JP2016012720A - 金属ベース実装基板および金属ベース実装基板実装部材 - Google Patents

金属ベース実装基板および金属ベース実装基板実装部材 Download PDF

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Abstract

【課題】高い放熱性を有し、温度変化による反りの発生が効果的に防止され、電子部品の接続信頼性に優れた金属ベース実装基板を提供する。【解決手段】金属ベース実装基板100は、第1の面と、第1の面と反対側の第2の面とを備える金属基板1、金属基板1の第1の面上に設けられた絶縁膜2及び絶縁膜2上に設けられた金属膜3を備える金属ベース回路基板10と、金属ベース回路基板10の金属膜3上に設けられた電子部品5とを備える。金属基板3において、金属ベース実装基板100の法線Nと45?以下の角度をなし、電子部品5の金属膜3に対向する面を通過する複数の直線の集合体と重なる領域を第1の領域11と規定し、第1の領域11以外の領域を第2の領域12と規定したとき、少なくとも1本の溝111が、金属ベース実装基板100の平面視で、電子部品5を取り囲むように、第1の領域11に設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、金属ベース実装基板および金属ベース実装基板実装部材に関する。
従来から絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT;Insulated Gate Bipolar Transistor)およびダイオード等の半導体素子、抵抗、コンデンサ等の電子部品を回路基板上に搭載して構成したインバーター装置、パワー半導体装置が知られている。
このような装置は、発熱量の高い電子部品を備えるため、高い放熱性を有することが求められる。かかる高い放熱性を確保するために、絶縁樹脂接着層(絶縁膜)に金属板層(金属基板)が接合された構造を有する装置が開発されている(特許文献1参照)。
しかしながら、このような構造では、絶縁膜と金属基板との線膨張係数の違いから、反りを生じ、これが放熱不良や電子部品の接続不良等の問題を引き起こすことがある。
特開2011−216619号公報
本発明の目的は、高い放熱性を有し、温度変化による反りの発生が効果的に防止され、電子部品の接続信頼性に優れた金属ベース実装基板を提供すること、また、高い放熱性を有し、温度変化による反りの発生が効果的に防止され、電子部品の接続信頼性に優れた金属ベース実装基板を備えた金属ベース実装基板実装部材を提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(15)の本発明により達成される。
(1) 第1の面と、前記第1の面と反対側の第2の面とを備える金属基板、前記金属基板の前記第1の面上に設けられた絶縁膜、および、前記絶縁膜上に設けられた金属膜を備える金属ベース回路基板と、前記金属ベース回路基板の前記金属膜上に設けられた電子部品とを備える金属ベース実装基板であって、
前記金属基板において、当該金属ベース実装基板の法線と45°以下の角度をなし、前記電子部品の前記金属膜に対向する面を通過する複数の直線の集合体と重なる領域を第1の領域と規定し、前記第1の領域以外の領域を第2の領域と規定したとき、少なくとも1本の溝が、当該金属ベース実装基板の平面視で、前記電子部品を取り囲むように、前記第1の領域に設けられていることを特徴とする金属ベース実装基板。
(2) 前記電子部品は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタおよびトランスより選択される少なくとも1種を含む上記(1)に記載の金属ベース実装基板。
(3) 前記金属基板は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されている上記(1)または(2)に記載の金属ベース実装基板。
(4) 前記溝は、前記金属基板の前記第2の面に設けられている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(5) 前記溝の幅は、0.025mm以上5mm以下の範囲である上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(6) 前記溝の深さは、0.10mm以上5mm以下の範囲である上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(7) 前記金属基板の厚さは、0.8mm以上7.0mm以下の範囲である上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(8) 前記溝の深さをD[mm]、前記金属基板の厚さをT[mm]としたとき、DとTとは、0.20≦D/T≦0.95の関係を満足する上記(1)ないし(7)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(9) 前記金属膜の厚さは、10μm以上500μm以下の範囲である上記(1)ないし(8)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(10) 前記絶縁膜の厚さは、40μm以上300μm以下の範囲である上記(1)ないし(9)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(11) 前記金属基板の前記第2の面において、前記第1の領域が占める面積をS[mm]、前記第2の領域が占める面積をS[mm]としたとき、SとSとは、0.50≦S/S≦4.0の関係を満足する上記(1)ないし(10)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(12) 前記金属基板の前記第2の面において、前記第1の領域が占める面積をS[mm]、前記溝が占める面積をS[mm]としたとき、SとSとは、0.03≦S/S≦0.70の関係を満足する上記(1)ないし(11)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(13) 前記少なくとも1本の溝は、互いに交差する複数本の前記溝を含む上記(1)ないし(12)のいずれかに記載の金属ベース実装基板。
(14) 冷却器と、前記冷却器に設けられた上記(1)ないし(13)のいずれかに記載の金属ベース実装基板とを備えたことを特徴とする金属ベース実装基板実装部材。
(15) 前記冷却器は、モーターのハウジングである上記(14)に記載の金属ベース実装基板実装部材。
本発明によれば、高い放熱性を有し、温度変化による反りの発生が効果的に防止され、電子部品の接続信頼性に優れた金属ベース実装基板を提供すること、また、高い放熱性を有し、温度変化による反りの発生が効果的に防止され、電子部品の接続信頼性に優れた金属ベース実装基板を備えた金属ベース実装基板実装部材を提供することができる。
本発明の金属ベース実装基板の好適な実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の金属ベース実装基板の好適な実施形態を模式的に示す底面図である。 本発明の金属ベース実装基板実装部材の好適な実施形態を模式的に示す断面図である。 本発明の金属ベース実装基板(金属ベース実装基板実装部材)が適用された基板付きモーターの好適な実施形態を示す斜視図である。
以下、本発明の金属ベース実装基板および金属ベース実装基板実装部材を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
<<金属ベース実装基板>>
まず、本発明の金属ベース実装基板について説明する。
図1は、本発明の金属ベース実装基板の好適な実施形態を模式的に示す断面図、図2は、本発明の金属ベース実装基板の好適な実施形態を模式的に示す底面図である。
なお、以下の説明では、図1中の上側を「上」、下側を「下」と言い、左側を「左」、右側を「右」という。また、本明細書で参照する図面は、構成の一部を誇張して示してあり、実際の寸法比率等を正確に反映していない。
金属ベース実装基板(電子装置)100は、金属ベース回路基板10と、金属ベース回路基板10上に設けられた電子部品5とを備えている。
≪金属ベース回路基板≫
金属ベース回路基板10は、上面(第1の面)1aと下面(第1の面と反対側の第2の面)1bとを備える金属基板1と、金属基板1の上面1a上に設けられた絶縁膜2と、絶縁膜2上に設けられた金属膜3とを備えている。
<金属基板>
金属基板1は、絶縁膜2および金属膜3を支持する機能を有する。
金属基板1は、金属材料を含む材料で構成されている。金属材料は、一般に、熱伝導性に優れる。このため、このような金属基板1を備える金属ベース回路基板10は、全体として優れた放熱性を発揮することができる。
金属基板1を構成する金属材料は、特に限定されないが、例えば、アルミニウム、銅等の単体金属や、これらから選択される少なくとも1種を含む合金等が挙げられる。中でも、優れた熱伝導性(放熱性)、機械的強度、化学的安定性や、線膨張係数と熱伝導性とのバランス等に基づく総合的な観点から、金属材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金が好ましい。
金属基板1の厚さ(後に詳述する溝111が設けられていない部位の金属基板1の厚さ)は、特に限定されないが、0.8mm以上7.0mm以下の範囲であるのが好ましく、1.0mm以上5.0mm以下の範囲であるのがより好ましい。
金属基板1の厚さが前記範囲内の値であると、金属基板1の放熱性、機械的強度の特性を特に優れたものとしつつ、金属基板1の折り曲げ性等の加工性を特に高めることができる。
これに対し、金属基板1の厚さが前記下限値未満であると、金属基板1の放熱性、機械的強度が低下する傾向が表れる。
また、金属基板1の厚さが上記上限値を超えると、金属基板1の折り曲げ性等の加工性が低下する傾向が表れる。
金属基板1には、その下面1bに開口する複数本の直線状の溝111が設けら(形成さ)れている。
これにより、溝111を有さない金属基板に比べて、金属基板1の表面積が大きくなるため、金属基板1の放熱性を優れたものとすることができる。また、溝111を有することにより、金属ベース回路基板10の温度変化による反り(各部の線膨張係数の違いによる反り)を防止することができる。
その結果、例えば、金属ベース実装基板(電子装置)100を、急激な加熱/冷却の環境下においても、電子部品5と金属ベース回路基板10とを接合するろう材接合部、またはその近傍で、クラック等の不良が発生することが抑制されることになる。すなわち、金属ベース回路基板10のヒートサイクル特性を向上させることができる。
特に、溝111が、金属基板1の下面(絶縁膜2と反対側の面)1bに設けられていることにより、金属基板1からの放熱効率を特に優れたものとすることができ、前述したような効果をより顕著に発揮させることができる。
また、溝111は、電子部品5に対して、所定の関係を満足する位置に設けられている。
具体的には、金属基板1において、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の法線と45°以下の角度をなし、電子部品5の下面(金属膜3に対向する面)を通過する複数の直線(仮想直線)の集合体と重なる領域を第1の領域11と規定し、第1の領域11以外の領域を第2の領域12と規定したとき、溝111は、第1の領域11に設けられている。
ここで、図1および図2に示すように、第1の領域11は、その面方向に沿った断面積が金属基板1の上面1aから下面1bに向かって増大している。換言すれば、第1の領域11は、金属ベース実装基板100の平面視で電子部品5と重なり合う柱状の中央部と、この中央部を取り囲み、面方向に沿った断面積が金属基板1の上面1aから下面1bに向かって増大(漸増)する周辺部とを備えている。
そして、この周辺部の傾斜角度、すなわち、図1において、第1の領域11と第2の領域12との境界B(二点鎖線で示す)と、電子部品5の縁(金属膜3側の縁)を通過する金属ベース実装基板100の法線N(一点鎖線で示す)とのなす角度θが45°となっている。なお、角度θを規定するための金属ベース実装基板100の法線Nは、その電子部品5の下面との交点において、境界Bの延長線と交わっている。
また、本実施形態では、電子部品5の平面形状が四角形状であり、図1に示す金属ベース実装基板100の厚さ方向に沿った断面は、電子部品5の平面形状(四角形状)の一辺に平行な線または対角線に沿って、金属ベース実装基板100を切断した断面に相当する。
このように、電子部品5に対して、所定の関係を満足する位置に溝111を設けることにより、金属基板1の放熱効果を特に優れたものとすることができる。また、金属ベース回路基板10の温度変化による反りの発生をより効果的に防止することができ、電子部品5の接続信頼性を特に優れたものとすることができる。
かかる効果は、以下の理由により得られると考えられる。
すなわち、電子部品5で発生した熱は、熱伝導により、金属膜3および絶縁膜2を介して、金属基板1に伝わる。ここで、金属膜3および絶縁膜2の厚さが十分に薄いため、電子部品5で発生した熱は、金属膜3および絶縁膜2における面方向への拡散がほとんど進行しないうちに、金属基板1に伝わる。そして、金属基板1の内部における伝熱は、等方的に進行するのではなく、その厚さ方向、特に、前述した第1の領域11内において優先的に進行する。
溝111を第1の領域11に設けることにより、金属基板1のうち熱伝導が優先的に進行する部位(第1の領域11)の表面積を大きくすることができ、金属基板1の全体としての放熱性を特に高めることができる。また、第1の領域11に溝111を設けることにより、第2の領域12に溝を設けなくても、金属基板1の全体としての放熱性を優れたものとすることができる。すなわち、所定の部位(第1の領域11)に選択的に溝を設けることにより、金属基板1の放熱性を優れたものとしつつ、金属基板1(金属ベース実装基板100、金属ベース回路基板10)の機械的強度、形状の安定性を優れたものとすることができる。これにより、金属ベース回路基板10の温度変化による反りの発生をより効果的に防止することができ、電子部品5の接続信頼性を特に優れたものとすることができる。
前述したように、各溝111は、第1の領域11に存在すればよいが、図1に示すように、第2の領域12から所定の距離で離間した角度αの範囲に存在するのが好ましい。なお、この範囲を規定する内側仮想線IVと、図1に示す金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の法線Nとのなす角度αは、0°以上であるのが好ましい。一方、この範囲を規定する外側仮想線OVと金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の法線Nとのなす角度αは、40°以下であるのが好ましく、35°以下であるのがより好ましい。
これにより、前述したような効果がより顕著に発揮される。
金属基板1の下面1bにおいて、第1の領域11が占める面積をS[mm]、第2の領域12が占める面積をS[mm]としたとき、SとSとは、0.50≦S/S≦4.0の関係を満足するのが好ましく、1.0≦S/S≦2.0の関係を満足するのがより好ましい。
このような関係を満足することにより、電子部品5の実装密度を十分に高くしつつ、金属基板1の放熱性を特に優れたものとすることができる。
図1および図2に示す構成では、複数本の溝111が設けられている。
これにより、金属基板1の表面積がより大きくなるため、金属基板1の放熱性を特に優れたものとすることができる。また、金属ベース回路基板10の反りをより効果的に防止することができる。
図1中「W」で示す各溝111の幅(最大幅)は、0.025mm以上5mm以下の範囲であるのが好ましく、0.05mm以上4mm以下の範囲であるのがより好ましい。
これにより、金属ベース回路基板10の機械的強度を十分に優れたものとしつつ、金属基板1の放熱性をさらに優れたものとし、金属ベース回路基板10の反りをより効果的に防止することができる。
これに対し、各溝111の幅が前記下限値未満であると、金属基板1の表面積を十分に大きくすることが困難となり、金属基板1の放熱性が低下する可能性がある。
また、各溝111の幅が前記上限値を超えると、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の機械的強度を十分に優れたものとすることが困難になる可能性がある。
図1に示す金属ベース回路基板10では、各溝111は、金属基板1を貫通しておらず、底部を有する有底溝である。
これにより、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の機械的強度を特に優れたものとすることができる。また、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)を底面視した際に、各溝111を介して存在する両領域での熱伝導性を特に優れたものとすることができるため、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)全体としての放熱性を特に優れたものとすることができる。
図1中「D」で示す各溝111の深さ(最大深さ)は、0.10mm以上5mm以下の範囲であるのが好ましく、0.40mm以上4mm以下の範囲であるのがより好ましい。
これにより、金属ベース回路基板10は、機械的強度と反りの防止効果とをより高いレベルで発揮することができる。
これに対し、各溝111の深さが前記下限値未満であると、金属基板1の表面積を十分に大きくすることが困難となり、金属基板1の放熱性が低下する可能性がある。
また、各溝111の深さが前記上限値を超えると、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の機械的強度を十分に優れたものとすることが困難になる可能性がある。
なお、各溝111の断面形状は、図1に示すような頂部を金属基板1の上面1aに向けた三角形状に限定されず、例えば、半円形状等、いかなる形状であってもよい。
各溝111の深さをD[mm]、金属基板1の厚さをT[mm]としたとき、DとTとは、0.20≦D/T≦0.95の関係を満足するのが好ましく、0.25≦D/T≦0.95の関係を満足するのがより好ましく、0.40≦D/T≦0.80の関係を満足するのがさらに好ましい。
これにより、金属ベース回路基板10は、機械的強度と反りの防止効果とをより高いレベルで発揮することができる。
これに対し、D/Tの値が前記下限値未満であると、金属基板1の表面積を十分に大きくすることが困難となり、金属基板1の放熱性が低下する可能性がある。
また、D/Tの値が前記上限値を超えると、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の機械的強度を十分に優れたものとすることが困難になる可能性がある。
上記のように、図1に示す金属ベース回路基板10では、各溝111は、金属基板1を貫通しておらず、底部を有する有底溝であるが、金属基板1に設けられた溝111は、金属基板1の厚さ方向に貫通する貫通溝を含んでいてもよい。
各溝111の長さは、特に限定されないが、当該溝111が延在する方向に沿った金属基板1の長さの10%以上90%以下の範囲であるのが好ましく、20%以上80%以下の範囲であるのがより好ましい。
これにより、金属ベース回路基板10の機械的強度を十分に優れたものとしつつ、金属基板1の放熱性をさらに優れたものとし、金属ベース回路基板10の反りをより効果的に防止することができる。
これに対し、各溝111の長さが前記下限値未満であると、金属基板1の表面積を十分に大きくすることが困難となり、金属基板1の放熱性が低下する可能性がある。
また、各溝111の長さが前記上限値を超えると、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の機械的強度を十分に優れたものとすることが困難になる可能性がある。
隣り合う溝111同士の間隔(ピッチ)は、特に限定されないが、0.2mm以上40mm以下の範囲であるのが好ましく、0.5mm以上10mm以下の範囲であるのがより好ましい。
これにより、金属基板1の放熱性を特に優れたものとし、金属ベース回路基板10の温度変化による反りをより効果的に防止することができる。また、金属ベース回路基板10の機械的強度を特に優れたものとすることもできる。
これに対し、隣り合う溝111同士の間隔が前記下限値未満であると、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の機械的強度を十分に優れたものとすることが困難になる可能性がある。
また、隣り合う溝111同士の間隔が前記上限値を超えると、金属基板1の表面積を十分に大きいものとすることが困難となり、金属基板1の放熱性が低下する可能性がある。
金属基板1の下面1bにおいて、第1の領域11が占める面積をS[mm]、溝111が占める面積をS[mm]としたとき、SとSとは、0.03≦S/S≦0.70の関係を満足するのが好ましく、0.05≦S/S≦0.40の関係を満足するのがより好ましい。
これにより、金属ベース回路基板10は、機械的強度と反りの防止効果とをより高いレベルで発揮することができる。
これに対し、S/Sの値が前記下限値未満であると、金属基板1の表面積を十分に大きくすることが困難となり、金属基板1の放熱性が低下する可能性がある。
また、S/Sの値が前記上限値を超えると、金属ベース実装基板100(金属ベース回路基板10)の機械的強度を十分に優れたものとすることが困難になる可能性がある。
本発明では、金属ベース実装基板100の底面視(平面視)で、複数本の溝111は、電子部品5を取り囲むように設けられている。特に、本実施形態では、複数本の溝111は、互いにほぼ直交するように設けられている。これにより、金属基板1の機械的強度を十分に確保しつつ、金属基板1の放熱効率を特に優れたものとすることができ、金属ベース回路基板10の反りをより効果的に防止することができる。
<絶縁膜>
絶縁膜2は、絶縁性を有する膜であり、金属膜3に形成された回路と金属基板1との短絡を防止する機能を有するとともに、金属膜3を金属基板1に接着する機能を有している。
絶縁膜2の厚さは、特に限定されないが、40μm以上300μm以下の範囲であるのが好ましい。
絶縁膜2の厚さが前記範囲内の値であると、絶縁膜2の上側からの熱を金属基板1により効果的に伝達することができる。これにより、金属ベース回路基板10全体としての放熱性を特に優れたものとすることができるとともに、金属基板1と絶縁膜2との熱膨張率差による熱応力の発生を効果的に緩和することができる。
さらに、絶縁膜2による絶縁性を特に優れたものとすることができる。また、絶縁膜2内での面方向での熱の拡散を効果的に防止することができ、前述したような溝111を設けることによる効果がより顕著に発揮される。
これに対し、絶縁膜2の厚さが前記下限値未満であると、金属基板1と絶縁膜2との熱膨張率差によっては、金属基板1と絶縁膜2との間での熱応力の発生を十分に緩和することが困難になる可能性がある。また、絶縁膜2による絶縁性を十分に優れたものとすることが困難になる可能性がある。
また、絶縁膜2の厚さが前記上限値を超えると、金属ベース回路基板10全体としての放熱性が低下する傾向が表れる。
絶縁膜2は、膜全体として絶縁性を有するものであればよいが、通常、絶縁性の高い絶縁性材料で構成されている。
絶縁膜2の構成材料としては、例えば、各種絶縁性樹脂材料、各種セラミックス材料等が挙げられる。
絶縁膜2を構成する絶縁性材料としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、芳香環構造および脂環構造(脂環式の炭素環構造)の少なくともいずれか一方を含むエポキシ樹脂を好適に用いることができる。
このようなエポキシ樹脂を使用することで、絶縁膜2のガラス転移温度を高くするとともに、絶縁膜2の熱伝導性をさらに向上させることができる。
芳香環あるいは脂肪環構造を有するエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェノールM型エポキシ樹脂、ビスフェノールP型エポキシ樹脂、ビスフェノールZ型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、テトラフェノール基エタン型ノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル型エポキシ樹脂等のアリールアルキレン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂等が挙げられる。なお、かかるエポキシ樹脂としては、これらの中の1種類を単独で用いることもできるし、2種類以上を併用したりすることもできる。
絶縁膜2をフェノキシ樹脂を含む材料で構成すると、絶縁膜2の耐屈曲性を向上させることができる。
また、フェノキシ樹脂を含むことにより、絶縁膜2の弾性率を低下させることが可能となる。これにより、金属ベース回路基板10の応力緩和力を向上させることができる。
フェノキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノール骨格を有するフェノキシ樹脂、ナフタレン骨格を有するフェノキシ樹脂、アントラセン骨格を有するフェノキシ樹脂、ビフェニル骨格を有するフェノキシ樹脂等が挙げられる。また、これらの骨格を複数種有した構造のフェノキシ樹脂を用いることもできる。
絶縁膜2を構成するセラミックス材料としては、例えば、アルミナ等が挙げられる。
絶縁膜2は、セラミックス材料と絶縁性樹脂材料とを含んでいてもよい。例えば、絶縁膜2は、絶縁性樹脂材料中に、セラミックス材料で構成された粒子が分散した材料で構成されてもよい。
絶縁膜2は、各部位で均一な組成を有していてもよいし、一部の部位で組成が異なっていてもよい。例えば、絶縁膜2は、組成の異なる複数の層を有する積層体であってもよいし、組成が厚さ方向に傾斜的に変化する傾斜材料で構成されていてもよい。
<金属膜>
金属膜3は、金属ベース回路基板10の回路を構成する部分である。
金属膜(回路パターン)3は、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、鉄、錫等の金属から構成されている。なお、金属膜3は、2種以上の金属を含んでいてもよい。
金属膜3の厚みは、特に限定されないが、10μm以上500μm以下の範囲であるのが好ましく、20μm以上300μm以下の範囲であるのがより好ましい。
金属膜3の厚みが前記範囲内の値であると、金属ベース実装基板100の耐久性を特に優れたものとすることができる。また、金属膜3における電流の損失をより少なくし、金属膜3に大きな電流をより安定的に通電することもできる。また、金属膜3の面方向での熱の拡散を効果的に防止することもでき、前述したような溝111を設けることによる効果がより顕著に発揮される。
なお、絶縁膜2と金属膜3との間には、接着層等の他の層が介在していてもよい。
金属膜3は、各部位で均一な組成を有していてもよいし、一部の部位で組成が異なっていてもよい。例えば、金属膜3は、組成の異なる複数の層を有する積層体であってもよいし、組成が厚さ方向に傾斜的に変化する傾斜材料で構成されていてもよい。
≪電子部品≫
前述したような金属ベース回路基板10の金属膜3には、電子部品5が接続されている。これにより、電子回路が完成している。
電子部品5としては、例えば、マイコン等のICチップ、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタ、トランス、ダイオード等の半導体素子、抵抗、コンデンサ等が挙げられる。
金属ベース実装基板100は、前記の中でも特に、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタおよびトランスより選択される少なくとも1種を電子部品5として備えているのが好ましい。
これらは、パワー素子とも呼ばれる発熱量の大きい電子部品である。このため、このような電子部品を備える金属ベース実装基板100は、より高い放熱性が要求されるが、背景技術において記載したような問題が発生しやすかった。これに対して、本発明においては、このような電子部品を備える場合であっても、前述したような問題の発生が確実に防止される。すなわち、金属ベース実装基板100がこのような電子部品を備える場合に、本発明による効果がより顕著に発揮される。
<封止材>
図1に示す構成では、金属ベース回路基板10の回路(金属膜3)が形成された面側(図1中の上側)に封止材9が設けられ、金属膜3および電子部品5が被覆されている。
これにより、金属ベース実装基板100の耐湿性、耐薬品性等を特に優れたものとし、金属ベース実装基板100の信頼性を向上させることができる。
封止材9の厚さは、特に限定されないが、200μm以上3mm以下の範囲であるのが好ましい。
封止材9の厚さが前記範囲内の値であると、金属ベース実装基板100の厚型化を効果的に防止しつつ、金属膜3、電子部品5を確実に被覆することができる。これにより、前述したような効果がより確実に発揮される。
これに対し、封止材9の厚さが前記下限値未満であると、金属膜3、電子部品5を長期間、安定的に被覆することが困難となり、前述したような効果が十分に発揮されない可能性がある。
また、封止材9の厚さが前記上限値を超えると、金属ベース実装基板100の厚型化を招く場合がある。
封止材9の構成材料としては、例えば、各種絶縁性樹脂材料、各種セラミックス材料等が挙げられる。
封止材9を構成する絶縁性材料としては、例えば、エポキシ樹脂、フェノキシ樹脂等が挙げられる。
エポキシ樹脂としては、芳香環構造および脂環構造(脂環式の炭素環構造)の少なくともいずれか一方を含むエポキシ樹脂を好適に用いることができる。
このようなエポキシ樹脂を使用することで、封止材9のガラス転移温度を高くするとともに、封止材9の熱伝導性をさらに向上させることができる。
芳香環あるいは脂肪環構造を有するエポキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビスフェノールE型エポキシ樹脂、ビスフェノールM型エポキシ樹脂、ビスフェノールP型エポキシ樹脂、ビスフェノールZ型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、テトラフェノール基エタン型ノボラック型エポキシ樹脂等のノボラック型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ樹脂、ビフェニレン骨格を有するフェノールアラルキル型エポキシ樹脂等のアリールアルキレン型エポキシ樹脂、ナフタレン型エポキシ樹脂等が挙げられる。なお、かかるエポキシ樹脂としては、これらの中の1種類を単独で用いることもできるし、2種類以上を併用したりすることもできる。
封止材9をフェノキシ樹脂を含む材料で構成すると、封止材9の耐屈曲性を向上させることができる。
また、フェノキシ樹脂を含むことにより、封止材9の弾性率を低下させることが可能となる。これにより、金属ベース回路基板10の応力緩和力を向上させることができる。
フェノキシ樹脂としては、例えば、ビスフェノール骨格を有するフェノキシ樹脂、ナフタレン骨格を有するフェノキシ樹脂、アントラセン骨格を有するフェノキシ樹脂、ビフェニル骨格を有するフェノキシ樹脂等が挙げられる。また、これらの骨格を複数種有した構造のフェノキシ樹脂を用いることもできる。
封止材9を構成するセラミックス材料としては、例えば、アルミナ等が挙げられる。
封止材9は、セラミックス材料と絶縁性樹脂材料とを含んでいてもよい。例えば、封止材9は、絶縁性樹脂材料中に、セラミックス材料で構成された粒子が分散した材料で構成されてもよい。
封止材9は、各部位で均一な組成を有していてもよいし、一部の部位で組成が異なっていてもよい。例えば、封止材9は、組成の異なる複数の層を有する積層体であってもよいし、組成が厚さ方向に傾斜的に変化する傾斜材料で構成されていてもよい。
金属ベース実装基板100は、いかなる装置で使用してもよい。かかる装置としては、例えば、パワー半導体装置、LED照明、インバーター装置等の半導体装置が挙げられる。このような半導体装置は、一般に、発熱量が大きいが、それらの熱を、本発明によれば、効率よく放熱することができる。このため、本発明は、このような半導体装置に好適に適用することができる。
ここでインバーター装置とは、直流電力から交流電力を電気的に生成する(逆変換する機能を持つ)装置である。またパワー半導体装置とは、通常の半導体素子に比べて高耐圧特性、大電流特性、高速・高周波特性等の特性を有し、一般的にはパワーデバイスと呼ばれる。かかるパワー半導体装置としては、整流ダイオード、パワートランジスタ、パワーMOSFET、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)、サイリスタ、ゲートターンオフサイリスタ(GTO)、トライアック等が挙げられる。
<<金属ベース実装基板実装部材>>
次に、本発明の金属ベース実装基板実装部材について説明する。
図3は、本発明の金属ベース実装基板実装部材の好適な実施形態を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、金属ベース実装基板実装部材300は、冷却器200と、冷却器200に接して設けられた金属ベース実装基板100とを備えている。
このような構成を有することにより、放熱すべき熱の一部を金属基板1から冷却器200に伝えることができる。このため、金属ベース実装基板実装部材300の全体としての放熱効率を特に優れたものとすることができる。これにより、金属ベース実装基板100の温度変化による反りの発生をより効果的に防止し、電子部品5の接続信頼性を特に優れたものとすることができる。
冷却器200は、通常、熱伝導率の高い材料で構成されている。
冷却器200の構成材料としては、例えば、アルミニウム、銅等の単体金属や、これらから選択される少なくとも1種を含む合金等が挙げられる。中でも、優れた熱伝導性(放熱性)、機械的強度、化学的安定性や、線膨張係数と熱伝導性とのバランス等に基づく総合的な観点から、冷却器200の構成材料としては、アルミニウムまたはアルミニウム合金が好ましい。
図3に示す構成では、冷却器200は、板状をなしているが、冷却器200の形状はこれに限定されない。冷却器200は、例えば、フィンを備えていてもよい。
<<基板付きモーター>>
次に、本発明の金属ベース実装基板実装部材のより具体的な一例としての基板付きモーターについて説明する。
図4は、本発明の金属ベース実装基板(金属ベース実装基板実装部材)が適用された基板付きモーターの好適な実施形態を示す斜視図である。
図4に示す基板付きモーター1000は、モーター500と、モーター500の外周部に設けられた3枚の金属ベース実装基板100とを備えた起電一体型のモーターである。
モーター500は、U相、V相、W相を有する3相のSRモーターである。SRモーターは、近年では電気自動車に内蔵され、例えば駆動源として用いられる。
図4に示すように、モーター500は、シャフト501aが連結されたローター501と、ローター501を回転可能に収納、支持するステーター502と、ステーター502を収納するハウジング503とを有している。
ハウジング503(モーター500)の全体形状は、六角柱状である。すなわち、ハウジング503の外周部は、隣接する側面503a同士の法線方向が互いに異なる六角形をなしている。
3枚の金属ベース実装基板100は、モーター500の作動(駆動)を制御するための制御基板である。そして、各金属ベース実装基板100は、U相用のインバーター、V相用のインバーター、W相用のインバーターとして機能する。
前述したように、各金属ベース実装基板100は、金属ベース回路基板10と、金属ベース回路基板10上に設けられた電子部品5とを備えている。
本実施形態において、各金属ベース回路基板10は、3相(U相、V相、W相)のうちのいずれか1つの相の出力インバーター回路を実装するための回路基板である。
前述したように、各金属ベース回路基板10は、金属基板1と、金属基板1の上面1a上に設けられた絶縁膜2と、絶縁膜2上に設けられた金属膜3とを備えている。
金属基板1には、前述したような条件を満足する溝111が設けられており、金属基板1は、その下面(溝111が設けられた面)1bにおいてハウジング503と接触している。すなわち、ハウジング503が冷却器として機能しており、基板付きモーター1000のうち金属ベース実装基板100とハウジング503とを備えた部分が金属ベース実装基板実装部材として機能している。
このような構成は、基板付きモーター(金属ベース実装基板100を備えた装置)1000の冷却効率を特に優れたものとすることができるとともに、基板付きモーター1000の小型化を図る上で特に有利である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は、これらに限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれる。
例えば、前述した実施形態では、溝は、直線状をなしているが、曲線状(渦巻き状、同心円状等を含む)をなしていてもよい。
また、前述した実施形態では、金属基板には、複数本の溝が設けられているが、少なくとも1本の溝が設けられていればよい。
また、前述した実施形態では、溝は、金属基板の下面(絶縁膜と反対の側の面)に設けられているが、金属基板の上面(絶縁膜側の面)に設けられていてもよい。この場合、金属基板の下面を平坦にすることができるため、金属基板の下面に、冷却器等の他の部材を好適に設置することができる。その結果、例えば、金属ベース実装基板の放熱性をさらに優れたものとすることができる。
また、本発明において、溝は、少なくとも金属基板の第1の領域に設けられていればよく、例えば、第1の領域に加え第2の領域にも設けるようにしてもよい。
また、前述した実施形態では、金属ベース実装基板(金属基板)は、平板状をなしているが、本発明では、例えば、湾曲板状をなしていてもよい。
なお、金属ベース実装基板が湾曲板状をなす場合、第1の領域は、電子部品の金属膜に対向する面を通過する複数の法線に基づいて規定される。この場合、各法線と45°以下の角度をなす複数の直線は、それぞれ各法線の電子部品の金属膜に対向する面との交点を通過するように設定される。
また、前述した実施形態では、金属ベース実装基板は、モーターに接合して用いられるが、本発明では、モーター以外の部材に接合して用いられてもよいし、他の部材に接合されない状態で用いられてもよい。
また、基板付きモーターでの金属ベース実装基板の設置数は、前述した実施形態では3枚であったが、これに限定されず、例えば、1枚、2枚または4枚以上であってもよい。
また、モーターは、前述した実施形態ではSRモーターであったが、これに限定されず、例えば、同期モーター、誘導モーターまたは直流モーターであってもよい。
また、モーターは、前述した実施形態では全体形状が六角柱状をなしているが、これに限定されず、例えば、四角柱状をなしてもよいし、5角柱状をなしてもよいし、円柱状をなしてもよい。また、その他の形状としては、例えば、平坦な側面と湾曲した側面とで規定される形状が挙げられる。このように、金属ベース実装基板が接合される部材が湾曲面を有する形状であっても、金属ベース実装基板が溝を有しているため、当該部材への形状追従性を優れたものとすることができる。このため、前記部材と金属ベース実装基板との高い密着性を確実に得ることができる。
また、モーターのハウジングの側面1つ当たりの金属ベース実装基板の配置数は、前述した実施形態では1枚であったが、これに限定されず、例えば、2枚以上であってもよい。
また、前述した実施形態では、モーターのハウジングの側面に金属ベース実装基板が設けられているが、例えば、ハウジングの端面(シャフトと反対側の面やシャフト側の面)に設けられていてもよい。
また、金属ベース実装基板は、例えば、モーター以外の他のアクチュエーター等のスイッチングが必要となる動作も制御する機能を有していてもよい。
1000 :基板付きモーター
100 :金属ベース実装基板(電子装置)
10 :金属ベース回路基板
1 :金属基板
1a :上面
1b :下面
11 :第1の領域
111 :溝
12 :第2の領域
2 :絶縁膜
3 :金属膜(回路パターン)
5 :電子部品
9 :封止材
200 :冷却器
300 :金属ベース実装基板実装部材
500 :モーター
501 :ローター
501a :シャフト
502 :ステーター
503 :ハウジング
503a :側面
N :法線
B :境界
IV :内側仮想線
OV :外側仮想線
θ :角度
α、α、α:角度

Claims (15)

  1. 第1の面と、前記第1の面と反対側の第2の面とを備える金属基板、前記金属基板の前記第1の面上に設けられた絶縁膜、および、前記絶縁膜上に設けられた金属膜を備える金属ベース回路基板と、前記金属ベース回路基板の前記金属膜上に設けられた電子部品とを備える金属ベース実装基板であって、
    前記金属基板において、当該金属ベース実装基板の法線と45°以下の角度をなし、前記電子部品の前記金属膜に対向する面を通過する複数の直線の集合体と重なる領域を第1の領域と規定し、前記第1の領域以外の領域を第2の領域と規定したとき、少なくとも1本の溝が、当該金属ベース実装基板の平面視で、前記電子部品を取り囲むように、前記第1の領域に設けられていることを特徴とする金属ベース実装基板。
  2. 前記電子部品は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、電界効果トランジスタおよびトランスより選択される少なくとも1種を含む請求項1に記載の金属ベース実装基板。
  3. 前記金属基板は、アルミニウムまたはアルミニウム合金で構成されている請求項1または2に記載の金属ベース実装基板。
  4. 前記溝は、前記金属基板の前記第2の面に設けられている請求項1ないし3のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  5. 前記溝の幅は、0.025mm以上5mm以下の範囲である請求項1ないし4のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  6. 前記溝の深さは、0.10mm以上5mm以下の範囲である請求項1ないし5のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  7. 前記金属基板の厚さは、0.8mm以上7.0mm以下の範囲である請求項1ないし6のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  8. 前記溝の深さをD[mm]、前記金属基板の厚さをT[mm]としたとき、DとTとは、0.20≦D/T≦0.95の関係を満足する請求項1ないし7のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  9. 前記金属膜の厚さは、10μm以上500μm以下の範囲である請求項1ないし8のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  10. 前記絶縁膜の厚さは、40μm以上300μm以下の範囲である請求項1ないし9のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  11. 前記金属基板の前記第2の面において、前記第1の領域が占める面積をS[mm]、前記第2の領域が占める面積をS[mm]としたとき、SとSとは、0.50≦S/S≦4.0の関係を満足する請求項1ないし10のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  12. 前記金属基板の前記第2の面において、前記第1の領域が占める面積をS[mm]、前記溝が占める面積をS[mm]としたとき、SとSとは、0.03≦S/S≦0.70の関係を満足する請求項1ないし11のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  13. 前記少なくとも1本の溝は、互いに交差する複数本の前記溝を含む請求項1ないし12のいずか1項に記載の金属ベース実装基板。
  14. 冷却器と、前記冷却器に設けられた請求項1ないし13のいずか1項に記載の金属ベース実装基板とを備えたことを特徴とする金属ベース実装基板実装部材。
  15. 前記冷却器は、モーターのハウジングである請求項14に記載の金属ベース実装基板実装部材。
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