JP2017178828A - 皮膚用乳化組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】保存安定性(乳化安定性)に優れ、尚且つ、コクのある使用感を有しながら、べたつきのない滑らかな肌触り感を付与し、優れた保湿効果を発揮する皮膚用乳化組成物の提供。【解決手段】下記成分A、成分B、成分C、及び成分Dを含有することを特徴とする皮膚用乳化組成物。成分A:室温で固形状の脂肪酸エステル油成分B:室温で液状であり、且つ分岐鎖構造を有する脂肪酸エステル油成分C:非イオン性界面活性剤成分D:室温で固形状のポリエチレングリコール【選択図】なし

Description

本発明は、皮膚用乳化組成物に関する。
皮膚用に用いられる乳化組成物において、優れた保湿効果を付与する観点、塗布時にある程度の重さが感じられ、濃度の高い感触が得られるような使用感(所謂、「コク」のある使用感)を発揮させる観点、さらには、保存安定性(乳化安定性)を付与する観点から、セチルアルコール、ステアリルアルコール等の種々の高級アルコールが汎用されている(例えば、特許文献1、2等参照)。
これら高級アルコールは、クリーム等の流動性のない高粘度の乳化組成物に配合した場合には、格段に優れた保存安定性(乳化安定性)を発揮する。しかしながら、乳液等の流動性のある低粘度の乳化組成物に配合した場合には、経時的に粘度が上昇し、使用初期と比べてべたつき等の使用感に悪影響を及ぼすといった問題がある。
低粘度の乳化組成物中に配合する高級アルコールの量を減らすと、経時的な粘度上昇は抑えられ保存安定性(乳化安定性)を良好にできるものの、高級アルコール特有の優れた保湿効果や、コクのある使用感が得られないといった問題がある。
特許文献3及び4等には、高級アルコールを配合した乳化組成物に、特定の非イオン性界面活性剤を用いることで、低粘度でも経時安定性を有する乳化組成物が開示されている。しかしながら、優れた使用感と保存安定性(乳化安定性)との双方を満足する低粘度の乳化組成物とするためには、高級アルコールの配合量等に細心の注意を払う必要があり、製剤化にはまだ改善の余地がある。
特開2015−224223号公報 特開2014−47158号公報 特開2006−160619号公報 特開2008−247866号公報
本発明は、保存安定性(乳化安定性)に優れ、尚且つ、コクのある使用感を有しながら、べたつきのない滑らかな肌触り感を付与し、優れた保湿効果を発揮する皮膚用乳化組成物を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討した結果、室温で固形状の脂肪酸エステル油と、室温で液状であり、且つ、分岐鎖構造を有する脂肪酸エステル油と、非イオン性界面活性剤と、室温で固形状のポリエチレングリコールとを併用することにより、上記課題を解決できることを見出し、本発明の完成に至った。
すなわち、本発明は、下記成分A、成分B、成分C、及び成分Dを含有することを特徴とする皮膚用乳化組成物を提供する。
成分A:室温で固形状の脂肪酸エステル油
成分B:室温で液状であり、且つ、分岐鎖構造を有する脂肪酸エステル油
成分C:非イオン性界面活性剤
成分D:室温で固形状のポリエチレングリコール
上記成分Aが、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油であることが好ましい。
上記成分Bが、分岐脂肪酸と多価アルコールのエステル油、及び/又は分岐脂肪酸と分岐高級アルコールのエステル油であることが好ましい。
上記成分Aと上記成分Bの質量含有比が、A:B=1:2〜1:10であることが好ましい。
上記皮膚用乳化組成物が、さらに下記成分Eを含有することが好ましい。
成分E:増粘性高分子
上記皮膚用乳化組成物が、高級アルコールを含まないか、又は高級アルコールを含み且つ高級アルコールの含有量が0.5質量%以下であることが好ましい。
本発明の皮膚用乳化組成物は、保存安定性(乳化安定性)に優れ、尚且つ、コクのある使用感を有しながら、べたつきのない滑らかな肌触り感を付与し、優れた保湿効果を発揮することができる。
本発明の皮膚用乳化組成物は、室温で固形状の脂肪酸エステル油と、室温で液状であり、且つ、分岐鎖構造を有する脂肪酸エステル油と、非イオン性界面活性剤と、室温で固形状のポリエチレングリコールとを必須成分として含有する。また、本発明の皮膚用乳化組成物は、増粘性高分子を含有することが好ましい。更にまた、本発明の皮膚用乳化組成物は、その他の成分を含有してもよい。なお、本発明において「室温」とは、1〜30℃の温度を言う。
本明細書においては、上記「室温で固形状の脂肪酸エステル油」を「成分A」;上記「室温で液状であり、且つ、分岐鎖構造を有する脂肪酸エステル油」を「成分B」;上記「非イオン性界面活性剤」を「成分C」;上記「室温で固形状のポリエチレングリコール」を「成分D」;上記「増粘性高分子」を「成分E」とそれぞれ称する場合がある。
本発明の皮膚用乳化組成物に含まれ得る成分、即ち、成分A〜Eやその他の成分は、それぞれ1種のみを用いてもよいし、2種以上を用いてもよい。
[成分A]
成分Aは、室温で固形状の脂肪酸エステル油である。成分Aとしては、例えば、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油、直鎖脂肪酸と多価アルコールとのエステル油等が挙げられる。
上記直鎖脂肪酸としては、特に限定されないが、炭素数12〜22の飽和の直鎖脂肪酸が好ましく、例えば、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
上記直鎖高級アルコールとしては、特に限定されないが、炭素数12〜22の飽和の直鎖高級アルコールが好ましく、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、ペンタエリスリトール(ペンタエリスリット、ペンタエリトリトール、ペンタエリトリット)、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等が挙げられる。
上記直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油の具体例としては、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸セチル、パルチミン酸セチル、ステアリン酸ステアリル、ベヘン酸ベヘニル等が挙げられる。また、上記直鎖脂肪酸と多価アルコールとのエステル油の具体例としては、テトラミリスチン酸ペンタエリスリトール、ペンタエリスリトールテトラステアレート、ペンタエリスリトールジステアレート等が挙げられる。
上記成分Aは、コクのある使用感を有し、優れた保湿効果を発揮させる観点から、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油を用いるが好ましく、中でも、炭素数12〜22の直鎖飽和脂肪酸と炭素数12〜22の直鎖飽和高級アルコールとのエステル油がより好ましく、ステアリン酸ステアリル、ミリスチン酸セチルがさらに好ましい。
なお、成分Aとしては、市販品を使用することができる。ステアリン酸ステアリルの市販品としては、例えば、商品名:アムレプスSS(高級アルコール工業株式会社製)、商品名:エキセパールSS(花王株式会社製)、商品名:EMALEX CC−18(日本エマルジョン株式会社製)、商品名:ユニスター M−9676(日油株式会社製)、商品名:エヌジェルブSS(新日本理化株式会社製)等が挙げられる。ミリスチン酸セチルの市販品としては、例えば、商品名:スパームアセチ(日油株式会社製)等が挙げられる。
成分Aの含有量は、特に限定されないが、コクのある使用感を有し、優れた保湿効果を発揮させる観点から、本発明の皮膚用乳化組成物100質量%中、1.0〜2.5質量%が好ましく、より好ましくは1.5〜2.0質量%である。上記成分Aの含有量は、本発明の皮膚用乳化組成物中の全ての成分Aの含有量の合計量である。
[成分B]
成分Bは、室温で液状であり、且つ、分岐鎖構造を有する脂肪酸エステル油である。成分Bとしては、例えば、分岐脂肪酸と多価アルコールとのエステル油、分岐脂肪酸と分岐高級アルコールとのエステル油、分岐脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油、直鎖脂肪酸と分岐高級アルコールとのエステル油等が挙げられる。
上記分岐脂肪酸としては、特に限定されないが、炭素数8〜18の飽和又は不飽和の分岐鎖脂肪酸が好ましく、例えば、2−エチルヘキサン酸(オクタン酸)、ジメチルオクタン酸、イソノナン酸、イソパルミチン酸、イソステアリン酸等が挙げられる。
上記直鎖脂肪酸としては、特に限定されないが、炭素数12〜22の飽和又は不飽和の直鎖脂肪酸が好ましく、例えば、ラウリン酸、トリデシル酸、ミリスチン酸、ペンタデシル酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、アラキン酸、ベヘン酸等が挙げられる。
上記多価アルコールとしては、特に限定されないが、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、イソプレングリコール、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、高重合ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、ペンタエリスリトール(ペンタエリスリット、ペンタエリトリトール、ペンタエリトリット)、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等が挙げられる。
上記分岐高級アルコールとしては、特に限定されないが、炭素数8〜22の飽和又は不飽和の分岐高級アルコールが好ましく、例えば、2−エチルヘキシルアルコール、イソノニルアルコール、イソデシルアルコール、イソトリデシルアルコール、2−ヘキシルデシルアルコール、イソセチルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチルドデシルアルコール等が挙げられる。
上記直鎖高級アルコールとしては、特に限定されないが、炭素数12〜22の飽和又は不飽和の直鎖高級アルコールが好ましく、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、オレイルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。
上記分岐脂肪酸と多価アルコールとのエステル油の具体例としては、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、テトライソステアリン酸ペンタエリトリット(テトライソステアリン酸ペンタエリトルトール、テトライソステアリン酸ペンタエリスリトール)、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット(テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトルトール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール)等が挙げられる。
上記分岐脂肪酸と分岐高級アルコールとのエステル油の具体例としては、2−エチルヘキサン酸2−ヘキシルデシル、2−エチルヘキサン酸イソステアリル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジメチルオクタン酸オクチルデシル、イソパルミチン酸2−エチルヘキシル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸エチルヘキシル等が挙げられる。
上記分岐脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油の具体例としては、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、2−エチルヘキサン酸ステアリル等が挙げられる。
上記直鎖脂肪酸と分岐高級アルコールとのエステル油の具体例としては、ラウリン酸イソステアリル、ミリスチン酸イソトリデシル、ミリスチン酸イソセチル、ミリスチン酸イソステアリル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸2−エチルヘキシル、パルミチン酸イソセチル、パルミチン酸イソステアリル、ステアリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸イソデシル、オレイン酸オクチルドデシル等が挙げられる。
上記成分Bは、べたつきのない滑らかな肌触り感を付与し、優れた保湿効果を発揮させる観点から、分岐脂肪酸と多価アルコールとのエステル油、及び/又は分岐脂肪酸と分岐高級アルコールとのエステル油を用いるが好ましく、中でも、炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル油、炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸と炭素数12〜22の分岐飽和高級アルコールとのエステル油がより好ましい。
上記炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸と多価アルコールとのエステル油としては、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット、テトライソステアリン酸ペンタエリトリットが特に好ましく、上記炭素数8〜18の分岐飽和脂肪酸と炭素数12〜22の分岐飽和高級アルコールとのエステル油としては、イソノナン酸イソノニルが特に好ましい。
なお、成分Bとしては、市販品を使用することができる。トリ2−エチルヘキサン酸グリセリルの市販品としては、例えば、商品名:エキセパールTGO(花王株式会社製)等が挙げられる。テトライソステアリン酸ペンタエリトリットの市販品としては、例えば、商品名:サラコス5418V(日清オイリオグループ株式会社製)等が挙げられる。テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリットの市販品としては、例えば、商品名:サラコス5408(日清オイリオグループ株式会社製)、商品名:PENTALAN−408(日本サーファクタント工業株式会社製)等が挙げられる。イソノナン酸イソノニルの市販品としては、例えば、商品名:サラコス99(日清オイリオグループ株式会社製)等が挙げられる。
成分Bの含有量は、特に限定されないが、べたつきのない滑らかな肌触り感を付与し、優れた保湿効果を発揮させる観点から、本発明の皮膚用乳化組成物100質量%中、2.5〜15.0質量%が好ましく、より好ましくは5.0〜10.0質量%である。上記成分Bの含有量は、本発明の皮膚用乳化組成物中の全ての成分Bの含有量の合計量である。
特に、本発明は、上記成分Aと成分Bとを併用することで、コクのある使用感を有しながら、べたつきのない滑らかな肌触り感を付与し、優れた保湿効果を発揮することができる。さらには、高級アルコールを配合した乳化組成物において懸念された経時的な粘度上昇がなく、乳化組成物に優れた保存安定性(乳化安定性)を付与することができる。
上記成分Aと成分Bとの質量含有比は、特に限定されないが、格段に優れた「コクのある使用感」、「べたつきのない滑らかな肌触り感」、「保湿効果」を発揮させる観点から、A:B=1:2〜1:10の比で調製することが好ましく、より好ましくは、1:2.5〜1:6.5である。成分Aの比が大きすぎると、肌上での延展性に劣り、肌になじみ難い傾向がある。また、成分Bの比が大きすぎると、コクのある使用感が得られ難い傾向がある。
[成分C]
成分Cは、非イオン性界面活性剤である。本発明の皮膚用乳化組成物は、非イオン性界面活性剤を乳化剤として含有する。
上記成分Cとしては、特に限定されないが、例えば、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、及びこれらのアルキレンオキシド付加物;ヒマシ油又は硬化ヒマシ油のアルキレンオキシド付加物;ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル(ポリエチレングリコール脂肪酸エステル)、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールエーテル、ポリオキシエチレンソルビトールテトラ脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムアルデヒド縮合物、ポリオキシエチレンステロール及びその誘導体、ポリオキシエチレンラノリン及びその誘導体、ポリオキシエチレンミツロウ誘導体、シュガーエステル類等が挙げられる。
本発明においては、上記成分Cの中でも、優れた保存安定性(乳化安定性)を付与する観点から、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物、グリセリン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル、グリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、及びポリオキシアルキレンアルキルエーテルの群から選ばれる非イオン性界面活性剤を用いることが好ましく、これら好適な非イオン性界面活性剤の中でも、室温で固形状、若しくはワックス状の非イオン性界面活性剤を用いることがより好ましい。
上記ソルビタン脂肪酸エステル、及びソルビタン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物の具体例としては、モノパルミチン酸ソルビタン、モノステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン等が挙げられる。なお、アルキレンオキシドの付加モル数は特に限定されない。
上記グリセリン脂肪酸エステル、及びグリセリン脂肪酸エステルのアルキレンオキシド付加物の具体例としては、モノステアリン酸グリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル等が挙げられる。なお、アルキレンオキシドの付加モル数は特に限定されない。
上記ポリグリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、モノステアリン酸ポリグリセリル、ジステアリン酸ポリグリセリル、トリステアリン酸デカグリセリル等が挙げられる。
上記グリコール脂肪酸エステルの具体例としては、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸プロピレングリコール等が挙げられる。
上記ポリオキシアルキレン脂肪酸エステルの具体例としては、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、パルミチン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール等が挙げられる。なお、アルキレンオキシドの付加モル数は特に限定されない。
上記ポリオキシアルキレンアルキルエーテルの具体例としては、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテル、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオクチルドデシルエーテル等が挙げられる。なお、アルキレンオキシドの付加モル数は特に限定されない。
成分Cの含有量は、特に限定されないが、優れた保存安定性(乳化安定性)を付与する観点から、本発明の皮膚用乳化組成物100質量%中、1.0〜3.0質量%が好ましく、より好ましくは1.5〜2.5質量%である。上記成分Cの含有量は、本発明の皮膚用乳化組成物中の全ての成分Cの含有量の合計量である。
[成分D]
成分Dは、室温で固形状のポリエチレングリコールである。本発明の皮膚用乳化組成物は、室温で固形状のポリエチレングリコールを含有することで、べたつきのない滑らかな肌触り感を更に高めることができる。成分Dとしては、特に限定されないが、例えば、数平均分子量(Mn)1000以上のポリエチレングリコールが挙げられる。
上記成分Dの具体例としては、ポリエチレングリコール1000、ポリエチレングリコール1500、ポリエチレングリコール1540、ポリエチレングリコール2000、ポリエチレングリコール4000、ポリエチレングリコール6000、ポリエチレングリコール11000、ポリエチレングリコール20000、数平均分子量が100000以上の高重合ポリエチレングリコール等が挙げられる。
本発明においては、べたつきのない滑らかな肌触り感を更に高める観点から、数平均分子量(Mn)1000以上のポリエチレングリコールを好ましく用いることができ、中でも、肌上での延展性の観点から、数平均分子量(Mn)1000〜20000のポリエチレングリコールが好ましい。
なお、成分Dとしては、市販品を使用することができ、例えば、商品名:PEG#1000(Mn:1000,日油株式会社製)、商品名:PEG#1500K(Mn:1000,ライオン株式会社製)、商品名:PEG#1540(Mn:1540,日油株式会社製)、商品名:PEG#2000(Mn:2000,日油株式会社製)、商品名:PEG#4000(Mn:4000,日油株式会社製)、商品名:PEG#6000(Mn:6000,日油株式会社製)、商品名:PEG#11000(Mn:11000,日油株式会社製)、商品名:PEG#20000(Mn:20000,日油株式会社製)等が挙げられる。
成分Dの含有量は、特に限定されないが、べたつきのない滑らかな肌触り感を更に高める観点から、本発明の皮膚用乳化組成物100質量%中、0.3〜2.5質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜2.0質量%である。上記成分Dの含有量は、本発明の皮膚用乳化組成物中の全ての成分Dの含有量の合計量である。
[成分E]
本発明の皮膚用乳化組成物は、製剤の粘度安定性及び乳化安定性を高める観点から、成分Eの増粘性高分子をさらに含有することが好ましい。増粘性高分子としては、水溶性を有する天然高分子、半合成高分子、合成高分子等が挙げられる。
上記成分Eの具体例としては、アラビアゴム、トラガントガム、グアガム、ローカストビーンガム、カラヤガム、キサンタンガム、アイリスモス、クインスシード、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼイン等の天然高分子;カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセロース、アルギン酸ナトリウム、エステルガム、ニトロセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、結晶セルロース等の半合成高分子;ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、ポリビニルメチルセルロース、ポリアミド樹脂等の合成高分子等が挙げられる。
上記成分Eの中でも、良好な製剤の粘度安定性及び乳化安定性を付与する観点から、天然高分子、合成高分子を用いるのが好ましく、キサンタンガム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体がより好ましい。本発明において成分Eは、格段に良好な製剤の粘度安定性及び乳化安定性を付与する観点から、上記天然高分子と上記合成高分子とを併用することが最も好ましい。
増粘性高分子としてカルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を用いる場合は、通常、塩基性物質で中和して用いられる。塩基性物質としては、例えば、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン等のアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機塩基、アルギニン等の塩基性アミノ酸等が挙げられる。また、塩基性物質の添加量は、カルボキシビニルポリマーやアクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を中和するのに充分な量であり、これら成分の種類や使用量に応じて適宜配合すればよい。
なお、成分Eとしては、市販品を使用することができる。キサンタンガムの市販品としては、例えば、商品名:エコーガムT(大日本住友製薬株式会社製)等が挙げられる。カルボキシビニルポリマーの市販品としては、例えば、商品名:AQUPEC HV−805EG−300(住友精化株式会社製)、商品名:CARBOPOL 980 POLYMER(ルーブリゾール社製)等が挙げられる。アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の市販品としては、例えば、商品名:PEMULEN TR−1,TR−2(何れもルーブリゾール社製)、商品名:CARBOPOL ETD2020(ノベオン社製)等が挙げられる。
成分Eの含有量は、特に限定されないが、良好な製剤の粘度安定性及び乳化安定性を付与する観点から、本発明の皮膚用乳化組成物100質量%中、0.05〜0.5質量%が好ましく、より好ましくは0.1〜0.3質量%である。上記成分Eの含有量は、本発明の皮膚用乳化組成物中の全ての成分Eの含有量の合計量である。
[その他の成分]
本発明の皮膚用乳化組成物には、上記成分A〜E以外の成分(その他の成分)を目的に応じて適宜配合してもよい。その他の成分としては、特に限定されず、例えば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、濃グリセリン、ジグリセリン、トリグリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、スクロース、マンニトール、ソルビトール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−デカンジオール等の多価アルコール;高級アルコール;ホホバ油、ラノリン、ミツロウなどのロウ類;炭化水素;シリコーン類;トリグリセリド;清涼剤;美白剤;保湿剤;紫外線吸収剤;エタノール等の防腐剤;抗酸化剤;金属封鎖剤;ビタミン類;動植物抽出エキス;パール化剤;pH調整剤;着色剤;香料;防腐剤;水等が挙げられる。なお、上記その他の成分からは、上記成分A〜Eに含まれるものは除かれるものとする。
なお、本発明の皮膚用乳化組成物に上記高級アルコールを含有する場合の含有量は、製剤の経時的な粘度上昇を抑制するという観点から、本発明の皮膚用乳化組成物100質量%中、0.5質量%以下が好ましく、0.3質量%以下がより好ましく、実質的に含有しないことがさらに好ましい。本明細書において、高級アルコールを「実質的に含有しない」とは、高級アルコールを積極的に本発明の皮膚用乳化組成物に含有しないことを意味する。具体的には、高級アルコールの含有量が、本発明の皮膚用乳化組成物100質量%中、0.001質量%未満、更には0.0001質量%未満であることをいい、全く含有しないことが最も好ましい。
[皮膚用乳化組成物]
本発明の皮膚用乳化組成物は、保存安定性(乳化安定性)に優れることから、乳化剤型であれば乳液状、クリーム状、ペースト状の何れの剤型であっても特に限定されない。これら種々の剤型の中でも、本発明の皮膚用乳化組成物は、コクのある使用感を有しながら、べたつきのない滑らかな肌触り感を付与し、優れた保湿効果を発揮することから、流動性のある中低粘度の乳液状の剤型として好適に用いることができる。さらに、本発明の皮膚用乳化組成物では、高級アルコールを含まなくとも、保存安定性(乳化安定性)と、格段に優れた使用感を発揮させることが可能となることから、高級アルコール配合の乳化組成物特有の経時的な粘度上昇による保存安定性(乳化安定性)及び使用感の悪化の懸念もない。
本発明の皮膚用乳化組成物の粘度(mPa・s)は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、該組成物の室温下での粘度範囲が1000〜10000mPa・sの乳液状であることが好ましく、2000〜9000mPa・sの乳液状であることがより好ましい。粘度を1000mPa・s以上とすることにより、保存安定性に優れるとともに、コクのある使用感を得ることができる。また、粘度を10000mPa・s以下とすることにより、肌上での延展性が良好となる。
本発明の皮膚用乳化組成物は、上記の構成成分を任意の順番で混合し、公知の方法、例えばホモミキサーを用いた転相乳化法等により乳化することにより製造することができる。また、混合と乳化は別々に行っても同時に行ってもよい。
本発明の皮膚用乳化組成物を適用する部位としては、特に限定されず、例えば、顔(例えば、額、目元、目じり、頬、口元等)、身体(腕、肘、手の甲、指先、足、膝、かかと、首、脇、背中等)等が挙げられる。中でも、特に好ましくは顔である。即ち、本発明の皮膚用乳化組成物は、顔用の乳化組成物であることが好ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。なお、配合量は、特記しない限り「質量%」を表し、全て純分に換算した量である。また、評価はすべて23℃、湿度60%RHの恒温恒湿の一定条件下で実施した。
(試料の調製)
表1及び2に記した組成に従い、実施例及び比較例の皮膚用乳化組成物を調製し、下記評価試験に供した。結果をそれぞれ表1及び表2に併記する。
表1及び2に記載の各成分の詳細は、以下の通りである。
ステアリン酸ステアリル:商品名「アムレプスSS」、高級アルコール工業株式会社製
ミリスチン酸セチル:商品名「スパームアセチ」、日油株式会社製
ペンタエリスリトールテトラステアレート:商品名「ユニスター H−476」、日油株式会社製
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル:商品名「エキセパールTGO」、花王株式会社製
イソノナン酸イソノニル:商品名「サラコス99」、日清オイリオグループ株式会社製
テトライソステアリン酸ペンタエリトリット:商品名「サラコス5148V」、日清オイリオグループ株式会社製
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット:商品名「サラコス5408」、日清オイリオグループ株式会社製
ポリエチレングリコール1000:商品名「PEG#1000」、日油株式会社製(Mn:1000)
ポリエチレングリコール1540:商品名「PEG#1540」、日油株式会社製(Mn:1540)
ポリエチレングリコール4000:商品名「PEG#4000」、日油株式会社製(Mn:4000)
ポリエチレングリコール20000:商品名「PEG#20000」、日油株式会社製(Mn:20000)
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体:商品名「PEMULEN TR−1」、ルーブリゾール社製
カルボキシビニルポリマー:商品名「CARBOPOL 980 POLYMER」、ルーブリゾール社製
キサンタンガム:商品名「エコーガムT」、大日本住友製薬株式会社製
ステアリン酸:商品名「EDENOR C18−98 MY」、Emery Oleochemicals社製
濃グリセリン:商品名「化粧用濃グリセリン」、阪本薬品工業株式会社製
流動パラフィン:商品名「CARNATION」、Sonneborn社製
水酸化カリウム:商品名「フレーク苛性カリ」、東亜合成株式会社製
ステアリルアルコール:商品名「カルコール8688」、花王株式会社製
エタノール:商品名「95°一般発酵アルコール」、宝酒造株式会社製
(試験例1;保存安定性の評価)
実施例及び比較例で得られた各試料の調製直後の粘度(25℃)を測定した。次いで、各試料を透明ガラス容器に充填し、45℃の恒温槽に2週間保管後の各試料の粘度を測定した。保管後の粘度値と調製直後の粘度値から、各試料の粘度変動率(%)を下記の如く算出し、保存安定性を以下の評価基準に従って評価した。
なお、粘度測定には、TV−22型粘度計(東機産業株式会社製)を用い、No.4ローター、30rpm、1minの条件下で測定した。
粘度変動率は、調製直後の試料の粘度値(T0)及び保管後の試料の粘度値(T1)を下記式に代入して算出した。
[粘度変動率(%)]=(T1/T0)×100
試料の粘度変動率が100前後であれば、保管後に粘度変動が生じておらず保存安定性に優れていると言える。
<保存安定性の評価基準>
◎:粘度変動率(%)が、80%以上120%未満である
○:粘度変動率(%)が、70%以上80%未満、若しくは、120%以上130%未満である
△:粘度変動率(%)が、60%以上70%未満、若しくは、130%以上140%未満である
×:粘度変動率(%)が、60%未満、若しくは、140%以上である
(試験例2;使用感の評価)
実施例及び比較例で得られた各試料約0.2gを手の甲に塗布し、塗布時の「コク」、並びに、塗布5分後の塗布部分の「肌触り」及び「保湿感」について、下記の評点基準に則って官能評価を行い、下記評価基準に従って判定した。10名の専門評価員が実施した。
<コクの評点基準>
2点:コクのある使用感(濃度の高い感触が得られるような使用感)を十分に感じることができる
1点:コクのある使用感(濃度の高い感触が得られるような使用感)を感じることができる
0点:コクのある使用感(濃度の高い感触が得られるような使用感)を全く感じることができない
<肌触りの評点基準>
2点:べたつきのない滑らかな肌触り感を十分に感じることができる
1点:べたつきのない滑らかな肌触り感を感じることができる
0点:べたつきのない滑らかな肌触り感を全く感じることができない
<保湿感の評点基準>
2点:保湿効果を十分に感じることができる
1点:保湿効果を感じることができる
0点:保湿効果を全く感じることができない
<評価基準>
◎:評点平均値が、1.5点以上である
○:評点平均値が、1.0点以上、1.5点未満である
△:評点平均値が、0.5点以上、1.0点未満である
×:評点平均値が、0.5点未満である
Figure 2017178828
Figure 2017178828
表1及び2の結果より、各実施例の皮膚用乳化組成物は、保存安定性(乳化安定性)に優れ、尚且つ、コクのある使用感を有しながら、べたつきのない滑らかな肌触り感を付与し、優れた保湿効果を有する皮膚用乳化組成物であった。一方、本発明の構成を充足しない各比較例の皮膚用乳化組成物は、本発明の効果を充分に発揮できないものであることが分かる。
さらに、以下に、本発明の皮膚用乳化組成物の処方例を示す。
(処方例1:乳液)
ステアリン酸ステアリル 2.0質量%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 3.0質量%
イソノナン酸イソノニル 3.0質量%
テトライソステアリン酸ペンタエリトリット 2.0質量%
流動パラフィン 1.0質量%
モノステアリン酸ポリエチレングリコール 1.5質量%
モノステアリン酸ソルビタン 1.0質量%
ポリエチレングリコール1000 0.5質量%
ポリエチレングリコール1540 0.5質量%
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体 0.2質量%
キタンサンガム 0.03質量%
ステアリン酸 0.5質量%
濃グリセリン 5.0質量%
水酸化カリウム 0.1質量%
EDTA−2Na 0.02質量%
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1質量%
エタノール 5.0質量%
香料 0.03質量%
精製水 残部
(処方例2:乳液)
ステアリン酸ステアリル 1.0質量%
ミリスチン酸セチル 1.0質量%
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリトリット 2.0質量%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 2.0質量%
イソノナン酸イソノニル 1.0質量%
流動パラフィン 2.0質量%
モノステアリン酸ソルビタン 0.5質量%
ポリオキシエチレン(20)ステアリルエーテル 1.6質量%
ポリエチレングリコール1000 0.5質量%
ポリエチレングリコール2000 0.5質量%
カルボキシビニルポリマー 0.2質量%
キタンサンガム 0.03質量%
ステアリン酸 0.5質量%
濃グリセリン 10.0質量%
水酸化カリウム 0.1質量%
EDTA−2Na 0.02質量%
メチルパラベン 0.2質量%
フェノキシエタノール 0.5質量%
エタノール 2.0質量%
香料 0.03質量%
精製水 残部

Claims (6)

  1. 下記成分A、成分B、成分C、及び成分Dを含有することを特徴とする皮膚用乳化組成物。
    成分A:室温で固形状の脂肪酸エステル油
    成分B:室温で液状であり、且つ、分岐鎖構造を有する脂肪酸エステル油
    成分C:非イオン性界面活性剤
    成分D:室温で固形状のポリエチレングリコール
  2. 前記成分Aが、直鎖脂肪酸と直鎖高級アルコールとのエステル油である請求項1に記載の皮膚用乳化組成物。
  3. 前記成分Bが、分岐脂肪酸と多価アルコールのエステル油、及び/又は分岐脂肪酸と分岐高級アルコールのエステル油である請求項1又は2に記載の皮膚用乳化組成物。
  4. 前記成分Aと前記成分Bの質量含有比が、A:B=1:2〜1:10である請求項1〜3の何れか一項に記載の皮膚用乳化組成物。
  5. さらに下記成分Eを含有することを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の皮膚用乳化組成物。
    成分E:増粘性高分子
  6. 高級アルコールを含まないか、又は高級アルコールを含み且つ高級アルコールの含有量が0.5質量%以下である請求項1〜5の何れか一項に記載の皮膚用乳化組成物。
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