JP2016017129A - 樹脂組成物、該樹脂組成物を含むフィルム、並びに該フィルムを用いた偏光子保護フィルム、偏光板及び画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1には、ヘイズ値が1%未満であり、張力軟化点が100〜145℃であり、面内レタデーションRoが一定範囲であるアクリル樹脂と、セルロース樹脂とを含有するフィルムが開示されている。
さらに、これらの従来技術では、上記透明性と、ブレンド後の樹脂を用いたフィルムの耐熱性、可とう性の要求物性を同時に満たすことはできなかった。
本発明者らは、上記以外にも下記するように種々の新知見を得て、さらに鋭意検討を重ねて本発明を完成するに至った。
[1]主鎖に環構造を含有するアクリル樹脂とセルロースエステルを含有する樹脂組成物であって、前記環構造が、N上の置換基がC3−C12のシクロアルキル基である置換マレイミド単量体に由来する構成単位であり、前記アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)が12万以上であることを特徴とする樹脂組成物。
[2]前記樹脂組成物のガラス転移温度が120℃以上であることを特徴とする前記[1]に記載の樹脂組成物。
[3]前記[1]又は[2]のいずれかに記載の樹脂組成物を含むことを特徴とする光学フィルム。
[4]前記[3]に記載の光学フィルムが用いられていることを特徴とする偏光子保護フィルム。
[5]前記[4]に記載の光学フィルムを有することを特徴とする偏光板。
[6]前記[5]に記載の偏光板を有することを特徴とする画像表示装置。
また、本発明によれば、光弾性係数が小さく、透明性、耐熱性及び可とう性のバランスに優れた光学フィルムを得ることができる。
さらに、本発明の樹脂組成物は、含有されるアクリル樹脂が高分子量であるため、該樹脂組成物を用いた本発明の光学フィルムは、強度が高く、ハンドリング性に優れたものとなる。
本発明の樹脂組成物は、主鎖に環構造を含有するアクリル樹脂(以下、アクリル樹脂ともいう)とセルロースエステルを含有する樹脂組成物であって、前記環構造が、N上の置換基がC3−C12のシクロアルキル基である置換マレイミド単量体に由来する構成単位であり、前記アクリル樹脂のMwが12万以上であることを特徴とする。
本発明に使用される主鎖に環構造を含有するアクリル樹脂は、主鎖に含有される環構造が、N上の置換基がC3−C12のシクロアルキル基である置換マレイミド単量体に由来する構成単位のものであれば特に限定されないが、例えば、主鎖に、(メタ)アクリル酸エステル単量体由来の構成単位(以下、(メタ)アクリル酸エステル単位ともいう)を含むことが好ましい。
(メタ)アクリル酸エステル単位は、好ましくは、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、アクリル酸ジシクロペンタニル、メタクリル酸ジシクロペンタニル等の、より好ましくは、アクリル酸メチル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸ジシクロペンタニル等の単量体に由来する構成単位である。この場合、アクリル樹脂とセルロースエステルを含有する本発明の樹脂組成物及び該樹脂組成物を成形して得られるフィルム等の成形品の耐熱性が向上する。
(メタ)アクリル酸エステル単位以外の構成単位としては、特に限定されないが、例えば、スチレン、ビニルトルエン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、酢酸ビニル、メチルビニルケトン、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカルバゾール等の単量体に由来する構成単位等が挙げられる。これらの構成単位は1種又は2種以上が含まれていてよい。
アクリル樹脂の主鎖にこれら環構造が含有されることにより、アクリル樹脂のガラス転移温度(Tg)が高くなる。アクリル樹脂のTgを高くすることで、本発明の樹脂組成物及び該樹脂組成物を成形して得られるフィルムの耐熱性を高くすることができる。また、アクリル樹脂の主鎖に前記環構造が含有されることにより、アクリル樹脂が高分子量でありながらセルロース樹脂との相溶性に優れるため、高透明、高強度で耐ブリードアウト性に優れる樹脂組成物とすることができる。
また、アクリル樹脂の分散度(重量平均分子量/数平均分子量)は、3.5以下が好ましく、3以下がより好ましい。この場合、成形品の透明性、耐熱性及び強度を高いレベルで維持したまま、低分子量物によるブリードアウトがより抑制され、成形品の外観が改善される。
尚、Mw及び分散度は、後述の実施例に記載の方法を用いて、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によりポリスチレン換算で算出した値である。
本発明に使用される主鎖に環構造を含有するアクリル樹脂の製造方法は、特に限定されず、従来公知のアクリル樹脂の製造方法に従ってよい。
環構造が置換マレイミド構造であるアクリル樹脂は、例えば、特開2007−31537号公報に記載の方法に従って製造することができる。
重合溶媒の沸点が100℃を超える場合は、重合槽内を減圧することにより有機溶媒の沸点を下げる方法や、ジャケット部を冷却、又は、重合槽内に導入したコイルによる冷却で徐熱を行う方法によって、温度を制御してもよい。
重合開始剤は、例えば、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、ジ−t−ブチルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ベンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネート、t−アミルパーオキシイソノナノエート、t−アミルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン等の有機過酸化物;2,2’−アゾビス(イソブチロニトリル)、1,1’−アゾビス(シクロヘキサンカルボニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)、ジメチル2,2’−アゾビスイソブチレート等のアゾ化合物;等が挙げられる。これらの重合開始剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。重合開始剤の使用量は、単量体の組合せや反応条件等に応じて適宜設定すればよく、特に限定されるものではない。
連鎖移動剤は、例えば、ドデシルメルカプタン、2−メルカプトエタノール、3−メルカプトプロピオン酸等のチオール系化合物、クロロホルム、四塩化炭素等のハロゲン系化合物、多環芳香族系キノン化合物、αメチルスチレンダイマー等が挙げられる。これらの連鎖移動剤は、単独で用いても2種以上を併用してもよい。連鎖移動剤の使用量は、単量体の組合せや反応条件等に応じて適宜設定すればよく、特に限定されるものではない。
また、添加する重合溶媒としては、例えば、重合反応の初期仕込み時に使用した溶媒と同じ種類の重合溶媒であってもよいし、異なる種類の重合溶媒であってもよいが、重合反応の初期仕込み時に使用した溶媒と同じ種類の溶媒を用いることが好ましい。
また、添加する重合溶媒は、1種のみの単一溶媒であってもよく、2種以上の混合溶媒であってもよい。樹脂の重合中に重合溶媒を追加することにより、重合槽内の重合溶液の粘度を一定の範囲内に制御することが可能となり、十分な攪拌を行うことが可能となると共に、高粘度下で発生するポリマー鎖の分岐や架橋を抑制できる。また、重合温度より低温の重合溶媒を追加するため、重合で発熱する重合系中の重合温度の制御も容易となる。
本発明に使用されるセルロースエステルは、特に限定されないが、例えば、芳香族カルボン酸エステル、セルロースの低級脂肪酸エステル等が挙げられ、得られるフィルムの光学特性(透明性等)等の特性が向上することから、セルロースの低級脂肪酸エステルが好ましい。
本発明において、セルロースの低級脂肪酸エステルにおける低級脂肪酸とは、炭素原子数が5以下の脂肪酸を意味し、セルロースの低級脂肪酸エステルとしては、例えば、セルロースアセテート、セルロースプロピオネート、セルロースブチレート、セルロースピバレート等が好ましく挙げられる。これらは1種又は2種以上を使用することができる。得られるフィルムの力学特性(強度等)と溶液製膜性の双方を両立させるために、セルロースアセテートプロピオネートやセルロースアセテートブチレート等の混合脂肪酸エステルを用いてもよい。その中でも、セルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテートブチレートが好ましく用いられる。
セルロースエステルを溶媒に溶解させる方法は、特に限定されないが、例えば、溶解釜中で有機溶媒にセルロースエステルや添加剤を攪拌しながら溶解してセルロースエステル溶液を形成する方法、セルロースエステルを予め有機溶媒に溶解しておき、そこへポリマー溶液や添加剤溶液を混合してセルロースエステル溶液を形成する方法等が挙げられる。該溶解方法は、例えば、常圧で行う方法、主溶媒の沸点以下で行う方法、主溶媒の沸点以上で加圧して行う方法、特開平9−95544号公報、特開平9−95557号公報又は特開平9−95538号公報に記載の冷却溶解法で行う方法、特開平11−21379号公報に記載の高圧で行う方法等の溶解方法を用いることができる。
濾過の濾材は、絶対濾過精度0.04mm以下のものが好ましく、0.01〜0.02mmの範囲がより好ましい。濾材の材質には特に制限はなく、通常の濾材を使用することが出来るが、ポリプロピレン、テフロン(登録商標)等のプラスチック繊維製の濾材やステンレス繊維等の金属製の濾材が繊維の脱落等がなく好ましい。
本発明の樹脂組成物は、前記主鎖に環構造を含有するアクリル樹脂と前記セルロースエステルを含有する。
前記必須化合物以外の化合物としては、特に限定されないが、例えば、紫外線吸収剤、酸化防止剤、その他の添加剤、その他の樹脂成分等が挙げられる。これらは、1種又は2種以上を使用することができる。
UVAとして、例えば、ベンゾフェノン系化合物、サリシケート系化合物、ベンゾエート系化合物、トリアゾール系化合物およびトリアジン系化合物から選ばれる少なくとも1種を使用できる。なかでも、紫外線吸収能が高いことから、トリアゾール系化合物及びトリアジン系化合物であるUVAが好ましい。
UVAの紫外線吸収能は、波長300〜380nmの範囲内にある、UVAによる吸収が最大となる波長の光に対するモル吸光係数(クロロホルム溶液)にして、10000(L・mol−1・cm−1)以上が好ましい。
UVAは、2種以上の化合物の混合物であってもよい。
フェノール系酸化防止剤は、例えば、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、n−オクタデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アセテート、n−オクタデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、n−ヘキシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルベンゾエート、n−ドデシル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルベンゾエート、ネオドデシル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ドデシル−β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、エチル−α−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)イソブチレート、オクタデシル−α−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチルフェニル)イソブチレート、オクタデシル−α−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−(n−オクチルチオ)エチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−(n−オクチルチオ)エチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルアセテート、2−(n−オクタデシルチオ)エチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルアセテート、2−(n−オクタデシルチオ)エチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−(2−ヒドロキシエチルチオ)エチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、ジエチルグリコールビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシ−フェニル)プロピオネート、2−(n−オクタデシルチオ)エチル−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、ステアルアミド−N,N−ビス−[エチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、n−ブチルイミノ−N,N−ビス−[エチレン−3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−(2−ステアロイルオキシエチルチオ)エチル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエート、2−(2−ステアロイルオキシエチルチオ)エチル−7−(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ヘプタノエート、1,2−プロピレングリコールビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、エチレングリコールビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ネオペンチルグリコールビス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、エチレングリコールビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルアセテート)、グリセリン−1−n−オクタデカノエート−2,3−ビス−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルアセテート)、ペンタエリスリトールテトラキス−[3−(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、1,1,1−トリメチロールエタントリス−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ソルビトールヘキサ−[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、2−ヒドロキシエチル−7−(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2−ステアロイルオキシエチル−7−(3−メチル−5−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ヘプタノエート、1,6−n−ヘキサンジオールビス[(3′,5′−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ペンタエリトリトールテトラキス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5,5]−ウンデカン等が挙げられる。
これらを組み合わせる際の酸化防止剤の添加量は、特に限定されないが、本発明の樹脂組成物100質量部に対して、フェノール系酸化防止剤及びチオエーテル系酸化防止剤の各々が0.01質量部以上、あるいはフェノール系酸化防止剤及びリン酸系酸化防止剤の各々が0.025質量部以上であることが好ましい。
本発明は、本発明の樹脂組成物を含む光学フィルムを含有する。
本発明の光学フィルムは、本発明の樹脂組成物を、従来公知の成形方法、例えば、射出成形、ブロー成形、押出成形、キャスト成形等を用いて、任意の形状(例えば、フィルムあるいはシート等)に成形することにより得ることができる。
本発明の光学フィルムの製造方法は、特に限定されないが、例えば、溶液キャスト法(溶液流延法)、溶融押出法、カレンダー法、圧縮成形法等が挙げられ、好ましくは、溶液キャスト法(溶液流延法)、溶融押出法であり、より好ましくは、溶液キャスト法(溶液流延法)である。これらは従来公知の方法を用いることができる。
溶解工程とは、本発明の光学フィルムの製造に用いられる組成物を製造する工程であり、具体的には、主鎖に環構造を含有するアクリル樹脂及びセルロースエステルと、必要に応じて紫外線吸収剤、酸化防止剤、その他の添加剤、その他の樹脂成分等とを含有する本発明の樹脂組成物と、所望によりさらに溶媒とを含む溶液を調整する工程である。
セルロースエステルの溶解方法は、特に限定されず、例えば、常圧で行う方法、主溶媒の沸点以下で行う方法、主溶媒の沸点以上で加圧して行う方法、特開平9−95544号公報、特開9−95557号公報又は特開9−95538号公報に記載の冷却溶解法で行う方法、特開平11−21379号公報に記載の高圧で行う方法等を用いることができる。
本発明の光学フィルムの製造に用いられる組成物を支持体上に流延し、均一な膜を得る工程である。
増大するので、前記組成物の粘度が低い状態で比較的小さな応力のもとに製膜することが望ましい。
支持体上に本発明の光学フィルムの製造に用いられる組成物を流延した該組成物の膜を加熱し、溶媒を蒸発させて乾燥フィルムを得る(該組成物の膜を加熱乾燥させる)工程である。
また、急激な加熱・冷却を防いだりすることが好ましい。さらに、雰囲気中の湿度によって前記組成物の膜が発泡したりするため、湿度をコントロールした状態が好ましい。これらの乾燥を行って半固化状態になった後、さらに熱風等を吹きつけて残留溶媒を少なくするように乾燥するのが好ましい。
加熱乾燥方法は、特に限定されず、従来公知の方法を用いることができるが、例えば、フロート法、テンター法、ロール搬送法等を用いることができる。
フロート法の場合、フィルム自体が複雑な応力を受け、光学的特性の不均一が生じやすい。また、テンター法の場合、フィルム両端を支えているピンあるいはクリップの距離により、溶剤乾燥に伴うフィルムの幅収縮と自重を支えるための張力を均衡させる必要があり、複雑な幅の拡縮制御を行う必要がある。一方、ロール搬送法の場合、安定なフィルム搬送のためのテンションは原則的にフィルムの流れ方向(MD方向)にかかるため、応力の方向を一定にしやすい特徴を有する。従って、フィルムの乾燥は、ロール搬送法によることが最も好ましい。中でも、重力による応力を低減させるため、上下に複数のロールを配置し、フィルムを上下上下・・・と通すバーチカルパス方式(垂直懸垂パス方式)が、オーブンの設置スペースを省略しつつ長い乾燥経路を確保できるため好ましい。
また、溶媒の乾燥時にフィルムが水分を吸収しないよう、湿度を低く保った雰囲気中で乾燥することは、機械的強度と透明度の高いフィルムを得るには有効な方法である。
理(アニーリング)等を行ってもよい。
光学部材としては、特に限定されないが、例えば、光学用保護フィルム等が挙げられ、具体的には、各種の光ディスク(VD、CD、DVD、MD、LD等)基板の保護フィルム、液晶表示装置(LCD)等の画像表示装置が備える偏光板に用いる偏光子保護フィルム等が挙げられる。
また、本発明の光学フィルムは、位相差フィルム、視野角補償フィルム、光拡散フィルム、反射フィルム、反射防止フィルム、防眩フィルム、輝度向上フィルム、タッチパネル用導電フィルム等として使用することができる。本発明の光学フィルムは、特に、偏光子保護フィルムや位相差フィルムとして好適に用いられる。
本発明の光学フィルムは、液晶表示装置(LCD)等の画像表示装置が備える偏光板に用いる偏光子保護フィルムとして使用することができ、本発明は、本発明の光学フィルムが用いられている偏光子保護フィルムも含有する。本発明の光学フィルムは、通常は、そのまま偏光子保護フィルムとして使用することができる。
本発明は、本発明の光学フィルムを有する偏光板も含有する。
すなわち、本発明の光学フィルムは、偏光子保護フィルムとして用いて、偏光板に使用することができる。
本発明において、偏光板の製造方法は、特に限定されず、従来公知の方法に従ってよい。例えば、偏光子の少なくとも片面に、常法を用いて本発明の光学フィルムを貼り合わせることにより、偏光板を得ることができる。当該貼り合わせは、本発明の光学フィルムの偏光子に接合する側をアルカリ鹸化処理し、偏光子の少なくとも片面に完全鹸化型ポリビニルアルコール水溶液を塗布した後、本発明の光学フィルムと偏光子とを貼り合わせることにより、好適に実施することができる。
また、偏光子の膜厚は、5〜30μmが好ましく、10〜20μmがより好ましい。
本発明は、上述した本発明の偏光板を有する画像表示装置も含有する。
本発明において、画像表示装置の製造方法は特に限定されず、従来公知の方法に従ってよい。画像表示装置としては、液晶表示装置(LCD)等が好ましい。
最初に、本実施例において作製した樹脂組成物の評価方法を示す。
アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)及び数平均分子量(Mn)は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)を用いて、ポリスチレン換算により求めた。測定に用いた装置及び測定条件は以下の通りである。
システム:東ソー製GPCシステムHLC−8220
測定側カラム構成:
・ガードカラム(東ソー製、TSKguardcolumn SuperHZ−L)
・分離カラム(東ソー製、TSKgel SuperHZM−M)2本直列接続
リファレンス側カラム構成:
・リファレンスカラム(東ソー製、TSKgel SuperH−RC)
展開溶媒:クロロホルム(和光純薬工業製、特級)
展開溶媒の流量:0.6mL/分
標準試料:TSK標準ポリスチレン(東ソー製、PS−オリゴマーキット)
カラム温度:40℃
アクリル樹脂及び光学フィルムのガラス転移温度(Tg)は、JIS K7121の規定に準拠して求めた。具体的には、示差走査熱量計(リガク製、Thermo plus EVO DSC−8230)を用い、窒素ガス雰囲気下、約10mgのサンプルを常温から200℃まで昇温(昇温速度20℃/分)して得られたDSC曲線から、始点法により評価した。リファレンスには、α−アルミナを用いた。
SP値(溶解度パラメーター)については、アクセルリス株式会社製のMaterials Studio R Ver.6.1 MS−Synthiaモジュールを用いて計算することができる。まず、モノマー構造を作成し、繰り返し構造を定義する。定義したモノマー構造を用いてMS−Synthiaモジュールで高分子物性(溶解度パラメーター等)を計算する。MS−Synthiaモジュールは定量的構造物性相関(QSPR:Quantitave Structure Property Relationships)を用いることにより高分子の物性を計算できるソフトウェアであり、グラフ理論から得られる結合性指数を用いてモノマー構造から高分子の物性を計算することができる。詳細な理論は、以下の文献1に記載されている。今回は、MS−Synthiaで計算できるBiceranoが改良したFedors法とvan Krevelen法のSP値(溶解度パラメーター)のうち、van Krevelen法の値を使用した。
(文献1)
タイトル:「Prediction of Polymer Properties,Third Edition」
著者:Jozef Bicerano
出版元:Marcel Dekker Ink.,New York
Copyright:2002
アクリル樹脂の光弾性係数(Cd)は、以下のようにして求めた。最初に、アクリル樹脂を溶融押出成形して、厚さ100μmのフィルム(未延伸フィルム)とした。次に、当該フィルムを幅7mmの長方形に切り出して試験片とした。次に、引張試験機ステージを設置した位相差フィルム・光学材料検査装置RETS−100(大塚電子製)に、切り出した試験片をチャック間距離30mmで装着し、23℃で試験片に伸長応力(σR)を印加しながら(チャック移動速度5mm/分)、波長590nmの光に対するその複屈折を測定した。測定した複屈折の絶対値(|Δn|)と試験片に印加した伸張応力(σR)との関係から、最小二乗法により傾き|Δn|/σRを求め、光弾性係数(Cd)を算出した(Cd=|Δn|/σRである)。なお、Cdの算出には、伸張応力が2.5MPa≦σR≦10MPaの範囲のデータを用いた。|Δn|は、|Δn|=|nx−ny|である。
光学フィルムのCdは、厚さ50μmのフィルムをそのまま測定に用いた以外はアクリル樹脂の場合と同様に求めた。
作製した光学フィルムのヘイズは、濁度計(日本電色工業製、NDH−5000)を用いて、JIS K7136の規定に準拠して求めた。
アクリル樹脂を成形して得たフィルム及び光学フィルムの厚さは、デジマチックマイクロメーター(ミツトヨ製)により求めた。
可とう性を下記の延性破壊試験によって評価した。
23℃、55%RHの空調室で24時間調湿した光学フィルムを、5℃、22%RHの条件下、100mm(縦)×10mm(幅)で切り出し、縦方向の中央部で、曲率半径0mm、折り曲げ角が180°でフィルムがぴったりと重なるように山折り、谷折りと2つにそれぞれ1回ずつ折りまげ、この評価を10回測定して、以下のように評価した。なお、ここでの評価で「折れる」とは、割れて2つ以上のピースに分離したことを表す。
○・・・10回のうち1回も折れない
×・・・10回のうち1回以上折れる
(製造例1)
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入管、及び滴下ロートを備えた反応容器に、メタクリル酸メチル(MMA)90質量部、N−シクロヘキシルマレイミド(CMI)10質量部、酸化防止剤(アデカスタブ2112、ADEKA製)0.05質量部、及びトルエン80.5質量部を仕込み、これに窒素ガスを導入しつつ、内容物を105℃まで昇温させた。昇温に伴う還流が始まったところで、重合開始剤としてt−アミルパーオキシイソノナノエート(アルケマ吉富製、ルペロックス570)0.103質量部を添加するとともに、トルエン21質量部にt−アミルパーオキシイソノナノエート0.205質量部を溶解させた溶液を2時間かけて滴下しながら溶液重合を進行させ、滴下終了後、さらに6時間の熟成を行った。続いて、得られた重合溶液を、240℃減圧度0.01MPaにて1時間乾燥を行い、アクリル樹脂(A−1)を得た。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入管、及び滴下ロートを備えた反応容器に、MMA80量部、CMI20質量部、酸化防止剤(アデカスタブ2112、ADEKA製)0.05質量部、及びキシレン99.4質量部を仕込み、これに窒素ガスを導入しつつ、内容物を100℃まで昇温させた。その後、重合開始剤として、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン(日油製、パーヘキサC)0.16質量部をキシレン0.48質量部に溶解させた溶液を一括で添加し溶液重合を進行させ、3.5時間の熟成を行った。続いて、得られた重合溶液を1000質量部のメタノールに注いで再沈し、残存のモノマーや溶媒を除去した。得られたポリマー固体を240℃減圧度0.01MPaにて1時間乾燥を行い、アクリル樹脂(A−2)を得た。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入管、及び滴下ロートを備えた反応容器に、メタクリル酸メチル(MMA)75質量部、CMI20質量部、連鎖移動剤としてドデシルメルカプタン(DM)0.1質量部、酸化防止剤(アデカスタブ2112、ADEKA製)0.05質量部、及びトルエン30.2質量部を仕込み、これに窒素ガスを導入しつつ、内容物を105℃まで昇温させた。昇温に伴う還流が始まったところで、重合開始剤としてt−アミルパーオキシイソノナノエート(アルケマ吉富製、ルペロックス570)0.052質量部を添加した。続いて、溶液1(トルエン21質量部にt−アミルパーオキシイソノナノエート0.205質量部を溶解させた溶液)、スチレン(St)5.0質量部を、それぞれ2時間、30分かけて滴下し溶液重合を進行させ、溶液1の滴下終了後、さらに6時間の熟成を行った。続いて、得られた重合溶液を、240℃減圧度0.01MPaにて1時間乾燥を行い、アクリル樹脂(A−3)を得た。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入管、及び滴下ロートを備えた反応容器に、メタクリル酸メチル(MMA)100質量部、連鎖移動剤としてドデシルメルカプタン(DM)0.1質量部、酸化防止剤(アデカスタブ2112、ADEKA製)0.05質量部、及びトルエン80.5質量部を仕込み、これに窒素ガスを導入しつつ、内容物を105℃まで昇温させた。昇温に伴う還流が始まったところで、重合開始剤としてt−アミルパーオキシイソノナノエート(アルケマ吉富製、ルペロックス570)0.103質量部を添加するとともに、トルエン21質量部にt−アミルパーオキシイソノナノエート0.205質量部を溶解させた溶液を2時間かけて滴下しながら溶液重合を進行させ、滴下終了後、さらに6時間の熟成を行った。続いて、得られた重合溶液を、240℃減圧度0.01MPaにて1時間乾燥を行い、アクリル樹脂(A−4)を得た。
製造例3において、MMAを90質量部、CMIを5質量部、初期仕込みのトルエンを100質量部、初期のt−アミルパーオキシイソナノエートを0.205質量部に変更した以外は、同様の操作を行い、アクリル樹脂(A−5)を得た。
2枚の同じガラス板を用いて作成した板状の容器に、MMA21.5質量部、CMI2.5質量部、アクリル酸メチル(MA)1.0質量部、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)0.0375質量部、およびトルエン5.0質量部を仕込み、80℃の湯浴で3時間加熱して静置重合反応を行った。得られた重合物のアセトン溶液をメタノールに注いで再沈し、残存のモノマーや溶媒を除去した。得られたポリマー固体を240℃減圧度0.01MPaにて1時間乾燥を行い、アクリル樹脂(A−6)を得た。
MMA90質量部を91質量部に、CMI10質量部をN−フェニルマレイミド(PMI)3質量部とCMI6質量部に変更した以外は製造例1と同様の操作を行い、アクリル樹脂(A−7)を得た。
撹拌装置、温度センサー、冷却管、窒素導入管、および滴下ロートを備えた反応容器に、MMA70量部、PMI13部、CMI17質量部、およびキシレン66.7質量部を仕込み、これに窒素ガスを導入しつつ、内容物を120℃まで昇温させた。その後、重合開始剤として、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート(日油製、パーブチルO)0.20質量部をキシレン20質量部に溶解させた溶液を6時間で滴下し、滴下終了後、さらに2時間の熟成を行った。続いて、得られた重合溶液を、240℃減圧度0.01MPaにて1時間乾燥を行い、アクリル樹脂(A−8)を得た。
[光学フィルム1の作成]
ドープ液組成
・CAP482−20(アシル基総置換度2.75、アセチル基置換度0.19、プロピオニル基置換度2.56 イーストマンケミカル製): 70質量部
・アクリル樹脂A−1: 30質量部
・メチレンクロライド: 515質量部
・エタノール: 52質量部
上記組成物を十分に溶解し、ドープ液を作成した。
このドープ液を、アプリケータを用い、ガラス板上に均一に流延した。ガラス板上のまま室温で30分間乾燥し、さらに100℃のオーブンで3分間乾燥させた後、ガラス板から剥離し、光学フィルム1を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム2の作成]
アクリル樹脂A−1をアクリル樹脂A−2に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、光学フィルム2を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム3の作成]
ドープ液組成
・CAP482−20(アシル基総置換度2.75、アセチル基置換度0.19、プロピオニル基置換度2.56 イーストマンケミカル製):50質量部
・アクリル樹脂A−1: 50質量部
・メチレンクロライド: 515質量部
・エタノール: 52質量部
上記組成物を十分に溶解し、ドープ液を作成した。
このドープ液を、アプリケータを用い、ガラス板上に均一に流延した。ガラス板上のまま室温で30分間乾燥し、さらに100℃のオーブンで3分間乾燥させた後、ガラス板から剥離し、光学フィルム3を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム4の作成]
アクリル樹脂A−1をアクリル樹脂A−3に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、光学フィルム4を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム8の作成]
アクリル樹脂A−1をアクリル樹脂A−6に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、光学フィルム8を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム9の作成]
CAP482−20、70質量部を30質量部に変更し、アクリル樹脂A−1、30質量部をアクリル樹脂A−6、70質量部に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、光学フィルム9を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム10の作成]
アクリル樹脂A−1をアクリル樹脂A−7に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、光学フィルム10を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム11の作成]
アクリル樹脂A−1をアクリル樹脂A−8に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、光学フィルム11を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム5の作成]
アクリル樹脂A−1をアクリル樹脂A−4に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、光学フィルム5を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム6の作成]
アクリル樹脂A−1をアクリル樹脂A−5に変更した以外は、実施例1と同様の操作を行い、光学フィルム6を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
[光学フィルム7の作成]
ドープ液組成
・CAP482−20(アシル基総置換度2.75、アセチル基置換度0.19、プロピオニル基置換度2.56 イーストマンケミカル製):100質量部
・メチレンクロライド: 515質量部
・エタノール: 52質量部
上記組成物を十分に溶解し、ドープ液を作成した。
このドープ液を、アプリケータを用い、ガラス板上に均一に流延した。ガラス板上のまま室温で30分間乾燥し、さらに100℃のオーブンで3分間乾燥させた後、ガラス板から剥離し、光学フィルム7を得た。乾燥後の膜厚は50μmであった。
Claims (6)
- 主鎖に環構造を含有するアクリル樹脂とセルロースエステルを含有する樹脂組成物であって、前記環構造が、N上の置換基がC3−C12のシクロアルキル基である置換マレイミド単量体に由来する構成単位であり、前記アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)が12万以上であることを特徴とする樹脂組成物。
- 前記樹脂組成物のガラス転移温度が120℃以上であることを特徴とする請求項1に記載の樹脂組成物。
- 請求項1又は2のいずれかに記載の樹脂組成物を含むことを特徴とする光学フィルム。
- 請求項3に記載の光学フィルムが用いられていることを特徴とする偏光子保護フィルム。
- 請求項4に記載の光学フィルムを有することを特徴とする偏光板。
- 請求項5に記載の偏光板を有することを特徴とする画像表示装置。
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