JP2016016446A - 熱交換器用フィンの製造方法及びそれに用いるパンチ - Google Patents

熱交換器用フィンの製造方法及びそれに用いるパンチ Download PDF

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Abstract

【課題】スプリングパックが生じにくい熱交換器用のフィンの製造方法及びそれに用いるパンチを提供する。【解決手段】金属製の帯状の平板からなる被加工部材12を、プレス成形して熱交換器用フィンを製造する熱交換器用フィンの製造方法において、上曲げパンチ18により、被加工部材12を上方に曲げる上曲げ行程と、下曲げパンチ19により、被加工部材12を下方に曲げる下曲げ行程とを有し、前記上曲げパンチ18と下曲げパンチ19は、夫々、上曲げパンチ18と下曲げパンチ19の相対移動方向に対して傾斜する成形面18a,19aを有し、該傾斜する成形面18a,19aにより被加工部材12に傾斜面を成形する。【選択図】 図11

Description

本発明は、熱交換器用フィンの製造方法及びそれに用いるパンチに関する。
従来、金属板を曲折して形成した熱交換器用のコルゲートフィンとして、上面と下面が略平行であり、この上面と下面に対して略直交する垂直面が形成された、いわゆる平板フィンが知られている。
上記従来の平板フィンをプレス成形により製造しようとすると、平板を曲げパンチにより略垂直となるように曲折する必要があるために、平板を曲折する際に、曲げパンチにおける垂直の形成面と平板とが擦れながらプレスされるために、製造した平板フィンにスプリングバックが生じて変形し、製造の際の部材の搬送に悪影響がでる恐れがある。
そこで、本発明は、スプリングパックが生じにくい熱交換器用のフィンの製造方法及びそれに用いるパンチを提案することを目的とする。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、金属製の帯状の平板からなる被加工部材を、プレス成形して熱交換器用フィンを製造する熱交換器用フィンの製造方法において、
上曲げパンチにより、被加工部材を上方に曲げる上曲げ行程と、下曲げパンチにより、被加工部材を下方に曲げる下曲げ行程とを有し、
前記上曲げパンチと下曲げパンチは、夫々、上曲げパンチと下曲げパンチの相対移動方向に対して傾斜する成形面を有し、該傾斜する成形面により前記被加工部材に傾斜面を成形することを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記傾斜面となる部分に複数の凹部又は/及び複数の凸部をプレス成形により形成する模様付け工程を有することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、1サイクルの行程を所定回数繰り返すことにより製造される熱交換器用フィンの製造方法において、
1サイクルの行程は、
前記被加工部材を下流側に所定量移動させた後に、
以前のサイクルの行程で形成された凹部又は/及び凸部の部分を、前記上曲げ行程又は下曲げ行程を行った後に、
前記下曲げ行程又は上曲げ行程を行い、この下曲げ行程又は上曲げ行程を行った部分よりも上流側における所定の位置に模様付け工程を行うことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、請求項1又は2又は3記載の発明において、前記上曲げ行程と下曲げ行程により形成した傾斜面を、再度プレス成形する成形工程を有することを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、前記1サイクルの行程は、
前記被加工部材を下流側に所定量移動させた後に、
以前のサイクルの工程で形成された傾斜面を再度プレス成形した後に、
以前のサイクルの行程で形成された凹部又は/及び凸部の部分を、前記上曲げ行程又は下曲げ行程を行った後に、
前記下曲げ行程又は上曲げ行程を行い、この下曲げ行程又は上曲げ行程を行った部分よりも上流側における所定の位置に模様付け工程を行ことを特徴とするものである。
請求項6記載の発明は、請求項3又は5記載の発明において、前記下曲げ行程又は上曲げ行程と模様付け工程を同時に行うことを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は金属製の帯状の平板からなる被加工部材をプレス成形して製造する熱交換器用フィンに用いるパンチであって、
前記パンチは、該パンチと被加工部材との相対的移動方向に対して、傾斜する成形面を有し、該成形面には複数の凹部又は/及び複数の凸部が形成されていることを特徴とする熱交換器用フィンの製造に用いるパンチである。
本発明の熱交換器用フィンの製造方法によれば、上曲げパンチと下曲げパンチは、夫々の上曲げパンチと下曲げパンチの相対移動方向に対して傾斜する成形面を有し、該傾斜する成形面により熱交換器用フィンに傾斜面を成形することにより、曲げパンチにより被加工部材を曲折する際に、被加工部材と曲げパンチとが擦れあうことを抑制して、スプリングバックが生じることを抑制し、製造時の不具合を解消することができる。
請求項7記載の熱交換器用フィンの製造方法に用いるパンチを用いることにより、上記熱交換器用フィンの製造方法における効果を発揮することができる。
本発明の実施例1における熱交換器用フィンの斜視図。 図1の横面図。 図1の部分拡大図。 図2の部分拡大図。 図2の左右方向から見た図。 本発明の実施例1に用いる製造装置の模式図。 図6の状態から被加工部材12を移動させた状態の図。 図7の状態から成形工程を行った状態の図。 図8の状態から上曲げ工程を行った状態の図。 図9の状態から下曲げ工程及び模様付け工程を行った状態の図。 図10の要部拡大図。 本発明の実施例2における熱交換器用フィンの一例の横面図。 本発明の実施例2における熱交換器用フィンの他例の横面図。 本発明の実施例2における熱交換器用フィンの他例の横面図。 本発明の実施例3に用いる製造装置の模式図の一部。 図15の上面図の一部。 本発明の実施例5に用いる製造装置の模式図。
本発明を実施するための形態を図に示す実施例に基づいて説明する。
[実施例1]
図1乃至図11は実施例1を示す。
図1は、本発明の熱交換器用フィンの製造方法により製造したコルゲートフィン1(以下フィン1という)の斜視図、図2はフィン1の横面図である。
フィン1は、図1〜図6に示すように、長尺の平板を、その長手方向(図1のA−B方向)において曲折して成形したもので、上面部2と下面部3を有し、上面部2と下面部3間を傾斜面4a,4bにより連結して、一体に形成されている。上面部2と下面部3は平面状に形成され、上面部2と下面部3は略平行に形成され、傾斜面4a,4bは、上面部2と下面部3に直交する面、すなわち、図2,4の上下方向に対して傾斜するとともに、相互に対向する傾斜面4a,4bを連結する上面部2(下面部3)から下面部3(上面部2)に向かうほど対向する傾斜面4a,4bの間隔が拡大するように形成されている。また、上面部2と傾斜面4a,4bとの連結部4c、及び、下面部3と傾斜面4a,4bとの連結部4dは円弧状に形成されている。
対向する傾斜面4a,4bと上面部2で囲まれた空間6を、流体、若しくは、この流体と熱交換する媒体が図2の紙面の表裏方向に流通し、傾斜面4a,4bと下面部3で囲まれた空間7を他方の媒体又は流体が図2の紙面の表裏方向に流通するようになっている。空間6を囲う傾斜面4a,4bと上面部2と下面部3で1つのリブ10が構成されている。
傾斜面4a,4bには、図3,図5に示すように、空間6(7)の流通方向(図1のC−D方向)に適宜間隔を有して凹部8と凸部9が交互に複数形成されている。凹部8と凸部9は、上下方向には1つのみが形成されている。また、対向する傾斜面4a,4bには、一方の面に凹部8が、他方の面に凸部9が、相互に向かい合うように形成されている。凹部8の底部8a、凸部9の頂部9aは、図4に示すように、上面部2と下面部3に対して直交するか、もしくは、上面部2と下面部3に対する直交面に対して、傾斜面4a,4b側に傾斜するように形成されている。
フィン1の空間6(7)の流通方向(C−D方向)に適宜間隔を有して凹部8と凸部9を交互に夫々複数形成したことにより、流体が流通する際に乱流が生じ、流体と媒体との熱交換効率を向上させることができる。
次に、フィン1の製造に用いる製造装置11について説明する。
フィン1の原材料で金属製の帯状の平板からなる被加工部材12は、図6の矢印F方向に、供給源であるコイル12aからプレス装置14へと適宜供給されるようになっている。
搬送部13であるフィーダは、このフィーダを作動させることにより、所定の速度で被加工部材12を矢印F方向に搬送できるとともに、矢印F方向に対しては、被加工部材12の移動は抑制せず、被加工部材12を矢印F方向へ動かす力が作用した際にも被加工部材12は矢印F方向に移動することができるようになっている。
プレス装置14は、第1規制部15と、模様付け上型16と、模様付け下型17と、上曲げパンチ18と、下曲げパンチ19と、成形上型20と、成形下型21と、第2規制部22を有する。
第1規制部15は、上規制部15aと下規制部15bを有し、上規制部15aと下規制部15b間に、被加工部材12である平板が挿通され、この平板(被加工部材12)は、上流側から下流側への移動方向(矢印F方向)に移動できるようになっている。また、第1規制部15により平板12が矢印F方向に対する左右横方向への移動が規制されている。また、第1規制部15は、移動手段25により、上型27と下型28に対して、平板12とともに上下方向に移動できるようになっている。
第1規制部15の下流側には模様付け上型16と模様付け下型17が設けられ、模様付け上型16と、模様付け下型17には、フィン1における凹部8と凸部9に対応した凹凸16a,17aが図6の紙面の表裏方向に交互に複数形成されている。模様付け上型16は上型27に固設され、模様付け上型16は上型27とともに図示しない移動手段により上下方向に移動できるようになっている。模様付け下型17は、下型28に対して固設されている。模様付け上型16と、模様付け下型17により、被加工部材12の所定の場所に凹部8と凸部9を形成することができるようになっている。
模様付け下型17の下流側の下型28には上曲げパンチ18が設けられ、図11に示すように、上曲げパンチ18は、被加工部材12に対する相対的移動方向(本実施例においては上下方向)に対して傾斜する第1成形面18aを有し、第1成形面18aには、フィン1における凹部8と凸部9に対応した凸部18cと凹部18bが、図11の紙面の表裏方向に交互に複数形成されている。上曲げパンチ18は、下型28に固設されている。
模様付け上型16の下流側の上型27には下曲げパンチ19が設けられ、図11に示すように、下曲げパンチ19は、被加工部材12に対する相対的移動方向(本実施例においては上下方向)に対して傾斜する第2成形面19aを有し、第2成形面19aには、凹部8と凸部9に対応した凸部19cと凹部19bが、図11の紙面の表裏方向に交互に複数形成されている。下曲げパンチ19は、上型27に固設されている。
成形上型20には、図6,7に示すように、フィン1のリブ10に対応した形状に形成された成形面20aが、被加工部材12の移動方向Fに4つ連続して形成されている。成形上型20は、移動手段32により上型27に対して上下方向に移動できるようになっている。成形下型21も、図6,7に示すように、フィン1のリブ10に対応した形状に形成された成形面21aが、被加工部材12の移動方向Fに4つ連続して形成されている。成形下型21は、移動手段33により下型28に対して上下方向に移動できるようになっている。成形上型20の成形面20aと成形下型21の成形面21aとが噛合するように、成形上型20と成形下型21は配置されている。
なお、成形面20a、21aはすべて同じ形状に形成してもよいし、加工する原料等に応じて形状が徐々に異なるように形成してもよい。また、成形面20a、21aの数は任意に設定する。
成形上型20と成形下型21の下流側には第2規制部22が設けられ、第2規制部22は、上規制部22aと下規制部22bを有し、上規制部22aと下規制部22b間に、成形された複数のリブ10が挿通され、これらは所定の移動方向(図6の右側方向)に移動できるようになっているとともに、その移動方向における左右横方向への移動は規制されている。また、第2規制部22は、移動手段35により、上型27と下型28に対して、被加工部材12とともに上下方向に移動できるようになっている。
次に、フィン1は、次に説明する1サイクルの行程を所定回数繰り返した後に、シャー刃等の切断手段により所定の位置で切断すことにより製造されるもので、この1サイクルの行程について説明する。
先ず、図6に示すように、第1規制部15、模様付け上型16、模様付け下型17、上曲げパンチ18、下曲げパンチ19、成形上型20、成形下型21、第2規制部22、上型27、下型28が所定の位置に配置される。また、被加工部材12も所定の位置に配置されている。なお、図6に示す被加工部材12は、1サイクルをある回数繰り返した後の形状を示す。
次に、図7に示すように、図示しない移動手段により、被加工部材12が図6の下流側に所定量(本実施例では1つのリブ10の厚み分)移動するとともに、搬送部13が作動しコイル12aから帯状の平板が、プレス装置14に供給される。
次に、図8に示すように、移動手段25、35により、第1規制部15、第2規制部22を所定量下方に移動させて、被加工部材12を下方に移動させるとともに、移動手段32により成形上型20を所定量下降させて、成形上型20と成形下型21により、前回の行程で形成された4つのリブ10を再度プレスする成形工程が行われる。一つの成形工程を終えると、次回の行程では、被加工部材12を、1つのリブ10分、右隣の形成面20a,21aに移動して、再度成形工程が行われるため、フィン1が完成するまでに4回の成形工程を経ることとなる。この成形工程を4回経ることにより、フィン1のリブ10は所定の形状に成形されるようになっている。
この成形工程では、前回の行程で形成された4つのリブ10を再度プレス成形した後、1サイクルの行程が終了するまでは、成形上型20と成形下型21とを相対的に離間させないため、被加工部材12を所定の位置に保持する位置決めの役割を果たすことができ、本発明では、被加工部材12の上流側端部に設けた位置決め穴等の位置決めを行う部分を設ける必要がなくなり、材料の歩留まりを向上させることができる。
次に、図9に示すように、移動手段25、35により、第1規制部15、第2規制部22を所定量下方に移動させるとともに、移動手段32、33により成形上型20と成形下型21を所定量下降させる。なお、第1規制部15の移動量と、第2規制部22、成形上型20、成形下型21の移動量は異なる。
この際、被加工部材12は、上曲げパンチ18に当接して、上曲げパンチ18により被加工部材12の所定の場所は上方向に曲折され、上曲げパンチ18と被加工部材12との相対的移動方向(上下方向)に対して傾斜する傾斜面4aが形成され上曲げ行程が行われる。この傾斜面4aには、前回の行程で形成された凹部8と凸部9が形成されている。この上曲げ行程の際に、上曲げパンチ18よりも上流側の被加工部材12においては下流側への移動(矢印F方向への移動)が抑制されていないために、搬送部13であるフィーダは作動させなくても、第1規制部15、第2規制部22、成形上型20、成形下型21、上曲げパンチ18の移動等の力により、コイル12aにより帯状の金属板がプレス装置14に引き込まれる。
次に、図10に示すように、図示しない移動手段により上型27を所定量下方に移動させ、この上型27とともに、模様付け上型16と下曲げパンチ19を所定量下降させる。また、同時に、移動手段25により第1規制部15を下方に移動させる。この際、移動手段32、35により、成形上型20及び第2規制部22の位置は変化せず、上型27と、成形上型20及び第2規制部22間の距離は狭くなる。
図10に示すように、下曲げパンチ19が下降すると、被加工部材12は、下曲げパンチ19に当接して、下曲げパンチ19により被加工部材12の所定の場所は下方向に曲折され、下曲げパンチ19と被加工部材12との相対的移動方向(上下方向)に対して傾斜する傾斜面4bが形成される下曲げ行程が行われる。この傾斜面4bには、前回の行程で形成された凹部8と凸部9が形成されている。この下曲げ行程の際にも、下曲げパンチ19よりも上流側の被加工部材12においては下流側への移動(矢印F方向への移動)が抑制されていないために、搬送部13であるフィーダは作動させなくても、下曲げパンチ19の移動等の力により、コイル12aにより帯状の金属板がプレス装置14に引き込まれる。
また、図10に示すように、模様付け上型16の下降により、被加工部材12の所定の位置には、模様付け上型16と模様付け下型17によりプレスされて、凹部8と凸部9が形成される模様付け工程が行われる。このように、下曲げ行程と模様付け工程が同時に行われる。
次に、図6に示すように、図示しない移動手段により上型27を上方に移動させて、模様付け上型16、下曲げパンチ19、成形上型20を所定位置まで上昇させるとともに、移動手段25,32,33,35により、第1規制部15、、成形下型21、第2規制部22を所定の位置まで上昇させて、被加工部材12を、模様付け上型16、模様付け下型17、上曲げパンチ18、下曲げパンチ19、成形上型20、成形下型21から脱型して、1サイクルの行程が終了する。
上記のように被加工部材12を、その上流側から下流側に向かって順にプレス成形をしていくため、コイル12aから被加工部材12を順次過不足なく供給することができ、被加工部材12が途中で破断することを防止できる。また、被加工部材12の移動を常に、搬送部13であるフィーダを作動させて行う必要がないため、成形工程、上曲げ行程、下曲げ行程、模様付け工程を行うタイミングと搬送部13が作動するタイミングを図る必要がなくなり、プレス装置14の設計が容易になる。
また、フィン1に傾斜面4a,4bを設けたことにより、曲げパンチ18と19、成形上型20と成形下型21によりプレス成形する際に、型またはパンチと被加工部材12とが擦れる部分を従来技術のものよりも少なく抑えることができ、被加工部材12にスプリングバックが生じることを低減することができ、製造工程における被加工部材12の搬送をスムーズに行うとともに、製造したフィン1の変形を抑制することができ、製品の品質の向上を図るとともに、製造コストを削減できる。
また、フィン1の傾斜面4a,4bに凹部8と凸部9を設け、この凹部8の底部8a、凸部9の頂部9aは、上面部2と下面部3に対して直交するか、もしくは、上面部2と下面部3に対する直交面に対して、傾斜面4a,4b側に傾斜するように形成したことにより、曲げパンチ18と19、成形上型20と成形下型21等によりプレス成形する際に、曲げパンチ18と19が凹部8と凸部9に干渉することなく、被加工部材12を曲折して傾斜部4a,4bを形成することができる。また、成形上型20と成形下型21によりプレス成形する際に、型20,21により凹部8と凸部9が変形することがない。また、被加工部材12から、曲げパンチ18と19、成形上型20と成形下型21を型抜きする際にも、凹部8と凸部9が干渉することがない。
このように、1つの製造装置11のみでフィン1を製造することができるために、製造装置を小型化できるとともに、その設置スペースを低減でき製造コストを低減することができる。
なお、夫々の型やパンチが相対的に上述のように動くことができればよく、被加工部材12、第1規制部15、模様付け上型16、模様付け下型17、上曲げパンチ18、下曲げパンチ19、成形上型20、成形下型21、第2規制部22における夫々の上下方向の移動及び上流又は下流側方向への移動は任意に設定することができる。
また、前記凹部8と凸部9の形状は、図面に示されている形状に限定されず任意に設定することができる。
また、傾斜面4a,4bの角度、長さも任意に設定することができる。また、上記のような上面部2と下面部3を形成せずに、隣接する傾斜面4a,4b間を円弧状の円弧部で連結するようにしてもよい。
また、フィン1は、コルゲートフィン以外にも熱交換器用のフィンであれば任意のフィンに適用することができる。
[実施例2]
前記実施例1では、フィン1の傾斜面4a,4bに、凹部8と凸部9を交互に形成するとともに、対向する傾斜面4a,4bには、その一方の面に凹部8を形成し、他方の面には、凹部8に対向して凸部9を形成したが、傾斜面4aに、凹部8又は/及び凸部9が形成されていれば、その位置は任意に設定することができる。
例えば、図12に示すように、傾斜面4a,4bの双方に凸部9のみを形成してもよいし、図13に示すように、傾斜面4a,4bの双方に凹部8のみを形成してもよいし、図14に示すように、傾斜面4a,4bの一方の面4bには凸部9のみ、他方の面4aには凹部8のみを形成するようにしてもよい。
その他の構造は、上記実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例2においても前記実施例1と同様の作用、効果を発揮することができる。
[実施例3]
図15,16は実施例3を示す。
上記下規制部22bを、図15,図16に示すように、下流側に延設して、第2規制部22と同期して上下方向に移動できる製品リフター51を、下規制部22bと一体に形成し、この製品リフター51の両側部に、図16に示すように、成形されたリブ10、10間の空間6又は7の側部に噛合できるピッチの歯車52を設け、この歯車52を図示しない回転駆動手段により回動させて、被加工部材12を下流側方向に移動するようにしてもよい。
また、製品リフター51の上面の下流側部には、図15に示すように、下流側から上流側に向かうほど上昇するテーパ面と、テーパ面の下流側端に設けたほぼ垂直に起立するストッパー面とからなる位置決め部53を、上流側から下流側に向かって、適宜間隔で複数形成されている。この位置決め部53にリブ10が係合することで、被加工部材12が上流側方向の移動することを抑制し、シャー刃等の切断手段56による被加工部材12の切断場所の位置決めを行うことができる。
また、歯車52は、図示しない機構により、上型27の上昇動に連動して回動するようにしてもよい。
その他の構造は、上記実施例1、2と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例3においても前記実施例1、2と同様の作用、効果を発揮することができる。
[実施例4]
前記成形上型20と成形下型21の形成面20a、21aを、前記実施例1〜3の4つよりも多くするとともに、形成面20a、21aの形状を、上流側から下流側に向かって徐々に変化させることにより、曲げパンチ18,19で形成した形状とは異なる形状のリブ10を有するフィンを製造するようにしてもよい。
例えば、移動方向Fに対して直交する方向(C−D方向)において、その中央から両側部に至る曲率を徐々に強くなるように形成し、リブ10を図2の紙面の表裏方向の形状が円弧となるように形成してもよい。
その他の構造は、上記実施例1〜3と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例4においても前記実施例1〜3と同様の作用、効果を発揮することができる。
[実施例5]
図17は実施例5を示す。
前記実施例1〜4においては、模様付け上型16と模様付け下型17による模様付け工程を設けたが、図17に示すように、この模様付け上型16と模様付け下型17を設けずに模様付け工程を設けなくてもよい。
その他の構造は、上記実施例1〜4と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例5においても前記実施例1〜4と同様の作用、効果を発揮することができる。
[実施例6]
前記実施例1〜5においては、成形上型20と成形下型21による成形工程を設けたが、この成形上型20と成形下型21を設けずに成形工程を設けなくてもよい。
その他の構造は、上記実施例1〜5と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例6においても前記実施例1〜5と同様の作用、効果を発揮することができる。
[実施例7]
前記実施例1〜6においては、下曲げ行程と模様付け工程を同時に行ったが、下曲げ行程を行った後に、模様付け工程を行うようにしてもよい。
その他の構造は、上記実施例1〜6と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例7においても前記実施例1〜6と同様の作用、効果を発揮することができる。
[実施例8]
前記実施例1〜7においては、上曲げ行程を行った後に、下曲げ行程を行ったが、前記実施例1〜7における被加工部材12の上下を反転するように配置し、下曲げ行程を行った後に、上曲げ行程を行うようにしてもよい。
その他の構造は、上記実施例1〜7と同様であるので、その説明を省略する。
本実施例8においても前記実施例1〜7と同様の作用、効果を発揮することができる。
1 熱交換器用フィン
4a,4b 傾斜面
8 凹部
9 凸部
12 被加工部材
16,17 模様付け工程に用いる型
18 上曲げパンチ
19 下曲げパンチ
18a,19a 成形面
20,21 成形工程に用いる型

Claims (7)

  1. 金属製の帯状の平板からなる被加工部材を、プレス成形して熱交換器用フィンを製造する熱交換器用フィンの製造方法において、
    上曲げパンチにより、被加工部材を上方に曲げる上曲げ行程と、下曲げパンチにより、被加工部材を下方に曲げる下曲げ行程とを有し、
    前記上曲げパンチと下曲げパンチは、夫々、上曲げパンチと下曲げパンチの相対移動方向に対して傾斜する成形面を有し、該傾斜する成形面により前記被加工部材に傾斜面を成形することを特徴とする熱交換器用フィンの製造方法。
  2. 前記傾斜面となる部分に複数の凹部又は/及び複数の凸部をプレス成形により形成する模様付け工程を有することを特徴とする請求項1記載の熱交換器用フィンの製造方法。
  3. 1サイクルの行程を所定回数繰り返すことにより製造される熱交換器用フィンの製造方法において、
    1サイクルの行程は、
    前記被加工部材を下流側に所定量移動させた後に、
    以前のサイクルの行程で形成された凹部又は/及び凸部の部分を、前記上曲げ行程又は下曲げ行程を行った後に、
    前記下曲げ行程又は上曲げ行程を行い、この下曲げ行程又は上曲げ行程を行った部分よりも上流側における所定の位置に模様付け工程を行うことを特徴とする請求項2記載の熱交換器用フィンの製造方法。
  4. 前記上曲げ行程と下曲げ行程により形成した傾斜面を、再度プレス成形する成形工程を有することを特徴とする請求項1又は2又は3記載の熱交換器用フィンの製造方法。
  5. 前記1サイクルの行程は、
    前記被加工部材を下流側に所定量移動させた後に、
    以前のサイクルの工程で形成された傾斜面を再度プレス成形した後に、
    以前のサイクルの行程で形成された凹部又は/及び凸部の部分を、前記上曲げ行程又は下曲げ行程を行った後に、
    前記下曲げ行程又は上曲げ行程を行い、この下曲げ行程又は上曲げ行程を行った部分よりも上流側における所定の位置に模様付け工程を行ことを特徴とする請求項4記載の熱交換器用フィンの製造方法。
  6. 前記下曲げ行程又は上曲げ行程と模様付け工程を同時に行うことを特徴とする請求項3又は5記載の熱交換器用フィンの製造方法。
  7. 金属製の帯状の平板からなる被加工部材をプレス成形して製造する熱交換器用フィンに用いるパンチであって、
    前記パンチは、該パンチと被加工部材との相対的移動方向に対して、傾斜する成形面を有し、該成形面には複数の凹部又は/及び複数の凸部が形成されていることを特徴とする熱交換器用フィンの製造に用いるパンチ。
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