JP2016027009A - 二酸化炭素生成外用材及びその使用方法 - Google Patents

二酸化炭素生成外用材及びその使用方法 Download PDF

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Abstract

【課題】二酸化炭素の発生の持続性が高く、人の肌又は皮膚に対する保持性が優れている二酸化炭素生成外用材及びその使用方法を提供する。【解決手段】液体からなる第1剤と、粉体からなる第2剤とを、個別に包袋に収納して供される。第1剤は、アクリル酸系増粘剤及び糖質系増粘剤と水とを含む。第2剤は、26〜54質量%の炭酸塩と、炭酸塩のg当量の1.0〜1.5倍のg当量のコハク酸と、6〜37質量%のアクリル酸Naグラフトデンプンと、アクリル酸Naグラフトデンプンの質量%の0.2〜1.0倍の金属石鹸とを含む。第1剤の量に対する前記炭酸塩の量をX、前記第1剤の量に対する前記アクリル酸Naグラフトデンプンの量をYとしたとき、Y≦(23/300)、Y≦0.45X+(19/600)、Y≧0.1X+(1/300)、(1/30)≦X≦(1/3)である。【選択図】図1

Description

本発明は、肌又は皮膚に塗ることにより美容効果を有する二酸化炭素生成外用材及びその使用方法に関し、特に、液体の第1剤と粉体の第2剤とを撹拌混合することにより、二酸化炭素を生成して泡状のゲル剤を得、このゲル剤を肌に塗ることにより使用される二酸化炭素生成外用材及びその使用方法に関する。
二酸化炭素生成外用材は、肌又は皮膚に塗布すると、発生する二酸化炭素が、肌の血行を促進し、美肌効果を得ることができる。このような外用材としては、増粘剤を用いて、炭酸塩又は酸を含むゲルを生成し、それに、酸若しくは炭酸塩を含む顆粒剤又は水溶液を混合することにより、二酸化炭素を発生させる外用剤が知られている(特許文献1等)。また、アクリル酸Naグラフトデンプンを含有することにより、ムース状を呈し、ふんわりした独特の使用感及び清涼感を得ることを目的とした外用材も提案されている(特許文献2)。
特開2000−319187号公報 特開2011−256154号公報
しかしながら、上述の従来技術は、二酸化炭素を発生させた場合に、その二酸化炭素発生の持続性が低く、人の肌又は皮膚に塗る際の保持性が低いという難点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、二酸化炭素の発生の持続性が高く、人の肌又は皮膚に対する保持性が優れている二酸化炭素生成外用材及びその使用方法を提供することを目的とする。
本発明に係る第1の二酸化炭素生成外用材は、
液体からなる第1剤と、粉体からなる第2剤とを、個別に包袋に収納して供されるものであり、
前記第1剤は、第1剤の量に対して、0.5〜2.5質量%のアクリル酸系増粘剤及び0〜1.0質量%の糖質系増粘剤又は0.5〜3.0質量%のアクリル酸系増粘剤及び1.0〜5.0質量%の糖質系増粘剤と、70.0〜97.5質量%の水とを含み、
前記第2剤は、第2剤の量に対して、26〜54質量%の炭酸塩と、前記炭酸塩のg当量に対し1.0〜1.5倍のg当量のコハク酸と、6〜37質量%のアクリル酸Naグラフトデンプンと、前記アクリル酸Naグラフトデンプンの質量%の0.2〜1.0倍の金属石鹸とを含み、
前記第1剤の量に対する前記炭酸塩の量をX、前記第1剤の量に対する前記アクリル酸Naグラフトデンプンの量をYとしたとき、Y≦(23/300)、Y≦0.45X+(19/600)、Y≧0.1X+(1/300)、(1/30)≦X≦(1/3)であり、
前記第1剤及び第2剤は、容器内で混合撹拌されて、二酸化炭素ガスを生成することを特徴とする。
本発明に係る第2の二酸化炭素生成用外用材は、
液体からなる第1剤と、粉体からなる第2剤とを、個別に包袋に収納して供されるものであり、
前記第1剤は、第1剤の量に対して、0.5〜2.5質量%のアクリル酸系増粘剤及び0〜1.0質量%の糖質系増粘剤又は0.5〜3.0質量%のアクリル酸系増粘剤及び1.0〜5.0質量%の糖質系増粘剤と、70.0〜97.5質量%の水とを含み、
前記第2剤は、第2剤の量に対して、24〜53質量%の炭酸塩と、前記炭酸塩のg当量に対し1.0〜1.5倍のg当量のフマル酸と、7〜39質量%のアクリル酸Naグラフトデンプンと、前記アクリル酸Naグラフトデンプンの質量%の0.2〜1.0倍の金属石鹸とを含み、
前記第1剤の量に対する前記炭酸塩の量をX、前記第1剤の量に対する前記アクリル酸Naグラフトデンプンの量をYとしたとき、Y≦(7/75)、Y≦0.6X+(1/30)、Y≧0.1X+0.01、(1/30)≦X≦(3/10)であり、
前記第1剤及び第2剤は、容器内で混合撹拌されて、二酸化炭素ガスを生成することを特徴とする。
更に、例えば,
前記第1剤の量が、前記第2剤の量の1.2〜15.5倍となるように、前記第1剤と前記第2剤とが、所定量づつ、個別に包袋に収納されていることが好ましい。
この二酸化炭素生成外用材において、例えば、
前記アクリル酸系増粘剤は、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルジョンからなる群から選択された1又は2以上の材料であり、
前記糖質系増粘剤は、プルラン、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択された1又は2以上の材料である。
また、例えば、
前記炭酸塩は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、及びセスキ炭酸カリウムからなる群から選択された1又は2以上の材料である。
更に、本発明の二酸化炭素生成外用材は、前記第1剤が、保湿剤として、グリセリン,マルチトール、ソルビトール、蜂蜜、水飴、イソプレングリコール、BG、PG、DPG、及びジグリセリンからなる群から選択された1又は2以上の材料を含むことができる。
なお、本発明の二酸化炭素生成外用材において、全体の量の調整に、第2剤中に、ブドウ糖又は白糖等の糖を、0.1〜10.0質量%含有しても良い。このブドウ糖は、炭酸ガスの発生及びゲル化に無関係であり、単なる全体量の調整に使用する。また、前記酸は、コハク酸又はフマル酸の1種に限定されず、コハク酸、フマル酸及びクエン酸等を組み合わせて使用することができる。なお、酸の量は、炭酸塩のg当量に対し、1.0〜1.5倍のg当量だけ配合されるが、種々の酸を組み合わせて使用する場合は、その各酸のg当量の総合計が、炭酸塩のg当量の1.0〜1.5倍である。
本発明によれば、二酸化炭素ガス生成用の原料として、粉体からなる第2剤を用意し、増粘剤を含むものの実質的には水からなる液体の第1剤と、前記第2剤とを混合し、撹拌することにより、適度の粘度の二酸化炭素生成外用剤が得られる。この外用材を肌又は皮膚に塗ることにより、その肌又は皮膚に垂れずに保持され、しかも、長時間にわたり、二酸化炭素ガスが発泡する。これにより、肌又は皮膚の血行促進作用が得られ、美肌効果が得られる。
酸としてコハク酸を使用した場合の使用結果を示すグラフ図ある。 酸としてフマル酸を使用した場合の使用結果を示すグラフ図である。
以下、本発明の実施形態について、説明する。本発明においては、液体からなる第1剤と、粉体からなる第2剤とが、別の袋(包袋)等に格納されて、販売され、使用に供される。使用時には、第1剤と第2剤とを混合し、撹拌することにより、二酸化炭素ガスが生成し、泡状ゲルを得ることができる。
第1剤は、0.5〜2.5質量%のアクリル酸系増粘剤及び0〜1.0質量%の糖質系増粘剤又は0.5〜3.0質量%のアクリル酸系増粘剤及び1.0〜5.0質量%の糖質系増粘剤を、70.0〜98.0質量%の水に溶解させたものである。増粘剤は、アクリル酸系でも良いし、又は糖質系でもよい。また、アクリル酸系増粘剤のみでも良いが、アクリル酸系増粘剤のみであると、肌へのはり付きが弱く、プルラン等の糖質系増粘剤のみであると、増粘しづらい場合があるので、両者を組み合わせることが好ましい。なお、第1剤としては、増粘剤の他に、保湿剤及び香料等がある。
前記アクリル酸系増粘剤は、例えば、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルジョンからなる群から選択された1又は2以上の材料であり、前記糖質系増粘剤は、例えば、プルラン、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択された1又は2以上の材料である。
アクリル酸系増粘剤として、通常、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが使用され、糖質系増粘剤として、通常、プルランが使用される。このプルランの量は、第1剤中に0〜5.0質量%含まれる。つまり、プルラン等の糖質系増粘剤は、第1剤中に不添加で良い。また、保湿剤として、グリセリン、マルチトール、ソルビトール、精製蜂蜜、水飴、イソプレングリコール、BG,PG,DPG、又はジグリセリンを第1剤中に添加することもできる。
第2剤は、酸としてコハク酸を使用する場合は、第2剤の量に対して、26〜54質量%の炭酸塩と、前記炭酸塩のg当量の1.0〜1.5倍のg当量のコハク酸と、6〜37質量%のアクリル酸Naグラフトデンプンと、前記アクリル酸Naグラフトデンプンの質量の0.2〜1.0倍の金属石鹸とを含む粉体からなる。また、第2剤が、酸としてフマル酸を使用する場合は、第2剤の量に対して、24〜53質量%の炭酸塩と、前記炭酸塩のg当量の1.0〜1.5倍のg当量のフマル酸と、7〜39質量%のアクリル酸Naグラフトデンプンと、前記アクリル酸Naグラフトデンプンの質量%の0.2〜1.0倍の金属石鹸とを含む粉体からなる。
前記炭酸塩は、例えば、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、及びセスキ炭酸カリウムからなる群から選択された1又は2以上の材料であり、前記酸は、例えば、顆粒状酸である。なお、例えば、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸、グルタミン酸、アスパラギン酸、及び酒石酸からなる群から選択された1又は2以上の酸は微量添加することもできる。
なお、本発明の二酸化炭素生成外用材において、前記第2剤中に、全体の量の調整のために、ブドウ糖又は白糖等の糖を例えば0.1〜10.0質量%含有しても良い。このブドウ糖は、炭酸ガスの発生に無関係であり、単なる全体量の調整に使用することができる。
「第1剤の量(g):第2剤の量(g)の1.2〜15.5倍」
使用時には、前記第1剤と前記第2剤とを、第2剤に対し、第1剤を1.2〜15.5倍の質量で混合する。そして、両者を撹拌することにより、二酸化炭素ガスが生成し、泡状ゲルを得ることができる。この泡状ゲルを肌又は皮膚に塗布すると、肌又は皮膚の血行が促進され、美容効果を得ることができる。
炭酸塩と顆粒状酸は、相互に反応して、炭酸ガス(二酸化炭素ガス)を生成する。このとき、第2剤が第1剤に溶解して、十分に発泡する(炭酸ガスが生成する)と共に、顔面等への塗布性が優れたゲル状になるためには、第2剤の組成を下記のようにすることが必要である。
「炭酸塩の含有量:酸がコハク酸の場合は26〜54質量%、酸がフマル酸の場合は24〜53質量%」
第2剤を第1剤に溶解したときに、第2剤の炭酸塩と、顆粒状酸とが反応して、炭酸ガスが発生する。酸がコハク酸の場合は、十分な発泡量を得るためには、炭酸塩の第2剤中の含有量は、26〜54質量%であることが必要である。また、酸がフマル酸の場合は、十分な発泡量を得るためには、炭酸塩の第2剤中の含有量は、24〜53質量%であることが必要である。
「酸(顆粒状酸):g当量が炭酸塩のg当量の1.0〜1.5倍」
炭酸塩と酸とは、同一のg当量で、過不足なく反応する。従って、基本的には、炭酸塩と酸とを、同一g当量となるように配合する。しかし、酸のg当量を、炭酸塩のg当量の1.0〜1.5倍とすることにより、同一g当量で配合した場合と同様に効率的に炭酸ガスを生成することができる。即ち、炭酸塩として炭酸水素Naを使用し、酸としてコハク酸を使用した場合、炭酸水素Na(NaHCO)は1モルが84.01gであり、コハク酸(C)は2価の酸であって、そのモル質量は118.09g/molであるので、炭酸水素Naの1g当量は84.01g、コハク酸の1g当量は118.09/2=59.045gであるから、同一g当量の場合、g数は、炭酸水素Na:コハク酸=84.01:118.09/2=1:0.703の式から、炭酸水素Naが1gのときは、コハク酸が0.7gとなる。つまり、炭酸水素Naが1gの場合は、コハク酸が0.7gであるときに、両者は同一g当量(1.0倍)となり、コハク酸のg当量が炭酸塩の1.5倍の場合は、コハク酸の量は、1.05gとなる。なお、フマル酸も2価であり、モル質量は116.07g/molであるので、炭酸水素Naが1gのときは、同一g当量の場合に、フマル酸は0.7gとなる。
「アクリル酸Naグラフトデンプン:酸がコハク酸の場合は6〜37質量%、酸がフマル酸の場合は7〜39質量%」
アクリル酸Naグラフトデンプンは、室温で水に溶解して、迅速にゲルを作る。しかし、水溶性高分子の常として、このアクリル酸Naグラフトデンプンは、水に添加されると、継粉を生じやすい。このため、継粉が消失するまで溶解するために、長時間が必要である。そこで、本発明において、アクリル酸Naグラフトデンプンの他に、金属石鹸を分散剤として、配合する。これにより、継粉の生成を抑制できる。ダレが少なく、顔面等に塗布しやすいゲルを生成するために、酸がコハク酸の場合は、アクリル酸Naグラフトデンプンの量は、6〜37質量%とすることが必要である。同様に、酸がフマル酸の場合は、アクリル酸Naグラフトデンプンの量は、7〜39質量%とすることが必要である。
「金属石鹸:アクリル酸Naグラフトデンプンの量の0.2〜1.0倍」
金属石鹸は、アクリル酸Naグラフトデンプンの添加による継粉の発生を防止するために、分散剤として配合される。この継粉の防止のためには、金属石鹸の量は、アクリル酸Naグラフトデンプンの量の0.2〜1.0倍とすることが必要である。
「第1剤の量:第2剤の量の1.2〜15.5倍」
第1剤と第2剤とを混合し、撹拌したときに、塗布性が優れたゲルを得るために、増粘剤として作用するアクリル酸Naグラフトデンプンの量を、第1剤の量に対して適切に規定する必要がある。一方、第1剤と第2剤とを混合し、撹拌したときに、炭酸ガスが十分に発生して泡の生成が長時間にわたって維持されるためには、炭酸塩の量を、第1剤の量に対して適切に規定する必要がある。このように、第2剤中のアクリル酸Naグラフトデンプン及び炭酸塩の量を、第1剤の量との関係で、塗布性及び炭酸ガスの泡の生成及び維持を良好にする観点から規定するために、第1剤の量を第2剤の量の1.2〜15.5倍にすることが好ましい。これにより、ゲルの性状が、顔面等の皮膚に対する塗布性が優れたものとなる。例えば、第1剤を30gとして、第2剤を第1剤に混合し、両者を攪拌し、泡状ゲルをつくり、顔面又は肌に塗布する際、泡状ゲルが適度な硬さを維持していなくてはならない。第2剤に対する第1剤の配合量を変えて、ゲルを作り、テストを繰り返した結果、第1剤の量が少なく、相対的に、アクリル酸Naグラフトデンプンの配合量が多いと、ゲルが硬く、パサパサしたものとなり、塗布しづらくなる。このため、第1剤の量は第2剤の量の1.2倍以上とすることが好ましい。また、これにより、長時間、炭酸ガスを生成する泡状ゲルが得られる。なお、第1剤の配合量が多くなり過ぎ、第2剤のアクリル酸Naグラフトデンプンの配合量が少な過ぎると、混合物の粘性は低く、軟らかく水っぽくなり、液ダレが生じやすい。このため、第1剤の量は第2剤の量の15.5倍以下とすることが好ましい。
本発明は、この美容効果を有する二酸化炭素外用材を調整するために、使用される組成物であり、第1剤と第2剤との個別に梱包される材料である。ところで、従来から、増粘剤を用いて炭酸塩又は酸を含むゲルをつくり、それに酸又は炭酸塩を含む顆粒剤又は水溶液を混合し、二酸化炭素を発生させる外用剤は知られている。しかし、本発明は、酸又は炭酸塩を含まない水溶性組成物(第1剤)と、増粘剤、分散剤、炭酸塩及び酸からなる粉末(第2剤)とを混合し、撹拌して、二酸化炭素を発生させると同時に、泡状ゲルを作り、顔面等の肌に塗布する組成物である。第1剤は、やや粘性がある水溶液であることが必要である。これにより、第2剤を第1剤に混合して、撹拌することにより、泡状ゲルを形成することができる。
使用者は第1剤と第2剤とを室温で混合撹拌することにより、簡単に二酸化炭素を含む泡状ゲルを作り、顔面等の肌に塗布することができる。多くの水溶性増粘剤は加温したり、室温で長時間撹拌したりすることにより、ゲルを作ることができる。第2剤のアクリル酸Naグラフトデンプンは、室温で水と混合されて、瞬時にゲルを作る。しかし、水溶性高分子によく見られるように、このアクリル酸Naグラフトデンプンを水に混合したものは、継粉になりやすく、きれいに溶解するまで時間がかかる。本発明は、金属石鹸を分散剤として配合することにより、継粉を回避したものである。なお、継粉とは、粉を水などでこねるとき、こなれないで粉末のまま固まった部分をいう。
多くの増粘剤は塩の影響をうけ、増粘しにくい。アクリル酸Naグラフトデンプンは、水に対して僅かに添加されて十分な増粘を示すが、アクリル酸Naグラフトデンプンも塩の影響を受けるため、炭酸塩を含む粉体中のアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、塩を含まない場合よりも多くすることが必要である。また、ゲルを形成させるためには、分散剤の添加が必要となる。本発明は、この分散剤として、金属石鹸を配合する。これにより、第2剤に、炭酸ガス発生用の炭酸塩の配合を可能にする。
第1剤と第2剤を混合撹拌し、泡状ゲルを形成し始める時間は10秒以内で、30秒ほどの撹拌で顔面、肌に塗布することができる泡状ゲルを作ることができる。第2剤は、分散剤の配合により、粘度が小さい水溶液では増粘剤が浮き、ゲルにするには時間がかかる。本発明は、第2剤に多少の粘度をつけることにより、増粘剤が粘性のある水溶液にからみつくようにして、溶解していくようにして、これを解決した。
ゲル中の二酸化炭素の発生のために、酸を配合するが、この酸としては、水溶性の高い酸から難溶性の酸まである。基本的には、この酸は、水溶性に関して1種類のものを使用することができるが、水溶性に関して、2種類又は3種類以上の酸を配合することもできる。水溶性が高い酸のみだと、混合、撹拌、ゲル形成時に、激しく二酸化炭素を発生し、ゲルが泡だらけになり、顔面及び肌に塗布しにくいことがある。また、二酸化炭素が空気中に離散する速度も速く、効果的ではない。2種類以上の酸を混合する場合、酸の量は難溶性の酸が水溶性の高い酸より多いほうが好ましい。このことにより、より持続して二酸化炭素を発生することができ、ゲルを塗布した後も、十分に肌に二酸化炭素を接触させることができる。
泡状ゲルを顔面及び肌に塗布した後も、発泡し、泡がふくれて、たれ落ちる。第1剤に、プルラン等の接着性がある高分子を配合することにより、泡だれ防止をすると共に、二酸化炭素をゲル中により長く保持することが可能になる。
また、本発明の泡状ゲルを、顔面又は肌に塗布したまま、15分以上経過すると、水分が蒸発し、乾燥し、肌の上に硬い高分子の皮膜が徐々に形成し始める。第1剤に、グリセリン、マルチトール等の湿潤剤を添加することにより、肌の乾燥を防ぎ、皮膜形成を抑制することができる。グリセリン等のポリオールを3質量%以上配合すると、ゲル形成に影響を及ぼし、15分も経つと、ゲルが水っぽくなり、肌からたれ落ちる。糖質系のマルチトール、蜂蜜等の湿潤剤の配合がより好ましい。
次に、本発明の範囲に入る実施例と、本発明の範囲から外れる比較例とを対比して、本発明の効果を実証する。
(第1実施例)
先ず、第1剤中のアクリル酸系増粘剤及び糖質系増粘剤の量に関する試験結果について説明する。第2剤として、下記表1に記載の4種の試料1〜4を作成した。アクリル酸Naグラフトデンプン及び炭酸水素Naの組成は、全ての試料で同一である。
Figure 2016027009
そして、第1剤として、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを第1剤の質量あたり1.8質量%、プルランを3質量%、残部を精製水としたものを用意した。そして、下記表2に示すように、第1剤30gに対して、第2剤の試料1〜4を表2に記載の量だけ添加し、90秒間、撹拌混合した。そして、得られたゲルを、顔及び肌に塗布し、15分間、塗布の状態を観察した。また、塗布時のゲルの使用性を調べた。各ゲルの塗布性及び使用性(以下、まとめて使用性という)を、以下のようにして評価した。即ち、顔及び肌への塗布時にヘラから泡ゲルが落ちず、スムーズに塗布でき、塗布後、顔及び肌から泡ゲルが垂れ落ちず、良好に肌に付着し、かつ塗布後15分経過した後に洗浄したときにゲルがきれいに落ちた場合を、○とした。塗布時に泡ゲルがヘラから落ちたり、塗布後に顔及び肌から泡ゲルが垂れ落ちたりする場合、又は洗浄時に肌から泡ゲルのぬるみが落ちにくく、肌がべたべたする場合を×とした。そして、どちらともいえない場合を△とした。その結果を下記表2に併せて示す。第1剤の組成が前述の場合は、
使用性は全て良好であった。
Figure 2016027009
次に、第1剤のアクリル酸系増粘剤であるアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを4.0質量%に固定し、糖質系増粘剤であるプルランを下記表3に示すように配合し、残部を精製水として、第1剤を調合した。そして、第2剤を下記表3に示すように、第1剤に混合し、その使用性を評価した。アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが4.0質量%の場合は、全ての試料が×であった。このゲルは、全てぱさぱさした状態であり、肌に張り付きが悪く、泡ゲルが落下した。
Figure 2016027009
次に、第1剤のアクリル酸系増粘剤であるアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを3.5質量%に固定し、糖質系増粘剤であるプルランを下記表4に示すように配合し、残部を精製水として、第1剤を調合した。そして、第2剤を下記表4に示すように、第1剤に混合し、その使用性を評価した。アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが3.5質量%の場合は、全ての試料が×又は△という評価であった。このゲルは、全てぱさぱさした状態であり、肌に張り付きが悪く、泡ゲルが落下した。また、プルランが5.0質量%になると、塗布の仕方を注意すると、ゲルが落ちなくなるが、プルランが6.0質量%になると、塗布後の洗浄で、ゲルがすっきり落ちにくくなり、肌にベトベト感が残る。
Figure 2016027009
次に、第1剤のアクリル酸系増粘剤であるアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを3.0質量%に固定し、糖質系増粘剤であるプルランを下記表5に示すように配合し、残部を精製水として、第1剤を調合した。そして、第2剤を下記表5に示すように、第1剤に混合し、その使用性を評価した。アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが3.0質量%の場合は、プルランが1.0〜5.0質量%の場合に、使用性が良好な結果が得られた。プルランが0%及び0.5質量%の場合は、ぼそぼその張り付きが弱いゲルが得られ、泡落ちが認められた。プルランが6質量%にあると、塗布後の洗浄で、ゲルがすっきり落ちにくく、肌にベトベト感が残った。
Figure 2016027009
次に、第1剤のアクリル酸系増粘剤であるアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを2.5質量%に固定し、糖質系増粘剤であるプルランを下記表6に示すように配合し、残部を精製水として、第1剤を調合した。そして、第2剤を下記表6に示すように、第1剤に混合し、その使用性を評価した。アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが2.5質量%の場合は、プルランが0〜5.0質量%の場合に、全ての第2剤に対して、使用性が良好な結果が得られ、肌に対するベトベト感も生じなかった。しかし、プルランが6質量%にあると、塗布後の洗浄で、ゲルがすっきり落ちにくく、肌にベトベト感が残った。
Figure 2016027009
次に、第1剤のアクリル酸系増粘剤であるアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを2.0質量%に固定し、糖質系増粘剤であるプルランを下記表7に示すように配合し、残部を精製水として、第1剤を調合した。そして、第2剤を下記表7に示すように、第1剤に混合し、その使用性を評価した。アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが2.0質量%の場合は、プルランが0〜5.0質量%の場合に、全ての第2剤に対して、使用性が良好な結果が得られた。プルランが0%の場合は、ぱさぱさのゲルで、泡が落ちやすいものであった。また、プルランが6.0質量%の場合は、表6と同様の結果となった。
Figure 2016027009
次に、第1剤のアクリル酸系増粘剤であるアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを1.5質量%に固定し、糖質系増粘剤であるプルランを下記表8に示すように配合し、残部を精製水として、第1剤を調合した。そして、第2剤を下記表8に示すように、第1剤に混合し、その使用性を評価した。アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが1.5質量%の場合は、プルランが0〜5.0質量%の場合に、全ての第2剤に対して、使用性が良好な結果が得られた。
Figure 2016027009
次に、第1剤のアクリル酸系増粘剤であるアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを1.0質量%に固定し、糖質系増粘剤であるプルランを下記表9に示すように配合し、残部を精製水として、第1剤を調合した。そして、第2剤を下記表9に示すように、第1剤に混合し、その使用性を評価した。アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが1.0質量%の場合も、プルランが0〜5.0質量%の場合に、全ての第2剤に対して、使用性が良好な結果が得られた。
Figure 2016027009
次に、第1剤のアクリル酸系増粘剤であるアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを0.5質量%に固定し、糖質系増粘剤であるプルランを下記表10に示すように配合し、残部を精製水として、第1剤を調合した。そして、第2剤を下記表10に示すように、第1剤に混合し、その使用性を評価した。アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが0.5質量%の場合も、2.5〜1.0質量%の場合と同様の結果が得られた。
Figure 2016027009
次に、第1剤のアクリル酸系増粘剤であるアクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを0.0質量%に固定し、糖質系増粘剤であるプルランを下記表11に示すように配合し、残部を精製水として、第1剤を調合した。そして、第2剤を下記表11に示すように、第1剤に混合し、その使用性を評価した。アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが0質量%の場合は、プルランが3〜5質量%で、試料2の場合のみ使用性が良く、それ以外は全ての組成で、泡ダレが生じて、使用性は欠けるであった。この試験例は、第1剤がプルランのみを含む場合であるが、この場合は、増粘しにくく、使用性がきわめて悪い。これらの試験結果から、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーが0.5〜3.0質量%、プルランが0〜5.0質量%の場合に、泡ダレがなく、肌に対する貼り付き性が良好なゲルを得ることができることがわかる。
以上の結果をまとめると、前記第1剤は、第1剤の量に対して、0.5〜2.5質量%のアクリル酸系増粘剤及び0〜1.0質量%の糖質系増粘剤と、水を含む液体であるか、又は、第1剤の量に対して、0.5〜3.0質量%のアクリル酸系増粘剤及び1.0〜5.0質量%の糖質系増粘剤と、水を含む液体であり、水の量は70.0〜97.5質量%である。
Figure 2016027009
(第2実施例)
次に、酸/炭酸塩のg当量の比による泡状ゲルの形成に関する影響を調べた試験結果について説明する。第2剤中の炭酸塩に対する酸の量及び種類が、泡状ゲルに対して及ぼす影響について調べた。第1剤は、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを1.8質量%、プルランを3.0質量%、マルチトールを8.0質量%含み、残部が精製水である液体である。第2剤の組成は、下記表12に示すとおりであり、30gの第1剤に対し、第2剤を添加混合して、90秒間撹拌し、ゲル状になったものを、人の顔面に塗布し、10〜15分間、ゲル及び発泡の状態を観察した。その結果を下記表3−1(コハク酸),表3−2(フマル酸)に示す。但し、アクリル酸Naグラフトデンプンと、ステアリン酸Mgとの質量の割合は、1:0.5に固定した。また、表3−1,表3−2に、炭酸塩のモル数に対する酸のg当量の比(酸/炭酸塩)も示した。前述の如く、コハク酸の場合、1gの炭酸水素Naに対して、コハク酸が0.7028gであるときに、両者は同一g当量となる。一方、フマル酸の場合は、1gの炭酸水素Naに対して、フマル酸が0.6908gであるときに、両者が同一g当量となる。
Figure 2016027009
Figure 2016027009
炭酸水素Na(炭酸塩)と、酸(コハク酸及びフマル酸)とが反応して、炭酸ガスが発生するが、この表12−1,表12−2に示すように、炭酸水素Naのg当量に対するコハク酸又はフマル酸のg当量の比が、0.75〜1.5の場合に、使用性が良好であった。しかし、前記g当量の比が1未満であると、酸の量が少なすぎて、反応に関与しない炭酸塩の量が増加し、炭酸塩が余ってしまい、無駄になる。このような無駄な炭酸塩が残存してしまうと、第2剤の量は、その混合効率上、第1剤に対して一定の制限がある中で、発泡に寄与しない第2剤中の粉末の量が増えるため、全体的にみて、発泡量が低下してしまう。このため、前記g当量の比は1.0以上として、炭酸塩の量により期待される発泡量を得ることが好ましい。しかし、前記g当量の比が、1.5を超えると、例えば、上記表3-1に記載の1.7の場合は、酸が多くなりすぎ、酸が溶けきれないで粒状に残り、酸に起因するざらざら感が生じる。これに対し酸/炭酸塩のg当量比が、1.0〜1.5である場合は、使用性が優れていた。
(第3実施例)
次に、アクリル酸Naグラフトデンプンの量に対する金属石鹸(ステアリン酸Mg)の量の影響を調べた。第1剤は、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを1.8質量%、プルランを3.0質量%、マルチトールを8.0質量%含む液体である。第2剤は、アクリル酸Naグラフトデンプンを0.5g、炭酸水素ナトリウムを2.0g、コハク酸を1.4gに固定し、ステアリン酸Mg(金属石鹸)の量を種々変えたものを作成した。炭酸水素Naとコハク酸とのg当量比は1.0である(g数は0.7倍)。そして、第1剤を30gとして、下記表13乃至表15に示すように、第2剤を混合して、90秒間攪拌混合することにより、泡状ゲルを作成した。この泡状ゲルの状態を観察し、泡状ゲルを肌に塗布したときに、白い塊がある状態を×、きれいにゲル状になっている状態を○、そのどちらとも判断がつかない場合を△として、泡状ゲルの状態を評価した。
Figure 2016027009
Figure 2016027009
Figure 2016027009
表13乃至表15に示すように、第2剤の酸として、コハク酸を使用し、アクリル酸Naグラフトデンプンに対する金属石鹸としてのステアリン酸Mgの量は、0.2〜1.0である場合に、きれいな泡状のゲルを得ることができた。また、表14に示すように、第2剤の量を表13の場合よりも多くして同様の試験を行った結果、ステアリン酸Mg/アクリル酸Naグラフトデンプンの質量比が、0.1の場合は、第1剤の液体の量に比して、第2剤の粉体の量が多いために、第1剤と第2剤との混合撹拌後、若干継粉が生じた。しかし、表15の場合も、ステアリン酸Mg/アクリル酸Naグラフトデンプンの質量比が0.2以上の場合は、第1剤と第2剤とを撹拌混合した結果、きれいな泡状ゲルが得られた。更に、表15に示すように、酸としてフマル酸を使用した場合も、コハク酸を使用した表4と同様の結果が得られた。一方、ステアリン酸Mgは、通常、軽く、細かい粉末であり、ステアリン酸Mgをアクリル酸Naグラフトデンプンの1.2倍以上添加すると、撹拌時に、粉末が多く、飛散しやすくなるため、撹拌捜査上、△とした。これらの表4乃至表6の結果から、ステアリン酸Mg/アクリル酸Naグラフトデンプンの質量比が0.2〜1.0である場合に、継粉の発生を防止して、きれいな泡状ゲルを得ることができた。
次に、良好なゲルを得るための試験結果について説明する。本試験は、ゲル形成性に特化した試験であるので、炭酸水素ナトリウム及び酸を含まない。即ち、炭酸水素ナトリウム及び酸を含まない粉体を使用して、炭酸ガスの発泡が生じないようにして、泡状ゲルの生成にのみ着目して、試験を実施した。アクリル酸Naグラフトデンプンを0.5gに固定し、ステアリン酸Mg(金属石鹸)を0.0g〜0.75gまで変更して配合し、十分に撹拌混合し、200ミリリットルのビーカーに、50.0ミリリットルの水を取り、この水中に上記撹拌混合した粉体を装入し、90秒間撹拌した。ゲル形成の開始時間(粘度が若干上昇し始めた時間)と硬いゲル(垂直に立てたガラス板に塗布しても流れ落ちない状態)が形成された時間を求め、90秒撹拌後のゲルの状態を観察した。ゲルがきれいに生成した場合を○、ゲルがきれいに生成されなかった場合を×、どちらともいえない場合を△とした。
Figure 2016027009
この表16に示すように、ステアリン酸Mgが添加されていない場合は、大きな継粉が多数発生し、90秒間の撹拌では、硬いゲルを形成せず、ゲルが軟らかいものであった。ステアリン酸Mgの量が増えるに従って継粉が小さくなり、硬いゲルを形成するようになった。そして、ステアリン酸Mgの量が0.1g以上になると、しっかりとしたゲルが形成された。一方,ステアリン酸Mgの量が0.75gになると、水上に粉が浮き、ゲル形成に時間がかかり、また、粉体(ステアリン酸Mg)が周囲に多く飛散する。よって、ステアリン酸Mg/アクリル酸Naグラフトデンプンの質量比が0.2〜1.0である場合に、十分なゲル化が可能であった。
また、ステアリン酸Mgの代わりに、ステアリン酸Caを使用して、同様の試験を実施した結果について、説明する。その結果を下記表17に示す。
Figure 2016027009
この表17に示すように、ステアリン酸Caを使用した場合も、ステアリン酸Ca/アクリル酸Naグラフトデンプンが0.2〜1.0の場合に、短時間に十分なゲルを形成することができた。
(第4実施例)
次に、酸としてコハク酸を使用した場合において、炭酸塩及びアクリル酸Naグラフトデンプンの量の発泡及びゲル化に対する影響について説明する。第1剤は、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを1.8質量%、プルランを3.0質量%、マルチトールを8.0質量%含む液体である。第2剤は、炭酸水素Naを1.0g、コハク酸を0.7gに固定して配合した。2モルの炭酸水素Naと、1モルのコハク酸とが反応して、全量の炭酸水素Naから炭酸ガス(CO)が発生し、コハク酸の全量が炭酸ガスの発生に使用されるので、コハク酸のモル数は、炭酸水素Naのモル数の1/2とした。即ち、炭酸水素Na(NaHCO)は1モルが84.01g、コハク酸(C)は1モルが118.09gであるので、炭酸水素Naが1.0gの場合は、(1.0/84.01)モルであり、このモル数の1/2のモル数のコハク酸の量は、118.09×(1.0/84.01)×(1/2)=0.7gである。そして、アクリル酸Naグラフトデンプン及びステアリン酸Mg(金属石鹸)の量を、種々変更して、第2剤に配合した。但し、ステアリン酸Mgの量は、アクリル酸Naグラフトデンプンの量の1/2に固定した。この第2剤を30gの第1剤に投入し、90秒間という比較的長い時間撹拌して第2剤を第1剤に十分混合することにより、泡状ゲルを作成し、この泡状ゲルを垂直に立てたガラス板に塗布し、更に、同時に泡状ゲルを顔面に塗布し、10分〜15分間、泡状ゲルの状態を観察した。その結果を下記表18〜27に示す。但し、使用性欄には、塗布時、塗布後から洗浄までの間に、泡状ゲルが液ダレを生じるか、泡状ゲルが落ちるか、又はしっかりと塗布できなかった場合を×、液ダレ及び泡状ゲルの落下が生じないで、しっかりと塗布できた場合を○、どちらともいえない場合を△として、使用性を評価した。評価の主体は、顔面上の塗布結果を基にし、ガラス板への塗布性も考慮した。但し、実質的には、両者に実質的な差はなかった。
Figure 2016027009
この表18にみるように、炭酸水素Naが1.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.2〜1.4gであった。このアクリル酸Naグラフトデンプンの量が0.2gの場合は、第2剤の全量は、1.0+0.7+0.2+0.1=2gであるから、アクリル酸Naグラフトデンプンは、第2剤中で、0.2/2×100=10%となる。同様に、炭酸水素Naは、第2剤中で、1.0/2×100=50%である。同様にして、アクリル酸Naグラフトデンプンが、0.05gから1.6gである場合に、炭酸水素Na及びアクリル酸Naグラフトデンプンの第2剤中の組成を、表18に示した。
表18に示すように、アクリル酸Naグラフトデンプンが0.05gの場合は、液ダレ又は泡ダレが生じるため、使用性は「×」であった。また、アクリル酸Naグラフトデンプンが0.08gの場合は、第1剤に第2剤を加えて90秒間撹拌してゲルを作成し、垂直に立てたガラス板にこのゲルを塗布して10〜15分間観察したところ、軟らかいゲルで、液だれが生じるような不安定なものであった。よって、この場合の使用性は△とした。アクリル酸Naグラフトデンプンが0.2〜1.4gの場合は、泡ダレが全く生じなかった。アクリル酸Naグラフトデンプンが1.6gの場合は、第1剤と第2剤とを混合して得たゲルが硬く、ぱさぱさの状態になり、塗布しにくいものであった。よって、混合撹拌及び塗布時の使用性が良好な場合のアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.2〜1.4gであり、そのときのアクリル酸Naグラフトデンプンの組成は、10〜36.8質量%であり、炭酸水素Naの組成は、26.3〜50質量%である。
次に、炭酸水素Naの量を2.0gに変更して、同様の試験を実施した。コハク酸の量は、炭酸水素Naのモル数の1/2のモル数に相当する1.4gである。下記表19はその結果を示す。この表19にみるように、炭酸水素Naが2.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.3〜1.9gであった。即ち、炭酸水素Naが2.0gの場合、アクリル酸Naグラフトデンプンが0.1gのときは、しっかりしたゲルができず、液ダレが生じた。アクリル酸Naグラフトデンプンが0.15g及び0.2gの場合も同様であり、△とした。また、アクリル酸Naグラフトデンプンが2.0g以上になると、ゲルが硬くぱさぱさした状態となり、顔に塗布しづらくなり、肌への張り付きも弱くなる。このため、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.3〜1.9gであり、このときのアクリル酸Naグラフトデンプンの組成は、7.8〜30.4質量%、炭酸水素Naの組成は、32.0〜52.0質量%である。

Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を3.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表20はその結果を示す。この表20にみるように、炭酸水素Naが3.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.4〜2.3gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、7.0〜26.9質量%、炭酸水素Naは35.1〜52.6質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を4.0gに変更し、コハク酸を2.8gに変更して、同様の試験を実施した。下記表21はその結果を示す。この表21にみるように、炭酸水素Naが4.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.5〜2.3gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、6.6〜22.4質量%、炭酸水素Naは39.0〜53.0質量%である。アクリル酸Naグラフトデンプンの量が0.3gの場合は、しっかりしたゲルができず、液だれが生じた。また、アクリル酸Naグラフトデンプンが2.5gの場合は、水分が足りず、パサパサのゲルで塗布しにくいものであった。アクリル酸Naグラフトデンプンの量が0.4g及び2.4gの場合は、状況がそれに近いものであった。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を5.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表22にその結果を示す。この表22にみるように、アクリル酸Naグラフトデンプンが0.4gの場合は、発泡量に対してゲルが軟らかすぎ、泡が落ちてしまった。また、アクリル酸Naグラフトデンプンが2.5g以上になると、硬いぱさぱさのゲルとなり、ガラス板への張り付きが弱く、泡ゲルが落ちてしまった。アクリル酸Naグラフトデンプンの量が0.5g及び2.4gの場合は、状況がそれに近いものであった。よって、炭酸水素Naが5.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.6〜2.3gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、6.4〜19.3質量%、炭酸水素Naは、41.8〜53.2質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を6.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表23はその結果を示す。この表23にみるように、炭酸水素Naが6.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.7〜2.3gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、6.2〜17.0質量%、炭酸水素Naは、44.0〜53.3質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を7.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表24はその結果を示す。この表24にみるように、炭酸水素Naが7.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.8〜2.3gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、6.1〜15.0質量%、炭酸水素Naは45.6〜53.4質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を8.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表25はその結果を示す。この表25にみるように、炭酸水素Naが8.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.9〜2.3gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、6.0〜13.5質量%、炭酸水素Naは、46.9〜53.5質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を9.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表26はその結果を示す。この表26にみるように、炭酸水素Naが9.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、1.0〜2.3gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、6.0〜12.3質量%、炭酸水素Naは、48.0〜53.6質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を10.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表27はその結果を示す。この表27にみるように、炭酸水素Naが10.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、1.1〜2.3gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、5.9〜11.3質量%、炭酸水素Naは、48.9〜53.6質量%である。
Figure 2016027009
そして、炭酸水素Naの量が11.0gの場合は、撹拌を90秒間実施し、その後15分間経過した後、ゲルはざらつきがあり、未反応の粉体(NaHCO、酸)があり、これ以上、炭酸水素Naを増加させることは無駄である。以上のコハク酸についての結果から、酸としてコハク酸を使用する場合は、30gの第1剤に対し、炭酸水素Naは1〜10.0gであることが必要であり、このときのアクリル酸Naグラフトデンプンは6〜37質量%、炭酸水素Naは26〜54質量%である。
上記表18〜27の結果を、図示すると図1に示すようになる。この図1において、横軸は炭酸水素Naの量(g)、縦軸はアクリル酸Naグラフトデンプンの量(g)であり、実線で区画した領域は、上記表18〜表27において、使用性が○であったものである。そして、第1剤の単位量に対する炭酸水素Naの量をX(g)とし、第1剤の単位量に対するアクリル酸Naグラフトデンプンの量をY(g)として、図1の実線で区画した領域を数式で規定すると、下記数式1が成立する。
Figure 2016027009
(第5実施例)
次に、酸を、コハク酸から、フマル酸に変更して、炭酸塩及びアクリル酸Naグラフトデンプンの量の発泡及びゲル化に対する影響を調べた。第1剤は、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを1.8質量%、プルランを3.0質量%、マルチトールを8.0質量%含む液体である。第2剤は、炭酸水素Naを1.0g、フマル酸を0.7gに固定して配合した。フマル酸(C)の1モルは、116.07gであるので、炭酸水素Naが1.0gの場合は、(1.0/84.01)モルであり、このモル数の1/2のモル数(同一g当量)のフマル酸の量は、116.07×(1.0/84.01)×(1/2)=0.7gである。そして、アクリル酸Naグラフトデンプン及びステアリン酸Mg(金属石鹸)の量を、種々変更して、第2剤に配合した。ステアリン酸Mgの量は、アクリル酸Naグラフトデンプンの量の1/2に固定した。この第2剤を30gの第1剤に投入し、90秒間撹拌混合することにより、泡状ゲルを作成し、垂直に立てたガラス板及び顔面に塗布し、10分〜15分間、泡状ゲルの状態を観察した。その結果を下記表28〜36に示す。但し、使用性欄には、塗布時、塗布後から洗顔までの間に、泡状ゲルが液ダレを生じるか、泡状ゲルが落ちるか、又はしっかりと塗布できなかった場合を×、液ダレ及び泡状ゲルの落下が生じないで、しっかりと塗布できた場合を○、どちらともいえない場合を△として、使用性を評価した。
Figure 2016027009
この表28にみるように、炭酸水素Naが1.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.4〜1.6gである。この表28において、使用性が良好(○)な第2剤のアクリル酸Naグラフトデンプンの組成は、17.4〜39.0質量%であり、炭酸水素Naの組成は、24.4〜43.5質量%である。
次に、炭酸水素Naの量を2.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表29はその結果を示す。この表29にみるように、炭酸水素Naが2.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.5〜2.2gである。このときのアクリル酸Naグラフトデンプンの組成は、12.1〜32.8質量%、炭酸水素Naの組成は、30.0〜46.2質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を3.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表30はその結果を示す。この表30にみるように、炭酸水素Naが3.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.6〜2.8である。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンの組成は、10〜30.1質量%であり、炭酸水素Naの組成は、32.3〜50質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を4.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表31はその結果を示す。この表31にみるように、炭酸水素Naが4.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.7〜2.8gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンの組成は、8.9〜25.5質量%であり、炭酸水素Naの組成は、36.4〜51.0質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を5.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表32にその結果を示す。この表32にみるように、炭酸水素Naが5.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.8〜2.8gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンの組成は、8.3〜22.1質量%であり、炭酸水素Naの組成は、39.4〜51.6質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を6.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表33はその結果を示す。この表33にみるように、炭酸水素Naが6.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、0.9〜2.8gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンの組成は、7.8〜19.4質量%であり、炭酸水素Naの組成は、41.7〜52.0質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を7.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表34はその結果を示す。この表34にみるように、炭酸水素Naが7.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、1〜2.8gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、7.5〜17.4質量%であり、炭酸水素Naは、43.5〜52.2質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を8.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表35はその結果を示す。この表35にみるように、炭酸水素Naが8.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は、1.1〜2.8gである。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンの組成は、7.2〜15.7質量%であり、炭酸水素Naの組成は、44.9〜52.5質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を9.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表36はその結果を示す。この表36にみるように、炭酸水素Naが9.0gの場合は、使用性が良好なアクリル酸Naグラフトデンプンの量は1.2〜2.8gの範囲である。このとき、アクリル酸Naグラフトデンプンは、7.0〜14.4質量%であり、炭酸水素Naは、46.2〜52.6質量%である。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を10.0gに変更して、同様の試験を実施した。フマル酸の場合、炭酸水素Naが10gになると、ゲルにざらざら感が残る。そして、90秒間撹拌し、その後、15分後に、評価した結果、やはりざらざら感があった。ステアリン酸Mgの粉末には、ざらざら感がないので、上記ゲルのざらざら感は、未反応の炭酸水素Naとフマル酸が原因である。
以上のフマル酸についての結果から、酸として、フマル酸を使用する場合は、アクリル酸Naグラフトデンプンは、7〜39質量%、炭酸水素Naは、24〜53質量%である。
上記表28〜36の結果を、図示すると図2に示すようになる。この図2において、横軸は炭酸水素Naの量(g)、縦軸はアクリル酸Naグラフトデンプンの量(g)であり、実線で区画した領域は、上記表28〜表36において、使用性が○であったものである。そして、第1剤の単位量に対する炭酸水素Naの量をX(g)とし、第1剤の単位量に対するアクリル酸Naグラフトデンプンの量をY(g)として、図2の実線で区画した領域を数式で規定すると、下記数式2が成立する。
Figure 2016027009
(第6実施例)
次に、酸をフマル酸からクエン酸に変更して、炭酸塩及びアクリル酸Naグラフトデンプンの量の発泡及びゲル化に対する影響について説明する。第1剤は、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを1.8質量%、プルランを3.0質量%、マルチトールを8.0質量%含む液体である。第2剤は、炭酸水素Naを1.0g、クエン酸を0.76gに固定して配合した。クエン酸と炭酸水素Naは当量であり、モル比が1.0である。そして、アクリル酸Naグラフトデンプン及びステアリン酸Mg(金属石鹸)の量を、種々変更して、第2剤に配合した。ステアリン酸Mgの量は、アクリル酸Naグラフトデンプンの量の1/2に固定した。この第2剤を30gの第1剤に投入し、90秒間撹拌混合することにより泡状ゲルを作成し、ゲル形成の開始の時間、硬いゲルを形成し始めた時間を求め、90秒間撹拌した後のゲルを垂直に立てた板及び顔面に塗布し、10〜15分間泡状ゲルの状態を観察した。その結果を下記表37〜42に示す。但し、使用性欄には、塗布時、塗布後から洗顔までの間に、泡状ゲルが液ダレを生じるか、泡状ゲルが落ちるか、又はしっかりと塗布できなかった場合を×、液ダレ及び泡状ゲルの落下が生じないで、しっかりと塗布できた場合を○、どちらともいえない場合を△として、使用性を評価した。
Figure 2016027009
クエン酸の場合は、コハク酸及びフマル酸の場合と異なり、ゲル形成の開始(若干粘度が出始める)の時間は、撹拌開始から30秒かかり、その後60秒まではやわらかいムース状で、90秒後にはゲル状にはなるが、アクリル酸Naグラフトデンプンが完全には水和しておらず、肌及びガラス板に塗布すると、継粉状態のものが多く見られ、しっかりとしたゲルを形成していない。また、撹拌開始から15〜30秒で激しく発泡し始め、60秒で発泡が弱まる。90秒では目に見えた発泡がなく、二酸化炭素の殆どが空中に離散したと判断される。結果として、90秒後のゲルは、塗布は可能であるが、しっかりとしたゲルが形成できず、また、二酸化炭素の保持も弱いものであり、使用性は×であった。
次に、炭酸水素Naの量を2.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表38はその結果を示す。この表38にみるように、炭酸水素Naが2.0gの場合は、1.0gの場合と同様に、粘度が上昇するまで、30秒かかり、その間、激しく発泡する。炭酸水素Naが2.0gの場合は、1.0gの場合に比して、発泡量が多いため、泡が膨れて撹拌しづらい。また、撹拌90秒後のゲルは炭酸水素Naが1.0gの場合と同様、アクリル酸Naグラフトデンプンの継粉状態のものが多く見られ、しっかりとしたゲルを形成していない。また、60秒のときに発泡が弱まり、90秒のときは殆ど発泡状態が見えない。このように、しっかりとしたゲルが形成していないため、二酸化炭素の保持も弱く、使用性は×とした。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を3.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表39はその結果を示す。この表39にみるように、評価結果は、炭酸水素Naが2.0gの場合と同様であった。
Figure 2016027009
次に、炭酸水素Naの量を4.0gに変更して、同様の試験を実施した。下記表40はその結果を示す。この表40にみるように、評価結果は、炭酸水素Naが2.0gの場合と同様であった。
Figure 2016027009
上述のごとく、酸としてクエン酸を使用した場合は、ゲルの形成に時間がかかるため、その間に激しく発泡する。このため、炭酸水素Naの量が1g〜4gの全てで撹拌しづらく、顔面に対する塗布のタイミングの判断がつきにくい。このため、クエン酸を使用することは困難であり、又はコハク酸又はフマル酸と併用して微量添加することが好ましい。
(第7実施例)
次に、二酸化炭素の発泡の状態と発泡の持続性について調べた。第2剤として、炭酸水素Na:2.0g及びクエン酸:1.53g、炭酸水素Na:2.0g及びコハク酸:1.41g、又は炭酸水素Na:2.0g及びフマル酸:1.39gの各粉末を、袋に装入して、十分に撹拌し、均一化する。その後、100ミリリットルのビーカーに、第1剤として、精製水を30ミリリットル装入し、この精製水に各第2剤を添加し、10秒間撹拌して放置し、二酸化炭素の発泡の状態及び発泡の持続性を観察した。その結果を下記表41に示す。
Figure 2016027009
このように、フマル酸、コハク酸及びクエン酸の順で、発泡持続時間が長くなった。これは、フマル酸が最も水溶解度が低い酸であり、第2剤として、炭酸塩に対し、水溶解度が低い酸を添加する方が、発泡持続性が高まることを示している。
(第8実施例)
次に,ゲル中での発泡状態と発泡持続性を調べた結果について説明する。第1剤は、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを1.8質量%、プルランを3.0質量%含む液体である。第2剤は、アクリル酸Naグラフトデンプンを0.5g、ステアリン酸Mgを0.25g、炭酸水素Naを2.0g含有し、更に、コハク酸を1.41g、又はフマル酸を1.39g配合し、更に、ブドウ糖を添加した粉末である。ブドウ糖の添加量は、第2剤の総量が4.5gになるようにするための不足分である。ブドウ糖は、炭酸ガスの発泡には関与しない。300ミリリットルのビーカーに第1剤を30g、第2剤を4.5g装入し、30秒間撹拌し、混合して、泡状ゲルを作成した。泡が膨れる状態を観察し、泡の量が最大になるまでの時間を求めた。泡が最大になった時点の泡の量(100%)を基準とし、1時間経過後の泡の量(最大量に対する割合%)を測定した。その結果を下記表42に示す。
Figure 2016027009
泡の量が最大になるまでの時間が長い方が、発泡の継続時間が長い。この表42に示すように、フマル酸、コハク酸の順に発泡時間が長い。但し、泡の保持という点では、ゲル剤の量がいずれも同一であるので、1時間経過後の泡の量は、同様の値を示した。コハク酸は、撹拌時に激しく発泡するので、泡状ゲルへの炭酸ガス(CO)の供給という点では、激しい発泡がないフマル酸を多く配合した方が好ましい。第1剤と第2剤とを混合して得たゲル剤を、顔面又は手の肌に塗布している時間が、10〜15分間であることを考慮すると、表42に記載のいずれのゲル剤1、2も、炭酸ガスの発泡性及び保持性は、十分であるといえる。
(第9実施例)
ゲル剤に保湿剤を添加したときの使用性について調べた。第1剤として、アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30)クロスポリマーを1.8質量%、プルランを3.0質量%含有し、更に、保湿剤として、グリセリンを5.0質量%又は8.0質量%、DPGを5.0質量%又は8.0質量%、マルチトールを5.0質量%又は8.0質量%、精製蜂蜜を5.0質量%又は8.0質量%添加し、残部が精製水である液体を作成した。第2剤は、アクリル酸Naグラフトデンプンを0.5g、ステアリン酸Mgを0.25g、炭酸水素Naを2.0g、コハク酸を1.41g配合し、更に、ブドウ糖を添加した粉末である。ブドウ糖の添加量は、第2剤の総量が4.5gになるようにするための不足分である。ブドウ糖は、炭酸ガスの発泡には関与しない。そして、30gの第1剤と、4.5gの第2剤とを容器に装入して、30秒間撹拌して混合し、ゲル状にして、このゲル剤を顔面に塗布した。そして、15分経過後の使用性を観察した。
その結果、第1剤に、保湿剤として、グリセリン又はDPGを添加したものは、泡状ゲルが軟らかくなった。このため、顔面に泡状ゲルを塗布しても、10分〜15分で垂れ落ちが生じた。これに対し、第1剤に、保湿剤として、マルチトール又は精製蜂蜜を添加したものは、泡状ゲルが一定の硬さを維持し、塗布後、15分経過しても、垂れ落ちが生じることはなかった。また、保湿効果も十分に得られて、しっとり感を有していた。このため、保湿剤を添加する場合は、マルチトール又は精製蜂蜜等の、糖質系のものを使用することが好ましい。
(第10実施例)
第1剤を30g、第2剤の量を種々変更して、炭酸ガスを生成する泡状ゲルを得ることができる第2剤の量を調べた。その結果、下記表43に示すように、第2剤が少ない方で1.82gまで、また多い方で21.6gまで、第2剤が第1剤に溶解し、撹拌混合することにより、泡状ゲルを得ることができた。
Figure 2016027009
この表43に示すように、第1剤の量が、第2剤の量の1.2〜15.5倍の範囲で、十分なゲルを得ることができた。第2剤最小量の場合は、軟らかいゲルを生成することができ、泡ダレもなく、使用性が良好であった。また、第2剤最大量の場合は、比較的硬質のゲルではあったが、顔面に十分に塗布することができ、泡落ちもなく、使用性が良好であった。

Claims (6)

  1. 液体からなる第1剤と、粉体からなる第2剤とを、個別に包袋に収納して供されるものであり、
    前記第1剤は、第1剤の量に対して、0.5〜2.5質量%のアクリル酸系増粘剤及び0〜1.0質量%の糖質系増粘剤又は0.5〜3.0質量%のアクリル酸系増粘剤及び1.0〜5.0質量%の糖質系増粘剤と、70.0〜97.5質量%の水とを含み、

    前記第2剤は、第2剤の量に対して、26〜54質量%の炭酸塩と、前記炭酸塩のg当量に対し1.0〜1.5倍のg当量のコハク酸と、6〜37質量%のアクリル酸Naグラフトデンプンと、前記アクリル酸Naグラフトデンプンの質量%の0.2〜1.0倍の金属石鹸とを含み、
    前記第1剤の量に対する前記炭酸塩の量をX、前記第1剤の量に対する前記アクリル酸Naグラフトデンプンの量をYとしたとき、Y≦(23/300)、Y≦0.45X+(19/600)、Y≧0.1X+(1/300)、(1/30)≦X≦(1/3)であり、
    前記第1剤及び第2剤は、容器内で混合撹拌されて、二酸化炭素ガスを生成することを特徴とする二酸化炭素生成外用材。
  2. 液体からなる第1剤と、粉体からなる第2剤とを、個別に包袋に収納して供されるものであり、
    前記第1剤は、第1剤の量に対して、0.5〜2.5質量%のアクリル酸系増粘剤及び0〜1.0質量%の糖質系増粘剤又は0.5〜3.0質量%のアクリル酸系増粘剤及び1.0〜5.0質量%の糖質系増粘剤と、70.0〜97.5質量%の水とを含み、

    前記第2剤は、第2剤の量に対して、24〜53質量%の炭酸塩と、前記炭酸塩のg当量に対し1.0〜1.5倍のg当量のフマル酸と、7〜39質量%のアクリル酸Naグラフトデンプンと、前記アクリル酸Naグラフトデンプンの質量%の0.2〜1.0倍の金属石鹸とを含み、
    前記第1剤の量に対する前記炭酸塩の量をX、前記第1剤の量に対する前記アクリル酸Naグラフトデンプンの量をYとしたとき、Y≦(7/75)、Y≦0.6X+(1/30)、Y≧0.1X+0.01、(1/30)≦X≦(3/10)であり、
    前記第1剤及び第2剤は、容器内で混合撹拌されて、二酸化炭素ガスを生成することを特徴とする二酸化炭素生成外用材。
  3. 前記第1剤の量が、前記第2剤の量の1.2〜15.5倍となるように、前記第1剤と前記第2剤とが、所定量づつ、個別に包袋に収納されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の二酸化炭素生成外用材。
  4. 前記アクリル酸系増粘剤は、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、及びアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体エマルジョンからなる群から選択された1又は2以上の材料であり、
    前記糖質系増粘剤は、プルラン、デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、及びヒドロキシプロピルメチルセルロースからなる群から選択された1又は2以上の材料であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の二酸化炭素生成外用材。
  5. 前記炭酸塩は、炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム、セスキ炭酸ナトリウム、及びセスキ炭酸カリウムからなる群から選択された1又は2以上の材料であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の二酸化炭素生成外用材。
  6. 前記第1剤は、保湿剤として、グリセリン,マルチトール、ソルビトール、蜂蜜、水飴、イソプレングリコール、BG、PG、DPG、及びジグリセリンからなる群から選択された1又は2以上の材料を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の二酸化炭素生成外用材。
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