JP2016014162A - 非晶質合金粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器 - Google Patents

非晶質合金粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器 Download PDF

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篤 渡邉
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冬乙 佐藤
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Abstract

【課題】高周波数下においても低鉄損を実現する圧粉磁心を製造可能な非晶質合金粉末、この非晶質合金粉末を用いて製造された高性能の圧粉磁心、この圧粉磁心を備えた高性能の磁性素子、およびこの磁性素子を備えた信頼性の高い電子機器を提供すること。
【解決手段】チョークコイル(磁性素子)10は、リング状(トロイダル形状)の圧粉磁心11と、この圧粉磁心11に巻き回された導線12と、を有する。また、圧粉磁心11は、本発明の非晶質合金粉末と結合材とを混合し、得られた混合物を成形型に供給するとともに、加圧・成形して得られたものである。また、本発明の非晶質合金粉末は、Fe、SiおよびBを含む非晶質合金で構成され、平均粒径が1μm以上4.5μm以下であり、保磁力が0.1[Oe]以上2.5[Oe]以下であり、単位質量当たりの最大磁気モーメントが120[emu/g]以上210[emu/g]以下であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、非晶質合金粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器に関するものである。
近年、ノート型パソコンのようなモバイル機器の小型化・軽量化が顕著である。また、ノート型パソコンの性能は、デスクトップ型パソコンの性能と遜色ない程度まで向上が図られつつある。
このように、モバイル機器の小型化および高性能化を図るためには、スイッチング電源の高周波数化が必要となる。現在、スイッチング電源の駆動周波数は数100kHz程度まで高周波数化が進んでいるが、それに伴って、モバイル機器に内蔵されたチョークコイルやインダクター等の磁性素子の駆動周波数も高周波数化への対応が必要となる。
例えば、特許文献1には、Fe、M(ただし、Mは、Ti、V、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、Wから選ばれた少なくとも1種の元素)、Si、B、およびCを含む非晶質合金からなる薄帯が開示されている。また、この薄帯を積層し、打ち抜き加工等を施すことにより製造された磁心が開示されている。このような磁心により、交流磁気特性の向上が図られることが期待されている。
しかしながら、薄帯から製造された磁心では、磁性素子の駆動周波数がさらに高周波数化した場合、渦電流によるジュール損失(渦電流損失)の著しい増大が避けられないおそれがある。
かかる問題を解決するため、軟磁性粉末と結合材(バインダー)との混合物を加圧・成形した圧粉磁心が使用されている。圧粉磁心では、粒子間を絶縁することにより、電流経路が短く分断され、渦電流損失を低減することができる。
また、非晶質合金で構成された軟磁性粉末は、粒子自体の電気抵抗値が高くなるため、渦電流損失の抑制が図られることとなる。その結果、高周波における鉄損を低下させることができる。特にFe基非晶質合金は、飽和磁束密度が高いため、磁性デバイス用の軟磁性材料として有用である。
例えば、特許文献2には、Fe、TM(ただし、TMは、Co、Niから選ばれる1種以上)、P、B、L(ただし、Lは、Al、V、Cr、Y、Zr、Mo、Nb、Ta、Wから選ばれる1種以上)、およびSiを含み、平均粒径10.0μmの非晶質軟磁性粉末を有するインダクターが開示されている。
ところが、最近になって、スイッチング電源の駆動周波数をさらに高める動きが加速しており、駆動周波数は1MHzを大きく超えることが予想されている。このような高周波数の駆動周波数においては、非晶質軟磁性粉末を含む圧粉磁心を用いることによる渦電流損失の低減だけでは不十分であり、渦電流損失とヒステリシス損失の双方について低減させる必要がある。
特開2007−182594号公報 特開2010−118486号公報
本発明の目的は、高周波数下においても低鉄損を実現する圧粉磁心を製造可能な非晶質合金粉末、この非晶質合金粉末を用いて製造された高性能の圧粉磁心、この圧粉磁心を備えた高性能の磁性素子、およびこの磁性素子を備えた信頼性の高い電子機器を提供することにある。
上記目的は、下記の本発明により達成される。
本発明の非晶質合金粉末は、Fe、SiおよびBを含む非晶質合金で構成され、
平均粒径が1μm以上4.5μm以下であり、
保磁力が0.1[Oe]以上2.5[Oe]以下であり、
単位質量当たりの最大磁気モーメントが120[emu/g]以上210[emu/g]以下であることを特徴とする。
これにより、高周波数下においても低鉄損を実現する圧粉磁心を製造可能な非晶質合金粉末が得られる。
本発明の非晶質合金粉末では、当該非晶質合金粉末を用いて圧粉磁心を製造したとき、駆動周波数600kHz、最大磁束密度30mTにおける前記圧粉磁心の鉄損が500[kW/m]以上1700[kW/m]以下であることが好ましい。
これにより、当該非晶質合金粉末を用いて製造された圧粉磁心を電源回路に搭載した場合、電圧変換効率が高く、かつ発熱量の小さい電源回路を構築することができる。
本発明の非晶質合金粉末では、体積基準の粒度分布において小径側から累積10%となるときの粒径をD10とし、累積50%となるときの粒径をD50とし、累積90%となるときの粒径をD90としたとき、(D90−D10)/D50が0.5以上2以下であることが好ましい。
これにより、非晶質合金粉末の成形密度をより高めることができる。また、粒径のバラつきが比較的小さくなるので、非晶質合金粉末を用いて製造された圧粉磁心における渦電流損失をより小さく抑えることができる。
本発明の非晶質合金粉末では、タップ密度が3.7g/cm以上4.3g/cm以下であることが好ましい。
これにより、非晶質合金粉末の充填性を特に高めることができ、高い飽和磁束密度を有する圧粉磁心が得られる。
本発明の非晶質合金粉末では、前記非晶質合金は、Feを主成分とし、
Siを2質量%以上9質量%以下の割合で含み、
Bを1質量%以上5質量%以下の割合で含み、
Crを1質量%以上3質量%以下の割合で含むものであることが好ましい。
これにより、高飽和磁束密度と低鉄損とを高度に両立させ得る圧粉磁心を製造可能な非晶質合金粉末が得られる。
本発明の圧粉磁心は、Fe、SiおよびBを含む非晶質合金で構成され、平均粒径1μm以上4.5μm以下であり、保磁力が0.1[Oe]以上2.5[Oe]以下であり、単位質量当たりの最大磁気モーメントが120[emu/g]以上210[emu/g]以下である非晶質合金粉末と、
前記非晶質合金粉末の粒子表面に設けられ、絶縁性を有する絶縁膜と、
を有することを特徴とする。
これにより、高周波数下においても低鉄損を実現する圧粉磁心が得られる。
本発明の磁性素子は、本発明の圧粉磁心を備えることを特徴とする。
これにより、高性能の磁性素子が得られる。
本発明の電子機器は、本発明の磁性素子を備えることを特徴とする。
これにより、信頼性の高い電子機器が得られる。
本発明の磁性素子の第1実施形態を適用したチョークコイルを示す模式図(平面図)である。 本発明の磁性素子の第2実施形態を適用したチョークコイルを示す模式図(透過斜視図)である。 本発明の磁性素子を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。 本発明の磁性素子を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。 本発明の磁性素子を備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。
以下、本発明の非晶質合金粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器について、添付図面に示す好適実施形態に基づいて詳細に説明する。
[非晶質合金粉末]
本発明の非晶質合金粉末は、必要に応じて粒子表面に絶縁膜が形成され、絶縁性の結着剤を介して粒子同士を結着させるとともに所定の形状に成形されることで、圧粉磁心を製造するのに用いられる。このような圧粉磁心は、高周波数下での磁気特性に優れることから、各種の磁性素子に用いられる。
本発明の非晶質合金粉末は、Fe、SiおよびBが含まれる非晶質合金で構成された粉末である。非晶質合金は、比較的電気抵抗値が高く、保磁力が小さいため、高周波数下においても低鉄損を実現する圧粉磁心を製造可能な粉末の構成材料として有用である。
また、本発明の非晶質合金粉末は、上述した非晶質合金で構成された粉末であって、平均粒径が1μm以上4.5μm以下であり、保磁力が0.1[Oe]以上2.5[Oe]以下であり、単位質量当たりの最大磁気モーメントが120[emu/g]以上210[emu/g]以下であるという要素を満足する粉末である。このような非晶質合金粉末は、高周波数下においても低鉄損を実現する圧粉磁心を製造可能なものとなる。
以下、本発明についてさらに詳細に説明する。
本発明の非晶質合金粉末の平均粒径は、前述したように1μm以上4.5μm以下とされるが、好ましくは1.5μm以上4μm以下とされ、さらに好ましくは2μm以上3.7μm以下とされる。このような粒径の非晶質合金粉末を用いることにより、渦電流が流れる経路を短くすることができるので、非晶質合金粉末の粒子内において発生する渦電流損失を十分に抑制可能な圧粉磁心を製造することができる。このとき、本発明の非晶質合金粉末を単独で用いて圧粉磁心を製造するようにしてもよく、本発明の非晶質合金粉末とは別の軟磁性粉末とともに用いることで圧粉磁心を製造するようにしてもよい。その結果、圧粉磁心の充填密度を高め、圧粉磁心の飽和磁束密度や透磁率を高めることができる。なお、本発明の非晶質合金粉末と混合して用いられる別の軟磁性粉末は、非晶質合金粉末であっても、結晶質合金粉末であってもよい。また、別の軟磁性粉末の平均粒径は、本発明の非晶質合金粉末の平均粒径より小さくても大きくてもよい。
なお、非晶質合金粉末の平均粒径が前記下限値を下回ると、非晶質合金粉末が細かくなり過ぎるため、非晶質合金粉末の充填性が低下し、圧粉磁心の成形密度が低下するため、圧粉磁心の飽和磁束密度や透磁率が低下する。一方、非晶質合金粉末の平均粒径が前記上限値を上回ると、粒子内において発生する渦電流損失を十分に抑制することができず、圧粉磁心の鉄損が増加する。なお、非晶質合金粉末の平均粒径は、レーザー回折法により、体積基準の粒度分布において小径側から累積50%となるときの粒径として求められる。
また、本発明の非晶質合金粉末の保磁力は、前述したように0.1[Oe]以上2.5[Oe]以下(7.98[A/m]以上199[A/m]以下)とされるが、好ましくは0.5[Oe]以上2[Oe]以下(39.9[A/m]以上160[A/m]以下)とされる。このように保磁力が小さい非晶質合金粉末を用いることにより、高周波数下であってもヒステリシス損失を十分に抑制可能な圧粉磁心を製造することができる。
また、非晶質合金粉末の保磁力が前記下限値を下回ると、非晶質合金粉末の製造難易度が非常に高くなり、安定的に製造することができなくなるので、粒子間で保磁力のバラつきが大きくなる。一方、非晶質合金粉末の保磁力が前記上限値を上回ると、高周波数下でヒステリシス損失が大きくなり、圧粉磁心の低鉄損化が図られなくなる。
なお、非晶質合金粉末の保磁力は、振動試料型磁力計(例えば、株式会社玉川製作所製、TM−VSM1230−MHHL等)により測定することができる。
また、本発明の非晶質合金粉末の単位質量当たりの最大磁気モーメントは、前述したように120[emu/g]以上210[emu/g]以下(120[A・m/kg]以上210[A・m/kg]以下)とされるが、好ましくは130[emu/g]以上180[emu/g]以下(130[A・m/kg]以上180[A・m/kg]以下)とされる。このような単位質量当たりの最大磁気モーメントを有する非晶質合金粉末は、飽和磁束密度が高い圧粉磁心の製造を可能にする。圧粉磁心の飽和磁束密度を高くすることにより、同じ磁束を得る場合に圧粉磁心をより小型化することができる。また、圧粉磁心が磁気飽和し難くなるので、圧粉磁心を用いたコイルでは、より大きい電流を流すことができるようになり、性能の向上が図られる。
なお、非晶質合金粉末の単位質量当たりの最大磁気モーメントが前記下限値を下回ると、圧粉磁心の飽和磁束密度が低くなり、圧粉磁心の小型化が難しくなり、また、磁気飽和を生じ易くなる。一方、非晶質合金粉末の単位質量当たりの最大磁気モーメントが前記上限値を上回ると、非晶質合金粉末の製造安定性が低下する(個体差が大きくなる)おそれがある。
なお、非晶質合金粉末の単位質量当たりの最大磁気モーメントは、磁化測定装置(例えば、株式会社玉川製作所製、TM−VSM1230−MHHL等)により測定することができる。
また、本発明の非晶質合金粉末は、前述したように非晶質合金で構成されている。非晶質合金は、原子配列が不規則であり、内部に結晶構造や結晶粒界をほとんど含まない。このため、結晶金属のように転位による変形や結晶粒界を起点とする破壊等が生じ難く、硬度が高いという特徴を有する。また、原子配列が不規則であることから、比較的電気抵抗値が高く、保磁力も小さい。
従来も、非晶質合金で構成された粉末は知られていたが、粒径が大きいことから、異形状の粒子が含まれており、その成形時の充填性において形状の影響が大きい。ところが、非晶質合金は前述したように硬度が高いため、成形時に粒子が塑性変形し難く、このため、圧粉成形時の「詰まり」が低下する。その結果、圧粉磁心の成形密度が低く、機械的特性や磁束密度の低下を招くという問題があった。
これに対し、本発明の非晶質合金粉末は、前述したように平均粒径が非常に小さいという特徴を有する。このため、異形状の粒子がほとんど含まれておらず、圧粉成形時の充填性にそれほど大きな影響が生じない。その結果、成形密度を高めつつ、圧粉磁心の機械的特性や磁束密度も高めることができる。
したがって、本発明の非晶質合金粉末を用いることにより、高周波数下においても低鉄損を実現するとともに、機械的特性や磁束密度が高い圧粉磁心が得られる。このような圧粉磁心は、電子機器等に搭載されることで、電子機器の性能向上を図るとともに、消費電力を削減することができる。
ここで、高周波数下にある圧粉磁心における鉄損には、主に保磁力に起因するヒステリシス損失と、主に電磁誘導による電流に起因する渦電流損失とがあるが、鉄損の低減にあたっては、これらの損失の双方を同時に低減させることが必要である。その一方、圧粉磁心の磁束密度が著しく低下することのないようにしなければならない。
本発明によれば、粒子の磁気モーメントの低下を抑えつつ、低保磁力化を図ることによって、高周波数下におけるヒステリシス損失の増大を抑制している。また、同時に、粒子の磁気モーメントの低下を抑えつつ、誘導電流の流れる経路を十分に短くするとともに、誘導電流自体を流れ難くすることによって、誘導電流のジュール損失を抑えることができるので、高周波数下における渦電流損失の増大も抑制している。
以上のことから、本発明の非晶質合金粉末は、高周波数下においても高磁束密度と低鉄損とを両立する圧粉磁心を製造可能なものとなる。
本発明の非晶質合金粉末を用いた圧粉磁心は、例えば、以下のような手順を経て製造される。
まず、本発明の非晶質合金粉末に対してエポキシ樹脂を2質量%の割合で添加し、造粒する。次いで、得られた造粒粉末を、成形圧力4t/cm(392MPa)で成形して圧粉成形体を得る。次いで、得られた圧粉成形体を150℃の加熱温度で30分間、大気雰囲気中で加熱し、エポキシ樹脂を硬化させる。これにより、外径28mm、内径14mm、厚さ5mmのリング形状をなす圧粉磁心が得られる。
このようにして得られた圧粉磁心は、駆動周波数600kHz、最大磁束密度30mTにおける鉄損が、好ましくは500[kW/m]以上1700[kW/m]以下とされ、より好ましくは600[kW/m]以上1500[kW/m]以下とされる。このような圧粉磁心は、鉄損の個体差が大きくなるのを防止しつつ、高周波数下においても十分に鉄損が小さいものとなる。このため、例えばこのような圧粉磁心を電源回路に搭載することで、電圧変換効率が高く、かつ発熱量の小さい電源回路を構築することができる。
なお、圧粉磁心の鉄損が前記下限値を下回ると、鉄損の個体差が大きくなるため、一定の品質の圧粉磁心を製造することが難しくなるおそれがある。一方、圧粉磁心の鉄損が前記上限値を上回ると、圧粉磁心における電磁変換の際の損失が大きくなり、例えば電源回路に搭載されたときに電圧変換効率が低下するおそれがある。
また、このようにして得られた圧粉磁心は、駆動周波数1MHz、最大磁束密度30mTにおける鉄損が、好ましくは900[kW/m]以上3500[kW/m]以下とされ、より好ましくは1000[kW/m]以上2800[kW/m]以下とされる。
なお、圧粉磁心の鉄損を測定する際には、圧粉磁心に対して線径0.5mmの導線を30回巻いた励磁コイルと、線径0.5mmの導線を30回巻いた検出コイルと、を用いる。
ここで、本発明の非晶質合金粉末について、体積基準の粒度分布において小径側から累積10%となるときの粒径をD10とし、累積50%となるときの粒径(平均粒径)をD50とし、累積90%となるときの粒径をD90としたとき、(D90−D10)/D50が0.5以上2以下であるのが好ましく、0.7以上1.5以下であるのがより好ましく、0.8以上1.3以下であるのがさらに好ましい。(D90−D10)/D50が前記範囲内にあることで、非晶質合金粉末の成形密度をより高めることができる。また、粒径のバラつきが比較的小さくなるので、粗大粒の混入確率を特に下げることが可能になり、非晶質合金粉末を用いて製造された圧粉磁心における渦電流損失を特に小さく抑えることができる。
なお、D10、D50およびD90は、いずれもレーザー回折法により取得された体積基準の粒度分布に基づいて求められる。
また、D10は、特に限定されないが、0.8μm以上2.8μm以下程度であるのが好ましく、1.2μm以上2.3μm以下程度であるのがより好ましい。
また、D90も、特に限定されないが、4.3μm以上6.5μm以下程度であるのが好ましく、4.7μm以上5.8μm以下程度であるのがより好ましい。
D10およびD90が前記範囲内であることにより、非晶質合金粉末の成形密度をさらに高めつつ、非晶質合金粉末を用いて製造された圧粉磁心における渦電流損失をさらに小さく抑えることができる。
なお、本発明の非晶質合金粉末について、体積基準の粒度分布において小径側から累積99%となるときの粒径をD99とすると、D99は6.3μm以上9μm以下程度であるのが好ましく、6.5μm以上8.5μm以下程度であるのがより好ましい。D99は、実質的に非晶質合金粉末の最大粒径に等しいと考えられるため、D99が前記範囲内であることにより、圧粉磁心の成形密度や渦電流損失に特に大きな影響を及ぼす最大粒径相当の粒径が比較的小さくなり、圧粉磁心の低鉄損化をさらに促進することができる。
また、本発明の非晶質合金粉末のタップ密度は、3.7g/cm以上4.3g/cm以下とされるが、好ましくは3.8g/cm以上4.2g/cm以下とされる。このようなタップ密度の非晶質合金粉末を用いることにより、非晶質合金粉末の充填性を特に高めることができ、高い飽和磁束密度を有する圧粉磁心が得られる。なお、非晶質合金粉末のタップ密度が前記下限値を下回ると、非晶質合金粉末の粒度分布によっては、充填性が低下し、ひいては圧粉磁心の成形密度が低下して、圧粉磁心の飽和磁束密度が低下するおそれがある。一方、非晶質合金粉末のタップ密度が前記上限値を上回ると、製造難易度が非常に高くなり、安定的に製造することができなくなるため、例えば製造するたびにタップ密度のバラつきが大きくなる。その結果、圧粉磁心の飽和磁束密度が製造ロットによって安定しないという問題が生じるおそれがある。
なお、非晶質合金粉末のタップ密度は、JIS Z 2512に規定された方法により測定することができる。
また、本発明の非晶質合金粉末の粒子の短径をS[μm]とし、長径をL[μm]としたとき、L/Sで定義されるアスペクト比の平均値は、1以上3以下程度であるのが好ましく、1以上2.5以下程度であるのがより好ましい。このようなアスペクト比の粒子を含む非晶質合金粉末は、その形状が比較的球形に近くなるので、圧粉成形された際の充填率が高められる。その結果、飽和磁束密度の高い圧粉磁心を得ることができる。
なお、前記長径とは、粒子の投影像においてとりうる最大長さであり、前記短径とは、その最大長さに直交する方向の最大長さである。そして、本発明の非晶質合金粉末についての粒子のアスペクト比の平均値とは、粒子のアスペクト比を100個以上の粒子で平均した平均値のことである。
本発明に用いられる非晶質合金としては、特に限定されないが、例えば、Fe−Si−B系、Fe−Si−B−C系、Fe−Si−B−Cr系、Fe−Si−B−Cr−C系、Fe−Co−Si−B系、Fe−Si−B−Nb系等の各種Fe基非晶質合金が挙げられる。また、用いる非晶質合金は、過冷却液体状態が比較的安定な、いわゆる金属ガラスであってもよい。なお、本明細書中では、金属ガラスも含めて非晶質合金という。
これらの非晶質合金の中でも、Fe−Si−B系、Fe−Si−B−Cr系、Fe−Si−B−C系およびFe−Si−B−Cr−C系のうちのいずれかが好ましく用いられ、Fe−Si−B−Cr系またはFe−Si−B−Cr−C系がより好ましく用いられる。これらの非晶質合金は、十分な低保磁力化が可能であり、かつ、溶融して粉末を製造する際の粒子形状の制御が容易である。したがって、これらの組成の非晶質合金は、本発明の非晶質合金粉末を安定的に製造可能である点で有用である。
また、Fe−Si−B−Cr系およびFe−Si−B−Cr−C系の非晶質合金は、それぞれアモルファス形成能が高いため、本発明の非晶質合金粉末を特に安定的に製造可能である。また、鉄錆を発生させ難い組成であることから、湿式の製造方法においても錆の発生が抑えられ、特性に優れた非晶質合金粉末を製造することができる。そして、製造された非晶質合金粉末についても発錆が抑えられることから、耐候性に優れた圧粉磁心や磁性素子を実現することができる。
以下、Fe−Si−B−Cr系およびFe−Si−B−Cr−C系の非晶質合金についてさらに詳述する。なお、以下の説明では、これらの非晶質合金を合わせて「Fe−Si−B−Cr(−C)系」ともいう。
Fe−Si−B−Cr系の非晶質合金は、Siを2質量%以上9質量%以下の割合で含み、Bを2質量%以上5質量%以下の割合で含み、Crを1質量%以上3質量%以下の割合で含み、残部がFeおよび不可避元素で占められた非晶質合金である。
また、Fe−Si−B−Cr−C系の非晶質合金は、前述した割合でSi、BおよびCrを含み、さらにCを0.1質量%以上1質量%以下の割合で含むとともに、残部がFeおよび不可避元素で占められた材料である。
Fe−Si−B−Cr(−C)系非晶質合金を構成する各元素のうち、Fe(鉄)は、最も含有率が大きい主成分である。このため、Feは、非晶質合金粉末の基本的な磁気特性や機械的特性に大きな影響を与える。また、非晶質合金の単位質量当たりの最大磁気モーメントを高めることに寄与する。
一方、不可避元素は、非晶質合金粉末の原料または非晶質合金粉末の製造時に意図せず混入する元素(不純物)である。不可避元素は特に限定されるものではないが、一例として、N(窒素)、P(リン)、S(硫黄)、Na(ナトリウム)、Mg(マグネシウム)、Al(アルミニウム)、K(カリウム)、Ca(カルシウム)、Ti(チタン)、V(バナジウム)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Zn(亜鉛)、Ga(ガリウム)、Ge(ゲルマニウム)、As(ヒ素)、Se(セレン)、Y(イットリウム)、Zr(ジルコニウム)、Nb(ニオブ)、Mo(モリブデン)、Ag(銀)、Cd(カドミウム)、In(インジウム)、Sn(錫)、Sb(アンチモン)、Te(テルル)等が挙げられる。なお、不可避元素が混入する場合、その混入量は非晶質合金の0.2質量%未満であるのが好ましく、0.1質量%以下であるのがより好ましい。
また、本発明の非晶質合金粉末は、不可避的に混入する微量の酸素を含んでいてもよい。その場合、酸素含有率が質量比で1000ppm以上8000ppm以下であるのが好ましく、2000ppm以上7000ppm以下であるのがより好ましく、2500ppm以上6000ppm以下であるのがさらに好ましい。酸素含有率を前記範囲内に抑えることにより、非晶質合金粉末は、低鉄損、高飽和磁束密度および耐候性を高度に両立し得る圧粉磁心を製造可能なものとなる。すなわち、酸素含有率が前記下限値を下回る場合には、非晶質合金粉末の粒径によっては、非晶質合金粉末の粒子に適度な厚さの不働態皮膜が形成されない等の理由から、Crを添加した効果が十分に発揮されないおそれがあり、一方、酸素含有率が前記上限値を上回る場合には、酸化鉄の生成量が多くなり過ぎ、その分、飽和磁束密度等が低下するおそれがある。
Si(ケイ素)は、非晶質合金の透磁率を高めることに寄与する。また、一定量のSiを添加することにより、非晶質合金の電気抵抗値を高めることができるので、非晶質合金粉末を用いて製造された渦電流損失を抑制することができる。さらには、一定量のSiを添加することにより、保磁力も低下させることができる。
非晶質合金におけるSiの含有率は、2質量%以上9質量%以下であるのが好ましく、4質量%以上8.5質量%以下であるのがより好ましく、5質量%以上8質量%以下であるのがさらに好ましい。Siの含有率を前記範囲内に設定することにより、非晶質合金の透磁率と電気抵抗値とを十分に高めつつ、保磁力の小さい軟磁性粉末が得られる。なお、Siの含有率が前記下限値を下回ると、組成比によっては、透磁率が低下するおそれがある。また、組成比によっては、電気抵抗値が低下したり、保磁力が上昇したりして、鉄損が増大するおそれがある。一方、Siの含有率が前記上限値を上回ると、組成比によっては、相対的にFeの含有率が低下する分、飽和磁束密度が低下し、圧粉磁心の直流重畳特性が低下するおそれがある。圧粉磁心の直流重畳特性が低下すると、例えば電源回路に流すことのできる電流に制限が課せられるため、電源の効率が低下するおそれがある。また、保磁力が上昇するおそれがある。
B(ホウ素)は、非晶質合金の融点を低下させ、非晶質化を容易にする。このため、非晶質合金の電気抵抗値を高めることができ、非晶質合金粉末を用いて製造された渦電流損失を抑制することができる。また、保磁力を低下させることに寄与する。さらに、溶融時の粘度が低下するため、微細化および球形化が容易に図られる。その結果、粒径が小さくタップ密度の大きい非晶質合金粉末が得られる。
非晶質合金におけるBの含有率は、1質量%以上5質量%以下であるのが好ましく、1.2質量%以上4.5質量%以下であるのがより好ましく、1.4質量%以上4.2質量%以下であるのがさらに好ましい。Bの含有率を前記範囲内に設定することにより、製造される圧粉磁心において渦電流損失とヒステリシス損失の双方を減少させつつ、非晶質合金粉末の平均粒径およびタップ密度を前記範囲内に確実に収めることができる。その結果、高飽和磁束密度と低鉄損とを両立させた圧粉磁心が得られる。なお、Bの含有率が前記下限値を下回ると、組成比によっては、非晶質合金の電気抵抗値を十分に高めることができず、圧粉磁心の渦電流損失が増大するとともに、保磁力を十分に低下させることができず、ヒステリシス損失が増大し、その結果、圧粉磁心の鉄損が増大するおそれがある。一方、Bの含有率が前記上限値を上回ると、組成比によっては、相対的にFeの含有率が低下する分、飽和磁束密度が低下するおそれがある。
Cr(クロム)は、非晶質合金の耐食性を向上させるよう作用する。すなわち、Crの酸化物(Cr等)を主とする不働態皮膜が粒子表面に形成されることにより、粒子の耐食性が向上する。耐食性の向上によってFeの経時的な酸化が抑えられるため、Feの酸化に伴う磁気特性の低下、例えば飽和磁束密度の低下を防止することができる。特に、本発明の非晶質合金粉末は、平均粒径が極めて小さいため、粒子表面に酸化鉄が形成された場合、粒子における酸化鉄の体積比が従来よりも相対的に大きくなり、飽和磁束密度への影響が大きくなるおそれがある。したがって、このようなFeの酸化を抑えることにより、小径化しても飽和磁束密度の低下を最小限に抑えることができる。
一方、耐食性の高い不働態皮膜の形成により、粒子表面に強固な絶縁性皮膜が形成されることとなる。このため、粒子間の電気抵抗値を高め易くなり、渦電流の流れる経路をより小さく分断することができる。その結果、渦電流損失の小さい圧粉磁心を製造可能な非晶質合金粉末が得られる。
非晶質合金におけるCrの含有率は、1質量%以上3質量%以下であるのが好ましく、1.5質量%以上2.5質量%以下であるのがより好ましい。Crの含有率を前記範囲内に設定することにより、十分な耐食性を備えた非晶質合金粉末が得られるとともに、鉄損が十分に小さい圧粉磁心を製造可能な非晶質合金粉末が得られる。なお、Crの含有率が前記下限値を下回ると、組成比によっては、非晶質合金粉末に形成される不働態皮膜の厚さや形成領域が不十分となり、耐食性が低下するとともに、酸化鉄が多く生成される分、飽和磁束密度が低下するおそれがある。一方、Crの含有率が前記上限値を上回ると、組成比によっては、非晶質化が阻害され、電気抵抗値が低下するとともに保磁力が上昇するため、圧粉磁心の鉄損が増大するおそれがある。また、相対的にFeの含有率が低下する分、飽和磁束密度が低下するおそれがある。
C(炭素)は、非晶質合金の溶融時の粘性を下げ、非晶質化を容易にする。このため、非晶質合金の電気抵抗値を高めることができ、非晶質合金粉末を用いて製造された圧粉磁心の渦電流損失を抑制することができる。また、保磁力を低下させることに寄与する。さらに、微細化および球形化が容易に図られるので、粒径が小さくタップ密度の大きい非晶質合金粉末が得られる。
非晶質合金におけるCの含有率は、0.1質量%以上1質量%以下であるのが好ましく、0.3質量%以上0.8質量以下であるのがより好ましい。Cの含有率を前記範囲内に設定することにより、製造される圧粉磁心において渦電流損失とヒステリシス損失の双方を減少させつつ、非晶質合金粉末の平均粒径およびタップ密度を前記範囲内に確実に収めることができる。その結果、高飽和磁束密度と低鉄損とを両立させた圧粉磁心が得られる。なお、Cの含有率が前記下限値を下回ると、組成比によっては、非晶質合金の電気抵抗値を十分に高めることができず、渦電流損失が増大するとともに、保磁力を十分に低下させることができず、ヒステリシス損失が増大し、その結果、圧粉磁心の鉄損が増大するおそれがある。一方、Cの含有率が前記上限値を上回ると、組成比によっては、相対的にFeの含有率が低下する分、飽和磁束密度が低下するおそれがある。
なお、Crの含有率に対するCの含有率の割合(C/Cr)は、0.05質量%以上1質量%以下であるのが好ましく、0.1質量%以上0.8質量%以下であるのがより好ましく、0.2質量%以上0.7質量%以下であるのがさらに好ましい。Crの含有率に対するCの含有率の割合を前記範囲内に設定することで、非晶質化度が低下するのを抑えつつ、高い磁気モーメントと高い球形度とを両立させることができる。その結果、非晶質合金粉末の保磁力を十分に低くするとともに、圧粉磁心の飽和磁束密度を十分に高めることができる。したがって、Crの含有率に対するCの含有率の割合が前記下限値を下回ったり、前記上限値を上回ったりすると、Crの含有率とCの含有率とのバランスが崩れるため、非晶質化度が低下したり、磁気モーメントを十分に高めることができなかったり、球形度が低下したりするおそれがある。
また、Crの含有率とCの含有率との和(Cr+C)は、1.8質量%以上4.3質量%以下であるのが好ましく、2質量%以上4質量%以下であるのがより好ましく、2.2質量%以上3.5質量%以下であるのがさらに好ましい。Crの含有率とCの含有率との和を前記範囲内に設定することで、非晶質化度および耐食性を高めつつ、磁気モーメントを高めることができる。その結果、低鉄損と高飽和磁束密度とを両立する圧粉磁心が得られる。
以上、Fe−Si−B−Cr(−C)系非晶質合金について説明したが、上記各元素の組成比や各元素が担う役割は、他の組成の非晶質合金、例えばFe−Si−B系、Fe−Si−B−C系、Fe−Si−Cr系、Fe−B系等においても同様である。
また、Fe−Si−B−Cr(−C)系非晶質合金は、必要に応じてMnを含んでいてもよい。この場合、Mnの含有率は、1質量%以上3質量%以下であるのが好ましく、1.5質量%以上2.5質量%以下であるのがより好ましい。これにより、透磁率をより高めるとともに、保磁力をより下げることができる。なお、Mnを添加する場合、Si、BおよびCrの添加量が、それぞれ前述した範囲を下回ってもよい。その場合であっても、Mnを添加したことにより、上述したような効果が発揮されるとともに、Si、BおよびCrの減少に伴う効果の希薄化を最小限に留めることができる。
なお、非晶質合金の組成比は、例えば、JIS G 1257に規定された原子吸光法、JIS G 1258に規定されたICP発光分析法、JIS G 1253に規定されたスパーク発光分析法、JIS G 1256に規定された蛍光X線分析法、JIS G 1211〜G 1237に規定された重量・滴定・吸光光度法等により特定することができる。具体的には、例えばSPECTRO社製固体発光分光分析装置(スパーク発光分析装置、モデル:SPECTROLAB、タイプ:LAVMB08A)や、(株)リガク製ICP装置(CIROS120型)が挙げられる。
また、C(炭素)およびS(硫黄)の特定に際しては、特に、JIS G 1211に規定された酸素気流燃焼(高周波誘導加熱炉燃焼)−赤外線吸収法も用いられる。具体的には、LECO社製炭素・硫黄分析装置、CS−200が挙げられる。
さらに、N(窒素)およびO(酸素)の特定に際しては、特に、JIS G 1228に規定された鉄および鋼の窒素定量方法、JIS Z 2613に規定された金属材料の酸素定量方法も用いられる。具体的には、LECO社製酸素・窒素分析装置、TC−300/EF−300が挙げられる。
また、X線回折法を用いることにより、粉末の構成材料が非晶質であるか否かを特定することができる。一般的には明瞭な回折ピークが認められない場合、非晶質であると特定することができる。
また、本発明の非晶質合金粉末は、粒子断面の中心部のビッカース硬度が、850以上2000以下であるのが好ましく、900以上1800以下であるのがより好ましい。このような硬度の粒子で構成された非晶質合金粉末は、高硬度ではあるものの、成形時にはわずかに塑性変形可能であり、非晶質合金粉末の充填性を高めるのに寄与する。したがって、ビッカース硬度が前記下限値を下回ると、非晶質合金の組成にもよるが、粒子が変形し易くなるため、充填性は上がるものの、粒子表面に絶縁膜を形成したとき、粒子の変形に伴って絶縁膜が破れるおそれがある。その結果、圧粉磁心の渦電流損失が増大するおそれがある。一方、ビッカース硬度が前記上限値を上回ると、非晶質合金の組成にもよるが、非晶質合金粉末の成形時に塑性変形し難くなるので、非晶質合金粉末の充填性が低下し、圧粉磁心の飽和磁束密度が低下するおそれがある。
なお、粒子断面の中心部とは、粒子の最大長さである長軸を通過するように粒子を切断したとき、その切断面上の長軸の中点にあたる部位である。また、中心部のビッカース硬度は、マイクロビッカース硬さ試験機により測定することができる。
[非晶質合金粉末の製造方法]
本発明の非晶質合金粉末は、例えば、アトマイズ法(例えば、水アトマイズ法、ガスアトマイズ法、高速回転水流アトマイズ法等)、粉砕法等の各種粉末化法により製造される。
このうち、本発明の非晶質合金粉末は、アトマイズ法により製造されたものであるのが好ましく、水アトマイズ法または高速回転水流アトマイズ法により製造されたものであるのがより好ましい。アトマイズ法は、溶融金属(溶湯)を、高速で噴射された流体(液体または気体)に衝突させることにより、微粉化するとともに冷却して、金属粉末(非晶質合金粉末)を製造する方法である。非晶質合金粉末をこのようなアトマイズ法によって製造することにより、極めて微小な粉末を効率よく製造することができる。また、得られる粉末の粒子形状が表面張力の作用により球形状に近くなる。このため、圧粉磁心を製造したとき充填率の高いものが得られる。すなわち、透磁率および飽和磁束密度の高い圧粉磁心を製造可能な非晶質合金粉末を得ることができる。
なお、アトマイズ法として、水アトマイズ法を用いた場合、溶融金属に向けて噴射される水(以下、「アトマイズ水」という。)の圧力は、特に限定されないが、好ましくは75MPa以上120MPa以下(750kgf/cm以上1200kgf/cm以下)程度とされ、より好ましくは、90MPa以上120MPa以下(900kgf/cm以上1200kgf/cm以下)程度とされる。
また、アトマイズ水の水温も、特に限定されないが、好ましくは1℃以上20℃以下程度とされる。
また、アトマイズ水に加える圧力は、特に限定されないものの、好ましくは50MPa以上200MPa以下程度とされる。
さらに、アトマイズ水は、溶湯の落下経路上に頂点を有し、外径が下方に向かって漸減するような円錐状に噴射される場合が多い。この場合、アトマイズ水が形成する円錐の頂角θは、10°以上40°以下程度であるのが好ましく、15°以上35°以下程度であるのがより好ましい。これにより、前述したような組成の非晶質合金粉末を、確実に製造することができる。
また、水アトマイズ法(特に高速回転水流アトマイズ法)によれば、とりわけ速く溶湯を冷却することができる。このため、広い合金組成において非晶質化度の高い非晶質合金粉末が得られる。
また、アトマイズ法において溶湯を冷却する際の冷却速度は、1×10℃/s以上であるのが好ましく、1×10℃/s以上であるのがより好ましい。このような急速な冷却により、溶湯の状態における原子配列、すなわち、各種の原子が均一に混じり合った状態が保存されたまま固化に至るので、とりわけ非晶質化度の高い非晶質合金粉末が得られるとともに、非晶質合金粉末の粒子間における組成比のバラつきが抑えられることとなる。その結果、均質で保磁力の小さい非晶質合金粉末が得られる。
また、非晶質合金の原料を溶融する際、その溶融温度は非晶質合金の融点Tmに対し、Tm+20℃以上Tm+200℃以下程度に設定されるのが好ましく、Tm+50℃以上Tm+150℃以下程度に設定されるのがより好ましい。これにより、溶融金属を流体に衝突させて微粉化する際、小径化と非晶質化とを高度に両立させることができ、小径で保磁力が小さい非晶質合金粉末を確実に製造することができる。
また、上述したような方法で製造された後、非晶質合金粉末に対しては必要に応じて焼鈍処理を施すようにしてもよい。この焼鈍処理における加熱条件は、非晶質合金材料における結晶化温度をTx[℃]としたとき、加熱温度をTx−250℃以上Tx−100℃未満としたとき、加熱時間を5分以上120分以下にするのが好ましく、加熱温度をTx−100℃以上Tx未満としたとき、加熱時間を10分以上60分以下にするのがより好ましい。このような加熱条件で焼鈍処理を施すことにより、非晶質合金で構成された非晶質合金粉末が焼鈍され、粉末製造時に生じた急冷凝固による残留応力を緩和することができる。これにより、残留応力に伴う非晶質合金粉末の歪みが緩和され、保磁力を十分に小さくすることができる。
なお、このようにして得られた非晶質合金粉末に対し、必要に応じて分級を行ってもよい。分級の方法としては、例えば、ふるい分け分級、慣性分級、遠心分級、風力分級のような乾式分級、沈降分級のような湿式分級等が挙げられる。
また、必要に応じて、得られた非晶質合金粉末を造粒するようにしてもよい。
さらには、必要に応じて、得られた非晶質合金粉末の各粒子表面に絶縁膜を成膜するようにしてもよい。この絶縁膜の構成材料としては、例えば、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛、リン酸マンガン、リン酸カドミウムのようなリン酸塩、ケイ酸ナトリウムのようなケイ酸塩(水ガラス)等の無機材料等が挙げられる。また、後述する結合材の構成材料として列挙した有機材料から適宜選択されたものであってもよい。
[圧粉磁心および磁性素子]
本発明の磁性素子は、チョークコイル、インダクター、ノイズフィルター、リアクトル、トランス、モーター、アクチュエーター、電磁弁、発電機のように、磁心を備えた各種磁性素子に適用可能である。また、本発明の圧粉磁心は、これらの磁性素子が備える磁心に適用可能である。
以下、磁性素子の一例として、2種類のチョークコイルを代表に説明する。
<第1実施形態>
まず、本発明の磁性素子の第1実施形態を適用したチョークコイルについて説明する。
図1は、本発明の磁性素子の第1実施形態を適用したチョークコイルを示す模式図(平面図)である。
図1に示すチョークコイル10は、リング状(トロイダル形状)の圧粉磁心11と、この圧粉磁心11に巻き回された導線12と、を有する。このようなチョークコイル10は、一般に、トロイダルコイルと称される。
圧粉磁心(本発明の圧粉磁心)11は、本発明の非晶質合金粉末と結合材(バインダー)と有機溶媒とを混合し、得られた混合物を成形型に供給するとともに、加圧・成形して得られたものである。
圧粉磁心11の作製に用いられる結合材の構成材料としては、例えば、シリコーン系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリフェニレンサルファイド系樹脂等の有機材料、リン酸マグネシウム、リン酸カルシウム、リン酸亜鉛、リン酸マンガン、リン酸カドミウムのようなリン酸塩、ケイ酸ナトリウムのようなケイ酸塩(水ガラス)等の無機材料等が挙げられるが、特に、熱硬化性ポリイミドまたはエポキシ系樹脂が好ましい。これらの樹脂材料は、加熱されることによって容易に硬化するとともに、耐熱性に優れたものである。したがって、圧粉磁心11の製造容易性および耐熱性を高めることができる。
また、非晶質合金粉末に対する結合材の割合は、作製する圧粉磁心11の目的とする飽和磁束密度や機械的特性、許容される渦電流損失等に応じて若干異なるが、0.5質量%以上5質量%以下程度であるのが好ましく、1質量%以上3質量%以下程度であるのがより好ましい。これにより、非晶質合金粉末の各粒子同士を確実に絶縁しつつ、圧粉磁心11の密度をある程度確保して、圧粉磁心11の飽和磁束密度や透磁率が著しく低下するのを防止することができる。その結果、より飽和磁束密度および透磁率が高く、かつ、より低鉄損の圧粉磁心11が得られる。
また、有機溶媒としては、結合材を溶解し得るものであれば特に限定されないが、例えば、トルエン、イソプロピルアルコール、アセトン、メチルエチルケトン、クロロホルム、酢酸エチル等の各種溶媒が挙げられる。
なお、前記混合物中には、必要に応じて、任意の目的で各種添加剤を添加するようにしてもよい。
以上のような結合材により、非晶質合金粉末の粒子同士が結着されるとともに絶縁される。これにより、圧粉磁心11に高周波数で変化する磁場を付与しても、この磁場変化に対する電磁誘導で発生する起電力に伴う誘導電流は、各粒子中の比較的短い経路にしか流れない。このため、この誘導電流によるジュール損失(渦電流損失)を小さく抑えることができる。また、各粒子の保磁力は小さいので、ヒステリシス損失を小さく抑えることもできる。
一方、導線12の構成材料としては、導電性の高い材料が挙げられ、例えば、Cu、Al、Ag、Au、Ni等を含む金属材料が挙げられる。
なお、導線12の表面に、絶縁性を有する表面層を備えているのが好ましい。これにより、圧粉磁心11と導線12との短絡を確実に防止することができる。かかる表面層の構成材料としては、例えば、各種樹脂材料等が挙げられる。
次に、チョークコイル10の製造方法について説明する。
まず、本発明の非晶質合金粉末と、結合材と、各種添加剤と、有機溶媒とを混合し、混合物を得る。
次いで、混合物を乾燥させて塊状の乾燥体を得た後、この乾燥体を粉砕することにより、造粒粉末を形成する。
次に、この造粒粉末を、作製すべき圧粉磁心の形状に成形し、成形体を得る。
この場合の成形方法としては、特に限定されないが、例えば、プレス成形、押出成形、射出成形等の方法が挙げられる。なお、この成形体の形状寸法は、以後の成形体を加熱した際の収縮分を見込んで決定される。また、プレス成形の場合の成形圧力は、1t/cm(98MPa)以上10t/cm(981MPa)以下程度とされる。
次に、得られた成形体を加熱することにより、結合材を硬化させ、圧粉磁心11を得る。このとき、加熱温度は、結合材の組成等に応じて若干異なるものの、結合材が有機材料で構成されている場合、好ましくは100℃以上500℃以下程度とされ、より好ましくは120℃以上250℃以下程度とされる。また、加熱時間は、加熱温度に応じて異なるものの、0.5時間以上5時間以下程度とされる。
以上により、本発明の非晶質合金粉末を加圧・成形してなる圧粉磁心11、および、かかる圧粉磁心11の外周面に沿って導線12を巻き回してなるチョークコイル(本発明の磁性素子)10が得られる。かかるチョークコイル10は、高周波数下での鉄損が小さいものとなる。
また、本発明の非晶質合金粉末によれば、磁気特性に優れた圧粉磁心11を容易に得ることができる。これにより、圧粉磁心11の磁束密度の向上や、それに伴うチョークコイル10の小型化や定格電流の増大、発熱量の低減を容易に実現することができる。すなわち、高性能のチョークコイル10が得られる。
なお、圧粉磁心11の形状は、上述したリング状に限定されず、例えばリングの一部が欠損した形状であってもよく、棒状であってもよい。
<第2実施形態>
次に、本発明の磁性素子の第2実施形態を適用したチョークコイルについて説明する。
図2は、本発明の磁性素子の第2実施形態を適用したチョークコイルを示す模式図(透過斜視図)である。
以下、第2実施形態に係るチョークコイルについて説明するが、以下の説明では、前記第1実施形態に係るチョークコイルとの相違点を中心に説明し、同様の事項については、その説明を省略する。
本実施形態に係るチョークコイル20は、図2に示すように、コイル状に成形された導線22を、圧粉磁心21の内部に埋設してなるものである。すなわち、チョークコイル20は、導線22を圧粉磁心21でモールドしてなる。
このような形態のチョークコイル20は、比較的小型のものが容易に得られる。そして、このような小型のチョークコイル20を製造するにあたって、飽和磁束密度および透磁率が大きく、かつ、損失の小さい圧粉磁心21を用いることにより、小型であるにもかかわらず、大電流に対応可能な低損失・低発熱のチョークコイル20が得られる。
また、導線22が圧粉磁心21の内部に埋設されているため、導線22と圧粉磁心21との間に隙間が生じ難い。このため、圧粉磁心21の磁歪による振動を抑制し、この振動に伴う騒音の発生を抑制することもできる。
以上のような本実施形態にかかるチョークコイル20を製造する場合、まず、成形型のキャビティ内に導線22を配置するとともに、キャビティ内を本発明の非晶質合金粉末で充填する。すなわち、導線22を包含するように、非晶質合金粉末を充填する。
次に、導線22とともに、非晶質合金粉末を加圧して成形体を得る。
次いで、前記第1実施形態と同様に、この成形体に熱処理を施す。これにより、チョークコイル20が得られる。
[電子機器]
次いで、本発明の磁性素子を備える電子機器(本発明の電子機器)について、図3〜図5に基づき、詳細に説明する。
図3は、本発明の磁性素子を備える電子機器を適用したモバイル型(またはノート型)のパーソナルコンピューターの構成を示す斜視図である。この図において、パーソナルコンピューター1100は、キーボード1102を備えた本体部1104と、表示部100を備えた表示ユニット1106とにより構成され、表示ユニット1106は、本体部1104に対しヒンジ構造部を介して回動可能に支持されている。このようなパーソナルコンピューター1100には、例えばスイッチング電源用のチョークコイルやインダクター、モーター等の磁性素子1000が内蔵されている。
図4は、本発明の磁性素子を備える電子機器を適用した携帯電話機(PHSも含む)の構成を示す斜視図である。この図において、携帯電話機1200は、複数の操作ボタン1202、受話口1204および送話口1206を備え、操作ボタン1202と受話口1204との間には、表示部100が配置されている。このような携帯電話機1200には、例えばインダクター、ノイズフィルター、モーター等の磁性素子1000が内蔵されている。
図5は、本発明の磁性素子を備える電子機器を適用したディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、この図には、外部機器との接続についても簡易的に示されている。ディジタルスチルカメラ1300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled Device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号(画像信号)を生成する。
ディジタルスチルカメラ1300におけるケース(ボディー)1302の背面には、表示部が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて撮像した画像を表示する構成になっており、表示部は、被写体を電子画像として表示するファインダーとして機能する。また、ケース1302の正面側(図中裏面側)には、光学レンズ(撮像光学系)やCCDなどを含む受光ユニット1304が設けられている。
撮影者が表示部に表示された被写体像を確認し、シャッターボタン1306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、メモリー1308に転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ1300においては、ケース1302の側面に、ビデオ信号出力端子1312と、データ通信用の入出力端子1314とが設けられている。そして、図示されるように、ビデオ信号出力端子1312にはテレビモニター1430が、データ通信用の入出力端子1314にはパーソナルコンピューター1440が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作により、メモリー1308に格納された撮像信号が、テレビモニター1430や、パーソナルコンピューター1440に出力される構成になっている。このようなディジタルスチルカメラ1300にも、例えばインダクター、ノイズフィルター等の磁性素子1000が内蔵されている。
なお、本発明の磁性素子を備える電子機器は、図3のパーソナルコンピューター(モバイル型パーソナルコンピューター)、図4の携帯電話機、図5のディジタルスチルカメラの他にも、例えば、インクジェット式吐出装置(例えばインクジェットプリンター)、ラップトップ型パーソナルコンピューター、テレビ、ビデオカメラ、ビデオテープレコーダー、カーナビゲーション装置、ページャー、電子手帳(通信機能付も含む)、電子辞書、電卓、電子ゲーム機器、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、防犯用テレビモニター、電子双眼鏡、POS端末、医療機器(例えば電子体温計、血圧計、血糖計、心電図計測装置、超音波診断装置、電子内視鏡)、魚群探知機、各種測定機器、計器類(例えば、車両、航空機、船舶の計器類)、移動体制御機器類(例えば、自動車駆動用制御機器等)、フライトシミュレーター等に適用することができる。
以上、本発明の非晶質合金粉末、圧粉磁心、磁性素子および電子機器について、好適な実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、本発明の非晶質合金粉末の用途例として圧粉磁心を挙げて説明したが、用途例はこれに限定されず、例えば磁性流体、磁気遮蔽シート、磁気ヘッド等の磁性デバイスであってもよい。
また、圧粉磁心や磁性素子の形状も、図示したものに限定されず、いかなる形状であってもよい。
次に、本発明の具体的実施例について説明する。
1.圧粉磁心およびチョークコイルの製造
(サンプルNo.1)
[1]まず、原材料を高周波誘導炉で溶融するとともに、水アトマイズ法により粉末化して非晶質合金粉末を得た。このとき、アトマイズ水に加える圧力を100MPaとした。また、原材料の溶融温度を融点より150℃高い温度とした。次いで、得られた非晶質合金粉末について、風力分級機により分級を行った。得られた非晶質合金粉末の合金組成を表1に示す。なお、合金組成の特定には、SPECTRO社製固体発光分光分析装置(スパーク発光分析装置)、モデル:SPECTROLAB、タイプ:LAVMB08Aを用いた。また、C(炭素)の定量分析には、LECO社製炭素・硫黄分析装置、CS−200を用いた。また、O(酸素)の定量分析には、LECO社製酸素・窒素分析装置、TC−300/EF−300を用いた。
[2]次に、分級後の非晶質合金粉末について、粒度分布測定を行った。なお、この測定は、レーザー回折方式の粒度分布測定装置(マイクロトラック、HRA9320−X100 日機装株式会社製)により行った。そして、粒度分布から非晶質合金粉末のD10、D50(平均粒径)、D90およびD99を求めた。また、併せて、非晶質合金粉末のタップ密度を測定した。測定結果を表2に示す。
[3]次に、得られた非晶質合金粉末と、エポキシ樹脂(結合材)、トルエン(有機溶媒)とを混合して、混合物を得た。なお、エポキシ樹脂の添加量は、非晶質合金粉末100質量部に対して2質量部とした。
[4]次に、得られた混合物を撹拌したのち、短時間乾燥させ、塊状の乾燥体を得た。次いで、この乾燥体を、目開き400μmのふるいにかけ、乾燥体を粉砕して、造粒粉末を得た。得られた造粒粉末を50℃で1時間乾燥させた。
[5]次に、得られた造粒粉末を、成形型に充填し、下記の成形条件に基づいて成形体を得た。
<成形条件>
・成形方法 :プレス成形
・成形体の形状:リング状
・成形体の寸法:外径28mm、内径14mm、厚さ5mm
・成形圧力 :4t/cm(392MPa)
[6]次に、成形体を、大気雰囲気中において、温度150℃で0.5時間加熱して、結合材を硬化させた。これにより、圧粉磁心を得た。
[7]次に、得られた圧粉磁心を用い、以下の作製条件に基づいて、図1に示すチョークコイル(磁性素子)を作製した。
<コイル作製条件>
・導線の構成材料:Cu
・導線の線径 :0.5mm
・巻き数 :励磁コイル側30ターン、検出コイル側30ターン
(サンプルNo.2〜25)
非晶質合金粉末として表1に示すものをそれぞれ用いるようにした以外は、サンプルNo.1と同様にして圧粉磁心を得るとともに、この圧粉磁心を用いてチョークコイルを得た。
Figure 2016014162
なお、表1においては、各サンプルNo.の非晶質合金粉末のうち、本発明に相当するものについては「実施例」、本発明に相当しないものについては「比較例」と示した。
2.非晶質合金粉末、圧粉磁心およびチョークコイルの評価
2.1 非晶質合金粉末の粒子のアスペクト比の測定
各実施例および各比較例で得られた非晶質合金粉末について、走査型電子顕微鏡により観察し、観察像を得た。次いで、得られた観察像から、100個の粒子の像の長径と短径とを測定するとともに、長径/短径で定義されるアスペクト比を求めた。そして、100個のデータの平均値を求めた。
その結果、サンプルNo.1〜22で得られた非晶質合金粉末の粒子およびサンプルNo.25で得られた粒子は、いずれもアスペクト比の平均値が1以上2.5以下であった。
一方、サンプルNo.23、24で得られた粉末の粒子は、いずれもアスペクト比の平均値が3を超えていた。
2.2 非晶質合金粉末の磁気特性の測定
各実施例および各比較例で得られた非晶質合金粉末について、それぞれの保磁力および単位質量当たりの最大磁気モーメントを以下の測定条件に基づいて測定した。
<保磁力および単位質量当たりの最大磁気モーメントの測定条件>
・測定装置 :磁化測定装置(株式会社玉川製作所製VSMシステム、TM−VSM1230−MHHL)
2.3 圧粉磁心の成形密度の測定
各実施例および各比較例で得られた圧粉磁心について、アルキメデス法(JIS Z 2501に規定)に準じた方法により成形密度を測定した。そして、測定された成形密度から、非晶質合金の真密度に対する相対密度を算出し、以下の評価基準にしたがって評価した。
<成形密度の評価基準>
A:成形密度が66%以上である
B:成形密度が64%以上66%未満である
C:成形密度が62%以上64%未満である
D:成形密度が60%以上62%未満である
E:成形密度が58%以上60%未満である
F:成形密度が58%未満である
2.4 チョークコイルの磁気特性の測定
各実施例および各比較例で得られたチョークコイルについて、それぞれの透磁率μ’、鉄損(コアロスPcv)および最大磁束密度を以下の測定条件に基づいて測定した。
<鉄損の測定条件>
・測定周波数 :600kHz、1MHz
・最大磁束密度:30mT
・透磁率μ’ :18
・測定装置 :交流磁気測定装置(B−Hアナライザー IWATSU ELECTRIC SY−8232)
<透磁率μ’の測定条件>
・測定装置 :インピーダンスアナライザー(HEWLETT PACKARD 4194A)
<最大磁束密度の測定条件>
・測定装置 :交流磁気測定装置(B−Hアナライザー IWATSU ELECTRIC SY−8232)
そして、測定した最大磁束密度について、以下の評価基準にしたがって評価した。なお、評価にあたっては、サンプルNo.23で得られた圧粉磁心の最大磁束密度を1としたときの相対値を算出し、その相対値を以下の評価基準に当てはめることにより行った。
<最大磁束密度の評価基準>
A:相対値が1.10以上である
B:相対値が1.06以上1.10未満である
C:相対値が1.02以上1.06未満である
D:相対値が0.98以上1.02未満である
E:相対値が0.94以上0.98未満である
F:相対値が0.94未満である
2.5 圧粉磁心の耐食性の評価
各実施例および各比較例で得られた圧粉磁心を、それぞれの高温高湿環境下に放置した。そして、放置後の圧粉磁心の外観を観察することにより、圧粉磁心の耐食性を評価した。
なお、高温高圧環境の作製は恒温恒湿機(大研理化学器械製)で行い、温度85℃、相対湿度90%とした。この高温高湿環境下に圧粉磁心を入れ、5日間経過後の外観を試験前のものと比較し、以下の評価基準にしたがって評価した。
<耐食性の評価基準>
A:さびが発生した面積が表面積の1%未満である
B:表面積の1%以上10%未満にさびの発生が認められる
C:表面積の10%以上25%未満にさびの発生が認められる
D:表面積の25%以上50%未満にさびの発生が認められる
E:表面積の50%以上にさびの発生が認められる
2.6 圧粉磁心の抗折性の評価
各実施例および各比較例で得られた非晶質合金粉末を用い、前述した圧粉磁心の製造方法と同様の方法で、抗折試験用テストピースを作製した。抗折試験用テストピースの寸法は、幅12.7mm、長さ31、75mm、厚さ5mmの直方体形状とした。
次いで、室温下にて、テストピースの3点曲げ試験を行い、以下の評価基準にしたがって評価した。
<抗折性の評価基準>
A:3点曲げ強さが80MPa以上
B:3点曲げ強さが65MPa以上80MPa未満
C:3点曲げ強さが50MPa以上65MPa未満
D:3点曲げ強さが35MPa以上50MPa未満
E:3点曲げ強さが35MPa未満
以上の評価結果をそれぞれ表2、3に示す。なお、表2、3では、各サンプルNo.のうち、本発明に相当するものを「実施例」とし、本発明に相当しないものを「比較例」としている。
Figure 2016014162
Figure 2016014162
表2、3から明らかなように、各実施例で得られたチョークコイルは、鉄損が特に低く、また、最大磁束密度が十分に高いものであった。したがって、本発明の非晶質合金粉末は、高飽和磁束密度と低鉄損とを両立し得る圧粉磁心を製造可能なものであると認められる。
10、20……チョークコイル
11、21……圧粉磁心
12、22……導線
100……表示部
1000……磁性素子
1100……パーソナルコンピューター
1102……キーボード
1104……本体部
1106……表示ユニット
1200……携帯電話機
1202……操作ボタン
1204……受話口
1206……送話口
1300……ディジタルスチルカメラ
1302……ケース
1304……受光ユニット
1306……シャッターボタン
1308……メモリー
1312……ビデオ信号出力端子
1314……入出力端子
1430……テレビモニター
1440……パーソナルコンピューター

Claims (8)

  1. Fe、SiおよびBを含む非晶質合金で構成され、
    平均粒径が1μm以上4.5μm以下であり、
    保磁力が0.1[Oe]以上2.5[Oe]以下であり、
    単位質量当たりの最大磁気モーメントが120[emu/g]以上210[emu/g]以下であることを特徴とする非晶質合金粉末。
  2. 当該非晶質合金粉末を用いて圧粉磁心を製造したとき、駆動周波数600kHz、最大磁束密度30mTにおける前記圧粉磁心の鉄損が500[kW/m]以上1700[kW/m]以下である請求項1に記載の非晶質合金粉末。
  3. 体積基準の粒度分布において小径側から累積10%となるときの粒径をD10とし、累積50%となるときの粒径をD50とし、累積90%となるときの粒径をD90としたとき、(D90−D10)/D50が0.5以上2以下である請求項1または2に記載の非晶質合金粉末。
  4. タップ密度が3.7g/cm以上4.3g/cm以下である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の非晶質合金粉末。
  5. 前記非晶質合金は、Feを主成分とし、
    Siを2質量%以上9質量%以下の割合で含み、
    Bを1質量%以上5質量%以下の割合で含み、
    Crを1質量%以上3質量%以下の割合で含むものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の非晶質合金粉末。
  6. Fe、SiおよびBを含む非晶質合金で構成され、平均粒径1μm以上4.5μm以下であり、保磁力が0.1[Oe]以上2.5[Oe]以下であり、単位質量当たりの最大磁気モーメントが120[emu/g]以上210[emu/g]以下である非晶質合金粉末と、
    前記非晶質合金粉末の粒子表面に設けられ、絶縁性を有する絶縁膜と、
    を有することを特徴とする圧粉磁心。
  7. 請求項6に記載の圧粉磁心を備えることを特徴とする磁性素子。
  8. 請求項7に記載の磁性素子を備えることを特徴とする電子機器。
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