JP2016025190A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却装置とは別のファンを設けることなく、装置内の電子部品の過熱を防止できる電力変換装置を提供する。【解決手段】電力を変換する電力変換装置1において、電力変換装置1の発熱体となる発熱素子と、発熱素子と電気的に接続されている電子部品30と、発熱素子を冷却する冷却部と、発熱素子及び電子部品30を収容する筐体40と、筐体内の空気を流す流路60とを備え、発熱素子と電子部品30は所定の空間を隔てて配置されており、流路60は、所定の空間内の空気を吸気口から排気口まで流し、発熱素子は所定の空間で排気口62側に配置されている。【選択図】 図3

Description

本発明は、電力変換装置に関するものである。
バッテリから出力された直流を交流に変換するインバータと、インバータを構成するパワートランジスタを冷却する冷却装置とパワートランジスタの動作を制御するための制御回路とを1つの筐体に設けた電気自動車用可変速装置が開示されている(特許文献1)。
実開平4−124806号公報
しかしながら、上記の可変速装置はパワートランジスタによる発熱や制御回路自身の発熱から制御回路を保護するために、パワートランジスタを冷却する冷却装置とは別に筐体内にファンを必要とするという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、冷却装置とは別のファンを設けることなく、装置内の電子部品の過熱を防止できる電力変換装置を提供することである。
本発明は、発熱素子と電子部品とを所定の空間を隔てて配置し、当該所定の空間内の空気を吸気口から排気口まで流すような流路を設け、発熱素子を、当該所定の空間で排気口側に配置することによって上記課題を解決する。
本発明によれば、発熱素子の発生する熱により流路内に対流を発生させて、熱い空気が排気口から筐体外に排出しやすいように構成されているため、発熱素子の熱が電子部品に伝わり難くなる。その結果として、本発明は、冷却装置とは別のファンを設けなくても、電子部品の過熱を防止できる。
本発明の実施形態に係る電力変換装置、バッテリ、リレースイッチ、及びモータの回路図を示す。 図1の電力変換装置の平面図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 図2のIV−IV線に沿う断面図である。 本発明の変形例に係る電力変換装置の断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電力変換装置の平面図である。 図6のVII−VII線に沿う断面図である。 本発明の他の実施形態に係る電力変換装置の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
《第1実施形態》
図1は、本発明の実施形態に係る電力変換装置、バッテリ、リレースイッチ、及びモータの回路図を示す。本実施形態に係る電力変換装置1は、バッテリ等の電源から入力される電力を変換し、モータ等の負荷に対して変換された電力を出力する装置である。なお、電力変換装置1は、バッテリ100以外の電源を入力側に接続し、モータ300以外の負荷を出力側に接続してもよい。
バッテリ100は、複数の二次電池を接続することで構成されている。バッテリ100は、電気自動車等の車両の駆動用電源として用いられる。リレースイッチ200はバッテリ100と電力変換装置1との間に接続されたスイッチである。モータ300は、例えば三相同期モータであり、車両の動力源として用いられる。
電力変換装置1は、バッテリ100の直流電力を交流電力に変換しモータ300に出力する。電力変換装置1は、スイッチング素子Q1〜Q6、ダイオードD1〜D6、コンデンサ11、電圧センサ12、電流センサ13、及びゲート駆動回路14を備えている。
スイッチング素子Q1〜Q6は、ゲート駆動回路14から送信される駆動信号に基づき、オン、オフを切り替える。スイッチング素子Q1〜Q6は、U、V、W相の各相に直列に接続されつつ、三相分のスイッチング素子の直列回路が並列に接続されている。スイッチング素子Q1〜Q6にはIGBT等が用いられる。
ダイオードD1〜D6は還流用のダイオードであって、スイッチング素子Q1〜Q6にそれぞれ並列に接続されている。スイッチング素子Q1〜Q6及びダイオードD1〜D6は、一対の電源ラインの間に接続されている。一対の電源ラインは、バッテリ100の正極及び負極にそれぞれ接続されている。なお、電力変換装置1内の電源ラインは後述するバスバ電極16、17に相当する。
またスイッチング素子Q1〜Q6の接続点はモータ300の各相に配線で接続されている。なお、電力変換装置1内の配線は後述するバスバ電極18に相当する。
コンデンサ11はバッテリ100から入力される電圧を平滑する平滑用のコンデンサである。電圧センサ12はコンデンサ11の電圧を検出することで、バッテリ100から電力変換装置1への入力電圧を検出する。電流センサ13はスイッチング素子Q1〜Q6の接続点に接続された配線に、接続されている。電流センサ13はモータ300の入出力電流を検出する。
ゲート駆動回路14は、図示しないコントローラからの制御信号に基づき、スイッチング素子Q1〜Q6の制御端子(ゲート端子)に対して、駆動用の電圧(ゲート電圧)を出力するための回路である。ゲート駆動回路14は制御用の配線によりスイッチング素子Q1〜Q6に接続されている。
次に、図2〜図4を用いて、電力変換装置1の構造を説明する。図2は電力変換装置1の平面図を示し、図3は図2のIII−III線に沿う断面図を示し、図4は図2のIV−IV線に沿う断面図を示す。なお、図2〜4に示すx、y、z方向について、xy平面が、電力変換装置1を車両等に設ける際の載置面(底面)となり、z軸の負方向が重力の向きとなる。図2では、筐体40の図示を省略している。
電力変換装置1は、図1に示したコンデンサ11等の他に、バスバ電極16、17、18、回路基板19、配線20、樹脂体21、信号端子22、放熱器25、筐体40、金属板41、51、52、流路60、及びコネクタ70を備えている。
筐体40は、電力変換装置1を構成する部品のうち発熱体となるパワーモジュール10を収容するためのケースである。筐体40内には金属板41と金属板51、52が設けられている。金属板41は板状の金属製の部材である。金属板41の表面(パワーモジュール10を固定する面)は矩形状に形成されている。なお、筐体40と金属板51とを別の構成部品とするのではなく、同一の素材を用いて一体化した構成部品としてもよい。
金属板41の表面にはパワーモジュール10が固定されている。パワーモジュール10は、半導体素子15をモジュール化した部材である。半導体素子15は、SiC素子等であり、スイッチング素子Q1〜Q6及びダイオードD1〜D6に相当する。例えば半導体素子15としてSiC素子を用いた場合には、パワーモジュール10は、最大225〜250度程度の高温で動作する発熱源となる。パワーモジュール10の外形は略直方体状になるよう形成されている。そして、パワーモジュール10の表面の1面が金属板41の表面に接着している。またパワーモジュール10は、金属板41の両面(互いに平行な面)のうち流路60を臨む方の表面41aに実装されている。
放熱器25は半導体素子15を冷却するための部材であって、例えば金属製のフィンにより構成されている。放熱器25は、金属板41の両面のうち、表面41aと反対側の表面41bに実装されている。また放熱器25は、パワーモジュール10と金属板41を介して接近するために、パワーモジュール10との間で金属板41を挟むような位置に配置されている。言い替えると、放熱器25は、金属板41を介して、パワーモジュール10と対向している。金属板41の表面41bは装置の外側を向いており、金属板41の表面41aは装置の内側を向いている。金属板41の表面41aは、金属板51の表面51aと対向する対向面(本発明の「第1の対向面に相当」)となる。図3には示していないが、筐体40と金属板41との間の空間に、風や冷却水等の冷媒を供給する手段を設けて、放熱器25を冷却する。また、放熱器25を筐体40の外部に突出するようにして、放熱器25を自然空冷で冷却する構造としてもよい。
また金属板41の表面41aには突起部43が形成されている。突起部43は、金属板41と金属板51との間の隙間を狭くするための部材である。突起部43は金属板41の表面41aからx方向に向けて(金属板51の表面に向けて)隆起するように構成されている。
金属板51、52は板状の部材であり、一体になるよう形成されている。金属板51は、金属板41と同様に一枚の板で構成されている。複数の金属板52は、金属板51の表面の各辺から、当該表面に対して垂直方向に沿って延在している。これにより、金属板51、52は、金属板51を底面としつつ、複数の金属板52を側面とした箱状に形成されている。
金属板51は、金属板41との間で隙間を空けつつ、金属板41と平行になるように配置されている。金属板41の表面41a、41b及び金属板51の表面51a、51bがz方向に沿うように、金属板41、51が並んで配置されている。金属板52は、筐体40との間で隙間を空けつつ、筐体40の上面部40aと平行になるように配置されている。上面部40aは、筐体40のうち、上側(z軸の正側)の位置からパワーモジュール10等を覆う部材に相当する。上面部40aの表面40b、40c及び金属板52の表面52a、52bがx方向に沿うように、上面部40aと金属板52が所定の隙間を空けて状態で並んで配置されている。そして、金属板41の表面41aと金属板51の表面51aが対向し、上面部40aの表面40bと金属板52の表面52aが対向している。また、金属板51、52は、金属板41よりも装置の内側の位置に配置されている。金属板51の表面51aは、金属板41の表面41aと対向する対向面(本発明の「第2の対向面に相当」)となる。
電子部品30は、コンデンサ11、バスバ電極16、17、18、回路基板19、配線20を有している。電子部品30に許容される耐熱温度は、半導体素子15の高温時の温度よりも低く、電子部品30の多くの部品は150℃以下であり、125℃程度の部品もある。なお、電子部品30は、図2〜4に示す構成に限らず、例えばフォトカップ等を有してもよい。
バスバ電極16〜18は、半導体素子15の入力電流又は出力電流を流すための線路である。バスバ電極16、17はパワーモジュール10をバッテリ100に接続するための直流用の電極である。バスバ電極18は、パワーモジュール10をモータ300等の負荷に接続するための交流用の電極である。バスバ電極16、17は、パワーモジュール10の直流端子10a、10bに接続され、バスバ電極18は、パワーモジュール10の交流端子10cに接続されている。直流端子10a、10b及び交流端子10cは、z軸方向に沿って並べて配置されている。また、直流端子10a、10b及び交流端子10cは、バスバ電極16〜18に接続された状態で密封されるように構成されている。
回路基板19は、ゲート駆動回路14を実装した基板である。配線20は回路基板19に実装されているゲート駆動回路14とパワーモジュール10の信号端子22とを接続する。複数の信号端子22は、配線20を介して、半導体素子15と電子部品30のゲート駆動回路14とを接続するための端子である。複数の信号端子22は、z軸方向に沿って並べて配置されている。また、複数の信号端子22は、信号配線20に接続された状態で樹脂部材により密封されるように構成されている。
金属板51の両面51a、51bのうち、金属板41の表面41aと対向する表面51aとは反対側の面51bに電子部品30が固定されている。金属板41と金属板51との間には隙間が設けられているため、電子部品30は所定の空間(金属板41、51間の隙間に相当)を隔てて配置されている。電子部品30とパワーモジュール10との間の空間は、電気的に安定して動作させために、大きく取ることはできない。すなわち、電子部品30は、所定の空間及び金属板51を介しつつも、パワーモジュール10と近接している。
電子部品30のレイアウトにおいて、耐熱性の高い部品と、耐熱性の低い部品とを分離させた上で、各部品が配置されている。本実施形態では、zy平面上において、耐熱性の高いバスバ電極16〜18はz軸の正方向側に配置され、耐熱性の低い回路基板19上の素子(ゲート駆動回路14の回路素子)はz軸の負方向側に配置されている。そのため、バスバ電極16〜18は、金属板51及び流路60を介して、パワーモジュール10と対向するように配置されている。回路基板19は、金属板51及び流路60を介して、突起部43と対向するように配置されている。
金属板41と金属板51との間の空間、及び、筐体40の上面部40aと金属板52との間の空間は、空気を通す流路60となる。流路60は、z軸の負方向に向けて開口した吸気口61と、z軸の正方向に向けて開口した排気口62とを有している。吸気口61、排気口62は筐体40の外部を向いている。吸気口61は、装置の外部の空気を装置内に取り込めるような位置に設けられている。一方、排気口62は装置の内部の空気を装置外に排出するような位置に設けられている。電力変換装置1を車両に設けた場合に、筐体40の下側に位置する吸気口61から取り込まれた空気が、流路60を通りつつ、筐体40の上側に位置する排気口62から排出される。このとき、吸気口61から取り込まれる空気は、走行風(冷却風)に相当する。なお、吸気口61から取り込む空気は、走行風に限らず自然の空気の流れでもよい。
そして、流路60内に、パワーモジュール10が配置されている。パワーモジュール10は、流路60内の空間で排気口62側に配置されている。言い替えると、パワーモジュール10は、吸気口61から排気口62までの空気の流れの経路において、吸気口61よりも排気口62に近くなるように配置されている。
また、回路基板19は、吸気口61から排気口62までの空気の流れの経路において、排気口62よりも吸気口61に近くなるように金属板51を介して配置されている。
xy平面を載置面として、電力変換装置1を車両等に設けた状態で、半導体素子15を駆動させた場合の熱の伝導について説明する。まず、半導体素子15の動作により、パワーモジュール10が高温の状態となる。流路60内の空気のうち、パワーモジュール10の周辺の空気が熱されるため、流路60内ではz軸の正方向に向けた上昇気流が発生する。
そして、流路60内では、上昇気流によって、吸気口61から排気口62に向かう空気の流れが発生するため、パワーモジュール10の熱気が排気口62から排気される。すなわち、本実施形態に係る電力変換装置1は、ファン等を用いて流路60内に空気を強制的に送り込まなくても、パワーモジュール10の発生する熱により流路60内に対流を発生させることで、加熱された空気を筐体40外に排出している。これにより、パワーモジュール10が生じる高熱から、電子部品30の過熱を防止できる。
特に、半導体素子15が200℃以上になると、外気温度(電力変換装置1の外気の温度)と装置内の温度との温度差が大きくなり、流路60内の上昇気流が早くなる。そのため、電子部品30の耐熱温度と半導体素子15の動作時の温度との温度差が大きい場合でも、電子部品30の過熱を抑制できる。
また、電子部品30のうち、耐熱温度の低い回路基板19は、金属板51の表面51bに配置され、かつ、吸気口61に近い位置に配置されることで、半導体素子15から離れた位置に配置されている。これにより、半導体素子15の動作時の温度に対して、回路基板19の耐熱温度が大きくことなる場合でも、半導体素子15の高熱から、回路基板19を保護できる。
また本実施形態では、突起部43を設けることで、金属板51と対向する突起部43の表面と金属板51の表面との間に形成される空間(本発明の「第2の空間」に相当)の長さが、パワーモジュール10と金属板51の表面51aとの間に形成される空間(本発明の「第1の空間」に相当)の長さよりも短くなっている。空間の長さは、x軸方向の長さである。これにより、回路基板19の付近の流路60が狭まり、この部分での風速が早くなるため、半導体素子15の高熱から、回路基板19を保護できる。
また本実施形態では、バスバ電極16〜18は、金属板51の表面51bで、パワーモジュール10と対向する位置に配置されている。バスバ電極16〜18は、電子部品30の中で耐熱の高い部材である。そのためバスバ電極16〜18は半導体素子15に近づけても、半導体素子15の熱が電子部品30に影響しないように構成できる。
またパワーモジュール10とバスバ電極16〜18との間には、電子部品30を固定する金属板51が設けられている。そのため、金属板51が放熱部材となり、半導体素子15からの熱を効率よく外部に排出できる。これにより、電子部品30の過熱を抑制できる。
また本実施形態では、直流端子10a、10b、交流端子10c及び信号端子22は、z軸方向に沿って並べて配置されている。これにより、直流端子10a、10b等の電子端子群により流路60内の空気の流れが妨げられないように、構成できる。また、電子端子群は、半導体素子15と電子部品30との間を電気的に接続した状態で樹脂部材により密封されるように構成されている。これにより、流路60に湿気を多く含む外気が流れた場合に、湿潤による電気的な不良等を抑制できる。
なお、本発明の変形例として、図5に示すように、吸気口61は電力変換装置1の外部から電力変換装置1の内部に所定の方向で取り込まれる風に対して臨む方向に向けて開口してもよい。図5は、変形例に係る電力変換装置1の断面図(xy平面で切った断面図)である。吸気口61はx軸の負方向をほぼ向くように開口しており、流路60はx軸の負方向から入る風を、流路60に取り込めるような形状になっている。これにより、xy平面を載置面として電力変換装置1を車両に設けた場合に、走行風(冷却風)をより流路60内に効率よく取り込み、流路60内の風速を高めることができるため、冷却性能を向上できる。なお、図5では筐体40の図示を省略している。
なお、排気口62の開口する方向は、吸気口61の開口方向と反対側を向けて開口してもよい。例えば、吸気口61が、装置内に取り込まれる風に対して臨む方向(x軸負方向)に向けて開口している場合には、排気口は、x軸の正方向に向けて開口させる。装置内に取り込む風の方向は、x軸に沿う方向である。これにより、x軸の負方向からの風が排気口62から流入することを抑制できる。
なお、図3及び図4に示した筐体40の形状は、一例にすぎず、他の形状であってもよい。
上記の半導体素子15又はパワーモジュール10が本発明の「発熱素子」に相当し、金属板41が本発明の「第1の金属板」に相当し、金属板51が本発明の「第2の金属板」に相当し、放熱器25が本発明の「冷却部」に相当する。
《第2実施形態》
図6は、発明の他の実施形態に係る電力変換装置1の平面図である。図7は図6のVII−VII線に沿う断面図を示す。本例では上述した第1実施形態に対して、電力変換装置1の各構成のレイアウトが異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。なお、図6に示すレイアウトはz軸方向(流路60内の空間において、空気の流れの方向)から電力変換装置1をみたときのレイアウトである。なお、図6、図7において、筐体の図示を省略している。
図6に示すように、金属板41はxy平面において、略六角形状に配置されている。また、金属板51は、xy平面において、六角形状に配置された金属板41の外側で、略六角形状に配置されている。また金属板41は隣の金属板41に固定されており、6枚の金属板41で、六角柱状の閉空間を形成している。ただし、六角柱状の閉空間の上面と下面は開口している。
パワーモジュール10、放熱器25、電子部品30は、金属板41及び金属板51の枚数に対応するように、6個設けられている。放熱器25は、6枚の金属板41で形成された閉空間内に配置されている。また放熱器25のフィンは、xy平面上で、閉空間内の中心(六角形の中心点)を向くように配置されている。放熱器25、電子部品30は、xy平面状で、6枚の金属板41及び6枚の金属板51に対応して、それぞれ固定されている。そして、xy平面上で、パワーモジュール10、放熱器25、電子部品30、金属板41、金属板51、及び流路60は、閉空間の中心点を中心とした放射状で、放熱器25、金属板41、パワーモジュール10、流路60、金属板51、及び電子部品30の順番になるように、配置されている。
本実施形態では、xy平面において、複数の金属板41及び複数の金属板51を略六角形状に配置しつつ、複数の金属板41で囲まれた空間内に、放熱器25を配置する。半導体素子15が高温になると、半導体素子15の熱が放熱器25に伝わり放熱器25の温度も上がる。放熱器25は複数の金属板41で閉じた空間内に配置されているため、放熱器25の熱が例えば電力ケーブルや信号線などに伝わることを防止できる。また、放熱器25の放熱効果は、所謂チムニー効果(または煙突効果)により十分に発揮できる。
なお、複数の金属板41、51は、六角形に限らず、多角形状に配置されてもよい。
《第3実施形態》
図8は、発明の他の実施形態に係る電力変換装置1の断面図である。本例では上述した第1実施形態に対して、電力変換装置1の各構成のレイアウトが異なる。これ以外の構成は上述した第1実施形態と同じであり、その記載を援用する。なお、図8に示す断面は、金属板41の表面a及び金属板51の表面に対して垂直な面であり、かつ、流路60の空気の流れの方向に沿う面である。なお、図8において、筐体の図示を省略している。
図8に示すように、xy平面において、金属板52はx軸と平行に配置され、金属板51はx軸に対して所定の傾きをもった直線上に配置されている。金属板51と金属板52の端部は固定されている。すなわち、xy平面において、金属板51、52は、鋭角をなす2辺のそれぞれの位置に配置されることで、一辺と、一辺に対して傾斜した辺の位置に、それぞれ配置されている。
電子部品30は、金属板51と金属板52で囲われる空間(xy平面で、略三角形状の空間)内に配置されている。また、バスバ電極16、17及び配線20は、金属板51の表面51bに配置され、回路基板19は金属板52の表面52bに配置されている。
金属板41は、金属板51と対向しつつ、金属板41及び金属板51はxy平面で平行になるように配置されている。放熱器25は金属板41の表面41bに固定されている。
電力変換装置1が車両等に搭載される際には、xz平面に沿う面が載置面となる。そのため、金属板41及び金属板51の表面は載置面に対して傾斜した面となる。吸気口61から流路60に取り込まれた空気は、金属板51の表面51aにあたって、流路60内を通るため、パワーモジュール10を効率よく冷却できる。また吸気口61の開口する方向と、放熱器25を構成するフィンの向く方向が同じ方向(x軸の負方向)になっている。そのため、x軸正方向に向かって吹く風(例えば走行風)は、放熱器25のフィンの間に入りつつ、吸気口61から流路60にも入る。これにより、パワーモジュール10及び放熱器25を効率よく冷却できる。
本実施形態では、電子部品30は金属板51、52で囲まれた空間内に配置されており、放熱器25は金属板41の表面41bに配置されている。これにより、放熱器25を大きくしつつ、電子部品30を搭載するスペースを確保できる。電子部品30の多くは回路基板19等の略平面形状のものが多い。そのため、本実施形態のように、装置の底面(載置面)をほぼ全面に使うことで、電子部品30の広いスペースを確保できる。また、放熱器25を装置の底面に対して上方の位置に設けることで、大きな放熱器25を用いることができる。
なお、本発明において、吸気口61はx軸の負方向に向けて開口したが、y軸の負方向に開口させてもよい。これにより、流路60内に効率よく空気を取り込むことができるため、電子部品30の過熱を抑制できる。
上記の金属板51、52が本発明の「複数の第2の金属板」に相当する。
1…電力変換装置
10…パワーモジュール
15…半導体素子
16〜18…バスバ電極
19…回路基板
25…放熱器
30…電子部品
40…筐体
41、51、52…金属板
60…流路
61…吸気口
62…排気口

Claims (9)

  1. 電力を変換する電力変換装置において、
    前記電力変換装置の発熱体となる発熱素子と、
    前記発熱素子と電気的に接続されている電子部品と、
    前記発熱素子を冷却する冷却部と、
    前記発熱素子及び前記電子部品を収容する筐体と、
    前記筐体内の空気を流す流路とを備え、
    前記発熱素子と前記電子部品は所定の空間を隔てて配置されており、
    前記流路は、前記所定の空間内の空気を吸気口から排気口まで流し、
    前記発熱素子は前記所定の空間で前記排気口側に配置されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 請求項1記載の電力変換装置において、
    前記筐体内に、互いの面を対向させた板状の第1の金属板と板状の第2の金属板を備え、
    前記流路は前記第1の金属板と前記第2の金属板により形成され、
    前記冷却部は、前記第1の金属板の両面のうち前記第2の金属板と対向する第1の対向面と反対側の面に配置され、
    前記発熱素子は前記第1の対向面に配置され、
    前記電子部品は、回路基板を有し、かつ、前記第2の金属板の両面のうち前記第1の金属板と対向する第2の対向面と反対側の面に配置され、
    前記回路基板は前記排気口よりも前記吸気口に近い位置に配置されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  3. 請求項2記載の電力変換装置において、
    前記所定の空間は、前記第2の対向面と前記発熱素子との隙間により形成される第1の空間と、前記第2の金属板のうち前記回路基板を設けた部分と前記第1の対向面との隙間で形成される第2の空間とを含み、
    前記第1の対向面又は前記第2の対向面に沿う方向に対し垂直方向で、前記第2の空間の長さは前記第1の空間の長さより短い
    ことを特徴とする電力変換装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置において、
    前記筐体内に、互いの面を対向させた板状の第1の金属板と板状の第2の金属板を備え、
    前記流路は前記第1の金属板と前記第2の金属板により形成され、
    前記発熱素子は、前記第1の金属板の両面のうち前記第2の金属板と対向する第1の対向面に配置され、
    前記電子部品は、前記発熱素子の入力電流又は出力電流を流すバスバを有し、
    前記バスバは、前記第2の金属板の両面のうち前記第1の金属板と対向する第2の対向面と反対側の面で、前記発熱素子と対向する部分に配置されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置において、
    前記筐体内に、互いの面を対向させた板状の複数の第1の金属板と板状の複数の第2の金属板を備え、
    前記流路は前記第1の金属板と前記第2の金属板により形成され、
    前記複数の第2の金属板は、所定の方向からみたときに、略多角形状に配置され、
    前記複数の第1の金属板は、前記所定の方向からみたときに、前記複数の第2の金属板の内側で略多角形状に配置され、
    前記冷却部は前記複数の第1の金属板で囲まれた空間内に配置されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の電力変換装置において、
    前記筐体内に、板状の第1の金属板と板状の複数の第2の金属板を備え、
    前記流路は前記第1の金属板と前記複数の第2の金属板により形成され、
    前記複数の第2の金属板は、所定の断面において、一辺と、当該一辺に対して傾斜した辺の位置にそれぞれ配置され、
    前記第1の金属板は、前記複数の第2の金属板のうち前記傾斜した辺に対応する第2の金属板と対向する位置に配置され、
    前記冷却部は、前記第1の金属板の両面のうち前記第2の金属板と対向する対向面と反対側の面に配置され、
    前記発熱素子は前記対向面に配置され、
    前記電子部品は、前記複数の第2の金属板で囲まれた空間内に配置され、
    前記所定の断面は、前記第1の金属板の対向面に対して垂直な面であり、かつ、前記所定の空間を流れる前記空気の流れの方向に沿う面である
    ことを特徴とする電力変換装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の電力変換装置において、
    前記発熱素子と前記電子部品との間を接続する複数の端子を備え、
    前記複数の端子は、前記空気の流れに沿う方向と平行方向に沿って並べて配置されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の電力変換装置において、
    前記発熱素子と前記電子部品との間を接続する複数の端子を備え、
    前記複数の端子は、前記発熱素子と前記電子部品との間を電気的に接続した状態で密封されるように構成されている
    ことを特徴とする電力変換装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の電力変換装置において、
    前記吸気口は、前記電力変換装置の外部から前記電力変換装置の内部に所定の方向で取り込まれる風に対して臨む方向に向けて開口し、
    前記排気口は、前記所定の方向で前記吸気口と反対側を向けて開口している
    ことを特徴とする電力変換装置。
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