JP2016016943A - 媒体処理装置および排出トレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】排出トレイ上に媒体を送り出す途中で搬送方向を切り換えて搬送路に戻す際に、スタックされた排出済み媒体と逆送りされる媒体とを離間させて搬送路に連れ込まないようにすること。
【解決手段】プリンター1は、媒体スタック領域8底面と媒体排出部27との間の位置を起点とした庇状の媒体離間部33を備え、前記媒体離間部33は、前記媒体スタック領域8に収納された排出トレイに保持されている前記排出済みの媒体の表面の一部を覆うよう前記起点位置から前記媒体スタック領域8方向に張り出している。従って、媒体の一部を一旦排出トレイ上へ排出し、しかる後に搬送方向を切り換えて媒体搬送路13内に戻す動作を行う場合に、排出済みの媒体が媒体搬送路13に連れ込まれて紙ジャムなどの不都合を発生させることを防止できる。
【選択図】図2
【解決手段】プリンター1は、媒体スタック領域8底面と媒体排出部27との間の位置を起点とした庇状の媒体離間部33を備え、前記媒体離間部33は、前記媒体スタック領域8に収納された排出トレイに保持されている前記排出済みの媒体の表面の一部を覆うよう前記起点位置から前記媒体スタック領域8方向に張り出している。従って、媒体の一部を一旦排出トレイ上へ排出し、しかる後に搬送方向を切り換えて媒体搬送路13内に戻す動作を行う場合に、排出済みの媒体が媒体搬送路13に連れ込まれて紙ジャムなどの不都合を発生させることを防止できる。
【選択図】図2
Description
本発明は、記録紙等のシート状の媒体を搬送路に沿って搬送して印刷や情報の読み取りなどの媒体処理を行い、搬送路の下流端に設けた排出トレイに処理済みの媒体をスタックする媒体処理装置および前述の排出トレイに関する。
この種の媒体処理装置において、シート状の媒体を搬送する搬送路に媒体の表裏を反転させるループ状の反転用搬送路を接続して、反転用搬送路に沿って媒体を搬送することで、媒体の表裏両面に印刷などの処理を行うものがある。媒体の両面に印刷などの処理を行うときには、一旦、印刷ヘッドなどの媒体処理部を通過するまで媒体を搬送し媒体表面に対して印刷などの処理を行なう。このとき、搬送路の下流端から媒体の一部が排出された状態になる。しかる後に、媒体の搬送方向を切り換えて逆送りすることで、媒体を搬送路内に引き戻し、反転用搬送路に送り込んで表裏を反転させ、媒体裏面に対して印刷などの処理を行った後、搬送路の下流端から排出する。排出された媒体は、排出トレイの上に積層される。特許文献1には、この種の媒体処理装置としての画像形成装置が開示されている。
特許文献1の画像形成装置には、印刷後の媒体としての記録用紙が排出される排紙トレイが設けられている。排紙ローラーの下流側で、且つ、排紙トレイの上方には、揺動可能なガイド板が設けられている。ガイド板は、排紙ローラーから排紙トレイの上方に排出される記録用紙を支持する横向きの位置と、記録用紙を支持しない下向きの位置に移動する。印刷が完了した記録用紙を排紙トレイに排出するときには、ガイド板が下向きになるが、記録用紙の片面に印刷した後、逆送りして記録用紙を反転させるときには、ガイド板を横向きにする。これにより、排紙トレイの上で記録用紙が下向きに垂れ下がるのが防止され、その結果、記録用紙の後端が排紙ローラーの上流側で斜めに持ち上がるのが防止される。従って、逆送り時に紙経路部材に記録用紙が引っ掛かって紙ジャム状態になるのを防止できる。
両面印刷を行う媒体処理装置としてのプリンターでは、特許文献1のように、片面の印刷が終了したときには排出トレイ(特許文献1では、排紙トレイ)上に媒体(特許文献1では、記録用紙)の一部が送り出されており、搬送方向を切り換えて搬送路に戻す動作を行う。このとき、排出トレイ上に排出済みの媒体がスタックされていると、排出トレイ上に送り出された媒体の先端部分が排出済みの媒体の上に重なり、静電気等によって排出済みの媒体を吸着する場合がある。従って、このまま媒体を逆送りすると、排出済みの媒体が逆送りされる媒体に引き連れられて重なった状態で搬送路に引き込まれてしまう。このため、紙ジャム等の不具合が発生するおそれがある。
特許文献1の媒体処理装置(特許文献1では、画像形成装置)には、排紙ローラーから排紙トレイ上に出た直後の位置で記録用紙の姿勢を水平に保つガイド部材が設けられている。しかしながら、排紙トレイ上の記録用紙が、両面印刷中の記録用紙(逆送りされる記録用紙)に吸着されて搬送路に連れ込まれるという課題は特許文献1では認識されておらず、ガイド部材はこのような課題を解決するものではない。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
(適用例1)シート状の媒体に所定の処理を行う媒体処理部と、前記媒体処理部による媒体処理位置を経由する媒体搬送路と、前記媒体搬送路の下流の媒体排出部から排出される前記媒体を受ける排出トレイを収納可能な媒体スタック領域と、前記媒体処理部から前記媒体スタック領域に向かう第1方向、および、前記第1方向と逆向きの第2方向に前記媒体を搬送する媒体搬送機構と、を有し、前記媒体スタック領域底面と前記媒体排出部との間の位置を起点とした庇形状の媒体離間部を備え、前記媒体離間部は、前記媒体スタック領域に収納された前記排出トレイに保持されている前記排出済みの媒体の表面の一部を覆うよう前記起点から前記第1方向に延在していることを特徴とする媒体処理装置。
本適用例に依れば、媒体離間部は、媒体スタック領域に収納された排出トレイに保持されている媒体の一部を覆うように媒体スタック領域底面と媒体排出部との間の位置から媒体スタック領域方向に庇状に張り出している。そのため、媒体搬送路の出口(媒体排出部)から排出トレイに排出される途中の媒体と、排出トレイに保持されている排出済みの媒体とを媒体離間部に依って離間でき、第2方向に引き戻される媒体に排出済みの媒体が吸着されて、重なった状態で媒体搬送路に引き込まれることを回避できる。さらに、媒体離間部は、排出済みの媒体の排出部側の媒体端部分を覆うため、排出済みの媒体は、その排出部側端部で移動が規制され、重なった状態で媒体搬送路に引き込まれることをより確実に回避できる。従って、媒体の一部を一旦排出トレイ上へ排出し、しかる後に搬送方向を切り換えて媒体搬送路内に戻す動作を行う場合に、排出済みの媒体が媒体搬送路に連れ込まれて紙ジャムなどの不都合を発生させることを防止できる。
(適用例2)前記媒体離間部は、前記起点位置から前記媒体スタック領域底面に向かって所定の角度を有して延在していることを特徴とする上記の媒体処理装置。
このようにすると、媒体搬送路の出口から排出された媒体が、媒体離間部上を滑り落ち、媒体離間部に引っかかることなく排出トレイ上にスムーズに保持される。
(適用例3)前記媒体離間部の媒体が摺動する面には除電部材が取り付けられていることを特徴とする上記の媒体処理装置。
このようにすると、媒体に帯電した静電気を除電でき、媒体搬送路に引き戻される媒体に排出済みの媒体が静電気によって吸着されることを抑制できる。
(適用例4)前記媒体処理部は印刷ヘッドであり、前記第2方向に搬送される前記媒体の表裏を反転させて前記媒体処理位置に戻す反転用搬送路を有し、前記媒体を前記第1方向に搬送して一方の面に印刷した後、前記第2方向に搬送して前記反転用搬送路に送り込んで表裏を反転し、しかる後に他方の面に印刷する両面印刷を行うことを特徴とする上記の媒体処理装置。
このようにすると、片面印刷後に媒体を逆送りして反転させ、さらに他方の面に印刷する両面印刷を行うことができる。
(適用例5)シート状の媒体に所定の処理を行う媒体処理部と、前記媒体処理部による媒体処理位置を経由する媒体搬送路と、前記媒体搬送路の下流端の媒体排出部から排出される前記媒体を収納可能な媒体スタック領域と、前記媒体処理部から前記媒体スタック領域に向かう第1方向、および、前記第1方向と逆向きの第2方向に前記媒体を搬送する媒体搬送機構と、を有する媒体処理装置用の前記排出媒体を保持可能な排出トレイであって、
少なくとも前記排出媒体を保持する媒体受け面と前記媒体受け面の端部から立ち上がって形成される背面枠部で構成され、前記背面枠部は、前記媒体スタック領域に収納されたときに前記媒体受け面の前記媒体排出部側となる端部に形成され、前記媒体受け面とともに前記排出媒体を保持し、前記背面枠部の上部から前記媒体排出部位置と相対する方向に向かって、保持された前記排出媒体の表面の一部を覆う庇形状の媒体離間部が延在されていることを特徴とする排出トレイ。
少なくとも前記排出媒体を保持する媒体受け面と前記媒体受け面の端部から立ち上がって形成される背面枠部で構成され、前記背面枠部は、前記媒体スタック領域に収納されたときに前記媒体受け面の前記媒体排出部側となる端部に形成され、前記媒体受け面とともに前記排出媒体を保持し、前記背面枠部の上部から前記媒体排出部位置と相対する方向に向かって、保持された前記排出媒体の表面の一部を覆う庇形状の媒体離間部が延在されていることを特徴とする排出トレイ。
このようにすると、媒体搬送路の出口(媒体排出部)から排出トレイに排出される途中の媒体と、排出トレイに保持されている排出済みの媒体とを媒体離間部に依って離間でき、第2方向に引き戻される媒体に排出済みの媒体が吸着されて、重なった状態で媒体搬送路に引き込まれることを回避できる。さらに、媒体離間部は、排出済みの媒体の排出部側の媒体端部分を覆うため、排出済みの媒体は、その排出部側端部で移動が規制され、重なった状態で媒体搬送路に引き込まれることをより確実に回避できる。従って、媒体の一部を一旦排出トレイ上へ排出し、しかる後に搬送方向を切り換えて媒体搬送路内に戻す動作を行う場合に、排出済みの媒体が媒体搬送路に連れ込まれて紙ジャムなどの不都合を発生させることを防止できる。
(適用例6)前記媒体離間部は、前記媒体排出部側と対面する背面枠部の上部から前記媒体受け面に向かって所定の角度を有して延在していることを特徴とする上記の排出トレイ。
このようにすると、媒体搬送路の出口から排出された媒体が、媒体離間部上を滑り落ち、媒体離間部に引っかかることなく排出トレイ上にスムーズに保持される。
(適用例7)前記媒体離間部の媒体が摺動する面には除電部材が取り付けられていることを特徴とする上記の排出トレイ。
このようにすると、媒体に帯電した静電気を除電でき、媒体搬送路に引き戻される媒体に排出済みの媒体が静電気によって吸着されることを抑制できる。
(適用例8)前記排出トレイの媒体受け面は、前記媒体離間部が形成されている前記背面枠部に向かって前記背面枠部と相対する方向から降下する傾斜面を有していることを特徴とする上記の排出トレイ。
このようにすると、媒体搬送路の出口から排出され媒体離間部上を排出トレイに滑り落ちた媒体が、媒体離間部が形成されている背面枠部方向に移動し、媒体離間部の媒体離間作用がより確実なものとなる。
(実施形態1)
以下に、図面を参照して、本発明を適用した媒体処理装置の実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、本発明を両面印刷用のプリンターに適用したものであるが、本発明は、スキャナー、ファクシミリ等のプリンター以外の媒体処理装置に対しても同様に適用可能である。
以下に、図面を参照して、本発明を適用した媒体処理装置の実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、本発明を両面印刷用のプリンターに適用したものであるが、本発明は、スキャナー、ファクシミリ等のプリンター以外の媒体処理装置に対しても同様に適用可能である。
(全体構成)
図1は、実施形態1に係る媒体処理装置であるところのインクジェットプリンター1(以下、単に「プリンター1」という。)を前方から見た場合の外観斜視図である。プリンター1は、全体としてプリンター幅方向Xに長い直方体形状のプリンター本体部2を有している。プリンター本体部2の背面の中央部分には凹部4が形成されており、ここに反転ユニット3が装着されている。反転ユニット3は、そのプリンター上下方向Zの下端部分を中心として、プリンター前後方向Yの後方Y2に開けることが可能である。
図1は、実施形態1に係る媒体処理装置であるところのインクジェットプリンター1(以下、単に「プリンター1」という。)を前方から見た場合の外観斜視図である。プリンター1は、全体としてプリンター幅方向Xに長い直方体形状のプリンター本体部2を有している。プリンター本体部2の背面の中央部分には凹部4が形成されており、ここに反転ユニット3が装着されている。反転ユニット3は、そのプリンター上下方向Zの下端部分を中心として、プリンター前後方向Yの後方Y2に開けることが可能である。
プリンター本体部2の前面には、給紙カセット装着部5が設けられている。給紙カセット装着部5は、プリンター本体部2の前面におけるプリンター上下方向Zの下側部分において、プリンター前後方向Yの前方Y1に開口している。給紙カセット装着部5には、前方から給紙カセット6(供給部)が着脱可能に装着されている。給紙カセット装着部5の上側には、矩形の開口を有する媒体スタック領域8が形成され、媒体スタック領域8には排出トレイ7が取り付けられている。排出トレイ7は、プリンター前方Y1に略水平に突出している。
媒体スタック領域8の上側のプリンター前面部分は、操作面9となっている。操作面9には、電源スイッチ9aおよび複数の状態表示ランプ9b等が配列されている。排出トレイ7および媒体スタック領域8の両側のプリンター前面部分には、矩形の開閉蓋10a、10bが取り付けられている。これらの開閉蓋10a、10bを開けると、インクカートリッジ装着部(図示せず)が開口し、インクカートリッジ(図示せず)の交換等を行うことができる。
(内部構成)
図2は、プリンター1の内部構成を示す概略縦断面図である。プリンター本体部2の内部には、給紙カセット6から排出トレイ7上まで媒体Pを搬送する本体側搬送路11が形成されている。本体側搬送路11は、給紙カセット装着部5におけるプリンター前後方向Yの後端部分からプリンター後方Y2に向けて斜め上方に延びてプリンター前方Y1に湾曲する媒体供給路12と、媒体供給路12の湾曲部の前端からプリンター前方Y1に略水平に延びて排出トレイ7上に至る水平搬送路13(媒体搬送路)を備えている。
図2は、プリンター1の内部構成を示す概略縦断面図である。プリンター本体部2の内部には、給紙カセット6から排出トレイ7上まで媒体Pを搬送する本体側搬送路11が形成されている。本体側搬送路11は、給紙カセット装着部5におけるプリンター前後方向Yの後端部分からプリンター後方Y2に向けて斜め上方に延びてプリンター前方Y1に湾曲する媒体供給路12と、媒体供給路12の湾曲部の前端からプリンター前方Y1に略水平に延びて排出トレイ7上に至る水平搬送路13(媒体搬送路)を備えている。
媒体供給路12は、給紙カセット6に積層状態で収納されている所定寸法の媒体Pを水平搬送路13に供給する搬送路である。給紙カセット6の後端部分の上方には、給紙モーター54(図4に図示)によって駆動される給紙ローラー15が配置されている。給紙ローラー15は、外周面の一部分をその回転軸線15aと平行な平面によって切り欠いた形状をしている。給紙カセット6に収納されている媒体Pは、給紙ローラー15が1回転駆動される毎に媒体供給路12に送り出される。
媒体供給路12には、リタードローラー16、中間ローラー17、従動ローラー18が配置されている。リタードローラー16は、給紙ローラー15によって複数枚の媒体Pが重なった状態で送り出されたときに、媒体Pを1枚ずつ分離して搬送する媒体分離機構を構成している。1枚ずつ分離された媒体Pは、中間ローラー17と従動ローラー18によるニップ位置を経由して、水平搬送路13に送り込まれる。
水平搬送路13には、その媒体搬送方向の上流側(すなわち、プリンター後方Y2側)から順に、媒体検知レバー20、紙送りローラー対21、媒体処理部である印刷ヘッド22、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24が配置されている。印刷ヘッド22はインクジェットヘッドであり、そのノズル面に対して一定のギャップで対向する位置にプラテン25が配置されている。プラテン25は、水平搬送路13の下側において媒体検知レバー20から第2排紙ローラーまでの範囲に配置されたプラテンユニット30の上部に搭載されている。媒体供給路12から水平搬送路13に送り込まれた媒体は、中間ローラー17の搬送力によって、媒体検出位置Cにある媒体検知レバー20を押し上げながら紙送りローラー対21に送り込まれる。紙送りローラー対21による紙送り位置Bに送り込まれた媒体Pは、印刷ヘッド22による印刷位置A(媒体処理位置)を経由して、第1排紙ローラー対23に向けて搬送される。第1排紙ローラー対23に送り込まれた媒体Pは、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24を経由して、第2排紙ローラー対24のニップ解除位置である媒体排出部27から媒体スタック領域8に取り付けられた排出トレイ7の上に排出される。
媒体排出部27となる第2排紙ローラー対24の下方で排出トレイ7の上方となる位置においては、媒体離間部33が、プラテンユニット30のフレームから媒体Pの排出方向に向かって張り出している。したがって、排出トレイ7の上に排出された媒体Pは、その媒体排出部27側の媒体端部分が媒体離間部33よって覆われる。また、本実施例の媒体離間部33は、所定の角度で、媒体排出部27側から媒体Pが排出される方向に向かうにしたがって下方に傾斜している。このため、媒体排出部27から排出される媒体Pは、媒体離間部33に引っかかることなく媒体離間部33の傾斜に沿って排出トレイ7に滑り落ち媒体Pが滞留してしまうことがない。なお、媒体離間部33は、その上面が平面で形成されている必要はなく、プリンター後方Y2側からプリンター前方Y1側へ向かって排出トレイ7の底面に近づくような曲面で構成されていてもよい。また、媒体離間部33には除電布34が貼付されていてもよい。この場合、除電布34の除電機能によって、媒体離間部33の上方に位置している媒体Pから静電気が除去され、媒体同士が吸着されにくくなる。
紙送りローラー対21は、紙送りローラー21aおよび従動ローラー21bから構成されている。紙送りローラー21aの表面には、無機粒子が分散された摩擦層が形成されている。また、第1排紙ローラー対23は第1排紙ローラー23aと従動ローラー23bから構成され、第2排紙ローラー対24は第2排紙ローラー24aと従動ローラー24bから構成されている。中間ローラー17、紙送りローラー21a、第1排紙ローラー23aおよび第2排紙ローラー24aには、後述する駆動力伝達機構41(図3参照)を介して搬送モーター42(図3参照)の駆動力が伝達される。搬送モーター42の回転方向は、後述する制御部51(図4参照)によって正逆方向に切り換えられる。搬送モーター42が正方向に回転するとき、媒体Pは、媒体供給路12および水平搬送路13に沿って、給紙カセット6から媒体排出部27に向かう第1方向FFに搬送される。一方、搬送モーター42が逆方向に回転するとき、媒体Pは、第1方向FFと逆向きの第2方向BFに搬送される。
一方、反転ユニット3の内部には、プリンター上下方向Zにループを描く反転用搬送路14が形成されている。媒体供給路12の下流側の部分は、反転用搬送路14との共通経路19となっている。共通経路19は、中間ローラー17の外周面に沿って延びる湾曲経路である。水平搬送路13の媒体Pの後端が媒体供給路12から水平搬送路13に送り込まれた後に、この媒体Pを上流側(プリンター後方Y2側)に戻る第2方向BFに逆送りすることで、反転用搬送路14に媒体Pが送り込まれる。
反転用搬送路14には、第1反転用搬送ローラー対31および第2反転用搬送ローラー対32が配置されている。反転ユニット3は、第1反転用搬送ローラー対31の駆動ローラーおよび第2反転用搬送ローラー対32の駆動ローラーを駆動する反転用搬送モーター39(図4参照)を備えている。反転用搬送路14に送り込まれた媒体Pは、第1反転用搬送ローラー対31および第2反転用搬送ローラー対32を経由して、共通経路19に送り込まれる。そして、中間ローラー17と従動ローラー18によるニップ位置を通過して、再び水平搬送路13に送り込まれる。ループ状の反転用搬送路14を経由することで、媒体Pは、表裏が反転した状態で水平搬送路13に戻される。プリンター1は、反転用搬送路14を経由させることで、媒体Pの表裏を反転させて両面印刷を行う。
(駆動力伝達機構)
図3は、プリンター本体部2の媒体搬送機構40の主要部をプリンター後方Y2側から見た斜視図である。媒体搬送機構40は、本体側搬送路11において媒体Pを搬送する機構であり、上述したリタードローラー16と、中間ローラー17と、従動ローラー18(図3では図示を省略)と、紙送りローラー対21と、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24等を備えている。また、媒体搬送機構40は駆動源である搬送モーター42および駆動力伝達機構41を備えており、駆動力伝達機構41は、ベルトプーリー機構43、第1歯車機構44、およびクラッチ機構45等を備えている。
図3は、プリンター本体部2の媒体搬送機構40の主要部をプリンター後方Y2側から見た斜視図である。媒体搬送機構40は、本体側搬送路11において媒体Pを搬送する機構であり、上述したリタードローラー16と、中間ローラー17と、従動ローラー18(図3では図示を省略)と、紙送りローラー対21と、第1排紙ローラー対23および第2排紙ローラー対24等を備えている。また、媒体搬送機構40は駆動源である搬送モーター42および駆動力伝達機構41を備えており、駆動力伝達機構41は、ベルトプーリー機構43、第1歯車機構44、およびクラッチ機構45等を備えている。
ベルトプーリー機構43は、搬送モーター42の駆動力を紙送りローラー21aおよび第1排紙ローラー23aに伝達する。ベルトプーリー機構43は、搬送モーター42の出力軸に取り付けられた第1プーリー43a、紙送りローラー21aの駆動軸に同軸に固定された第2プーリー43b、第1排紙ローラー23aの駆動軸に同軸に固定された第3プーリー43c、および、これら3つのプーリーに架け渡されたタイミングベルト43dを備えている。ベルトプーリー機構43によって、紙送りローラー21aおよび第1排紙ローラー23aが同一方向に同一速度で回転する。
第1歯車機構44は、第1歯車44a、伝達歯車44b、第2歯車44cから構成された輪列である。第1歯車44aは第1排紙ローラー23aのローラー軸に固定され、第2歯車44cは第2排紙ローラー24aのローラー軸に固定されている。第1歯車機構44は、第1排紙ローラー23aに伝達された駆動力を第2排紙ローラー24aに伝達し、第1排紙ローラー23aと第2排紙ローラー24aを同一方向に同一速度で回転させる。
搬送モーター42が正方向に回転するとき、ベルトプーリー機構43によって紙送りローラー21aおよび第1排紙ローラー23aが正送り方向に回転し、第2排紙ローラー24aも正送り方向に回転して、紙送り位置Bの媒体Pを第1方向FFに搬送する。また、搬送モーター42が逆方向に回転するとき、紙送りローラー21aおよび第1排紙ローラー23aは逆送り方向に回転し、第2排紙ローラー24aも逆送り方向に回転して、紙送り位置Bの媒体Pを第1方向FFと逆向きの第2方向BFに搬送する。
クラッチ機構45は、搬送モーター42が正方向に回転しているときに搬送モーター42の駆動力を中間ローラー17に伝達し、搬送モーター42が逆方向に回転しているときに搬送モーター42の駆動力の中間ローラー17への伝達を遮断する。クラッチ機構45は、遊星歯車機構を用いて構成されている。媒体供給路12から水平搬送路13に媒体Pを送り込むときは、搬送モーター42を正方向に回転させる。このとき、クラッチ機構45が接続状態になるため、搬送モーター42の駆動力が中間ローラー17に伝達され、中間ローラー17は紙送りローラー21aと同一方向に回転する。従って、媒体供給路12において中間ローラー17によって媒体Pが搬送され、水平搬送路13に送り込まれる。一方、水平搬送路13の媒体Pが第2方向BFに逆送りされるときは、搬送モーター42が逆方向に回転する。このとき、クラッチ機構45は切断状態になる。従って、水平搬送路13に配置された紙送りローラー21aの搬送力によって媒体Pが逆送りされる。そして、逆送りされた媒体Pが媒体供給路12に戻ると、中間ローラー17は搬送される媒体Pに従動して回転する。
(制御系)
図4は、プリンター1の制御系を示すブロック図である。プリンター1の制御系は、CPUを備える制御部51を中心に構成されている。制御部51の入力側には、コンピューターなどの外部の機器とプリンター1を通信可能に接続する通信部52と、媒体検出器53が接続されている。媒体検出器53は、水平搬送路13を第1方向FFおよび第2方向BFに搬送される媒体Pによって媒体検知レバー20(図2参照)が押し上げられることに基づき、媒体Pの前端あるいは後端が媒体検出位置C(図2参照)を通過したことを検出するものである。制御部51の出力側には、印刷ヘッド22、給紙モーター54、搬送モーター42、反転用搬送モーター39等が接続されている。通信部52は外部の機器から供給された印刷データを制御部51に入力し、制御部51は印刷データに基づいて印刷を行う。
図4は、プリンター1の制御系を示すブロック図である。プリンター1の制御系は、CPUを備える制御部51を中心に構成されている。制御部51の入力側には、コンピューターなどの外部の機器とプリンター1を通信可能に接続する通信部52と、媒体検出器53が接続されている。媒体検出器53は、水平搬送路13を第1方向FFおよび第2方向BFに搬送される媒体Pによって媒体検知レバー20(図2参照)が押し上げられることに基づき、媒体Pの前端あるいは後端が媒体検出位置C(図2参照)を通過したことを検出するものである。制御部51の出力側には、印刷ヘッド22、給紙モーター54、搬送モーター42、反転用搬送モーター39等が接続されている。通信部52は外部の機器から供給された印刷データを制御部51に入力し、制御部51は印刷データに基づいて印刷を行う。
制御部51は、印刷データに基づいて媒体Pへの印刷を行う場合には、給紙カセット6の媒体Pを本体側搬送路11(媒体供給路12、水平搬送路13)に沿って第1方向FFに搬送し、印刷ヘッド22による印刷位置Aに媒体Pの先頭部分を位置決めする頭出し動作を行う。頭出し動作が完了すると、印刷ヘッド22をプリンター幅方向Xに移動させながら媒体Pにインクを吐出する印刷動作と、印刷データによって指定された印刷解像度に対応する搬送量だけ媒体Pを第1方向FFに搬送する搬送動作を交互に繰り返す。媒体Pへの印刷が終了すると、更に媒体Pを第1方向FFに搬送して、排出トレイ7上に排出する。あるいは、媒体Pに両面印刷を行うときには、媒体Pを第2方向BFに搬送して反転用搬送路14に送り込んで表裏を反転させ、再び水平搬送路13に送り込んで裏面への印刷を行い、更に媒体Pを第1方向FFに搬送して、排出トレイ7上に排出する。
(実施形態1の主な作用効果)
以上のように、実施形態1に係るプリンター1は、第2排紙ローラー対24の下方で排出トレイ7の上方となる位置において、媒体離間部33が媒体Pの排出方向に向かって庇状に張り出しているため、排出トレイ7の上に排出された媒体Pの媒体排出部27側の媒体端部分が媒体離間部33よって覆われる。このため、水平搬送路13の出口から排出トレイ7の上方に延びている排出途中の媒体Pと、排出トレイ7に保持されている排出済みの媒体Pとを媒体離間部33によって離間できる。したがって、両面印刷を行なうために第2方向BFに引き戻される媒体Pに排出済みの媒体Pが吸着されて重なった状態で水平搬送路13に引き込まれることを回避できる。さらに、媒体離間部33は、排出済みの媒体Pの媒体排出部27側端部を覆っているため、第2方向BFに引き戻されようとする媒体Pを前記媒体端部でより確実に抑え込むことができ、前述の離間作用がより確実に行われる。
以上のように、実施形態1に係るプリンター1は、第2排紙ローラー対24の下方で排出トレイ7の上方となる位置において、媒体離間部33が媒体Pの排出方向に向かって庇状に張り出しているため、排出トレイ7の上に排出された媒体Pの媒体排出部27側の媒体端部分が媒体離間部33よって覆われる。このため、水平搬送路13の出口から排出トレイ7の上方に延びている排出途中の媒体Pと、排出トレイ7に保持されている排出済みの媒体Pとを媒体離間部33によって離間できる。したがって、両面印刷を行なうために第2方向BFに引き戻される媒体Pに排出済みの媒体Pが吸着されて重なった状態で水平搬送路13に引き込まれることを回避できる。さらに、媒体離間部33は、排出済みの媒体Pの媒体排出部27側端部を覆っているため、第2方向BFに引き戻されようとする媒体Pを前記媒体端部でより確実に抑え込むことができ、前述の離間作用がより確実に行われる。
また、本実施例の媒体離間部33は、所定の角度で、媒体排出部27側から媒体Pが排出される方向に向かうにしたがって下方に傾斜している。このため、媒体排出部27から排出される媒体Pは、媒体離間部33に引っかかることなく媒体離間部33の傾斜に沿って排出トレイ7に滑り落ち、媒体Pが媒体排出部27付近で滞留してしまうことがない。
また、媒体離間部33には除電布34が貼付されていてもよい。除電布34は、媒体離間部33の表面の一部のみに貼付されていても良いし、全体に貼付されていてもよい。除電布34とは、導電性短繊維を含む繊維素材をシート状に形成したものであり、より詳しくは、極細の繊維をシート状に形成した不織布に導電性ポリマーを含浸させたものであり、物体が帯びた電荷をコロナ放電によって除去する除電機能を備えている。この場合、除電布34の除電機能によって、媒体離間部33の上方に位置している媒体Pから静電気が除去され、排出トレイ7に積層された媒体同士が吸着されにくくなる。
従って、実施形態1の構成によれば、排出済みの媒体Pが水平搬送路13に引き込まれて紙ジャムや印刷不良等を引き起こすことをより確実に回避できる。
(実施形態2)
以下に、媒体処理装置に用いることが可能な排出トレイ7の実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、本発明を両面印刷用のプリンターに適用したものであるが、本発明は、実施形態1と同様に、スキャナー、ファクシミリ等のプリンター以外の媒体処理装置に対しても同様に適用可能である。
以下に、媒体処理装置に用いることが可能な排出トレイ7の実施の形態を説明する。以下の実施の形態は、本発明を両面印刷用のプリンターに適用したものであるが、本発明は、実施形態1と同様に、スキャナー、ファクシミリ等のプリンター以外の媒体処理装置に対しても同様に適用可能である。
図5は、実施形態2の排出トレイ7の概略縦断面図であり、図6は、実施形態2の排出トレイ7を収納したプリンター1の概略縦断面図である。排出トレイ7は、プリンター前後方向Yに一定幅で延びる媒体受け面71を備えている。媒体受け面71は、プリンター本体部2の内部において水平に延びている水平受け面71aと、水平受け面71aからプリンター前方Y1に向けて斜め上方に延びている傾斜受け面71b(傾斜角θ1)を備えている。
図1に示すように、傾斜受け面71bのプリンター幅方向Xの両側の縁には側枠部72a、72bが形成され、傾斜受け面71bのプリンター前方Y1側の縁には前面枠部72cが形成されている。これら側枠部72a、72bおよび前面枠部72cによって、傾斜受け面71bが3方向から囲まれている。また、傾斜受け面71bのプリンター幅方向Xの中央には上方に突出する突出部73が形成されている。突出部73には、傾斜受け面71bよりも傾きが大きい傾斜面73a(傾斜角θ2)が形成されている。傾斜面73aは、傾斜受け面71bのプリンター前後方向Yの途中位置に接続されている。
また、図5に示すように、水平受け面71aのプリンター後方Y2側の端部には背面枠部72dが設けられている。背面枠部72dは、水平搬送路13の出口(媒体排出部27)に配置された第2排紙ローラー対24よりもプリンター前方Y1側でかつ下方となる位置に形成される。また、背面枠部72dは、プリンター後方Y2側からプリンター前方Y1側へ庇状に張り出して形成された媒体離間部72eを備え、これにより排出済みの媒体Pの媒体排出部27側の媒体端部分を覆っている。
さらに、媒体離間部72eは、プリンター後方Y2側よりもプリンター前方Y1側の方が排出トレイ7の底面に近くなるように所定の角度をもって傾斜している。なお、媒体離間部72eは、その上面が平面で形成されている必要はなく、プリンター後方Y2側からプリンター前方Y1側へ向かって排出トレイ7の底面に近づくような曲面で構成されていてもよい。
また、媒体離間部72eには除電布34が貼付されていてもよい。除電布34は、媒体離間部72eの表面の一部のみに貼付されていても良いし、全体に貼付されていてもよい。この場合、除電布34の除電機能によって、媒体離間部72eの上方に位置している媒体Pから静電気が除去され、排出トレイ7に積層された媒体同士が吸着されにくくなる。
(実施形態2の主な作用効果)
以上のように、実施形態2に係る排出トレイ7は、プリンター1の第2排紙ローラー対24の下方の位置において、媒体離間部72eが、排出トレイ7に保持された媒体Pの端部を覆っている。このため、水平搬送路13の出口から排出トレイ7の上方に延びている排出途中の媒体Pと、排出トレイ7に保持されている排出済みの媒体Pとを媒体離間部72eによって離間でき、両面印刷を行なうために第2方向BFに引き戻される媒体Pに排出済みの媒体Pが吸着されて重なった状態で水平搬送路13に引き込まれることを回避できる。さらに、媒体離間部72eは、排出済みの媒体Pの媒体排出部27側端部を庇状に覆っているため、第2方向BFに引き戻されようとする媒体Pを前記媒体端部でより確実に抑え込むことができ、前述の離間作用がより確実に行われる。
以上のように、実施形態2に係る排出トレイ7は、プリンター1の第2排紙ローラー対24の下方の位置において、媒体離間部72eが、排出トレイ7に保持された媒体Pの端部を覆っている。このため、水平搬送路13の出口から排出トレイ7の上方に延びている排出途中の媒体Pと、排出トレイ7に保持されている排出済みの媒体Pとを媒体離間部72eによって離間でき、両面印刷を行なうために第2方向BFに引き戻される媒体Pに排出済みの媒体Pが吸着されて重なった状態で水平搬送路13に引き込まれることを回避できる。さらに、媒体離間部72eは、排出済みの媒体Pの媒体排出部27側端部を庇状に覆っているため、第2方向BFに引き戻されようとする媒体Pを前記媒体端部でより確実に抑え込むことができ、前述の離間作用がより確実に行われる。
また、本実施例の媒体離間部72eは、所定の角度で、プリンター1の媒体排出部27側から媒体Pが排出される方向FFに向かうにしたがって下方に傾斜している。このため、媒体排出部27から排出される媒体Pは、媒体離間部72eに引っかかることなく媒体離間部72eの傾斜に沿って排出トレイ7に滑り落ち、媒体Pが滞留してしまうことがない。
また、媒体離間部72eには除電布34が貼付されていてもよく、除電布34の除電機能によって、媒体離間部72eの上方に位置している媒体Pから静電気が除去され、排出トレイ7に積層された媒体同士が吸着されにくくなる。
従って、実施形態2の構成によれば、排出済みの媒体Pが水平搬送路13に引き込まれて紙ジャムや印刷不良等を引き起こすことをより確実に回避できる。
1…プリンター(媒体処理装置)、2…プリンター本体部、3…反転ユニット、4…凹部、5…給紙カセット装着部、6…給紙カセット、7…排出トレイ、8…媒体スタック領域、9…操作面、9a…電源スイッチ、9b…状態表示ランプ、10a、10b…開閉蓋、11…本体側搬送路、12…媒体供給路、13…水平搬送路(媒体搬送路)、14…反転用搬送路、15…給紙ローラー、15a…回転軸線、16…リタードローラー、17…中間ローラー、18…従動ローラー、19…共通経路、20…媒体検知レバー、21…紙送りローラー対、21a…紙送りローラー、21b…従動ローラー、22…印刷ヘッド(媒体処理部)、23…第1排紙ローラー対、23a…第1排紙ローラー、23b…従動ローラー、24…第2排紙ローラー対、24a…第2排紙ローラー、24b…従動ローラー、25…プラテン、27…媒体排出部、30…プラテンユニット、31…反転用搬送ローラー対、32…反転用搬送ローラー対、33…媒体離間部、34…除電布(除電部材)、39…反転用搬送モーター、40…媒体搬送機構、41…駆動力伝達機構、42…搬送モーター、43…ベルトプーリー機構、43a…第1プーリー、43b…第2プーリー、43c…第3プーリー、43d…タイミングベルト、44…第1歯車機構、44a…第1歯車、44b…伝達歯車、44c…第1歯車、45…クラッチ機構、51…制御部、52…通信部、53…媒体検出器、54…給紙モーター、71…媒体受け面、71a…水平受け面、71b…傾斜受け面、72a、72b…側枠部、72c…前面枠部、72d…背面枠部、72e…媒体離間部、73…突出部、73a…傾斜面、A…印刷位置、B…紙送り位置、C…媒体検出位置、BF…第2方向、FF…第1方向、P…媒体、X…プリンター幅方向、Y…プリンター前後方向、Y1…プリンター前方、Y2…プリンター後方、Z…プリンター上下方向。
Claims (8)
- シート状の媒体に所定の処理を行う媒体処理部と、
前記媒体処理部による媒体処理位置を経由する媒体搬送路と、
前記媒体搬送路の下流の媒体排出部から排出される前記媒体を受ける排出トレイを収納可能な媒体スタック領域と、
前記媒体処理部から前記媒体スタック領域に向かう第1方向、および、前記第1方向と逆向きの第2方向に前記媒体を搬送する媒体搬送機構と、を有し、
前記媒体スタック領域底面と前記媒体排出部との間の位置を起点とした庇形状の媒体離間部を備え、
前記媒体離間部は、前記媒体スタック領域に収納された前記排出トレイに保持されている前記排出済みの媒体の表面の一部を覆うよう前記起点から前記第1方向に延在していることを特徴とする媒体処理装置。 - 前記媒体離間部は、前記起点位置から前記媒体スタック領域底面に向かって所定の角度を有して延在していることを特徴とする請求項1に記載の媒体処理装置。
- 前記媒体離間部の媒体が摺動する面には除電部材が取り付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の媒体処理装置。
- 前記媒体処理部は印刷ヘッドであり、
前記第2方向に搬送される前記媒体の表裏を反転させて前記媒体処理位置に戻す反転用搬送路を有し、
前記媒体を前記第1方向に搬送して一方の面に印刷した後、前記第2方向に搬送して前記反転用搬送路に送り込んで表裏を反転し、しかる後に他方の面に印刷する両面印刷を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載の媒体処理装置。 - シート状の媒体に所定の処理を行う媒体処理部と、前記媒体処理部による媒体処理位置を経由する媒体搬送路と、前記媒体搬送路の下流端の媒体排出部から排出される前記媒体を収納可能な媒体スタック領域と、前記媒体処理部から前記媒体スタック領域に向かう第1方向、および、前記第1方向と逆向きの第2方向に前記媒体を搬送する媒体搬送機構と、を有する媒体処理装置の前記排出媒体を保持可能な排出トレイであって、
少なくとも前記排出媒体を保持する媒体受け面と前記媒体受け面の端部から立ち上がって形成される背面枠部で構成され、
前記背面枠部は、前記媒体スタック領域に収納されたときに前記媒体受け面の前記媒体排出部側となる端部に形成され、前記媒体受け面とともに前記排出媒体を保持し、
前記背面枠部の上部から前記媒体排出部と相対する方向に向かって、保持された前記排出媒体の表面の一部を覆う庇形状の媒体離間部が延在されていることを特徴とする排出トレイ。 - 前記媒体離間部は、前記媒体排出部側と対面する背面枠部の上部から前記媒体受け面に向かって所定の角度を有して延在していることを特徴とする請求項5に記載の排出トレイ。
- 前記媒体離間部の媒体が摺動する面には除電部材が取り付けられていることを特徴とする請求項5または6に記載の排出トレイ。
- 前記排出トレイの媒体受け面は、前記媒体離間部が形成されている前記背面枠部に向かって前記背面枠部と相対する方向から降下する傾斜面を有していることを特徴とする請求項5ないし7のいずれか一項に記載の排出トレイ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014141188A JP2016016943A (ja) | 2014-07-09 | 2014-07-09 | 媒体処理装置および排出トレイ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2014141188A JP2016016943A (ja) | 2014-07-09 | 2014-07-09 | 媒体処理装置および排出トレイ |
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JP2016016943A true JP2016016943A (ja) | 2016-02-01 |
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Family Applications (1)
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JP2014141188A Pending JP2016016943A (ja) | 2014-07-09 | 2014-07-09 | 媒体処理装置および排出トレイ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2016016943A (ja) |
-
2014
- 2014-07-09 JP JP2014141188A patent/JP2016016943A/ja active Pending
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