JP2016030069A - ドラム式洗濯機 - Google Patents

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Abstract

【課題】待ち時間を無くし、すすぎを効果的に行い、本体の共振を無くす。
【解決手段】ドラム式洗濯機は、ドラム内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズルと、上記ドラムを回転駆動する駆動部(17)と、上記ドラムの回転速度を可変制御する速度制御部(47)と、上記シャワーノズルに給水するシャワー給水部(14)と、上記駆動部(17),速度制御部(47)およびシャワー給水部(14)を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置(41)とを備え、上記制御装置(41)は、シャワーすすぎ過程において、上記シャワー給水部(14)を制御して上記シャワーノズルに給水すると共に、上記速度制御部(47)に対して上記ドラムの回転速度を外箱が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数に制御させることを指示するシャワーすすぎ制御部(49)を含んでいる。
【選択図】図5

Description

この発明は、ドラム式洗濯機に関する。
従来、ドラム式洗濯機として、特許第4460557号公報(特許文献1)に開示されたようなものがある。このドラム式洗濯機においては、すすぎ工程において、ドラムを回転させた状態で給水するシャワーすすぎによって、衣類に残った洗濯水や汚れを、ドラム回転による遠心力によって除去するようにしている。
その際に、ドラムの回転速度が900rpmでの高速脱水を行った後、ドラムの回転速度を低下させながら給水を行い、T1時間経過後に排水を停止する。こうして、設定水位になると給水を停止し、ドラムの回転速度が300rpmになると300rpmを維持し、循環ポンプを駆動してドラム内の水を循環させてノズルから噴射させて、ドラムの回転速度が300rpmでのシャワーすすぎを行うようにしている。
特許第4460557号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来のドラム式洗濯機においては、以下のような問題がある。
すなわち、上記シャワーすすぎを行う場合には、遠心力等の物理力によるすすぎ作用を向上させるために、上記ドラムの回転速度が上記900rpmでの高速回転時に上記ノズルからシャワー放水を行うのが有効である。ところが、上記従来のドラム式洗濯機において上記シャワーすすぎの場合に放水を行う上記ノズルは、単に小径の複数の孔が穿たれた口金を有しているだけであり、上記ノズルから放水されるシャワーは粒径の大きい粒水から成っている。
したがって、粒径の大きい粒水は、上記ドラムが高速回転時においては、衣類と衝突した際に衣類に跳ね返されて、衣類内に浸透しにくい。そのために、上記シャワーすすぎを行う場合には、粒径の大きい粒水でも衣類内に浸透できるように、ドラムの回転速度を300rpmまで低下させる必要がある。
その結果、上記従来のドラム式洗濯機においては、上記シャワーすすぎ時に、ドラム回転速度の低下を開始してからドラムの回転速度が300rpmになるまでの待ち時間が必要になるという問題がある。
さらに、上記ドラムには、主に回転軸の回転数と回転軸の曲げの固有振動数とが一致すること等によって共振が発生する。そして、洗濯機の本体には、上記ドラムの共振に伴って共振が発生する共振回転数がある。そして、この上記本体の共振回転数は400rpm〜600rpmであるため、ドラムの回転速度を300rpmまで低下させるには、上記共振回転数を通過する必要があり、上記シャワーすすぎ時における上記ドラムの減速の度に大きな振動が発生するという問題もある。
また、洗い工程においては、たたき洗いで衣類から浮いた汚れを遠心力で押し出す押し洗いの際には、上記ドラムの回転数を上げて遠心力を強くすることが効果的である。しかしながら、ドラム内に洗濯水が溜まった状態や洗濯物が均等になっていない状態でのドラムの高速回転は、大きな振動の原因となる。そのために、上記特許文献1においては、ドラムの回転数を抑えて上記押し洗いを行うようにしているが、ドラムの中心側では遠心力が弱く効果的な押し洗いが望めないという問題がある。
そこで、この発明の第1の課題は、上記シャワーすすぎ時におけるドラムの高速回転を可能にして、ドラム回転速度の低下の待ち時間を不要にし、遠心力等の物理力によってすすぎを効果的に行い、上記本体の共振による不快な振動の発生を無くすことができるドラム式洗濯機を提供することにある。
また、この発明の第2の課題は、ドラムの回転速度を必要以上に高めることなく、上記押し洗いを効果的に行うことができるドラム式洗濯機を提供することにある。
また、この発明の第3の課題は、ドラムの高速回転によるシャワーすすぎの場合におけるすすぎ水の排水効率を高めることが可能なドラム式洗濯機を提供することにある。
上記第1の課題を解決するため、この発明のドラム式洗濯機は、
外箱と、
上記外箱内に配置された水槽と、
上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
上記ドラム内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズルと、
上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
上記ドラムの回転速度を可変制御する速度制御部と、
上記シャワーノズルに給水するシャワー給水部と、
上記駆動部,上記速度制御部および上記シャワー給水部を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置と
を備え、
上記すすぎ工程は、
上記洗濯物を脱水する中間脱水過程と、
上記中間脱水過程後に、上記シャワーノズルから拡散噴射された水を上記洗濯物にかけて、上記洗濯物をすすぐシャワーすすぎ過程と
を有し、
上記制御装置は、上記シャワーすすぎ過程において、上記シャワー給水部を制御して上記シャワーノズルに給水すると共に、上記速度制御部に対して上記ドラムの回転速度を上記外箱が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数に制御させることを指示するシャワーすすぎ制御部を含んでいる
ことを特徴としている。
また、この発明のドラム式洗濯機では、
外箱と、
上記外箱内に配置された水槽と、
上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
上記ドラム内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズルと、
上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
上記ドラムの回転速度を可変制御する速度制御部と、
上記シャワーノズルに給水するシャワー給水部と、
上記駆動部,上記速度制御部および上記シャワー給水部を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置と、
上記洗濯物の量である布量を検知する布量検知部と
を備え、
上記すすぎ工程は、
上記洗濯物を脱水する中間脱水過程と、
上記中間脱水過程後に、上記シャワーノズルから拡散噴射された水を上記洗濯物にかけて、上記洗濯物をすすぐシャワーすすぎ過程と
を有し、
上記制御装置は、上記中間脱水過程において、上記布量検知部によって検知された布量が基準値以下の場合には、上記速度制御部に対して上記ドラムの最大回転速度を上記外箱が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数に制御させることを指示するすすぎ工程制御部を含んでいる。
また、一実施の形態のドラム式洗濯機では、
上記洗濯物の量である布量を検知する布量検知部を備え、
上記制御装置は、上記中間脱水過程において、上記布量検知部によって検知された布量が基準値以下の場合には、上記速度制御部に対して上記ドラムの最大回転速度を上記すすぎ回転数に制御させることを指示するすすぎ工程制御部を含んでいる。
また、一実施の形態のドラム式洗濯機では、
上記水槽内の水を排水する排水部を備え、
上記シャワーすすぎ制御部は、上記排水部をも制御するようになっており、
上記すすぎ工程は、最後に行われる過程であって、上記ドラム内に水をためると共にタンブリングを行って、上記洗濯物をすすぐためすすぎ過程を有しており、
上記シャワーすすぎ制御部は、上記ためすすぎ過程に移行する直前の上記中間脱水過程において、上記中間脱水終了後の減速時に、上記シャワー給水部を制御して上記シャワーノズルに給水すると共に、上記排水部を制御して上記水槽の排水を停止するようになっている。
また、一実施の形態のドラム式洗濯機では、
上記シャワーノズルは、
上記ドラムにおける開口部の縁部であって、上記シャワーすすぎ過程において、上記ドラムにおける重力の方向とは逆方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラムの回転軸よりも上側に位置する上記縁部の近傍に、噴射口が位置しており、
上記シャワーすすぎ過程において、上記ドラム内における重力の方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラムの回転軸よりも下側に向かって、シャワー水を斜め下方に拡散噴射するようになっている。
また、上記第2の課題を解決するため、この発明のドラム式洗濯機は、
外箱と、
上記外箱内に配置された水槽と、
上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
上記ドラム内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズルと、
上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
上記ドラムの回転速度を可変制御する速度制御部と、
上記シャワーノズルに給水するシャワー給水部と、
上記駆動部,上記速度制御部および上記シャワー給水部を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置と
を備え、
上記洗い工程は、
タンブリングを行って上記洗濯物から汚れを浮かすたたき洗い過程と、
上記たたき洗いで上記洗濯物から浮いた汚れを遠心力で押し出す押し洗い過程と
を有し、
上記制御装置は、上記押し洗い過程において、上記シャワー給水部を制御して上記シャワーノズルに給水すると共に、上記速度制御部に対して上記ドラムの回転速度を上記ドラムの内周面に上記洗濯物が張り付くことが可能な回転数に制御させることを指示する洗い工程制御部を含んでいる
ことを特徴としている。
また、上記第3の課題を解決するため、この発明のドラム式洗濯機は、
外箱と、
上記外箱内に配置された水槽と、
上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
上記ドラム内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズルと、
上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
上記ドラムの回転速度を可変制御する速度制御部と、
上記シャワーノズルに給水するシャワー給水部と、
上記駆動部,上記速度制御部および上記シャワー給水部を制御して、上記シャワーノズルから拡散噴射された水を上記洗濯物にかけて、上記洗濯物をすすぐシャワーすすぎを行う制御装置と
を備え、
上記シャワーノズルは、
上記ドラムにおける開口部の縁部であって、上記シャワーすすぎ時において、上記ドラムにおける重力の方向とは逆方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラムの回転軸よりも上側に位置する上記縁部の近傍に、噴射口が位置しており、
上記シャワーすすぎ時において、上記ドラム内における重力の方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラムの回転軸よりも下側に向かって、シャワー水を斜め下方に拡散噴射するようになっている
ことを特徴としている。
以上より明らかなように、この発明のドラム式洗濯機は、上記シャワーノズルから上記ドラム内に向かって、粒径が小さい水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射させるようにしている。そのため、上記シャワー水は衣類に浸透しやすくなっている。したがって、上記シャワーすすぎ過程において、上記シャワーノズルからのシャワー水を用いることによって、上記ドラムの回転速度を上記外箱が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数に設定しても、上記シャワー水を上記洗濯物に浸透させ、且つ上記ドラムの高速回転によって上記洗濯物に遠心力等の物理力を大きく作用させて、上記シャワーすすぎを効果的に行うことができる。
さらに、上記シャワーすすぎ過程における上記中間脱水後のドラムの回転速度低下は、上記外箱が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数までである。そのために、上記ドラムの回転速度低下時に、上記洗濯機が共振して不快な振動が発生するのを無くすことができる。
すなわち、この発明によれば、上記シャワーすすぎ時におけるドラムの高速回転を可能にして、ドラム回転速度の低下の待ち時間を不要にし、遠心力等の物理力によってすすぎを効果的に行い、上記本体の共振による不快な振動の発生を無くすことができる。
また、この発明のドラム式洗濯機は、上記シャワーノズルからドラム内に向かって、粒径が小さい水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射させるようにしている。そのため、上記シャワー水は衣類に浸透しやすくなっている。したがって、上記洗い工程の押し洗い過程において、上記シャワーノズルからのシャワー水を用いることによって、上記ドラムの回転速度を上げて遠心力を強くすることなく、上記粒径の小さいシャワー水を容易に上記洗濯物に浸透させて、たたき洗いによって上記洗濯物から浮いた汚れを効果的に押し出すことができる。
すなわち、この発明によれば、上記洗い工程中の押し洗い過程において、上記ドラムの回転速度を必要以上に高めることなく、上記押し洗いを効果的に行うことができる。
また、この発明のドラム式洗濯機は、上記シャワーすすぎ時において、シャワーノズルから、上記ドラム内における重力の方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラムの回転軸よりも下側に向かって、シャワー水を斜め下方に拡散噴射するようにしている。
したがって、上記シャワーノズルから拡散噴射されたシャワー水は、上記水槽の排水口に向かって速やかに移動することができる。すなわち、上記ドラムの高速回転によるシャワーすすぎの場合におけるすすぎ水の排水効率を高めることができるのである。
この発明のドラム式洗濯機における概略斜視図である。 図1におけるA‐A’矢視断面図である。 図2におけるシャワーノズルの分解図である。 上記シャワーノズルの断面図である。 制御ブロック図である。 すすぎ工程のシーケンス図である。 図6とは異なるすすぎ工程のシーケンス図である。 洗い工程のシーケンス図である。 ドラムおよび水槽を開口部の側から見た概略図である。 最後の脱水工程に関するシーケンス図である。
以下、この発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
・第1実施の形態
図1は、本実施の形態のドラム式洗濯機における斜め上方から見た概略斜視図である。
図1に示すように、本ドラム式洗濯機は、前面部に外箱開口部2を有する外箱1を備えている。
上記外箱開口部2は、外箱1にヒンジで回動自在に取り付けられたドア3によって、開閉されるようになっている。このドア3の一部は、ドラム4(図2参照)内を視認できるように、ガラス等の透明部材から成っている。
また、外箱1の前面上部には、操作表示部5が設けられている。操作表示部5は、運転内容を決定するための複数の操作キーや、上記操作キーによって決定された運転内容を表示する表示部等を有している。この操作表示部5への入力により、本ドラム式洗濯機は、洗い動作や、すすぎ動作や、脱水動作等を行う。
図2は、図1におけるA‐A’矢視断面図である。図2に示すように、本ドラム式洗濯機は、外箱1内に配置された水槽6と、水槽6内に回転可能に配置されて衣類等の洗濯物7を収容するドラム4と、外箱1内に設けられて洗濯処理剤を収容する収容ケース8と、収容ケース給水経路9と、水槽給水経路10と、シャワー給水経路11とを備えている。ここで、上記洗濯処理剤は、洗濯物7を洗濯処理するためのものであり、具体的には、洗剤、柔軟剤、漂白剤等である。
上記収容ケース給水経路9は、外箱1における天面部の後部に設けられた給水部12から収容ケース8に水を供給するための水経路であり、この水経路を開閉する第1給水弁13が介設されている。また、水槽給水経路10は、収容ケース8から洗濯処理剤溶液を水槽6内に供給するための水経路である。また、シャワー給水経路11は、給水部12からシャワー水をドラム4内に供給するための水経路であり、この水経路を開閉する第2給水弁14が介設されている。尚、第2給水弁14は、上記シャワー給水部の一例である。
上記水槽6の前面部には、外箱開口部2に対向して開口する水槽開口部15が設けられている。また、水槽6は、有底の筒形状を有しており、水槽開口部15が外箱開口部2に対向するように横向きに配置されている。その場合、水槽6の重心を通る軸は、水平方向に対して5°〜30°の角度を有するように傾斜している。また、水槽6は、水槽6の後部(底部)の下方に設けられたサスペンション16によって弾性支持されている。さらに、水槽6の後面(底部外面)には上記駆動部の一例としてのメインモータ17が取り付けられており、このメインモータ17によってドラム4が回転される。
上記ドラム4は、有底の円筒形状を有しており、底部(すなわち後部)が前部よりも下がるように傾斜している。すなわち、ドラム4の回転軸は水槽6の重心を通る軸に対して平行になっている。したがって、ドラム4の回転軸は、水平方向に対して5°〜30°の角度を有するように傾斜している。また、ドラム4の前面部には、水槽開口部15に対向して開口するドラム開口部18が設けられている。また、ドラム4の周壁の全域には、複数の貫通孔19(図2においては6個のみを代表して図示している)が設けられている。
上記貫通孔19は、水槽6とドラム4との間の空間とドラム4内の空間との間で、洗濯処理剤溶液や水や空気を流通させるための孔である。例えば、水槽6内に供給された洗濯処理剤溶液は、貫通孔19を通ってドラム4内に入る。
上記水槽開口部15には、ゴムや軟質樹脂等の弾性体からなるパッキン20が固着されている。そのために、ドア3を閉鎖すると、ドア3がパッキン20に密着するため、水槽6内の液体が水槽6外へ漏れ出るのを防止することができる。
上記パッキン20は、外箱1における外箱開口部2の縁と水槽6における水槽開口部15の縁とを接続しており、このパッキン20の内側の空間を洗濯物7が通過可能になっている。つまり、パッキン20は、洗濯物7を出し入れするアクセス路を形成している。また、パッキン20には蛇腹等が設けられており、水槽6の揺動に応じた撓みを生じて水槽6の動きに追従可能になっている。
上記収容ケース8は、外箱1の天面部における前部の内側であって、水槽6の前部における上方に位置するように、配置されている。そして、収容ケース8は、外箱1の天面に対向する開口部を有する本体部21と、外箱1の一部を構成すると共に本体部21の上記開口部を開閉可能に覆う蓋部22とで、構成されている。
上記収容ケース給水経路9は、第1経路23と第2経路24とで構成されている。第2経路24における第1経路23からの分岐位置には、第1経路23および第2経路24を開閉する第1給水弁13が介設されている。第1給水弁13は、第1経路23または第2経路24の何れか一方のみを開放することができる。さらに、第1給水弁13は、第1経路23および第2経路24の両方を同時に開いたり閉じたりすることができる。
上記収容ケース給水経路9における第1給水弁13側の一端には、給水部12の底部に設けられた給水口12aが接続されている。この給水部12には、具体的には、水道の蛇口(図示せず)からの水道水が供給される。一方、収容ケース給水経路9の他端、つまり第1経路23の端部は、収容ケース8の本体部21における洗剤収容室(図示せず)内に、第2経路24の端部は、収容ケース8の本体部21における柔軟剤収容室(図示せず)内に連通している。
上記水槽給水経路10は、一端が収容ケース8の本体部21内に連通する一方、他端が水槽6内の上部に連通している。
上記シャワー給水経路11は、その一端が第2給水弁14を介して給水部12の給水口12aに連通する一方、他端にはシャワーノズル25が設けられている。このシャワーノズル25は、先端部がドラム開口部18に対向するように水槽開口部15の上縁部に取り付けられ、斜め下方に向かって水をシャワー状に噴射するようになっている。例えば、すすぎ工程において、このシャワー状に噴射された水が、ドラム開口部18からドラム4内に入って洗濯物7に降りかかるようになっている。
上記水槽6の下部には、水槽6内の洗濯液等を外部に排水するための排水口26が設けられており、この排水口26には排水ダクト27の上端部が接続されている。排水ダクト27内の洗濯水は、フィルタケース28を通過した後、排水ホース29を通って外箱1外に排出されるようになっている。
上記排水ホース29におけるフィルタケース28側の端部には、排水用モータ31によって開閉される排水弁30が介設されている。排水用モータ31は、後に詳述するように制御装置によって制御される。つまり、上記制御装置によって排水弁30の開閉が制御されるのである。そして、排水弁30が開放されている場合には、水槽6内の洗濯水は、排水ダクト27内を通ってフィルタケース28を通過した後、排水ホース29内を通って外箱1外に排出される。ここで、排水弁30および排水用モータ31は、上記排水部の一例である。
上記フィルタケース28内には、樹脂製または金属製のリントフィルタ32が収納されている。こうして、フィルタケース28内を通過する洗濯水から糸屑等の異物が除去されるのである。
上記フィルタケース28には、エアトラップ33が一体に設けられている。また、フィルタケース28内の空間はエアトラップ33内の空間と連通しており、フィルタケース28内に入った水の一部がエアトラップ33内に入るようになっている。エアトラップ33には導圧パイプ34の一端が接続されており、この導圧パイプ34の他端には水位センサ42(図5参照)が接続されている。この水位センサ42は、水槽6内の水位を検出する。
上記水位センサ42は、コイルおよび磁性体を内部に有しており、エアトラップ33内の空気圧の変化に応じて磁性体がコイル内を移動する。こうして、水位センサ42は、上記コイル内における上記磁性体の位置によって生ずるコイルのインダクタンスを発振周波数として検出することによって、上記発振周波数に基づいて水槽6内の水位を検知するのである。ここで、水位センサ42の位置は、水槽6における排水口26の位置より高くなっている。
尚、上記水位センサ42における水位の検出方法は、エアトラップ33および導圧パイプ34を用いた上述の方法に限定されるものではない。
また、本ドラム式洗濯機においては、脱水動作や乾燥動作等も行うが、この発明の要旨とは関係しないので、これらについての構成および動作の説明は省略する。
以下、本実施の形態における特徴であるシャワーすすぎについて説明する。
図3は、上記シャワーノズル25の分解図である。また、図4は、シャワーノズル25の断面図である。図3および図4に示すように、シャワーノズル25は、シャワー給水経路11に接続するためのノズル接ぎ手36と、ノズル接ぎ手36に接続されるノズル本体37と、ノズル本体37内に装着されるワーラー(旋回子)38と、キャップ39とで、概略構成されている。
上記ノズル接ぎ手36は、水槽6における水槽開口部15の上縁部等に取り付け固定するための接続金具36aを有している。さらに、内部には、水流の流速を高めるための絞り部36b(図4参照)を備えている。また、ノズル本体37は、ノズル接ぎ手36の接続金具36aと連結される連結金具37aを有すると共に、ノズル接ぎ手36からの水流を整流する機能を有している。さらに、ノズル本体37の先端部37bは、ドラム開口部18側を向いており、内部にはワーラー38が装着される。
上記ワーラー(旋回子)38は、斜めに配置された楕円板38aに沿ってV字型の旋回溝38bを有して、供給された水流を旋回させて旋回流を作ると共に、乱流発生時の剪断力等によって水を切断して粒水を作成する。また、キャップ39は、ノズル本体37の先端部37bに接続されて、開口面積の小さい(7.1mm2)噴射口39aにより流路を狭くし、ワーラー(旋回子)38で作成された粒水を剪断力等によってさらに切断して、粒径が2mm以下の小径な粒水を作成する。
こうして、上記シャワーノズル25によって、上記特許文献1のごとく「単に小径の複数の孔が穿たれた口金を有する」上記ノズルから放水されるシャワーよりも、粒径が小さい粒水から成るシャワーを旋回させながら拡散噴射することが可能になる。
そこで、本実施の形態においては、このような粒径が小さい粒水から成るシャワーを利用して、効果的なシャワーすすぎを行うのである。
図5は、本ドラム式洗濯機における洗い動作,脱水動作およびすすぎ動作に関する制御ブロック図を示す。本ドラム式洗濯機は、マイクロコンピュータおよび入出力回路等からなる制御装置41を電装品部(図示せず)等に備えている。制御装置41には、操作表示部5,水位センサ42,回転速度センサ43,電圧センサ44および振動センサ45が接続されている。こうして、制御装置41は、操作表示部5,水位センサ42,回転速度センサ43,電圧センサ44および振動センサ45からの検出信号を取得することができる。
尚、上記電圧センサ44はドラム駆動用のメインモータ17の電圧を検出する。また、振動センサ45はドラム4の振動を検出する。また、回転速度センサ43はドラム4の回転速度を検出する。
さらに、上記制御装置41には、負荷駆動回路46を介して、第1給水弁13,第2給水弁14,排水用モータ31およびインバータ47が接続されている。また、インバータ47にはメインモータ17が接続されている。尚、インバータ47は、上記速度制御部の一例である。
そして、上記制御装置41は、操作表示部5,水位センサ42,回転速度センサ43,電圧センサ44および振動センサ45からの検出信号に基づいて演算および判断を行って、操作表示部5および負荷駆動回路46を制御する。さらに、負荷駆動回路46は、第1給水弁13,第2給水弁14,排水用モータ31およびインバータ47を駆動する。そして、インバータ47によって、ドラム駆動用のメインモータ17の回転速度が制御される。こうして、制御装置41の制御によって、洗い動作や脱水動作やすすぎ動作が実行される。
尚、本ドラム式洗濯機においては乾燥動作も行われるが、この発明の要旨とは関係しないので、これについての制御装置41周辺の構成は省略している。
上記構成のドラム式洗濯機によれば、上記シャワーノズル25により、従来よりも粒径が小さい粒水から成るシャワーを旋回させながら拡散噴射することが可能になっている。したがって、シャワーノズル25から拡散噴射されるシャワーの粒水は、衣類に浸透しやすく、且つ広範囲に拡散される。そこで、本実施の形態においては、上記シャワーすすぎを、シャワーノズル25からのシャワーを用いて、ドラムの高速回転によって行うのである。
ここで、上記制御装置41の上記マイクロコンピュータは、シャワーすすぎ制御部49を含むすすぎ工程制御部48,布量検知部50,布質検知部51,洗い工程制御部52およびタイマー53として、機能することができる。
以下、上記制御装置41におけるシャワーすすぎ制御部49によって実行されるシャワーすすぎ動作について説明する。
図6は、上記すすぎ工程制御部48およびシャワーすすぎ制御部49によって実行されるすすぎ工程のシーケンス図を示す。但し、図6においては、シャワーすすぎを1回のみ行う場合を例示している。図6中、上から回転速度センサ43によって検出されたドラム4の回転速度(つまりメインモータ17の回転速度)、シャワーノズル25に給水を行う第2給水弁14のオン・オフ、排水用モータ31によって開閉される排水弁30のオン・オフを示している。
図6に示すように、上記すすぎ工程制御部48によってすすぎ動作が開始されると、第2給水弁14がオフ(閉)され、排水弁30がオン(開)される。そして、時点t0でメインモータ17が回転されてドラム4の回転が開始され、インバータ47によってドラム4の回転速度が1000rpmまで上昇される。
こうして、1000rpmでの高速脱水が時間T1の間行われると、シャワーすすぎ制御部49によるシャワーすすぎに移行する。そうすると、先ず、時点t1で、インバータ47によって、ドラム4の回転速度が上記共振回転数(400rpm〜600rpm)よりも高く、且つ洗濯物7中の水分を十分に絞ることが可能なように設定された780rpmまで減速する減速処理が開始される。そして、t2でドラム4の回転速度が780rpmになると、第2給水弁14がオン(開)されて、シャワーノズル25に給水が行われる。その場合、排水弁30はオンの状態が維持される。
こうして、780rpmでのシャワーすすぎが時間T2の間行われると、時点t3で第2給水弁14がオフ(閉)されて、シャワーノズル25への給水が停止される。そして、インバータ47によってドラム4の回転速度が1000rpmまで上昇される。その場合、排水弁30はオンの状態が維持される。こうして、1000rpmでの高速脱水が時間T3の間行われると、時点t4でインバータ47によってドラム4の回転速度が0rpmまで減速される。
尚、上記シャワーすすぎを複数回行う場合には、時点t4から時点t1に戻り、時点t1から時点t4までを繰り返すことによって、780rpmでの高速シャワーすすぎを予め設定された回数だけ実行される。そうした後に、インバータ47によってドラム4の回転速度が0rpmまで減速される。
こうして、上記ドラム4の回転速度が0rpmになって減速脱水が終了すると、すすぎ工程制御部48によるすすぎ動作に移行する。そして、給水した後にドラム4を正転,停止および逆転を順次繰り返す「ためすすぎ処理」等が行われる。
上述したように、本実施の形態のシャワーすすぎにおいては、上記シャワーノズル25から拡散噴射されるシャワーは粒径が小さい粒水から成り、衣類に浸透しやすくなっている。そのために、ドラム4の回転速度が780rpmの高速回転であっても粒水が衣類の奧へと浸透することができ、すすぎの性能を向上させることが可能になる。さらに、ドラム4を上記特許文献1における300rpmよりも高速の780rpmで高速回転させるので、衣類等の洗濯物7に対して遠心力等の物理力を大きく作用させることができる。加えて、シャワーすすぎ期間(時間T2)を含めたすすぎ工程全体を通して、排水弁30は開放されており、尚且つシャワーノズル25には新しいきれいな水が給水されている。
以上のことより、洗剤水が混じった循環水でシャワーすすぎを行う上記特許文献1の場合に比較して、より多くの洗剤カスや汚れを効率よく除去することが可能になる。
また、上記シャワーノズル25からのシャワーの粒水は粒径が小さく軽いので、広い範囲に旋回させながら拡散させることができる。したがって、上記シャワーをドラム4の内周壁(胴部分)に張り付いた洗濯物にも均一に振り掛けることが可能になり、すすぎの性能をより向上させることが可能になる。
また、本実施の形態のシャワーすすぎにおいてはドラム4の回転速度が780rpmの高速回転で行われる。したがって、上記従来のドラム式洗濯機のごとく、ドラムの回転速度を300rpmに低下させる必要がなく、所望の回転数になるまでの待ち時間を短くでき、すすぎ時間の短縮を図ることができる。
さらに、上記シャワーすすぎ時におけるドラム4の回転速度低下は780rpmまでである。そのために、ドラム4の回転速度低下時に、上記洗濯機に共振が発生する共振回転数400rpm〜600rpmを通過することがなく、上記シャワーすすぎの度に不快な振動が発生するのを無くすことができる。
また、本実施の形態のシャワーすすぎにおいては、ドラム4への給水は上記シャワーノズル25から拡散噴射されるシャワーのみである。したがって、設定水位まで溜められた水による循環水でシャワーすすぎを行う上記特許文献1の場合に比較して、メインモータ17への負荷を低減し、水跳ねの音も小さくすることができる。
・第2実施の形態
本実施の形態は、洗濯物の布質や容量に応じたすすぎ動作に関するものである。尚、本実施の形態におけるドラム式洗濯機の基本構造および制御ブロックは、上記第1実施の形態において図1および図2に示す構造および図5に示す制御ブロックと同一である。そこで、本実施の形態においては、図1および図2に示すドラム式洗濯機の構造および図5に示す制御ブロックを用いて、説明を行う。
上記洗濯物7の量(以下、布量と言う)が少ない場合、または、化繊(疎水性繊維)が多い場合には、すすぎ工程においてドラム4の回転数が上記第1実施の形態の場合よりも低い(つまり遠心力が小さい)状態であっても、洗濯物7から水分が抜けやすい。そこで、その場合には、すすぎ工程の最初に行われる高速脱水を省略することによって、すすぎ時間の更なる短縮を図ることが可能になる。
図7は、本実施の形態において上記制御装置41のすすぎ工程制御部48およびシャワーすすぎ制御部49によって実行されるすすぎ工程のシーケンス図を示す。但し、図7においては、シャワーすすぎを1回のみ行う場合を例示している。尚、図7中、上からメインモータ17の回転速度、第2給水弁14のオン・オフ、排水弁30のオン・オフを示している。
先ず、上記操作表示部5の電源キー,運転コース選択キーおよびスタートキー等が順次操作されると、制御装置41の布量検知部50によって、布量検知処理が行われる。
ここで、上記布量検知部50による布量の検知方法については、特定の方法に限定するものではない。例えば、洗濯物7が投入されたドラム4をメインモータ17によって回転させ、その場合におけるモータートルクの変動値によって布量を検知する。
さらに、上記制御装置41の布質検知部51によって、布質検知処理が行われる。
ここで、上記布質検知部51による布質の検知方法については、特定の方法に限定するものではない。例えば、第1給水弁13をオンして、洗濯物7が投入されたドラム4に予め設定された設定水位まで給水を行う。そして、メインモータ17を制御して短時間のタンブリングを行って洗濯物7に水を含ませ、それに伴って減水した水槽6の水位を水位センサー42からの検出信号に基づいて検出して第1水位変化量を得る。再び短時間のタンブリングを行って、さらに減水した水槽6の水位を水位センサー42からの検出信号に基づいて検出して、2回目のタンブリングによる水位変化量である第2水位変化量を得る。そして、第1水位変化量と第2水位変化量とから、予め設定された判定基準に従って、洗濯物7の布質は疎水性繊維であるか親水性繊維であるかを判定する。
そして、上記布量検知部50によって検知された布量が予め設定された基準値以下の場合、または、布質検知部51によって検知された布質が疎水性繊維である場合には、制御装置41は、すすぎ工程制御部48およびシャワーすすぎ制御部49によって、図7に示すシーケンス図に従ってすすぎ工程を実行する。
図7に示すように、上記すすぎ工程制御部48によってすすぎ動作が開始されると、第2給水弁14がオフ(閉)され、排水弁30がオン(開)される。そして、時点t0でメインモータ17が回転されてドラム4の回転が開始され、インバータ47によってドラム4の回転速度が780rpmまで上昇される。こうして、ドラム4の回転速度が780rpmになると、シャワーすすぎ制御部49によるシャワーすすぎに移行する。
そうすると、先ず、時点t11で第2給水弁14がオン(開)されて、シャワーノズル25に給水が行われる。その場合、排水弁30はオンの状態が維持される。こうして、780rpmでのシャワーすすぎが開始される。
すなわち、本実施の形態においては、布量が少ない場合または布質が疎水性繊維の場合には洗濯物7から水分が抜けやすいので、シャワーすすぎの前に行われるドラム4の回転速度が780rpmを超える超高速脱水を省略して、そのまま780rpmでのシャワーすすぎに移行するのである。したがって、シャワーすすぎ前の中間脱水時間を上記超高速脱水を省略した分だけ短縮して、すすぎ工程の時間短縮を図ることができるのである。
こうして、780rpmでのシャワーすすぎが時間T4の間行われると、時点t12で第2給水弁14がオフ(閉)されて、シャワーノズル25への給水が停止される。そして、インバータ47によってドラム4の回転速度が1000rpmまで上昇される。尚、排水弁30はオンの状態が維持される。
その場合、上記疎水性繊維の場合には、洗濯物7から水分がさらに抜けやすくなる。したがって、780rpmでのシャワーすすぎ時間T4は、上記第1実施の形態における780rpmでのシャワーすすぎ時間T2よりも短くすることができ、すすぎ工程の更なる時間短縮を図ることができるのである。
その後、1000rpmでの高速脱水が時間T3の間行われると、時点t13でインバータ47によってドラム4の回転速度が0rpmまで減速される。
尚、上記シャワーすすぎを複数回行う場合には、時点t13でドラム4の回転速度が減速されて780rpmになった時点時点t14で時点t11に戻り、時点t11から時点t14までを繰り返すことによって、780rpmでの高速シャワーすすぎを予め設定された回数だけ実行される。そうした後に、インバータ47によってドラム4の回転速度が0rpmまで減速される。
こうして、上記ドラム4の回転速度が0rpmになって減速脱水が終了すると、すすぎ工程制御部48によるすすぎ動作に移行する。そして、給水した後にドラム4を正転,停止および逆転を順次繰り返す「ためすすぎ処理」等が行われる。
上記すすぎ工程において、シャワーすすぎを行う前に行われる高速脱水(所謂中間脱水)は、衣類に含まれている洗濯水の量を減らしてシャワーすすぎの効果を高めるためのものである。そして、衣類の量(布量)が少ない場合や化繊(疎水性繊維)の場合には、上記中間脱水時のドラム4の回転数がある程度低くても衣類に含まれている洗濯水は抜けやすい。
そこで、上述したように、本実施の形態のシャワーすすぎにおいては、予め上記制御装置41の布量検知部50によって布量検知を行う一方、布質検知部51によって布質検知を行う。そして、布量が基準値以下の場合または布質が疎水性繊維である場合には、シャワーすすぎを行う前に行われる高速脱水(中間脱水)において、ドラム4の回転速度が780rpmを超える超高速脱水を省略して、そのまま780rpmでのシャワーすすぎに移行するようにしている。
したがって、シャワーすすぎ前の中間脱水時間を、上記超高速脱水を省略した分だけ短縮することができ、延いてはすすぎ工程の時間短縮を図ることができるのである。但し、布質が疎水性繊維であっても布量が上記基準値を超える場合には、上記高速脱水時に上記超高速脱水を行うことが望ましい。
また、布質が疎水性繊維である場合には、衣類中の水分がさらに抜けやすくなる。したがって、780rpmでのシャワーすすぎ時間T4は、上記第1実施の形態の場合の時間T2よりも短くすることができ、延いてはすすぎ工程の更なる時間短縮を図ることができるのである。
さらに、布質が疎水性繊維である場合には、洗濯物7の衣類に水が残りにくいため上記シャワーすすぎによって洗剤含有水の残量をさらに下げることができる。したがって、シャワーすすぎ後のためすすぎ処理の時間を短縮し、延いてはすすぎ工程の更なる時間短縮を図ることができる。
尚、本実施の形態においては、上記布量検知部50による布量の検知方法として、「洗濯物7が投入されたドラム4をメインモータ17によって回転させ、モータートルクの変動値によって布量を検知する」ことを例示したが、この発明における布量の検知方法は、これに限定されるものではない。例えば、実測した加速時および減速時の角速度を用いて洗濯槽と布との負荷を含む慣性モーメントを算出し、この算出した慣性モーメントに基づいてテーブルを参照して布量を求めても良い。あるいは、操作表示部5の選択キーによって、「少ない」,「多い」等を選択するようにしても差し支えない。この場合には、上記選択キーが上記布量検知部を構成することになる。
また、本実施の形態では、上記布質検知部51による布質の検知方法として、「洗濯物7が投入されたドラム4に設定水位まで給水して短時間のタンブリングを行った後の第1水位変化量を得る。さらに、短時間のタンブリングを行った後の第2水位変化量を得る。そして、両水位変化量に基づいて布質を判定する」ことを例示したが、この発明における布質の検知方法は、これに限定されるものではない。例えば、操作表示部5の選択キーによって、「綿」,「化繊」等を選択するようにすることも可能である。この場合には、上記選択キーが上記布質検知部を構成することになる。
・第3実施の形態
本実施の形態は、上記すすぎ工程における「ためすすぎ」のすすぎ効果を高め、時間短縮を図るものである。尚、本実施の形態におけるドラム式洗濯機の基本構造および制御ブロックは、上記第1実施の形態において図1および図2に示す構造および図5に示す制御ブロックと同一である。そこで、本実施の形態においては、図1および図2に示すドラム式洗濯機の構造および図5に示す制御ブロックを用いて、説明を行う。
上記すすぎ工程において、最終段階で行われる上記「ためすすぎ処理」の直前に行われる中間脱水(最後のシャワーすすぎ後の高速脱水)では中間脱水終了間際の減速時から「ためすすぎ」用の給水を行えば、「ためすすぎ処理」の時間を短縮できるので望ましい。ところが、上記特許文献1のドラム式洗濯機における給水では、流量が多すぎるため、高速回転中の水槽内の水位が急激に増加して運転騒音や振動が大きくなるので問題がある。そこで、上記特許文献1においては、最後の中間脱水が完了するのを待って「ためすすぎ」用の給水を行うようにしている。
したがって、上記特許文献1においては、「ためすすぎ処理」時に、水槽内の水量が設定水量に至るまでの待ち時間が必要となり、上記すすぎ工程の時間が長くなってしまう。さらに、最後の中間脱水終了後において、遠心力によって衣類がドラムの内壁に張り付いてしまう。そのために、「ためすすぎ処理」時においてタンブリング動作を行っても叩き洗いができず、ドラムの内壁から衣類が剥がれ落ちるまでは運転時間に対して十分なすすぎ効果を得ることができない。
本実施の形態においては、上記シャワーノズル25によって、粒径が小さい粒水から成るシャワーを旋回させながら拡散噴射することができる。また、シャワーノズル25は、先端部がドラム開口部18に対向するように水槽開口部15の上縁部に取り付けられ、斜め下方に向かって水をシャワー状に噴射するようになっている。そのため、このシャワー状に噴射された水が、ドラム開口部18からドラム4内に拡散されながら入って洗濯物7に降りかかるようになっている。
そこで、本実施の形態では、上記シャワーノズル25から旋回しつつ拡散噴射されるシャワーを利用して、「ためすすぎ」のすすぎ効果を高め、時間短縮を図るのである。
本実施の形態における上記すすぎ工程制御部48およびシャワーすすぎ制御部49によって実行されるすすぎ工程のシーケンス図は、図6および図7に示すシーケンス図と略同じである。但し、本実施の形態では、図6に示すシーケンス図において、最後のシャワーすすぎ後の高速脱水が終了した時点t4で、破線(A)で示すように、第2給水弁14がオン(開)されて、シャワーノズル25に給水が行われる。さらに、破線(B)で示すように、排水弁30はオフ(閉)されて、水槽6内の水の排出が停止される。また、図7に示すシーケンス図において、最後のシャワーすすぎ後の高速脱水が終了した時点t13で、破線(C)で示すように、第2給水弁14がオン(開)されてシャワーノズル25に給水が行われる。さらに、破線(D)で示すように、排水弁30はオフ(閉)されて、水槽6内の水の排出が停止される。
こうして、上記最後のシャワーすすぎ後における高速脱水終了後の減速時に、シャワーノズル25から旋回しつつ拡散噴射されるシャワーによって、「ためすすぎ」用の給水を行うのである。したがって、ドラム4の回転速度が0rpmになって減速脱水が終了した時点で、水槽6内には「ためすすぎ処理」を実行可能な程度の水が給水されている。したがって、「ためすすぎ処理」時に水槽6内の水量が設定水量に至るまでの待つ必要がなく、上記すすぎ工程の時間を短縮することができる。
さらに、上記シャワーノズル25から斜め下方に向かって旋回しながら拡散噴射されるシャワーは、ドラム開口部18からドラム4内に拡散されながら入って洗濯物7に降りかかる。したがって、ドラム4の内周面に張り付いている衣類に対して全体的に給水させることができ、水を含んで重くなった衣類を「ためすすぎ処理」時のタンブリングによって容易に剥がすことができる。そのため、上記タンブリングによる叩き洗いを効果的に行うことができ、十分なすすぎ効果を得ることができるのである。
・第4実施の形態
本実施の形態は、洗い工程における「押し洗い」の洗い効果を高めるものである。尚、本実施の形態におけるドラム式洗濯機の基本構造および制御ブロックは、上記第1実施の形態において図1および図2に示す構造および図5に示す制御ブロックと同一である。そこで、本実施の形態においては、図1および図2に示すドラム式洗濯機の構造および図5に示す制御ブロックを用いて、説明を行う。
ドラム式洗濯機による洗い工程においては、水槽内に洗剤と共に水を給水した後に、ドラムを回転させることによって、機械力で洗濯物の汚れを分離させる。具体的には、給水した後、先ず衣類を洗濯水に濡らすように馴染ませる。その後、ドラムの内周面に衣類が張り付かない程度の回転数でドラムを回転させ、ドラムの回転に伴って持ち上げられた衣類が自重で落ちてくる際の衝撃で衣類から汚れを浮かす所謂たたき洗いを行う。次に、ドラムの内周面に衣類が張り付く程度の回転数でドラムを回転させて、上記たたき洗いで衣類から浮いた汚れを遠心力で押し出す、所謂押し洗いを行うのである。
上記押し洗いの際には、上記ドラムの回転数を上げて遠心力を強くすることが効果的である。ところが、ドラム内に洗濯水が溜まった状態でのドラムの高速回転や、洗濯物が均等になっていない状態でのドラムの高速回転は、大きな振動の原因となり、本体に傷を付ける恐れがある。そのために、上記特許文献1においては、ドラムの回転数を抑えて上記押し洗いを行うようにしている。その場合には、ドラムの内周面に近い側では遠心力が強く作用して衣類から浮いた汚れを効果的に押し出すことができる。ところが、ドラムの中心側では遠心力が弱く効果的な押し洗いが望めない。
本実施の形態においては、上記シャワーノズル25によって、粒径が小さい粒水から成るシャワーを旋回させながら高い圧力で拡散噴射することができる。したがって、シャワーノズル25から拡散噴射されるシャワーの粒水は、衣類に浸透しやすく、且つ衣類から浮いた汚れを効果的に押し出すことができる。そこで、本実施の形態においては、シャワーノズル25からのシャワーを用いて上記押し洗いを行うのである。
図8は、本実施の形態において上記制御装置41の洗い工程制御部52によって実行される洗い工程のシーケンス図を示す。尚、図8中、上からメインモータ17(ドラム4)の回転速度(+側が右回転,−側が左回転)、第2給水弁14のオン・オフを示している。
図8に示すように、上記洗い工程制御部52によって洗い動作が開始されると、第2給水弁14がオフ(閉)されされる。尚、排水弁30は常時オフである。そして、時点t21でメインモータ17が右回転されてドラム4の右回転が開始され、インバータ47によってドラム4の回転速度が50rpmまで上昇される。
こうして、上記ドラム4が回転速度50rpmで右回転されることによって、ドラム4の回転に伴って持ち上げられた衣類が自重で落ちた衝撃で汚れを浮かす「たたき洗い」が行われる。
そして、50rpmでの「右回転たたき洗い」が時間T5の間行われると、時点t22で第2給水弁14がオン(開)されて、シャワーノズル25に給水が行われる。さらに、インバータ47によってドラム4の回転速度が100rpmまで上昇される。
こうして、上記ドラム4が回転速度100rpmで右回転されることによって、ドラム4の内周面に衣類が張り付いて、上記「右回転たたき洗い」で衣類から浮いた汚れを遠心力で押し出す「押し洗い」が行われる。その際に、シャワーノズル25からは、粒径が小さい粒水から成るシャワーが旋回させながら高い圧力で拡散噴射される。したがって、遠心力が弱いドラム4の中心側においても、上記拡散噴射されるシャワーの粒水が容易に衣類に浸透して、衣類から浮いている汚れが効果的に押し出される。その結果、ドラム4の回転速度を必要以上に高めることなく押し洗い効果を高めることができるのである。
こうして、100rpmでの「右回転押し洗い」が時間T6の間行われると、時点t23で第2給水弁14がオフ(閉)されて、シャワーノズル25への給水が停止される。さらに、インバータ47によってドラム4の回転速度が0rpmまで減少される。
以下同様にして、時点t24でドラム4が50rpmで左回転されて「左回転たたき洗い」が行われ、時点t25でシャワーノズル25に給水が行われると共にドラム4が100rpmで左回転されて「左回転押し洗い」が行われ、時点t26でシャワーノズル25への給水が停止されると共にドラム4が0rpmまで減少される。こうして、「右回転たたき洗い」→「右回転押し洗い」→「左回転たたき洗い」→「左回転押し洗い」が、予め設定された回数だけ繰り返されると、洗い工程が終了して脱水動作に移行する。
以上のごとく、本実施の形態においては、洗い工程の「押し洗い」の際に、シャワーノズル25から、粒径が小さい粒水から成るシャワーを旋回させながら高い圧力で拡散噴射するようにしている。したがって、上記シャワーの粒水は、容易に衣類に浸透して、浮いている汚れを衣類から効果的に押し出すことができる。こうして、ドラム4の回転速度を必要以上に高めることなく押し洗い効果を高めることができるのである。
尚、本実施の形態においては、50rpmで「たたき洗い」を行っているが、50rpmに限定されるものではなく、ドラム4の回転に伴って持ち上げられた洗濯物7が自重で落下可能な回転数であればよい。また、100rpmで「押し洗い」を行っているが、100rpmに限定されるものではなく、ドラム4の内周面に洗濯物7が張り付くことが可能な回転数であればよい。
・第5実施の形態
本実施の形態は、上記シャワーノズル25の設置位置に関するものである。尚、本実施の形態におけるドラム式洗濯機の基本構造および制御ブロックは、上記第1実施の形態において図1および図2に示す構造および図5に示す制御ブロックと同一である。そこで、本実施の形態においては、図1および図2に示すドラム式洗濯機の構造および図5に示す制御ブロックを用いて、説明を行う。
ドラム式洗濯機においては、洗い工程では、衣類に付着した汚れを洗剤や物理力(衣類同士のこすれや遠心力等)の作用によって、汚れを浮かして押し出す。また、すすぎ工程では、上記洗い工程で衣類から浮いた汚れや押し出された汚れを、洗剤カスと共に、水によって取り除く。
特に、上記すすぎ工程では、ドラムを回転させた状態でシャワーを放射するシャワーすすぎを行うことによって、衣類に残った洗濯水や汚れをシャワーの放射水と遠心力とによって除去する。
その際に、ノズルから放射されるシャワーの水は、ドラムの内周面に張り付いている洗濯物に均一に振り掛けることができ、尚且つ放射されたシャワーの水は速やかに排出されることが望ましい。特に、上記第1実施の形態のごとくドラム4の回転速度が780rpmの高速回転でシャワーすすぎを行う場合には、すすぎ水が水槽6の下部に設けられた排水口26から抜けにくいため、ドラム4と共に回転するようになってすすぎ効果が低下してしまう。
ところで、上記シャワーノズル25からドラム4内に噴射されたシャワー水が、水槽6の下部に設けられた排水口26から抜けるためには、衣類中に浸透した水が遠心力によって外側に移動し、さらにドラム4の貫通孔19を通って水槽6内に放出され、水槽6内を排水口26に向かって流れる必要があり、ある程度の時間を要する。そのため、シャワーノズル25を水槽6の上部中央に下方に向けて取り付けた場合には、排水口26に近い領域に向かって噴射されることになり、噴射された水が排水口26に至るまでの時間を稼ぐことができす、ドラム4と共に回転するようになる。
図9は、本実施の形態におけるドラム4および水槽6を、ドラム開口部18および水槽開口部15の側から見た概略図である。但し、図9(a)は、ドラム4に対するシャワーノズル25の位置関係を示す図である。また、図9(b)は、シャワーノズル25と排水口26との位置関係を示す図である。ここで、シャワーノズル25の位置は、噴射口39a(図4参照)の位置を示しており、シャワーノズル25の取付位置ではない。
本実施の形態のシャワーすすぎにおいては、上記第1実施の形態の場合と同様に、ドラム4を一方向に780rpmでの高速回転を行って、シャワーノズル25からシャワーを拡散噴射させる。以下、上記シャワーすすぎ時におけるドラム4の回転方向は、図9(b)において、矢印(E)で示すように、向かって右回り(時計方向)であるとする。
図9(b)において、上記ドラム4は、矢印(E)で示すように、向かって右回り(以下、単に右回りと言う)で回転する。その場合、ドラム4における図中右側は重力の方向に回転移動するのに対して、図中左側は重力の方向とは逆方向に回転移動する。したがって、排水口26からの排水を効率よく行うためには、ドラム4における回転軸(図示せず)よりも右側に向かってシャワーを拡散噴射させるのが良い。但し、シャワーノズル25から拡散噴射されたシャワーの粒水に重力が作用することを考慮すると、シャワーノズル25の噴射口39aの位置(以下、単に「シャワーノズル25の位置」と言う)は、図9(a)に示すように、ドラム開口部18の縁部におけるドラム4における重力の方向とは逆方向に回転している側であって、尚且つドラム4の上記回転軸よりも上側の位置、具体的にはドラム4の頂点から向かって左回りに角度45°の位置の近傍が望ましい。
上記シャワーノズル25は、上記第1実施の形態で説明したように、粒径が小さい粒水から成るシャワーを旋回させながら拡散噴射させるようになっている。したがって、ドラム4の頂点から向かって左回りに角度45°の位置の近傍に設置されたシャワーノズル25の噴射口39aから、図9(a)に示すように、右斜め下方に向かって、尚且つ図2に示すように、ドラム4の後部(底部)の下方に向かってシャワーを拡散噴射することによって、図9(a)に示すごとく、ドラム4の右側であり尚且つ下側に向かって広範囲にシャワーを旋回させながら拡散噴射させることができる。こうして、少ない水量でシャワーすすぎを効果的に行うことが可能になる。
また、矢印(E)で示すように右回りで回転するドラム4に対して、ドラム4に向かって左上の位置に配置されたシャワーノズル25の噴射口39aから、右斜め下方に向かってシャワーを拡散噴射するようにしている。したがって、拡散噴射されたシャワーは、ドラム4における重力の方向に回転する図中右側であって、尚且つドラム4の上記回転軸よりも下側に向かって振り掛けられることになり、シャワー水は排水口26に向かって速やかに移動できる。さらに、シャワー水は、排水口26に向けてではなく、ドラム4の右下側に向けて拡散噴射されるので、放射された水が排水口26に至るまでの時間をある程度稼ぐことができる。
以上のことより、上記排水口26からの排水を効率よく行うことが可能になる。
本実施の形態においては、シャワーすすぎ時に、ドラム4を右回り(時計方向)で回転する場合を例に上げて説明したが、ドラム4を左回り(反時計方向)で回転する場合には、ドラム4の頂点から向かって右回りに角度45°の位置の近傍に配置されたシャワーノズル25から、左斜め下方に向かってシャワーを拡散噴射すればよい。
・第6実施の形態
本実施の形態は、上記すすぎ工程が終了した後に実行される最後の脱水工程に関するものである。図10は、最後の脱水工程に関するシーケンス図を示す。
図10において、「バランス」は、ドラム4のアンバランスを解消するための動作であり、ドラム4を正回転,回転停止,逆回転および回転停止を順次繰り返して、ドラム4内の洗濯物7をタンブリングさせる。そして、「バランス検知」でアンバランスが解消されたことを検知すると、450rpmでの「低速脱水1」および600rpmでの「低速脱水2」が行われる。引き続き、高速脱水に移行し、780rpmでの「高速脱水1」が行われた後に、1000rpmでの「高速脱水2」が行われる。尚、図10中の「ファン」は、空気循環経路中の循環ファンである。
このように、最後の脱水工程においては、上記外箱1が共振する共振回転数(400rpm〜600rpm)よりも高く、尚且つ、洗濯物7中の水分を十分に絞ることが可能なように設定されたドラム4の回転速度780rpmで行われる。そして、最後に、ドラム4の回転速度を1000rpmに上げて、最後の一絞りで洗濯水を完全に絞り出すようにしている。
尚、この考え方は、上述のシャワーすすぎの場合も同様であり、図6に示すように、ドラム4の回転速度が上記共振回転数よりも高く、尚且つ洗濯物7中の水分を十分に絞り出すことが可能なように設定された780rpmでシャワーすすぎを行う。そして、第2給水弁14をオフ(閉)してシャワーノズル25への給水を停止した後、ドラム4の回転速度を1000rpmに上げて、最後の一絞りで洗剤を含む洗濯水を完全に絞り出すようにしている。
尚、上記各実施の形態において挙げられた上記メインモータ17の回転数は、ほんの一例であって、開示された回転数に限定されるものではない。
また、この発明のドラム式洗濯機においては、上記各実施の形態を総て実行する必要はなく、適宜必要とする実施の形態を組み合わせて実行しても一向に差し支えない。
以下、この発明を纏めると、この発明のドラム式洗濯機は、
外箱1と、
上記外箱1内に配置された水槽6と、
上記水槽6内に回転可能に配置されて、洗濯物7を収容するドラム4と、
上記ドラム4内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズル25と、
上記ドラム4を回転駆動する駆動部17と、
上記ドラム4の回転速度を可変制御する速度制御部47と、
上記シャワーノズル25に給水するシャワー給水部14と、
上記駆動部17,上記速度制御部47および上記シャワー給水部14を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置41と
を備え、
上記すすぎ工程は、
上記洗濯物7を脱水する中間脱水過程と、
上記中間脱水過程後に、上記シャワーノズル25から拡散噴射された水を上記洗濯物7にかけて、上記洗濯物7をすすぐシャワーすすぎ過程と
を有し、
上記制御装置41は、上記シャワーすすぎ過程において、上記シャワー給水部14を制御して上記シャワーノズル25に給水すると共に、上記速度制御部47に対して上記ドラム4の回転速度を上記外箱1が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数に制御させることを指示するシャワーすすぎ制御部49を含んでいる
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記シャワーノズル25から上記ドラム4内に向かって放射される水は、粒径が小さく、旋回させながらシャワー状に拡散噴射される。そのため、衣類に浸透しやすくなっている。したがって、上記シャワーすすぎ過程において、上記シャワーノズル25からのシャワー水を用いることによって、上記ドラム4の回転速度を上記外箱1が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数に設定しても、上記シャワー水が衣類に浸透しやすく、且つ上記ドラム4の高速回転によって上記洗濯物7に対して遠心力等の物理力を大きく作用させることができる。
さらに、上記シャワーすすぎ過程において、上記中間脱水後のドラム4の回転速度低下は、上記外箱1が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数までである。そのために、上記ドラム4の回転速度低下時に、上記洗濯機が共振して不快な振動が発生するのを無くすことができる。
すなわち、この発明によれば、上記シャワーすすぎ時におけるドラム4の高速回転を可能にして、ドラム4回転速度の低下の待ち時間を不要にし、遠心力等の物理力によってすすぎを効果的に行い、上記本体の共振による不快な振動の発生を無くすことができる。
また、この発明のドラム式洗濯機は、
外箱1と、
上記外箱1内に配置された水槽6と、
上記水槽6内に回転可能に配置されて、洗濯物7を収容するドラム4と、
上記ドラム4内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズル25と、
上記ドラム4を回転駆動する駆動部17と、
上記ドラム4の回転速度を可変制御する速度制御部47と、
上記シャワーノズル25に給水するシャワー給水部14と、
上記駆動部17,上記速度制御部47および上記シャワー給水部14を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置41と、
上記洗濯物7の量である布量を検知する布量検知部50と
を備え、
上記すすぎ工程は、
上記洗濯物7を脱水する中間脱水過程と、
上記中間脱水過程後に、上記シャワーノズル25から拡散噴射された水を上記洗濯物7にかけて、上記洗濯物7をすすぐシャワーすすぎ過程と
を有し、
上記制御装置41は、上記中間脱水過程において、上記布量検知部50によって検知された布量が基準値以下の場合には、上記速度制御部47に対して上記ドラム4の最大回転速度を上記外箱1が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数に制御させることを指示するすすぎ工程制御部48を含んでいる
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記布量が基準値以下の場合、つまり上記洗濯物7から水分が抜けやすい場合には、上記中間脱水過程における上記ドラム4の最大回転速度を上記すすぎ回転数に制御されるので、上記すすぎ回転数よりも高回転数での超高速脱水を省略して、そのまま上記すすぎ回転数での上記シャワーすすぎに移行することが可能になる。したがって、上記超高速脱水を省略した分だけ上記中間脱水過程の時間を短縮して、すすぎ工程の時間短縮を図ることができる。
さらに、上記シャワーすすぎに移行する場合におけるドラム4の回転速度は、上記外箱1が共振する共振回転数よりも高い上記すすぎ回転数であある。したがって、上記シャワーすすぎに移行時に、上記洗濯機が共振して不快な振動が発生するのを無くすことができる。
また、一実施の形態のドラム式洗濯機では、
上記洗濯物7の量である布量を検知する布量検知部50を備え、
上記制御装置41は、上記中間脱水過程において、上記布量検知部50によって検知された布量が基準値以下の場合は、上記速度制御部47に対して上記ドラム4の最大回転速度を上記すすぎ回転数に制御させることを指示するすすぎ工程制御部48を含んでいる。
この実施の形態によれば、上記布量が基準値以下の場合、つまり上記洗濯物7から水分が抜けやすい場合には、上記中間脱水過程における上記ドラム4の最大回転速度を上記すすぎ回転数に制御されるので、上記すすぎ回転数よりも高回転数での超高速脱水を省略して、そのまま上記すすぎ回転数での上記シャワーすすぎに移行することができる。したがって、上記超高速脱水を省略した分だけ上記中間脱水過程の時間を短縮して、すすぎ工程の時間短縮を図ることができる。
さらに、上記シャワーすすぎに移行する場合におけるドラム4の回転速度は、上記外箱1が共振する共振回転数よりも高い上記すすぎ回転数であある。したがって、上記シャワーすすぎに移行時に、上記洗濯機が共振して不快な振動が発生するのを無くすことができる。
また、一実施の形態のドラム式洗濯機では、
上記水槽6内の水を排水する排水部30,31を備え、
上記シャワーすすぎ制御部49は、上記排水部30,31をも制御するようになっており、
上記すすぎ工程は、最後に行われる過程であって、上記ドラム4内に水をためると共にタンブリングを行って、上記洗濯物7をすすぐためすすぎ過程を有しており、
上記シャワーすすぎ制御部49は、上記ためすすぎ過程に移行する直前の上記中間脱水過程において、上記中間脱水終了後の減速時に、上記シャワー給水部14を制御して上記シャワーノズル25に給水すると共に、上記排水部30,31を制御して上記水槽6の排水を停止するようになっている。
この実施の形態によれば、上記ためすすぎ過程に移行する直前の上記中間脱水過程において、上記中間脱水終了後の減速時に、上記シャワーノズル25からシャワー水を拡散噴射させると共に、水槽6の排水を停止するので、上記中間脱水終了後の減速時に「ためすすぎ」用の給水を行うことができる。したがって、「ためすすぎ処理」時に上記水槽6が設定水量になるのを待つ必要がなく、上記すすぎ工程の時間短縮を図ることができる。
さらに、上記シャワーノズル25から旋回させながらシャワー状に拡散噴射される粒径の小さい水を、上記中間脱水によってドラム4の内周面に張り付いている上記洗濯物7に振り掛けて給水させることによって、上記ためすすぎ過程におけるタンブリングによって容易に剥がれるようにできる。したがって、上記タンブリングによるたたき洗いを効果的に行うことができる。
また、一実施の形態のドラム式洗濯機では、
上記シャワーノズル25は、
上記ドラム4における開口部18の縁部であって、上記シャワーすすぎ過程において、上記ドラム4における重力の方向とは逆方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラム4の回転軸よりも上側に位置する上記縁部の近傍に、噴射口39aが位置しており、
上記シャワーすすぎ過程において、上記ドラム4内における重力の方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラム4の回転軸よりも下側に向かって、シャワー水を斜め下方に拡散噴射するようになっている。
この実施の形態によれば、上記シャワーすすぎ過程において、上記シャワーノズル25の噴射口39aから、上記ドラム4内における重力の方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラム4の回転軸よりも下側に向かって、シャワー水を斜め下方に拡散噴射するようにしている。
したがって、上記シャワーノズル25から拡散噴射されたシャワー水は、上記水槽6の排水口26に向かって速やかに移動することができる。すなわち、上記ドラム4の高速回転によるシャワーすすぎの場合におけるすすぎ水の排水効率を高めることができる。
また、この発明のドラム式洗濯機は、
外箱1と、
上記外箱1内に配置された水槽6と、
上記水槽6内に回転可能に配置されて、洗濯物7を収容するドラム4と、
上記ドラム4内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズル25と、
上記ドラム4を回転駆動する駆動部17と、
上記ドラム4の回転速度を可変制御する速度制御部47と、
上記シャワーノズル25に給水するシャワー給水部14と、
上記駆動部17,上記速度制御部47および上記シャワー給水部14を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置41と
を備え、
上記洗い工程は、
タンブリングを行って上記洗濯物7から汚れを浮かすたたき洗い過程と、
上記たたき洗いで上記洗濯物7から浮いた汚れを遠心力で押し出す押し洗い過程と
を有し、
上記制御装置41は、上記押し洗い過程において、上記シャワー給水部14を制御して上記シャワーノズル25に給水すると共に、上記速度制御部47に対して上記ドラム4の回転速度を上記ドラム4の内周面に上記洗濯物7が張り付くことが可能な回転数に制御させることを指示する洗い工程制御部52を含んでいる
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記シャワーノズル25から上記ドラム4内に向かって放射される水は、粒径が小さく、旋回させながらシャワー状に拡散噴射される。そのために、衣類に浸透しやすくなっている。したがって、洗い工程の押し洗い過程において、上記シャワーノズル25からのシャワー水を用いることによって、上記ドラム4の回転速度を上げて遠心力を強くすることなく、上記粒径の小さいシャワー水を容易に上記洗濯物7に浸透させて、たたき洗いによって上記洗濯物7から浮いた汚れを効果的に押し出すことができる。
すなわち、この発明によれば、洗い工程の押し洗い過程において、上記ドラム4の回転速度を必要以上に高めることなく、上記押し洗いを効果的に行うことができるのである。
また、この発明のドラム式洗濯機は、
外箱1と、
上記外箱1内に配置された水槽6と、
上記水槽6内に回転可能に配置されて、洗濯物7を収容するドラム4と、
上記ドラム4内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズル25と、
上記ドラム4を回転駆動する駆動部17と、
上記ドラム4の回転速度を可変制御する速度制御部47と、
上記シャワーノズル25に給水するシャワー給水部14と、
上記駆動部17,上記速度制御部47および上記シャワー給水部14を制御して、上記シャワーノズル25から拡散噴射された水を上記洗濯物7にかけて、上記洗濯物7をすすぐシャワーすすぎを行う制御装置41と
を備え、
上記シャワーノズル25は、
上記ドラム4における開口部18の縁部であって、上記シャワーすすぎ時において、上記ドラム4における重力の方向とは逆方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラム4の回転軸よりも上側に位置する上記縁部の近傍に、噴射口39aが位置しており、
上記シャワーすすぎ時において、上記ドラム4内における重力の方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラム4の回転軸よりも下側に向かって、シャワー水を斜め下方に拡散噴射するようになっている
ことを特徴としている。
上記構成によれば、上記シャワーすすぎ時において、上記ドラム4における重力の方向とは逆方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラム4の回転軸よりも上側に位置している上記シャワーノズル25の噴射口39aから、上記ドラム4内における重力の方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラム4の回転軸よりも下側に向かって、シャワー水を斜め下方に拡散噴射するようにしている。
したがって、上記シャワーノズル25から拡散噴射されたシャワー水は、上記水槽6の排水口26に向かって速やかに移動することができる。すなわち、上記ドラム4の高速回転によるシャワーすすぎの場合におけるすすぎ水の排水効率を高めることができる。
1…外箱
4…ドラム
5…操作表示部
6…水槽
11…シャワー給水経路
13…第1給水弁
14…第2給水弁
15…水槽開口部
17…メインモータ
25…シャワーノズル
26…排水口
30…排水弁
31…排水用モータ
33…エアトラップ
34…導圧パイプ
36…ノズル接ぎ手
37…ノズル本体
38…ワーラー(旋回子)
38a…楕円板
38b…旋回溝
39…キャップ
39a…噴射口
41…制御装置
42…水位センサ
43…回転速度センサ
46…負荷駆動回路
47…インバータ
48…すすぎ工程制御部
49…シャワーすすぎ制御部
50…布量検知部
51…布質検知部
52…洗い工程制御部
53…タイマー

Claims (7)

  1. 外箱と、
    上記外箱内に配置された水槽と、
    上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
    上記ドラム内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズルと、
    上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
    上記ドラムの回転速度を可変制御する速度制御部と、
    上記シャワーノズルに給水するシャワー給水部と、
    上記駆動部,上記速度制御部および上記シャワー給水部を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置と
    を備え、
    上記すすぎ工程は、
    上記洗濯物を脱水する中間脱水過程と、
    上記中間脱水過程後に、上記シャワーノズルから拡散噴射された水を上記洗濯物にかけて、上記洗濯物をすすぐシャワーすすぎ過程と
    を有し、
    上記制御装置は、上記シャワーすすぎ過程において、上記シャワー給水部を制御して上記シャワーノズルに給水すると共に、上記速度制御部に対して上記ドラムの回転速度を上記外箱が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数に制御させることを指示するシャワーすすぎ制御部を含んでいる
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  2. 外箱と、
    上記外箱内に配置された水槽と、
    上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
    上記ドラム内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズルと、
    上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
    上記ドラムの回転速度を可変制御する速度制御部と、
    上記シャワーノズルに給水するシャワー給水部と、
    上記駆動部,上記速度制御部および上記シャワー給水部を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置と、
    上記洗濯物の量である布量を検知する布量検知部と
    を備え、
    上記すすぎ工程は、
    上記洗濯物を脱水する中間脱水過程と、
    上記中間脱水過程後に、上記シャワーノズルから拡散噴射された水を上記洗濯物にかけて、上記洗濯物をすすぐシャワーすすぎ過程と
    を有し、
    上記制御装置は、上記中間脱水過程において、上記布量検知部によって検知された布量が基準値以下の場合には、上記速度制御部に対して上記ドラムの最大回転速度を上記外箱が共振する共振回転数よりも高いすすぎ回転数に制御させることを指示するすすぎ工程制御部を含んでいる
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  3. 請求項1に記載のドラム式洗濯機において、
    上記洗濯物の量である布量を検知する布量検知部を備え、
    上記制御装置は、上記中間脱水過程において、上記布量検知部によって検知された布量が基準値以下の場合には、上記速度制御部に対して上記ドラムの最大回転速度を上記すすぎ回転数に制御させることを指示するすすぎ工程制御部を含んでいる
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  4. 請求項1または請求項3に記載のドラム式洗濯機において、
    上記水槽内の水を排水する排水部を備え、
    上記シャワーすすぎ制御部は、上記排水部をも制御するようになっており、
    上記すすぎ工程は、最後に行われる過程であって、上記ドラム内に水をためると共にタンブリングを行って、上記洗濯物をすすぐためすすぎ過程を有しており、
    上記シャワーすすぎ制御部は、上記ためすすぎ過程に移行する直前の上記中間脱水過程において、上記中間脱水終了後の減速時に、上記シャワー給水部を制御して上記シャワーノズルに給水すると共に、上記排水部を制御して上記水槽の排水を停止するようになっている
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一つに記載のドラム式洗濯機において、
    上記シャワーノズルは、
    上記ドラムにおける開口部の縁部であって、上記シャワーすすぎ過程において、上記ドラムにおける重力の方向とは逆方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラムの回転軸よりも上側に位置する上記縁部の近傍に、噴射口が位置しており、
    上記シャワーすすぎ過程において、上記ドラム内における重力の方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラムの回転軸よりも下側に向かって、シャワー水を斜め下方に拡散噴射するようになっている
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  6. 外箱と、
    上記外箱内に配置された水槽と、
    上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
    上記ドラム内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズルと、
    上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
    上記ドラムの回転速度を可変制御する速度制御部と、
    上記シャワーノズルに給水するシャワー給水部と、
    上記駆動部,上記速度制御部および上記シャワー給水部を制御して、洗い工程,すすぎ工程および脱水工程を行う制御装置と
    を備え、
    上記洗い工程は、
    タンブリングを行って上記洗濯物から汚れを浮かすたたき洗い過程と、
    上記たたき洗いで上記洗濯物から浮いた汚れを遠心力で押し出す押し洗い過程と
    を有し、
    上記制御装置は、上記押し洗い過程において、上記シャワー給水部を制御して上記シャワーノズルに給水すると共に、上記速度制御部に対して上記ドラムの回転速度を上記ドラムの内周面に上記洗濯物が張り付くことが可能な回転数に制御させることを指示する洗い工程制御部を含んでいる
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
  7. 外箱と、
    上記外箱内に配置された水槽と、
    上記水槽内に回転可能に配置されて、洗濯物を収容するドラムと、
    上記ドラム内に向かって水を旋回させながらシャワー状に拡散噴射するシャワーノズルと、
    上記ドラムを回転駆動する駆動部と、
    上記ドラムの回転速度を可変制御する速度制御部と、
    上記シャワーノズルに給水するシャワー給水部と、
    上記駆動部,上記速度制御部および上記シャワー給水部を制御して、上記シャワーノズルから拡散噴射された水を上記洗濯物にかけて、上記洗濯物をすすぐシャワーすすぎを行う制御部と
    を備え、
    上記シャワーノズルは、
    上記ドラムにおける開口部の縁部であって、上記シャワーすすぎ時において、上記ドラムにおける重力の方向とは逆方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラムの回転軸よりも上側に位置する上記縁部の近傍に、噴射口が位置しており、
    上記シャワーすすぎ時において、上記ドラム内における重力の方向に回転している側であって、尚且つ上記ドラムの回転軸よりも下側に向かって、シャワー水を斜め下方に拡散噴射するようになっている
    ことを特徴とするドラム式洗濯機。
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