JP2016025284A - 多層プリント配線板の製造方法 - Google Patents

多層プリント配線板の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2016025284A
JP2016025284A JP2014150237A JP2014150237A JP2016025284A JP 2016025284 A JP2016025284 A JP 2016025284A JP 2014150237 A JP2014150237 A JP 2014150237A JP 2014150237 A JP2014150237 A JP 2014150237A JP 2016025284 A JP2016025284 A JP 2016025284A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring board
printed wiring
multilayer printed
circuit substrate
conductive paste
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2014150237A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6322075B2 (ja
Inventor
嘉彦 成澤
Yoshihiko Narusawa
嘉彦 成澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Mektron KK
Original Assignee
Nippon Mektron KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Mektron KK filed Critical Nippon Mektron KK
Priority to JP2014150237A priority Critical patent/JP6322075B2/ja
Priority to TW104108179A priority patent/TWI608778B/zh
Priority to CN201510282663.1A priority patent/CN105282996B/zh
Publication of JP2016025284A publication Critical patent/JP2016025284A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6322075B2 publication Critical patent/JP6322075B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/46Manufacturing multilayer circuits

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Production Of Multi-Layered Print Wiring Board (AREA)
  • Screen Printers (AREA)
  • Printing Elements For Providing Electric Connections Between Printed Circuits (AREA)
  • Manufacturing Of Printed Wiring (AREA)

Abstract

【課題】多層プリント配線板を安価で効率的に製造するプリント配線板の製造方法を提供する。【解決手段】印刷版は、平面視で回路基材10より大きい大開口部110aを有する枠体部110と、平面視で回路基材10より小さい小開口部120aを有し、大開口部110aの下方周縁に配設された樹脂製の縁取り部120と、を備えている。該印刷版を用いた印刷工程が、小開口部120aが回路基材10の周縁を覆うように枠体部110を回路基材10上に位置決めして載せる工程と、小開口部120aを介して導電性ペーストを回路基材10上に敷き均して導通用孔に導電性ペーストを充填する工程と、大開口部110a内で縁取り部120上に余剰の導電性ペーストを載せる工程と、を含むプリント配線板の製造方法。【選択図】図4

Description

本発明は、多層プリント配線板の製造方法に関し、特には、回路基材の周縁を印刷版で覆い、印刷スキージで回路基材の導通用孔に導電性ペーストを充填する印刷工程を含む多層プリント配線板の製造方法に関する。
近年、電子機器の小型化および高機能化は益々促進されてきており、そのためにプリント配線板に対する高密度化の要求が高まってきている。そこで、プリント配線板を片面から両面や三層以上の多層プリント配線板とすることにより、プリント配線板の高密度化を図っている。
多層プリント配線板が使用されるノートパソコン、スマートフォン等の電子機器においては、近年情報量が大きく増加しており、多層プリント配線板に対しても、高速・大容量通信への対応が求められている。例えば、ノートパソコンの場合、2010年から2011年にかけて、伝送速度が6Gbpsの伝送規格へ移行しており、多層プリント配線板内においても高速信号の低伝送損失化が重要となっている。
そこで、液晶ポリマー(Liquid Crystal Polymer:LCP)が、多層プリント配線板の層間絶縁材料として適用され始めている。液晶ポリマーは、誘電率および誘電正接が低いため、誘電体損失が小さく、伝送損失を低減することが可能である。また、高い屈曲性を有していることから、機器内へ組み込む際の曲げにも対応できる。
しかしながら、液晶ポリマーは、厚さ方向の熱膨張係数が、従来のフレキシブルプリント配線板で使用されるポリイミド等の絶縁材料に対して大きい。このため、層間接続のために一般的に用いられる銅めっきスルーホールを用いた場合、液晶ポリマーと銅の熱膨張係数の差が大きく、温度サイクル試験等に対する層間接続信頼性を十分に確保できない可能性があると考える。
そこで、液晶ポリマーを絶縁層としたプリント配線板に対して、銅めっきスルーホールに変えて、導電性ペーストを用いた導通用孔を層間接続に適用する提案がなされている(例えば、特許文献1参照)。
導電性ペーストを導通用孔に充填する印刷工程では、印刷後に余剰の導電性ペーストを回収して再利用するために、一般的には図7(a)に示すように、版枠210と、回路基材300のサイズに対応した開口部220aを有する金属板220と、を組み合わせた金属製印刷版200を用いている。ここで、例えば、回路基材300の寸法を幅250mm、長さ300mmとした場合、金属板220の開口部220aは、回路基材300の四辺よりも5mmだけ内側に小さい幅240mm、長さ290mmに設定される。
特開2011−66293号公報。
しかしながら、金属板220が所定量(例えば、1mm)より厚く形成されている場合には、図示しない印刷スキージと回路基材300とが離間するため、図7(b)に示すように、印刷スキージが開口部220aの端まで届かずに導電性ペーストPが回路基材300上に残留しがちで、導電性ペーストPが効率良く回収できず、製品コストが上昇するという問題があった。
さらに、回路基材300と印刷スキージとが離間することにより、印刷スキージが回路基材300上の導電性ペーストPを敷き均す際の印圧が低下するため、図7(c)に示すように、導通用孔310内にボイドvが発生して、歩留まりが悪化するという問題があった。
一方、図8(a)、(b)に示すように、金属板220が所定量(例えば、0.1mm)より薄く形成され剛性が低い場合には、開口部220aが大きく形成されると、開口部220aの周辺にうねりwが発生し易く、繰り返し印刷に対する金属製印刷版200の耐久性が低下する共に、印刷の安定性が低下する虞があった。
そこで、多層プリント配線板を安価で効率的に製造するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明はこの課題を解決することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1記載の発明は、回路基材の周縁を印刷版で覆い、印刷スキージで前記回路基材上に導電性ペーストを敷き均して前記回路基材の導通用孔に前記導電性ペーストを充填する印刷工程を含む多層プリント配線板の製造方法において、前記印刷版は、平面視で前記回路基材より大きい大開口部を有する枠体部と、平面視で前記回路基材より小さい小開口部を有し、前記大開口部の下方周縁に配設された樹脂製の縁取り部と、を備え、前記印刷工程は、前記小開口部が前記回路基材の周縁を覆うように前記枠体部を前記回路基材上に位置決めして載置する工程と、前記小開口部を介して前記導電性ペーストを前記回路基材上に敷き均して前記導通用孔にペーストを充填する工程と、前記大開口部内で前記縁取り部上に余剰の前記導電性ペーストを集める工程と、を含む多層プリント配線板の製造方法を提供する。
この構成によれば、印刷スキージが回路基材に接近した状態で導電性ペーストを敷き均すことにより、導電性ペーストが高い印圧で導通用孔に充填されるため、ボイドの発生が抑制され、歩留まり良く印刷工程を行うことができる。また、印刷スキージが小開口部内の導電性ペーストを縁取り部まで誘導するため、導電性スキージが回路基材上で局所的に残留することが抑制され、導電性ペーストを効率良く回収することができる。さらに、回路基材に接する樹脂製の縁取り部がうねることなく平らなまま回路基材に当接することにより、印刷版の耐久性が増大し、安定して印刷を行うことができる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記枠体部と前記縁取り部とは、貼着部を介して貼着されている多層プリント配線板の製造方法を提供する。
この構成によれば、縁取り部が貼着部を介して枠体部に貼着されていることにより、縁取り部が損傷した場合であっても、縁取り部が枠体部から剥がされて交換することで、枠体部が流用可能なため、印刷工程に要するコストを低減することができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記貼着部は、全面に亘って前記枠体部と前記縁取り部とを貼着する両面テープである多層プリント配線板の製造方法を提供する。
この構成によれば、両面テープの大きさに応じて枠体部と縁取り部との貼着面積が確保されることにより、縁取り部が枠体部に強固に貼着されるため、印刷版の耐久性が増大し、安定して印刷を行うことができる。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の発明において、前記貼着部は、前記縁取り部の周縁と前記枠体部とを貼着する片面テープである多層プリント配線板の製造方法を提供する。
この構成によれば、縁取り部の周縁が片面テープを介して枠体部に貼着されていることにより、縁取り部を交換する際に縁取り部が容易に剥がされるため、縁取り部を容易に交換することができる。
請求項5記載の発明は、請求項1乃至4の何れか1項記載の発明において、前記枠体部の厚みは、0.5mm以上に設定されている多層プリント配線板の製造方法を提供する。
この構成によれば、枠体部の剛性が確保されることにより、枠体部の大開口部周辺でのうねりの発生が抑制され、印刷版の耐久性が増大し、安定して印刷を行うことができる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5の何れか1項記載の発明において、前記縁取り部の厚みは、0.1mm以下に設定されている多層プリント配線板の製造方法を提供する。
この構成によれば、印刷スキージと回路基材とが、縁取り部の厚みに応じて接近するため、導通用孔内でのボイドの発生が抑制され、印刷工程の歩留まりが向上すると共に、余剰の導電性ペーストを効率良く回収することができる。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の何れか1項記載の発明において、前記枠体部は、ステンレス又はアルミニウム製である多層プリント配線板の製造方法を提供する。
この構成によれば、枠体部の剛性が確保されることにより、枠体部の大開口部周辺でのうねりの発生が抑制され、印刷版の耐久性が増大し、安定して印刷を行うことができる。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至7の何れか1項記載の発明において、前記縁取り部は、PET、PEN、ポリイミド又はLCPから成る多層プリント配線板の製造方法を提供する。
この構成によれば、縁取り部が安価に得られて、加工性に優れて破損時の交換が容易になるため、縁取り部交換に要するコストを低減することができる。
請求項9記載の発明は、請求項1乃至7の何れか1項記載の発明において、前記縁取り部は、PET、PEN、ポリイミド又はLCPを積層して成る多層プリント配線板の製造方法を提供する。
この構成によれば、縁取り部が安価に得られて、加工性に優れて破損時の交換が容易になるため、縁取り部交換に要するコストを低減することができる。
本発明は、導電性ペーストが高い印圧で導通用孔に充填され、余剰の導電性ペーストが効率良く回収されると共に、印刷版が繰り返し利用可能なため、多層プリント配線板を安価で効率的に製造することができる。
本発明の一実施例に係る多層プリント配線板の製造方法の手順の一部を示す模式図であり、(a)は、回路基材を示す図であり、(b)は、回路基材に導通用孔を形成した状態を示す図であり、(c)は、導通用孔内に導電性ペーストを充填した状態を示す図である。 本発明の一実施例に係る多層プリント配線板の製造方法の手順の一部を示す模式図であり、(a)は、回路基材を示す図であり、(b)は、回路基材に導通用孔を形成した状態を示す図であり、(c)は、導通用孔内に導電性ペーストを充填した状態を示す図である。 本発明の一実施例に係る多層プリント配線板の製造方法の手順の一部を示す図であり、(a)は、図1(c)で得られた回路基材と図2(c)で得られた回路基材とを接着する前の状態を示す図であり、(b)は、回路基材を積層した状態を示す図であり、(c)は、回路基材の両面にパターンを形成した状態を示す図。 本発明に係る多層プリント配線板の製造方法で用いる印刷版を示す図であり、(a)は、印刷版の平面図であり、(b)は、図4(a)のIV−IV線端面図。 本発明に係る多層プリント配線板の製造方法で用いる印刷版の変形例を示す図であり、(a)は、印刷版の平面図であり、(b)は、図5(a)のV−V線端面図。 印刷工程を示す模式図であり、(a)は、回路基材に印刷版を載せる状態を示す図であり、(b)は、印刷スキージで導電性ペーストを敷き均す前の状態を示す図であり、(c)は、印刷スキージで導電性ペーストを敷き均している状態を示す図であり、(d)は、余剰の導電性ペーストを集めた状態を示す図。 従来の多層プリント配線板の製造方法で用いられる印刷版を示す図であり、(a)は、印刷版の平面図であり、(b)は、図7(a)中のVIIB−VIIB線端面図であり、(c)は、図7(b)中のVIC部拡大図。 従来の多層プリント配線板の製造方法で用いられる印刷版を示す図であり、(a)は、印刷版の平面図であり、(b)は、図8(a)のVIIIB−VIIIB線端面図、(c)は、図8(a)中のVIIIC−VIIIC線端面図。
本発明に係る多層プリント配線板の製造方法は、多層プリント配線板を安価で効率的に製造するという目的を達成するために、回路基材の周縁を印刷版で覆い、印刷スキージで回路基材上に導電性ペーストを敷き均して回路基材の導通用孔に導電性ペーストを充填する印刷工程を含む多層プリント配線板の製造方法において、印刷版は、平面視で回路基材より大きい大開口部を有する枠体部と、平面視で回路基材より小さい小開口部を有し、大開口部の下方周縁に配設された樹脂製の縁取り部と、を備え、印刷工程は、小開口部が回路基材の周縁を覆うように枠体部を回路基材上に位置決めして載置する工程と、小開口部を介して導電性ペーストを回路基材上に敷き均して導通用孔にペーストを充填する工程と、大開口部内で縁取り部上に余剰の導電性ペーストを集める工程と、を含むことにより実現した。
以下、本発明の一実施例に係る多層プリント配線板の製造方法について、図面に基づいて説明する。
まず、一対の回路基材10、20を用意する。一方の回路基材10は、図1(a)に示すように、可撓性絶縁ベース材11と、可撓性絶縁ベース材11の一方側面を被覆する銅箔12と、可撓性絶縁ベース材11の他方側面を被覆する積層用接着材13及びマスクフィルム14と、を備えている。
可撓性ベース材11は、厚さ50μmのLCP製である。また、銅箔12の厚さは、12μmに設定されている。また、積層用接着材13は、厚さ15μmのエポキシ系接着材である。マスクフィルム14は、厚さ20μmのPET(polyethylene terephthalate)製である。マスクフィルム14は、後述する導通用孔15を形成する際に、導通用孔15の上部に導電性ペーストを透過する穴が形成され、印刷工程における印刷マスクとして使用される。
次に、図1(b)に示すように、回路基材10にレーザ加工、デスミア処理を行って導通用孔15を形成する。レーザ加工は、例えば、生産性の高い炭酸ガスレーザを用いるのが好ましい。
次に、図1(c)に示すように、後述する印刷版を用いた印刷工程を経て、導電性ペーストPを導通用孔15内に充填する。ここで、導電性ペーストPは、エポキシ等の樹脂バインダーに、銅粒子や銀粒子等の金属粒子を混合したものである。回路基材10の表面がマスクフィルム14に被覆われていることにより、積層用接着材13の表面にショート不良の要因となる導電性ペーストPが付着することが回避され、導通用孔15に導電性ペーストPを充填することができる。
他方の回路基材20は、図2(a)に示すように、可撓性絶縁ベース材21と、可撓性絶縁ベース材21の一方側面を被覆する銅箔22と、可撓性絶縁ベース材21の他方側面を被覆するマスクフィルム23と、を備えている。可撓性絶縁ベース材21は、上述した可撓性絶縁ベース材11と同様であり、銅泊22は、上述した銅泊12と同様である。
マスクフィルム23は、18μmのPET製であり、厚さ7μmの図示しない易剥離性接着材を介して可撓性絶縁ベース材21に接着されている。マスクフィルム23は、後述する導通用孔24を形成する際に、導通用孔15の上部に導電性ペーストを透過する穴が形成され、印刷工程における印刷マスクとして使用される。
次に、図2(b)に示すように、回路基材20にレーザ加工、デスミア処理を行って導通用孔24を形成する。レーザ加工は、例えば、生産性の高い炭酸ガスレーザを用いるのが好ましい。
次に、図2(c)に示すように、後述する印刷版を用いた印刷工程を経て、導電性ペーストPを導通用孔24内に充填する。
なお、上述した可撓性ベース材11、21は、用途に応じて、厚み、材料を適宜変更することができる。例えば、薄型基板に用いられる可撓性ベース材には、厚み12μmのポリイミド製を選択することが考えられる。
また、銅泊12、22の厚みは、上述した厚みに限定されるものではなく、銅配線のパターン幅に応じて例えば9μm等のより薄いものも選択可能である。
また、積層用接着材13の厚みは、用途に応じて変更可能であり、例えば、薄型基板に用いられる積層用接着材には、厚さ10μm等の薄いものを選択できる。
さらに、マスクフィルム14、23の厚みは、用途に応じて変更可能であり、印刷後に形成されるリベット高さに影響することから、積層後の導電性ペーストPの流れ出しを抑制したい場合、リベット高さを低くするために厚さ16μm等の薄いものを選択することができる。
一対の回路基材10、20を積層する際には、まず、マスクフィルム14、23を除去する。これにより、マスクフィルム14、23上に残存した導電性ペーストPが剥離され、積層用接着材13に導電性ペーストPが付着することが抑制される。
そして、図3(a)に示すように、ペーストP1、2のリベットが対向するように回路基材10、20を位置決めする。次に、図3(b)に示すように、一対の回路基材10、20が、積層用接着材13を介して真空プレス等で固着されることにより、多層回路基材30が得られる。そして、図3(c)に示すように、多層回路基材30の両面にパターンpaを通常のフォトファブリケーション手法により形成する。この後、必要に応じて基板表面に半田めっき、ニッケルめっき、金めっき等の表面処理を施し、フォトソルダーレジスト層の形成、外形加工を行うことで、多層プリント配線板が得られる。
次に、印刷工程で用いる印刷版について、説明する。なお、以下、回路基材10を例に説明するが、回路基材20についても同様であることはいうまでもない。
図4(a)、(b)に示すように、印刷版100は、大開口部110aを有する枠体部110と、開口部110aの下方周縁に配設された縁取り部120と、を備えている。
枠体部110は、版枠111と、大開口部110aが形成された金属板112と、を備えている。
大開口部110aは、平面視で回路基材10より大きく形成されている。本実施例では、大開口部110aは、幅340mm、長さ390mmに設定されている。
金属板112の厚みは、0.5mm以上に設定されるのが好ましく、本実施例では2mmに設定される。これにより、大開口部110aの大きさを確保しつつ、金属板112のうねりを抑制することができる。金属板112の材質は、大開口部110aを形成した状態でうねりが生じない程度の剛性を有するものであれば良く、例えば、ステンレス、アルミニウム等が好ましい。本実施例では、金属板112はステンレス製である。なお、金属板112の厚み、材質は、それぞれ2mm、ステンレスに限定されるものではなく、金属板112のうねりが抑制される範囲内で、版枠111、開口部110aのサイズに応じて適宜選択されるものである。
縁取り部120は、平面視で回路基材10より小さい小開口部120aを備えている。小開口部120aは、レーザ加工等によって幅240mm、長さ290mmに形成されている。
縁取り部120の厚みは、0.1mm以下に設定されるのが好ましく、本実施例では0.1mmに設定されている。これにより、印刷スキージが回路基材10に接近した状態で配置される。縁取り部120の材質は、導電性ペーストPに対する耐溶剤性があり、かつ使用するスキージよりも柔らかい材料であることが好ましく、本実施例ではPET製である。例えば、印刷スキージとしてポリウレタンスキージを使用する場合には、0.1mm厚のPET、PEN(polyethylene naphthalate)、ポリイミド、LCP等を単独で用いたり、これらのうち少なくとも2つ以上の樹脂を積層したものを用いても構わない。このような縁取り部120は、金属板112に比べて安価で加工性にも優れていることから、破損時の交換を容易に行うことができる。
縁取り部120は、両面テープ130を介して枠体110に貼着されている。縁取り部120は、縁取り部120と両面テープ130との貼着面積に応じて強固に固着されている。これにより、縁取り部120が損傷した場合であっても、縁取り部120のみを交換することにより、印刷版100を繰り返し使用できる。
なお、貼着部は、図5(a)、(b)に示すように、縁取り部120の周縁を枠体部110に固着する片面テープ131であっても構わない。これにより、縁取り部120の交換時、縁取り部120を枠体部110から容易に取り外すことができる。なお、片面テープ131は、回路基材よりも薄いものを選択するのが好ましい。本実施例においては、片面テープは、厚さ60μmのポリイミド製である。
次に、印刷版100を用いた印刷工程について、説明する。
まず、回路基材10は、導通用孔15が上方に開口するように図示しないチャックテーブル上に載置され、このチャックテーブルに真空吸着されて固定されている。その後、図6(a)に示すように、印刷版100が回路基材10上に載せられる。印刷版100が回路基材10上の所定の位置に位置決めされると、大開口部110aは、回路基材10を囲繞するように配置され、小開口部120aは、回路基材10の周縁を覆うように配置される。これにより、回路基材10の導通用孔15は、開口部110a、開口部120aを介して外部に露出する。
導電性ペーストPが開口部110aに内に投入され、印刷スキージSがペーストPを回路基材10上に敷き均しながら大開口部110aの一方端から他方端に向かって移動することにより、導電性ペーストPが、印刷版100の導通用孔15に充填される。縁取り部120が薄く形成され、印刷スキージSと回路基材10とが接近することにより、導電性ペーストPが適切な印圧で導通用孔15に充填される。
図6(d)に示すように、印刷スキージSが大開口部110aの他方端まで移動すると、余剰の導電性ペーストPは縁取り部120上に集められる。このとき、縁取り部120が薄く形成され、印刷スキージSが回路基材10に接近した状態で導電性ペーストPを敷き均すことにより、余剰の導電性ペーストPが、回路基材10上で局所的に溜まることが抑制される。
また、導電性ペーストPを導通用孔15に充填した後に、スキージより硬い図示しないスクレーパを用いることにより、回路基材10上に残る導電性ペーストPを更に除去することができる。具体的には、スクレーパを開口部110aの他方端から一方端に向かって移動させて、回路基材10のマスクフィルム14の表面に残留した導電性ペーストPをそぎ落とすことにより、余剰の導電性ペーストPを確実に回収することができる。
このようにして、本発明に係る多層プリント配線板の製造方法は、印刷スキージが回路基材10に接近した状態で導電性ペーストPを敷き均すことにより、導電性ペーストPが高い印圧で導通用孔15に充填されるため、ボイドの発生が抑制され、歩留まり良く印刷工程を行うことができる。また、導電性ペーストPが回路基材10上で局所的に残留することが抑制されるため、導電性ペーストPを効率良く回収することができる。さらに、回路基材10に接する樹脂製の縁取り部120がうねることなく平らなまま回路基材10に当接することにより、安定して印刷を行うことができる。これにより、多層プリント配線板を安価で効率的に製造することができる。
なお、本発明は、本発明の精神を逸脱しない限り種々の改変をなすことができ、そして、本発明が該改変されたものにも及ぶことは当然である。
10・・・ 回路基材
11・・・ 可撓性絶縁ベース材
12・・・ 銅箔
13・・・ 積層用接着材
14・・・ マスクフィルム
15・・・ 導通用孔
20・・・ 回路基材
21・・・ 可撓性絶縁ベース材
22・・・ 銅箔
23・・・ マスクフィルム
24・・・ 導通用孔
30・・・ 多層回路基材
100・・・ 印刷版
110・・・ 枠体部
110a・・・大開口部
111・・・ 版枠
112・・・ 金属板
120・・・縁取り部
120a・・・小開口部
130・・・ 両面テープ(貼着部)
131・・・ 片面テープ(貼着部)
P ・・・ 導電性ペースト
S ・・・ 印刷スキージ

Claims (9)

  1. 回路基材の周縁を印刷版で覆い、印刷スキージで前記回路基材上に導電性ペーストを敷き均して前記回路基材の導通用孔に前記導電性ペーストを充填する印刷工程を含む多層プリント配線板の製造方法において、
    前記印刷版は、
    平面視で前記回路基材より大きい大開口部を有する枠体部と、
    平面視で前記回路基材より小さい小開口部を有し、前記大開口部の下方周縁に配設された樹脂製の縁取り部と、
    を備え、
    前記印刷工程は、
    前記小開口部が前記回路基材の周縁を覆うように前記枠体部を前記回路基材上に位置決めして載置する工程と、
    前記小開口部を介して前記導電性ペーストを前記回路基材上に敷き均して前記導通用孔に前記導電性ペーストを充填する工程と、
    前記大開口部内で前記縁取り部上に余剰の前記導電性ペーストを集める工程と、
    を含むことを特徴とする多層プリント配線板の製造方法。
  2. 前記枠体部と前記縁取り部とは、貼着部を介して貼着されていることを特徴とする請求項1記載の多層プリント配線板の製造方法。
  3. 前記貼着部は、全面に亘って前記枠体部と前記縁取り部とを貼着する両面テープであることを特徴とする請求項2記載の多層プリント配線板の製造方法。
  4. 前記貼着部は、前記縁取り部の周縁と前記枠体部とを貼着する片面テープであることを特徴とする請求項2記載の多層プリント配線板の製造方法。
  5. 前記枠体部の厚みは、0.5mm以上に設定されていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項記載の多層プリント配線板の製造方法。
  6. 前記縁取り部の厚みは、0.1mm以下に設定されていることを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項記載の多層プリント配線板の製造方法。
  7. 前記枠体部は、ステンレス又はアルミニウム製であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか1項記載の多層プリント配線板の製造方法。
  8. 前記縁取り部は、PET、PEN、ポリイミド又はLCPから成ることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の多層プリント配線板の製造方法。
  9. 前記縁取り部は、PET、PEN、ポリイミド又はLCPを積層して成ることを特徴とする請求項1乃至7の何れか1項記載の多層プリント配線板の製造方法。
JP2014150237A 2014-07-23 2014-07-23 多層プリント配線板の製造方法 Active JP6322075B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014150237A JP6322075B2 (ja) 2014-07-23 2014-07-23 多層プリント配線板の製造方法
TW104108179A TWI608778B (zh) 2014-07-23 2015-03-13 Multilayer printed wiring board manufacturing method
CN201510282663.1A CN105282996B (zh) 2014-07-23 2015-05-28 多层印刷电路板的制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014150237A JP6322075B2 (ja) 2014-07-23 2014-07-23 多層プリント配線板の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016025284A true JP2016025284A (ja) 2016-02-08
JP6322075B2 JP6322075B2 (ja) 2018-05-09

Family

ID=55151079

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014150237A Active JP6322075B2 (ja) 2014-07-23 2014-07-23 多層プリント配線板の製造方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6322075B2 (ja)
CN (1) CN105282996B (ja)
TW (1) TWI608778B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021082623A (ja) * 2019-11-14 2021-05-27 日本メクトロン株式会社 スキージ、充填治具セットおよび多層プリント配線板の製造方法
US11075092B2 (en) 2016-10-27 2021-07-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multi-layer substrate

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1177948A (ja) * 1997-09-17 1999-03-23 Reitetsuku Kk スクリーン印刷版およびその製造方法
JPH11170719A (ja) * 1997-12-10 1999-06-29 Tokyo Process Service Kk 直張りマスクおよびコンビネーションマスク
JP2001213064A (ja) * 2000-02-01 2001-08-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 印刷用版およびそれを用いた印刷方法
JP2011031506A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Panasonic Corp 印刷用版

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10278445A (ja) * 1997-04-03 1998-10-20 Hitachi Ltd 厚膜ペースト印刷用スクリーン及びその製造方法
JP4075673B2 (ja) * 2003-04-22 2008-04-16 松下電工株式会社 多層プリント配線板用銅張り積層板、多層プリント配線板、多層プリント配線板の製造方法
JP5011784B2 (ja) * 2006-03-30 2012-08-29 パナソニック株式会社 印刷用版およびそれを用いた印刷方法
FR2977189B1 (fr) * 2011-07-01 2014-11-28 Commissariat Energie Atomique Systeme d'impression serigraphique pour cellule photovoltaique

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1177948A (ja) * 1997-09-17 1999-03-23 Reitetsuku Kk スクリーン印刷版およびその製造方法
JPH11170719A (ja) * 1997-12-10 1999-06-29 Tokyo Process Service Kk 直張りマスクおよびコンビネーションマスク
JP2001213064A (ja) * 2000-02-01 2001-08-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 印刷用版およびそれを用いた印刷方法
JP2011031506A (ja) * 2009-08-03 2011-02-17 Panasonic Corp 印刷用版

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11075092B2 (en) 2016-10-27 2021-07-27 Murata Manufacturing Co., Ltd. Multi-layer substrate
JP2021082623A (ja) * 2019-11-14 2021-05-27 日本メクトロン株式会社 スキージ、充填治具セットおよび多層プリント配線板の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
TW201605316A (zh) 2016-02-01
CN105282996B (zh) 2019-10-18
CN105282996A (zh) 2016-01-27
TWI608778B (zh) 2017-12-11
JP6322075B2 (ja) 2018-05-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9743533B2 (en) Method for manufacturing rigid-flexible printed circuit board
CN102480845B (zh) 一种柔性印刷线路板的制作方法
TW201406237A (zh) Ic載板及其製作方法
US20140036465A1 (en) Packaging substrate, method for manufacturing same, and chip packaging body having same
CN103635036A (zh) 柔性多层电路板及其制作方法
CN109429441A (zh) 软硬结合板及其制作方法
TWI606769B (zh) 剛撓結合板之製作方法
US20140353006A1 (en) Multilayer circuit board and method for manufacturing same
TW201815242A (zh) 具厚銅線路的電路板及其製作方法
KR20140086824A (ko) 배선 기판의 제조 방법
CN103489796B (zh) 元件内埋式半导体封装件的制作方法
JP2005109101A (ja) 電磁シールド型可撓性回路基板
CN109429443A (zh) 软硬结合电路板的制作方法
US9362248B2 (en) Coreless package structure and method for manufacturing same
CN113597129A (zh) 线路板及其制造方法
JP2010016339A (ja) 多層フレキシブルプリント回路基板を用いたモジュールおよびその製造方法
JP5490525B2 (ja) 部品内蔵型多層プリント配線板及びその製造方法
JP6322075B2 (ja) 多層プリント配線板の製造方法
KR101905879B1 (ko) 인쇄회로기판 및 그의 제조 방법
CN201717256U (zh) 无源器件、无源器件埋入式电路板
TWI517775B (zh) 印刷電路板及其製法
JP2012243829A (ja) 多層プリント配線板およびその製造方法
JP2004235459A (ja) フレキシブルプリント配線板の製造方法
JP4123637B2 (ja) フィルムキャリアの製造方法
JP2005123493A (ja) 配線基板及び素子実装基板

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20161130

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170825

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170912

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180403

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180406

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6322075

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250