JP2010194731A - 航空機用ラジアルタイヤの製造方法 - Google Patents

航空機用ラジアルタイヤの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】耐久性の向上を可能にした航空機用ラジアルタイヤの製造方法を提供する。
【解決手段】ビードコア5の廻りに巻き上げられた複数層のターンナッププライ4A及び複数層のターンダウンプライ4Bからなるカーカス層4を備えた航空機用ラジアルタイヤの製造方法において、ターンナッププライ4Aを円筒状にしターンナッププライ円筒体14Aを成形し、ターンダウンプライ4Bを円筒状にしターンナッププライ円筒体14Aの内周長と同一又はそれ以下の外周長を有するターンダウンプライ円筒体14Bを成形し、ターンナッププライ円筒体14Aをタイヤ成形ドラム13の外周上に配置し、ターンナッププライ4Aの両端部をビードコア5の廻りに巻き上げ、ターンダウンプライ円筒体14Bを拡径してターンナッププライ円筒体14Aの外周上に配置し、ターンダウンプライ4Bの両端部をビードコア5の径方向内側へ折り込み、カーカス層4を膨張させタイヤを成形。
【選択図】図2

Description

本発明は、ターンナッププライ及びターンダウンプライからなるカーカス層を備えた航空機用ラジアルタイヤの製造方法に関し、更に詳しくは、成形工程を工夫することで耐久性の向上を可能にした航空機用ラジアルタイヤの製造方法に関する。
航空機用タイヤは、バイアスタイヤが主流であるが、近年ではラジアルタイヤも普及してきている。このような航空機用ラジアルタイヤとして、例えば、左右一対のビード部にそれぞれ埋設されたビードコアと、これらビード部間に装架されて各ビードコアの廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられた複数層のターンナッププライ及び該ターンナッププライの外側に位置してビードコアの径方向内側へタイヤ外側から折り込まれた複数層のターンダウンプライからなるカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層の外周上に配置されたベルト層とを備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このように構成される航空機用ラジアルタイヤを製造する場合、タイヤ成形用ドラムの周囲に複数層のターンナッププライを巻き付け、これらターンナッププライの両端部をそれぞれビードコアの廻りに巻き上げた後、ターンナッププライの周囲に複数層のターンダウンプライを巻き付け、これらターンダウンプライの両端部をそれぞれビードコアの径方向内側へ折り込むようにして1次グリーンタイヤを成形する。その後、ビードコアの相互間隔を縮めつつターンナッププライ及びターンダウンプライからなるカーカス層を膨張させて該カーカス層の外周上に環状のベルト層を貼り合わせ、これらビードコア、カーカス層及びベルト層を含む2次グリーンタイヤを成形し、その2次グリーンタイヤを金型内で加硫する。
上述した航空機用ラジアルタイヤの製造方法において、タイヤ成形用ドラム上でのカーカス層の周長を小さく設定した場合(例えば、ビードコアの内周長に近付けた場合)、成形工程においてトレッド部及びサイドウォール部にてカーカス層がタイヤ周方向に大きく伸ばされることにより、加硫後のタイヤではトレッド部及びサイドウォール部におけるカーカスコードの打ち込み密度が低くなる。そのため、タイヤ成形用ドラム上でのカーカス層の周長を小さく設定すると、タイヤ剛性が低くなり、耐久性の面で不利である。
一方、上述した航空機用ラジアルタイヤの製造方法において、タイヤ成形用ドラム上でのカーカス層の周長を大きく設定した場合、加硫後のタイヤにおいてトレッド部及びサイドウォール部におけるカーカスコードの打ち込み密度が高くなるため、タイヤ剛性を増大させることが可能である。しかしながら、タイヤ成形用ドラム上でのカーカス層の周長を大きく設定すると、成形工程においてカーカス層の両端部が絞り込まれることにより、カーカス層の周長が最小となるビードベース部の近傍にてカーカス層に皺を生じ易くなる。特に、リムとタイヤとの接触部であるビードベース部はタイヤがリムに装着された状態では常に負荷が掛かるため、そのようなビードベース部の近傍にてカーカス層に皺があると、その部位にて故障が発生し易くなる。そのため、タイヤ剛性が大きくなったとしても、ビード部の耐久性が悪化し、タイヤ全体としての耐久性を高める効果は得られない。
特開2003−320809号公報
本発明の目的は、成形工程を工夫することで耐久性の向上を可能にした航空機用ラジアルタイヤの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明の航空機用ラジアルタイヤの製造方法は、左右一対のビード部にそれぞれ埋設されたビードコアと、これらビード部間に装架されて各ビードコアの廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられた複数層のターンナッププライ及び該ターンナッププライの外側に位置して前記ビードコアの径方向内側へタイヤ外側から折り込まれた複数層のターンダウンプライからなるカーカス層と、トレッド部における前記カーカス層の外周上に配置されたベルト層とを備えた航空機用ラジアルタイヤを製造する方法において、複数層のターンナッププライを円筒状にしてターンナッププライ円筒体を成形し、複数層のターンダウンプライを円筒状にして前記ターンナッププライ円筒体の内周長と同一又はそれ以下の外周長を有するターンダウンプライ円筒体を成形し、前記ターンナッププライ円筒体をタイヤ成形用ドラムの外周上に配置し、前記ターンナッププライの両端部をそれぞれビードコアの廻りに巻き上げ、前記ターンダウンプライ円筒体を拡径して前記ターンナッププライ円筒体の外周上に配置し、前記ターンダウンプライの両端部をそれぞれ前記ビードコアの径方向内側へ折り込み、前記ビードコアの相互間隔を縮めつつ前記ターンナッププライ及び前記ターンダウンプライからなるカーカス層を膨張させて該カーカス層の外周上に環状のベルト層を貼り合わせ、これらビードコア、カーカス層及びベルト層を含む未加硫のタイヤを成形し、該タイヤを金型内で加硫することを特徴とするものである。
本発明者は、航空機用ラジアルタイヤについて鋭意研究した結果、以下の点を知見し、本発明に至ったのである。即ち、ターンナッププライ及びターンダウンプライからなるカーカス層を備えた航空機用ラジアルタイヤにおいて、ターンダウンプライはビードコアの径方向内側へ折り込まれるが、その最外層の折り込み部分がビードコアの下方域において最も径方向内側に配置されることになる。そのため、ターンダウンプライの最外層はタイヤ成形工程において最も皺を生じ易いのである。一方、ターンナッププライとターンダウンプライの剛性メンバーとしての働きを比較したとき、ターンダウンプライはビードコアを巻き込んでいないため剛性への寄与が小さい。言い換えれば、ビードコアを巻き込んでいるターンナッププライに基づいて十分な剛性を確保すれば、ターンダウンプライに基づく剛性を落としても、その影響は軽微である。
そこで、本発明では、ターンナッププライ円筒体とターンダウンプライ円筒体とを別工程で成形し、ターンダウンプライ円筒体の外周長をターンナッププライ円筒体の内周長と同一又はそれ以下に規定することにより、カーカス層の剛性低下を最小限に抑えながらビードベース部の近傍にてターンダウンプライに皺が生じるのを抑制し、ビード部を含むタイヤ全体としての耐久性を向上するのである。
本発明において、ターンナッププライ円筒体の内周長に対するターンダウンプライ円筒体の外周長の比は0.95〜1.0の範囲に設定することが好ましい。また、ビードコアの内周長に対するターンダウンプライ円筒体の外周長の比は1.06〜1.18の範囲に設定することが好ましい。更に、ビードコアの内周長に対するターンアッププライ円筒体の内周長の比は1.08〜1.12の範囲に設定することが好ましい。これにより、航空機用ラジアルタイヤの耐久性を効果的に改善することが可能になる。
本発明の実施形態からなる航空機用ラジアルタイヤを示す子午線半断面図である。 本発明の実施形態からなる航空機用ラジアルタイヤの製造方法を示し、(a)〜(e)はタイヤ成形工程における各工程を概略的に示す断面図である。
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の実施形態からなる航空機用ラジアルタイヤを示すものである。図1において、1はトレッド部、2はサイドウォール部、3はビード部である。図1に示すように、一対のビード部3,3間には、引き揃えられた複数本のカーカスコードからなるカーカス層4が装架されている。カーカスコードのタイヤ周方向に対する角度は85°〜90°の範囲に設定されている。カーカスコードとしては、ナイロンやポリエステル等の有機繊維コードを使用することができる。カーカス層4は複数層のターンナッププライ4Aと複数層のターンダウンプライ4Bとから構成されている。ターンナッププライ4Aはビード部3に埋設されたビードコア5の廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられている。一方、ターンダウンプライ4Bはターンナッププライ4Aの外側に位置してビードコア5の径方向内側へタイヤ外側から折り込まれている。この種の航空機用ラジアルタイヤにおいては、ターンナッププライ4Aを3〜5層とし、ターンダウンプライ4Bを2〜3層とすることが望ましい。
また、トレッド部1におけるカーカス層4の外周側には、引き揃えられた複数本のベルトコードを含む複数層のベルトプライ6Aからなるベルト層6が配置されている。ベルトコードのタイヤ周方向に対する角度は0°〜17°の範囲に設定されている。ベルトコードとしては、スチールコードを使用すると良いが、アラミド等の高弾性の有機繊維コード等を使用しても良い。
図2(a)〜(e)は本発明の実施形態からなる航空機用ラジアルタイヤの製造方法を示すものである。上述した航空機用ラジアルタイヤを製造する場合、図2(a)に示すように、バンド成形ドラム11の周囲に複数層のターンナッププライ4Aを順次巻き付けてターンナッププライ円筒体14Aを成形する一方で、図2(b)に示すように、バンド成形ドラム12の周囲に複数層のターンダウンプライ4Bを順次巻き付けてターンナッププライ円筒体14Aの内周長と同一又はそれ以下の外周長を有するターンダウンプライ円筒体14Bを成形する。つまり、ターンナッププライ円筒体14Aの内径をDaとし、ターンダウンプライ円筒体14Bの外径をDbとしたとき、Db≦Daの関係を満たすものとする。ここで、1本のタイヤに使用されるターンナッププライ4Aから1つのターンナッププライ円筒体を成形しても良いが、ターンナッププライ4Aの枚数が多い場合、それらターンナッププライ4Aを複数のターンナッププライ円筒体に別けても良い。
次に、図2(c)に示すように、ターンナッププライ円筒体14Aをタイヤ成形用ドラム13の外周上に同軸的に配置し、ターンナッププライ4Aの両端部をそれぞれビードコア5の廻りに巻き上げる。次いで、図2(d)に示すように、ターンダウンプライ円筒体14Bを拡径してターンナッププライ円筒体14Aの外周上に同軸的に配置し、ターンダウンプライ4Bの両端部をそれぞれビードコア5の径方向内側へ折り込む。これにより、ビードコア5及びカーカス層4を含む1次グリーンタイヤを成形する。ここでは具体的な説明を省略するが、1次グリーンタイヤはビードフィラー、リムクッションゴム及びサイドゴム等の必要なタイヤ構成部材を備えたものとする。
次に、図2(e)に示すように、1次グリーンタイヤを一対のクランプリング15を備えた2次成形装置に移し替え、ビードコア5の相互間隔を縮めつつターンナッププライ4A及びターンダウンプライ4Bからなるカーカス層4を内圧負荷により膨張させて該カーカス層4の外周上に予め環状に成形された複数層のベルトプライ6Aからなるベルト層6を貼り合わせる。これにより、ビードコア5、カーカス層4及びベルト層6を含む2次グリーンタイヤを成形する。ここでは具体的な説明を省略するが、2次グリーンタイヤはトレッドゴム等の必要なタイヤ構成部材を備えたものとする。
その後、上述の如く成形された2次グリーンタイヤを金型内に投入し、それを金型内で加硫することにより、所望の航空機用ラジアルタイヤを得ることができる。
上述した航空機用ラジアルタイヤの製造方法においては、ターンナッププライ4Aからなるターンナッププライ円筒体14Aの内周長を大きく設定することにより、加硫後のタイヤにおいてトレッド部1及びサイドウォール部2におけるカーカスコードの打ち込み密度が高くなるので、タイヤ剛性を十分に確保することができる。ここで、ビードコア5の内周長に対するターンアッププライ円筒体14Aの内周長の比は1.08〜1.12の範囲に設定すると良い。つまり、ビードコア5の内径をDcとしたとき、1.08×Dc≦Da≦1.12×Dcの関係を満たすものとする。この比が1.08未満であるとタイヤ剛性が低下し、逆に1.12を超えるとターンアッププライ4Aに皺を生じ易くなる。
その一方で、ビードコア5の径方向内側へ折り込まれるターンダウンプライ4Bからなるターンダウンプライ円筒体14Bの外周長を小さく設定することにより、ターンダウンプライ4Bに生じる皺を低減することができる。しかも、ターンダウンプライ4Bはビードコア5を巻き込んでおらず剛性への寄与が小さいので、ターンダウンプライ円筒体14Bの外周長を小さく設定することで加硫後のタイヤにおいてターンダウンプライ4Bのカーカスコードの打ち込み密度が低くなったとしても、タイヤ剛性の低下を最小限に抑えることができる。これにより、カーカス層4に基づくタイヤ剛性を十分に確保して圧力容器としての耐久性を十分に確保すると同時に、ビード部にてカーカス層に生じる皺を低減してビード部の耐久性を向上することができる。
ここで、ターンナッププライ円筒体14Aの内周長に対するターンダウンプライ円筒体14Bの外周長の比は0.95〜1.0の範囲に設定すると良い。つまり、0.95×Da≦Db≦1.0×Daの関係を満たすものとする。この比が0.95未満であるとタイヤ剛性が低下すると共にターンダウンプライ円筒体14Bをターンナッププライ円筒体14Aに被せる作業が困難になり、逆に1.0を超えるとターンダウンプライ4Bに皺を生じ易くなる。
また、ビードコア5の内周長に対するターンダウンプライ円筒体14Bの外周長の比は1.06〜1.18の範囲に設定すると良い。つまり、1.06×Dc≦Db≦1.18×Dcの関係を満たすものとする。この比が1.06未満であるとタイヤ剛性が低下すると共にターンダウンプライ円筒体14Bをターンナッププライ円筒体14Aに被せる作業が困難になり、逆に1.18を超えるとターンダウンプライ4Bに皺を生じ易くなる。
上記航空機用ラジアルタイヤの製造方法において、ターンアッププライ4A及びターンダウンプライ4Bのカーカスコードの打ち込み密度は特に限定されるものではないが、特に成形前の状態で40本/50mm〜50本/50mmの範囲に設定することが望ましい。これにより、カーカス層4における皺の発生を抑えながらタイヤ剛性を十分に確保することができる。
タイヤサイズが50×20.0R22であり、左右一対のビード部にそれぞれ埋設されたビードコアと、これらビード部間に装架されて各ビードコアの廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられた複数層のターンナッププライ及び該ターンナッププライの外側に位置してビードコアの径方向内側へタイヤ外側から折り込まれた複数層のターンダウンプライからなるカーカス層と、トレッド部におけるカーカス層の外周上に配置されたベルト層とを備えた航空機用ラジアルタイヤを製造にあたって、そのタイヤ成形工程だけを種々異ならせた。
従来例及び比較例1,2:
タイヤ成形用ドラムの周囲に複数層のターンナッププライを巻き付けてターンナッププライ円筒体を成形し、ターンナッププライの両端部をそれぞれビードコアの廻りに巻き上げた後、ターンナッププライの周囲に複数層のターンダウンプライを巻き付けてターンダウンプライ円筒体を成形し、ターンダウンプライの両端部をそれぞれビードコアの径方向内側へ折り込むようにして1次グリーンタイヤを成形した。その後、ビードコアの相互間隔を縮めつつターンナッププライ及びターンダウンプライからなるカーカス層を膨張させて該カーカス層の外周上に環状のベルト層を貼り合わせ、これらビードコア、カーカス層及びベルト層を含む2次グリーンタイヤを成形した。その後、2次グリーンタイヤを金型内で加硫した。
実施例1,2:
複数層のターンナッププライをバンド成形ドラムの外周上で円筒状にしてターンナッププライ円筒体を成形し、複数層のターンダウンプライを他のバンド成形ドラムの外周上で円筒状にしてターンナッププライ円筒体の内周長と同一又はそれ以下の外周長を有するターンダウンプライ円筒体を成形し、ターンナッププライ円筒体をタイヤ成形用ドラムの外周上に配置し、ターンナッププライの両端部をそれぞれビードコアの廻りに巻き上げ、ターンダウンプライ円筒体を拡径してターンナッププライ円筒体の外周上に配置し、ターンダウンプライの両端部をそれぞれビードコアの径方向内側へ折り込むようにして1次グリーンタイヤを成形した。その後、ビードコアの相互間隔を縮めつつターンナッププライ及びターンダウンプライからなるカーカス層を膨張させて該カーカス層の外周上に環状のベルト層を貼り合わせ、これらビードコア、カーカス層及びベルト層を含む2次グリーンタイヤを成形した。その後、2次グリーンタイヤを金型内で加硫した。
従来例、比較例1,2及び実施例1,2において、ターンナッププライ円筒体の内周長及びターンダウンプライ円筒体の外周長を種々異ならせた。表1においては、従来例のターンナッププライ円筒体の内周長を100とする指数にて他の寸法を示した。
従来例、比較例1,2及び実施例1,2の各製造方法において、1次グリーンタイヤにおけるビード部付近の皺の発生状況を観察した。また、これら製造方法により得られたタイヤについて、下記試験方法により、タイヤ剛性及び耐久性を評価し、その結果を表1に併せて示した。
タイヤ剛性:
水圧試験機を使用して、各タイヤの内部に水圧を掛け、その水圧をタイヤが破壊するまで徐々に増大させ、タイヤが破壊したときの水圧を計測した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどタイヤ剛性が高いことを意味する。
耐久性:
各タイヤをリム組みして空気圧を1.22MPaとし、FAA TSO C62dに準拠した動的試験を実施した後、タイヤの各部における故障の数及び程度を調べ、その結果に基づいて耐久性を評価した。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど耐久性が優れていることを意味する。
Figure 2010194731
この表1に示すように、実施例1,2のタイヤは、ビード部付近での皺の発生が少なく、タイヤ剛性が高いものであり、従来例に比べて耐久性が優れていた。これに対して、比較例1のタイヤは、タイヤ剛性が高いものの、ビード部付近での皺の発生が多いため、耐久性の改善効果が得られなかった。一方、比較例2のタイヤは、ビード部付近での皺の発生が少ないものの、タイヤ剛性が低いため、耐久性の改善効果が得られなかった。
1 トレッド部
2 サイドウォール部
3 ビード部
4 カーカス層
4A ターンナッププライ
4B ターンダウンプライ
5 ビードコア
6 ベルト層
6A ベルトプライ
11,12 バンド成形ドラム
13 タイヤ成形ドラム
14A ターンナッププライ円筒体
14B ターンダウンプライ円筒体
15 クランプリング

Claims (4)

  1. 左右一対のビード部にそれぞれ埋設されたビードコアと、これらビード部間に装架されて各ビードコアの廻りにタイヤ内側から外側へ巻き上げられた複数層のターンナッププライ及び該ターンナッププライの外側に位置して前記ビードコアの径方向内側へタイヤ外側から折り込まれた複数層のターンダウンプライからなるカーカス層と、トレッド部における前記カーカス層の外周上に配置されたベルト層とを備えた航空機用ラジアルタイヤを製造する方法において、複数層のターンナッププライを円筒状にしてターンナッププライ円筒体を成形し、複数層のターンダウンプライを円筒状にして前記ターンナッププライ円筒体の内周長と同一又はそれ以下の外周長を有するターンダウンプライ円筒体を成形し、前記ターンナッププライ円筒体をタイヤ成形用ドラムの外周上に配置し、前記ターンナッププライの両端部をそれぞれビードコアの廻りに巻き上げ、前記ターンダウンプライ円筒体を拡径して前記ターンナッププライ円筒体の外周上に配置し、前記ターンダウンプライの両端部をそれぞれ前記ビードコアの径方向内側へ折り込み、前記ビードコアの相互間隔を縮めつつ前記ターンナッププライ及び前記ターンダウンプライからなるカーカス層を膨張させて該カーカス層の外周上に環状のベルト層を貼り合わせ、これらビードコア、カーカス層及びベルト層を含む未加硫のタイヤを成形し、該タイヤを金型内で加硫することを特徴とする航空機用ラジアルタイヤの製造方法。
  2. 前記ターンナッププライ円筒体の内周長に対する前記ターンダウンプライ円筒体の外周長の比を0.95〜1.0の範囲に設定したことを特徴とする請求項1に記載の航空機用ラジアルタイヤの製造方法。
  3. 前記ビードコアの内周長に対する前記ターンダウンプライ円筒体の外周長の比を1.06〜1.18の範囲に設定したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の航空機用ラジアルタイヤの製造方法。
  4. 前記ビードコアの内周長に対する前記ターンアッププライ円筒体の内周長の比を1.08〜1.12の範囲に設定したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の航空機用ラジアルタイヤの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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