JP2016141061A - テープ印刷装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成で、印刷テープを逆送りした時にインクリボンが破損するのを防止することができるテープ印刷装置を提供する。
【解決手段】印刷ヘッド31とプラテンローラー44との間に、インクリボンRおよび印刷テープTを挟圧した状態で、インクリボンRおよび印刷テープTが、正方向および逆方向に送られるテープ印刷装置であって、印刷ヘッド31は、挟圧状態でプラテンローラー44の周面に接触する角部82に、C面部83を有し、C面部83の始端および終端のうちのいずれか一方の端は、挟圧状態において、プラテンローラー44に対し非接触となる。
【選択図】図5
【解決手段】印刷ヘッド31とプラテンローラー44との間に、インクリボンRおよび印刷テープTを挟圧した状態で、インクリボンRおよび印刷テープTが、正方向および逆方向に送られるテープ印刷装置であって、印刷ヘッド31は、挟圧状態でプラテンローラー44の周面に接触する角部82に、C面部83を有し、C面部83の始端および終端のうちのいずれか一方の端は、挟圧状態において、プラテンローラー44に対し非接触となる。
【選択図】図5
Description
本発明は、インクリボン上のインクを印刷テープに転写して印刷処理を行うテープ印刷装置に関するものである。
従来、この種のテープ印刷装置として、複数の発熱体を配列した印刷ヘッドと、印刷ヘッド(印字ヘッド)との間でテープを挟持(挟圧)しつつ、当該テープを搬送するプラテンローラー(プラテン)と、を備えたものが知られている(特許文献1参照)。このテープ印刷装置では、テープおよびインクリボンを互いに重ね合せ状態にして印刷ヘッドおよびプラテンローラーの間を通過させると共に、印刷ヘッドに通電することで、インクリボン上のインクをテープに熱転写する。これによって、テープへの印字を行う。
ところで、この種のテープ印刷装置において、プラテンローラーにより、テープを逆送り可能とすることが求められる場合がある。例えば、テープカッターによる切断位置まで繰り出されたテープの先端を、印刷ヘッドによる印刷位置まで一度逆送りすることで、テープの先端部にも、各種印刷を行うことができる。
しかしながら、上記のようなテープ印刷装置を、テープの逆送りを可能とする構成としたところ、テープを逆送りした時に、インクリボンが破損してしまうという問題が生じた。すなわち、プラテンローラーによってテープを逆送りすると、プラテンローラーの逆転時の力によって、図7(b)のように、プラテンローラーと印刷ヘッドとの位置関係が変化し、印刷ヘッドの角部に、プラテンローラーが接触する場合がある。このとき、プラテンローラーと、印刷ヘッドの鋭利な角部との間に、テープおよびインクリボンが挟圧された状態となるため、インクリボンに強い負荷がかかる(インクリボンを引き裂く力が生じる)。この状態で、更にプラテンローラーが回転するため、インクリボンが破損する事態が生じてしまう。例えば、インクリボンに破れ等が生じ、インクリボンが利用不能になってしまう。
これに対し、本発明の発明者は、プラテンローラーが接触する印刷ヘッドの角部に、面取り部を形成することを考えた。しかしながら、単に面取り部を形成する構成では、図7(c)に示すように、印刷ヘッドの角部がプラテンローラーに沈み込んで、面取り部の両端(始端および終端)がプラテンローラーに接触する状態となる(プラテンローラーに印刷ヘッドの角部が咬み込んだ状態)。その結果、当該両端から引っ張られるような力がインクリボンに働き、インクリボンに強い負荷がかかってしまう。これによって、図7(b)の場合と同様、インクリボンの破損が生じてしまう。これに対し、印刷時と逆送り時とで、ヘッド荷重(プラテンローラーに対し印刷ヘッドを押圧する力)を変え、逆送り時のヘッド荷重を軽くすることも考えられるが、かかる場合、ヘッド荷重を変えるための特段の機構を搭載する必要があり、テープ印刷装置が複雑化してしまう。
しかしながら、上記のようなテープ印刷装置を、テープの逆送りを可能とする構成としたところ、テープを逆送りした時に、インクリボンが破損してしまうという問題が生じた。すなわち、プラテンローラーによってテープを逆送りすると、プラテンローラーの逆転時の力によって、図7(b)のように、プラテンローラーと印刷ヘッドとの位置関係が変化し、印刷ヘッドの角部に、プラテンローラーが接触する場合がある。このとき、プラテンローラーと、印刷ヘッドの鋭利な角部との間に、テープおよびインクリボンが挟圧された状態となるため、インクリボンに強い負荷がかかる(インクリボンを引き裂く力が生じる)。この状態で、更にプラテンローラーが回転するため、インクリボンが破損する事態が生じてしまう。例えば、インクリボンに破れ等が生じ、インクリボンが利用不能になってしまう。
これに対し、本発明の発明者は、プラテンローラーが接触する印刷ヘッドの角部に、面取り部を形成することを考えた。しかしながら、単に面取り部を形成する構成では、図7(c)に示すように、印刷ヘッドの角部がプラテンローラーに沈み込んで、面取り部の両端(始端および終端)がプラテンローラーに接触する状態となる(プラテンローラーに印刷ヘッドの角部が咬み込んだ状態)。その結果、当該両端から引っ張られるような力がインクリボンに働き、インクリボンに強い負荷がかかってしまう。これによって、図7(b)の場合と同様、インクリボンの破損が生じてしまう。これに対し、印刷時と逆送り時とで、ヘッド荷重(プラテンローラーに対し印刷ヘッドを押圧する力)を変え、逆送り時のヘッド荷重を軽くすることも考えられるが、かかる場合、ヘッド荷重を変えるための特段の機構を搭載する必要があり、テープ印刷装置が複雑化してしまう。
本発明は、簡単な構成で、印刷テープを逆送りした時にインクリボンが破損するのを防止することができるテープ印刷装置を提供することを課題としている。
本発明のテープ印刷装置は、印刷ヘッドとプラテンローラーとの間に、インクリボンおよび印刷テープを挟圧した状態で、インクリボンおよび印刷テープが、正方向および逆方向に送られるテープ印刷装置であって、印刷ヘッドは、挟圧状態でプラテンローラーの周面に接触する角部に、面取り部を有し、面取り部の始端および終端のうちのいずれか一方の端は、挟圧状態において、プラテンローラーに対し非接触となることを特徴とする。
この場合、面取り部の一方の端は、挟圧状態において、プラテンローラーの自由周面の外側に位置することが好ましい。
また、面取り部は、C面部により構成されており、C面部の寸法は、0.05mm以上であることが好ましい。
これらの構成によれば、プラテンローラーが上記挟圧状態で印刷ヘッドの角部に接触した時、面取り部の始端および終端のうちの、プラテンローラー側の端がプラテンローラーに接触し、プラテンローラー逆側の端がプラテンローラーに対し非接触となる。そのため、インクリボンが、面取り部の両端から引っ張られる状態を回避することができる。これにより、インクリボンに強い負荷がかからないため、簡単な構成で、印刷テープを逆送りした時にインクリボンが破損するのを防止することができる。なお、ここにいう「プラテンローラーの自由周面」とは、プラテンローラーが自由状態のときの周面の位置を指す。
一方、印刷テープは、プラテンローラーにより、正方向および逆方向に送られることが好ましい。
この構成によれば、プラテンローラー以外の部分でテープ送りを行うのに比べ、インクリボンにかかる負荷を弱くすることができる。そのため、インクリボンが破損するのをより防止することができる。
以下、添付の図面を参照して、本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置について説明する。このテープ印刷装置は、インクリボン上のインクを印刷テープに熱転写して、印刷テープに対し印刷処理を行うものである。本テープ印刷装置は、印刷テープを逆送り可能に構成されたものであり、特に、当該逆送り時にインクリボンが破損するのを防止する構造を有したものである。
図1および図2に示すように、テープ印刷装置1は、装置ケース11により外殻が形成され、装置ケース11の前半部上面には、各種キーを備えたキーボード12が配設されている。一方、装置ケース11の後半部左上面には、開閉蓋13が広く設けられ、開閉蓋13の前側には、開閉蓋13を開放する蓋開放ボタン14が設けられている。さらに、装置ケース11の後半部右上面には、キーボード12からの入力結果等を表示する長方形のディスプレイ15が配設されている。
蓋開放ボタン14を押して開閉蓋13を開放すると、その内部には、テープカートリッジCが着脱自在に装着されるカートリッジ装着部21が窪入形成されている。テープカートリッジCは、開閉蓋13を開放した状態でカートリッジ装着部21に装着される。
装置ケース11の左側部には、カートリッジ装着部21に連なるテープ排出口22が形成されており、カートリッジ装着部21とテープ排出口22との間には、テープ排出経路23が形成されている。そして、装置ケース11内部には、テープ排出経路23に臨むように、テープカッター24が内蔵されている。
また、開閉蓋13の内側右部には、長板状のヘッド操作突起26が突設されている。このヘッド操作突起26に対応して、カートリッジ装着部21の右側部には、細長の突起挿入穴27が没入形成されている。当該突起挿入穴27には、挿入したヘッド操作突起26に係合するヘッド操作レバー(図示省略)が配設されている。そして、開閉蓋13の閉塞に起因して、開閉蓋13のヘッド操作突起26がヘッド操作レバーと係合し、ヘッド操作レバーを含む連動機構を作動させる。これによって、後述の印刷ヘッド31が、後述のプラテンローラー44との間に印刷テープTおよびインクリボンRを挟圧する挟圧位置に移動する。一方、開閉蓋13の開放に起因して、ヘッド操作突起26とヘッド操作レバーとの係合が解除され、印刷ヘッド31が、挟圧位置から退避した退避位置に移動する。このように、開閉蓋13の開閉に伴って、印刷ヘッド31が、挟圧位置と退避位置との間で移動する構成となっている。
図2および図3に示すように、カートリッジ装着部21には、ヘッドカバー30内に収容されたサーマルタイプの印刷ヘッド31と、印刷ヘッド31に対峙するプラテン駆動軸32と、後述のリボン巻取りリール43に嵌合する巻取り側駆動軸33と、後述のリボン繰出しリール42に嵌合する繰出し側駆動軸34と、後述のテープリール41の位置決め突起35と、が配設されている。プラテン駆動軸32、巻取り側駆動軸33および繰出し側駆動軸34は、カートリッジ装着部21の底板21aを貫通しており、底板21aの下部空間には、プラテン駆動軸32、巻取り側駆動軸33および繰出し側駆動軸34を駆動する送り動力系が配設されている。
これに対し、テープカートリッジCは、印刷テープTを巻回したテープリール41と、インクリボンRを巻回したリボン繰出しリール42と、インクリボンRを巻き取るリボン巻取りリール43と、印刷ヘッド31に対峙するプラテンローラー44と、これらを収容するカートリッジケース45と、を有している。また、カートリッジケース45には、ヘッドカバー30を挿通するヘッド開口46が貫通形成されている。なお、図3では、説明の便宜上、カートリッジケース45の天壁部分を省略して図示している。
また、プラテンローラー44は、その外周面に、ゴム材料で形成されたプラテンゴム44aが巻装されている(図5(b)参照)。プラテンローラー44において、このプラテンゴム44aが、印刷テープTに接触する部分となり、印刷テープTおよびインクリボンRを介して、印刷ヘッド31に接触する部分となる。
なお、テープカートリッジCは、収容された印刷テープTのテープ幅が異なる複数種のものが用意されている。ただし、各種テープカートリッジCに収容されたインクリボンRは、当該各幅の印刷テープTに対し幅広のものが収容されている。
テープカートリッジCがカートリッジ装着部21に装着されると、ヘッドカバー30に、ヘッド開口46が差し込まれ、位置決め突起35に、テープリール41の中心穴が差し込まれる。また、これと同時に、プラテン駆動軸32に、プラテンローラー44の中心穴が嵌合され、巻取り側駆動軸33に、リボン巻取りリール43の中心穴が嵌合され、繰出し側駆動軸34に、リボン繰出しリール42の中心穴が嵌合される。
印刷テープTは、位置決め突起35に差し込まれたテープリール41から繰り出され、印刷ヘッド31とプラテンローラー44との対峙位置を通って、テープ排出経路23に繰り出される(テープ送り経路)。一方、インクリボンRは、繰出し側駆動軸34に嵌合されたリボン繰出しリール42から繰り出され、印刷ヘッド31とプラテンローラー44との対峙位置を通った後、ヘッド開口46の周壁を周回して、巻取り側駆動軸33に嵌合されたリボン巻取りリール43に巻き取られる(リボン送り経路)。
これに対し、プラテン駆動軸32に嵌合されたプラテンローラー44は、印刷ヘッド31と共に印刷テープTおよびインクリボンRを挟圧しつつ、回転駆動により、印刷テープTを正方向および逆方向に送る。なお、ここにいう「正方向」とは、印刷ヘッド31とプラテンローラー44とのニップ点から、テープ排出口22に向かう方向であり、「逆方向」とは、その逆方向である。一方、巻取り側駆動軸33に嵌合されたリボン巻取りリール43は、プラテンローラー44による正送りに同期して回転駆動し、インクリボンRを巻き取る。また、繰出し側駆動軸34に嵌合されたリボン繰出しリール42は、プラテンローラー44による逆送りに同期して回転駆動し、インクリボンRを巻き取る。これらによって、印刷テープTおよびインクリボンRの正逆方向の送り動作が行われる。この送り動作に同期して、印刷ヘッド31を駆動することで、印刷処理が行われる。さらに、この印刷テープTの印刷済み部分を、テープカッター24により切断することで、ラベルが作成される。
ここで図4および図5を参照して、上記インクリボンRの破損防止構造に係る印刷ヘッド31廻りの構造について説明する。図4に示すように、印刷ヘッド31は、ヘッド支持軸51に回動自在に支持されている。ヘッド支持軸51は、カートリッジ装着部21の底板21aの下部空間に配設されたベースフレーム53に立設されている。
また、印刷ヘッド31は、図外のヘッド押圧部材により、プラテンローラー44に押圧されている。ヘッド押圧部材は、上記したヘッド移動レバーを含む連動機構に接続されており、当該連動機構により、開閉蓋13の閉塞に起因して、ヘッド押圧部材がプラテン駆動軸32側(プラテンローラー44側)に回動される。これによって、ヘッド押圧部材を介して印刷ヘッド31が挟圧位置に移動され、印刷ヘッド31がプラテンローラー44に押圧される。これにより、印刷ヘッド31およびプラテンローラー44の間に、印刷テープTおよびインクリボンRを挟圧した状態となる。
印刷ヘッド31は、プラテンローラー44に対峙するヘッド本体61と、ヘッド本体61を保持するヘッドホルダー62と、で構成されている。
ヘッドホルダー62は、前面でヘッド本体61を支持する支持板71と、支持板71の上下端からそれぞれ背面側に屈曲形成された上下一対の挿通片72と、を有している。一対の挿通片72は、その右端部に、ヘッド支持軸51が挿通される軸挿通孔72aがそれぞれ形成されている。すなわち、ヘッドホルダー62は、当該一対の挿通片72により、ヘッド支持軸51に回動自在に支持されている。
図5(a)および図5(b)に示すように、ヘッド本体61は、平面型のサーマルプリントヘッドで構成されており、上下方向に列設された複数の発熱素子81が、その表面に配設されている。複数の発熱素子81は、ヘッド支持軸51から最も離れた端部に配設されており、すなわち、複数の発熱素子81は、プラテンローラー44に対峙する位置に配設されている。よって、ヘッド押圧部材により、ヘッドホルダー62を介してヘッド本体61がプラテンローラー44に押圧されると、当該複数の発熱素子81とプラテンローラー44との間で、印刷テープTおよびインクリボンRを挟圧する状態となる。この状態で、各発熱素子81を個々に発熱駆動することで、インクリボンR上のインクがドット単位で印刷テープTに熱転写する。当該熱転写を、プラテンローラー44による印刷テープTの送りに同期して行うことで、印刷テープTに対する印刷処理が行われる。
また、図5(a)に示すように、ヘッド本体61のプラテンローラー44側の角部82には、C面部83(面取り部)が形成されている。そして、図5(c)に示すように、C面部83の寸法(C面量)は、印刷テープTの逆送り時の上記挟圧状態において、C面部83の始端および終端のうちのいずれか一方の端が、プラテンローラー44に対し非接触となる寸法となっている。
すなわち、プラテンローラー44により印刷テープTを逆送りすると、図5(c)に示すように、プラテンローラー44の逆転時の摺接によって、プラテンローラー44および印刷ヘッド31が、互いの外側に微小に倒れこむ。これによって、プラテンローラー44と、印刷ヘッド31との位置関係が変化する。つまり、プラテンローラー44の、印刷ヘッド31に対する接触位置が、印刷ヘッド31の先端側に移動する。その結果、プラテンローラー44が、印刷テープTおよびインクリボンRを介して、ヘッド本体61の上記角部82に接触する。このとき、印刷ヘッド31の当該角部82がプラテンローラー44のプラテンゴム44aに沈み込んだ(減り込んだ)状態となる。本実施形態のC面部83の寸法は、このように、印刷ヘッド31の当該角部82が、プラテンローラー44の周面に沈み込んだ状態において、図5(c)のように、C面部83の始端および終端のうちの一方の端(同図では左側の端)が、プラテンローラー44に対し非接触となる寸法となっている。
すなわち、プラテンローラー44により印刷テープTを逆送りすると、図5(c)に示すように、プラテンローラー44の逆転時の摺接によって、プラテンローラー44および印刷ヘッド31が、互いの外側に微小に倒れこむ。これによって、プラテンローラー44と、印刷ヘッド31との位置関係が変化する。つまり、プラテンローラー44の、印刷ヘッド31に対する接触位置が、印刷ヘッド31の先端側に移動する。その結果、プラテンローラー44が、印刷テープTおよびインクリボンRを介して、ヘッド本体61の上記角部82に接触する。このとき、印刷ヘッド31の当該角部82がプラテンローラー44のプラテンゴム44aに沈み込んだ(減り込んだ)状態となる。本実施形態のC面部83の寸法は、このように、印刷ヘッド31の当該角部82が、プラテンローラー44の周面に沈み込んだ状態において、図5(c)のように、C面部83の始端および終端のうちの一方の端(同図では左側の端)が、プラテンローラー44に対し非接触となる寸法となっている。
より言えば、C面部83の寸法は、上記挟圧状態において、上記一方の端が、プラテンローラー44の自由周面Aの外側に位置する寸法となっている。この「自由周面」とは、プラテンローラー44が自由状態のときの周面の位置を指している。そして、具体的には、当該C面部83の寸法は、0.05mm以上とすることが好ましい。
なお、本実施形態では、例えば、ヘッド本体61の先端面から発熱素子81までの距離は、0.7mm±0.1mmとなっており、ヘッド本体61の先端面からプラテンローラー44の中心までの距離は、0.8mm±0.2mmとなっている。また、ヘッド本体61の先端面から、ヘッド本体61の表面に形成された電極までの距離は、0.1〜0.15mmとなっている。これに対し、C面部83の寸法は、ヘッド本体61の先端面から、ヘッド本体61の表面に形成された電極までの距離未満となるように設定されている。すなわち、C面部83の寸法は、0.1mm未満となっている。よって、本実施形態のC面部83の寸法は、0.05mm以上0.1mm未満となっている。
以上のような構成によれば、プラテンローラー44が印刷ヘッド31の角部82に接触した時、そのC面部83の始端および終端のうちの、プラテンローラー44側の端がプラテンローラー44に接触し、プラテンローラー44逆側の端がプラテンローラー44に対し非接触となる。そのため、インクリボンRが、C面部83の両端から引っ張られる状態(プラテンローラー44に角部82が噛み込む状態)を回避することができる。これにより、インクリボンRに強い負荷がかからないため、簡単な構成で、インクリボンRが破損するのを防止することができる。
また、C面部83の寸法を、0.05mm以下とすることで、インクリボンRが破損するのをより確実に防止することができる。すなわち、上記実施形態と同様のテープ印刷装置1を用いて、C面部83の各寸法で、インクリボンRの破損の有無を評価したところ、図6のような実験結果が得られた(破損が無い場合、「○」とし、破損が有る場合、「×」とする)。同図に示すように、C面部83の寸法(C面量)を、0.05mm以下とすると、インクリボンRに破損が生じないことが分かる。このように、C面部83の寸法を、0.05mm以下とすることが好ましく、これよって、インクリボンRが破損するのをより確実に防止することができる。
なお、上記実施形態においては、C面部83の寸法を、0.05mm以下とすることが好ましい、としたが、C面部83の寸法は、挟圧状態において、C面部83の始端および終端のうちのいずれか一方の端が、プラテンローラー44に対し非接触となる寸法であれば、これに限るものではない。すなわち、C面部83の寸法は、角部82がプラテンローラー44に沈み込む沈込み量等によって、必要な寸法が変化するため、当該沈込み量等に係わる各要素(プラテンゴム44aのゴム材料やヘッド荷重等)に応じて、C面部83の寸法を決定することが好ましい。
また、本実施形態においては、プラテンローラー44が接触する角部82に、C面部83を形成する構成であったが、当該角部82に面取り部を形成する構成であれば、これに限るものではない。例えば、C面部83に代えて、R面部を形成する構成であっても良い。いずれの場合にも、面取り部の寸法を、挟圧状態において、面取り部の始端および終端のうちのいずれか一方の端が、プラテンローラー44に対し非接触となる寸法とする。
1:テープ印刷装置、 31:印刷ヘッド、 44:プラテンローラー、 82:角部、 83:C面部、 A:自由周面、 T:印刷テープ、 R:インクリボン。
Claims (4)
- 印刷ヘッドとプラテンローラーとの間に、インクリボンおよび印刷テープを挟圧した状態で、前記インクリボンおよび前記印刷テープが、正方向および逆方向に送られるテープ印刷装置であって、
前記印刷ヘッドは、前記挟圧状態で前記プラテンローラーの周面に接触する角部に、面取り部を有し、
前記面取り部の始端および終端のうちのいずれか一方の端は、前記挟圧状態において、前記プラテンローラーに対し非接触となることを特徴とするテープ印刷装置。 - 前記面取り部の前記一方の端は、前記挟圧状態において、前記プラテンローラーの自由周面の外側に位置することを特徴とする請求項1に記載のテープ印刷装置。
- 前記面取り部は、C面部により構成されており、
前記C面部の寸法は、0.05mm以上であることを特徴とする請求項1または2に記載のテープ印刷装置。 - 前記印刷テープは、前記プラテンローラーにより、正方向および逆方向に送られることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一項に記載のテープ印刷装置。
Priority Applications (1)
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