JPH0234404Y2 - - Google Patents

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JPH0234404Y2
JPH0234404Y2 JP1985000771U JP77185U JPH0234404Y2 JP H0234404 Y2 JPH0234404 Y2 JP H0234404Y2 JP 1985000771 U JP1985000771 U JP 1985000771U JP 77185 U JP77185 U JP 77185U JP H0234404 Y2 JPH0234404 Y2 JP H0234404Y2
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oil
passage
valve
pressure
relief
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Description

【考案の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
本考案は、エンジン各部に潤滑剤としてのオイ
ルを供給するオイル通路の構造に関するものであ
り、特に、オイルポンプ下流のオイル通路からオ
イルをオイルパンに戻すためのオイルリリーフ通
路の構造に係る。
【従来の技術】
エンジンの内部には、オイルパン内に貯溜され
た潤滑剤としてのオイルをオイルポンプによつて
吸入圧送し、潤滑各部に供給するためのオイル通
路が形成されている。 また、オイルポンプ下流のオイル通路には、オ
イルポンプの送油に伴うオイル通路内の圧力(油
圧)が設定油圧以上となつた時に開弁するオイル
リリーフ弁を備えたオイルリリーフ通路が接続さ
れ、余剰のオイルをオイルパンに戻してオイル通
路内の最大油圧を規制している。 ところで、従来のオイル通路構造として、始動
時、特にオイルの粘度が高くなる低温始動時に、
オイル通路からのオイルリリーフ量を増大させ、
オイルポンプ下流のオイル通路内油圧を低下させ
てオイルポンプにかかる負荷を軽減して始動性の
向上をはかるものが知られている(例えば、実開
昭55−135112号公報)。 具体的には、エンジンを始動する際にはスター
タモータによつてフライホイールを回転させ、エ
ンジンを始動可能な最小回転数まで到達させる必
要があるが、低温時にはオイルの粘度が高くなる
ことにより、オイル通路内を流動するオイルの流
動抵抗が増してオイルポンプにかかる負荷が増大
し、これがスタータモータ駆動力の反力として作
用するために、エンジンを始動可能な最小回転数
に到達させることができなくなり、始動性の悪化
をきたす。 そこで上記した従来のオイル通路構造によれ
ば、オイルポンプ下流のオイル通路とオイルパン
とを連通する第1のオイルリリーフ通路と、これ
と並列に第2のオイルリリーフ通路とを設け、第
1のオイルリリーフ通路にはオイル通路内の油圧
が設定油圧以上となつたときに開弁するオイルリ
リーフ弁を、第2のオイルリリーフ通路には温度
および始動信号によつて開弁するオイルリリーフ
通路開閉弁が設けられている。 そして通常時(温度が設定値以上でかつ完爆し
た後)は、オイルリリーフ通路開閉弁が閉弁され
るため、オイルポンプ下流のオイル通路は第1の
オイルリリーフ通路のみを介してオイルパンと連
通可能となる。このため、オイル通路はオイル通
路内圧が最大油圧(第1のオイルリリーフ通路に
設けられたオイルリリーフ弁の開弁圧)を越える
時のみオイルリリーフ弁の開弁によつてオイルパ
ンと連通され、所定の油圧を確保しつつ、オイル
をエンジンの潤滑各部に供給する。 一方、第2のオイルリリーフ通路が第1のオイ
ルリリーフ通路と並列に接続され、かつその途中
に温度および始動信号に基づいて通路を連通する
開閉弁が設けられているため、温度が設定温度以
下で、かつエンジンが完爆するまでの間はオイル
リリーフ通路開閉弁が開弁され、第2のオイルリ
リーフ通路が連通されて圧送されたオイルの一部
がオイルパンに戻される。 従つて、オイルの粘度が高くなる低温時で、か
つ少なくともスタータモータによつてフライホイ
ールが回転され、エンジンが始動可能な最小回転
数に達するまでは、第2のオイルリリーフ通路を
介して一部のオイルがオイルパンに戻されるた
め、オイルポンプ下流の油圧が小さくなつてオイ
ルポンプにかかる負荷が軽減される。 これによつてスタータモータにかかる負荷が軽
減され、速やかにエンジンを始動させることがで
きる。
【考案が解決しようとする課題】
ところが、低温始動時に第2のオイルリリーフ
通路を介してオイルをオイルパンに戻す従来のオ
イル通路構造においては、温度状態によつて変化
するオイルの粘度の影響については何ら考慮され
ておらず、場合によつては始動時に必要な最低油
圧を確保することが困難となり、エンジンが完爆
した時点で充分なオイルをエンジンの潤滑各部に
圧送することができないことがあつた。 つまり、上記したオイル通路構造によれば、第
2のオイルリリーフ通路には単に温度および始動
信号によつて第2のオイルリリーフ通路を連通す
る開閉弁が介装されているのみであるため、低温
時であつても比較的温度が高く粘度もさほど高く
ない場合には、第2のオイルリリーフ通路を介し
て大量のオイルがオイルパンに戻されることにな
り、かつ、オイルポンプの送油能力も小さいため
にオイルポンプ下流のオイル通路内の油圧が極度
に低下し、充分な量のオイルを潤滑各部に送給す
ることができなくなる。 このため、始動に伴つて回転数が上昇した時点
で潤滑面に充分なオイルが供給されず、金属接触
に伴う焼付きを起こすことがあつた。特に低温時
には所謂フアーストアイドルによつて回転数が
1500〜2000rpmまで上昇するため、非潤滑に伴う
焼付きの発生は一層顕著となる。 なお、この対策としてオイルリリーフ通路開閉
弁の上流または下流にオリフイスを設け、第2の
オイルリリーフ通路を流動するオイルの量を規制
して最低油圧を設定することも考えられるが、温
度変化に関わらず最低油圧を確保しようとする場
合には、オリフイスの径を相当小さく設定する必
要があり、極低温時に多量のオイルをオイルパン
に戻すことができなくなる。このため、オイルポ
ンプ下流のオイル通路の油圧を低くすることがで
きず、オイルポンプにかかる負荷を減減すること
ができない。 従つて、本考案は温度状態の変化に伴うオイル
の粘度変化があつても常時始動に必要な最低油圧
を確保しつつ、オイルポンプの負荷を軽減して始
動性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
そこで本考案は、上記の課題を解決するため
に、オイルポンプ下流のオイル通路とオイルパン
とを連通する第1のオイルリリーフ通路と、これ
と並列に第2のオイルリリーフ通路を設け、第1
のオイルリリーフ通路にはオイル通路内の油圧が
設定油圧以上となつたときに開弁するオイルリリ
ーフ弁を、第2のオイルリリーフ通路には始動信
号によつて開弁するオイルリリーフ通路開閉弁を
備えたエンジンのオイル通路構造において、上記
第2のオイルリリーフ通路には、オイルリリーフ
通路開閉弁と直列に第2のオイルリリーフ弁が設
けられ、この第2のオイルリリーフ弁の開弁圧は
第1のオイルリリーフ通路に設けられたオイルリ
リーフ弁の開弁圧よりも低く、かつ、始動時に必
要な最低油圧以上の油圧で開弁するように設定さ
れていることを特徴とする。
【作用】
本考案のオイル通路構造によれば、第2のオイ
ルリリーフ通路を設け、かつこの通路に始動信号
によつて通路を連通するオイルリリーフ通路開閉
弁を設けたので、低温始動時にオイルポンプ下流
の油圧を低下させてオイルポンプにかかる負荷を
軽減することができる。 また、第2のオイルリリーフ通路に第1のオイ
ルリリーフ通路に設けられたオイルリリーフ弁の
開弁圧よりも低く、かつ、始動時に必要な最低油
圧以上の油圧で開弁する第2のオイルリリーフ弁
を介装したことにより、オイルの粘度変化があつ
てもオイルが過剰にオイルパンに戻されることを
防止できる。
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。 《第1実施例》 第1図は本考案の第1実施例に係るエンジンの
オイル通路構造を示す全体構成図である。 潤滑剤としてのオイルは、オイルパン1内に貯
溜されており、オイルポンプ3によつてオイルス
トレーナ2、オイル通路7およびオイルフイルタ
4を介してエンジンの潤滑各部に供給される。 また、オイルポンプ3下流のオイル通路7には
一端がオイルパン1内に開放される第1のオイル
リリーフ通路6が接続されており、またこの第1
のオイルリリーフ通路6の途中にはオイル通路7
内の最大油圧を規制し、余剰のオイルをオイルパ
ン1に戻すための常閉の第1のオイルリリーフ弁
5が介装されている。 第1のオイルリリーフ弁5は、弁ケース41、
弁体42、弁ポート43および弁体42を弁ポー
ト43側へ付勢する圧縮コイルばね44から構成
されており、オイルポンプ3下流のオイル通路7
内の油圧が設定値(例えば、5Kg/cm2)に達した
時点で弁体42が下方に押圧され、圧縮コイルば
ね44を圧縮して弁ポート43を開放(開弁)
し、オイルポンプ3下流の油圧が極度に大きくな
つてオイルポンプ3にかかる負荷が増大すること
を抑制する。 一方、オイルポンプ3下流のオイル通路7には
第1のオイルリリーフ通路6と並列に第2のオイ
ルリリーフ通路22が接続されており、その一端
は第1のオイルリリーフ通路6と同様、オイルパ
ン1内に開放している。 第2のオイルリリーフ通路22の途中には、オ
イルリリーフ通路開閉弁23が介装されており、
ソレノイド33への通電によつて第2のオイルリ
リーフ通路22を連通する。 ソレノイド33の制御回路は、バツテリ24、
スタータスイツチ25、ソレノイド31及び電気
スイツチ32からなる電磁リレー26より構成さ
れており、スタータスイツチ25のオン(開)操
作に伴いソレノイド31が通電され、電気スイツ
チ32が閉止されてソレノイド33が通電される
ようになつている。 さらに、本実施例のオイル通路構造によれば、
オイルリリーフ通路開閉弁23の下流(オイルリ
リーフ通路開閉弁23とオイルパン1との間)に
第2のオイルリリーフ弁21が介装されている。 第2のオイルリリーフ弁21は弁ケース51、
弁体52、弁ポート53及び弁体52を弁ポート
53側へ付勢する圧縮コイルばね54より構成さ
れており、その開弁圧は第1のオイルリリーフ弁
5の開弁圧(5Kg/cm2)よりも低く、かつ、始動
時に必要な最低油圧(クランキングによつて充分
にオイルを潤滑各部へ送給できる圧力;例えば、
0.5〜1Kg/cm2)を確保できる程度に設定されて
いる。 上記の構成における本実施例の作用を説明す
る。 エンジンを始動する際にスタータスイツチ25
をオン(閉)すると、ソレノイド31が通電さ
れ、電気スイツチ32が閉止して電磁リレー26
がオンとなる。 これに伴いオイルリリーフ通路開閉弁23を構
成するソレノイド33が通電されてオイルリリー
フ通路開閉弁23がオン、即ち、開弁してオイル
リリーフ通路22を連通する。 一方、スタータスイツチ25のオンに伴い、図
示しないスタータモータの駆動力によりエンジン
が回転(クランキング)するため、オイルポンプ
3も回転する。従つて、オイルパン1内に貯溜さ
れたオイルはオイルストレーナ2、オイルポンプ
3及びオイルフイルタ4およびオイル通路7を介
してエンジンの潤滑各部に供給される。 このとき、オイルポンプ3の回転数はさほど高
くないため、オイルポンプ3によつて送給される
オイルの圧力(油圧)も僅かしか上昇しない。 従つて、始動時(クランキング中)のオイル通
路7内の油圧は第1のオイルリリーフ通路6に設
けた第1のオイルリリーフ弁5を開弁させるには
至らず、第1のオイルリリーフ通路6は閉止され
た状態に保持される。 一方、第2のオイルリリーフ通路22に設けた
第2のオイルリリーフ弁21は、その開弁圧が第
1のオイルリリーフ弁5の開弁圧(例えば、5
Kg/cm2)よりも低く、かつ、始動時に必要な最低
油圧よりも高い値(例えば、0.5〜1Kg/cm2)に
設定されている。 このため、始動時(クランキング中)に油圧が
0.5〜1Kg/cm2に達するまでは第2のリリーフ弁
21は第2のオイルリリーフ通路22を閉止した
状態に保持されるが、油圧がこれを越えた場合に
は即座に開弁してオイル通路7のオイルの一部を
第2のオイルリリーフ通路22を介してオイルパ
ン1内に戻す。 従つて、本実施例によれば、始動時においては
オイルポンプ3下流のオイル通路7内の油圧が
0.5〜1Kg/cm2に達した時に第2のオイルリリー
フ通路22が連通され、オイル通路7内のオイル
がオイルパン1に戻されるため、オイル通路7内
の油圧が低くなり、始動時にオイルポンプ3に作
用するオイルの流動抵抗に伴う負荷の増大が抑制
される。 また、本実施例の如く、第2のオイルリリーフ
弁21を設けたことにより、始動時におけるオイ
ル通路7内の油圧は最低でも0.5〜1Kg/cm2は確
保されることになり、始動時に必要な最低油圧が
保たれることになる。 従つて、エンジンが始動に必要な最小回転数ま
で到達し、始動が完了(完爆)した時点で既にエ
ンジンの潤滑各部には充分なオイルが供給されて
いることになり、潤滑面の焼付きを抑制すること
ができる。 一方、エンジンが完爆した後は、スタータスイ
ツチ25がオフ(開)となるため、ソレノイド3
1は非通電となり、電気スイツチ32が開となつ
て電磁リレー26がオフとなり、それに伴つてソ
レノイド33も非通電となつて第2のオイルリリ
ーフ弁21が閉弁される。 即ち、完爆(始動)後はオイル通路7内のオイ
ルは第2のオイルリリーフ通路22を介してはオ
イルパン1には戻されない。 そしてオイルポンプ3の回転数が増し、オイル
ポンプ3下流のオイル通路7内の油圧が増大し、
第1のオイルリリーフ弁5の設定油圧(例えば、
5Kg/cm2)を越えた場合には、第1のオイルリリ
ーフ弁5が開弁し、第1のオイルリリーフ通路6
を介して余剰のオイルがオイルパン1に戻され
る。 従つて、オイルポンプ3下流のオイル通路7内
油圧が過剰に上昇することが回避され、オイルポ
ンプ3にかかる負荷も軽減されて、エンジン出力
が低下する等の不具合も回避される。 《第2実施例》 第2図は本考案の第2実施例に係るエンジンの
オイル通路構造を示す全体構成図である。 なお、本実施例において第1図に相当する部分
には第1図と同一符号を付し、それぞれについて
の詳細な説明は省略する。 本実施例は第1図の実施例に対して、ソレノイ
ド33の制御回路を構成するスタータスイツチ2
5、電磁リレー26を構成するソレノイド31と
直列に水温スイツチ50を設けたことが相違して
いる。 水温スイツチ50はその設定温度が例えば40℃
とされ、水温が40℃以上で開、40℃以下で閉とな
るように構成されている。 従つて、始動時にスタータスイツチ25がオン
(閉)されても水温が40℃以上にある場合には水
温スイツチ50が開となつているため、ソレノイ
ド31は通電されず、電磁リレー26はオフのま
まとなつてオイルリリーフ通路開閉弁23はオ
フ、即ち、閉弁したままに保持される。 このように水温が40℃以上にある場合には、オ
イル通路7を流動するオイルの粘度はさほど高く
なく、流動抵抗は小さい。 従つて、始動時にオイルポンプ3下流のオイル
通路7よりオイルをオイルパン1に戻して油圧を
下げ、オイルポンプ3にかかる負荷を軽減しなく
ても、速やかにエンジンの回転を始動可能な最小
回転数まで上昇させることができる。 一方、水温が40℃以下の場合には、スタータス
イツチ25および水温スイツチ50がともにオ
ン、即ち、閉止されるため、電磁リレー26のソ
レノイド31が通電され、電気スイツチ32が閉
止されてソレノイド33が通電される。 従つて、オイルリリーフ通路開閉弁23は開弁
されて第2のオイルリリーフ通路22が連通され
る。 この場合、オイルポンプ3によるオイルの圧送
に伴つてオイル通路7内の油圧が除々に上昇する
が、油圧が始動時に必要な最低油圧に達し、第2
のオイルリリーフ弁21の開弁圧0.5〜1Kg/cm2
を越えるまでは第2のオイルリリーフ弁21は閉
弁状態に保持され、これを越えた時点で開弁して
オイル通路7内のオイルを第2のオイルリリーフ
通路22を介してオイルパン1内に戻す。 従つて、エンジンの潤滑各部には始動時に必要
な最低油圧を保つた状態でオイルが供給され、エ
ンジンが完爆状態になつた時点で充分な量のオイ
ルが潤滑面に供給されることになる。 また、油圧が第2のオイルリリーフ弁21の開
弁圧を越えると、第2のオイルリリーフ弁21が
開弁し、オイル通路7内のオイルがオイルパン1
に戻される。従つて、始動時(クランキング中)
においてオイルポンプ3下流の油圧を低くするこ
とができ、オイルポンプ3にかかる負荷を軽減し
て始動性の向上をはかることができる。 《第3実施例》 第3図は本考案の第3実施例に係るエンジンの
オイル通路構造を示す全体構成図である。 なお、本実施例において第1図または第2図に
相当する部分には第1図または第2図と同一符号
を付し、それぞれについての詳細な説明は省略す
る。 本実施例は第2図の実施例に対して、ソレノイ
ド33の制御回路を構成するスタータスイツチ2
5、電磁リレー26を構成するソレノイド31お
よび水温スイツチ50と直列にエンジン回転数ス
イツチ48を設けたことが相違している。 エンジン回転数スイツチ48は、設定回転数が
例えば完爆回転数に設定され、回転数がこの設定
回転数を越えた時に開、設定回転数以下の時(ク
ランキング回転数)の時に閉となるように構成さ
れている。 従つて、始動時にスタータスイツチ25がオン
(閉)、水温スイツチ50が閉(40℃以下)および
回転数が設定回転数以下(クランキング中)の時
のみソレノイド31が通電され、電磁リレー26
がオンとなつてソレノイド33が通電される。 即ち、低温始動時でかつ回転数が設定値以下の
時のみソレノイド33が通電されてオイルリリー
フ通路開閉弁23が開弁される。 以下、本実施例における作用は上記第1または
第2実施例と同様であるため、詳細な説明は省略
する。 《第4実施例》 第4図は本考案の第4実施例に係るエンジンの
オイル通路構造を示す全体構成図である。 なお、本実施例において第1図に相当する部分
には第1図と同一符号を付し、それぞれについて
の詳細説明は省略する。 本実施例は第1図の実施例に対して、第2のオ
イルリリーフ通路22にオイルリリーフ通路開閉
弁23、第2のオイルリリーフ弁および温度開閉
弁60を直列に配置した点が相違している。 温度開閉弁60は設定温度が例えば40℃とさ
れ、水温が40℃以上で閉、40℃以下で開となるよ
うに構成されている。 従つて、始動時にスタータスイツチ25がオン
(閉)され、電磁リレー26がオンとなつてオイ
ルリリーフ通路開閉弁23が開弁されたとして
も、水温が40℃以上の場合には第2のオイルリリ
ーフ通路22が閉塞されたままとなり、オイルポ
ンプ3下流のオイル通路7内のオイルはオイルパ
ン1には戻されない。 一方、水温が40℃以下の場合には、温度開閉弁
60が第2のオイルリリーフ通路22を連通する
ため、オイルリリーフ通路開閉弁23の開弁に伴
つて第2のオイルリリーフ通路22は連通可能な
状態にされる。 従つて、オイルポンプ3下流のオイル通路7内
の油圧が始動時に必要な最低油圧以上の油圧とな
り、第2のオイルリリーフ弁21の開弁圧を越え
ると、第2のオイルリリーフ弁21が開弁し、オ
イル通路7内のオイルがオイルパン1内に戻され
る。 このため、低温始動時にはオイルポンプ3下流
のオイル通路7内の油圧が低くなり、オイルポン
プ3にかかる負荷が軽減されて始動性の向上がは
かられる。 また、第2のオイルリリーフ弁21によつてオ
イル通路7内には始動時に必要な最低油圧が確保
されるため、エンジンが完爆した時点にはエンジ
ンの潤滑各部にオイルが供給され、焼付き等の不
具合を回避することができる。 《第5実施例》 第5図は本考案の第5実施例に係るエンジンの
オイル通路構造を示す全体構成図である。 なお、本実施例において第1図または第4図に
相当する部分には第1図または第4図と同一符号
を付し、それぞれについての詳細な説明は省略す
る。 本実施例の第4図の実施例に対して、第2のオ
イルリリーフ通路22に設けられたオイルリリー
フ通路開閉弁23、第2のオイルリリーフ弁21
および温度開閉弁60と直列にエンジン回転数感
応開閉弁61を設けたことが相違している。 エンジン回転数感応開閉弁61は、設定回転数
が例えば完爆回転数に設定され、回転数がこの設
定回転数を越えた時に閉、設定回転数以下の時
(クランキング回転数)の時に開となるように構
成されている。 従つて、始動時にスタータスイツチ25がオン
(閉)、温度開閉弁60が開(40℃以下)および回
転数が設定回転数以下(クランキング中)の時の
み第2のオイルリリーフ通路22が連通される。 以下、本実施例における作用は上記第1乃至第
4実施例と同様であるため、詳細な説明は省略す
る。 以上、本考案の特定の実施例について説明した
が、本考案は、この実施例に限定されるものでは
なく、実用新案登録請求の範囲に記載の範囲内で
種々の実施態様が包含されるものである。
【考案の効果】
以上のように本考案によれば、第2のオイルリ
リーフ通路を設け、かつこの通路に始動信号によ
つて通路を連通するオイルリリーフ通路開閉弁を
設けたので、特に低温始動時にオイルポンプ下流
の油圧を低下させてオイルポンプにかかる負荷を
軽減することができる。 従つて、スタータモータの駆動力に対する反力
を軽減することができ、始動に必要な最小回転数
まで速やかに回転数が上昇させることができ、始
動性の向上をはかることができる。 また、第2のオイルリリーフ通路に第1のオイ
ルリリーフ通路に設けられたオイルリリーフ弁の
開弁圧よりも低く、かつ、始動時に必要な最低油
圧以上の油圧で開弁する第2のオイルリリーフ弁
を介装したことにより、オイルに粘度変化があつ
たとしても、オイルが過剰にオイルパンに戻され
ることを防止できる。 従つて、オイル通路内には始動時に必要な最低
油圧が確保されることになり、完爆に伴つて回転
数が上昇した時点には既にエンジンの潤滑各部に
充分な量のオイルを供給することができ、焼付き
等の不具合を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例に係るオイル通路
構造を示す全体構成図、第2図は本考案の第2実
施例に係るオイル通路構造を示す全体構成図、第
3図は本考案の第3実施例に係るオイル通路構造
を示す全体構成図、第4図は本考案の第4実施例
に係るオイル通路構造を示す全体構成図、第5図
は本考案の第5実施例に係るオイル通路構造を示
す全体構成図である。 1……オイルパン、3……オイルポンプ、5…
…第1のオイルリリーフ弁、6……第1のオイル
リリーフ通路、7……オイル通路、21……第2
のオイルリリーフ弁、22……第2のオイルリリ
ーフ通路、23……オイルリリーフ通路開閉弁、
25……スタータスイツチ。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 オイルポンプ下流のオイル通路とオイルパンと
    を連通する第1のオイルリリーフ通路と、これと
    並列に第2のオイルリリーフ通路を設け、第1の
    オイルリリーフ通路にはオイル通路内の油圧が設
    定油圧以上となつたときに開弁するオイルリリー
    フ弁を、第2のオイルリリーフ通路には始動信号
    によつて開弁するオイルリリーフ通路開閉弁を備
    えたエンジンのオイル通路構造において、 上記第2のオイルリリーフ通路には、オイルリ
    リーフ通路開閉弁と直列に第2のオイルリリーフ
    弁が設けられ、この第2のオイルリリーフ弁の開
    弁圧は第1のオイルリリーフ通路に設けられたオ
    イルリリーフ弁の開弁圧よりも低く、かつ、始動
    時に必要な最低油圧以上の油圧で開弁するように
    設定されていることを特徴とするエンジンのオイ
    ル通路構造。
JP1985000771U 1985-01-08 1985-01-08 Expired JPH0234404Y2 (ja)

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