JP2016017337A - 鋼橋の出来形調整工法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1つの主桁構成体の標高を調整した時に、他の主桁構成体の標高に影響を与えることのなく、工程を短縮することのできる鋼橋の出来形調整工法を提供すること。
【解決手段】複数の主桁構成体S(S0、S1、S2、S3等)がボルトにより仮連結された仮連結主桁を、橋脚上に載置し、油圧ジャッキ13、14によりケーブル25を介して、仮連結主桁が出来形となるように主桁構成体Sの標高を調整する鋼橋の出来形調整工法において、主桁構成体Sの下面に形成されたサドル23、24に掛けたケーブル25と、橋脚11、15等、または仮連結主桁Sを仮支えするベント12等の直上に設けられ、ケーブル25を引き込む油圧ジャッキ13、14と、を有し、油圧ジャッキ13、14により、ケーブル25を引き込むことにより、主桁構成体Sの標高を上げて出来形を調整すること、を特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の主桁構成体がボルトにより仮連結された仮連結主桁を、橋脚上に載置し、出来形調整装置により前記仮連結主桁が出来形となるように前記主桁構成体の標高を調整する鋼橋の出来形調整工法に関するものである。
鋼橋は自重で変形するため、架設時に標高を調整する際、変形分を「たわみ」として考慮する必要がある。この「たわみ」を考慮した標高を「出来形」と呼んでいる。
鋼橋の架設工事においては、主桁構成体を仮締めボルトにより仮連結して仮連結主桁を仮組立し、橋脚、ベント上に載置する。そして、特許文献1には、橋脚の直上に設置された主塔を介して、仮連結主桁である各主桁構成体をケーブルで吊り上げることにより、各主桁構成体の標高を調整し、出来形を整える工法が記載されている。ここで、仮連結主桁が平行に複数本配置されている場合には、各仮連結主桁の下側、鋼橋に直交する方向に保持鋼材を配置して、その保持鋼材の両端にケーブルを連結し、各仮連結主桁を吊り上げていた。
特開昭61-169508号公報
しかしながら、特許文献1の発明には、次のような問題があった。
(1)複数の主桁構成体を2つの主塔を介してケーブルで吊り上げているので、一箇所の主桁構成体の標高を変化させると、他の主桁構成体の標高も変化するため、繰り返しの調整を必要とし、出来形を調整するのに多大な時間がかかり、工程を長くする問題があった。
(2)また、例えば、高速道路用鋼橋においては、仮連結主桁が平行に複数本配置されており、カーブ等の最終出来形においては、各仮連結主桁の標高が異なる場合があった。そのような場合に、特許文献1の発明では、全ての仮連結主桁が同じ保持鋼材の上に載置されているため、各仮連結主桁別に標高を調整することが困難であった。すなわち、仮連結主桁と保持鋼材との間にスペーサ―を挿入する等して、各仮連結主桁毎に標高を調整する手間がかかっていた。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、1つの主桁構成体の標高を調整した時に、他の主桁構成体の標高に影響を与えることなく、工程を短縮することのできる鋼橋の出来形調整工法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の鋼橋の出来形調整工法は、次のような構成を有している。
(1)複数の主桁構成体がボルトにより仮連結された仮連結主桁を、橋脚上に載置し、出来形調整装置により前記仮連結主桁が出来形となるように前記主桁構成体の標高を調整する鋼橋の出来形調整工法において、前記主桁構成体の下面に形成されたサドルに掛けたケーブルと、前記橋脚、または前記仮連結主桁を仮支えするベントの直上に設けられ、前記ケーブルを引き込むケーブル引き込み装置と、を有し、前記ケーブル引き込み装置により、前記ケーブルを引き込むことにより、主桁構成体の標高を上げて出来形を調整すること、を特徴とする。
(2)(1)に記載する鋼橋の出来形調整工法において、前記仮連結主桁が、複数の横桁を有すること、前記サドルが、前記複数の横桁の下面に複数個設けられ、前記ケーブルが前記複数のサドルの全てに掛けられていること、を特徴とする。
(3)(1)または(2)に記載する鋼橋の出来形調整工法において、前記仮連結主桁が平行に複数本配置されていること、前記複数の仮連結主桁毎に、前記ケーブル、及び前記ケーブル引き込み装置が配置され、前記複数の仮連結主桁が、橋軸直角方向で標高が異なる出来形を調整すること、を特徴とする。
本発明の鋼橋の出来形調整工法の作用・効果を説明する。
(1)複数の主桁構成体がボルトにより仮連結された仮連結主桁を、橋脚上に載置し、出来形調整装置により前記仮連結主桁が出来形となるように前記主桁構成体の標高を調整する鋼橋の出来形調整工法において、前記主桁構成体の下面に形成されたサドルに掛けたケーブルと、前記橋脚、または前記仮連結主桁を仮支えするベントの直上に設けられ、前記ケーブルを引き込むケーブル引き込み装置と、を有し、前記ケーブル引き込み装置により、前記ケーブルを引き込むことにより、主桁構成体の標高を上げて出来形を調整すること、を特徴とするので、2つのベントの間に配置された仮連結主桁の主桁構成体の標高を調整できるため、その2つのベントの間以外に配置されている主桁構成体の標高に影響を与えることがなく、鋼橋の出来形工程の全体時間を短縮することができる。
(2)(1)に記載する鋼橋の出来形調整工法において、前記仮連結主桁が、複数の横桁を有すること、前記サドルが、前記複数の横桁の下面に複数個設けられ、前記ケーブルが前記複数のサドルの全てに掛けられていること、を特徴とするので、2つのベントの間に配置された仮連結主桁の主桁構成体の標高を調整できるため、その2つのベントの間以外に配置されている主桁構成体の標高に影響を与えることがなく、鋼橋の出来形工程の全体時間を短縮することができると共に、ケーブルが横桁に干渉することがなく、安全かつ確実に出来形調整を行うことができる。
(3)(1)または(2)に記載する鋼橋の出来形調整工法において、前記仮連結主桁が平行に複数本配置されていること、前記複数の仮連結主桁毎に、前記ケーブル、及び前記ケーブル引き込み装置が配置され、前記複数の仮連結主桁が、前記鋼橋に直交する方向で標高が異なる出来形を調整すること、を特徴とするので、平行に配置された仮連結主桁の各々の標高を各別に調整できるため、例えば、高速道路用鋼橋のカーブ部分の出来形調整工法においても、道路表面において必要とされる傾斜(道路の進行方向に直交する方向における傾斜)を有する設計通りの正確な出来形を迅速に調整することができる。
本発明の鋼橋の出来形調整方法の構成を示す正面図である。 主桁構成体Sと、横桁部材Yの関係を示す図である。 図2の部分拡大図である。 図3のBB断面図である。 出来形調整装置の主要構成を示す図である。 図5の正面図である。
本発明の鋼橋の出来形調整工法を具体化した実施例について、図面を参照しながら、詳細に説明する。図1に、本発明の鋼橋の出来形調整工法を実施している状況を示す。
始めに、仮連結主桁について説明する。第1主桁構成体S1の左端部は、第0主桁構成体S0の右端部と連結部T1で、ボルトにより仮連結されている。仮連結とは、例えば、ボルト総数の1/3程度を所定の力で締め込み、残りのボルトは締め込んでいない状態である。大きな外力が加えられなければ、第1主桁構成体S1と第0主桁構成体S0との位置関係は、仮連結されたボルトの締結力により保持されている。
同様に、第1主桁構成体S1の右端部は、第2主桁構成体S2の左端部と連結部T2で、ボルトにより仮連結されている。第2主桁構成体S2の右端部は、第3主桁構成体S3の左端部と連結部T3で、ボルトにより仮連結されている。第3主桁構成体S3の右端部は、第4主桁構成体S4の左端部と連結部T4で、ボルトにより仮連結されている。
図2に、第2主桁構成体と横桁との関係を図示する。
第2主桁連結体S2は、3本の主桁部材S2A(A列)、S2B(B列)、S2C(C列)が、2本の横桁部材Y1A、Y1Bにより仮連結されて構成されている。その構成を詳細に説明する。
A列の主桁部材S2Aは、I型鋼材であり、上フランジS2Acと下フランジS2Abと、主桁ウェブS2Aaで構成されている。横桁部材Y1Aを取り付ける箇所には、格点上補鋼材S2Aeが溶接接合されている。
同様に、B列の主桁部材S2Bは、I型鋼材であり、上フランジS2Bcと下フランジS2Bbと、主桁ウェブS2Baで構成されている。横桁部材Y1Aを取り付ける箇所には、格点上補鋼材S2Bdが溶接接合されている。また、横桁部材Y1Bを取り付ける箇所には、格点上補鋼材S2Beが溶接接合されている。
同様に、C列の主桁部材S2Cは、I型鋼材であり、上フランジS2Ccと下フランジS2Cbと、主桁ウェブS2Caで構成されている。横桁部材Y1Bを取り付ける箇所には、格点上補鋼材S2Cdが溶接接合されている。
横桁部材Y1Aの左端部が、主桁部材S2Aと、格点上補鋼材S2Adにおいて、仮連結されている。同様に、横桁部材Y1Aの右端部が、主桁部材S2Bと、格点上補鋼材S2Bdにおいて、仮連結されている。
また、横桁部材Y1Bの左端部が、主桁部材S2Bと、格点上補鋼材S2Beにおいて、仮連結されている。同様に、横桁部材Y1Bの右端部が、主桁部材S2Cと、格点上補鋼材S2Cdにおいて、仮連結されている。
同じく、第3主桁構成体S3は、3本の主桁部材S3A、S3B、S3Cが、2本の横桁部材Y2A、Y2B、及び2本の横桁部材Y3A、Y3Bにより仮連結され構成されている。
第1主桁連結体S1は、横桁部材Y0と、3本の主桁部材S1A、S1B、S1Cにより構成されている。また、第4主桁構成体S4は、横桁部材がなく、3本の主桁部材により構成されている。
ここで、横桁の数は一律に決まるものではない。すなわち、主桁連結体の分割位置と横桁間隔により、横桁が2本配置される主桁連結体もあれば、横桁が配置されない主桁連結体もある。
3本の主桁部材S1A、S1B、S1Cの上フランジS1Ac、S1Bc、S1Ccの上面には、後工程において床版、及び舗装道路が形成される。また、例えば、高速道路のカーブ部分では、カーブの内側に位置する主桁部材に対して、カーブの外側に位置する主桁部材が、高くなるように設計されている。
図1より、第0主桁構成体S0、第1主桁構成体S1、第2主桁構成体S2、第3主桁構成体S3、第4主桁構成体S4等が仮連結されて、仮連結主桁が構成されている。
この仮連結主桁は、橋脚11、15により支持されている。また、橋脚11と橋脚15の間には、仮連結主桁を仮支えするためのベント12が設けられ、橋脚11、15と共に仮連結主桁を支持している。
図3に、図2のS2Aの下フランジS2Ab付近を、手前側から紙面方向に見たときの図を示す。また、図4に、図3のBB矢視図を示す。
また、図5に、本発明の出来形調整方法の主要な構成要素を平面図で示す。また、図6に図5の正面図を示す。
図3に示すように、第2主桁連結体S2Aの横桁Y1Aが連結されている箇所の下フランジS2Abの下面には、サドル桁22が図示しないボルトにより連結されている。サドル桁22を溶接により接合しても良い。
サドル桁22の左側下面には、サドル23が溶接接合されている。また、サドル桁22の右側下面には、サドル24が溶接接合されている。ここで、サドル23、24は、半円弧形状のケーブル受け部を備えている。サドル23、24のケーブル受け部には、ケーブル25が懸架されている。ケーブル受け部は、ケーブル25が摺動可能なように、滑らかな面となっている。
同様に、第2主桁連結体S2Bの横桁Y1A、Y1Bが連結されている下フランジS2Bbの下面には、サドル桁22がボルトにより連結されている。
更に、第2主桁連結体S2Cの横桁Y1Bが連結されている下フランジS2Cbの下面には、サドル桁22がボルトにより連結されている。
下フランジS2Bb、S2Cbの下面に連結されたサドル桁22もサドル23、24を備え、サドル23、24のサドル桁22の左側下面には、サドル23が溶接接合されている。また、サドル桁22の右側下面には、サドル24が溶接接合されている。サドル23、24のケーブル受け部には、ケーブル25が懸架されている。
図5に示すように、第2主桁連結体S2Aの横桁Y1Aが連結されている箇所のサドル23と、第3主桁連結体S3Aの横桁Y2Aが連結されている箇所のサドル23には、同じケーブル25Rが懸架されている。ここで、横桁部材Yの連結箇所の全てにサドル23を設けているため、ケーブル25が、横桁部材Yと干渉することがない。すなわち、図2に示すように、横桁Yは、主桁構成体Sの高い位置に連結されるため、主桁構成体Sの下面に張り出して付設されたサドル23、24に懸架されたケーブル25と干渉する恐れはないのである。
ケーブル25Rの一端は、橋脚11の直上、主桁構成体S1の上面に付設されたケーブル引き込み装置である手動式の油圧ジャッキ13に接続されている。また、ケーブル25Rの他端は、ベント12の直上、主桁構成体S3の上面に付設された手動式の油圧ジャッキ14に接続されている。
同様に、第2主桁連結体S2Aの横桁Y1Aが連結されている箇所のサドル24と、第3主桁連結体S3Aの横桁Y2Aが連結されている箇所のサドル24には、同じケーブル25Lが懸架されている。
ケーブル25Lの一端は、橋脚11の直上、主桁構成体S1の上面に付設されたケーブル引き込み装置である手動式の油圧ジャッキ13に接続されている。また、ケーブル25Lの他端は、ベント12の直上、主桁構成体S3の上面に付設された手動式の油圧ジャッキ14に接続されている。
油圧ジャッキ13、14は、手動式であり、作業者がハンドルを搖動させることにより、油圧によりケーブル25をドラムに巻き込むことができる。また、別のコックを操作することにより、ケーブル25を解放することもできる。
次に、上記構成を有する出来形調整装置を用いた出来形調整方法について説明する。
始めに、全ての主桁構成体S、横桁部材Yをクレーンで吊り上げながら、橋脚11、15等、及びベント12等の上で、仮締めボルトを用いて仮連結を行う。
全ての主桁構成体S、横桁部材Yが仮締めボルトで仮連結された状態で、仮連結主桁が、橋脚及びベント上に完成する。この状態が、請求項の「複数の主桁構成体がボルトにより仮連結された仮連結主桁を、橋脚上に載置した状態」である。
次に、仮連結主桁が出来形となるように主桁構成体の標高を調整する工程を説明する。
主桁構成体S2の下面に形成されたサドル23、24に掛けたケーブル25を、橋脚11、またはベント12の直上に設けられた油圧ジャッキ13または油圧ジャッキ14により、引き込むことにより、主桁構成体の標高を上げて出来形を調整する。
すなわち、主桁構成体S2A、S2B、S2C、及び横桁部材Y1A、Y1B、Y2A、Y2B等が、設計図面通りの出来形を形成するように、油圧ジャッキ13、14の引き込み量を調整する。すなわち、油圧ジャッキ13、14は、各仮連結主桁Sに各6箇所配置されており、各々の油圧ジャッキ13、14を個別に操作することにより、各々の仮連結主桁Sの出来形を個別に調整できる。
ここで、主桁構成体Sは、複数列あるため、各主桁構成体Sの出来形は、順次繰り返し調整する。
仮連結主桁S(A列SA、B列SB、C列SC)は、平行に3本配置されている。そして、3本の仮連結主桁SA、SB、SC毎に、ケーブル25、及びケーブル25を引き込むための油圧ジャッキ13、14が、2個ずつ配置されている。油圧ジャッキ13、14を各仮連結主桁Sに2個ずつ配置しているのは、仮連結主桁Sを平行に上下させて、標高を調整するためである。
3本の仮連結主桁SA、SB、SCが、鋼橋に直交する方向で標高が異なる出来形を調整することにおいて、平行に配置された3本の仮連結主桁SA、SB、SCの各々の標高を各別に調整できるため、例えば、高速道路用鋼橋のカーブ部分の出来形調整工法においても、道路表面において必要とされる傾斜を有する設計通りの出来形を調整できる。
このように、順次調整することにより、最終的に設計図面通りの出来形が構成されたときに、高力ボルトにより本締めを行う。ここで高力ボルトとは、構造物として荷重を支持するボルトをいう。
以上詳細に説明したように、本実施例の鋼橋の出来形調整方法によれば、複数の主桁構成体S(S0、S1、S2、S3等)がボルトにより仮連結された仮連結主桁を、橋脚上に載置し、油圧ジャッキ13、14によりケーブル25を介して、仮連結主桁が出来形となるように主桁構成体Sの標高を調整する鋼橋の出来形調整工法において、主桁構成体Sの下面に形成されたサドル23、24に掛けたケーブル25と、橋脚11、15等、または仮連結主桁Sを仮支えするベント11等の直上に設けられ、ケーブル25を引き込む油圧ジャッキ13、14と、を有し、油圧ジャッキ13、14により、ケーブル25を引き込むことにより、主桁構成体Sの標高を上げて出来形を調整すること、を特徴とするので、2つのベントの間に配置された仮連結主桁の主桁構成体Sの標高を調整できるため、その2つのベントの間以外に配置されている主桁構成体Sの標高に影響を与えることがなく、鋼橋の出来形工程の全体時間を短縮することができる。
また、仮連結主桁が、複数の横桁Yを有すること、サドル23、24が、複数の横桁Yの直下に複数個設けられ、ケーブル25が複数のサドル23、24の全てに掛けられていること、を特徴とするので、2つのベントの間に配置された仮連結主桁の主桁構成体Sの標高を調整できるため、その2つのベントの間以外に配置されている主桁構成体Sの標高に影響を与えることがなく、鋼橋の出来形工程の全体時間を短縮することができると共に、ケーブル25が横桁Yに干渉することがなく、安全かつ確実に出来形調整を行うことができる。
また、仮連結主桁SA、SB、SCが平行に複数本(本実施例では、3本)配置されていること、複数の仮連結主桁SA、SB、SC毎に、ケーブル25、及び油圧ジャッキ13、14が配置され、複数の仮連結主桁Sが、鋼橋に直交する方向で標高が異なる出来形を調整すること、を特徴とするので、平行に配置された仮連結主桁SA、SB、SCの各々の標高を各別に調整できるため、例えば、高速道路用鋼橋のカーブ部分の出来形調整工法においても、道路表面において必要とされる傾斜を有する設計通りの正確な出来形を迅速に調整することができる。
以上本発明の具体的な実施例について詳細に説明したが、本発明は上記実施例に限定されることなく、色々な応用が可能である。
例えば、本実施例では、ケーブル25の両端に油圧ジャッキ13、14を付設したが、一方を固定式のリンクとして、ケーブルの一端を固定し、ケーブルの他端を油圧ジャッキで引き込むようにしても良い。
また、本実施例では、A列、B列、C列の3本の列を有しているが、4本の列、5本の列としても同様である。
また、実施例では、油圧ジャッキ13を橋脚上に設け、油圧ジャッキ14をベント上に設けた場合について説明したが、両油圧ジャッキをベント上に設けても良い。
11、15 橋脚
12 ベント
13、14 油圧ジャッキ
23、24 サドル
25 ケーブル
S 主桁構成体(ボルトで仮連結された後は、仮連結主桁)
SA A列の主桁構成体
SB B列の主桁構成体
SC C列の主桁構成体
S1 第1主桁構成体
S2 第2主桁構成体
S2A A列の第2主桁構成体
S2B B列の第2主桁構成体
S2C C列の第2主桁構成体
Y 横桁部材
Y1A A列とB列とを連結する第1横桁構成体
Y1B B列とC列とを連結する第1横桁構成体
T1、T2、T3、T4 連結部

Claims (3)

  1. 複数の主桁構成体がボルトにより仮連結された仮連結主桁を、橋脚上に載置し、出来形調整装置により前記仮連結主桁が出来形となるように前記主桁構成体の標高を調整する鋼橋の出来形調整工法において、
    前記主桁構成体の下面に形成されたサドルに掛けたケーブルと、
    前記橋脚、または前記仮連結主桁を仮支えするベントの直上に設けられ、前記ケーブルを引き込むケーブル引き込み装置と、を有し、
    前記ケーブル引き込み装置により、前記ケーブルを引き込むことにより、前記主桁構成体の標高を上げて出来形を調整すること、
    を特徴とする鋼橋の出来形調整工法。
  2. 請求項1に記載する鋼橋の出来形調整工法において、
    前記仮連結主桁が、複数の横桁を有すること、
    前記サドルが、前記複数の横桁の直下に複数個設けられ、前記ケーブルが前記複数のサドルの全てに掛けられていること、
    を特徴とする鋼橋の出来形調整工法。
  3. 請求項1または請求項2に記載する鋼橋の出来形調整工法において、
    前記仮連結主桁が平行に複数本配置されていること、
    前記複数の仮連結主桁毎に、前記ケーブル、及び前記ケーブル引き込み装置が配置され、前記複数の仮連結主桁が、前記鋼橋に直交する方向で標高が異なる出来形を調整すること、
    を特徴とする鋼橋の出来形調整工法。
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