JP2018138387A - テープカートリッジ - Google Patents

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友之 久保田
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Abstract

【課題】一度カートリッジケース内に引き戻した印刷テープの先端を、確実に、テープ送出口から外部に送り出すことができる。【解決手段】プラテンローラー44と、テープ送出口47と、前側ガイド部53および後側ガイド部54を有し、印刷テープTの先端をテープ送出口47に導く送出ガイド52とを備え、前側ガイド部53は、印刷ヘッド31側の先端部61bからテープ送出口47側の基端部61aにむけて印刷テープTの先端をガイドするガイド面61を有し、後側ガイド部54は、プラテンローラー44側の先端部62bからテープ送出口47側の基端部62aにむけて印刷テープTの先端をガイドするガイド面62を有し、ガイド面61の基端部61aとガイド面62の基端部62aとの距離より、ガイド面61の先端部61bとガイド面62の先端部62bとの距離の方が長くなるように形成されている。【選択図】図5

Description

本発明は、印刷テープを収容すると共に、テープ印刷装置に装着されるテープカートリッジに関するものである。
従来、この種のテープカートリッジとして、印刷テープ(ラベルテープ)が繰出し可能に巻回されたテープコアと、インクリボンが繰出し可能に巻回されたリボン繰出しリールと、リボン繰出しリールから繰り出されたインクリボンを巻き取るリボン巻取りリールと、これらを収容するカートリッジケースと、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。このテープカートリッジでは、カートリッジケースの側壁に、スリット状のテープ送出口が形成されており、印刷テープは、このテープ送出口から、カートリッジケースの外部に送り出される構成となっている。
特開2014−184560号公報
ところで、この種のテープカートリッジは、印刷テープの先端を常にテープ送出口から出した状態で利用されることが一般的であるが、テープカートリッジを装着するテープ印刷装置において、印刷テープの先端を一度カートリッジケース内に引き戻した後に、再度、当該先端をテープ送出口から外部に送り出す場合がある。例えば、印刷テープの先端を、カートリッジケースの内側に位置する印刷ヘッドの位置まで引き戻すことで、印刷テープの先端部にも、各種印刷を行うことができる。
しかしながら、上記のようなテープカートリッジにおいて、印刷テープの先端を、一度引き戻した後に、再度、当該先端をテープ送出口から外部に送り出そうとしたところ、印刷テープの先端が、印刷ヘッド側に寄ってテープ送出口から逸れてしまい、当該先端が、テープ送出口に入らないという問題が生じた。すなわち、印刷テープは、印刷ヘッドおよびプラテンローラーによる挟圧によって、インクリボンに貼り付く。そのため、当該挟圧位置から繰り出される印刷テープに対し、インクリボン側、すなわち、印刷ヘッド側に引っ張られる力が生じる。この力によって、印刷テープの先端が印刷ヘッド側に寄りテープ送出口から逸れてしまい、当該先端が、テープ送出口に入らない場合がある。その結果、一度引き戻した印刷テープの先端を、正常に、テープ送出口から外部に送り出すことができなかった。
本発明は、一度カートリッジケース内に引き戻した印刷テープの先端を、確実に、テープ送出口から外部に送り出すことができるテープカートリッジを提供することを課題としている。
本発明のテープカートリッジは、印刷ヘッドを有するテープ印刷装置に対し、装着されるテープカートリッジであって、カートリッジケースと、カートリッジケース内に収容され、印刷ヘッドとの間に挟圧したインクリボンおよび印刷テープを送るプラテンローラーと、カートリッジケースに設けられ、プラテンローラーによって送られていく、インクリボンから分離した後の印刷テープを、カートリッジケースの外部に送り出すテープ送出口と、テープ送出口の縁部からカートリッジケースの内側に拡開するように延びる印刷ヘッド側の第1ガイド部およびプラテンローラー側の第2ガイド部を有し、印刷テープの先端をテープ送出口に導く送出ガイドと、を備え、送出ガイドの第1ガイド部は、挟圧位置とテープ送出口の中心とを通る仮想線からの離間距離が、基端部より先端部が長いガイド面を有することを特徴とする。
この場合、送出ガイドの第1ガイド部は、先端部が、印刷テープから分離した後のインクリボンよりも仮想線側になるように、形成されていることが好ましい。
また、送出ガイドの第1ガイド部は、先端部が、印刷テープから分離した後のインクリボンに面するように、形成されていることが好ましい。
これらの構成によれば、インクリボンからの力によって、印刷テープの先端が印刷ヘッド側(インクリボン側)に寄ってテープ送出口から逸れてしまったとしても、当該先端が第1ガイド部のガイド面に接触してテープ送出口に導かれ、テープ送出口から送り出される。このように、一度カートリッジケース内に引き戻した印刷テープの先端を、確実に、テープ送出口から送り出すことができる。なお、印刷テープの先端が、カートリッジケース内に引き戻されるケースとしては、プラテンローラーにより逆送りするケースはもちろん、運搬時の振動等によって、カートリッジケース内に引き込まれるケースも考えられる。
一方、送出ガイドの第2ガイド部は、仮想線からの離間距離が、基端部より先端部が長いガイド面を有することが好ましい。
この場合、送出ガイドの第2ガイド部は、ガイド面の延長線と仮想線とがなす鋭角の角度が、テープ送出口の中心を通るプラテンローラー外周の法線と仮想線とがなす鋭角の角度以下となるように、形成されていることが好ましい。
また、送出ガイドの第2ガイド部は、先端部が、プラテンローラー外周に面するように、形成されていることが好ましい。
これらの構成によれば、印刷テープの先端がプラテンローラー側に寄ってテープ送出口から逸れてしまったとしても、当該先端が第2ガイド部のガイド面に接触してテープ送出口に導かれ、テープ送出口から送り出される。このように、一度カートリッジケース内に引き戻した印刷テープの先端を、より確実に、テープ送出口から送り出すことができる。
また、テープ送出口の縁部からカートリッジケースの外側に突出する突出部を、更に備えることが好ましい。
この構成によれば、例えば、ユーザーが、テープカートリッジを把持したとき等に、その指で印刷テープの先端をカートリッジケースの内側に押し戻したとしても、印刷テープの先端の押戻しが当該突出部で邪魔される。そのため、突出部の位置を超えて押し戻されることが無い。すなわち、当該突出部によって、この印刷テープが確実に存在する位置を、テープカッターによる切断位置に近づけることができる。そのため、印刷テープの先端検出を行っていないテープ印刷装置において、作成するラベルの先端側の余白を極力少なくすることができる。
本実施形態に係る閉蓋状態のテープ印刷装置を示した外観斜視図である。 開蓋状態のテープ印刷装置を示した外観斜視図である。 カートリッジ装着部およびこれに装着したテープカートリッジを示した平断面図である。 テープ印刷装置によるラベル作成動作を説明するための説明図である。 テープ送出口廻りを示した要部平断面図である。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテープカートリッジにつき、これが装着されるテープ印刷装置と共に説明する。このテープ印刷装置は、装着したテープカートリッジから印刷テープおよびインクリボンを繰り出しながら印刷を行い、印刷テープの印刷済み部分を切断して、ラベル(テープ片)を作成するものである。
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、装置ケース11により外殻が形成され、装置ケース11の前半部上面には、各種キーを備えたキーボード12が配設されている。一方、装置ケース11の後半部左上面には、開閉蓋13が広く設けられ、開閉蓋13の前側には、開閉蓋13を開放する蓋開放ボタン14が設けられている。さらに、装置ケース11の後半部右上面には、キーボード12からの入力結果等を表示する長方形のディスプレイ15が配設されている。
蓋開放ボタン14を押して開閉蓋13を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部21が窪入形成されている。テープカートリッジCは、開閉蓋13を開放した状態でカートリッジ装着部21に装着される。
装置ケース11の左側部には、カートリッジ装着部21に連なるテープ排出口22が形成されており、カートリッジ装着部21とテープ排出口22との間には、テープ排出経路23が形成されている。そして、装置ケース11内部には、テープ排出経路23に臨むように、テープカッター24が内蔵されている。テープカッター24は、ハサミ式のカッター構造を有するものであり、固定刃25と、支軸を介して固定刃25に回動自在に支持された可動刃26と、を有している(図4参照)。なお、固定刃25および可動刃26のうち、固定刃25がカートリッジ装着部21側に位置している。
図2および図3に示すように、カートリッジ装着部21には、ヘッドカバー30内に収容されたサーマルタイプの印刷ヘッド31と、印刷ヘッド31に対峙するプラテン駆動軸32と、後述のリボン巻取りリール43に嵌合する巻取り側駆動軸33と、後述のリボン繰出しリール42に嵌合する繰出し側駆動軸34と、後述のテープリール41の位置決め突起35と、が配設されている。プラテン駆動軸32、巻取り側駆動軸33および繰出し側駆動軸34は、カートリッジ装着部21の底板21aを貫通しており、底板21aの下部空間には、プラテン駆動軸32、巻取り側駆動軸33および繰出し側駆動軸34を駆動する送り動力系が配設されている。なお、図3は、テープカートリッジCの上下方向中央位置で切断した平断面図である。
印刷ヘッド31は、複数の発熱素子(図示省略)が上下に列設されたサーマルプリントヘッドで構成されている。すなわち、印刷ヘッド31は、後述のプラテンローラー44との間で印刷テープTおよびインクリボンRを挟圧した状態で、各発熱素子を個々に発熱駆動することで、インクリボンR上のインクをドット単位で印刷テープTに熱転写する。
一方、テープカートリッジCは、印刷テープTを巻回したテープリール41と、インクリボンRを巻回したリボン繰出しリール42と、インクリボンRを巻き取るリボン巻取りリール43と、印刷ヘッド31に対峙するプラテンローラー44と、これらを収容するカートリッジケース45と、を有している。また、カートリッジケース45には、ヘッドカバー30を挿通するヘッド開口46が貫通形成されている。さらに、カートリッジケース45の左側壁には、印刷テープTをカートリッジケース45の外部に送り出すためのスリット状のテープ送出口47が形成されている。テープ送出口47廻りの詳細については、後述する。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部21に装着されると、ヘッドカバー30に、ヘッド開口46が差し込まれ、位置決め突起35に、テープリール41の中心穴が差し込まれる。また、これと同時に、プラテン駆動軸32に、プラテンローラー44の中心穴が嵌合され、巻取り側駆動軸33に、リボン巻取りリール43の中心穴が嵌合され、繰出し側駆動軸34に、リボン繰出しリール42が嵌合される。
印刷テープTは、位置決め突起35に差し込まれたテープリール41から繰り出され、印刷ヘッド31とプラテンローラー44との対峙位置を通った後、テープ送出口47を通って、テープ排出経路23に繰り出される(テープ送り経路)。一方、インクリボンRは、繰出し側駆動軸34に嵌合されたリボン繰出しリール42から繰り出され、印刷ヘッド31とプラテンローラー44との対峙位置を通った後、ヘッド開口46の周壁を周回して、巻取り側駆動軸33に嵌合されたリボン巻取りリール43に巻き取られる(リボン送り経路)。
これに対し、プラテン駆動軸32に嵌合されたプラテンローラー44は、印刷ヘッド31との間で印刷テープTおよびインクリボンRを挟圧しつつ、回転駆動により、印刷テープTおよびインクリボンRを正方向および逆方向に送る。一方、巻取り側駆動軸33に嵌合されたリボン巻取りリール43は、プラテンローラー44による正送りに同期して回転駆動し、インクリボンRを巻き取る。また、繰出し側駆動軸34に嵌合されたリボン繰出しリール42は、プラテンローラー44による逆送りに同期して回転駆動し、インクリボンRを巻き取る。これらによって、印刷テープTおよびインクリボンRの正逆方向の送り動作が行われる。
ここで図4を参照して、テープ印刷装置1によるラベル作成動作について説明する。本ラベル作成動作は、印刷テープTを逆送りして、一度カートリッジケース45内に引き戻すことで、ヘッド・カッター間距離に伴う余白がないラベルを作成するものである。また、本ラベル作成動作は、印刷テープTの先端がテープ送出口47からカートリッジケース45外に出た状態から実行されるものとする(図4(a)参照)。
図4に示すように、本ラベル作成動作では、まず、プラテンローラー44を逆回転駆動(図4(b)に示す反時計廻りの矢印の方向に回転駆動)して印刷テープTを逆送りし、印刷テープTの先端部を印刷ヘッド31とプラテンローラー44との挟圧位置まで移動する(図4(b)参照)。すなわち、印刷テープTの先端を一度引き戻して、印刷テープTの先端部を印刷ヘッド31による印刷位置まで移動する。
印刷テープTの先端部を印刷ヘッド31による印刷位置まで移動したら、印刷処理を行う(図4(c)参照)。すなわち、プラテンローラー44を正回転駆動(図4(c)に示す時計廻りの矢印の方向に回転駆動)して印刷テープTを正送りしつつ、印刷ヘッド31を駆動する。これにより、印刷処理を行う。この印刷処理時の正送りによって、印刷テープTの先端をテープ送出口47から送り出す。
印刷処理が終了したら、印刷テープTの印刷済み部分を切断する(図4(d)参照)。すなわち、プラテンローラー44を正回転駆動して、印刷テープTの印刷済み部分の尾端を、テープカッター24による切断位置まで移動した後、テープカッター24を切断駆動して、当該印刷済み部分の尾端を切断する。これにより、テープ片から成るラベルが作成され、本ラベル作成動作を終了する。
ところで、上記したように、上記ラベル作成動作では、一度引き戻した印刷テープTの先端を、テープ送出口47から送り出すことが求められる。これに対し、本実施形態では、テープ送出口47廻りの構造によって、一度引き戻した印刷テープTの先端を、確実に、テープ送出口47から送り出すことができるようになっている。そこで図5を参照して、テープ送出口47廻りの詳細について説明する。
図5に示すように、テープ送出口47は、カートリッジケース45の左側壁において、上下方向に延在したスリット状に形成されており、プラテンローラー44により送られていく、インクリボンRから分離した後の印刷テープTを、カートリッジケース45の外部に送り出すものである。そして、テープ送出口47の前後の縁部47a、47bには、カートリッジケース45の外側に突出した前後一対の突出部51a、51bと、カートリッジケース45の内側に延びる送出ガイド52と、が形成されている。なお、図5は、図3と同様、テープカートリッジCの上下方向中央位置で切断した要部平断面図である。
前後一対の突出部51a、51bは、テープ送出口47の前後の縁部47a、47bからカートリッジケース45の外側(プラテンローラー4が正回転する場合における印刷テープTが送られる方向)に突出しており、カートリッジケース45の左側壁から突出するように形成されている。また、当該各突出部51a、51bは、その先端部51c、51dが、テープカッター24による切断位置に極力近づくように突出している。なお、テープ送出口47に近い固定刃25が、テープ送出口47に対し前側に位置している関係で、テープ送出口47の後側の縁部47aから突出する突出部51aに対し、テープ送出口47の前側の縁部47bから突出する突出部51bは、突出量が小さくなっている。
送出ガイド52は、テープ送出口47の縁部47a、47bからカートリッジケース45の内側に拡開するように延びる前側の前側ガイド部53(第1ガイド部)および後側の後側ガイド部54(第2ガイド部)を有している。
前側ガイド部53は、テープ送出口47の前側(印刷ヘッド31側)の縁部47bからカートリッジケース45の内側(プラテンローラー4が逆回転する場合における印刷テープTが逆送りされる方向)に延び、印刷テープTの先端をテープ送出口47に導く傾斜状に形成されている。具体的には、前側ガイド部53は、印刷テープTの先端をガイドするガイド面61を有している。そして、当該ガイド面61は、印刷ヘッド31およびプラテンローラー44の挟圧位置(ニップ点)とテープ送出口47(の中心点)とを通る仮想線Aを基準として、当該仮想線Aからの離間距離が、基端部61aより先端部61bが長くなるように形成されている。すなわち、ガイド面61は、上記挟圧位置からテープ送出口47に至るテープ送り経路に対し鋭角をなしている。つまり、印刷テープTの上記正送り時には、印刷テープTの先端が前側に寄りテープ送出口47から逸れてしまったとしても、印刷テープTの先端が当該ガイド面61に接触してテープ送出口47に導かれる構成となっている。
また、前側ガイド部53は、ガイド面61の先端部61bが、印刷テープTから分離した後のインクリボンRよりも仮想線A側に位置し且つ当該インクリボンRに面するように、形成されている。
一方、後側ガイド部54は、テープ送出口47の後側(プラテンローラー44側)の縁部47aからカートリッジケース45の内側に延び、印刷テープTの先端をテープ送出口47に導く傾斜状に形成されている。具体的には、後側ガイド部54は、印刷テープTの先端をガイドするガイド面62を有している。そして、当該ガイド面62は、上記仮想線Aからの離間距離が、基端部62aより先端部62bが長くなるように形成されている。すなわち、ガイド面62は、上記挟圧位置からテープ送出口47に至るテープ送り経路に対し鋭角をなしている。つまり、印刷テープTの上記正送り時には、印刷テープTの先端が後側に寄りテープ送出口47から逸れてしまったとしても、印刷テープTの先端が当該ガイド面62に接触してテープ送出口47に導かれる構成となっている。
また、後側ガイド部54は、ガイド面62の延長線Bと上記仮想線Aとがなす鋭角の角度が、テープ送出口47(の中心点)を通るプラテンローラー44外周の法線Cと上記仮想線Aとがなす鋭角の角度以下となるように、形成されている。さらに、後側ガイド部54は、ガイド面61の先端部62bが、プラテンローラー44外周に面するように、形成されている。
上記実施形態の構成によれば、前側ガイド部53を備えることで、インクリボンRからの力によって、印刷テープTの先端が印刷ヘッド31側(インクリボンR側)に寄りテープ送出口47から逸れてしまったとしても、当該先端が前側ガイド部53のガイド面61に接触してテープ送出口47に導かれ、テープ送出口47から送り出される。また、後側ガイド部54を備えることで、印刷テープTの先端がプラテンローラー44側に寄りテープ送出口47から逸れてしまったとしても、当該先端が後側ガイド部54のガイド面62に接触してテープ送出口47に導かれ、テープ送出口47から送り出される。このように、一度カートリッジケース45内に引き戻した印刷テープTの先端を、確実に、テープ送出口47から送り出すことができる。
また、突出部51a、51bを備えたことで、印刷テープTが確実に存在する位置を、テープカッター24による切断位置に極力近づけることができる。すなわち、ユーザーが、テープカートリッジCを把持したとき等に、その指で印刷テープTの先端をカートリッジケース45の内側に押し戻してしまう場合がある。そのため、本実施形態のような印刷テープTの先端検出を行っていないテープ印刷装置1では、上記切断位置に、印刷テープTの先端があるものとして、印刷テープTの先端の引き戻しを行うと、不備が生じる。例えば、印刷ヘッド31およびプラテンローラー44の挟圧位置を超えて印刷テープTの先端が引き戻されてしまい、印刷不能となってしまう。よって、この種のテープ印刷装置1では、印刷テープTが確実に存在する位置を基準として、引戻しを行わざるを得ないが、当該基準位置と、テープカッター24による切断位置が離れていると、ユーザーによる印刷テープT先端の押戻しが無い場合に、作成するラベルに大きい余白が生じてしまう。これに対し、上記突出部51a、51bを備えたことで、印刷テープTが確実に存在する位置を、テープカッター24による切断位置に極力近づけることができ、引戻しの基準位置と、テープカッター24による切断位置に極力近づけることができる。よって、作成するラベルの余白を極力小さくすることができる。
なお、上記実施形態においては、前側ガイド部53および後側ガイド部54を、テープ送出口47の長さ方向全域に形成する構成であったが、前側ガイド部53および後側ガイド部54を、テープ送出口47の長さ方向の一部のみに形成する構成であっても良い。また、各突出部51a、51bについても同様である。
また、上記実施形態においては、前側ガイド部53および後側ガイド部54の両ガイド面61、62を、仮想線Aに対し鋭角をなすものとしたが、一方のガイド面61、62を、仮想線Aに対し平行となるように形成し、他方のガイド面61、62を仮想線Aに対し鋭角をなすように形成しても良い。
1:テープ印刷装置、 31:印刷ヘッド、 44:プラテンローラー、 45:カートリッジケース、 47:テープ送出口、 47a、47b:縁部、 52:送出ガイド、 53:前側ガイド部、 54:後側ガイド部、 61:ガイド面、 61a:基端部、 61b:先端部、 A:仮想線、 C:テープカートリッジ、 R:インクリボン、 T:印刷テープ。

Claims (6)

  1. 印刷ヘッドを有するテープ印刷装置に対し、装着されるテープカートリッジであって、
    カートリッジケースと、
    前記カートリッジケース内に収容され、前記印刷ヘッドとの間に挟圧したインクリボンおよび印刷テープを送るプラテンローラーと、
    前記カートリッジケースに設けられ、前記プラテンローラーによって送られていく、前記インクリボンから分離した後の前記印刷テープを、前記カートリッジケースの外部に送り出すテープ送出口と、
    前記テープ送出口の縁部から前記カートリッジケースの内側にむけて延出する、前記印刷ヘッド側の第1ガイド部および前記プラテンローラー側の第2ガイド部を有し、前記印刷テープの先端を前記テープ送出口に導く送出ガイドと、を備え、
    前記第1ガイド部は、前記印刷ヘッド側の第1先端部から前記テープ送出口側の第1基端部にむけて前記印刷テープの先端をガイドする第1ガイド面を有し、
    前記第2ガイド部は、前記プラテンローラー側の第2先端部から前記テープ送出口側の第2基端部にむけて前記印刷テープの先端をガイドする第2ガイド面を有し、
    前記第1ガイド面の前記第1基端部と前記第2ガイド面の前記第2基端部との距離より、前記第1ガイド面の前記第1先端部と前記第2ガイド面の前記第2先端部との距離の方が長くなるように形成されていることを特徴とするテープカートリッジ。
  2. 前記送出ガイドの前記第1ガイド部は、前記第1先端部が、前記印刷テープから分離した後の前記インクリボンに面するように、形成されていることを特徴とする請求項1に記載のテープカートリッジ。
  3. 前記送出ガイドの前記第2ガイド部は、前記第2先端部が、前記プラテンローラー外周に面するように、形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のテープカートリッジ。
  4. 前記第1ガイド部および前記第2ガイド部は、前記テープ送出口の長さ方向全域に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のテープカートリッジ。
  5. 前記第1ガイド部および前記第2ガイド部は、前記テープ送出口の長さ方向の一部に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のテープカートリッジ。
  6. 前記テープ送出口の縁部から前記カートリッジケースの外側に突出する突出部を、更に備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか一項に記載のテープカートリッジ。
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CN110281661A (zh) * 2019-06-25 2019-09-27 厦门容大合众电子科技有限公司 一种新型的打印机结构
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