JP2016027254A - エンジンのオイル回路のリリーフ装置 - Google Patents

エンジンのオイル回路のリリーフ装置 Download PDF

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淳一 宮島
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貴俊 渡邊
悠也 加藤
Yuya Kato
悠也 加藤
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Abstract

【目的】油圧リリーフバルブと感温リリーフバルブとを具備し、オイルの温度の高低にかかわらず、狙ったオイルの圧力でのオイルリリーフ(排出)の実行を可能とし、且つその構成を簡単にできるエンジンのオイル回路のリリーフ装置とすること。【構成】オイルポンプ9と、該オイルポンプ9の吐出部側からエンジンEまで設けられた上流流路61と、オイルの圧力にて弁体が移動することでオイルのリリーフを行う油圧リリーフバルブAと、オイルの油温を感知して無段階に開閉することでオイルのリリーフを行う感温リリーフバルブBとを具備すること。前記上流流路61には前記油圧リリーフバルブAと前記感温リリーフバルブBとが並列に配置されること。上流流路61にはオイルフィルタ102が設けられると共に感温リリーフバルブBは前記オイルフィルタよりも上流側に位置すること。【選択図】 図1

Description

本発明は、油圧リリーフバルブと感温リリーフバルブとを具備し、オイルの温度の高低にかかわらず、狙ったオイルの圧力でのオイルリリーフ(排出)の実行を可能とし、且つその構成を簡単にできるエンジンのオイル回路のリリーフ装置に関する。
従来、エンジンに潤滑及び冷却のためのオイルを供給するためのポンプで、吐出圧が所定値を超えた場合にリリーフを行うリリーフ弁を具備したものが種々存在している。さらに、圧力変化と共に、オイルの温度変化にも対応してリリーフを実行するかしないかを判断するタイプのエンジンのオイル回路のリリーフ装置も存在する。
この種の具体例として、特許文献1の第3の実施形態が存在する。特許文献1の第3の実施形態は、第一制御弁(4)と、第二制御弁(7)を備えたオイルポンプである。この特許文献1を概説する。なお、符号は特許文献1に使用されているものを、そのまま使用する。第一制御弁(4)は、オイルポンプX下流の吐出油路(5)における作動オイルの吐出圧が高い場合のリリーフ弁として機能する構成となっている。
第二制御弁(7)は、作動オイルの温度に応じて動作して前記第一制御弁(4)に対する制御、具体的には第一制御弁(4)の第二弁室(44)に流入する作動オイルの油圧を制御するための弁である。第二制御弁(7)は、作動オイルの温度に応じて弁体(72)の往復動作させる弁体作動機構(73)を備えている。弁体作動機構(73)は、伸縮する感温伸縮体(73a)であり、具体的には、形状記憶合金製のバネが用いられている。
前記第一制御弁(4)と前記第二制御弁(7)とは、第一弁間油路(91)と第二弁間油路(92)とによって連通されている。第一弁間油路(91)と第二弁間油路(92)との連通、非連通を切り替える事で第一制御弁(4)の弁体(42)での油圧の制御を行っている。このように、特許文
献1では、第一制御弁(4)と第二制御弁(7)とは、単独で動作するものではなく、相互に関連しつつ動作する。
特開2006―214286号公報
特許文献1では、前記第二制御弁(7)は、油温の変化に従って、膨張したり収縮したり
するものであるため、第一制御弁(4)は油温に影響されて動作する。高油温時とはおよそ
油温110℃〜130℃程度であり、例えば油温50℃の時は油温110℃〜130℃程度の時と比べてオイル粘度が高いため油圧は高くなっている。
よって、油温50℃のような低油温時においては、ロータ回転数当たりの吐出圧が油温110〜130℃程度の時と比較して高くなることから、各図に記載された直線L1の傾
きが急になり、そして吐出圧がある所定の値まで上昇した時に第一制御弁(4)が吐出圧の
リリーフを行う。以上の動作より、低油温時の方が油圧が高くなるため、エネルギーロスが多く、低油温時での燃費向上の阻害要因となっていた。
感温バルブである第二制御弁(7)は、第一制御弁(4)のリリーフ圧を増減させるための制御弁であり、第二制御弁(7)の制御バラツキと第一制御弁(4)の制御バラツキが直列接続により足し合わされ、大きな制御バラツキとなってしまうものであった。また、第二制御弁(7)は流量では無く油圧を制御する弁であるため、多少なりとも運通すれば油圧はほぼ全
てが伝播するいわゆるON・OFF式の弁であり、細かい制御は困難なものであった。
そこで、本発明の目的(解決しようとする課題)は、極めて簡単な構成で、オイル温度の高低に係らず、ほぼ同じ油圧特性とすることができ、特に低油温時での燃費低下を抑制でき且つ安価で信頼性の高いエンジンのオイル回路のリリーフ装置を提供することにある。
そこで、発明者は、上記課題を解決すべく、鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の発明を、オイルポンプと、該オイルポンプの吐出部側からエンジンまで設けられた上流流路と、オイルの圧力にて弁体が移動することでオイルのリリーフを行う油圧リリーフバルブと、オイルの油温を感知して無段階に開閉することでオイルのリリーフを行う感温リリーフバルブとを具備し、前記上流流路には前記油圧リリーフバルブと前記感温リリーフバルブとが並列に配置され、前記上流流路にはオイルフィルタが設けられると共に前記感温リリーフバルブは前記オイルフィルタよりも上流側に位置してなるエンジンのオイル回路のリリーフ装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項2の発明を、請求項1において、低油温のとき、前記感温リリーフバルブは、オイルリリーフが行われてなるエンジンのオイル回路のリリーフ装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項3の発明を、請求項1において、中油温のとき、前記感温リリーフバルブは低油温付近でオイルリリーフの量が多く、高油温付近でオイルリリーフの量が少なくなるように行われてなるエンジンのオイル回路のリリーフ装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項4の発明を、請求項1において、高油温のとき、前記感温リリーフバルブは、オイルリリーフは行われないエンジンのオイル回路のリリーフ装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項5の発明を、請求項1,2,3又は4の何れか1項の記載において、前記感温リリーフバルブは前記エンジンに設けられてなるエンジンのオイル回路のリリーフ装置としたことにより、上記課題を解決した。請求項6の発明を、請求項1,2,3,4又は5の何れか1項の記載において、前記上流流路にはリリーフ流路が分岐され、該リリーフ流路に前記油圧リリーフバルブと前記感温リリーフバルブとが並列に設けられ、前記リリーフ流路の分岐部は、前記オイルフィルタよりも上流側に位置してなるエンジンのオイル回路のリリーフ装置としたことにより、上記課題を解決した。
請求項1の発明では、オイルポンプの吐出部からエンジン又は該エンジンのメインギャラリに設けられた上流流路において、オイル圧力にて弁体が移動しつつリリーフを行う油圧リリーフバルブと、油温を感知して開閉する感温リリーフバルブとが並列に配置される構成としたことにより、油圧リリーフバルブと感温リリーフバルブとは相互に独立して作動するものである。
つまり、油圧リリーフバルブは、オイルポンプの吐出圧を感知してオイルリリーフ動作を行うか否かが決定され、感温リリーフバルブは油温を感知してオイルリリーフ動作を行うか否かが決定されるものである。したがって、オイルポンプから上流流路を介してエンジンにオイルを送る場合に、エンジンの低回転数域から高回転数域に亘って生じるオイルポンプの吐出圧の変化に対しては油圧リリーフバルブが作動し、油温の変化に対しては感温リリーフバルブが作動する。
油圧リリーフバルブと感温リリーフバルブとは、上流流路内において並列に配置されており、それぞれ個別又は両方が同時にリリーフ動作することができる。このために、オイルポンプからのオイル吐出圧と油温の何れか一方のみが変化して、オイルリリーフが必要な状況となれば、油圧リリーフバルブ又は感温リリーフバルブが対応し、オイルリリーフを行うことができるものである。
なお、ここで並列とは、油圧リリーフバルブと感温リリーフバルブとが直列に接続されない配置のことを意味し、上流流路から分岐して並列に配置されさえすれば、一方のリリーフバルブが相対的に上流寄りに配置され、他方のリリーフバルブが相対的に下流寄りに配置される構成も並列に含まれるものとする。
本発明の構成では、感温リリーフパルブと油圧リリーフバルブとは並列に接続されるので、それぞれのリリーフバルブが持つ制御バラツキは足し合わされること無く、より正確な制御が行える。また感温リリーフバルブは油温を感知して無段階に開閉することでオイルのリリーフを行う機能を有しているため、従来のようないわゆるON・OFF式のバルブでは無く、無段階に開閉できる。例えば感温リリーフバルブを少しだけ開けば、少しだけリリーフするので、少しだけ油圧が低減され、よって感温リリーフバルブの開閉量を調整することで無段階に油圧の調整を行うことが出来る。また、前記上流流路にはオイルフィルタが設けられると共に前記感温リリーフバルブは前記オイルフィルタよりも上流側に位置してなる構成としたことにより、感温リリーフバルブは、油温違いによるオイルフィルタの圧力損失違いによる影響を受けることなく、十分に高い精度によってリリーフの制御が行うことができる効果を奏する。
請求項2の発明では、低油温のとき、油圧リリーフバルブだけで無く、感温リリーフバルブからもオイルがリリーフされる。これによって油圧が高くなる低油温時では油圧リリーフバルブのリリーフの有無に関係なく、感温リリーフバルブから常にオイルがリリーフされる。以上より低油温時に油圧が高くなることを防止し、もって低油温時の燃費悪化を防止することが出来る。
請求項3の発明では、中油温のとき、前記感温リリーフバルブは低油温付近でオイルリリーフの量が多く、高油温付近でオイルリリーフの量が少なくなるように行われるものである。中油温は、低油温と高油温との間の温度範囲である。そのため、中油温内において低油温側寄りと高油温側寄りとでは、大きな温度差が有る。これによって中油温の範囲内では、オイルの粘度にも大きな差が生じる。
したがって、中油温内において、油温が低いほどオイルの粘度が大きく油圧は上昇し、油温が高いほど粘度は小さく油圧は減少する。そこで、感温リリーフバルブは、中油温内において、油温が低い範囲では、リリーフ量を増やすような制御を行っているため、油温が下がっていても油圧は上昇せず、吐出圧を略一定の低い油圧に維持することができ、燃費の悪化を引き起こさない。
請求項4の発明では、高油温のとき、前記感温リリーフバルブは、オイルリリーフは行われない構成である。これによって、冷却や潤滑を促進することができる。請求項5の発明では、感温リリーフバルブはエンジンに設けられる構成としたことにより、感温リリーフバルブをシリンダーブロック内に配置される油路であるメインギャラリの上流側であり、且つエンジンのシリンダーブロックに取り付けることで、特別に感温リリーフバルブのバルブハウジングを用意することなく、エンジンのシリンダーブロックが感温リリーフバルブのハウジングを兼ねることができ、装置の小型化及び部品点数の削減を実現できる。
請求項6の発明では、前記上流流路にはリリーフ流路が分岐され、該リリーフ流路に前記油圧リリーフバルブと前記感温リリーフバルブとが並列に設けられ、前記リリーフ流路の分岐部は、前記オイルフィルタよりも上流側に位置してなる構成としたことにより、上流流路において感温リリーフバルブをオイルフィルタよりも上流側に配置することができ、感温リリーフバルブは油温違いによるオイルフィルタの圧力損失違いによる影響を受けることなく、十分に高い精度によってリリーフの制御が行うことができる効果を奏する。
本発明において第1実施形態のリリーフ流路を有するエンジンのオイル循環回路の構成を示す略示図である。 低油温且つエンジンの低回転数域におけるオイルのリリーフ動作を示す拡大略示図である。 低油温且つエンジンの中回転数域から高回転数域におけるオイルのリリーフ動作を示す拡大略示図である。 (A)は中油温範囲の低油温寄りで且つエンジンの低回転数域におけるオイルのリリーフ動作を示す拡大略示図、(B)は中油温範囲の高油温寄りで且つエンジンの低回転数域におけるオイルのリリーフ動作を示す拡大略示図である。 (A)は中油温範囲の低油温寄りで且つエンジンの中回転数域から高回転数域におけるオイルのリリーフ動作を示す拡大略示図、(B)は中油温範囲の高油温寄りで且つエンジンの中回転数域から高回転数域におけるオイルのリリーフ動作を示す拡大略示図である。 高油温且つエンジンの低回転数域におけるオイルのリリーフ動作を示す拡大略示図である。 高油温且つエンジンの中回転数域から高回転数域におけるオイルのリリーフ動作を示す拡大略示図である。 本発明において第2実施形態のリリーフ流路を有するエンジンのオイル循環回路の構成を示す略示図である。 本発明の特性を示すグラフである。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本発明は、主に油圧リリーフバルブAと、感温リリーフバルブBと、オイル循環回路6と、上流流路61と、下流流路62と、オイルポンプ9とからなる(図1,図8参照)。油圧リリーフバルブAは、オイルポンプ9からの吐出圧によって、リリーフ(排出)動作するものである。油圧リリーフバルブAは、弁体1と、弾性部材2と、弁ハウジング3とから構成される(図1,図8参照)。
弁体1は、円筒形状の小径部11と大径部12とから構成され、両者は、同一軸芯で且つ軸方向に一体形成される。小径部11は、略円柱状となるように軸方向に長く形成され、大径部12は扁平円筒形状に形成される。小径部11の軸方向一端の端面〔図1において弁体1の上端面〕は、受圧面11aである。
大径部12の軸方向他端〔図1において弁体1の下端面〕には、円筒形状の突起部14が形成されている。該突起部14は、コイルバネ等の弾性部材2を支持する役目をなすものであり、突起部14は、コイルバネとした弾性部材2内に挿入される構造となる。
弁ハウジング3は、小径弁室31と大径弁室32とから構成される。小径弁室31は、前記弁体1の小径部11が摺動する弁室であり、大径弁室32は、大径部12が摺動する弁室である。なお、小径弁室31では、小径部11のみが摺動するが、大径弁室32では、大径部12と共に小径部11も入り込む。
弁ハウジング3の小径弁室31には、その軸方向端部(図1の弁ハウジング3の上端箇所)に第1リリーフ流入部33が形成される。該第1リリーフ流入部33は、弁ハウジング3と弁体1の頂部との間に配置され、油圧リリーフバルブAにオイルを流入させる役目をなすものである。
また、弁ハウジング3の小径弁室31の軸方向中間箇所から、前記大径弁室32との境界箇所の間の適宜の位置には第1リリーフ流出部34が形成される。該第1リリーフ流出部34は、弁体1の小径部11の往復摺動によって開閉されるものであり、開かれたときにはオイルを弁ハウジング3から外部に排出し、オイルをオイルポンプ9の吸入側又はオイルパン101に戻す役目をなすものである。油圧リリーフバルブAは、上記の構成としたものに限らず、オイルの圧力を感知して作動するものであれば、どのようなものでもかまわない。
また、第1リリーフ流出部34は、2個設けられることもある。この場合、2個の第1リリーフ流出部34,34は、弁体1の移動方向に所定間隔をおいて配置される。第1リリーフ流出部34が2個設けられることによって、より細かい油圧制御が可能になる。
感温リリーフバルブBは、感温弁体4と感温ハウジング5とから構成される。感温弁体4は、感温弁部41と感温駆動部42とから構成され、感温駆動部42がオイルの温度を検知して、感温弁部41を感温ハウジング5内で摺動させる。感温ハウジング5には、第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52が形成されている。
ここで、従来の感温センサを備えた感温リリーフバルブは動作を開始し終了するまでの油温の変化の差が5°C乃至10°C程度を意図して設計されている。しかし、本発明における感温リリーフバルブBは、オイルのリリーフを行うための動作を始めて終了するまでの温度差をさらに大きくしており、具体的には約50°C(必要に応じて約40°C)で動作を開始し、約120°C(必要に応じて約140°C程度)で動作を終了するものであり、その油温の差は約70°C(或いは約100°C)である。
このように、本発明における感温リリーフバルブBのオイルのリリーフを行うための動作を行う温度範囲を従来のものよりも格段に拡げたものである。そして、低い油温から高い油温に向かって感温弁部41が移動方向の始端部から終端部に向かって徐々に移動することができるようになっている。つまり、従来のようなON・OFF制御ではなく、広い油温範囲で油温に追従してゆく制御とすることができるものである。
感温駆動部42は、感温センサとしての役目を具備している。具体的には、シリンダタイプの部材で、シリンダ42aとピストン42bとから構成される。シリンダ42aには、感温センサ42cが設けられている。感温センサ42cとしては、サーモワックスが使用されている。具体的には、シリンダ42aにサーモワックスが充填された部分が設けられ(図1参照)、該サーモワックスが検知する温度の高低により膨張及び熱収縮を行い、前記ピストン42bがシリンダ42aに対して伸縮動作を行うものである。
感温センサ42cにサーモワックスが使用される構成にすることによって、装置を安価なものとすることができる。また、サーモワックスは、膨張,収縮が略正確にできることによって、感温弁体4は、より一層円滑に動作することができる。
前述したように、感温リリーフバルブBは、従来のようなON・OFF制御ではなく、広い油温範囲で油温に追従してゆく制御とすることができるものである。そして、感温リリーフバルブBの感温弁体4は、油温の高低の変化に対して、徐々に伸縮量が変化するものである。つまり、感温弁体4は、オイルの油温が上昇することにより、第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52との開口を徐々に狭くするように閉じるものであり、第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52とを介して流れるオイルの量を徐々に減少させてゆくことができる構成である。
また、油温が下降するときには、第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52との全閉状態から徐々に開口面積が広くなるように開き、オイルがリリーフする量を徐々に増加させることができるようにしたものである。つまり、感温弁体4の動作を制御する感温駆動部42は、油温の高低で、単に第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52とを、全開状態と全閉状態との何れか一つの状態とする構造としたものではない。
本発明では、第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52との全閉と全開の状態に加えて、その開閉途中の状態にすることもできる構成としたものである。すなわち、感温弁体4は、第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52の開き面積を、オイルの油温に対応して最適に調整することができるようにしたものである。
このような構造によって、油温の高低の変化により、感温弁部41が感温ハウジング5内を往復移動する。このとき、オイルが低油温の場合には前記第2リリーフ流入部51と前記第2リリーフ流出部52とを全開として、感温リリーフバルブBを通過するオイルのリリーフ量を最大とする。また、オイルが高油温の場合には第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52とを全閉として、感温リリーフバルブBによるオイルのリリーフは行われない。
そして、油温が中油温の場合では、中油温の範囲内で低油温寄りでは第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52との開口面積は、全開状態のときよりも若干小さくなる。また、中油温の範囲内で高油温寄りでは、第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52とは全閉ではなく、開口面積が小さい状態で開く。
つまり、油温が中油温において、低油温寄りでは、オイルのリリーフ量を多い状態にでき、高油温寄りでは、オイルのリリーフ量を少ないものにできる。このように、オイルの油温が中油温では、オイルのリリーフ量を大小に無段階に調整することができる構造としている。
前記感温駆動部42には、感温センサ42cとしてサーモワックスを用いたが、感温駆動部42は、これに限定されることなく、たとえば形状記憶合金,バイメタル等が使用されることもある。前記感温駆動部42に使用するサーモワックス,形状記憶合金,バイメタル等は、電気系統を一切使用しないもので、本発明ではこれを非電子制御部品と称する。前記感温リリーフバルブBにおける感温駆動部42に、非電子制御部品を使用することにより、電子制御系の部品を使用しないので、電気系統の不具合からくる影響を受けることなく、安定した作動にすることができる。
また、感温弁部41は、第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52を常時連通状態にする方向に、感温駆動部42の荷重と逆方向に荷重を加えるコイルバネ等の補助弾性部材43が具備されている。
以上のように、感温リリーフバルブBの感温センサ42cには、非電子制御部品が使用されることによって、電子制御系の部品を使用しないので、電気系統の不具合からくる影響を受けることなく、安定した作動にすることができる。
オイルポンプ9は、内接歯車式ポンプであって、ポンプハウジング91と、インナーロータ95と、アウターロータ96とから構成される。ポンプハウジング91内にはロータ室92が形成され、吸入ポート93と吐出ポート94とが形成されている。ポンプハウジング91において、吸入ポート93が形成されている側を吸入部9Aと称し、吐出ポート94が形成されている側を吐出部9Bと称する。そして、吸入部9Aには吸入ポート93と共に該吸入ポート93の吸入口等を含めた構成が備わっており、吐出部9Bには吐出ポート94と共に吐出ポート94の吐出口等を含めた構成が備わっている。
前記ロータ室92には、インナーロータ95とアウターロータ96とが配置されている。インナーロータ95には、外歯が形成され、アウターロータ96には内歯が形成されており、アウターロータ96内にインナーロータ95が配置され、インナーロータ95が駆動して、アウターロータ96と共に回転し、吸入ポート93から吸入したオイルを吐出ポート94から吐出する。
オイルポンプ9は、オイル循環回路6に組み込まれている。該オイル循環回路6は、自動車等のエンジンEにオイルポンプ9によって潤滑油を供給するものである。そして、オイル循環回路6において、オイルポンプ9の吐出部9BからエンジンEまでの流路を上流流路61と称し、エンジンEからオイルポンプ9の吸入部9Aまでの流路を下流流路62と称する。また、下流流路62内には、オイルパン101が設けられ、該オイルパン101を介してオイルポンプ9の吸入部9Aに連通する構成とすることもある。
さらに、上流流路61には、オイルフィルタ102が設けられている。該オイルフィルタ102の上流流路61における設置位置は、前記感温リリーフバルブBがオイルフィルタ102に対して常に上流側となる位置である。つまり、オイルフィルタ102よりも上流側に感温リリーフバルブBが設けられている。オイルポンプ9とエンジンEとの間、つまりオイル循環回路6の上流流路61の中間箇所とオイルポンプ9の吸入部9Aとの間には、リリーフ流路7が設けられている。該リリーフ流路7には、前記油圧リリーフバルブAと前記感温リリーフバルブBとが並列となるように設けられている。
リリーフ流路7の構成としては、2つの実施形態が存在し、その第1実施形態では、前記上流流路61からオイルポンプ9側寄りの位置で、第1分岐部7aを介して分岐する第1リリーフ分岐流路71と、エンジンE側寄りの位置で第2分岐部7bを介して分岐する第2リリーフ分岐流路72とに分かれている(図1参照)。
そして、第1リリーフ分岐流路71と第2リリーフ分岐流路72とは並列の流路となり、前記第1リリーフ分岐流路71に油圧リリーフバルブAが設けられ、前記第2リリーフ分岐流路72に感温リリーフバルブBが設けられ、このような構成とすることによって、油圧リリーフバルブAと感温リリーフバルブBとは並列となる。
第1リリーフ分岐流路71において油圧リリーフバルブAが設けられた位置の上流側の流路を、第1リリーフ分岐流路71の第1上流分岐流路71aと称し、下流側の流路を、第1下流分岐流路71bと称する。そして、油圧リリーフバルブAの第1リリーフ流入部33と前記第1上流分岐流路71aが接続され、第1リリーフ流出部34と前記第1下流分岐流路71bとが接続される(図1参照)。
同様に、第2リリーフ分岐流路72において感温リリーフバルブBが設けられた位置の上流側の流路を、第2リリーフ分岐流路72の第2上流分岐流路72aと称し、下流側の流路を、第2下流分岐流路72bと称する。そして、感温リリーフバルブBの第2リリーフ流入部51と前記第2上流分岐流路72aが接続され、第2リリーフ流出部52と前記第2下流分岐流路72bとが接続される(図1参照)。
また、上流流路61において、前記オイルフィルタ102は、第2分岐部7bよりも下流側に位置している(図1参照)。つまり、前述したように、感温リリーフバルブBは、オイルフィルタ102よりも上流側に位置する構成である。第1リリーフ分岐流路71と第2リリーフ分岐流路72とは、共にオイルパン101を介してオイルポンプ9の吸入部9A側にオイルを送ることができるようになっている。
また、リリーフ流路7の第2実施形態としては、オイル循環回路6の上流流路61の中間箇所からオイルポンプ9の吸入部9A側に連通する1本の上流共有流路73が設けられ、該上流共有流路73から上流二股分岐部7cが設けられ、該上流二股分岐部7cから第1リリーフ分岐流路71と第2リリーフ分岐流路72とが並列状態で設けられる(図8参照)。
第1リリーフ分岐流路71と第2リリーフ分岐流路72の一方側には油圧リリーフバルブAが設けられ、他方には感温リリーフバルブBが設けられる。そして、第1リリーフ分岐流路71と第2リリーフ分岐流路72との下流端部で、下流二股合流部7dが設けられ、該下流二股合流部7dから下流共有流路74が設けられる。該下流共有流路74は、オイルポンプ9の吸入部9Aにオイルパン101を介して連通している。
このように、リリーフ流路7の第2実施形態は、上流側端部と下流側端部との間で二股状となるように第1リリーフ分岐流路71と第2リリーフ分岐流路72が設けられ、これらに、油圧リリーフバルブAと感温リリーフバルブBが並列状態となるように配置されている構成としたものである。そして、この第2実施形態においても、上流流路61にオイルフィルタ102が設けられる。該オイルフィルタ102は、上流流路61から前記上流共有流路73が分岐する箇所を上流分岐部7eと称する。
そして、オイルフィルタ102は前記上流分岐部7eの位置よりも下流側に位置している(図8参照)。つまり、上流流路61において、上流分岐部7eは、前記オイルフィルタ102よりも上流側に位置している。しがたって、感温リリーフバルブBは、オイルフィルタ102よりも上流側に位置する構成となる。第1リリーフ分岐流路71と第2リリーフ分岐流路72とは、共にオイルパン101を介してオイルポンプ9の吸入部9A側にオイルを送ることができるようになっている。
第1実施形態のオイル循環回路6の上流流路61において、油圧リリーフバルブAは、オイルポンプ9側寄りの位置に設けられ、感温リリーフバルブBは、エンジンE側寄りに設けられ、特に、エンジンEのメインギャラリにおける上流側の直近又は直前の位置に設けられることが好ましい。これによって、エンジンEのメインギャラリの油温により近い油温によって、感温リリーフバルブBの制御が行なえ、正確な制御を行うことができる。
エンジンEは、特に図示しないが、シリンダーヘッド,シリンダーブロックからなり、該シリンダーブロック内には、前記上流流路61の最下流部分であるメインギャラリ(つまりエンジンE内に設けられた油路)が形成されている。
感温リリーフバルブBは、エンジンEと一体構造となるようにシリンダーブロック内に組み込まれることがあり、油圧リリーフバルブAは、前記オイルポンプ9は一体構造とする構成とし、ポンプハウジング91に組み込まれることもある。このような構成であっても、油圧リリーフバルブAと感温リリーフバルブBとはリリーフ流路7において並列となっている。
オイル循環回路6におけるオイルの基本的な流れについて説明する。オイルポンプ9の吐出部9B側から吐出されたオイルは、オイル循環回路6に流れ、上流流路61を介して、エンジンEに潤滑及び冷却としてのオイルが供給される。そして、エンジンE内を循環したオイルは、下流流路62を流れ、再びオイルポンプ9の吸入部9A側に戻る。このとき、下流流路62とオイルポンプ9の吸入部9Aとの間にオイルパン101が設けられているときには、該オイルパン101に溜められる(図1参照)。
次に、本発明におけるリリーフ装置のリリーフ動作を説明する。オイルのリリーフが行われるリリーフ流路7には、前述したように、油圧リリーフバルブAと感温リリーフバルブBとが並列に配置され、それぞれが独立してリリーフ動作を行う。そして、オイルポンプ9からのオイル吐出圧の増加或いは油温の高低によって、油圧リリーフバルブAと感温リリーフバルブBのそれぞれが個別に動作する。
以下、オイルのリリーフ動作を、油温の高低及びエンジンEの回転数の高低に応じて、以下の場合について説明する。ここで、オイルの油温が低油温とは、約50°C以下の場合であり、この低油温には約40°Cから約60°Cより低い温度範囲を有するものである。また、中油温とは、約40°Cから約130°Cの範囲内であるが、本発明では約50°Cから約120°Cとする。また、高油温とは約120°C以上とする。また、図1乃至図8において、オイル循環回路6及びリリーフ流路7に沿って記載された矢印は、オイルの流れとその方向を示すものである。
オイルが低油温で且つエンジンEが低回転数域のときにおけるオイルのリリーフ動作は以下の通りである(図2参照)。前記感温リリーフバルブBは、オイルのリリーフが行われ、前記油圧リリーフバルブAはオイルのリリーフが行われない。このような状況の具体例としては、例えばエンジンEの始動直後であって、オイルが十分に温まっていない場合である。したがって、オイルは低油温で、オイルの粘度は高くなっている。
油圧は低いので、油圧リリーフバルブAによるリリーフ動作は行われない。これに対して、感温リリーフバルブBは、低い油温のときに弁体4は、第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52とが連通するように開き状態とし、第2リリーフ分岐流路72はオイルが流れ、リリーフが行われる。
オイルが低油温で且つエンジンEが中回転数域及び高回転数域のときにおけるオイルのリリーフ動作は以下の通りである(図3参照)。感温リリーフバルブB及び油圧リリーフバルブAは、共にオイルのリリーフが行われる。つまり、エンジンEが中回転数域及び高回転数域の状態では、オイルの圧力も高くなるので、油圧リリーフバルブAが作動し、油圧によるリリーフが行われる。
オイルが中油温で且つエンジンEが低回転数域のときにおけるオイルのリリーフ動作は以下の通りである(図4参照)。感温リリーフバルブBは、中油温の範囲内における低油温寄りでオイルのリリーフの量が多くなるようにオイルのリリーフが行われる〔図4(A)参照〕。また、中油温の範囲内における高油温寄りでオイルのリリーフの量が少なくなるように第2リリーフ流入部51と第2リリーフ流出部52との連通量を少なくする。油圧リリーフバルブAは、エンジンEが低回転数域の状態であり、オイルの圧力が低いので、オイルのリリーフは行わない〔図4(B)参照〕。
オイルが中油温で且つエンジンEが中回転数域及び高回転数域のときにおけるオイルのリリーフ動作は以下の通りである(図5参照)。感温リリーフバルブBは、中油温の範囲内における低油温寄りでオイルのリリーフの量が多くなるようにオイルのリリーフが行われる〔図5(A)参照〕。また、中油温の範囲内における高油温寄りでオイルのリリーフの量が少なくなるようにオイルのリリーフが行われる。油圧リリーフバルブAは、エンジンEが中回転数域及び高回転数域ではオイルの圧力も上昇するので、オイルのリリーフを行うものである〔図5(B)参照〕。
オイルが高油温で且つエンジンEが低回転数域のときにおけるオイルのリリーフ動作は以下の通りである(図6参照)。感温リリーフバルブBは、高油温では、全閉となりオイルのリリーフは行わない。また、油圧リリーフバルブAは、エンジンEが低回転数域の状態であり、オイルの圧力が低いので、オイルのリリーフは行わない。
オイルが高油温で且つエンジンEが中回転数域及び高回転数域のときにおけるオイルのリリーフ動作は以下の通りである(図7参照)。感温リリーフバルブBは、高油温では、全閉となりオイルのリリーフは行わない。また、油圧リリーフバルブAは、オイルポンプ9からの吐出圧は高いので、オイルのリリーフは行われる。
以上のように、本発明におけるリリーフ装置では、オイルの低油温,中油温,高油温及びエンジンEの低回転数域,中回転数域及び高回転数域でのそれぞれの状況に応じて、適正なオイルのリリーフが行われるものである。これによって、本発明の油圧特性を示すグラフ(図9参照)に示されているように、本発明の油圧特性は、低油温であっても中油温であっても、高油温と同等の低い油圧特性にできる。
以下、本発明の主要な構成を述べる。リリーフ流路7は、第1リリーフ分岐流路71と第2リリーフ分岐流路72とが並列をなすように設けられ、前記第1リリーフ分岐流路71には油圧リリーフバルブAが設けられ、前記第2リリーフ分岐流路72には感温リリーフバルブBが設けられている。前記感温リリーフバルブBの油温を感知するセンサ(感温センサ42c)は、非電子部品が使用される。さらに、前記感温リリーフバルブBは、油温を感知して移動する感温弁体4の動作は油温の高低の変化に対して徐々に滑らかに移動するものである。
本発明におけるリリーフ装置は以上述べたように、低油温のとき、前記感温リリーフバルブBは、オイルリリーフが行われ、中油温のとき、前記感温リリーフバルブBは低油温寄りでオイルのリリーフの量が多く、高油温寄りでオイルのリリーフの量が少なくなるように行われ、高油温のとき、前記感温リリーフバルブBは、オイルのリリーフは行われないことを特徴としたものである。
また、本発明の実施形態においては、前記オイルポンプ9は内接歯車式ポンプとしたが、これに限定されるものではなく、外接歯車式ポンプ、ベーンポンプ等が使用されても構わない。つまり油圧発生源としてのポンプであればポンプの種類は問わないものである。
さらに、本発明の実施形態においては、感温センサ42cによる制御をより正確に、且つより応答性を良くするため、感温センサ42cは上流流路61に対して隣接又は一部突入して配置されると良い。また、本発明の第2実施形態において、弁ハウジング3と感温ハウジング5とを鋳造等により一体形成される構造にすることにより、部品点数が削減される。
本発明では、前述したように、オイル循環回路6の上流流路61には、オイルフィルタ102が設けられると共に前記感温リリーフバルブBは前記オイルフィルタ102よりも上流側に位置してなる構成としたことによって、感温リリーフバルブBは、高い精度にてオイルポンプ9の吐出圧を検知し、オイルのリリーフ制御を行うことができる。
オイルフィルタ102によるオイルの圧力損失は温度により異なる。圧力損失とは、油圧の低下量である。したがって、感温リリーフバルブBがオイルフィルタ102よりも下流側に位置していると、圧力損失を受けたオイルが感温リリーフバルブBにより油圧制御されることになり、オイルポンプ9から吐出されたオイルの実際の油圧の変化を検知しにくくなる。
本発明では、繰り返し述べるが、オイル循環回路6の上流流路61には、オイルフィルタ102が設けられると共に前記感温リリーフバルブBは前記オイルフィルタ102よりも上流側に位置してなる構成とした。これによって、油温によって可変するオイルフィルタ102の圧力損失の影響を受けずに感温リリーフバルブBによる制御を行うことができる。
さらに、本発明において、オイルポンプ9のポンプハウジング91内に、油圧リリーフバルブA及び感温リリーフバルブBを組み込みユニットとしたオイルポンプ9の構造において、オイルフィルタ102もポンプハウジング91内に設けることもできる。この場合、オイル循環回路6の上流流路61は、その一部をポンプハウジング91内に設けるものである。
A…油圧リリーフバルブ、1…弁体、B…感温リリーフバルブ、4…感温弁体、
6…オイル循環回路、61…上流流路、62…下流流路、9…オイルポンプ、
7…リリーフ流路、71…第1リリーフ分岐流路、72…第2リリーフ分岐流路、
9A…吸入部、9B…吐出部、E…エンジン、102…オイルフィルタ。

Claims (6)

  1. オイルポンプと、該オイルポンプの吐出部側からエンジンまで設けられた上流流路と、オイルの圧力にて弁体が移動することでオイルのリリーフを行う油圧リリーフバルブと、オイルの油温を感知して無段階に開閉することでオイルのリリーフを行う感温リリーフバルブとを具備し、前記上流流路には前記油圧リリーフバルブと前記感温リリーフバルブとが並列に配置され、前記上流流路にはオイルフィルタが設けられると共に前記感温リリーフバルブは前記オイルフィルタよりも上流側に位置してなることを特徴とするエンジンのオイル回路のリリーフ装置。
  2. 請求項1において、低油温のとき、前記感温リリーフバルブは、オイルリリーフが行われてなることを特徴とするエンジンのオイル回路のリリーフ装置。
  3. 請求項1において、中油温のとき、前記感温リリーフバルブは低油温付近でオイルリリーフの量が多く、高油温付近でオイルリリーフの量が少なくなるように行われてなることを特徴とするエンジンのオイル回路のリリーフ装置。
  4. 請求項1において、高油温のとき、前記感温リリーフバルブは、オイルリリーフは行われないことを特徴とするエンジンのオイル回路のリリーフ装置。
  5. 請求項1,2,3又は4の何れか1項の記載において、前記感温リリーフバルブは前記エンジンに設けられてなることを特徴とするエンジンのオイル回路のリリーフ装置。
  6. 請求項1,2,3,4又は5の何れか1項の記載において、前記上流流路にはリリーフ流路が分岐され、該リリーフ流路に前記油圧リリーフバルブと前記感温リリーフバルブとが並列に設けられ、前記リリーフ流路の分岐部は、前記オイルフィルタよりも上流側に位置してなることを特徴とするエンジンのオイル回路のリリーフ装置。
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