JP2016023714A - 免震装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 安定して粘性抵抗力を発生させることができ、振動を減衰させることが可能な免震装置を提供する。【解決手段】 上部構造体20と下部構造体21との間に設置される免震装置1は、上部構造体20に連結された第1連結部2と、下部構造体21に連結された第2連結部3と、第1連結部2と第2連結部3との間に配置され、第1腕部11と第1腕部11に対し交差するように延びる第2腕部12とを有し、第1連結部2および第2連結部3の近接・離間動作に伴って第1腕部11と第2腕部12とが互いに逆方向に回転して伸縮する伸縮機構10と、第1腕部11に取り付けられ、粘性体6を収容する収容部4と、第2腕部12に取り付けられ、収容部4の粘性体6に浸かる抵抗板5と、を備え、伸縮機構10が伸縮することにより、収容部4と、抵抗板5とが互いに逆方向に回転する。【選択図】図1

Description

本発明は、建造物等の上部構造体と基礎等の下部構造体との間に設置され、下部構造体から上部構造体への地震等による振動の伝達を抑えるための免震装置に関する。
従来より、基礎等の下部構造体に固定された容器に収容された粘性体に、建物等の上部構造体に固定された支柱の下端に設けた円板を浸すように構成した免震装置が提案されている。かかる免震装置では、円板が粘性体内を水平方向に移動することにより、粘性体に粘性せん断を生じさせ、粘性抵抗力を発生させて、振動を減衰させている。
しかし、従来の上記免震装置では、円板の移動によって、粘性体が円板が移動した側に偏ってしまい、その反対側の粘性体が切れてしまう。これでは、円板が移動した側と反対側に、円板が移動した場合には、粘性抵抗力があまり発生しない。その結果、免震装置は安定した粘性抵抗力を発生させることができず、振動を減衰させることができない。
そこで、本発明の目的は、安定して粘性抵抗力を発生させることができ、振動を減衰させることが可能な免震装置を提供することである。
本発明の一態様による免震装置は、第1構造体と第2構造体とに接続される免震装置であって、前記第1構造体に連結される第1連結部と、前記第2構造体に連結される第2連結部と、前記第1連結部と前記第2連結部との間に配置され、第1腕部と前記第1腕部に対し交差するように延びる第2腕部とを有し、前記第1連結部および前記第2連結部の近接・離間動作に伴って前記第1腕部と前記第2腕部とが互いに逆方向に回転して伸縮する伸縮機構と、前記第1腕部に取り付けられ、粘性体を収容する収容部と、前記第2腕部に取り付けられ、前記収容部の前記粘性体に浸かる抵抗部と、を備え、前記伸縮機構が伸縮することにより、前記収容部と、前記抵抗部とが互いに逆方向に回転する。
前記伸縮機構は、複数組の前記第1腕部および前記第2腕部を有し、前記複数組の前記第1腕部および前記第2腕部は、前記伸縮機構の伸縮方向に沿って、直列に連結され、各組の前記第1腕部および前記第2腕部には、それぞれ前記収容部および前記抵抗部が取り付けられても良い。
前記伸縮機構において、前記第1腕部および前記第2腕部は、それぞれ複数本設けられ、互いに交差して格子状をなすように配置され、各第1腕部には、複数の前記収容部が取り付けられ、各第2腕部には、複数の前記抵抗部が取り付けられ、各収容部および各抵抗部は、前記複数本の第1腕部および前記複数本の第2腕部が交差する複数箇所において、前記第1腕部および前記第2腕部に取り付けられても良い。
前記複数の収容部の間に弾性体が配置されても良い。
粘性体を収容する容器を更に備え、前記複数の収容部は、前記容器内の前記粘性体に浸されても良い。
前記抵抗部は、前記第1腕部が延びる方向と前記第2腕部が延びる方向とに直交する方向に沿って延びる平板状をなしても良い。
前記抵抗部は、円筒により構成されても良い。
前記抵抗部は、直径の異なる複数の円筒により構成され、
前記複数の円筒は、同心円状に前記第2腕部に取り付けられても良い。
前記抵抗部は、円板により構成されても良い。
前記抵抗部は、複数の円板により構成され、前記複数の円板は、前記第1腕部が延びる方向と前記第2腕部が延びる方向とに直交する方向に沿って間隔をあけて互いに平行になるように前記第2腕部に取り付けられても良い。
前記収容部の内面に抵抗板が設けられても良い。
前記収容部および前記抵抗部は、前記第1腕部が延びる方向と前記第2腕部が延びる方向とに直交する方向において、前記第1腕部および前記第2腕部に対する一方の側に設けられ、前記第1腕部が延びる方向と前記第2腕部が延びる方向とに直交する方向において、前記第1腕部および前記第2腕部に対する他方の側には、前記収容部および前記抵抗部とは別の収容部および抵抗部が、それぞれ前記第1腕部および前記第2腕部に取り付けられても良い。
前記第1構造体は、上部構造体であり、前記第2構造体は、前記上部構造体の下側および前記上部構造体の外縁に位置する下部構造体であっても良い。
前記第1構造体は、下部構造体上に設置された第1上部構造体であり、前記第2構造体は、前記下部構造体上に前記第1上部構造体に隣り合うように設置された第2上部構造体であっても良い。
本発明によれば、安定して粘性抵抗力を発生させることができ、振動を減衰させることが可能な免震装置を提供することができる。
第1の実施形態に係る免震装置の側面図を示す。 伸縮機構、収容部、および抵抗板の斜視図を示す。 抵抗板を示す図である。 伸縮機構が縮んだ状態を示す斜視図を示す。 第2の実施形態に係る免震装置の斜視図を示す。 第3の実施形態に係る免震装置の側面図を示す。 第4の実施形態に係る免震装置の側面図を示す。 抵抗部の変形例を示す図である。 抵抗部の他の変形例を示す図である。 免震装置の使用形態を示す図である。 免震装置の使用形態の変形例を示す図である。 免震装置の使用形態の他の変形例を示す図である。
本発明の実施形態における免震装置について図面を参照しながら説明する。図1は、第1の実施形態における免震装置1の側面図である。
図1に示すように、免震装置1は、建造物等の上部構造体20と、基礎等の下部構造体21との間の免震層Uに設置される。上部構造体20は、第1構造体に相当し、下部構造体21は、第2構造体に相当する。
免震装置1は、第1連結部2と、第2連結部3と、伸縮機構10と、複数(本実施形態では2つ)の収容部4と、複数(本実施形態では2枚)の抵抗板5とを備える。
第1連結部2は、第1基部2Aと、第1軸部2Bと、一対の第1支持部2Cとを備える。第1基部2Aは、鋼材等により構成され、上部構造体20に対しボルト等により連結され固定されている。第1軸部2Bは、第1基部2Aに形成された第1凹部2d内に設けられ、鉛直方向に沿って延び、第1基部2Aに対し固定されている。一対の第1支持部2Cは、板状をなし、第1軸部2Bに対しそれぞれ独立して回転可能に設けられている。
第2連結部3は、第2基部3Aと、第2軸部3Bと、一対の第2支持部3Cとを備える。第2基部3Aは、鋼材等により構成され、下部構造体21に対しボルト等により連結され固定されている。第2軸部3Bは、第2基部3Aに形成された第2凹部3d内に設けられ、鉛直方向に沿って延び、第2基部3Aに対し固定されている。一対の第2支持部3Cは、板状をなし、第2軸部3Bに対しそれぞれ独立して回転可能に設けられている。
伸縮機構10は、第1連結部2と、第2連結部3との間に配置され、複数組(本実施形態では3組)の第1腕部11および第2腕部12と、複数組(本実施形態では4組)の第1接続部13および第2接続部14とを備える。第1腕部11、第2腕部12、第1接続部13、および第2接続部14は、鋼材等により構成され、全て略同一の形状を有し、細長い板状をなしている。
一組の第1腕部11および第2腕部12と、一組の第1接続部13および第2接続部14とは、伸縮機構10の伸縮方向に沿って、直列に互いに交互に配置され連結されている。
図2は、伸縮機構10、収容部4、および、抵抗板5の斜視図を示す。
各組の第1腕部11および第2腕部12は、水平面上を互いに異なる方向に延び中央部で交差してX字状をなし、各組の第1接続部13および第2接続部14も同様に、水平面上互いに異なる方向に延び中央部で交差してX字状をなしている。そして、第1腕部11の端部が第1接続部13の端部に対し回転可能に接続され、第2腕部12の端部が第2接続部14の端部に対し回転可能に接続されている。また、伸縮機構10の両端に位置する第1接続部13および第2接続部14は、図1の右側の第1接続部13が第1連結部2の上側に位置する第1支持部2Cに対して、左側の第1接続部13が第2連結部3の上側の第2支持部3Cに対して回転可能に接続され、図1の右側の第2接続部14が第1連結部2の下側の第2支持部2Cに対して、左側の第2接続部14が第2連結部3の下側の第2支持部3Cに対して回転可能に接続されている。このように、伸縮機構10は、全体として菱形の格子が直線状に連なったように構成され、第1腕部11および第2腕部12が互いに逆方向に回転し、第1接続部13および第2接続部14が互いに逆方向に回転して、図2および図4に示すように、菱形の形状が変化することで、伸縮機構10全体の長さが変化し伸縮する。
収容部4は、鋼材等により構成され、各第1腕部11の下側に取り付けられ固定されている。また、収容部4は、有底円筒の桶状をなし、その内部空間4aには粘性体6が収容されている。粘性体6は、高粘度の高分子材料で構成され、その粘性抵抗力は速度依存性を有する。また、収容部4の底面4Bには、図示せぬ転がりまたは滑り材が取り付けられている。
図3に示すように、抵抗部である抵抗板5は、鋼材等により構成され、平板状をなし、各第2腕部12の下側に取り付けられている。また、抵抗板5は、円筒状をなす収容部4の中心軸を通るように、第2腕部12の下側から鉛直下方に向かって延び、一部は収容部4の粘性体6に浸かっている。
次に、免震装置1による振動の減衰動作について、図1、2、4を参照して説明する。
例えば、地震が発生すると、振動が下部構造体21に伝わり、下部構造体21が水平方向に移動する。この結果、第1連結部2と第2連結部3とが、互いに近接・離間するように移動し、伸縮機構10は伸縮動作を行う。すなわち、伸縮機構10の状態が、図2に示す状態から図4に示す状態に、またはこの逆に変化する。
伸縮機構10が伸縮動作を行うときは、第1腕部11と第2腕部12とが互いに逆方向に回転し、収容部4と抵抗板5とが互いに逆方向に回転する。これにより、抵抗板5が、粘性体6をかき混ぜるように回転するので、粘性抵抗力が発生し、振動が減衰される。また、伸縮機構10が伸縮動作に伴い、収容部4は、収容部4の底面4Bに取り付けられた転がりまたは滑り材により、下部構造体21上を滑らかに移動し、隣り合う収容部4は、近接・離間動作を行う。
速度依存性を有する粘性体6は、収容部4と抵抗板5とが互いに逆方向に回転する時のそれらの回転の速度に応じた粘性抵抗力を発生する。すなわち、伸縮機構10が高速で伸縮動作するときは、抵抗板5も高速で回転しようとするので、粘性体6は大きな粘性抵抗力を発生する。よって、第1連結部2と第2連結部3とが相対的に高速で近接・離間移動しようとするときは、大きな粘性抵抗力により振動を減衰させることができる。一方、伸縮機構10が低速で伸縮動作するときは、抵抗板5も低速で回転しようとするので、粘性体6は大きな粘性抵抗力を生じない。
また、伸縮機構10の一端に位置する第1接続部13および第2接続部14を支持する第1連結部2の一対の第1支持部2Cは、第1軸部2Bに対して回転可能に設けられ、伸縮機構10の他端に位置する第1接続部13および第2接続部14を支持する第2連結部3の一対の第2支持部3Cは、第2軸部3Bに対して回転可能に設けられている。これにより、地震による振動を二次元で減衰させることができる。
このように、本実施形態の免震装置1では、伸縮機構10が伸縮することにより、粘性体6を収容する収容部4と粘性体6に浸かる抵抗板5とが互いに逆方向に回転する。これにより、抵抗板5が、粘性体6をかき混ぜるように回転するので、粘性抵抗力が発生し、振動を減衰させることができる。また、粘性体6が収容部4の一部へ偏って切れることはなく、安定した抵抗力を発生させることができる。
また、複数組の第1腕部11および第2腕部12と、複数組の第1接続部13および第2接続部14は、伸縮機構10の伸縮方向に沿って直列に連結されているので、免震装置1のストロークを長くすることができる。よって、長ストロークの免震装置1を提供することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る免震装置について、図5に基づいて説明する。図5は、第2の実施形態に係る免震装置101の斜視図を示す。なお、第1の実施形態の免震装置1と同一の部材について、同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明を行う。また、図5においては、上部構造体20と、下部構造体21と、第1連結部2の第1基部2Aおよび第1軸部2Bと、第2連結部3の第2基部3Aおよび第2軸部3Bとの図示を省略している。
本実施形態と第1の実施形態とでは、伸縮機構が異なる。本実施形態の伸縮機構30は、複数本(本実施形態では3本)の第1腕部31と、複数本(本実施形態では3本)の第2腕部32と、二組の第1接続部33および第2接続部34と、複数本(本実施形態では4本)の補強部35とを備える。各第1腕部31、各第2腕部32、各第1接続部33、各第2接続部34、および各補強部34は、鋼材等により構成され、長尺の板状をなしている。
一方の組の第1接続部33および第2接続部34の一端は、第1連結部2の第1支持部2Cに回転可能に接続され、他方の組の第1接続部33および第2接続部34の一端は、第2連結部3の第2支持部3Cに回転可能に接続されている。一方の組の第1接続部33と他方の組の第1接続部33とは互いに平行に延び、一方の組の第2接続部34と他方の組の第2接続部34とは互いに平行に延びている。これにより、二組の第1接続部33および第2接続部34は、平面視で略菱形状をなすように構成されている。
各第1腕部31は、第2接続部34に対し平行に延び、各第1腕部31の両端は、それぞれ一方の組の第1接続部33および他方の組の第1接続部33に回転可能に接続されている。各第2腕部32は、第1接続部33に対し平行に延び、各第2腕部32の両端は、それぞれ一方の組の第2接続部34および他方の組の第2接続部34に回転可能に接続されている。よって、複数本の第1腕部31および複数本の第2腕部32は、互いに交差して格子状をなして、二組の第1接続部33および第2接続部34に回転可能に支持されている。
複数本の補強部35のうち、2本の補強部35は、第2接続部34に対し平行に延び、当該2本の補強部35の両端は、それぞれ一方の組の第1接続部33および他方の組の第1接続部33に回転可能に接続されている。残りの2本の補強部35は、第1接続部33に対し平行に延び、残りの2本の補強部35の両端は、それぞれ一方の組の第2接続部34および他方の組の第2接続部34に回転可能に接続されている。このように、複数本の補強部35が、二組の第1接続部33および第2接続部34に接続されることにより、伸縮機構30の強度を補強している。
各第1腕部31の下側には、複数(本実施形態では3つ)の収容部4が取り付けられ、各第2腕部32の下側には、複数の収容部4に対応して、複数の抵抗板5が取り付けられている。各収容部4および各抵抗板5は、複数本の第1腕部31および複数本の第2腕部32が交差する複数の箇所にそれぞれ取り付けられ、抵抗板5は収容部4に収容された粘性体6(図1)に浸かっている。
本実施形態の免震装置101においても、伸縮機構30が伸縮動作を行うときは、第1腕部31と第2腕部32とが互いに逆方向に回転し、収容部4と抵抗板5とが互いに逆方向に回転する。これにより、抵抗板5が、粘性体6をかき混ぜるように回転するので、粘性抵抗力が発生し、振動を減衰させることができる。また、複数の収容部4および抵抗板5が、並列に配置されているので、大きな粘性抵抗力を得ることができ、大きな定格抵抗力を有する免震装置101を提供することができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る免震装置について、図6に基づいて説明する。図6は、第3の実施形態に係る免震装置201の側面図を示す。なお、第1の実施形態の免震装置1と同一の部材について、同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明を行う。
図6に示す免震装置201において、隣り合う収容部4の間に、ゴムおよびスポンジ等の弾性体7が配置されている。かかる構成によれば、粘性体6による粘性抵抗力に加えて、弾性体7による弾性力も、免震装置201の抵抗力として作用させることができる。なお、第2の実施形態の免震装置101の隣り合う収容部4の間にゴムおよびスポンジ等の弾性体7が配置しても良い。
次に、本発明の第4の実施形態に係る免震装置について、図7に基づいて説明する。図7は、第4の実施形態に係る免震装置301の側面図を示す。なお、第1の実施形態の免震装置1と同一の部材について、同一の参照番号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ説明を行う。
図7に示すように、粘性体8を収容する桶状の容器9が、下部構造体21にボルト等により固定されている。そして、複数の収容部4が容器9内の粘性体8に浸るように配置されている。
かかる構成によれば、伸縮機構10は伸縮動作に伴い、収容部4が移動する際に、容器9の粘性体8をかき分けるように移動するので、容器9の粘性体8に粘性抵抗力が発生する。よって、免震装置301全体としての抵抗力を増大させることができる。なお、第2の実施形態の免震装置101の複数の収容部4を容器9内の粘性体8に浸かるように構成しても良い。
なお、本発明は、上述した実施例に限定されない。当業者であれば、本発明の範囲内で、種々の追加や変更等を行うことができる。
例えば、図8に示すように、抵抗部15を円筒状にし、直径の異なる円筒を複数設けて同心円状に多層化しても良い。また、図9に示すように、抵抗部25を第2腕部12の回転軸に直交する円板状にして、円板を複数設けて多層化しても良い。また、収容部4の内面(例えば、底面)に抵抗板を取り付けても良い。
また、伸縮機構10、複数の収容部4、および複数の抵抗板5の全体を、粘性体を収容する容器内に配置して、粘性体に沈めるように構成しても良い。この場合には、収容部4および抵抗板5と同様の収容部および抵抗板を、第1腕部11および第2腕部12の上側に設け、追加した収容部および抵抗板も容器の粘性体に沈めるようにしても良い。さらに、図1の伸縮機構10をその長手方向を軸として90°回転させて、回転させた伸縮機構10の水平方向の両側に収容部4および抵抗板5を設けて、全体を容器の粘性体に沈めるようにしても良い。
また、第1腕部11、第2腕部12、第1接続部13、および第2接続部14は、細長い板状をなし、収容部4は下部構造体21に載置されていたが、第1腕部11等を、収容部4および抵抗板5を支持可能な太い円柱状の鋼材により構成して、収容部4が下部構造体21から浮いた状態であっても良い。第1連結部2の一対の第1支持部2Cおよび第2連結部3の一対の支持部3Cが回転可能に構成したが、第1、2支持部2C、3Cを回転不能に構成して、地震による振動を一次元で減衰するようにしても良い。
また、本実施形態の免震装置1、101、201、301は、図10に示すように、免震層Uにおいて、積層ゴム等により構成される免震装置22と併用して使用しても良い。なお、図10においては、免震装置1、101、201、301を1箇所に設置した例について示したが、免震装置1、101、201、301を設置する数は、必要に応じて適宜設定される。
また、上記の実施形態では、本実施形態における免震装置1、101、201、301を免震層Uに設置した例について説明した。しかし、図11に示すように、免震装置1、101、201、301を、上部構造体20の側面20Aと下部構造体21の上部構造体20の外縁側に位置する外縁部21Aとに接続するように設置して、振動を減衰するようにしても良い。なお、図11においては、免震装置1を2箇所に設置した例について示したが、免震装置1、101、201、301を設置する数は、必要に応じて適宜設定される。また、免震層Uには、積層ゴム等により構成される免震装置22が設置されている。
また、図12に示すように、免震装置1、101、201、301を、下部構造体21上に設置された建造物等の第1上部構造体120と、第1上部構造体120に隣り合うように設置された建造物等の第2上部構造体121とに接続するように設置しても良い。このように免震装置1、101、201、301を設置することにより、振動の位相の違いにより、互いに隣り合う第1上部構造体120および第2上部構造体121が衝突するのを防止することができる。第1上部構造体120は第1構造体に相当し、第2上部構造体121は第2構造体に相当する。また、免震装置1、101、201、301を第1上部構造体120および第2上部構造体121の下側部で接続するようにしたが、第1上部構造体120および第2上部構造体121の上側部で接続しても良い。また、免震層Uには、積層ゴム等により構成される免震装置22が設置されている。
1、101、201、301:免震装置、2:第1連結部、3:第2連結部、11、31:第1腕部、12、32:第2腕部、15、25:抵抗部、10、30:伸縮機構、4:収容部、5:抵抗板、6、8:粘性体、7:弾性体、9:容器、20:上部構造体、21:下部構造体、120:第1上部構造体、121:第2上部構造体

Claims (14)

  1. 第1構造体と第2構造体とに接続される免震装置であって、
    前記第1構造体に連結される第1連結部と、
    前記第2構造体に連結される第2連結部と、
    前記第1連結部と前記第2連結部との間に配置され、第1腕部と前記第1腕部に対し交差するように延びる第2腕部とを有し、前記第1連結部および前記第2連結部の近接・離間動作に伴って前記第1腕部と前記第2腕部とが互いに逆方向に回転して伸縮する伸縮機構と、
    前記第1腕部に取り付けられ、粘性体を収容する収容部と、
    前記第2腕部に取り付けられ、前記収容部の前記粘性体に浸かる抵抗部と、を備え、
    前記伸縮機構が伸縮することにより、前記収容部と、前記抵抗部とが互いに逆方向に回転する免震装置。
  2. 前記伸縮機構は、複数組の前記第1腕部および前記第2腕部を有し、
    前記複数組の前記第1腕部および前記第2腕部は、前記伸縮機構の伸縮方向に沿って、直列に連結され、
    各組の前記第1腕部および前記第2腕部には、それぞれ前記収容部および前記抵抗部が取り付けられている請求項1に記載の免震装置。
  3. 前記伸縮機構において、前記第1腕部および前記第2腕部は、それぞれ複数本設けられ、互いに交差して格子状をなすように配置され、
    各第1腕部には、複数の前記収容部が取り付けられ、
    各第2腕部には、複数の前記抵抗部が取り付けられ、
    各収容部および各抵抗部は、前記複数本の第1腕部および前記複数本の第2腕部が交差する複数箇所において、前記第1腕部および前記第2腕部に取り付けられている請求項1に記載の免震装置。
  4. 前記複数の収容部の間に弾性体が配置されている請求項2または請求項3に記載の免震装置。
  5. 粘性体を収容する容器を更に備え、
    前記複数の収容部は、前記容器内の前記粘性体に浸されている請求項2または請求項3に記載の免震装置。
  6. 前記抵抗部は、前記第1腕部が延びる方向と前記第2腕部が延びる方向とに直交する方向に沿って延びる平板状をなしている請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の免震装置。
  7. 前記抵抗部は、円筒により構成される請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の免震装置。
  8. 前記抵抗部は、直径の異なる複数の円筒により構成され、
    前記複数の円筒は、同心円状に前記第2腕部に取り付けられている請求項7に記載の免震装置。
  9. 前記抵抗部は、円板により構成される請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の免震装置。
  10. 前記抵抗部は、複数の円板により構成され、
    前記複数の円板は、前記第1腕部が延びる方向と前記第2腕部が延びる方向とに直交する方向に沿って間隔をあけて互いに平行になるように前記第2腕部に取り付けられている請求項9に記載の免震装置。
  11. 前記収容部の内面に抵抗板が設けられている請求項1から請求項10のいずれか一項に記載の免震装置。
  12. 前記収容部および前記抵抗部は、前記第1腕部が延びる方向と前記第2腕部が延びる方向とに直交する方向において、前記第1腕部および前記第2腕部に対する一方の側に設けられ、
    前記第1腕部が延びる方向と前記第2腕部が延びる方向とに直交する方向において、前記第1腕部および前記第2腕部に対する他方の側には、前記収容部および前記抵抗部とは別の収容部および抵抗部が、それぞれ前記第1腕部および前記第2腕部に取り付けられている請求項1に記載の免震装置。
  13. 前記第1構造体は、上部構造体であり、前記第2構造体は、前記上部構造体の下側および前記上部構造体の外縁に位置する下部構造体である請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の免震装置。
  14. 前記第1構造体は、下部構造体上に設置された第1上部構造体であり、前記第2構造体は、前記下部構造体上に前記第1上部構造体に隣り合うように設置された第2上部構造体である請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の免震装置。

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