JP2016017052A - エアゾール化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】炭酸ガスの肌への経皮吸収を促進し、液ダレなどの使用感や、べたつきなどの使用感に優れたエアゾール化粧料の提供。
【解決手段】原液全体を100質量%として、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)HLB2〜9のソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜1質量%、
(B)HLB10〜18のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜2.5質量%、
(C)アクリル酸系ポリマー 0.1〜2質量%、
(D)ポリオール 3〜20質量%、
(E)水、
(F)エタノール 5質量%以下
を含む原液、並びに
(G)炭酸ガス
を含有するエアゾール化粧料。
【選択図】なし

Description

本発明は、エアゾール化粧料に関する。
目下のクマ、くすみなどの肌トラブルは、血流低下が原因とされ、これらを改善するため、有効成分を含有する化粧料や、温熱効果、マッサージ効果、炭酸ガス効果を利用した化粧料などが検討されている。例えば、特許文献1、特許文献2には、炭酸ガスを配合した泡状の化粧料が記載されている。
特表2005−506325号公報 特開2011−93877号公報
これらの化粧料は、泡質や安定性を改善することを目的とするものであり、噴射剤に炭酸ガスを用いて、炭酸ガスの効果をより引き出すためには、更に改善の必要があった。また、泡ダレなどの使用感や、べたつきなどの使用感の点で課題があった。
本発明者らは、特定の2種の界面活性剤、水溶性ポリマー、ポリオール、炭酸ガスを組み合わせて用いることにより、上記課題を解決したエアゾール化粧料が得られることを見出した。
本発明は、原液全体を100質量%として、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
(A)HLB2〜9のソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜1質量%、
(B)HLB10〜18のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜2.5質量%、
(C)アクリル酸系ポリマー 0.1〜2質量%、
(D)ポリオール 3〜20質量%、
(E)水、
(F)エタノール 5質量%以下
を含む原液、並びに
(G)炭酸ガス
を含有するエアゾール化粧料に関する。
本発明のエアゾール化粧料は、吐出後の泡に、炭酸ガスの直径10μm以下の気泡を多く発生し、その泡が持続するものである。炭酸ガスの肌への経皮吸収が促進され、さらに、塗布しても泡が垂れず、塗布後の肌のべたつきがなく、使用感に優れたものである。
本発明で用いる成分(A)のソルビタン脂肪酸エステルは、HLB2〜9であり、後述する成分(B)と組合わせて、吐出時に10μm以下の気泡を多く発生させ、気泡の粒径を小さくし、吐出した泡を塗布する際に液だれせず、塗布後の肌のべたつきを低減する点から、HLB4〜7が好ましい。
成分(A)は、低HLBで水に溶けにくく、結晶になりやすい成分であるが、本発明においては、後述の成分と組み合わせて用いることにより、結晶が析出することなく、安定に含有させることができる。
ここで、HLB(親水性−親油性のバランス〈Hydrophilic-Lypophilic Balance〉)は、界面活性剤の全分子量に占める親水基部分の分子量を示すものであり、本発明で用いる非イオン界面活性剤については、グリフィン(Griffin)の式により求められるものを示す。
成分(A)のソルビタン脂肪酸エステルにおいては、ソルビタン脂肪酸エステルを構成する脂肪酸の炭素数は、8〜22が好ましく、12〜18がより好ましく、16〜18がさらに好ましく、前記ソルビタン脂肪酸エステルは、モノエステル、ジエステル、トリエステル等のいずれでも良いが、モノエステルが好ましい。例えば、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン等が挙げられる。これらのうち、後述する成分(B)と組合わせて、気泡の粒径を小さくする点から、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタンが好ましい。
成分(A)のソルビタン脂肪酸エステルとしては、例えば、モノパルミチン酸ソルビタンとして、レオドールSP−P10(HLB,6.7)、モノステアリン酸ソルビタンとして、レオドール SP−S10V(HLB4.7)、モノオレイン酸ソルビタンとてして、レオドール SP−O10V(HLB4.3)、セスキオレイン酸ソルビタンとてして、レオドール AO−15V(HLB3.7)、ヤシ油脂肪酸ソルビタンとてして、レオドール SP−L10(HLB8.6)、トリステアリン酸ソルビタンとてして、SP−S30V(HLB2.1)(以上、花王社製)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、後述する成分(B)と組合わせて、吐出した泡を塗布する際に液だれさせない点から、その含有量は、原液全体を100質量%として、(以下、単に「原液中」という)0.01〜1質量%であり、0.05〜0.7質量%が好ましく、0.15〜0.4質量%がより好ましい。
本発明で用いる成分(B)のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルは、HLB10〜18であり、成分(A)との相互作用により、気泡の粒径を小さくする点から、HLBは、12〜17.5が好ましく、13〜17がより好ましい。
成分(B)のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルにおいては、炭素数8〜22の脂肪酸エステルが好ましく、炭素数12〜18の脂肪酸エステルが好ましく、ポリオキシエチレン基の平均付加モル数は、4〜25が好ましく、5〜22がより好ましく、6〜20がさらに好ましい。
成分(B)としては、例えば、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)等が挙げられ、成分(A)との相互作用により、気泡の粒径を小さくする点から、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)が好ましく、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)がより好ましい。
また、成分(B)のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)として、レオドールTW−L106(HLB13.3)、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)として、レオドールTW−L120(HLB16.7)、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)として、レオドールTW−P120(HLB15.6)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)として、レオドールTW−S120V(HLB14.9)(以上、花王社製)等の市販品を用いることができる。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、成分(A)と組合わせて、吐出した泡を塗布する際に液だれせず、塗布後の肌のべたつきを低減させる点から、その含有量は、原液中に0.01〜2.5質量%であり、0.07〜1.8質量%が好ましく、0.12〜0.8質量%がより好ましく、0.15〜0.4質量%が更に好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(Aの質量割合((A)/(B))は、吐出時に10μm以下の気泡を多く発生させ、気泡の粒径を小さくし、吐出した泡を塗布する際に液だれせず、塗布後の肌のべたつきを低減し、安定性を向上させる点から、0.1〜8が好ましく、0.2〜5がより好ましく、0.35〜2.8がさらに好ましい。
また、成分(A)及び(B)の合計含有量((A)+(B))は、吐出時に10μm以下の気泡を多く発生させ、気泡の粒径を小さくし、吐出した泡を塗布する際に液だれせず、塗布後の肌のべたつきを低減させる点から、原液中に0.2〜2.5質量%が好ましく、0.3〜2.0質量%がより好ましく、0.37〜1.2質量%が更に好ましい。
成分(C)のアクリル酸系ポリマーとしては、特に限定されないが、例えば、カルボキシビニルポリマー、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマー等が挙げられる。
市販品として、例えば、カルボキシビニルポリマーとしては、カーボポール(CARBOPOL)980、981(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)、(アクリル酸/アクリル酸アルキル(C10−30))コポリマーとしては、カーボポール1342、1382、ETD2020、ペムレン(PEMULEN)TR-1、ペムレン(PEMULEN)TR-2(以上、Lubrizol Advanced Materials社製)等を用いることができる。
これらのうち、使用感の点から、カルボキシビニルポリマーが好ましい。
アクリル酸系ポリマーは、塩基との中和によりアクリル酸系ポリマー塩として用いられる。塩基としては、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属水酸化物;アンモニウム;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアルカノールアミン由来のアンモニウム;アルギニン、リジン等の塩基性アミノ酸が挙げられ、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属水酸化物が好ましく、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムがより好ましい。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、吐出した泡が持続し、安定性が向上する点から、その含有量は、原液中に0.1〜2質量%であり、0.15〜1質量%が好ましく、0.2〜0.5質量%がより好ましい。なお、成分(C)は、中和剤を併用した場合に塩となるが、本発明においては、その含有量は酸としての量として換算される。
本発明において、成分(C)に対する、成分(A)及び(B)の合計の質量割合((A)+(B))/(C))は、吐出時に10μm以下の気泡を多く発生させ、気泡の粒径を小さくし、吐出した泡を塗布する際に液だれせず、塗布後の肌のべたつきを低減させる点から、0.5〜6が好ましく、0.8〜5がより好ましく、1.1〜2.5が更に好しい。
成分(D)のポリオールは、成分(A),(B)との相互作用により、吐出した泡を塗布する際に液だれせず、べたつきを低減し、保存時に分離、析出などを起こさずに安定に吐出できる。
ポリオールとしては、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ソルビトール、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、数平均分子量2000以下のポリエチレングリコール、一般式(1)で表されるグリセリン誘導体などが挙げられる。
Figure 2016017052
(式中、Glyはグリセリンから水酸基を除いた残基を示し、POはオキシプロピレン基を示し、EOはオキシエチレン基を示し、a及びbは、それぞれPO及びEOの平均付加モル数で、1〜50の値を示し、POとEOとの質量比(PO/EO)は1/5〜5/1であり、BOは炭素数4のオキシアルキレン基を示し、cはBOの平均付加モル数で、1〜5の値を示す)
これらのうち、保湿感の持続の点から、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、一般式(1)で表されるグリセリン誘導体が好ましく、1,3−ブチレングリコール、一般式(1)で表されるグリセリン誘導体がより好ましい。
一般式(1)で表されるグリセリン誘導体は、具体的には、(EO)の平均付加モル数が8、(PO)の平均付加モル数が5、(BO)の平均付加モル数が3であるものが挙げられ、ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.)が好ましい。
また。ポリオキシブチレンポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル(3B.O.)(8E.O.)(5P.O.)として、ウィルブライドS−753(日油社製)等の市販品を用いることができる。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、成分(A)の結晶の析出を抑制する点から、その含有量は、原液中に3〜20質量%であり、3.5〜10質量%が好ましく、4〜8質量%がより好ましい。
本発明において、成分(D)に対する、成分(A)及び(B)の合計の質量割合((A)+(B))/(D)は、吐出時に10μm以下の気泡を多く発生させ、気泡の粒径を小さくし、吐出した泡を塗布する際に液だれせず、塗布後の肌のべたつきを低減し、安定性を向上させる点から、0.01〜0.5が好ましく、0.07〜0.4がより好ましく、0.09〜0.2が更に好ましい。
本発明で用いる成分(E)の水は、溶媒として働き、他成分の残部をなす。成分(E)の水の含有量は、塗布後の肌をみずみずしくさせる点から、原液中に60〜96.5質量%が好ましく、80〜96質量%がより好ましく、85〜95.5質量%が更に好ましい。
本発明のエアゾール化粧料において、成分(F)のエタノールの含有量は、保存安定性を向上させ、10μm以下の気泡を多く発生させる点から、5質量%以下であり、好ましくは2質量%以下、より好ましくは1質量%以下、実質0質量%であることがさらに好ましい。
本発明のエアゾール化粧料は、さらに、成分(B)以外の(H)HLB13以上の非イオン性界面活性剤を含有することができ、吐出時に10μm以下の気泡を多く発生させ、その平均粒子径を小さくすることができる。気泡の平均粒子径を小さくすると、10μm以下の気泡が、吐出した泡のなかに長時間保持され、肌に塗布した際に、炭酸ガスによる効果がより発揮されやすい。
成分(H)としては、例えば、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル、ポリオキシエチレンモノアルキルエステル、ポリオキシエチレンジアルキルエステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンプロピレングリコールモノ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロースエーテル、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
成分(H)のHLBは、吐出時に10μm以下の気泡を多く発生し、塗布後の肌のべたつきを低減させる点から、HLB13〜20が好ましく、16〜17がより好ましい。
また、成分(H)としては、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル、ポリオキシエチレンモノアルキルエステル、ポリオキシエチレンジアルキルエステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油が好ましく、ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルがより好ましい。
ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルとしては、吐出時に10μm以下の気泡を多く発生し、平均粒子径を小さくさせる点から、アルキルの炭素数が、12〜22のものが好ましく、12〜20のものがより好ましく、12〜16のものがさらに好ましい。また、アルキル基は、直鎖又は分岐鎖のものが好ましく、直鎖のものがより好ましい。ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルのポリオキシエチレン基の平均モル数は、12〜30が好ましく、15〜28が好ましく、18〜25がさらに好ましい。
ポリオキシエチレンモノアルキルエーテルとしては、エマルゲン123P(HLB16.9;ポリオキシエチレン(23E.O.)ラウリルエーテル、花王社製)、エマルゲン2020G−HA(HLB13.0;ポリオキシエチレン(20E.O.)オクチルドデシルエーテル、花王社製)などの市販品を使用することができる。
ポリオキシエチレンモノアルキルエステル及びポリオキシエチレンジアルキルエステルとしては、吐出時に10μm以下の気泡を多く発生し、平均粒子径を小さくさせる点から、アルキル基が、炭素数12〜22のものが好ましく、炭素数16〜18のものがより好ましく、炭素数18のものがさらに好ましい。また、アルキル基は、直鎖又は分岐鎖のものが好ましく、直鎖のものがより好ましい。ポリオキシエチレンモノアルキルエステル及びポリオキシエチレンジアルキルエステルのポリオキシエチレン基の平均モル数としては、120〜170が好ましく、130〜160がより好ましく、135〜150がさらに好ましい。
ポリオキシエチレンモノアルキルエステルとしては、エマノーン3199V(HLB19.4;ポリオキシエチレンモノステアリン酸エステル(140E.O.)、花王社製)などを使用することができる。ポリオキシエチレンジアルキルエステルとしては、エマノーン3299V(HLB18.9;ポリオキシエチレンジステアリン酸エステル(140E.O.)、花王社製)などを使用することができる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン基の平均モル数が、50〜100のものが好ましく、60〜80がより好ましい。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、エマノーンCH−60(K)(HLB14.0;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60EO)、花王社製)などを使用することができる。
成分(H)は、1種又は2種以上を用いることができ、成分(A)、(B)との相互作用により、10μm以下の泡をより多く発生させる点から、含有量は、原液中に0.01〜2.5質量%が好ましく、0.1〜1.5質量%がより好ましく、0.2〜0.5質量%が更に好ましい。
本発明のエアゾール化粧料において、原液は、更に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、油剤、前記成分(A)、(B)及び(H)以外の非イオン性界面活性剤、アニオン界面活性剤、両性界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、色素、pH調整剤、香料、紫外線吸収剤、前記成分(D)以外の保湿剤、血行促進剤、冷感剤、制汗剤、殺菌剤、美白剤、抗炎症剤、皮膚賦活剤、感触向上剤などを含有することができる。
油剤としては、10μm以下の泡を多く発生させ、平均粒子径を小さくし、安定性を向上させる点から、アルキル−1,3−ジメチルブチルエーテル等のエーテル油、イソノナン酸イソトリデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等のエステル油が好ましい。
油剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、10μm以下の泡を多く発生させ、平均粒子径を小さくし、安定性を向上させる点から、原液中に0.5〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましく、1.5〜3質量%が更に好ましい。
成分(A)、(B)及び(H)以外の非イオン性界面活性剤としては、成分(A)〜(E)との相互作用により、10μm以下の泡を多く発生させ、平均粒子径を小さくし、安定性を向上させる点から、ジイソステアリン酸ジグリセリルなどのグリセリン構造を含有する界面活性剤が好ましい。
成分(A)、(B)及び(H)以外の非イオン性界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、10μm以下の泡を多く発生させ、平均粒子径を小さくし、安定性を向上させる点から、原液中に0.5〜5質量%が好ましく、1〜4質量%がより好ましく、1.5〜3質量%が更に好ましい。
アニオン界面活性剤、両性界面活性剤としては、10μm以下の泡を多く発生させ、平均粒子径を小さくさせる点から、アルキルエーテルカルボン酸又はその塩、アルキル硫酸若しくはポリオキシエチレンアルキル硫酸又はその塩、N−アシルアミノ酸又はその塩、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタインが好ましい。
アニオン界面活性剤、両性界面活性剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、10μm以下の泡を多く発生させ、平均粒子径を小さくさせ、塗布後の肌のべたつき、使用時の泡だれを低減させる点から、原液中に、0.1質量%以上が好ましく、5質量%以下が好ましく、3質量%がより好ましく、1質量%が更に好ましく、0.5質量%以下がよりさらに好ましく、実質0質量%であることがよりさらに好ましい。
成分(D)以外の保湿剤としては、ユズエキス、アスナロエキス、合成ペプチド、マロニエエキス、ヒバマタエキス、ショウキョウエキス、コメペプチド等が好ましい。
美白剤としては、白樺エキス、キキョウ根エキス、油溶性カミツレエキス、ローマカミツレエキス等が好ましい。
保湿剤、美白剤は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、原液中に0.00001〜0.003質量%が好ましく、0.0001〜0.001質量%がより好ましい。
感触向上剤としては、N−アミジノ−L−プロリン等を用いることができる。
本発明のエアゾール化粧料において、原液は、前記成分(A)〜(F)及びその他成分を混合することにより調製される。原液は、吐出時の泡の急激な発生を抑制し、炭酸ガスの保持し、塗布後の直径10μm以下の泡を持続的に発生させる点から、25℃における粘度が、500〜20000mPa・sであるのが好ましく、1000〜10000mPa・sがより好ましく、1500〜7000mPa・sがさらに好ましい。
ここで、粘度は、BM粘度計(東機産業社製)(ローターNo.4,12rpm、1分、25℃)で測定した値である。
本発明のエアゾール化粧料は、成分(A)〜(F)を含む組成物を調製して、原液とし、前記のような原液と、(G)炭酸ガスを、耐圧容器に充填することにより製造することができる。その噴射の形態としては、泡状にして吐出するフォームタイプとするのが好ましい。
原液と炭酸ガスの質量割合は、原液に対する炭酸ガスの溶解性と直径100μm以下の泡発生の持続性の点から、100:0.01〜100:5が好ましく、100:1.5〜100:3がより好ましい。
本発明のエアゾール化粧料は、化粧料として特に制限なく適用することができるが、炭酸ガスが経皮吸収され、従来のものより高い血行促進する効果が得られることから、肌色(明るさ、くすみなどの)改善、保湿感の改善等のために用いられる皮膚化粧料として好適である。
本発明のエアゾール化粧料は、肌に塗布後、一定時間放置することにより、血行を促進する効果を高めることができ、化粧料中の有効成分も合わせて、浸透させることができ、非常に有益と考えられる。
本発明のエアゾール化粧料は、皮膚へ塗布し、一定時間放置、肌になじませる、拭き取る、又は、洗い流すなど、使用場面に応じて使用することができる。
本発明のエアゾール化粧料は、例えば、以下の工程1〜工程4により、製造することができる。
工程1:成分(E)、(C)を撹拌混合し、成分(C)の分散液を得る工程。
工程2:工程1で得られた成分(C)の分散液に、成分(A)、(B)及び(D)を含む成分を添加して、撹拌混合し、さらに、その他の成分を加え、成分(A)、(B)、(C)、(D)及び(E)を含む原液を得る工程。
工程3:工程2で得られた液(原液ともいう)を耐圧容器に充填し、密封した後、成分(G)を加圧することにより充填する工程。
なお、工程1は、40〜80℃、更に、50〜70℃の加熱下において行うことが好ましい。また、塩基を成分(C)の添加前、添加中、又は添加後に入れることが好ましい。
工程2は、40〜80℃、更に、50〜70℃の加熱下において行うことが好ましい。その際、工程3に進む前に、15〜30℃に冷却する工程を有するのが好ましい。
実施例1〜21及び比較例1〜5
表1〜表3に示す組成のエアゾール化粧料を製造し、直径10μm以下のマイクロバブル生成、平均粒子径、結晶析出、使用性(液ダレのなさ)及び使用感(べたつきのなさ)を評価した。結果を表1〜表3に併せて示す。
(製造方法)
成分(C)及び(E)を混合し、60℃にて撹拌して均一にし、塩基成分を加え中和した。その後、60℃の状態で、成分(A)、(B)、(D)、その他成分を加え、撹拌して均一にし、25℃まで冷却して、原液を得た。得られた原液を耐圧容器に充填し、密封後成分(G)を充填して、エアゾール化粧料を得た。
(評価方法)
(1)直径10μm以下のマイクロバブル生成:
スライドガラス(7.6×2.6cm)に、各エアゾール化粧料を約0.1g吐出させ、50μmの厚さになるように伸ばした。吐出後30秒後にエアゾール化粧料について、電動蛍光実体顕微鏡(SteREO Lumar.V12、150倍、カールツァイス社)にて、950×700μmの範囲内の写真を撮影した。その写真から目視にて10μm以下のマイクロバブルの生成の有無を確認し、以下の基準で示した。
5:10μm以下の気泡が画像中の全気泡の50%以上を占める。
4:10μm以下の気泡が画像中の全気泡の25%以上50%未満を占める。
3:10μm以下の気泡が画像中の全気泡の5%以上25%未満を占める。
2:10μm以下の気泡が画像中の全気泡の5%未満を占める。
1:10μm以下の気泡が見られない。
(2)平均粒子径:
スライドガラス(7.6×2.6cm)に、各エアゾール化粧料を約0.1g吐出させ、50μmの厚さになるように伸ばした。吐出後30秒後に顕微鏡(KEYENCE THX-2000、レンズ:KEYENCE VH-Z500R、500倍)にて、エアゾール化粧料の写真を撮影した。その写真を、KEYENCE THX-2000付属のソフトにて画像解析を行うことにより、各画像中の気泡の平均粒子径を測定した。
(3)結晶析出:
スライドガラス(7.6×2.6cm)に、製造して1日後の各エアゾール化粧料を約0.1g吐出させ、50μmの厚さになるように伸ばした。吐出後30秒後に、結晶析出の有無を、顕微鏡(KEYENCE THX-2000、レンズ:KEYENCE VH-Z500R、500倍)にて観察し、以下の基準で示した。
○:析出なし。
×:析出あり。
(4)使用性(泡ダレのなさ):
各エアゾール化粧料0.5gをアクリル板上に吐出させ、アクリル板を垂直に立て、60秒後に、泡の移動した距離を測定し、以下の基準で示した。
4:5.5cm未満。
3:5.5cm以上7cm未満。
2:7cm以上9cm未満。
1:9cm以上。
(5)使用感(べたつきのなさ):
専門パネル3名が、各エアゾール化粧料を前腕内側に、5cm×2cmの大きさに0.5g塗布し、手首から肘に向かい、人差し指から小指までの4本の指を使って、1秒間に1往復する速さで10秒間塗り広げ、直後のべたつき感のなさについて、以下の基準で官能評価した。評価は、3名の合計点を示した。
4:べたつきがない。
3:べたつきがほとんどない。
2:べたつきがややある。
1:明らかにべたつきがある。
Figure 2016017052
Figure 2016017052
Figure 2016017052

Claims (4)

  1. 原液全体を100質量%として、次の成分(A)、(B)、(C)、(D)、(E)及び(F):
    (A)HLB2〜9のソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜1質量%、
    (B)HLB10〜18のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 0.01〜2.5質量%、
    (C)アクリル酸系ポリマー 0.1〜2質量%、
    (D)ポリオール 3〜20質量%、
    (E)水、
    (F)エタノール 5質量%以下
    を含む原液、並びに
    (G)炭酸ガス
    を含有するエアゾール化粧料。
  2. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合((A)/(B))が0.1〜8である請求項1記載のエアゾール化粧料。
  3. 成分(C)に対する、成分(A)及び(B)の合計の質量割合((A)+(B))/(C)が、0.5〜6である請求項1又は2記載のエアゾール化粧料。
  4. さらに、(H)成分(B)以外のHLB13以上の非イオン性界面活性剤を含有する請求項1〜3のいずれか1項記載のエアゾール化粧料。
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