム軸方向の外側に配されている。このように、本実施形態では、内のベルトプライ8aは、中央ドラム21の外端21eからドラム軸方向外側にはみ出すはみ出し部を有していない。また、内のベルトプライ8aのドラム半径方向の内側面と、エッジカバー7Bとが接している。なお、内のベルトプライ8aは、その両端8e、8eが中央ドラム21の外端21eよりもドラム軸方向の外側に配された態様(図示省略)でも良い。
外のベルトプライ8bは、本実施形態では、その両端8i、8iが、内のベルトプライ8aの外端8eよりもドラム軸方向内側へわずかに控えた位置に設けられている。即ち、外のベルトプライ8bは、内のベルトプライ8aよりも小さい軸方向の長さを有している。なお、外のベルトプライ8bは、このような態様に限定されるものではなく、例えば、内のベルトプライ8aよりも幅広の態様でも良い。
次に、折返し工程T2が行われる。図5(a)、(b)に示されるように、本実施形態の折返し工程T2は、エッジカバー7Bのはみ出し部42をドラム半径方向外側に立ち上げる第1ステップと、立ち上げられたはみ出し部42をドラム軸方向内側に折り返して外のベルトプライ8bに貼付ける第2ステップとを具えている。
図5(a)に示されるように、第1ステップは、ブラダー25のエアー供給口(図示省略)から高圧空気を流入して、制限領域27と非制限領域28とをともに規制範囲まで膨張させる。このとき、ブラダー25は、例えば、巻き重ね工程T1のときの1.2〜1.5倍程度にドラム半径方向の長さが膨張している。これにより、ブラダー25の押圧力がはみ出し部42に作用して、はみ出し部42が半径方向外側に立ち上げられる。本実施形態では、被覆領域32が設けられているため、被覆領域32に連なる第1部分30は、中央ドラム21の外端21eを支点として、はみ出し部42の外面42aが、ドラム軸方向内側に向くように立ち上げられる。このとき、エッジカバー7Bの外端9eが、帯体29のドラム半径方向外側に配されているため、第1部分30の膨張力が、はみ出し部42に効果的に作用する。なお、この第1部分30の立ち上げ(ドラム半径方向外側へののび)に引っ張られて、帯体29がドラム軸方向内側に移行する。
次に、図5(b)に示されるように、第2ステップでは、高圧空気がブラダー25にさらに流入される。これにより、制限領域27は、規制範囲にてその膨張が抑制されているところ、非制限領域28のみが規制範囲を超えて膨張することで、非制限領域28の一部、本実施形態では、第1部分30の一部であるドラム半径方向の外側部分30aが中央ドラム21の外端21eを超えてドラム軸方向内側に膨らむ。これにより、はみ出し部42が、外側部分30aに押圧されて、ドラム軸方向内側にU字状に折り返されて、外のプライ8bの外側面8sに貼り付けられる。また、外側部分30aのドラム軸方向内側への膨張により、帯体29は、中央ドラム21の外端21eに接するまで移行する。これにより、外側部分30aが、ブラダー25よりも大きい剛性の帯体29によって、ドラム軸方向内側へさらに押圧されるので、はみ出し部42を精度良く外のプライ8bの外側面8sに貼り付けることができる。
このような折返し工程T2によって形成されたベルトプライ8は、ベルトプライ8の外端8e、8iのベルトコードの切断面が、エッジカバー7Bによって効果的に被覆されるため、これを起点とするBELが効果的に抑制され、ひいては、高速耐久性能が向上する。また、本実施形態では、プライ積層体7Aが成形ドラム20の外周面に配された後に、エッジカバー7Bが折り返される。これにより、例えば、タイヤ半径方向に隣り合うベルトプライ8a、8b間に生じる隙間が抑制され、加硫工程での加硫不良が低減されるので、さらに、高速耐久性能が向上する。
次に、トレッドリング形成工程S3が行われる。トレッドリング形成工程S3では、成形ドラム20の側ドラム22から高圧空気が排出されて、ベルト形成工程S2の初期状態になる。次に、ベルト層7の外側に、バンド層9、トレッドゴム2G等を含むトレッド構成部材が巻き付けられて、トレッドリングTbが形成される(図示省略)。
次に、トレッドリング搬送装置14の吸着手段14aにて、トレッドリングTbが吸着保持される。次に、支持軸23に設けられた図示しない拡縮径手段により、中央ドラム21のセグメント24を縮経することにより、トレッドリングTbは、成形ドラム20と離間され、生タイヤ形成装置15へ搬送可能状態となる。次に、トレッドリング搬送装置14によって、トレッドリングTbが、生タイヤ形成装置15に搬送される。
以上、本発明の実施形態について、詳述したが、本発明は例示の実施形態に限定されるものではなく、種々の態様に変形して実施しうるのは言うまでもない。
図1の基本構造を有するサイズ330/710R18の空気入りタイヤが表1の仕様に基づき試作され、各試供タイヤの高速耐久性能がテストされた。各試供タイヤの主な共通仕様やテスト方法は、以下の通りである。エッジカバーとベルトプライとは、同じゴム材料が使用される。
テスト方法は、次の通りである。
<高速耐久性能>
直径1.7mのドラム試験機を用い、下記の条件で、試供タイヤのトレッド部に損傷(異音)が発生するまでの時間(損傷発生時間)と、損傷発生時の試供タイヤのトレッド端近傍の表面温度とが測定された。結果は、測定値で表示されている。損傷発生時間は、数値が大きいほど良好である。表面温度は、数値が小さいほど良好である。
リム:18×13JJ
内圧:3.0MPa
荷重:5.0kN
速度:250km/h
エッジカバーの軸方向長さ及び厚さ:同一
Figure 2016030395
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例に比べて高速耐久性能が向上していることが確認できた。また、タイヤサイズで変化させてテストを行ったが、このテスト結果と同じ傾向を示した。
1 空気入りタイヤ
7 ベルト層
7A プライ積層体
7B エッジカバー
20 成形ドラム
21 中央ドラム
22 側ドラム
25 ブラダー
27 制限領域
28 非制限領域
42 はみ出し部

Claims (4)

  1. 成形ドラムを用い、複数枚のベルトプライが重置される環状のプライ積層体と、U字状に折り返されかつ前記プライ積層体のドラム軸方向外端部を被覆するエッジカバーとを有するベルト層を形成するベルト形成工程を有する空気入りタイヤの製造方法であって、
    前記成形ドラムは、
    中央ドラムと、この中央ドラムのドラム軸方向両側に配されかつ高圧空気の流入により前記中央ドラムの外周面を超えて半径方向外側に膨張しうるブラダーを有する側ドラムとを具え、
    しかも前記ブラダーは、半径方向外側への膨張が規制範囲に制限される環状の制限領域、及びこの制限領域と中央ドラムとの間に位置しかつ前記規制範囲を超えて半径方向外側へ膨張しうる非制限領域に区画されるとともに、
    前記ベルト形成工程は、
    前記中央ドラムの外周面上で、前記中央ドラムの外端からドラム軸方向外側にはみ出すはみ出し部を有してエッジカバーを巻き付けるエッジカバー巻付けステップと、
    エッジカバー上に、複数枚のベルトプライを順次巻き付けるプライ巻付けステップとを有する巻き重ね工程、
    及び前記ブラダーの膨張により前記はみ出し部を軸方向内側にU字状に折り返す折返し工程を含み、
    しかも前記折返し工程は、前記制限領域と前記非制限領域とがともに前記規制範囲まで膨張することにより、前記はみ出し部を半径方向外側に立ち上げる第1ステップと、
    前記非制限領域のみが前記規制範囲を超えて膨張するとともに、前記非制限領域の一部が前記中央ドラムの外端を超えてドラム軸方向内側に膨らむことにより、前記立ち上げられたはみ出し部を軸方向内側に折り返して半径方向最外側のベルトプライに貼付ける第2ステップとを具えることを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
  2. 前記制限領域は、前記ブラダーの外周面上かつ巾方向中央側に、低伸張性の帯体を周方向に巻装することにより形成されることを特徴とする請求項1記載の空気入りタイヤの製造方法
  3. 請求項1又は2記載の製造方法によって形成されたことを特徴とする空気入りタイヤ。
  4. 請求項1又は2記載の製造方法に用いられる成形ドラムであって
    中央ドラムと、この中央ドラムのドラム軸方向両側に配されかつ高圧空気の流入により前記中央ドラムの外周面を超えて半径方向外側に膨張しうるブラダーを有する側ドラムとを具え、
    しかも前記ブラダーは、半径方向外側への膨張が規制範囲に制限される環状の制限領域、及びこの制限領域と中央ドラムとの間に位置しかつ前記規制範囲を超えて半径方向外側へ膨張しうる非制限領域とに区画されることを特徴とする成形ドラム。
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