JP2016029035A - ピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品 - Google Patents

ピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品 Download PDF

Info

Publication number
JP2016029035A
JP2016029035A JP2015141424A JP2015141424A JP2016029035A JP 2016029035 A JP2016029035 A JP 2016029035A JP 2015141424 A JP2015141424 A JP 2015141424A JP 2015141424 A JP2015141424 A JP 2015141424A JP 2016029035 A JP2016029035 A JP 2016029035A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
adsorption
compound
pyrethroid compound
room temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2015141424A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6082782B2 (ja
Inventor
恵美 平塚
Emi Hiratsuka
恵美 平塚
陽平 梶山
Yohei Kajiyama
陽平 梶山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Earth Corp
Original Assignee
Earth Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Earth Chemical Co Ltd filed Critical Earth Chemical Co Ltd
Priority to JP2015141424A priority Critical patent/JP6082782B2/ja
Publication of JP2016029035A publication Critical patent/JP2016029035A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6082782B2 publication Critical patent/JP6082782B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Catching Or Destruction (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

【課題】常温揮散性のピレスロイド系化合物の樹脂への吸着を抑制し、長期間にわたり十分な防虫効果を発揮し得る、ピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品を提供する。【解決手段】常温揮散性のピレスロイド系化合物の樹脂への吸着を抑制するための吸着抑制剤であって、構造式中に、炭素−炭素不飽和結合を1以上有する6員環および水酸基をそれぞれ少なくとも1つ含む化合物からなる吸着抑制剤とする。【選択図】なし

Description

本発明は、ピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品に関する。
害虫を防除ないし駆除するために使用される防虫剤は種々の形態で使用されており、例えば、衣類用防虫剤の場合は、タブレット状の防虫剤を通気性シートで包装し、これを折り畳んだ衣類の上または中に載置して使用するものや、前面および背面に揮散用開口部を設けた樹脂製容器内に、通気性シートで包装した防虫剤を収納し、該容器に設けた吊り下げ用フックにて洋服ダンス内のハンガー吊り下げ棒に吊り下げて用いるもの等が知られている。
従来用いられている防虫剤の薬剤としては、例えば、パラジクロロベンゼン、カンファー、ナフタレン等が挙げられる。しかし、これらの薬剤は特有の臭いがあるため、最近ではこれらに代わり、臭気の少ない常温揮散性のピレスロイド系化合物が広く使用されている。このような防虫剤は、ピレスロイド系化合物を含浸させた含浸体を、樹脂製容器に収容し、該容器に設けられた揮散口からピレスロイド系化合物を揮散させるように構成されている。また樹脂製容器の材料には、主にポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂が用いられている。
しかしながら、常温揮散性のピレスロイド系化合物はオレフィン系樹脂との親和性が高いため、上記のような樹脂製容器に長期間保存されると、有効成分である常温揮散性のピレスロイド系化合物が該容器に吸着されてしまうという問題点がある。しかも吸着された常温揮散性のピレスロイド系化合物は、ほとんど放出されないため実質的な有効成分が減少してしまい、結果として使用期間中に十分な防虫効果が発揮できないという問題点を有していた。
そこでこのような問題点を解決するために、常温揮散性のピレスロイド系化合物が吸着しにくい樹脂製容器が提案されている。例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩化ビニルと塩化ビニリデンの共重合体等の樹脂を用いた通気性プラスチックケース等が知られている(例えば、特許文献1参照)。この他にも、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、エチレン−ビニルアルコール共重合樹脂を用いた樹脂製容器(特許文献2〜4参照)が提案されている。
また、常温揮散性のピレスロイド系化合物とその他の成分、例えばクエン酸トリエチルやシリコーン化合物とを組み合わせ、樹脂製容器への薬剤の吸着を抑制する技術も提案されている(例えば、特許文献5、6参照)。
特開平2−275805号公報 特開2004−2314号公報 特開2004−254598号公報 特開2004−254599号公報 特開2004−168671号公報 特開2008−56605号公報
上記のような樹脂製容器においては、入手のしやすさ、成形の容易さ等から汎用性が高く、制限を受けることなく使用できるオレフィン系樹脂が適しているが、特許文献1〜4に開示された技術は、オレフィン系樹脂以外の樹脂を用いるものである。
また、特許文献5、6に開示されたような常温揮散性のピレスロイド系化合物とその他の成分とを組み合わせる技術は、必ずしも十分な効果が得られるわけでもなく、依然として改善の余地があった。
したがって本発明の目的は、常温揮散性のピレスロイド系化合物の樹脂への吸着を抑制し、特にオレフィン系樹脂へのピレスロイド系化合物の吸着を抑制し得るピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究を重ねた結果、常温揮発性のピレスロイド系化合物と特定の化合物とを組み合わせることにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の(1)〜(4)によって達成される。
(1)常温揮散性のピレスロイド系化合物の樹脂への吸着を抑制するための吸着抑制剤であって、構造中に、炭素−炭素不飽和結合を1以上有する6員環および水酸基をそれぞれ少なくとも1つ含む化合物からなることを特徴とする吸着抑制剤。
(2)前記化合物が、ヒドロキシメチルペンチルシクロヘキセンカルボキシアルデヒド、サリチル酸ベンジルおよび4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゼンカルボアルデヒドからなる群から選択される少なくとも1つであることを特徴とする前記(1)に記載の吸着抑制剤。
(3)常温揮散性のピレスロイド系化合物の樹脂への吸着を抑制する方法であって、前記(1)又は(2)に記載の吸着抑制剤を前記ピレスロイド系化合物と一緒に用いることを特徴とする吸着抑制方法。
(4)常温揮散性のピレスロイド系化合物と、構造中に、炭素−炭素不飽和結合を1以上有する6員環および水酸基をそれぞれ少なくとも1つ含む化合物からなる吸着抑制剤とを含有する害虫防除組成物を含浸させた含浸体を、オレフィン樹脂を含有する樹脂組成物から形成された容器に収容してなることを特徴とする害虫防除製品。
本発明の吸着抑制剤は、常温揮散性のピレスロイド系化合物と一緒に用いた際に、該ピレスロイド系化合物が樹脂に吸着するのを十分に抑制することができる。このため、本発明の吸着抑制剤を含有した害虫防除組成物は、樹脂製容器に保存されているときにもピレスロイド系化合物の樹脂への吸着が抑制されるため、使用期間中の十分な防虫効果を発揮することができる。
また、本発明の吸着抑制方法は、上記本発明の吸着抑制剤をピレスロイド系化合物と一緒に用いるので、常温揮散性のピレスロイド系化合物が樹脂に吸着するのを抑制し、長期間にわたり十分な防虫効果を発揮することができる。
また、本発明の害虫防除製品は、常温揮散性のピレスロイド系化合物と、上記本発明の吸着抑制剤とを含有する害虫防除組成物を含浸させた含浸体を、樹脂組成物から形成された容器に収容してなるので、有効成分である常温揮散性のピレスロイド系化合物が樹脂を含有する樹脂組成物に吸着するのを抑制し、長期間にわたり十分な防虫効果を発揮することができる。
実施例に用いた検体の構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態をさらに詳しく説明する。
本発明のピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤(以下、単に「本発明の吸着抑制剤」ともいう)は、構造式中に、炭素−炭素不飽和結合を1以上有する6員環および水酸基をそれぞれ少なくとも1つ含む化合物(以下、「特定化合物」と言うことがある)からなるものである。
特定化合物は、炭素数が8〜14の化合物が本発明の効果がより高くなるため好ましく、炭素数が13〜14の化合物がより好ましい。
特定化合物の具体例として、例えば、下記式(1)で表されるヒドロキシメチルペンチルシクロヘキセンカルボキシアルデヒド、下記式(2)で表されるサリチル酸ベンジル、下記式(3)で表される4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゼンカルボアルデヒド等が挙げられる。下記式(1)の特定化合物は、商品名LYRAL(IFF社製)として容易に入手することができる。
Figure 2016029035
Figure 2016029035
Figure 2016029035
本発明の吸着抑制剤が樹脂への吸着抑制を対象とするピレスロイド系化合物は、常温で揮散するピレスロイド系化合物であれば特に限定されず、例えば、エムペントリン、トランスフルスリン、メトフルトリン、プロフルトリン、テトラメスリン等が挙げられ、これらは1種を単独でまたは2種以上を混合して用いることができる。
これらの中でも本発明の効果に優れる点から、エムペントリンが好ましく用いられる。
本発明の吸着抑制剤の使用量は、発明の効果が発揮される限り適宜調整して用いることができ、例えば、ピレスロイド系化合物1〜50質量%に対して、吸着抑制剤1〜50質量%とするのがよい。また質量比でピレスロイド系化合物に対して吸着抑制剤は、等量以下で用いることが好ましく、さらにピレスロイド系化合物:吸着抑制剤が20:1〜1:1とするのがよい。
ピレスロイド系化合物の吸着を抑制する対象である樹脂としては、ABS樹脂、AAS樹脂、AES樹脂、エチレン酢酸ビニル共重合体、変性エチレン酢酸ビニル共重合体、塩素化エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体、ポリエチレン、超高分子量ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素プラスチック、ポリアセタール、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリフェニレンエーテル、ポリメチルメタクリレート等の熱可塑性樹脂が挙げられる。これらの熱可塑性樹脂は1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらのうち、本発明の吸着抑制剤の効果がとりわけ発揮されることから、好ましくはポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン酢酸ビニル共重合体、エチレンビニルアルコール共重合体などのポリオレフィン系樹脂であり、特にポリプロピレンを用いることが好ましい。
本発明の吸着抑制剤および吸着抑制方法は、特定化合物がピレスロイド系化合物の樹脂への吸着を抑制しているため、害虫防除製品に適用するのが好適である。
害虫防除製品は、ピレスロイド系化合物と特定化合物とを併用して害虫防除組成物となし、これを含浸させた含浸体を、オレフィン系樹脂を含有する樹脂組成物から形成された容器に収容してなるものである。
害虫防除組成物としては、ピレスロイド系化合物および特定化合物以外にも、従来公知の各種添加剤を必要に応じて配合することができる。
例えば、BHT、BHA等の安定化剤、フローラル、ブーケ等の香料、青色、黄色、赤色等の色素、光触媒、活性炭、炭等の脱臭剤、竹、柿、グレープフルーツ等の抽出物、銀や銅化合物等の除菌剤、パラフィン、ナフテン等の有機溶剤、終点判別機能等を併用してもよい。
香料に含有する香料成分は、例えば、γ−ウンデカラクトン、ガラクソリド、イソEスーパー、クマリン、イオノン、フェニルエチルアルコール、フェニルヘキサノール、ムスクケトン、ローズフェノン、ジヒドロミルセノール、ヘキシルアセテート、イソペンチルアセテート、スチラリルアセテート、ブチルシクロヘキシルアセテート、ベンジルアセテート、トリシクロデセニルアセテート、ベンジルベンゾエート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、アミルシンナミックアルデヒド、メチルヒドロシンナミックアルデヒド、青葉アルコール、青葉アルデヒド、リリアール、シトロネロール、テルピネオール、オイゲノール、リナロール、ゲラニオール、オレンジオイル、ヘディオンなどが挙げられる。
また含浸体としては、例えば、動物性、植物性、鉱物性の天然繊維、合成繊維、半合成繊維、再生繊維等のシート、マット、顆粒ないし粉末;高分子化合物;ケイ酸、カオリン、活性炭、ベントナイト、珪藻土、タルク、炭酸カルシウム等の無機粉末;木紛、大豆紛、小麦粉、澱粉等の植物粉末;シクロデキストリン等の包摂化合物等が挙げられる。
上記のような害虫防除組成物は、上記各種成分を常法により混合することによって得られるが、さらにこれらの成分を適当な溶剤に溶解させてもよい。
上記溶剤としては特に限定されるものではなく、例えば、水、ヘキサン、パラフィン、エタノール、プロパノール、デカノール、グリセリン、炭化水素、ジエチルエーテル、ミリスチン酸イソプロピル、アセトン、酢酸、オレイン酸、酢酸エステル、エチレングリコール、エチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール−tert−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、2−フェノキシエタノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール、ジエチレングリコールモノ2−エチルヘキシルエーテル、ジエチルフタレート、トリエチルシトレート、リノール油等の1種又は2種以上を混合して用いることができる。また必要により界面活性剤を用いることもでき、陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン系界面活性剤等の1種または2種以上を混合して用いることができる。
上記のようにして調製された含浸体を、樹脂組成物から形成された容器に収容し、本発明の害虫防除製品が得られる。
本発明の害虫防除製品は、使用開始前は気体非透過性のフィルムに密封保存され、使用時にはこれを開封し取り出した後、洋服ダンス、引き出し、衣装ケース等の収納容器内に設置することにより使用することができる。本発明の害虫防除製品は、ピレスロイド系化合物の樹脂製容器への吸着が抑制されつつ、長期間にわたり効率的に揮散し、イガ、コイガ、カツオブシムシなどの衣類害虫の幼虫、成虫の被害から衣類などを保護することができる。
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに説明するが、本発明は下記例に限定されるものではない。
<試験例1>
(実施例1〜5、比較例1)
下記表1に記載した各成分を、室温下(約25℃)で撹拌下、混合・溶解し、実施例1〜5および比較例1の害虫防除組成物を調製した。
図1に示すように、得られた害虫防除組成物を、ポリエステル製不織布1(長手方向130mm、短手方向64mm、厚み0.46mm、目付け量170g/m)に含浸させ、この不織布を、前面および背面に揮散用開口部3を設けたポリプロピレン(PP)製容器2の内部に収容し、検体を作製した。PP製容器は長手方向132mm、短手方向65mm、厚み10mm、開口部総面積4328mmである。検体は、各害虫防除組成物につき2つずつ作製した。
得られた2個の検体を、長手方向220mm×短手方向150mmのガゼット袋(構成:ポリエチレンテレフタレート12μm/ポリサンドラミネート15μm/アルミニウム7μm/無延伸ポリプロピレン30μm;無延伸ポリプロピレン(PP)で形成された層が最内層である。)に入れ、50℃で2週間、段ボール(容量27.8L)内で保管した。
2週間経過後、不織布におけるエムペントリンの残存量およびPP製容器におけるエムペントリンの吸着量をガスクロマトグラフィー分析により評価した。
なお試験は4回繰り返して行い、その平均値を算出した。また、PP製容器に対するエムペントリンの吸着量の改善率を以下の式から算出した。それぞれの結果を表2に示す。
Figure 2016029035
Figure 2016029035
Figure 2016029035
表2の結果から、実施例1〜5は、本発明の特定化合物を用いていない比較例1に比べ、常温揮散性のピレスロイド系化合物(エムペントリン)が樹脂製容器に吸着するのを抑制できることがわかった。よって、エムペントリンによる防虫効果を長期間にわたり十分に発揮できると考えられる。
<試験例2>
(実施例6、7及び比較例2、3)
下記表3に記載した各成分を、加温条件下(約60℃)で撹拌下、混合・溶解し、実施例6、7および比較例2、3の害虫防除組成物を調製した。
得られた害虫防除組成物を用いて、試験例1と同様に検体を作製し、同様の保管試験を行った。
保管開始から2週間経過後、不織布におけるエムペントリンの残存量およびPP製容器におけるエムペントリンの吸着量をガスクロマトグラフィー分析により評価した。
なお試験は4回繰り返して行い、その平均値を算出した。また、PP製容器に対するエムペントリンの吸着量の改善率を、実施例6については比較例2に対する改善率として、実施例7については比較例3に対する改善率として、以下の式から算出した。それぞれの結果を表4に示す。
Figure 2016029035
Figure 2016029035
Figure 2016029035
表4の結果から、実施例6、7は、本発明の特定化合物を用いていない比較例2、3に比べ、常温揮散性のピレスロイド系化合物(エムペントリン)の樹脂製容器への吸着を抑制できることがわかった。
1 ポリエステル製不織布
2 ポリプロピレン製容器
3 揮散用開口部

Claims (4)

  1. 常温揮散性のピレスロイド系化合物の樹脂への吸着を抑制するための吸着抑制剤であって、
    構造中に、炭素−炭素不飽和結合を1以上有する6員環および水酸基をそれぞれ少なくとも1つ含む化合物からなることを特徴とする吸着抑制剤。
  2. 前記化合物が、ヒドロキシメチルペンチルシクロヘキセンカルボキシアルデヒド、サリチル酸ベンジルおよび4−ヒドロキシ−3−メトキシベンゼンカルボアルデヒドからなる群から選択される少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の吸着抑制剤。
  3. 常温揮散性のピレスロイド系化合物の樹脂への吸着を抑制する方法であって、請求項1又は請求項2に記載の吸着抑制剤を前記ピレスロイド系化合物と一緒に用いることを特徴とする吸着抑制方法。
  4. 常温揮散性のピレスロイド系化合物と、構造中に、炭素−炭素不飽和結合を1以上有する6員環および水酸基をそれぞれ少なくとも1つ含む化合物からなる吸着抑制剤とを含有する害虫防除組成物を含浸させた含浸体を、オレフィン樹脂を含有する樹脂組成物から形成された容器に収容してなることを特徴とする害虫防除製品。
JP2015141424A 2014-07-16 2015-07-15 ピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品 Active JP6082782B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015141424A JP6082782B2 (ja) 2014-07-16 2015-07-15 ピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014145937 2014-07-16
JP2014145937 2014-07-16
JP2015141424A JP6082782B2 (ja) 2014-07-16 2015-07-15 ピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016029035A true JP2016029035A (ja) 2016-03-03
JP6082782B2 JP6082782B2 (ja) 2017-02-15

Family

ID=55435150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015141424A Active JP6082782B2 (ja) 2014-07-16 2015-07-15 ピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6082782B2 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003274835A (ja) * 2002-03-20 2003-09-30 S T Chem Co Ltd 防虫剤
JP2004149487A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Osaka Seiyaku:Kk 防虫剤
JP2007137854A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Sumitomo Chemical Co Ltd 防虫材
JP2015038055A (ja) * 2013-02-28 2015-02-26 大日本除蟲菊株式会社 香り付き防虫剤、香り付き防虫器、及び香り付き防虫剤の製造方法
JP2015105245A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 白元アース株式会社 防虫消臭剤

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003274835A (ja) * 2002-03-20 2003-09-30 S T Chem Co Ltd 防虫剤
JP2004149487A (ja) * 2002-10-31 2004-05-27 Osaka Seiyaku:Kk 防虫剤
JP2007137854A (ja) * 2005-11-22 2007-06-07 Sumitomo Chemical Co Ltd 防虫材
JP2015038055A (ja) * 2013-02-28 2015-02-26 大日本除蟲菊株式会社 香り付き防虫剤、香り付き防虫器、及び香り付き防虫剤の製造方法
JP2015105245A (ja) * 2013-11-29 2015-06-08 白元アース株式会社 防虫消臭剤

Also Published As

Publication number Publication date
JP6082782B2 (ja) 2017-02-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102564753B1 (ko) 해충 기피제, 및 해충 기피 제품
JP6576643B2 (ja) 揮発性閉鎖空間防害虫剤
JP5436609B2 (ja) 衣料用防虫剤
JP2002356404A (ja) ダニ防除剤
JP2011236136A (ja) 衣料害虫の食害防止剤
JP6372774B2 (ja) 防虫消臭剤
WO1987000728A1 (en) Acaricide
JP6082782B2 (ja) ピレスロイド系化合物の樹脂への吸着抑制剤および吸着抑制方法並びに害虫防除製品
JP5858663B2 (ja) 芳香性防虫剤
JP4829558B2 (ja) 防虫剤
JP2014185087A (ja) 衣料害虫の侵入阻害剤および摂食阻害剤
JP7051967B2 (ja) 除菌剤
JP6538424B2 (ja) 穀物・乾物用防虫剤および防虫方法
JP6345007B2 (ja) 衣料害虫防除剤
JP3903232B2 (ja) 防虫消臭脱臭シート
JPH06122605A (ja) 衣料用防虫剤
JP6760945B2 (ja) 飛翔害虫誘引剤
WO2015186368A1 (ja) 昆虫忌避剤および昆虫忌避方法
JP2021052604A (ja) 防ダニ製品
JP7513518B2 (ja) 屋内ダニ忌避剤、及び屋内ダニ忌避方法
JP2020055764A (ja) 防虫剤組成物
JP5646200B2 (ja) 衣料用防虫剤
JPH0556322B2 (ja)
JP2022074501A (ja) 防虫組成物、防虫シート及び防虫カバー
JP2000119107A (ja) 殺ダニ剤

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161014

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161018

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161206

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6082782

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250