JP2003022595A - カセットホルダー装置 - Google Patents

カセットホルダー装置

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JP2003022595A JP2001204333A JP2001204333A JP2003022595A JP 2003022595 A JP2003022595 A JP 2003022595A JP 2001204333 A JP2001204333 A JP 2001204333A JP 2001204333 A JP2001204333 A JP 2001204333A JP 2003022595 A JP2003022595 A JP 2003022595A
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秀夫 上利
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明彦 山村
Yukihiro Araki
之宏 荒木
Yasuhiro Nakagai
泰裕 中貝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カセットの厚さ差を利用した蹴り出しストロ
ークの可変機構では、大カセットの装置外への露出量を
十分に小さくはできにくい。 【解決手段】 大カセットの係止手段を有したサブカセ
ットキャリアを小カセットのカセットキャリアに対して
相対的に移動できる構成として、サブキャリアを一時停
止させることで、ストロークを少なくし、大カセットの
装置外への露出量を最小化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録再生装置など
に使用されるテープカセットを記録再生可能な位置へ案
内するカセットホルダー装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カセットサイズの異なる複数のカセット
を選択的に使用する装置においては、大型カセット及び
小型カセットの大きさの差、特に奥行き方向の差を起因
としてカセット取り出し時におけるユーザーの適切な掴
み代の確保が問題となる。小型カセットに十分な掴み代
を確保しようと設定すると、大型カセットではそれは飛
び出しすぎてしまう。また大型カセットで十分な掴み代
とすると小型カセットは掴み代が十分でないという問題
を起こす。
【0003】そこで、これらの問題を解決す方法とし
て、特開平9−180327号公報「カセット式記録再
生装置」に記載の発明が提案されている。この発明は、
図65に示すように大きさ及び厚さの異なる複数種類の
テープカセット1及び2を用いるカセット記録再生装置
において、カセット排出機構の排出ストロークをテープ
カセットの厚みの差を利用して切り替える排出ストロー
ク切り替え手段を備えたものである。そして、カセット
イジェクト時でのカセット強制排出量を小型カセット1
は大きく、大型カセット2は小さくするものである。
【0004】この発明のカセット式記録再生装置は、大
きさD1、D2及び厚みH1、H2が異なる2種類のテ
ープカセット1、2をカセット排出手段である同じカセ
ット排出レバー8を用いて排出するカセット排出機構1
6とこれらのテープカセット1、2の厚みH1、H2の
差を利用してそのカセット排出レバー8によるカセット
排出ストロークを切り替える排出ストローク切り替え手
段17を備えている。
【0005】そして図65(A)に示すように厚みH1
が小さい小型テープカセット1のイジェクト時には、カ
セット排出レバー8による小型テープカセット1のカセ
ットステージ6に対する矢印a‘方向への排出ストロー
クS11を大きくして、カセットステージ6がカセット
挿入位置P1へ復帰したイジェクト完了時点では小型テ
ープカセット1の後端1bのフロントパネル3外への突
出量L1を大きくし、その後に、その小型テープカセッ
ト1の後端1bを手で容易につまんでフロントパネル3
外へ容易に抜き取ることができる。
【0006】一方、図1の(B)に示すように、厚みH
2が大きい大型テープカセット2のイジェクト時には、
カセット排出レバー8による大型テープカセット2のカ
セットステージ6に対する矢印a‘方向への排出ストロ
ークS12を小さくして、カセットステージ6がカセッ
ト挿入位置P1へ復帰したイジェクト完了時点では大型
テープカセット2の後端2bのフロントパネル3外への
突出量L5が過大にならないように、この突出量L5を
十分小さくできるようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決を図るた
めの第1の課題は、従来のカセット排出機構が大型及び
小型のカセット厚の差を利用した排出ストローク切り替
え手段であるために、厚さの差のない同一厚さの大型及
び小型カセットについては、適用が不可能であるという
点である。本発明の第1の目的は、上記の問題点を解決
するために成されたものであり、小型カセットを保持し
案内する手段と大型カセットを保持する手段を独立に構
成し、同じ厚さのカセットであっても大型カセットの移
動ストロークを小型カセットの移動ストロークよりも少
なくすることができるカセットホルダー装置を提供する
ものである。
【0008】本発明が解決を図るための第2の課題は、
装置本体からの飛び出し量の差を少なくするのはカセッ
ト排出機構のストローク差を利用したものであるため
に、小カセットのカセットステージでの確実な保持を考
えると小カセットの排出ストロークをそう大きくはでき
ない。よって、大小カセット飛び出し量の差の吸収幅は
小幅にとどまり、カセット差を全て吸収するといった大
きな改善は無理である。
【0009】本発明の第2の目的は、上記の問題点を解
決するために成されたものであり、大型カセットの水平
移動で一時的移動を停止させるようにして大型カセット
の水平移動量を小型カセットの水平移動量と異ならせ、
結果大型カセットの取り出し時の飛び出し量を大幅に削
減したカセットホルダー装置を提供するものである。
【0010】本発明が解決を図るための第3の課題は、
装置本体からの飛び出し量の差を少なくするのはカセッ
ト排出機構のストローク差を利用したものであり、カセ
ットを保持するカセットステージそのものは単一である
ために、カセットステージでの小カセット及び大カセッ
トの保持が十分でないという問題点があった。本発明の
第3の目的は、上記の問題点を解決するために成された
ものであり、大型カセットのカセットホルダーへの挿入
量を小型カセットの挿入量よりも大きくして、大型カセ
ットへのカセットホルダーでの保持を確実にしたカセッ
トホルダー装置を提供するものである。
【0011】本発明が解決を図るための第4の課題は、
従来のカセット排出機構が大型及び小型のカセット厚の
差を利用した排出ストローク切り替え手段であるため
に、カセット排出ストロークの差を除けば大小カセット
の水平方向の移動量は同じであり、カセットステージの
移動量もまた同じである。よって、カセットステージの
カセット挿入方向における底面の大きさは大型カセット
の底面の大きさに比べて非常に狭く、姿勢を水平に維持
するに十分な広さとはいえないという課題を有してい
る。
【0012】本発明の第4の目的は、上記の問題点を解
決するために成されたものであり、大型カセットを底面
で支持する部材を、小型カセットを保持するカセットキ
ャリアに対して相対移動可能に構成して、大型カセット
を幅広く支持できるカセットホルダー装置を提供するも
のである。
【0013】
【課題を解決するための手段】第1の課題を解決するた
めの、本発明の第1の手段は、小型カセットを保持して
案内するカセットキャリアと大型カセットの係止手段を
有したサブカセットキャリアを相対的に移動可能に設け
た。そのために、大型カセットの水平方向の移動量を小
型カセットの移動量に比べ、自由に設定できるのでカセ
ット排出時の大小カセット排出量の差をかなり大きな自
由度を持って設定可能である。
【0014】第2の課題を解決するための、本発明の第
2の手段は、大型カセットの係止手段を有したサブカセ
ットキャリアをカセットキャリアに対して相対的に移動
可能にして、サブカセットキャリアを一時停止させるよ
うにしたので、大型カセットの移動ストロークを小型カ
セットの移動ストロークに対して短く設定でき、停止し
た距離だけ大型カセットの飛び出し量を小さくできる。
【0015】第3の手段はサブカセットキャリアとカセ
ットキャリアを一体的に移動させる区間とサブカセット
キャリアは停止させカセットキャリアは移動させる区間
という方式としたために、蹴り出す時もモータによって
吸い込まれるときもカセットの種別に関係なく同じ速度
なので操作している人にとって違和感のないスムーズな
動作であるという信頼感を与えることができる。
【0016】第4の手段はカセットキャリアとサブカセ
ットキャリア間に弾性部材を介して中継部材を構成した
ので、大型カセットがカセットホルダーの正しい位置に
挿入されたことを検出することが容易に可能となる。
【0017】第5の手段はカセット位置検知スイッチを
カセットキャリアに搭載しサブカセットキャリアの位置
を検知する如く構成したので、カセットホルダーに保持
されている大カセットの位置が正しい位置であるかどう
かカセットホルダー移動区間中においてもチェックする
ことができる。
【0018】第6の手段はサブカセットキャリアを、水
平移動完了位置にて停止させる構成としたため、停止さ
せる機構も簡単であり、ユーザーの目に触れる範囲で
は、同じ速度で移動するのでスムーズな移動で信頼感を
得ることができる。
【0019】第3の課題を解決するための、本発明の第
7の手段は、取り出し可能位置でのカセット保持位置が
大型カセットの方が小型カセットよりも前方にあるの
で、大型カセットをカセットホルダーで保持する長さが
長く、安定した保持ができる。
【0020】第4の課題を解決するための、本発明の第
8の手段は、中継部材が大型カセットの底面の一部を支
えるカセット支持部を有しているので、カセットを装置
に位置決めする垂直移動時の姿勢を水平に支えて、カセ
ットの位置決めを容易にする。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、小型カセットと大型カセットが選択的に装着できる
記録再生装置であって、前記小型カセットを保持して取
り出し可能な第1の位置から記録再生可能な第2の位置
へ案内するカセットキャリアと、前記大型カセットの係
止手段を有し前記カセットキャリアに相対的に移動可能
なサブカセットキャリアとからなるカセットホルダー装
置であって、同じ厚さの大小のカセットであっても大型
カセットの移動ストロークを小型カセットの移動ストロ
ークよりも少なくすることができる。
【0022】本発明の請求項2に記載の発明は、小型カ
セットと大型カセットが選択的に装着できる記録再生装
置であって、前記小型カセットを保持して取り出し可能
な第1の位置から記録再生可能な第2の位置へ案内する
カセットキャリアと、前記大型カセットの係止手段を有
し前記カセットキャリアに相対的に移動可能なサブカセ
ットキャリアと前記サブカセットキャリアを一時的に停
止させるサブキャリア停止手段とからなるカセットホル
ダー装置であって、大型カセットの移動ストロークを小
型カセットの移動ストロークに対して短く設定でき、停
止した距離だけ大型カセットの飛び出し量を小さくでき
る。
【0023】本発明の請求項3に記載の発明は、小型カ
セットと大型カセットが選択的に装着できる記録再生装
置であって、前記小型カセットを保持して取り出し可能
な第1の位置から記録再生可能な第2の位置へ案内する
カセットキャリアと、前記大型カセットの係止手段を有
し前記カセットキャリアに相対的に移動可能なサブカセ
ットキャリアとからなり、前記カセットキャリアが水平
に移動する区間中、前記サブカセットキャリアが前記カ
セットキャリアとともに一体的に移動する移動区間と前
記サブカセットキャリアが停止している停止区間とを有
するカセットホルダー装置であって、蹴り出す時もモー
タによって吸い込まれるときもカセットの種別に関係な
く同じ速度なので操作している人にとって違和感のない
スムーズな動作であるという信頼感を与えることができ
る。
【0024】本発明の請求項4に記載の発明は、小型カ
セットと大型カセットが選択的に装着できる記録再生装
置であって、前記小型カセットを保持して取り出し可能
な第1の位置から記録再生可能な第2の位置へ案内する
カセットキャリアと、前記大型カセットの係止手段を有
したサブカセットキャリアと、前記カセットキャリアと
前記サブカセットキャリアにそれぞれ弾性的に連結し、
前記カセットキャリア及び前記サブカセットキャリアと
相対的な移動が可能な中継部材からなるカセットホルダ
ー装置であって、大型カセットがカセットホルダーの正
しい位置に挿入されたことを検出することが容易に可能
となる。
【0025】本発明の請求項5に記載の発明は、小型カ
セットと大型カセットが選択的に装着できる記録再生装
置であって、前記小型カセットを保持して取り出し可能
な第1の位置から記録再生可能な第2の位置へ案内する
カセットキャリアと、前記大型カセットの係止手段を有
したサブカセットキャリアと、前記カセットキャリアと
前記サブカセットキャリアにそれぞれ弾性的に連結し、
前記カセットキャリア及び前記サブカセットキャリアと
相対的な移動が可能な中継部材と、前記カセットキャリ
アに搭載され前記サブカセットキャリアの位置を検出す
るカセット位置検知スイッチとからなり前記第1の位置
での前記大型カセットの位置及び前記第2の位置での前
記大型カセットの位置を検出可能に構成したカセットホ
ルダー装置であって、カセットホルダーに保持されてい
る大カセットの位置が正しい位置であるかどうかカセッ
トホルダー移動区間中においてもチェックすることがで
きる。
【0026】本発明の請求項6に記載の発明は、小型カ
セットと大型カセットが選択的に装着できる記録再生装
置であって、前記小型カセットを保持して取り出し可能
な第1の位置から記録再生可能な第2の位置へ案内する
カセットキャリアと、前記大型カセットの係止手段を有
し前記カセットキャリアに相対的に移動可能なサブカセ
ットキャリアと、前記サブカセットキャリアを前記第1
の位置から水平移動を完了した位置で一時的に停止させ
るサブキャリア停止手段とからなるカセットホルダー装
置であって、停止させる機構も簡単でありユーザーの目
に触れる範囲では同じ速度で移動するのでスムーズな移
動で信頼感を得ることができる。
【0027】本発明の請求項7に記載の発明は、小型カ
セットと大型カセットが選択的に装着できる記録再生装
置であって、前記小型カセットを保持して取り出し可能
な第1の位置から記録再生可能な第2の位置へ案内する
カセットキャリアと、前記大型カセットの係止手段を有
し前記カセットキャリアに相対的に移動可能なサブカセ
ットキャリアとからなり前記第1の位置における前記カ
セットキャリアでのカセット保持位置が前記小型カセッ
トよりも前記大型カセットの方が前方にあるカセットホ
ルダー装置であって、取り出し可能位置でのカセット保
持位置が大型カセットの方が小型カセットよりも前方に
あるので大型カセットをカセットホルダーで保持する長
さが長く、安定した保持ができる。
【0028】本発明の請求項8に記載の発明は、小型カ
セットと大型カセットが選択的に装着できる記録再生装
置であって、前記小型カセットを保持して取り出し可能
な第1の位置から記録再生可能な第2の位置へ案内する
カセットキャリアと、前記大型カセットの係止手段を有
したサブカセットキャリアと、前記カセットキャリアと
前記サブカセットキャリアにそれぞれ弾性的に連結し、
前記カセットキャリア及び前記サブカセットキャリアと
相対的な移動が可能な中継部材とからなり、前記中継部
材が、前記大型カセットの底面の一部を支えるカセット
支持部を有しているカセットホルダー装置であって、カ
セットを装置に位置決めする垂直移動時の姿勢を水平に
支えて、カセットの位置決めを容易にする。
【0029】以下、本発明の実施形態について、図面を
用いて説明する。
【0030】記録フォーマットが同じであるが記録時間
の異なる複数のカセットを使用するシステムがいくつか
存在する。本発明の実施例の場合もこの様なシステムの
1つで、例えばサイズの異なる3つのカセット使用する
場合として以下説明を進める。3つのカセットは、サイ
ズの大きいほうからLカセット、Mカセット、Sカセッ
トと以下称する。
【0031】まずこの3つのカセットは、記録時間に対
応してテープ長が異なり、結果リールへのテープ巻径が
それぞれ異なる。そのため、2つのリールのリール間ピ
ッチもまたそれぞれ異なる。Lカセット101は前方中
央部に2個の共通の位置決め孔101b、101cを有
している。他のカセットも同じ位置決め孔を有してお
り、この位置決め孔を共通位置にして3つのカセットを
配置すると、図2に示すように、供給リール101gと
巻き取りリール101h間に架張されたテープを引き出
すための引き出しポストが挿入可能な開口部101a、
102a、103aが3つのカセットでほぼ同じ位置と
なる。これらの3つのカセットは、いずれも同じ厚さで
構成されている。しかし図からわかるように、Mカセッ
ト102はLカセット101の空間内にあり、Sカセッ
ト103はMカセット102の空間内にある。また、左
右方向では、中心線Yを中心に左右同一幅である。この
図では、前面に架張する磁気テープを覆うフロントリッ
ドを図示していないが、このフロントリッドを閉じた状
態にロックするフロントリッドロック爪は、各カセット
の前方左右位置101d、101e、102d、102
e、103d、103eにそれぞれ存在する。
【0032】図3、図4にてLカセット101のフロン
トリッドロック機構を説明するが、基本的には、他のカ
セットSカセット103、Mカセット102も同様の構
成である。図2のK−Kから見た図が、図3及び図4で
ある。Lカセット101のフロントリッドロック爪10
4は、軸104bを中心に回動自在に支持されており、
図示しないバネにより矢印L方向に付勢されている。そ
の先端にある爪部104aがフロントリッド105の一
部に係合してフロントリッド105を図3の状態にロッ
クしている。これに対して、メカニズム側の解除爪10
6がM方向から進入してくると、フロントリッドロック
爪104は、バネ(図示せず)に抗して時計方向に回動
してLカセットの側壁部101fに一端が当接して停止
する。つまり、Lカセット101は、フロントリッドロ
ック爪104を解除爪106と側壁部101fに挟まれ
た位置で停止し、位置が規定される。図5は、その解除
爪106を含めて、メカニズム側の構成を表わしている
が、詳細はメカニズムの構成の中で説明する。
【0033】この様な構成のLカセット101、Mカセ
ット102、Sカセット103をユーザーが取り出し可
能な位置(取り出し可能な第1の位置)から記録再生可
能な位置(記録再生可能な第2の位置)へそれぞれ直接
案内が可能なカセットホルダー機構の構成を図6以降説
明する。図6は、このカセットホルダー機構の概観図
で、主に全体の駆動機構を示している。機構は、左右に
右側板107、左側板108と天面に天板109を備え
てなる。左側板108に駆動源であるモータ110を含
めて歯車機構111が構成されている事を除けば左側板
108も右側板107と基本的には同じような構成を成
している。後述するメインホルダーを案内するL字溝1
07aとスライド孔107b、107cを備える。天板
109は、4本のネジ152によって、右側板107、
左側板108に固定されている。Lカセット101、M
カセット102、Sカセット103は、N方向から挿
入、または、取り出しが可能となっている。カセットを
保持したメインホルダーは図示するP方向にまず水平に
移動し、その後垂直に移動を行う。これによって、カセ
ットを所定位置に強固に位置決めし、内包する磁気テー
プを引き出し、記録再生が可能な状態に移行することが
出来る。無論、カセット取り出しは、矢印Pとは逆方向
にまず上昇し、水平に後退後、Nの方向からユーザーが
取り出すことが可能となる。
【0034】カセットの取り出しや、挿入を行うカセッ
ト挿入案内機構112が図7である。図7の状態は、カ
セットが装置に装着される以前の状態である。挿入案内
機構112には、Lカセット101の横幅G3の幅とL
カセット101の厚さよりも若干大きい高さの開口部を
有するフロントパネル113とその開口部を覆うブライ
ンダパネル114補助ブラインダ115が、設けられて
いる。またSカセット103の横幅G3を挟んで両サイ
ドにSカセットガイド機構116、Mカセット102の
横幅G2を挟んで両サイドにMカセットガイド機構11
7が配置されている。Sカセットガイド機構116及び
Mカセットガイド機構117は、左右に対称形状構成で
あり、それぞれ左右連動して上下に移動可能に構成され
ている。フロントパネル113は、中央部上下にくぼみ
113a、113bを形成しているが、これは、カセッ
トを掴みやすくするためのものである。
【0035】図8は、Lカセット101、Mカセット1
02、Sカセット103を保持して記録再生位置と取り
出し可能位置間を往復動するメインホルダー118機構
である。メインホルダー機構118は、コの字形状のカ
セットキャリアであるホルダー119とホルダー119
の右側板部119a、左側板部119bを連結するスイ
ッチ基板120とからなる。ホルダー119には、Sカ
セット103の横幅G3を挟んで両サイドにSホルダー
ガイド機構121、Mカセット102の横幅G2を挟ん
で両サイドにMホルダーガイド機構122が構成されて
いる。またLカセット101は、右側板部119a、左
側板部119bによって案内されるが、Lカセット10
1に係合して前後に移動するサブホルダー機構123が
右側板部119a、左側板部119bの近傍に設けられ
ている。また、右側板部119a、左側板部119bに
カセットを下方に押圧するカセット押さえ機構127が
回動自在に構成されている。スイッチ基板120には、
Sカセット103、Mカセット102、Lカセット10
1をそれぞれ検出可能なSカセット検知スイッチ12
4、Mカセット検出スイッチ125、Lカセット検出ス
イッチ126が、設けられている。
【0036】図9及び図10、図11に示すのは、前述
のカセット案内機構112の構成図で図9は図7のE矢
視図である。Sカセットガイド機構116は、Sカセッ
トガイド(S)128とSカセットガイド(T)129
が、ガイド基板131に植設されたガイド軸130にそ
れぞれ回動自在に支持されている。同様にMカセットガ
イド機構117は、Mカセットガイド(S)133とM
カセットガイド(T)132がガイド軸130に回動自
在に支持されている。そして、Sカセットガイド(S)
128とMカセットガイド(S)133は、ガイド軸1
30を中心に図示しないバネにより反時計方向に付勢さ
れている。同様に、Sカセットガイド(T)129とM
カセットガイド(T)132もガイド軸130を中心に
図示しないバネにより時計方向に付勢されている。
【0037】図9は、バネによりSカセットガイド
(S)128、Sカセットガイド(T)129、Mカセ
ットガイド(T)132、Mカセットガイド(S)13
3共に、上方に突出した状態である。
【0038】図10は、Mカセット102を挿入する時
の状態で、Sカセットガイド(S)128、(T)12
9が、バネに抗して降下し、Mカセットガイド(S)1
33、(T)132は、バネによって上昇した状態であ
る。
【0039】また図11はLカセット103を挿入した
時の状態である。Sカセットガイド(S)128、Sカ
セットガイド(T)129、Mカセットガイド(T)1
32、Mカセットガイド(S)133は何れもバネに抗
して降下している。ガイド基板131に植設された2本
のスライド軸134、135にスライド板S136、ス
ライド板M137が上下にスライド可能に支持されてい
る。このスライド板S136、M137には、傾斜溝1
36a、136b、137a、137bが形成されてい
る。よって、スライド板S136、M137は、傾斜し
てスライドする。
【0040】図33は、図10のW方向から見た図で、
理解を容易にするために、Sカセットガイド機構116
は省略してある。スライド板M137の一方には、アー
ム軸M(S)139が植設されており、そのアーム軸M
(S)139は、Mカセットガイド(S)133の溝部
133aに係合している。同様にスライド板M137の
他方にはアーム軸M(T)138が植設され、Mカセッ
トガイド(T)132の溝部132aに係合している。
スライド板(S)136にも両端にアーム軸S(S)1
41、アーム軸S(T)140が植設されている。そし
てそれぞれSカセットガイド(S)128、Sカセット
ガイド(T)129の溝部128a、129aに係合し
ている。この様にして、Sカセットガイド(S)12
8、スライド板S136、Sカセットガイド(T)12
9は連結している。同様にMカセットガイド(S)13
3、スライド板M137、Mカセットガイド(T)13
2もまた連結している。
【0041】次に駆動機構を説明する。図15に示す様
に、モータ110の出力は、歯車機構111を介してウ
ォーム軸142に伝えられる。ウォーム軸142は、両
端を回転自在に支持され、中央部でウォーム歯車143
を一体的に構成している。このウォーム歯車143には
ラックが歯合している。このラックは、相手がウォーム
であるため、ウォームの進み角だけねじれ角を有したい
わゆるハスバ歯形となっている。つまりラックはハスバ
ラック145なのである。これで、ウォームとラックと
いう組み合わせながら、スムーズに駆動力の伝達が可能
である。このハスバラック145は、メインラック板
(S)144に植設された2本のハスバラック軸239
にガイドされてスライド自在に支持されている。そし
て、ラックバネ146により、ハスバラック145はA
方向に付勢されている。
【0042】メインラック板(S)144には、傾斜溝
(F)144a、傾斜溝(R)144bと中央上部に同
期軸147を回動自在に支持するための軸受け148を
備えている。左側板108にはL字溝108aと2本の
スライド孔108b、108cが構成されているが、図
13、14にも示す様にスライド孔108cには、同期
軸147に回転自在に支持された同期軸カラー149が
係合している。さらにL字溝108aには、図58に示
すようにホルダー軸A150がメインラック板(S)1
44の傾斜溝(R)144bを貫通して係合している。
ホルダー軸A150にはホルダー軸カラー158、15
9が構成されており、158はメインラック板(S)1
44の傾斜溝(R)144bに、159はL字溝108
aに係合している。このホルダー軸A150は、図16
にあるようにホルダー119にボスA155の位置にて
回動自在に支持された圧着板154に植設されている。
圧着板154は、一端に係合した圧着バネ160によっ
て時計方向に付勢されて、図16の状態で圧着板154
の一部がホルダー119に当接して位置が規制されてい
る。
【0043】図18及び21にて、駆動機構をさらに詳
細に説明する。モータ110の出力軸に固着されたモー
タギア165、中継ギア166、出力ギア230、カサ
歯車(A)167、カサ歯車(B)168と連結してお
り、モータ出力が伝達されていく。出力ギア230とカ
サ歯車(A)167は一体構成である。カサ歯車(A)
167とカサ歯車(B)は90度の角度で噛み合ってい
る。カサ歯車(B)168は、ウォーム軸142に圧入
されており、ウォーム歯車143と一体的に回転する。
同期軸147の両端には差動ギア(S)161と差動ギ
ア(T)162が一体的に構成されている。そして、そ
れぞれ、右側板107と左側板108に固定された、固
定ラック(S)163と固定ラック(T)164に歯合
している。
【0044】ハスバラック145とともにメインラック
板(S)144が移動すると、メインラック板(S)1
08に設けられた軸受け148 によって同期軸147
が移動させられる。この時に同期軸147に差動ギア
(S)161が一体的に構成されているために、固定ラ
ック(S)163によって差動ギア(S)161と同期
軸147は回転させながら移動する、つまり転動するこ
ととなる。その回転力は、差動ギア(T)162に伝達
され、その回転力で、固定ラック(T)164に対して
相対的に移動する力となり、同期軸147の差動ギア
(T)162側を移動させる。
【0045】その結果、同期軸147を支持するメイン
ラック板(T)231を移動させる。このようにして、
左右のメインラック板(S)144(T)231は同期
して移動することが出来る。メインラック板(S)14
4とメインラック版(T)231は、蹴り出しプレート
175のラック固定部175a、175cにネジ固定さ
れているために、左右のメインラック板(S)144
(T)231と蹴り出しプレート175と一体構成であ
る。
【0046】一方図16、17は、カセットをユーザー
が取り出し可能な状態を示す。図示するようにホルダー
119に植設されたホルダー軸B151は、同様にメイ
ンラック板(S)144の傾斜溝(F)144aにのみ
ホルダー軸カラー156を介して係合している。メイン
ラック板(S)144に植設されたラック板軸153
が、同様にラック板カラー157を介してスライド孔1
08bに係合している。
【0047】図56にもある様にメインラック板(S)
144の同期軸147に支持された同期軸カラーとラッ
ク板軸153に支持されたラック板カラー157の2つ
のローラが左側板108のスライド孔108b、108
cにそれぞれ係合しているため、左側板108に対する
メインラック板(S)144の姿勢が保持されている。
【0048】そして、図57にあるようにメインラック
板(S)144の傾斜溝(F)144aと傾斜溝(R)
144bにホルダー軸A150のホルダー軸カラー15
8とホルダー軸B151のホルダー軸カラー156が係
合しているためホルダー119はメインラック板(S)
144に対して傾斜溝(F)144a、傾斜溝(R)1
44bに沿ってスライド自在に保持されている。その一
方で、ホルダー軸A150のホルダー軸カラー159
は、さらに左側板108のL字溝108aにも係合して
いる。そのため図56で示すようにこのL字溝108a
と傾斜溝(R)144bが交差した位置にホルダー軸A
150は保持される。ホルダー軸A150の位置が決ま
れば、ホルダー軸B151の位置は、傾斜溝(R)14
4bの範囲内において位置が一義的に決まる。
【0049】よって、ホルダー119もまた、左側板1
08に対して姿勢が規制されることとなる。つまり、左
側板108に対して前後にスライド自由に保持されてい
るメインラック板(S)144の位置によってホルダー
119の姿勢及び位置が規定される。特にホルダー軸カ
ラー159がL字溝108aの水平部にある区間(図5
6のRの範囲)では、ホルダー119は、メインラック
板(S)144と一体的に動く。Rの範囲を超えると、
ホルダー19は、傾斜溝(F)144a、傾斜溝(R)
144bに沿って、下降していく。
【0050】Lカセット101は、サイズが最も大き
く、通常のカセット押さえでは十分なカセット押さえ力
が発生しない。よって、Lカセットのみ、カセット後方
を補助的に押さえる補助押さえ機構を設けている。この
機構について説明する。補助押さえ基板173に設けら
れたボスA155は、ホルダー119の左側板部119
bに植設された軸(図示せず)に勘合し、補助押さえ基
板173を回動自在に支持している。補助押さえ基板1
73には、メインラック板(S)に植設された補助押さ
えカムピン176に係合するカム部173aが一端に形
成されている。他端には、連結軸174を介して補助押
さえ板169が回動自在に支持されている。
【0051】この補助押さえ板169には、補助押さえ
ローラ170を備えた補助押さえ軸171が設けられて
いる。また補助押さえ板169と補助押さえ基板173
間には補助押さえバネ172が形成されているため、こ
の補助押さえバネ172によって外部からの力が加わら
ない状態では、図16に示す位置関係で補助押さえ板1
69の位置と姿勢は保持される。なおこの補助押さえ機
構は、カセット両側に左右対称に構成されている。
【0052】次に図8に示したカセットを案内するカセ
ットホルダー機構についてさらに詳細に図23及び24
にて説明する。特にLカセット101、Mカセット10
2、Sカセット103の3つのカセットをホルダー内で
それぞれ所定の位置に挿入保持するためのカセットガイ
ド機構について、説明する。図2に示したように3つの
カセットは、中心線Yを中心に左右対称に配置しなけれ
ばならない。よって、各カセットの側面をガイドするガ
イド機構を設けていることはすでに述べた。図23、2
4では、各カセットの右側面部の案内を行うSホルダー
ガイド機構121とMホルダーガイド機構122を説明
する。
【0053】Mホルダーガイド機構122はカセット挿
入方向と平行なMガイド軸198で回動自在なMホルダ
ーガイド(T)196とMリッドロック解除爪レバー1
97によって成されるものである。Mガイドバネ199
によってMホルダーガイド(T)196とMリッドロッ
ク解除爪レバー197は、Q方向に付勢されている。ま
た、Mカセット102に設けられたリッドロック爪によ
るフロントリッドのロックを解除するためのMリッドロ
ック解除爪レバー197が前記Mガイド軸198にスラ
イド自在に構成されている。そして、爪付勢バネ233
によってMリッドロック解除爪レバー197は、矢印R
方向に付勢されている。Mリッドロック解除爪レバー1
97はまた、規制部197aとによってMホルダーガイ
ド(T)196と回動方向において一体的に回動するよ
う構成している。よってMホルダーガイド(T)196
は、Mガイド軸198を中心に回動するだけであるが、
Mリッドロック解除爪レバー197はMガイド軸198
を中心に回動とともに軸方向にスライドも可能である。
【0054】Sカセット103をガイドするSホルダー
ガイド機構121も基本的にはMホルダーガイド機構と
同じであるが、Sホルダーガイド機構121には、Sリ
ッドロック解除爪レバー194とともにSガイド軸19
5に沿って前後にスライドするS/M挿入検知レバー2
32が構成されている。このS/M挿入検知レバー23
2の一端に爪付勢バネ(図示せず)が構成され、S/M
挿入検知レバー232とSリッドロック解除爪レバー1
94をR方向に付勢している。200は、S/M挿入検
知スイッチで、Sカセット101もしくはMカセット1
02が挿入されたことを報知するスイッチである。Mホ
ルダーガイド(T)196はMカセット挿入側に傾斜面
196bを、Sホルダーガイド(T)193には傾斜面
193bが形成され、ガイドすべきカセットよりも大き
なカセットが挿入されるときに挿入の障害とならないよ
う大きなカセットの挿入により押し下げられるように構
成している。
【0055】Mホルダーガイド機構122の側部には、
サブホルダー機構123が設けられている。サブホルダ
ー機構123は、ホルダー119の底面に配置され、2
本のホルダーガイドピン189によってホルダー119
に対して前後にスライド自在に支持された中継部材であ
るサブホルダープレート181と、そのサブホルダープ
レート181に対してスライド自在に支持されたサブカ
セットキャリアであるLリッドロック解除爪レバー19
1からなる。サブホルダー181は、通常サブホルダー
バネ180によって、U方向に付勢されている。
【0056】また、Lリッドロック解除爪レバー191
は、Lカセット101のフロントリッド105のロック
を行うフロントリッドロック爪104に相対してロック
を解除するロック解除爪191dをサブホルダープレー
ト181及びホルダー119を貫通してカセット空間に
露出している。そして、解除爪バネ190によってサブ
ホルダープレート181に対してV方向に付勢されてい
る。よって通常は、サブホルダープレート181は、ホ
ルダーガイドピン189にガイド孔181bの一端が係
止した図23の位置関係にある。
【0057】同様にLリッドロック解除爪レバー191
はロック解除爪191dが、サブホルダープレート18
1の爪規制孔181cの一端に係止した図23の位置関
係にある。192は、Lカセットが挿入されたことを報
知するL挿入検知スイッチ(カセット位置検知スイッ
チ)である。
【0058】図19に示すようにホルダー119の左側
面部119b及び右側面部119aに植設されたアーム
支軸178に回動自在に支持されたカセット押さえアー
ム179が構成されている。カセット押さえ軸177の
両端部をカセット押さえアーム179が支持しており、
図示しないバネにより図23のS方向に付勢されて図1
9のホルダー119の当接部119gにカセット押さえ
軸177の一部が当接している。
【0059】カセット押さえ軸177には、Lカセット
101を押さえるL押さえローラ183、Mカセット1
02を押さえるM押さえローラ184、Sカセット10
3を押さえるS押さえローラ185が回動自在に構成さ
れている。またカセット押さえ軸177には、カセット
の種別を検出する回動自在な検出アームである、L検出
アーム186、M検出アーム187、S検出アーム18
8が構成されている。これら検出アームは図23のP方
向に図示しないバネにより付勢されている。この検出ア
ームに対応してLカセット検知スイッチ126、Mカセ
ット検知スイッチ125、Sカセット検知スイッチ12
4が検知スイッチP板182に固定されて設けられてい
る。
【0060】図34は、すでに記録再生位置にカセット
があるときに、他のカセットを間違って挿入しないよう
にするためのカセット2重挿入防止を説明する図であ
る。図34はカセット挿入側から見た図であるが、すで
に1つのカセットが記録再生可能位置にある場合の構成
である。Sカセットガイド(S)128、(T)12
9、Mカセットガイド(S)133、(T)132は、
バネによって、上方位置にある。これは、カセットが挿
入されていない状態と同じである。ブラインダパネル1
14もまたカセットが挿入されていない状態と同様、バ
ネによってカセット開口部を覆っている。しかし、図7
でブラインダパネル114の中央の切り欠き部にあった
補助ブラインダ115の位置には、挿入防止パネル20
4が位置している。
【0061】この構成をさらに詳細に図35及び36に
て説明する。ガイド基板131にネジ固定されたパネル
ガイドプレート205は、挿入防止パネル204の周囲
を覆う構成であり、挿入防止パネル204を上下にスラ
イド可能に支持している。挿入防止パネル204の中央
部には、係合長孔204aが形成され、パネル駆動レバ
ー206の一端に植設されたパネル駆動軸211に係合
している。パネル駆動レバー206はパネルガイドプレ
ート205の植設されたレバー軸209に回動自在に支
持されており、他端に駆動アーム207の駆動ピン20
8に係止可能な当接部206aを有している。
【0062】また、この駆動アーム207は、右側板1
07に植設されたアーム支軸212に回動自在に支持さ
れ、同じく右側板107に植設された2本のアームガイ
ド軸210に位置規制されている。通常パネル駆動レバ
ー206は、Z方向にバネによって付勢されており、挿
入防止パネル204は図35に示すように上方に位置し
ている。そのため、ブラインダパネル114にブライン
ダ軸115a、115bによって回動自在に支持された
補助ブラインダ115は、挿入防止パネル204によっ
て後方へ回動させられている。
【0063】よって、図34の状態では、ブラインダパ
ネル114の下方には補助ブラインダ115ではなく挿
入防止パネル204が位置している。ブラインダパネル
114は、パネル支軸によりフロントパネル113に回
動自在に支持されている。そして図示しないバネによっ
てX方向に付勢されている。また補助ブラインダ115
も図示しないバネによってY方向に付勢されている。
【0064】図37に、ブラインダ駆動機構を示す。右
側板107に植設された軸によって、ブラインダ駆動レ
バー213と連結アーム214は、軸受け孔213a、
214aを中心に回動自在に支持されている。連結アー
ム214は、一端がブラインダ駆動レバー214に係合
し、他端の駆動ピン部214bがブラインダパネル11
4に当接している。この駆動機構によって、ブラインダ
パネル114と補助ブラインダ115をバネに抗して回
動させ、カセット挿入口を開放する。
【0065】図40に示すのは、カセット蹴り出し機構
である。いずれのカセットも、カセットがカセットホル
ダーに挿入されたことを電気的に検出してモータに通電
し駆動を行う。このカセットの検出は、カセットとホル
ダーの相対位置関係で検出しているために、カセットが
カセットホルダーと一体的に動いている間は、カセット
検出は「カセットが入っている」というスイッチ状態が
続く。
【0066】よって、カセット取り出しスイッチでホル
ダーを記録再生位置から取り出し位置へ移動させた状態
と、新たにカセットを挿入した状態は電気的には同じな
って区別が出来ない。カセット取り出し指令でホルダー
をカセット取り出し位置へ移送したならば、何らかの形
で強制的にこの「カセットが入っている」というスイッ
チをOFFにさせなければいけない。そのためには、カ
セットをホルダーに対して相対的に取り出し方向にスラ
イドさせる必要がある。その機構がこれから説明するカ
セット蹴り出し機構である。よって、カセットサイズに
関係なく全てのカセットは少なくともスイッチが切れる
に必要なストロークは蹴り出してやらなければいけな
い。
【0067】このカセット蹴り出し機構は、図21の蹴
り出しプレート175の蹴り出し機構配置部175d、
175eに左右対称位置に構成されている。以降は、1
75dの位置に設けられた蹴り出し機構を説明する。基
本的には遊星機構を採用している。図41に主要な部品
の分解斜視図が示されているが、蹴り出しプレート17
5に植設されたアーム軸221には、軸受けボス220
を一端に設けた遊星アーム216が回動自在に支持され
ている。遊星アーム216は、中央部に遊星ギア224
を回転自在に支持する遊星ギア軸215を植設してい
る。また同様に蹴り出しローラ218を回転自在に支持
している蹴り出しピン217を植設している。
【0068】蹴り出しローラ218は、各カセットの移
動空間まで延伸しており、カセットのフロントリッドに
係合することが可能である。223は固定ギアで、遊星
ギア224に歯合して、蹴り出しプレート175に固定
ネジ225にて固着されている内歯のギアである。遊星
アーム216の軸受けボス220の外周部を基準にして
回動可能な蹴り出しカム219と中継アーム222が構
成されている。蹴り出しカム219は、遊星ギア224
に歯合するギア部219cと、略三角形状のカム部21
9aと、中継アーム222の突起部222cの端面に当
接する当接部219bとからなる。また中継アーム22
2は、略三角形状のカム部(A)222aとカム部
(B)222bが形成されている。図42は、カセット
が挿入される前の状態であり、中継アーム222は、図
示しないバネにより、時計方向に付勢されている。
【0069】よってその付勢力で突起部222cが蹴り
出しカム219の当接部219bを押圧、遊星ギア22
4を介して遊星アーム216をも時計方向への回転力を
受ける。その回転で遊星アーム216の先端部は、蹴り
出しプレート175の一部に当接し、停止している。図
59は、Mカセット102がホルダー119に挿入され
た状態を示すが、Mカセット102のフロントリッドに
よって、蹴り出しローラ218が押圧され遊星アーム2
16を回動させ図の位置にある。巻き取りリール側の蹴
り出し機構は、ギアの構成が遊星機構でなく平歯車の組
み合わせになっているが、基本的な構成は供給リール側
の蹴り出し機構と同じで対称な動作を行うので詳細な説
明は割愛する。
【0070】蹴り出しアーム237は、Mカセット10
2の挿入で時計方向に回転し、図59の位置関係とな
る。蹴り出しアーム237と遊星アーム216は同位相
でお互いに逆方向に回動をする。また蹴り出しアーム2
37と遊星アーム216の回動中心から蹴り出しローラ
218までの長さは同じであるため、同位相で回動すれ
ば、常にカセット進入方向においてそれぞれの蹴り出し
ローラ218は同じ位置にある。226は蹴り出しカム
ピンで、227は退避カムであり、左右対称形状でカセ
ット進入方向において同一位置にいずれも天板109に
固着して設けられている。
【0071】蹴り出しカムピン226は、図43にある
ように単純な円筒形状で、図41に示す中継アーム22
2のカム部(B)222bにのみ係合できる長さの軸で
ある。一方退避カム227は図48あるようにL字型形
状をなし、カム面(A)227aは中継アーム222の
カム部(B)222bと蹴り出しカム219のカム部2
19aにも係合できる長さを有している。
【0072】図54と図55にて、カセットラベル視認
機構を説明する。カセットが記録再生位置にあるときに
そのカセットがどんなカセットであるかを知るには、カ
セットを取り出してラベルを確認するしかないが、これ
を取り出さずに確認しようとするのが、カセットラベル
視認機構である。図6に示す、天板109に反射ミラー
228を固着させる。次にLカセットが垂直移動する際
に蓋開放による後方への移動を阻止する背面ガイド23
4に確認ミラー229を固着させる。図34に示すよう
に、カセットが記録再生位置にあるときには、カセット
開口部は、ブラインダパネル114と挿入防止パネル2
04によって完全に覆われている。これらは、バネによ
ってその位置を保持されているので、ユーザーが容易に
ブラインダパネル114と挿入防止パネル204を操作
して開口部を開放することが出来る。それによって確保
された開口部空間から覗いたときに、図55に示すよう
に、Fの視覚範囲でLカセット101のラベルエリアの
大半を視認できることがわかる。
【0073】以上の構成のカセットホルダー機構につい
てその動作を以下説明する。まず、カセットの移動軌跡
について、図25及び図1で説明する。図25は、カセ
ットが、取り出し可能位置と記録再生可能位置を側面か
ら示した図である。(a)は、Sカセット103とMカ
セット102を便宜上重ねて表示したものである。Sカ
セット103s、Mカセット102s(実線で示す)は
それぞれのカセットをホルダー119に挿入した位置で
ある。この状態からカセットを水平方向に寸法Aだけ移
動し、寸法Tだけ垂直方向に移動した結果が想像線で示
すSカセット103pとMカセット102pである。
【0074】M1、M2で示す線は、各カセットの位置
決め孔(Lカセット101では図2に示す101b、1
01c)を示すものである。この位置決め孔は記録再生
位置では全てのカセットで共通であるため、今Lカセッ
トの記録再生時での位置をM2の位置に合わせて101
pとし、水平方向の移動量をA、垂直方向の移動量をT
とすると、当然図(b)のように、カセット挿入位置
は、実線で示す101sとなる。カセットは、取り出し
時にすでに説明したようにカセット蹴り出し機構でホル
ダーの移動量よりも少しだけ多く水平移動を行う。
【0075】その蹴り出し量を仮にHとおく。そうする
と最も小さいカセットSカセット103は、カセット取
り出し時には、(a)に示す想像線となり、フロントパ
ネル113のくぼみ113a、113bの底面位置11
3cからJ1だけ突出した位置になる。Mカセット10
2は、長さJ2となり、Lカセット101は長さJ3と
なる。これは、それぞれカセットの大きさの差がそのま
ま長さ差になっている。
【0076】最も小さいカセットであるSカセット10
3では、その長さJ1を取り出すに必要な最低限の長さ
を確保すると、Lカセット101での飛び出し長さJ3
はカセットのサイズ差分だけ長くなり、非常に大きな飛
び出し量となる。この様な大きな飛び出し量J3は、フ
ロントパネル113の前の空間を非常に大きく必要とす
る。例えば、カセットを多数収納して、必要なカセット
を自動的に選択して装置に送り込むいわゆる、カートマ
シンでは、待機すべきカセット201とフロントパネル
113の距離をJ4としたときには、当然J4>J3と
いう関係でなくてはならない。そのため、そのままカー
トマシンの大型化を招く事となる。
【0077】また、実線で示す101sの位置がカセッ
ト吸い込みスタートの位置となるが、Lカセット101
はJ3−Hだけ飛び出しているので、ユーザーが無理に
カセットを挿入しても装置が破壊しないように防止する
ために設ける挿入方向のダンパーストロークも非常に大
きくなりメカニズムの構成が非常に難しくなる。
【0078】その様な問題を解決する為には、水平方向
のストロークを減らすことが必要である。そこで、本発
明では、(c)に示すようにLカセット101の蹴り出
し完了位置をMカセット102と同じとした。これによ
って、Lカセット101を使用することによる寸法的な
デメリットは解消される。これを実現するには、Lカセ
ット101の場合だけ水平ストロークを他のカセットの
水平ストロークAよりもCだけ短くしてBとしなければ
いけない。その様な基本的な考え方に沿って、Lカセッ
ト移動機構の考え方を示したのが図1である。
【0079】この図では、中心線を挟んで上にMカセッ
ト102を下にLカセット101を重ねて表示した。水
平移動のストロークについての説明なので、垂直移動は
割愛した。図1の(a)は、図25の(a)と同じ、ホ
ルダー119へカセットを挿入完了し挿入完了のスイッ
チが動作する位置である。図1の(g)は蹴り出し完了
位置であり、Mカセット102kとLカセット101k
の背面が同一面になっていることがわかる。図1の
(f)は蹴り出し直前の位置で(a)と同じ位置関係で
ある。
【0080】今Lカセット101の蹴り出しストローク
を11.5mm、Mカセット102の蹴り出しストロー
クを14mmとすると、(a)でのLカセット101c
とMカセット102cの背面は相対的に2.5mmの差
がある。その状態から、水平全ストロークAに対してB
だけ移動後、Lカセット101は、その位置101dで
停止する。Mカセット102は、全ストロークAだけ移
動し102dから102eへと至る。LカセットはC=
A−Bの区間は停止しているので、101eも101d
と同じ位置である。
【0081】この後垂直移動に移る。記録再生可能位置
でのLカセット101とMカセット102の相対位置関
係は、(c)の位置関係である。再びカセット取り出し
指令に従ってカセットが上昇を完了した位置は、(c)
の位置である。この位置からストロークDだけMカセッ
ト102、Lカセット101は後退し、102f、10
1fの位置となる。この位置で、再びLカセット101
を停止させる。その停止間にMカセットは102fから
102gへとストロークCだけ移動する。
【0082】そのストローク移動が完了して(e)の位
置関係になったら、Lカセット101の停止を解除す
る。よって以降再びMカセットと同様ストロークFだけ
移動し、Lカセットは101hにMカセットは102h
に至る。この移動ストローク間中に蹴り出し機構が作用
して、Mカセット102は14mm、Lカセット101
は11.5mmけりだされ、(g)の位置に至る。この
位置でカセット取り出し操作は完了する。つまり、Mカ
セット102がAだけ水平移動する間にLカセット10
1を一時的にCだけ停止させる区間を設けるのである。
これによって、Lカセット101は水平移動ストローク
をB(=A−C)に減らすことが出来る。
【0083】この様な考え方に沿ったカセットホルダー
機構の動作を以下説明する。Mカセット102をカセッ
ト取り出し位置から記録再生位置に案内する場合につい
て説明する。図7の状態で、Mカセット102を挿入す
る。この図7の状態では、駆動アーム207がホルダー
駆動機構によって、図35のG方向に最大回動している
ために、駆動ピン208がパネル駆動レバー206を反
時計方向(Z方向と逆方向)に回動させ挿入防止パネル
204をバネに抗して図38の如く押し下げている。よ
って、挿入防止パネル204はMカセット102の挿入
空間外にありMカセット102の挿入の障害となること
はない。また、フロントパネル113のカセット開口部
には、ブラインダパネル114と補助ブラインダ115
が位置している。特に補助ブラインダ115は、図38
にあるように挿入防止パネル204の上方に位置してブ
ラインダパネル114の切り欠き部114bを覆ってい
る。
【0084】Mカセット102の横幅は、G2である。
よって、Mカセットガイド機構117に沿って案内され
ながら挿入することとなる。Sカセットガイド(S)1
28、Sカセットガイド(T)129は、Mカセットガ
イド(S)133、Mカセットガイド(T)132より
も少しだけ奥に位置している。よって、まずMカセット
102は、Mカセットガイド(T)132、Mカセット
ガイド(S)133の挿入案内部132b、133bに
案内されながら進入していくこととなる。そして進入が
進むと、Mカセット102は、Sカセットガイド(S)
128とSカセットガイド(T)129の前面方向に傾
斜したに傾斜案内面128b、129bに当接する。
【0085】Mカセット102が当接すると、Sカセッ
トガイド(S)128は、図10に示すガイド軸130
を中心にP方向の回動力を受ける。よって図62にある
ようにSカセットガイド(S)128の溝部128aか
ら、アーム軸S(S)141にその力が伝達され、アー
ム軸S(S)141を植設しているスライド板S136
を下降させようという力(K方向の力)となる。スライ
ド板S136は、すでに説明したように、2本の傾斜溝
136a、136bを介してスライド軸134、135
に支持されているために、スライド軸135を中心にP
方向の回転力が生じるが、傾斜溝136aの端面がスラ
イド軸134押圧するだけで、スライドすることはな
い。それは、アーム軸S(S)141の位置が、2本の
傾斜溝136a、136b間よりも外にある事と、傾斜
溝136aとスライド軸134の圧力角が大きいからで
ある。この様に、Sカセットガイド(S)128をどん
なに強固に押圧してもSカセットガイド(S)128は
動かない。
【0086】しかし、Mカセット102は、Sカセット
ガイド(S)128と同時にSカセットガイド(T)1
29の傾斜面129bもまた押圧し、Sカセットガイド
(T)129をガイド軸130を中心にR方向に回動さ
せる力を与える。この力は同様に溝部129bからアー
ム軸S(T)140を介してスライド板S136を下降
させようという力(K方向の力)となる。しかしこの力
もアーム軸S(T)140の位置が2本の傾斜溝136
a、136b間よりも外にあるために、単独ではスライ
ド板S136を動かすことは出来ない。
【0087】前述のアーム軸S(S)141による下降
させようとする力(K方向の力)との合力で、2本の傾
斜溝136a、136bを挟んで両サイドから力が加わ
るために、スライド板S136は、傾斜溝136a、1
36bに沿って下降することが可能になる。結果、図1
0に示すようにSカセットガイド(S)128とSカセ
ットガイド(T)129は、P方向、R方向にそれぞれ
回動して、Mカセット102の挿入が可能になる。Mカ
セット102をMカセットガイド(T)132、Mカセ
ットガイド(S)133の側面部に沿って案内されなが
らさらにMカセット102を挿入していく。
【0088】そうすると、Mカセット102は、ブライ
ンダパネル114に当接し、ブラインダパネル114を
図37と同様(図37は、連結アーム214によって強
制的に回動させられているが)パネル支軸114aを中
心にバネに抗してMカセット102自身で回動させる。
さらにMカセット102を挿入していくと、ホルダー1
19に至り、図8の左右のSホルダーガイド機構121
にMカセット102が当接する。
【0089】図24に示すように、Sホルダーガイド
(T)193の傾斜面193bが構成されているため
に、Mカセット102は、この傾斜面193bに容易に
乗り上げることができる。その結果、図5(図24のJ
方向から見た図)に示すようにSホルダーガイド(T)
193をSリッドロック解除爪レバー194とともに反
時計方向にSガイドバネ237に抗して回動させる。こ
うして、Sホルダーガイド機構121がMカセット10
2の挿入空間から退避する。供給リール側のSカセット
101の案内を行うSホルダーガイド(S)236もま
た同様に回動して退避させられる。
【0090】Mカセット102は、図8にあるMホルダー
ガイド(T)196、Mホルダーガイド(S)235に
案内されながらさらに挿入されていく。やがて、Mカセ
ット102のフロントリッドの回動をロックしているリ
ッドロック爪がMリッドロック解除爪レバー197の爪
部197bに当接する。図4でLカセット101のフロ
ントリッドロック爪104について説明したが、Mカセ
ット102でも同様にフロントリッドロック爪がMカセ
ット102の側壁部に当接することによって、Mカセッ
ト102の進入方向の位置を決める構造となっている。
【0091】図61は、図8の裏面図でQ方向から見た
図である。この図にあるようにつまり、Mカセット10
2をホルダー119に挿入をしていくと、Mリッドロッ
ク解除爪レバー197は、Mカセット102側のフロン
トリッドロック爪に押圧されて爪付勢バネ233に抗し
てW方向に移動する。同時にフロントリッドロック爪も
また内蔵するバネに抗してW方向とは逆方向に移動す
る。そしてMリッドロック解除レバー197の当接部1
97cがS/M挿入検知レバー232の受け部232a
に当接、S/M挿入検知レバー232をW方向に移動さ
せる。
【0092】S/M挿入検知レバー232の一部がホル
ダー119に設けられたSガイド軸195の軸受け部1
19f(図32参照)に当接して移動は完了する。この
結果、ホルダー119の軸受け部119f、S/M挿入
検知レバー232、受け部232a、当接部197c、
爪部197b、フロントリッドロック爪、Mカセットの
側壁部がお互いに当接して、ホルダー119に対するM
カセット102の進入が停止させられる。
【0093】この時に図61に示すように、S/M挿入
検知レバー232がS/M挿入検知スイッチ200を遮
蔽し発光された信号は受光素子には届かない。(以下受
光が可能状態を信号でHであると表現し、遮蔽されて受
光が不可能な状態を信号でLであると表現する)この信
号Lを得てカセットが正しい位置まで挿入されたことを
報知する。
【0094】Mカセット102が移動中に何らかの理由
でホルダー119に対して後退した場合は、S/M挿入
検知レバー232が追随して後退するため(Wと反対方
向に移動)S/M挿入検知スイッチ200の位置は遮蔽
物がなくなり、信号がLからHに変わる。それで電気的に
異常を判断してカセットを吐き出すなどの処置を取るこ
とが可能である。
【0095】このS/M挿入検知スイッチ200は、巻
き取りリール側(図24)供給リール側(図61)の両
スイッチが信号Lと判断されたときにSカセット10
3、Mカセット102がホルダー119に対して記録再
生位置に移動させるに必要な正しい位置にあるとの判断
をするアルゴリズムとなっている。
【0096】このMカセット102の挿入で、Mカセッ
ト102の上面部によりカセット押さえ機構127のカ
セット押さえ軸177が、図19に示すように図示しな
いバネに抗してアーム支軸178を中心に回動させら
れ、結果Mカセット102をホルダー119の底面に対
して弾性的に付勢する。
【0097】図31はLカセット101が挿入された場
合の図であるが、Mカセット102が挿入されるとカセ
ット押さえ軸177に構成されたM検出アーム187、
S検出アーム188がMカセット102の上面部によっ
て図示しないバネに抗してC方向に回動させられ、Sカ
セット検知スイッチ124、Mカセット検知スイッチ1
25が信号Lとなる。
【0098】L検出アーム186は、Mカセット102
の存在する空間外にあるために図23の様には回動せ
ず、Lカセット検知スイッチ126は信号Hである。こ
のことで、挿入されたカセットがMカセット102であ
ることが電気的に確認される。この情報をもとに、リー
ルモータをMカセット102のリール位置に移動させる
が、それは本発明に直接関係ないので説明を割愛する。
【0099】また、Mカセット102がホルダー119
に対して最終位置まで挿入されると、図42のカセット
蹴り出し機構は、時計方向に付勢されていた遊星アーム
216は、回転自在に支持している蹴り出しローラ21
8がMカセット102のフロントリッドによってバネに
抗して反時計方向に回動させられる。遊星アーム216
の回動に連動して遊星ギア224、蹴り出しカム219
が回動。さらに蹴り出しカム219のカム部219bが
中継アーム222の突起部222cを押圧して反時計方
向に回動させる。結果図44及び図59のようになる。
図43の斜視図で示すようにカム部219bと突起部2
22cが接している位相では、中継アーム222のカム
部(B)222bと蹴り出しカム219のカム部219
aの略三角形状の突起形状は同一位相になるように構成
されている。よって、図41に示すカム部(B)222
bのカム面A222dとカム部219aのカム面B21
9dは同一平面となる。
【0100】図44に示す姿勢では、中継アーム222
のカム部(B)222bが蹴り出しカムピン226に相
対した位相となる。この状態で、モータ110に通電さ
れ、ホルダー119が進んでいくと中継アーム222の
カム部(B)222bが蹴り出しカムピン226に当接
し、中継アーム222は反時計方向にバネに抗して回動
させられる。しかし、蹴り出しカム219には、係合し
ないので遊星アーム216も含めて図44の姿勢の状態
を維持したまま進んでいく。中継アーム222もさらに
進んで蹴り出しカムピン226を完全に超えてしまう
と、再びバネによって時計方向に回動して、図44の位
置関係に復帰する。
【0101】前述したS/M挿入検知スイッチ200が
S/M挿入検知レバー232によって信号がHからLに
切り替わると、モータ110に通電されモータギア16
5、中継ギア166、カサ歯車(A)167、カサ歯車
(B)168、ウォーム歯車143へと回転力が伝達さ
れる。ウォーム歯車143の回転によって、これに噛み
合うハスバラック145をA方向(図15、図18)に
移動させる。ハスバラック145とともに、ハスバラッ
ク軸239を介してメインラック板(S)144も一体
的にA方向に移動させる。
【0102】メインラック板(S)144に構成された
軸受け148を介して同期軸147をもA方向に移動さ
せる。メインラック板(S)144は、この同期軸14
7とラック板軸153が左側板108のスライド孔10
8b、108cに係合しているのでそのスライド孔に沿
って水平に(A方向に)移動する。同期軸147は、差
動ギア(S)161と固定ラック(S)163により回
転しながらA方向へ進むことになり、いわゆる転動とい
う動きをする。
【0103】このため、同期軸147を介して、差動ギ
ア(S)161の相対した位置にある差動ギア(T)に
回転力を伝達する。差動ギア(T)161と固定ラック
(T)により、差動ギア(T)側もA方向に前進する推
力を得る。これが、メインラック板(T)231をA方
向に移動させる力となる。よって、メインラック板
(S)144とメインラック板(T)231は、同期し
てA方向に進むことが可能となる。
【0104】メインラック板(T)231が少し進む
と、その移動からブラインダ駆動レバー213を図37
のE方向に回動させる変位を得て、連結アーム214の
駆動ピン部214bを時計方向に回動させる。ブライン
ダパネル114はMカセット102によってすでに回動
されているが、この駆動ピン214bによってさらにブ
ラインダパネル114をパネル支軸114aを中心に回
動させ、ブラインダパネル114はMカセット102か
ら離間して保持されることとなる。
【0105】Mカセット102が、Sカセットガイド
(S)128とSカセットガイド(T)129上を通過
するとSカセットガイド(S)128、Sカセットガイ
ド(T)129を押圧する力がなくなり、図9に示すガ
イド軸130を中心にバネによりD方向、F方向にそれ
ぞれ回動し、図9の状態に復帰する。
【0106】さらにメインラック板(T)231が進
み、Mカセット102が完全にブラインダパネル114
や挿入防止パネル204位置を通過した後、メインラッ
ク板(T)231の移動に連動して、図35、36に示
す駆動アーム207をG方向とは逆方向の反時計方向に
回動させる。それによって、駆動ピン208によるパネ
ル駆動レバー206のG方向への回動付勢力が開放さ
れ、パネル駆動レバー206は、図示しないバネによっ
てZ方向に回動させられる。パネル駆動軸211によっ
て挿入防止パネル204は上方へ移動させられ、挿入防
止パネル204の一端がパネルガイドプレート205に
当接して弾性的に付勢された状態で保持される。図で
は、補助ブラインダ115と挿入防止パネル204が接
触しているが、この時点ではまだブラインダパネル11
4は、開放されているために図37のような関係にあり
干渉は起きていない。
【0107】図56の寸法Rだけメインラック板(S)
144が進んだ水平移動完了ポイントでは、Mカセット
102とカセット蹴り出し機構は図60の位置になる。
この位置からMカセットは下降し、カセット蹴り出し機
構はさらに水平方向に進むので、Mカセット102のフ
ロントリッドと蹴り出しローラの係合は外れることとな
る。そこで、図60に示すように、カセット蹴り出し機
構は、天板109に設けた退避カム227を利用して自
分自身で姿勢を保持する工夫が設けられている。
【0108】この機構を説明する。図47と図48が、
図60の位相での供給リール側のカセット蹴り出し機構
の拡大図である。この姿勢では、中継アーム222のカ
ム部(B)222bと蹴り出しカム219のカム部21
9aが退避カム227のカム面(B)227bに対峙し
た位置にあり、このままメインラック板(S)144が
さらに進むと、カム部(B)222bとカム部219a
が退避カム227のカム面(B)227bに係合して、
中継アーム222と蹴り出しカム219を反時計方向に
バネに抗して回動させる。
【0109】その結果蹴り出しカム219の回動で遊星
ギア224及び遊星アームも反時計方向に回動し、Mカ
セット102のフロントリッドから蹴り出しローラ21
8は離間し、Mカセット102が下降するにあたり障害
でなくなる。図49、図51が最終位置におけるカセッ
ト蹴り出し機構である。カム部(B)222bとカム部
219aは、退避カム227の傾斜したカム面(B)2
27bを超えて水平なカム面(A)に制御されて姿勢を
保持されている。
【0110】ここでは、退避カム227は、蹴り出しカ
ム219及び中継アーム222の両方に係合するカムと
したが、蹴り出しカム219のカム部219aに係合で
きれば、蹴り出しカム219の当接部219bが中継ア
ーム222の突起部222cの係合して反時計方向に回
動するので結果としては同じなる。よって退避カム22
7は蹴り出しカム219にさえ係合できればよい。
【0111】連結アーム214にてカセット挿入空間か
ら退避させられた位置に保持されていたブラインダパネ
ル114は、水平移動完了ポイント前後で再びカセット
開口部を覆う位置に復帰する。それはブラインダ駆動レ
バー213が駆動機構によって時計方向に回動させられ
て、連結アーム214を押圧することがなくなり、ブラ
インダパネル114は、バネによって時計方向に回動、
カセット開口部を覆う図36の姿勢に復帰する。
【0112】なお、この時に補助ブラインダ115は、
挿入防止パネル204が図35、図36のようにバネで
上方に付勢されているために、挿入防止パネル204に
当接した位置で停止する。この状態をフロントパネル1
13の前面からから見ると図34となる。カセット開口
部はブラインダパネル114と挿入防止パネル204、
Sカセットガイド(S)128、Sカセットガイド
(T)129、Mカセットガイド(S)133、Mカセ
ットガイド(T)132によって覆われている。
【0113】図56に示すメインラック板(S)144
が寸法Rだけ進んだ後、さらに進むと、ホルダー軸カラ
ー159は、左側板108のL字溝108aの水平溝1
08eを超えて垂直溝108dに至る。この垂直溝10
8dに沿って降下し始める。図57の如くメインラック
板(S)144には、傾斜溝(R)144bが形成され
ており、この溝にホルダー軸カラー158が係合してい
るので、メインラック板(S)144に対しては、この
傾斜溝(R)144bに沿って降下することとなる。
【0114】この降下に合わせて、ホルダー軸カラー1
56も傾斜溝(F)144aに沿って降下する。この時
に傾斜溝(R)144bと傾斜溝(F)144aは平行
な傾斜溝なので、ホルダー119は平行な姿勢を維持し
て降下する。
【0115】やがて、傾斜溝(R)144bを超えると
水平な溝である圧着溝144cに至る。この圧着溝14
4cの高さ方向の位置は、ホルダー119も垂直移動ス
トロークよりも大きくしてある。Mカセット102は、
図示しない高さ受けピンで高さが決まるとそれ以上は降
下ができない。さらにホルダー119だけ降下していく
とMカセット102の上面を押圧しているカセット押さ
え軸177が、図19に示すホルダー天面部119hに
当接してそれ以上降下はできなくなる。
【0116】つまりMカセット102の降下ストローク
よりも若干ホルダー119のストロークの方が大きくし
てあるが、そのホルダー119の垂直ストロークよりも
圧着溝144cの位置を下げてある。よってホルダー1
19は停止した後、ホルダー軸カラー158が圧着溝1
44cに沿って押し下げられるので、ホルダー軸カラー
158を支持しているホルダー軸A150も降下し、ホ
ルダー軸A150を植設している圧着板154は、ボス
A150を中心に反時計方向に回動する。その事で、圧
着バネ160が引き伸ばされ、ホルダー119を下方に
圧接させる。
【0117】この圧接力は、ホルダー119からカセッ
ト押さえ軸171を介してMカセット102をより強固
に高さ決めピンに圧接させる力となる。こうして、Mカ
セット102は記録再生可能な位置に位置決めされる。
この位置決め完了位置では、図12の如く配置となる。
同期軸147は、ホルダー119が水平に移動する必要
なストロークと、傾斜溝(R)144b及び圧着溝14
4cに沿って移動するに必要なストロークを加えたスト
ロークだけ前方に移動する。
【0118】Mカセット102が、記録再生可能な位置
にある時には、図34、図36の如く、カセット開口部
はブラインダパネル114と挿入防止パネル204、S
カセットガイド(S)128、Sカセットガイド(T)
129、Mカセットガイド(S)133、Mカセットガ
イド(T)132によって覆われている。
【0119】そこで、例えばこのときにSカセット10
3をカセット開口部から挿入しようとすることを考えて
見る。Sカセットガイド(S)128、Sカセットガイ
ド(T)129は、すでに説明したように単独では動か
ない機構になっているために、Sカセット103を本来
のSカセット103挿入範囲内であるG1から外れた位
置で挿入することはできない。Sカセット103をその
本来の位置であるG1の範囲で挿入すると、図39に示
すように挿入防止パネル204に当接する。挿入防止パ
ネル204は、パネルガイドプレート205にガイドさ
れバネにより上方に付勢されているという簡単な構造で
あるが、図35のF方向からSカセット103挿入の力
を受けても、挿入防止パネル204は、下降することは
ない。
【0120】また、Sカセット103を側面から挿入し
ようとしてもこの挿入防止パネル204は中央に位置し
ているために同じように侵入は許されない。このように
最も小さいSカセット103をいずれの姿勢でも挿入す
ることはできない。
【0121】挿入防止パネル204は、単に上方にバネ
付勢しているだけなので、ユーザーが挿入防止パネル2
04を上方から押さえれば簡単に下げることができる。
さらにブラインダパネル114もまたバネ付勢されてい
るだけなので、簡単に開放させることができる。つま
り、ユーザーが望めば、簡単にカセット開口部は開放さ
せることができる。そして、開放させて、その開口部か
ら覗き込むと図55に示すように確認ミラー229で記
録再生中のカセットのラベルを見ることができる。しか
もその像は反射ミラー228からの折り返しであるため
に実像となって見える。つまりラベルに書いた文字をそ
のまま読めるのである。こうして、今再生中のカセット
が何なのかを簡単に確認することができる。
【0122】カセット取り出し指令が発せられると、モ
ータ110が逆に回転して、歯車機構111を介してウ
ォーム歯車143を回転させ、ハスバラック145を図
18の矢印Aとは逆方向に移動させる。こうして、ホル
ダー119は左側板108のL字溝に沿って上昇を開始
する。それと連動してカセット蹴り出し機構の遊星アー
ム216が退避カム227に沿って時計方向に回動しな
がら後退してくる。上昇動作が完了して水平動作に移る
ときに遊星アーム216は、退避アーム227から離れ
て、バネ力により蹴り出しローラ218がMカセット1
02のフロントリッドに当接して位置が決まる。
【0123】この上昇動作では、図64に示すように、
左側板108の垂直溝108dの端面部側圧とメインラ
ック板(S)144の傾斜溝(R)144bの側面部の
側圧に挟まれて上昇していく。この時に傾斜溝(R)1
44bはP方向に進行しホルダー軸カラー158、15
9にはホルダー119の重量Wが作用しているので、傾
斜溝(R)144とホルダー軸カラー158はC1の位
置で接しホルダー軸カラー158には、N方向の力が働
く。一方左側板108の垂直溝108dとホルダー軸カ
ラー159はC2の位置で接しホルダー軸カラー159
にはFの方向の力が加わる。C1、C2の接線の角度θ
は鋭角になっており、非常に負荷が大きくなる構成であ
る。そしてC1の接点ではA方向の回転力が、C2の接
点ではAとは逆のB方向の回転力が生じてしまうが、す
でに説明したようにこの2つの溝にはホルダー軸カラー
158、159と独立のローラを配しているので、ホル
ダー軸カラー158にはA方向の回転力が、ホルダー軸
カラー159にはB方向の回転力が働き、それぞれ独立
に回転して負荷を減らすことができる。
【0124】上昇動作を完了し、水平動作に入る前後
で、ブラインダパネル114を再び、図37の示すよう
に連結アーム214により強制的に開放させる。その状
態で、ホルダー119を水平移動させて、後退させてい
く。やがて、Mカセット102の背面がSカセットガイ
ド(S)128、Sカセットガイド(T)129の背面
ガイド部128c、129cに当接する。最初にMカセ
ット102を挿入したときと同じ原理で、Mカセット1
02が同時にSカセットガイド(S)128とSカセッ
トガイド(T)129を押圧すると、ガイド軸130を
中心に回動して降下しMカセット102の移動空間外に
退避する。その降下したSカセットガイド機構116の
上面を通過中にカセット蹴り出し機構が動作する。
【0125】図44は、Mカセット102を挿入完了の
位置として説明してきたが、この図を使って蹴りだしの
動作を説明する。Mカセット102とホルダー119の
位置はホルダーが移動している間はMカセット102を
挿入した時から変化がないため、Mカセット102がS
カセットガイド機構116を通過する、ほぼ取り出し操
作完了近くでも図44の位置関係と同じである。ただし
カセット蹴り出し機構の位置は異なる。カセットを挿入
する時は、カセット蹴り出し機構は、蹴り出しカムピン
226よりも手前にあるが、今から説明するカセット蹴
り出し動作前は、蹴り出し機構は、蹴り出しカムピン2
26よりも奥に位置している。よって便宜上図44で
は、蹴り出しピン226を226aの位置として説明す
る。
【0126】この蹴り出しカムピン226aに対して中
継アーム222のカム部(B)222bと蹴り出しカム
219のカム部219aが相対している。このままさら
にホルダー119がT方向に進んでいくと、カム部
(B)222bのカム面B222e(図43、図41)
に蹴り出しカムピン226aが当接。さらにホルダー1
19が進むと、中継アーム222を時計方向に回転させ
る。その中継アーム222の回転は、突起部222cが
蹴り出しカム219の当接部219bを押圧して、蹴り
出しカム219を一体的に時計方向に回動させる。
【0127】この蹴り出しカム219の回動で、遊星ギ
ア224と遊星アーム216を時計方向に回動させる。
そして、カム部(B)222bが蹴り出しカム219を
超えて離間したときに図42に示すように遊星アーム2
16は所定角度回動し、蹴り出しローラ218はMカセ
ット102のフロントリッドを押圧してMカセット10
2をホルダー119に対して一定量(図1での14m
m)相対的に蹴りだすことができる。この図42の位置
がカセット取り出し動作完了の位置である。この位置を
電気的に検出してモータは通電を停止し、駆動機構は停
止する。
【0128】また、この蹴り出しによってMカセット1
02は、ホルダー119と相対的に移動をするので、M
カセット102のフロントリッドロック爪がMリッドロ
ック解除レバー197の爪部197bと離間し、フロン
トリッドロック爪はMカセット102のフロントリッド
をロックする。そしてMリッドロック解除レバー197
は爪付勢バネ233によって後退し、S/M挿入検知レ
バー233もまた後退しS/M挿入検知スイッチ200
は信号がLからHに変わる。これでカセット取り出しの
全ての動作が完了する。
【0129】Sカセット103を挿入した場合は、Mカ
セット102を挿入した場合と多くは共通の動作とな
る。以下異なる点だけ列挙する。 (1)Sカセットガイド機構116は、動作せず、Sカ
セットガイド(S)128、Sカセットガイド(T)1
29にガイドされつつ侵入する (2)ホルダー119のSホルダーガイド機構121も
動作せず、Sホルダーガイド(T)193とSホルダー
ガイド(S)236にガイドされつつ侵入する (3)Sカセット103のフロントリッドロック爪に係
合してSリッドロック解除爪レバー194が後退して、
所定位置で位置決めされる (4)S検出アーム188のみ動作して、Sカセット検
知スイッチ124のみ信号はLとなる。Sカセット10
3であることを報知する 次に最も大きなカセットであるLカセット101を挿入
した場合について説明をする。これについても基本的な
動作は、Mカセット102の場合と同じであるが、重複
を避けるために、異なる部分を中心に説明を進める。
【0130】まず、Lカセット101をカセット開口部
に挿入する。Lカセットは、図7のG3に相当する幅を
有しているので、Sカセットガイド機構116、Mカセ
ットガイド機構117をも含んでしまう。Sカセットガ
イド(T)129よりもMカセットガイド(T)132
のほうが手前に位置しているので、まずMカセットガイ
ド(T)132の傾斜案内面132cと、Mカセットガ
イド(S)133の傾斜案内面133cに当接、Mカセ
ットガイド(T)132とMカセットガイド(S)13
3を下降させようとする。Mカセット102挿入時のS
カセットガイド機構116の動作を説明したが、Mカセ
ットガイド機構117も全く同じ構成なので、同時にM
カセットガイド(T)132とMカセットガイド(S)
133に力が加われば、容易にMカセットガイド(T)
132とMカセットガイド(S)133は下降し、Lカ
セット101の挿入空間から退避する。
【0131】このときにスライド板M137は、スライ
ド軸134、135にガイドされて斜めに降下していく
が、スライド板M137の下端面137cが、スライド
板(S)136に設けられた係合部136c、136d
(図10、図62)に係合して、スライド板(S)13
6を一体的に降下させる。よって、Sカセットガイド
(S)128、Sカセットガイド(T)129は、スラ
イド板(S)136の降下に連動してガイド軸130を
中心に回動、図11の如くLカセット101の侵入空間
から退避する。Lカセット101は、フロントパネル1
13の側壁面113cに案内されて侵入していく。
【0132】さらにブラインダパネル114も回動させ
て、ホルダー119に至る。ホルダー119にある、S
ホルダーガイド(T)193、Mホルダーガイド(T)
196の傾斜面193b、196bに乗り上げ、Sホル
ダーガイド(T)193、Mホルダーガイド(T)19
6を図24で反時計方向に回動させる。
【0133】さらにLカセット101を挿入させていく
と、Lカセット101のフロントリッドロック爪104
がLリッドロック解除爪レバー191のロック解除爪1
91dに当接。ロック解除爪191dを解除爪バネ19
0に抗して後退させる。さらに進むとロック解除爪19
1dは、ホルダー119に形成された爪逃げ孔119c
の端面部119kに当接してLカセット101の挿入は
完了する。(図29、図63)この時には、Mカセット
102の場合と同様、フロントリッドロック爪104が
解除爪106(ロック解除爪191d)に押されて側壁
部101fに当接してLカセット101の進入方向の位
置が規制される。
【0134】図28は、図27の裏面図であるが、Lリ
ッドロック解除爪レバー191には、L挿入検知スイッ
チ192の受発光の光路間を通る第1の遮蔽部191a
と通過部191bと第2の遮蔽部191cがある。カセ
ット未挿入では図28に示す通り通過部191bがL挿
入検知スイッチ192に相対しているため、信号はHと
なる。この状態からLカセット101が挿入されてLリ
ッドロック解除爪レバー191が後退するとL挿入検知
スイッチ192の位置にはLリッドロック解除爪レバー
191の第2の遮蔽部191cが位置し、信号Lを得
る。この信号で、Lカセット101が正しい位置にある
ことを報知し、モータに通電の指令を発する。
【0135】Lカセット101が移動中に何らかの理由
でホルダー119に対して後退した場合は、Lリッドロ
ック解除爪レバー191が追随して後退するため(R方
向に移動)L挿入検知スイッチ192の位置は通過部1
91bとなり、信号がLからHに変わる。それで電気的に
異常を判断してカセットを吐き出すなどの処置を取るこ
とが可能である。
【0136】Lカセット101の天面にカセット押さえ
軸177が作用して、Lカセット101をホルダー11
9に押し付けている。さらに、図30及び31にあるよ
うにこのカセット押さえ軸177に設けられたL検出ア
ーム186、M検出アーム187、S検出アーム188
はすべて回動しLカセット検知スイッチ126、Mカセ
ット検知スイッチ125、Sカセット検知スイッチ12
4は、信号がHからLに切り替わる。この情報で挿入さ
れたカセットがLカセットであることが電気的わかる。
【0137】図23に示すようにLカセット101のL
リッドロック解除爪レバー191のロック解除爪191
dはMリッドロック解除爪レバー197の爪部197b
よりも前方にあるため、Lカセット101は、Mカセッ
ト102よりも前方にまで挿入ができる。その差は、図
1における図(a)の位置関係である。Mカセット10
2とLカセット101はカセット奥行きの差が23mm
あるにも関わらずカセットをホルダー119に挿入した
状態では、カセットの背面は相対的に2.5mmとほぼ
同じ位置となるまでLカセット101がMカセット10
2よりもたくさん挿入されていることがわかる。この差
がほぼそれぞれのリッドロック解除爪の位置差である。
【0138】カセットの挿入量が異なれば、カセット蹴
り出し機構のアームの位置も異なってくる。図42の状
態にあったカセット蹴り出し機構は、Lカセット101
が挿入されると図46のような姿勢まで回動させられ
る。この姿勢では、中継アーム222のカム部(A)2
22aが蹴り出しカムピン226に相対した位相とな
る。この状態で、モータ110に通電され、ホルダー1
19が進んでいくと中継アーム222のカム部(A)2
22aが蹴り出しカムピン226に当接し、中継アーム
222は反時計方向にバネに抗して回動させられる。し
かし、蹴り出しカム219には、係合しないので遊星ア
ーム216も含めて図53に示すように図46の姿勢の
状態を維持したまま進んでいく。中継アーム222も図
53からさらに進んで蹴り出しカムピン226を完全に
超えてしまうと、再びバネによって時計方向に回動し
て、図46の位置関係に復帰する。
【0139】その状態で、さらに水平移動を進めると、
図28、図29のサブホルダープレート181の係止部
181aが右側板107や左側板108を固定している
基板(図示せず)の一部のサブカセットキャリア停止手
段であるホルダーストッパー240(図30)に当接す
る。そのため、サブホルダー181はそれ以上の移動は
できなくなる。サブホルダープレート181が停止後も
ホルダー119は水平移動を続ける。よって、サブホル
ダー181は2本のホルダーガイドピン189に案内さ
れながら、その位置に停止してサブホルダーバネ180
が引き伸ばされていく。
【0140】このときに、サブホルダー181の後面部
にはLカセット101の底面部を支持する支持部181
eがホルダー119の底面部より露出している。(図2
7)その支持部181eがサブホルダー181の停止に
よりホルダー119から離間する。(図32)こうし
て、支持部181eはホルダー119の後端面部119
jより後方に下がった位置になる。この支持部181e
は、水平移動中もさらにその後の垂直移動中もLカセッ
ト101の底面部を支えてLカセット101を水平に保
つ役目を担う。
【0141】図63は、Lカセット101をホルダー1
19に完全に挿入を完了した断面を示すが、サブホルダ
ー181が停止すると、爪規制孔181cの端面部18
1dが、ロック解除爪191dに当接しているのでロッ
ク解除爪、さらにLカセット101のフロントリッドロ
ック爪104及びLカセット101本体をその位置に停
止させる。この様に、ホルダー119は、図56に示す
左側板108L字溝108aの水平溝108eの範囲は
水平移動を続けるが、サブホルダー181はその中途で
停止させるため、Lカセット101も水平移動の途中で
停止させられる。
【0142】こうして、ホルダー119が水平溝108
eを移動完了した位置では、ホルダーとともに移動する
Mカセット102のフロントリッドの前面部と途中で停
止させられたLカセット101のフロントリッドの前面
部はほぼ同一面となる。図1で説明すると、Mカセット
102は、ホルダー119とともにストロークAだけ移
動する。Lカセット101は、ストロークBだけ移動し
たところで、停止させられる。よって、Mカセット10
2がストロークAを移動完了した時には図(c)の様に
なる。最初にユーザーがLカセット101をMカセット
102よりも多く挿入したその差だけ、Lカセット10
1を停止させるという考え方である。
【0143】この時には、図32に示すように、L挿入
検知スイッチ192は、第1の遮蔽部で光路が遮蔽され
信号はLとなっている。この後の垂直移動中にLカセッ
ト101が何らかの理由でホルダー119に対して後退
した場合は、Lリッドロック解除爪レバー191が解除
爪バネ190によって追随して後退するため(R方向に
移動)L挿入検知スイッチ192の位置には遮蔽物がな
くなり、信号がLからHに変わる。それで電気的に異常を
判断してカセットを吐き出すなどの処置を取ることが可
能である。
【0144】このLカセット101の停止により、カセ
ット蹴り出し機構は、図46の位相から図44の位相に
変化する。カセット蹴り出し機構は、メインラック板
(S)144、メインラック板(T)231と一体的な
蹴り出しプレート175に設けられているので、Lカセ
ット101が停止した後もホルダー119と一体的に水
平移動を行う。よって、Lカセット101が停止すると
遊星アーム216は、時計方向に回動して最終Mカセッ
ト102の場合と同じく図44の姿勢となる。この後、
ホルダー119が垂直移動に移ると、サブホルダープレ
ート181の係止部181aはホルダーストッパー24
0に当接したまま摺動しながら下降していく。その後、
Lカセット101を高さ決めピンに圧着させる動作は、
Mカセット102と同じなので、割愛する。
【0145】図50は、Lカセット101が記録再生位
置に位置決めされたことを示す側面図であるが、蹴り出
しローラ218を当接させていたフロントリッド105
は、蹴り出しローラ218から離間しかつ、フロントリ
ッド105は蓋開放手段(図示せず)によって開放さ
れ、遊星アーム216の位置を制御することは不可能で
あるが、図47に示すように退避カム227に沿って、
Lカセット101に依らず自分自身で遊星アーム217
の姿勢を制御して最終下降完了位置では図49に示すよ
うな姿勢で保持される。この自立姿勢制御機構によっ
て、フロントリッドの開放の障害にならない。
【0146】Lカセット101を位置決めピンに圧着す
るにあたり、カセット押さえ軸177だけでは、十分で
はないので、補助押さえ機構を設けている。この機構に
ついて、以下説明する。Lカセット101を挿入する時
には、図16、17に示すように、メインラック板
(S)144の補助押さえカムピン176と補助押さえ
バネ172によって補助押さえローラ170をカセット
挿入空間外の高い位置に保持して、カセット挿入や取り
出しの障害とならないように構成している。
【0147】ホルダー119が水平移動区間中は、ホル
ダー119とメインラック板(S)の相対位置関係は変
化がないので、この状態が保持される。垂直移動区間に
なると、ホルダー119は、メインラック板(S)14
4の傾斜溝(F)144aと傾斜溝(R)144bに沿
って下降してくるので、補助押さえカムピン176によ
って、補助押さえ基板173は、時計方向に回動する。
その結果補助押さえ板169に設けられた補助押さえロ
ーラ170は、Lカセット101の上面に当接し、さら
に補助押さえ基板173が回動することで、補助押さえ
バネ172が伸長して図22のようになる。
【0148】補助押さえ機構は、この様な回動機構をも
うけていることで、カセットを取り出したり挿入したり
する位置では、カセット押さえ軸177近傍に収納し、
実際に動作するときはカセット押さえ軸177から離間
した位置を押さえることができ、Lカセット101の特
に背面側の浮きを防止して確実な圧着と位置決めを行う
ことができる。無論この補助押さえ機構は、巻き取りリ
ール側にも同一の構成で設けてある。また圧着完了時に
は、連結軸174と補助押さえ軸171とを結ぶ線とカ
セット押圧方向Pが略90度となっており、補助押さえ
バネ172の力を最も効果的にカセットを押圧すること
ができる。なお、このカセット押さえローラ170は、
Lカセット101の存在空間までしか延伸させていない
ので、Lカセット101のときのみカセット押圧が可能
となっている。
【0149】カセット取り出し指令が発せられた後の動
作も基本的には、Mカセット102の場合と同じである
が、サブホルダー180関連とLカセット101の動き
が多少異なるのでその点を中心に説明する。
【0150】垂直移動が完了して、水平動作に移ると、
ホルダー119は水平溝108eに沿って後退をしてい
くが、サブホルダー181はサブホルダーバネ180に
よって、サブホルダーストッパー240に当接を続ける
が、やがてサブホルダー181もホルダー119と一体
になって後退をする。サブホルダー181にLリッドロ
ック解除レバー191はバネ付勢されかつ位置規制がさ
れているために、Lリッドロック解除レバー191はサ
ブホルダー181とともに停止した状態が一定区間続
く。一方Lカセット101は、カセット押さえ軸177
によってホルダー119に押圧されているため、その摩
擦力でホルダー119とともに後退をする。よってLカ
セット101のフロントリッドロック爪104とロック
解除爪191d間には相対的に距離ができる。
【0151】やがて、Lカセット101は、その背面部
が挿入防止パネル204に当接する。(図39)Lカセ
ット101は摩擦力で移送されていたので、ホルダー1
19はその後も水平移動を続けるが、Lカセット101
はこの挿入防止パネル204によって一時停止させられ
る。図1で説明すると、垂直移動が完了した(c)の図
の位置から後退を開始し、Lカセット101は距離Dだ
け後退した後、挿入防止パネル204によってMカセッ
ト102が(ホルダー119が)距離Cだけ移動する時
間だけ停止させられる。
【0152】実質は距離Cの移動が完了する直前に駆動
機構によって、駆動アーム207を時計方向に(G方
向)回動、駆動ピン208を介してパネル駆動レバー2
06が反時計方向に(Z方向と逆方向)回動する。それ
によって、挿入防止パネル204は下降して、Lカセッ
ト101の移動空間外に退避する。結果Lカセット10
1は再びホルダー119とともに後退を始める。
【0153】やがて、Lカセット101の背面がMカセ
ットガイド(S)133、Mカセットガイド(T)13
2の背面ガイド部133c、132cに当接する。最初
にLカセット101を挿入したときと同じ原理で、Lカ
セット101が同時にMカセットガイド(S)133と
Mカセットガイド(T)132を押圧すると、ガイド軸
130を中心に回動して降下しLカセット101の移動
空間外に退避する。なお、連動してSカセットガイド
(S)128、Sカセットガイド(T)129も移動空
間外に退避し、図11の状態となる。その降下したSカ
セットガイド機構116、Mカセットガイド機構117
の上面を通過中にカセット蹴り出し機構が動作する。
【0154】図46は、Lカセット101を挿入完了の
位置として説明してきたが、この図を使ってLカセット
101の蹴りだしの動作を説明する。Lカセット101
とホルダー119の位置は移動中様々変化があるが、最
終的には、挿入防止パネル204のよる一時停止によ
り、最初にLカセット101をホルダー101に挿入し
た状態に近い位置関係にある。よって、Lカセット10
1がSカセットガイド機構116、Mカセットガイド機
構117を通過する、ほぼ取り出し操作完了近くでも図
46の位置関係とほぼ同じと考えてよい。ただしカセッ
ト蹴り出し機構の位置は異なる。カセットを挿入する時
は、カセット蹴り出し機構は、蹴り出しカムピン226
よりも手前にあるが、今から説明するカセット蹴り出し
動作前は、蹴り出し機構は、蹴り出しカムピン226よ
りも奥に位置している。よって便宜上図46では、蹴り
出しピン226を226aの位置として説明する。
【0155】この蹴り出しカムピン226aに対して中
継アーム222のカム部(A)222aが相対してい
る。このままさらにホルダー119がT方向に進んでい
くと、カム部(A)222aに蹴り出しカムピン226
aが当接。さらにホルダー119が進むと、中継アーム
222を時計方向に回転させる。その中継アーム222
の回転は、突起部222cが蹴り出しカム219の当接
部219bを押圧して、けりだしカム219を一体的に
時計方向に回動させる。
【0156】この蹴り出しカム219の回動で、遊星ギ
ア224と遊星アーム216を時計方向に回動させる。
そして、カム部(A)222cが蹴り出しカムピン22
6aを超えて離間したときに図44に示すように遊星ア
ーム216は所定角度回動し、蹴り出しローラ218は
Lカセット101のフロントリッドを押圧してLカセッ
ト101をホルダー119に対して一定量(図1での1
1.5mm)相対的に蹴りだすことができる。この図4
5の位置がカセット取り出し動作完了の位置である。こ
の位置を電気的に検出してモータは通電を停止し、駆動
機構は停止する。
【0157】また、この蹴り出しによってLカセット1
01は、ホルダー119と相対的に移動をするので、L
カセット101のフロントリッドロック爪104がLリ
ッドロック解除レバー191のロック解除爪197dと
離間し、フロントリッドロック爪104はLカセット1
01のフロントリッド105をロックする。そしてLリ
ッドロック解除レバー191は解除爪バネ190によっ
て後退し、L挿入検知スイッチ192は信号がLからH
に変わる。(図28)これでカセット取り出しの全ての
動作が完了する。
【0158】Lカセット101をユーザーがホルダー1
19から取り出すと、カセット蹴り出し機構は図45か
ら図42の状態に変化する。
【0159】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明によ
れば、大型カセット(Lカセット)の挿入方向のストッ
パーとなる係止手段(Lリッドロック解除爪)を有した
サブカセットキャリア(Lリッドロック解除爪レバー)
が、小型カセット(SもしくはMカセット)を保持する
カセットキャリア(ホルダー)に対して相対的に移動可
能に構成してあるので、ホルダーを直接に駆動して水平
方向に一定量移動させたときに、Lリッドロック解除爪
レバーは、何らかの手段により水平方向の移動ストロー
クを容易に変えることができる。
【0160】つまりLカセットとMカセット(Sカセッ
ト)に任意の移動ストロークを簡単に与えることができ
るので、例えばサイズの大きなLカセットの移動ストロ
ークをMカセットの移動ストロークよりも少なくして、
実施例でも説明したようにカセット排出完了位置では、
両カセットの背面部の位置をほぼ同等にできるほど大き
な改善をすることができる。さらに言えば、ストローク
を自由に設定できるわけだから、Lカセットの飛び出し
量を実施例よりもさらに小さくしてSカセットと同じに
することもできる。
【0161】請求項2に記載の発明によれば、大型カセ
ット(Lカセット)の挿入方向のストッパーとなる係止
手段(Lリッドロック解除爪)を有したサブカセットキ
ャリア(Lリッドロック解除爪レバー)が、小型カセッ
ト(SもしくはMカセット)を保持するカセットキャリ
ア(ホルダー)に対して相対的に移動可能でかつ、Lリ
ッドロック解除爪レバーをサブカセットキャリア停止手
段(ホルダーストッパ)で一時的に停止させることが可
能に構成してあるので、Lカセットの水平方向の移動ス
トロークをM/Sカセットの水平移動ストロークよりも
短くできるので、例えばLカセットのホルダーへの最初
の挿入長さを大きくすることで装置外に飛び出している
長さを短くして取り出すに必要な最小の掴み代に設計す
ることも容易である。
【0162】実施例では、ホルダーの下面にサブホルダ
ーやLリッドロック解除爪レバーを配したので、Lカセ
ットは、カセット押さえ機構でホルダーの下面に押圧さ
れており、基本的にはホルダーの摩擦力で移動すること
となる。よって、カセット取り出しでの水平移動時にお
けるLリッドロック解除爪レバーが停止している間でも
Lカセットはホルダーと共に水平方向に移動してしま
う。
【0163】そのために挿入防止パネルでLカセットを
一時停止させていたが、Lリッドロック解除爪レバーや
サブホルダーをホルダーよりも上面に配置すれば、カセ
ット押圧機構はL押さえローラという回転体で押さえら
れているので、摩擦力からサブホルダーと一体的に動く
こととなる。そうすれば、挿入防止パネルでLカセット
を一時的に停止させなくても、本実施例と同じく、Lカ
セットの排出時の飛び出し量は、Mカセットと同じにな
る。つまり、飛び出し量を減らす効果は、Lリッドロッ
ク解除爪レバーを水平移動中に一時的に停止させる機構
で達成できるのである。
【0164】請求項3に記載の発明によれば、大型カセ
ット(Lカセット)の挿入方向のストッパーとなる係止
手段(Lリッドロック解除爪)を有したサブカセットキ
ャリア(Lリッドロック解除爪レバー)が、小型カセッ
ト(SもしくはMカセット)を保持するカセットキャリ
ア(ホルダー)に対して相対的に移動可能にし、Lリッ
ドロック解除爪レバーをホルダーと一体的に水平方向に
移動させる移動区間と、ホルダーは水平移動させつつも
Lリッドロック解除爪レバーは停止している停止区間を
設けた構成としたので、Lカセットが移動しているとき
のその速度は、他のカセット(MカセットやSカセッ
ト)と同じ速度となる。MやSカセットはホルダーと一
体的に動くので駆動機構によるメインラック板の駆動速
度で移動する。
【0165】一方移動区間中は、メインホルダーもサブ
ホルダー、Lリッドロック解除レバーも一体的に移動す
るので、Lカセットも他のカセットと同じ速度でフロン
トパネルから吸い込まれていく。もし、ホルダーに対し
て移動ストロークの短いサブホルダーを減速機構などで
速度を落として別駆動させるとカセットによって吸い込
まれる速度が異なるので不安感を与えるが、本実施例の
ように一体に動かす、一時停止させる方式であれば、ユ
ーザーから見ればカセットの種別によらず動作に変化が
なく安定した動作として信頼感を得ることができる。ま
たこの様な機構は弾性部材と基板に固定されたストッパ
ーで容易に構成できるので、設計も容易で動作の信頼性
も高い請求項4に記載の発明によれば、大型カセット
(Lカセット)の挿入方向のストッパーとなる係止手段
(Lリッドロック解除爪)を有したサブカセットキャリ
ア(Lリッドロック解除爪レバー)と小型カセット(S
もしくはMカセット)を保持するカセットキャリア(ホ
ルダー)とをそれぞれ弾性的に連結した中継部材(サブ
ホルダー)という構成にしてあるので、サブホルダーを
一時的に停止させるなど、ホルダーとLカセットは相対
的な移動が生じるとホルダーから見るとLカセットの位
置は定まらず、Lカセットが正しい位置にあるか否かを
見極めるのは困難である。
【0166】本実施例では、サブホルダーは、ホルダー
に対してカセット挿入方向に弾性部材で付勢されて保持
されている。さらにそのサブホルダーはLリッドロック
解除爪レバーを弾性部材でカセット排出方向に付勢して
いる。この様にサブホルダーを媒介にLリッドロック解
除爪レバーとホルダーを弾性部材で連結しているため、
サブホルダーが一時的に停止させられて、ホルダーとL
カセットの位置関係が変化してもサブホルダーとLカセ
ットの位置関係は変化がないので、そのサブホルダーに
弾性付勢されたLリッドロック解除爪レバーは、その弾
性部材で常にLカセットのフロントリッドロック爪を付
勢しておくことができる。つまり、Lカセットがホルダ
ーに対して相対的移動する構成下でもかLカセットが正
しい位置にあるのか否かをチェックするのにこのLリッ
ドロック解除爪の位置情報を得ることで可能となる。
【0167】請求項5に記載の発明によれば、大型カセ
ット(Lカセット)の挿入方向のストッパーとなる係止
手段(Lリッドロック解除爪)を有したサブカセットキ
ャリア(Lリッドロック解除爪レバー)と小型カセット
(SもしくはMカセット)を保持するカセットキャリア
(ホルダー)とをそれぞれ弾性的に連結した中継部材
(サブホルダー)という構成にしてあるので、相対移動
をするLカセットという状況下でもLカセットの位置が
最終的に位置決めするに十分な位置にあるか否かをチェ
ックするのにこのLリッドロック解除爪の位置情報を得
ることで可能となる。そしてホルダーにカセット位置検
知スイッチ(L挿入検知スイッチ)を搭載しているの
で、このスイッチでLリッドロック解除爪の位置を検出
すれば、カセット蹴り出し位置ではスイッチの信号をH
にし、Lカセットをユーザーが完全に挿入完了した位置
ではLとし、また一時停止後の垂直移動区間でもまたL
カセットが位置決めするに正しい位置あれば信号Lを出
力することができる。常に正しい位置にあるかを相対移
動するLカセットについても検知することができる。
【0168】請求項6に記載の発明によれば、大型カセ
ット(Lカセット)の挿入方向のストッパーとなる係止
手段(Lリッドロック解除爪)を有したサブカセットキ
ャリア(Lリッドロック解除爪レバー)が、小型カセッ
ト(SもしくはMカセット)を保持するカセットキャリ
ア(ホルダー)に対して相対的に移動可能に構成し、L
リッドロック解除爪レバーを水平移動が完了した位置に
て一時的に停止させるように構成したので、Lリッドロ
ック解除爪レバーを停止させるには、ホルダーストッパ
ーを基板に固定して設けるだけでよく、極めて簡単に構
成できる。水平移動完了地点は記録再生可能位置の上方
位置なので、すでにLカセットはフロントパネルを越え
て完全に装置の中である。
【0169】つまり、ユーザーが目にするLカセットが
装置に吸い込まれるストローク範囲中は、Mカセットや
Sカセット同じ速度で移動するのでユーザーに無用の不
安感を与えないですむ。
【0170】請求項7に記載の発明によれば、大型カセ
ット(Lカセット)の挿入方向のストッパーとなる係止
手段(Lリッドロック解除爪)を有したサブカセットキ
ャリア(Lリッドロック解除爪レバー)が、小型カセッ
ト(SもしくはMカセット)を保持するカセットキャリ
ア(ホルダー)に対して相対的に移動可能であり、カセ
ットを装置に挿入したときにLカセットの方がMやSカ
セットよりも挿入方向において前方に位置している構成
としているので最も大きいLカセットのホルダーでの保
持長さが他のカセットよりも長くその分Lカセットを安
定的にホルダーに保持することができる。
【0171】図23にあるように、ロック解除爪191
dはMカセットやSカセットのリッドロック解除爪19
7b、194よりも挿入方向においてかなり前方に位置
している。図1の(a)に示す101cと102cの差
だけ挿入量が異なる。それはほぼ奥行き方向のカセット
サイズ差である。(寸法Cに相当)これだけたくさん挿
入すると図29にあるように、Lカセットはサブホルダ
ーの存在する上面部のホルダー底面に挿入方向で長く受
けていることとなる。
【0172】つまり、Lカセットは、たくさん挿入する
ことでホルダーに長いスパンで支持されているので、非
常に安定した保持ができる。またカセット押さえ機構
は、SカセットやMカセットのフロントリッドが開放し
たときに干渉しない位置にしなければならないが、Lカ
セットは相当に前方に挿入しているので、Lカセットで
はカセットの中央に近い位置で押さえられており、これ
もまたLカセットを安定に保持する効果を生んでいる。
【0173】また、ユーザーが過大な力で強引にカセッ
トを挿入方向に突っ込んだ場合の対策として、説明した
ようにハスバラックとラックバネでその力を弾性的に受
けているが、カセットの装置外への飛び出し量が多けれ
ば多いほどそのラックバネによる緩衝スパンを長くしな
ければならず、困難が伴うが、この様にLカセットの飛
び出し量が少なければそのスパンも少なくてすみ、設計
が容易となる。また、飛び出し量が減少することは、図
25に示したカートマシンへの負担も少なく、小型なマ
シンを設計できる。
【0174】請求項8に記載の発明によれば、大型カセ
ット(Lカセット)の挿入方向のストッパーとなる係止
手段(Lリッドロック解除爪)を有したサブカセットキ
ャリア(Lリッドロック解除爪レバー)と小型カセット
(SもしくはMカセット)を保持するカセットキャリア
(ホルダー)とをそれぞれ弾性的に連結した中継部材
(サブホルダー)という構成で、サブホルダーがLカセ
ットの底面部を支持するので、相対移動が完了した後も
Lカセットをカセット挿入方向において長いスパンで支
持でき、カセットを装置に位置決めする垂直移動時の姿
勢を水平に支えて、カセットの位置決めを容易にする。
ホルダー119は後端面部119jの位置がSカセット
ガイド機構、Mカセットガイド機構、フロントパネル等
の関係から決まる。
【0175】実施例で示した位置から伸ばすことは難し
い。もしLカセットが相対移動をしないならば、Lカセ
ットはこのホルダー119の後端面部119jで受ける
こととなる。しかし相対移動をし、サブホルダーの支持
部がその相対移動でその後端面部119jより延伸した
位置で受けることが可能となるので、相対移動をしない
方式よりもLカセットを受ける範囲が長く、大きなLカ
セットをより水平に保ちやすい。相対移動がなければ、
サブホルダーの支持部の位置は受けることが不可能な位
置なのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるカセット移動説明図
【図2】S、M、Lカセットの平面図
【図3】Lカセットのリッドロック機構ロック状態図
【図4】Lカセットのリッドロック機構ロック解除状態
【図5】Mカセット挿入時のホルダーガイド機構正面図
【図6】カセットホルダー装置主要部の構成図
【図7】カセット挿入開口部カセット未挿入状態図
【図8】カセットホルダー外観図
【図9】Sカセットガイド機構、Mカセットガイド機構
構成図
【図10】Sカセットガイド機構、Mカセットガイド機
構構成図
【図11】Sカセットガイド機構、Mカセットガイド機
構構成図
【図12】カセットが記録再生可能位置にある位相での
カセットホルダー平面図
【図13】カセットホルダーガイド機構構成図
【図14】カセットホルダーガイド機構構成図
【図15】駆動機構の左側面サイドの構成図
【図16】カセット挿入時のカセット補助押圧機構構成
【図17】カセット挿入時のカセット補助押圧機構構成
【図18】左右同期をとる駆動機構構成図
【図19】カセット挿記録再生可能位置でのカセット補
助押圧機構構成図
【図20】カセット挿記録再生可能位置でのカセット補
助押圧機構構成図
【図21】左右のメインラック板構成図
【図22】カセット挿記録再生可能位置でのカセット補
助押圧機構側面図
【図23】カセット未挿入でのS/Mホルダーガイド機
構構成図
【図24】カセット未挿入でのS/Mホルダーガイド機
構構成図
【図25】カセット移動軌跡説明図
【図26】カセット記録再生位置での装置側面図
【図27】カセット未挿入でのサブホルダー機構構成図
【図28】カセット未挿入でのサブホルダー機構構成図
【図29】Lカセット挿入完了時のサブホルダー機構構
成図
【図30】水平移動完了時のサブホルダー機構構成図
【図31】水平移動完了時のサブホルダー機構構成図
【図32】水平移動完了時のサブホルダー機構構成図
【図33】Mカセットガイド機構正面図
【図34】カセットが記録再生可能位置にあるときのフ
ロントパネル部の正面図
【図35】カセットが記録再生可能位置にあるときのフ
ロントパネル部の構成図
【図36】カセットが記録再生可能位置にあるときのフ
ロントパネル部の構成図
【図37】Lカセット排出時の一時停止中での挿入防止
パネル構成図
【図38】カセット未挿入での挿入防止パネルと補助ブ
ラインダ構成図
【図39】Lカセット排出時の一時停止中での挿入防止
パネル構成図
【図40】カセット蹴り出し機構の構成図
【図41】カセット蹴り出し機構の構成図
【図42】カセット未挿入での蹴り出し機構平面図
【図43】Mカセット挿入完了時の蹴り出し機構構成図
【図44】Mカセット挿入完了時の蹴り出し機構構成図
【図45】Lカセット蹴り出し完了時の蹴り出し機構平
面図
【図46】Lカセット挿入完了時(蹴り出し前)蹴り出
し機構平面図
【図47】Lカセット水平移動完了時での蹴り出し機構
平面図
【図48】Lカセット水平移動完了時での蹴り出し機構
平面図
【図49】カセットが記録再生可能位置にあるときの蹴
り出し機構構成図
【図50】カセットが記録再生可能位置にあるときの蹴
り出し機構構成図
【図51】カセットが記録再生可能位置にあるときの蹴
り出し機構構成図
【図52】中継アーム反転時の蹴り出し機構構成図
【図53】中継アーム反転時の蹴り出し機構構成図
【図54】カセットラベル視認機構構成図
【図55】カセットラベル視認機構構成図
【図56】カセット取り出し(未挿入)でのホルダーガ
イド機構側面図
【図57】カセット取り出し(未挿入)でのホルダーガ
イド機構側面図
【図58】ホルダーのガイド機構平面図
【図59】Mカセット挿入時の蹴り出し機構平面図
【図60】Mカセット水平移動完了時の蹴り出し機構平
面図
【図61】Lカセット挿入完了時のサブホルダー機構構
成図
【図62】Sカセットガイド機構構成図
【図63】ホルダーのガイド機構側面図
【図64】Lカセット挿入完了時のサブホルダー機構側
面図
【図65】従来のカセットホルダー機構側面図
【符号の説明】
101 Lカセット 102 Mカセット 103 Sカセット 119 ホルダー 123 サブホルダー機構 181 サブホルダープレート 191 Lリッドロック解除レバー 191d ロック解除爪 192 L挿入検知スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上利 秀夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 山村 明彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 荒木 之宏 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 中貝 泰裕 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5D094 AA03 AA04 AB07 BD05 BD06 BD10 BD12 BD19 BD27 CB01 CB04 CB07 CC18 DA06 EA02 EA08 EB15 EC01

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できる記録再生装置であって、前記小型カセットを
    保持して取り出し可能な第1の位置から記録再生可能な
    第2の位置へ案内するカセットキャリアと、前記大型カ
    セットの係止手段を有し前記カセットキャリアに相対的
    に移動可能なサブカセットキャリアとからなるカセット
    ホルダー装置。
  2. 【請求項2】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できる記録再生装置であって、前記小型カセットを
    保持して取り出し可能な第1の位置から記録再生可能な
    第2の位置へ案内するカセットキャリアと、前記大型カ
    セットの係止手段を有し前記カセットキャリアに相対的
    に移動可能なサブカセットキャリアと、前記サブカセッ
    トキャリアを一時的に停止させるサブキャリア停止手段
    とからなるカセットホルダー装置。
  3. 【請求項3】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できる記録再生装置であって、前記小型カセットを
    保持して取り出し可能な第1の位置から記録再生可能な
    第2の位置へ案内するカセットキャリアと、前記大型カ
    セットの係止手段を有し前記カセットキャリアに相対的
    に移動可能なサブカセットキャリアとからなり、前記カ
    セットキャリアが水平に移動する区間中、前記サブカセ
    ットキャリアが前記カセットキャリアとともに一体的に
    移動する移動区間と前記サブカセットキャリアが停止し
    ている停止区間とを有するカセットホルダー装置。
  4. 【請求項4】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できる記録再生装置であって、前記小型カセットを
    保持して取り出し可能な第1の位置から記録再生可能な
    第2の位置へ案内するカセットキャリアと、前記大型カ
    セットの係止手段を有したサブカセットキャリアと、前
    記カセットキャリアと前記サブカセットキャリアにそれ
    ぞれ弾性的に連結し、前記カセットキャリア及び前記サ
    ブカセットキャリアと相対的な移動が可能な中継部材か
    らなるカセットホルダー装置。
  5. 【請求項5】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できる記録再生装置であって、前記小型カセットを
    保持して取り出し可能な第1の位置から記録再生可能な
    第2の位置へ案内するカセットキャリアと、前記大型カ
    セットの係止手段を有したサブカセットキャリアと、前
    記カセットキャリアと前記サブカセットキャリアにそれ
    ぞれ弾性的に連結し、前記カセットキャリア及び前記サ
    ブカセットキャリアと相対的な移動が可能な中継部材
    と、前記カセットキャリアに搭載され前記サブカセット
    キャリアの位置を検出するカセット位置検知スイッチと
    からなり前記第1の位置での前記大型カセットの位置及
    び前記第2の位置での前記大型カセットの位置を検出可
    能に構成したカセットホルダー装置。
  6. 【請求項6】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できる記録再生装置であって、前記小型カセットを
    保持して取り出し可能な第1の位置から記録再生可能な
    第2の位置へ案内するカセットキャリアと、前記大型カ
    セットの係止手段を有し前記カセットキャリアに相対的
    に移動可能なサブカセットキャリアと、前記サブカセッ
    トキャリアを前記第1の位置から水平移動を完了した位
    置で一時的に停止させるサブキャリア停止手段とからな
    るカセットホルダー装置。
  7. 【請求項7】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できる記録再生装置であって、前記小型カセットを
    保持して取り出し可能な第1の位置から記録再生可能な
    第2の位置へ案内するカセットキャリアと、前記大型カ
    セットの係止手段を有し前記カセットキャリアに相対的
    に移動可能なサブカセットキャリアとからなり前記第1
    の位置における前記カセットキャリアでのカセット保持
    位置が前記小型カセットよりも前記大型カセットの方が
    前方にあるカセットホルダー装置。
  8. 【請求項8】 小型カセットと大型カセットが選択的に
    装着できる記録再生装置であって、前記小型カセットを
    保持して取り出し可能な第1の位置から記録再生可能な
    第2の位置へ案内するカセットキャリアと、前記大型カ
    セットの係止手段を有したサブカセットキャリアと、前
    記カセットキャリアと前記サブカセットキャリアにそれ
    ぞれ弾性的に連結し、前記カセットキャリア及び前記サ
    ブカセットキャリアと相対的な移動が可能な中継部材と
    からなり、前記中継部材が、前記大型カセットの底面の
    一部を支えるカセット支持部を有しているカセットホル
    ダー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2007207317A (ja) * 2006-01-31 2007-08-16 Teac Corp ディスク装置
US7440226B2 (en) * 2004-10-28 2008-10-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Cartridge loading devices
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JP4687477B2 (ja) * 2006-01-31 2011-05-25 ティアック株式会社 ディスク装置

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