JP2016010445A - 調節機能評価装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被検眼の調節機能の評価を詳細に行う。【解決手段】実施形態の調節機能評価装置は、調節刺激付与部と、計測部と、解析部とを備える。調節刺激付与部は、被検眼に調節刺激を与える。計測部は、水晶体の少なくとも一部を含む被検眼内の対象部位に対する光コヒーレンストモグラフィを実行する。解析部は、調節刺激が与えられている状態の被検眼に対する光コヒーレンストモグラフィにより取得されたデータを解析することにより、被検眼の調節機能に関する評価情報を生成する。【選択図】図2

Description

この発明は、被検眼の調節機能を評価するための調節機能評価装置に関する。
視覚において調節機能(調節力)は極めて重要である。調節機能とは、対象物の距離に応じて眼の屈折力を変化させてピントを合わせる機能である。眼の屈折力の変化には、水晶体、チン小帯および毛様体が寄与する。水晶体は、屈折力が可変な凸レンズである。チン小帯は、水晶体と毛様体とを結ぶ組織である。毛様体は筋組織である。近くを見るときには、毛様筋が収縮してチン小帯が弛緩することで水晶体が厚くなり、屈折力が大きくなる。一方、遠くを見るときには、毛様筋が弛緩してチン小帯が緊張することで水晶体薄くなり、屈折力が小さくなる。
調節機能は、老化や疾患による水晶体の硬化、毛様体筋の疲労などにより低下する。また、調節機能の異常として、調節緊張症、テクノストレス眼症(VDT症候群)、バレリュー症候群、調節痙攣などが知られている。
調節機能の評価は、眼屈折力装置等を用いて被検眼を遠点および近点にそれぞれ誘導し、これら2つの状態における収差量等に基づいて行われている。
再表2008/129991号公報 特開2000−126132号公報
このような従来の技術においては、調節機能に関わる組織が適正に機能しているか構造的に評価することは困難であった。たとえば、従来の技術では、調節力を提供する水晶体が実際にどのように動作しているか(つまり、水晶体の形状がどのように変化しているか)把握することができなかった。そのため、調節機能を詳細に評価することは困難であった。
この発明の目的は、被検眼の調節機能を詳細に評価することが可能な技術を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、被検眼に調節刺激を与える調節刺激付与部と、水晶体の少なくとも一部を含む被検眼内の対象部位に対する光コヒーレンストモグラフィを実行する計測部と、前記調節刺激が与えられている状態の被検眼に対する前記光コヒーレンストモグラフィにより取得されたデータを解析することにより、被検眼の調節機能に関する評価情報を生成する解析部とを備える調節機能評価装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の調節機能評価装置であって、前記解析部は、前記調節刺激が与えられている状態の被検眼に対する前記光コヒーレンストモグラフィにより取得されたデータに基づいて、水晶体の一部に相当する領域の位置および/または形状を示す水晶体情報を生成する水晶体情報生成部と、生成された前記水晶体情報に基づいて前記評価情報を生成する評価情報生成部とを含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の調節機能評価装置であって、前記調節刺激付与部は、2以上の調節刺激を選択的に与えることが可能であり、前記計測部は、前記2以上の調節刺激のそれぞれが与えられている状態の被検眼に対して前記光コヒーレンストモグラフィを実行することにより2以上のデータを取得し、前記水晶体情報生成部は、前記計測部により取得された前記2以上のデータに基づいて2以上の水晶体情報を生成し、前記評価情報生成部は、生成された前記2以上の水晶体情報に基づいて調節刺激の変化に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、取得された前記変化情報に基づいて前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の調節機能評価装置であって、前記評価情報生成部は、水晶体の一部の基準位置および/または基準形状を示す基準データを記憶手段から取得し、取得された前記基準データと前記水晶体情報生成部により生成された前記水晶体情報とに基づいて調節刺激の付与に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、取得された前記変化情報に基づいて前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の調節機能評価装置であって、前記計測部は、前記対象部位に対する光コヒーレンストモグラフィを反復的に実行し、前記水晶体情報生成部は、前記反復的な光コヒーレンストモグラフィにより取得された複数のデータに基づいて、複数の前記水晶体情報を生成し、前記評価情報生成部は、生成された前記複数の水晶体情報に基づいて前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の調節機能評価装置であって、前記計測部は、一定の調節刺激が与えられている状態の被検眼に対して前記反復的な光コヒーレンストモグラフィを実行することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の調節機能評価装置であって、前記反復的な光コヒーレンストモグラフィが実行されている期間の少なくとも一部において、前記調節刺激付与部は、被検眼に与える調節刺激を変化させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の調節機能評価装置であって、前記水晶体情報生成部は、水晶体の前面の少なくとも一部に相当する前面領域および/または後面の少なくとも一部に相当する後面領域に関する前記水晶体情報を生成することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の調節機能評価装置であって、前記水晶体情報生成部は、前記前面領域および前記後面領域の双方の位置に関する前記水晶体情報を生成し、前記評価情報生成部は、前記前面領域の位置および前記後面領域の位置に基づいて水晶体の厚さ情報を求め、求められた前記厚さ情報に基づいて前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の調節機能評価装置であって、前記計測部は、光源からの光を測定光と参照光とに分割し、被検眼を経由した測定光と参照光との干渉光を検出する干渉光学系と、前記干渉光学系による前記干渉光の検出結果に基づいて前記対象部位の画像を形成する画像形成部とを含み、前記解析部は、前記データとしての前記画像を解析することにより前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の眼科撮影装置であって、前記計測部は、前記調節刺激が与えられている状態の被検眼の光学特性を測定する測定光学系を含むことを特徴とする。
この発明によれば、被検眼の調節機能を詳細に評価することが可能である。
実施形態に係る調節機能評価装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る調節機能評価装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る調節機能評価装置の構成例を示す概略図である。 実施形態に係る調節機能評価装置の動作例を説明するための概略図である。 実施形態に係る調節機能評価装置の動作例を説明するための概略図である。 実施形態に係る調節機能評価装置の動作例を示すフローチャートである。 実施形態に係る調節機能評価装置の動作例を示すフローチャートである。 実施形態に係る調節機能評価装置の動作例を示すフローチャートである。 実施形態に係る調節機能評価装置の動作例を示すフローチャートである。
実施形態に係る調節機能評価装置について図面を参照しながら説明する。この実施形態に係る調節機能評価装置は、被検眼に調節刺激を付与する機能と、被検眼の光コヒーレンストモグラフィ(OCT)を実行する機能と、OCTにより取得されたデータに基づいて被検眼の調節機能を評価する機能とを備える。
〈第1の実施形態〉
[光学系の構成]
実施形態に係る調節機能評価装置1に設けられた光学系について説明する。図1は、光学系の構成の一例を示す。調節機能評価装置1には、撮影光学系10と、測定光学系30と、視標投影光学系50と、干渉光学系60とが設けられている。
(撮影光学系10)
撮影光学系10は、被検眼Eの前眼部を撮影するために用いられる。撮影光学系10は、前眼部照明光源11と、対物レンズ12と、リレーレンズ13および14と、結像レンズ15と、撮像素子16とを有する。
前眼部照明光源11は、撮影光学系10の光軸の周囲に複数配置されており、前眼部を照明するための光を出力する。前眼部照明光源11から出力された光は、被検眼Eに照射され、前眼部にて反射される。この反射光は、対物レンズ12、リレーレンズ13および結像レンズ15を経由して撮像素子16に検出される。なお、前眼部による反射光は、後述のビームスプリッタ70、38、24および43を透過して撮像素子16に導かれる。
対物レンズ12とリレーレンズ13との間には、ビームスプリッタ24が斜設されている。ビームスプリッタ24は、前眼部撮影を行うための光路と、被検眼Eに対する光学系のアライメントを行うための光路とを合成する。アライメントを行うための光路には、アライメント光源21と、アライメント視標絞り22と、レンズ23とが設けられている。アライメント光源21から出力された光は、アライメント視標絞り22およびレンズ23を経由し、ビームスプリッタ24により反射され、対物レンズ12を介して被検眼Eの前眼部に投射される。従来と同様に、前眼部像に映り込んでいるアライメント視標像に基づいて、被検眼Eに対する撮影光学系10のアライメントが実行される。
(測定光学系30)
測定光学系30は、被検眼Eの光学特性を光学的に測定する。この実施形態の測定光学系30は、被検眼Eの屈折力測定を行う。測定光学系30は、測定光源31と、コリメートレンズ32と、リング透光板33と、リレーレンズ34と、リング状絞り35と、孔空きプリズム36と、ビームスプリッタ37および38と、対物レンズ12と、反射ミラー39と、リレーレンズ40と、移動レンズ41と、反射ミラー42と、ビームスプリッタ43と、結像レンズ15と、撮像素子16とを有する。測定光学系30は、ビームスプリッタ38および43により撮影光学系10と同軸になるよう構成されている。
測定光源31から出力された光は、コリメートレンズ32により平行光束とされ、リング透光板33を経由して断面がリング状の光束とされ、リレーレンズ34およびリング状絞り35を経由し、孔空きプリズム36に反射され、ビームスプリッタ37に反射され、ビームスプリッタ38に反射され、対物レンズ12を介して被検眼Eに照射される。
被検眼Eに照射された断面リング状の測定光束は、眼底にて反射され、被検眼Eから出射する。このとき、眼球光学系(角膜、水晶体等)の影響により測定光束の断面形状が変形する。
被検眼Eを出射した測定光束は、対物レンズ12、ビームスプリッタ38および37を経由し、孔空きプリズム36の透光板36aを通過し、反射ミラー39に反射され、リレーレンズ40および移動レンズ41を経由し、反射ミラー42およびビームスプリッタ43に反射され、結像レンズ15を介して撮像素子16に検出される。検出された測定光束の断面のサイズや形状を解析することにより、被検眼Eの収差(球面度、乱視度、乱視軸など)が取得される。この処理は従来と同様にして実行される。すなわち、調節機能評価装置1は、レフラクトメータとして機能する。
(視標投影光学系50)
視標投影光学系50は、各種の視標を被検眼Eに呈示する。視標投影光学系50は、視標光源51と、視標板52と、リレーレンズ53および54と、反射ミラー55と、ビームスプリッタ38と、対物レンズ12とを有する。視標投影光学系50は、ビームスプリッタ38により撮影光学系10および測定光学系30と同軸になるよう構成されている。
視標板52は、たとえばターレット板や透過型液晶ディスプレイを含み、固視標や視力測定用視標などの様々な視標を光路に対して選択的に配置可能に構成されている。視標光源51から出力された光は、視標投影光学系50の上記構成要素を経由して、被検眼Eの眼底に投射される。
視標光源51および視標板52は、視標投影光学系50の光軸方向に移動可能に構成されている。それにより、被検眼Eによる視標の視認距離が変更される。すなわち、視標投影光学系50は、被検眼Eに対して調節刺激を与えるために使用可能である。
(干渉光学系60)
干渉光学系60は、被検眼EのOCTに用いられる。干渉光学系60は、光源ユニット61と、光ファイバ62と、ファイバカプラ63と、光ファイバ64と、コリメータ65と、光スキャナ66と、合焦レンズ67と、反射ミラー68と、リレーレンズ69と、ビームスプリッタ70と、対物レンズ12と、光ファイバ71と、コリメータ72と、集光レンズ73と、参照ミラー74と、光ファイバ75と、検出部76とを有する。
実施形態において適用されるOCTの方式は任意である。スウェプトソース方式が適用される場合、出力波長を高速で変調可能な波長掃引光源が光源ユニット61として用いられ、バランスドフォトディテクタ等の光検出器が検出部76として用いられる。また、スペクトラルドメイン方式が適用される場合、広帯域光源(低コヒーレント光源)が光源ユニット61として用いられ、スペクトルを検出する分光器が検出部76として用いられる。なお、タイムドメイン方式やフルフィールド方式(インファス方式)など、他の方式のOCTを適用することも可能である。
ファイバカプラ63は、光源ユニット61から延びる光路を形成する光ファイバ62と、被検眼Eに向かう光路の一部を形成する光ファイバ64と、参照ミラー74に向かう光路の一部を形成する光ファイバ71と、検出部76へ向かう光路を形成する光ファイバ75とを接続している。ファイバカプラ63は、少なくとも2つの機能を有する。第1の機能は、光源ユニット61から出力された光を、被検眼Eに向かう光(測定光)と、参照ミラー74に向かう光(参照光)とに分割する機能である。第2の機能は、被検眼Eからの測定光の戻り光と、参照ミラー74からの戻り光とを合成する(干渉させる)機能である。測定光の光路は測定光路または測定アームと呼ばれ、参照光の光路は参照光路または参照アームと呼ばれる。
測定アームには、光ファイバ64と、コリメータ65と、光スキャナ66と、合焦レンズ67と、反射ミラー68と、リレーレンズ69と、ビームスプリッタ70と、対物レンズ12とが設けられている。
コリメータ65は、光ファイバ64の端部に設けられ、光ファイバ64から出射する測定光を平行光束に変換し、かつ、被検眼Eからの測定光の戻り光を収束光に変換して光ファイバ64に入射させる。
光スキャナ66は、被検眼Eを測定光でスキャンするために、測定光の進行方向を変更する。光スキャナ66は、たとえば、一対の1軸偏向デバイス、または2軸偏向デバイスを有する。このような光偏向デバイスの例として、ガルバノスキャナや、共振ミラーや、MEMSミラーや、ポリゴンミラーなどがある。
合焦レンズ67は、測定光の光軸の方向に沿って移動可能に構成された1以上のレンズを含む。合焦レンズ67の移動に伴い、測定光の合焦位置(ビームウェスト位置)が変化する。
ビームスプリッタ70は、測定アームと撮影光学系10の光路とを合成する。それにより、撮影光学系10、測定光学系30、視標投影光学系50および干渉光学系60は、互いに同軸である。
参照アームには、光ファイバ71と、コリメータ72と、集光レンズ73と、参照ミラー74とが設けられている。
コリメータ72は、光ファイバ71の端部に設けられ、光ファイバ71から出射する参照光を平行光束に変換し、かつ、参照ミラー74からの参照光の戻り光を収束光に変換して光ファイバ71に入射させる。
集光レンズ73は、コリメータ72により平行光束とされた参照光を参照ミラー74の反射面に結像させ、かつ、参照ミラー74からの参照光の戻り光を平行光束に変換する。
参照ミラー74は、OCTの対象となる被検眼Eの部位(対象部位と呼ぶことがある)と光学的に共役な位置に配置される。参照ミラー74と集光レンズ73は、一体的に参照光の光軸の方向に沿って移動可能に構成されている。この実施形態において、対象部位は、水晶体の少なくとも一部を含むとする。すなわち、対象部位は、水晶体の少なくとも一部を含み、さらに、他の部位(たとえば角膜、虹彩、硝子体など)の少なくとも一部を含んでいてよい。また、毛様体やチン小帯を含んでいてもよい。
図1に示す構成においては、単一の参照ミラー74(第1の参照ミラー)が設けられているが、2以上の参照ミラーが設けられた構成を適用することも可能である。たとえば、コリメータ72と参照ミラー74との間にビームスプリッタ(たとえばハーフミラー)を配置し、それにより分岐された光路に、集光レンズおよび第2の参照ミラーを配置することができる。第2の参照ミラーは、被検眼Eの第2の対象部位と共役な位置に配置される。この第2の対象部位は、第1の参照ミラー74に関する対象部位(第1の対象部位)とともにOCTの対象となる部位であり、たとえば硝子体、網膜、脈絡膜などである。第2の参照ミラーおよびレンズは、当該分岐光路の光軸の方向に沿って移動可能とされている。これと同様に、3以上の参照ミラーを設けることも可能である。
光源ユニット61から出力された光は、光ファイバ62を通じてファイバカプラ63に導かれる。ファイバカプラ63は、この光を2分割する。
ファイバカプラ63により光ファイバ64に導かれた光(測定光)は、コリメータ65により平行光束とされ、光スキャナ66により偏向され、合焦レンズ67を経由し、反射ミラー68により反射され、リレーレンズ69によりリレーされ、ビームスプリッタ70により反射され、対物レンズ12を介して被検眼Eに照射される。被検眼Eに照射された測定光は、被検眼Eの様々な組織および組織境界において反射・散乱される。被検眼Eからの測定光の戻り光は、測定アームを逆向きに導かれてファイバカプラ63に戻ってくる。なお、被検眼Eからの測定光の戻り光には、被検眼Eによる反射光や後方散乱光が含まれている。また、蛍光剤を投与して行われる蛍光撮影においては、測定光により励起されて発生した蛍光が戻り光に含まれる。
一方、ファイバカプラ63により光ファイバ71に導かれた光(参照光)は、コリメータ72により平行光束とされ、集光レンズ73により参照ミラー74の反射面に結像される。参照ミラー74により反射された参照光は、集光レンズ73により平行光束に変換され、コリメータ72により収束光とされて光ファイバ71に入射し、光ファイバ71を介してファイバカプラ63に戻ってくる。
なお、2以上の参照ミラーが設けられている場合、コリメータ72により平行光束とされた参照光が1以上のビームスプリッタにより2以上の参照光に分割され、対応する参照ミラーによりそれぞれ反射された2以上の参照光が1以上のビームスプリッタにより合成され、コリメータ72を介して光ファイバ71に入射するように構成される。
ファイバカプラ63は、被検眼Eからの測定光の戻り光と、参照ミラー74からの参照光の戻り光とを干渉させる。それにより生成される干渉光は、参照ミラー74と共役な被検眼Eの対象部位(水晶体など)の情報を含む。2以上の参照ミラーが設けられる場合、干渉光は、これら参照ミラーと共役な2以上の対象部位の情報を含む。干渉光は、光ファイバ75を介して検出部76に導かれる。スウェプトソース方式の場合、検出部76は干渉光の強度を検出する。スペクトラルドメイン方式の場合、検出部76は干渉光のスペクトル分布を検出する。
図示は省略するが、干渉光学系60には、アッテネータや偏波コントローラが設けられている。アッテネータは、たとえば光ファイバ71に設けられており、光ファイバ71に導かれる参照光の光量を調整する。偏波コントローラは、たとえばループ状にされた光ファイバ71に対して外部から応力を与えることで、光ファイバ71に導かれる参照光の偏光状態を調整する。これら以外にも、OCTに適用可能な各種の公知のデバイスを干渉光学系60に設けることが可能である。
[制御系の構成]
調節機能評価装置1の制御系の構成例を図2および図3に示す。
(制御部100)
調節機能評価装置1の制御系は、制御部100を中心に構成される。制御部100は、たとえば、プロセッサ、記憶装置、通信インターフェイス等を含んで構成される。記憶装置には、制御用・演算用のコンピュータプログラムやデータが記憶されている。制御部100には、主制御部110と記憶部120が設けられている。
(主制御部110)
主制御部110は、調節機能評価装置1の各部を制御する。たとえば、主制御部110は、図1に示す前眼部照明光源11、撮像素子16、アライメント光源21、測定光源31、視標光源51、光源ユニット61、光スキャナ66、検出部76などの動作を制御する。なお、図示は省略するが、主制御部110は、前述のアッテネータや偏波コントローラの制御を行う。
主制御部110は、光学素子の移動制御を行う。たとえば、主制御部110は、測定駆動部30Aを制御することで、測定光源31、コリメートレンズ32およびリング透光板33を光軸方向に移動させる。また、主制御部110は、レンズ駆動部41Aを制御することで、移動レンズ41を光軸方向に移動させる。また、主制御部110は、視標駆動部50Aを制御することで、視標光源51および視標板52を光軸方向に移動させる。また、主制御部110は、合焦駆動部67Aを制御することで、合焦レンズ67を光軸方向に移動させる。また、主制御部110は、参照駆動部70Aを制御することで、レンズ73および参照ミラー74を光軸方向に移動させる。これら駆動部のそれぞれは、たとえば、パルスモータ等のアクチュエータと、このアクチュエータにより生成された駆動力を光学素子に伝達する伝達機構とを含む。
図示は省略するが、調節機能評価装置1は、光学系を移動させるための機構(光学系駆動部)を備えていてよい。光学系駆動部は、たとえば、光学系を3次元的に(つまり上下方向、左右方向および前後方向)に移動させるための機構や、光学系を回動させるための機構を含む。主制御部110は、光学系駆動部を制御することにより、光学系の移動制御を行う。
主制御部110は、記憶部120にデータを書き込む処理と、記憶部120からデータを読み出す処理とを行う。
(記憶部120)
記憶部120は、各種のデータを記憶する。記憶部120に記憶されるデータとしては、たとえば、前眼部像の画像データ、OCTにより取得されたデータ(反射強度プロファイル、画像データ等)、被検眼の測定データ、被検眼情報などがある。被検眼情報は、患者IDや氏名などの被検者に関する情報や、左眼/右眼の識別情報などの被検眼に関する情報を含む。
一の実施形態において、記憶部120は、水晶体に関する基準データを記憶する。基準データは、水晶体の一部の基準位置を示す情報を含んでいてよい。また、基準データは、水晶体の一部の基準形状を示す情報を含んでいてよい。水晶体の一部は、たとえば、水晶体の前面の少なくとも一部および/または後面の少なくとも一部を含んでいてよい。
基準位置は、たとえば、所定の調節刺激(基準調節刺激)が与えられている状態における水晶体の位置を示す。基準調節刺激は任意に設定可能である。たとえば、遠点に相当する調節刺激が基準調節刺激として用いられる。基準位置は任意の態様の情報であってよい。一の例において、基準位置は、OCT画像のフレームの所定位置(たとえば、z方向の上端位置や下端位置や中央位置)に対する、水晶体の対象部位(前面や後面など、上記一部に相当する部位)の相対位置である。他の例において、基準位置は、OCT画像中の所定の画像位置(たとえば、角膜頂点位置や瞳孔中心位置や水晶体中心位置)に対する、水晶体の対象部位の相対位置である。或いは、反射強度プロファイルにおけるデータ位置(たとえば、深さ方向の座標値および/またはスキャン方向の座標値)として基準位置を求めることも可能である。
基準形状は、たとえば、基準調節刺激が与えられている状態における水晶体の形状を示す。基準形状は任意の態様の情報であってよい。一の例において、基準形状は、OCT画像中における水晶体の対象部位の形状を示す情報である。この形状情報は、対象部位のそのままの形状を表す情報でもよいし、その近似形状を表す情報でもよい。また、形状情報は、画像や画素配列により表現されていてもよいし、グラフや数式を用いて数学的に表現されていてもよい。数学的な表現の例として、曲率、曲率半径、接線方向(微分値、傾き)、法線方向などがある。
基準データは、被検者ごとに設けられてもよいし、標準的なデータ(一般的なデータ、統計的なデータ)として設けられていてもよい。被検者ごとに設けられる場合、被検者(たとえば、左右の被検眼)に対する検査が事前に行われる。この事前検査においては、たとえば、基準調節刺激が提示された状態の被検眼に対してOCTが実行される。或いは、基準データとして使用可能な検査が過去に実施された場合、この検査の結果を基準データとして用いることが可能である。
他方、標準的なデータが設けられる場合、複数の被検眼に対する検査により取得された複数のデータを統計的に処理することによって標準的なデータが生成される。この統計的な処理は、たとえば平均算出処理を含む。標準的なデータを複数設けることができる。たとえば、性別、年齢、疾患名、眼球の特性値などの所定の属性に応じて複数の標準的なデータを生成することができる。主制御部110は、被検眼の属性の入力を受け、この属性に対応する標準的なデータを選択する。このとき、単一の標準的なデータを選択することもできるし、2以上の標準的なデータを選択することもできる。後者の場合、2以上の標準的なデータが組み合わせて新たな標準的なデータを作成することができる。或いは、複数の属性の組み合わせごとの標準的なデータをあらかじめ作成しておいてもよい。
(画像形成部150)
検出部76は、測定光の戻り光と参照光とを重ね合わせて得られる干渉光を検出して信号を出力する。この信号は、画像形成部150に入力される。画像形成部150は、検出部76からの信号に基づいて、測定光の照射位置(走査点)におけるAラインの反射強度プロファイルを求める。さらに、画像形成部150は、各Aラインの反射強度プロファイルを処理してAライン像(Aスキャン像)の画像データを形成する。また、画像形成部150は、測定光のスキャンパターン(走査点の配列)に応じて複数のAスキャン像を配列することにより、Aスキャン像が1次元的に(直線的にまたは曲線的に)配列された2次元断面像(Bスキャン像)の画像データや、Aスキャン像が2次元的に配列された3次元断面像の画像データ(スタックデータ)を形成する。
このような画像形成処理には、従来と同様に、ノイズ除去(ノイズ低減)、フィルタ処理、FFT(Fast Fourier Transform)などが含まれる。画像形成部150は、たとえば、ハードウェア回路や、画像形成用ソフトウェアを実行するプロセッサを含む。なお、この明細書において「画像データ」と「画像」とを同一視することがある。
(データ処理部160)
データ処理部160は、各種のデータ処理を実行する。たとえば、データ処理部160は、OCT画像や前眼部像に対して各種の画像処理や解析処理を施す。その例として、輝度補正や分散補正などがある。また、データ処理部160は、画像形成部150により形成されたスタックデータに補間処理等を施すことにより、ボリュームデータ(ボクセルデータ)を形成する。また、データ処理部160は、スタックデータやボリュームデータにレンダリングを施すことにより表示用データを生成する。データ処理部160は、ハードウェア回路や、データ処理用ソフトウェアを実行するプロセッサを含む。
データ処理部160は「解析部」の一例である。すなわち、データ処理部160は、調節刺激が与えられている状態の被検眼Eに対するOCTにより取得されたデータを解析することにより、被検眼Eの調節機能に関する評価情報を生成する。そのために、データ処理部160には、水晶体情報生成部161と、評価情報生成部162と、光学特性情報取得部163とが設けられている。
ここで、この実施形態において実行される検査について説明する。まず、被検眼Eに調節刺激が与えられる。この実施形態では、視標投影光学系50によって調節刺激が付与される。より詳しく説明すると、調節機能評価装置1は、視標駆動部50Aにより視標光源51および視標板52を移動させることにより、被検眼Eの焦点を任意の位置に誘導する。それにより、任意の調節力が誘導される。
次に、調節機能評価装置1は、調節刺激が与えられている状態の被検眼Eに対するOCTを実行する。この処理において、1以上の調節刺激が被検眼Eに付与される。単一の調節刺激が付与される場合、この調節刺激が付与されている状態でOCTが実行され、それにより取得されたデータと、記憶部120に記憶されている基準データとに基づいて、調節機能の評価が実行される。一方、異なる焦点位置に相当する2以上の調節刺激が付与される場合、これら調節刺激を順次に切り替えて適用しつつ、各調節刺激が付与されている状態でOCTが実行される。それにより、各調節刺激に対応するデータが取得される。そして、取得された2以上のデータに基づいて調節刺激の評価が実行される。このとき、基準データを加味して評価を行ってもよい。
データ処理部160は、以下に示す処理を実行することにより、調節刺激の変化に伴う水晶体の変化を示す情報(変化情報)を取得し、この変化情報に基づいて評価情報を生成する。
(水晶体情報生成部161)
水晶体情報生成部161は、調節刺激が与えられている状態の被検眼Eに対するOCTにより取得されたデータに基づいて、水晶体の一部に相当する領域の位置および/または形状を示す水晶体情報を生成する。
解析されるOCTデータは、検出部76からの信号またはそれを処理して得られる任意のデータであってよい。たとえば、OCTデータは、反射強度プロファイルまたは画像データである。また、水晶体の一部は、水晶体の前面の少なくとも一部および/または後面の少なくとも一部を含んでいてよい。
水晶体の一部に相当する領域の位置は、基準データの場合と同様に設定されてよく、たとえば、OCT画像のフレームの所定位置に対する水晶体の対象部位の相対位置や、OCT画像中の所定の画像位置に対する水晶体の対象部位の相対位置や、反射強度プロファイルにおけるデータ位置などであってよい。
また、水晶体の一部に相当する領域の形状は、基準データの場合と同様に設定されてよく、たとえば、対象部位のそのままの形状を表す情報でもよいし、その近似形状を表す情報でもよいし、画像や画素配列により表現されていてもよいし、グラフや数式を用いて数学的に表現されていてもよい。
OCTデータが反射強度プロファイルである場合に実行される処理の例を説明する。一例として、OCTデータは図4Aに示す反射プロファイルPであるとする。水晶体情報生成部161は、反射プロファイルPの特徴値(最大値、最小値、極大値、極小値等)や、反射プロファイルPの形状や、眼の解剖学的データや臨床データ(たとえば、組織と深さ位置(z座標値)との一般的なまたは個別的な関連)などに基づいて、被検眼Eの所定部位の深さ位置を特定する。
たとえば、水晶体情報生成部161は、反射光量Lが非ゼロである最小のz座標値であるzを特定し、これを当該計測位置(Aライン)における角膜表面(角膜前面)の位置と判定する。或いは、水晶体情報生成部161は、反射光量Lが最大値をとるz座標値であるzを特定し、これを当該Aラインにおける角膜表面の位置と判定する。或いは、水晶体情報生成部161は、浅い側(−z側)から深い側(+z側)に向かって第1番目のピークのz座標値であるzを特定し、これを当該Aラインにおける角膜表面の位置と判定する。同様に、水晶体情報生成部161は、第2番目、第3番目および第4番目のピークのz座標値であるz、z、zを特定し、それぞれ当該Aラインにおける角膜後面の位置、水晶体前面の位置および水晶体後面の位置と判定する。
なお、測定光が瞳孔を通過する場合と虹彩に入射する場合とを判別し、その判別結果に応じて処理を切り替えることができる。この判別処理は、たとえば、スキャンパターンにおける走査点(Aライン)の位置と、撮影光学系10により得られる前眼部像を解析して特定される瞳孔(または虹彩)の位置とに基づいて実行される。図4Aに示す例は、測定光が瞳孔を通過する場合に相当し、虹彩に対応するピークは検出されない。一方、図示は省略するが、測定光が虹彩に入射する場合、第1および第2のピークは同様に角膜の前面および後面に相当し、さらに、第3のピークは虹彩前面に相当する。比較的深達度の高い光源が用いられる場合には、たとえば、第4のピークとして虹彩後面が検出され、第5のピークとして水晶体前面が検出され、第6のピークとして水晶体後面が検出される。
OCTデータが画像データである場合に実行される処理の例を説明する。一例として、OCTデータは図4Bに示す画像Gであるとする。画像Gは、x方向に配列された複数のAスキャンデータ(Aスキャン像)により形成される。各Aスキャンデータは、反射プロファイルの光量の値に輝度値を割り当てることにより得られる画像データである。画像Gにおいてx座標値xに配置されたAスキャンデータAは、図4Aの反射プロファイルPに相当する。符号Hは角膜前面に相当する画像領域であり、符号Hは角膜後面に相当する画像領域であり、符号Hは水晶体前面に相当する画像領域であり、符号Hは水晶体後面に相当する画像領域である。
水晶体情報生成部161は、画像Gの画素値(輝度値)や、描画されているオブジェクトの形態(組織のサイズ、形状、位置等)などに基づいて、被検眼Eの所定部位の深さ位置を特定する。たとえば、水晶体情報生成部161は、OCT分野において公知のセグメンテーション処理を実行することにより、角膜前面に相当する画像領域Hを特定し、その深さ位置を特定する。画像領域Hの深さ位置は、画像領域Hを構成する複数の画素に相当する複数の位置のうちの1つ以上の値(たとえば最大値、最小値、極大値、極小値等)でもよいし、これら複数の位置に演算処理を施して得られる1つ以上の値(たとえば、平均値、中央値、最頻値等の統計値)でもよい。
なお、所定部位(角膜や水晶体、それらの境界など)に相当する画像領域を特定する。この処理を自動で行う場合、水晶体情報生成部161は、OCTデータの特徴や画素値(輝度値)に基づいて、所定部位の画像領域とそれ以外の画像領域とを判別する。この処理には、たとえば閾値処理やパターンマッチングなどが含まれる。
なお、処理の一部を手動で行うことも可能である。その場合、主制御部110は、断面像を表示部181に表示させる。ユーザは、表示された断面像を観察し、所定組織に相当する画像領域を認識し、操作部182を用いてこれを指定する。指定方法の例として、マウス等のポインティングデバイスを用いて、所定組織に相当する画像領域の輪郭上に複数の点を入力する。水晶体情報生成部161は、入力された複数の点を結ぶ曲線を求める。この曲線は、たとえばスプライン曲線やベジェ曲線等の近似曲線である。これら曲線によって区切られた領域が目的の画像領域となる。他の指定方法として、ポインティングデバイスを用いて輪郭を入力することができる。
水晶体情報生成部161は、以上のような処理により得られた情報から水晶体情報を生成することができる。たとえば、水晶体情報生成部161は、図4Aに示す処理を各Aラインデータについて実行することにより、Aラインの位置(走査点の位置)ごとの水晶体の前面位置(z)や後面位置(z)を取得し、それらを含む水晶体情報を生成することができる。また、水晶体情報生成部161は、複数のAラインに関する複数の水晶体の前面位置や後面位置に基づいて、水晶体の前面の形状や後面の形状を示す情報を取得し、それを含む水晶体情報を生成することができる。
或いは、水晶体情報生成部161は、図4Bに示す処理を各Bスキャンデータ(Bスキャン像)について実行することにより、このB断面における水晶体前面画像Hの位置や水晶体後面画像Hの位置を取得し、それを含む水晶体情報を生成することができる。また、水晶体情報生成部161は、水晶体前面画像Hや水晶体後面画像Hを解析することにより、その形状を示す情報を取得し、それを含む水晶体情報を生成することができる。また、水晶体情報生成部161は、複数のB断面に関するBスキャンデータに基づいて、水晶体の前面や後面の2次元的または3次元的な位置情報や形状情報を取得し、それを含む水晶体情報を生成することができる。
(評価情報生成部162)
評価情報生成部162は、水晶体情報生成部161により生成された水晶体情報に基づいて、被検眼Eの調節機能に関する評価情報を生成する。この処理を実行するために、評価情報生成部162は、変化情報取得部1621と、情報生成部1622とを有する。
前述したように、水晶体情報には、調節刺激が付与されている状態における水晶体の位置情報および/または形状情報が含まれている。水晶体の位置情報は水晶体の前面の位置や後面の位置を示し、形状情報は水晶体の前面や後面の形状を示す。調節刺激が与えられることにより水晶体の厚さが変化し、それにより前面の位置および形状が変化し、後面の位置および形状が変化する。
2以上の調節刺激のそれぞれが与えられている状態の被検眼Eに対してOCTが実行された場合、2以上の調節刺激に対応する2以上の水晶体情報が生成される。変化情報取得部1621は、生成された2以上の水晶体情報に基づいて、調節刺激の変化に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得する。この処理の例を以下に説明する。
第1の調節刺激に対応する第1の水晶体情報と、第2の調節刺激に対応する第2の水晶体情報とが得られたとする。また、第1および第2の水晶体情報のそれぞれには、水晶体の前面の位置情報と後面の位置情報とが含まれているとする。
変化情報取得部1621は、第1の水晶体情報に示す前面の位置と後面の位置との差分を算出する。この処理は、たとえば、図4Aおよび図4Bにおける2つのz座標値zとzとの差z−zを算出する処理に相当する。それにより、当該Aラインにおける水晶体の厚さが得られる。この処理は、取得されたOCTデータの全体について(つまり全てのAラインについて)実行してもよいし、代表的な位置(たとえば角膜頂点や瞳孔中心や水晶体中心)についてのみ実行してもよい。2以上の位置について当該処理が実行される場合、水晶体の厚さ分布が得られる。
このような処理を第1および第2の水晶体情報のそれぞれに付いて実行することで、第1の調節刺激が与えられている状態における水晶体の厚さ情報(第1の厚さ情報)と、第2の調節刺激が与えられている状態における水晶体の厚さ情報(第2の厚さ情報)とが得られる。変化情報取得部1621は、第1の厚さ情報に示す厚さTと第2の厚さ情報に示す厚さTとの差ΔT=|T−T|を算出する。ここで、絶対値は、算出結果を非負値にするための便宜的なものである。ΔTは、調節刺激の変化に伴う水晶体の厚さの変化量を示す。この厚さの変化量ΔTは、変化情報の一例である。
なお、2以上の位置について水晶体の厚さが求められる場合、第1の調節刺激が与えられている状態で得られた第1のOCTデータと、第2の調節刺激が与えられている状態で得られた第2のOCTデータとの間において対応するAラインごとに、差ΔTの算出が実行される。このAラインの対応付けは、撮影光学系10により取得される前眼部像や、第1および第2のOCTデータなどに基づいて行われる。このような処理により、調節刺激の変化に伴う水晶体の厚さの変化の分布が得られる。この厚さの変化の分布は、変化情報の一例である。
水晶体の位置情報に基づいて取得される変化情報は厚さの変化に限定されず、位置情報から得られる任意の情報であってよい。また、水晶体の形状情報が用いられる場合、上記と同様の処理を行うことにより、水晶体の所定部位(たとえば前面の頂点位置)における曲率や傾きの変化や、所定範囲(たとえば前面の一部領域)における曲率や傾きの変化の分布などが得られる。
情報生成部1622は、変化情報取得部1621により取得された変化情報に基づいて評価情報を生成する。変化情報には、上記のような変化量や変化分布などのパラメータが含まれる。情報生成部1622は、たとえば、パラメータの値と調節機能の程度とが対応付けられた対応情報を参照することにより、評価情報を生成する。対応情報は、記憶部120にあらかじめ記憶される。対応情報は、たとえば、調節刺激の付与およびOCTを含む検査を多数の眼(正常眼および/または病眼を含む)について実施し、それにより得られた臨床データを統計的に処理することで作成される。なお、性別、年齢、疾患名、眼球の特性値などの所定の属性に応じた複数の対応情報を設け、被検者や被検眼Eの属性に応じてこれらを選択的に使用するように構成してもよい。
対応情報の具体例として次のような形態がある:厚さ変化量ΔTの第1の範囲「0≦ΔT≦ΔT」と、調節機能の程度「極めて低い」とが対応付けられ;厚さ変化量の第2の範囲「ΔT<ΔT≦ΔT」と、調節機能の程度「低い」とが対応付けられ;厚さ変化量の第3の範囲「ΔT<ΔT」と、調節機能「正常」とが対応付けられている。情報生成部1622は、変化情報取得部1621により取得された変化情報に含まれる厚さ変化量ΔTが第1〜第3の範囲のいずれに属するか判定し、その範囲に対応付けられた評価結果(「極めて低い」、「低い」または「正常」)を特定し、この評価結果が含まれる評価情報を生成する。
水晶体に関する基準データが記憶部120に記憶されている場合、変化情報取得部1621は、調節刺激が付与されていている被検眼Eについて得られたOCTデータと、基準データとに基づいて、調節刺激の付与に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得する。この処理は、上記と同様であってよい。さらに、情報生成部1622は、変化情報取得部1621により取得された変化情報に基づいて評価情報を生成する。この処理についても上記と同様であってよい。
(光学特性情報取得部163)
評価情報は、被検眼Eの光学特性を示す情報を含んでいてよい。その場合、光学特性情報取得部163が設けられる。光学特性情報取得部163は、測定光学系30により取得された被検眼の光学特性を解析する。測定光学系30は、調節刺激が与えられている状態における被検眼Eの光学特性を測定する。たとえば、測定光学系30は、第1の調節刺激が与えられている状態の被検眼を測定して第1の測定値を取得し、かつ、第2の調節刺激が与えられている状態の被検眼を測定して第2の測定値を取得する。これら測定は、OCTと並行してまたは異なるタイミングで行われる。光学特性情報取得部163は、取得された第1の測定値および第2の測定値に基づいて、調節刺激の変化に伴う被検眼の光学特性の変化を示す情報を取得する。この情報を光学特性情報と称する。
この実施形態の測定光学系30は、被検眼の屈折力を測定するレフラクトメータとして機能する。光学特性情報取得部163は、被検眼の屈折力の第1の測定値および第2の測定値に基づいて、調節刺激の変化に伴う被検眼の調節量の変化を示す光学特性情報を取得する。この処理は、第1の測定値と第2の測定値との差を算出するものである。なお、2つの測定値の差を調節刺激の変化量(つまり想定される調節量)で除算することにより、想定される単位調節量あたりの実際の調節量を求めるようにしてもよい。また、上記検査を複数回実施して平均値やばらつき等の統計値を求めるようにしてもよい。
この実施形態では眼屈折力を測定しているが、被検眼の他の光学特性を測定するようにしてもよい。たとえば、被検眼の収差を測定することができる。収差測定を行う構成の例として、本出願人による特開2001−275972号公報などに記載された波面センサがある。波面センサは、点光源からの光束を被検眼の眼底に照射し、その反射光をハルトマンプレートを介してエリアセンサで検出して得られる複数の点像の分布を解析することにより各種次数の収差を求める装置である。このような波面センサによれば、球面度や乱視度だけでなく、より高次の収差を測定することが可能である。光学特性情報取得部163は、各次数の収差について、第1の測定値および第2の測定値に基づいて、調節刺激の変化に伴う被検眼の収差の変化を示す光学特性情報を取得する。
また、OCTにおいて深達度の高い光源が用いられる場合、測定光の戻り光は、深さ方向(z方向)の比較的広い範囲の情報を含む。光学特性情報取得部163は、OCTデータに基づいて、被検眼Eの内部の当該範囲において発生した収差量を求めることが可能である。
(ユーザインターフェイス180)
ユーザインターフェイス180は、検者や被検者に情報を提供するために、そして検者や被検者が操作や情報入力を行うために使用される、マンマシンインターフェイスである。ユーザインターフェイス180には、表示部181と操作部182とが含まれる。
(表示部181)
表示部181には、たとえば、調節機能評価装置1に設けられた表示デバイスが含まれる。また、調節機能評価装置1にコンピュータが接続されている場合、表示部181は、このコンピュータのディスプレイを含んでいてもよい。表示部181は、主制御部110の制御を受けて情報を表示する。
(操作部182)
操作部182は、調節機能評価装置1の操作や情報入力に用いられる。操作部182には、調節機能評価装置1に設けられたレバーやボタンなどのハードウェアキーが含まれる。また、調節機能評価装置1にコンピュータが接続されている場合、操作部182は、このコンピュータの操作デバイスや入力デバイスを含んでいてもよい。主制御部110は、操作部182からの信号を受けて制御を実行する。
なお、表示部181と操作部182は、それぞれ個別のデバイスとして構成される必要はない。たとえばタッチパネルのように、表示機能と操作機能とが一体化されたデバイスを用いることが可能である。その場合、表示部181に表示されるグラフィカルユーザインターフェイス(GUI)が操作部182として用いられる。
[動作]
調節機能評価装置1の動作について説明する。
(第1の動作例)
調節機能評価装置1の第1の動作例を図5に示す。本動作例では、2つの調節刺激が被検眼Eに付与される。
(S1:アライメント)
まず、被検眼Eに対する光学系のアライメントを行う。具体的には、まず、主制御部110は、前眼部照明光源11およびアライメント光源21を点灯させるとともに、撮像素子16の動作を開始させる。それにより、アライメント視標像が投影された被検眼Eの前眼部像が得られる。主制御部110は、この前眼部像を表示部181に表示させる。ユーザは、従来と同様の要領で、前眼部像に映り込んでいるアライメント視標像の位置を参照しつつ光学系の位置を調整することにより、被検眼Eに対するアライメントを行う。なお、主制御部110がアライメント視標像の位置を解析して光学系の位置を調整することにより、アライメントを自動で行うことも可能である。
(S2:第1の調節刺激の付与)
アライメントが完了したら、主制御部110は、被検眼Eに第1の調節刺激を付与する。具体的には、主制御部110は、視標光源51を点灯させるとともに、視標駆動部50Aを制御して視標光源51および視標板52を第1の調節刺激に相当する位置に配置させる。なお、第1の調節刺激に相当する視標光源51等の位置は、あらかじめ設定されている。これは、たとえば、被検眼Eの遠点に相当する位置である。
(S3:OCTおよび光学特性測定)
被検眼Eに第1の調節刺激が付与されている状態において、主制御部110は、OCTおよび光学特性測定を実行させる。なお、これら2つの動作は、少なくとも2つを並行して行ってもよいし、異なるタイミングで行なってもよい。
OCTについて説明する。主制御部110は、まず、参照駆動部70Aを制御することで、参照ミラー74およびレンズ73を、水晶体の対象部位が含まれる範囲のOCTデータが得られる位置に移動させる。この処理は、たとえば、反復的なOCTより得られるライブOCT画像を参照して実行される。参照ミラー74の位置決めが完了したら、主制御部110は、光源ユニット61および光スキャナ66を制御して、対象部位を含む被検眼Eの領域のOCTを実行させる。検出部76は、被検眼Eを経由した測定光と、参照ミラー74からの参照光の戻り光との干渉光を検出する。画像形成部150は、検出部76から出力される信号に基づいてOCTデータ(反射強度プロファイルまたは画像データ)を形成する。このOCTデータには、第1の調節刺激が与えられている状態における水晶体の形態(位置、形状等)を示す情報が含まれている。主制御部110は、取得されたOCTデータ(第1のOCTデータ)を記憶部120に記憶させる。
光学特性測定について説明する。まず、主制御部110は、測定光源31を点灯させる。測定光源31から出力された測定光束は、被検眼Eの眼底で反射されて撮像素子16により検出される。主制御部110は、撮像素子16から出力された信号を光学特性情報取得部163に送る。この信号は、撮像素子16に検出された測定光束の断面のサイズや形状を示す情報を含む。光学特性情報取得部163は、この信号を解析することにより、被検眼Eの球面度、乱視度、乱視軸などを算出する。主制御部110は、算出された光学特性の測定値を記憶部120に記憶させる。この測定値は、第1の調節刺激が与えられている状態における被検眼Eの光学特性値を示し、第1の測定値として用いられる。
(S4:第2の調節刺激の付与)
OCTおよび光学特性測定が完了したら、主制御部110は、被検眼Eに第2の調節刺激を付与する。具体的には、主制御部110は、視標駆動部50Aを制御することで、第1の調節刺激に相当する位置に配置されている視標光源51および視標板52を、第2の調節刺激に相当する位置に移動させる。なお、第2の調節刺激に相当する視標光源51等の位置は、あらかじめ設定されている。これは、たとえば、被検眼Eの近点に相当する位置である。
(S5:OCTおよび光学特性測定)
被検眼Eに第2の調節刺激が付与されている状態において、主制御部110は、OCTおよび光学特性測定を実行させる。この処理は、ステップS3と同様にして実行される。それにより、第2の調節刺激が与えられている状態における被検眼Eについての第2のOCTデータと、被検眼Eの光学特性の第2の測定値とが得られる。これら情報は、記憶部120に記憶される。
(S6:評価情報の生成)
データ処理部160は、ステップS3およびステップS5において取得された第1および第2のOCTデータに基づいて2つの水晶体情報を生成し、これら水晶体情報に基づいて調節刺激の変化に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、取得された変化情報に基づいて評価情報を生成する。
また、データ処理部160は、ステップS3およびステップS5において取得された第1および第2の測定値に基づいて、調節刺激の変化に伴う光学特性の変化を示す情報(光学特性変化情報)を生成する。この処理は、たとえば、第1の測定値と第2の測定値との差分を求める処理を含む。取得された光学特性変化情報は、評価情報に含まれる。
主制御部110は、生成された評価情報を記憶部120に格納するとともに、表示部181に表示させる。以上で、本動作例に係る処理は終了となる。
(第2の動作例)
調節機能評価装置1の第2の動作例を図6に示す。本動作例では、単一の調節刺激が被検眼Eに付与され、基準データを参照して評価情報が生成される。なお、基準データは、遠点に相当する調節刺激が付与されていている状態における、水晶体の厚さを示す情報を含んでいるとする。この情報は、被検眼Eについて過去に得られた情報、または標準的な情報である。また、基準データは、当該調節刺激が付与されている状態における被検眼Eの光学特性の測定値を含んでいてもよい。
(S11:アライメント)
第1の動作例と同様にして、被検眼Eに対する光学系のアライメントが行われる。
(S12:調節刺激の付与)
アライメントが完了したら、主制御部110は、被検眼Eの近点に相当する調節刺激を被検眼Eに付与する。なお、基準データが近点に対応する水晶体の厚さを示す情報を含んでいる場合には、被検眼Eの遠点に相当する調節刺激が被検眼Eに付与される。
(S13:OCTおよび光学特性測定)
被検眼Eに調節刺激が付与されている状態において、主制御部110は、OCTおよび光学特性測定を実行させる。この処理は、第1の動作例と同様にして実行される。
(S14:基準データの読み出し)
主制御部110は、記憶部120に記憶されている基準データを読み出してデータ処理部160に送る。
(S15:評価情報の生成)
データ処理部160は、ステップS13において取得されたOCTデータに基づいて水晶体情報(厚さ情報)を求め、求められた厚さ情報とステップS14において読み出された基準データ(同様に、水晶体の厚さを示す)とに基づいて、調節刺激の変化に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、取得された変化情報に基づいて評価情報を生成する。
また、データ処理部160は、ステップS13において取得された光学特性の測定値と、基準データに含まれる測定値とに基づいて、光学特性変化情報を求める。光学特性変化情報は、評価情報に含まれる。
主制御部110は、生成された評価情報を記憶部120に格納するとともに、表示部181に表示させる。以上で、本動作例に係る処理は終了となる。
[作用・効果]
実施形態に係る調節機能評価装置の作用および効果について説明する。
実施形態に係る調節機能評価装置は、調節刺激付与部と、計測部と、解析部とを備える。調節刺激付与部は、被検眼に調節刺激を与える機能を有する。この実施形態では、視標投影光学系50が調節刺激付与部に相当し、視覚的な情報(視標)が調節刺激として用いられる。計測部は、水晶体の少なくとも一部を含む被検眼内の対象部位に対するOCTを実行する。この実施形態では、干渉光学系60(および画像形成部150)が計測部に相当する。解析部は、調節刺激が与えられている状態の被検眼に対するOCTにより取得されたデータを解析することにより、被検眼の調節機能に関する評価情報を生成する。この実施形態では、データ処理部160が解析部に相当し、OCTにより取得された反射強度プロファイルや画像データを解析することにより評価情報が生成される。
実施形態において、解析部は、水晶体情報生成部と、評価情報生成部とを含んでいてよい。水晶体情報生成部は、調節刺激が与えられている状態の被検眼に対するOCTにより取得されたデータに基づいて、水晶体の一部に相当する領域の位置および/または形状を示す水晶体情報を生成する。水晶体の一部に相当する領域は、たとえば、水晶体の前面の少なくとも一部に相当する前面領域、および/または、水晶体の後面の少なくとも一部に相当する後面領域を含む。また、評価情報生成部は、水晶体情報生成部により生成された水晶体情報に基づいて評価情報の生成を行う。
このような実施形態によれば、調節刺激に対する水晶体の形態の変化の状態を、OCTを利用して高い精度で検出することができる。したがって、被検眼の調節機能を詳細に評価することが可能である。
実施形態において、調節刺激付与部は、2以上の調節刺激を選択的に与えることが可能に構成されていてよい。この場合、計測部は、2以上の調節刺激のそれぞれが与えられている状態の被検眼に対してOCTを実行することにより2以上のデータを取得してよい。水晶体情報生成部は、計測部により取得された2以上のデータに基づいて2以上の水晶体情報を生成してよい。評価情報生成部は、生成された2以上の水晶体情報に基づいて、調節刺激の変化に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、さらに、取得された変化情報に基づいて評価情報の生成を行うよう構成されていてよい。
このような実施形態によれば、調節刺激を実際に変化させて検査を行うことにより、水晶体の形態の実際の変化をOCTによって検出することができる。したがって、調節機能の評価の高精度化、高確度化を図ることが可能である。
実施形態において、所定の基準データを用いて調節機能の評価を行うよう構成することが可能である。基準データは、水晶体の一部の基準位置および/または基準形状を示すデータであり、記憶手段にあらかじめ記憶されている。記憶手段は、調節機能評価装置に設けられていてもよいし、その外部に設けられていてもよい。後者の例として、記憶手段は、医療機関内のLAN上のサーバ(電子カルテシステム等)であってよい。評価情報生成部は、記憶手段から取得された基準データと、水晶体情報生成部により生成された水晶体情報とに基づいて、調節刺激の付与に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、さらに、取得された変化情報に基づいて評価情報の生成を行うよう構成されていてよい。
このような実施形態によれば、調節刺激を実際に変化させて検査を行う場合よりも精度や確度が低下する可能性はあるが、単一の調節刺激の付与によって簡便に調節機能の評価を行うことができる。
実施形態において、計測部は、調節刺激が与えられている状態の被検眼の光学特性を測定する測定光学系を含んでいてよい。それにより、調節刺激が与えられている状態の被検眼の光学特性を取得することができる。さらに、調節刺激の変化に伴う被検眼の光学特性の変化を取得することも可能である。したがって、水晶体の形態の変化と、被検眼の光学特性の変化の双方を用いた複合的な評価が可能となる。
〈第2の実施形態〉
反復的OCT計測を利用した実施形態について説明する。反復的OCT計測とは、被検眼の実質的に同じ部位にOCTを反復的に実行する計測手法を意味する。反復的OCT計測によれば、被検眼の実質的に同じ部位のOCTデータが繰り返し取得される。なお、所定の反復レートでOCTを繰り返し、OCT画像データを反復的に取得することで、被検眼の実質的に同じ部位の時系列画像が得られる。さらに、比較的速い反復レートを適用することで動画像が得られる。
この実施形態に係る調節機能評価装置は、たとえば第1の実施形態と同様の構成を備える。以下、第1の実施形態における図面を参照する。
(第1の動作例)
本動作例では、一定の調節刺激が与えられている状態の被検眼Eに対してOCTが実行される。なお、調節刺激を付与するタイミングとOCTを実行するタイミングとの関係は任意であってよい。たとえば、一定の調節刺激が付与される期間は、OCTが実行されている期間の一部または全部であってよい。以下、図7を参照する。
(S21:アライメント)
第1の実施形態と同様にして、被検眼Eに対する光学系のアライメントが行われる。
(S22:OCTの開始)
アライメントが完了したら、主制御部110はOCTを開始させる。
(S23:調節刺激の付与)
OCTが開始された後、主制御部110は、所定の調節刺激を被検眼Eに付与する。この処理は、たとえば、調節刺激が与えられていない状態から所定の調節刺激を直接に与えるようにしてもよいし、調節刺激が与えられていない状態から所定の調節刺激まで徐々に移行するようにしてもよい。
(S24:OCTの終了)
所定のトリガを受けて、主制御部110はOCTを終了させる。このトリガとしては、たとえば、ユーザによる指示や、所定時間の経過や、所定のイベントの発生などがある。所定のイベントは、たとえば、被検眼Eの状態の変化や実質的な定常化である。
(S25:評価情報の生成)
データ処理部160は、ステップS22〜ステップS24の間に取得されたOCTデータに基づいて評価情報を生成する。
本動作例における評価情報は、所定の調節刺激の付与に伴う水晶体の形態の時系列変化(すなわち、調節力の時系列変化)を示す。より具体的には、この評価情報は、たとえば、所定の調節刺激が与えられたときの水晶体の形態の時系列変化や、所定の調節刺激が与えられる前から与えられた後の期間における水晶体の形態の時系列変化や、所定の調節刺激が与えられてから水晶体の形態が安定するまでの期間における水晶体の形態の時系列変化や、水晶体の形態が安定した後の水晶体の形態のゆらぎを示す。
このような評価情報を取得するための処理の例を説明する。本動作例では、時系列に沿って配列された複数のOCTデータが得られる。データ処理部160は、各OCTデータに対して第1の実施形態と同様の処理を施す。たとえば、データ処理部160は、各OCTデータに基づいて、各時相における水晶体の厚さ情報を求める。それにより、水晶体の厚さの時系列変化を示すデータセットが得られる。さらに、データ処理部160は、このデータセットに基づいて、厚さの変化量や、厚さの変化速度や、厚さの変化のゆらぎの量や周波数などのパラメータを求める。そして、データ処理部160は、たとえば、パラメータの値と調節機能の程度とが対応付けられた対応情報を参照することにより、評価情報を生成する。対応情報は、第1の実施形態と同様の形態の情報であってよい。
主制御部110は、生成された評価情報を記憶部120に格納するとともに、表示部181に表示させる。以上で、本動作例に係る処理は終了となる。
(第2の動作例)
本動作例では、OCTを実行しつつ調節刺激を変化させる。なお、第1の動作例と同様に、調節刺激を付与するタイミングとOCTを実行するタイミングとの関係は任意であってよい。また、調節刺激の変化は、連続的な変化でもよいし、段階的な変化でもよい。以下、図8を参照する。
(S31:アライメント)
第1の実施形態と同様にして、被検眼Eに対する光学系のアライメントが行われる。
(S32:OCTの開始)
アライメントが完了したら、主制御部110はOCTを開始させる。
(S33:調節刺激の付与の開始)
OCTが開始された後、主制御部110は、所定の初期調節刺激を被検眼Eに付与する。この処理は、たとえば、第1の動作例と同様にして実行される。
(S34:調節刺激の変化)
主制御部110は、被検眼Eに付与される調節刺激を変化させる。調節刺激の変化は、たとえば、あらかじめ設定された工程に応じて自動で行われる。或いは、検者の指示に応じて調節刺激の変化が実行される。
他の例として、被検眼Eの調節力の状態に応じて調節刺激の変化が実行される。この処理は、たとえば、リアルタイムで逐次に取得されるOCTデータを解析することにより実行される。より具体的には、データ処理部160は、逐次に取得される反射強度プロファイルにおけるピーク位置の時系列変化に基づいて、或いは、逐次に取得される画像データにおける対象部位(たとえば水晶体の前面や後面)の画像領域の位置や形態の時系列変化に基づいて、水晶体の形態(位置や形状)の時系列変化を取得する。主制御部110は、水晶体の形態の時系列変化(変化量、変化速度、安定の程度など)に基づき、あらかじめ決められたアルゴリズムにしたがって調節刺激を変化させる。
(S35:調節刺激の付与の終了、OCTの終了)
所定のトリガを受けて、主制御部110は、調節刺激の付与を終了させる処理と、OCTを終了させる処理とを行う。このトリガは、たとえば、第1の動作例と同様であってよい。また、調節刺激の付与の終了タイミングとOCTの終了タイミングは、同じであってもよいし、異なってもよい。後者の場合、それぞれの終了トリガが入力される。
(S36:評価情報の生成)
データ処理部160は、ステップS32〜ステップS35の間に取得されたOCTデータに基づいて評価情報を生成する。この処理は、第1の動作例と同様であってよい。
主制御部110は、生成された評価情報を記憶部120に格納するとともに、表示部181に表示させる。以上で、本動作例に係る処理は終了となる。
[作用・効果]
実施形態に係る調節機能評価装置の作用および効果について説明する。
実施形態に係る調節機能評価装置は、調節刺激付与部と、計測部と、解析部とを備える。調節刺激付与部は、被検眼に調節刺激を与える機能を有する。この実施形態では、視標投影光学系50が調節刺激付与部に相当し、視覚的な情報(視標)が調節刺激として用いられる。計測部は、水晶体の少なくとも一部を含む被検眼内の対象部位に対するOCTを実行する。この実施形態では、干渉光学系60(および画像形成部150)が計測部に相当する。解析部は、調節刺激が与えられている状態の被検眼に対するOCTにより取得されたデータを解析することにより、被検眼の調節機能に関する評価情報を生成する。この実施形態では、データ処理部160が解析部に相当し、OCTにより取得された反射強度プロファイルや画像データを解析することにより評価情報が生成される。
実施形態において、解析部は、水晶体情報生成部と、評価情報生成部とを含んでいてよい。水晶体情報生成部は、調節刺激が与えられている状態の被検眼に対するOCTにより取得されたデータに基づいて、水晶体の一部に相当する領域の位置および/または形状を示す水晶体情報を生成する。水晶体の一部に相当する領域は、たとえば、水晶体の前面の少なくとも一部に相当する前面領域、および/または、水晶体の後面の少なくとも一部に相当する後面領域を含む。また、評価情報生成部は、水晶体情報生成部により生成された水晶体情報に基づいて評価情報の生成を行う。
このような実施形態によれば、調節刺激に対する水晶体の形態の変化の状態を、OCTを利用して高い精度で検出することができる。したがって、被検眼の調節機能を詳細に評価することが可能である。
実施形態において、計測部は、被検眼の対象部位に対するOCTを反復的に実行することができる。この場合、水晶体情報生成部は、反復的なOCTにより取得された複数のデータに基づいて、複数の水晶体情報を生成することができる。さらに、評価情報生成部は、生成された複数の水晶体情報に基づいて評価情報を生成することができる。
このような実施形態によれば、反復的なOCTにより取得されたデータの時系列変化に基づいて水晶体の形態の時系列変化を求めることができ、この水晶体の時系列変化に基づいて評価情報を生成することができる。それにより、被検眼の調節機能の時系列変化による新規な評価手法を提供することが可能となる。
実施形態において、計測部は、一定の調節刺激が与えられている状態の被検眼に対して反復的なOCTを実行するよう構成されてよい。
このような実施形態によれば、一定の調節刺激が与えられている状態における被検眼の調節機能の時系列変化を取得することができる。また、一定の調節刺激の付与により誘導される調節力の時系列変化を取得することができる。そして、このような情報に基づく新規な評価手法を提供することが可能となる。
実施形態において、調節刺激付与部は、反復的なOCTが実行されている期間の少なくとも一部において、被検眼に与える調節刺激を変化させるよう構成されていてよい。
このような実施形態によれば、付与される調節刺激の変化により誘導される調節力の時系列変化を取得することができる。そして、このような情報に基づく新規な評価手法を提供することが可能となる。
実施形態において、計測部は、調節刺激が与えられている状態の被検眼の光学特性を測定する測定光学系を含んでいてよい。なお、光学特性の測定は1回でも2回以上でもよい。たとえば、光学特性の測定を所定の反復レートで実行することにより、光学特性の時系列変化を取得することが可能となる。
このような実施形態によれば、調節刺激が与えられている状態の被検眼の光学特性を取得することができる。さらに、調節刺激の変化に伴う被検眼の光学特性の変化を取得することも可能である。したがって、水晶体の形態の変化と、被検眼の光学特性の変化の双方を用いた複合的な評価が可能となる。
[変形例]
以上に説明した構成は、この発明を実施するための一例に過ぎない。よって、この発明の要旨の範囲内における任意の変形(省略、置換、付加等)を適宜に施すことが可能である。以下に示す変形例は、この発明の要旨の範囲に含まれるものである。
上記の実施形態では、視標を用いて被検眼に調節刺激を付与する構成を採用しているが、被検眼に対する刺激の付与方法や刺激の内容はこれに限定されるものではない。たとえば、電気刺激や超音波刺激や光刺激を被検眼に付与することができる。電気刺激は、たとえば、刺激部位(毛様体筋など)またはその近傍に電極を当接させることによって付与される。超音波刺激は、たとえば、超音波振動子を用いて刺激部位に超音波を照射することによって付与される。光刺激は、光源を用いて付与される。
刺激が付与される被検眼の部位は、調節機能に関する部位(水晶体、チン小帯、毛様体)には限定されない。たとえば網膜に対して刺激を付与することができる。
1 調節機能評価装置
10 撮影光学系
30 測定光学系
30A 測定駆動部
50 視標投影光学系
50A 視標駆動部
60 干渉光学系
61 光源ユニット
66 光スキャナ
70A 参照駆動部
74 参照ミラー
76 検出部
100 制御部
110 主制御部
120 記憶部
150 画像形成部
160 データ処理部
161 水晶体情報生成部
162 評価情報生成部
1621 変化情報取得部
1622 情報生成部
163 光学特性情報取得部
180 ユーザインターフェイス(UI)
181 表示部
182 操作部
E 被検眼
請求項1に記載の発明は、被検眼に調節刺激を与える調節刺激付与部と、水晶体の少なくとも一部を含む被検眼内の対象部位に対する光コヒーレンストモグラフィを実行する計測部と、前記調節刺激が与えられている状態の被検眼に対する前記光コヒーレンストモグラフィにより取得されたデータを解析することにより、被検眼の調節機能に関する評価情報を生成する解析部とを備える調節機能評価装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の調節機能評価装置であって、前記解析部は、前記調節刺激が与えられている状態の被検眼に対する前記光コヒーレンストモグラフィにより取得されたデータに基づいて、水晶体の一部に相当する領域の位置および/または形状を示す水晶体情報を生成する水晶体情報生成部と、生成された前記水晶体情報に基づいて前記評価情報を生成する評価情報生成部とを含むことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の調節機能評価装置であって、前記調節刺激付与部は、2以上の調節刺激を選択的に与えることが可能であり、前記計測部は、前記2以上の調節刺激のそれぞれが与えられている状態の被検眼に対して前記光コヒーレンストモグラフィを実行することにより2以上のデータを取得し、前記水晶体情報生成部は、前記計測部により取得された前記2以上のデータに基づいて2以上の水晶体情報を生成し、前記評価情報生成部は、生成された前記2以上の水晶体情報に基づいて調節刺激の変化に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、取得された前記変化情報に基づいて前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2に記載の調節機能評価装置であって、前記評価情報生成部は、水晶体の一部の基準位置および/または基準形状を示す基準データを記憶手段から取得し、取得された前記基準データと前記水晶体情報生成部により生成された前記水晶体情報とに基づいて調節刺激の付与に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、取得された前記変化情報に基づいて前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の調節機能評価装置であって、前記計測部は、前記対象部位に対する光コヒーレンストモグラフィを反復的に実行し、前記水晶体情報生成部は、前記反復的な光コヒーレンストモグラフィにより取得された複数のデータに基づいて、複数の前記水晶体情報を生成し、前記評価情報生成部は、生成された前記複数の水晶体情報に基づいて前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の調節機能評価装置であって、前記計測部は、一定の調節刺激が与えられている状態の被検眼に対して前記反復的な光コヒーレンストモグラフィを実行することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の調節機能評価装置であって、前記反復的な光コヒーレンストモグラフィが実行されている期間の少なくとも一部において、前記調節刺激付与部は、被検眼に与える調節刺激を変化させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の調節機能評価装置であって、前記水晶体情報生成部は、水晶体の前面の少なくとも一部に相当する前面領域および/または後面の少なくとも一部に相当する後面領域に関する前記水晶体情報を生成することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の調節機能評価装置であって、前記水晶体情報生成部は、前記前面領域および前記後面領域の双方の位置に関する前記水晶体情報を生成し、前記評価情報生成部は、前記前面領域の位置および前記後面領域の位置に基づいて水晶体の厚さ情報を求め、求められた前記厚さ情報に基づいて前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の調節機能評価装置であって、前記計測部は、光源からの光を測定光と参照光とに分割し、被検眼を経由した測定光と参照光との干渉光を検出する干渉光学系と、前記干渉光学系による前記干渉光の検出結果に基づいて前記対象部位の画像を形成する画像形成部とを含み、前記解析部は、前記データとしての前記画像を解析することにより前記評価情報を生成することを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の調節機能評価装置であって、前記計測部は、前記調節刺激が与えられている状態の被検眼の光学特性を測定する測定光学系を含むことを特徴とする。

Claims (11)

  1. 被検眼に調節刺激を与える調節刺激付与部と、
    水晶体の少なくとも一部を含む被検眼内の対象部位に対する光コヒーレンストモグラフィを実行する計測部と、
    前記調節刺激が与えられている状態の被検眼に対する前記光コヒーレンストモグラフィにより取得されたデータを解析することにより、被検眼の調節機能に関する評価情報を生成する解析部と
    を備える調節機能評価装置。
  2. 前記解析部は、
    前記調節刺激が与えられている状態の被検眼に対する前記光コヒーレンストモグラフィにより取得されたデータに基づいて、水晶体の一部に相当する領域の位置および/または形状を示す水晶体情報を生成する水晶体情報生成部と、
    生成された前記水晶体情報に基づいて前記評価情報を生成する評価情報生成部と
    を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の調節機能評価装置。
  3. 前記調節刺激付与部は、2以上の調節刺激を選択的に与えることが可能であり、
    前記計測部は、前記2以上の調節刺激のそれぞれが与えられている状態の被検眼に対して前記光コヒーレンストモグラフィを実行することにより2以上のデータを取得し、
    前記水晶体情報生成部は、前記計測部により取得された前記2以上のデータに基づいて2以上の水晶体情報を生成し、
    前記評価情報生成部は、生成された前記2以上の水晶体情報に基づいて調節刺激の変化に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、取得された前記変化情報に基づいて前記評価情報を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の調節機能評価装置。
  4. 前記評価情報生成部は、水晶体の一部の基準位置および/または基準形状を示す基準データを記憶手段から取得し、取得された前記基準データと前記水晶体情報生成部により生成された前記水晶体情報とに基づいて調節刺激の付与に伴う水晶体の変化を示す変化情報を取得し、取得された前記変化情報に基づいて前記評価情報を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の調節機能評価装置。
  5. 前記計測部は、前記対象部位に対する光コヒーレンストモグラフィを反復的に実行し、
    前記水晶体情報生成部は、前記反復的な光コヒーレンストモグラフィにより取得された複数のデータに基づいて、複数の前記水晶体情報を生成し、
    前記評価情報生成部は、生成された前記複数の水晶体情報に基づいて前記評価情報を生成する
    ことを特徴とする請求項2に記載の調節機能評価装置。
  6. 前記計測部は、一定の調節刺激が与えられている状態の被検眼に対して前記反復的な光コヒーレンストモグラフィを実行する
    ことを特徴とする請求項5に記載の調節機能評価装置。
  7. 前記反復的な光コヒーレンストモグラフィが実行されている期間の少なくとも一部において、前記調節刺激付与部は、被検眼に与える調節刺激を変化させる
    ことを特徴とする請求項5に記載の調節機能評価装置。
  8. 前記水晶体情報生成部は、水晶体の前面の少なくとも一部に相当する前面領域および/または後面の少なくとも一部に相当する後面領域に関する前記水晶体情報を生成する
    ことを特徴とする請求項2〜請求項7のいずれか一項に記載の調節機能評価装置。
  9. 前記水晶体情報生成部は、前記前面領域および前記後面領域の双方の位置に関する前記水晶体情報を生成し、
    前記評価情報生成部は、前記前面領域の位置および前記後面領域の位置に基づいて水晶体の厚さ情報を求め、求められた前記厚さ情報に基づいて前記評価情報を生成する
    ことを特徴とする請求項8に記載の調節機能評価装置。
  10. 前記計測部は、
    光源からの光を測定光と参照光とに分割し、被検眼を経由した測定光と参照光との干渉光を検出する干渉光学系と、
    前記干渉光学系による前記干渉光の検出結果に基づいて前記対象部位の画像を形成する画像形成部と
    を含み、
    前記解析部は、前記データとしての前記画像を解析することにより前記評価情報を生成する
    ことを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれか一項に記載の調節機能評価装置。
  11. 前記計測部は、前記調節刺激が与えられている状態の被検眼の光学特性を測定する測定光学系を含む
    ことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれか一項に記載の眼科撮影装置。
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