JP2016017052A - エアゾール化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】原液全体を100質量%として、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)HLB2〜9のソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜1質量%、
(B)HLB10〜18のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜2.5質量%、
(C)アクリル酸系ポリマー 0.1〜2質量%、
(D)ポリオール 3〜20質量%、
(E)水、
(F)エタノール 5質量%以下
を含む原液、並びに
(G)炭酸ガス
を含有するエアゾール化粧料。
【選択図】なし
Description
(A)HLB2〜9のソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜1質量%、
(B)HLB10〜18のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜2.5質量%、
(C)アクリル酸系ポリマー 0.1〜2質量%、
(D)ポリオール 3〜20質量%、
(E)水、
(F)エタノール 5質量%以下
を含む原液、並びに
(G)炭酸ガス
を含有するエアゾール化粧料に関する。
成分(A)は、低HLBで水に溶けにくく、結晶になりやすい成分であるが、本発明においては、後述の成分と組み合わせて用いることにより、結晶が析出することなく、安定に含有させることができる。
成分(B)のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルにおいては、炭素数8〜22の脂肪酸エステルが好ましく、炭素数12〜18の脂肪酸エステルが好ましく、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、4〜25が好ましく、5〜22がより好ましく、6〜20がさらに好ましい。
市販品として、例えば、カルボキシビニルポリマーとしては、カーボポール(CARBOPOL)980、981(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマーとしては、カーボポール1342、1382、ETD2020、ペムレン(PEMULEN)TR-1、ペムレン(PEMULEN)TR-2(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)等を用いることができる。
これらのうち、使用感の点から、カルボキシビニルポリマーが好ましい。
ポリオールとしては、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、数平均分子量2000以下のポリエチレングリコール、一般式(1)で表されるグリセリン誘導体などが挙げられる。
一般式(1)で表されるグリセリン誘導体は、具体的には、(EO)の平均付加モル数が8、(PO)の平均付加モル数が5、(BO)の平均付加モル数が3であるものが挙げられ、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.)が好ましい。
また。ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.)として、ウィルブライドS−753(日油社製)等の市販品を用いることができる。
成分(H)としては、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル、ポリオキシエチレンモノアルキルエステル、ポリオキシエチレンジアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
また、成分(H)としては、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル、ポリオキシエチレンモノアルキルエステル、ポリオキシエチレンジアルキルエステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルがより好ましい。
ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルとしては、エマルゲン123P(HLB16.9;ポリオキシエチレン(23E.O.)ラウリルエーテル、花王社製)、エマルゲン2020G−HA(HLB13.0;ポリオキシエチレン(20E.O.)オクチルドデシルエーテル、花王社製)などの市販品を使用することができる。
ポリオキシエチレンモノアルキルエステルとしては、エマノーン3199V(HLB19.4;ポリオキシエチレンモノステアリン酸エステル(140E.O.)、花王社製)などを使用することができる。ポリオキシエチレンジアルキルエステルとしては、エマノーン3299V(HLB18.9;ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル(140E.O.)、花王社製)などを使用することができる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、エマノーンCH−60(K)(HLB14.0;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO)、花王社製)などを使用することができる。
油剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、10μm以下の泡を多く発生させ、平均粒子径を小さくし、安定性を向上させる点から、原液中に0.5〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましく、1.5〜3質量%が更に好ましい。
成分(A)、(B)及び(H)以外の非イオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、10μm以下の泡を多く発生させ、平均粒子径を小さくし、安定性を向上させる点から、原液中に0.5〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましく、1.5〜3質量%が更に好ましい。
アニオン界面活性剤、両性界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、10μm以下の泡を多く発生させ、平均粒子径を小さくさせ、塗布後の肌のべたつき、使用時の泡だれを低減させる点から、原液中に、0.1質量%以上が好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%がより好ましく、1質量%が更に好ましく、0.5質量%以下がよりさらに好ましく、実質0質量%であることがよりさらに好ましい。
美白剤としては、白樺エキス、キキョウ根エキス、油溶性カミツレエキス、ローマカミツレエキス等が好ましい。
保湿剤、美白剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、原液中に0.00001〜0.003質量%が好ましく、0.0001〜0.001質量%がより好ましい。
感触向上剤としては、N−アミジノ−L−プロリン等を用いることができる。
ここで、粘度は、BM粘度計(東機産業社製)(ローターNo.4,12rpm、1分、25℃)で測定した値である。
原液と炭酸ガスの質量割合は、原液に対する炭酸ガスの溶解性と直径100μm以下の泡発生の持続性の点から、100:0.01〜100:5が好ましく、100:1.5〜100:3がより好ましい。
本発明のエアゾール化粧料は、肌に塗布後、一定時間放置することにより、血行を促進する効果を高めることができ、化粧料中の有効成分も合わせて、浸透させることができ、非常に有益と考えられる。
本発明のエアゾール化粧料は、皮膚へ塗布し、一定時間放置、肌になじませる、拭き取る、又は、洗い流すなど、使用場面に応じて使用することができる。
工程1:成分(E)、(C)を撹拌混合し、成分(C)の分散液を得る工程。
工程2:工程1で得られた成分(C)の分散液に、成分(A)、(B)及び(D)を含む成分を添加して、撹拌混合し、さらに、その他の成分を加え、成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)を含む原液を得る工程。
工程3:工程2で得られた液(原液ともいう)を耐圧容器に充填し、密封した後、成分(G)を加圧することにより充填する工程。
なお、工程1は、40〜80℃、更に、50〜70℃の加熱下において行うことが好ましい。また、塩基を成分(C)の添加前、添加中、又は添加後に入れることが好ましい。
工程2は、40〜80℃、更に、50〜70℃の加熱下において行うことが好ましい。その際、工程3に進む前に、15〜30℃に冷却する工程を有するのが好ましい。
表1〜表3に示す組成のエアゾール化粧料を製造し、直径10μm以下のマイクロバブル生成、平均粒子径、結晶析出、使用性(液ダレのなさ)及び使用感(べたつきのなさ)を評価した。結果を表1〜表3に併せて示す。
成分(C)及び(E)を混合し、60℃にて撹拌して均一にし、塩基成分を加え中和した。その後、60℃の状態で、成分(A)、(B)、(D)、その他成分を加え、撹拌して均一にし、25℃まで冷却して、原液を得た。得られた原液を耐圧容器に充填し、密封後成分(G)を充填して、エアゾール化粧料を得た。
(1)直径10μm以下のマイクロバブル生成:
スライドガラス(7.6×2.6cm)に、各エアゾール化粧料を約0.1g吐出させ、50μmの厚さになるように伸ばした。吐出後30秒後にエアゾール化粧料について、電動蛍光実体顕微鏡(SteREO Lumar.V12、150倍、カールツァイス社)にて、950×700μmの範囲内の写真を撮影した。その写真から目視にて10μm以下のマイクロバブルの生成の有無を確認し、以下の基準で示した。
5:10μm以下の気泡が画像中の全気泡の50%以上を占める。
4:10μm以下の気泡が画像中の全気泡の25%以上50%未満を占める。
3:10μm以下の気泡が画像中の全気泡の5%以上25%未満を占める。
2:10μm以下の気泡が画像中の全気泡の5%未満を占める。
1:10μm以下の気泡が見られない。
スライドガラス(7.6×2.6cm)に、各エアゾール化粧料を約0.1g吐出させ、50μmの厚さになるように伸ばした。吐出後30秒後に顕微鏡(KEYENCE THX-2000、レンズ:KEYENCE VH-Z500R、500倍)にて、エアゾール化粧料の写真を撮影した。その写真を、KEYENCE THX-2000付属のソフトにて画像解析を行うことにより、各画像中の気泡の平均粒子径を測定した。
スライドガラス(7.6×2.6cm)に、製造して1日後の各エアゾール化粧料を約0.1g吐出させ、50μmの厚さになるように伸ばした。吐出後30秒後に、結晶析出の有無を、顕微鏡(KEYENCE THX-2000、レンズ:KEYENCE VH-Z500R、500倍)にて観察し、以下の基準で示した。
○:析出なし。
×:析出あり。
各エアゾール化粧料0.5gをアクリル板上に吐出させ、アクリル板を垂直に立て、60秒後に、泡の移動した距離を測定し、以下の基準で示した。
4:5.5cm未満。
3:5.5cm以上7cm未満。
2:7cm以上9cm未満。
1:9cm以上。
専門パネル3名が、各エアゾール化粧料を前腕内側に、5cm×2cmの大きさに0.5g塗布し、手首から肘に向かい、人差し指から小指までの4本の指を使って、1秒間に1往復する速さで10秒間塗り広げ、直後のべたつき感のなさについて、以下の基準で官能評価した。評価は、3名の合計点を示した。
4:べたつきがない。
3:べたつきがほとんどない。
2:べたつきがややある。
1:明らかにべたつきがある。
Claims (4)
- 原液全体を100質量%として、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)HLB2〜9のソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜1質量%、
(B)HLB10〜18のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜2.5質量%、
(C)アクリル酸系ポリマー 0.1〜2質量%、
(D)ポリオール 3〜20質量%、
(E)水、
(F)エタノール 5質量%以下
を含む原液、並びに
(G)炭酸ガス
を含有するエアゾール化粧料。 - 成分(B)に対する成分(A)の質量割合((A)/(B))が0.1〜8である請求項1記載のエアゾール化粧料。
- 成分(C)に対する、成分(A)及び(B)の合計の質量割合((A)+(B))/(C)が、0.5〜6である請求項1又は2記載のエアゾール化粧料。
- さらに、(H)成分(B)以外のHLB13以上の非イオン性界面活性剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載のエアゾール化粧料。
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