JP2016017614A - パーキング機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】パーキング機構の小型化を図ること。
【解決手段】パーキング機構であって、伝動装置のパーキングギヤと係合する係合位置と、前記係合を解除する解除位置との間で回動自在に支持されたパーキングポールと、シフト操作に対応して回動するディテントプレートと、前記ディテントプレートまたは前記パーキングポールの一方の部材上を摺動自在に移動し、前記ディテントプレートの回動に応じて前記パーキングポールを前記係合位置及び前記解除位置へ案内する案内部材と、前記ディテントプレートまたは前記パーキングポールの他方に設けられ、前記案内部材と摺接して前記パーキングポールを前記係合位置及び前記解除位置へ移動させる摺接部と、前記案内部材を前記摺接部の方向へ付勢する弾性部材とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】パーキング機構であって、伝動装置のパーキングギヤと係合する係合位置と、前記係合を解除する解除位置との間で回動自在に支持されたパーキングポールと、シフト操作に対応して回動するディテントプレートと、前記ディテントプレートまたは前記パーキングポールの一方の部材上を摺動自在に移動し、前記ディテントプレートの回動に応じて前記パーキングポールを前記係合位置及び前記解除位置へ案内する案内部材と、前記ディテントプレートまたは前記パーキングポールの他方に設けられ、前記案内部材と摺接して前記パーキングポールを前記係合位置及び前記解除位置へ移動させる摺接部と、前記案内部材を前記摺接部の方向へ付勢する弾性部材とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、パーキング機構に関する。
パーキング機構には、運転者のシフト操作に応じて、パーキングポールの爪を変速機の出力軸に設けられたパーキングギヤと係合させ、出力軸の回転を阻止するものがある。従来のパーキング機構では、シフト操作に応じて回動するディテントプレートに設けられたパーキングロッドを、パーキングポールに押し込むことで、パーキングポールの爪をパーキングギヤに噛み込ませている(例えば、特許文献1)。また、パーキングロッドは、噛み込みを失敗した場合に、ディテントプレートへ負荷をかけないように緩衝機構を備えている。
しかし、パーキングロッドを備えたパーキング機構を変速機へ組み込む際には、変速機のケースにパーキングロッドを収容させるための専用空間が大きくなってしまう。
従って、本発明の目的は、パーキング機構の小型化を図ることにある。
本発明によれば、パーキング機構であって、伝動装置のパーキングギヤと係合する係合位置と、前記係合を解除する解除位置との間で回動自在に支持されたパーキングポールと、シフト操作に対応して回動するディテントプレートと、前記ディテントプレートまたは前記パーキングポールの一方の部材上を摺動自在に移動し、前記ディテントプレートの回動に応じて前記パーキングポールを前記係合位置及び前記解除位置へ案内する案内部材と、前記ディテントプレートまたは前記パーキングポールの他方に設けられ、前記案内部材と摺接して前記パーキングポールを前記係合位置及び前記解除位置へ移動させる摺接部と、前記案内部材を前記摺接部の方向へ付勢する弾性部材とを備えることを特徴とするパーキング機構が提供される。
この構成によれば、ディテントプレートまたはパーキングポール上に摺動自在に設けられた案内部材が、パーキングポールを駆動させるため、パーキングロッドのような構成を減少させ、パーキング機構の小型化を図ることができる。
本発明においては、前記案内部材は、前記ディテントプレートに設けられ、前記ディテントプレートには、前記案内部材を摺動させる溝が前記回動方向に沿って設けられ、前記案内部材は、前記摺接部と摺接する傾斜面を備えることとしてもよい。
この構成によれば、案内部材をディテントプレートに取り付けた簡素な構成で、パーキングポールを操作することができる。
本発明においては、前記弾性部材は、前記ディテントプレートを回動する回動軸に装着され、一端が前記ディテントプレートに固定され、他端が前記案内部材に取り付けられるバネ部材であり、前記案内部材は、前記パーキングポールが前記パーキングギヤと係合しなかった場合に、前記摺接部に押されて、前記バネ部材の付勢力に抗して前記ディテントプレート上を摺動することとしてもよい。
この構成によれば、ディテントプレート上に、パーキングポールを操作する部材とまとめることができるので、パーキング機構を小型化することができる。
本発明においては、前記パーキング機構は、前記パーキングポールを前記パーキングギヤとの係合を解除する方向へ付勢する解除用弾性部材をさらに備え、該解除用弾性部材は、前記摺接部を前記案内部材の前記傾斜面に摺接させる方向へ付勢させることとしてもよい。
この構成によれば、摺接部を案内部材から離さずに、パーキングポールの係合の解除を行うことができる。
以上述べた通り、本発明によれば、パーキング機構の小型化を図ることができる。
図1は、本発明の一実施形態に係るパーキング機構1の斜視図である。図2は、図1における矢印A方向から見たパーキング機構1の斜視図である。パーキング機構1は、パーキングポール10と、ディテントプレート20と、案内部材30と、弾性部材40と、解除用弾性部材50とを備えている。また、パーキング機構1には、外部から駆動させるための部材として、コントロールレバーCLと、コントロールレバーCLに固定された制御軸CSとが接続されている。ディテントプレート20は、制御軸CSに固定され、制御軸CSと共に回動する。また、コントロールレバーCLは、図示しないワイヤが接続されることで、運転者が選択したシフトポジションに応じて回動し、制御軸CS及びディテントプレート20を回動させている。したがって、本実施形態におけるパーキング機構1では、運転者のシフト操作に応じて、コントロールレバーCLが制御軸CSと共にディテントプレート20を回動させることで、後述するディテントプレート20に設けられた案内部材30を介してパーキングポール10を操作している。以下に、本実施形態におけるパーキング機構1の各構成部材について詳細に説明する。また、以下の説明において、図面の上下左右方向を以下に説明する部材の上下左右方向として説明に用いることとする。
<パーキングポール10>
パーキングポール10は、例えば、変速機等の伝動装置の出力軸に設けられたパーキングギヤPGと係合する係合位置と、係合を解除する解除位置との間で、伝動装置に回動自在に支持された長尺部材である(図4(A)参照)。図1及び図2を参照して、パーキングポール10は長尺の板状の部材で、その中央部分に厚さ方向(図1中奥行き方向)に貫通する貫通孔11が形成され、一方の端部(図1中左側端部)にパーキングギヤPGと係合する係合爪12を備え、他方の端部に後述する摺接部13を備えている。貫通孔11には、図2に示す回動軸RSが挿入され、回動軸RSには後述する解除用弾性部材50が取り付けられている。パーキングポール10は、回動軸RS回りに揺動可能である。係合爪12は、パーキングポール10の揺動方向の一方側(図1中下方側)へ延びる突出部を含み、複数の歯を備えるパーキングギヤPGの歯と歯の間に挿入される幅を有している。摺接部13は、後述する案内部材30と摺接してパーキングポール10を係合位置及び解除位置へ移動させる。摺接部13は、パーキングポール10の厚さ方向に延在する側面の一部であり、案内部材30と接触する部分である。本実施形態において、摺接部13は、パーキングポール10の側面視(例えば、図1中矢印A方向から見た側面視)において、湾曲した部分とその部分と接続する直線部分の一部を含み、パーキングポール10の厚さ方向における側面の湾曲面とそれに接続される一部の平面を含んでいる。また、パーキングポール10の厚さ方向の側面には、後述する変速機のケースに収容された際に、ケースとの接触を回避する凹部が適宜形成されている。
パーキングポール10は、例えば、変速機等の伝動装置の出力軸に設けられたパーキングギヤPGと係合する係合位置と、係合を解除する解除位置との間で、伝動装置に回動自在に支持された長尺部材である(図4(A)参照)。図1及び図2を参照して、パーキングポール10は長尺の板状の部材で、その中央部分に厚さ方向(図1中奥行き方向)に貫通する貫通孔11が形成され、一方の端部(図1中左側端部)にパーキングギヤPGと係合する係合爪12を備え、他方の端部に後述する摺接部13を備えている。貫通孔11には、図2に示す回動軸RSが挿入され、回動軸RSには後述する解除用弾性部材50が取り付けられている。パーキングポール10は、回動軸RS回りに揺動可能である。係合爪12は、パーキングポール10の揺動方向の一方側(図1中下方側)へ延びる突出部を含み、複数の歯を備えるパーキングギヤPGの歯と歯の間に挿入される幅を有している。摺接部13は、後述する案内部材30と摺接してパーキングポール10を係合位置及び解除位置へ移動させる。摺接部13は、パーキングポール10の厚さ方向に延在する側面の一部であり、案内部材30と接触する部分である。本実施形態において、摺接部13は、パーキングポール10の側面視(例えば、図1中矢印A方向から見た側面視)において、湾曲した部分とその部分と接続する直線部分の一部を含み、パーキングポール10の厚さ方向における側面の湾曲面とそれに接続される一部の平面を含んでいる。また、パーキングポール10の厚さ方向の側面には、後述する変速機のケースに収容された際に、ケースとの接触を回避する凹部が適宜形成されている。
<ディテントプレート20>
図3(A)にディテントプレート20の平面図を示す。ディテントプレート20は、平面視で外形が扇型の平面部20aを含む板状部材を備える。扇型の円弧を形成する外周縁にディテント部21が形成され、円弧の中心には上記した制御軸CSを挿通可能な貫通孔22が形成されている。ディテント部21は、複数の凹部を備え、変速機の作動油の供給先を切り替えるマニュアルバルブを操作する際に使用される。複数の凹部は、それぞれ、例えば、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)等のレンジの際に使用される。また、ディテントプレート20のディテント部21寄りの中央部分には、後述する案内部材30を平面部20a上で摺動自在に保持するための溝20bが平面部20aを貫通して形成されている。溝20bは、ディテントプレート20が制御軸CSに伴って回動する際の回動方向に沿って設けられている。ディテントプレート20の扇型の一方の側部(図3(A)中左側端部)には、後述する付勢部材を保持する保持突起23が形成されている。
図3(A)にディテントプレート20の平面図を示す。ディテントプレート20は、平面視で外形が扇型の平面部20aを含む板状部材を備える。扇型の円弧を形成する外周縁にディテント部21が形成され、円弧の中心には上記した制御軸CSを挿通可能な貫通孔22が形成されている。ディテント部21は、複数の凹部を備え、変速機の作動油の供給先を切り替えるマニュアルバルブを操作する際に使用される。複数の凹部は、それぞれ、例えば、P(パーキング)、R(リバース)、N(ニュートラル)、D(ドライブ)等のレンジの際に使用される。また、ディテントプレート20のディテント部21寄りの中央部分には、後述する案内部材30を平面部20a上で摺動自在に保持するための溝20bが平面部20aを貫通して形成されている。溝20bは、ディテントプレート20が制御軸CSに伴って回動する際の回動方向に沿って設けられている。ディテントプレート20の扇型の一方の側部(図3(A)中左側端部)には、後述する付勢部材を保持する保持突起23が形成されている。
また、図2を参照して、平面部20aの下面には、貫通孔22と連通し、制御軸CSを挿通することで、ディテントプレート20を制御軸CSと共に回動可能とする回動部24が形成されている。さらに回動部24と平面部20aの下面との間には、複数のリブ25が、回動部24からディテント部21側へ延びるように設けられている。図4(B)を参照して、リブ25は平面視直角三角形状の板状部材であり、その直交する2つの辺で、平面部20aの下面と回動部24の側面と間を接続している。本実施形態では、2枚のリブ25、25が、それぞれ平面部20aに形成された溝20bを避けるように配置されている。リブ25は、後述するパーキングポール10から平面部20aに加わる荷重によって、平面部20aが回動部24に対して変形することを防止するための強度を確保している。つまり、パーキングポール10が、回動部24から離れた平面部20a上の案内部材30に、平面部20aの上面側から下面側へと作用する荷重を加えたとしても、リブ25が平面部20aを支えることができる。なお、本実施形態においては、2枚のリブ25、25は平面部20aの下面の2か所に配置され、平面視直角三角形の板状部材を例示したが、リブ25の数や配置箇所や形状はこれらに限定されるものではない。例えば、リブ25の数は3枚、4枚等であってもよく、リブ25の形状も直角を備えた扇形等を採用してもよい。
<案内部材30>
図3(B)に案内部材30の斜視図を示す。案内部材30は、断面矩形状の本体部31と、本体部31の一部に形成された傾斜面32と、本体部31の下面に設けられた摺動部33と、摺動部33の下端に設けられた抜止め部34とを備えている。摺動部33は、ディテントプレート20の溝20bに摺動自在に収容される。抜止め部34は、摺動部33が溝20bから抜け出ることを防止している。案内部材30がディテントプレート20に取り付けられた際には、傾斜面32は、溝20bの延在方向であって、保持突起23と逆方向を向くように、下方に向かって傾斜して配置される。傾斜面32及び本体部31の上面31aは、摺動部33と摺動する面である。
図3(B)に案内部材30の斜視図を示す。案内部材30は、断面矩形状の本体部31と、本体部31の一部に形成された傾斜面32と、本体部31の下面に設けられた摺動部33と、摺動部33の下端に設けられた抜止め部34とを備えている。摺動部33は、ディテントプレート20の溝20bに摺動自在に収容される。抜止め部34は、摺動部33が溝20bから抜け出ることを防止している。案内部材30がディテントプレート20に取り付けられた際には、傾斜面32は、溝20bの延在方向であって、保持突起23と逆方向を向くように、下方に向かって傾斜して配置される。傾斜面32及び本体部31の上面31aは、摺動部33と摺動する面である。
<弾性部材40>
図3(C)に弾性部材40の斜視図を示す。弾性部材40は、一端を上記した保持突起23に係合させるための係合部41を備え、他端に案内部材30の本体部31と当接するための当接部42とを備えた、ねじりバネを採用したバネ部材である。弾性部材40は、そのコイル部分41aに制御軸CSを通し、係合部41にディテントプレート20の保持突起23を係合させ、当接部42に案内部材30を当接させることで、ディテントプレート20上に装着される。弾性部材40は、案内部材30を保持突起23から離れる方向へ付勢している。なお、本実施形態においては、弾性部材40としてねじりバネを採用したが、これに限定されず、コイルばね、板バネ、ゴム等の弾性体等を採用してもよい。
図3(C)に弾性部材40の斜視図を示す。弾性部材40は、一端を上記した保持突起23に係合させるための係合部41を備え、他端に案内部材30の本体部31と当接するための当接部42とを備えた、ねじりバネを採用したバネ部材である。弾性部材40は、そのコイル部分41aに制御軸CSを通し、係合部41にディテントプレート20の保持突起23を係合させ、当接部42に案内部材30を当接させることで、ディテントプレート20上に装着される。弾性部材40は、案内部材30を保持突起23から離れる方向へ付勢している。なお、本実施形態においては、弾性部材40としてねじりバネを採用したが、これに限定されず、コイルばね、板バネ、ゴム等の弾性体等を採用してもよい。
<解除用弾性部材50>
図2及び図4(B)を参照して、解除用弾性部材50を説明する。解除用弾性部材50は、一端に変速機のケースCと当接し、固定される固定端部50aを備え、他端にパーキングポール10の下側側面と当接する当接部50bとを備えたねじりバネである。解除用弾性部材50は、そのコイル部分50cにパーキングポール10の回動軸RSを通し、固定端部50aを回動軸RSに対して摺動面を備えた側(図4(B)中右側)のケースCの内側面と当接させ、当接部をパーキングポール10の係合爪12を備えた側(図4(B)中左側)の下側側面と当接させることで、パーキングポール10に装着される(図4(B)参照)。解除用弾性部材50は、当接部50bがパーキングポール10の係合爪12を備えた側の下側側面を図4(B)中上方へ付勢する付勢力を発生している。解除用弾性部材50は、パーキングポール10をパーキングギヤPGとの係合を解除する方向に常に付勢している。つまり、解除用弾性部材50は、パーキングポール10を、係合爪12が回動軸RSを中心として時計方向に回動されるように付勢している。なお、本実施形態においては、解除用弾性部材50としてねじりバネを採用したが、これに限定されず、コイルばね、板バネ、ゴム等の弾性体等を採用してもよい。
図2及び図4(B)を参照して、解除用弾性部材50を説明する。解除用弾性部材50は、一端に変速機のケースCと当接し、固定される固定端部50aを備え、他端にパーキングポール10の下側側面と当接する当接部50bとを備えたねじりバネである。解除用弾性部材50は、そのコイル部分50cにパーキングポール10の回動軸RSを通し、固定端部50aを回動軸RSに対して摺動面を備えた側(図4(B)中右側)のケースCの内側面と当接させ、当接部をパーキングポール10の係合爪12を備えた側(図4(B)中左側)の下側側面と当接させることで、パーキングポール10に装着される(図4(B)参照)。解除用弾性部材50は、当接部50bがパーキングポール10の係合爪12を備えた側の下側側面を図4(B)中上方へ付勢する付勢力を発生している。解除用弾性部材50は、パーキングポール10をパーキングギヤPGとの係合を解除する方向に常に付勢している。つまり、解除用弾性部材50は、パーキングポール10を、係合爪12が回動軸RSを中心として時計方向に回動されるように付勢している。なお、本実施形態においては、解除用弾性部材50としてねじりバネを採用したが、これに限定されず、コイルばね、板バネ、ゴム等の弾性体等を採用してもよい。
<パーキング機構1の変速機ケースCへの組み付け>
図4(A)及び図4(B)には、パーキング機構1を変速機のケースC内に組み付けた様子を示している。図4(A)には、パーキング機構1の構成が明りょうに図示されるようにケースCの一部を省略している。図4(A)は、パーキングポール10の係合爪12がパーキングギヤPGと係合している状態を示し、パーキングポール10の摺接部13が案内部材30の上面31aに乗り上げている状態を示している。ディテントプレート20が装着される制御軸CSは、ケースを貫通してケース上面から突出しており、その突出した端部にコントロールレバーCLが装着されている。また、このときのディテントプレート20は、シフト操作がPレンジとされた位置であり、ディテントプレート20の図4(A)中左側には、マニュアルバルブMが配置されている。本実施形態においては、ディテントプレート20とパーキングポール10と接近して配置することができるから、マニュアルバルブMに隣接してパーキング機構1を配置することができる。
図4(A)及び図4(B)には、パーキング機構1を変速機のケースC内に組み付けた様子を示している。図4(A)には、パーキング機構1の構成が明りょうに図示されるようにケースCの一部を省略している。図4(A)は、パーキングポール10の係合爪12がパーキングギヤPGと係合している状態を示し、パーキングポール10の摺接部13が案内部材30の上面31aに乗り上げている状態を示している。ディテントプレート20が装着される制御軸CSは、ケースを貫通してケース上面から突出しており、その突出した端部にコントロールレバーCLが装着されている。また、このときのディテントプレート20は、シフト操作がPレンジとされた位置であり、ディテントプレート20の図4(A)中左側には、マニュアルバルブMが配置されている。本実施形態においては、ディテントプレート20とパーキングポール10と接近して配置することができるから、マニュアルバルブMに隣接してパーキング機構1を配置することができる。
この構成によれば、案内部材30が、ディテントプレート20上に摺動自在に設けられるため、ケースCにパーキングロッドを収容する空間を形成することがない。したがって、パーキング機構1の小型化を図ることができる。さらに、ケースCに、例えば、パーキングロッドを収容させるための専用空間を設ける必要がないので、ケースCの重量増加を回避することができる。
<パーキング機構1の動作>
以下、本実施形態に係るパーキング機構1の動作について説明する。図1及び図2に示すパーキング機構1の状態は、図4(A)及び図4(B)に示すように、パーキングポール10がパーキングギヤPGと係合されている状態を示している。図1を参照して、パーキングポール10がパーキングギヤPGと係合している状態では、パーキングポール10の摺接部13は、案内部材30の上面31aに乗り上げている。このときのディテントプレート20は、シフト操作がPレンジとされた位置である。この状態から、パーキングポール10とパーキングギヤPGとの係合を解除するためには、シフト操作をPレンジから外すことで、ディテントプレート20が図1中矢印B方向に回動される。すると、ディテントプレート20の回動に伴い、パーキングポール10の摺接部13が案内部材30の上面31aから傾斜面32に沿って移動することで、パーキングポール10は、図1中矢印C方向の時計回りへ移動する。パーキングポール10の摺接部13が図1中で矢印C方向の時計回りに回動することで、パーキングポール10の係合爪12は、図1中矢印D方向で示す反時計回りに回動して、パーキングギヤPGとの係合が解除される。
以下、本実施形態に係るパーキング機構1の動作について説明する。図1及び図2に示すパーキング機構1の状態は、図4(A)及び図4(B)に示すように、パーキングポール10がパーキングギヤPGと係合されている状態を示している。図1を参照して、パーキングポール10がパーキングギヤPGと係合している状態では、パーキングポール10の摺接部13は、案内部材30の上面31aに乗り上げている。このときのディテントプレート20は、シフト操作がPレンジとされた位置である。この状態から、パーキングポール10とパーキングギヤPGとの係合を解除するためには、シフト操作をPレンジから外すことで、ディテントプレート20が図1中矢印B方向に回動される。すると、ディテントプレート20の回動に伴い、パーキングポール10の摺接部13が案内部材30の上面31aから傾斜面32に沿って移動することで、パーキングポール10は、図1中矢印C方向の時計回りへ移動する。パーキングポール10の摺接部13が図1中で矢印C方向の時計回りに回動することで、パーキングポール10の係合爪12は、図1中矢印D方向で示す反時計回りに回動して、パーキングギヤPGとの係合が解除される。
そして、再びシフト操作がPレンジへと操作された場合には、ディテントプレート20が矢印B方向と反対の矢印E方向へ移動し、パーキングポール10の摺接部13が案内部材30の傾斜面32を上って、案内部材30の上面31aへと乗り上げる。こうすることで、パーキングポール10の係合爪12が時計回りに回動してパーキングギヤPGと係合する。このとき、パーキングポール10は解除用弾性部材50によって、パーキングポール10の摺接部13が案内部材30の傾斜面32へと付勢されているから、摺接部13を常に案内部材30の傾斜面32及び上面31aと接触させた状態を保つことができる。したがって、摺接部13を案内部材30から離さずに、パーキングポール10の係合の解除を行うことができ、ディテントプレート20の回動に対して、パーキングポールの追従性が良好になる。
この構成によれば、案内部材30をディテントプレート20に取り付けた簡素な構成で、パーキングポール10を操作することができる。また、ディテントプレート20上に、パーキングポール10を操作する部材をまとめることができるので、パーキング機構1をさらに小型化することができる。
次に、パーキングポール10の係合爪12がパーキングギヤPGと係合できなかった場合について説明する。パーキングポール10の係合爪12は、パーキングギヤPGに噛み込むことで、パーキングギヤPGと係合しているが、パーキングギヤPGの位置によっては、噛み込みを失敗する場合がある。例えば、パーキングポール10が揺動した際にパーキングポール10の係合爪12の先端が、パーキングギヤPGの歯の先端部分と当接する場合、係合爪12はパーキングギヤPGに噛み込むことができない。この状態で、パーキングポール10を操作するとディテントプレート20に負荷がかかり、ディテントプレート20を破損してしまう場合がある。従来のパーキング機構に用いられたパーキングロッドでは、このような場合に、ディテントプレートへ負荷をかけないように緩衝作用をする機構が設けられている。本実施形態においても、このような緩衝作用を行う必要がある。
本実施形態においては、案内部材30がディテントプレート20上を弾性部材40の付勢力に抗して移動することで、上記緩衝作用を実行している。例えば、パーキングポール10とパーキングギヤPGとが係合していない状態から、パーキングポール10を揺動させてパーキングギヤPGと係合させる過程において説明する。Pレンジへのシフト操作によって、コントロールレバーCLが回動されると共にディテントプレート20が矢印E方向へ回動されると、パーキングポール10の摺接部13は、案内部材30の傾斜面32を乗り上げようとする。しかし、パーキングギヤPGの歯の先端とパーキングポール10の係合爪12の先端とが当接しているので、係合爪12はパーキングギヤPGに噛み込むことができず、パーキングポール10の揺動が遮られている。このとき、案内部材30は、パーキングポール10の摺接部13に押されて、弾性部材40の付勢力に抗してディテントプレート20上を保持突起23側へ摺動する。こうすることで、パーキングポール10がパーキングギヤPGと係合しなかった場合でも、ディテントプレート20に無理な負荷がかかることがない。また、摺接部13の側面が湾曲面とされていることから、摺接部13と案内部材30の傾斜面32との接触面積を少なくすることができ、案内部材30が集中した箇所で押圧される。
なお、本実施形態においては、案内部材30及び弾性部材40をディテントプレート20に設け、摺接部13をパーキングポール10に設けたが、これに限定されず、案内部材30及び弾性部材40をパーキングポール10に設け、摺接部13をディテントプレート20に設けてもよい。この場合、例えば、パーキングポール10の端部に下側に突出し、ディテントプレート20へ向けた傾斜面32を備えた案内部材30が、パーキングポール10の下面に対して摺動自在に設けられ、ディテントプレート20の端部と当接するような構成を採用することができる。
1 パーキング機構、10 パーキングポール、13 摺接部、20 ディテントプレート、20b 溝、30 案内部材30、32 傾斜面、40 弾性部材、50 解除用弾性部材、PG パーキングギヤ
Claims (4)
- パーキング機構であって、
伝動装置のパーキングギヤと係合する係合位置と、前記係合を解除する解除位置との間で回動自在に支持されたパーキングポールと、
シフト操作に対応して回動するディテントプレートと、
前記ディテントプレートまたは前記パーキングポールの一方の部材上を摺動自在に移動し、前記ディテントプレートの回動に応じて前記パーキングポールを前記係合位置及び前記解除位置へ案内する案内部材と、
前記ディテントプレートまたは前記パーキングポールの他方に設けられ、前記案内部材と摺接して前記パーキングポールを前記係合位置及び前記解除位置へ移動させる摺接部と、
前記案内部材を前記摺接部の方向へ付勢する弾性部材と、
を備えることを特徴とするパーキング機構。 - 前記案内部材は、前記ディテントプレートに設けられ、
前記ディテントプレートには、前記案内部材を摺動させる溝が前記回動方向に沿って設けられ、
前記案内部材は、前記摺接部と摺接する傾斜面を備えることを特徴とする請求項1記載のパーキング機構。 - 前記弾性部材は、前記ディテントプレートを回動する回動軸に装着され、一端が前記ディテントプレートに固定され、他端が前記案内部材に取り付けられるバネ部材であり、
前記案内部材は、前記パーキングポールが前記パーキングギヤと係合しなかった場合に、前記摺接部に押されて、前記バネ部材の付勢力に抗して前記ディテントプレート上を摺動することを特徴とする請求項2記載のパーキング機構。 - 前記パーキング機構は、前記パーキングポールを前記パーキングギヤとの係合を解除する方向へ付勢する解除用弾性部材をさらに備え、
該解除用弾性部材は、前記摺接部を前記案内部材の前記傾斜面に摺接させる方向へ付勢させることを特徴とする請求項2または3のいずれか一項記載のパーキング機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014142599A JP2016017614A (ja) | 2014-07-10 | 2014-07-10 | パーキング機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2014142599A JP2016017614A (ja) | 2014-07-10 | 2014-07-10 | パーキング機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2016017614A true JP2016017614A (ja) | 2016-02-01 |
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ID=55232979
Family Applications (1)
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JP2014142599A Pending JP2016017614A (ja) | 2014-07-10 | 2014-07-10 | パーキング機構 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016017614A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111936770A (zh) * | 2018-04-06 | 2020-11-13 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于阻挡机动车辆的驱动件中的旋转运动的驻车锁止装置 |
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2014
- 2014-07-10 JP JP2014142599A patent/JP2016017614A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN111936770A (zh) * | 2018-04-06 | 2020-11-13 | 舍弗勒技术股份两合公司 | 用于阻挡机动车辆的驱动件中的旋转运动的驻车锁止装置 |
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