一実施形態に係る電力変換装置を、図1〜16を用いて説明する。図1は、電力変換装置10を示す等価回路図である。図1に示すように、電力変換装置10は、直流電力供給源の一例である電池5と、回転電気機械の一例である電動モータ6と、回転電気機械の一例であるジェネレータ7とに接続されている。電動モータ6は、三相交流モータであり、U相端子6aと、V相端子6bと、W相端子6cとを有している。ジェネレータ7は、U相端子7aと、V相端子7bと、W相端子7cとを有している。
電力変換装置10は、電池5から供給される直流電力の電圧を昇圧するDC−DCコンバータ20と、DC−DCコンバータ20で昇圧された直流電力を三相交流電力に変換して電動モータ6に供給するインバータ30と、ジェネレータ7で発電された三相交流電力を直流電力に変換して電池5に供給するAC−DCコンバータ40と、インバータ30とAC−DCコンバータ40とを制御する制御装置520と、DC−DCコンバータ20を制御する制御装置530とを有している。
電池5と、電動モータ6と、ジェネレータ7と、電力変換装置10とは、例えば電気自動車に搭載されている。電動モータ6は、電気自動車の車輪を回転するための駆動源として機能する。ジェネレータ7は、例えば、電気自動車の制動時に発電する機能を有する。
図2は、電力変換装置10を示す平面図である。なお、図2は、後述される制御回路基板が分離された状態の電力変換装置10を示している。図2に示すように、電力変換装置10は、後述される複数の半導体モジュール171〜194を冷却する冷却器100と、冷却器100上に設けられた支持フレーム110と、配線構造120(図3に示す)と、冷却器100上に配置されて支持フレーム110によって支持される複数の半導体モジュール171〜194とを有している。
図3は、冷却器100と支持フレーム110とを示す斜視図である。図3に示すように、冷却器100は、一例として平坦な矩形状の受熱面101を有する扁平な直方体形状の冷却ブロック102を有している。冷却ブロック102は、例えば、アルミニウムで形成されている。冷却ブロック102内には、水等の冷却媒体を流す冷媒流路が形成されている。
支持フレーム110は、受熱面101の周縁部上に配置されて固定される矩形状の外枠111と、外枠111内に設けられる第1の区画梁112と第2の区画梁113と第3の区画梁114とを有している。
ここで、第1の直線方向V1と、第2の直線方向V2と、第3の直線方向V3とを定義する。直線方向V1,V2,V3は、互いに直交する。本実施形態では一例として、直線方向V1,V2は、受熱面101と平行とする。このため、第1の直線方向V1は、受熱面101に平行な直線方向である。第2の直線方向V2は、受熱面101に平行であって第1の直線方向V1に垂直な直線方向である。第3の直線方向V3は、第1の直線方向V1及び第2の直線方向V2に垂直な直線方向である。
外枠111は、内側に収容空間を形成するように構成されており、第1の側部111aと、第2の側部(第4の区画梁)111bと、第3の側部(第1の連結梁)111cと、第4の側部(第2の連結梁)111dとを有している。
第1の側部111a及び第2の側部111bは、第1の直線方向V1に延びており、互いに第2の直線方向V2に離間して配置されている。第3の側部111cは、側部111a,111bの第1の直線方向V1の一端に連結されている。第4の側部111dは、第1の直線方向V1に側部111a,111bの他端に連結されている。側部111c,111dは、第2の直線方向V2に延びている。
第1の区画梁112と第2の区画梁113と第3の区画梁114とは、外枠111の内側に設けられており、外枠111内の収容空間を、第1の収容空間115、第2の収容空間(U相用収容空間)116、第3の収容空間(V相用収容空間)117、第4の収容空間(W相用収容空間)118に区画している。
第1の区画梁112は、第1の側部111aに対して第2の直線方向V2に離れた位置に配置されており、側部111a,111c,111dとの間に第1の収容空間115を形成するように、一端が第3の側部111cに連結され、他端が第4の側部111dに連結されている。第1の区画梁112は、第1の直線方向V1に延びている。
第2の区画梁113は、第1の区画梁112に対して第2の直線方向V2に離れた位置に配置されており、第1の区画梁112と側部111c,111dとの間に第2の収容空間116を形成するように、一端が第3の側部111cに連結され、他端が第4の側部111dに連結されている。第2の区画梁113は、第1の直線方向V1に延びている。
第3の区画梁114は、第2の区画梁113に対して第2の直線方向V2に離れた位置に配置されており、第2の区画梁113と側部111c,111dとの間に第3の収容空間117を形成するように、かつ、側部111b,111c,111dとの間に第4の収容空間118を形成するように、一端が第3の側部111cに連結され、他端が第4の側部111dに連結されている。第3の区画梁114は、第1の直線方向V1に延びている。
側部111a,111bと、区画梁112,113,114には、端子が設けられている。各端子は、側部111a,111bと、区画梁112,113,114とから露出するように設けられている。各端子は、後述されるバスバーの一部である。
第1の側部111aの第1の区画梁112側の側面には、第1の端子121、第2の端子122、第3の端子123、第4の端子124、第5の端子125、第6の端子126が設けられている。端子121〜126は、第1の直線方向V1に第4の側部111dから第3の側部111cに向かって記載の順番に等間隔離間して並んで配置されている。
第1の区画梁112の第1の側部111a側の側面には、第7の端子127、第8の端子128、第9の端子129、第10の端子130、第11の端子131、第12の端子132が設けられている。端子127〜132は、第1の直線方向V1に第4の側部111dから第3の側部111cに向かって記載の順番に等間隔離間して並んで配置されている。
第1の区画梁112の第2の区画梁113側の側面には、第13の端子133、第14の端子134、第15の端子135、第16の端子136、第17の端子137、第18の端子138が設けられている。端子133〜138は、第1の直線方向V1に記載の順番に第4の側部111dから第3の側部111cに向かって等間隔離間して並んで配置されている。
第2の区画梁113の第1の区画梁112側の内面には、第19の端子139、第20の端子140、第21の端子141、第22の端子142、第23の端子143、第24の端子144が設けられている。端子139〜144は、第1の直線方向V1に第4の側部111dから第3の側部111cに向かって記載の順番に等間隔離間して並んで配置されている。
第2の区画梁113の第3の区画梁114側の側面には、第25の端子145、第26の端子146、第27の端子147、第28の端子148、第29の端子149、第30の端子150が設けられている。端子145〜150は、第1の直線方向V1に第4の側部111dから第3の側部111cに向かって記載の順番に等間隔離間して並んで配置されている。
第3の区画梁114の第2の区画梁113側の側面には、第31の端子151、第32の端子152、第33の端子153、第34の端子154、第35の端子155、第36の端子156が設けられている。端子151〜156は、第1の直線方向V1に第4の側部111dから第3の側部111cに向かって記載の順番に等間隔離間して並んで配置されている。
第3の区画梁114の第2の側部111b側の側面には、第37の端子157、第38の端子158、第39の端子159、第40の端子160、第41の端子161、第42の端子162が設けられている。端子157〜162は、第1の直線方向V1に第4の側部111dから第3の側部111cに向かって記載の順番に等間隔離間して並んで配置されている。
第2の側部111bの第3の区画梁114側の側面には、第43の端子163、第44の端子164、第45の端子165、第46の端子166、第47の端子167、第48の端子168が設けられている。端子163〜168は、第1の直線方向V1に第4の側部111dから第3の側部111cに向かって記載の順番に第4の側部111dから第3の側部111cに向かって等間隔離間して並んで配置されている。
端子121,127,133,139,145,151,157,163は、第2の直線方向V2に並んでいる。端子122,128,134,140,146,152,158,164は、第2の直線方向V2に並んでいる。端子123,129,135,141,147,153,159,165は、第2の直線方向V2に並んでいる。
端子124,130,136,142,148,154,160,166は、第2の直線方向V2に並んでいる。端子125,131,137,143,149,155,161,167は、第2の直線方向V2に並んでいる。端子126,132,138,144,150,156,162,168は、第2の直線方向V2に並んでいる。
配線構造120は、後述する複数の半導体モジュールを互いに電気的に接続することによって、上述した、DC−DCコンバータ20と、インバータ30と、AC−DCコンバータ40とを構成可能に形成されている。また、配線構造120は、DC−DCコンバータ20を電池5に接続可能に、インバータ30を電動モータ6に接続可能に、AC−DCコンバータ40をジェネレータ7に接続可能に形成されている。
図4は、配線構造120を示す平面図である。図4に示すように、配線構造120は、DC−DCコンバータ20の正側電極と、インバータ30の正側電極及びAC−DCコンバータ40の正側電極とに電気的に接続可能に形成されるコレクタバスバー200と、DC−DCコンバータ20の負側電極と、インバータ30の負側電極及びAC−DCコンバータ40の負側電極とに電気的に接続可能に形成されるエミッタバスバー220とを有している。
また、配線構造120は、インバータ30と電動モータ6のU相端子6aとに接続可能に形成されるモータU相バスバー240と、インバータ30と電動モータ6のV相端子6bとに接続可能に形成されるモータV相バスバー250と、インバータ30と電動モータ6のW相端子6cとに接続可能に形成されるモータW相バスバー260とを有している。
また、配線構造120は、AC−DCコンバータ40とジェネレータ7のU相端子7aとに接続可能に形成されるジェネレータU相バスバー270と、AC−DCコンバータ40とジェネレータ7のV相端子7bとに接続可能に形成されるジェネレータV相バスバー280と、AC−DCコンバータ40とジェネレータ7のW相端子7cとに接続可能に形成されるジェネレータW相バスバー290とを有している。
また、配線構造120は、電池5の正極に接続可能に形成される電池正極バスバー300と、電池5の負極に接続可能に形成される電池負極バスバー310と、DC−DCコンバータ20の上下アームを構成可能に形成される上下アーム構成バスバー320とを有している。
これら複数のバスバーは、互いに組み合わされている。互いに組み合わされた状態では、平面視で、第3の直線方向V3に互いに一部が重なって配置される箇所がある。互いに重なるバスバーは、第3の直線方向V3に互いに離間することによって互いに接触していない。このように互いに接触せずに互いに交差可能となる構造については、後で説明する。
各バスバーを、各バスバーの形状をわかりやすく示す図5,6を用いて説明する。図5,6は、第3の直線方向V3に互いに重なる相対位置関係にあるバスバーのいずれか一方を省略して示している
図5は、電池負極バスバー310と、上下アーム構成バスバー320と、コレクタバスバー200と、モータU相バスバー240と、モータV相バスバー250と、ジェネレータV相バスバー280と、ジェネレータW相バスバー290とを示している。図6は、電池正極バスバー300と、エミッタバスバー220と、モータW相バスバー260と、ジェネレータU相バスバー270とを示している。
コレクタバスバー200は、図5に示すように、第4の側部111d内に収容されて第2の直線方向V2に延びる直線形状のコレクタ連結バスバー部201と、第1の区画梁112内に収容され、コレクタ連結バスバー部201の一端に連結されて第1の直線方向V1に延びる直線状に形成される第1のコレクタバスバー部202と、第3の区画梁114内に収容され、コレクタ連結バスバー部201の他端に連結されて第1の直線方向V1に延びる直線状に形成される第2のコレクタバスバー部210とを有している。コレクタバスバー部202,210は、コレクタ連結バスバー部201に対して、同一方向に突出している。
本実施形態では、一例として、一方向に長い板形状の金属材料に対して折り曲げ加工を施すことによって、第1のコレクタバスバー部202と第2のコレクタバスバー部210とコレクタ連結バスバー部201とを形成している。
第1のコレクタバスバー部202は、DC−DCコンバータ20の正側電極となる、DC−DCコンバータ20を構成する半導体モジュールのコレクタ端子が接続可能に形成される。また、第1のコレクタバスバー部202は、インバータ30を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のコレクタ端子が接続可能に形成されている。また、第1のコレクタバスバー部202は、AC−DCコンバータ40を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のコレクタ端子が接続可能に形成されている。
コレクタ連結バスバー部201は、板形状であって、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定であり、第1の直線方向V1の厚みが一例として一定である。
第1のコレクタバスバー部202は、コレクタ連結バスバー部201に接続される第1の基部203と、第1の基部203から分岐される第1の分岐部(屈曲部)204と、第1の基部203と第1の分岐部204とに連結されて第1の基部203と第1の分岐部204とを電気的に接続する第1の連結部(屈曲部)205とを有している。
第1の基部203は、第4の側部111dから第3の側部111cの直前の位置まで延びている。図7は、コレクタバスバー200と後述されるエミッタバスバー220とが互いに組み合わされた状態を示す斜視図である。図8は、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とが互いに組み合わされた状態を、図7とは異なる角度から見た状態を示す斜視図である。図7,8に示すように、第1の基部203は、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定である。第1の基部203の第2の直線方向V2の厚みは、一例として一定である。第1の基部203の第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みに対して大きい。
ここで、図5を参照して、第1の区画梁112内に第1の平面P1と、第2の平面P2と、第3の平面P3とを設定する。なお、平面P1,P2,P3は、実際に存在するものではなく、設定される仮想平面である。第1の平面P1は、第1の区画梁112の第1の側部111a側の側面近傍に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。第2の平面P2は、第1の区画梁112の第2の区画梁113側の側面近傍に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。第3の平面P3は、平面P1,P2間に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。
第1の基部203のコレクタ連結バスバー部201側の一端から第1の直線方向V1に沿って中央近傍までの部分206は、第1の平面P1に沿って延びている。部分206の第1の側部111a側の側面206aは、平面であって、第1の平面P1内に配置されている。側面206aは、第1の平面P1に平行である。
第1の基部203のコレクタ連結バスバー部201側の一端から第1の直線方向V1に沿って中央近傍までの部分206には、第7の端子127と、第8の端子128と、第9の端子129が設けられている。
端子127,128,129は、図7に示すように、部分206の第3の直線方向V3の一端に設けられており、部分206に対して第3の直線方向V3に突出している。端子127,128,129の第1の側部111a側の側面127a,128a,129aは、平面であり、第1の平面P1内に配置されている。側面127a,128a,129aは、第1の平面P1に平行である。
第1の基部203の第3の側部111c側の端部208は、図5に示すように、第2の平面P2に沿って延びている。端部208の第2の区画梁113側の側面208aは、平面であって、第2の平面P2内に配置されている。側面208aは、第2の平面P2に平行である。
端部208には、第18の端子138が設けられている。第18の端子138は、図7に示すように、端部208の第3の直線方向V3の一端に設けられており、端部208に対して第3の直線方向V3に突出している。第18の端子138の第2の区画梁113側の側面138aは、平面であって、第2の平面P2内に配置されている。側面138aは、第2の平面P2に平行である。
第1の基部203において、端子127,128,129が設けられる部分206と、端子138が設けられる端部208との間の部分207は、第3の平面P3上に配置されている。部分206,207間の部分209aは、第1の直線方向V1に対して斜めに延びている。第3の平面P3上に配置される部分207と第2の平面P2上に配置される端部208とを連結する部分209bは、第1の直線方向V1に対して斜めに延びている。
第1の分岐部204は、第1の基部203の端子127〜129が設けられる部分206に第1の連結部205によって連結されている。第1の分岐部204は、第3の直線方向V3の幅と第2の直線方向V2の厚みとが、第1の基部203と同じである板形状であって、第2の平面P2に沿って配置されている。第1の分岐部204の第2の区画梁113側の側面204aは、第2の平面P2内に配置されている。側面204aは、第2の平面P2に平行である。
第1の分岐部204は、図7に示すように、第3の直線方向V3の一端に、第13の端子133と第14の端子134とが設けられている。端子133,134は、第1の分岐部204に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子133,134の第2の区画梁113側の側面133a,134aは、第2の平面P2内に配置されている。側面133a,134aは、第2の平面P2に平行である。
第1の連結部205は、部分206の第3の直線方向V3の一端と第1の分岐部204の第3の直線方向V3の一端とに連結されている。なお、第1の連結部205と第1の分岐部204とは、第1の基部203から突出する突出部に折り曲げ加工を施すことによって、形成されている。
第1の基部203と第1の分岐部204と第1の連結部205とは、第1の区画梁112内に埋め込まれているが、第1の区画梁112の両側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子127,128,129,133,134,138は、この溝部内に収容されており、収容空間115,116内に露出している。言い換えると、この溝部の内側も、収容空間115,116の一部を構成している。
端子127,128,129の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子127,128,129の側面127a,128a,129aは、第1の平面P1内の第1の直線L1上に配置されている。端子133,134,138の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子133,134,138は、第2の平面P2内の第2の直線(第1の仮想直線)L2上に配置されている。なお、直線L1,L2は、実際に存在するものではなく、仮想直線である。直線L1,L2は、第3の直線方向V3に垂直な同一平面内に配置されている。
第2のコレクタバスバー部210は、図5に示すように、インバータ30を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のコレクタ端子が接続可能に形成されている。また、第2のコレクタバスバー部210は、AC−DCコンバータ40を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のコレクタ端子が接続可能に形成されている。
第2のコレクタバスバー部210は、コレクタ連結バスバー部201に接続される第2の基部211と、第2の基部211から分岐される第2の分岐部(屈曲部)212及び第3の分岐部(屈曲部)213と、第2の基部211と第2の分岐部212とに連結されて第2の基部211と第2の分岐部212とを電気的に接続する第2の連結部(屈曲部)214と、第2の基部211と第3の分岐部213とに連結されて第2の基部211と第3の分岐部213とを電気的に接続する第3の連結部(屈曲部)215とを有している。
第2の基部211は、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定であり、第2の直線方向V2の厚みが一例として一定である板形状である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みよりも大きい。第2の基部211は、外枠111の第4の側部111dから第3の側部111cの直前の位置まで延びている。
ここで、図5を参照して、第3の区画梁114内に、第4の平面P4と、第5の平面P5と、第6の平面P6とを設定する。なお、平面P4,P5,P6は、実際に存在するものではなく、仮想平面である。第4の平面P4は、第2の区画梁113側の側面近傍に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。第5の平面P5は、第2の側部111b側の側面近傍に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。第6の平面P6は、平面P4,P5間に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。
第2の基部211のコレクタ連結バスバー部201側の端部216は、第5の平面P5に沿って延びている。端部216の第2の側部111b側の側面216aは、平面であって、第5の平面P5内に配置されている。側面216aは、第5の平面P5に平行である。
第2の基部211の端部216には、第37の端子157と、第38の端子158とが設けられている。端子157,158は、図7に示すように、端部216の第3の直線方向一端に設けられており、端部216に対して第3の直線方向V3に突出している。端子157,158の第2の側部111b側の側面157a,158aは、平面であり、第5の平面P5内に配置されている。側面157a,158aは、第5の平面P5に平行である。
第2の基部211の第3の側部111c側の端部217は、図5に示すように、第5の平面P5に沿って延びている。この端部217の第2の側部111b側の側面217aは、平面であって、第5の平面P5内に配置されている。側面217aは、第5の平面P5に平行である。
第2の基部211の端部217には、第42の端子162が設けられている。第42の端子162は、図7に示すように、端部217の第3の直線方向一端に設けられており、端部217に対して第3の直線方向V3に突出している。第42の端子162の第2の側部111b側の側面162aは、平面であって、第5の平面P5内に配置されている。側面162aは、第5の平面P5に平行である。
第2の基部211の両端部216,217の間の部分218は、図5に示すように、第6の平面P6上に配置されている。第2の基部211の端部216と部分218とを連結する部分219aは、第1の直線方向V1に対して斜めに延びている。第2の基部211の端部217と部分218とを連結する部分219bは、第1の直線方向V1に対して斜めに延びている。
第2の分岐部212は、第3の直線方向V3の幅と第2の直線方向V2の厚みが、一例として、第2の基部211の第3の直線方向V3の幅と第2の直線方向V2の厚みと同じとなる、板形状である。第2の分岐部212は、第4の平面P4に沿って配置されており、第2の区画梁113側の側面212aが第4の平面P4内に配置されている。側面232aは、第4の平面P4に平行である。
第2の分岐部212の第3の直線方向V3の一端には、図7に示すように、第31の端子151と第32の端子152とが設けられている。端子151,152は、第2の分岐部212に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子151,152は、図5に示すように、第4の平面P4に沿って配置されている。端子151,152の第2の区画梁113側の側面151a,152aは、第4の平面P4内に配置されている。側面151a,152aは、第4の平面P4に平行である。
第2の連結部214は、第2の基部211において第2の分岐部212と第2の直線方向V2に対向する部分の第3の直線方向V3の一端と第2の分岐部212の第3の直線方向V3の一端とに連結されている。なお、第2の連結214と第2の分岐部212とは、第2の基部211から突出する突出部に対して折り曲げ加工を施すことによって構成されている。
第3の分岐部213は、第3の直線方向V3の幅と第2の直線方向V2の厚みとが、一例として、第2の基部211の第3の直線方向V3の幅と第2の直線方向V2の厚みと同じとなる板形状である。第3の分岐部213は、第2の基部211の端部217に第2の直線方向V2に対向する位置において第4の平面P4に沿って配置されている。第3の分岐部213の第2の区画梁113側の側面213aは、第4の平面P4内に配置されている。側面213aは、第4の平面P4に平行である。
第3の分岐部213は、図7に示すように、第3の直線方向V3の一端に、第36の端子156が設けられている。第36の端子156は、第3の分岐部213に対して第3の直線方向V3に突出している。
第36の端子156は、第4の平面P4に沿って配置されている。第36の端子156の第2の区画梁113側の側面156aは、第4の平面P4内に配置されている。側面156aは、第4の平面P4に平行である。
第3の連結部215は、第2の基部211の端部217の第3の直線方向V3の他端と第3の分岐部213の第3の直線方向V3の他端とに連結されている。なお、第3の連結部215と第3の分岐部213とは、第2の基部211から突出する突出部に対して折り曲げ加工を施すことによって構成されている。
第2のコレクタバスバー部210は、第3の区画梁114内に埋め込まれている。第3の区画梁114の両側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子151,152,156,157,158,162は、この溝部内に収容されており、第3の収容空間117内に露出している。言い換えると、この溝部も、第3の収容空間117の一部を構成している。
端子151,152,156の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子151,152,156の側面151a,152a,156aは、第4の平面P4内の第4の直線(第4の仮想直線)L4上に配置されている。端子157,158,162の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子157,158,162の側面157a,158a,162aは、第5の平面P5内の第5の直線(第5の仮想直線)L5上に配置されている。直線L4,L5は、第3の直線方向V3に垂直な同一平面内に配置されている。
エミッタバスバー220は、図6に示すように、第4の側部111d内に収容されて第2の直線方向V2に延びる、直線状に形成されるエミッタ連結バスバー部220aと、第1の区画梁112内に収容され、エミッタ連結バスバー部220aの一端に連結されて第1の直線方向V1に延びる、直線状に形成される第1のエミッタバスバー部221と、第3の区画梁114内に収容され、エミッタ連結バスバー部220aの他端に連結されて、第1の直線方向V1に延びる、直線状に形成される第2のエミッタバスバー部230とを有している。エミッタバスバー部221,230は、エミッタ連結バスバー部220aに対して、同一方向に突出している。
本実施形態では、一例として、一方向に長い板形状の金属材料に対して折り曲げ加工を施すことによって、第1のエミッタバスバー部221と第2のエミッタバスバー部230とエミッタ連結バスバー部220aとを形成している。
第1のエミッタバスバー部221は、DC−DCコンバータ20の負側電極となる、DC−DCコンバータ20を構成する半導体モジュールのエミッタ端子が接続可能に形成される。また、第1のエミッタバスバー部221は、インバータ30を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子が接続可能に形成されている。また、第1のエミッタバスバー部221は、AC−DCコンバータ40を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子が接続可能に形成されている。
第1のエミッタバスバー部221は、エミッタ連結バスバー部220aに連結される第3の基部222と、第3の基部222から分岐される第4の分岐部(屈曲部)223及び第5の分岐部(屈曲部)224と、第3の基部222と第4の分岐部223とに連結されて第3の基部222と第4の分岐部223とを電気的に接続する第4の連結部(屈曲部)225と、第3の基部222と第5の分岐部224とに連結されて、第3の基部222と第5の分岐部224とを電気的に接続する第5の連結部(屈曲部)226を有している。
第3の基部222は、第4の側部111dから第3の側部111cの近傍まで延びている。第3の基部222は、第3の直線方向V3に延びる幅一例として略一定であり、第2の直線方向V2の厚みが一例として一定である板形状である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みに対して大きい。
ここで、図6を参照して、第1の区画梁112内に第7の平面P7を設定する。なお、第7の仮想平面P7は、実際の存在するものではなく、仮想平面である。第7の平面P7は、第2の平面P2と第3の平面P3との間に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。
第3の基部222のエミッタ連結バスバー部220a側の一端から第1の直線方向V1に中央近傍までの部分227は、第7の平面P7上に配置されている。
第3の基部222において、部分227から第3の側部111c側の一端までの部分228は、第2の平面P2に沿って延びている。部分228の第2の区画梁113側の側面228aは、平面であって、第2の平面P2内に配置されている。側面228aは、第2の平面P2に平行である。
部分228には、第16の端子136と第17の端子137とが設けられている。端子136,137は、図7に示すように、部分227の第3の直線方向一端に設けられており、部分227に対して第3の直線方向V3に突出している。端子136,137の第2の区画梁113側の側面136a,137aは、平面であって、第2の平面P2内に配置されている。側面136a,137aは、第2の平面P2に平行である。
第3の基部222において、部分227,228を連結する部分229は、図6に示すように、第1の直線方向V1に対して、斜めに延びている。
第4の分岐部223は、第2の平面P2上において第3の基部222の部分227と第2の直線方向V2に対向する位置に配置されている。
第4の分岐部223は、一例として、第3の直線方向V3の幅と第2の直線方向V2の厚みとが、第3の基部222の第3の直線方向V3の幅と第2の直線方向V2の厚みと同じとなる板形状である。第4の分岐部223の第2の区画梁113側の側面223aは、第2の平面P2内に配置されている。側面223aは、第2の平面P2に平行である。
第4の分岐部223は、図7に示すように、第3の直線方向V3の一端に、第15の端子135が設けられている。第4の分岐部223は、第1の直線方向V1に、第15の端子135を設けるために必要な長さを有していればよい。第15の端子135は、第4の分岐部223に対して第3の直線方向V3に突出している。
第15の端子135の第2の区画梁113側の側面135aは、第2の平面P2内に配置されている。側面135aは、第2の平面P2に平行である。
第4の連結部225は、第3の基部222の部分227の第3の直線方向V3の他端と、第4の分岐部223の第3の直線方向V3の他端とに連結されている。第4の連結部225と第4の分岐部223とは、第3の基部222から突出する突出部に対して折り曲げ加工を施すことによって構成されている。
第5の分岐部224は、第1の平面P1上において部分228と第2の直線方向V2に対向する位置に配置されている。第5の分岐部224は、一例として、第3の直線方向V3の幅と第2の直線方向V2の厚みとが、第3の基部222の第3の直線方向V3の幅と第2の直線方向V2の厚みと同じとなる板形状である。第5の分岐部224の第1の側部111a側の側面224aは、第1の平面P1内に配置されている。側面224aは、第1の平面P1に平行である。
第5の分岐部224は、図7に示すように、第3の直線方向V3の一端に、第10の端子130と、第11の端子131と、第12の端子132とが設けられている。端子130,131,132は、第4の分岐部223に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子131,132,133の第1の側部111a側の側面131a,132a,133aは、第1の平面P1内に配置されている。側面131a,132a,133aは、第1の平面P1に平行である。
第5の連結部226は、図6に示すように、第3の基部222の部分228の第3の直線方向V3の他端と、第5の分岐部224の第3の直線方向V3の他端とに連結されている。
第1のエミッタバスバー部221は、第1の区画梁112内に埋め込まれている。第1の区画梁112の両側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子130,131,132,135,136,137は、この溝部内に収容されており、収容空間115,116内に露出している。言い換えると、この溝部は、収容空間115,116の一部を構成している。
端子130,131,132の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子130,131,132の側面131a,132a,133aは、第1の平面P1内の第1の直線L1上に配置されている。第1の直線L1は、第1の直線方向V1に平行である。端子135,136,137の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子135,136,137は、第2の平面P2内の第2の直線L2上に配置されている。第2の直線L2は、第1の直線方向V1に平行である。
第2のエミッタバスバー部230は、図6に示すように、インバータ30を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子が接続可能に形成されている。また、第1のエミッタバスバー部221は、AC−DCコンバータ40を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子が接続可能に形成されている。
第2のエミッタバスバー部230は、エミッタ連結バスバー部220aに連結される第4の基部231と、第4の基部231から分岐される第6の分岐部232と、第4の基部231と第6の分岐部232とに連結されて第4の基部231と第6の分岐部232とを電気的に接続する第6の連結部233及び第7の連結部234とを有している。
第4の基部231は、第4の側部111dから第3の側部111cの近傍まで延びている。第4の基部231は、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定であり、第2の直線方向V2の厚みが一例として一定である板形状である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みよりも大きい。
ここで、図6を用いて、第3の区画梁114内に第8の平面P8を設定する。なお、第8の平面P8は、実際に存在するものではなく、仮想平面である。第8の平面P8は、第6の平面P6と第5の平面P5との間に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。
第4の基部231のエミッタ連結バスバー部220a側の端部235は、第8の平面P8に沿って延びており、第8の平面P8上に配置されている。第4の基部231の端部235から第3の側部111c側の一端までの部分236は、第4の平面P4に沿って延びている。部分236の第2の区画梁113側の側面236aは、平面であって、第4の平面P4内に配置されている。側面236aは、第4の平面P4に平行である。
部分236には、第33の端子153と、第34の端子154と、第35の端子155とが設けられている。端子153,154,155は、図7に示すように、部分236の第3の直線方向一端に設けられており、部分236に対して第3の直線方向V3に突出している。端子153,154,155の第2の区画梁113側の側面153a,154a,155aは、平面であり、第4の平面P4内に配置されている。側面153a,154a,155aは、第4の平面P4に平行である。
第4の基部231の端部235と部分236とを連結する部分237は、図6に示すように、第1の直線方向V1に対して斜めに延びている。
第6の分岐部232は、第5の平面P5内において第4の基部231の部分236に第2の直線方向V2に対向する位置に配置されている。第6の分岐部232は、板形状であって、第5の平面P5に沿って配置されており、第2の側部111b側の側面232aが第5の平面P5内に配置されている。側面232aは、第5の平面P5に平行である。
第6の分岐部232の第3の直線方向V3の一端には、図7に示すように、第39の端子159と、第40の端子160と、第41の端子161とが設けられている。端子159,160,161は、第6の分岐部232に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子159,160,161の第2の側部111b側の側面159a,160a,161aは、第5の平面P5内に配置されている。側面159a,160a,161aは、第5の平面P5に平行である。
第6の連結部233は、部分236の第1の直線方向V1の一端部の第3の直線方向V3の他端と第6の分岐部232の第1の直線方向V1の一端部の第3の直線方向V3の他端とに連結されている。第7の連結部234は、部分236の第1の直線方向V1の他端部の第3の直線方向V3の他端と第6の分岐部232の第1の直線方向V1の他端部の第3の直線方向V3の他端とに連結されている。なお、第4の基部231から突出する突出部に対して折り曲げ加工を施すことによって、第6の連結部233と第6の分岐部232と第7の連結部234とが構成されている。
第2のエミッタバスバー部230は、第3の区画梁114内に埋め込まれているが、第3の区画梁114の両側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子153,154,155,159,160,161は、この溝部内に収容されており、収容空間117,118内に露出している。言い換えると、この溝部は、収容空間117,118の一部を構成している。
端子153,154,155の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子153,154,155の側面153a,154a,155aは、第4の平面P4内の第4の直線L4上に配置されている。端子159,160,161の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子159,160,161は、第5の平面P5内の第5の直線L5上に配置されている。直線L4,L5は、第3の直線方向V3に垂直な同一平面内に配置されている。なお、直線L4,L5は、実際に存在するものではなく、仮想直線である。
図9は、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とが互いに組み合わされた状態を、第3の直線方向V3に見た状態を示す平面図である。なお、図9では、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とが、互いに接触しているように見えるが、実際には、互いに接触しないように、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220との間には、隙間が規定されている。
コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とは、基部と分岐部との間のスペースを利用して、互いに電気的に接触しないように、コレクタバスバー200のコレクタ連結バスバー部201に対して支持フレーム110の内側にエミッタバスバー220のエミッタ連結バスバー部220aを収容するように、互いに組み合わされている。
第1のコレクタバスバー部202では、第1の連結部205が第1の基部203の第3の直線方向V3の一端と第1の分岐部204の第3の直線方向V3の一端とに連結されているため、第1の基部203の第3の直線方向V3の他端と第1の分岐部204の第3の直線方向V3の他端との間は、開口している。
第1のエミッタバスバー部221では、第5の連結部226が第3の基部222の第3の直線方向V3の他端と第5の分岐部224の第3の直線方向V3の他端とに連結されているため、第3の基部222の第3の直線方向V3の一端と第5の分岐部224の第3の直線方向V3の一端との間は、開口している。
ここで、第1のコレクタバスバー部202に設けられる分岐部及び連結部と、第1のエミッタバスバー部221に設けられる分岐部及び連結部との関係について、図4を用いて説明する。
第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とを第1の直線方向V1に二分する第1の分割平面(第1の仮想分割面)P20を設定する。第1の分割平面P20は、第1の直線方向V1に第1の連結部205と第4の連結部225との間に設定されており、第1の直線方向V1に垂直な平面である。
言い換えると、第1のコレクタバスバー部202の第1の分岐部204と第1の連結部205とは、第1の直線方向V1に第1の分割平面P20に対して一方側に配置され、第1のエミッタバスバー部221の分岐部228と連結部226とは、第1の直線方向V1に第1の分割平面P20に対して他方側に配置されるように、設定されている。さらに、第1のコレクタバスバー部202の第1の基部203及び第1の分岐部204において第1の連結部205が連結される第3の直線方向V3の端部と、第1のエミッタバスバー部221の第3の基部222及び分岐部223,224とにおいて連結部225,226が連結される第3の直線方向V3の端部とは、互いに第3の直線方向V3に反対となるように設定される。
本実施形態では、一例として、上述のように、第1のコレクタバスバー部202では、第1の分岐部204及び第1の連結部205は、第1の直線方向V1に第1の分割平面P20に対して第4の側部111d側に設けられており、第1のエミッタバスバー部221では、第5の分岐部224及び第5の連結部226は、第1の直線方向V1に第1の分割平面P20に対して第3の側部111c側に設けられている。
さらに、第1のコレクタバスバー部202では、第1の連結部205は、第1の基部203の第3の直線方向V3の一端と第1の分岐部204の第3の直線方向V3の一端とに連結されており、第1のエミッタバスバー部221では、第5の連結部226は、第3の基部222の第3の直線方向V3の他端と第5の分岐部224の第3の直線方向V3の他端とに連結されている。
第1のエミッタバスバー部221の第3の基部222において第7の平面P7上に配置される部分227は、第1のコレクタバスバー部202の第1の基部203の第3の直線方向V3の他端と第1の分岐部204の第3の直線方向V3の他端との間を通って、第1の基部203と第1の分岐部204との間に収容されている。
第1のコレクタバスバー部202の第1の基部203において第3の平面P3上に配置される部分207は、第3の基部222及び第5の分岐部224の第3の直線方向V3の一端間を通って、第3の基部222と第5の分岐部224との間に収容されている。
このように、第1のコレクタバスバー部202の分岐部及び連結部を、第1の直線方向V1に第1の分割平面P20に対して一方側に配置し、第1のエミッタバスバー部221の分岐部及び連結部を、第1の直線方向V1に第1の分割平面P20に対して他方側に配置し、さらに、第1のコレクタバスバー部202の基部及び分岐部において連結部が連結される第3の直線方向V3の端部と、第1のエミッタバスバー部221の基部及び分岐部とにおいて連結部が連結される第3の直線方向V3の端部とを、互いに第3の直線方向V3に反対となるように設定することによって、第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とを互いに組み合わせることが可能であるとともに、組み合わせた状態から互いに第3の直線方向V3に離間しようとすると、第1のコレクタバスバー部202が第5の連結部226に接触し、または、第1のエミッタバスバー部221が第1の連結部205に接触することによって、互いに分離することが防止される。
第2のコレクタバスバー部210では、第2の連結部214が第2の基部211の第3の直線方向V3の一端と第2の分岐部212の第3の直線方向V3の一端とに連結されているため、第2の基部211の第3の直線方向V3の他端と第2の分岐部212の第3の直線方向V3の他端との間は、開口している。
第2のエミッタバスバー部230では、連結部233,234が、第4の基部231の第3の直線方向V3の他端と第6の分岐部232の第3の直線方向V3の他端とに連結されており、このため、第4の基部231の第3の直線方向V3の一端と第6の分岐部232の第3の直線方向V3の一端との間は、開口している。
ここで、第2のコレクタバスバー部210に設けられる分岐部及び連結部と、第2のエミッタバスバー部230に設けられる分岐部及び連結部との関係について、図4を用いて説明する。
第2のコレクタバスバー部210と第2のエミッタバスバー部230とを第1の直線方向V1に二分する第2の分割平面(第2の仮想分割面)P21を設定する。第2の分割平面P21は、第1の直線方向V1に連結部214,233間に設定されており、第1の直線方向V1に垂直な平面である。
言い換えると、第2のコレクタバスバー部210の分岐部及び連結部は、第1の直線方向V1に第2の分割平面P21に対して一方側に配置され、第2のエミッタバスバー部230の分岐部及び連結部は、第1の直線方向V1に第2の分割平面P21に対して他方側に配置されるように、設定されている。さらに、第2のコレクタバスバー部210の基部及び分岐部において連結部が連結される第3の直線方向V3の端部と、第2のエミッタバスバー部230の基部及び分岐部とにおいて連結部が連結される第3の直線方向V3の端部とは、互いに第3の直線方向V3に反対となるように設定される。
本実施形態では、一例として、上述のように、第2のコレクタバスバー部210では、第2の分岐部212及び第2の連結部214は、第1の直線方向V1に第2の分割平面P21に対して第4の側部111d側に設けられており、第2のエミッタバスバー部230では、分岐部232及び連結部233,234は、第1の直線方向V1に第2の分割平面P21に対して第3の側部111c側に設けられている。
さらに、第2のコレクタバスバー部210では、第2の連結部214は、第2の基部211の第3の直線方向V3の一端と第2の分岐部212の第3の直線方向V3の一端とに連結されており、第2のエミッタバスバー部230では、連結部233,234は、第4の基部231の第3の直線方向V3の他端と分岐部232の第3の直線方向V3の他端とに連結されている。
第2のエミッタバスバー部230の第4の基部231において第8の平面P8上に配置される端部235は、第2のコレクタバスバー部210の第2の基部211の第3の直線方向V3の他端と第2の分岐部212の第3の直線方向V3の他端との間を通って第2の基部211と第2の分岐部212間に収容される。
第2のコレクタバスバー部210の第6の平面P6上に配置される部分218は、第2のエミッタバスバー部230の第4の基部231及第6の分岐部232の第3の直線方向V3の一端間を通って、第4の基部231と第6の分岐部232との間に収容される。
このように、第2のコレクタバスバー部210の分岐部及び連結部を、第1の直線方向V1に第2の分割平面P21に対して一方側に配置し、第2のエミッタバスバー部230の分岐部及び連結部を、第1の直線方向V1に第2の分割平面P21に対して他方側に配置し、さらに、第2のコレクタバスバー部210の基部及び分岐部において連結部が連結される第3の直線方向V3の端部と、第2のエミッタバスバー部230の基部及び分岐部とにおいて連結部が連結される第3の直線方向V3の端部とを、互いに第3の直線方向V3に反対となるように設定することによって、第2のコレクタバスバー部210と第2のエミッタバスバー部230とを互いに組み合わせることが可能であるとともに、組み合わせた状態から互いに第3の直線方向V3に離間しようとすると、第2のコレクタバスバー部210が第2のエミッタバスバー部230の連結部233,234に接触し、または、第2のエミッタバスバー部230が第2のコレクタバスバー部210の第2の連結部214に接触することによって、互いに分離することが防止される。
第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とにおいて、直線方向V1,V2に互いに対向する部分は、互いに接触することがないように、間隔を有して配置されている。第2のコレクタバスバー部210と第2のエミッタバスバー部230とにおいて、直線方向V1,V2に互いに対向する部分は、互いに接触することがないように、間隔を有して配置されている。連結バスバー部201,220a間には、絶縁部材の一例である、紙材510が設けられている。間に紙材510が挟まれることによって、連結バスバー部201,220aは、互いに接触することがなく、それゆえ、互いに絶縁される。
コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とが上述のように配置されることによって、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とは、互いに電気的接続されることなく、支持フレーム110の厚み内に収容される。
モータU相バスバー240は、図5に示すように、第2の区画梁113内に収容されて、インバータ30を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子とコレクタ端子とが連結可能に形成される第5の基部241と、第3の側部111c内に収容されて第5の基部241に連結されるモータU相連結バスバー部242とを有している。
ここで、第2の区画梁113内に、第9の平面P9と、第10の平面P10と、第11の平面P11と、第12の平面P12とを設定する。なお、平面P9,P10,P11,12は、実際に存在するものではなく、仮想平面である。
第9の平面P9は、第1の区画梁112側の側面の近傍に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。第10の平面P10は、第3の区画梁114側の側面の近傍に配置されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。第11の平面P11は、平面P9,P10の間に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。第12の平面P12は、平面P11,P10間に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。
モータU相バスバー240の説明に戻る。第5の基部241は、外枠111の第3の側部111cから第4の側部111dの直前の位置まで延びている。第5の基部241は、板形状であって、一例として第3の直線方向V3の幅が略一定であり、一例として第2の直線方向V2の厚みが一定である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みに対して大きい。
第5の基部241の第4の側部111d側の一端から第1の直線方向V1に中央近傍までの部分243は、第9の平面P9に沿って延びている。部分243の第1の区画梁112側の側面243aは、平面であって、第9の平面P9内に配置されている。側面243aは、第9の平面P9に平行である。
部分243の第3の直線方向V3の一端には、第19の端子139と、第20の端子140と、第21の端子141と、第22の端子142とが設けられている。端子139,140,141,142は、部分243に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子139,140,141,142の第1の区画梁112側の側面139a,140a,141a,142aは、平面であって第9の平面P9内に配置されている。側面139a,140a,141a,142aは、第9の平面P9に平行である。
第5の基部241において第1の直線方向V1に部分243からU相連結バスバー部242までの部分244は、第11の平面P11上に配置されている。部分243,244を連結する部分245は、第1の直線方向V1に対して斜めに延びている。
第5の基部241は、第2の区画梁113内に埋め込まれている。第2の区画梁113の両側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子139,140,141,142は、この溝部内に収容されており、第2の収容空間116内に露出している。言い換えると、この溝部は、第2の収容空間116の一部を構成している。
端子139,140,141,142の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子139,140,141,142の側面139a,140a,141a,142aは、第9の平面P9内の第9の直線(第2の仮想直線)L9上に配置されている。第9の直線L9は、第1の直線方向V1に平行である。なお、第9の直線L9は、実際に存在するものではなく、仮想直線である。
モータU相連結バスバー部242は、第2の区画梁113内に収容されている。モータU相連結バスバー部242は、電動モータ6のU相端子6aに連結される。
モータV相バスバー250は、第2の区画梁113内に収容されて、インバータ30を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子とコレクタ端子とに連結可能に形成される第6の基部251と、第3の側部111c内に収容されて第6の基部251連結されるモータV相連結バスバー部252とを有している。
第6の基部251は、外枠111の第3の側部111cから第4の側部111dの直前の位置まで延びている。第6の基部251は、板形状であって、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定であり、第2の直線方向V2の厚みが一例として一定である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みよりも大きい。
第6の基部251の第4の側部111d側の一端から第1の直線方向V1に中央近傍までの部分253は、第10の平面P10に沿って延びている。部分253の第3の区画梁114側の側面253aは、平面であって、第10の平面P10内に配置されている。側面253aは、第10の平面P10に平行である。
部分253の第3の直線方向V3の一端には、第25の端子145と、第26の端子146と、第27の端子147と、第28の端子148とが設けられている。端子145,146,147,148は、第6の基部251に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子145,146,147,148の第3の区画梁114側の側面145a,146a,147a,148a、平面であって第10の平面P10内に配置されている。側面145a,146a,147a,148aは、第10の平面P10に平行である。
第6の基部251の第3の側部111c側の端部254は、第12の平面P12上に配置されている。第6の基部251において部分253と端部254とを連結する部分255は、第1の直線方向V1に対して斜めに延びている。
第6の基部251は、第2の区画梁113内に埋め込まれているが、第2の区画梁113の両側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子145,146,147,148は、この溝部内に収容されており、第3の収容空間117内に露出している。言い換えると、この溝部は、第3の収容空間117の一部を構成している。
端子145,146,147,148の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子145,146,147,148の側面145a,146a,147a,148aは、第10の平面P10内の第10の直線L(第3の仮想直線)10上に配置されている。第10の直線L10は、第1の直線方向V1に平行である。なお、第10の直線L10は、実際に存在するものではなく、仮想直線である。
モータV相連結バスバー部252は、第4の側部111d内に収容されており、電動モータ6のV相端子6bに電気的に接続される。
モータW相バスバー260は、図6に示すように、第2の側部111bの厚み内に収容されて、インバータ30を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子とコレクタ端子とを連結可能に形成される第7の基部261と、第3の側部111c内に収容されて第7の基部261に連結されるモータW相連結バスバー部262とを有している。
ここで、第2の側部111b内に、第13の平面P13と、第14の平面P14とを設定する。なお、平面P13,P14は、実際に存在するものではなく、仮想平面である。第13の平面P13は、第2の側部111bにおいて第3の区画梁114側の側面の近傍に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。第14の平面P14は、第13の平面P13に対して第2の直線方向V2に支持フレーム110の外側に配置されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。
モータW相バスバー260の説明に戻る。第7の基部261は、外枠111の第3の側部111cから第4の側部111dの直前の位置まで延びている。第7の基部261は、板形状であって、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定であり、第2の直線方向V2の厚みが一例として一定である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みに対して大きい。
第7の基部261の第4の側部111d側の一端から第1の直線方向V1に中央近傍までの部分263は、第13の平面P13に沿って延びている。部分263の第3の区画梁114側の側面263aは、平面であって、第13の平面P13内に配置されている。側面263aは、第13の平面P13に平行である。
部分263の第3の直線方向V3の一端には、第43の端子163と、第44の端子164と、第45の端子165と、第46の端子166とが設けられている。端子163,164,165,166は、第7の基部261に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子163,164,165,166の第3の区画梁114側の側面163a,164a,165a,166aは、平面であって第13の平面P13内に配置されている。側面163a,164a,165a,166aは、第13の平面P13に平行である。
第7の基部261の第3の側部111c側の端部264は、第14の平面P14上に配置されている。第7の基部261の部分263と端部264とを連結する部分195は、第1の直線方向V1に対して斜めに延びている。
第7の基部261は、第2の側部111b内に埋め込まれているが、第2の側部111bの側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子163,164,165,166は、この溝部内に収容されており、第4の収容空間118内に露出している。言い換えると、この溝部は、第4の収容空間118の一部を構成している。
端子163,164,165,166の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子163,164,165,166の側面163a,164a,165a,166aは、第13の平面P13内の第13の直線(第6の仮想直線)L13上に配置されている。第13の直線L13は、第1の直線方向V1に平行である。なお、第13の直線L13は、実際に存在するものではなく、仮想直線である。
モータW相連結バスバー部262は、第4の側部111d内に収容されており、電動モータ6のW相端子6cに電気的に接続される。
ジェネレータU相バスバー270は、第2の区画梁113の厚み内に収容されてAC−DCコンバータ40を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子とコレクタ端子とを連結可能に形成される第8の基部271と、第3の側部111c内に収容されるジェネレータU相連結バスバー部272と、第2の区画梁113内に収容されて第8の基部271とジェネレータU相連結バスバー部272とに連結される第9の連結部273とを有している。
第8の基部271は、外枠111の第3の側部111cの近傍に設けられており、第9の平面P9に沿って延びている。第8の基部271は、板形状であって、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定であり、第2の直線方向V2の厚みが一例として一定である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みに対して大きい。第8の基部271の第1の区画梁112側の側面271aは、平面であって、第9の平面P9内に配置されている。側面271aは、第9の平面P9に平行である。
第8の基部271の第3の直線方向V3の一端には、第23の端子143と、第24の端子144とが設けられている。端子143,144は、第8の基部271に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子143,144の第1の区画梁112側の側面143a,144aは、平面であって第9の平面P9内に配置されている。側面143a,144aは、第9の平面P9に平行である。
ジェネレータU相連結バスバー部272は、第4の側部111d内に収容されており、ジェネレータ7のU相端子7aに電気的に接続される。第9の連結部273は、第8の基部271及びジェネレータU相連結バスバー部272の第3の直線方向V3の他端に連結されている。第9の連結部273は、第3の直線方向V3に垂直な板形状である。
第9の連結部273は、図4に示すように、第2の区画梁113内において、モータU相バスバー240とモータV相バスバー250とに対して、第3の直線方向V3に離れた位置に配置されており、これらバスバー240,250に対して電気的に接触していない。
第8の基部271は、第2の区画梁113内に埋め込まれているが、第2の区画梁113の両側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子143,144は、この溝部内に収容されており、第1の収容空間115内に露出している。言い換えると、この溝部は、第1の収容空間115の一部を構成している。
端子143,144の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子143,144の側面143a,144aは、第9の平面P9内の第9の直線L9上に配置されている。
ジェネレータV相バスバー280は、図5に示すように、第2の区画梁113内に収容されてAC−DCコンバータ40を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子とコレクタ端子とを連結可能に形成される第9の基部281と、第4の側部111d内に収容されて第9の基部281に連結されるジェネレータV相連結バスバー部282を有している。
第9の基部281は、外枠111の第3の側部111cの近傍に設けられており、第10の平面P10に沿って延びている。第9の基部281は、板形状であって、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定であり、第2の直線方向V2の厚みが一例として一定である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みに対して大きい。第9の基部281の第3の区画梁114側の側面281aは、平面であって、第10の平面P10内に配置されている。側面281aは、第10の平面P10に平行である。
第9の基部281の第3の直線方向V3の一端には、第29の端子149と、第30の端子150とが設けられている。端子149,150は、第9の基部281に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子149,150の第3の区画梁114側の側面149a,150aは、平面であって第10の平面P10内に配置されている。側面149a,150aは、第10の平面P10に平行である。
ジェネレータV相連結バスバー部282は、第4の側部111d内に収容されており、ジェネレータ7のV相端子7bに電気的に接続される。
第9の基部281は、第2の区画梁113内に埋め込まれているが、第2の区画梁113の両側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子149,150は、この溝部内に収容されており、第3の収容空間117内に露出している。言い換えると、この溝部は、第3の収容空間117の一部を構成している。
端子149,150の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子149,150の側面149a,150aは、第10の平面P10内の第10の直線L10上に配置されている。
ジェネレータW相バスバー290は、第2の側部111bの厚み内に収容されてAC−DCコンバータ40を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子とコレクタ端子とを連結可能に形成される第10の基部291と、第3の側部111c内に収容されて第10の基部291に連結されるジェネレータW相連結バスバー部292とを有している。
第10の基部291は、外枠111の第3の側部111cの近傍に設けられており、第13の平面P13に沿って延びている。第10の基部291は、板形状であって、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定であり、第2の直線方向V2の厚みが一例として一定である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みに対して大きい。第10の基部291の第3の区画梁114側の側面291aは、平面であって、第13の平面P13内に配置されている。側面291aは、第13の平面P13に平行である。
第10の基部291の第3の直線方向V3の一端には、第47の端子167と、第48の端子168とが設けられている。端子167,168は、第10の基部291に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子167,168の第3の区画梁114側の側面167a,168aは、平面であって第13の平面P13内に配置されている。側面167a,168aは、第13の平面P13に平行である。
ジェネレータW相連結バスバー部292は、第3の側部111c内に収容されており、ジェネレータ7のW相端子7cに電気的に接続される。
第10の基部291は、第2の側部111b内に埋め込まれているが、第2の側部111bの側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子167,168は、この溝部内に収容されており、第4の収容空間118内に露出している。言い換えると、この溝部は、第4の収容空間118の一部を構成する。
端子167,168の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子167,168の側面167a,168aは、第13の平面P13内の第13の直線L13上に配置されている。
上下アーム構成バスバー320は、第1の側部111a内に収容されて、DC−DCコンバータ20を構成する複数の半導体モジュールのうちの一部のエミッタ端子と残りの半導体モジュールのコレクタ端子とに連結可能に形成される第11の基部321と、第3の側部111c内に収容されて第11の基部321に連結される連結バスバー部322とを有している。
第11の基部321は、外枠111の第1の側部111aの厚み内に収容されており、第3の側部111cから第4の側部111dの直前の位置まで延びている。第11の基部321は、板形状であって、第3の直線方向V3の幅が一例として略一定であり、第2の直線方向V2の厚みが一例として一定である。第3の直線方向V3の幅は、第2の直線方向V2の厚みに対して大きい。
ここで、第1の側部111a内に第15の平面P15を設定する。なお、第15の平面P15は、実際に存在するものではなく、仮想平面である。第15の平面P15は、第1の側部111aの第1の区画梁112側の側面の近傍に設定されており、第2の直線方向V2に垂直な平面である。
上下アーム構成バスバー320の説明に戻る。第11の基部321の第1の区画梁112側の側面321aは、平面であって、第15の平面P15内に配置されている。側面321aは、第15の平面P15に平行である。
第11の基部321の第3の直線方向V3の一端には、第1の端子121と、第2の端子122と、第3の端子123と、第4の端子124と、第5の端子125と、第6の端子126とが設けられている。端子121,122,123,124,125,126は、第11の基部321に対して第3の直線方向V3に突出している。
端子121,122,123,124,125,126の第1の区画梁112側の側面121a,122a,123a,124a,125a,126aは、平面であって第15の平面P15内に配置されている。側面121a,122a,123a,124a,125a,126aは、第15の平面P15に平行である。
連結バスバー部322は、第4の側部111d内に収容されており、後術される電池正極バスバー300に連結可能に形成されている。
第11の基部321は、第1の側部111a内に埋め込まれているが、第1の側部111aの側面部には、図3に示すように、端子が露出するように溝部が形成されている。端子121,122,123,124,125,126は、この溝部内に収容されており、第1の収容空間115内に露出している。言い換えると、この溝部は、第1の収容空間115の一部を構成している。
端子121,122,123,124,125,126の第3の直線方向V3の位置を具体的に説明すると、端子121,122,123,124,125,126の側面121a,122a,123a,124a,125a,126aは、第15の平面P15内の第15の直線L15上に配置されている。第15の直線L15は、第1の直線方向V1に平行である。なお、第15の直線L15は、実際に存在するものではなく、仮想直線である。
端子121〜174の側面121a〜174aが配置される直線L1,L2,L14,L5,L9,L10,L13,L15は、第3の直線方向V3に垂直な同一平面内に配置されている。
電池正極バスバー300は、電池5の正極と連結バスバー部322とに接続可能に形成され、第1の側部111a内と、第1の側部111aと第4の側部111dとが連結される外枠111の角部の内とに収容されている。電池負極バスバー310は、電池5の負極とエミッタバスバー220とに接続可能に形成され、第1の側部111a内と第3の側部111c内に収容されている。
なお、電池正極バスバー300は、図1に示すように、配線手段330を介して、上下アーム構成バスバー320に接続される。モータU相バスバー240とモータV相バスバー250とモータW相バスバー260とは、配線手段340を介して、電動モータ6の相端子6a〜6cに接続されている。同様に、ジェネレータU相バスバー270とジェネレータV相バスバー280とジェネレータW相バスバー290とは、ジェネレータ7の相端子7a〜7cとに、配線手段350を介して電気的に接続されている。
半導体モジュールは、本実施形態では一例として24個用いられている。これら半導体モジュールに、順番に、151〜175の符号を付す。各半導体モジュールは、互いに同じ構造である。半導体モジュールは、収容空間115〜118内に、各々6個ずつ収容されている。
各半導体モジュール171〜175の構造は、同じであるので、第1の半導体モジュール171を、図10〜15を用いて、代表して説明する。半導体モジュール172〜175は、その各要素に第1の半導体モジュール171の各要素と同じ符号を付して説明を省略する。図10,11は、第1の半導体モジュール171を示す斜視図である。図10,11に示すように、第1の半導体モジュール171は、いわゆる両面放熱型および垂直実装型として、構成されている。
図12,13は、第1の半導体モジュール171が有する後述されるモールド樹脂体を透過して第1の半導体モジュール171の内部を示す斜視図である。図14は、モールド樹脂体を透過して第1の半導体モジュール171の内部を示す側面図である。図15は、第1の半導体モジュール171を示す分解斜視図である。
第1の半導体モジュール171は、例えば、銅を主材料として形成された角柱形状の第1の導電体41と、銅を主材料として形成された角柱形状の第2の導電体42と、これら導電体41,42間に挟まれて導電体41,42に接合される第1の半導体素子50と第2の半導体素子55とを有している。
第1の導電体41は、1つの主面が矩形状の接合面43を構成し、接合面43と直交する底面44が放熱面を構成している。第2の導電体42は、横方向の長さが第1の導電体41の横方向の長さとほぼ等しく、厚さが第1の導電体41の厚さよりも小さく、例えば、約3分の1程度に形成されている。更に、第2の導電体42の高さは、第1の導電体41の高さよりも低く形成されている。
第2の導電体42は、1つの主面が矩形状の接合面45を構成し、更に、この接合面45と直交する底面46が放熱面を構成している。第2の導電体42は、その接合面45が第1の導電体41の接合面43と平行に対向し、かつ、底面46が第1の導電体41の底面46と同一平面上に位置する。
なお、第1の導電体41において、接合面43と底面44とは直交し、すなわち、互いに垂直に形成されているが、これに限らず、直角以外の異なる角度で交差してもよい。同様に、第2の導電体42において、接合面45と底面46とは直交し、すなわち、互いに垂直に形成されているが、これに限らず、直角以外の異なる角度で交差してもよい。
第1の半導体素子50は、パワー半導体素子、例えば、IGBT(insulated gate bipolar transistor)素子である。第1の半導体素子50は、矩形板状に形成され、表面および裏面に異なる電極を有している。第1の半導体素子50の一方の表面に、複数、例えば、4つの接続端子54が形成されている。第1の半導体素子50の表面および裏面は、電極部分および接続端子部分を除いて、絶縁膜、例えば、ポリイミドのフィルムで覆われている。
第2の半導体素子55は、FWD(Free Wheeling Diode )素子である。第2の半導体素子55は、矩形板状に形成され、表面および裏面に異なる電極を有している。第2の半導体素子55の表面および裏面は、矩形状の電極部分を除いて、絶縁膜、例えば、ポリイミドのフィルムで覆われている。
第1の半導体素子50は、第1の導電体41の接合面43に対して平行に配置され、一方の電極が例えば矩形状の半田シートにより第1の導電体41の接合面43に接合されている。
第2の半導体素子55は、第1の導電体41の接合面43に対して平行に配置され、更に、第1の導電体41の長手方向に隙間を置いて第1の半導体素子50と並んで配置されている。第2の半導体素子55は、一方の電極が例えば矩形状の半田シートにより第1の導電体41の接合面43に接合されている。
このように、第1の半導体素子50と第2の半導体素子55とは、第1の導電体41の接合面43と平行に、かつ、第1の導電体の底面44に対して垂直に配置されている。また、第1の導電体41の接合面43には、例えば矩形状の半田シートが設けられている。半田シートは、第1の半導体素子50の側方に並んで位置している。
第1の半導体素子50の他方の電極上に例えば矩形状の半田シートを介して、位置決め用の第1の凸型導電体51が接合されている。第1の凸型導電体51は、例えば、銅を主材料として形成されている。第1の凸型導電体51は、扁平な直方体形状の装置本体51aと、本体の一方の主面から突出し、装置本体51aよりも小径で扁平な直方体形状の凸部52とを有している。本体と凸部52とは、一体に形成されている。第1の凸型導電体51は、装置本体51aの平坦な主面側が半田シートにより第1の半導体素子50の電極に電気的かつ機械的に接合されている。
第2の半導体素子55の他方の電極上に例えば矩形状の半田シートを介して、位置決め用の第2の凸型導電体56が接合されている。第2の凸型導電体56は、例えば、銅を主材料として形成されている。第2の凸型導電体56は、扁平な直方体形状の装置本体56aと、装置本体56aの一方の主面から突出し、装置本体56aよりも小径で扁平な直方体形状の凸部57とを有している。装置本体56aと凸部57とは、一体に形成されている。第2の凸型導電体56は、装置本体56aの平坦な主面側が半田シートにより第2の半導体素子55の電極に電気的かつ機械的に接合されている。
第1の半導体モジュール171は、コレクタ端子61と、エミッタ端子62と、エミッタ端子62に連続する接続部63と、複数、例えば、5本の信号端子64とを有している。
エミッタ端子62は、独立して形成されている。エミッタ端子62は、その基端部が半田シートにより第1の導電体41の接合面43に接合されている。エミッタ端子62は、第1の導電体41の長手方向一端から後術するモールド樹脂体68の外側に突出している。エミッタ端子62は、第1の導電体41側へ直角に折り曲げられ、モールド樹脂体68の端面とほぼ平行に対向している。エミッタ端子62の側端面62aは、平面である。
コレクタ端子61は、その基端部が接続部63に連結されている。コレクタ端子61は、第1の導電体41の長手方向他端側からモールド樹脂体の外側に突出している。コレクタ端子61は、第1の導電体41側へ直角に折り曲げられ、第1の半導体モジュール171の他端面とほぼ平行に対向している。コレクタ端子61の側端面61aは、側端面62aに平行な平面である。
接続部63は、細長い矩形板状に形成されている。接続部63には、位置決め用の矩形状の第1の開口65と第2の開口66とが並んで形成されている。第1の開口65は、第1の凸型導電体51の凸部52が嵌合可能な大きさで、かつ、第1の凸型導電体51の装置本体51aよりも小さく形成されている。第2の開口66は、第2の凸型導電体56の凸部57が嵌合可能な大きさで、かつ、第2の凸型導電体56の装置本体56aよりも小さく形成されている。
接続部63の第2の導電体42側の表面において第1の開口65と第2の開口66とを含む領域には、浅い矩形状の凹所67が形成されている。接続部63は、その上縁から上方に突出する3本の支持突起を一体に有している。真ん中の支持突起から一本の信号端子64が上方へ延びている。
接続部63とコレクタ端子61とは、凸部52,57が開口65,66にそれぞれ係合した状態で、第1の凸型導電体51と第2の凸型導電体56とに接合されている。接続部63と、凸部52,57とは、接続部63の凹所67内に配置された例えば矩形状の半田シートにより、第2の導電体42の接合面45に電気的および機械的に接合されている。すなわち、接続部63と、第1の凸型導電体51と、第2の凸型導電体56と、第2の導電体42とは、半田シートにより相互に接合されている。
このように、第1の半導体素子50の電極と、第2の半導体素子55の電極とは、凸型導電体51,56を介して、第2の導電体42の接合面45に電気的に接合されている。
第1の半導体素子50と第2の半導体素子55とは、第1の導電体41と第2の導電体42との間に挟まれ、接合面43,45と平行に、かつ、底面44,46に対して垂直な姿勢になる。
信号端子64は、後述するモールド樹脂体68から上方に突出し、第1の導電体41の接合面43に対して平行に延びている。4本の信号端子64の基端は、ボンディングワイヤにより、第1の半導体素子50の接続端子54に接続されている。
第1の半導体モジュール171は、上述した構成部材を被覆した絶縁材で形成されるモールド樹脂体68を有している。モールド樹脂体68で覆われる部分が、本体部500となる。モールド樹脂体68は、ほぼ直方体形状に形成されている。モールド樹脂体68は、周面として、底面71と、第1の側面72と、第2の側面73と、天井面74と、第1の端面75と、第2の端面76とを有している。底面71は、第1の導電体41の底面44と第2の導電体42の底面46とが露出しており、かつ、平坦な面に形成されている。第1の側面72は、底面71に対して垂直に延びる平坦な面に形成されている。
第2の側面73は、第1の側面72と底面71に対して垂直に延びるとともに第1の側面72と平行に対向している。天井面74は、第1の側面72および第2の側面73間に位置し底面71と対向する。第1の端面75は、底面71および第1の、第2の側面の一端と交差して延びるように形成されている。第2の端面76は、底面71および側面72,73の他端と交差して延びるように形成されている。本実施形態において、第1の側面72と第2の側面73とは、接合面43,45と平行に位置している。
5本の信号端子64と、コレクタ端子61と、エミッタ端子62とは、モールド樹脂体68の長手方向中央に位置する中心線に対して、左右対称に配置されている。
次に、上述した、DC−DCコンバータ20と、インバータ30と、AC−DCコンバータ40とを説明する。
DC−DCコンバータ20は、図1に示すように、第1の半導体モジュール171と、第2の半導体モジュール172と、第3の半導体モジュール173と、第4の半導体モジュール174と、第5の半導体モジュール175と、第6の半導体モジュール176と、入力コンデンサ21と、リアクトル22と、平滑コンデンサ31を有しており、これらが、上述した配線構造120によって接続されることによって、構成されている。
第1の半導体モジュール171の半導体素子50,55は、並列接続されており、上アームを構成している。第4の半導体モジュール174の半導体素子50,55は、並列接続されており、下アームを構成している。そして、半導体モジュール171,174を直列接続することによって、上下アーム401が構成される。
同様に、第2の半導体モジュール172と第5の半導体モジュール175とが直列接続することによって、上下アーム402が構成されている。第3の半導体モジュール173と第6の半導体モジュール176とが直列接続することによって、上下アーム403が構成されている。下アーム401〜403は、互いに並列に接続される。
DC−DCコンバータ20は、電池5から供給される直流電力を、入力コンデンサ21とリアクトル22を通して半導体モジュール171〜156で昇圧して、平滑コンデンサ31に印加する。
DC−DCコンバータ20を構成する半導体モジュール171〜176の、受熱面101上での配置について説明する。図16は、半導体モジュールの配置を示す概略図である。図16に示すように、半導体モジュール171〜176は、第1の収容空間115内に収容される。
第1の半導体モジュール171は、第1の収容空間115の第4の側部111d側の一端に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第1の側部111a側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第1の区画梁112側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第1の端子121の側面121aに面接触し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第7の端子127の側面127aに面接触している。
言い換えると、第1の半導体モジュール171は、エミッタ端子62の側端面62aが第1の端子121の側面121aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第7の端子127の側面127aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第1の端子121の側面121aに面接触する側端面62aは、第15の直線L15上に位置し、コレクタ端子61において第7の端子127の側面127aに面接触する側端面61aは、第1の直線L1上に配置される。
第2の半導体モジュール172は、第1の半導体モジュール171に第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第1の側部111a側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第1の区画梁112側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第2の端子122の側面122aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第8の端子128の側面128に面接触している。
言い換えると、第2の半導体モジュール172は、エミッタ端子62の側端面62aが第2の端子122の側面122aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第8の端子128の側面128aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第2の端子122の側面122aに面接触する側端面62aは、第15の直線L15上に位置し、コレクタ端子61において第8の端子128の側面128aに面接触する側端面61aは、第1の直線L1上に配置される。
第3の半導体モジュール173は、第2の半導体モジュール172に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第1の側部111a側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第1の区画梁112側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第3の端子123に接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第9の端子129に接触している。
言い換えると、第3の半導体モジュール173は、エミッタ端子62の側端面62aが第3の端子123の側面123aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第9の端子129の側面129aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第3の端子123の側面123aに面接触する側端面62aは、第15の直線L15上に位置し、コレクタ端子61において第9の端子129の側面129aに面接触する側端面61aは、第1の直線L1上に配置される。
第4の半導体モジュール174は、第3の半導体モジュール173に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第1の区画梁112側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第1の側部111a側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第10の端子130の側面130aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第4の端子124の側面124aに面接触している。
言い換えると、第4の半導体モジュール174は、エミッタ端子62の側端面62aが第10の端子130の側面130aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第4の端子124の側面124に面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第4の端子124に接触する側端面61aは、第15の直線L15上に位置し、エミッタ端子62において第10の端子130に接触する側端面62aは、第1の直線L1上に配置される。
第5の半導体モジュール175は、第4の半導体モジュール174に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第1の区画梁112側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第1の側部111a側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第11の端子131の側面131aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第5の端子125の側面125aに面接触している。
言い換えると、第5の半導体モジュール175は、エミッタ端子62の側端面62aが第11の端子131の側面131aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第5の端子125の側面125aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第5の端子125の側面125aに面接触する側端面61aは、第15の直線L15上に位置し、エミッタ端子62において第11の端子131の側面131aに面接触する側端面62aは、第1の直線L1上に配置される。
第6の半導体モジュール176は、第5の半導体モジュール175に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第1の区画梁112側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第1の側部111a側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第12の端子132の側面132aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第6の端子126の側面126aに面接触している。
言い換えると、第6の半導体モジュール176は、エミッタ端子62の側端面62aが第12の端子132の側面132aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第6の端子126の側面126aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第6の端子126の側面126aに面接触する側端面61aは、第15の直線L15上に位置し、エミッタ端子62において第12の端子132の側面132aに面接触する側端面62aは、第1の直線L1上に配置される。
このように、半導体モジュール171,172,173のエミッタ端子62と半導体モジュール174,175,176のコレクタ端子61は、上下アーム構成バスバー320に電気的に接続されることによって、互いに電気的に接続される。半導体モジュール171,172、173のコレクタ端子61は、コレクタバスバー200に電気的に接続される。半導体モジュール174,175,176のエミッタ端子62は、エミッタバスバー220に電気的に接続される。
次に、インバータ30について説明する。インバータ30は、図1に示すように、半導体モジュール177〜188を有しており、これら半導体モジュール177〜188が、配線構造120によって電気的に接続されることによって、構成されている。
第7の半導体モジュール(U相上アーム用スイッチング装置)177と、第8の半導体モジュール(U相上アーム用スイッチング装置)178と、第9の半導体モジュール(U相下アーム用スイッチング装置)179と、第10の半導体モジュール(U相下アーム用スイッチング装置)180とは、電動モータ6のU相端子6aに接続されるU相上下アーム404を構成する。
第7の半導体モジュール177の半導体素子50,55は、並列接続されており、U相上アームを構成している。第9の半導体モジュール179の半導体素子50,55は、並列接続されており、U相下アームを構成している。そして、半導体モジュール177,179が直列接続されることによって、U相上下アーム404が構成される。
同様に、第8の半導体モジュール178と第10の半導体モジュール180とが直列接続されることによって、U相上下アーム404が構成される。これら2つのU相上下アーム404は、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とに並列接続される。
第11の半導体モジュール(V相上アーム用スイッチング装置)181と、第12の半導体モジュール(V相上アーム用スイッチング装置)182と、第13の半導体モジュール(V相下アーム用スイッチング装置)183と、第14の半導体モジュール(V相下アーム用スイッチング装置)184とは、電動モータ6のV相端子6bに接続されるV相上下アーム405を構成する。
第11の半導体モジュール181の半導体素子50,55は、並列接続されており、V相上アームを構成している。第13の半導体モジュールの半導体素子50,55は、並列接続されており、V相下アームを構成している。そして、半導体モジュール181,183が直列接続されることによって、V相上下アーム405が構成される。
同様に、第12の半導体モジュール182と第14の半導体モジュール184とが直列接続されることによって、V相上下アーム405と構成される。これら2つのV相上下アーム405は、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とに並列接続される。
第15の半導体モジュール(W相上アーム用スイッチング装置)185と、第16の半導体モジュール(W相上アーム用スイッチング装置)186と、第17の半導体モジュール(W相下アーム用スイッチング装置)187と、第18の半導体モジュール(W相下アーム用スイッチング装置)188とは、電動モータ6のW相端子6cに接続されるW相上下アームを構成している。
第15の半導体モジュール185の半導体素子50,55は、並列接続されており、W相上アームを構成している。第17の半導体モジュール187の半導体素子50,55は、並列接続されており、W相下アームを構成している。そして、半導体モジュール185,187が直列接続されることによって、W相上下アーム406が構成される。
同様に、第16の半導体モジュール186と第18の半導体モジュール188とが直列接続されることによって、W相上下アーム406が構成される。これら2つのW相上下アーム406は、並列接続される。上下アーム404〜406は、互いに並列に接続されている。
次に、インバータ30を構成する半導体モジュール177〜188の受熱面101上の配置について、説明する。
U相上下アーム404を構成する半導体モジュール177〜180は、図16に示すように、第2の収容空間116内に収容されている。第7の半導体モジュール177は、第2の収容空間116の第1の直線方向V1に第4の側部111d側の一端に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、コレクタ端子61の側端面61aが第1の区画梁112側に位置し、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、コレクタ端子61の側端面61aが第13の端子133の側面133aに面接触し、エミッタ端子62の側端面62aが第19の端子139の側面139aに面接触している。
言い換えると、第7の半導体モジュール177は、コレクタ端子61の側端面61aが第13の端子133の側面133aに面接触するように、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第19の端子139の側面139aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第13の端子133の側面133aに面接触する側端面61aは、第2の直線L2上に位置し、エミッタ端子62において第13の端子133の側面133aに面接触する側端面62aは、第9の直線L9上に配置される。
第8の半導体モジュール178は、第7の半導体モジュール177に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、コレクタ端子61の側端面61aが第1の区画梁112側に位置し、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、コレクタ端子61の側端面61aが第14の端子134の側面134aに面接触し、エミッタ端子62の側端面62aが第20の端子140の側面140aに面接触している。
言い換えると、第8の半導体モジュール178は、コレクタ端子61の側端面61aが第14の端子134の側面134aに面接触するように、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第20の端子140の側面140aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第14の端子134の側面134aに面接触する側端面61aは、第2の直線L2上に位置し、エミッタ端子62において第20の端子140の側面140aに面接触する側端面62aは、第9の直線L9上に配置される。
第9の半導体モジュール179は、第8の半導体モジュール178に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第1の区画梁112側に位置し、コレクタ端子61の側端面61aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第15の端子135の側面135aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第21の端子141の側面141aに面接触している。
言い換えると、第9の半導体モジュール179は、エミッタ端子62の側端面62aが第15の端子135の側面135aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第21の端子141の側面141aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第15の端子135の側面135aに面接触する側端面62aは、第2の直線L2上に位置し、コレクタ端子61において第21の端子141の側面141aに面接触する側端面61aは、第9の直線L9上に配置される。
第10の半導体モジュール180は、第9の半導体モジュール179に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第1の区画梁112側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第16の端子136の側面136aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第22の端子142の側面142aに面接触している。
言い換えると、第10の半導体モジュール180は、エミッタ端子62の側端面62aが第16の端子136の側面136aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第22の端子142の側面142aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第16の端子136の側面136aに面接触する側端面62aは、第2の直線L2上に位置し、コレクタ端子61において第22の端子142の側面142aに面接触する側端面61aは、第9の直線L9上に配置される。
このように、U相上アームを構成する半導体モジュール177,178は、コレクタ端子61がコレクタバスバー200に電気的に接続され、エミッタ端子62がモータU相バスバー240に電気的に接続される。U相下アームを構成する半導体モジュール179,160は、コレクタ端子61がモータU相バスバー240に電気的に接続され、エミッタ端子62がエミッタバスバー220に電気的に接続される。
V相上下アーム405を構成する半導体モジュール181〜184は、第3の収容空間117内に収容されている。第11の半導体モジュール181は、第3の収容空間117の第1の直線方向V1の第4の側部111d側の一端に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、コレクタ端子61の側端面61aが第3の区画梁114側に位置し、エミッタ端子62の側端面62aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、コレクタ端子61の側端面61aが第31の端子151の側面151aに面接触し、エミッタ端子62の側端面62aが第25の端子145の側面145aに面接触している。
言い換えると、第11の半導体モジュール181は、コレクタ端子61の側端面61aが第31の端子151の側面151aに面接触するように、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第25の端子145の側面145aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第31の端子151の側面151aに面接触する側端面61aは、第4の直線L4上に位置し、エミッタ端子62において第25の端子145の側面145aに面接触する側端面62aは、第10の直線L10上に配置されている。
第12の半導体モジュール182は、第11の半導体モジュール181に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、コレクタ端子61の側端面61aが第3の区画梁114側に位置し、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、コレクタ端子61の側端面61aが第32の端子152の側面152aに面接触し、エミッタ端子62の側端面62aが第26の端子146の側面146aに面接触している。
言い換えると、第12の半導体モジュール182は、コレクタ端子61の側端面61aが第32の端子152の側面152aに面接触するように、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第26の端子146の側面146aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第32の端子152の側面152に面接触する側端面61aは、第4の直線L4上に位置し、エミッタ端子62において第26の端子146の側面146aに面接触する側端面62aは、第10の直線L10上に配置されている。
第13の半導体モジュール183は、第12の半導体モジュール182に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第3の区画梁114側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第33の端子153の側面153aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第27の端子147の側面147aに面接触している。
言い換えると、第13の半導体モジュール183は、エミッタ端子62の側端面62aが第33の端子153の側面153aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第27の端子147の側面147aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第33の端子153の側面153aに面接触する側端面62aは、第4の直線L4上に位置し、コレクタ端子61において第27の端子147の側面147aに面接触する側端面61aは、第10の直線L10上に配置されている。
第14の半導体モジュール184は、第13の半導体モジュール183に第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第3の区画梁114側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第34の端子154の側面154aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第28の端子148の側面148aに面接触している。
言い換えると、第14の半導体モジュール184は、エミッタ端子62の側端面62aが第34の端子154の側面154aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第28の端子148の側面148aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第34の端子154の側面154aに面接触する側端面62aは、第4の直線L4上に位置し、コレクタ端子61において第28の端子148の側面148aに面接触する側端面61aは、第10の直線L10上に配置されている。
このように、V相上アームを構成する半導体モジュール181,182は、コレクタ端子61がコレクタバスバー200に電気的に接続され、エミッタ端子62がモータV相バスバー250に電気的に接続される。V相下アームを構成する半導体モジュール183,184は、コレクタ端子61がモータV相バスバー250に電気的に接続され、エミッタ端子62がエミッタバスバー220に電気的に接続される。
W相上下アーム406を構成する半導体モジュール185〜188は、第4の収容空間118内に収容されている。第15の半導体モジュール185は、第4の収容空間118の第1の直線方向V1に第4の側部111d側の一端に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、コレクタ端子61の側端面61aが第3の区画梁114側に位置し、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第2の側部111b側に位置するように配置されており、コレクタ端子61の側端面61aが第37の端子157の側面157aに面接触し、エミッタ端子62の側端面62aが第43の端子163の側面163aに面接触している。
言い換えると、第15の半導体モジュール185は、コレクタ端子61の側端面61aが第37の端子157の側面157aに面接触するように、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第43の端子163の側面163aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第37の端子157の側面157aに面接触する側端面61aは、第5の直線L5上に位置し、エミッタ端子62において第43の端子163の側面163aに面接触する側端面62aは、第13の直線L13上に配置されている。
第16の半導体モジュール186は、第15の半導体モジュール185に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、コレクタ端子61の側端面61aが第3の区画梁114側に位置し、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第2の第2の側部111b側に位置するように配置されており、コレクタ端子61の側端面61aが第38の端子158の側面158aに面接触し、エミッタ端子62の側端面62aが第44の端子164の側面164aに面接触している。
言い換えると、第16の半導体モジュール186は、コレクタ端子61の側端面61aが第38の端子158の側面158aに面接触するように、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第44の端子164の側面164aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第38の端子158の側面158aに面接触する側端面61aは、第5の直線L5上に位置し、エミッタ端子62において第44の端子164の側面164aに面接触する側端面62aは、第13の直線L13上に配置されている。
第17の半導体モジュール187は、第16の半導体モジュール186に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第3の区画梁114側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第2の側部111b側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第39の端子159の側面159aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第45の端子165の側面165aに面接触している。
言い換えると、第17の半導体モジュール187は、エミッタ端子62の側端面62aが第39の端子159の側面159aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第45の端子165の側面165aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第39の端子159の側面159aに面接触する側端面62aは、第5の直線L5上に位置し、コレクタ端子61において第45の端子165の側面165aに面接触する側端面61aは、第13の直線L13上に配置されている。
第18の半導体モジュール188は、第17の半導体モジュール187に対して第1の直線方向V1に隣接する位置に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第3の区画梁114側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第2の側部111b側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第40の端子160の側面160aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第46の端子166の側面166aに面接触している。
言い換えると、第18の半導体モジュール188は、エミッタ端子62の側端面62aが第40の端子160の側面160aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第46の端子166の側面166aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第40の端子160の側面160aに面接触する側端面62aは、第5の直線L5上に位置し、コレクタ端子61において第46の端子166の側面166aに面接触する側端面62aは、第13の直線L13上に配置されている。
このように、W相上アームを構成する半導体モジュール185,186は、コレクタ端子61がコレクタバスバー200に電気的に接続され、エミッタ端子62がモータW相バスバー260に電気的に接続される。W相下アームを構成する半導体モジュール187,188は、コレクタ端子61がモータW相バスバー260に電気的に接続され、エミッタ端子62がエミッタバスバー220に電気的に接続される。
AC−DCコンバータ40は、図1に示すように、半導体モジュール189〜194を有しており、これら6個の半導体モジュールが配線構造120によって接続されることによって、構成されている。
具体的には、第19の半導体モジュール(U相上アーム用スイッチング装置)189の半導体素子50,55は、並列接続されており、ジェネレータU相上アームを構成している。第20の半導体モジュール(U相下アーム用スイッチング装置)190の半導体素子50,55は、並列接続されており、ジェネレータU相下アームを構成している。そして、半導体モジュール189,190が直列接続されることによって、ジェネレータU相下アーム407が構成されている。
同様に、第21の半導体モジュール(V相上アーム用スイッチング装置)191の半導体素子50,55は、並列接続されており、ジェネレータV相上アームを構成している。第22の半導体モジュール(V相下アーム用スイッチング装置)192の半導体素子50,55は、並列接続されており、ジェネレータV相下アームを構成している。そして、半導体モジュール191,192が直列接続されることによって、ジェネレータV相下アーム408が構成されている。
同様に、第23の半導体モジュール(W相上アーム用スイッチング装置)193の半導体素子50,55は、並列接続されており、ジェネレータW相上アームを構成している。第24の半導体モジュール(W相下アーム用スイッチング装置)194の半導体素子50,55は、並列接続されており、ジェネレータW相下アームを構成している。そして、半導体モジュール193,174が直列接続されることによって、ジェネレータW相下アーム409が構成されている。
上下アーム407〜409は、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とに並列に接続されている。
半導体モジュール189〜194の受熱面101上での配置について、図16を参照して説明する。第19の半導体モジュール189は、第2の収容空間116の第1の直線方向V1の第3の側部111c側の一端に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、コレクタ端子61の側端面61aが第1の区画梁112側に位置し、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、コレクタ端子61の側端面61aが第18の端子138の側面138aに面接触し、エミッタ端子62の側端面62aが第24の端子144の側面144aに面接触している。
言い換えると、第19の半導体モジュール189は、コレクタ端子61の側端面61aが第18の端子138の側面138aに面接触するように、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第24の端子144の側面144に面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第18の端子138の側面138aに面接触する側端面61aは、第2の直線L2上に位置し、エミッタ端子62において第24の端子144の側面144aに面接触する側端面62aは、第9の直線L9上に配置されている。
第20の半導体モジュール190は、第19の半導体モジュール189と第10の半導体モジュール180との間に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第1の区画梁112側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第2の区画梁113側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第17の端子137の側面137aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第23の端子143の側面143aに面接触している。
言い換えると、第20の半導体モジュール190は、エミッタ端子62の側端面62aが第17の端子137の側面137aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第23の端子143の側面143aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第17の端子137の側面137aに面接触する側端面62aは、第2の直線L2上に位置し、コレクタ端子61において第23の端子143の側面143aに面接触する側端面61aは、第9の直線L9上に配置されている。
このように、U相上アームを構成する第19の半導体モジュール189は、コレクタ端子61がコレクタバスバー200に電気的に接続され、エミッタ端子62がジェネレータU相バスバー270に電気的に接続される。U相下アームを構成する第20の半導体モジュール190は、コレクタ端子61がモータU相バスバー240に電気的に接続され、エミッタ端子62がエミッタバスバー220に電気的に接続される。
第21の半導体モジュール191は、第3の収容空間117の第1の直線方向V1に第3の側部111c側の一端に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第2の区画梁113側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第3の区画梁114側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第30の端子150の側面150aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第36の端子156の側面156aに面接触している。
言い換えると、第21の半導体モジュール191は、エミッタ端子62の側端面62aが第30の端子150の側面150aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第36の端子156の側面156aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第30の端子150の側面150aに面接触する側端面62aは、第10の直線L10上に位置し、コレクタ端子61において第36の端子156の側面156aに面接触する側端面61aは、第4の直線L4上に配置されている。
第22の半導体モジュール192は、第21の半導体モジュール191と第14の半導体モジュール184との間に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、コレクタ端子61の側端面61aが第2の区画梁113側に位置し、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第3の区画梁114側に位置するように配置されており、コレクタ端子61の側端面61aが第29の端子149の側面149aに面接触し、エミッタ端子62の側端面62aが第35の端子155の側面155aに面接触している。
言い換えると、第22の半導体モジュール192は、コレクタ端子61の側端面61aが第29の端子149の側面149aに面接触するように、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第35の端子155の側面155aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第29の端子149の側面に面接触する側端面61aは、第10の直線L10上に位置し、エミッタ端子62において第35の端子155の側面155aに面接触する側端面62aは、第4の直線L4上に配置されている。
このように、V相上アームを構成する第21の半導体モジュール191は、コレクタ端子61がコレクタバスバー200に電気的に接続され、エミッタ端子62がジェネレータV相バスバー280に電気的に接続される。V相下アームを構成する第22の半導体モジュール192は、コレクタ端子61がジェネレータV相バスバー280に電気的に接続され、エミッタ端子62がエミッタバスバー220に電気的に接続される。
第23の半導体モジュール193は、第4の収容空間118の第1の直線方向V1に第3側部111c側の一端に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、コレクタ端子61の側端面61aが第3の区画梁114側に位置し、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第2の側部111b側に位置するように配置されており、コレクタ端子61の側端面61aが第42の端子162の側面162aに面接触し、エミッタ端子62の側端面62aが第48の端子168の側面168aに面接触している。
言い換えると、第23の半導体モジュール193は、コレクタ端子61の側端面61aが第42の端子162の側面162aに面接触するように、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第48の端子168の側面168aに面接触するように、配置されている。つまり、コレクタ端子61において第42の端子162の側面162aに面接触する側端面61aは、第5の直線L5上に位置し、エミッタ端子62において第48の端子168の側面168aに面接触する側端面62aは、第13の直線L13上に配置されている。
第24の半導体モジュール194は、第23の半導体モジュール193と第18の半導体モジュール188との間に、底面71を受熱面101に面接触させた状態で、エミッタ端子62の側端面62aが第3の区画梁114側に位置し、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第2の側部111b側に位置するように配置されており、エミッタ端子62の側端面62aが第41の端子161の側面161aに面接触し、コレクタ端子61の側端面61aが第47の端子167の側面167aに面接触している。
言い換えると、第24の半導体モジュール194は、エミッタ端子62の側端面62aが第41の端子161の側面161aに面接触するように、かつ、コレクタ端子61の側端面61aが第47の端子167の側面167aに面接触するように、配置されている。つまり、エミッタ端子62において第41の端子161の側面161aに面接触する側端面62aは、第5の直線L5上に位置し、コレクタ端子61において第47の端子167の側面167aに面接触する側端面61aは、第13の直線L13上に配置されている。
このように、W相上アームを構成する第23の半導体モジュール193は、コレクタ端子61がコレクタバスバー200に電気的に接続され、エミッタ端子62がジェネレータW相バスバー290に電気的に接続される。W相下アームを構成する第24の半導体モジュール194は、コレクタ端子61がジェネレータW相バスバー290に電気的に接続され、エミッタ端子62がエミッタバスバー220に電気的に接続される。
上述のように配置される半導体モジュール171〜194は、収容空間115〜118内で、直線状に並んで配置される。なお、図4,5,6では、第1の方向V1に互いに隣接する半導体モジュール間に隙間が規定されているが、実際には、図2に示すように、第1の直線方向V1に互いに隣接する一対の半導体モジュールは、各々の第1の側面72または第2の側面73を互いに面接触させている。また、第3の側部111cまたは第4の側部111dに対向する半導体モジュール171,177,181,185,176,189,191,193は、第1の側面72または第2の側面73を、第3の側部111cまたは第4の側部111dに面接触させている。
このように、各半導体モジュールのエミッタ端子62の側端面62aとコレクタ端子61の側端面61aがバスバーの端子の側面に面接触するとともに、第1の方向V1に隣接する一対の半導体モジュールが互いに第1の側面72または第2の側面73を面接触することによって、さらに、第3の側部111cまたは第4の側部111dに対向する半導体モジュール171,177,181,185,176,189,191,193の第1の側面72または第2の側面73が第3の側部111cまたは第4の側部111dに面接触することによって、半導体モジュール171〜194の受熱面101上での各半導体モジュールの位置が固定される。
第1の収容空間115内に収容される半導体モジュール171〜176が形成する列と、第2の収容空間116内に収容される半導体モジュール177〜180,189,190が形成する列と、第3の収容空間117内に収容される半導体モジュール181〜184,191,192が形成する列と、第4の収容空間118内に収容される半導体モジュール185〜188,193,194が形成する列とは、互いに平行である。
また、半導体モジュール171〜194のうち、各収容空間内において第4の側部111dから第3の側部111cに向かって同番目に配置される半導体モジュールは、互いに第2の直線方向V2に並んで配置されている。例えば、各収容空間115〜118内に1番目に配置される第1の半導体モジュール171と第7の半導体モジュール177と第11の半導体モジュール181と第15の半導体モジュール185とは、互いに、第2の直線方向V2に並んでいる。同様に、2番目に配置される半導体モジュールは、互いに第2の直線方向V2に並んでいる。同様に、3番目、4番目、5番目、6番目に配置される半導体モジュールも同様に、第2の直線方向V2に並んでいる。
電力変換装置10は、図示は省略されているが、半導体モジュール171,194と、装置全体の入出力および動作とを制御する制御回路基板を有している。制御回路基板には、上述した、インバータ30とAC−DCコンバータ40とを制御する制御装置520と、DC−DCコンバータ20を制御する制御装置530とが組み込まれている。
制御回路基板は、支持フレーム110とほぼ等しい大きさの矩形状に形成されている。制御回路基板は、半導体モジュール171〜194上に第3の直線方向V3に重ねて設置されており、ねじ等の固定構造によって支持フレーム110に固定される。半導体モジュール171〜194の信号端子64は、制御回路基板に電気的に接続されている。
具体的には、DC−DCコンバータ20を構成する半導体モジュール171〜186の信号端子64は、制御装置530に接続されている。なお、図1では、第3の半導体モジュール173の信号端子64と第6の半導体モジュール176の信号端子64が制御装置530に接続されているが、他の半導体モジュールの信号端子64も同様に制御装置530に接続されている。
また、インバータ30を構成する半導体モジュール177〜188の信号端子64と、AC−DCコンバータ40を構成する半導体モジュール189〜194の信号端子64は、制御装置520に接続されている。なお、図1では、第16の半導体モジュール186の信号端子64と、第18の半導体モジュール188の信号端子64と、第23の半導体モジュール193の信号端子64と、第24の半導体モジュール194の信号端子64が制御装置520に接続されているが、他の半導体モジュールの信号端子64も同様に制御装置520に接続されている。
電気自動車を走行する場合は、DC−DCコンバータ20の各半導体モジュール171〜176が制御されることによって、電池5から供給される直流電力が昇圧される。そして、インバータ30の各半導体モジュール177〜188が制御されることによって、昇圧された直流電力が三相交流電力に電力変換されて電動モータ6に供給される。電動モータ6に電力が供給されることによって、電気自動車が走行する。
電気自動車の制動時では、AC−DCコンバータ40の半導体モジュール189〜194が制御されることによって、ジェネレータ7が発電した交流電力が直流電力に電力変換されて、電池5に供給される。
このように構成される電力変換装置10では、各半導体モジュール171〜194は、本体部500の一方の側部にコレクタ端子61が設けられ、他方の側部にエミッタ端子62が設けられる。
そして、電動モータ6のU相端子6aに接続されるU相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール177,178は、第2の収容空間116内に、コレクタ端子61の接触端となる側端面61aが第2の直線L2上に配置され、かつ、エミッタ端子62の接触端となる側端面62aが第9の直線L9上に配置される姿勢で、設置される。
また、U相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール179,180が、第2の収容空間116内に、コレクタ端子61の側端面61aが第9の直線L9上に配置され、エミッタ端子62の側端面62aが第2の直線L2上に配置される姿勢で、設置される。
同様に、電動モータ6のV相端子6bに接続されるV相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール181,182は、第3の収容空間117内に、コレクタ端子61の側端面61aが第4の直線L4上に配置され、エミッタ端子62の側端面62aが第10の直線L10上に配置される姿勢で、設置される。
また、V相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール183,184は、第3の収容空間117内に、コレクタ端子61の側端面61aが第10の直線L10上に配置され、エミッタ端子62の側端面62aが第4の直線L4上に配置される姿勢で、設置される。
同様に、電動モータ6のW相端子6cに接続されるW相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール185,186は、第4の収容空間118内に、コレクタ端子61の側端面61aが第5の直線L5上に配置され、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第13の直線L13上に配置される姿勢で、設置される。
また、W相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール187,188は、第4の収容空間118内に、コレクタ端子61の側端面61aが第13の直線L13上に配置され、かつ、エミッタ端子62の側端面62aが第5の直線L5上に配置される姿勢で、設置される。
そして、第1の区画梁112内に、第1の直線方向V1に延びる直線形状の第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とを設け、第3の区画梁114内に、第1の直線方向V1に延びる直線形状の第2のコレクタバスバー部210と第2のエミッタバスバー部230とを設けている。
さらに、第2の区画梁113内に、モータ用U相バスバー240とモータV相バスバー250とを設け、第2の側部111b内に、モータ用W相バスバー260を設けている。
言い換えると、U相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール177,178を、コレクタ端子61が第1のコレクタバスバー部201に接続され、かつ、エミッタ端子62がモータU相バスバー240に接続されるように設置し、U相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール179,180を、エミッタ端子62が第1のエミッタバスバー部221に接続され、かつ、コレクタ端子61がモータU相バスバー240に接続されるように設置している。
そして、半導体モジュール177,178では、コレクタ端子61と第1のコレクタバスバー部202との接触箇所である、側端面61aと端子133,134の側面133a,134aとを、第2の直線L2上に配置し、エミッタ端子62とモータU相バスバー240との接触箇所である、側端面62a及び端子139,140の側面139a,140aを、第9の直線L9上に配置している。
半導体モジュール179,180では、エミッタ端子62と第1のエミッタバスバー部221との接触箇所である、側端面62aと端子135,136の側面135a,136aとを、第2の直線L2上に配置し、コレクタ端子61とモータU相バスバー240との接触箇所である、側端面61aと端子141,142の側面141a,142aを、第9の直線L9上に配置している。
また、V相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール181,182を、コレクタ端子61の側端面61aが第2のコレクタバスバー部210に接続され、かつ、エミッタ端子62の側端面62aがモータV相バスバー250に接続されるように設置し、V相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール183,184を、エミッタ端子62が第2のエミッタバスバー部230に接続され、かつ、コレクタ端子61の側端面61aがモータV相バスバー250に接続されるように設置している。
そして、半導体モジュール181,182では、コレクタ端子61と第2のコレクタバスバー210との接触箇所である、側端面61aと端子151,152の側面151a,152aとを、第4の直線L4上に配置し、エミッタ端子62とモータV相バスバー250との接触箇所である、側端面62aと端子145,146の側面144a,145とを、第10の直線L10上に配置している。
半導体モジュール183,184では、コレクタ端子61とモータV相バスバー250との接触箇所である、側端面61a端子147,148の側面147a,148aを、第10の直線L10上に配置し、エミッタ端子62と第2のエミッタバスバー部230との接触箇所である、側端面62aと端子153,154の側面153a,154aを、第4の直線L4上に配置している。
また、W相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール185,186を、コレクタ端子61の側端面61aが第2のコレクタバスバー210に接続され、かつ、エミッタ端子62の側端面62aがモータW相バスバー260に接続されるように設置し、W相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール187,188を、エミッタ端子62の側端面62aが第2のエミッタバスバー部230に接続され、かつ、コレクタ端子61の側端面61aがモータW相バスバー260に接続されるように設置している。
半導体モジュール185,186では、コレクタ端子61と第2のコレクタバスバー210との接触箇所である、側端面61aと端子157,158の側面157a,158aを、第5の直線L5上に配置し、エミッタ端子62とモータW相バスバー260との接触箇所である、側端面62aと端子163,164の側面163a,164aを、第13の直線L13上に配置している。
半導体モジュール187,188では、エミッタ端子62と第2のエミッタバスバー部230との接触箇所である、側端面62aと端子159,160の側面159a,160aを第5の直線L5上に配置し、コレクタ端子61とモータW相バスバー260との接触箇所である、側端面61aと端子165,166の側面165a,166aを、第13の直線L13上に配置している。
この構造により、例えば、半導体モジュールの数を増減する必要が生じた場合の、各半導体モジュールを互いに電気的に接続するための配線の再設計を容易に行うことができる。この点について、具体的に説明する。例えば、半導体モジュールを増加する場合を一例に、説明する。
電動モータ6のU〜W相の各相に接続される半導体モジュールを、例えば2つずつ増加する場合、つまり、各相において、上アーム用スイッチング装置として半導体モジュールを1つ増加し、かつ、下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュールを1つ増加する場合では、追加するU相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュールを、コレクタ端子61の側端面61aを第2の直線L2上に配置しかつエミッタ端子62の側端面62aの側端面61aを第9の直線L9上に配置する姿勢で既存の半導体モジュールに対して第1の直線方向V1に並べて設置し、U相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュールを、コレクタ端子61の側端面61aを第9の直線L9上に配置しかつエミッタ端子62の側端面62aを第2の直線L2上に配置するように既存の半導体モジュールに対して第1の直線方向V1に並べて設置する。
同様に、V相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュールを、コレクタ端子61の側端面61aを第4の直線L4上に配置しかつエミッタ端子62の側端面62aを第10の直線L10上に配置するように既存の半導体モジュールに対して第1の直線方向V1に並べて設置する。V相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュールを、コレクタ端子61の側端面62aを第10の直線L10上に配置しかつエミッタ端子62の側端面62aを第4の直線L4上に配置するように既存の半導体モジュールに対して第1の直線方向V1に並べて設置する。
同様に、W相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュールを、コレクタ端子61の側端面61aを第5の直線L5上に配置かつエミッタ端子62の側端面62aを第13の直線L13上に配置するように既存の半導体モジュールに対して第1の直線方向V1に並べて設置する。W相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュールを、エミッタ端子62の側端面62aを第5の直線L5上に配置しかつコレクタ端子61の側端面61aを第13の直線L13上に配置するように、既存の半導体モジュールに対して第1の直線方向V1に並べて設置する。
そして、コレクタバスバー部202,210とエミッタバスバー部221,230とバスバー240,250,260とを第1の直線方向V1に延ばして、当該延ばした部分に追加された半導体モジュールに電気的に接続される端子を、上述の端子121,122のように形成するだけでよい。
また、インバータ30を構成する半導体モジュールの数を減少する場合は、各収容空間から不要となる半導体モジュールを取り外し、かつ、コレクタバスバー部202,210とエミッタバスバー部221,230とバスバー240,250,260において不要となる部分を切断して取り除くだけでよい。
このように、新たなに加えられる半導体モジュールの配置場所の決定も容易となり、かつ、新たに加えられた半導体モジュールを接続する配線構造120の変更も容易となる。
また、本実施形態では、電力変換装置10は、ジェネレータ7で発電された三相交流電力を直流電力に変換するためのAC−DCコンバータ40を備えている。AC−DCコンバータ40は、インバータ30と同様に、U相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール179のコレクタ端子61の側端面61aを第2の直線L2上に配置しかつエミッタ端子62の側端面62aの側端面61aを第9の直線L9上に配置する姿勢で設置し、U相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール180を、コレクタ端子61の側端面61aを第9の直線L9上に配置しかつエミッタ端子62の側端面62aを第2の直線L2上に配置するように設置している。
同様に、V相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール191を、コレクタ端子61の側端面61aを第4の直線L4上に配置しかつエミッタ端子62の側端面62aを第10の直線L10上に配置するように設置し、V相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール192を、コレクタ端子61の側端面61aを第10の直線L10上に配置しかつエミッタ端子62の側端面62aを第4の直線L4上に配置するように設置している。
同様に、W相上アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール193を、コレクタ端子61の側端面61aを第5の直線L5上に配置しかつエミッタ端子62の側端面62aを第13の直線L13上に配置するように設置し、W相下アーム用スイッチング装置としての半導体モジュール194を、エミッタ端子62の側端面62aを第5の直線L5上に配置しかつコレクタ端子61の側端面61aを第13の直線L13上に配置するように設置している。
このため、AC−DCコンバータ40を構成する半導体モジュールの数を増減する必要が生じた場合の、各半導体モジュールを互いに電気的に接続するための配線の再設計を容易に行うことができる。
さらに、インバータ30とAC−DCコンバータ40とにおいて、U相用の半導体モジュールを収容する空間として第2の収容空間116を共通して用い、V相用の半導体モジュールを収容する空間として第2の収容空間117を共通して用い、W相用の半導体モジュールを収容する空間として第3の収容空間118を共通して用い、さらに、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とを共通して用いることによって、電力変換装置10をコンパクトにすることができる。
また、第1のコレクタバスバー部202は、第1の基部203と第1の分岐部204とを有しており、第1のエミッタバスバー部221を第1の基部203と第1の分岐部204との間を通すことによって、第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とを、互いに接触させることなく交差することができる。同様に、第1のエミッタバスバー部221は、第3の基部222と第5の分岐部224とを有しており、第1のコレクタバスバー部202を第3の基部222と第5の分岐部224との間の隙間を通すことによって、第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とを、互いに接触させることなく交差するとこができる。
同様に、第2のコレクタバスバー部210は、第2の基部211と第2の分岐部212とを有しており、第2のエミッタバスバー部230を第2の基部211と第2の分岐部212との間を通すことによって、第2のコレクタバスバー部210と第2のエミッタバスバー部230とを、互いに接触させることなく交差することができる。同様に第2のエミッタバスバー部230は、第4の基部231と第6の分岐部232とを有しており、第2のコレクタバスバー部210を、第4の基部231と第6の分岐部232との間を通すことによって、第2のコレクタバスバー部210と第2のエミッタバスバー部230とを、互いに接触させることなく交差することができる。
また、第1のコレクタバスバー部202では、第1の分岐部204及び第1の連結部205は、第1の分割平面P20に対して第1の直線方向V1に第4の側部111d側に設けられており、第1のエミッタバスバー部221では、第5の分岐部224及び第5の連結部226は、第1の直線方向V1に第1の分割平面P20に対して第3の側部111c側に設けられている。
さらに、第1のコレクタバスバー部202では、第1の連結部205は、第1の基部203の第3の直線方向V3の一端と第1の分岐部204の第3の直線方向V3の一端とに連結されており、第1のエミッタバスバー部221では、第5の連結部226は、第3の基部222の第3の直線方向V3の他端と第5の分岐部224の第3の直線方向V3の他端とに連結されている。
第1のエミッタバスバー部221の第3の基部222において第7の平面P7上に配置される部分227は、第1のコレクタバスバー部202の第1の基部203の第3の直線方向V3の他端と第1の分岐部204の第3の直線方向V3の他端との間を通って、第1の基部203と第1の分岐部204との間に収容されている。
第1のコレクタバスバー部202の第1の基部203において第3の平面P3上に配置される部分207は、第3の基部222及び第5の分岐部224の第3の直線方向V3の一端間を通って、第3の基部222と第5の分岐部224との間に収容されている。
このように、第1のコレクタバスバー部202の分岐部及び連結部を、第1の分割平面P20に対して第1の直線方向V1に一方側に配置し、第1のエミッタバスバー部221の分岐部及び連結部を、第1の分割平面P20に対して第1の直線方向V1に他方側に配置している。
さらに、第1のコレクタバスバー部202の第1の基部203及び第1の分岐部204において第1の連結部205が連結される第3の直線方向V3の端部と、第1のエミッタバスバー部221の第3の基部222及び分岐部223,224とにおいて連結部225,226が連結される第3の直線方向V3の端部とは、互いに第3の直線方向V3に反対となる。
この構造によって、第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とを互いに組み合わせることが可能であるとともに、組み合わせた状態から互いに第3の直線方向V3に離間しようとすると、第1のコレクタバスバー部202が第5の連結部226に接触し、または、第1のエミッタバスバー部221が第1の連結部205に接触することによって、互いに分離することが防止される。
同様に、第2のコレクタバスバー部210では、第2の分岐部212と第2の連結部214とは、第1の直線方向V1に第2の分割平面P21に対して第4の側部111d側に設けられており、第2のエミッタバスバー部230では、分岐部232と連結部233,234とは、第1の直線方向V1に第2の分割平面P21に対して第3の側部111c側に設けられている。
さらに、第2のコレクタバスバー部210では、第2の連結部214は、第2の基部211の第3の直線方向V3の一端と第2の分岐部212の第3の直線方向V3の一端とに連結されており、第2のエミッタバスバー部230では、連結部233,234は、第4の基部231の第3の直線方向V3の他端と分岐部232の第3の直線方向V3の他端とに連結されている。
第2のエミッタバスバー部230の第4の基部231において第8の平面P8上に配置される端部235は、第2のコレクタバスバー部210の第2の基部211及び第2の分岐部212の第3の直線方向V3の他端間を通って第2の基部211と第2の分岐部212間に収容される。
第2のコレクタバスバー部210の第6の平面P6上に配置される部分218は、第2のエミッタバスバー部230の第4の基部231及第6の分岐部232の第3の直線方向V3の一端間を通って、第4の基部231と第6の分岐部232との間に収容される。
このように第2のコレクタバスバー部210の分岐部及び連結部を、第2の分割平面P21に対して第1の直線方向V1に一方側に配置し、第2のエミッタバスバー部230の分岐部及び連結部を、第2の分割平面P21に対して第1の直線方向V1に他方側に配置している。
さらに、第2のコレクタバスバー部210の基部211及び分岐部212において連結部214が連結される第3の直線方向V3の端部と、第2のエミッタバスバー部230の基部231及び分岐部232とにおいて連結部233,234が連結される第3の直線方向V3の端部とは、互いに第3の直線方向V3に反対となるようにしている。
この構造によって、第2のコレクタバスバー部210と第2のエミッタバスバー部230とを互いに組み合わせることが可能であるとともに、組み合わせた状態から互いに第3の直線方向V3に離間しようとすると、第2のコレクタバスバー部210が第2のエミッタバスバー部230の連結部233,234に接触し、または、第2のエミッタバスバー部230が第2のコレクタバスバー部210の第2の連結部214に接触することによって、互いに分離することが防止される。
このように、第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とを互いに分離し難くし、かつ、第2のコレクタバスバー部210と第2のエミッタバスバー部230とを互いに分離し難くできることによって、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とを互いに組み合わせた状態での持ち運びを容易にすることができる。このため、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とを支持フレーム110と一体に形成すべく、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220との一体物を、外枠111を成形する型内に収容する作業を行いやすくなるため、電力変換装置10の製造効率を向上することができる。
また、コレクタバスバー200では、第1のコレクタバスバー部202と第2のコレクタバスバー部210とは、互いに、コレクタ連結バスバー部201によって連結されており、一体に形成されている。このため、コレクタバスバー200を持ち運びやすくなる。同様に、エミッタバスバー220では、第1のエミッタバスバー部221と第2のエミッタバスバー部230とは、互いにエミッタ連結バスバー部200aによって連結されており、一体に形成されている。このため、エミッタバスバー220を持ち運びやすくなる。
さらに、コレクタバスバー200が一体に形成され、エミッタバスバー220が一体に形成されることによって、コレクタバスバー200とエミッタバスバー220とを一体に組み合わせた一体物の持ち運びをより一層容易にすることができるので、電力変換装置10の製造効率を向上することができる。
また、配線構造120を支持フレーム110の厚み内に収容することによって、配線構造120を既存のスペースに配置することができるので、電力変換装置10の大型化を防止することができる。
互いに第2の直線方向V2に隣接する第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とは、第2の直線方向V2に間隔S1を有して離間して配置されているため、互いに電気的に接続されていない。つまり、この間隔S1が、バスバー部202,221間を絶縁する絶縁手段の一例として機能する。
同様に、互いに第2の直線方向V2に隣接する第2のコレクタバスバー部210と第2のエミッタバスバー部230とは、互いに第2の直線方向V2に間隔S2を有して離間して配置されているため、互いに電気的に接続されていない。つまり、この間隔S2が、バスバー部210,230間を絶縁する絶縁手段の一例として機能する。さらに、外枠111と区画梁112〜114とを、内部に配線構造120がモールドされた状態で、一体に形成する場合、間隔S1,S2内に充填される樹脂材を、絶縁手段の一例として利用することができる。
さらに、コレクタ連結バスバー部201とエミッタ連結バスバー部220aとは、間に絶縁手段の一例である紙材510を挟んで互いに隣接している。このため、コレクタ連結バスバー部201とエミッタ連結バスバー部220aとの間の間隔を、紙材510の厚み分とるだけでよいので、小さくすることができる。このため、サージ電圧の発生を防止することができる。
なお、本実施形態では、電力変換装置10は、インバータ30とAC−DCコンバータ40とを有して、直流電力を交流電力に変換する機能と、交流電力を直流電力に変換する機能とを有している。
他の例として、AC−DCコンバータ40を有していない場合は、電力変換装置10は、直流電力を交流電力に変換する機能のみを有する。または、インバータ30を有していない場合は、電力変換装置10は、交流電力を直流電力に変換する機能のみを有する。
また、本実施形態では、電力変換装置10は、DC−DCコンバータ20を有している。DC−DCコンバータ20を構成する半導体モジュール171〜176を第1の収容空間115内に収容し、収容空間115,116に収容される半導体モジュール171〜180,189,190を、第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221に接続されるエミッタ端子62とコレクタ端子61とを第1の区画梁112に対向させて配置することによって、第1のコレクタバスバー部202と第1のエミッタバスバー部221とを、DC−DCコンバータ20にも共通して用いることができるので、電力変換装置10をコンパクトにすることができる。
新たにコンバータやインバータを追加する場合は、この新たに追加するコンバータやインバータを構成する半導体モジュールを収容する収容空間を、収容空間115〜118に第2の直線方向V2に隣接して形成すればよい。この場合、側壁部111c,111dを第2の直線方向V2に延長し、この延長した部分に新たに区画梁を連結すればよい。そして、新たに追加されるコンバータやインバータを構成する半導体モジュールを構成するためのバスバーを、側壁部111c,111dの延長した部分と、新たに追加した区画梁内に設ければよい。
このように、新たに追加するコンバータやインバータを構成する半導体モジュールを収容する収容空間の設計を容易に行うことができる。
なお、本実施形態では、コレクタバスバー200は、例えば、コレクタ連結バスバー部201、第1のコレクタバスバー部202、第2のコレクタバスバー部210を展開した形状を有する一枚の板部材を、コレクタ連結バスバー部201と第1のコレクタバスバー部202との境の部分と、コレクタ連結バスバー部201と第2のコレクタバスバー部210との境の部分と、各連結部とで折り返すことによって形成されている。つまり、1つの板部材に対して折り曲げ加工を施すことによって、コレクタバスバー200を形成している。エミッタバスバー220など、他のバスバーも同様に、一枚の板部材を部分的に折り曲げることによって、形成されている。
他の例としては、各バスバーは、複数の部材を例えば溶接などの接合手段によって接合することによって構成されてもよい。例えば、コレクタ連結バスバー部201を形成する部材、第1のコレクタバスバー部202を形成する部材、第2のコレクタバスバー部210部材、各連結部を構成する部材、各分岐部を構成する部材、各端子を構成する部材を、溶接などの接合手段によって互いに接合することによって、コレクタバスバー200を構成してもよい。他のバスバーにおいても同様である。
または、各バスバーは、部分的に別部材を溶接などの接合手段によって接合することによって構成されてもよい。例えば、コレクタバスバー200では、コレクタ連結バスバー部201と、第1のコレクタバスバー部202の第1の基部203と、第2のコレクタバスバー210の第2の基部211とが、例えば1つの板部材を折り曲げることによって構成され、各端子を構成する部材と、各連結部を構成する部材と、各分岐部を構成する部材とを、上記の1つの部材から構成されるコレクタ連結バスバー部201と第1のコレクタバスバー部202の第1の基部203と第2のコレクタバスバー210の第2の基部211とに、溶接などの接合手段によって接合してもよい。他のバスバーにおいても同様である。
また、端子121〜174の端面121a〜174aが配置される直線L1,L2,L14,L5,L9,L10,L13,L15は、互いに平行である。そして、これら直線L1,L2,L14,L5,L9,L10,L13,L15の配置関係は、第3の直線方向V3に垂直な同一平面上に、第1の直線L1と第9の直線L9との間3に第2の直線L2が配置され、第2の直線(第1の仮想直線)L2と第10の直線L(第3の仮想直線)10との間に第9の直線(第2の仮想直線)L9が配置され、第9の直線L9と第4の直線(第4の仮想直線)L4との間に第10の直線L10が配置され、第10の直線L10と第5の直線(第5の仮想直線)L5との間に第4の直線L4が配置され、第4の直線L4と第13の直線(第6の仮想直線)L13との間に第5の直線L5が配置される配置関係を有している。
このことは、言い換えると、これら直線L1,L2,L14,L5,L9,L10,L13,L15が互いに平行であるとともに、平面上に投影したときの投影像の配置関係が、上記の配置関係を有することの一例である。
他の例としては、例えば、直線L1,L2,L14,L5,L9,L10,L13,L15は、同一平面上に配置されるのではなく、少なくとも1つが第3の直線方向V3にずれていてもよい。この場合であっても、直線L1,L2,L14,L5,L9,L10,L13,L15は、互いに平行であるので、直線L1,L2,L14,L5,L9,L10,L13,L15を平面上に投影したときの投影像の配置関係は、上記の配置関係となる。
なお、本実施形態では、板形状は、帯状の一例である。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。