JP2016010892A - カット装置およびこれを備えたテープ印刷装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、簡単な構成で、ミシン目状の切込みを形成することができるカット装置を提供することを課題としている。【解決手段】凸刃部101と凹刃部102とが幅方向に複数並設された凹凸状の刃103を有する切断刃81と、切断刃81を印刷テープTに押圧する押圧部63、82、83、84と、押圧部63、82、83、84を制御する制御部124と、を備えた。【選択図】図6

Description

本発明は、押切り式のカッター構造により、印刷テープに対しカット処理を行うカット装置およびこれを備えたテープ印刷装置に関するものである。
従来、カット装置(切断装置)として、フルカット機能を有した第1の切断機構と、ハーフカット機能を有した第2の切断機構と、これらを駆動する単一のカッターモーターと、カッターモーターの駆動に基づいて第1の切断機構および第2の切断機構を駆動する駆動機構と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。第2の切断機構は、受台とこの受台に対し接離可動な可動刃とを有した押切り式のカッター構造を有し、可動刃の両端部に設けられた一対の凸部を受台に当接させることで、可動刃と受台との間に剥離テープの厚みに相当する寸法分の隙間が形成され、印刷テープの本体テープのみを切断する(ハーフカット)。
特許4539620号公報
ところで、この種のカット装置によって、本体テープに、ミシン目状の切込みを形成したいという要請がある。このミシン目状の切込みは、印刷テープから作成されたラベルを折って利用するときの折り目として機能する。よって、カット装置で、ミシン目状の切込みを形成することができれば、折り目付きのラベルが作成可能になる。
このような要請に対し、上記従来のカット装置に、当該切込みを形成するための機構を別途設けることも考えられるが、かかる場合、カット装置が複雑になってしまうという問題があった。
本発明は、簡単な構成で、ミシン目状の切込みを形成することができるカット装置およびこれを備えたテープ印刷装置を提供することを課題としている。
本発明のカット装置は、凸刃部と凹刃部とが複数並設された凹凸状の刃を有する切断刃と、切断刃を印刷テープに押圧する押圧部と、押圧部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、押圧部による切断刃の押圧を制御し、凹刃部の刃先が印刷テープの切断対象部分(全厚または一部)まで切り込まれるように調整することで、当該切断対象部分を切断することができる(カット処理)。一方、押圧部による切断刃の押圧を制御し、凸刃部の刃先のみが切り込まれるように調整することで、ミシン目状の切込みを形成することができる(ミシン目形成処理)。このように、カット処理とミシン目形成処理とを単一の機構によって行うことができるため、簡単な構成で、ミシン目状の切込みを形成することができるカット装置を提供することができる。
この場合、印刷テープは、本体テープと剥離テープとを積層して構成されており、押圧部は、本体テープ側から、切断刃を印刷テープに押圧し、制御部は、凸刃部の刃先が、本体テープの全厚または一部まで切り込まれるように、押圧部を制御することが好ましい。
この構成によれば、本体テープの全厚または一部まで切り込まれるように、押圧部を制御することで、凸刃部の刃先が本体テープの全厚または一部まで切り込まれる。これによって、本体テープに対しミシン目状の切込みを形成することができる。すなわち、ミシン目形成処理を行うことができる。なお、ここにいう「本体テープの全厚」とは、本体テープの厚みの全体を示している。
この場合、切断刃は、切込み方向における凸刃部の刃先と凹刃部の刃先との間の距離が、本体テープの厚さ以上であることが好ましい。
この構成によれば、凸刃部を本体テープの全厚まで切り込んだとき、凹刃部が本体テープに対し深く切り込まれてしまうのを避けることができる。よって、ミシン目形成処理に際し、本体テープが切断されてしまうのを防止することができる。
また、印刷テープは、本体テープと剥離テープとを積層して構成されており、押圧部は、本体テープ側から、切断刃を印刷テープに押圧し、制御部は、凹刃部の刃先が、本体テープの全厚まで切り込まれるように、押圧部を制御することが好ましい。
この構成によれば、凹刃部の刃先が本体テープの全厚まで切り込まれるように押圧部を制御することで、凹凸状の刃の全域が本体テープの全厚まで切り込まれる。このとき、剥離テープには、凸刃部のみが切り込まれることになるため、剥離テープを切断せずに、本体テープを切断することができる。すなわち、ハーフカット処理を行うことができる。
本発明のテープ印刷装置は、上記のカット装置を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、折り目となるミシン目状の切込みを形成することができるカット装置を備えたことで、簡単な構成で、折り目付きのラベルを作成することができる。なお、折り目付きのラベルとしては、図10に示すような、折って利用する付箋紙ラベルや、折って利用するケーブルラベル等が考えられる。また、ミシン目付きのラベルは、貼付け位置が角(入り隅・出隅)廻りであった場合にも、当該角を跨いで(隙間無く)貼り付けることもできる。よって、角を跨いで貼り付けるラベルとしても有効である。
本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置を示した斜視図である。 テープカートリッジが取り外された状態のテープ印刷装置を示した斜視図である。 テープ切断・排出機構を示した斜視図である。 テープ切断ユニットの分解斜視図である。 ハーフカッターの分解斜視図である。 切断刃を示した右側面図(a)および左側面図(b)である。 テープ印刷装置の制御系を示した制御ブロック図である。 ハーフカッターによるハーフカット処理を示した説明図である。 ハーフカッターによるミシン目形成処理を示した説明図である。 テープ印刷装置によって作成される付箋紙ラベル(a)およびケーブルラベル(b)を示した図である。 切断刃の第1変形例(a)および第2変形例(b)を示した右側面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るカット装置およびこれを備えたテープ印刷装置について説明する。本実施形態では、本発明のカット装置を適用したテープ印刷装置を例示する。このテープ印刷装置は、印刷対象物となる印刷テープに対し、これを送りながら印刷を行った後、印刷テープの印刷済み部分を切断して、ラベルを作成するものである。また、本テープ印刷装置は、印刷テープの記録テープ部分のみを切断するハーフカット機能と、記録テープ部分に、ミシン目状の切込みを形成するミシン目形成機能と、を有したものである。詳細は後述するが、本実施形態では、単一のハーフカッターによって、ハーフカット機能とミシン目形成機能とを実現している。
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、印刷テープTに対して印刷処理を行う装置本体2と、印刷テープTおよびインクリボンRを収容し、装置本体2に着脱自在に装着されるテープカートリッジCと、を備えている。印刷テープTは、表面に印刷画像が形成される記録テープ(本体テープ)Taと、この粘着剤層により記録テープTaの裏面に貼着した剥離テープTbと、を積層して構成されている(図2参照)。テープ印刷装置1は、テープカートリッジCから繰り出された当該印刷テープTに対し、装置本体2によって印刷処理やカット処理等を施すことで、ラベルを作成する。なお、図1は、テープカートリッジCが装着された状態のテープ印刷装置1を示している。一方、図2は、テープカートリッジCが取り外された状態のテープ印刷装置1を示している。また、以下の説明では、説明の便宜上、テープ印刷装置1の上下左右前後を各図に示す矢印によって規定する。
図1および図2に示すように、装置本体2は、装置ケース11により外殻が形成され、装置ケース11の前半部上面には、各種キーを備えたキーボード12が配設されている。また、装置ケース11の後半部右上面には、キーボード12からの入力結果等を表示する長方形のディスプレー13が配設されている。さらに、装置ケース11の後半部左上面には、開閉蓋14が広く設けられ、開閉蓋14の前側にはこれを開放する蓋体開放ボタン15が設けられている。
開閉蓋14の内側には、テープカートリッジCを装着するカートリッジ装着部16が窪入形成されており、テープカートリッジCは、開閉蓋14を開放した状態でカートリッジ装着部16に着脱可能に装着される。
装置ケース11の左側部には、カートリッジ装着部16に連なるテープ排出口17が形成されており、カートリッジ装着部16とテープ排出口17との間には、テープ排出経路18が形成されている。そして、装置ケース11内部には、テープ排出経路18に臨むように、テープ切断・排出機構19が内蔵されている。
テープ切断・排出機構19は、テープ排出経路18に送り出された印刷テープTに対し、フルカット処理、ハーフカット処理およびミシン目形成処理を行うと共に、切断された印刷テープT(テープ片)を装置外に排出する。「フルカット処理」とは、印刷テープTの全厚、すなわち記録テープTaおよび剥離テープTbを一体に切断するカット処理である。「ハーフカット処理」とは、剥離テープTbを切断せずに、記録テープTaのみを切断するカット処理である。また、「ミシン目形成処理」とは、記録テープTaに対し、ミシン目状の切込みを形成する処理である。このミシン目状の切込みは、作成したラベルを折って利用する場合の折り目として機能するものである。
一方、カートリッジ装着部16には、ヘッドカバー21内にサーマルタイプの印刷ヘッド22が内蔵されたヘッドユニット23と、印刷ヘッド22に対峙するプラテン駆動軸24と、インクリボンRを巻き取る巻取り駆動軸25と、後述のテープリール31の位置決め突起26と、が配設されている。プラテン駆動軸24および巻取り駆動軸25は、カートリッジ装着部16の底板27を貫通しており、底板27下部空間には、プラテン駆動軸24および巻取り駆動軸25を回転駆動するテープ送りモーター28(図7参照)が内蔵されている。
これに対し、テープカートリッジCは、印刷テープTを巻回したテープリール31と、インクリボンRを巻回したリボンリール32と、インクリボンRを巻き取るリボン巻取りリール33と、印刷ヘッド22に対峙するプラテンローラー34と、これらを収容したカートリッジケース35と、を有している。カートリッジケース35には、ヘッドユニット23が挿通するためのヘッド開口36が上下に貫通形成されている。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部16に装着されると、ヘッドユニット23にヘッド開口36が、位置決め突起26にテープリール31の中心孔が、プラテン駆動軸24にプラテンローラー34の中心孔が、巻取り駆動軸25にリボン巻取りリール33の中心孔がそれぞれ差し込まれる。そして、プラテン駆動軸24および巻取り駆動軸25の回転駆動により、印刷テープTは、テープリール31から繰り出され、インクリボンRは、リボンリール32から繰り出される。繰り出された印刷テープTおよびインクリボンRは、ヘッド開口36の位置で重なって併走した後、印刷テープTがカートリッジケース35の外部に送り出され、インクリボンRがリボン巻取りリール33に巻き取られる。また、印刷テープTとインクリボンRとが併走する部分では、プラテンローラー34と印刷ヘッド22とがこれらを挟み込むように臨み、いわゆる印刷送りが行われる。
この印刷送りによって、印刷テープTに印刷処理(印刷画像の形成)が施されると共に、印刷テープTの印刷済み部分が、テープ排出経路18に送り出されていく。そして、送り出されていく当該印刷済み部分に対し、テープ切断・排出機構19によって、各種処理(フルカット処理、ハーフカット処理およびミシン目形成処理)を適宜施すことで、ラベルが作成される。
次に図3を参照して、テープ切断・排出機構19について説明する。図3に示すように、テープ切断・排出機構19は、印刷テープTに対しカット処理を行うテープ切断ユニット(カット装置)41と、テープ切断ユニット41の左側に配設され、印刷テープTを装置外に排出するテープ排出ユニット42と、を備えている。
テープ排出ユニット42は、排出駆動ローラー51と、排出駆動ローラー51に対峙する排出従動ローラー(図示省略)と、を有している。排出駆動ローラー51および排出従動ローラーが、切断された印刷テープT(テープ片)を挟みつつ回転接触して、切断された印刷テープTを装置外に排出する。
図3および図4に示すように、テープ切断ユニット41は、印刷テープTに対してフルカット処理を行うフルカッター61と、印刷テープTに対してハーフカット処理を行うハーフカッター62と、フルカッター61およびハーフカッター62を駆動するカッター駆動部63と、カッター駆動部63を支持するカッターフレーム64と、を備えている。なお、詳細は後述するが、ハーフカッター62は、ハーフカット処理に加え、ミシン目形成処理を行うことができるように構成されている。
フルカッター61は、ハサミ式のカッター構造を有するものであり、固定刃71と、支軸72を介して固定刃71に回動自在に支持された可動刃73と、を備えている。
可動刃73は、右側面視略「L」字状に形成されている。可動刃73は、固定刃71に対向する可動側刃部76と、可動側刃部76の下端部から略直角に延在する可動刃基部77と、で構成されている。可動刃基部77には、その延在方向に沿って長孔78が形成されている。長孔78には、カッター駆動部63のクランク突起117(後述する)が係合しており、これによって、カッター駆動部63からの動力が入力される。
フルカット処理時には、カッター駆動部63から入力された動力により、固定刃71に対し、可動刃73が支軸72を中心に回動する。これによって、ハサミ式により、記録テープTaおよび剥離テープTbの双方を切断する。
図4および図5に示すように、ハーフカッター62は、押切り式のカッター構造を有するものであり、記録テープTa側から印刷テープTに切り込む切断刃81と、切り込んだ切断刃81を受ける刃受部材82と、切断刃81が固定されると共に、支軸83を介して刃受部材82に回動自在に支持された刃固定部材84と、を備えている。切断刃81を印刷テープTに押圧する「押圧部」は、刃受部材82、支軸83、刃固定部材84およびカッター駆動部63により、構成されている。
刃受部材82は、右側面視略「J」字状に形成されており、支軸83が挿通した刃受基部86と、刃受基部86の後端部から上方に延びる刃受本体87と、で構成されている。刃受本体87は、上面視略逆「L」字状に折り曲げられており、折り曲げて形成した前側面が、切断刃81に対する刃受け面となっている。
刃固定部材84は、切断刃81が固定される切断刃固定部91と、切断刃固定部91の下端部から略直角に延在する動力入力部92と、を備えている。動力入力部92は、クランク状に屈曲形成されており、その先端には、カッター駆動部63のクランク円板116(後述する)に係合する係合突起93が形成されている。この係合突起93によって、カッター駆動部63からの動力が入力される。
図5および図6に示すように、切断刃81は、刃体であるブレード96と、ブレード96が接合された板状のブレードホルダー97と、を備えている。ブレードホルダー97には、その先側の上下両端に、一対の規制突起98が形成されている。
図6に示すように、ブレード96は、凸刃部101と凹刃部102とが幅方向に複数並設された凹凸状の刃103を有している。本実施形態では、直線状の刃に対し「U」字状の凹刃部102を均等に複数設けることで、複数の凸刃部101および複数の凹刃部102を形成している。各凸刃部101は、各凹刃部102に対し、切断刃81の切込み方向に突出するように形成されている。そのため、切断刃81を印刷テープTに押圧していくと、まず、各凸刃部101が印刷テープTに切り込まれていき、その後、各凹刃部102が印刷テープTに切り込まれていくことになる。なお、各凸刃部101の最先端の刃先と、各凹刃部102の最後端の刃先との間の距離Lは、記録テープTaの厚さ以上であることが好ましい。
ハーフカット処理時およびミシン目形成処理時には、カッター駆動部63から入力された動力により、刃受部材82に対し刃固定部材84が支軸83を中心に回動する。これによって、刃固定部材84に固定された切断刃81が回動していき、更には、刃受部材82を受けとして、切断刃81が記録テープTa側から印刷テープTに押圧される。ハーフカット処理時には、この切断刃81の押圧によって、押切りで記録テープTaを切断する。一方、ミシン目形成処理時には、この切断刃81の押圧によって、記録テープTaに対し、ミシン目状の切込みを形成する。
図3および図4に示すように、カッター駆動部63は、駆動源となるカッターモーター111と、カッターモーター111の回転動力をフルカッター61およびハーフカッター62に伝達するカッター動力伝達機構112と、を備えている。
カッターモーター111は、正逆回転可能なステッピングモーターで構成されており、カッターフレーム64に固定されている。カッター動力伝達機構112は、カッターフレーム64に支持されたギア列で構成されている。ギア列の最下流部には、クランク円板116が設けられている。
クランク円板116の右端面(フルカッター61側)には、クランク突起117が突設されている。このクランク突起117が、可動刃基部77の長孔78に係合している。そして、クランク突起117と長孔78との協働によって、クランク円板116が初期位置から正回転方向に回転するときには、クランク円板116からの動力が可動刃73に作用し、クランク円板116が初期位置から逆回転方向に回転するときには、クランク円板116からの動力が可動刃73に作用しないように構成されている。その結果、カッターモーター111を正回転駆動することで、カッター駆動部63の動力が可動刃73に作用し、フルカッター61によるフルカット処理が行われる。
一方、クランク円板116の左端面(ハーフカッター62側)には、ガイド溝118が形成されている。このガイド溝118には、動力入力部92の係合突起93が係合している。そして、ガイド溝118と係合突起93の協働によって、クランク円板116が初期位置から逆回転方向に回転するときには、クランク円板116からの動力が刃固定部材84に作用し、クランク円板116が初期位置から正回転方向に回転するときには、クランク円板116からの動力が刃固定部材84に作用しないように構成されている。その結果、カッターモーター111を逆回転駆動することで、カッター駆動部63の動力が刃固定部材84に作用し、ハーフカッター62によるハーフカット処理やミシン目形成処理が行われる。
次に図7を参照して、テープ印刷装置1の制御系について説明する。テープ印刷装置1は、印刷ヘッド22と、テープ送りモーター28と、カッターモーター111と、を有している。また、テープ印刷装置1は、印刷ヘッド22を駆動させるヘッドドライバー121と、テープ送りモーター28を駆動させる送りモータードライバー122と、カッターモーター111を駆動させるカッターモータードライバー123と、を有している。そして、テープ印刷装置1は、これら各ドライバー121、122、123と接続された制御部124を有している。
制御部124は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を有し、テープ印刷装置1全体を統括制御している。制御部124は、ヘッドドライバー121および送りモータードライバー122を介して、印刷ヘッド22およびテープ送りモーター28を制御して、印刷処理を行わせる。また、制御部124は、カッターモータードライバー123を介して、カッターモーター111を制御して、フルカット処理、ハーフカット処理およびミシン目形成処理を行わせる。
ここで図8および図9を参照して、カッターモーター111の制御によって行われるハーフカット処理およびミシン目形成処理について説明する。制御部124は、印刷テープTに対する切断刃81の切込み量が、所定の切込み量になるように、カッターモーター111を制御して、ハーフカット処理とミシン目形成処理とを行わせる。なお、この切込み量の制御は、カッターモーター111の駆動時間および駆動トルクを調整することで行われる。具体的には、カッターモーター111を逆回転駆動し、切断刃81を刃受部材82側に回動させていくと、まず、一対の規制突起98が刃受部材82に突き当たり、切断刃81が所定の切込み位置に規制される。この状態で、カッターモーター111の駆動を継続すると、ハーフカッター62を構成する各部材が弾性変形するため、一対の規制突起98の規制に抗して、切断刃81の刃103が徐々に印刷テープTに切り込まれていく。制御部124は、このときのカッターモーター111の駆動時間および駆動トルクを調整することで、切断刃81の切込み量を制御する。
図8に示すように、ハーフカット処理では、制御部124は、凹刃部102の刃先が、記録テープTaの全厚まで(記録テープTaの裏面まで)切り込まれるように、カッターモーター111を制御する。その結果、同図に示すように、複数の凸刃部101および複数の凹刃部102によって、記録テープTaの全厚が切断されると共に、複数の凸刃部101によって、剥離テープTbにミシン目状の切込みが形成される。
一方、図9に示すように、ミシン目形成処理では、制御部124は、凸刃部101の刃先が、記録テープTaの全厚まで(裏面まで)切り込まれるように、カッターモーター111を制御する。その結果、同図に示すように、複数の凸刃部101によって、記録テープTaにミシン目状の切込みが形成される。
以上のような構成によれば、ハーフカット処理とミシン目形成処理とを単一の機構によって行うことができるため、簡単な構成で、ミシン目状の切込みを形成することができるハーフカット装置(テープ切断ユニット41)を提供することができる。当該ミシン目状の切込みは、その部分で、記録テープTaをきれいに折りやすくする折り目として機能する。よって、当該ハーフカット装置を搭載することで、このような折り目付きのラベルを作成することができる。なお、作成可能な折り目付きのラベルとしては、例えば、図10に示すような、折って利用する付箋紙ラベルや、折って利用するケーブルラベル等が考えられる。
また、上記凹凸状の刃103を用いて押切りでハーフカット処理を行うことで、切断刃81の切込み量が足りず、凹刃部102の刃先が記録テープTaの全厚まで切り込まれなかったとしても、凸刃部101によって当該記録テープTaにミシン目状の切込みが形成される。このミシン目状の切込みによって、ユーザーの手で、記録テープTaを容易に分断する(切り離す)ことができる。このように、ハーフカット処理が失敗し記録テープTaが切断しきれない事態が生じたとしても、記録テープTaが分断可能に加工されるため、ハーフカット処理の失敗に際し、ハーフカット処理をやり直す必要がない。また、ハーフカット処理が失敗しても記録テープTaが分断可能に加工されるため、高い切込み精度を有する必要がなく、切込みにおける必要精度を極力抑えることができる。
さらに、ハーフカット処理によって、剥離テープTbにミシン目状の切込みが形成されるため、剥離テープTbをユーザーの手によって分断することができる。また、当該ミシン目状の切込みを、剥離テープTbを折る折り目として利用することができる。
またさらに、凸刃部101の刃先と凹刃部102の刃先との間の距離Lが、記録テープTaの厚さ以上であることで、凸刃部101を記録テープTaの全厚まで切り込んだとき、凹刃部102が記録テープTaに対し深く切り込まれてしまうのを避けることができる。よって、ミシン目形成処理に際し、記録テープTaが切断されてしまうのを防止することができる。
なお、上記実施形態においては、凸刃部101と凹刃部102とが複数並設された凹凸状の刃103として、直線状の刃に「U」字状の凹刃部102を複数形成したものを用いたが、これに限るものではない。例えば、図11(a)に示すように、上記凹凸状の刃103として、山なりの凸刃部101と谷なりの凹刃部102とが複数並設された波状の刃103を用いる構成であっても良い。また、図11(b)に示すように、上記凹凸状の刃103として、逆「V」字状の凸刃部101と「V」字状の凹刃部102とが複数並設されたギザ状の刃103を用いる構成であっても良い。
また、上記実施形態においては、ミシン目形成処理において、凸刃部101を記録テープTaの全厚まで切り込ませて、記録テープTaを貫通する切り込みを形成する構成であったが、ミシン目形成処理において、凸刃部101を記録テープTaの途中(一部)まで切り込ませ、記録テープTaを貫通しない切込みを形成する構成であっても良い。
さらに、上記実施形態においては、カッターモーター111の駆動トルクの調整方法について詳しく言及しなかったが、駆動トルクの調整方法は、例えば、カッター動力伝達機構112にトルクリミッターを介挿し、当該トルクリミッターを用いてトルク制御を行う構成であっても良い。また、例えば、ステッピングモーターの脱調現象を利用してトルク制御を行う構成であっても良い。すなわち、ハーフカット処理やミシン目形成処理に際し、駆動パルスの周期を変調して脱調トルクを調整しつつ、ステッピングモーターであるカッターモーター111が脱調状態となるまで(脱調するまで)、カッターモーター111の駆動を継続することで、カッターモーター111の駆動トルクを調整する構成であっても良い。
またさらに、上記実施形態においては、上記凹凸状の刃103を有した切断刃81を印刷テープTに押圧するカッター構造により、ハーフカット処理を行う構成であったが、当該カッター構造により、フルカット処理を行う構成であっても良い。
1:テープ印刷装置、 41:テープ切断ユニット、 63:カッター駆動部、 81:切断刃、 82:刃受部材、 83:支軸、 84:刃固定部材、 101:凸刃部、 102:凹刃部、 103:刃、 124:制御部、 T:印刷テープ、 Ta:記録テープ、 Tb:剥離テープ。

Claims (5)

  1. 凸刃部と凹刃部とが複数並設された凹凸状の刃を有する切断刃と、
    前記切断刃を印刷テープに押圧する押圧部と、
    前記押圧部を制御する制御部と、を備えたことを特徴とするカット装置。
  2. 前記印刷テープは、本体テープと剥離テープとを積層して構成されており、
    前記押圧部は、前記本体テープ側から、前記切断刃を前記印刷テープに押圧し、
    前記制御部は、前記凸刃部の刃先が、前記本体テープの全厚または一部まで切り込まれるように、前記押圧部を制御することを特徴とする請求項1に記載のカット装置。
  3. 前記切断刃は、切込み方向における前記凸刃部の刃先と前記凹刃部の刃先との間の距離が、前記本体テープの厚さ以上であることを特徴とする請求項2に記載のカット装置。
  4. 前記印刷テープは、本体テープと剥離テープとを積層して構成されており、
    前記押圧部は、前記本体テープ側から、前記切断刃を前記印刷テープに押圧し、
    前記制御部は、前記凹刃部の刃先が、前記本体テープの全厚まで切り込まれるように、前記押圧部を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のカット装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のカット装置を備えたことを特徴とするテープ印刷装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN111730994A (zh) * 2020-07-01 2020-10-02 大连联合高分子材料有限公司 一种热缩标识管印字系统

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