JP2016027513A - ライブラリ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャビネットの保守などを行う作業者の安全を確保する。【解決手段】キャビネット間でカートリッジを搬送する搬送機構を備えたライブラリ装置は、搬送機構の開口を開閉するシャッタ740を含むシャッタ機構700と、シャッタ740の全閉状態又は全開状態を保持(ロック)するロック機構800と、を有する。シャッタ機構700では、引張コイルばね760がレバー780を介してシャッタ740を閉方向に付勢する。ロック機構800は、カートがカートリッジの受け渡し位置で停止したとき、シャッタ740の全閉状態から開方向へのスライドを許可すると共に、シャッタ740の全開状態を保持可能とする。また、ロック機構800は、カートがカートリッジの受け渡し位置で停止していないとき、シャッタ740の全開状態の保持を解除すると共に、シャッタ740の全閉状態から開方向へのスライドを禁止する。【選択図】図9

Description

本発明は、データバックアップなどに使用されるライブラリ装置において、保守などを行う作業者の安全を確保する技術に関する。
大容量のデータを安全かつ容易にバックアップするために、データを記録するカートリッジ、データを読み書きするドライブ、カートリッジをドライブまで搬送するロボットを1台のキャビネットに収納したライブラリ装置が実用化されている。ライブラリ装置には、データの増大によって多くの記憶容量が必要になったときに、複数のキャビネットを連結できるものがある。この場合、各キャビネット内で動作するロボットとは別に、キャビネット間でカートリッジを搬送する搬送機構が備え付けられる。搬送機構は、例えば、複数のキャビネットを貫通するベース部材と、ベース部材の上面を走行するカートと、ベース部材の周囲を覆うカバーと、を有する。カバーには、カートに対してカートリッジを受け渡すための開口が形成されている。
特開2001−126367号公報
ところで、複数のキャビネットを連結したライブラリ装置においては、あるキャビネットで障害が発生すると、そのキャビネットのみを停止させ、他のキャビネット及び搬送機構を作動させたまま、障害が発生したキャビネットの保守を行うことがある。この場合、作業者は、障害が発生したキャビネット内で保守作業を行うが、例えば、身体を支えるために搬送機構の開口に手をかけると、その内部を走行するカートと接触してしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、キャビネットの保守などを行う作業者の安全を確保した、ライブラリ装置を提供することを目的とする。
このため、ライブラリ装置は、データを記録するカートリッジをハンドリングするロボットを収納したキャビネットを複数連結すると共に、キャビネット間でカートリッジを搬送する搬送機構を備える。搬送機構は、キャビネットの連結方向に延びる筒状の経路に形成された開口を介して、経路に沿って走行する走行体にカートリッジを受け渡し、キャビネット間でカートリッジを搬送する。ライブラリ装置は、開口を開閉するスライド式のシャッタ及びシャッタを閉方向へと付勢する付勢部材を含んだシャッタ機構と、第1のロック機構と、を備える。第1のロック機構は、走行体がカートリッジの受け渡し位置で停止したとき、シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを許可すると共に、シャッタの全開状態を保持可能とする。また、第1のロック機構は、走行体がカートリッジの受け渡し位置で停止していないとき、シャッタの全開状態の保持を解除すると共に、シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを禁止する。
本発明によれば、ライブラリ装置において、キャビネットの保守などを行う作業者の安全を確保することができる。
斜め前方から見たライブラリ装置の一例を示す斜視図である。 斜め後方から見たライブラリ装置の一例を示す斜視図である。 キャビネットの内部構造の一例を示す斜視図である。 キャビネットの内部構造の一例を示す斜視図である。 ロボットの一例を示す斜視図である。 搬送機構の一例を示し、(A)は全体の斜視図、(B)は内部構造の斜視図である。 搬送機構の一例の詳細を示す斜視図である。 シャッタ機構の一例を示し、(A)は全閉状態の斜視図、(B)は全開状態の斜視図である。 シャッタ機構の一例の詳細を示す斜視図である。 第1のロック機構の一例を示す斜視図である。 第2のブロックの一例を示し、(A)は保持部が飛び出た状態の斜視図、(B)は保持部が引っ込んだ状態の斜視図である。 第1のロック機構の作用を説明するための斜視図である。 ライブラリ装置の作用の第1過程を示し、(A)は搬送機構及び第1のロック機構の状態を示す斜視図、(B)は第1のロック機構の主要部材の状態を示す模式図である。 ライブラリ装置の作用の第2過程を示し、(A)は搬送機構及び第1のロック機構の状態を示す斜視図、(B)は第1のロック機構の主要部材の状態を示す模式図である。 ライブラリ装置の作用の第3過程を示し、(A)は搬送機構及び第1のロック機構の状態を示す斜視図、(B)は第1のロック機構の主要部材の状態を示す模式図である。 ライブラリ装置の作用の第4過程を示し、(A)は搬送機構及び第1のロック機構の状態を示す斜視図、(B)は第1のロック機構の主要部材の状態を示す模式図である。 ライブラリ装置の作用の第5過程を示し、(A)は搬送機構及び第1のロック機構の状態を示す斜視図、(B)は第1のロック機構の主要部材の状態を示す模式図である。 ライブラリ装置の作用の第6過程を示し、(A)は搬送機構及び第1のロック機構の状態を示す斜視図、(B)は第1のロック機構の主要部材の状態を示す模式図である。 シャッタ機構の一例を示す斜視図である。 第1のロック機構および第2のロック機構の一例を示す斜視図である。 (A)は、第1のブロックの一例の斜視図を示し、(B)は、第1のブロックと第2のロック機構の組み合わせ図である。 ライブラリ装置の作用の一つの過程を示し、(A)は、第1のロック機構と第2のロック機構の作用を説明するための斜視図を示し、(B)は、第1のロック機構と第2のロック機構の組み合わせ図である。 ライブラリ装置の作用の一つの過程を示し、(A)は、第1のロック機構と第2のロック機構の作用を説明するための斜視図を示し、(B)は、第1のロック機構と第2のロック機構の組み合わせ図である。 ライブラリ装置の作用の一つの過程を示し、(A)は、第1のロック機構と第2のロック機構の作用を説明するための斜視図を示し、(B)は、第1のロック機構と第2のロック機構の組み合わせ図である。 シャッタ機構の一例を示す斜視図である。 シャッタ開閉状態の判断処理のフローである。
以下、添付された図面を参照し、本発明を実施するための実施形態について詳述する。
図1及び図2は、ライブラリ装置100の一例を示す。
ライブラリ装置100は、少なくとも、データを記録するカートリッジ、データを読み書きするドライブ、カートリッジをハンドリングするロボットなどを収納した、略直方体形状のキャビネット200を複数連結して構築される。ここでは、2台のキャビネット200を連結したライブラリ装置100について説明するが、キャビネット200の連結台数は3台以上であってもよい。また、カートリッジとしては、例えば、磁気テープカートリッジ、光ディスクカートリッジなど、公知の可搬記録媒体を使用することができる。
キャビネット200の前面には、ライブラリ装置100に対してカートリッジを出し入れするために、図示しない、2台のCAS(Cartridge Access Station)が取り付けられている。CASは、所定数のカートリッジを収容するマガジン単位で、カートリッジを出し入れする。
キャビネット200の内部には、図3及び図4に示すように、多数のカートリッジを着脱可能に格納するスロットが形成されたセル300と、カートリッジのデータを読み書きするドライブ400と、カートリッジをハンドリングするロボット500と、が収容される。
セル300は、より多くのカートリッジを格納可能とすべく、例えば、キャビネット200の幅方向の両側面に配置された左右一対のサイドセル320と、キャビネット200の奥行き方向の背面に配置されたバックセル340と、を含む。バックセル340は、後述する搬送機構600の設置スペースを確保するため、上下方向の一部が分断した二分割構造となっている。ここで、サイドセル320とバックセル340とを区別する必要がない場合には、「セル300」と呼ぶこととする。
ドライブ400は、例えば、障害発生時にデータバックアップに支障がでないようにすべく、バックセル340の下方にアレイ状に4台取り付けられる。なお、ドライブ400の台数は、4台に限らず、任意の台数とすることもできる。
ロボット500は、例えば、障害発生にデータバックアップに支障がでないようにすべく、キャビネット200の下面に取り付けられる第1のロボット520と、キャビネット200の上面に取り付けられる第2のロボット540と、を含む。第1のロボット520及び第2のロボット540は、図5に示すように、キャビネット200の幅方向に延びるX軸、上下方向に延びるY軸、奥行き方向に延びるZ軸に沿って移動可能であると共に、Y軸の回りに回転可能なハンド520A及び540Aを有する。そして、第1のロボット520及び第2のロボット540は、図示しない上位の制御装置からの指令に応答して適宜動作する。なお、ロボット500は、1台又は3台以上であってもよい。ここで、第1のロボット520と第2のロボット540とを区別する必要がない場合には、「ロボット500」と呼ぶこととする。この場合、ロボット500のハンドを「ハンド500A」と称するものとする。
ライブラリ装置100を構築する2台のキャビネット200には、キャビネット200間でカートリッジを搬送する搬送機構600が取り付けられる。搬送機構600は、2台のキャビネット200の連結方向、即ち、2台のキャビネット200の幅方向に延び、セル300のバックセル340の分割箇所に配置される。従って、搬送機構600は、キャビネット200の連結箇所を貫通している。
搬送機構600は、図6に示すように、キャビネット200間に亘って延びるベース部材620と、ベース部材620の上面を走行するカート640と、カート640を走行させる駆動機構660と、ベース部材620の周囲を覆うカバー680と、を有する。ここで、カート640が、走行体の一例として挙げられる。また、ベース部材620及びカバー680により形成される筒状の部材が、筒状の経路の一例として挙げられる。
ベース部材620は、板面が水平面上に位置する略矩形形状の板材からなり、その長辺がキャビネット200の幅方向に延びるように配置される。ここで、水平面とは、キャビネット200の幅方向及び奥行き方向で規定される面のことをいう(以下同様)。
カート640は、図7に示すように、略直方体形状をなし、ベース部材620の長手方向と平行な一側面に、カートリッジを着脱可能に保持する開口640Aが形成されると共に、ロボット500の位置検出用の相対フラグ640Bが取り付けられている。また、カート640の下部の四隅には、ベース部材620の上面と接触して回転するタイヤ640C(図13〜図18参照)が夫々取り付けられている。
駆動機構660は、ベース部材620の長手方向の両端部に夫々固定されたブラケット660Aと、ブラケット660Aに取り付けられた上下一対のプーリ660Bと、電動モータ660Cと、タイミングベルト660Dと、を含む。ブラケット660Aは、側面視で略L字形状の板材からなり、上下方向に延びる部分に上下一対のプーリ660Bが回転可能に取り付けられる。ここで、上下一対のプーリ660Bは、カート640の上面及び下面と略同一の面上に取り付けられる。電動モータ660Cは、例えば、サーボモータからなり、減速機として機能するギヤ660Eを介して、ベース部材620の長手方向の一端部の下方に位置するプーリ660Bを回転させる。タイミングベルト660Dは、4つのプーリ660B間に架け回され、例えば、その一部がカート640の上面に固定される。従って、電動モータ660Cを回転させると、ギヤ660Eを介して1つのプーリ660Bが回転してタイミングベルト660Dが移動するので、これと一体化されているカート640を所定の経路に沿って走行させることができる。
カバー680は、ベース部材620の上面を走行するカート640から作業者を保護する部材であって、例えば、ベース部材620の前面、上面及び背面を覆う、略チャンネル形状(コ字形状)の板材からなる。ここで、カバー680は、ベース部材620の上面をカート640が走行可能なサイズを有する。カバー680の前面であって、各キャビネット200における所定位置(カートリッジの受け渡し位置)には、カート640の開口640Aに対してカートリッジを受け渡す開口680Aが形成される。開口680Aは、カートリッジが通過可能なサイズを有する。なお、カバー680は、キャビネット200に収容されている各種部材と協働して、ベース部材620の周囲を覆うことができればよい。
カバー680の前面には、図8に示すように、開口680Aを開閉するシャッタ機構700が取り付けられる。シャッタ機構700は、カバー680の長手方向に沿って平行に延びる上下一対のガイドレール720と、上下一対のガイドレール720にスライド可能に取り付けられるシャッタ740と、シャッタ740を閉方向に付勢する引張コイルばね760と、を含む。ここで、引張コイルばね760が、付勢部材の一例として挙げられる。
上下一対のガイドレール720は、対向する面が開口した略チャンネル形状の部材からなり、カバー680の開口680Aの上方及び下方に夫々固定される。シャッタ740は、略矩形形状の板材からなり、上下一対のガイドレール720の凹部にスライド可能に嵌合する。また、シャッタ740には、図9に示すように、ロボット500がシャッタ740を開方向にスライド可能とすべく、例えば、長手方向の一端部が略直角に折り曲げられて突出する凸部740Aが形成されている。シャッタ740の長手方向の他端部の背面下部には、後述する第1のロック機構800によってシャッタ740を全閉状態又は全開状態に保持(ロック)すべく、下方に位置するガイドレール720を跨いで下方へと突出する、略矩形形状の係止部740Bが一体化されている。さらに、シャッタ740の裏面には、カバー680の長手方向に水平に延びるスリット(図示せず)を介して背面へと向かって延びる、略三角形状の突出部740Cが一体化されている。なお、凸部740Aとしては、シャッタ740から突出する取手(ノブ)などでもよい。
カバー680には、板材からなるレバー780の基端部780Aが、上下方向に延びる回転軸の回りに回転可能に取り付けられる。レバー780の先端部780Bには、回転軸を通る直線に沿って延びる長穴が形成され、この長穴にシャッタ740の突出部740Cが相対変位可能にピン結合されている。そして、レバー780の中間部に、引張コイルばね760の先端部が固定される。なお、引張コイルばね760の基端部は、カバー680に固定されている。従って、引張コイルばね760は、レバー780を介してシャッタ740を閉方向に常時付勢するため、カバー680の開口680Aが外部に露出せず、例えば、ライブラリ装置100を保守する作業者の安全性を向上させることができる。
ところで、シャッタ機構700のシャッタ740は、引張コイルばね760によって閉方向に付勢されているため、例えば、作業者が無意識にシャッタ740に手をかけると、引張コイルばね760の付勢力に抗してシャッタ740が開いてしまうおそれがある。そこで、シャッタ機構700に、図9及び図10に示す、メカニカルな第1のロック機構800を併設する。
第1のロック機構800は、搬送機構600のカート640が所定位置、即ち、カート640の開口640Aとカバー680の開口680Aとが一致した位置で停止したか否かに応じて、シャッタ740の全閉状態から開方向へのスライドを禁止又は許可する。また、第1のロック機構800は、カート640が所定位置に停止したときに、シャッタ740の全開状態を保持できるようにする。
第1のロック機構800は、カート640のタイヤ640Cにより押し下げられる第1のブロック820と、シャッタ740を全開状態で保持する第2のブロック840と、第2のブロック840を上下動する動力を伝達するシャフト860と、運動を変換するリンク880と、を含む。
第1のブロック820は、ベース部材620を上下動可能に貫通する貫通部822と、貫通部822の上端部に固定された押下部824と、シャッタ740の係止部740Bと係止するロック部826と、貫通部822とロック部826とを連結する連結部828と、を含む。貫通部822は、略直方体形状をなし、ベース部材620に形成された略矩形形状の貫通孔に上下動可能に嵌合される。押下部824は、ベース部材620の長手方向に沿って上面が三角形状、台形形状、円弧形状などに形成された略直方体形状をなし、貫通部822の上端部に固定される。ロック部826は、貫通部822から離れるにつれて上面が徐々に低位となる斜面を有する略直方体形状をなし、搬送機構600のカバー680の前面と略平行に配設される。連結部828は、側面視で略三角形状をなし、貫通部822とロック部826とを連結する。そして、押下部824は、カート640が所定位置に停止したとき、その4つのタイヤ640Cうちの1つによって押し下げられる位置に配置される。また、ロック部826は、シャッタ740が全閉状態となったときに、シャッタ740の係止部740Bの一側面と係止して、シャッタ740の開方向へのスライドをロックする位置に配置される。
第2のブロック840は、図11に示すように、上面が開口する略有底円筒形状の本体部842と、本体部842の底面に形成された貫通孔(図示せず)に上下動可能に嵌合する軸部844と、軸部844の上端部に固定された保持部846と、圧縮コイルばね848と、を含む。本体部842の周壁には、リンク880への取付部となる平坦面842Aが形成されている。保持部846は、略直方体形状をなし、第1のブロック820へと近づくにつれて、上面が徐々に低位となる斜面が形成されている。圧縮コイルばね848は、本体部842の内周面と軸部844の外周面との間に配設され、保持部846を上方(開口方向)へと付勢する。従って、保持部846は、図11(B)に示すように、底面方向に押し込まれると、圧縮コイルばね848の付勢力に抗して下方へと移動することができる。そして、保持部846は、シャッタ740が全開状態となったときに、シャッタ740の係止部740Bの一側面と係止して、シャッタ740の全開状態を保持する位置に配置される。ここで、圧縮コイルばね848が、第2のブロックを上方に付勢する付勢部材の一例として挙げられる。
シャフト860は、シャッタ740の開閉方向と平行に配設される軸部862と、軸部862の両端部に夫々一体化される第1のレバー864及び第2のレバー866と、を含む。第1のレバー864と第2のレバー866とは、軸部862の軸線を挟んだ反対方向、即ち、180度の回転位相差をもって外方へと延びる。第1のレバー864の先端部は、ピン結合などによって、第1のブロック820の貫通部822の下部に相対回転可能に連結される。ここで、第1のブロック820の貫通部822と第1のレバー864の先端部との連結箇所は、多少の相対変位を許容可能とすべく、長穴とすることができる。また、第1のレバー864の基端部の周囲には、第1のブロック820の押下部824を上方へと付勢すべく、軸部862を所定の回転方向に回転させるねじりコイルばね868が取り付けられている。ここで、ねじりコイルばね868が、第1のブロックを上方に付勢する付勢部材の一例として挙げられる。
リンク880は、略矩形形状の第1の板材882及び第2の板材884を含み、第1の板材882及び第2の板材884の一端部が相対回転可能にピン結合されている。そして、第1の板材882の中間部及び第2の板材884の中間部は、シャフト860の軸部862の軸線と略平行な回転軸であって、異なる回転軸の回りに回転可能に固定される。第1の板材882の他端部は、シャフト860の第2のレバー866の先端部に相対回転可能にピン結合され、第2の板材884の他端部は、第2のブロック840の本体部842の平坦部842Aに相対回転可能にピン結合される。ここで、第1の板材882及び第2の884の他端部は、シャフト860及び第2のブロック840との間で多少の相対変位を可能とすべく、長穴とすることができる。
ここで、第1のロック機構800の作用について説明する。
搬送機構600のカート640が所定位置に停止すると、図12に示すように、カート640のタイヤ640Cが、ねじりコイルばね868の付勢力に抗して、第1のブロック820の押下部824を下方へと押し下げる。押下部824が下方へと押し下げられると、押下部824と一体化されているロック部826が下方へと移動し、シャッタ740の係止部740Bとの係止が解除され、シャッタ740の全閉状態から開方向へのスライドが許可される。また、押下部824が下方へと押し下げられると、貫通部822の下部に相対回転可能に連結されている第1のレバー864を介して、シャフト860の軸部862が矢印の方向に回転する。
軸部862の回転に連動して第2のレバー866が矢印の方向に回転すると、第1の板材882が反時計回りに回転する。第1の板材882が反時計回りに回転すると、その先端部に連結されている第2の板部材884が時計回りに回転する。すると、第2の板材884の他端部が第2のブロック840に連結されているため、その保持部840が上方へと移動する。この状態では、保持部840の上面が斜面となっているため、シャッタ740の開方向へのスライドに伴って、シャッタ740の係止部740Bが圧縮コイルばね848の付勢力に抗して保持部846を下方へと押し込み、係止部740Bが保持部846を乗り越える。すると、保持部864と係止部740Bとが係止し、シャッタ740を全開状態に保持することができる。
搬送機構600のカート640が所定位置から移動すると、第1のブロック820の押下部824を押し下げていた外力が消滅するので、ねじりコイルばね868の付勢力によって、シャフト860の軸部862が図12と反対方向(時計回り)に回転する。すると、軸部862と一体化されている第1のレバー864が時計回りに回転し、その先端部に連結されている押下部824が上方へと移動する。また、押下部824の上方への移動に連動して、これと一体化されているロック部826も上方へと移動し、シャッタ740を全閉状態でロックする準備が完了する。
軸部862が時計回りに回転すると、これと一体化されている第2のレバー866も時計回りに回転し、その先端部に連結されているリンク880の機能により、第2のブロック840が下方へと移動する。第2のブロック840が下方へと移動すると、保持部846とシャッタ740の係止部740Bとの係止が解除され、シャッタ機構700の引張コイルばね760の付勢力によって、シャッタ740が閉方向へとスライドを開始する。シャッタ740が全閉状態に近づくと、シャッタ740の係止部740Bが第1のブロック820のロック部826の斜面と当接し、ねじりコイルばね868の付勢力に抗して第1のブロック820を下方へと移動させる。第1のブロック820が下方へと移動すると、前述したようにシャフト860の軸部862が反時計回りに回転するが、第2のブロック840によるシャッタ740の全開状態の保持が解除されているため、何ら問題が生じない。そして、シャッタ740の係止部740Bがロック部826を乗り越えると、係止部740Bとロック部826とが係止し、シャッタ740を全閉状態で保持する。
このように、第1のロック機構800は、カート640が所定位置に停止しているとき、シャッタ740を全閉状態でロックする機能を無効にすると共に、シャッタ740を全開状態で保持する機能を有効にする。一方、第1のロック機構800は、カート640が所定位置から移動すると、シャッタ740を全開状態で保持する機能を無効にすると共に、シャッタ740を全閉状態でロックする機能を有効にする。
次に、かかるライブラリ装置100の作用について説明する。
キャビネット200間でカートリッジを搬送するために、図13(A)に示すように、カート640が所定位置で停止すると、図13(B)に示すように、カート640が第1のブロック820の押下部824を下方へと押し下げる。第1のブロック820が下方に押し下げられると、そのロック部826も下方へと移動し、シャッタ740の係止部740Bとの係止が解除されるため、シャッタ740の全閉状態から開方向へのスライドが可能となる。また、第1のブロック820の押し下げに連動して、第2のブロック840の保持部846が上方へと移動する。
この状態において、ロボット500のハンド500Aをシャッタ740の直前まで移動し、ハンド500AをX軸方向へ動作させることで、図14(A)に示すように、ハンド500Aをシャッタ740の凸部740Aに引っ掛けて開方向へとスライドさせる。この過程において、シャッタ740が全開状態に近づくと、図14(B)に示すように、シャッタ740の係止部740Bが第2のブロック840の保持部846の斜面に当接する。
この状態において、ハンド500AをX方向へさらに動作させると、図15に示すように、シャッタ740の係止部740Bが圧縮コイルばね848の付勢力に抗して保持部846を下方へと押し込みながら、シャッタ740を開方向へとスライドさせる動作が継続する。
シャッタ740の係止部740Bが保持部846を乗り越えると、図16に示すように、圧縮コイルばね848の付勢力によって、保持部846が上方へと移動し、係止部740Bと保持部846とが係止して、シャッタ740の全開状態が保持される。その後、ロボット500のハンド500Aをカート640の開口640Aに対向する位置まで移動し、カート640に対してカートリッジを受け渡す。
カート640に対するカートリッジの受け渡しが完了したら、図17(A)に示すように、カート640を所定位置から移動させる。すると、ねじりコイルばね868の付勢力によって、図17(B)に示すように、第1のブロック820が上方へと移動すると共に、第2のブロック840が下方へと移動する。第2のブロック840に連動して保持部846が下方へと移動すると、シャッタ740の係止部740Bとの係止が解除されるので、引張コイルばね760の付勢力によって、シャッタ740が閉方向へとスライドする。
シャッタ740が全閉状態に近づくと、シャッタ740の係止部740Bが第1のブロック820のロック部826の斜面に当接し、ねじりコイルばね868の付勢力に抗して、第1のブロック820を下方へと移動させる。そして、シャッタ740の係止部740Bがロック部826を乗り越えると、図18に示すように、ねじりコイルばね868の付勢力によって第1のブロック820が上方へと移動する。第1のブロック820が上方に移動すると、シャッタ740の係止部740Bとロック部826とが係止し、シャッタ740の全閉状態がロックされる。
従って、搬送機構600のカート640が所定位置に停止していないときには、シャッタ機構700のシャッタ740が全閉状態でロックされる。このため、あるキャビネット200の内部機器に障害が発生し、作業者が扉を開けて保守作業を行うときに、例えば、作業者が無意識にシャッタ740に手を掛けても、シャッタ740が開くことがなく、作業者の安全性を確保することができる。この場合、保守作業中のキャビネット200において、所定位置にカート640が停止しないようにすればよい。
一方、カート640が所定位置に停止しているときには、シャッタ700を全閉状態から開方向へとスライドでき、また、シャッタ700の全開状態を保持可能であるため、搬送機構600の機能を損なうことがない。
次に、本発明を実施するための第2の実施形態について詳述する。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付与している。
第2の実施形態に示すライブラリ装置100は、カート640が第1のブロック820を踏み、かつ、ロックを解除する操作が行われたときのみロックを解除する第2のロック機構を有する。上記で説明した実施形態におけるライブラリ装置では、シャッタ740の第1のロック機構800を解除する起点となる第1のブロック820をカート640が通過しロックが解除された際に、一時的に作業者によって手動でシャッタ740を開くことができる状態となる。第2の実施形態におけるライブラリ装置は、一時的に作業者が手動でシャッタ940を開ける状態となることを防ぐことにより、作業者の安全を確保するものである。
図19に、第2のロック機構を有するライブラリ装置のシャッタ機構の一例を示す。図19に示すように、カバー680の前面には、開口680Aを開閉するシャッタ機構900が取り付けられる。シャッタ機構900は、カバー680の長手方向に沿って平行に延びる上下一対のガイドレール720と、上下一対のガイドレール720にスライド可能に取り付けられるシャッタ940と、シャッタ940を閉方向に付勢する引張コイルばね760と、を含む。
シャッタ940は、略矩形形状の板材からなり、上下一対のガイドレール720の凹部にスライド可能に嵌合する。また、シャッタ940には、ロボット500がシャッタ940を開方向にスライド可能とすべく、例えば、長手方向の一端部が略直角に折り曲げられて突出する凸部が形成されている。シャッタ940の長手方向の一端部の背面下部には、後述する第1のロック機構1000および第2のロック機構1100によってシャッタ940を全閉状態又は全開状態に保持(ロック)すべく、下方に位置するガイドレール720を跨いで下方へと突出する、略矩形形状の係止部が一体化されている。なお、凸部としては、シャッタ940から突出する取手(ノブ)などでもよい。
カバー680には、板材からなるレバー780の基端部780Aが、上下方向に延びる回転軸の回りに回転可能に取り付けられる。レバー780の先端部780Bには、回転軸を通る直線に沿って延びる長穴が形成され、この長穴にシャッタ940の突出部が相対変位可能にピン結合されている。そして、レバー780の中間部に、引張コイルばね760の先端部が固定される。なお、引張コイルばね760の基端部は、カバー680に固定されている。従って、引張コイルばね760は、レバー780を介してシャッタ940を閉方向に常時付勢するため、カバー680の開口680Aが外部に露出しない。
さらに、シャッタ機構900に、第1のロック機構1000および第2のロック機構1100を併設する。
ここで、図20に、第1のロック機構および第2のロック機構の一例を示す。
第1のロック機構1000は、搬送機構600のカート640が所定位置、即ち、カート640の開口640Aとカバー680の開口680Aとが一致した位置で停止したか否かに応じて、シャッタ940の全閉状態から開方向へのスライドを禁止又は許可する。また、ロック機構1000は、カート640が所定位置に停止したときに、シャッタ940の全開状態を保持できるようにする。
第2のロック機構1100は、ロボット500が所定位置、即ち、ロボット500のハンド500Aがシャッタ940の直前に位置で停止したか否かに応じて、第1のロック機構1000が、搬送機構600のカート640が所定位置、即ち、カート640の開口640Aとカバー680の開口680Aとが一致した位置で停止した際に、シャッタ940の全閉状態から開方向へのスライドを許可することを禁止又は許可する。
第1のロック機構1000は、カート640のタイヤ640Cにより押し下げられる第1のブロック1020と、シャッタ940を全開状態で保持する第2のブロック840と、第2のブロック840を上下動する動力を伝達するシャフト860と、運動を変換するリンク880と、を含む。
第1のブロック1020は、ベース部材620を上下動可能に貫通する貫通部822と、貫通部822の上端部に固定された押下部824と、シャッタ940の係止部と係止するロック部1026と、貫通部822とロック部1026とを連結する連結部1028と、を含む。ロック部1026は、貫通部822から離れるにつれて上面が徐々に低位となる斜面を有する略直方体形状をなし、搬送機構600のカバー680の前面と略平行に配設される。連結部1028は、側面視で略三角形状をなし、貫通部822とロック部1026とを連結する。そして、押下部824は、カート640が所定位置に停止したとき、その4つのタイヤ640Cうちの1つによって押し下げられる位置に配置される。また、ロック部1026は、シャッタ940が全閉状態となったときに、シャッタ940の係止部の一側面と係止して、シャッタ940の開方向へのスライドをロックする位置に配置される。
第2のロック機構1100は、ロボット500が所定位置、即ち、ロボット500のハンド500Aがシャッタ940の直前に位置で停止した際に、シャッタ940へ向かう方向へ押しつけられるロック解除レバー1110と、所定の位置に回動可能に接続される第3のレバー1120と、ロック解除レバー1110と第3のレバー1120とを接続し、ロック解除レバー1110の動きを第3のレバーに伝達するシャフト1130と、ロック解除レバー1110がロボット500によって押圧された際に、シャフト1130が当接することにより、ロック部1026側面を貫通し、ロック部1026内部に設けられた支軸1029に、当接し押圧する押圧部材1140を有し、第1のロック機構の動作を制限する。
図21(A)に、第1のブロックの一例を示す。図21(B)に第1のブロックと第2のロック機構の組み合わせ図を示す。第1のブロック1020は、押下部824と、貫通部822と、連結部1028と、連結部1028の一端に支軸1029を有する。図21(A)に示すように、支軸1029は、軸の一部の径が小さくなっている。ロック部1026は、図21(B)に示すように、第2のロック機構1100の押圧部材1140によって押圧された際に、支軸1029の径が小さくなっている部分に押圧部材1140が嵌め合わされる。ロック部1026内にロック部1026に固定されるコイルばね1030を有する。ロック部1026は、コイルばね1030が、支軸1029の移動によって圧縮、解放される。
ここで、図22〜図24を用いて、第1のロック機構および第2のロック機構の作用を説明する。
第2のロック機構1100は、ロボット500が所定位置、即ち、ロボット500のハンド500Aがシャッタ940の直前に位置で停止したか否かに応じて、第1のロック機構1000が、搬送機構600のカート640が所定位置、即ち、カート640の開口640Aとカバー680の開口680Aとが一致した位置で停止した際に、シャッタ940の全閉状態から開方向へのスライドを許可することを禁止又は許可する。
図22は、ロボット500が所定位置にない場合を示し、(A)に、第1のロック機構と第2のロック機構の作用を説明するための斜視図を示す。図22(B)に、第1のロック機構と第2のロック機構の組み合わせ図を示す。
搬送機構600のカート640が所定位置に停止すると、図22(A)に示すように、カート640のタイヤ640Cが、ねじりコイルばね868の付勢力に抗して、第1のブロック1020の押下部824を下方へと押し下げる。押下部824が下方へと押し下げられると、第1のブロック1020の支軸1029が下方へと移動する。ロボット500が所定位置にない場合は、第2のロック機構1100のロック解除レバー1110はシャッタ940へ向かう方向へ押しつけられていないため、押圧部材1140と支軸1029は嵌め合っていない。この場合、押下部824が下方へと押し下げられ、支軸1029が下方へ移動してもロック部1026は移動しないため、シャッタ940の係止部との係止が解除されず、シャッタ940の全閉状態から開方向へのスライドは禁止されたままとなる。
ロボット500が所定位置にない場合、かつ、第1のブロック1020の押下部824を下方へと押し下げられた場合、図22(B)に示すように、押圧部材1140がシャフト1130によって押圧されていないため、支軸1029と嵌め合わされていない。押下部824の下方への移動に伴い、支軸1029も下方へ移動するが、ロック部1026は、支軸1029に当接されたコイルばね1030によって、シャッタ940の係止部との係止に留められることとなる。これによって、第2の実施形態におけるライブラリ装置は、ロボット500が所定位置にある時に作業者が手動でシャッタ940を開けられる状態となることを防ぐことにより、作業者の安全を確保できる。
図23および図24は、ロボット500が所定位置に停止している場合を示し、さらに、図23は、カート640が所定位置にない場合を示し、図24は、カート640が所定位置にある場合を示す。図23及び図24の(A)に、第1のロック機構と第2のロック機構の作用を説明するための斜視図を示す。図23及び図24の(B)に、第1のロック機構と第2のロック機構の組み合わせ図を示す。
ロボット500が所定位置に停止している場合に、搬送機構600のカート640が所定位置に停止すると、図23(A)に示すように、第2のロック機構1100のロック解除レバー1110はシャッタ940へ向かう方向へ押しつけられる。このため、図23(B)に示すように、押圧部材1140と支軸1029が嵌め合わされる。
図24(A)に示すように、カート640のタイヤ640Cが、ねじりコイルばね868の付勢力に抗して、第1のブロック1020の押下部824を下方へと押し下げる。押下部824が下方へと押し下げられると、第1のブロック1020の支軸1029が下方へと移動する。この場合、押下部824が下方へと押し下げられ、支軸1029が下方へ移動すると、図24(B)に示すように、押圧部材1140と支軸1029が嵌め合わされているため、ロック部1026が下方へ移動し、シャッタ940の係止部との係止が解除され、シャッタ940の全閉状態から開方向へのスライドは解除される。
また、押下部824が下方へと押し下げられると、貫通部822の下部に相対回転可能に連結されている第1のレバー864を介して、シャフト860の軸部862が矢印の方向に回転する。軸部862の回転に連動して第2のレバー866が矢印の方向に回転すると、第1の板材882が反時計回りに回転する。第1の板材882が反時計回りに回転すると、その先端部に連結されている第2の板部材884が時計回りに回転する。すると、第2の板材884の他端部が第2のブロック840に連結されているため、その保持部840が上方へと移動する。この状態では、保持部840の上面が斜面となっているため、シャッタ940の開方向へのスライドに伴って、シャッタ940の係止部が圧縮コイルばね848の付勢力に抗して保持部846を下方へと押し込み、係止部が保持部846を乗り越える。すると、保持部864と係止部とが係止し、シャッタ740を全開状態に保持することができる。
このように、第1のロック機構1000は、第2のロック機構1100によりシャッタ940の全閉状態から開方向へのスライドを許可することを許可されている場合、カート640が所定位置に停止しているとき、シャッタ940を全閉状態でロックする機能を無効にすると共に、シャッタ940を全開状態で保持する機能を有効にする。一方、第1のロック機構1000は、カート640が所定位置から移動すると、シャッタ940を全開状態で保持する機能を無効にすると共に、シャッタ940を全閉状態でロックする機能を有効にする。
次に、本発明を実施するための第3の実施形態について詳述する。なお、第1または第2の実施形態と同様の構成については、同じ符号を付与している。
第3の実施形態に示すライブラリ装置は、シャッタの故障などにより、シャッタが動作しない場合に、ロボットが搭載するカメラで検出可能なパターンを付与したラベルを読み取ることにより、シャッタの開閉状態を判断するものです。
図25は、シャッタ機構の一例を示す斜視図である。図25に示すように、カバー680の前面には、開口680Aを開閉するシャッタ機構700が取り付けられる。ここで、開口680Aの下部であり、シャッタ機740が閉状態の場合に隠れる位置に、ロボットが搭載するカメラで検出可能なパターンを付与したラベル(パターンラベル)1200が設けられる。シャッタ機構700は、カバー680の長手方向に沿って平行に延びる上下一対のガイドレール720と、上下一対のガイドレール720にスライド可能に取り付けられるシャッタ740と、シャッタ740を閉方向に付勢する引張コイルばね760と、を含む。
開口680Aを開閉するシャッタ機構700が取り付けられる。シャッタ機構700は、カバー680の長手方向に沿って平行に延びる上下一対のガイドレール720と、上下一対のガイドレール720にスライド可能に取り付けられるシャッタ740と、シャッタ740を閉方向に付勢する引張コイルばね760と、を含む。
ライブラリ装置は、ロボットが搭載するカメラで検出可能なパターンラベル1200を読み取ることによって、シャッタの開閉状態を判断する。
ここで、シャッタ開閉状態の判断処理について説明する。図26にシャッタ開閉状態の判断処理のフローを示す。
ライブラリ装置は、制御部によってロボット、カートの動作を制御している。制御部は、ロボットが所定位置に停止し、カートへのカートリッジの受け渡しが完了した場合、ロボットに対し、シャッタから離れる方向に移動する後退動作を指示する。ロボットは、移動に伴いエンコーダのカウントを加算する情報を制御部へ送信する。制御部は、送信されたエンコーダのカウント情報を基に、エンコーダのカウントが所定値に達した場合、ロボットに対し、停止する指示を送信する。送信指示を受信したロボットは、移動を停止し、エンコーダのカウントを停止する。
次に、制御部は、カートに対し、移動を行う指示を送信し、カートの移動に伴うエンコーダのカウントを受信する。制御部は、カートから受信したエンコーダのカウントが所定値に達した場合、ロボットに対し、カメラによる撮像データを要求し、ロボットから撮像データを受信する。このときの撮像データは、パターンラベルが設けられている開口付近の位置を撮像したものである。
制御部は、撮像データから、パターンが検出されるか否かを判断し、パターンが検出されない場合、つまり、シャッタが閉状態である場合は、シャッタに異常がないとして終了する。一方、パターンが検出された場合、つまり、シャッタが開状態である場合は、シャッタに異常が発生したと判断し、アラームをあげる等の処理を行う。これによって、シャッタの故障等の異常により、作業者に危険が及ぶ可能性を低減することができる。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)データを記録するカートリッジをハンドリングするロボットを収納したキャビネットを複数連結すると共に、前記キャビネットの連結方向に延びる筒状の経路に形成された開口を介して、前記経路に沿って走行する走行体に前記カートリッジを受け渡し、前記キャビネット間で前記カートリッジを搬送する搬送機構を備えたライブラリ装置であって、前記開口を開閉するスライド式のシャッタ、及び、前記シャッタを閉方向へと付勢する付勢部材を含んだシャッタ機構と、前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止したとき、前記シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを許可すると共に、前記シャッタの全開状態を保持可能とする一方、前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止していないとき、前記シャッタの全開状態の保持を解除すると共に、前記シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを禁止する第1のロック機構と、を備えたことを特徴とするライブラリ装置。
(付記2)前記シャッタに、前記ロボットのハンドが引っ掛かる凸部が形成されている、ことを特徴とする付記1に記載のライブラリ装置。
(付記3)前記第1のロック機構は、前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止したとき、前記シャッタを全閉状態でロックする第1のブロックが下降し、前記シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを許可すると共に、前記第1のブロックの下降に連動して第2のブロックが上昇し、前記シャッタの全開状態を保持可能とする、ことを特徴とする付記1又は付記2に記載のライブラリ装置。
(付記4)前記第1のロック機構は、前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止していないとき、前記第1のブロックが上昇し、前記シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを禁止すると共に、前記第1のブロックの上昇に連動して前記第2のブロックが下降し、前記シャッタの全開状態の保持を解除する、ことを特徴とする付記1〜付記3のいずれか1つに記載のライブラリ装置。
(付記5)前記第1のブロック及び前記第2のブロックは、夫々、付勢部材によって上方に付勢されている、ことを特徴とする付記3又は付記4に記載のライブラリ装置。
(付記6)前記第1のブロック及び前記第2のブロックは、メカニカルなリンク機構によって連結されている、ことを特徴とする付記3〜付記5のいずれか1つに記載のライブラリ装置。
(付記7)前記ロボットは、前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止したとき、前記シャッタを全閉状態から全開状態までスライドさせる、ことを特徴とする付記1〜付記6のいずれか1つに記載のライブラリ装置。
(付記8)前記ロボットが前記開口に対し所定の位置に位置するとき、前記第1のロック機構の動作を許可する一方、前記ロボットが前記開口に対し所定の位置に位置しないとき、前記第1のロック機構の動作を禁止する前記第2のロック機構と、を備えたことを特徴とする付記1〜付記7のいずれか1つに記載のライブラリ装置。
(付記9)前記開口周辺で、前記開口と対向する位置に位置する前記ロボットと対抗する位置にラベルを有し、前記ロボットに搭載された撮像部によって前記ラベルを読み取ることにより前記シャッタが開いていると判断する制御部を備えることを特徴とする付記1〜付記8のいずれか1つに記載のライブラリ装置。
100 ライブラリ装置
200 キャビネット
500 ロボット
520 第1のロボット
540 第2のロボット
600 搬送機構
620 ベース部材
640 カート(走行体)
680 カバー
680A 開口
700 シャッタ機構
740 シャッタ
740A 凸部
760 引張コイルばね(付勢部材)
800 第1のロック機構
820 第1のブロック
840 第2のブロック
848 圧縮コイルばね(付勢部材)
868 ねじりコイルばね(付勢部材)
900 シャッタ機構
940 シャッタ
1000 第1のロック機構
1020 第1のブロック
1026 ロック部
1028 連結部
1029 支軸
1030 コイルばね
1100 第2のロック機構
1110 ロック解除レバー
1120 第3のレバー
1130 シャフト
1140 押圧部材
1200 パターンラベル

Claims (7)

  1. データを記録するカートリッジをハンドリングするロボットを収納したキャビネットを複数連結すると共に、前記キャビネットの連結方向に延びる筒状の経路に形成された開口を介して、前記経路に沿って走行する走行体に前記カートリッジを受け渡し、前記キャビネット間で前記カートリッジを搬送する搬送機構を備えたライブラリ装置であって、
    前記開口を開閉するスライド式のシャッタ、及び、前記シャッタを閉方向へと付勢する付勢部材を含んだシャッタ機構と、
    前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止したとき、前記シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを許可すると共に、前記シャッタの全開状態を保持可能とする一方、前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止していないとき、前記シャッタの全開状態の保持を解除すると共に、前記シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを禁止する第1のロック機構と、
    を備えたことを特徴とするライブラリ装置。
  2. 前記シャッタに、前記ロボットのハンドが引っ掛かる凸部が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のライブラリ装置。
  3. 前記第1のロック機構は、前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止したとき、前記シャッタを全閉状態でロックする第1のブロックが下降し、前記シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを許可すると共に、前記第1のブロックの下降に連動して第2のブロックが上昇し、前記シャッタの全開状態を保持可能とする、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のライブラリ装置。
  4. 前記第1のロック機構は、前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止していないとき、前記第1のブロックが上昇し、前記シャッタの全閉状態から開方向へのスライドを禁止すると共に、前記第1のブロックの上昇に連動して前記第2のブロックが下降し、前記シャッタの全開状態の保持を解除する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載のライブラリ装置。
  5. 前記ロボットは、前記走行体が前記カートリッジの受け渡し位置で停止したとき、前記シャッタを全閉状態から全開状態までスライドさせる、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のライブラリ装置。
  6. 前記ロボットが前記開口に対し所定の位置に位置するとき、前記第1のロック機構の動作を許可する一方、前記ロボットが前記開口に対し所定の位置に位置しないとき、前記第1のロック機構の動作を禁止する前記第2のロック機構と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載のライブラリ装置。
  7. 前記開口周辺で、前記開口と対向する位置に位置する前記ロボットと対抗する位置にラベルを有し、
    前記ロボットに搭載された撮像部によって前記ラベルを読み取ることにより前記シャッタが開いていると判断する制御部を
    備えることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1つに記載のライブラリ装置。
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